JP2003245793A - ハンダ用組成物、ハンダ付け方法および電子部品 - Google Patents

ハンダ用組成物、ハンダ付け方法および電子部品

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JP2003245793A JP2002049292A JP2002049292A JP2003245793A JP 2003245793 A JP2003245793 A JP 2003245793A JP 2002049292 A JP2002049292 A JP 2002049292A JP 2002049292 A JP2002049292 A JP 2002049292A JP 2003245793 A JP2003245793 A JP 2003245793A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉛を含まず、しかもハンダ付け時には比較的
に低温での加熱で流動化が可能であり、ハンダ濡れ性に
優れ、固形化後には、別の部分でのハンダ付け時の加熱
温度付近でも流動化しにくく、高強度のハンダ接合部を
得ることができ、特に電子部品の内部接続形成用として
好適に用いられる低コストのハンダ用組成物、ハンダ付
け方法および電子部品を提供すること。 【解決手段】 錫または錫合金から成る第1金属粉2
と、第1金属粉2よりも高い融点を持ち、銅または銅合
金から成る第2金属粉とを含むハンダ用組成物である。
ハンダ用組成物における全ての金属粉を100質量%と
した場合に、第1金属粉2の含有割合が60質量%より
大きく85質量%以下であり、第2金属粉4の含有割合
が15質量%以上で40質量%より小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンダ用組成物、
ハンダ付け方法および電子部品に係り、さらに詳しく
は、鉛を含まず、しかもハンダ付け時には比較的に低温
での加熱で流動化が可能であり、ハンダ濡れ性に優れ、
固形化後には、別の部分でのハンダ付け時の加熱温度付
近でも流動化しにくく、高強度のハンダ接合部を得るこ
とができ、特に電子部品の内部接続形成用として好適に
用いられるハンダ用組成物、ハンダ付け方法および電子
部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハンダ付けは、用いるハンダ合金
の融点以上に上げて行ってきた。しかしながら、この方
法では、電子部品をハンダ合金の融点以上に温度を上げ
る必要があり、耐熱性のない電子部品の場合には、この
ハンダ付けの際の熱によって欠陥品となる場合もあり、
その製造歩留まりが大きく低下することがある。また、
近年では、地球環境保全の立場から、鉛(Pb)を含ま
ないハンダの使用が求められているが、電子部品の内部
接続形成用の高温ハンダは今のところなく、この開発も
求められている。
【0003】なお、特開平11−186712号公報に
示すように、融点が異なる二種類の金属粉を混合して成
る鉛を含まないハンダペーストが開発されている。しか
しながら、この公報に開示してある金属粉の組合せと配
合割合では、特に電子部品の内部接続形成用としては不
十分であった。なぜなら、この公報に示すハンダペース
トでは、ハンダ付け後の最終組成合金の溶融温度が21
5°C以下であり、その後に行われる別のハンダ付け工
程での加熱温度(200〜270°C)に対する耐熱性
が不十分だからである。さらに、前記公報に示すハンダ
ペーストでは、銀を比較的に多量に用いるために高価で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実状に鑑みてなされ、鉛を含まず、しかもハンダ付け時
には比較的に低温での加熱で流動化が可能であり、ハン
ダ濡れ性に優れ、固形化後には、別の部分でのハンダ付
け時の加熱温度付近でも流動化しにくく、高強度のハン
ダ接合部を得ることができ、特に電子部品の内部接続形
成用として好適に用いられる低コストのハンダ用組成
物、ハンダ付け方法および電子部品を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明に係るハンダ用組成物は、錫また
は錫合金から成る第1金属粉と、前記第1金属粉よりも
高い融点を持ち、銅または銅合金から成る第2金属粉と
を含むハンダ用組成物であって、前記ハンダ用組成物に
おける全ての金属粉を100質量%とした場合に、前記
第1金属粉の含有割合が60質量%より大きく85質量
%以下であり、前記第2金属粉の含有割合が15質量%
以上で40質量%より小さいことを特徴とする。
【0006】なお、本発明のハンダ用組成物は、その使
用様態に応じて粉末状態のものであっても、圧縮成形し
た固形物であっても、フラックスを含有するペースト状
態のものであってもよい。
【0007】銅(Cu)は銀(Ag)と同様に、錫(Sn)中
への拡散が極めて速く、容易に合金を形成し、かつ銀
(Ag)よりも安価である。通常、ハンダ付けは、単一合
金を作製し、それをハンダ付けの際に熱をかけて溶融さ
せ、ハンダ付けを行う。しかし、Cuの含有量が多くなる
に従い、その融点は高くなり、電子部品の耐熱温度以上
になるため、通常、そのような合金をハンダ粉とは用い
ることはせず、従って、ハンダ接合部は、そのような合
金組成にはならない。
【0008】しかしながら、本発明のハンダ用組成物に
よれば、後述する本発明の方法を採用することにより、
鉛を含ませることなく、電子部品の耐熱温度以下の温度
でハンダ組成物を流動化させ、良好なハンダ濡れ角を実
現し、固形化後には、別の部分でのハンダ付け時の加熱
温度付近でも流動化しにくく、高強度のハンダ接合部を
得ることができる。すなわち、本発明によれば、比較的
に低温でハンダ付けすることができるため、電子部品の
信頼性を損なうことはない。したがって、本発明のハン
ダ用組成物は、特に電子部品の内部接続形成用として好
適に用いられ、しかも低コストである。
【0009】なお、第1金属粉の含有割合が85%を超
えると、後工程での別の部分に対するハンダ付け時の加
熱(200〜270°C)に際して、ハンダの流れ出し
が生じやすくなる傾向にあり好ましくなく、60%以下
では、ハンダ接合部の強度が低下する傾向にある。した
がって、上記範囲が好ましい。
【0010】好ましくは、前記第1金属粉が、Sn、Sn-A
g、Sn-Ni、Sn-Sb、Sn-Zn、Sn-Bi、Sn-Inの内の少なくと
も1種以上の金属粉を含み、前記第2金属粉が、Cu粉お
よび/またはSn-Cuの金属粉を含む。第1金属粉の全体
を100質量%とした場合に、Sn粉は、好ましくは、
65〜80質量%であることが好ましい。第2金属粉の
全体を100質量%とした場合に、Cu粉は、好ましく
は、20〜35質量%であることが好ましい。このよう
な組成範囲の場合に、本発明の効果が特に大きい。
【0011】好ましくは、前記第2金属粉に含まれるSn
-Cuの金属粉の組成は特に限定されないが、CuSn、Cu
Sn、CuSn、CuSn、Cu20Snの内の少なくとも
1種以上の金属粉である。このような組成の場合に、本
発明の効果が特に大きい。
【0012】好ましくは、前記第1金属粉の融点が、2
00〜245°Cの範囲にあり、前記第2金属粉の融点
が、415〜1083°Cの範囲にある。このような融
点の金属粉を選択することで、本発明の効果が特に大き
くなる。
【0013】好ましくは、前記第1金属粉の平均粒径
が、3〜30μmであり、前記第2金属粉の平均粒径
が、5〜40μmであることが好ましい。また、前記第
1金属粉の平均粒径が、前記第2金属粉の平均粒径に比
較して、小さい。このような平均粒径の関係にある時
に、本発明の効果が特に大きくなる。
【0014】本発明に係るハンダ付け方法は、上記記載
のハンダ用組成物を用い、前記第1金属粉の融点以上の
温度であって、前記第2金属粉の融点以下の温度で、前
記ハンダ用組成物を加熱し、前記第1金属粉を溶融さ
せ、溶融状態の第1金属粉に対して、前記第2金属粉を
構成する金属成分を拡散させつつ、前記ハンダ用組成物
を流動させてハンダ付けを行い、少なくとも一部が合金
化されたハンダ接合部を形成することを特徴とする。
【0015】本発明のハンダ用組成物を用いることで、
従来よりも低い温度でのハンダ付けが可能になり、しか
も固形化後のハンダ接合部は、後工程での別の部分に対
するハンダ付け時の加熱(200〜270°C)に際し
ても、流動化して染み出すことがなくなる。
【0016】好ましくは、前記ハンダ接合部を任意の断
面で切断した場合に、切断面における単位面積当たりの
錫および錫合金金属面の面積が45〜80%となるよう
に、前記ハンダ用組成物における第1金属粉および第2
金属粉の種類および配合割合を選択する。本発明におい
て、錫および錫合金金属面の面積が80%を超えると、
後工程での別の部分に対するハンダ付け時の加熱(20
0〜270°C)に際して、ハンダの流れ出しが生じや
すくなる傾向にあり好ましくなく、45%未満では、ハ
ンダ接合部の強度が低下する傾向にある。
【0017】好ましくは、前記切断面には、前記錫およ
び錫合金金属面以外に、銅金属面、または銅と錫との合
金の金属面が表れる。これらの金属面で構成されるはん
だ合金は、液相量が極めて少なく、後工程でのハンダ付
け時の加熱に際して、ハンダ接合部が流れ出すことを防
止する効果を持つ。
【0018】好ましくは、前記ハンダ接合部には、Ag、
Au、Ni、Sb、Zn、Bi、Inの内の少なくとも1種以上が、
前記ハンダ接合部100質量%に対して、10質量%以
下の量で含ませても良い。
【0019】本発明に係る電子部品は、ハンダ接合部を
有する電子部品であって、前記ハンダ接合部を任意の断
面で切断した場合に、切断面における単位面積当たりの
錫および錫合金金属面の面積が45〜80%であり、前
記切断面には、前記錫および錫合金金属面以外に、銅金
属面、または銅と錫との合金の金属面が表れていること
を特徴とする。
【0020】本発明に係るハンダ接合部を持つ電子部品
では、後工程での別の部分に対するハンダ付け時の加熱
(200〜270°C)に際して、ハンダの流れ出しが
生じ難く、しかも、ハンダ接合部の強度が向上してい
る。
【0021】好ましくは、前記切断面には、前記錫およ
び錫合金金属面に対して、銅金属面、または銅と錫との
合金の金属面が、分散して配置されている。このような
切断面を持つハンダ接合部では、特に、後工程での別の
部分に対するハンダ付け時の加熱(200〜270°
C)に際して、ハンダの流れ出しが生じ難く、しかも、
ハンダ接合部の強度が向上している。
【0022】好ましくは、前記ハンダ接合部が、電子部
品用パッケージの内部に形成してある。従来では、ハン
ダ接合部が電子部品用パッケージの内部に形成してある
時に、外部端子などを後工程でハンダ付け接合する時の
加熱により、内部のハンダ接合部からのハンダの流れ出
しが問題になる。本発明では、後工程でのハンダ付けに
よる加熱温度が200〜270°Cであったとしても、
内部のハンダ接合部からのハンダの流れ出し現象は生じ
ない。
【0023】電子部品用パッケージとしては、樹脂パッ
ケージ、セラミックパッケージなどが例示され、特に限
定されない。また、本発明に係る電子部品としては、ハ
ンダ接合部を持つものであれば特に限定されず、たとえ
ば、コイル、セラミックコンデンサ、セラミックインダ
クター、LCフィルター、HIC基板、電子回路用プリン
ト基板などが例示される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係
るハンダ用組成物をペースト状にした場合の要部概略断
面図、図2は本発明の一実施形態に係る電子部品の要部
断面図、図3は本発明の一実施形態に係るハンダ付け後
のハンダ接合部のSEM−EDX写真である。
【0025】図1に示すように、本実施形態のハンダ用
組成物は、ペースト状であり、錫または錫合金から成る
第1金属粉2と、第1金属粉2よりも高い融点を持ち、
銅または銅合金から成る第2金属粉4とが、ペースト6
中に分散してある。ペーストとしては、特に限定されな
いが、たとえば溶剤、ロジン、活性剤、チキソ剤などを
含むフラックスで構成してある。
【0026】第1金属粉2は、Sn、Sn-Ag、Sn-Cu、Sn-N
i、Sn-Sb、Sn-Zn、Sn-Bi、Sn-Inの内の少なくとも1種
以上の金属粉であり、その融点は、150〜245°C
である。第1金属粉2の粒径は、3〜30μmである。
【0027】また、第2金属粉4は、Cu粉を含むと共
に、Sn-Cuの金属粉を含むものであり、その融点は、4
15〜1083°Cである。第2金属粉4の粒径は、5
〜40μmである。
【0028】本実施形態では、ハンダ用組成物における
全ての金属粉を100質量%とした場合に、第1金属粉
2の含有割合が60質量%より大きく85質量%以下で
あり、第2金属粉4の含有割合が15質量%以上で40
質量%より小さい。
【0029】本実施形態では、図1に示すペースト状の
ハンダ用組成物を用いて、図2に示すように、コイル電
子部品10の樹脂パッケージ16の内部に、ハンダ接合
部20を形成する。コイル電子部品10は、フェライト
から成りドラム形状のコア材12を有し、その中央部
に、たとえば銅線から成るワイヤ14がコイル状に巻回
してあり、その両端部14aが、コア材12の両端部に
対して、ハンダ接合部20で固定してある。また、ハン
ダ接合部20では、導電性リードフレーム22の基端部
が、各ハンダ接合部20により接続固定してある。
【0030】導電性リードフレーム22の先端部は、樹
脂パッケージ16の外部にまで延び、後工程において、
別のハンダ付け工程などにより形成された接合部32に
より、回路基板30に対して接続固定される。樹脂パッ
ケージ16は、図1に示すペースト状のハンダ用組成物
を、コア材12の両端部に塗布した後に熱処理してハン
ダ付けを行い、ハンダ接合部20を形成した後に、樹脂
モールディング法などで形成される。そのハンダ付け時
の熱処理温度は、第1金属粉2の融点以上の温度であっ
て、第2金属粉4の融点以下の温度であり、具体的に
は、260〜350°Cである。熱処理時間は、好まし
くは、3〜15秒程度である。
【0031】この熱処理により、第1金属粉2が溶融す
る。第2金属粉4の含有割合は、第1金属の含有割合に
比べて低いので、溶融状態の第1金属粉2に対して、第
2金属粉を構成する金属成分が拡散しつつ、ハンダ用組
成物が流動化することになる。しかも、その時における
ハンダ濡れ角は、30〜85度の範囲になり、ハンダ付
けにとって都合の良い濡れ角の範囲内となる。なお、好
ましいハンダ濡れ角の範囲は、40〜75度であり、本
実施形態では、その範囲内にある。なお、濡れ角が大き
すぎると、接合強度が低下する傾向にあり、濡れ角が小
さすぎると、流れ易すぎて作業性が悪くなる傾向にあ
る。ハンダ濡れ角は、JIS C 0050(199
6)の「3.2接触角」で説明されている溶融ハンダの
接触角として測定することができる。
【0032】溶融状態の第1金属粉2に対して、第2金
属粉を構成する金属成分が拡散しつつ、ハンダ用組成物
が流動化し、その後に冷却されることで、ハンダ接合部
20が形成される。ハンダ接合部20では、図3に示す
ように、少なくとも一部が合金化され、切断面における
単位面積当たりの錫および錫合金金属面の面積が45〜
80%であり、錫および錫合金金属面以外に、銅金属
面、または銅と錫との合金の金属面が表れている。な
お、図3において、白い部分が、錫および錫合金金属面
であり、黒い部分が、銅金属面、または銅と錫との合金
の金属面である。図3に示すように、錫および錫合金金
属面に対して、銅金属面、または銅と錫との合金の金属
面が、分散して配置されている。
【0033】本実施形態のハンダ用組成物によれば、鉛
を含ませることなく、電子部品の耐熱温度以下の温度
(360〜400°C)でハンダ組成物を流動化させ、
良好なハンダ濡れ角を実現し、高強度のハンダ接合部2
0を得ることができる。したがって、その後に樹脂パッ
ケージ16を形成することで、耐熱性に優れたコイル電
子部品10を製造することができる。すなわち、このコ
イル電子部品10における導電性リードフレーム22の
基端部を回路基板30にハンダ付けする際でも、その時
の加熱温度(230〜270°C)でも、ハンダ接合部
20が流動化して樹脂パッケージ16からフレーム22
を通して外部に染み出ることはない。
【0034】すなわち、本実施形態によれば、比較的に
低温でハンダ付けすることができるため、コイル電子部
品10の信頼性を損なうことはない。したがって、本実
施形態のハンダ用組成物は、特に電子部品の内部接続形
成用として好適に用いられ、しかも低コストである。
【0035】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。たとえば、本発明に係る電子部品として
は、コイルに限らず、その他の電子部品にも適用するこ
とができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づ
き説明するが、本発明は、これら実施例に限定されな
い。
【0037】実施例1 第1金属粉としてのSn粉90〜40質量%と、第2金属
粉としてのCu粉10〜60質量%とを混合して100質
量%になるように調合し、フラックス中に分散させ、ハ
ンダ用組成物ペーストを得た。ハンダ用組成物ペースト
における全ての金属粉を100質量%とした場合に、Sn
粉の含有割合とCu粉の含有割合とが、表1に示す割合と
なるハンダ用組成物ペーストの試料1〜7を得た。な
お、Sn粉の平均粒径は、7μmであり、Cu粉の平均粒径
は10μmであった。
【0038】これら試料1〜7のペーストを、それぞれ
図2に示すドラム形状のコア材12のコイル接合部に塗
布し、フレーム22に対して300°Cでハンダ付けを行
い、ハンダ接合部20を有する樹脂パッケージ前の複数
のコイル電子部品10(試料1〜7)を得た。各試料1
〜7について、Sn系金属面の面積比率、ハンダ濡れ
角、フレーム引っ張り強度、ハンダの流れ出しについて
測定した。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】なお、各測定に際しては、次のようにして
行った。Sn系金属面の面積比率 各試料1〜7におけるハンダ接合部を切断し、その切断
面を研磨し、SEM−EDXよりCuの金属間化合物を
同定し、それ以外の面積をSn系金属面(錫金属面およ
び錫合金金属面の合計であり、錫と銅との合金の金属面
は含まない)の面積とし、そのSn系金属面の面積を、
単位面積に対する割合として計算した。結果を表1に示
す。また、切断面のSEM写真を図3に示す。
【0041】ハンダ濡れ角の測定方法 Cu金属板上にハンダペーストの各試料を載せ、300
℃で溶かし、ハンダの濡れ角を測定した。具体的には、
JIS C 0050(1996)の「3.2接触角」
で説明されている溶融ハンダの接触角として測定して得
た値である。結果を表1に示す。ハンダ濡れ角は、濡れ
角が大きすぎると、接合強度が低下する傾向にあり、濡
れ角が小さすぎると、流れ易すぎて作業性が悪くなる傾
向にあることから、30〜85度の範囲内であることが
好ましい。
【0042】フレームの引張強度 樹脂パッケージ前の複数のコイル電子部品の各試料につ
いて、コイルの両端のフレームを水平方向に引っ張り、
そのフレームがコイルのコア材から剥がれるまでの引張
強度を測定した。各試料について、それぞれ30個の試
料を準備し、測定し、その平均値を求めた。結果を表1
に示す。フレームの引張強度は、1.0N以上が好まし
い。
【0043】ハンダの流れ出しの測定方法 ハンダの流れ出しは、樹脂パッケージ前の複数のコイル
電子部品の各試料について、260℃の高温雰囲気下に1
分放置し、ハンダがフレームを伝わり外部に流れ出てい
るかの確認を目視で行った。各試料について、それぞれ
10個の試料を準備して測定し、1個でも流れ出しが見
つかった場合を、ハンダの流れ出し有りとした。ハンダ
の流れ出しが全てなかった場合を、無しとした。結果を
表1に示す。
【0044】評価 表1に示すように、フレームの引張強度を1.0N以上
とし、ハンダ濡れ角を30〜85度の範囲内とし、ハン
ダの流れ出しを無しとするためには、ハンダ用組成物に
おいて、錫粉の含有割合が60質量%より大きく85質
量%以下であることが好ましいことが確認できた。ま
た、錫金属面の面積比率は、45〜80%であることが
好ましいことが確認できた。
【0045】実施例2 Sn粉およびCu粉の平均粒径を10〜30μmの範囲で変
化させた以外は、実施例1における試料5と同様にして
測定を行った。結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】表2に示すように、フレームの引張強度を
大きくするためには、Sn粉およびCu粉の平均粒径は、そ
れぞれ3〜30μm、5〜40μmが好ましいことが確
認できた。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、鉛を含まず、しかもハンダ付け時には比較的に低温
での加熱で流動化が可能であり、ハンダ濡れ性に優れ、
固形化後には、別の部分でのハンダ付け時の加熱温度付
近でも流動化しにくく、高強度のハンダ接合部を得るこ
とができ、特に電子部品の内部接続形成用として好適に
用いられる低コストのハンダ用組成物、ハンダ付け方法
および電子部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係るハンダ用組
成物をペースト状にした場合の要部概略断面図である。
【図2】 図2は本発明の一実施形態に係る電子部品の
要部断面図である。
【図3】 図3は本発明の一実施形態に係るハンダ付け
後のハンダ接合部のSEM−EDX写真である。
【符号の説明】
2… 第1金属粉 4… 第2金属粉 6… ペースト 10… コイル電子部品 20… ハンダ接合部 22… リードフレーム 30… 回路基板 32… 接合部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錫または錫合金から成る第1金属粉と、 前記第1金属粉よりも高い融点を持ち、銅または銅合金
    から成る第2金属粉とを含むハンダ用組成物であって、 前記ハンダ用組成物における全ての金属粉を100質量
    %とした場合に、前記第1金属粉の含有割合が60質量
    %より大きく85質量%以下であり、前記第2金属粉の
    含有割合が15質量%以上で40質量%より小さいこと
    を特徴とするハンダ用組成物。
  2. 【請求項2】 前記第1金属粉が、Sn、Sn-Ag、Sn-Ni、
    Sn-Sb、Sn-Zn、Sn-Bi、Sn-Inの内の少なくとも1種以上
    の金属粉を含み、 前記第2金属粉が、Cu粉および/またはSn-Cuの金属粉
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のハンダ用組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記第2金属粉に含まれるSn-Cuの金属
    粉が、CuSn、CuSn、CuSn、CuSn、Cu20Sn
    の内の少なくとも1種以上の金属粉であることを特徴と
    する請求項2に記載のハンダ用組成物。
  4. 【請求項4】 前記第1金属粉の融点が、150〜24
    5°Cの範囲にあり、前記第2金属粉の融点が、415
    〜1083°Cの範囲にある請求項1〜3のいずれかに
    記載のハンダ用組成物。
  5. 【請求項5】 前記第1金属粉の平均粒径が、3〜30
    μmであり、前記第2金属粉の平均粒径が、5〜40μ
    mであり、前記第1金属粉の平均粒径が、前記第2金属
    粉の平均粒径に比較して、小さいことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のハンダ用組成物。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜5のいずれかに記載のハ
    ンダ用組成物を用いてハンダ付けを行う方法であって、 前記第1金属粉の融点以上の温度であって、前記第2金
    属粉の融点以下の温度で、前記ハンダ用組成物を加熱
    し、前記第1金属粉を溶融させ、溶融状態の第1金属粉
    に対して、前記第2金属粉を構成する金属成分を拡散さ
    せつつ、前記ハンダ用組成物を流動させてハンダ付けを
    行い、少なくとも一部が合金化されたハンダ接合部を形
    成することを特徴とするハンダ付け方法。
  7. 【請求項7】 前記ハンダ接合部を任意の断面で切断し
    た場合に、切断面における単位面積当たりの錫および錫
    合金金属面の面積が45〜80%となるように、前記ハ
    ンダ用組成物における第1金属粉および第2金属粉の種
    類および配合割合を選択することを特徴とする請求項6
    に記載のハンダ付け方法。
  8. 【請求項8】 前記切断面には、前記錫および錫合金金
    属面以外に、銅金属面、または銅と錫との合金の金属面
    が表れることを特徴とする請求項7に記載のハンダ付け
    方法。
  9. 【請求項9】 前記ハンダ接合部には、Ag、Au、Ni、S
    b、Zn、Bi、Inの内の少なくとも1種以上が、前記ハン
    ダ接合部100質量%に対して、10質量%以下の量で
    含まれることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記
    載のハンダ付け方法。
  10. 【請求項10】 ハンダ接合部を有する電子部品であっ
    て、 前記ハンダ接合部を任意の断面で切断した場合に、切断
    面における単位面積当たりの錫および錫合金金属面の面
    積が45〜80%であり、 前記切断面には、前記錫および錫合金金属面以外に、銅
    金属面、または銅と錫との合金の金属面が表れているこ
    とを特徴とする電子部品。
  11. 【請求項11】 前記切断面には、前記錫および錫合金
    金属面に対して、銅金属面、または銅と錫との合金の金
    属面が、分散して配置されていることを特徴とする請求
    項10に記載の電子部品。
  12. 【請求項12】 前記ハンダ接合部には、Ag、Au、Ni、
    Sb、Zn、Bi、Inの内の少なくとも1種以上が、前記ハン
    ダ接合部100質量%に対して、10質量%以下の量で
    含まれることを特徴とする請求項10または11に記載
    の電子部品。
  13. 【請求項13】 前記ハンダ接合部の融点が、217〜
    800°Cの範囲にあることを特徴とする請求項10〜
    12のいずれかに記載の電子部品。
  14. 【請求項14】 前記ハンダ接合部が、電子部品用パッ
    ケージの内部に形成してある請求項10〜13のいずれ
    かに記載の電子部品。
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