JP2003245487A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2003245487A
JP2003245487A JP2002049910A JP2002049910A JP2003245487A JP 2003245487 A JP2003245487 A JP 2003245487A JP 2002049910 A JP2002049910 A JP 2002049910A JP 2002049910 A JP2002049910 A JP 2002049910A JP 2003245487 A JP2003245487 A JP 2003245487A
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grease
sewing machine
upper looper
needle
feed
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JP2002049910A
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Seiho O
性宝 応
Hidekazu Iijima
秀和 飯島
Yasuaki Hirano
靖明 平野
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】縫製物を汚染する潤滑油の漏洩防止とミシンの
耐久性とを両立することのできるミシンを提供すること
を目的とする。 【解決手段】ミシンフレーム2に、針機構収納部18
と、送り機構収納部17と、上ルーパ機構収納部21と
を設けるとともに、針機構収納部、送り機構収納部、お
よび上ルーパ機構収納部のうちの少なくとも一つの収納
部の内部に配設される機構の運動部位に、グリースが含
浸されたグリース伝達部材65、70a、70b、8
3、83’、140を接触させてグリース潤滑とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑油の漏洩によ
る縫製物への汚染を防止するのに好適なミシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、高速で二重環縫い、縁かがり縫
いを行うロックミシンにおいては、ミシン主軸の駆動力
を、針駆動軸、送り駆動軸、上ルーパ駆動軸などの各駆
動軸に伝達する連結機構、各駆動軸から出力される駆動
力を針棒に伝達する針機構、送り歯に伝達する送り機
構、上ルーパに伝達する上ルーパ機構などに代表される
各部品のうちの少なくとも一方の部品が可動とされ、こ
の一方の部品が他方の部品に接触するようにして支持さ
れている摺動部位(運動部位)が随所に設けられてい
る。
【0003】このような従来のミシンの摺動部位は、ミ
シンの高速運転に伴って、摺動部位の摩耗による摩耗粉
の発生や、摺動部位に摺動抵抗(摩擦抵抗)が生じて発
熱し、この発熱に起因して焼付損傷などが生じるという
ことが知られている。
【0004】そこで、このような摺動部位の摩耗による
摩耗粉の発生や焼付損傷の発生などを防止するため、従
来のロックミシンにおいては、ミシンフレームの下部に
オイルパンを設けることで例えば動粘度5〜35cSt
程度の低粘度の潤滑油を貯留し、この貯留した潤滑油を
ミシン主軸の駆動力によって駆動されるオイルポンプを
用いて摺動部位に強制給油したり、貯留した潤滑油を油
芯を用いて摺動部位に給油したりすることで、摩耗によ
る摩耗粉の発生および焼付損傷の発生などを防止するた
めの潤滑膜を形成するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のロックミシンにおいては、潤滑膜の形成に必要
な潤滑油の供給量が摺動部位によって異なっており、摺
動部位毎に潤滑油の供給量を正確に制御することができ
ず、特に直線運動が行なわれる針棒部、上ルーパ部、主
送り揺動桿および副送り揺動桿などの送り部から潤滑油
の漏洩が生じ、布などの縫製物の汚染、オペレータの作
業環境の悪化が避けられないという問題点があった。
【0006】すなわち、潤滑油の供給量が多いと摺動部
位から潤滑油が漏洩して縫製物の汚染や作業環境の悪化
が発生し、潤滑油の供給量が少ないと焼付損傷が発生
し、潤滑油の漏洩防止とミシンの耐久性とを両立させる
ことが困難である。
【0007】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、縫製物を汚染する潤滑油の漏洩防止とミシンの耐久
性とを両立することのできるミシンを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明によれば、ミシン主軸の駆動力を
針駆動軸、送り駆動軸、上ルーパ駆動軸に伝達して、少
なくとも二重環縫いまたは縁かがり縫いを行なうミシン
において、ミシンフレームに、前記針駆動軸の先端側に
配置され前記針駆動軸から出力される駆動力を往復運動
に変換して針棒に伝達する針機構が収納される針機構収
納部と、前記送り駆動軸の先端側に配置され前記送り駆
動軸から出力される駆動力を所定の運動に変換して送り
歯に伝達する送り機構が収納される送り機構収納部と、
前記上ルーパ駆動軸の先端側に配置され前記上ルーパ駆
動軸から出力される駆動力を揺動運動に変換して上ルー
パに伝達する上ルーパ機構が収納される上ルーパ機構収
納部とを設けるとともに、前記針機構収納部、前記送り
機構収納部、および前記上ルーパ機構収納部のうちの少
なくとも一つの収納部の内部に配設される機構の運動部
位に、グリースが含浸されたグリース伝達部材を接触さ
せてグリース潤滑としたことを特徴とするミシンが提供
される。
【0009】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のミシンにおいて前記グリース伝達部材として不織布
を採用したことを特徴とするミシンが提供される。
【0010】請求項3記載の発明によれば、請求項1、
2記載のミシンにおいて、ミシンフレームに、ミシン主
軸の駆動力を少なくとも針駆動軸、送り駆動軸、上ルー
パ駆動軸に伝達する連結機構が収納される連結機構収納
部を設け、前記連結機構収納部を密閉してその内部に配
設される連結機構の運動部位を潤滑油による油潤滑と
し、前記針機構収納部、前記送り機構収納部、および前
記上ルーパ機構収納部の内部に配設される機構の運動部
位にグリースが含浸されたグリース伝達部材が接触し、
グリース潤滑としたことを特徴とするミシンが提供され
る。
【0011】請求項4記載の発明によれば、請求項1、
2、3記載のミシンにおいて、前記各収納部にグリース
が充填されたグリース貯留部を設けるとともに、前記グ
リース伝達部材は、その一端側が前記運動部位に接触す
るとともに、他端側が前記グリース貯留部のグリースに
浸漬されるように配置されていることを特徴とするミシ
ンが提供される。
【0012】請求項5記載の発明によれば、請求項1、
2、3記載のミシンにおいて、グリースが含浸されたグ
リース伝達部材によりグリース潤滑とする前記針機構収
納部は、前記グリース伝達部材が上下方向に配置され、
その上端側が針棒上メタルに接触し、その下端側にグリ
ース溜りが配置されることを特徴とするミシンが提供さ
れる。
【0013】請求項6記載の発明によれば、請求項1、
2、3記載のミシンにおいて、グリースが含浸されたグ
リース伝達部材によりグリース潤滑とする前記上ルーパ
機構収納部は、前記グリース伝達部材が収納部外周に沿
ってまたは上下に配置されるとともに、その上端側が上
ルーパー抱きに接触し、その下端側にグリース溜りが配
置されることを特徴とするミシンが提供される。
【0014】請求項7記載の発明によれば、請求項6記
載のミシンにおいて、前記上ルーパ抱きが下降時、上ル
ーパ抱きと上ルーパピンとの摺動部が前記グリース溜り
に接触することを特徴とするミシンが提供される。
【0015】請求項8記載の発明によれば、請求項6記
載のミシンにおいて、前記上ルーパ抱きを取り囲むマフ
ラー状のグリース伝達部材を上ルーパガイドへ配置した
ことを特徴とするミシンが提供される。
【0016】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載のミシンにおいて、前記上ルーパガイドまたは前記ミ
シンフレームにグリース溜りを配置し、このグリース溜
りから前記マフラー状のグリース伝達部材へグリースを
供給可能としたことを特徴とするミシンが提供される。
【0017】請求項10記載の発明によれば、請求項
1、2、3記載のミシンにおいて、グリースが含浸され
たグリース伝達部材によりグリース潤滑とする前記送り
機構収納部は、前記グリース伝達部材は、グリースを貯
留した第1グリース伝達部材と、一端側が前記第1グリ
ース伝達部材に接触し、他端側が運動部位に接触する第
2グリース伝達部材からなることを特徴とするミシンが
提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により説明する。
【0019】図1に示すように本実施形態のロックミシ
ン1は、ミシンフレーム2の下部にオイルパン3が配設
されている。このオイルパン3は、上部が開口とされて
おり、その内部の下部には、摺動部位の油潤滑を行なう
ための例えば動粘度5〜35cSt程度の低粘度の潤滑
油が貯留されている。なお図においてFSはオペレータ
が位置する正面側、RSは正面側FSの反対側に位置す
る背面側、TSは正面側FSからみて左側の先端側、B
Sは正面側FSから見て右側の基端側である。なお、こ
のロックミシン1は、少なくとも二重環縫いまたは縁か
がり縫いを行なうミシンである。本実施形態のミシンフ
レーム2の構成について図2から図6により説明する。
【0020】ミシンフレーム2は、基端側BSに配置さ
れている基部2Aと、基部2Aの左側下部から先端側T
Sに向って延出された布台受け部2Bと、前記基部2A
の左側上部から布台受け部2Bと平行に先端側TSに向
って延出された頭部2Cとを有している。このミシンフ
レーム2は鋳物などにより一体形成されているのが一般
的である。また、ミシンフレーム2は、正面側FSに配
置された正面壁2FWと、基部2Aと布台受け部2Bと
の境界部分に配置された中間壁2MWを有している。
【0021】基部2Aの上面には、基部2Aの上部の開
口を塞ぐように、図1に示すフレーム上カバー4が配設
されている。また、布台受け部2Bの左端部には布受け
台カバー22が配設され、この布受け台カバー22およ
びミシンフレーム2の布台受け部2Bの上面には、縫製
動作を実行する際に布などの縫製物が載置される布載置
板24が配設されている。
【0022】布台受け部2Bの内部空間2Baは仕切板
13によって前記基部2Aの基部内部空間2Aaと連通
する第1布台受け部内部空間2Baaと、第2布台受け
部内部空間2Babとに区切られている。第2布台受け
部内部空間2Babは、仕切板14によりオイルパン3
の内部空間から遮断されている。これら基部内部空間2
Aaと第1布台受け部内部空間2Baaとにより、本実
施形態の連結機構収納部16が構成されており、第2布
台受け部内部空間2Babにより、本実施形態の送り機
構収納部17が構成されている。
【0023】中間壁2MWの左側面の上部には、頭部2
Cを形成するための頭部用枠状壁2CWが先端側TSに
向って延出形成されており、この頭部用枠状壁2CWに
より囲まれている頭部内部空間2Caにより、本実施形
態の針機構収納部18が構成されている。そして、頭部
2Cには、頭部用枠状壁2CWの開口部を塞ぐように、
図1に示す頭部カバー19が配設されている。
【0024】正面壁2FWの外面の左右方向のほぼ中央
部分の下部には、ほぼ枠状に形成された上ルーパ用突出
壁2FPWが正面側FSに向って延出形成されており、
この上ルーパ用突出壁2FPWの開口部は、ルーパ蓋2
0aの右側部分によって覆われるようになっている。そ
して、上ルーパ用突出壁2FPWにより囲まれている空
間により、本実施形態の上ルーパ機構収納部21が構成
されている。また、ルーパ蓋20aの前側にはルーパカ
バー20bが配置され、左右方向に移動し、開閉できる
ように構成されている。また、上ルーパ機構収納部21
の左側には下ルーパ・二重環機構収納部23が形成され
ている。
【0025】次に、図5,8,9に基づいて本実施形態
のロックミシン1の連結機構収納部16内の構成を説明
する。本実施形態のロックミシン1のミシンフレーム2
の下部内の正面側FSには、水平方向に延在するミシン
主軸31が配設されている。このミシン主軸31はミシ
ンフレーム2に保持されている主軸用軸受33A〜33
Dに回転自在に支持されている。なお、本実施形態にお
ける第1主軸用軸受33A、第2主軸用軸受33Bおよ
び第4主軸用軸受33Dとしてはころがり軸受が用いら
れており、第3主軸用軸受33Cとしてはメタル(すべ
り軸受)が用いられている。このメタルは一般にCメタ
ルと称されている。
【0026】ミシン主軸31の第2主軸用軸受33Bが
装着される第2軸受装着部36Bと第3主軸用軸受33
Cが装着される第3軸受装着部36Cとの間に、4つの
太鼓状のクランクピン37A〜37Dが配設されたクラ
ンクシャフトとされており、基端側BSから順に、クラ
ンクピン37Aには上ルーパ駆動用連結ロッド41、ク
ランクピン37Bにはメス駆動用連結ロッド42、クラ
ンクピン37Cには針駆動用連結ロッド43、クランク
ピン37Dには下ルーパ駆動用連結ロッド44のそれぞ
れの基端部が装着されている。そして上ルーパ駆動用連
結ロッド41の先端部には、一端が上ルーパ駆動軸46
(図13に示す)に接続された上ルーパ駆動用リンク4
7の他端が接続されている。また、メス駆動用連結ロッ
ド42の先端部には、一端がメス駆動軸48に連結され
たメス駆動用リンク49の他端が接続されている。さら
に、針駆動用連結ロッド43の先端には、一端が針駆動
軸50に接続された針駆動用リンク51の他端が接続さ
れている。さらに、下ルーパ駆動用連結ロッド44の先
端部には、一端が下ルーパ駆動軸52(図4の支持孔1
32Bに装着されている)に接続された下ルーパ駆動用
リンク53の他端が接続されている。
【0027】ミシン主軸31の第1主軸用軸受33Aが
装着される第1軸受装着部36Aと第2主軸用軸受33
Bが装着される第2軸受装着部36Bとの間には、送り
駆動用連結ロッド73を有する送りカム機構60が配設
されている。送り駆動用連結ロッド73の先端部は、送
り駆動軸61に固定された二股クランク75に回動自在
に支持されている。この送りカム機構60は、ミシン主
軸31と送り駆動軸61とを連結するとともに、ミシン
主軸31に対する送り駆動軸61の駆動量を調節するた
めのものである。
【0028】ミシン主軸31にはウォーム85が固定さ
れている。ウォーム85にはウォームホイール86が噛
合されている。このウォームホイール86は、基部2A
の内部に配設されたオイルポンプ80内に設けられたポ
ンプ駆動軸87の上端部に固定されていて、オイルポン
プ80を駆動してオイルパン3の低部に貯留されている
潤滑油を供給口80aを介して汲み上げる。このオイル
ポンプ80で汲み上げた潤滑油は吐出口80bに接続さ
れた給油パイプ81によって第3主軸用軸受33Cに形
成されている給油孔33Caへ供給される。
【0029】ミシン主軸31の内部の右端部と第3主軸
用軸受33Cとの間には、潤滑油が流動可能な潤滑油供
給路88が形成されている。この潤滑油供給路88は、
第3軸受装着部36Cの中央部に潤滑油の給油に用いる
潤滑油給油口88aが形成されており、4つのクランク
ピン37A〜37Dおよび送りカム機構60の配設部の
中央部分の総計5箇所に潤滑油を摺動部位に供給するた
めの潤滑油吐出口88bが配設されている。
【0030】オイルポンプ80から第3主軸用軸受33
Cの給油孔33Caへ供給された潤滑油は、潤滑油給油
口88aを介して潤滑油供給路88内に供給される。潤
滑油供給路88内の潤滑油は矢印Oにて示すように、各
潤滑油吐出口88bから吐出されて各摺動部位、詳しく
はミシン主軸31に対する上ルーパ駆動用連結ロッド4
1、メス駆動用連結ロッド42、針駆動用連結ロッド4
3、下ルーパ駆動用連結ロッド44および送りカム機構
60の摺動部位を油潤滑することができる。
【0031】このように、本実施形態のロックミシン1
においては、ミシン主軸31の駆動力を上ルーパ駆動軸
46、メス駆動軸48、針駆動軸50、送り駆動軸61
および上ルーパ駆動軸46に伝達する連結機構、詳しく
は、上ルーパ駆動用連結ロッド41、メス駆動用連結ロ
ッド42、針駆動用連結ロッド43、下ルーパ駆動用連
結ロッド44および送りカム機構60がミシンフレーム
2の連結機構収納部16の内部に収納されている。次に
図7,10,12に基づいて送り機構収納部17内の構
成を説明する。
【0032】ミシン主軸31は、第3主軸用軸受33C
を境界としてミシンフレーム2の連結機構収納部16に
配置される部位と送り機構収納部17に配置される部位
とに区分されている。送り機構収納部17に配置されて
いる部位には、二重環カム91と送り上下角駒95が装
着されている。二重環カム91にはニードルベアリング
92を介して二重環駆動用連結ロッド94が連結されて
いる。また、送り上下角駒95には主送り揺動桿98お
よび副送り揺動桿99が連結されていて、ミシン主軸3
1が回転すると主送り揺動桿98および副送り揺動桿9
9が揺動する。
【0033】送り駆動軸61は、ミシンフレーム2に装
着された第1送り軸用軸受102A、第2送り軸用軸受
102B、第3送り軸用軸受102Cにより回転自在に
支持されていて、第2送り軸用軸受102Bを境界とし
てミシンフレーム2の連結機構収納部16に配置される
部位と送り機構収納部17に配置される部位とに区分さ
れている。
【0034】送り駆動軸61には送り機構の一部を構成
する主送り腕(図示せず)および副送り腕107の基端
部が接続されている。主送り腕の先端部には主送り腕ピ
ン111を介して、主送りリンク108の一端が接続さ
れ、この主送りリンク108の他端はピン106を介し
て主送り揺動桿98に接続されている。
【0035】副送り腕107の先端部は、副送りピン角
駒109を介して副送り揺動桿99に接続されている。
このような構成により、主送り揺動桿98および副送り
揺動桿99は互いに摺動しながら揺動する。
【0036】また、送り駆動軸61の主送り腕および副
送り腕107のそれぞれの基端部が接続されている部位
の間には、一端が二重環駆動用連結ロッド94の先端部
に接続されている図示しない二重環前後腕が接続されて
いる。主送り揺動桿98、副送り揺動桿99の先端側は
揺動桿支持角駒112に嵌合支持されている。
【0037】この送り機構収納部17において、高速に
て摺動運動を行なうのは、主送り揺動桿98と副送り揺
動桿99、送り上下角駒95と主送り揺動桿98および
副送り揺動桿99、ミシン主軸31と送り上下角駒9
5、主送りリンク108と主送り腕ピン111、主送り
リンク108とピン106、副送りピン角駒109と副
送り腕107、主送り揺動桿98および副送り揺動桿9
9と揺動桿支持角駒112である。
【0038】主送りリンク108には、主送り腕ピン1
11との摺動部に通じる小孔108aと、主送り揺動桿
98とピン106の摺動部に通じる小孔108bが設け
られている。
【0039】本実施形態においては、送り機構収納部1
7内の下方にグリース溜り69が設けられると共に、こ
のグリース溜り69と下端側を接するグリース伝達部
材、例えばフェルト等の不織布70が配置されていて、
図示しない板金製のフェルト押えによってミシンフレー
ム2に支持されている。この不織布70は、グリースを
十分に貯留した不織布70aと、一端が前記不織布70
aに接触し、他端が前記グリース溜り69に接触する不
織布70bとからなる。なお、これら不織布70a,7
0bは別個独立のものとすることができるが、一枚の不
織布によって構成することもできる。
【0040】不織布70bの上端側は、主送り揺動桿9
8と副送り揺動桿99、主送りリンク108の2つの小
孔108a,108b、副送りピン角駒109と副送り
腕107の摺動部、主送り揺動桿98および副送り揺動
桿99と揺動桿支持角駒112のそれぞれの摺動部およ
びニードルベアリング92の上方において、ミシンの運
転時に各機構部品が揺動運動により上昇した際に各摺動
部に接触する位置に配置されている。従って、これらの
各摺動部(運動部位)へはグリースが直接供給される
か、或いは主送りリンク108の小孔108a,108
bを介して供給される。また、不織布70bからは送り
上下角駒95と主送り揺動桿98および副送り揺動桿9
9の間の摺動部にもグリースが提供される。
【0041】不織布70bはミシン主軸31とほぼ同径
の円形孔68を設けられ、この円形孔にミシン主軸31
が通されることにより、ミシン主軸31と送り上下角駒
95の間の摺動部グリースが供給される。
【0042】この不織布70は、予めグリースを含浸さ
せた上で送り機構収納部17内に配されている。したが
って、不織布70上端から各摺動部へグリース中の油分
が供給され続けても、毛細管現象によりグリース溜り6
9から常にグリースが不織布70の上端へ引き上げられ
る。これにより送り機構収納部17内の摺動部位(運動
部位)にグリースが確実に供給され、焼付を防止するこ
とができる。次に図6、13,14に基づいて上ルーパ
機構収納部21内の構成を説明する。
【0043】図13に示す上ルーパ駆動軸46は、ミシ
ンフレーム2をミシン主軸31の長手方向に対して直交
する方向において同軸上に貫通するようにして形成され
た上ルーパ軸支持孔121A,121Bにそれぞれ配置
されている軸受(図示せず)によって回転自在に保持さ
れている。この上ルーパ駆動軸46の正面側FSに位置
する先端部は、正面壁2FWの外側に形成されている上
ルーパ機構収納部21内に突出されている。
【0044】上ルーパ機構収納部21内において、上ル
ーパ駆動軸46の先端部には上ルーパ腕76の一端が固
定されている。上ルーパ腕76の他端は、上ルーパ抱き
ピン77を介して上ルーパ抱き78に連結されている。
上ルーパ抱き78には、上ルーパ抱きピン77との摺動
部に通じる小孔78aが設けられている。上ルーパ抱き
78はその先端に図示しない上ルーパを支持するもの
で、上ルーパガイド79によって摺動自在に支持されて
いる。上ルーパガイド79は上ルーパガイド支え72に
より、その中心の回りを図の矢印方向に回動自在に支持
されている。
【0045】この上ルーパ機構収納部21において、高
速にて摺動運動を行なうのは、上ルーパ抱き78と上ル
ーパガイド79、上ルーパガイド79と上ルーパガイド
支え72、および上ルーパ抱きピン77と上ルーパ抱き
78である。
【0046】本実施形態においては、上ルーパ機構収納
部21内の下方にグリース溜り82が設けられている。
このグリース溜り82は、上ルーパ機構収納部21内の
下方のミシンフレーム2に形成されている溝部89を利
用して、グリースの収納量を増加させている。また、グ
リース溜り82と下端側を接する不織布(例えばフェル
ト)83が上ルーパ機構収納部21の外周に沿って配置
されフェルト押え84によってミシンフレーム2に支持
されている。
【0047】この不織布83は、予めグリースを含浸さ
せた上で上ルーパ機構収納部21内に配されるもので、
その上端は上ルーパ抱き78の下端部近傍に接してい
る。したがって、上ルーパ抱き78の上下動に伴い、毛
細管現象により上ルーパ抱き78と上ルーパガイド79
との間の摺動部にグリースの油分が供給される。また、
このように上ルーパ抱き78と上ルーパガイド79との
間に供給された油分の一部は、上ルーパガイド79と上
ルーパガイド支え72との間の摺動部にも侵入する。
【0048】さらに、上ルーパ駆動軸46が回転する
と、上ルーパ腕76と上ルーパ抱き78の連結部は矢印
方向に揺動運動を行ない、下方に移動したとき、グリー
ス溜り82内に浸漬され、上ルーパ抱き78の小孔78
aを介して、上ルーパ抱きピン77と上ルーパ抱き78
との間の摺動部位(運動部位)にグリースが供給され
る。なお、この摺動部には不織布83の上端からも上ル
ーパ抱き78、小孔78aを介してグリースが供給され
る。
【0049】上ルーパガイド79には上ルーパ抱き78
の周囲を取り囲むようにマフラー状のフェルト140が
配置されるとともに前後方向(図14の左右方向)に4
個の小孔141が形成されている。また、上ルーパガイ
ド支え72には左右方向(図13の左右方向)に孔14
2が形成されている。この孔142には蓋143が設け
られている。さらに、ミシンフレーム2には小孔141
と連通する溝部144が形成されている。これら小孔1
41、孔142および溝部144は、ぞれぞれグリース
が貯留されてグリース溜りとなっている。フェルト14
0には予めグリースが含浸されているので、上ルーパ抱
き78の摺動に伴い、毛細管現象により上ルーパ抱き7
8と上ルーパガイド79との間の摺動部にグリースの油
分が供給される。そして予め含浸されていたグリースが
消費されても毛細管現象により小孔141内のグリース
が補給され、更に溝部144内のグリースが小孔141
を介してフェルト140に供給されるので、長期間にわ
たってグリースが供給可能となる。
【0050】このように、送り機構収納部17内の各摺
動部位にグリースが供給され、焼付を防止することがで
きる。また、フェルト140は上ルーパ抱き78の周囲
を取り囲んでいるので、上方から塵等の異物が上ルーパ
抱き78と上ルーパガイド79の間隙を経由して上ルー
パ機構収納部21内へ侵入するのを防ぐことができる。
【0051】なお、不織布83を上ルーパ機構収納部2
1の外周に沿って配置するのに代えて、図の仮想線で示
したように不織布83’を、その下端部がグリース溜り
82と接し、上端部が上ルーパ抱き78の下端部希望に
接するようにして上下方向に配置してもよい。次に図4
および図15に基づいて針機構収納部18内の構成を説
明する。
【0052】針駆動軸50は、基部2Aの上方において
ミシンフレーム2の孔127A,127B内に配置され
た軸受(図示せず)に回転自在に支持されている。この
針駆動軸50の先端部は、ミシンフレーム2の針機構収
納部18内に突出して、針駆動腕55の一端が固定され
ている。針駆動腕55の他端は第1針駆動リンクピン5
6を介して針駆動リンク57に連結され、針駆動リンク
57は第2針駆動リンクピン58を介して針棒129に
連結されている。針棒129は、ミシンフレーム2の頭
部2Cに配設された上下一対の軸受である針棒上メタル
130Aおよび針棒下メタル130Bにより往復動可能
に支持されている。この針機構により、針棒129の下
端に取り付けられた針5(図1)が上下動する。
【0053】この針機構収納部18において、高速にて
摺動運動を行なうのは、針棒129と針棒上メタル13
0Aおよび針棒下メタル130B、針駆動リンク57と
第1および第2針駆動リンクピン56,58である。
【0054】針機構収納部18内の下方にはグリース溜
り59が設けられると共に、このグリース溜り59と下
端側を接する不織布(例えばフェルト)65が上下方向
に配置されフェルト押え66によってミシンフレーム2
に支持されている。この不織布65は、予めグリースを
含浸させた上で針機構収納部18内に配されるもので、
その上端は針棒上メタル130Aとの摺動部位近傍の針
棒129に接している。また、針駆動リンク57には第
1および第2針駆動リンクピン56,58との摺動部へ
通じる小孔57a,57bが設けられている。
【0055】したがって、針棒129の上下動と共に不
織布65からのグリースが、針棒129と針棒上メタル
130Aの摺動部位に供給されるとともに、グリースが
針棒129を伝って針棒下メタル130Bとの摺動部位
へ供給される。さらに、揺動する針駆動腕55の先端が
上昇時に不織布65上端に衝突してグリースを周囲に飛
び散らせる。この飛び散ったグリースが針駆動リンク5
7の小孔57a,57bを通って針駆動リンク57と第
1および第2針駆動リンクピン56,58との間の摺動
部位に供給される。このように、針機構収納部18内の
各摺動部位(各運動部位)にグリースが供給されるの
で、焼付を防止することができる。
【0056】なお、図4,6において、132A,13
2Bは下ルーパ駆動軸を回転自在に支持する軸受を収納
する支持孔であり、ミシンフレーム2をミシン主軸31
の長手方向に対して直交する方向において同軸上に貫通
するようにして形成されている。また、135A,13
5Bは二重環駆動軸(図示せず)を回転自在に支持する
軸受を収納する支持孔であり、ミシンフレーム2をミシ
ン主軸31の長手方向に対して直交する方向において同
軸上に貫通するようにして形成されている。
【0057】ミシンフレーム2の連結機構収納部16と
この連結機構収納部16に隣接する針機構収納部18、
送り機構収納部17、上ルーパ機構収納部21および下
ルーパ・二重環機構収納部23とのそれぞれの境界部分
には、潤滑油の漏洩を防止する図示しない漏洩防止手段
が設けられている。
【0058】すなわち、図4〜7においてミシンフレー
ム2の連結機構収納部16と針機構収納部18との境界
部分である孔127B(針駆動軸50の軸受配設用孔)
には、潤滑油が針機構収納部18へ漏洩するのを防止す
る漏洩防止手段が設けられている。そして、連結機構収
納部16と送り機構収納部17との境界部分である第3
主軸用軸受33C、第2送り軸用軸受102Bの配設部
である支持孔32C、101B、下ルーパ駆動軸および
二重環駆動軸の配設部である支持孔132B、135B
のそれぞれには、潤滑油が送り機構収納部17へ漏洩す
るのを防止する漏洩防止手段が設けられている。さら
に、連結機構収納部16と上ルーパ機構収納部21との
境界部分である上ルーパ軸支持孔121Aには、潤滑油
が上ルーパ機構収納部21へ漏洩するのを防止する漏洩
防止手段が設けられている。また、連結機構収納部16
とミシン外部との境界部分である主軸支持孔32A、送
り軸支持孔101A等にも潤滑油がミシン外部へ漏洩す
るのを防止する漏洩防止手段が設けられている。
【0059】漏洩防止手段としては、Oリング、オイル
シール、パッキン、ガスケット等の密封装置や、シール
材、接着材、粘着材等の軸受の外周部分からの漏洩を防
止する外周シール手段、軸受として焼結金属を用いる場
合には封孔処理を施して用いたり、軸受として焼結金属
を用いない構成としたり、シール付きのベアリングを用
いたりする等の軸受自身からの潤滑油の漏洩を防止する
軸受シール手段等から選択できる。
【0060】このような漏洩防止手段を設けることによ
り、本実施形態のロックミシン1は、そのミシンフレー
ム2の連結機構収納部16を密封してその内部に配設さ
れる連結機構の摺動部位(運動部位)を潤滑油による油
潤滑とすることができるようになっている。
【0061】以上本発明を図面に示した実施の形態に基
づいて説明したが、本発明箱の実施の形態に限定され
ず、種々変更することができる。
【0062】例えば、グリース伝達部材として、不織布
のフェルトを用いた例を示したが、グリースを含浸させ
ることが可能で且つ毛細管現象により下方から上方へ油
を移動させることができるものであればよく、フェルト
以外の不織布や、不織布以外の部材(例えば綿糸を編み
合わせてなる部材)を用いることができる。より具体的
には、例えば不織布のみからなる油芯、綿糸のみからな
る油芯、不織布部と綿糸部からなる油芯等を用いること
ができる。
【0063】また、送り機構収納部17、針機構収納部
18、上ルーパ機構収納部21内の各摺動部ををそれぞ
れグリース潤滑とした例を示したが、これら各収納部1
7,18,21のうちのいずれか一つのみをグリース潤
滑としても良い。また、各収納部17,18,21のう
ちのいずれか2つの収納部をグリース潤滑としても良
い。
【0064】さらに、連結機構収納部16はオイルパン
3内の潤滑油をオイルポンプ80を介してミシン主軸3
1内の潤滑油供給路88へ供給して潤滑油により摺動部
の焼付を防止する例を示したが、これに代え、オイルパ
ン3内にグリースを貯留し、このグリースをオイルポン
プを介してミシン主軸31内の潤滑油供給路88へ供給
してグリースにより摺動部の焼付を防止することができ
る。この場合は、ロックミシン1内の潤滑を要する機構
の全てをグリースによる潤滑とすることもできるので、
布の油汚れをほぼ完全に防止できると共に、オペレータ
の作業環境を大幅に改善することができる。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載のミシンによれば、針機構
収納部、送り機構収納部、および上ルーパ機構収納部の
うちの少なくとも一つの収納部の内部に配設される機構
の運動部位に、グリースが含浸されたグリース伝達部材
を接触させてグリース潤滑としたので、グリース潤滑と
した収納部からの油洩れを無くすることが出来、その油
洩れに起因する縫製物の油汚れを防止できるとともに作
業環境を改善することができる。
【0066】請求項2記載のミシンによれば、グリース
伝達部材として不織布を用いるので、毛細管現象により
油分を効率良く伝達することができる。
【0067】請求項3記載のミシンによれば、連結機構
が収納される連結機構収納部を設け、この連結機構収納
部を密閉してその内部に配設される連結機構の運動部位
を潤滑油による油潤滑とし、針機構収納部、送り機構収
納部、および上ルーパ機構収納部の内部に配設される機
構の運動部位をグリース潤滑としたので、焼付が生じ易
い摺動部位を連結機構収納部に配置することにより、焼
付をより確実に防止できると共に、油洩れに起因する縫
製物の油汚れの防止および作業環境の改善を図ることが
できる。
【0068】請求項4記載のミシンによれば、グリース
伝達部材は、その一端側が運動部位に接触するととも
に、他端側がグリース貯留部のグリースに浸漬されるよ
うに配置されているので、グリース伝達部材に含浸され
たグリースの油分が消費された後もグリース貯留部から
運動部位へ油分を伝達することができる。従って、長期
間にわたって潤滑能力を保持することができる。
【0069】請求項5記載のミシンによれば、針機構収
納部において、グリース伝達部材が上下方向に配置さ
れ、その上端側が針棒上メタルに接触し、その下端側に
グリース溜りが配置されるので、針機構収納部内の運動
部に長期間にわたってグリースを供給し続けることがで
きる。
【0070】請求項6記載のミシンによれば、上ルーパ
機構収納部において、グリース伝達部材が収納部外周に
沿ってまたは上下に配置するとともに、その上端側が上
ルーパー抱きに接触し、その下端側にグリース溜りが配
置されるので、上ルーパ機構収納部の運動部に長期間に
わたってグリースを供給し続けることができる。
【0071】請求項7記載のミシンによれば、上ルーパ
抱きが下降時、上ルーパ抱きと上ルーパピンとの摺動部
がグリース溜りに接触するので、この運動部へ長期間に
わたってグリースを供給することができる。
【0072】請求項8記載のミシンによれば、上ルーパ
抱きを取り囲むマフラー状のグリース伝達部材を上ルー
パガイドへ配置したので、上ルーパ抱きと上ルーパガイ
ド間の運動部へグリースを供給することができるととも
に、塵等の異物が上ルーパ抱きと上ルーパガイドの間隙
を経由して上ルーパ機構収納部内へ侵入するのを防ぐこ
とができる。
【0073】請求項9記載のミシンによれば、上ルーパ
ガイドまたはミシンフレームにグリース溜りを配置し、
このグリース溜りからマフラー状のグリース伝達部材へ
グリースを供給可能としたので、長期間にわたって上ル
ーパ抱きと上ルーパガイド間の運動部へグリースを供給
することができる。
【0074】請求項10記載のミシンによれば、送り機
構収納部において、グリース伝達部材は、グリースを貯
留した第1グリース伝達部材と、一端側が第1グリース
伝達部材に接触し、他端側が運動部位に接触する第2グ
リース伝達部材から構成したので、送り機構収納部の運
動部に長期間にわたってグリースを供給し続けることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のミシンの要部を示す外観斜視図
【図2】 本実施形態のミシンのミシンフレームおよび
その近傍の要部の分解斜視図
【図3】 本実施形態のミシンのミシンフレームを簡略
化して示す左側面図
【図4】 図3のX−X線に沿った断面図
【図5】 図3のY−Y線に沿った断面図
【図6】 図3の下面図
【図7】 本実施形態のミシンのミシン主軸および送り
駆動軸近傍を示す下面図
【図8】 本実施形態のミシンのミシン主軸の構造を示
す正面図
【図9】 本実施形態のミシンの正面図
【図10】 本実施形態のミシンの送り機構収納部の構
造を示す平面図
【図11】 図10のA矢視図
【図12】 図10のB矢視図
【図13】 本実施形態のミシンの上ルーパ機構収納部
構造を示す正面図
【図14】 図13のC矢視図
【図15】 本実施形態のミシンの針機構収納部の構造
を示す左側面図
【符号の説明】
2 ミシンフレーム 16 連結機構収納部 17 送り機構収納部 18 針機構収納部 21 上ルーパ機構収納部 31 ミシン主軸 46 上ルーパ駆動軸 48 メス駆動軸 50 針駆動軸 59 グリース溜り 61 送り駆動軸 65 不織布 69 グリース溜り 70 不織布 70a,70b 不織布 76 上ルーパ腕 77 上ルーパ抱きピン 78 上ルーパ抱き 79 上ルーパガイド 82 グリース溜り 83 不織布 83’ 不織布 130A 針棒上メタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA05 AA08 CC07 CE23 GB01 GB04 GB08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン主軸の駆動力を針駆動軸、送り駆動
    軸、上ルーパ駆動軸に伝達して、少なくとも二重環縫い
    または縁かがり縫いを行なうミシンにおいて、 ミシンフレームに、前記針駆動軸の先端側に配置され前
    記針駆動軸から出力される駆動力を往復運動に変換して
    針棒に伝達する針機構が収納される針機構収納部と、 前記送り駆動軸の先端側に配置され前記送り駆動軸から
    出力される駆動力を所定の運動に変換して送り歯に伝達
    する送り機構が収納される送り機構収納部と、 前記上ルーパ駆動軸の先端側に配置され前記上ルーパ駆
    動軸から出力される駆動力を揺動運動に変換して上ルー
    パに伝達する上ルーパ機構が収納される上ルーパ機構収
    納部とを設けるとともに、 前記針機構収納部、前記送り機構収納部、および前記上
    ルーパ機構収納部のうちの少なくとも一つの収納部の内
    部に配設される機構の運動部位に、グリースが含浸され
    たグリース伝達部材を接触させてグリース潤滑としたこ
    とを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】請求項1記載のミシンにおいて、 前記グリース伝達部材は不織布であることを特徴とする
    ミシン。
  3. 【請求項3】請求項1、2記載のミシンにおいて、 ミシンフレームに、ミシン主軸の駆動力を少なくとも針
    駆動軸、送り駆動軸、上ルーパ駆動軸に伝達する連結機
    構が収納される連結機構収納部を設け、 前記連結機構収納部を密閉してその内部に配設される連
    結機構の運動部位を潤滑油による油潤滑とし、 前記針機構収納部、前記送り機構収納部、および前記上
    ルーパ機構収納部の内部に配設される機構の運動部位に
    グリースが含浸されたグリース伝達部材が接触し、グリ
    ース潤滑としたことを特徴とするミシン。
  4. 【請求項4】請求項1、2、3記載のミシンにおいて、 前記各収納部に、グリースが充填されたグリース貯留部
    を設けるとともに、 前記グリース伝達部材は、その一端側が前記運動部位に
    接触するとともに、他端側が前記グリース貯留部のグリ
    ースに浸漬されるように配置されていることを特徴とす
    るミシン。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3記載のミシンにおいて、 グリースが含浸されたグリース伝達部材によりグリース
    潤滑とする前記針機構収納部は、 前記グリース伝達部材が上下方向に配置され、その上端
    側が針棒上メタルに接触し、その下端側にグリース溜り
    が配置されることを特徴とするミシン。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3記載のミシンにおいて、 グリースが含浸されたグリース伝達部材によりグリース
    潤滑とする前記上ルーパ機構収納部は、 前記グリース伝達部材が収納部外周に沿ってまたは上下
    に配置されるとともに、その上端側が上ルーパー抱きに
    接触し、その下端側にグリース溜りが配置されることを
    特徴とするミシン。
  7. 【請求項7】請求項6記載のミシンにおいて、 前記上ルーパ抱きが下降時、上ルーパ抱きと上ルーパピ
    ンとの摺動部が前記グリース溜りに接触することを特徴
    とするミシン。
  8. 【請求項8】請求項6記載のミシンにおいて、 前記上ルーパ抱きを取り囲むマフラー状のグリース伝達
    部材を上ルーパガイドへ配置したことを特徴とするミシ
    ン。
  9. 【請求項9】請求項8記載のミシンにおいて、 前記上ルーパガイドまたは前記ミシンフレームにグリー
    ス溜りを配置し、このグリース溜りから前記マフラー状
    のグリース伝達部材へグリースを供給可能としたことを
    特徴とするミシン。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3記載のミシンにおい
    て、 グリースが含浸されたグリース伝達部材によりグリース
    潤滑とする前記送り機構収納部は、 前記グリース伝達部材は、グリースを貯留した第1グリ
    ース伝達部材と、一端側が前記第1グリース伝達部材に
    接触し、他端側が運動部位に接触する第2グリース伝達
    部材からなることを特徴とするミシン。
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