JP2003245443A - 弾球遊技機の球抜き装置 - Google Patents
弾球遊技機の球抜き装置Info
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Abstract
路を介して弾球遊技機の外部に排出させることができる
弾球遊技機の球抜き装置を提供する。 【解決手段】 枠部材と、枠部材に取り付けられた遊技
盤と、枠部材の裏面側に取り付けられた裏セット盤BS
Pとを備える弾球遊技機において、賞球を第一出口およ
び第二出口から払い出し可能に構成された賞球払出装置
50と、第一出口から払い出された賞球を球皿に導く賞
球払出通路60と、第二出口から払い出された賞球を弾
球遊技機の外部に導く球抜き通路と、賞球払出装置を所
定作動させるために操作される操作手段と、賞球払出装
置が、遊技盤における所定の入賞状態に基づいて賞球を
第一出口から賞球払出通路60へ払い出し、操作手段の
操作に基づいて賞球を第二出口から球抜き通路へ払い出
すように制御する球払出制御手段とを備えて弾球遊技機
の球抜き装置が構成される。
Description
される弾球遊技機に関し、さらに詳しくは、遊技盤の裏
側に常には閉鎖状態に保持される裏セット盤に設けら
れ、賞球を貯留するタンク部材に貯留された賞球やタン
ク部材と賞球払出装置との間の球通路等に残留する賞球
を強制的に排出させる球抜き装置に関する。 【0002】 【従来の技術】パチンコ機に代表される弾球遊技機は、
遊技盤を着脱自在に装着し打球発射装置等が取り付けら
れた開閉搭載枠たる前枠に、賞球払出装置や各種制御基
板が装備された裏セット盤が横開き開閉自在に取り付け
られて構成される。裏セット盤の上部には遊技施設側か
ら供給される遊技球(「予備賞球」という)を貯留する
タンク部材が取り付けられ、タンク部材の下部にはタン
ク部材から供給される予備賞球を傾斜下方に向けて整列
させ流下させる整列樋部材が取り付けられている。整列
樋部材の傾斜端部すなわち予備賞球通路の終端部は略直
角に折り曲げられて下方に開く偏向出口が形成され、こ
の偏向出口の下部に予備賞球の欠乏を検出する球切れ検
出スイッチ、および所定数の予備賞球を待機させる賞球
待機通路を介して賞球払出装置が取り付けられている。
賞球払出装置下部の裏セット盤には払い出された遊技球
(「賞球」という)を前枠前方の上球皿または下球皿に
導く賞球経路が形成されており、遊技盤における所定の
入賞条件に基づいて賞球払出装置から払い出される賞球
が上球皿、または上球皿が充満しているときには下球皿
に払い出されるように構成される。 【0003】このようなパチンコ機において、遊技に使
用する遊技球の清掃作業や裏セット盤各部の遊技球の通
路(球通路)の清掃作業、球切れ検出スイッチや賞球装
置の保守点検作業および交換作業、パチンコ機の交換作
業等を行うときには、パチンコ機に残留する予備賞球を
排出させる球抜き作業が必要になる。このため、パチン
コ機には機内に残留する予備賞球を遊技施設側の回収バ
ケットに強制的に排出させる球抜き装置が設けられてい
る。 【0004】このうち、タンク部材に貯留する予備賞球
を排出させる球抜き装置は、一般に予備賞球通路の終端
である偏向出口領域に設けられていた。すなわち、偏向
出口では予備賞球の流れ方向が傾斜する整列樋部材の底
面に沿った方向から、出口開口が開く下方に向けて偏向
されており、このように予備賞球の流れ方向を下方に偏
向させる予備賞球通路の外周壁面を揺動開閉可能に構成
するとともに、この壁面の背後に賞球待機通路と並んで
下方に延びる専用の球抜き通路を設けて、流れ出る予備
賞球を裏セット盤の外部(すなわちパチンコ機の外部)
に排出させるように構成されている。 【0005】ところが、上記のような球抜き装置による
球抜き操作のみでは、この装置により排出される予備賞
球が偏向出口の近傍部よりも上流側(タンク部材側)に
位置する球に限られるため、偏向出口よりも下流に位置
する予備賞球がパチンコ機の機内に残留したままの状態
になってしまう。このため、パチンコ機の中には、パチ
ンコ機の背面側、例えば裏セット盤の背面に専用の球抜
きスイッチを設け、この球抜きスイッチが操作されたと
きに賞球払出装置を作動させて予備賞球を上球皿または
下球皿に排出させる強制排出装置を備えたものがある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような強制排出装置では、賞球カセットにより払い出さ
れた賞球が上球皿に排出され、上球皿に連通する球送り
装置に賞球(遊技球)が流入してしまう。そのため、例
えば製造時のように弾球遊技機の動作確認をした後、弾
球遊技機内に残る遊技球を完全に排出する必要がある場
合には、作業者が上球皿を開放して球送り装置内の賞球
(遊技球)を排除しなければならず、作業が煩雑となっ
ていた。 【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、弾球遊技機内に残る予備賞球を全て球抜き
通路を介して弾球遊技機の外部に排出させることができ
る弾球遊技機の球抜き装置を提供することを目的とす
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係る弾球遊技機の球抜き装置は、枠部材
(例えば、実施形態における前枠2)と、枠部材に取り
付けられた遊技盤と、枠部材の裏面側に開閉自在に取り
付けられるとともに遊技盤の裏面側を覆う閉止位置に保
持されて用いられる裏セット盤とを備える弾球遊技機に
おいて、前記枠部材もしくは裏セット盤の上部に設けら
れて賞球(予備賞球)を貯留するタンク部材と、タンク
部材の下部に設けられてタンク部材から供給される賞球
(予備賞球)を整列させて流下させる整列樋部材と、整
列樋部材の下方に設けられて賞球を第一出口および第二
出口(例えば、実施形態における左払出口53cおよび
右払出口53d)から払い出し可能に構成された賞球払
出装置と、枠部材に取り付けられて賞球を貯留する球皿
(例えば、実施形態における上球皿6および下球皿7)
と、賞球払出装置の第一出口から払い出された賞球を球
皿に導く賞球払出通路と、賞球払出装置の第二出口から
払い出された賞球を弾球遊技機の外部に導く球抜き通路
(例えば、実施形態におけるカセット側球抜き通路10
1、上部球抜き通路77、中間球抜き通路78および下
部球抜き通路70)と、賞球払出装置を所定作動させる
ために操作される操作手段(例えば、実施形態における
球抜き検出スイッチ525)と、賞球払出装置が、遊技
盤における所定の入賞状態に基づいて賞球を第一出口か
ら賞球払出通路へ払い出し、操作手段の操作に基づいて
賞球を第二出口から球抜き通路へ払い出すように制御す
る球払出制御手段(例えば、実施形態における払出制御
装置200)とを備えて構成される。 【0009】このような構成の弾球遊技機の球抜き装置
によれば、操作手段の操作に基づいて、賞球払出装置が
賞球を第二出口から球抜き通路へ払い出すように球払出
制御手段が制御することにより、賞球払出装置から払い
出された賞球が全て弾球遊技機の外部に導く球抜き通路
へ導かれるため、弾球遊技機内に残る予備賞球を全て球
抜き通路を介して弾球遊技機の外部に排出(球抜き)さ
せることが可能となり、製造時等における予備賞球の球
抜き操作の作業性を向上させることができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について添付図面を参照しながら説明する。実施例では
本発明に係る弾球遊技機の代表例としてパチンコ機を採
り上げ、このパチンコ機の裏セット盤に本発明を適用し
た場合を主として説明する。まず、本発明が適用される
パチンコ機PMについてその概要構成を図1および図2
を参照して要約説明する。ここで、図1はパチンコ機P
Mを正面から見た正面図、図2はパチンコ機PMを裏面
から見た背面図である。 【0011】パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構
成されて縦向きの固定保持枠を成す外枠1の開口前面
に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載
用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ部
材3a,3bにより横開き開閉および着脱可能に取り付
けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して外
枠1と係合された閉鎖状態で遊技に供される。 【0012】前枠2の正面側には、前枠2の前側面域に
合わせた方形状のガラス扉5、および遊技球を貯留して
整列させる上球皿6が、ともに横開き開閉および着脱が
可能に組付けられており、常には施錠装置4および図示
しないロック機構を利用して前枠2の前面を覆う閉止状
態で保持される。前枠2の下部には下球皿7および遊技
球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられてい
る。 【0013】ガラス扉5の背後に位置する前枠2の裏面
上部には、図示省略する方形枠状の収容枠が前枠2と一
体に成形されており、この収容枠に所定のゲージ設定で
構成された遊技盤20が複数の係合レバー17,17…
により着脱交換可能にセット保持されその前面域をガラ
ス扉5に臨ませている。 【0014】遊技盤20は、表面にセルが貼り付けられ
た化粧板21の前面側に、帯状の外レール22aおよび
内レール22bが円弧状に固設され、この内側に遊技領
域PAが区画される。遊技領域PAには多数本の遊技釘
とともに、複数の風車23、一般入賞具24や始動入賞
具25並びに大入賞口26などの入賞具、周囲に飾り部
を有した図柄表示装置28などが設けられ、遊技領域P
Aの下端には入賞具に入賞せずに落下した遊技球を排出
させるアウト口27が設けられている。入賞具に落入し
た遊技球(「セーフ球」という)は、各入賞具に設けら
れた入賞球検出センサ24a,25a,26aで検出さ
れ、化粧板21を貫通するセーフ球通路孔を通って遊技
盤20の裏面側に排出される。また、アウト口27に集
められたアウト球は化粧板21を貫通するアウト球通路
孔を通って遊技盤20の裏面側に排出される。 【0015】前枠2の裏面下部には打球発射装置9が取
り付けられており、打球発射装置9と遊技盤20との間
には、打球発射装置9によって打ち出された遊技球を遊
技盤20の外レール22aに向けて案内する発射レール
や、効果音を発生させるスピーカ等が取り付けられてい
る。発射レールやスピーカ等は上球皿6の裏側に位置す
る前枠2の中間領域(「遊技補助盤」と称される)に取
り付けられており、常には閉鎖状態に保持される上球皿
6によりその表面側が覆われている。 【0016】また、前枠2の裏側には、裏セット盤BS
Pが上下のヒンジ18,18で横開き開閉および着脱が
可能に装備され、常には閉鎖レバー19,19…を利用
して遊技盤20の裏面を覆うように閉鎖保持される。裏
セット盤BSPは、全体として収容枠の背面外郭サイズ
よりも大きめの縦長方形形状を成し、中央に遊技盤20
から突出する画像制御基板(図示せず)を受容する窓口
31を有して一体成形された基枠体30をベースとして
構成される(図2および図3を参照)。 【0017】裏セット盤BSPには、窓口31の上部に
装備されて遊技球の貯留・供給処理を行う球貯留供給機
構40や、窓口31の右側方に装備されて球貯留供給機
構40から導かれる遊技球(「予備賞球」という)の払
い出し処理を行う賞球払出機構50などの賞球機構が設
けられるとともに、賞球払出機構50の下方に位置して
同機構50から払い出された遊技球(「賞球」という)
を上・下の球皿6,7に排出するための賞球払出経路6
0、窓口31の下方に位置して遊技盤20の裏面側に排
出されるアウト球およびセーフ球(これらをまとめて
「遊技済み球」という)を集合させ、遊技施設側の回収
バケットに排出させる下部球抜き通路などが形成されて
いる。 【0018】また、裏セット盤BSPの裏面側には、こ
のパチンコ機の作動を統括的に制御するメイン基板91
や、賞球の払出制御を行う球払出基板92、効果照明や
効果音の作動制御を行うランプ・音声制御基板93、各
制御基板や電子部品に所定の電力を供給する電源基板9
4、複数のコネクタが取り付けられて制御信号や電力の
中継等を行う中継基板95、遊技機の作動状態を遊技施
設側に出力するためのターミナル基板96などの各種回
路基板や、賞球カセット53などの電子部品が取り付け
られ、各機器が図示しないワイヤーハーネスで接続され
る。 【0019】パチンコ機PMは、上球皿6およびガラス
扉5が閉止施錠された状態(図1に示す状態)で遊技に
供され、上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8
を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハン
ドル8の操作レバーが回動操作されると、上球皿6に貯
留した遊技球がこの球皿に装備された球送り装置によっ
て1球ずつ発射レール上に送出され、打球発射装置9の
ハンマーに打ち出されて遊技盤20の遊技領域PAに導
かれ、以降パチンコゲームが展開される。 【0020】次に、このように概要構成されるパチンコ
機PMにおける予備賞球および賞球の流れについて、図
3および図4を参照して説明する。ここで、図3は賞球
払出機構50およびその周辺を示す背面図、そして図4
は裏セット盤BSPにおいて賞球カセット53が配設さ
れる部位およびその周辺を示す正面図(裏セット盤BS
Pをパチンコ機PMの前面側から見た図)である。な
お、以降では裏セット盤BSPを裏側から見た構成を主
として説明するため、説明の便宜上、図2に示す背面図
における左右方向を左方または右方と称し、紙面直交方
向の向こう側(パチンコ機前面側)を前方、手前側(同
裏面側)を後方と称して説明する。 【0021】球貯留供給機構40は、図2に示すよう
に、基枠体30の上部に取り付けられて予備賞球を貯留
するタンク部材41と、このタンク部材41の下部に位
置して基枠体30に取り付けられる整列樋部材42とを
主体として構成される。整列樋部材42はタンク部材4
1と賞球払出機構50との間を結んで緩い勾配をもって
配設され、タンク部材41から供給される予備賞球を流
下させる過程で前後二列に整列させ、下流端部の偏向出
口43から予備賞球を賞球払出機構50に送り出す。 【0022】賞球払出機構50は、基枠体30に支持さ
れ、偏向出口43から送り出された予備賞球を受けて所
定数量の予備賞球を前後二列の賞球待機通路52a,5
2bに待機保持させる待機通路部材52と、この待機通
路部材52下部の基枠体30に取り付けられ、賞球待機
通路に待機保持された予備賞球を所定の払出条件に基づ
いて払い出す賞球カセット53、および基枠体30に支
持された待機通路部材52をその取付面との間に挟持し
て上記二列の賞球待機通路を形成させる蓋部材55(図
2を参照)を主体として構成される。また、偏向出口4
3と待機通路部材52との間には、賞球として払い出す
に充分な予備賞球が賞球待機通路52a,52bにある
か否かを検出するための球切れ検出スイッチ51が着脱
可能に取り付けられ、賞球カセット53の払出口と賞球
払出経路60との間には、払い出された賞球を検出する
賞球検出センサ54が係脱可能に設けられている。 【0023】賞球カセット53は、詳細図示しないが、
前後二分割のカセットケース531に納められて全体と
して方形箱状のモジュールをなし、その上部中央に賞球
待機通路52a,52bの下端部と繋がって予備賞球を
受容する受容口53a,53b、下部の左右に賞球を払
い出す左払出口53cおよび右払出口53dが設けられ
ている。ケース内部には前後二段のインペラ534とこ
のインペラを回転させるステッピングモータ、および受
容口53a,53bから受け入れた予備賞球を左右の払
出口53c,53dに導くためのテーパ状のカセット内
通路を有している。 【0024】前後のインペラ534にはそれぞれ120
度間隔で予備賞球を受容する受容部が三カ所形成される
とともに(図3を参照)、前後のインペラ534はそれ
ぞれの受容部の位置が60度オフセットするように回転
軸に取り付けられている。このため、受容口53a,5
3bから供給された予備賞球は、交互に前後のインペラ
の受容部に受け入れられ、インペラ534の回転に伴っ
て右または左のカセット内通路を通り、テーパ面に案内
されて前後方向の中央に寄せられ、左右いずれかの払出
口から払い出される。 【0025】賞球の払出は、所定条件のもと球払出基板
92から出力される払出指令信号に基づいて行われる。
賞球カセット53は球払出基板92からの払出指令信号
に応じてステッピングモータを作動させ、インペラ53
4をパチンコ機PMの後方から見て時計回りに回転させ
て、右払出口53dから賞球を払い出す。なお、具体的
な賞球の払出制御については後述する。 【0026】賞球払出経路60は、図3に示すように、
賞球払出機構50の出口と繋がって上球皿6に通じる上
球皿払出通路61と、上球皿払出通路61から分岐して
下球皿7に通じる下球皿払出通路65とからなり、両通
路は仕切壁62で仕切られつつこの壁面の上部で連通し
ている。上球皿払出通路61には賞球カセット53の下
方に位置して賞球出口61eが設けられており、賞球カ
セット53から払い出された賞球は、上球皿払出通路6
1を落下して賞球出口61eを通り上球皿6へ流下す
る。 【0027】一方、基枠体30と蓋部材32とには仕切
壁62の上端を通ってそれぞれ前後に突出し左方に下傾
する第1迂回路63aおよび第2迂回路63bが形成さ
れている(図2および図3を参照)。このため、上球皿
6に貯留する遊技球が一杯になって賞球出口61eから
賞球を排出できなくなり、仕切壁62の上端まで賞球が
充満した状態で、さらに賞球払い出し機構50から賞球
が払い出されたときに、溢れ出る賞球がこれらの迂回路
63a,63bを通ってスムーズに下球皿払出通路65
に導かれ、下球皿払出通路65に配設された賞球バケッ
ト(図示せず)を通って下球皿7に送り出される。 【0028】また、偏向出口43と賞球待機通路52
a,52bとの間には上部球抜き機構520が、そして
賞球検出センサ54の取り付け部には払出賞球検出機構
540がそれぞれ設けられており、これらの各機構の構
成および作用について図5を加えて参照しながら説明す
る。 【0029】まず、払出賞球検出機構540は、図5に
示すように、遊技球を検出する賞球検出センサ(具体的
には、前述した入賞検出センサと同様に遊技球の通過を
磁気的、光学的または電気的手段等により検出するセン
サ)54と、この賞球検出センサを係止保持するセンサ
ホルダ541とを主体として構成され、センサホルダ5
41が基枠体30の払出賞球機構取り付け部に係脱自在
に取り付けられ、センサホルダ541が賞球カセット5
3と賞球払出経路60との間に係止された状態で賞球カ
セット53から払い出された賞球を検出するようになっ
ている。 【0030】センサホルダ541は、大別すると、賞球
検出センサ54を係止保持するホルダ部とアーム部とか
らなり、ポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料
を用いて射出成形等の成形手段で一体に成形されてい
る。ホルダ部の右側には、賞球検出センサの検出孔部5
4dが露出可能に賞球検出センサ54を受容保持するセ
ンサ保持部541aが形成されるとともに、後方に突出
して賞球検出センサ54をロック保持するロックアーム
541bが形成されている。 【0031】図5に示すように、ホルダ部の側部には、
このホルダ部から側方に突出する上下二枚の板状の支持
アーム541c,541cが形成され、両支持アームの
先端部に互いに外向きに上下に突出する円柱状の嵌合突
起541d,541dが形成されている。上下の嵌合突
起541d,541dは支持アームの延びる先端側の円
柱角部がテーパ状に面取りされて形成されている。 【0032】一方、センサホルダ541が取り付けられ
る基枠体30の払出賞球検出機構取り付け部には、側面
視凹状の嵌合支持部が形成され、その凹部の上下の内面
に嵌合突起541d,541dを受容してセンサホルダ
541を旋回可能(水平揺動可能)に支持する溝状の嵌
合支持溝38a,38aが形成されている。 【0033】また、賞球カセット53の下部に位置し
て、ロック保持部38bが突出成形されている。ロック
保持部38bは水平な板状の支持面を有し、このロック
保持部38bの中央部は左右がスリット状に切り離され
てアーム部を形成するとともに、その後端側に楔状に上
方に突出するロック部が形成されている。ロック保持部
38bは、センサホルダ541が閉止されたときにその
上面でホルダ部の下面を支持し、ロック部がホルダ部の
後端縁部と係合してセンサホルダを閉止位置にロック保
持する。 【0034】さて、このように構成される払出賞球検出
機構540において、賞球検出センサ54は、センサ保
持部541aに後方から挿入され賞球検出センサの検出
孔部54dが所定位置に到達したときにセンサの後端縁
部がロックアーム541bによりロックされてセンサホ
ルダ541に係止保持される。そして、センサホルダ5
41は嵌合突起541d,541dを嵌合支持部の嵌合
支持溝38a,38aに嵌合させることで、払出賞球検
出機構取り付け部38に旋回可能に取り付けられる(図
3を参照)。 【0035】前述したように、上下の嵌合突起541
d,541dはそれぞれ板状の支持アーム541c,5
41cの先端部に突出形成されるとともに、支持アーム
の延びる先端方向の円柱角部がテーパ状に面取りされて
形成されている。このため、センサホルダ541を取り
付ける際には、嵌合突起541d,541dのテーパ面
を凹状の嵌合支持部の角部にあてがい、この凹部に向け
て押圧する。このとき、上下の支持アーム541c,5
41cはテーパ面の作用により弾性変形して嵌合突起部
が嵌合支持部の上下面間に進入し、嵌合支持溝38a,
38a部に到達したときに支持アームの弾性力によりも
との状態に復帰して、嵌合突起部541d,541dと
嵌合支持溝38a,38aとが相互に係合する。このよ
うに係合した状態では、センサホルダ541が基枠体3
0に対して水平に旋回可能に支持される。 【0036】次いで、上記のように旋回開閉可能に支持
されたセンサホルダ541を賞球カセット53の下部に
旋回させ、ロック保持部38bに係止保持させる。賞球
カセット53が係合保持された状態では、賞球カセット
53の下部にセンサホルダ541を受容する受容空間が
形成されており、センサホルダ541を上下の嵌合突起
および嵌合支持溝で形成される旋回軸まわりに水平旋回
させて、ホルダ部を賞球カセット53の下面とロック保
持部38bの上面との間に挿入させる。このとき、ホル
ダ部の下面がロック保持部の楔状のロック部斜辺と当接
するが、さらにホルダ部を押圧することでロック保持部
のアーム部が弾性変形してセンサホルダ541を受容
し、センサホルダ541を閉止位置まで旋回させさせた
ときにロック部がホルダ部の後端縁部と係合してセンサ
ホルダ541を閉止位置にロック保持する。これによ
り、センサホルダ541はロック保持部38bの上面に
支持されるとともにロック部により閉止位置にロック保
持される(図3を参照)。 【0037】このようにしてセンサホルダ541が閉止
位置にロック保持されると、賞球検出センサの検出孔部
54dが賞球カセット53の右払出口53dの直下に位
置整合して配設され、賞球カセット53から払い出され
る賞球または貸し球が検出孔部54dを通過するときに
それぞれの賞球検出センサにより検出される。 【0038】次に、上部球抜き機構520は、大別し
て、図3に示すような待機通路部材52と隣接して基枠
体30の裏面側に揺動可能に枢支される流路切り替え部
材521と、基枠体30の表面側に取り付けられて流路
切り替え部材521の作動操作を行う操作部522とか
ら構成される。 【0039】この上部球抜き機構520が取り付けられ
る基枠体30の上部球抜き機構取り付け部36には、待
機通路部材52を支持するボス36a,36a、流路切
り替え部材521を揺動可能に枢支する枢支軸36bな
どが突出成形されるとともに、基枠体30の前後を貫通
して係合突起挿通孔36c、中間球抜き通路78に繋が
る上部球抜き通路77などが基枠体30と一体に形成さ
れている。 【0040】また、待機通路部材52は、その前後面に
屈曲した立設壁面で囲まれた各一列の賞球待機通路52
a,52bが形成され、球切れ検出スイッチ51直下の
通路外壁面の一部が切り欠かれた構成となっている。待
機通路部材52は賞球待機通路52a,52bの清掃作
業容易化等のため基枠体30と別体に構成されており、
上部球抜き機構取り付け部36に着脱自在に取り付けら
れる。すなわち、待機通路部材52には上部球抜き機構
取り付け部36の二カ所のボス36a,36aと係脱自
在な円筒支持部52c,52cが形成されており、この
二カ所の円筒支持部52c,52cで前後に挿脱自在に
ボス36a,36aに支持され、待機通路部材52の裏
面側を覆う蓋部材55をねじ固定することにより上部球
抜き機構取り付け部36に固定される。 【0041】流路切り替え部材521は、上記待機通路
部材52における切り欠き部の壁面に相当する壁面形状
を有した通路壁部521a、枢支軸36bに枢支され流
路切り替え部材521を揺動可能に支持する支軸孔部5
21b、通路壁部521aを下方に揺動させて賞球待機
通路を閉止させた待機揺動角度位置で操作部に形成され
た係合突起部522aと係合する閉止保持係合孔521
c、通路壁部521aを上方に揺動させて賞球待機通路
52a,52bの上部を開放させた球抜き揺動角度位置
で係合突起部522aと係合する開放保持係合辺521
dなどを有し、ABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成
形により一体成形されている。流路切り替え部材521
は、支軸孔部521bを枢支軸36bに挿通させて支持
させた状態で蓋部材55をねじ固定することにより、待
機通路部材52とともに上部球抜き機構取り付け部36
に揺動可能に取り付けられる。 【0042】操作部522は、詳細図示しないが、基枠
体30に着脱自在に固定される固定部材と、この固定部
材に基枠体30の前後方向に揺動自在に枢結されるレバ
ー部材とから構成され、固定部材およびレバー部材はポ
リアセタール樹脂やポリエチレン等の樹脂材料を用いて
射出成形によりそれぞれ一体成形される。そしてこの操
作部522には、レバー部材の下部から後方に突出する
係合突起部522aや、レバー部材の上部から右側方に
突出するレバー部522bなどが形成されている。 【0043】係合突起部522aは円筒状を成すととも
にその先端部が半球状に形成されており、操作部522
が基枠体30に取り付けられた状態で、係合突起部52
2aが機構取り付け部36に形成された係合突起挿通孔
36cを通り抜けて、流路切り替え部材521の閉止保
持係合孔521cと係合するように構成されている。ま
た、図3に示すように、レバー部522bは取付状態で
基枠体30の右端から右側方に突出しており、このレバ
ー部522bが前方から押圧操作(または裏セット盤B
SPの裏面側から引込み操作)されると、レバー部材の
下部が前方へ揺動変位して係合突起部522aと閉止保
持係合孔521cとの係合を解除可能に構成されてい
る。 【0044】このように係合突起部522aが流路切り
替え部材521の閉止保持係合孔521cと係合した状
態では、通路壁部521aが賞球待機通路52a,52
bの側壁を形成し、この通路を通る予備賞球は賞球カセ
ット53に向かう通常の賞球待機通路52a,52bに
導かれる。また、流路切り替え部材521は、係合突起
部522aと閉止保持係合孔521cとの係合により自
由な揺動が規制され、上記通常の賞球待機通路を形成す
る揺動角度位置(待機揺動角度位置)に保持される。 【0045】一方、レバー部522bが前方から押圧操
作(または裏セット盤BSPの裏面側から引込み操作)
されると、係合突起部522aが前方へ揺動変位して係
合突起部522aと閉止保持係合孔521cとの係合が
解除され、それまで規制されていた流路切り替え部材5
21の揺動規制が解除される。賞球待機通路52a,5
2bの上部に予備賞球が貯留された状態では、流路切り
替え部材521の通路壁部521aは、この通路壁部に
よって賞球待機通路52a,52b内に保持される予備
賞球の押圧力を受けており、揺動規制が解除されると予
備賞球の押圧力によって枢支軸36bまわりに揺動し、
図3に示すように賞球待機通路52a,52bの上部が
開放されて、この通路に位置する予備賞球を上部球抜き
通路77に導く球抜き揺動角度位置に変位する。そし
て、このように一旦流路切り替え部材521が球抜き揺
動角度位置に変位すると、通過する予備賞球がなくなる
まで、次々に通過する予備賞球に押圧されて揺動変位し
た状態が継続され、上部球抜き機構520が配設された
球通路よりも上流側に位置する予備賞球が全て上部球抜
き通路77に導かれる。 【0046】ここで、流路切り替え部材521が球抜き
揺動角度位置に変位した状態では、閉止保持係合孔52
1cが係合突起挿通孔36cの左方に待避し、かわりに
開放保持係合辺521dが係合突起挿通孔36cの前方
左側に位置するように構成されている。このため、流路
切り替え部材521が球抜き揺動角度位置に変位した状
態で、レバー部522bの押圧力を解除してレバー部材
を押圧前の揺動角度位置に変位させると、係合突起部5
23cが係合突起挿通孔36cを通って開放保持係合辺
521dの右側方に突出し、流路切り替え部材521を
球抜き揺動角度位置に係止保持する(図3を参照)。こ
のため、レバー部522bを常時押圧していなくとも、
流路切り替え部材521を球抜き揺動角度位置に切り替
えた状態で保持させることができる。 【0047】なお、裏セット盤BSPを前枠2に閉鎖保
持させた状態でレバー部522bの前方に位置する前枠
2およびガラス扉5には、レバー部522bと対峙する
位置に操作ピンOPを挿通させる球抜き操作孔2h,5
hが形成されており(図1および図2参照)、パチンコ
機PMの前面側から球抜き操作孔5h,2hを通して操
作ピンOPを挿入し、パチンコ機外部からレバー部52
2bを押圧操作可能に構成されている。 【0048】このため、例えば、タンク部材41に貯留
する予備賞球を全量球抜きするような場合には、前枠2
を開放して直にレバー部522bを操作することなく、
前枠2を閉鎖させた状態のまま操作ピンOPを用いてパ
チンコ機前面側からレバー部522bを揺動操作するこ
とができ、前方からワンプッシュするのみの簡単な操作
で流路切り替え部材521を待機揺動角度位置から球抜
き揺動角度位置に切り替えて、この通路を通る予備賞球
を上部球抜き通路77に導き、継続して球抜きを行わせ
ることができる。 【0049】また、球抜きが完了し、賞球待機通路の上
部に予備賞球がなくなったときには、球抜き操作と同様
にレバー部522bを前方からワンプッシュして係合突
起部522aと開放保持係合辺521dとの係合を解除
し、係合突起部522aによる揺動規制を解除する。す
ると、すでに予備賞球からの押圧力が解除された流路切
り替え部材521は、その自重によって枢支軸36bま
わりに揺動し通路壁部521aを閉鎖させた待機揺動角
度位置に変位する。そして、レバー部523bへの押圧
力が解除され係合突起部522aが係合突起挿通孔36
cから突出したときに、再び閉止保持係合孔523cと
係合突起部522aとが係合し、流路切り替え部材52
1が待機揺動角度位置に保持される。 【0050】なお、図3に示すように、流路切り替え部
材521の上部には球抜き検出スイッチ525が設けら
れており、この球抜き検出スイッチ525の下方に揺動
支点を有して下方へ付勢され突出する検知レバー525
aを有している。そして、流路切り替え部材521が賞
球待機通路52a,52bの上部を開放する球抜き揺動
角度位置に位置すると、検知レバー525aが上方に押
圧されて揺動変位し、スイッチ内の接点を閉鎖するよう
に構成されている。一般に、流路切り替え部材521が
球抜き揺動角度位置に位置するときにスイッチ回路がク
ローズ(閉)となり、流路切り替え部材521が賞球待
機通路52a,52bの上部を閉鎖する待機揺動角度位
置に位置するときにスイッチ回路がオープン(開)とな
るように構成されている。 【0051】さて、以上のように構成される上部球抜き
機構520に対して、待機揺動角度位置にある球抜き部
材521の右側方から下方に向けて上部球抜き通路77
が形成されている。上部球抜き通路77は、基枠体30
における裏面側の待機通路部材52の右側方に形成され
た予備通路77aと、この予備通路77aの下方に基枠
体30を前後に貫通して形成された連絡開口77b、お
よび基枠体30の前面側に形成されて連絡開口77bか
ら下方に向かい中間球抜き通路78に繋がる下降通路7
7cから構成される。 【0052】下降通路77cと繋がる中間球抜き通路7
8は、図5に示すように、基枠体30の表面側に、基枠
体30の右方(図5のように、裏セット盤BSPをパチ
ンコ機PMの前面側から見ると左方)から中央に向けて
下傾するように形成され、基枠体30の中央部で下部球
抜き通路70と繋がるように構成される。ここで、詳細
図示しないが、下部球抜き通路70は主として、基枠体
30の表面側に形成されて遊技盤20の裏面側に排出さ
れるアウト球およびセーフ球を集合させる遊技済み球集
合通路71と、基枠体30の裏面側に形成されて遊技済
み球集合通路71で集められた遊技済み球を裏セット盤
BSPの下部に導く遊技済み球排出通路(図示せず)と
からなり、遊技済み球集合通路71と遊技済み球排出通
路とは、基枠体30を前後に貫通する導出口(図示せ
ず)を介して繋がっている。そして、中間球抜き通路7
8は下部球抜き通路70の遊技済み球集合通路71と繋
がる。 【0053】基枠体30の裏面側には予備通路77aの
後面壁を成す蓋部材55がねじ止め固定されるととも
に、基枠体30の表面側には下降通路77cの前面壁を
なす通路カバー524がねじ等の締結手段で取り付けら
れている(図4を参照)。通路カバー524は、この下
降通路77cの前面壁を構成するとともに、前述した上
部球抜き機構520の操作部の前面を覆う保護カバーと
して機能し、さらに操作部の下部に下降通路と並んで形
成され、上下に延びるケーブルダクト526のハーネス
押さえとしても機能する。なお通路カバー524は、後
述する球抜き連絡桶100の球抜き開口部103まで下
方へ伸びて形成されている。 【0054】予備通路77aは、流路切り替え部材52
1が揺動して通路壁部521aが開放されたときに、賞
球待機通路52a,52bと連通し、この通路から流れ
出る予備賞球(「抜き球」という)を受容して流下させ
る。予備通路77aと下降通路77cとの間を繋ぐ連絡
開口77bの通路面77rは曲面状に形成されており、
予備通路77aを落下する予備賞球が滑らかに連絡開口
77bを通って下降通路77cに至るように構成されて
いる(図4を参照)。 【0055】連絡開口77bを通って基枠体30の前面
側に導かれた抜き球は、左右の壁面とカバー部材524
とに囲まれた下降通路77cを流下する。下降通路77
cの下端部は中間球抜き通路78に繋がって開放されて
おり、下降通路77cを流下する抜き球は中間球抜き通
路78上に落下して受け止められ、中間球抜き通路78
に沿って流下する。そして、中間球抜き通路78を流下
する抜き球は、下部球抜き通路70の遊技済み球集合通
路71上に落下する。そして、下部球抜き通路70に達
した抜き球は、下部球抜き通路70を流下してパチンコ
機PMから排出され、遊技施設側の回収バケットに回収
される。 【0056】以上のようにして賞球が賞球カセット53
から払い出されるパチンコ機PMにあって、賞球カセッ
ト53の左下部には、賞球カセット53の左払出口53
cから払い出された遊技球(以下、残り球と称する)を
中間球抜き通路78へ導くための球抜き連絡桶100が
設けられている。まず図5〜図7を参照しつつ、球抜き
連絡桶100について説明する。なお、図5は球抜き連
絡桶100および払出賞球検出機構540の詳細構成を
示す分解斜視図、図6は球抜き連絡桶100の側断面
図、そして図7は球抜き連絡桶100の平断面図であ
る。 【0057】球抜き連絡桶100は、賞球カセット53
の左払出口53cから下方に伸びて方形筒状に基枠体3
0と一体に形成され、ロック保持部38bの左側に位置
するように構成される(なお説明のため、図7において
センサホルダ541は開放位置に位置している)。そし
て、球抜き連絡桶100の内部には賞球カセット53の
左払出口53cから払い出された残り球が流下するカセ
ット側球抜き通路101が形成されるとともに、カセッ
ト側球抜き通路101を流下する残り球を受け止める2
枚の球受けリブ102が設けられる。 【0058】球抜き連絡桶100の前方には、基枠体3
0の前後を貫通してカセット側球抜き通路101と中間
球抜き通路78とを連通する球抜き開口部103が形成
され、球抜き連絡桶100の下部には、カセット側球抜
き通路101へ流入した残り球の賞球払出経路60への
流下を妨げるとともに、残り球を球抜き開口部103へ
導く底部104が形成されている。 【0059】球受けリブ102は、球抜き連絡桶100
の後面壁を成す蓋部材32から前方へ垂直に伸びて、底
部104の上面側に位置するように形成されるととも
に、球受けリブ102の上端が蓋部材32から球抜き開
口部103へ向かうにつれ下傾するように形成されてお
り、カセット側球抜き通路101を流下する残り球を受
け止めて底部104の上面側前方へ滑らかに導くように
構成されている。また、2枚の球受けリブ102,10
2の間隔は残り球(遊技球)の直径より若干狭くなって
おり、カセット側球抜き通路101を流下する残り球が
確実にいずれかの球受けリブ102に支持されて流下す
るように構成されている。 【0060】蓋部材32における2枚の球受けリブ10
2,102の間隙部位には、蓋部材32の前後を貫通し
てカセット側球抜き通路101と外部とを連通する切り
欠き部105が形成されている。これにより、作業者が
外部からカセット側球抜き通路101における残り球の
流下を確認することができる。 【0061】このように構成される球抜き連絡桶100
において、賞球カセット53の左払出口53cから払い
出された残り球は、カセット側球抜き通路101へ流入
し、底部104の上面側に位置する球受けリブ102で
受け止められて、滑らかに底部104の上面側前方へ導
かれる。底部104の上面側前方へ導かれた残り球は、
そのまま底部104の上面を流下して球抜き開口部10
3へ向かい、球抜き開口部103を通り抜ける。球抜き
開口部103を通り抜けた残り球は、前方へ流下して通
路カバー524と当接するとともに、通路カバー524
に沿って落下して中間球抜き通路78上で受け止めら
れ、中間球抜き通路78に沿って流下する。そして、中
間球抜き通路78を流下する残り球は、下部球抜き通路
70の遊技済み球集合通路71上に落下する。そして、
下部球抜き通路70に達した残り球は、下部球抜き通路
70を流下してパチンコ機PMから排出され、遊技施設
側の回収バケットに回収される。 【0062】次に、賞球の払出を行う払出制御装置20
0について以下に説明する。まず、払出制御装置200
の構成を図8に示しており、この払出制御装置200は
主にメイン基板91と、球払出基板92と、各入賞球検
出センサ24a,25a,26aと、球切れ検出スイッ
チ51と、球抜き検出スイッチ525と、正逆転モータ
201と、球抜き動作ランプ202とを有して構成され
る。なお正逆転モータ201として、上述の実施例中に
おいてステッピングモータが用いられている。 【0063】遊技用制御装置としてのメイン基板91に
は、入賞検出スイッチとしての各入賞球検出センサ24
a,25a,26aおよび球有無検出スイッチとしての
球切れ検出スイッチ51からの検出信号が入力ポート
(図示せず)を介して入力される。メイン基板91は、
払出指令出力判定部(図示せず)および払出指令出力部
(図示せず)を有しており、払出指令出力判定部は、各
入賞球検出センサ24a,25a,26aおよび球切れ
検出スイッチ51からの検出信号の検出状態により払出
指令信号を出力するかどうかを判定し、払出指令出力部
は、払出指令出力判定部の判断に基づいて払出指令信号
を出力する。 【0064】球払出制御装置としての球払出基板92に
は、メイン基板91からの払出指令信号、球切れ検出ス
イッチ51からの検出信号、球抜き検出スイッチ235
からの検出信号、そしてCR機における球貸し指令信号
が入力ポート(図示せず)を介して入力される。球払出
基板92は、駆動判定制御部210と、駆動計時制御部
220と、球抜き動作ランプ制御部230とを有して構
成され、入力された各検出信号、払出指令信号および球
貸し指令信号に基づいて球払出装置内駆動源としての正
逆転モータ201(ステッピングモータ)を回転作動さ
せ、球抜き動作ランプ202を点灯制御する。 【0065】球抜き動作ランプ202は、パチンコ機P
Mの図1に示す位置に取り付けられており、作業者が外
部から球抜き作業中であることを確認することができ
る。なお、球抜き動作ランプ202を独立して設けず
に、パチンコ機PMに既存のランプを併用してもよい。 【0066】駆動判定制御部210は、正転部211と
逆転部212とを有して構成される。正転部211に
は、球切れ検出スイッチ51からの検出信号、メイン基
板91からの払出指令信号、そしてCR機における球貸
し指令信号が入力される。そして、正転部211に払出
指令信号が入力されると、正転部211が正逆転モータ
201(ステッピングモータ)へ正転駆動信号を出力し
てステッピングモータを時計回りに回転(正転)させ、
指令信号に応じた数量の予備賞球が賞球として右払出口
53dから賞球払出経路60に払い出される。 【0067】一方、正転部211に球貸し指令信号が入
力されると、球切れ検出スイッチ51の検出通路に予備
賞球が存在するときには、正転部211が正逆転モータ
201(ステッピングモータ)へ正転駆動信号を出力し
てステッピングモータを時計回りに回転(正転)させ、
指令信号に応じた数量の予備賞球が貸し球として右払出
口53dから賞球払出経路60に払い出される。 【0068】逆転部212は、駆動計時制御部220か
ら逆転払出指令信号が入力されると、正逆転モータ20
1(ステッピングモータ)へ逆転駆動信号を出力してス
テッピングモータを反時計回りに回転(逆転)させ、指
令信号に応じた数量の予備賞球が残り球として左払出口
53cから球抜き連絡路101に払い出される。 【0069】駆動計時制御部220には、球切れ検出ス
イッチ51からの検出信号および球抜き検出スイッチ5
25からの検出信号が入力される。そして、各検出信号
の検出状態に応じて、駆動計時制御部220は逆転部2
12に逆転払出指令信号を出力したり、球抜き動作ラン
プ制御部230へ球抜き動作ランプ202の表示指令信
号を出力する。 【0070】球抜き動作ランプ制御部230には駆動計
時制御部220からの表示指令信号が入力される。そし
て、球抜き動作ランプ制御部230は球抜き動作ランプ
202の点灯、点滅もしくは消灯表示制御を行う。 【0071】このような構成の払出制御装置200にお
いて、球払出基板92による賞球の払出制御内容につい
て説明する。パチンコ機PMによる遊技中に、遊技球が
遊技盤20のいずれかの入賞具24,25,26内に入
賞すると、その入賞が各入賞球検出センサ24a,25
a,26aにより検出され、その検出信号がメイン基板
91の払出指令出力判定部に送られる。また、球切れ検
出スイッチ51からの検出信号も上記払出指令出力判定
部に入力されており、払出指令出力判定部に各入賞球検
出センサ24a,25a,26aからの入賞検出信号が
入力され、球切れ検出スイッチ51から球切れ検出スイ
ッチ51の検出通路に予備賞球が存在する状態を示す検
出信号が入力されると、払出指令出力部が球払出基板9
2の正転部211に払出指令信号を出力する。 【0072】正転部211に払出指令信号が入力される
と、正転部211が正逆転モータ201(ステッピング
モータ)へ正転駆動信号を出力してステッピングモータ
を時計回りに回転(正転)させ、指令信号に応じた数量
の予備賞球が賞球として右払出口53dから賞球払出経
路60に払い出される。 【0073】CR機における球貸し操作が行われたとき
には、球貸し指令信号が正転部211に入力される。正
転部211に球貸し指令信号が入力されると、球切れ検
出スイッチ51の検出通路に予備賞球が存在するときに
は、正転部211が正逆転モータ201(ステッピング
モータ)へ正転駆動信号を出力してステッピングモータ
を時計回りに回転(正転)させ、指令信号に応じた数量
の予備賞球が貸し球として右払出口53dから賞球払出
経路60に払い出される。 【0074】パチンコ機PMに残留する予備賞球を排出
させるときには、まず、上部球抜き機構520の流路切
り替え部材521を球抜き揺動角度位置に位置させる。
そうすると、上部球抜き機構520による球抜きが行わ
れるとともに、流路切り替え部材521が球抜き揺動角
度位置に位置するのに連動して球抜き検出スイッチ52
5のスイッチ回路がクローズ(閉)となる。そして、球
抜き検出スイッチ525からの検出信号は駆動計時制御
部220に送られる。 【0075】続いて、駆動計時制御部220が行う駆動
計時制御部処理(ステップS10)について、図9を参
照して説明する。この処理において、球抜き検出スイッ
チ525のスイッチ回路がクローズ(閉)となり、予備
賞球の球抜きが行われるという検出がなされてその検出
信号が入力される(S11)と、ステップS12に進
み、球抜き動作ランプ制御部230へ球抜き動作ランプ
202の点滅表示指令信号を出力し、球抜き動作ランプ
制御部230はこれを受けて球抜き動作ランプ202を
点滅表示させる。すなわち、上部球抜き機構520によ
る球抜きが行われている状態が表示される。 【0076】次に、ステップS13に進み、球切れ検出
スイッチ51の検出通路に予備賞球が存在するときに
は、ステップS12に戻り、球抜き動作ランプ制御部2
30へ球抜き動作ランプ202の点滅表示指令信号を出
力する。一方、球切れ検出スイッチ51の検出通路に予
備賞球が存在しないときには、ステップS14に進み、
駆動時間タイマを所定時間(例えば、球切れ検出スイッ
チ51の検出通路より下流に位置する予備賞球を全て払
い出すのに充分な時間)にセットする。 【0077】次に、ステップS15に進み、逆転部21
2に逆転払出指令信号出力して正逆転モータ201(ス
テッピングモータ)を反時計回りに回転(逆転)させ、
指令信号に応じた数量の予備賞球が残り球として左払出
口53cからカセット側球抜き通路101に払い出され
る。次に、ステップS16に進み、球抜き動作ランプ制
御部230へ球抜き動作ランプ202の点灯表示指令信
号を出力し、球抜き動作ランプ制御部230はこれを受
けて球抜き動作ランプ202を点灯表示させる。すなわ
ち、球切れ検出スイッチ51の検出通路より下流に位置
する予備賞球が払い出されている状態が表示される。 【0078】次に、ステップS17に進み、駆動時間タ
イマが0でないときには、ステップS15へ戻り、逆転
部212に逆転払出指令信号出力する。一方、駆動時間
タイマが0になると、ステップS18に進み、球抜き動
作ランプ制御部230へ球抜き動作ランプ202の消灯
表示指令信号を出力し、球抜き動作ランプ制御部230
はこれを受けて球抜き動作ランプ202を消灯させて、
当該処理を終了する。すなわち、球抜きが完了する。な
お、駆動計時制御部処理(ステップS10)において、
所定条件になるまで所定処理を繰り返す(例えば、ステ
ップS13において球切れ検出スイッチ51の検出通路
に予備賞球が存在しなくなるまでステップS12を繰り
返す)ように構成されているが、所定開始指令を行って
所定条件になると所定終了指令を行う(例えば、球抜き
動作ランプ制御部230へ点滅表示開始指令信号を出力
して球切れ検出スイッチ51の検出通路に予備賞球が存
在しなくなると点滅表示終了指令信号を出力する)よう
にしてもよい。 【0079】このため、以上のような構成の球抜き装置
によれば、操作手段の操作に基づいて、賞球払出機構5
0が賞球を左払出口53cからカセット側球抜き通路1
01へ払い出すように払出制御装置200が制御するこ
とにより、賞球払出機構50から払い出された賞球が全
てパチンコ機PMの外部に導くカセット側球抜き通路1
01、中間球抜き通路78および下部球抜き通路70へ
導かれるため、パチンコ機PM内に残る予備賞球を全て
上部球抜き通路77、カセット側球抜き通路101、中
間球抜き通路78および下部球抜き通路70を介してパ
チンコ機PMの外部に排出(球抜き)させることが可能
となり、製造時等における予備賞球の球抜き操作の作業
性を向上させることができる。 【0080】なお、操作ピンOPを用いてパチンコ機前
面側からレバー部522bを揺動操作させ、流路切り替
え部材521を待機揺動角度位置から球抜き揺動角度位
置に切り替えれば、前枠2を閉鎖させた状態のままパチ
ンコ機PM内に残る予備賞球を全てパチンコ機PMの外
部に排出(球抜き)させることができる。 【0081】次に、上述の実施形態における払出制御装
置の第二実施例について以下に説明する。まず、第二実
施例の払出制御装置250の構成を図10に示す。払出
制御装置250は主にメイン基板91と、球払出基板2
92と、各入賞球検出センサ24a,25a,26a
と、球切れ検出スイッチ51と、球抜き検出スイッチ5
25と、正逆転モータ201とを有して構成される。 【0082】球払出制御装置としての球払出基板292
には、遊技用制御装置としてのメイン基板91からの払
出指令信号、球有無検出スイッチとしての球切れ検出ス
イッチ51からの検出信号、球抜き検出スイッチ235
からの検出信号、そしてCR機における球貸し指令信号
が入力ポート(図示せず)を介して入力される。球払出
基板292は、駆動判定制御部260と、駆動計時制御
部270と、球切れ・球抜き判定部280とを有して構
成され、入力された各検出信号、払出指令信号および球
貸し指令信号に基づいて球払出装置内駆動源としての正
逆転モータ201(ステッピングモータ)を回転作動さ
せる。 【0083】球切れ・球抜き判定部280には、球切れ
検出スイッチ51からの検出信号よび球抜き検出スイッ
チ525からの検出信号が入力される。そして、球抜き
検出スイッチ525のスイッチ回路がクローズ(閉)に
なると、球切れ・球抜き判定部280は、駆動計時制御
部27へ予備賞球の球抜きを行わせる出力(以下、球抜
き出力と称する)を行う。また、球切れ検出スイッチ5
1の検出通路に予備賞球が存在し、且つ球抜き検出スイ
ッチ525のスイッチ回路がオープン(開)であるとき
には、球切れ・球抜き判定部280は、後述する正転部
261へ球切れ検出スイッチ51の検出通路に予備賞球
が存在する状態を示す出力(以下、球有り出力と称す
る)を行う。 【0084】ここで、球切れ・球抜き判定部280につ
いて図11を参照してさらに詳しく説明する。球切れ・
球抜き判定部280は主に、抵抗Raと、比較部IC1
と、反転部IC2と、第一AND回路部IC3と、第二
AND回路部IC4とを有して構成され、駆動源制御部
としての正転部261、球抜き駆動部としての駆動計時
制御部270および球抜き検出手段としての球抜き検出
スイッチ525と図11(B)に示すように接続され
る。球抜き検出手段としての球抜き検出スイッチ525
は、抵抗Rbと、接続子525aと、接続端子部525
bとを有して構成され、球切れ・球抜き判定部280お
よび球有無検出スイッチとしての球切れ検出スイッチ5
1と図11(A)に示すように接続される。 【0085】以上のような構成において、電圧+Vが球
抜き検出スイッチ525に出力されると、図11(A)
に示すように、球切れ検出スイッチ51のスイッチ回路
がオープン(開)で、且つ球抜き検出スイッチ525の
スイッチ回路がオープン(開)であるときには、比較部
IC1の+端子には0が入力される。さらに、電圧+V
は比較部IC1へ出力され、抵抗Raを通り、電圧降下
して電圧+Vaが比較部IC1の−端子に入力される。
すると、比較部IC1は反転部IC2および第二AND
回路部IC4の一方の端子にロー信号を出力する。そし
て、反転部IC2は第一AND回路部IC3の一方の端
子にハイ信号を出力する。 【0086】また、球抜き検出スイッチ525から第一
AND回路部IC3および第二AND回路部IC4の他
方の端子にはロー信号が入力される。そのため、第一A
ND回路部IC3は正転部261へロー信号を出力し、
第二AND回路部IC4は駆動計時制御部270へロー
信号を出力する。すなわち、球切れ検出スイッチ51の
スイッチ回路がオープン(開)で、且つ球抜き検出スイ
ッチ525のスイッチ回路がオープン(開)であるとき
には、球切れ・球抜き判定部280は正転部261への
球有り出力および駆動計時制御部270への球抜き出力
を行わない。 【0087】球切れ検出スイッチ51のスイッチ回路が
クローズ(閉)で、且つ球抜き検出スイッチ525のス
イッチ回路がオープン(開)であるときには、電圧+V
が球抜き検出スイッチ525に出力されると、抵抗Rb
を通り、電圧降下して電圧+Vbが比較部IC1の+端
子に入力される。さらに、電圧+Vは比較部IC1へ出
力され、抵抗Raを通り、電圧降下して電圧+Vaが比
較部IC1の−端子に入力される。ここで、抵抗Raの
抵抗値は抵抗Rbの抵抗値より低くなるように構成され
ており、これによりVa>Vbとなるため、比較部IC
1は反転部IC2および第二AND回路部IC4の一方
の端子にロー信号を出力する。そして、反転部IC2は
第一AND回路部IC3の一方の端子にハイ信号を出力
する。 【0088】また、球抜き検出スイッチ525から第一
AND回路部IC3および第二AND回路部IC4の他
方の端子にはハイ信号が入力される。そのため、第一A
ND回路部IC3は正転部261へハイ信号を出力し、
第二AND回路部IC4は駆動計時制御部270へロー
信号を出力する。すなわち、球切れ検出スイッチ51の
スイッチ回路がクローズ(閉)で、且つ球抜き検出スイ
ッチ525のスイッチ回路がオープン(開)であるとき
には、球切れ・球抜き判定部280は正転部261への
球有り出力のみを行う。 【0089】接続端子部525bが接続子525aと接
続して、球抜き検出スイッチ525のスイッチ回路がク
ローズ(閉)になるときには、球切れ検出スイッチ51
のスイッチ回路の開閉に拘わらず、電圧+Vが球抜き検
出スイッチ525に出力されると、電圧+Vbが比較部
IC1の+端子に入力される。さらに、電圧+Vは比較
部IC1へ出力され、抵抗Raを通り、電圧降下して電
圧+Vaが比較部IC1の−端子に入力される。V>V
aであるため、比較部IC1は反転部IC2および第二
AND回路部IC4の一方の端子にハイ信号を出力す
る。そして、反転部IC2は第一AND回路部IC3の
一方の端子にロー信号を出力する。 【0090】また、球抜き検出スイッチ525から第一
AND回路部IC3および第二AND回路部IC4の他
方の端子にはハイ信号が入力される。そのため、第一A
ND回路部IC3は正転部261へロー信号を出力し、
第二AND回路部IC4は駆動計時制御部270へハイ
信号を出力する。すなわち、球抜き検出スイッチ525
のスイッチ回路がクローズ(閉)になるときには、球切
れ検出スイッチ51のスイッチ回路の開閉に拘わらず、
球切れ・球抜き判定部280は駆動計時制御部270へ
の球抜き出力のみを行う。 【0091】駆動判定制御部260は、正転部261と
逆転部262とを有して構成される。正転部261に
は、球切れ・球抜き判定部280からの出力信号、メイ
ン基板91からの払出指令信号、そしてCR機における
球貸し指令信号が入力される。そして、正転部261に
払出指令信号が入力されると、正転部261が正逆転モ
ータ201(ステッピングモータ)へ正転駆動信号を出
力してステッピングモータを時計回りに回転(正転)さ
せ、指令信号に応じた数量の予備賞球が賞球として右払
出口53dから賞球払出経路60に払い出される。 【0092】一方、正転部251に球貸し指令信号およ
び球有り出力信号(ハイ信号)が入力されると、正転部
261が正逆転モータ201(ステッピングモータ)へ
正転駆動信号を出力してステッピングモータを時計回り
に回転(正転)させ、指令信号に応じた数量の予備賞球
が貸し球として右払出口53dから賞球払出経路60に
払い出される。 【0093】逆転部262には、駆動計時制御部270
からの逆転払出指令信号が入力され、逆転部262に逆
転払出指令信号が入力されると、逆転部262が正逆転
モータ201(ステッピングモータ)へ逆転駆動信号を
出力してステッピングモータを反時計回りに回転(逆
転)させ、指令信号に応じた数量の予備賞球が残り球と
して左払出口53cから球抜き連絡路101に払い出さ
れる。 【0094】駆動計時制御部270には、球切れ・球抜
き判定部280からの出力信号が入力される。そして、
駆動計時制御部270に球抜き出力信号(ハイ信号)が
入力されると、駆動計時制御部270は逆転部262に
逆転払出指令信号を出力する。 【0095】このような構成の払出制御装置250にお
いて、球払出基板292による賞球の払出制御内容につ
いて説明する。パチンコ機PMによる遊技中に、遊技球
が遊技盤20のいずれかの入賞具24,25,26内に
入賞すると、その入賞が各入賞球検出センサ24a,2
5a,26aにより検出され、その検出信号がメイン基
板91の払出指令出力判定部に送られる。また、球切れ
検出スイッチ51からの検出信号も上記払出指令出力判
定部に入力されており、払出指令出力判定部に各入賞球
検出センサ24a,25a,26aからの入賞検出信号
が入力され、球切れ検出スイッチ51から球切れ検出ス
イッチ51の検出通路に予備賞球が存在する状態を示す
検出信号が入力されると、払出指令出力部が球払出基板
92の正転部211に払出指令信号を出力する。 【0096】正転部261に払出指令信号が入力される
と、球切れ・球抜き判定部280から球有り出力信号
(ハイ信号)が入力されているときには、正転部261
が正逆転モータ201(ステッピングモータ)へ正転駆
動信号を出力してステッピングモータを時計回りに回転
(正転)させ、指令信号に応じた数量の予備賞球が賞球
として右払出口53dから賞球払出経路60に払い出さ
れる。 【0097】CR機における球貸し操作が行われたとき
には、球貸し指令信号が正転部211に入力される。正
転部211に球貸し指令信号が入力されると、球切れ・
球抜き判定部280から球有り出力信号(ハイ信号)が
入力されているときには、正転部261が正逆転モータ
201(ステッピングモータ)へ正転駆動信号を出力し
てステッピングモータを時計回りに回転(正転)させ、
指令信号に応じた数量の予備賞球が貸し球として右払出
口53dから賞球払出経路60に払い出される。 【0098】パチンコ機PMに残留する予備賞球を排出
させるときには、まず、上部球抜き機構520の流路切
り替え部材521を球抜き揺動角度位置に位置させる。
そうすると、上部球抜き機構520による球抜きが行わ
れるとともに、流路切り替え部材521が球抜き揺動角
度位置に位置するのに連動して球抜き検出スイッチ52
5のスイッチ回路がクローズ(閉)となる。球抜き検出
スイッチ525からの検出信号は球切れ・球抜き判定部
280に送られており、球抜き検出スイッチ525のス
イッチ回路がクローズ(閉)となると、球切れ・球抜き
判定部280は駆動計時制御部270に球抜き出力信号
(ハイ信号)を出力する。 【0099】続いて、駆動計時制御部270が行う駆動
計時制御部処理(ステップS20)について、図12を
参照して説明する。この処理において、駆動計時制御部
270に球抜き出力信号(ハイ信号)が入力される(S
21)と、ステップS22に進み、球抜きウェイトタイ
マを所定時間(例えば、上部球抜き機構520による球
抜きが完了するのに充分な時間)にセットする。 【0100】次に、ステップS23に進み、球抜きウェ
イトタイマが0になると、ステップS24に進み、駆動
時間タイマを所定時間(例えば、球切れ検出スイッチ5
1の検出通路より下流に位置する予備賞球を全て払い出
すのに充分な時間)にセットする。次に、ステップS2
5に進み、正逆転モータ201(ステッピングモータ)
へ逆転駆動信号を出力してステッピングモータを反時計
回りに回転(逆転)させ、指令信号に応じた数量の予備
賞球が残り球として左払出口53cからカセット側球抜
き通路101に払い出される。 【0101】次に、ステップS26に進み、駆動時間タ
イマが0でないときには、ステップS25へ戻り、逆転
部262に逆転駆動信号を出力する。一方、駆動時間タ
イマが0になると、当該処理を終了する。すなわち、球
抜きが完了する。なお、駆動計時制御部処理(ステップ
S20)において、所定条件になるまで所定処理を繰り
返す(例えば、ステップS26において駆動時間タイマ
が0になるまでステップS25を繰り返す)ように構成
されているが、所定開始指令を行って所定条件になると
所定終了指令を行う(例えば、逆転部262に逆転駆動
開始信号を出力して駆動時間タイマが0になると逆転駆
動終了を出力する)ようにしてもよい。 【0102】このため、以上のような構成の球抜き装置
によれば、操作手段の操作に基づいて、賞球払出機構5
0が賞球を左払出口53cからカセット側球抜き通路1
01へ払い出すように払出制御装置250が制御するこ
とにより、賞球払出機構50から払い出された賞球が全
てパチンコ機PMの外部に導くカセット側球抜き通路1
01、中間球抜き通路78および下部球抜き通路70へ
導かれるため、パチンコ機PM内に残る予備賞球を全て
上部球抜き通路77、カセット側球抜き通路101、中
間球抜き通路78および下部球抜き通路70を介してパ
チンコ機PMの外部に排出(球抜き)させることが可能
となり、製造時等における予備賞球の球抜き操作の作業
性を向上させることができる。 【0103】なお、操作ピンOPを用いてパチンコ機前
面側からレバー部522bを揺動操作させ、流路切り替
え部材521を待機揺動角度位置から球抜き揺動角度位
置に切り替えれば、前枠2を閉鎖させた状態のままパチ
ンコ機PM内に残る予備賞球を全てパチンコ機PMの外
部に排出(球抜き)させることができる。また、上述の
払出制御装置250に、球抜き動作ランプ202の点
灯、点滅もしくは消灯表示制御を行う球抜き動作ランプ
制御部をさらに設けてもよい。 【0104】なお、上述の第一および第二実施例におい
て、球受けリブ102が、蓋部材32から前方へ垂直に
伸びて、底部104の上面側に位置するように形成され
ているが、これに限られるものではなく、例えば、図1
3に示すように、球受けリブ152および底部154が
蓋部材32から前方へ垂直に伸びて一体に形成されるよ
うにしてもよく、また、図14に示すように、球受けリ
ブ162が、底部164の上面側に一体に形成、すなわ
ち基枠体30側に一体に形成されるようにしてもよい。 【0105】また、上述の第一および第二実施例におい
て、流路切り替え部材521の上部に球抜き検出スイッ
チ525を設け、流路切り替え部材521の切替操作に
連動して本発明の球抜き装置による球抜きを行っている
が、これに限られるものではなく、パチンコ機PMの前
面側から操作可能なスイッチを独立して設け、このスイ
ッチ操作により球抜きを行うようにしてもよい。 【0106】さらに、上述の第一および第二実施例にお
いて、ステッピングモータを作動させて賞球の払出を行
っているが、これに限られるものではなく、賞球の払出
駆動源としてACモータもしくはDCモータを用いても
よく、さらにソレノイドを用いてもよい。 【0107】さらに、上述の第一および第二実施例にお
いて、球抜き連絡路101が遊技済み球排出経路70と
繋がって形成され、パチンコ機PM内に残る予備賞球が
全て遊技済み球排出経路70を介してパチンコ機PMの
外部に排出されているが、これに限られるものではな
く、直接パチンコ機PMの外部と繋がるように球抜き連
絡路を形成してもよい。 【0108】また、上述の第一および第二実施例におい
て、予備賞球を貯留するタンク部材41と、タンク部材
41の下部に位置して取り付けられる整列樋部材42と
を有して構成される球貯留供給機構40が裏セット盤B
SPに設けられているが、これに限られるものではな
く、前枠2に設けられてもよい。 【0109】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による弾球
遊技機の球抜き装置によれば、操作手段の操作に基づい
て、賞球払出装置が賞球を第二出口から球抜き通路へ払
い出すように球払出制御手段が制御することにより、賞
球払出装置から払い出された賞球が全て弾球遊技機の外
部に導く球抜き通路へ導かれるため、弾球遊技機内に残
る予備賞球を全て球抜き通路を介して弾球遊技機の外部
に排出(球抜き)させることが可能となり、製造時等に
おける予備賞球の球抜き操作の作業性を向上させること
ができる。
ンコ機の正面図である。 【図2】上記パチンコ機の裏面側を示す背面図である。 【図3】賞球払出機構およびその周辺を示す背面図であ
る。 【図4】裏セット盤において賞球カセットが配設される
部位およびその周辺を示す正面図である。 【図5】球抜き連絡桶および払出賞球検出機構の詳細構
成を示す分解斜視図である。 【図6】球抜き連絡桶の側断面図である。 【図7】球抜き連絡桶の平断面図である。 【図8】第一実施例の払出制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。 【図9】第一実施例の払出制御装置における駆動計時制
御部処理の制御内容を示すフローチャートである。 【図10】第二実施例の払出制御装置の構成を示すブロ
ック図である。 【図11】(A)は球切れ検出スイッチおよび球抜き検
出スイッチの回路構成を示す回路図であり、(B)は球
切れ・球抜き判定部の回路構成を示す回路図である。 【図12】第二実施例の払出制御装置における駆動計時
制御部処理の制御内容を示すフローチャートである。 【図13】球受けリブおよび底部の別形態を示す側断面
図である。 【図14】球受けリブおよび底部の別形態を示す側断面
図である。 【符号の説明】 BSP 裏セット盤 PA 遊技領域 PM パチンコ機 OP 操作ピン IC1 比較部 IC2 反転部 IC3 第一AND回路部 IC4 第二AND回路部 Ra 抵抗 Rb 抵抗 1 外枠 2 前枠(2h 球抜き操作孔) 3a,3b ヒンジ部材 4 施錠装置 5 ガラス扉(5h 球抜き操作孔) 6 上球皿 7 下球皿 8 操作ハンドル 9 打球発射装置 17 係合レバー 18 ヒンジ 19 閉鎖レバー 20 遊技盤 21 化粧板 22 案内レール(22a 外レール、22b 内レー
ル) 23 風車 24 一般入賞具(24a 入賞球検出センサ) 25 始動入賞具(25a 入賞球検出センサ) 26 大入賞口(26a 入賞球検出センサ) 27 アウト口 28 図柄表示装置 30 基枠体 31 窓口 32 蓋部材(32a 蓋部材突出部) 36 上部球抜き機構取り付け部(36a ボス、36
b 枢支軸、36c 係合突起挿通孔) 38a 嵌合支持溝 38b ロック保持部 40 球貯留供給機構 41 タンク部材 42 整列樋部材 43 偏向出口 50 賞球払出機構 51 球切れ検出スイッチ(51a,51b 検出通
路、51c,51d検知レバー) 52 待機通路部材(52a,52b 賞球待機通路、
52c 円筒支持部) 53 賞球カセット(53a,53b 受容口、53
c,53d払出口) 54 賞球検出センサ(54c,54d 検出孔部) 55 蓋部材 60 賞球払出経路 61 上球皿払出通路(61e 賞球出口) 62 仕切壁 63a 第1迂回路 63b 第2迂回路 65 下球皿払出通路 70 遊技済み球排出経路 71 遊技済み球集合通路 77 球抜き通路(77a 予備通路、77b 連絡開
口、77c 下降通路、77r 通路面) 91 メイン基板 92 球払出基板 93 ランプ・音声制御基板 94 電源基板 95 中継基板 96 ターミナル基板 100 球抜き連絡桶 101 カセット側球抜き通路 102 球受けリブ 103 球抜き開口部 104 底部 105 切り欠き部 152 球受けリブ 154 底部 162 球受けリブ 164 底部 200 払出制御装置 201 正逆転モータ(ステッピングモータ) 202 球抜き動作ランプ 210 駆動判定制御部 211 正転部 212 逆転部 220 駆動計時制御部 230 球抜き動作ランプ制御部 250 払出制御装置 260 駆動判定制御部 261 正転部 262 逆転部 270 駆動計時制御部 280 球切れ・球抜き判定部 292 球払出基板 520 上部球抜き機構 521 流路切り替え部材(521a 通路壁部、52
1b 支軸孔部、521c 閉止保持係合孔、521d
開放保持係合辺) 522 操作部(522a 係合突起部、522b レ
バー部) 524 通路カバー 525 球抜き検出スイッチ(525a 接続子、52
5b 接続端子部) 526 ケーブルダクト 531 カセットケース 534 インペラ 540 払出賞球検出機構 541 センサホルダ(541a センサ保持部、54
1b ロックアーム、541c 支持アーム、541d
嵌合突起)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 枠部材と、前記枠部材に取り付けられた
遊技盤と、前記枠部材の裏面側に開閉自在に取り付けら
れるとともに前記遊技盤の裏面側を覆う閉止位置に保持
されて用いられる裏セット盤とを備える弾球遊技機にお
いて、 前記枠部材もしくは前記裏セット盤の上部に設けられて
賞球を貯留するタンク部材と、 前記タンク部材の下部に設けられて前記タンク部材から
供給される賞球を整列させて流下させる整列樋部材と、 前記整列樋部材の下方に設けられて賞球を第一出口およ
び第二出口から払い出し可能に構成された賞球払出装置
と、 前記枠部材に取り付けられて賞球を貯留する球皿と、 前記賞球払出装置の前記第一出口から払い出された賞球
を前記球皿に導く賞球払出通路と、 前記賞球払出装置の前記第二出口から払い出された賞球
を前記弾球遊技機の外部に導く球抜き通路と、 前記賞球払出装置を所定作動させるために操作される操
作手段と、 前記賞球払出装置が、前記遊技盤における所定の入賞状
態に基づいて賞球を前記第一出口から前記賞球払出通路
へ払い出し、前記操作手段の操作に基づいて賞球を前記
第二出口から前記球抜き通路へ払い出すように制御する
球払出制御手段とを備えて構成されていることを特徴と
する弾球遊技機の球抜き装置。
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JP2002048304A JP4310067B2 (ja) | 2002-02-25 | 2002-02-25 | 弾球遊技機の球抜き装置 |
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JP2008296056A (ja) * | 2008-09-17 | 2008-12-11 | Sansei R & D:Kk | 弾球遊技機 |
-
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- 2002-02-25 JP JP2002048304A patent/JP4310067B2/ja not_active Expired - Fee Related
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