JP2003243891A - チップ部品接合装置 - Google Patents

チップ部品接合装置

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JP2003243891A
JP2003243891A JP2002034761A JP2002034761A JP2003243891A JP 2003243891 A JP2003243891 A JP 2003243891A JP 2002034761 A JP2002034761 A JP 2002034761A JP 2002034761 A JP2002034761 A JP 2002034761A JP 2003243891 A JP2003243891 A JP 2003243891A
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chip component
chip
substrate
mounting
mounted substrate
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Keisuke Yamamoto
圭介 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被搭載基板の一部に形成されたス
リットの内壁面にチップ部品を搭載可能であり、また、
搬送時にチップ部品の落下を抑制することができ、さら
に、搭載時にチップ部品の位置がずれることを抑制す
る。 【解決手段】 接合物質4を介して略直方体状のチップ
部品2が接合されるべき被搭載基板3が固定される搭載
ステージ5と、接合物質4が設けられたチップ部品2を
被搭載基板3に搭載するハンドユニット9と、チップ部
品2を被搭載基板3に対して加圧する加圧機構11とを
有するチップ部品接合装置を構成する。この際、ハンド
ユニット9に、チップ部品2の両端部を挾持する一対の
チャック爪15と、このチャック爪15に対してその挾
持方向に一定の挾持力を付与することでチップ部品2を
支持する板ばね17とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品接合装
置に関し、特に、フィルタ等の光通信モジュールに用い
る機能部品であるチップ部品を被搭載基板に位置決め接
合する場合に用いて好適なチップ部品接合装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチップ部品接合装置は、
被搭載基板を固定可能なステージと、このステージの上
方に備えた搭載プレートの下面にチップ部品を保持し、
被搭載基板上に半田片や接着剤等の接合物質を介して搭
載する構成のものが知られている。
【0003】例えば、特開平11−233933号公報
に示されるチップ部品接合装置では、搭載プレートに真
空ポンプに連通する吸着用穴を設け、その吸着力により
搭載プレートとチップ部品との接触面に摩擦力を生じさ
せ、この摩擦力でチップ部品を保持している。
【0004】また、接合物質に粘性を有する接着剤を用
いて被搭載基板上にチップ部品を接合する際には、搭載
プレートをチップ部品と被搭載基板とが完全に密着しな
い程度に加圧し、搭載プレートとチップ部品との接触面
の面圧力から生じる摩擦力でチップ部品を保持してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。すなわち、第1の
問題点は、被搭載基板の一部にスリットが形成され、こ
のスリットの内壁面にチップ部品を搭載する場合がある
が、従来技術ではこのようなスリットの内壁面にチップ
部品を搭載することが困難である、ということである。
その理由は、このような被搭載基板に設けられるスリッ
トの幅は狭いので、チップ部品を吸引した搭載プレート
をこのスリットに差し込み、かつ、この搭載プレートに
よりチップ部品をスリット内壁面に加圧することが困難
だからである。
【0006】この問題点を図12により説明すれば、幅
1.4mmの被搭載基板30の一面に、その幅方向と平行に
形成された幅0.2mmで深さ0.25mmのスリット30aに対
して、一辺が被搭載基板30の幅より長く、幅がスリッ
ト30aの深さと同等で、板厚が0.1mmである長方形薄
板状のチップ部品31を図略の搭載プレートにより差し
込み、かつスリット30aの内壁面30bに加圧するこ
とが、その加圧力に耐えうる材質の問題や吸着用穴の加
工の問題等から、従来技術の搭載プレートでは実現困難
である。すなわち、上述の寸法を有する被搭載基板30
に同様に上述の寸法を有するチップ部品31を取り付け
ようとした場合、図12(b)に示すようにチップ部品
31をスリット30a内に差し込んだ状態で0.1mm程度
の微小間隙32しか残されておらず、かかる微小間隙3
2内に挿入しうる程度の薄板状の搭載プレートでは、チ
ップ部品31に対して十分な加圧力を付与することは困
難であり、また、かかる薄板状の搭載プレートにチップ
部品吸着用の穴を加工することもまた困難である。
【0007】第2の問題点は、チップ部品が搬送時に落
下する可能性がある、ということである。その理由は、
チップ部品を吸着により搬送していることによる。例え
ば、チップ部品の破片や外部からの塵等が搬送ノズルの
吸着面もしくはチップ部品に付着すると、空気がチップ
部品と搬送ノズルの吸着面との間に生じるすきまを通じ
て流入するので、真空発生装置と搬送ノズル間の空気配
管内の負圧が低下する。このため、チップ部品に対して
十分な吸着力を与えることができない場合が生じ、結果
としてチップ部品が搬送時に落下する可能性を生じる原
因となる。
【0008】第3の問題点は、搭載時にチップ部品の位
置がずれる可能性がある、ということである。その理由
は、搭載プレートとチップ部品の接触面に生じる摩擦力
でチップ部品を保持していることによる。例えば、半田
溶融時の表面張力や接着剤の粘性抵抗等により、搭載プ
レートに対してチップ部品との接触面に平行方向の力が
チップ部品に加わった場合、その力が接触面に生じる摩
擦力に比べ上回ると、チップ部品がその接触面内で移動
し位置がずれる可能性がある。
【0009】本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、被搭載基板の一部
に形成されたスリットの内壁面にチップ部品を搭載可能
であり、また、搬送時にチップ部品の落下を抑制するこ
とができ、さらに、搭載時にチップ部品の位置がずれる
ことを抑制することの可能なチップ部品接合装置を提供
する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、接合物
質を介して略直方体状のチップ部品が接合されるべき被
搭載基板が固定される搭載ステージと、接合物質が設け
られたチップ部品を被搭載基板に搭載するハンドユニッ
トと、チップ部品を被搭載基板に対して加圧する加圧機
構とを有するチップ部品接合装置であって、ハンドユニ
ットは、チップ部品の両端部を挾持する一対の挾持部材
と、挾持部材に対してその挾持方向に一定の挾持力を付
与することでチップ部材を支持する支持部とを備えたこ
とを特徴とするチップ部品接合装置に存する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態
であるチップ部品接合装置の概略構成を示す正面図、図
2は一実施形態のチップ部品接合装置の概略構成を示す
平面図である。本実施形態のチップ部品接合装置は、図
1に示すように、一面に断面略矩形状のスリット3aが
形成された直方体状の被搭載基板3に対して、スリット
3aの一方の側面である接合面3bに、長方形薄板状の
チップ部品2を位置決め接合するために用いられる。
【0012】図1及び図2に示すように、本実施形態に
係るチップ部品接合装置1は、被搭載基板3をその接合
面3bを下向きに固定でき、さらに接合面3bに平行か
つ互いに直交する2方向(図2において左右及び上下方
向、以下「観察方向」と呼ぶ)及び接合面3bに垂直な
1方向(図1において下から上への方向、以下「搭載方
向」と呼ぶ)への移動機構を備えた搭載ステージ5と、
観察方向から被搭載基板3を観察できる撮像装置A7及
び撮像装置B8と、あらかじめ接合物質4を設置したチ
ップ部品2を上面に固定でき、その面内で互いに直交す
る2方向及び回転方向に位置調整できるプリアライナス
テージ6と、チップ部品2を把持できるハンドユニット
9と、ハンドユニット9をプリアライナステージ6と搭
載位置Sとの間で観察方向の一方(図2において左右方
向)に沿って移動させる水平移動機構13と、ハンドユ
ニット9を任意の高さに移動できる昇降機構14と、搭
載位置Sに搬送されたチップ部品2を搭載方向から観察
できる撮像装置C10と、接合面3bと平行な加圧面1
1aにより搭載位置Sに搬送されたチップ部品2を所定
の力で搭載方向に加圧できる加圧機構11と、撮像装置
C10と加圧機構11とを搭載位置に切替える位置切替
機構12とを有する。
【0013】本実施形態では、撮像装置A7は搭載位置
Sを通して被搭載基板3を観察できる位置に設けられて
いる。同様に、撮像装置B8は、搭載ステージ5により
搭載位置Sに移動されてきた被搭載基板3を観察できる
位置に設けられている。さらに、位置切替機構12は、
水平移動機構13により搭載位置Sに搬送されてきたチ
ップ部品2を撮像装置C10が観察できるようにその位
置を制御する。これら撮像装置A7、撮像装置B8及び
撮像装置C10の撮像結果は画像処理装置21に入力さ
れ、この画像処理装置21により所定の画像処理が行わ
れ、その処理結果がコントローラ22に入力されて、こ
のコントローラ22により所定の演算処理が行われて搭
載ステージ5の移動が制御される。また、このコントロ
ーラ22は搭載ステージ5以外のチップ部品接合装置1
全体の制御も行う。
【0014】なお、接合物質4として加熱硬化性接着剤
を用いた場合は、搭載ステージ5及び加圧機構11にそ
れぞれ被搭載基板3及びチップ部品2を通して接合物質
4を加熱できるヒータを備える。
【0015】次に、図3は本実施形態のチップ部品接合
装置1に用いられるハンドユニット9を示す正面図、図
4は図3のa−a矢視断面図、図5は本実施形態のハン
ドユニット9を示す平面図である。
【0016】ハンドユニット9は、昇降機構14の先端
部14aに設けられている。このハンドユニット9は、
図3〜図5に示すように、互いに対称形状でチップ部品
2を挾持できるV字溝15aを対向配置させたチャック
爪15と、各チャック爪15とスペーサブロック16と
の間に平行配置した板ばね17と、直動アクチュエータ
20の先端に設けられたカムフォロア18を介してチャ
ック爪15を開閉できるカム19とを有する。
【0017】チャック爪15は、図3及び図4に示すよ
うに略均一な厚みを有する板状の部材であり、図5に詳
細を示すように、幅狭の基端部15b及び基端部15b
に続く幅広の先端部15cにより全体として平面視L字
形に形成されている。そして、上述のV字溝15aは、
各々のチャック爪15の先端部15cに相対向する対向
面15d(図4に最もよく図示されている)に、水平方
向の一方に延びるように刻設されている。好ましくは、
このV字溝15aの延在方向は上述の観察方向の一方向
(図2において左右方向)に一致する。なお、チャック
爪15を平面視L字形に形成したのは、後述の位置調整
の際に撮像装置A7の視野をチャック爪15が遮らない
ようにしたためである。
【0018】板ばね17は、その下端部においてチャッ
ク爪15の基端部15bを両側面から挾持するように取
り付けられ、また、その上端部においてスペーサブロッ
ク16を両側面から挾持するように取り付けられてい
る。板ばね17の取り付け方法は任意であるが、一例と
して、2枚の板ばね17及びチャック爪15の基端部1
5bを貫通する孔を形成し、この孔にボルトを挿入して
ナットを螺着し、このボルト及びナットの締結力により
板ばね17を取り付ける方法が挙げられる。同様に、2
枚の板ばね17及びスペーサブロック16を貫通する孔
を形成すると共に、昇降機構先端部14aの対応する位
置にもねじ穴を形成し、これら孔、ねじ穴にナットを螺
着してナットの締結力により板ばね17及びスペーサブ
ロック16を取り付ける方法が挙げられる。
【0019】カムフォロア18は、本実施形態では断面
円形の板状に形成され、チャック爪15の下端に一定距
離を置いて取り付けられている。カム19は、図3及び
図5に最もよく図示されるように、円板状部材の先端に
円錐台形状の部材が形成されて構成され、この円錐台形
状の側面がカムフォロア18の側面に当接するように配
置されている。直動アクチュエータ20は、このカム1
9が一対のカムフォロア18間に進入し、カム19側面
がカムフォロア18側面に当接することでこれらカムフ
ォロア18間の距離を離間する方向に移動させ、結果と
してチャック爪15が互いに離間する方向に移動し、ま
た、カム19が一対のカムフォロア18間から退避し、
カム側面19とカムフォロア18側面との当接が解除さ
れることでカムフォロア18間の距離が近接する方向に
移動し、結果としてチャック爪15が互いに近接する方
向に移動するように、カム19を移動制御する。これに
より、チャック爪15が開閉制御される。
【0020】チャック爪15は、そのV字溝15aの側
面15e(図4に最もよく図示されている)にチップ部
品2の長手方向端縁が当接することでこのチップ部品2
を挾持する。この際、チャック爪15は、例えば図8に
示すように、チップ部品2を挾持していない状態と比較
して若干だけ離間した位置にあり、これに伴い、板ばね
17もチャック爪15を離間する方向に撓むことで、逆
に、板ばね17の弾性力によりチャック爪15を近接す
る方向に力が付与される。これがチップ部品2を挾持す
る力となって作用する。チップ部品2によるチャック爪
15の開口寸法は、一例としてチップ部品2の長手方向
寸法が1.8mmであった場合、チャック爪15の開口寸法
は1.75mmとされる。チャック爪15の開口寸法がチップ
部品2の長手方向寸法よりも短いのは、チップ部品2が
チャック爪15のV字溝15a内に挾持されるからであ
る。
【0021】そして、かかる状態を実現するように、チ
ップ部品2の寸法に応じてハンドユニット9の寸法が調
整されている。一例として、寸法が幅2.2mm×奥行0.3mm
×厚み0.1mmでガラスを主材としたチップ部品2に適用
した事例では、V溝15aの開口寸法を150μm、開口
角度を90度とするのが好適である。またV溝15aの加
工容易性及びチップ部品2との接触による磨耗抑制のた
め、チャック爪15は、ステンレス材を加工後に焼入れ
処理して製作することが好適である。
【0022】次に、本実施形態のチップ部品接合装置1
の動作を、図1及び図6〜図11を参照して説明する。
【0023】図1に示すように、まず接合物質4を設置
したチップ部品2をプリアライナステージ6に固定す
る。チップ部品2の位置調整を行った後、直動アクチュ
エータ20を動作させてカム19によりチャック爪15
を開いた状態で昇降機構14を下降し、直動アクチュエ
ータ20を逆方向に動作させてチャック爪15を閉じて
チップ部品2を把持し、昇降機構14を上昇することで
チップ部品2をピックアップする。
【0024】チップ部品2は、図8に示すように、その
長手方向端縁がチャック爪15のV字溝15aの側面1
5eにそれぞれ当接することでチャック爪15に挾持さ
れている。この際、チップ部品2はチャック爪15のV
字溝15aの側面15eとの間の摩擦力によって保持さ
れており、かつ、板ばね17の撓みの反力がチップ部品
2の挾持力となって作用する。加えて、板ばね17はチ
ャック爪15を近接させる方向に挾持力を作用させてい
るため、チップ部品2の両側にある板ばね17の挾持力
により釣り合いが保たれており、外力によりチップ部品
2を水平面に沿った方向に移動させる力が付加された場
合でも、板ばね17の弾性力により釣り合い位置に直ち
に復帰する。また、外力によりチップ部品を垂直方向に
移動させる力が付加された場合でも、チップ部品2の長
手方向端縁がV字溝15aの側面15eに当接している
ため、垂直方向の外力によりチャック爪15を離間させ
る方向に力が付与され、これにより板ばね17が外方に
撓むことでその反力によりチャック爪15が近接する方
向に力が付加され、結果として板ばね17の弾性力によ
り釣り合い位置に直ちに復帰する。
【0025】次に、位置切替機構12により撮像装置C
10を搭載位置Sに移動した状態で水平移動機構13に
よりチップ部品2を搭載位置Sに搬送した後、撮像装置
C10でチップ部品2を観察する。画像処理装置21に
より、観察されたチップ部品2の画像の面積重心位置を
計測し、画像処理装置21の内部に記憶される基準画像
の面積重心位置との差、dhx及びdhyを演算により
求める。このdhx及びdhyは、水平移動機構13の
位置決め誤差及びチップ部品2の外形精度ばらつきによ
る搭載位置ずれを吸収するための補正値である。計測
後、位置切替機構12により加圧機構11を搭載位置S
に移動し、昇降機構14を下降させチップ部品2を加圧
面11aに接触させる。
【0026】次に図7及び図8に示すように、搭載ステ
ージ5に固定した被搭載基板3を搭載位置に移動し、撮
像装置A7及び撮像装置B8で被搭載基板3を観察す
る。画像処理装置21により、観察された被搭載基板3
の画像の面積重心位置を計測し、画像処理装置21の内
部に記憶される基準画像の面積重心位置との差、dbx
及びdbyを演算により求める。ここで接合面3bの面
内にある被搭載基板3の位置決め対象が被搭載基板3の
外形及び表面パターンに対して十分精度よく形成されて
いる場合、その位置決め対象の位置もdbx及びdby
だけずれる。dbx及びdbyは、搭載ステージ5の位
置決め誤差及び被搭載基板3の搭載ステージ5に対する
固定位置のばらつきによるチップ部品2の搭載位置ずれ
を吸収するための補正値である。
【0027】撮像装置A7〜撮像装置C10及び画像処
理装置21の動作について、図9〜図11を参照して再
度説明をする。
【0028】図9は、本実施形態における撮像装置A〜
Cの観察方向及び観察対象を示す図である。なお、図9
には以下の説明で用いるxyz座標系も合わせて図示し
ている(矢印の方向が正方向である)。
【0029】被搭載基板3を固定する搭載ステージ5
(図9において図略)をy軸正方向にオフセット量δy
だけ動作させた場合に、チップ部品2の画像パターン2
aと被搭載基板3の接合面3b内にある位置決め対象3
cとの位置がx軸及びy軸方向に関して一致する場所
を、それぞれチップ部品2及び被搭載基板3の基準位置
とする。さらに、基準位置において撮像装置A8〜撮像
装置C10で観察されるべきチップ部品2及び被搭載基
板3の画像を基準画像とする。
【0030】チップ部品2が撮像装置C10により図1
0のように観察されたものとする。チップ部品2の実際
の認識画像パターンが基準画像に対してずれている量d
hx及びdhyは、図示の画像を元に画像処理装置21
により得られる。ここで、図10におけるx軸及びy軸
の正方向は図示の通りとなることに注意する。
【0031】また、被搭載基板3は撮像装置A7及び撮
像装置B8により図11(a)、(b)のように観察さ
れる。ここに、図11(a)は撮像装置A7の観察画像
であり、図11(b)は撮像装置B8の観察画像であ
る。被搭載基板3の実際の認識画像パターンが基準画像
に対してずれている量dbx及びdbyは、チップ部品
2と同様に図示の画像を元に画像処理装置21により得
られる。ここで、図11におけるx軸、y軸及びz軸の
正方向は図示の通りとなることに注意する。
【0032】搭載ステージ5をx軸及びy軸方向に以下
の量だけ動作すれば、チップ部品2の画像パターン2a
と被搭載基板3の接合面3b内にある位置決め対象3c
との位置をx軸及びy軸方向に関して一致させることが
できる。
【数1】 搭載ステージx軸方向の動作量=−dhx+dbx 搭載ステージy軸方向の動作量=−dhy+dby+δ
【0033】ただし、図示例で用いた被搭載基板3は、
x軸方向について撮像装置A7により観察した画像の面
積重心のx方向位置に、ちょうど位置決め対象のx方向
位置が一致する構造になっている。もし、観察した画像
の面積重心のx方向位置と位置決め対象のx方向位置と
が一致しない場合は、それらのずれ量をオフセット量δ
xとして、上記の搭載ステージx軸方向の動作量に加算
すればよい。
【0034】次に搭載ステージ5の搭載位置にdhx、
dhy、dbx及びdbyを補正値として加えた搭載補
正位置に搭載ステージ5を移動し、加圧機構11を動作
させてチップ部品2を接合面3bに対し加圧する。その
際、図8の点線で示すように、V字溝15aの側面15
eに当接するチップ部品2の長手方向端縁のうち上部端
縁が、チャック爪15を左右に押し広げる。チップ部品
2が接合面3bに完全に密着するまでの間に、例えば接
着剤の粘性抵抗等による図8の左右方向の力がチップ部
品2に加わった場合、左右の板ばね17による力の釣り
合い位置にチップ部品2の位置を戻す力を常にチップ部
品2に加えることが可能となり、チップ部品2を被搭載
基板3に対して精度よく搭載することができる。
【0035】実施の形態に係るチップ部品接合装置1は
上記の如く構成されているので、以下に掲げる効果を奏
する。
【0036】まず、被搭載基板3のスリット3aにチッ
プ部品2を差し込むことができる。その理由は、チップ
部品2の長手方向端面にある水平方向の4辺をチャック
爪15により挾持しており、チップ部品2をスリット3
aに差し込む際に、従来技術のように搭載プレートとい
ったチップ部品2を保持する部材を同時にスリット3a
に差し込むことなくチップ部品2をスリット3aに差し
込むことができるからである。加えて、薄い板ばね17
の撓みによる弱い力を利用してチップ部品2の長手方向
端縁を挾持するので、チップ部品の座屈による撓みや破
損を生じさせない効果もある。
【0037】また、チップ部品2の落下を抑制すること
ができる。その理由は、チャック爪15のV字溝15a
の側面15eがチップ部品2の長手方向端縁にある水平
方向の4辺に常に接触しているので、搬送時においてチ
ップ部品2に何らかの垂直方向の力が加わった場合で
も、側面15eを介してその力に対する反力を生じさせ
ることができるからである。また、搬送中に生じる可能
性があるチップ部品2の回転ずれ等の動きもV字溝15
aを介して生じる反力により拘束できる効果もある。
【0038】また、搭載時のチップ部品2の位置ずれを
抑制することができる。その理由は、チップ部品2の被
搭載基板3に対する加圧時に、V字溝15aの上側側面
15eがチップ部品2の長手方向端面にある水平方向の
上側の2辺に常に接触するので、チップ部品2が被搭載
基板3の接合面3bに完全に密着するまでの間に、チッ
プ部品2に何らかの左右方向の力が加わった場合でも、
側面15eを介して左右の板ばね17による力の釣り合
い位置にチップ部品2を戻す力をチップ部品2に加える
ことができるからある。
【0039】さらに、直接観察できない搭載箇所にもチ
ップ部品2を搭載できる。その理由は、異なる2方向か
ら被搭載基板を観察し、演算により被搭載基板の位置決
め対象の位置を得るからである。
【0040】なお、本発明のチップ部品接合装置は、上
述した本実施の形態に限定されず、本発明を適用する上
で好適なチップ部品接合装置に適用することができる。
一例として、上述の一実施形態ではチップ部品を上方に
加圧して被搭載基板に接合していたが、逆に、下方に加
圧して被搭載基板に接合することも可能である。また、
上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限
定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状
等にすることができる。なお、各図において、同一構成
要素には同一符号を付している。
【0041】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、被搭載基板の一部に形成されたスリットの内壁面に
チップ部品を搭載可能であり、また、搬送時にチップ部
品の落下を抑制することができ、さらに、搭載時にチッ
プ部品の位置がずれることを抑制することの可能なチッ
プ部品接合装置を実現できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるチップ部品接合装置
の概略構成を示す正面図である。
【図2】一実施形態のチップ部品接合装置の概略構成を
示す平面図である。
【図3】一実施形態のチップ部品接合装置に用いられる
ハンドユニットを示す正面図である。
【図4】図3のa−a矢視断面図である。
【図5】一実施形態のハンドユニットを示す平面図であ
る。
【図6】一実施形態であるチップ部品接合装置の動作を
説明するための斜視図である。
【図7】チップ部品を被搭載基板に接合する際のハンド
ユニットの動作を説明するための正面図である。
【図8】チップ部品を被搭載基板に接合する際のハンド
ユニットの動作を説明するための側面図である。
【図9】一実施形態の撮像装置及び観察対象の位置関係
を示す斜視図である。
【図10】撮像装置により撮像される画像の一例を示す
図である。
【図11】撮像装置により撮像される画像の他の例を示
す図である。
【図12】従来のチップ部品接合装置におけるチップ部
品を被搭載基板に搭載する状態を示す図である。
【符号の説明】
1 チップ部品接合装置 2 チップ部品 2a 画像パターン 3 被搭載基板 3a スリット 3b 接合面 3c 位置決め対象 4 接合物質 5 搭載ステージ 6 プリアライナステージ 7 撮像装置A 8 撮像装置B 9 ハンドユニット 10 撮像装置C 11 加圧機構 11a 加圧面 12 位置切替機構 13 水平移動機構 14 昇降機構 14a 先端部 15 チャック爪 15a V字溝 15b 基端部 15c 先端部 15d 対向面 15e 側面 16 スペーサブロック 17 板ばね 18 カムフォロア 19 カム 20 直動アクチュエータ 21 画像処理装置 22 コントローラ S 搭載位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合物質を介して略直方体状のチップ部
    品が接合されるべき被搭載基板が固定される搭載ステー
    ジと、 前記接合物質が設けられた前記チップ部品を前記被搭載
    基板に搭載するハンドユニットと、 前記チップ部品を前記被搭載基板に対して加圧する加圧
    機構とを有するチップ部品接合装置であって、 前記ハンドユニットは、 前記チップ部品の両端部を挾持する一対の挾持部材と、 前記挾持部材に対してその挾持方向に一定の挾持力を付
    与することで前記チップ部材を支持する支持部とを備え
    たことを特徴とするチップ部品接合装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の挾持部材には、断面V字形の
    V字溝が前記チップ部材を挾んで対向する位置にそれぞ
    れ刻設され、各々のV字溝は互いに平行となるように一
    方向に延び、前記チップ部材の前記両端部は前記V字溝
    の側面に当接されて挾持されることを特徴とする請求項
    1記載のチップ部品接合装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の挾持部材を離間及び近接する
    方向に移動させる開閉機構を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のチップ部品接合装置。
  4. 【請求項4】 前記支持部は、 前記挾持部材の挾持方向に直交する方向に延びる板ばね
    と、 前記板ばねを支持することで前記一対の挾持部材を所定
    間隔に保持する保持部材とを備えたことを特徴とする請
    求項1記載のチップ部品接合装置。
  5. 【請求項5】 前記被搭載基板には断面略矩形状の溝が
    形成され、前記チップ部材は前記矩形状の溝の側面に接
    合されることを特徴とする請求項1記載のチップ部品接
    合装置。
  6. 【請求項6】 前記被搭載基板を観察可能な基板撮像装
    置を備え、 前記搭載ステージは前記基板撮像装置の撮像結果に基づ
    いて前記被搭載基板の位置修正が可能であることを特徴
    とする請求項1記載のチップ部品接合装置。
  7. 【請求項7】 前記挾持部材に挾持された前記チップ部
    品を観察可能なチップ撮像装置を備え、 前記搭載ステージは前記チップ撮像装置の撮像結果にも
    基づいて被搭載基板の位置修正が可能であることを特徴
    とする請求項6記載のチップ部品接合装置。
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