JP2003246912A - 電子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミン樹脂成形材料 - Google Patents

電子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミン樹脂成形材料

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子レンジによって加熱しても表面にヤケ
(変色)が生じない食器を成形することができる電子レ
ンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミン樹脂成形材料
を提供する。 【解決手段】 メラミン樹脂と補強材を含有するパルプ
不含有メラミン樹脂成形材料に関する。補強材として2
00℃以上の耐変色性を有する繊維を用いる。ヤケの原
因となるものを除去すると共にパルプと同程度の補強効
果を有する耐変色性繊維を含有することによって、電子
レンジで加熱しても成形品の表面が変色するようなこと
がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジによる
加熱に対応可能な食器を製造するために用いられる、パ
ルプを含有しないメラミン樹脂成形材料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】電子レンジに使用する食品容器を製造す
るにあたって、陶器やポリエチレンテレフタレート(P
ET)樹脂が代表的な材料として用いられている。しか
し、陶器は破損しやすく、またPET樹脂成形材料は着
色しにくいといった欠点を有している。
【0003】一方、上記のような欠点がない材料とし
て、メラミン樹脂が知られている。この成形材料は硬度
が大きく、着色が自由にできるほか、耐水性や耐薬品性
等に優れており、食器用として好適に用いることができ
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、メラミン樹
脂成形材料を用いて製造された食器にあっては、電子レ
ンジに使用した場合に、発熱によって表面が焼けて変色
し、外観を損なうといった問題があった。
【0005】また、メラミン樹脂は縮合反応することに
よって硬化するものであるが、成形加工時において縮合
反応を完全に進行させることは困難であり、そのため成
形品中に未反応のメラミン樹脂が残留するものである。
このような成形品を電子レンジに使用し、成形品の表面
温度が150〜200℃程度に著しく上昇した場合に
は、成形品中に残存していた未反応のメラミン樹脂が縮
合反応を起こして水を発生させることになる。そしてこ
の縮合水は、主として成形品内部に発生するものである
が、周囲が電子レンジによる加熱で高温となっているた
めに、気化膨張しようとして成形品にクラックを生じさ
せるものである。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、電子レンジによって加熱しても表面にヤケ(変
色)が生じない食器を成形することができる電子レンジ
対応食器製造用パルプ不含有メラミン樹脂成形材料を提
供することを目的とするものであり、さらには電子レン
ジによって加熱してもクラックが生じない食器を成形す
ることができると共に、電子レンジ用プラスチック製容
器の規格であるJISS 2033の認定を取得できる
電子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミン樹脂成
形材料を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
電子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミン樹脂成
形材料は、メラミン樹脂と補強材を含有するパルプ不含
有メラミン樹脂成形材料において、補強材として200
℃以上の耐変色性を有する繊維を用いて成ることを特徴
とするものである。
【0008】また請求項2の発明は、請求項1におい
て、鉱物フィラーを含有すると共に、パルプ不含有メラ
ミン樹脂成形材料の全量に対してメラミン樹脂を60質
量%以下含有して成ることを特徴とするものである。
【0009】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、パルプ不含有メラミン樹脂成形材料の全量に対
してポリエチレンテレフタレート樹脂を20〜40質量
%含有して成ることを特徴とするものである。
【0010】また請求項4の発明は、請求項1乃至3の
いずれかにおいて、パルプ不含有メラミン樹脂成形材料
の全量に対してガラス繊維を5〜10質量%含有して成
ることを特徴とするものである。
【0011】また請求項5の発明は、請求項1乃至4の
いずれかにおいて、パルプ不含有メラミン樹脂成形材料
の全量に対してシランカップリング剤を0.1〜1質量
%含有して成ることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】本発明に係る電子レンジ対応食器製造用パ
ルプ不含有メラミン樹脂成形材料(以下、単に「パルプ
不含有メラミン樹脂成形材料」ともいう)は、メラミン
樹脂と補強材を含有するものである。
【0014】メラミン樹脂としては、特に限定されるも
のではないが、例えばメチロール化メラミン樹脂、メチ
ロール化メラミン−フェノール共縮合樹脂、メチロール
化メラミン−ユリア共縮合樹脂、メチロール化メラミン
−エポキシ共縮合樹脂等の、トリアジン類とホルムアル
デヒド類等を共縮合して得られる合成樹脂を用いること
ができる。具体的には、粉末状メラミンホルムアルデヒ
ド縮重合樹脂(松下電工(株)製「CP9012」)を
用いることができる。
【0015】そして本発明において補強材としては、粉
末パルプ等のパルプを用いずに、200℃以上の耐変色
性を有する繊維(以下、単に「耐変色性繊維」ともい
う)を用いるものである。この耐変色性繊維とは、パル
プと同程度の補強効果を有し、かつ200℃未満の温度
では変色しない繊維を意味するものであり、具体的には
綿粉、セルロース繊維、熱可塑性繊維等を挙げることが
できる。ただし、200℃未満の温度で変色するものは
除かれる。綿粉は250℃以下の温度であれば加熱して
も変色せず、このことを耐熱温度が250℃であると表
現する。また、セルロース繊維の主原料はパルプである
が、セルロース繊維はパルプよりセルロースを抽出し、
その抽出物を反応させて精製されるものであるため、基
本的にパルプとは異なるものである。セルロース繊維の
耐熱温度は250℃である。なお、本発明において耐変
色性繊維の耐熱温度の実質上の上限は250℃である。
【0016】従来のメラミン樹脂成形材料は補強材とし
てパルプを含有しているが、本発明においてメラミン樹
脂成形材料を調製するにあたっては、パルプを一切用い
ずに上記耐変色性繊維を用いるものである。メラミン樹
脂成形材料に少しでもパルプが含まれていると、電子レ
ンジによる加熱で成形品が150〜200℃程度になっ
た場合に、ヤケ(変色)の発生を防止することができな
くなる。しかし、パルプを一切用いないことによってヤ
ケの原因となるものが除去され、その代わりに補強材と
して耐変色性繊維を用いることによって電子レンジによ
る加熱ではヤケが生じない成形品を得ることが可能とな
るものである。ただし、パルプを一切用いなくても、耐
熱温度が200℃未満の繊維を用いたのではヤケの発生
は免れない。
【0017】また、本発明においてパルプ不含有メラミ
ン樹脂成形材料は、鉱物フィラーを含有すると共に、パ
ルプ不含有メラミン樹脂成形材料の全量に対してメラミ
ン樹脂を60質量%以下含有するのが好ましい。このよ
うに、パルプ不含有メラミン樹脂成形材料におけるメラ
ミン樹脂の含有量を減少させることによって、成形品中
に残留する未反応のメラミン樹脂の含有量を減少させる
ことができ、この成形品を電子レンジによって加熱した
場合に縮合水の発生を抑制することが可能となり、縮合
水に起因するクラックの発生を防止することができるも
のである。しかし、逆にメラミン樹脂の含有量が60質
量%を超える場合には、成形加工時において縮合反応さ
せるべきメラミン樹脂の量が過剰となり、成形品中に未
反応のメラミン樹脂が多く残留することによって、電子
レンジによる加熱で多量の縮合水が発生し成形品にクラ
ックが発生するおそれがある。なお、メラミン樹脂の含
有量の実質上の下限は20質量%である。
【0018】上記鉱物フィラーとしては、特に限定され
るものではないが、例えば溶融シリカ、結晶シリカ、水
酸化アルミニウム、ケイ酸ジルコン、アルミナ、炭酸カ
ルシウム、酸化ジルコン、タルク、クレー、硫酸バリウ
ム、アスベスト粉等を用いることができる。
【0019】また本発明においては、パルプ不含有メラ
ミン樹脂成形材料の全量に対してポリエチレンテレフタ
レート(PET)樹脂を20〜40質量%含有するのが
好ましい。このように、パルプ不含有メラミン樹脂成形
材料の一部を比較的比重の小さいPET樹脂とすること
によって、成形品の比重を下げることができるものであ
るが、特に上記のように、比較的比重の大きい鉱物フィ
ラーを用いる場合であっても、成形品としては比重を小
さくすることが可能となるものである。PET樹脂とし
ては、粉砕品を用いることができる。なお、PET樹脂
の含有量が20質量%未満である場合には、上記のよう
な比重低減の効果を得ることができないおそれがあり、
逆に40質量%を超える場合には、粘度が高くなるな
ど、パルプ不含有メラミン樹脂成形材料の流動性に悪影
響を及ぼすおそれがある。
【0020】また本発明においては、パルプ不含有メラ
ミン樹脂成形材料の全量に対してガラス繊維を5〜10
質量%含有するのが好ましい。このように、パルプ不含
有メラミン樹脂成形材料の一部をガラス繊維とすること
によって、成形品の強度を高めることができるものであ
るが、特に、上記のようにPET樹脂を用いる場合には
成形品の強度が低下する傾向にあり、これをガラス繊維
を含有させることによって防止することができるもので
ある。なお、ガラス繊維の含有量が5質量%未満である
場合には、成形品の強度を十分に高めることができない
おそれがあり、逆に10質量%を超える場合には、成形
時において流動性が低下し充填不良を起こし易くなり、
またガラス繊維による擦れ込みが発生し成形品の外観異
常が発生し易くなるおそれがある。
【0021】また本発明においては、パルプ不含有メラ
ミン樹脂成形材料の全量に対してシランカップリング剤
を0.1〜1質量%含有するのが好ましい。このように
すると、シランカップリング剤によってメラミン樹脂と
補強材との密着性が良好になり、成形品の強度を高める
ことができるものである。特に上記のように、鉱物フィ
ラー、PET樹脂、ガラス繊維を用いる場合であって
も、これらのものとメラミン樹脂及び補強材との密着性
が良好となり、成形品の強度を一層高めることができる
ものである。シランカップリング剤としては、アミノシ
ランやエポキシシラン等を用いることができる。なお、
シランカップリング剤の含有量が0.1質量%未満であ
る場合には、パルプ不含有メラミン樹脂成形材料におけ
る含有成分同士の密着性を向上することができないおそ
れがあり、逆に1質量%を超える場合には、上記密着性
向上の効果が頭打ちになるおそれがある。
【0022】さらに本発明においては、無水フタル酸等
の酸触媒を硬化助剤として用いたり、離型材や着色剤を
用いることができる。例えば離型材としては、ステアリ
ン酸、ステアリン酸亜鉛、モンタン酸、カルボキシル基
含有ポリオレフィン、フタル酸等を挙げることができ、
また着色剤としては、酸化チタン、カーボンブラック、
ベンガラ等を挙げることができる。
【0023】そして、パルプ不含有メラミン樹脂成形材
料を調製するにあたっては、以下のようにして行うこと
ができる。まず、上記のメラミン樹脂及び補強材その他
の成分を配合し、これをボールミルで均一に粉砕して混
合する。次に、この混合物をロールを用いてシート化
し、得られたシートを粉砕することによって、粒状のパ
ルプ不含有メラミン樹脂成形材料を調製することができ
るものである。あるいは、上記混合物をニーダーやロー
ルで加熱、混練した後に冷却固化し、得られた固化物を
粉砕することによって、粉粒状のパルプ不含有メラミン
樹脂成形材料を調製することができるものである。
【0024】上記のように調製したパルプ不含有メラミ
ン樹脂成形材料を圧縮成形等することによって、電子レ
ンジによる加熱に対応可能な食器を製造することができ
るものである。この電子レンジ対応食器にあっては、パ
ルプを含有しないで耐変色性繊維を含有していることに
よって、ヤケの原因となるものが除去されており、食品
を調理するために電子レンジに入れて加熱しても、食器
表面にヤケが生じるようなことがなくなるものである。
さらに、上記電子レンジ対応食器にあっては、鉱物フィ
ラーを含有して相対的にメラミン樹脂の含有量が減少し
ていることによって、縮合水の発生が抑制されており、
電子レンジに入れて加熱してもクラックが発生するよう
なことがなくなるものである。従って、本発明に係る電
子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミン樹脂成形
材料を用いれば、電子レンジ用プラスチック製容器の規
格であるJIS S 2033の認定を取得できる食品
容器を容易に製造することができるものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0026】粉末状メラミンホルムアルデヒド縮重合樹
脂(松下電工(株)製「CP9012」)、粉末パルプ
(三和セルロシン(株)製)、綿粉((株)板垣商店
製)、硫酸バリウム(堺化学工業(株)製)、PET樹
脂粉砕品(中部マイクロン(株)製)、ガラス繊維(日
本板硝子(株)製「SS−15−S420」)、アミノ
シランカップリング剤(日本ユニカ(株)製「A110
0」)、ステアリン酸亜鉛(大日化学工業(株)製)、
無水フタル酸(東邦化学工業(株)製)を表1に示す配
合量で配合し、これをボールミルで2時間均一に粉砕し
て混合した。次に、この混合物をニーダーで加熱、混練
した後に冷却固化し、この固化物を粉砕機で所定粒度に
粉砕することによって、実施例1〜5及び比較例3のパ
ルプ不含有メラミン樹脂成形材料と比較例1,2,4のパ
ルプ含有メラミン樹脂成形材料を調製した。
【0027】そして、上記パルプ不含有メラミン樹脂成
形材料とパルプ含有メラミン樹脂成形材料をそれぞれ温
度160℃、圧力20MPa、成形時間90分の条件で
圧縮成形することによって、成形品として直径120m
mの皿を製造し、この皿を評価用テストピースとした。
なお、成形時において、外観に異常が見られないものを
「○」、未充填などの外観異常が見られるものを「×」
として、上記パルプ不含有メラミン樹脂成形材料の成形
性を評価した。その結果を表1に示す。比較例3のみ上
記の皿を成形することができなかった。
【0028】次に、実施例1〜5及び比較例1,2,4の
評価用テストピースについて、JIS S 2033に
規定する以下の試験を行った。各試験の結果を表1に示
す。
【0029】(電子レンジ高周波適正性)評価用テスト
ピースを電子レンジに入れ、定格高周波出力1000W
で2分間加熱した後に取り出し、23±5℃になるまで
放冷する、という操作を2回繰り返した。そして、試験
後の評価用テストピースの外観を目視によって観察し、
クラック及び変色の有無を調べた。表1において外観の
変色については、評価用テストピースの表面に変色がみ
られなかったものを「○」、変色がみられたものを
「×」としている。
【0030】(電子レンジ耐久性) (a)所定のオリーブ油を評価用テストピースの容量の
約50%まで満たし、160℃以上になるまで電子レン
ジを用いて加熱する。
【0031】(b)(a)によってオリーブ油が所定の
温度に達したら、評価用テストピースを電子レンジから
取り出し、これを−40±3℃に設定された低温槽に直
ちに入れ、所定の温度まで冷却する。
【0032】(c)(a)及び(b)の操作を5回以上
繰り返した。ただし、2回目以降は、(b)によって冷
却された状態から、(a)及び(b)の操作を繰り返し
た。
【0033】そして、(a)〜(c)の操作後、評価用
テストピースの外観を目視によって観察し、使用上欠点
となる破損等の異常及び変色の有無を調べた。表1のサ
イクル数の欄には、破損等の異常がみられる上記操作の
繰り返し回数を示しており、また外観の変色について
は、変退色が3級以上であるものを「○」、変退色が3
級未満であるものを「×」としている。
【0034】(耐熱性)予め140±3℃に設定した空
気かくはん装置付き恒温槽に、スレート板の中央部に置
いた評価用テストピースを、スレート板と共に入れ、1
時間保持した後、スレート板を持って取り出し、そのま
ま23±5℃になるまで放冷した。そして、試験後の評
価用テストピースの外観を目視によって観察し、異常及
び変色の有無を調べた。表1の耐熱性の欄には、使用上
欠点となる変色等の異常がみられる温度を示している。
【0035】(耐衝撃性)評価用テストピースを、平ら
なコンクリート床上にほぼ水平に置いた厚さ3cm以上
のかし板上に伏せ、鋼球を評価用テストピースのほぼ中
央に向かって、20〜30cmの高さから落下させるこ
とによって、ワレ等の破損が生じるか否かを調べた。表
1の耐衝撃性の欄には、破損が生じる落下高さを示して
いる。
【0036】
【表1】
【0037】表1にみられるように、実施例1〜5のも
のはいずれも、電子レンジ用プラスチック製容器の規格
であるJIS S 2033の認定を取得できるもので
あることが確認される。これに対して、比較例1,2,4
のものはいずれも、上記認定を取得できるものではない
ことが確認される。また、補強材として粉末パルプも綿
粉も用いていない比較例3のものは成形すらできないの
で問題外であるが、特に、メラミン樹脂を60質量%を
超えて含有している比較例2及び4のものは、比較例1
のものよりも強度が低くなっていることが確認される。
【0038】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る電
子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミン樹脂成形
材料は、メラミン樹脂と補強材を含有するパルプ不含有
メラミン樹脂成形材料において、補強材として200℃
以上の耐変色性を有する繊維を用いているので、ヤケ
(変色)の原因となるものを除去すると共に補強効果を
有する耐変色性繊維を含有することによって、電子レン
ジで加熱しても成形品の表面が変色するようなことがな
くなるものである。
【0039】また請求項2の発明は、鉱物フィラーを含
有すると共に、パルプ不含有メラミン樹脂成形材料の全
量に対してメラミン樹脂を60質量%以下含有している
ので、成形品中に残存する未反応のメラミン樹脂が減少
することによって、電子レンジで加熱しても縮合水が発
生しにくくなり、クラックの発生を防止することができ
るものである。
【0040】また請求項3の発明は、パルプ不含有メラ
ミン樹脂成形材料の全量に対してポリエチレンテレフタ
レート樹脂を20〜40質量%含有しているので、成形
品の比重を下げることができるものである。
【0041】また請求項4の発明は、パルプ不含有メラ
ミン樹脂成形材料の全量に対してガラス繊維を5〜10
質量%含有しているので、成形品の強度を高めることが
できるものである。
【0042】また請求項5の発明は、パルプ不含有メラ
ミン樹脂成形材料の全量に対してシランカップリング剤
を0.1〜1質量%含有しているので、メラミン樹脂と
補強材との密着性が良好になり、成形品の強度を一層高
めることができるものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67:02) Fターム(参考) 4J002 CC181 CF062 DE146 DE236 DG046 DJ006 DJ016 DJ026 DJ036 DJ046 DL007 EX068 EX078 FA047 FD016 FD017 FD160 FD208

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラミン樹脂と補強材を含有するパルプ
    不含有メラミン樹脂成形材料において、補強材として2
    00℃以上の耐変色性を有する繊維を用いて成ることを
    特徴とする電子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラ
    ミン樹脂成形材料。
  2. 【請求項2】 鉱物フィラーを含有すると共に、パルプ
    不含有メラミン樹脂成形材料の全量に対してメラミン樹
    脂を60質量%以下含有して成ることを特徴とする請求
    項1に記載の電子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メ
    ラミン樹脂成形材料。
  3. 【請求項3】 パルプ不含有メラミン樹脂成形材料の全
    量に対してポリエチレンテレフタレート樹脂を20〜4
    0質量%含有して成ることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の電子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミ
    ン樹脂成形材料。
  4. 【請求項4】 パルプ不含有メラミン樹脂成形材料の全
    量に対してガラス繊維を5〜10質量%含有して成るこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子
    レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミン樹脂成形材
    料。
  5. 【請求項5】 パルプ不含有メラミン樹脂成形材料の全
    量に対してシランカップリング剤を0.1〜1質量%含
    有して成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載の電子レンジ対応食器製造用パルプ不含有メラミ
    ン樹脂成形材料。
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