JP2003246820A - プロピレン−アルケニルジアルキルアルミニウム共重合体 - Google Patents
プロピレン−アルケニルジアルキルアルミニウム共重合体Info
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Abstract
ケニルジアルキルアルミニウム化合物とを共重合して得
られるプロピレン−アルケニルジアルキルアルミニウム
共重合体、及び、該共重合体を分解剤と反応させ、該共
重合体中のジアルキルアルミニウム基を極性基に変換し
てなる極性基含有プロピレン系共重合体。 化学式(A): CH2=CH−(CH2)n−AlR1R2 (式中、R1、R2は炭素数1〜20のアルキル基、nは
1〜20の整数を示す。) 【効果】本発明は、新規なコモノマー構造を持つ、極性
基含有立体規則性プロピレン系共重合体を与えるもので
ある。高価な試薬や過酷な反応条件を用いることなく、
製造できる。極性基として、水酸基、カルボキシル基、
スルフィニル基などが適用可能である。
Description
体規則性プロピレン系共重合体に関するものである。詳
しくは本発明はプロピレン−アルケニルジアルキルアル
ミニウム共重合体及びその誘導体に関する。
化学的安定性に優れ、コストパフォーマンス上も非常に
優秀であることから、最も重要なプラスチック材料の一
つとして多くの分野で使用されている。しかし、化学的
に安定である反面、無極性のため接着性や染色性に劣る
ことや他のプラスチック材料との混和性が悪い等の問題
がある。この問題を解決するために極性基を導入したプ
ロピレン系共重合体を製造しようと多くの試みがなされ
ている。
特開平3−177403号、特開平6−172447
号、特開平8−53516号等極性基含有モノマーをZi
eglar-Natta触媒の存在下で直接重合することが提案さ
れた。だたし、Zieglar-Natta触媒は酸素等のルイス塩
基との親和性が非常に高くこれらと反応して失活してし
まうために、有機アルミニウムをはじめとするルイス酸
で極性基を保護して重合に用いられた。しかし、この方
法でも極端に多くのルイス酸を必要とすることや重合活
性の極端な低下が起こる等の問題があった。
I.;Shin,Y.S;Lee,J.K. J.Polym.Sci.,PartA:Polym.Che
m.2000,38,1590等の非共役ジエンを共重合する方法が提
案された。これは、一方のオレフィン部分で付加重合を
行い、側鎖に残存するもう一方のオレフィン部分を後変
性するものである。この方法は、ジエンの両方のオレフ
ィン部分が分子内や分子間で重合を起こしてしまい、環
化や架橋によるゲル化を引き起こし所望のプロピレン系
共重合体が得られないといった問題があった。
−93305号、特開平4−218514号等ではアル
ケニルボランやアルケニルシランを共重合し、その後酸
化分解して水酸基が導入された共重合体を得る方法が提
案されている。しかし、ボランの場合にはアルケニルボ
ランを得るための反応剤が高価であることや反応溶媒と
してテトラハイドロフラン等の非プロトン性極性溶媒が
必要であり、重合反応への持ち込みには高度な溶媒除去
を要するという問題がある。シランの場合にも酸化分解
反応で過酷な反応条件を必要とする等の課題がある。
の遷移金属錯体を用いることで極性モノマーを保護基な
しで直接重合しようとする試みがなされている。例え
ば、Brookhartらは、パラジウム錯体でオレフィンとア
ルキルアクリレートの共重合体を得ている(Brookhart,
M.J.Chem.Soc.1996,118,267-268)。 また、Grubbsら
は、ニッケルのキレート型錯体を開発している(Grubbs,
R.Sceience 2000,287,460-462)。 ただし、これらはエ
チレンとの共重合であり、プロピレンをはじめとするα
−オレフィンの系では、共重合性能や立体規則性の観点
から極性モノマーの直接共重合は極めて難しい状況にあ
る。現在、極性基を含有する立体規則性プロピレン系共
重合体を安価で簡便に製造する方法が求められている。
な状況に鑑みて検討した結果、種々の方法で合成したア
ルケニルジアルキルアルミニウムをプロピレンと共重合
させ、プロピレン−アルケニルジアルキルアルミニウム
共重合体を得た。また、これに酸化分解をはじめとする
後反応を施すことにより、簡便に極性基を含有するプロ
ピレン系共重合体を製造し得ることを見出した。さら
に、この方法で製造された極性基を含有するプロピレン
系共重合体は、後反応の調節により新規のコモノマー構
造を持つ共重合体が得られることを見出した。
基づいて達成されたものであり、その第一の要旨は、プ
ロピレン単位を50〜99.9モル%、化学式(B)で
表される単位を0.1〜50モル%含有し、重量平均分
子量が1,000〜1,000,000であることを特
徴とするプロピレン−アルケニルジアルキルアルミニウ
ム共重合体に存する。 化学式(B)
キル基、nは1〜20の整数を示す。) また、本発明の他の要旨は、プロピレンと化学式(A)
で表されるアルケニルジアルキルアルミニウム化合物と
を共重合して得られるプロピレン−アルケニルジアルキ
ルアルミニウム共重合体を、分解剤と反応させ、該共重
合体中のジアルキルアルミニウム基を極性基に変換する
ことを特徴とする極性基含有プロピレン系共重合体の製
造方法に存する。 化学式(A)
キル基、nは1〜20の整数を示す。) 更に、本発明の他の要旨は、プロピレン単位を50〜9
9.9モル%、化学式(C)で表される単位を0〜4
9.9モル%、化学式(D)で表される単位を0.1〜
50モル%含有し、重量平均分子量が1,000〜1,
000,000であることを特徴とする極性基含有プロ
ピレン系共重合体に存する。 化学式(C)
H、−COOH、−SOOH又は−SOOOH基を示
す。)
ウム化合物]本発明で、プロピレンと共重合するアルケ
ニルジアルキルアルミニウム化合物は、化学式(A)で
表される。 化学式(A) CH2=CH−(CH2)n−AlR1R2
ル基、好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、特に好ま
しくは炭素数1〜4のアルキル基である。またnは1〜
20の整数、好ましくは2〜6の整数、より好ましくは
4または6である。具体的には、プロペニルジエチルア
ルミニウム、プロペニルジイソブチルアルミニウム、ペ
ンテニルジエチルアルミニウム、ペンテニルジイソブチ
ルアルミニウム、ヘキセニルジイソブチルアルミニウ
ム、ヘキセニルジエチルアルミニウム、オクテニルジイ
ソブチルアルミニウム、オクテニルジエチルアルミニウ
ム、デケニルジイソブチルアルミニウム、ドデケニルジ
イソブチルアルミニウム、ウンデケニルジイソブチルア
ルミニウム等を例示することができる。この中で好まし
くは、ヘキセニルジイソブチルアルミニウム、ヘキセニ
ルジエチルアルミニウム、オクテニルジイソブチルアル
ミニウム、オクテニルジエチルアルミニウムである。
物の製造法]本発明に用いるアルケニルジアルキルアル
ミニウムは既知の多くの方法によって得られる。例え
ば、非共役ジエンのハイドロアルミネーション反応、ア
ルケニルハライドと有機アルミニウム化合物のクロスカ
ップリング反応、アルケニルリチウムやアルケニルマグ
ネシウムといった有機金属化合物と有機アルミニウム化
合物とのトランスメタル化反応等がある。この中で好ま
しい方法は、非共役ジエンのハイドロアルミネーション
反応であり、非共役ジエンとジアルキルアルミニウムハ
イドライドを穏和な条件下で反応させて、アルケニルジ
アルキルアルミニウムを製造できる。
ミニウムの共重合]プロピレンとアルケニルジアルキル
アルミニウムの共重合体を得る触媒は特に限定はされな
いが、通常プロピレンの重合に用いられる配位アニオン
型の触媒を使用することができる。例えば、三塩化チタ
ンを主成分とする触媒、マグネシウム、チタン、ハロゲ
ン、電子供与体からなる固体を主成分とする触媒、いわ
ゆるメタロセン触媒を使用することが出来る。この中で
もアルケニルジアルキルアルミニウムの共重合性の観点
からメタロセン触媒を使用することが好ましい。
(a)と成分(b)、必要に応じて成分(c)からなる
ものである。 成分(a):共役五員環配位子を少なくとも1個有する
周期表4〜6族の遷移金属化合物。 成分(b):成分(a)を活性化させる活性化剤であ
り、下の(b−1)から(b−4)が挙げられる。 (b−1)アルミニウムオキシ化合物 (b−2)成分(a)と反応して成分(a)をカチオン
に変換可能なイオン性化合物 (b−3)ルイス酸 (b−4)イオン交換性層状珪酸塩 成分(c):有機アルミニウム化合物。
セン触媒は、所望のアイソタクチック特異性及びシンジ
オタクチック特異性を発現させるものが好ましい。とこ
ろで、本発明に於いては、コモノマーとしてアルケニル
ジアルキルアルミニウム化合物を使用するため、活性化
剤として用いる(b−1)アルミニウムオキシ化合物を
除いて、他の有機アルミニウム化合物を全く使用しない
重合法も可能である。すなわち、アルケニルジアルキル
アルミニウムはコノモマーとしても、成分(c)の有機
アルミニウム化合物としても作用する。
て、反応系中の各モノマーの量比は経時的に一定である
必要はなく、各モノマーを一定の混合比で供給すること
も便利であるし、供給するモノマーの混合比を経時的に
変化させることも可能である。また、共重合反応比を考
慮してモノマーのいずれかを分割添加することもでき
る。本発明では化学式(B)で表される単位、即ちアル
ケニルジアルキルアルミニウム単位を最大50モル%導
入することを目的としている。ここでこの様なアルケニ
ルジアルキルアルミニウム単位を多量に含有する共重合
体を得るための原料仕込み比を説明する。この仕込み比
は重合反応に使用する触媒の共重合性やアルミニウム化
合物の鎖長(炭素数)によって変化する。一般的に鎖長
が長くなるとプロピレンに対する共重合性が低下する傾
向にある。アルケニルジアルキルアルミニウム単位を最
大50モル%導入するためのプロピレンとアルケニルジ
アルキルアルミニウムのモル比は、1:0.001〜
1:10であり、好ましくは1:0.001〜1:5で
あり、より好ましくは1:0.001〜1:2である。
よく接触するならば、あらゆる様式を採用しうる。具体
的には、不活性溶媒を用いるスラリー法、不活性溶媒を
実質的に用いずプロピレンを溶媒として用いるスラリー
法、或いはアルケニルジアルキルアルミニウムを溶媒と
するスラリー法、溶液重合法あるいは実質的に液体溶媒
を用いない気相法などが採用出来る。また、連続重合、
回分式重合、又は予備重合を行う方法も適用される。ス
ラリー重合の場合には、重合溶媒として、ヘキサン、ヘ
プタン、ペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン等の飽和脂肪族又は芳香族炭化水素の単独または混合
物が用いられる。重合温度は0〜200℃であり、また
分子量調節剤として補助的に水素を用いることが出来
る。重合圧力は0〜50kg/cm2Gの範囲で実施可能
である。
ミニウム共重合体]本発明のプロピレン−アルケニルジ
アルキルアルミニウム共重合体は、プロピレンから導か
れる構造単位中に、化学式(B)
ウム由来の構造単位がランダムに分布したものであり、
プロピレン単位を50〜99.9モル%、好ましくは6
0〜99.9モル%、より好ましくは65〜99.9モ
ル%、化学式(B)で表される単位を0.1〜50モル
%、好ましくは0.1〜40モル%、より好ましくは
0.1〜35モル%含んでなるプロピレン−アルケニル
ジアルキルアルミニウム共重合体である。アルミニウム
由来の構造単位が0.1モル%より少ない場合には、ジ
アルキルアルミニウム基を極性基に変換した場合の効果
(染色性、接着性等の改善)が得られ難い。また、50
モル%より大きい場合には、ポリプロピレン本来の性能
を出せないという問題がある。
来の構造単位量の好ましい範囲が異なる。自動車材料や
工業部品等の剛性や耐熱性を要求される用途に関して
は、化学式(B)で表される単位の含有量は大き過ぎな
いことが好ましく、0.1〜5モル%、より好ましく
は、0.1〜3モル%である。5モル%より大きい場合
には、結晶性の低下をおこし剛性や耐熱性に悪影響を与
えるからである。ところが、軟質材料や樹脂添加剤とし
て使用する場合には、化学式(B)で表される単位の含
有量が大きいことが好適であり、化学式(B)で表され
る単位の含有量は、20〜50モル%、好ましくは20
〜40モル%、より好ましくは20〜35モル%であ
る。
アルキルアルミニウム共重合体は、アイソタクチック、
シンジオタクチック等の立体規則性を有していることが
好ましい。特に好ましくは、13C−NMRの吸収スペク
トルにおいてプロピレン単位のメチル基に帰属するピー
クの内、20.9ppm付近に観測されるピークの強度
がプロピレン単位に帰属する全メチル基のピーク強度の
0.5以上を示すアイソタクチック構造を持つか、13C
−NMRの吸収スペクトルにおいてプロピレン単位のメ
チル基に帰属するピークの内、20.2ppm付近に観
測されるピークの強度がプロピレン単位に帰属する全メ
チル基のピーク強度の0.5以上を示すシンジオタクチ
ック構造を持つことである。この割合が0.5より小さ
い場合には製品のべたつき等が発生して問題となる。
の含有量と立体規則性の決定に関しては、13C−NMR
を用いて決定する。測定条件は以下の通り。NMR装
置:日本電子製JEOL−La−500、測定温度:1
20℃、溶媒:1,1,2,2−テトラクロロエタン−
d2、パルス角度:45゜、スキャン回数:1000、
パルス間隔7秒。各吸収スペクトルの化学シフトの決定
に関しては、1,1,2,2−テトラクロロエタンを内
部標準として決定する。1,1,2,2−テトラクロロ
エタンの化学シフトは74.47ppmとする。
ルアルミニウム共重合体は非常に不安定であり、空気中
の水分や酸素等で容易に分解を起こす。そこで、本発明
では、重合生成物を窒素雰囲気下で、メタノールと反応
させ、炭素−アルミニウムの結合を炭素−水素の結合に
変換して、プロピレン由来のメチル基(16〜23pp
m付近)とアルケニルジアルキルアルミニウム由来のメ
チル基(12〜15ppm付近)の吸収スペクトルの面
積比からアルケニルジアルキルアルミニウム単位の共重
合量の同定を行った。
ルアルミニウム共重合体の分子量は、重量平均分子量で
1,000〜1,000,000、好ましくは3,00
0〜800,000〜、更に好ましくは、5,000〜
600,000である。また、重量平均分子量と数平均
分子量の比は特に制限がなく、重合条件によって広い範
囲のものが製造出来るが、一般的に2〜8程度である。
なお、重量平均分子量と数平均分子量は下の様にして測
定する。すなわち、ウォーターズ社製150Cを用い
て、ゲルパーミエーショングロマトグラフィーの手法に
より測定をおこなう。条件は測定温度:140℃、溶
媒:オルトジクロロベンゼン、カラム:Shodex 80M/S
2本、分子量の算出は標準ポリスチレンから決定する。
ルアルミニウム共重合体の融点は、特に限定はされない
が、一般的に70〜165℃であり、融解熱は10〜1
20(J/g)である。融点と融解熱の測定方法は、示
差走査熱量計(セイコーインスツルメンツ社製DSC−
220)を使用し、シート状にしたサンプル片5mgを
アルミパンに詰め、室温から一旦220℃まで昇温し、
5分間保持した後に、10℃/分で−40℃まで降温し
て結晶化させた後に、10℃/分で200℃まで昇温さ
せた時の融解最大ピーク温度(℃)を融点とし、このピ
ークの熱量を融解熱(J/g)とした。
の極性基含有プロピレン系共重合体について具体的に説
明する。この共重合体はプロピレン−アルケニルジアル
キルアルミニウム共重合体を各種の分解剤と反応させる
ことによって製造できる。すなわち、該共重合体中のジ
アルキルアルミニウム基(炭素−アルミニウム結合)を
炭素−極性基の結合に変換することで得られる。分解剤
との反応は、低分子有機アルミニウム化合物と無機化合
物との反応に関する既知の方法に準じて実施することが
できる。分解剤としては、酸素、過酸化物、二酸化炭
素、イオウ酸化物などが挙げられる。
の後加水分解することにより、ジアルキルアルミニウム
基を水酸基に変換することが可能であり、水酸基含有の
プロピレン系共重合体が得られる(文献例:R.Rienacke
r and G. Ohloff,Angew.chem.,1961,73,240、P.Tesseir
e and M. Plattier,Recherches,1963,13,34 [Chem.abst
r.,1964,60,15915])。また、二酸化炭素と接触させそ
の後加水分解することにより、ジアルキルアルミニウム
基をカルボキシル基に変換することが可能であり、カル
ボキシル基含有のプロピレン系共重合体が得られる(文
献例:K.Zieglar,F.Krupp,K.Weyer and W.Larbig,Liebu
gs Ann.Chem.,1960,629,251)。更に、二酸化硫黄、三
酸化硫黄と接触させその後加水分解することにより、そ
れぞれ、ジアルキルアルミニウム基をスルフィニル(S
OOH)基、スルフォニル(SOOOH)基に変換する
ことが可能であり、これらの極性基を含有するプロピレ
ン系共重合体が得られる(文献例:K.Zieglar,F.Krupp,
K.Weyer and W.Larbig,Liebugs Ann.Chem.,1960,629,25
1、A.J.Kunchin,L.I.Akhmetov,V.P.Yur'ev and G.A.Tol
stikov, J.Gen.Chem.USSR(Engl.Transl.),1978,48,42
0、A.J.Rutkowski andA.F.Turbak,US Pat.3121737 [Che
m.abstr.,1964,60,10550])。
ルアルミニウム基を極性基に変換する割合は必ずしも1
00%である必要はない。必要に応じて、炭素−アルミ
ニウム結合を単純に加水分解した(炭素−水素結合に変
換した)化学式(C)の構造を持つ成分を含有させるこ
とができる。この様な部分的な分解をする方法として
は、酸素や二酸化炭素とプロピレン−アルケニルジアル
キルアルミニウム共重合体を接触させる際に、アルコー
ルや水等を混入させること、酸素や二酸化炭素をアルケ
ニルジアルキルアルミニウムの含有量以下(当量以下)
で接触させること、反応時の温度や時間などを変更する
ことで達成することが可能である。
はプロピレンから導かれる構造単位中に、化学式
(C)、化学式(D)で表される構造単位がランダムに
分布したものであり、プロピレン単位を50〜99.9
モル%、好ましくは60〜99.9モル%、より好まし
くは65〜99.9モル%、化学式(C)で表される単
位を0〜49.9モル%、好ましくは0〜40モル%、
より好ましくは0〜30モル%、化学式(D)で表され
る単位を0.1〜50モル%、好ましくは0.1〜40
モル%、より好ましくは0.1〜35モル%含んでなる
極性基含有プロピレン系共重合体である。化学式(D)
で表される構造単位が0.1モル%より少ない場合に
は、染色性や接着性等の極性基の効果が得られない。ま
た、50モル%より大きい場合には、ポリプロピレン本
来の性能を出せないという問題がある。
位の含有量は、本共重合体の結晶性に大きく影響する。
このため化学式(C)で表される構造単位の含有量は、
用途によって好ましい範囲が異なる。自動車材料や工業
部品等の剛性や耐熱性を要求される用途に関しては、化
学式(C)で表される単位の含有量は大きすぎないこと
が好ましく20モルmol%以下、より好ましくは10
モル%以下である。20モル%より大きい場合には、結
晶性の低下をおこし剛性や耐熱性に悪影響を与える。し
かし、軟質材料や樹脂添加剤として使用する場合には、
化学式(C)で表される単位の含有量が大きいことが好
適であり、化学式(C)で表される単位の含有量は、2
0〜50モル%、好ましくは20〜40モル%である。
造単位の含有量は、前述の13C−NMRの測定条件と同
様にして、プロピレン由来のメチル基(16〜23pp
m)、化学式(C)で表される構造単位由来のメチル基
(12ppm付近)、化学式(D)で表される構造単位
由来のメチル基(40ppm以上)、ただし、カルボキ
シル基の場合にはカルボキシル基の炭素、の吸収スペク
トルの面積比から各単位の含有量を同定する。さらに、
本発明の極性基を有するプロピレン系共重合体の分子量
は、プロピレン−アルケニルジアルキルアルミニウム共
重合体で記述した範囲の分子量、融点、融解熱を持つこ
とが好ましい。
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。なお、以下の実施例における物性の測定及
び反応原料・助剤は下記の通りである。 [物性の測定法] (1)融点の測定及び融解熱の測定 セイコーインスツルメンツ社製DSC−220を使用
し、シート状にしたサンプル片5mgをアルミパンに詰
め、室温から一旦220℃まで昇温し、5分間保持した
後に、10℃/分で−40℃まで降温して結晶化させた
後に、10℃/分で200℃まで昇温させた時の融解最
大ピーク温度(℃)を融点とし、このピークの熱量を融
解熱とした。 (2)分子量及び分子量分布の測定 ウォーターズ社製150Cを用いて、ゲルパーミエーシ
ョングロマトグラフィーの手法により測定した。条件は
測定温度:140℃、溶媒:オルトジクロロベンゼン、
カラム:Shodex 80M/S 2本、分子量の算出は標準ポリ
スチレンから決定した。
の構造及び反応率の測定1 H−NMR、13C−NMRによる測定:日本電子製J
EOL−La−300を用いて、室温条件下で、パルス
フーリエ変換法にて実施した。 ガスクロマトグラフィーによる測定:GLサイエンス社
製GC−353を用い、注入試料:1μml、インジェ
クション温度:250℃、検出器:FID、検出器温
度、カラム温度:40℃で測定。反応混合物の組成の同
定は、オーセンティックサンプルの保持時間との比較と
クロマトグラムのピーク面積から算出した。 (4)共重合体のコモノマー含量の測定13 C−NMRを用いて前述の方法で決定した。測定条件
は以下の通り。NMR装置:日本電子製JEOL−La
−500、測定温度:120℃、溶媒:1,1,2,2
−テトラクロロエタン−d2、パルス角度:45゜、ス
キャン回数:1000、パルス間隔7秒。 また、本実施例における全ての反応は精製窒素雰囲気下
で実施した。
酸化マンガン、モレキュラシーブ4Aの充填塔を通して
精製した。 (2)1,7−オクタジエン:東京化成社製を水素化カ
ルシウムを用いて脱水し、更に蒸留した。 (3)トルエン:水素化カルシウムを用いて脱水し、更
に蒸留した。 (4)窒素、アルゴン:酸化マンガン、モレキュラシー
ブ4Aの充填塔を通して、微量の酸素と水分を除去し
た。 (5)ジイシブチルアルミニウムハイドライド:東ソー
ファインケム社製をそのまま使用した。
ジルコニウムジクロリド;rac−Me2Si[2−Me
(Ind)2]ZrCl2、 ・ジフェニルメチリデン(シクロペンタジエニル)(9
−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド; Ph2C[(Cp)(9−Flu)]ZrCl2: ボルダー サエティチフィック カンパニー社製をその
まま使用した。 (7)トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレート;[Ph3C][B(C
6F5)4]:旭硝子社製をそのまま使用した。
合成]50mlの攪拌機付きガラス反応器に、1,7−
オクタジエン(20ml:0.14mol)とジイソブ
チルアルミニウムハイドライド(2.5ml:0.01
4mol)を加え60℃で6時間反応させた。その後、
残存する1,7−オクタジエンを減圧除去して反応生成
物を得た。本反応生成物はガスクロマトグラフィーとN
MRで分析をした。0.5mlの反応生成物を2mlの
メターキシレン(内部標準)で希釈し、その後、蒸留水
と塩酸を加えて分解して分析に用いた。その結果、オク
テニルジイソブチルアルミニウムが定量的に生成してい
ることを確認した。
共重合]200mlの攪拌機付きガラス反応器に、トル
エンと前述の手法により得たオクテニルジイソブチルア
ルミニウム(0.034mol)を加えた、ここでトル
エンの添加量は、オクテニルジイソブチルアルミニウム
とトルエンの体積が100mlとなるように調整して加
えた。反応器内を40℃とした。ここで、プロピレンを
流通させ、内圧が1atmとなるようにプロピレンを溶
解させた。ここで、[Ph3C][B(C6F5)4]を12μ
mol、rac−Me2Si[2−Me(Ind)2]Zr
Cl2を12μmolとなるようにトルエン溶液として
添加し、40℃の温度で30分間重合を実施した。重合
中はガスフローメーターでプロピレンの圧を1atmで
維持した。30分後、少量のメタノール・塩酸を直接添
加して重合反応を終了させた。反応生成物はろ別し、6
0℃で6時間減圧乾燥させ、プロピレン系共重合体を得
た。この共重合体の重量と物性は表1に示す。この共重
合体はアイソタクチック構造を有するものであり、13C
−NMRの吸収スペクトルにおいてプロピレン単位のメ
チル基に帰属するピークの内、20.9ppm付近に観
測されるピークの強度はプロピレン単位に帰属する全メ
チル基のピーク強度の0.94であった。
ブチルアルミニウムの添加量を表1のように変更した以
外は、実施例1と同様の操作を実施した。得られたプロ
ピレン系共重合体の収量及びポリマーの物性は表1に示
す。
e2Si[2−Me(Ind)2]ZrCl2をPh2C
[(Cp)(9−Flu)]ZrCl2に変更する以外は
実施例1と同様の操作を実施した。得られたプロピレン
とオクテニルジイソブチルアルミニウムの共重合体の収
量及びポリマーの物性は表1に示す。この共重合体はシ
ンジオタクチック構造を有するものであり、13C−NM
Rの吸収スペクトルにおいてプロピレン単位のメチル基
に帰属するピークの内、20.2ppm付近に観測され
るピークの強度はプロピレン単位に帰属する全メチル基
のピーク強度の0.84であった。
ブチルアルミニウムの添加量を表1のように変更した以
外は、実施例6と同様の操作を実施した。得られたプロ
ピレンとオクテニルジイソブチルアルミニウムの共重合
体の収量及びポリマーの物性は表1に示す。
よって30分の重合を行ったのち、乾燥酸素200ml
/分を室温で1.5時間導入した。その後、反応生成物
をろ別し、60℃で6時間減圧乾燥させ、水酸基含有プ
ロピレン系共重合体を得た。これらの共重合体の物性は
表2に示す。
ジイソブチルアルミニウムの代わりに、トリイソブチル
アルミニウム(0.0017mol)を加え、その他は
実施例1と同様の操作を行い、プロピレン単独重合体
8.0gを得た。このポリマーの物性は表1に示す。
ジイソブチルアルミニウムの代わりに、トリイソブチル
アルミニウム(0.0017mol)を加え、その他は
実施例1と同様の操作を行い、プロピレン単独重合体
3.7gを得た。このポリマーの物性は表1に示す。
つ、極性基含有立体規則性プロピレン系共重合体を与え
るものである。高価な試薬や過酷な反応条件を用いるこ
となく、製造できる。極性基として、水酸基、カルボキ
シル基、スルフィニル基などが適用可能である。
Claims (5)
- 【請求項1】プロピレン単位を50〜99.9モル%、
化学式(B)で表される単位を0.1〜50モル%含有
し、重量平均分子量が1,000〜1,000,000
であることを特徴とするプロピレン−アルケニルジアル
キルアルミニウム共重合体。 化学式(B) 【化1】 (式中、R1,R2は炭素数1〜20のアルキル基、nは
1〜20の整数を示す。) - 【請求項2】プロピレンと化学式(A)で表されるアル
ケニルジアルキルアルミニウム化合物とを共重合して得
られるプロピレン−アルケニルジアルキルアルミニウム
共重合体を、分解剤と反応させ、該共重合体中のジアル
キルアルミニウム基を極性基に変換することを特徴とす
る極性基含有プロピレン系共重合体の製造方法。 化学式(A) 【化2】 (式中、R1、R2は炭素数1〜20のアルキル基、nは
1〜20の整数を示す。) - 【請求項3】プロピレン単位を50〜99.9モル%、
化学式(C)で表される単位を0〜49.9モル%、化
学式(D)で表される単位を0.1〜50モル%含有
し、重量平均分子量が1,000〜1,000,000
であることを特徴とする極性基含有プロピレン系共重合
体。 化学式(C) 【化3】 (式中、nは1〜20の整数を示す。) 化学式(D) 【化4】 (式中、nは1〜20の整数、Xは−OH、−COO
H、−SOOH又は−SOOOH基を示す。) - 【請求項4】分解剤が酸素、二酸化炭素、二酸化イオウ
又は三酸化イオウである請求項2に記載の極性基含有プ
ロピレン系共重合体の製造方法。 - 【請求項5】nが2〜6で、XがOH基である請求項3
に記載の極性基含有プロピレン系共重合体。
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