JP2003244463A - 色再現特性調整装置および色再現特性調整プログラム - Google Patents

色再現特性調整装置および色再現特性調整プログラム

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JP2003244463A
JP2003244463A JP2002043082A JP2002043082A JP2003244463A JP 2003244463 A JP2003244463 A JP 2003244463A JP 2002043082 A JP2002043082 A JP 2002043082A JP 2002043082 A JP2002043082 A JP 2002043082A JP 2003244463 A JP2003244463 A JP 2003244463A
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color
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JP2002043082A
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Hirokazu Kondo
浩和 近藤
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ターゲットデバイスで出力される
画像のプルーフ画像をプルーファで出力するにあたって
用いられる、ターゲットデバイス色再現特性とプルーフ
ァ色再現特性との結合からなる結合色再現特性を調整す
る色再現特性調整装置、およびコンピュータをそのよう
な色再現特性調整装置として動作させる色再現特性調整
プログラムに関し、色再現特性を詳細に調整するのに適
し、かつ使い勝手の良い色再現特性調整装置、およびコ
ンピュータをそのような色再現特性調整装置として動作
させる色再現特性調整プログラムを提供することを目的
とする。 【解決手段】 ターゲットデバイス色再現特性における
測色色空間上の座標を調整することができるとともに、
直観的に色を認識することが容易な、プルーファ色空間
上の座標が、測色色空間上の座標の調整の前後に亘って
表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターゲットデバイ
スで出力される画像のプルーフ画像をプルーファで出力
するにあたって用いられる、ターゲットデバイス色再現
特性とプルーファ色再現特性との結合からなる結合色再
現特性を調整する色再現特性調整装置、およびコンピュ
ータをそのような色再現特性調整装置として動作させる
色再現特性調整プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷機を用いたカラー画像の
印刷を行うにあたっては、印刷を行う前に、カラープリ
ンタ等を用いて、その印刷機で印刷される画像の色と極
力同じ色に似せたプルーフ画像を作成することが行われ
ている。プリンタでプルーフ画像を作成するにあたって
は、印刷を行おうとしている印刷機に対応した、画像デ
ータと実際の印刷物の色との関係を記述した色再現特性
(印刷プロファイル)と、プルーフ画像を出力しようと
しているプリンタに対応した、画像データと実際にプリ
ント出力されるプルーフ画像の色との関係を記述した色
再現特性(プリンタプロファイル)とを知り、これらの
印刷プロファイルとプリンタプロファイルとの結合から
なる結合色再現特性(結合プロファイル)に基づいて印
刷用の画像データをプリンタ用の画像データに変換し、
この変換されたプリンタ用の画像データに基づいてプル
ーフ画像を作成する。こうすることにより、実際の印刷
物と色の一致したプルーフ画像を作成することができ
る。
【0003】上記のようにして色を一致させた画像を得
るためには、印刷機やプリンタなどといった出力デバイ
スの色再現特性(プロファイル)を正確に求める必要が
ある。この出力デバイスの色再現特性(プロファイル)
を求めるにあたっては、カラーパッチが配列されたカラ
ーチャートに相当する画像データを作成し、その画像デ
ータに基づいて出力デバイスでカラーチャートを出力
し、そのカラーチャートを分光測色計で測色し、そのよ
うにして得た画像データ上の色空間(デバイス色空間;
例えばC(Cyan:シアン)、M(Magenta:
マゼンタ)、Y(Yellow:イエロー)、およびK
(Black:黒)の4色からなるCMYK色空間、あ
るいはR(Red:赤)、G(Green:緑)、およ
びB(Blue:青)の3色からなるRGB色空間等)
の座標(CMYK値あるいはRGB値等)と測色色空間
(例えばL***色空間あるいはXYZ色空間等)の
座標(L***値あるいはXYZ値等)とを対応づけ
ることにより、その出力デバイスの色再現特性(プロフ
ァイル)が求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのように
して出力デバイスの色再現特性(プロファイル)を慎重
に求め、それらの色再現特性(プロファイル)に基づい
て画像データを変換しても、さまざまな誤差や変動要因
により、印刷物とプルーフ画像との間の色が微妙に食い
違うおそれがある。
【0005】ここで、特開2000−278547号公
報には、印刷プロファイルを作成するにあたって用いら
れたカラーチャートに相当する画像データに基づいてプ
ルーファでカラーチャートを出力し、そのカラーチャー
トを分光測色計で測色し、そのようにして得た画像デー
タ上の色空間の座標と測色色空間の座標とを対応づける
ことにより印刷プロファイルを求め、元の印刷プロファ
イルとプルーファから求めた印刷プロファイルとの差分
に基づいて印刷プロファイルを修正する方法が開示され
ている。
【0006】この特願2000−278547号公報に
開示された、印刷プロファイルを修正する方法によれ
ば、分光測色計によって測色される測色値上の差異が修
正されるため、実際の印刷物と色の一致したプルーフ画
像を作成することができる。しかしながら、印刷物とプ
ルーフ画像との間の測色値上の差異が十分小さいにもか
かわらず、印刷物とプルーフ画像との間の色が、目視で
微妙に食い違うという現象が生じる場合がある。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、結合色再現特
性を詳細に調整するのに適し、かつ使い勝手の良い色再
現特性調整装置、およびコンピュータをそのような色再
現特性調整装置として動作させる色再現特性調整プログ
ラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の色再現特性調整装置は、所定のターゲットデバイス
色空間上の座標で定義されるターゲット画像データに基
づく画像を出力するターゲットデバイスの、そのターゲ
ットデバイス色空間上の座標とデバイス非依存の測色色
空間上の座標との対応を表すターゲットデバイス色再現
特性と、所定のプルーファ色空間上の座標で定義される
プルーフ画像データに基づく画像を出力するプルーファ
の、そのプルーファ色空間上の座標とデバイス非依存の
測色色空間上の座標との対応を表すプルーファ色再現特
性との結合からなる結合色再現特性に基づいて、そのタ
ーゲットデバイス色空間上の座標で定義されるターゲッ
ト画像データをそのプルーファ色空間上の座標で定義さ
れるプルーフ画像データに変換する場合におけるその結
合色再現特性を調整する色再現特性調整装置において、
上記結合色再現特性を構成するターゲットデバイス色再
現特性における測色色空間上の座標を操作に応じて調整
する測色色空間座標調整部と、上記測色色空間座標調整
部によって調整される測色色空間上の座標に上記プルー
ファ色再現特性を介して対応するプルーファ色空間上の
座標を、その測色色空間座標調整部による調整の前後に
亘って表示するプルーファ色空間座標表示部とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】本発明の色再現特性調整装置によれば、タ
ーゲットデバイス色再現特性における測色色空間上の座
標(例えばL***値あるいはXYZ値等)を調整す
ることができるとともに、直観的に色を認識することが
容易な、プルーファ色空間上の座標(例えばCMYK値
あるいはRGB値等)が、その測色色空間上の座標の調
整の前後に亘って表示されるため、その表示されたCM
YK値等を参照することによって、結合色再現特性を詳
細に、かつ使い勝手良く微調整することができる。
【0010】ここで、上記本発明の色再現特性調整装置
において、上記プルーファ色空間座標表示部は、プルー
ファ色空間上の座標を数値で表示するものであってもよ
いが、このプルーファ色空間座標表示部は、プルーファ
色空間上の座標を、その座標に上記プルーファ色再現特
性を介して対応する測色色空間上の座標に更に上記ター
ゲットデバイス色再現特性を介して対応するターゲット
デバイス色空間上の座標と対応付けたグラフによって表
示するものであることが好ましい。
【0011】このようなグラフによる表示は、数値だけ
の表示よりも視覚的に分かり易く、より使い勝手が良
い。
【0012】また、上記本発明の色再現特性調整装置に
おいて、上記測色色空間座標調整部が、上記結合色再現
特性を構成するターゲットデバイス色再現特性における
測色色空間上の座標を調整するにあたり、上記プルーフ
ァ色空間座標表示部によって表示された座標を変更する
操作に応じて、この操作によって変更される前のプルー
ファ色空間上の座標に上記プルーファ色再現特性を介し
て対応する測色色空間上の座標から、この操作によって
変更された後のプルーファ色空間上の座標にそのプルー
ファ色再現特性を介して対応する測色色空間上の座標へ
と変更するものであることも好ましい形態である。
【0013】このような測色色空間座標調整部を備えた
色再現特性調整装置によれば、直観的に色を認識し易い
プルーファ色空間上の座標(例えばCMYK値あるいは
RGB値等)を変更することによって、このプルーファ
色空間上の座標に対応する、ターゲットデバイス色再現
特性における測色色空間上の座標(例えばL***
あるいはXYZ値等)が調整されるので、直観的に色を
認識することが困難な、その測色色空間上の座標を意識
することなく結合色再現特性を調整することができる。
【0014】ここで、上記本発明の色再現特性調整装置
において、上記プルーファ色空間座標表示部が、プルー
ファ色空間上の座標を、その座標に上記プルーファ色再
現特性を介して対応する測色色空間上の座標に更に上記
ターゲットデバイス色再現特性を介して対応するターゲ
ットデバイス色空間上の座標と対応付けたグラフによっ
て表示するものであり、上記測色色空間座標調整部が、
上記プルーファ色空間座標表示部によって表示されたグ
ラフ上の座標を変更する操作に応じて、上記結合色再現
特性を構成するターゲットデバイス色再現特性における
測色色空間上の座標を調整するものであることがさらに
好ましい。
【0015】このような好ましい形態では、グラフ上の
座標の変更に応じて、ターゲットデバイス色再現特性に
おける測色色空間上の座標が調整されるので、調整量を
視覚的に認識し易く、より使い勝手が良い。
【0016】さらに、上記本発明の色再現特性調整装置
は、上記測色色空間座標調整部によって調整された測色
色空間上の座標が、上記プルーファの色再現範囲を外れ
た座標である場合に警告を表示する警告表示部を備えた
ものであることが好ましい。
【0017】このような警告表示部を備えた色再現特性
調整装置によれば、プルーファでは再現不可能な色の範
囲を調整時に把握することができる。
【0018】また、上記目的を達成する本発明の色再現
特性調整プログラムは、コンピュータ内で実行され、こ
のコンピュータを、所定のターゲットデバイス色空間上
の座標で定義されるターゲット画像データに基づく画像
を出力するターゲットデバイスの、そのターゲットデバ
イス色空間上の座標とデバイス非依存の測色色空間上の
座標との対応を表すターゲットデバイス色再現特性と、
所定のプルーファ色空間上の座標で定義されるプルーフ
画像データに基づく画像を出力するプルーファの、その
プルーファ色空間上の座標とデバイス非依存の測色色空
間上の座標との対応を表すプルーファ色再現特性との結
合からなる結合色再現特性に基づいて、そのターゲット
デバイス色空間上の座標で定義されるターゲット画像デ
ータをそのプルーファ色空間上の座標で定義されるプル
ーフ画像データに変換する場合におけるその結合色再現
特性を調整する色再現特性調整装置として動作させる色
再現特性調整プログラムであって、上記結合色再現特性
を構成するターゲットデバイス色再現特性における測色
色空間上の座標を操作に応じて調整する測色色空間座標
調整部と、上記測色色空間座標調整部によって調整され
る測色色空間上の座標に上記プルーファ色再現特性を介
して対応するプルーファ色空間上の座標を、その測色色
空間座標調整部による調整の前後に亘って表示するプル
ーファ色空間座標表示部とを有することを特徴とする。
【0019】本発明の色再現特性調整プログラムは、こ
の色再現特性調整プログラムをコンピュータにインスト
ールして動作させたときに、そのコンピュータが本発明
の色再現特性調整装置として動作するように構成された
ものであり、この色再現特性調整プログラムには、本発
明の色再現特性調整装置の各種態様に相当する態様全て
が含まれる。
【0020】なお、色再現特性調整装置と色再現特性調
整プログラムとで、それぞれ構成要素に同じ名前を付し
たが、それらの構成要素は、色再現特性調整装置ではハ
ードウェアおよびソフトウェアを意味し、色再現特性調
整プログラムではソフトウェアのみを意味する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0022】ここでは、本発明にいうプルーファの一例
であるカラープリンタでプリント出力されるプルーフ画
像上の色を、本発明にいうターゲットデバイスの一例で
ある印刷機で得られる印刷物上の色に一致あるいは十分
に近似させるために、本発明にいうターゲットデバイス
色再現特性の一例である印刷プロファイルと、本発明に
いうプルーファ色再現特性の一例であるプリンタプロフ
ァイルとの結合からなる、本発明にいう結合色再現特性
の一例である結合プロファイルを調整する例で説明す
る。
【0023】図1は、本発明の一実施形態が適用された
印刷およびプルーフ画像作成システムの全体構成図であ
る。
【0024】カラースキャナ10では、原稿画像11が
読み取られて、その読み取った原稿画像11を表すC
(Cyan),M(Magenta),Y(Yello
w),K(Black)からなる4色の色分解画像デー
タが生成される。このCMYKの画像データはワークス
テーション20に入力される。ワークステーション20
では、オペレータにより、入力された画像データに基づ
く、電子的な集版が行われ、印刷用の画像を表す画像デ
ータが生成される。この印刷用の画像データは、印刷を
行う場合は、フィルムプリンタ30に入力され、フィル
ムプリンタ30では、その入力された画像データに対応
した、CMYK各版の印刷用フィルム原版が作成され
る。
【0025】この印刷用フィルム原版からは刷版が作成
され、その作成された刷版が印刷機40に装着される。
この印刷機40に装着された刷版にはインクが塗布さ
れ、その塗布されたインクが印刷用の用紙上に転移され
てその用紙上に印刷画像41が形成される。
【0026】このフィルムプリンタ30によりフィルム
原版を作成し、さらに刷版を作成して印刷機40に装着
し、その刷版にインクを塗布して用紙上に印刷を行う一
連の作業は、大がかりな作業であり、コストもかかる。
このため、実際の印刷作業を行う前に、プリンタ60に
より、以下のようにしてプルーフ画像61を作成し、印
刷画像41の仕上りの事前予測が行われる。
【0027】プルーフ画像を作成するにあたっては、ワ
ークステーション20上の電子集版により作成された画
像データがパーソナルコンピュータ50に入力される。
ここで、このパーソナルコンピュータ50に入力される
画像データは、いわゆるPDL(Page Descr
iption Language)で記述された記述言
語データであり、パーソナルコンピュータ50では、い
わゆるRIP(Raster Image Proce
ssor)により、ビットマップに展開されたCMYK
4色の画像データに変換される。このCMYK4色の画
像データは、実質的には、フィルムプリンタ30に入力
される印刷用の画像データと同一である。
【0028】このCMYK4色の印刷用の画像データ
は、このパーソナルコンピュータ50の内部で、LUT
(Look Up Table)の形式を持つ結合プロ
ファイルが参照され、プリンタ60に適合したCMY3
色の画像データに変換される。プリンタ60には、その
プリンタ用のCMY3色の画像データが入力され、プリ
ンタ60では、その入力されたプリンタ用のCMY3色
の画像データに基づくプルーフ画像61が作成される。
【0029】ここで、印刷機40による印刷で得られた
画像41とプリンタ60で得られたプルーフ画像の色の
一致の程度は、パーソナルコンピュータ50内の結合プ
ロファイルにより定まる。この結合プロファイルは、プ
リンタごと各プリント条件ごとに作成される。
【0030】また、この図1には印刷機は1台のみ示さ
れているが印刷機も複数台存在していてもよく、あるい
は1台の印刷機であっても異なる複数の印刷条件が存在
してもよく、結合プロファイルは、印刷機の相異を含め
た複数の印刷条件それぞれに応じて作成される。すなわ
ち、結合プロファイルは、印刷条件のそれぞれとプリン
タそれぞれ(1台のプリンタで複数のプリント条件が存
在するときは各プリント条件それぞれ)との組合せに応
じて作成されることになる。この図1に示す分光測色計
70およびパーソナルコンピュータ80はその結合プロ
ファイルの作成に関連するものである。
【0031】このようにしてプルーフ画像を作成してそ
のプルーフ画像を確認することにより、印刷の仕上りを
事前に予測することができる。
【0032】ここで、この図1に示す印刷およびプルー
フ画像作成システムにおける、本発明の一実施形態とし
ての特徴は、パーソナルコンピュータ80の内部で実行
される処理内容に関連があり、以下、先ず、このパーソ
ナルコンピュータ80について説明する。
【0033】図2は、図1にブロックで示す分光測色計
70およびパーソナルコンピュータ80の外観斜視図、
図3は、そのパーソナルコンピュータ80のハードウェ
ア構成図である。
【0034】この図2に示す分光測色計70には複数の
カラーパッチが配列されたカラーチャート90が乗せら
れ、そのカラーチャート90を構成する複数のカラーパ
ッチそれぞれについて測色値(ここではL***とす
る)が測定される。この分光測色計70での測定により
得られた各カラーパッチの測色値を表す測色データは、
ケーブル91を経由してパーソナルコンピュータ80に
入力される。
【0035】このカラーチャート90は、図1に1つの
ブロックで示す印刷機40での印刷により、あるいはプ
リンタ60でのプリント出力により作成されたものであ
り、パーソナルコンピュータ80は、このカラーチャー
ト90を構成する各カラーパッチに対応する色データ
(デバイス色空間上の座標;CMYKあるいはRGBの
各値)を知っており、このパーソナルコンピュータ80
では、そのカラーチャート90の各カラーパッチの色デ
ータと分光測色計70で得られた測色データとに基づい
て、印刷プロファイルやプリンタプロファイルが作成さ
れる。この点に関する詳細説明は後に譲り、ここでは、
次に、パーソナルコンピュータ80のハードウェア構成
について説明する。
【0036】このパーソナルコンピュータ80は、外観
構成上、本体装置81、その本体装置81からの指示に
応じて表示画面82a上に画像を表示する画像表示装置
82、本体装置81に、キー操作に応じた各種の情報を
入力するキーボード83、および、表示画面82a上の
任意の位置を指定することにより、その位置に表示され
た、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス8
4を備えている。この本体装置81は、外観上、フレキ
シブルディスク(FD)を装填するためのFD装填口8
1a、およびCD−ROMを装填するためのCD−RO
M装填口81bを有する。
【0037】本体装置81の内部には、図3に示すよう
に、各種プログラムを実行するCPU811、ハードデ
ィスク装置813に格納されたプログラムが読み出され
CPU811での実行のために展開される主メモリ81
2、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディ
スク装置813、FD100が装填されその装填された
FD100をアクセスするFDドライブ814、CD−
ROM110が装填され、その装填されたCD−ROM
110をアクセスするCD−ROMドライブ815、分
光測色計70(図1,図2参照)と接続され、分光測色
計70から測色データを受け取るI/Oインタフェース
816が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに
図2にも示す画像表示装置82、キーボード83、マウ
ス84は、バス85を介して相互に接続されている。
【0038】ここで、CD−ROM110には、このパ
ーソナルコンピュータ80を色再現特性調整装置として
動作させるための色再現特性調整プログラムが記憶され
ており、そのCD−ROM110はCD−ROMドライ
ブ815に装填され、そのCD−ROM110に記憶さ
れた色再現特性調整プログラムがこのパーソナルコンピ
ュータ80にアップロードされてハードディスク装置8
13に記憶される。
【0039】なお、このパーソナルコンピュータ80に
よる、以下において説明する結合プロファイルの作成の
機能は、本発明の主題ではなく、その機能を実現するた
めに必要なプログラム等は既にパーソナルコンピュータ
80にインストールされているものとする。
【0040】次に、このパーソナルコンピュータ80内
に構築された、結合プロファイルの作成機能について説
明する。
【0041】尚、一般に、以下説明する印刷プロファイ
ルやプリンタプロファイルは印刷機やプリンタのメーカ
で既に作成され、その印刷機やプリンタとともに納品さ
れるものであり、したがってここでは、印刷プロファイ
ルやプリンタプロファイルをあらためて作成する必要は
ないが、以下では、その印刷プロファイルやプリンタプ
ロファイルを新たに作成するとした場合の基本的な作成
方法について説明する。
【0042】ここでは、先ず印刷プロファイルの作成方
法について説明する。
【0043】図1に示すワークステーション20で、例
えば0%,10%,……,100%と順次変化させたC
MYK4色の網%データを生成し、前述の印刷手順に従
って、そのようにして生成した網%データに基づくカラ
ーチャート90(図2参照)を作成する。図1に示す画
像41は、カラーチャートを表している画像ではない
が、この画像41に代えて図2に示すカラーチャート9
0と同様なカラーチャートを印刷したものとし、そのカ
ラーチャートを構成する各カラーパッチを分光測色計7
0で測定する。こうすることにより、CMYK4色の色
空間(本発明にいうターゲットデバイス色空間の一例)
上の座標と、L***色空間(本発明にいうデバイス
非依存の測色色空間の一例)上の座標との対応関係を表
す印刷プロファイルが構築される。この印刷プロファイ
ルは、本発明にいうターゲットデバイス色再現特性の一
例である。
【0044】図4は、印刷プロファイルの概念図であ
る。
【0045】この印刷プロファイルには、CMYKで定
義された画像データが入力され、そのCMYKの画像デ
ータがL***で定義された画像データに変換され
る。ここでは、この、CMYKで定義された画像データ
をL***で定義された画像データに変換する印刷プ
ロファイルをTで表す。
【0046】次に、プリンタプロファイルの作成方法に
ついて説明する。
【0047】このプリンタプロファイルの作成方法は、
カラーチャートを出力する出力デバイスが印刷機ではな
くプリンタであるという点を除き、印刷プロファイルの
作成方法と同様である。すなわち、ここでは、図1に示
すパーソナルコンピュータ50で、CMY3色の網%デ
ータを各色について0%,10%,…,100%と順次
変化させ、そのように順次発生させた網%データをプリ
ンタ60に送り、プリンタ60でその網%データに基づ
くカラーチャートをプリント出力する。図1に示す画像
61は、カラーチャートを表している画像ではないが、
プリンタ60では、この画像61に代えて、例えば、印
刷プロファイルの作成のために印刷機40での印刷によ
り作成したカラーチャートと同一タイプのカラーチャー
トを出力したものとし、そのカラーチャートを構成する
各カラーパッチを分光測色計70で測色する。こうする
ことにより、プリンタ60についての、CMY3色の色
空間(本発明にいうプルーファ色空間の一例)上の座標
と、L***色空間(本発明にいうデバイス非依存の
測色色空間の一例)上の座標との対応関係を表すプリン
タプロファイルが構築される。このプリンタプロファイ
ルは、本発明にいうプルーファ色再現特性の一例であ
る。
【0048】図5は、プリンタプロファイルの概念図で
ある。
【0049】このプリンタプロファイルには、CMYの
網%データが入力され、そのCMYの網%データがL*
**の測色データに変換される。ここでは、この、C
MYの網%データをL***の測色データに変換する
プリンタプロファイル(順変換プリンタプロファイル)
をPで表し、その逆変換、すなわちL***の測色デ
ータをCMYの網%データに変換するプリンタプロファ
イル(逆変換プリンタプロファイル)をP-1で表す。
【0050】尚、ここではプリンタ60はCMYの網%
データに基づいて画像を出力するプリンタであるとして
説明しているが、例えばRGBのデータに基づく画像を
出力するプリンタに関しても、パーソナルコンピュータ
50で、RGB空間で定義されたデータを発生させてカ
ラーチャートを出力することにより、同様にしてそのプ
リンタに適合したプリンタプロファイルを作成すること
ができる。
【0051】ただしここでは、CMYKの網%データに
基づいて画像を出力するプリンタ60を使用するものと
して説明する。
【0052】図6は、印刷プロファイルとプリンタプロ
ファイルを結合させた結合プロファイルを示す図であ
る。
【0053】この結合プロファイルは、印刷用のCMY
Kの網%データを印刷プロファイルTによりL***
の測色データに変換し、次いでそのL***の測色デ
ータを逆変換プリンタプロファイルP-1によりプリンタ
用のCMYの網%データに変換する。このようにして生
成したプリンタ用のCMYの網%データに基づいて、プ
リンタ60により、印刷と同じ色のプルーフ画像を出力
することができる。この印刷プロファイルTと逆変換プ
リンタプロファイルP-1との結合からなる結合プロファ
イルは、印刷用のCMYK色空間で定義された画像デー
タをプリンタ用のCMY色空間で定義された画像データ
に変換する、本発明にいう結合色再現特性の一例であ
る。
【0054】図1に示す印刷およびプルーフ画像作成シ
ステムを構成するパーソナルコンピュータ80でこのよ
うな結合プロファイルを作成し、この作成した結合プロ
ファイルを図1に示す印刷およびプルーフ画像作成シス
テムを構成するパーソナルコンピュータ50にインスト
ールして、ワークステーション20から入力されたPD
Lで記述された画像データをCMYKの画像データに変
換した後、そのCMYKの画像データを、その結合プロ
ファイルを用いてプリンタ用のCMYの画像データに変
換し、プリンタ60により、そのプリンタ用のCMYの
画像データに基づく画像をプリント出力することによ
り、印刷の画像に対するプルーフ画像が作成される。
【0055】尚、図1に示すパーソナルコンピュータ8
0で結合プロファイルまで作成する必要は必ずしもな
く、パーソナルコンピュータ80では印刷プロファイル
あるいはプリンタプロファイルを作成し、その作成され
た印刷プロファイルあるいはプリンタプロファイルをパ
ーソナルコンピュータ50に入力し、パーソナルコンピ
ュータ50で結合プロファイルを作成してもよい。
【0056】上記のようにして結合プロファイルを慎重
に求め、その結合プロファイルに基づいて、ワークステ
ーションから入力された印刷用の画像データをプリンタ
用の画像データに変換してそのプリンタ用の画像データ
に基づいてプルーフ画像を作成しても、そのプルーフ画
像の色が、その印刷用の画像データに基づいて印刷機で
印刷物を作成したときの印刷物上の画像の色と完全には
一致せず、実際の印刷物とプルーフ画像との間の色が微
妙に食い違う場合がある。
【0057】そこで、次に、上記のようにして作成され
た結合プロファイルを詳細に調整するのに適し、かつ使
い勝手の良い、パーソナルコンピュータ80による調整
態様について説明する。
【0058】図7は、本発明の色再現特性調整プログラ
ムの一実施形態を示した図である。
【0059】この図7に示す色再現特性調整プログラム
210は、図3に示すCD−ROM110に記憶されて
いる。
【0060】この色再現特性調整プログラム210は、
測色色空間座標調整部211と、プルーファ色空間座標
表示部212と、警告表示部213とから構成されてい
る。この色再現特性調整プログラム210の各要素の作
用については後述する。
【0061】図8は、本発明の色再現特性調整装置の一
実施形態を示す機能ブロック図である。
【0062】この図8に示す色再現特性調整装置300
は、図1,図2に示すパーソナルコンピュータ80に、
図7に示す色再現特性調整プログラム210がローディ
ングされ、その色再現特性調整プログラム210がその
パーソナルコンピュータ80内で実行されることにより
実現される。
【0063】この図8に示す色再現特性調整装置300
には、測色色空間座標調整部311と、プルーファ色空
間座標表示部312と、警告表示部313とが備えられ
ている。これら測色色空間座標調整部311、プルーフ
ァ色空間座標表示部312、および警告表示部313の
各要素は、それぞれ、図7に示すソフトウェア部品とし
ての測色色空間座標調整部211、プルーファ色空間座
標表示部212、および警告表示部213の各要素と、
それらのソフトウェア部品の各機能を実現するために必
要な、パーソナルコンピュータ80のハードウェアやO
S(Operation System)との組み合わ
せから構成されている。
【0064】以下、図8に示す色再現特性調整装置30
0の各要素を説明することによって、図7に示す色再現
特性調整プログラム210の各要素も合わせて説明す
る。
【0065】図8に示す色再現特性調整装置300の測
色色空間座標調整部311は、アプリケーションソフト
ウェア上は、図7に示す色再現特性調整プログラム21
0の測色色空間座標調整部211に対応する要素であ
り、結合プロファイルを構成する印刷プロファイルにお
けるL***色空間上の座標を調整する要素である。
この測色色空間座標調整部311は、L***色空間
上の座標を調整するにあたり、後述するプルーファ色空
間座標表示部312によって表示される座標値の数値を
変更する操作に応じて、この操作によって変更される前
のプリンタ用のCMY色空間上の座標値にプリンタプロ
ファイルを介して対応するL***色空間上の座標か
ら、この操作によって変更された後のプリンタ用のCM
Y色空間上の座標値にそのプリンタプロファイルを介し
て対応するL***色空間上の座標へと変更するもの
である。また、この測色色空間座標調整部311は、後
述するプルーファ色空間座標表示部312によって表示
されるグラフ上の座標を変更する操作に応じて、結合プ
ロファイルを構成する印刷プロファイルにおけるL**
*色空間上の座標を上記と同様に調整するものでもあ
る。さらにこの測色色空間座標調整部311は、L**
*色空間上の座標を直接指定する操作に応じて座標を
調整するものでもある。この測色色空間座標調整部31
1は、本発明にいう測色色空間座標調整部の機能の一例
を示すものであり、その機能は、主として、図1,図2
に示すパーソナルコンピュータ80のキーボード83
と、マウス84と、画像表示装置82と、プログラム部
品としての測色色空間座標調整部211(図7参照)を
実行するCPU811等との組合せによって担われる。
【0066】また、プルーファ色空間座標表示部312
は、アプリケーションソフトウェア上は、図7に示す色
再現特性調整プログラム210のプルーファ色空間座標
表示部212に対応する要素であり、測色色空間座標調
整部311によって調整されるL***色空間上の座
標にプリンタプロファイルを介して対応するプリンタ用
のCMY色空間上の座標値を、測色色空間座標調整部3
11による調整の前後に亘って表示するものである。ま
た、このプルーファ色空間座標表示部312は、プリン
タ用のCMY色空間上の座標を数値で表示するととも
に、その座標を、その座標にプリンタプロファイルを介
して対応するL***色空間上の座標に更に印刷プロ
ファイルを介して対応する印刷用のCMYK色空間上の
座標と対応付けたグラフによっても表示する。このプル
ーファ色空間座標表示部312は、本発明にいうプルー
ファ色空間座標表示部の機能の一例を示すものであり、
その機能は、主として、図1,図2に示すパーソナルコ
ンピュータ80の画像表示装置82と、プログラム部品
としてのプルーファ色空間座標表示部212(図7参
照)を実行するCPU811等との組合せによって担わ
れる。このプルーファ色空間座標表示部312における
具体的な表示態様については後述する。
【0067】さらに、警告表示部313は、アプリケー
ションソフトウェア上は、図7に示す色再現特性調整プ
ログラム210の警告表示部213に対応する要素であ
り、測色色空間座標調整部311によって調整されたL
***色空間上の座標が、プリンタの色再現範囲を外
れた座標である場合に警告を表示するものである。この
警告表示部313は、本発明にいう警告表示部の機能の
一例を示すものであり、その機能は、主として、図1,
図2に示すパーソナルコンピュータ80の画像表示装置
82と、プログラム部品としての警告表示部213(図
7参照)を実行するCPU811等との組合せによって
担われる。
【0068】図9は、プルーファ色空間座標表示部31
2により、画像表示装置82の表示画面82a(図2参
照)上に表示されるウィンドウ例を示す図である。
【0069】ここで、この表示画面82a上には、ウィ
ンドウ900が表示されるとともに、マウス84の動作
に合わせて表示画面82a上を自在に移動し、表示画面
82a上のマウス84による指示位置を示すマウスポイ
ンタ86も表示される。
【0070】このウィンドウ900上のグラフ表示欄9
10には、以下に説明するようにして指定された、印刷
用のCMYK色空間内の一本の直線(ここではC軸その
もの)を横軸とし、プリンタ用のCMY色空間の各座標
軸を縦軸としたときのグラフが表示される。尚、ここで
は、グラフ自体はC,M,Yそれぞれについて表示され
ており、以下のようにして1本のグラフを指定すると、
そのグラフに座標点を表すポイントマーク(基本的には
黒丸)が表示される。
【0071】グラフ表示欄910の横軸の指定は、以下
のようにして行われる。
【0072】グラフ表示欄910の右下には、択一選択
が可能な平行軸選択欄920が設けられている。まず、
この平行軸選択欄920において、マウス操作により、
C,M,Y,Kのいずれかの方向を選択する。ここでは
一例としてC軸方向が選択されており、これは、C軸に
平行な直線を指定したことになる。
【0073】グラフ表示欄910の右上には、格子点選
択欄921が設けられている。次に、この格子点選択欄
921をマウス操作することにより、平行軸選択欄92
0で選択された方向(ここではC軸方向)に平行な直線
が通る格子点を指定する。ここでは、平行軸選択欄92
0によりC軸方向が選択されているため、格子点選択欄
921ではCに関してはマスキングされており、M,
Y,Kのそれぞれについて選択することになる。ここで
は、M,Y,Kのそれぞれについて、網%で10%きざ
み(0%,10%,20%,…,100%)の座標の一
覧が、格子点選択欄921の右端の「▽印」をクリック
することにより表示され、表示された座標のうちのいず
れかが任意に指定される。この図9に示す例では、
(M,Y,K)=(0%,0%,0%)が指定されてい
る。すなわちここでは、平行軸指定欄920でC軸方向
が指定されていることと、格子点選択欄で(M,Y,
K)=(0%,0%,0%)が指定されていることか
ら、グラフ表示欄910に表示されるグラフの横軸とし
てC軸そのものが指定されたことになる。
【0074】また、グラフ表示欄910の左上には、択
一選択が可能な縦軸指定欄940が設けられている。こ
の縦軸指定欄940では、マウス操作により、C,M,
Yのいずれかが指定される。この図9に示す例ではCが
指定されていることから、グラフ表示欄910に表示さ
れた3本のグラフ(C,M,Yそれぞれのグラフ)のう
ちのCのグラフにポイントマークが表示される。
【0075】ここで、平行軸選択欄920の下には、プ
リンタプロファイル設定欄930および「選択」ボタン
931が設けられている。キーボードの操作により、こ
のプリンタプロファイル設定欄930に所望のプリンタ
プロファイルを入力して指定するか、あるいはマウス操
作により「選択」ボタン931をクリックすることによ
りプリンタプロファイルの一覧を表示させ、表示された
プリンタプロファイルのうちのいずれかを指定する。こ
の図9に示す例では、「CMY_1」が指定されてい
る。
【0076】このようにして指定されたプリンタプロフ
ァイルと、既定の印刷プロファイルとの結合プロファイ
ルに基づくグラフがグラフ表示欄910に表示される。
【0077】グラフ表示欄910の左下には、値表示欄
950および「値を変更」ボタン951が設けられてい
る。上述したようにして着目するグラフを特定した状態
において、マウス操作により、マウスポインタ86をポ
イントマークのいずれかに合わせる。すると、値表示欄
950に、そのマウスポインタ86を合わせたポイント
マークの縦軸の値(ここではプリンタ用のCMY色空間
内のC値)が表示される。この図9に示す例では7.8
と表示されている。
【0078】値表示欄950の下には、座標値表示欄9
60が設けられており、この座標値表示欄960の下に
は、測色値表示欄970および警告マーク表示欄971
が設けられている。上述したようにしてマウスポインタ
86を合わせたポイントマークに対応する横軸の、印刷
用のCMYK色空間内の座標値の数値(この図9に示す
例では、(C,M,Y,K)=(10,0,0,0))
が座標値表示欄960に表示され、この座標値表示欄9
60に表示された印刷用のCMYK色空間内の座標値の
数値に対応する、印刷プロファイルにおけるL***
色空間上の座標値の数値が測色値表示欄970に表示さ
れる。その状態で、そのマウスポインタ86に合わせた
ポイントマークをマウスでドラッグして上下に動かす
と、グラフ上、そのポイントマークの位置が変更される
とともに、そのポイントマークの新たな座標(ここでは
C値)が値表示欄950に表示される。
【0079】あるいは、マウスポインタ86に合わせた
ポイントマークをマウスでクリックしてポイントマーク
の指定を行い(この図9に示す例ではポイントマークが
指定されるとその指定されたポイントマークの形状が矩
形に変化する)、キーボードの操作により値表示欄95
0に数値を入力して、マウス操作により「値を変更」ボ
タン951をクリックすると、先に指定しておいたポイ
ントマークが、値表示欄950に入力された数値に対応
した位置に移動する。
【0080】またあるいは、測色値表示欄970に表示
される、印刷プロファイルにおけるL***色空間上
の座標値の数値をキーボードの操作により変更すると、
変更された後の印刷プロファイルにおけるL***
空間上の座標値の数値に対応する、プリンタ用のCMY
色空間内の座標値の数値が値表示欄950に表示される
とともに、グラフ上のポイントマークの位置が変更され
る。
【0081】また、この測色値表示欄970に表示され
たL***色空間上の座標値の数値が、プリンタの色
再現範囲を外れた座標である場合には警告マーク表示欄
971に警告マーク971aが表示される。
【0082】ウィンドウ900の右下には、「OK」ボ
タン980が設けられている。上述したような値調整を
行った後、マウス操作により「OK」ボタン980をク
リックすると、そのグラフ上の各ポイントマークにより
表されている値が、ここでの調整の対象としている印刷
プロファイルに反映されるように、その印刷プロファイ
ルに修正が加えられる。
【0083】「OK」ボタン980の右には、「キャン
セル」ボタン990が設けられている。この「キャンセ
ル」ボタン990は、図9に示す画面上でのこれまでの
操作(「OK」ボタン980をクリックしたときは「O
K」ボタン980を最後にクリックした後の操作)を無
効にして、この画面を閉じるためのボタンである。ま
た、この画面の右上には、「キャンセル」ボタン990
と同様の機能を有する「×印」ボタン991が設けられ
ていて、この「×印」ボタン991をクリックしても、
この画面上でのこれまでの操作を無効にして、この画面
が閉じられる。
【0084】以上説明したように、本実施形態の色再現
特性調整装置、およびコンピュータをそのような色再現
特性調整装置として動作させる色再現特性調整プログラ
ムによれば、直観的に色を認識し易いプリンタ用のCM
Y色空間上の座標を変更することによって、このプリン
タ用のCMY色空間上の座標に対応する、印刷プロファ
イルにおけるL***色空間上の座標が調整されるの
で、直観的に色を認識することが困難なL***色空
間上の座標を意識することなく結合プロファイルを詳細
に、かつ使い勝手良く微調整することができる。また、
印刷用のCMYK色空間内のいずれかの座標軸を横軸と
し、プリンタ用のCMY色空間内のいずれかの座標軸を
縦軸としたときのグラフが表示され、そのグラフ上の座
標の変更に応じて、印刷プロファイルにおけるL**
*色空間上の座標が調整されるので、視覚的に分かり易
く、使い勝手が良い。さらに、上述したような警告表示
部によって、プリンタでは再現不可能な色の範囲を調整
時に把握することができる。
【0085】尚、上記実施形態は、CMYK色空間およ
びCMY色空間とL***色空間との間の変換を取り
扱うプロファイルの調整方法に関するものであるが、本
発明は、それに限らず、RGB色空間とXYZ色空間、
あるいは、CMYK色空間あるいはRGB色空間とL*
**色空間等との間の関係を規定したプロファイルを
調整する場合にも適用することができるものである。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
結合色再現特性を詳細に調整するのに適し、かつ使い勝
手の良い色再現特性調整装置、およびコンピュータをそ
のような色再現特性調整装置として動作させる色再現特
性調整プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用された印刷およびプ
ルーフ画像作成システムの全体構成図である。
【図2】図1にブロックで示す分光測色計およびパーソ
ナルコンピュータの外観斜視図である。
【図3】図2に示すパーソナルコンピュータのハードウ
ェア構成図である。
【図4】印刷プロファイルの概念図である。
【図5】プリンタプロファイルの概念図である。
【図6】印刷プロファイルとプリンタプロファイルを結
合させた結合プロファイルを示す図である。
【図7】本発明の色再現特性調整プログラムの一実施形
態を示した図である。
【図8】本発明の色再現特性調整装置の一実施形態を示
す機能ブロック図である。
【図9】プルーファ色空間座標表示部により、画像表示
装置の表示画面上に表示されるウィンドウ例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 カラースキャナ 11 原稿画像 20 ワークステーション 30 フィルムプリンタ 40 印刷機 41 印刷画像 50 パーソナルコンピュータ 60 プリンタ 61 プルーフ画像 70 分光測色計 80 パーソナルコンピュータ 81 本体装置 81a FD装填口 81b CD−ROM装填口 811 CPU 812 主メモリ 813 ハードディスク装置 814 FDドライブ 815 CD−ROMドライブ 816 I/Oインタフェース 82 画像表示装置 82a 表示画面 83 キーボード 84 マウス 85 バス 86 マウスポインタ 90 カラーチャート 91 ケーブル 100 FD 110 CD−ROM 210 色再現特性調整プログラム 300 色再現特性調整装置 211,311 測色色空間座標調整部 212,312 プルーファ色空間座標表示部 213,313 警告表示部 900 ウィンドウ 910 グラフ表示欄 920 平行軸選択欄 921 格子点選択欄 930 プリンタプロファイル設定欄930 931 「選択」ボタン 940 縦軸指定欄 950 値表示欄 951 「値を変更」ボタン 960 座標値表示欄 970 測色値表示欄 971 警告マーク表示欄 971a 警告マーク 980 「OK」ボタン 990 「キャンセル」ボタン 991 「×印」ボタン
フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AB11 AB17 BA01 BC19 EA12 EA13 5B057 CA01 CA08 CB01 CB08 CE17 CE18 CH01 CH07 CH11 DA16 5C077 MP08 PP33 PP36 PP37 PP68 PQ12 PQ22 PQ23 SS05 SS06 5C079 HB02 HB03 HB08 HB12 LB02 MA01 MA04 MA11 MA19 MA20 NA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のターゲットデバイス色空間上の座
    標で定義されるターゲット画像データに基づく画像を出
    力するターゲットデバイスの、該ターゲットデバイス色
    空間上の座標とデバイス非依存の測色色空間上の座標と
    の対応を表すターゲットデバイス色再現特性と、所定の
    プルーファ色空間上の座標で定義されるプルーフ画像デ
    ータに基づく画像を出力するプルーファの、該プルーフ
    ァ色空間上の座標とデバイス非依存の測色色空間上の座
    標との対応を表すプルーファ色再現特性との結合からな
    る結合色再現特性に基づいて、該ターゲットデバイス色
    空間上の座標で定義されるターゲット画像データを該プ
    ルーファ色空間上の座標で定義されるプルーフ画像デー
    タに変換する場合における該結合色再現特性を調整する
    色再現特性調整装置において、 前記結合色再現特性を構成するターゲットデバイス色再
    現特性における測色色空間上の座標を操作に応じて調整
    する測色色空間座標調整部と、 前記測色色空間座標調整部によって調整される測色色空
    間上の座標に前記プルーファ色再現特性を介して対応す
    るプルーファ色空間上の座標を、該測色色空間座標調整
    部による調整の前後に亘って表示するプルーファ色空間
    座標表示部とを備えたことを特徴とする色再現特性調整
    装置。
  2. 【請求項2】 前記プルーファ色空間座標表示部が、プ
    ルーファ色空間上の座標を、その座標に前記プルーファ
    色再現特性を介して対応する測色色空間上の座標に更に
    前記ターゲットデバイス色再現特性を介して対応するタ
    ーゲットデバイス色空間上の座標と対応付けたグラフに
    よって表示するものであることを特徴とする請求項1記
    載の色再現特性調整装置。
  3. 【請求項3】 前記測色色空間座標調整部が、前記結合
    色再現特性を構成するターゲットデバイス色再現特性に
    おける測色色空間上の座標を調整するにあたり、前記プ
    ルーファ色空間座標表示部によって表示された座標を変
    更する操作に応じて、該操作によって変更される前のプ
    ルーファ色空間上の座標に前記プルーファ色再現特性を
    介して対応する測色色空間上の座標から、該操作によっ
    て変更された後のプルーファ色空間上の座標に該プルー
    ファ色再現特性を介して対応する測色色空間上の座標へ
    と変更するものであることを特徴とする請求項1記載の
    色再現特性調整装置。
  4. 【請求項4】 前記プルーファ色空間座標表示部が、プ
    ルーファ色空間上の座標を、その座標に前記プルーファ
    色再現特性を介して対応する測色色空間上の座標に更に
    前記ターゲットデバイス色再現特性を介して対応するタ
    ーゲットデバイス色空間上の座標と対応付けたグラフに
    よって表示するものであり、 前記測色色空間座標調整部が、前記プルーファ色空間座
    標表示部によって表示されたグラフ上の座標を変更する
    操作に応じて、前記結合色再現特性を構成するターゲッ
    トデバイス色再現特性における測色色空間上の座標を調
    整するものであることを特徴とする請求項3記載の色再
    現特性調整装置。
  5. 【請求項5】 コンピュータ内で実行され、該コンピュ
    ータを、所定のターゲットデバイス色空間上の座標で定
    義されるターゲット画像データに基づく画像を出力する
    ターゲットデバイスの、該ターゲットデバイス色空間上
    の座標とデバイス非依存の測色色空間上の座標との対応
    を表すターゲットデバイス色再現特性と、所定のプルー
    ファ色空間上の座標で定義されるプルーフ画像データに
    基づく画像を出力するプルーファの、該プルーファ色空
    間上の座標とデバイス非依存の測色色空間上の座標との
    対応を表すプルーファ色再現特性との結合からなる結合
    色再現特性に基づいて、該ターゲットデバイス色空間上
    の座標で定義されるターゲット画像データを該プルーフ
    ァ色空間上の座標で定義されるプルーフ画像データに変
    換する場合における該結合色再現特性を調整する色再現
    特性調整装置として動作させる色再現特性調整プログラ
    ムであって、 前記結合色再現特性を構成するターゲットデバイス色再
    現特性における測色色空間上の座標を操作に応じて調整
    する測色色空間座標調整部と、 前記測色色空間座標調整部によって調整される測色色空
    間上の座標に前記プルーファ色再現特性を介して対応す
    るプルーファ色空間上の座標を、該測色色空間座標調整
    部による調整の前後に亘って表示するプルーファ色空間
    座標表示部とを有することを特徴とする色再現特性調整
    プログラム。
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