JP2003243900A - 実装基板生産装置用の生産管理システム及び実装基板生産工程用の生産管理方法 - Google Patents

実装基板生産装置用の生産管理システム及び実装基板生産工程用の生産管理方法

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JP2003243900A
JP2003243900A JP2002038349A JP2002038349A JP2003243900A JP 2003243900 A JP2003243900 A JP 2003243900A JP 2002038349 A JP2002038349 A JP 2002038349A JP 2002038349 A JP2002038349 A JP 2002038349A JP 2003243900 A JP2003243900 A JP 2003243900A
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JP2002038349A
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健 ▲高▼野
Takeshi Takano
Kunio Sakurai
邦男 桜井
Minoru Yamamoto
実 山本
Yuichi Motokawa
裕一 本川
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産情報に基づいて基板に複数の部品を実装
して実装基板を生産する実装基板生産装置用の生産管理
システムに関し、上記実装基板生産装置を構成する複数
の作業装置間にて共有可能な情報の共有化利用を図るこ
とにより、実装基板生産装置における作業管理を効率的
に行うことができる実装基板生産装置用の生産管理シス
テムを提供する。 【解決手段】 実装基板生産装置において、装着前処理
制御部及び装着処理制御部がネットワークを介して生産
装置制御部に接続させた生産管理システムを備えさせ、
上記装着前処理制御部において生産情報に基づき作成さ
れた生産装置共有情報を、上記ネットワークを介して上
記装着処理制御部に入力させて、上記装着前処理制御部
と上記装着処理制御部において上記生産装置共有情報を
共有させ、上記生産装置共有情報の共有利用を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産情報、例え
ば、基板の原点情報、部品の基板への実装位置情報、上
記部品及び上記基板の形状情報等に基づいて上記基板に
複数の上記部品を実装して実装基板を生産する実装基板
生産装置用の生産管理システム及び実装基板生産工程用
の生産管理方法に関し、特に、複数の作業装置、例え
ば、上記複数の部品の上記基板への装着処理を行うとき
に装着前処理を行う装着前処理装置及び装着処理を行う
部品装着装置等を備える実装基板生産装置における上記
生産情報の共有化を行う実装基板生産装置用の生産管理
システム及び実装基板生産工程用の生産管理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の作業工程を経て、部品の一
例である電子部品を基板に実装することにより実装基板
を生産する実装基板生産装置においては、夫々の上記作
業工程が複数台の作業装置に分けて行われている。この
ような実装基板生産装置の一例として、実装基板生産装
置201の構成を示す斜視図を図8に示す。
【0003】図8に示すように、実装基板生産装置20
1は、基板に対して所定の作業を施す複数の作業装置を
備えており、図示右側より順に、実装基板生産装置20
1にて電子部品の実装処理が施される複数の基板を隣接
する作業装置に供給可能に収納されている基板供給装置
210と、基板の電極上にクリーム半田を印刷する印刷
装置220と、基板の電極上に電子部品を半田を介して
装着する電子部品装着装置230及び231と、半田を
リフローさせることにより基板上に装着された電子部品
を固定するリフロー装置240と、及びリフロー装置2
40にて電子部品が実装された実装基板を収納する基板
収納装置250とを備えている。また、上記各作業装置
は、互いに隣接して設置され、基板を搬送する搬送レー
ルで連結されている。
【0004】このような実装基板生産装置201におい
て、実装基板の生産を行う場合は、電子部品の実装処理
が施される複数の基板を基板収納装置210より基板取
出装置250まで上記各作業装置内を複数の基板が連続
的に搬送されて、上記各基板に対して、それぞれの作業
装置内にて所定の作業が施されることにより、複数の実
装基板が生産されることとなる。
【0005】また、このような実装基板生産装置は、一
般的に、夫々異なる作業装置製造メーカーにより製造さ
れた複数の作業装置を組み合わせることにより構成され
ている場合が多い。そのため、基本的には上記各作業装
置はその他の作業装置からは独立して所定の作業を制御
しながら行うことを前提として設計されており、実装基
板生産装置における各作業工程の制御及び操作は、各作
業装置毎に独立して行われる。
【0006】このため、実装基板生産装置における上記
各作業部が個別に制御部を備えておおり、これら各制御
部により夫々の作業装置が独立して制御されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のものでは、上記各作業装置が個別に制御部を備えて
いるため、実装基板生産装置における各作業装置の管理
を行うオペレータは、例えば、各作業装置における制御
部に備えられているモニター等により作業装置毎に管理
を行う必要があり、実装基板生産装置として効率的な管
理を行うことができないという問題点がある。
【0008】また、実装基板生産装置における上記各作
業装置においては、上述の通り個別に制御が行われてい
るため、上記各作業装置間においては共有可能な情報の
共有化利用が行われておらず、そのために上記各作業装
置間において重複した作業が行われる場合があり、この
ような場合にあっては、実装基板生産装置における作業
効率を悪化させるという問題点がある。
【0009】上記共有可能な情報としては、例えば、C
ADデータから得られる設計上における基板への部品の
装着位置等の位置情報と実際の基板の位置情報との照合
結果情報や、基板や部品に対する不良品情報等のバッド
マーク情報等がある。このような情報は上記各作業装置
において、個別に検出されて、検出された作業装置にお
いて用いられており、その他の作業装置へも共有させて
利用させることができないという問題点がある。
【0010】さらに、各作業装置における上記制御部の
操作環境は夫々異なっている場合が多く、そのような場
合にあっては、実装基板生産装置の管理効率をさらに悪
化させる要因となっている。
【0011】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
することにあって、生産情報に基づいて基板に複数の部
品を実装して実装基板を生産する実装基板生産装置用の
生産管理システム及び実装基板生産工程用の生産管理方
法に関し、特に、複数の作業装置を備える実装基板生産
装置又は複数の作業工程を備える実装基板生産工程にお
いて、上記複数の作業装置間又は作業工程間にて共有可
能な情報の共有化利用を図ることにより、実装基板生産
装置及び実装基板生産工程における作業管理を効率的に
行うことができる実装基板生産装置用の生産管理システ
ム及び実装基板生産工程用の生産管理方法を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0013】本発明の第1態様によれば、複数の部品の
基板への装着処理を行うときに装着前処理を行う装着前
処理装置と上記装着処理を行う部品装着装置とにより、
生産情報に基づいて上記基板に上記複数の部品を実装し
て実装基板を生産する実装基板生産装置用の生産管理シ
ステムにおいて、上記装着前処理装置に備えられ、かつ
上記生産情報より作成されかつ上記装着前処理装置及び
上記部品装着装置において共有可能である生産装置共有
情報の作成及び出力を行い、かつ上記生産情報及び上記
生産装置共有情報に基づいて上記装着前処理の動作を制
御する装着前処理制御部と、上記部品装着装置に備えら
れ、かつ上記生産情報及び上記生産装置共有情報に基づ
いて上記装着処理の動作を制御可能な装着処理制御部
と、上記装着前処理制御部からのネットワークを介して
の上記生産装置共有情報の入力、及び上記装着処理制御
部への上記ネットワークを介しての上記生産装置共有情
報の出力を行う情報出入力部と、上記情報出入力部にお
ける上記ネットワークを介しての上記出入力動作を行う
動作制御手段とを備える生産装置制御部とを備え、上記
生産装置制御部は、上記動作制御手段により、上記装着
前処理制御部において作成され出力された上記生産装置
共有情報を上記ネットワークを介して上記情報出入力部
に入力させ、上記情報出入力部より上記生産装置共有情
報を出力させて上記ネットワークを介して上記装着処理
制御部に入力させて、上記装着前処理制御部及び上記装
着処理制御部において上記生産装置共有情報を共有させ
ることを特徴とする実装基板生産装置用の生産管理シス
テムを提供する。
【0014】本発明の第2態様によれば、上記生産装置
制御部において、上記生産装置共有情報を記憶する情報
記憶部をさらに備え、上記動作制御手段は、上記ネット
ワークを介して上記情報出入力部へ入力された上記生産
装置共有情報の上記情報記憶部への記憶動作、及び上記
情報記憶部に記憶された上記生産装置共有情報の上記情
報出入力部よりの上記ネットワークを介しての出力動作
を行う第1態様に記載の実装基板生産装置用の生産管理
システムを提供する。
【0015】本発明の第3態様によれば、上記情報記憶
部は上記生産情報の記憶が可能であり、上記動作制御手
段は、上記情報記憶部に記憶された上記生産情報を上記
情報出入力部より出力させて、上記ネットワークを介し
て上記装着前処理制御部及び上記装着処理制御部に入力
させて、上記装着前処理制御部及び上記装着処理制御部
において上記生産情報を共有させる第2態様に記載の実
装基板生産装置用の生産管理システムを提供する。
【0016】本発明の第4態様によれば、上記装着前処
理制御部は、上記生産情報と上記装着前処理装置に供給
される上記基板に基づく実際の生産情報との照合を行
い、上記生産装置共有情報として照合結果を出力する照
合部を備え、上記生産装置制御部において、上記動作制
御手段は、上記情報出入力部により上記ネットワークを
介して上記照合部から上記照合結果を上記情報記憶部に
入力させて記憶させ、上記情報記憶部に記憶された上記
照合結果を上記情報出入力部により上記ネットワークを
介して上記装着装置制御部に出力させて、上記装着前処
理制御部及び上記装着装置制御部において上記照合結果
を共有させる第2態様又は第3態様に記載の実装基板生
産装置用の生産管理システムを提供する。
【0017】本発明の第5態様によれば、上記装着処理
制御部は、上記ネットワークを介して入力される上記生
産情報及び上記生産装置共有情報を使用可能な形式の情
報に変換する変換手段を備える第1態様から第4態様の
いずれか1つに記載の実装基板生産装置用の生産管理シ
ステムを提供する。
【0018】本発明の第6態様によれば、上記生産装置
制御部において、上記ネットワークを介して出力される
上記生産情報及び上記生産装置共有情報を上記装着処理
制御部において使用可能な形式の情報に変換する変換手
段を備える第1態様から第4態様のいずれか1つに記載
の実装基板生産装置用の生産管理システムを提供する。
【0019】本発明の第7態様によれば、上記生産装置
制御部は、上記装着前処理制御部における上記装着前処
理の動作制御、及び上記装着処理制御部における上記装
着処理の動作制御を管理可能な生産管理情報を表示する
表示部を備える第1態様から第6態様のいずれか1つに
記載の実装基板生産装置用の生産管理システムを提供す
る。
【0020】本発明の第8態様によれば、上記実装基板
生産装置は、上記生産情報に基づいて上記基板又は上記
部品の検査処理を行う検査処理装置をさらに備え、上記
実装基板生産装置用の上記生産管理システムにおいて、
上記検査処理装置に備えられ、上記生産情報に基づいて
上記検査処理の動作を制御して、上記生産装置共有情報
として上記検査処理の検査結果を上記ネットワークを介
して上記情報出入力部に出力する検査処理制御部をさら
に備え、上記生産装置制御部において、上記動作制御手
段は、上記情報出入力部により上記ネットワークを介し
て上記検査処理制御部から上記検査結果を上記情報記憶
部に入力させて記憶させ、上記情報記憶部に記憶された
上記検査結果を上記情報出入力部により上記ネットワー
クを介して上記装着前処理制御部又は上記装着処理制御
部に出力させて、上記検査処理制御部、及び上記装着前
処理制御部又は上記装着処理制御部において上記検査結
果を共有させる第2態様から第7態様のいずれか1つに
記載の実装基板生産装置用の生産管理システムを提供す
る。
【0021】本発明の第9態様によれば、上記生産情報
は、上記基板の原点情報、上記部品の上記基板への実装
位置情報、及び上記部品及び上記基板の形状情報のうち
の少なくとも1つである第1態様から第8態様のいずれ
か1つに記載の実装基板生産装置用の生産管理システム
を提供する。
【0022】本発明の第10態様によれば、複数の部品
の基板への装着処理を行うときに生産情報に基づいて装
着前処理を行う装着前処理工程と上記生産情報に基づい
て上記装着処理を行う装着処理工程とにより、上記基板
に上記複数の部品を実装して実装基板を生産する実装基
板生産工程用の生産管理方法において、上記装着前処理
工程において、上記装着前処理工程及び上記装着処理工
程において共有可能である生産工程共有情報を上記生産
情報に基づいて作成して出力し、上記出力された生産工
程共有情報を上記装着処理工程に入力させて、上記装着
前処理工程及び上記装着処理工程において上記生産工程
共有情報を共有させて、上記生産工程共有情報に基づい
て上記装着前処理工程及び上記装着処理工程を行うこと
を特徴とする実装基板生産工程用の生産管理方法を提供
する。
【0023】本発明の第11態様によれば、上記生産情
報と上記装着前処理工程装置に供給される上記基板に基
づく実際の生産情報との照合を行い、上記生産工程共有
情報として照合結果を出力し、上記出力された照合結果
を上記装着処理工程に入力させて、上記装着前処理工程
及び上記装着処理工程において上記照合結果を共有させ
る第10態様に記載の実装基板生産工程用の生産管理方
法を提供する。
【0024】本発明の第12態様によれば、上記実装基
板生産工程は、上記生産情報に基づいて上記基板又は上
記部品の検査処理を行う検査処理工程をさらに備え、上
記検査処理工程において、上記生産工程共有情報として
上記検査処理の検査結果を出力し、上記出力された検査
結果を上記装着前処理工程又は上記装着処理工程に入力
させて、上記検査処理工程、及び上記装着前処理工程又
は上記装着処理工程において上記検査結果を共有させる
第10態様又は第11態様に記載の実装基板生産装置用
の生産管理システムを提供する。
【0025】本発明の第13態様によれば、上記生産情
報は、上記基板の原点情報、上記部品の上記基板への実
装位置情報、及び上記部品及び上記基板の形状情報のう
ちの少なくとも1つである第10態様から第12態様の
いずれか1つに記載の実装基板生産工程用の生産管理方
法を提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】本発明の第1の実施形態にかかる実装基板
生産装置用の生産管理システム及び実装基板生産工程用
の生産管理方法の一例である生産管理システム102
と、この生産管理システム102が用いられている実装
基板生産装置101の構成を示す斜視図を図1に示す。
【0028】図1に示すように、実装基板生産装置10
1は、基板に対して所定の作業を施す複数の作業装置を
備えており、図示右側より順に、実装基板生産装置10
1にて部品の一例である電子部品の実装処理が施される
複数の基板を隣接する作業装置に供給可能に収納されて
いる基板供給装置110と、基板の電極上に接合材の一
例であるクリーム半田を印刷する印刷装置120と、基
板の電極に電子部品を半田を介して接合するという装着
処理を行う部品装着装置の一例である第1電子部品装着
装置130及び第2電子部品装着装置131と、半田を
リフローさせることにより電子部品と基板の上記接合を
維持させて電子部品を基板に実装するリフロー装置14
0と、及びリフロー装置140において電子部品が実装
された実装基板を収納する基板収納装置150とを備え
ている。また、基板供給装置110と印刷装置120と
の間には、基板供給装置110より印刷装置120へ基
板を搬送して供給する搬送装置111が設置されてお
り、また、第2電子部品装着装置131とリフロー装置
140との間には、第2電子部品装着装置131よりリ
フロー装置140へ基板を搬送して供給する搬送装置1
32が設置されている。また、一例として、第1電子部
品装着装置130は、抵抗やコンデンサ等のチップ部品
の基板への装着処理を行い、第2電子部品装着装置13
1は、QFPやCSP等の半導体内蔵部品の基板への装
着処理が行われる。なお、上記各作業装置は、一直線状
に互いに隣接して設置されている。
【0029】また、実装基板生産装置101において
は、第1電子部品装着装置130又は第2電子部品装着
装置131を基準の作業装置として、この基準の作業装
置よりも前に位置する(上流側に位置する)作業装置
が、上記装着処理の前処理として装着前処理を行う装着
前処理装置なり、一方、上記基準の作業装置よりも後に
位置する(下流側に位置する)作業装置が、上記装着処
理の後処理として装着後処理を行う装着後処理装置とな
っている。具体的には、第1電子部品装着装置130を
上記基準の作業装置とする場合にあっては、印刷装置1
20が上記装着前処理装置の一例となり、第2電子部品
装着装置131及びリフロー装置140が上記装着後処
理装置の一例となる。また、第2電子部品装着装置13
1を上記基準の作業装置とする場合にあっては、印刷装
置120及び第2電子部品装着装置130が上記装着前
処理装置の一例となり、リフロー装置140が上記装着
後処理装置の一例となる。さらに、第1電子部品装着装
置130及び第2電子部品装着装置131を共に上記基
準の作業装置とする場合にあっては、印刷装置120が
上記装着前処理装置の一例となり、リフロー装置140
が上記装着後処理装置の一例となる。
【0030】なお、実装基板生産装置101に供給され
る基板が既にクリーム半田等の接合材が印刷されている
場合にあっては、上記装着前処理装置が印刷装置120
である場合に代えて、上記装着前処理装置が上記基板へ
のクリーム半田の印刷状態を検査する検査装置である場
合であってもよく、また、上記装着前処理装置が印刷装
置120及び印刷装置120により印刷されたクリーム
半田の印刷状態を検査する検査装置である場合であって
もよい。
【0031】このような実装基板生産装置101におい
て、実装基板の生産を行う場合は、電子部品の実装処理
が施される複数の基板を基板供給装置110より基板収
納装置150まで上記各作業装置内を複数の基板が連続
的に搬送されて、上記各基板に対して、それぞれの作業
装置内にて所定の作業が施されることにより、複数の実
装基板が生産されることとなる。
【0032】また、各作業装置は個別に夫々の作業装置
を制御可能な制御部を備えており、これら上記各制御部
を統括して制御することにより実装基板生産装置101
を制御する生産装置制御部9に、上記夫々の制御部はネ
ットワーク7を介して接続されている。この生産装置制
御部9とネットワーク7により接続された上記各制御部
により実装基板生産装置101用の生産管理システム1
02が構成されている。
【0033】次に、図2にこの生産管理システム102
の構成を示すブロック図を示し、図2を用いて生産管理
システム102の構成について詳細に説明する。
【0034】図2に示すように、実装基板生産装置10
1の各作業装置においては、制御部を夫々備えており、
基板供給装置110は基板供給装置制御部10を、印刷
装置120は装着前処理制御部の一例である印刷装置制
御部20を、第1電子部品装着装置130は装着処理制
御部の一例である第1装着装置制御部30を、第2電子
部品装着装置131は装着処理制御部の一例である第2
装着装置制御部31を、リフロー装置140は装着後処
理制御部の一例であるリフロー装置制御部40を、そし
て、基板収納装置150は基板収納装置制御部50を備
えている。また、搬送装置111は搬送装置制御部11
を、搬送装置132は搬送装置制御部32を備えてい
る。
【0035】また、生産装置制御部9は、ネットワーク
7を介して上記各制御部と接続され、上記各制御部との
情報の受渡し(出入力)を行う情報出入力部の一例であ
るインターフェース部2と、インターフェース部2を通
じて情報処理又は上記各制御部の制御を行う動作制御手
段の一例であるCPU1と、実装基板生産装置101に
おいて用いられる生産情報を生産装置制御部9に入力す
る入力部4と、入力部4又はインターフェース部2によ
り生産装置制御部9に入力された情報をデータベースと
して取出し可能に記憶する情報記憶部の一例であるデー
タベース部5と、入力部4又はインターフェース部2に
より生産装置制御部9に入力された情報を取出し可能に
一時的に記憶する情報記憶部の一例である一時記憶部6
と、及び実装基板生産装置101における生産管理情報
を表示してオペレータに認識させる表示部の一例である
ディスプレイ3とを備えている。なお、上記表示部がデ
ィスプレイ3である場合に代えて、ランプ等の点灯表
示、記号又は数字等の表示、又は警報音等の音の発生に
より上記生産管理情報をオペレータに認識させるような
場合であってもよい。なお、上記生産管理情報とは、上
記夫々の制御部における作業装置の作業処理の動作制御
を管理可能な生産管理情報であり、例えば、上記作業処
理のエラー情報、作業処理進行状態の情報、及び作業処
理における動作条件の情報等、さらに、生産装置制御部
9における情報処理状況及び処理エラーの情報等があ
る。
【0036】さらに、生産装置制御部9においては、イ
ンターフェース部2とは別に、生産装置制御部9にて取
り扱われる情報を他の実装基板生産装置等の生産ライン
に出力する、又はプリンタ等に出力する出力部8が備え
られている。
【0037】また、上記情報が入力される入力部4は、
入力手段として、情報記録媒体よりの情報読み込み手段
の一例であるCD−ROMドライブ、有線又は無線の通
信による情報読み込み装置等、キーボード、又はマウス
等が備えられている。
【0038】ここで、CPU1は、データベース部5若
しくは一時記憶部6に記憶されている情報をインターフ
ェース部2を通じてネットワーク7上へ出力させる情報
処理動作、ネットワーク7よりインターフェース部2を
通じてデータベース部5若しくは一時記憶部6に情報を
入力させて記憶させる情報処理動作等の生産装置制御部
9における情報処理動作の制御、情報処理動作における
エラー判断、及び情報の出入力先の判断等を行う。
【0039】なお、本発明において用いる「ネットワー
ク」とは、各制御部や装置との間において夫々が保有す
る情報を他の制御部や装置に伝達するために構成された
情報伝達手段であり、各制御部や装置間を有線の配線に
より接続して上記情報の伝達を行う場合にのみ限定され
るものではなく、夫々の制御部や装置において設けられ
た無線の通信手段等により上記情報伝達を行うことがで
きるように構成された情報伝達手段をも含んでいる。
【0040】ここで、上記無線の通信手段等により構成
されたネットワークが生産管理システムに用いられてい
る場合についての生産管理システム105の構成を示す
ブロック図を図9に示す。
【0041】図9に示すように、生産装置制御部9にお
いてはインターフェース部2に代えて、同じく情報出入
力部の一例である無線の通信を行う無線インターフェー
ス部92が備えられている。また、基板供給装置制御部
10、搬送装置制御部11、印刷装置制御部20、第1
装着装置制御部30、第2装着装置制御部31、搬送装
置制御部32、リフロー装置制御部40、及び基板収納
装置制御部50の夫々においては、上記無線インターフ
ェース部92と夫々無線通信可能な無線インターフェー
ス部90a、90b、90c、90d、90e、90
f、90g、及び90hが備えられている。
【0042】生産装置制御部9と上記各制御部間におい
て情報伝達を行う際には、無線インターフェース部92
と、無線インターフェース部90a〜90hのうちの上
記情報伝達を行う制御部に備えられた無線インターフェ
ース部との間にネットワークが構成され、生産装置制御
部9と上記制御部とが上記ネットワークを介して接続さ
れた状態となり、このネットワークによる接続状態にお
いて上記情報伝達を行うことができる。なお、生産管理
システム105においては、上記構成以外の構成は生産
管理システム102と同じである。
【0043】このような場合にあっては、生産装置制御
部9と各制御部との間の有線の配線を無くすことがで
き、生産装置制御部9及び各制御部の配置の自由度を高
めることができる。
【0044】ここで、生産管理システム102において
取り扱われる情報は、生産情報と生産装置共有情報(若
しくは生産工程共有情報。以降、生産装置共有情報とし
て記載する。)に大別される。
【0045】上記生産情報とは、実装基板生産装置10
1において供給される所定の基板における所定位置に所
定の電子部品を実装して実装基板を生産するために必要
な情報であり、例えば、CADデータ、CAMデータ等
といった情報であり、具体的には、電子部品や基板の形
状データ(形状、大きさ、及び厚み等)、基板の位置デ
ータ(基板における電子部品の装着位置、及び基板の原
点位置)、基板への電子部品の装着順序データ、電子部
品や基板の重量、材質、色彩のデータ、基板や接合材の
硬さのデータ、作業装置の制御プログラム等の情報であ
って、これらの情報は上記CADデータ又はCAMデー
タといった情報の形式である場合に限定されず、他の情
報の形式である場合も含まれる。
【0046】なお、上記生産情報の中には、実装基板生
産装置101を構成する複数の作業装置における全ての
制御部に入力されて共有される、又は上記各制御部のう
ちの特定の複数の制御部に入力されて共有される共有生
産情報と、上記各制御部のうちの個々の制御部において
入力される個別な情報であって上記個々の制御部におい
て夫々使用される個々の生産情報とがある。例えば、上
記共有生産情報には、電子部品や基板の形状データや基
板の位置データ等があり、上記個々の生産情報には、夫
々の制御部において作業装置を制御する制御プログラム
等がある。
【0047】また、上記生産装置共有情報とは、実装基
板生産装置101を構成する複数の作業装置における夫
々の制御部において上記生産情報に基づいて作成される
情報であって、かつネットワーク7を介して他の制御部
に上記生産装置共有情報を出力することにより、上記他
の制御部においても共有されて利用される情報である。
例えば、制御部において上記生産情報に基づいて検出さ
れるエラーデータや上記生産情報と実際の基板又は電子
部品が有する生産情報とが照合されることにより検出さ
れる照合結果データ等がある。
【0048】なお、上記生産情報及び上記生産装置共有
情報に関する具体例に基づく詳細な説明については後述
する。
【0049】上記のような構成の生産管理システム10
2において、上記生産情報及び上記生産装置共有情報の
夫々の制御部における共有の方法について説明する。
【0050】まず、生産装置制御部9における入力部4
に上記生産情報が入力されて、上記生産情報がデータベ
ース部5に記憶される。その後、データベース部5に記
憶された上記生産情報がインターフェース部2より出力
されて、実装基板生産装置102の夫々の作業装置にお
ける制御部にネットワーク7を介して上記生産情報が入
力される。このとき、上記生産情報のうちの上記共有生
産情報については、上記全ての上記制御部に、又は上記
各制御部のうちの特定の複数の制御部に入力されて共有
され、上記生産情報のうちの上記個々の生産情報につい
ては、上記各制御部のうちの個々の制御部において入力
される。その後、上記夫々の制御部においては、入力さ
れた夫々の生産情報に基づいて、上記夫々の作業装置に
おける作業処理が制御可能な状態とされる。
【0051】また、実装基板生産装置101において上
記夫々の制御部に上記夫々の生産情報が入力された後、
上記各制御部のうちの1つの制御部において上記生産情
報に基づいて上記生産装置共有情報が作成されて出力さ
れる場合がある。このような場合、上記出力された生産
装置共有情報は、生産装置制御部9におけるインターフ
ェース部2によりネットワーク7を介して一時記憶部6
に入力されて記憶される。その後、上記生産装置共有情
報の共有化が必要とされる制御部が上記夫々の制御部の
うちからCPU1により選択されて、インターフェース
部2により一時記憶部6から上記生産装置共有情報が出
力されて、ネットワーク7を介して上記生産装置共有情
報が上記選択された制御部に入力される。上記1つの制
御部と上記選択された制御部とにおいて、上記生産装置
共有情報が共有されて、夫々の作業装置における作業処
理が上記共有された生産装置共有情報及び上記夫々の生
産情報に基づいて制御される。
【0052】また、実装基板生産装置101を構成する
夫々の作業装置の仕様の相違等により、上記夫々の制御
部において使用可能な上記情報の形式は、互いに異なっ
ている場合がある。そのため、図2に示すように、実装
基板生産装置101における印刷装置制御部20、第1
装着装置制御部30、第2装着装置制御部31、及びリ
フロー装置制御部40は、生産装置制御部9よりネット
ワーク7を介して入力される上記生産情報及び上記生産
装置共有情報を夫々の制御部において使用可能な形式の
情報に変換する変換手段20a、30a、31a、40
aを備えている。これらの変換手段20a、30a、3
1a、40aは、共有される上記生産情報及び上記生産
装置共有情報の形式を夫々の制御部において使用可能な
形式の情報、例えば、NCデータに変換する機能を有し
ており、この使用可能な形式は互いに異なる場合でも、
全て同じである場合でもよい。また、これらの変換手段
20a、30a、31a、40aにおいては、夫々の制
御部において使用される形式の上記生産情報及び上記生
産装置共有情報を逆に生産装置制御部9において取り扱
われる形式の情報に変換する機能も有している。
【0053】実装基板生産装置101においては、共有
された情報の形式が変換された上記生産情報及び上記生
産装置共有情報であるNCデータに基づいて、実装基板
の生産を行うことが可能となる。しかし、このようなN
Cデータは設計データに基づくデータであり、実装基板
生産装置101において供給される実際の基板は製作誤
差等を有しているため、実際の基板に基づく生産情報の
一例である位置データとNCデータの中の位置データと
の間には誤差が生じる場合もある。そのため、実装基板
の生産にあたっては、実際の基板の位置データとNCデ
ータの中の位置データとの照合を行う必要がある。そこ
で、実装基板生産装置101においては、図2に示すよ
うに、実装基板生産装置101おける装着前処理装置の
一例である印刷装置120に供給される実際の基板が有
する位置データと、上記夫々の制御部において共有され
て使用可能となったNCデータの中の位置データとを照
合し、両者の間の誤差データを照合結果として作成し出
力する照合部20bが、印刷装置制御部20に備えられ
ている。なお、この照合結果の情報は上記生産装置共有
情報の一例となっており、上記照合結果が生産管理シス
テム102のネットワーク7を介して、他の制御部に入
力されて、印刷装置制御部20と上記他の制御部とにお
いて共有させて使用させることが可能となっている。
【0054】このような構成及び共有方法により、生産
装置制御部9と実装基板生産装置101における上記各
制御部との間にネットワーク7が構築されることによ
り、生産管理システム102が構成され、これにより、
生産装置制御部9より上記各制御部のうちの任意の制御
部へのネットワーク7を介しての上記情報の出力処理、
及び任意の上記制御部よりの生産装置制御部9へのネッ
トワーク7を介しての上記情報の入力処理を行うことに
より、上記情報である上記生産情報及び上記生産装置共
有情報の上記夫々の制御部においての共有化が可能とな
っている。
【0055】さらに、生産装置制御部9におけるディス
プレイ3を通じて、実装基板生産装置101における上
記生産管理情報をオペレータに認識させることが可能で
あり、また、逆に、オペレータが生産装置制御部9にお
ける入力部4より上記生産情報又は上記生産装置共有情
報を入力することにより、生産装置制御部9よりネット
ワーク7を介して任意の上記制御部を制御することが可
能となっている。つまり、オペレータと生産装置制御部
9との間の双方向の情報伝達、及び生産装置制御部9と
上記各制御部との間の双方向の情報伝達とが可能となっ
ており、生産装置制御部9において一括して実装基板生
産装置101の生産管理を行うことが可能となってい
る。
【0056】次に、実装基板生産装置101における生
産工程の流れについて時系列に沿って説明するととも
に、各作業装置において各制御部を通じて生産管理シス
テム102により制御及び管理される具体的な情報につ
いて説明する。
【0057】図1において、基板供給装置110に複数
の電子部品が実装される基板が複数枚供給されて収納さ
れる。その後、実装基板生産装置101が稼動されて、
基板供給装置110に隣接して設置されている搬送装置
111に、基板供給装置110より基板が順次供給され
る。搬送装置111により搬送された基板は、印刷装置
120に順次供給される。ここで、基板供給装置110
においては、基板供給装置制御部10により、基板の供
給動作及び供給タイミング等が制御され、基板の供給枚
数、及び収納残枚数等の情報が管理される。また、搬送
装置111においては、搬送装置制御部11により、基
板の搬送動作の開始及び停止、及び基板の搬送速度等が
制御される。
【0058】搬送装置111により搬送されてきた基板
は、印刷装置120における作業部に固定された後、基
板における複数の電極の配置に合致するように半田供給
用の開口部が複数形成されたプレート状のマスクが基板
の上面に配置されて、上記各開口部よりスキージ等によ
りクリーム半田が供給されることにより、基板の各電極
上に半田部が形成される。その後、マスクが取り除かれ
るとともに基板の固定が解除されて、半田部が形成され
た基板が、次の作業装置である電子部品装着装置130
に搬送される。ここで、印刷装置120においては、印
刷装置制御部20により、マスクの基板への位置合せ動
作、クリーム半田の供給量、スキージ等による半田の供
給動作等が制御され、各動作におけるエラー発生の有
無、作業処理を行った基板の枚数、クリーム半田の残量
等の情報が上記生産管理情報として生産装置制御部9に
おけるディスプレイ3に表示されることによりオペレー
タに管理される。
【0059】印刷装置120より搬送されてきた基板
は、第1電子部品装着装置130における作業部に固定
された後、電子部品が供給可能に保持されているパーツ
カセットから基板に装着される電子部品が吸着ノズルに
より吸着保持されて取り出される。その後、吸着ノズル
による電子部品の吸着保持状態の画像が撮像装置により
撮像されて認識処理される。その後、吸着ノズルが基板
の上方へと移動されるとともに、上記認識処理の結果に
基づいて、上記電子部品の吸着保持姿勢が補正され、吸
着保持されている電子部品と基板の電極との位置合せが
行われた後、吸着ノズルが下降されて電子部品の電極を
半田部に押圧して、電子部品の電極を基板の電極に半田
部を介して接合する。その後、吸着ノズルによる電子部
品の吸着保持を解除して、吸着ノズルを上昇させ、電子
部品が基板に装着される。複数の電子部品を基板に装着
するような場合にあっては、これらの動作を繰り返して
行い、夫々の電子部品を基板に装着する。その後、作業
部への基板の固定が解除されて、電子部品が装着された
基板が、次の作業部である第2電子部品装着装置131
に搬送される。ここで、第1電子部品装着装置130に
おいては、第1装着装置制御部30により、吸着ノズル
の移動動作、吸着保持動作、押圧力等が制御され、各動
作におけるエラー発生の有無、作業処理を行った基板の
枚数、パーツカセットに収納されている電子部品の残量
等の情報が上記生産管理情報として生産装置制御部9に
おけるディスプレイ3に表示されることによりオペレー
タに管理される。
【0060】第1電子部品装着装置130より搬送され
てきた基板は、第2電子部品装着装置131における作
業部に固定された後、第1電子部品装着装置130にお
いての場合と同様な作業手順にて、さらに、複数の電子
部品が装着され、作業部への基板の固定が解除されて、
電子部品が装着された基板が、隣接して設置されている
搬送装置132に搬送されて、搬送装置132により基
板が搬送されて、次の作業部であるリフロー装置140
に搬送される。なお、第2電子部品装着装置131にお
いて、第2装着装置制御部31により制御及び管理され
る情報は、第1電子部品装着装置130においての場合
と同様である。また、搬送装置132においては、搬送
装置制御部32により、基板の搬送動作の発停及び基板
の搬送速度等が制御される。
【0061】次に、搬送装置132より搬送されてきた
基板は、リフロー装置140におけるリフロー炉内を搬
送されながら、夫々の半田部が加熱されて、半田がリフ
ローされる。その後、リフロー装置140における冷却
部に搬送されて、冷却部においてリフローされた半田が
固化されて、電子部品の基板への接合が固定された状態
となり電子部品が基板に実装される。ここで、リフロー
装置140においては、リフロー装置制御部40によ
り、リフロー炉における加熱温度、基板の加熱時間等が
制御され、加熱及び冷却動作等におけるエラー発生の有
無、加熱温度、加熱時間、作業処理を行った基板の枚数
等が上記生産管理情報として生産装置制御部9における
ディスプレイ3に表示されることによりオペレータに管
理される。
【0062】リフロー装置150より電子部品が実装さ
れた基板は、基板収納装置150へ搬送されて、基板収
納装置150において収納されて一時的に保管される。
基板収納装置150に収納された基板が所定の枚数に達
すると、基板収納装置150より基板が取り出され、実
装基板生産装置101より取り出されることとなる。こ
こで、基板収納装置150においては、基板収納装置制
御部50により、基板の収納動作等が制御され、基板の
収納枚数等の情報が上記生産管理情報として生産装置制
御部9におけるディスプレイ3に表示されることにより
オペレータに管理される。
【0063】次に、生産管理システム102においてネ
ットワーク7を通じて共有化を行うことができる生産情
報及び生産装置共有情報について具体例を挙げて以下に
説明する。
【0064】(1)位置データ、形状データ まず、基板及び電子部品の形状データ、基板の位置デー
タを生産情報として共有することが可能である。上記形
状データとは、基板及び電子部品の2次元的又は3次元
的な形状を示すデータであり、例えば、電子部品の形
状、大きさ、厚み、基板の形状、大きさ、厚み等のデー
タである。また、上記位置データとは、基板における電
子部品の装着位置を示す位置座標データであり、基板上
の原点位置(基準位置)のデータも含まれる。このよう
な上記形状データ及び上記位置データは、生産装置制御
部9において入力されるCADデータ、CAMデータに
基づいて作成されてネットワーク7を介して夫々の制御
部に入力され、夫々の制御部においてNCデータ等の形
式に変換されることにより、共有されて利用される。例
えば、印刷装置制御部20においては、NCデータにお
ける原点位置のデータに基づいて印刷装置120に供給
される基板とマスクとの位置合せが行われる。また、第
1装着装置制御部30においては、NCデータにおける
原点位置のデータに基づいて第1電子部品装着装置13
0における所定位置に基板が位置決めされて固定され、
その後、NCデータにおける位置座標データに基づいて
基板への電子部品の装着位置が判断されて電子部品の装
着処理が行われる。なお、第2装着装置制御部31にお
いても同様である。また、リフロー装置140において
は、基板に装着された状態の複数の電子部品のうちの一
部の電子部品に対して部分的なリフローを行うような場
合には、リフロー装置制御部40によりNCデータにお
ける位置座標データに基づいてリフローすべき電子部品
の位置が判断されてリフロー処理が行われる。
【0065】次に、印刷装置制御部20に備えられてい
る照合部20bにおいて作成される照合結果を生産装置
共有情報として共有することが可能である。実装基板生
産装置101に共有される実際の基板は製作誤差を有し
ていたり、また、たわみや反りを有している場合もある
ため、実際の基板に基づく位置データとNCデータの中
の位置データとの間には誤差が生じる場合もある。この
誤差の補正を行うため、印刷装置120に供給される基
板が有する実際の位置データと印刷装置制御部20が有
するNCデータの中の位置データとの上記照合結果を照
合結果データとして作成して出力し、印刷装置制御部2
0とその他の夫々の制御部にネットワーク7を介して上
記照合結果データが共有される。例えば、第1装着装置
制御部30においては、上記照合結果データに基づいて
既に共有されているNCデータにおける位置座標データ
が補正されて、補正された位置座標データに基づいて第
1電子部品装着装置130における基板への電子部品の
装着処理が行われる。また、第2装着装置制御部31に
おいても同様である。また、リフロー装置140におい
て上記部分的なリフローを行うような場合にあっては、
リフロー装置制御部40において上記照合結果データに
基づいて既に共有されているNCデータにおける位置座
標データが補正されて、補正された位置座標データに基
づいてリフローすべき電子部品の位置が判断されてリフ
ロー処理が行われる。
【0066】(2)エラーデータ 次に、基板や電子部品に関するエラーデータを生産装置
共有情報として共有して利用することが可能である。エ
ラーデータのなかでも、特に、不良品データ等に関する
データを共有することが可能である。例えば、複数の基
板より1枚の基板が構成されるような多面取り基板にお
いては、上記複数の基板のうちの一部の基板にのみクリ
ーム半田の印刷不良があり、上記不良基板においては実
装基板を生産することができないような場合がある。こ
のような場合に実装基板生産装置101における印刷装
置120の後に基板へのクリーム半田の印刷状態の検査
を行う検査装置を備えさせて、検査装置により上記多面
取り基板における上記不良基板の位置データをエラーデ
ータとして検出し、このエラーデータをネットワーク7
を介して、この検査装置の下流側に位置されている作業
装置における夫々の制御部に共有させることができる。
例えば、第1装着装置制御部30においては、上記エラ
ーデータに基づいて既に共有されているNCデータにお
ける位置座標データが補正されて、補正された位置座標
データに基づいて、上記多面取り基板における不良基板
に対して電子部品の装着処理を行わないようにすること
ができる。また、第2装着装置制御部31においても同
様である。また、リフロー装置140において上記部分
的なリフローを行うような場合にあっては、リフロー装
置制御部40において上記エラーデータに基づいて既に
共有されているNCデータにおける位置座標データが補
正されて、補正された位置座標データに基づいて上記多
面取り基板における不良基板に対してリフロー処理を行
わないようにすることができる。なお、このような不良
品データ等に対する位置データはバッドマークとも呼ば
れている。
【0067】(3)基板の平面度 次に、プレート状の形状を有している基板の平面度のデ
ータを生産装置共有情報として共有して利用することが
可能である。クリーム半田等の接合材料の印刷処理工程
においては基板に対してクリーム半田を均一な厚さを保
ちながら供給するために、基板の反り状態等のデータで
ある平面度のデータが必要となる。またこのような平面
度のデータは、基板における電極と電子部品の電極とを
クリーム半田を介して確実に接合するために、電子部品
の装着処理工程においても必要である。例えば、印刷装
置制御部20に備えられている照合部20bにおいて作
成される照合結果データには基板の平面度のデータも含
まれており、この照合結果データがネットワーク7を介
して夫々の制御部に共有されることにより、平面度のデ
ータも共有される。印刷装置制御部20においては、平
面度のデータに基づいて既に共有されているNCデータ
における形状データの補正が行われ、補正された形状デ
ータに基づいて基板に対するマスクの平行度が補正され
て、クリーム半田の印刷処理が行われる。また、第1装
着装置制御部30においては、平面度のデータに基づい
て既に共有されているNCデータにおける形状データの
補正が行われ、補正された形状データに基づいて電子部
品の装着処理が行われ、電子部品が基板にクリーム半田
を介して確実に装着される。また、第2装着装置制御部
31においても同様である。
【0068】(4)色彩 次に、基板や電子部品の色彩のデータを生産情報として
共有して利用することが可能である。第1電子部品装着
装置130及び第2電子部品装着装置131における電
子部品の装着処理工程や電子部品が実装された基板等の
検査を行う検査装置における検査処理工程においては、
照明により照らされた基板や実装された電子部品を撮像
装置等を用いて認識したり検査を行ったりするため、基
板や電子部品に施されている色彩によっては適切な照度
が異なってくる。そのため、生産装置制御部9に入力さ
れた色彩のデータを含む生産情報がネットワーク7を介
して第1装着装置制御部30、第2装着装置制御部31
又は検査装置における制御部に共有されることによっ
て、照度を最適な状態に調整することが可能となる。ま
た、このような色彩のデータ(特に基板の色彩のデー
タ)は、基板の原点位置データが取り扱われる印刷装置
制御部20においても共有することができる。印刷装置
120に供給される基板の原点位置を撮像装置等で認識
することにより、原点位置データに基づいて基板とマス
クとの確実な位置合わせを行うためである。
【0069】(5)基板や接合材の硬さ 次に、基板や接合材の硬さのデータを生産情報又は生産
装置共有情報として利用することが可能である。電子部
品の装着処理工程においては、クリーム半田等の接合材
を介して、電子部品の電極が基板の電極に押圧されるこ
とにより、電子部品が基板に接合されることとなるが、
このような場合にあっては、押圧力が最適な状態に制御
されることにより、電子部品を基板に確実に接合するこ
とができる。この押圧力は、基板の材質や形状に基づく
基板の硬さデータや供給される接合材の特性に基づく接
合材の硬さデータにより設定することが可能であり、基
板や接合材が硬いような場合にあっては上記押圧力を強
めることにより、また、基板や接合材が軟らかいような
場合にあっては上記押圧力を弱めることにより、上記押
圧力を最適な状態に制御することができる。このような
硬さのデータを含む生産情報が生産装置制御部9に入力
されて、ネットワーク7を介して第1装着装置制御部3
0及び第2装着装置制御部31に共有されることによ
り、上記硬さのデータが共有されて、第1電子部品装着
装置130及び第2電子部品装着装置131において電
子部品の装着処理を確実に行うことができる。
【0070】また、上記押圧力は、第1電子部品装着装
置130又は第2電子部品装着装置131において基板
への電子部品の装着処理が行われた後、オペレータが基
板への電子部品の装着状態を目視することにより押圧力
の強弱を判断することも可能である。このような場合に
は、生産装置制御部9における入力部4よりオペレータ
が上記押圧力の強弱のデータを入力することにより、上
記データが生産装置共有情報としてネットワーク7を介
して第1装着装置制御部30及び第2装着装置制御部3
1に入力されて共有され、第1電子部品装着装置130
及び第2電子部品装着装置131において、上記データ
に基づいて夫々の上記押圧力が最適な状態に制御されて
電子部品の装着処理が確実に行われる。なお、上記電子
部品の装着状態を目視する場合に代えて、電子部品と基
板との装着状態の電気的な特性テストを行い、テスト結
果において電気的な抵抗が大きい場合には押圧力を強め
るデータをオペレータが生産装置制御部9の入力部4に
入力するような場合であってもよい。
【0071】また、印刷装置制御部20においては、マ
スクを通して基板上に確実にクリーム半田を供給するた
めに、上記クリーム半田の硬さに基づいてマスク上にお
けるスキージの移動速度を最適な速度に制御する必要が
ある。そのため、クリーム半田の硬さのデータを生産情
報として印刷装置制御部20においてもネットワーク7
を介して入力させることにより、印刷装置制御部20、
第1装着装置制御部30、及び第2装着装置制御部31
において上記硬さのデータを共有することができ、印刷
装置120において上記硬さのデータに基づいてスキー
ジの移動速度が最適な速度に制御される。また、第1装
着装置制御部30及び第2装着装置制御部31において
共有されるオペレータにより入力された押圧力の強弱の
データは、上記硬さのデータとして、つまり、押圧力を
強める必要がある場合は、クリーム半田が硬い状態にあ
り、押圧力を弱める必要がある場合には、クリーム半田
が弱い状態にあるというデータとして、ネットワーク7
を介して印刷装置制御部20においても共有することが
できる。
【0072】次に、生産管理システム102により実装
基板生産装置101の生産準備(実装準備)を行う生産
準備工程について説明する。まず、このような構成の生
産管理システム102における生産準備工程の手順をフ
ローチャートとして図3に示す。
【0073】図3に示すように、ステップS1におい
て、CADデータ及びCAMデータ等の生産情報が生産
装置制御部9における入力部4より入力されて、生産情
報のマスターデータとしてCPU1によりデータベース
部5に入力されて記憶される。
【0074】次に、ステップS2において、CPU1に
より、データベース部5に保持されたマスターデータよ
り、各制御部において若しくは複数の制御部において共
有して利用される共有生産情報と、個々の制御部におい
て個別に利用される個々の生産情報とが作成される。こ
こで、上記各制御部とは、実装基板生産装置101にお
いて、生産情報が利用される制御部であり、具体的に
は、図2における印刷装置制御部20、第1装着装置制
御部30、第2装着装置制御部31、及びリフロー装置
制御部40である。以降のフローチャートの説明におい
ては特記した場合を除き、各制御部とは、上記列挙した
制御部を表わすものとする。
【0075】その後、ステップS3において、生産装置
制御部9のインターフェース部2より、上記共有生産情
報が各制御部若しくは複数の制御部に、また、上記個々
の生産情報が上記個々の生産情報に対応した個々の制御
部に、ネットワーク7を介してダウンロードされる。こ
のとき、上記共有生産情報は上記各制御部にダウンロー
ドされるが、上記個々の生産情報は、夫々の制御部にお
いて利用される生産情報のみがダウンロードされる。例
えば、上記個々の生産情報のうちの印刷装置制御部20
用の生産情報が印刷装置制御部20へ、第1装着装置制
御部30用の生産情報が第1装着装置制御部30へネッ
トワーク7を介してダウンロードされる。
【0076】その後、ステップS4において、CPU1
により上記ダウンロードが完了したかどうかが確認され
る。ダウンロードが完了したことが確認されない場合
は、ステップS3において再びダウンロードが行われ
る。一方、ダウンロードが完了したことが確認される
と、次に、ステップS5において、上記各制御部におけ
る変換手段20a、30a、31a、40aにより、上
記共有生産情報と上記個々の生産情報とが、夫々の制御
部において利用可能な形式であるNCデータに変換され
る。
【0077】その後、ステップS6において、CPU1
により上記夫々の変換手段20a、30a、31a、4
0aによる変換作業が完了したかどうかが確認される。
変換作業が完了したことが確認されると、次に、ステッ
プS7において、CPU1によりインタフェース部2及
びネットワーク7を介して基板供給装置制御部10、搬
送装置制御部11、搬送装置制御部32、及び基板収納
装置制御部50を含めた上記各制御部に対して、生産準
備OKの信号が出力されて、実装基板生産装置101に
おける生産準備工程が完了する。一方、変換作業が完了
したことが確認されない場合には、生産準備工程エラー
となり、生産装置制御部9のディスプレイ3に上記エラ
ーの発生が表示される。なお、ステップS6において、
上記夫々の変換手段20a、30a、31a、40aの
全てにおいて変換作業が完了していない場合であって
も、例えば、変換手段20aにおける変換作業が完了し
たことをもって、ステップS7において、生産準備OK
の信号を出力して、印刷装置制御部20で基板の実装処
理を開始するような場合であってもよい。実装基板生産
装置101における最初の作業装置である印刷装置12
0において、生産準備が完了していれば、基板の実装処
理を開始することは可能だからである。
【0078】次に、印刷装置制御部20が備える照合部
20bによる照合結果データを上記各制御部において共
有する照合結果共有化工程の手順について図4に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0079】図4に示すように、ステップS11におい
て、印刷装置制御部20における照合部20bにおい
て、印刷装置制御部20において既に保持されているN
Cデータにおける基板の原点位置データを基準として、
印刷装置120に供給される実際の基板の位置データ
と、上記NCデータの中の位置データとが照合されて、
両者の誤差データである照合結果データが作成される。
【0080】次に、ステップS12において、印刷装置
制御部20における変換手段20aにより、上記照合結
果が生産装置制御部9にて使用される情報の形式に変換
される。その後、ステップS13において、上記形式に
変換された照合結果データが生産装置制御部9のインタ
フェース部2にネットワーク7を介して入力され、CP
U1により上記照合結果データが一時記憶部6に入力さ
れて記憶される。その後、ステップS14において、C
PU1により上記照合結果データが一時記憶部6に記憶
されたかどうかが確認される。記憶されたことが確認さ
れない場合には、ステップS13において、再び照合結
果データが生産装置制御部9にネットワーク7を介して
入力されて一時記憶部6に記憶される。
【0081】一方、一時記憶部6に記憶されたことが確
認されると、次に、ステップS15において、一時記憶
部6より上記照合結果データが取り出されて、インタフ
ェース部2により印刷装置制御部20を除く上記各制御
部へネットワーク7を介してダウンロードされる。その
後、ステップS16において、CPU1により上記ダウ
ンロードが完了したかどうかが確認される。上記ダウン
ロードの完了が確認されない場合には、ステップS15
において再びダウンロードが行われる。
【0082】一方、上記ダウンロードの完了が確認され
ると、次に、ステップS17において、印刷装置制御部
20を除く上記各制御部における変換手段30a、31
a、40aにより、上記照合結果が夫々の制御部におい
て利用可能な形式に変換される。
【0083】その後、ステップS18において、上記印
刷装置制御部20を除く上記各制御部にて変換された照
合結果データに基づいて夫々が保持するNCデータの中
の位置データの補正が行われ、照合結果共有化工程が完
了する。なお、印刷装置制御部20においても照合部2
0bにおける照合結果データに基づいて、印刷装置制御
部20が保持するNCデータの中の位置データの補正が
行われる。
【0084】なお、上記においては照合部20bが印刷
装置制御部20において備えられている場合について説
明したが、照合部20bの設置位置は上記説明の場合に
限定されるものではなく、実装基板生産装置101にお
けるその他の作業装置における制御部に備えられている
場合であってもよい。
【0085】また、印刷装置制御部20における照合部
20bにて、印刷装置120に供給される実際の基板の
位置データと、上記NCデータの中の位置データとが照
合されて、両者の誤差データである照合結果データが作
成される場合に代えて、印刷装置制御部20より生産装
置制御部9に上記実際の基板の位置データがネットワー
ク7を介して入力され、生産装置制御部9において上記
実際の基板の位置データと生産情報における基板の位置
データとの照合か行われて、作成された照合結果データ
を各制御部においてネットワーク7を介して共有させる
ような場合であってもよい。
【0086】以上が実装基板生産装置101の生産管理
を行う生産管理システム102の構成及び機能である。
【0087】なお、上記第1実施形態においては、複数
の作業装置製造メーカーにより製造された型式の異なる
複数の作業装置により実装基板生産装置101が構成さ
れる場合を前提としている。このような場合に代えて、
同一の作業装置製造メーカーにより製造された複数の作
業装置により実装基板生産装置101が構成される場合
であって、生産管理システム102により生産管理が行
われることを前提として、上記各作業装置が設計されて
いるような場合にあっては、上記各作業装置に夫々制御
部を備えさせるのではなく、生産装置制御部9に上記夫
々の制御部と同様な機能を有する制御部を備えさせるこ
とが可能である。このような場合にあっては、上記各作
業装置における制御部をなくすことができるため、上記
各作業装置をコンパクトな装置とさせることが可能とな
る。
【0088】また、上記夫々の制御部を生産装置制御部
9に備えさせる場合に代えて、上記夫々の制御部が備え
る変換手段のみを生産装置制御部9に備えさせる場合で
あってもよい。このような場合にあっては、上記各制御
部において利用される情報の形式を全て同じとさせるこ
とができるため、生産装置制御部9に備えさせた変換手
段により変換させる情報の形式を共通化することがで
き、上記変換手段の構成を簡素化することができる。さ
らに、上記変換手段自体を生産管理システムに備えさせ
ず、生産情報を変換させることなく直接ネットワーク7
を介して共有して利用するような場合であってもよい。
【0089】上記第1実施形態によれば、以下のような
種々の効果を得ることができる。
【0090】まず、実装基板生産装置101において
は、各作業装置における制御部がネットワーク7を介し
て生産装置制御部9に接続された生産管理システム10
2を備えていることにより、生産装置制御部9に入力さ
れる生産情報、及び夫々の上記制御部のうちの1つの制
御部又は生産装置制御部9において上記生産情報に基づ
いて作成された生産装置共有情報を、ネットワーク7を
介して上記夫々の制御部において共有することができ
る。これにより、実装基板生産装置101を構成する複
数の作業装置間において生産装置共有情報の共有利用を
図ることができ、実装基板生産装置における作業管理を
効率的に行うことができる実装基板生産装置用の生産管
理システムを提供することが可能となる。
【0091】また、無線インターフェース部92及び無
線インターフェース部90a〜90hにより構成される
無線のネットワークによる生産管理システム105にお
いても上記と同様に、複数の作業装置間において生産装
置共有情報の共有利用を図ることができ、実装基板生産
装置における作業管理を効率的に行うことができる実装
基板生産装置用の生産管理システムを提供することが可
能となるとともに、有線の配線を無くすことができ、生
産装置制御部9及び各制御部の配置の自由度を高めるこ
とができる。
【0092】また、実装基板生産装置101における印
刷装置制御部20が、印刷装置120に供給される基板
が有する実際の位置データと印刷装置制御部20におい
てネットワーク7を介して既に共有されたNCデータの
中の基板の位置データとの照合を行う照合部20bを備
えていることにより、照合部20bにおいて作成された
照合結果データを生産装置共有情報としてネットワーク
7を介して夫々の制御部に入力させて、夫々の制御部に
おいて上記照合結果データに基づいて既に共有されてい
るNCデータの補正を行い、補正されたNCデータに基
づいて所定の作業処理を制御することができる。これに
より、生産装置共有情報として照合結果データの共有利
用を図ることができ、実装基板生産装置における作業管
理を効率的に行うことができる実装基板生産装置用の生
産管理システムを提供することが可能となる。
【0093】また、上記各制御部又は生産装置制御部9
において、生産管理システム102にて使用される共通
の情報若しくはデータの形式(例えば、生産情報の形
式)より、上記夫々の制御部において使用されるデータ
の形式(例えば、NCデータの形式)へ変換する変換手
段が備えられていることにより、上記夫々の制御部又は
生産装置制御部9において使用される情報若しくはデー
タの形式が異なるような場合であっても、生産管理シス
テム102におけるネットワーク7上においては、変換
手段により上記共通の形式に変換されて取り扱うことが
でき、生産情報及び生産装置共有情報の共有利用を効率
的に行うことが可能となる。
【0094】また、実装基板生産装置101を構成する
複数の作業装置が夫々異なる作業装置製造メーカーによ
り製造されていることにより上記各作業装置の操作環境
が相違しているような場合であっても、上記各作業装置
の管理は生産管理システム102における生産装置制御
部9において集中的に行うことができるため、実装基板
生産装置における作業管理を効率的に行うことが可能と
なる。
【0095】また、制御部から生産装置制御部9に入力
される生産装置共有情報、例えば、印刷装置制御部20
の照合部20bにおいて作成された照合結果データが、
ネットワーク7を介して生産装置制御部9の一時記憶部
6に入力されて記憶され、その後、一時記憶部6より上
記照合結果データが取り出されてネットワーク7を介し
て印刷装置制御部20を除く夫々の制御部にダウンロー
ドさせて共有されるというように、上記生産装置共有情
報を一度一時記憶部6に記憶させてから共有利用を行う
ことにより、例えば、生産装置制御部9への上記生産装
置共有情報の入力と上記夫々の制御部へのダウンロード
との間に出入力の時間差を付けて上記夫々の制御部の状
況に応じて上記生産装置共有情報のダウンロードを行う
こと、生産装置共有情報の内容等の履歴を生産装置制御
部9において確認すること、一時記憶部6に記憶された
上記生産装置共有情報の内容に応じて、CPU1にて上
記夫々の制御部の中より上記生産装置共有情報をダウン
ロードすべき制御部を判断すること等が可能となり、実
装基板生産装置における作業管理を効率的に行うことが
できる実装基板生産装置用の生産管理システムを提供す
ることが可能となる。
【0096】また、生産装置制御部9におけるデータベ
ース部5に実装基板生産装置101において必要とされ
る全ての生産情報が入力されてマスターデータとして集
中して記憶させることにより、生産装置制御部9におい
て、1つの上記マスターデータより上記生産情報として
共有生産情報と個々の生産情報を作成して、夫々の制御
部に必要とされる夫々の上記生産情報をダウンロードす
ることができる。従って、ダウンロードされた夫々の上
記生産情報は上記1つのマスターデータより作成された
ものであることより、上記夫々の生産情報相互間の信頼
性を高めることができ、上記マスターデータとしての上
記生産情報の確実な共有化を行うことが可能となる。さ
らに、夫々の制御部には夫々において必要とされる情報
のみをダウンロードさせることとなるため、ダウンロー
ドさせる情報の量をコンパクトとしてネットワーク7の
構成を簡素化し、効率的な作業管理を行うことができる
実装基板生産装置用の生産管理システムの構成を簡素化
することが可能となる。
【0097】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施できる。例え
ば、本発明の第2の実施形態にかかる実装基板生産装置
用の生産管理システム及び実装基板生産工程用の生産管
理方法の一例である生産管理システム103の構成を示
す説明図を図5に示す。
【0098】実装基板生産装置においては、基板への作
業状態等の検査処理を行う検査処理装置が備えられる場
合がある。このような場合、上記検査処理装置における
検査結果の情報を夫々の作業装置において共有すること
により、上記検査結果の共有利用を行うことが可能とな
る。このように実装基板生産装置において検査処理装置
が備えられる場合の一例として、例えば、図1における
印刷装置120と第1電子部品装着装置130との間に
検査装置121が設置されて、検査装置121によっ
て、基板へのクリーム半田の印刷状態の検査が行われる
場合について説明する。なお、検査装置121は装着前
処理装置の一例となっている。
【0099】図5は、このような場合における生産管理
システム103の構成図である。図5に示すように、検
査処理装置の一例である検査装置121は検査処理処理
制御部の一例として検査装置制御部21を備え、生産管
理システム103におけるネットワーク7には、検査装
置制御部21が接続されている。また、検査装置制御部
21は、ネットワーク7を介して生産装置制御部9より
ダウンロードされる生産情報を、検査装置制御部21に
て利用可能な形式に変換する変換手段21aを備えてい
る。また、変換手段21aは、検査装置制御部21にお
いて利用可能な形式の情報を生産装置制御部9において
利用可能な形式の情報に変換する機能も備えている。な
お、生産管理システム103においては、これら以外の
構成については、図2において説明した生産管理システ
ム102と同じ構成である。
【0100】また、検査装置制御部21には、生産装置
制御部9よりネットワーク7を介して、生産情報とし
て、共有生産情報と個々の生産情報とが予めダウンロー
ドされて、変換手段21aによりNCデータに変換され
て保持されている。なお、ここで検査装置制御部21に
ダウンロードされる上記共有生産情報には、例えば、基
板の原点位置データや位置座標データ等があり、また、
上記個々の生産情報には、検査処理プログラムや検査条
件データ等がある。
【0101】さらに、図5に示すように、検査装置12
1に搬送される基板の半田の印刷状態を検査する検査部
21bが、検査装置制御部21には備えられている。検
査部21bは、上記個々の生産情報である検査処理プロ
グラム及び検査条件に基づいて、検査装置121に供給
される基板の半田の印刷状態の検査を行い、その検査結
果にエラーが発生したことが判明した場合には、基板上
における上記エラーが発生した箇所の位置データとして
エラーデータを作成することが可能となっている。
【0102】このような構成の生産管理システム103
において、検査装置制御部21の検査部21bにより得
られるエラーデータに基づいて、基板への半田の印刷状
態にエラーが発生したことが判明した場合に、基板上に
おけるエラーの発生した箇所の位置データであるエラー
データを生産装置共有情報の一例として上記各制御部に
おいて共有する検査結果共有化工程の手順について、図
6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0103】図6に示すように、ステップS21におい
て、検査装置制御部21における検査部21bにおい
て、検査装置21に供給される基板への半田の印刷状
態、例えば、半田の印刷箇所、印刷形状、及び印刷厚さ
と、検査装置制御部21において保持されているNCデ
ータに基づく半田の印刷状態とが照合されて、半田の印
刷状態の検査が行われる。
【0104】次に、ステップS22において、上記印刷
状態の検査結果におけるエラー発生の有無が確認され
る。上記エラーが発生しないときには検査の対象となっ
た基板に対する検査結果共有化工程が終了する。上記エ
ラーが発生したことが判明した場合には、ステップS2
3において、検査装置制御部21における検査部21b
によりエラー発生箇所が、NCデータの中の基板の位置
座標データに基づいて、特定の基板におけるエラー発生
箇所の位置データとしてエラーデータが作成され、変換
手段21aにより、上記作成されたエラーデータが、生
産装置制御部9において使用される共通の情報の形式に
変換される。その後、ステップS24において、上記共
通の情報の形式に変換されたエラーデータが、生産装置
制御部9のインターフェース部2にネットワーク7を介
して入力され、CPU1により上記エラーデータが一時
記憶部6に入力されて記憶される。その後、ステップS
25において、CPU1により上記エラーデータが一時
記憶部6に記憶されたかどうかが確認される。上記記憶
がされたことが確認されない場合には、ステップS24
において、再び上記エラーデータが生産装置制御部9に
入力される。
【0105】一方、一時記憶部6に記憶されたことが確
認されると、次に、ステップS26において、一時記憶
部6より上記エラーデータが取り出されて、インターフ
ェース部2により印刷装置制御部20及び検査装置制御
部21を除く上記各制御部へネットワーク7を介してダ
ウンロードされる。その後、ステップS27において、
CPU1により上記ダウンロードが完了したかどうかが
確認される。上記ダウンロードの完了が確認されない場
合には、ステップS26において再び上記エラーデータ
のダウンロードが行われる。
【0106】一方、上記ダウンロードの完了が確認され
ると、次に、ステップS28において、印刷装置制御部
20及び検査装置制御部21を除く上記各制御部におけ
る夫々の変換手段により、上記エラーデータが夫々の制
御部において利用可能な形式(例えば、NCデータの形
式)に変換される。
【0107】その後、ステップS29において、印刷装
置制御部20及び検査装置制御部21を除く上記各制御
部にて変換された上記エラーデータに基づいて夫々が保
持するNCデータの補正が行われ、検査結果共有化工程
が完了する。なお、上記各制御部においては、この補正
されたNCデータに基づいて、上記エラーが発生した特
定の基板に対して夫々の作業処理が施されることなくス
キップされるように制御が行われる。
【0108】なお、上記においては検査装置121が基
板へのクリーム半田の印刷状態の検査を行う検査装置で
あり、印刷装置120と第1電子部品装着装置130と
の間に設置されている場合について説明したが、上記検
査装置が行う検査内容及び設置位置は上記説明の場合に
限定されるものではなく、上記検査装置が実装基板生産
装置101における他の位置に設置されている場合であ
ってもよい。例えば、実装基板生産装置に供給される基
板が、別の作業装置により既に一部の電子部品が基板に
装着されているような場合であって、この電子部品の装
着状態の検査を行う検査装置が上記実装基板生産装置に
おける印刷装置120の前(上流側)に備えられている
ような場合でもよい。このような場合にあっては、上記
検査装置にて上記電子部品の装着エラーが検出された場
合には、特定の基板に対するエラーデータが作成され
て、ネットワーク7を介して夫々の制御部に共有され
て、NCデータが補正され、上記夫々の制御部におい
て、補正されたNCデータに基づいて上記特定の基板に
対して夫々の作業処理が施されることなくスキップされ
るように制御が行われる。なお、この場合、上記検査装
置は装着後処理装置の一例となる。
【0109】また、検査装置制御部21における上記検
査結果に基づく上記エラーデータが、ネットワーク7を
介して印刷装置制御部20及び検査装置制御部21を除
く上記各制御部に共有される場合に加えて、印刷装置制
御部20においても共有されるような場合であってもよ
い。このような場合にあっては、上記エラーデータによ
り、上記検査結果が印刷装置制御部20にフィードバッ
クされて、印刷装置120において、これから印刷処理
が施される基板に対する印刷処理動作制御の補正を行
い、印刷処理におけるエラーの発生を防止することが可
能となる。
【0110】上記第2実施形態によれば、実装基板生産
装置において半田の印刷状態の検査を行う検査装置12
1が備えられ、生産管理システム103にネットワーク
7を介して検査装置制御部21が接続されていることに
より、検査装置制御部21の検査部21bにおける検査
結果にエラーが発生されたことが確認された場合に、基
板におけるエラー発生箇所の位置データとしてエラーデ
ータを作成し、ネットワーク7を介して検査装置制御部
21よりも下流側に位置する夫々の制御部に入力させ
て、上記夫々の制御部において上記エラーデータに基づ
いて既に共有されているNCデータの補正を行い、補正
されたNCデータに基づいて上記エラーが発生した基板
に対する夫々の作業処理が施されることなくスキップさ
れるように制御を行うことができる。これにより、上記
第1実施形態による効果に付け加えて、生産装置共有情
報として上記検査結果であるエラーデータの共有利用を
図ることができ、実装基板生産装置における作業管理を
効率的に行うことができる実装基板生産装置用の生産管
理システムを提供することが可能となる。
【0111】次に、本発明の第3の実施形態にかかる実
装基板生産装置用の生産管理システム及び実装基板生産
工程用の生産管理方法の一例である生産管理システム1
04の構成を示す説明図を図7に示す。
【0112】図7に示すように、生産管理システム10
4においては、上記第1実施形態の生産管理システム1
02のように夫々の制御部において変換手段20a、3
0a、31a、及び40aを備えさせているのではな
く、印刷装置制御部20にのみ変換手段20cを備えさ
せており、その他の構成は生産管理システム102と同
様である。以下、この異なる構成についてのみ説明す
る。
【0113】生産管理システム104においては、夫々
の制御部において使用される情報の形式が共通となって
いる。そのため、夫々の制御部において情報の形式を夫
々において使用可能な形式に変換する変換手段を備えさ
せるのではなく、一例として印刷装置制御部20に代表
して変換手段20cを備えさせたものである。
【0114】変換手段20cは、生産情報及び生産装置
共有情報の形式を夫々の制御部において使用される同じ
情報の形式、例えば、同じ形式のNCデータに変換する
機能を有しており、また、逆に上記同じ情報の形式から
生産装置制御部9において取り扱われる生産情報及び生
産装置共有情報の形式に変換する機能も有している。
【0115】生産管理システム104における生産準備
工程においては、生産装置制御部9より共有生産情報と
個々の制御部において個別に利用される個々の生産情報
とがネットワーク7を介して印刷装置制御部20にダウ
ンロードされる。印刷装置制御部20においては、変換
手段20cにより上記ダウンロードされた共有生産情報
と個々の生産情報とが各制御部において使用可能な同じ
形式のNCデータに変換される。その後、印刷装置制御
部20よりネットワーク7を介して各制御部に上記変換
された共有生産情報が入力され、また、個々の生産情報
に対応した個々の制御部に個々の生産情報が入力され
て、生産準備工程が行われる。
【0116】また、生産管理システム104における照
合結果共有化工程においては、印刷装置制御部20にお
ける照合部20bにて作成された照合結果データが、変
換手段20cにより変換されずにそのままネットワーク
7を介して夫々の制御部に入力され、夫々の制御部にお
いて上記照合結果データに基づいて既に共有されている
NCデータの補正が行われて、補正されたNCデータに
基づいて夫々の作業処理が制御される。
【0117】上記第3実施形態によれば、生産管理シス
テム104において変換手段20cを印刷装置制御部2
0一ヶ所にのみ備えさせておくような場合であっても、
生産情報および生産装置共有情報の共有利用を図ること
ができるとともに、変換手段の構成を簡素化させること
が可能となる。
【0118】例えば、同一の作業装置製造メーカーによ
り製造された同様な形式の複数の作業装置により実装基
板生産装置が構成されるような場合にあっては、生産管
理システム104における夫々の制御部において使用さ
れる情報の形式を共通化することができ、変換手段を一
ヶ所にのみ、例えば、印刷装置制御部20にのみ備えさ
せることにより上記第1実施形態による効果と同様な効
果を得ることができる実装基板生産装置用の生産管理シ
ステムを提供することが可能となる。
【0119】なお、上記様々な実施形態のうちの任意の
実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有
する効果を奏するようにすることができる。
【0120】
【発明の効果】本発明の上記第1態様によれば、実装基
板生産装置において生産管理システムが備えられている
ことにより、上記装着前処理制御部において作成された
生産装置共有情報を、上記ネットワークを介して上記装
着処理制御部に入力させて、上記装着前処理制御部と上
記装着処理制御部において上記生産装置共有情報を共有
することができる。これにより、実装基板生産装置を構
成する複数の作業装置間において上記生産装置共有情報
の共有利用を図ることができ、実装基板生産装置におけ
る作業管理を効率的に行うことができる実装基板生産装
置用の生産管理システムを提供することが可能となる。
【0121】本発明の上記第2態様によれば、上記生産
装置制御部において上記生産装置共有情報を記憶可能な
情報記憶部を備えさせることにより、上記生産装置共有
情報を上記ネットワークを介して上記装着前処理制御部
より出力して上記情報記憶部に記憶させ、上記情報記憶
部より上記生産装置共有情報を取り出して上記ネットワ
ークを介して上記装着処理制御部に入力させて、上記生
産装置共有情報の共有を行うことができる。これによ
り、例えば、上記装着前処理制御部よりの上記生産装置
共有情報の出力と上記装着処理制御部への上記生産情報
の入力との間に時間差を設けて、上記生産装置制御部、
上記装着前処理制御部、及び上記装着処理制御部におけ
る夫々の状況に応じて上記生産装置共有情報の出入力を
行うこと、さらに、上記生産装置制御部において上記生
産装置共有情報の履歴を確認することができ、かつ上記
第1態様による効果を得ることができる実装基板生産装
置用の生産管理システムを提供することが可能となる。
【0122】本発明の上記第3態様によれば、さらに、
上記生産装置制御部の上記情報記憶部に上記生産情報を
一括して記憶させて、上記ネットワークを介して上記生
産情報を上記装着前処理制御部及び上記装着処理制御部
に共有させることにより、同じ場所に一括して記憶され
た同じ上記生産情報を基として、上記装着前処理制御部
及び上記装着処理制御部において上記生産情報の共有化
を行うことができる。従って、共有化された夫々の上記
生産情報相互間の信頼性を高めて確実な上記生産情報の
共有化を行うことができ、かつ上記第2態様による効果
を得ることができる実装基板生産装置用の生産管理シス
テムを提供することが可能となる。
【0123】本発明の上記第4態様によれば、上記装着
前処理制御部が、上記生産情報と上記装着前処理装置に
供給される上記基板に基づく実際の生産情報との照合を
行う照合部を備えていることにより、上記照合部におい
て作成された照合結果を上記生産装置共有情報として上
記ネットワークを介して上記装着処理制御部に入力させ
て、上記装着前処理制御部と上記装着処理制御部におい
て上記照合結果を共有して、上記共有された上記照合結
果に基づいて夫々の所定の作業処理を制御することがで
きる。これにより、上記生産装置共有情報として上記照
合結果の共有利用を図ることができ、実装基板生産装置
における作業管理を効率的に行うことができる実装基板
生産装置用の生産管理システムを提供することが可能と
なる。
【0124】本発明の上記第5態様によれば、上記装着
処理制御部において、上記ネットワークを介して入力さ
れる上記生産情報及び上記生産装置共有情報を使用可能
な形式の情報に変換する変換手段が備えられていること
により、上記使用可能な形式が上記装着前処理制御部又
は上記生産装置制御部において使用される情報の形式と
異なるような場合であっても、上記ネットワークを介し
て入力される上記生産情報及び上記生産装置共有情報を
上記変換手段により上記装着処理制御部において使用可
能な形式へと変換して取り扱うことができ、上記生産情
報及び上記生産装置共有情報の共有利用を効率的に行う
ことができる実装基板生産装置用の生産管理システムを
提供することが可能となる。
【0125】本発明の上記第6態様によれば、上記生産
装置制御部において、上記ネットワークを介して出力さ
れる上記生産情報及び上記生産装置共有情報を上記装着
処理制御部において使用可能な形式の情報に変換する変
換手段が備えられていることにより、上記使用可能な形
式が上記生産装置制御部において使用される情報の形式
と異なるような場合であっても、上記ネットワークを介
して上記装着処理制御部に出力される上記生産情報及び
上記生産装置共有情報を上記変換手段により上記装着処
理制御部において使用可能な形式へと変換した後に出力
することができ、上記生産情報及び上記生産装置共有情
報の共有利用を効率的に行うことができる実装基板生産
装置用の生産管理システムを提供することが可能とな
る。
【0126】本発明の上記第7態様によれば、上記生産
装置制御部において、上記装着前処理制御部における上
記装着前処理の動作制御、及び上記装着処理制御部にお
ける上記装着処理の動作制御を管理可能な生産管理情報
を表示する表示部が備えられていることにより、上記実
装基板生産装置の作業管理を行うオペレータは上記生産
装置制御部において一括して上記作業管理を行うことが
でき、実装基板生産装置における作業管理を効率的に行
うことができる実装基板生産装置用の生産管理システム
を提供することが可能となる。
【0127】本発明の上記第8態様によれば、上記実装
基板生産装置において検査処理装置が備えられ、上記検
査処理装置において備えられた検査装置制御部における
検査結果が上記ネットワークを介して上記装着前処理制
御部又は上記装着処理制御部に入力されて共有されるこ
とにより、例えば、上記検査結果において基板のエラー
が確認されるような場合にあっては、上記装着前処理制
御部又は上記装着処理制御部において、上記エラーが発
生した基板に対する上記装着前処理又は上記装着処理を
施すことなくスキップさせるような制御を行うことがで
きる。これにより、上記第2態様から第7態様による効
果に付け加えて、上記生産装置共有情報として上記検査
結果の共有利用を図ることができ、実装基板生産装置に
おける作業管理を効率的に行うことができる実装基板生
産装置用の生産管理システムを提供することが可能とな
る。
【0128】本発明の上記第9態様によれば、上記基板
の原点情報、上記部品の上記基板への実装位置情報、又
は上記部品及び上記基板の形状情報といった情報を上記
生産情報として共有利用を図ることができる実装基板生
産装置用の生産管理システムを提供することが可能とな
る。
【0129】本発明の上記第10態様によれば、実装基
板生産工程において、装着前処理工程において作成され
た生産工程共有情報を、装着処理工程に入力させて、上
記装着前処理工程と上記装着処理工程において上記生産
工程共有情報を共有することができる。これにより、実
装基板生産工程を構成する複数の作業工程間において上
記生産工程共有情報の共有利用を図ることができ、実装
基板生産工程における作業管理を効率的に行うことがで
きる実装基板生産工程用の生産管理方法を提供すること
が可能となる。
【0130】本発明の上記第11態様によれば、上記生
産情報と上記装着前処理工程に供給される上記基板に基
づく実際の生産情報との照合を行い、上記生産工程共有
情報として照合結果を出力して上記装着処理工程に入力
させ、上記装着前処理工程と上記装着処理工程において
上記照合結果を共有させることにより、上記共有された
上記照合結果に基づいて夫々の所定の作業処理を制御す
ることができる。これにより、上記生産工程共有情報と
して上記照合結果の共有利用を図ることができ、実装基
板生産工程における作業管理を効率的に行うことができ
る実装基板生産工程用の生産管理方法を提供することが
可能となる。
【0131】本発明の上記第12態様によれば、上記実
装基板生産工程において検査処理工程が備えられ、上記
検査処理工程における検査結果が上記生産工程共有情報
として上記装着前処理工程又は上記装着処理工程に入力
されて共有されることにより、例えば、上記検査結果に
おいて基板のエラーが確認されるような場合にあって
は、上記装着前処理工程又は上記装着処理工程におい
て、上記エラーが発生した基板に対する上記装着前処理
又は上記装着処理を施すことなくスキップさせるような
制御を行うことができる。これにより、上記第10態様
又は第11態様による効果に付け加えて、上記生産工程
共有情報として上記検査結果の共有利用を図ることがで
き、実装基板生産工程における作業管理を効率的に行う
ことができる実装基板生産工程用の生産管理方法を提供
することが可能となる。
【0132】本発明の上記第13態様によれば、上記基
板の原点情報、上記部品の上記基板への実装位置情報、
又は上記部品及び上記基板の形状情報といった情報を上
記生産情報として利用することができる実装基板生産工
程用の生産管理方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかる実装基板生産
装置用の生産管理システム及び実装基板生産装置の構成
を示す斜視図である。
【図2】 上記第1実施形態の生産管理システムの構成
を示すブロック図である。
【図3】 上記第1実施形態の生産管理システムにおけ
る生産準備工程の手順を示すフローチャートである。
【図4】 上記第1実施形態の生産管理システムにおけ
る照合結果共有化工程の手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】 本発明の第2実施形態にかかる実装基板生産
装置用の生産管理システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図6】 上記第2実施形態の生産管理システムにおけ
る検査結果共有化工程の手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】 本発明の第3実施形態にかかる実装基板生産
装置用の生産管理システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図8】 従来の実装基板生産装置の構成を示す斜視図
である。
【図9】 上記第1実施形態の別の生産管理システムの
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…インターフェース部、3…ディスプレ
イ、4…入力部、5…データベース部、6…一時記憶
部、7…ネットワーク、8…出力部、9…生産装置制御
部、10…基板供給装置制御部、11…搬送装置制御
部、20…印刷装置制御部、20a…変換手段、20b
…照合部、20c…変換手段、21…検査装置制御部、
21a…変換手段、21b…検査部、30…第1装着装
置制御部、30a…変換手段、31…第2装着装置制御
部、31a…変換手段、32…搬送装置制御部、40…
リフロー装置制御部、40a…変換手段、50…基板収
納装置制御部、90a〜90h…無線インターフェース
部、92…無線インターフェース部、101…実装基板
生産装置、102…生産管理システム、103…生産管
理システム、104…生産管理システム、105…生産
管理システム、110…基板供給装置、111…搬送装
置、120…印刷装置、121…検査装置、130…第
1電子部品装着装置、131…第2電子部品装着装置、
132…搬送装置、140…リフロー装置、150…基
板収納装置。
フロントページの続き (72)発明者 山本 実 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 本川 裕一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3C100 AA38 AA51 AA52 AA57 AA62 AA68 BB06 BB11 BB27 CC11 CC14 EE07 5E313 AA01 AA11 EE02 EE03 FG01 FG06 FG10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部品の基板への装着処理を行うと
    きに装着前処理を行う装着前処理装置と上記装着処理を
    行う部品装着装置とにより、生産情報に基づいて上記基
    板に上記複数の部品を実装して実装基板を生産する実装
    基板生産装置(101)用の生産管理システム(10
    2、103、104)において、 上記装着前処理装置に備えられ、かつ上記生産情報より
    作成されかつ上記装着前処理装置及び上記部品装着装置
    において共有可能である生産装置共有情報の作成及び出
    力を行い、かつ上記生産情報及び上記生産装置共有情報
    に基づいて上記装着前処理の動作を制御する装着前処理
    制御部と、 上記部品装着装置に備えられ、かつ上記生産情報及び上
    記生産装置共有情報に基づいて上記装着処理の動作を制
    御可能な装着処理制御部と、 上記装着前処理制御部からのネットワーク(7)を介し
    ての上記生産装置共有情報の入力、及び上記装着処理制
    御部への上記ネットワーク(7)を介しての上記生産装
    置共有情報の出力を行う情報出入力部(2)と、上記情
    報出入力部(2)における上記ネットワーク(7)を介
    しての上記出入力動作を行う動作制御手段(1)とを備
    える生産装置制御部(9)とを備え、 上記生産装置制御部(9)は、上記動作制御手段(1)
    により、上記装着前処理制御部において作成され出力さ
    れた上記生産装置共有情報を上記ネットワーク(7)を
    介して上記情報出入力部(2)に入力させ、上記情報出
    入力部(2)より上記生産装置共有情報を出力させて上
    記ネットワーク(7)を介して上記装着処理制御部に入
    力させて、上記装着前処理制御部及び上記装着処理制御
    部において上記生産装置共有情報を共有させることを特
    徴とする実装基板生産装置用の生産管理システム。
  2. 【請求項2】 上記生産装置制御部(9)において、上
    記生産装置共有情報を記憶する情報記憶部(5、6)を
    さらに備え、 上記動作制御手段(1)は、上記ネットワーク(7)を
    介して上記情報出入力部(2)へ入力された上記生産装
    置共有情報の上記情報記憶部(5、6)への記憶動作、
    及び上記情報記憶部(5、6)に記憶された上記生産装
    置共有情報の上記情報出入力部(2)よりの上記ネット
    ワーク(7)を介しての出力動作を行う請求項1に記載
    の実装基板生産装置用の生産管理システム。
  3. 【請求項3】 上記情報記憶部(5)は上記生産情報の
    記憶が可能であり、 上記動作制御手段(1)は、上記情報記憶部(5)に記
    憶された上記生産情報を上記情報出入力部(2)より出
    力させて、上記ネットワーク(7)を介して上記装着前
    処理制御部及び上記装着処理制御部に入力させて、上記
    装着前処理制御部及び上記装着処理制御部において上記
    生産情報を共有させる請求項2に記載の実装基板生産装
    置用の生産管理システム。
  4. 【請求項4】 上記装着前処理制御部は、上記生産情報
    と上記装着前処理装置に供給される上記基板に基づく実
    際の生産情報との照合を行い、上記生産装置共有情報と
    して照合結果を出力する照合部(20b)を備え、 上記生産装置制御部(9)において、上記動作制御手段
    (1)は、上記情報出入力部(2)により上記ネットワ
    ーク(7)を介して上記照合部(20b)から上記照合
    結果を上記情報記憶部(6)に入力させて記憶させ、上
    記情報記憶部(6)に記憶された上記照合結果を上記情
    報出入力部(2)により上記ネットワーク(7)を介し
    て上記装着装置制御部に出力させて、上記装着前処理制
    御部及び上記装着装置制御部において上記照合結果を共
    有させる請求項2又は3に記載の実装基板生産装置用の
    生産管理システム。
  5. 【請求項5】 上記装着処理制御部は、上記ネットワー
    ク(7)を介して入力される上記生産情報及び上記生産
    装置共有情報を使用可能な形式の情報に変換する変換手
    段を備える請求項1から4のいずれか1つに記載の実装
    基板生産装置用の生産管理システム。
  6. 【請求項6】 上記生産装置制御部(9)において、上
    記ネットワーク(7)を介して出力される上記生産情報
    及び上記生産装置共有情報を上記装着処理制御部におい
    て使用可能な形式の情報に変換する変換手段を備える請
    求項1から4のいずれか1つに記載の実装基板生産装置
    用の生産管理システム。
  7. 【請求項7】 上記生産装置制御部(9)は、上記装着
    前処理制御部における上記装着前処理の動作制御、及び
    上記装着処理制御部における上記装着処理の動作制御を
    管理可能な生産管理情報を表示する表示部(3)を備え
    る請求項1から6のいずれか1つに記載の実装基板生産
    装置用の生産管理システム。
  8. 【請求項8】 上記実装基板生産装置は、上記生産情報
    に基づいて上記基板又は上記部品の検査処理を行う検査
    処理装置(121)をさらに備え、 上記実装基板生産装置用の上記生産管理システム(10
    3)において、上記検査処理装置(121)に備えら
    れ、上記生産情報に基づいて上記検査処理の動作を制御
    して、上記生産装置共有情報として上記検査処理の検査
    結果を上記ネットワーク(7)を介して上記情報出入力
    部(2)に出力する検査処理制御部(21)をさらに備
    え、 上記生産装置制御部(9)において、上記動作制御手段
    (1)は、上記情報出入力部(2)により上記ネットワ
    ーク(7)を介して上記検査処理制御部(21)から上
    記検査結果を上記情報記憶部(6)に入力させて記憶さ
    せ、上記情報記憶部(6)に記憶された上記検査結果を
    上記情報出入力部(2)により上記ネットワーク(7)
    を介して上記装着前処理制御部又は上記装着処理制御部
    に出力させて、上記検査処理制御部(21)、及び上記
    装着前処理制御部又は上記装着処理制御部において上記
    検査結果を共有させる請求項2から7のいずれか1つに
    記載の実装基板生産装置用の生産管理システム。
  9. 【請求項9】 上記生産情報は、上記基板の原点情報、
    上記部品の上記基板への実装位置情報、及び上記部品及
    び上記基板の形状情報のうちの少なくとも1つである請
    求項1から8のいずれか1つに記載の実装基板生産装置
    用の生産管理システム。
  10. 【請求項10】 複数の部品の基板への装着処理を行う
    ときに生産情報に基づいて装着前処理を行う装着前処理
    工程と上記生産情報に基づいて上記装着処理を行う装着
    処理工程とにより、上記基板に上記複数の部品を実装し
    て実装基板を生産する実装基板生産工程用の生産管理方
    法において、 上記装着前処理工程において、上記装着前処理工程及び
    上記装着処理工程において共有可能である生産工程共有
    情報を上記生産情報に基づいて作成して出力し、 上記出力された生産工程共有情報を上記装着処理工程に
    入力させて、 上記装着前処理工程及び上記装着処理工程において上記
    生産工程共有情報を共有させて、上記生産工程共有情報
    に基づいて上記装着前処理工程及び上記装着処理工程を
    行うことを特徴とする実装基板生産工程用の生産管理方
    法。
  11. 【請求項11】 上記生産情報と上記装着前処理工程装
    置に供給される上記基板に基づく実際の生産情報との照
    合を行い、上記生産工程共有情報として照合結果を出力
    し、 上記出力された照合結果を上記装着処理工程に入力させ
    て、 上記装着前処理工程及び上記装着処理工程において上記
    照合結果を共有させる請求項10に記載の実装基板生産
    工程用の生産管理方法。
  12. 【請求項12】 上記実装基板生産工程は、上記生産情
    報に基づいて上記基板又は上記部品の検査処理を行う検
    査処理工程をさらに備え、 上記検査処理工程において、上記生産工程共有情報とし
    て上記検査処理の検査結果を出力し、 上記出力された検査結果を上記装着前処理工程又は上記
    装着処理工程に入力させて、 上記検査処理工程、及び上記装着前処理工程又は上記装
    着処理工程において上記検査結果を共有させる請求項1
    0又は11に記載の実装基板生産装置用の生産管理シス
    テム。
  13. 【請求項13】 上記生産情報は、上記基板の原点情
    報、上記部品の上記基板への実装位置情報、及び上記部
    品及び上記基板の形状情報のうちの少なくとも1つであ
    る請求項10から12のいずれか1つに記載の実装基板
    生産工程用の生産管理方法。
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