JP2003243749A - レーザ電源装置 - Google Patents

レーザ電源装置

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JP2003243749A
JP2003243749A JP2002038364A JP2002038364A JP2003243749A JP 2003243749 A JP2003243749 A JP 2003243749A JP 2002038364 A JP2002038364 A JP 2002038364A JP 2002038364 A JP2002038364 A JP 2002038364A JP 2003243749 A JP2003243749 A JP 2003243749A
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Japan
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voltage
pulse
inverter
laser
power supply
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JP2002038364A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Iwabuki
寛康 岩蕗
Akihiko Iwata
明彦 岩田
Akihiro Suzuki
昭弘 鈴木
Masato Matsubara
真人 松原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電電極に高周波電流を供給し放電させてレ
ーザ光を発生させるためのレーザ電源装置において、パ
ルス低レベル時には商用電源電圧の√2倍程度の低い電
圧を放電電極に印加するため、放電電種にはパワーが入
りにくく、放電の維持が困難であった。 【解決手段】 インバータ部を、連続動作以外に、群パ
ルス動作による間欠動作とすることで放電電極部の電力
を調整し、インバータ連続動作によるパルス高レベル期
間と、インバータ間欠動作によるパルス低レベル期間を
つくる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ放電加工
のための電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、特開平9-232658号公
報に示されたレーザ電源装置を示す。同図において、D
1は商用電源を整流する整流部、15は前記整流部D1
によって平滑された電圧を昇圧する昇圧コンバータ部、
17は前記昇圧コンバータ部により昇圧された電圧を高
周波に変換するインバータ部、19は2次側に接続され
る負荷と絶縁するための絶縁トランス、21は放電電
極、23は所定の電力を供給するマッチング部である。
【0003】次に動作について説明する。商用電源を整
流する整流部D1が商用電源が整流され、昇圧コンバー
タ部15では平滑コンデンサC1およびインダクタL1
により、前記整流部D1で得られた整流電圧(脈流)を平
滑して直流電圧を得ている。また昇圧コンバータ部15
には昇圧およびパワーコントロールを行うためのスイツ
チ素子Q0が設けられており、ダイオードD2およびコ
ンデンサC2が設けられている。なおこのダイオードD
2およびC2は必ずしも必要ではない。さらにインバー
タ部17は前記昇圧コンバータ部15により昇圧および
パワーコントロールされた電圧を高周波電圧に変換す
る。この高周波電圧を絶縁トランス19、調整されたマ
ッチング部23を介して放電電極21に供給し、放電電
極21に電流を流してレーザ光を発光させる。昇圧コン
バータ部15に設けられているスイッチ素子Q0により
昇圧およびパワーコントロールを行うが、スイッチ素子
Q0がオフの場合においても商用電源電圧の√2倍の電
圧をインバータ部17に供給している。
【0004】スイツチ素子Q0がオフで、昇圧およびパ
ワーコントロールしていない状態でも商用電源電圧の√
2倍の電圧をインバータ部17に供給しているため、一
定の電流が流れており、マツチング部23はこの電流に
より放電電極21がレーザ光を発する直前の状態として
いる。そのためこのときスイツチ素子Q0の損失はゼロ
である。
【0005】以上からレーザ光として出力しない注入電
力のパワーコントロールを止めることによりスイツチン
グ損失を最小にし、かつ昇圧を行うことができる。また
昇圧コンバータ部15により昇圧するので昇圧トランス
を用いる必要が無く、重量的およびスペース的に有利と
なる。
【0006】なおこの例では昇圧およびパワーコントロ
ールを昇圧コンバータ部15で行う構成となっているた
め、昇圧トランスを用いる必要が無いことが明記されて
いる。またマッチング23は電源の内部インピーダンス
と負荷インピーダンスとの整合をとり、負荷に最大の電
力を取り出すためのマッチング回路であって昇圧機能は
無い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】数kW出力の大型レー
ザ発振機では、数kV〜数10kVの高電圧を放電電極
に印加することが要求される。上記先行例のレーザ電源
装置にあっては、昇圧およびパワーコントロールを昇圧
コンバータ部のみで行っている。そのため商用電源電圧
を、数kW出力を得るためのレーザ発振用放電電極への
印加電圧まで昇圧する場合、昇圧コンバータ部には高耐
圧のスイツチ素子が要求される。また高電圧を得るため
に汎用のスイッチ素子を多直列化した場合、そのスイッ
チ素子の制御が難しくなるという問題があった。
【0008】また大出力の交流放電を行うために、昇圧
コンバータを用いずに、昇圧トランスのみで商用電源電
圧をレーザ発振用放電電極への印加電圧まで昇圧させる
場合では、商用電源電圧を整流平滑した電圧と放電電極
印加電圧の比をトランスの昇圧比として、2次側巻き線
を決める必要がある。トランスのみで商用電源電圧を放
電電極印加電圧まで昇圧する場合、その昇圧比を高くす
る必要があり、2次側の巻き数が多くなるため、巻き線
間の浮遊容量が大きくなり異常な振動が発生する、絶縁
が劣化するため昇圧比を大きくとれない、といった問題
があった。
【0009】また昇圧トランスの巻き数を多くした場
合、トランスの2次側巻き数の2乗に比例する2次側漏
れインダクタンスが大きくなるために電圧降下が大き
く、電源からレーザ発振のための電力を効率よく得るこ
とが困難であった。また所望の電圧を得るために2次側
巻き数を多くしたトランスを使用する場合、トランスの
漏れインダクタンスを低減するためにトランスを多並列
化する必要があり、コスト面、スペース面で不利である
という問題があった。
【0010】さらにレーザ加工においては、後で参照す
る図6に示すように加工目的に応じてレーザ出力を1〜
数kHzにパルス化する必要がある。そのときパルスの
高レベル期間においては光としてレーザ出力を得る。さ
らにパルス低レベル期間においても、次のパルス高レベ
ル期間に容易にレーザ出力を得ることができるように、
レーザ光としては出力を得ないが放電を持続させておく
必要がある。このとき入力パワーはレーザ光としての出
力を発生しない値まで下げておく必要がある。ここで放
電電極は誘電体構造であるため容量性の負荷である。そ
のため昇圧コンバータによるパワーコントロールでは、
パルス高レベル時には高い電圧が放電電極に印加される
ため問題ないとしても、パルス低レベル時には商用電源
電圧の√2倍程度の低い電圧を放電電極に印加するた
め、放電電種にはパワーが入りにくく、放電の維持が困
難であるという問題があった。
【0011】従って本発明は、上述の課題を解決したレ
ーザ電源装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のレー
ザ電源装置は、放電電極に高周波電流を供給し放電させ
てレーザ光を発生させるためのレーザ電源装置におい
て、商用電源を整流して平滑な直流を得る整流部と、こ
の整流部により整流された直流を昇圧する昇圧コンバー
タ部と、この昇圧コンバータ部により昇圧された電源を
高周波に変換するインバータ部と、このインバータ部に
より高周波に変換された電源をレーザ発振用放電電極へ
の印加電圧まで昇圧する昇圧トランスと、この昇圧トラ
ンスにより昇圧された電源を印加して放電を発生する放
電電極とを備える。
【0013】請求項1のレーザ電源装置では、このよう
に整流部により整流された直流を一旦昇圧する昇圧コン
バータ部を設け、この昇圧コンバータ部により昇圧され
た直流電圧を高周波に変換するインバータ部と、このイ
ンバータ部により高周波に変換された高周波電圧をレー
ザ発振用放電電極への印加電圧まで昇圧する昇圧トラン
スとを組み合わせることにより、所望の電圧を得るため
の昇圧トランスの巻数比を減らすことができる。これよ
りトランスの2次側巻き数を滅らすことができる。よっ
てトランスの2次側漏れインダクタンスを低減できる。
これより電源からの電力を効率よく放電電極に印加する
ことができるため、レーザの発振効率を向上できるとと
もにトランスを小型化、低コスト化できる。
【0014】請求項2のレーザ電源装置は、昇圧コンバ
ータ部の昇圧電圧を商用電源電圧以上、レーザ発振用放
電電極部への印加電圧以下にし、この昇圧コンバータ部
により昇圧された電源をインバータ部により高周波に変
換し、この高周波に変換された電圧を昇圧トランス部で
レーザ発振用放電電極への印加電圧まで昇圧する。
【0015】この請求項2のレーザ電源装置では、この
ように昇圧コンバータでトランスの1次側電圧を商用電
源電圧以上に昇圧させることにより、同一パワーを得る
ためのインバータ素子電流を低下させることができるの
で、スイツチ素子には定格電流の大きいものが要求され
ず、比較的低廉な部品を用いることができる。また昇圧
電圧を商用電源電圧以上で、レーザ発振用電極への印加
電圧以下の適当な値に設定するため、スイッチ素子は高
耐圧品を必要とせず、さらには多直列で用いる必要もな
い。そのためコスト面で有利であるとともに、ゲート回
路を簡略化できる。また昇圧コンバータにより一旦昇圧
させているので、上記請求項1と同様にトランス2次側
漏れインダクタンスを低滅できるため、電源からの電力
を効率よく放電電極に印加できる。これによりレーザの
発振効率が向上できるとともに、トランスを小型化、低
コスト化できる。
【0016】請求項3のレーザ電源装置は、インバータ
部を連続動作と間欠動作の群パルス動作させることによ
り放電電極部の電力を調整し、インバータ連続動作のパ
ルス高レベル期間とインバータ間欠動作のパルス低レベ
ル期間を設けている。
【0017】この請求項3のレーザ電源装置では、イン
バータ部を連続動作と間欠動作の群パルス動作させるこ
とにより放電電極部に印加する電力を調整できる。イン
バータ連続動作時には放電電極へ印加する平均電力が高
いため、平均レーザ出力の高いパルス高レベル期間をつ
くり、インバータ間欠動作時には放電電極へ印加される
平均電力が低いため、パルス低レベル期間を作る。この
とき昇圧コンバータにより一旦電圧を昇圧しているの
で、商用電源電圧より高い電圧でインバータを動作さる
ことができる。これにより放電電流の小電流領域である
パルス低レベル期間にも、パルス高レベル期間と同様に
高いピーク電圧で放電を発生させることができる。よっ
てパルス低レベル期間におけるレーザ強度分布の偏りを
無くすことができるため、放電の安定化が図れ、レーザ
の発振効率が上がる。またパルス低レベル期間にはイン
バータが間欠動作しているため、インバータスイッチ素
子のスイッチング損失を低滅できる。
【0018】請求項4のレーザ電源装置は、パルス高レ
ベル期間のインバータ群パルス幅はレーザ発振閾値出カ
相当以上、パルス低レベル期間のインバータ群パルス幅
はレーザ発振閾値出カ相当以下に設定する。
【0019】レーザ加工においては、加工目的に応じて
レーザ出力を1〜数kHzにパルス化する必要がある。
このときパルスの高レベル期間においては、レーザ光と
してレーザ出力を得る。しかしパルス低レベル期間にお
いても、次のパルス高レベル期間に滑らかに移行できる
ように、放電電極部において、レーザ光としての出力は
得ないが種火としての放電は持続させておく必要があ
る。このとき入力パワーはレーザ光としての出力を発生
しない値まで下げる必要がある。そこで請求項4のレー
ザ電源装置では、パルス高レベル期間には、インバータ
を連続動作あるいはインバータ群パルス幅をレーザ発振
闘値出力相当以上にすることによりレーザ光としてレー
ザ出力を得る。パルス低レベル期間にはインバータ群パ
ルス幅をレーザ発振閾値相当以下にすることにより、入
力のパワーをレーザ光として出力を得ない値まで下げる
ことができるのでパルス低レベル期間のレーザ発振を抑
制できる。また放電電極部には商用電源電圧よりも高い
ピーク電圧を印加していることから、パルス低レベル期
間での放電を安定に維持することができるため、滑らか
にレーザ出力停止状態からレーザ出力の状態に移行でき
る。これによりレーザの発振効率が向上する。
【0020】請求項5のレーザ電源装置は、請求項3に
おいて、パルス低レベル期間のインバータパルス幅を、
パルス高レベル期間のインバータパルス幅よりも狭くし
ている。
【0021】この請求項5のレーザ電源装置では、パル
ス低レベル期間のインバータパルスの幅を、パルス高レ
ベル期間のインバータパルス幅よりも狭くすることによ
り、放電電極部への入力パワーを抑制できるので、パル
ス低レベル期間のレーザ発振を抑制できる。また商用電
源電圧より高いピーク電圧を印加できるので請求項4の
ものと同様にパルス低レベル期間での放電を安定に維持
することができ、レーザ出力停止状態から滑らかにレー
ザ光としてレーザ出力を取り出せる状態に移行できる。
これによりレーザ発振効率が向上する。
【0022】請求項6のレーザ電源装置は、請求項3に
おいて、パルス低レベル期間は、パルス高レベル期間に
比べて昇圧コンバータ出力を低下させている。
【0023】この請求項6のレーザ電源装置では、パル
ス低レベル期間において、昇圧コンバータ出力をパルス
高レベル期間時の出力電圧に比べて下げることにより放
電電極部への入力パワーを抑制できる。また昇圧コンバ
ータ部の制御では、出力電圧を商用電源電圧の√2倍以
下には下げることができないので、発振閾値電力が低い
場合ではこの電力を放電電極部に印加するとレーザ発振
をしてしまう。昇圧コンバータ部の出力電圧を下げ、イ
ンバータ部を群パルス動作させることにより、放電電極
部には商用電源電圧よりは高いピーク電圧が印加でき、
かつ発振閾値電力よりも十分に小さいパワーを印加でき
る。これによりレーザ発振を抑制することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】実施形態1 数kW出力の大型レーザ発振機では、数kV〜数10k
Vの高電圧を放電電極に印加することが要求される。先
行例のレーザ電源装置にあっては、昇圧およびパワーコ
ントロールを昇圧コンバータ部のみで行っている。その
ため商用電源電圧を、数kW出力を得るためのレーザ発
振用放電電極への印加電圧まで昇圧する場合、昇圧コン
バータ部には高耐圧のスイッチ素子が要求される。また
高電圧を得るために汎用のスイッチ素子を多直列化した
場合、そのスイッチ素子の制御が難しくなるという間題
があった。
【0025】また大出力の交流放電を行うために、昇圧
コンバータを用いずに、昇圧トランスのみで商用電源電
圧をレーザ発振用放電電極への印加電圧まで昇圧させる
場合では、電源出力電圧と放電電極印加電圧の比をトラ
ンスの昇圧比として、2次側の巻き数を決める必要があ
る。そのため高電圧を得るために昇圧比を高くとった場
合には、2次側の巻き数が多くなるため、巻き線間の浮
遊容量が大きくなり異常な振動が発生する、絶縁が劣化
するため昇圧比を大きくとれない、といった問題があっ
た。
【0026】また昇圧トランスの巻き数を多くした場
合、2次側巻き数の2乗に比例する昇圧トランスの2次
側漏れインダクタンスが大きくなるため、電圧降下が大
きく、電源からレーザ発振のための電力を得ることが困
難であった。また所望の電力を得るために2次側巻き数
を多くしたトランスを使用する場合、トランスの漏れイ
ンダクタンスを低減するためにトランスを多並列化する
必要があり、コスト面、スペース面で不利であるといっ
た問題があった。今回の発明により、これらの問題点を
解決する。
【0027】まずトランスの漏れインダクタンスについ
て考える。トランス漏れインダクタンスに関する考え方
の前提として、1次巻き線の上に2次巻き線を巻いたト
ランスを念頭に置く。1次巻き線による磁束のほとんど
は外側に巻かれた2次巻き線にて鎖交するが、2次巻き
線によって発生する磁束のうち、2次巻き線と1次巻き
線との間に発生するものは1次巻き線には鎖交しない。
従って2次側からみたトランスの漏れインダクタンスは
2次巻き線によるものであると考え、その大きさは2次
巻き線の2乗に比例すると考える。
【0028】鎖交磁束数をΦ、磁束密度をB、トランス
のコア断面積をS、トランス巻き数をN、半周期をT、
印加電圧をE、印加電圧の周波数をfとすると、一般式
より 鎖交磁束数Φ=Nφ=BSN=LI=ET L∝B=ET/SN=E/2SNf となる。
【0029】まず1次側電圧を増加した場合、磁束密度
Bを一定にするためにl次側巻き線の巻き数を増加する
だけであるので、2次側から見た漏れインダクタンスは
変化しない。次にBを一定の条件でfを増加すると、l
次側巻き数がfの反比例で減るから2次側巻き数の2乗
に比例する漏れインダクタンスは大幅に滅る。
【0030】図2はこの関係を示したものである。図2
(a)は従来の電源電圧を200Vとしたときの昇圧コン
バータ部による昇圧比と昇圧トランスの巻き数比の関係
を示している。図2(a)に示すように昇圧コンバータ部
の昇圧比を上げるにつれて、昇圧トランスの巻き数比を
低減できる。
【0031】図2(b)は例えば従来のインバータ周波数
を200kHzとした場合で、インバータ周波数とトラ
ンスの漏れインダクタンスの関係を示している。昇圧コ
ンバータ部により商用電源電圧を昇圧して昇圧トランス
の巻き数比を低減する。これに伴ってインバータ周波数
を上げる。これによってトランスの巻き数を低滅できる
ため、2次側巻き数の2乗に比例するトランス2次側偏
れインダクタンスを大幅に低減できる。
【0032】以上よりトランスの2次側漏れインダクタ
ンスを低滅できるため、電源からの電力が効率よく放電
電極に供給され、レーザの発振効率を向上できるととも
にトランスを小型化、低コスト化できる。
【0033】図1はこの発明に係わるレーザ電源装置を
示している。図1を参照するに、このレーザ電源装置で
は、商用200Vの三相交流電源を整流して脈流を得る
整流部100と、平滑コンデンサC1およびインダクタ
L1により、整流電圧を平滑して直流電圧を得て、それ
を昇圧する昇圧コンバータ部10と、昇圧コンバータ部
10により昇圧された直流電圧を高周波に変換するため
に複数のスイッチ素子Q1〜Q4からなるインバータ部
110と、このインバータ部110により高周波に変換
された高周波電圧をレーザ発振用放電電極部120への
印加電圧まで昇圧する昇圧トランス部20と、この昇圧
トランス部20により昇圧された電圧の供給によりレー
ザを発する放電電極部120とを備えている。
【0034】昇圧コンバータ部10にはスイッチ素子S
1が設けられており、昇圧コンバータ部10の出力電圧
値Voは、duty比設定回路81により、このスイッ
チ素子S1のduty比を変えることにより任意に設定
できる。例えばこのスイッチ素子S1をオン/オフする
PWM(パルス幅変調)制御によって、昇圧コンバータ
部10の出力電圧Voを任意の一定電圧に調整すること
が可能である。
【0035】なお昇圧コンバータ部10により昇圧する
電圧値は、昇圧コンバータ部10に使用するスイッチ素
子S1およびインバータ部に使用するスイッチ素子Q1
〜Q4の素子耐電圧によって決定する。昇圧電圧を高く
するとスイッチ素子の高耐圧化が要求されるため、昇圧
コンバータによる昇圧比は1:1〜1:5程度に選ぶと
良い。これにより後述の昇圧トランス20において、同
一出力を得るための巻き数比を減らすことができる。
【0036】インバータ部110は4組のスイツチ素子
Q1〜Q4からなっており、Q1とQ2、Q3とQ4の
組み合わせを、スイッチング信号作成回路82よりのス
イッチング信号で交互に高周波でオン/オフすることに
より、昇圧された電圧を高周波に変換する。周波数を上
げるにつれてトランスの漏れインダクタンスを低減する
ことができるが、周波数の上昇に伴ってスイッチ素子Q
1〜Q4のスイッチング損失が増加するため、周波数は
これらの兼ね合いで決定する。そのためインバータ周波
数は100kHz〜1MHz程度に選ぶとよい。これに
より同一電力を得るためのトランスの巻き数を減らすこ
とができる。
【0037】昇圧トランス部20は、インバータ部11
0により高周波に変換された高周波電圧をレーザ発振用
放電電極120への印加電圧まで昇圧する。
【0038】以上より整流部100により得られた直流
電圧を一旦昇圧する昇圧コンバータ部10を設け、この
昇圧コンバータ部10により昇圧された電圧を高周波に
変換するインバータ部110と、このインバータ部11
0により高周波に変換された電圧を昇圧する昇圧トラン
ス20とを組み合わせることにより大出力の電源を作り
出すことができ、かつ所望の電圧を得るための昇圧トラ
ンス部20の巻き数比を減らすことができるため、巻き
線間の浮遊容量を小さくすることができ、異常な振動が
発生する、絶縁が劣化するため昇圧比を大きくとれない
といった間題を解決できる。
【0039】また昇圧トランス部20の2次側巻き数を
減らすことができるので、2次側巻き数の2乗に比例す
るトランスの2次側漏れインダクタンスを大幅に小さく
することができ、電源から効率よくレーザ発振のための
電力を得ることができる。さらにはトランスを小型化で
きるためコスト面、スペース面で有利である。
【0040】実施形態2 この第2の実施形態では、図1のレーザ電源装置におい
て、昇圧コンバータ部10の昇圧電圧を商用電源電圧以
上、レーザ発振用放電電極への印加電圧以下にし、この
昇圧された電圧をインバータ部110で高周波に変換
し、この高周波に変換された電圧を昇圧トランス20で
レーザ発振用放電電極120への印加電圧まで昇圧して
いる。
【0041】このように昇圧トランス部120の1次側
電圧をN倍に昇圧することにより、商用電源電圧から直
接得ていた電力と同一の電力を得るための1次側素子電
流が1/N倍に低下する。そのため昇圧コンバータ部1
0による昇圧電圧を、使用する素子の定格電流に応じて
設走することで、インバータ部110のスイッチ素子Q
1〜Q4には定格電流の大きな素子が要求されず、比較
的低廉な素子を使用することができる。
【0042】昇圧コンバータ部10により昇圧する電圧
値は、昇圧コンバータ部10に使用するスイッチ素子S
1およびインバータ部110に使用するスイッチ素子Q
1〜Q4の素子耐圧によって決定する。昇圧電圧を高く
するとスイッチ素子S1およびQ1〜Q4には高耐圧の
ものが要求されるため、商用電源の整流平滑電圧√2×
200Vに対して、昇圧コンバータ部10の昇圧比は
1:1〜1:5以下(昇圧電圧1250V以下)に選ぶ
と良い。このようにすればスイッチ素子S1およびQ1
〜Q4には高耐圧のものを用いる必要が無く、汎用品を
利用することができる。また高耐圧化のために素子を多
直列で使用する必要も無い。そのためコスト面で有利に
なるとともにゲート回路を簡略化できる。
【0043】またこのときのインバータ部110の周波
数を増加させるにつれて、トランスの漏れインダクタン
スを低減させることができるが、周波数が増加するにつ
れてインバータ素子Q1〜Q4のスイツチング損失が増
える。また容量性の放電電極とのマッチングの問題もあ
る。これらの兼ね合いからインバータ周波数は100k
Hzがら1MHzの高周波に選ぶとよい。このように高
周波にするとトランスの巻き数を大幅に減らすことがで
きる。この高周波に変換された電源を後段の昇圧トラン
ス部20でレーザ発振用放電電極部120への印加電圧
(数kV〜数10kV)まで昇圧する。
【0044】例として図3に示すように、商用電源電圧
200Vをレーザ発振用放電電極への印加電圧として〜
10kVまで昇圧するとする。
【0045】図3(a)に示すように、昇圧コンバータを
用いずに昇圧トランス部60のみでレーザ発振用放電電
極520への印加電圧まで昇圧するとすると、トランス
の1次側電圧は商用電源を整流平滑したものであるので
√2×200Vとなり、必要な昇圧トランス部60の巻
き数比は1:35になる。
【0046】図3(b)に示すように昇圧トランス部20
の1次側電圧を、一旦昇圧コンバータ部10により商用
電源電圧より昇圧する。昇圧コンバータ部10による昇
圧電圧は、昇圧コンバータ部10のスイツチ素子S1お
よびインバータ部110のスイッチ素子Q1〜Q4の素
子耐圧問題から1〜5倍(250V〜1250V)に選
ぶ。これとともにインバータ部110の動作周波数は1
00kHzから1MHz程度の任意の値に設定する。こ
れにより図3(a)に比べると同一出力を得るための昇圧
トランス部20の巻き数は、1〜1/5倍(トランス昇
圧比1:35〜l:7)まで低減できる。そのため2次
側巻き数の2乗に比例する昇圧トランス部20の2次側
漏れインダクタンスは1〜1/25倍まで低減できる。
これにより請求項1と同様にトランスの小型化、低コス
ト化が図れるとともに、スイッチ素子S1およびQ1〜
Q4には高耐圧のものを用いる必要が無く、汎用品を利
用することができる。また高耐圧化のために素子を多直
列で使用する必要も無い。そのためコスト面で有利にな
るとともにゲート回路を簡略化できる。
【0047】実施形態3 放電電極は容量性負荷になっている。そのためパワーコ
ントロールを昇圧コンバータで行った場合で、高出力を
得る場合においては、高電圧を放電電極に印加するので
問題ないが、比較的低出力を望む場合には、低電圧を放
電電極に印加するので放電電極へのパワーが入力されに
くく、放電の維持を困難にし、レーザ発振効率が下がる
といった間題があった。また昇圧およびパワーコントロ
ールを行う昇圧コンバータが無く、パワーコントロール
をインバータのPWM(パルス幅変調)等で行った場合
でも、放電電極には商用電源電圧の√2倍の電圧しかか
からず、上記と同様の問題があった。
【0048】そこで第3の実施形態では、これを解決す
る方法として、昇圧コンバータ部10の出力電圧Voを
商用電源電圧よりも高い電圧で一定にし、そして図4に
示すようにインバータ部110の動作を連続動作と間欠
動作の群パルス動作させることにより、放電電極部12
0の電力を調整する方法を提供している。
【0049】連続動作と間欠動作の群パルス動作とする
ために、図1のスイッチング信号作成回路82におい
て、インバータ部110のスイッチ素子Q1〜Q4に駆
動信号を供給するための回路に、例えばANDゲートを
用い、その一方の入力部に、インバータ周波数と同じ周
波数の信号(A)を供給し、他方の入力部には、ゲートを
オン/オフさせるための信号(B)を供給する。この信号
(B)はインバータ周波数よりも低い1〜数100kHz
の信号とし、電力指令信号に基づき、その信号(B)のd
uty比を0から100%の間で変化させることによ
り、上記連続動作と間欠動作の群パルス動作を実現でき
る。
【0050】あるいは、ROMに予め必要な複数の信号
パターンを書き込んでおき、指令信号に対応する信号パ
ターンを読出し、それを上記スイッチ素子Q1〜Q4に
駆動信号として供給する。
【0051】この方法により出力のパワーコントロール
が行える。インバータ連続動作時には放電電極へ印加す
る平均電力が高いため平均レーザ出力の高いパルス高レ
ベル期間をつくり、イソバータ間欠動作時には放電電極
へ印加される平均電力低いためパルス低レベル期間を作
る。またこのとき昇圧コンバータ10により一旦電圧を
昇圧しているので、商用電源電圧より高い電圧でインバ
ータ部110を動作させることができる。これにより低
レーザ出力が要求される場合においても、高レーザ出力
時と同様に高いピーク電圧で放電を発生させることがで
きるので、放電の安定化が図れ、レーザの発振効率が上
がる。さらには低レーザ出力時にはインバータ部110
が間欠動作しているため、インバータ部110のスイッ
チ素子Q1〜Q4のスイッチング損失を低減できる。
【0052】実施形態4 レーザ加工においては、加工目的に応じてレーザ出カを
1〜数kHzにパルス化する必要がある。このときパル
スの高レベル期間においてはレーザ光としてレーザ出力
を得る。しかしパルス低レベル期間においても、次のパ
ルス高レベル期間に容易にレーザ出力を得ることができ
るように、レーザ光としては出力を得ないが放電を持続
させておく必要がある。このとき入力パワーは図5に示
すようにレーザ光としての出力を発生しない値まで下げ
ておく必要がある。
【0053】従来このパルス低レベル期間を作るために
は、図6に示すように、例えば整流部D1にサイリスタ
を使用して導通角を制御したり、あるいは従来例のよう
に昇圧コンバータ部10の昇圧動作を停止させて商用電
源電圧の√2倍程度の電圧を放電電極部120に印加す
るなどして、放電電極部120へ印加する電圧のピーク
値を下げていた。しかしながら放電電極部120は容量
性の負荷である。昇圧コンバータによるパワーコントロ
ールではパルス高レベル時には高いピーク電圧が放電電
極部120に印加されるため問題ないとしても、パルス
低レベル時には商用電源電圧の√2倍程度の低い電圧を
放電電極部120に印加するので、放電電極へはパワー
が入りにくく、放電の維持が困難であるという問題があ
った。
【0054】そこで第4の実施形態では、これを解決す
る方法として、図7に示すようにパルス低レベル期間の
インバータ群パルス幅は、放電は持続しているが、レー
ザ光としての出力を発生しないレーザ発振閾値出力以下
とする方式を提供している。
【0055】この方式を実現するには、上記信号(B)に
替えて、低出力期間にあっては更に周波数の低い1〜数
kHzの信号のオン/オフ信号にして上記ANDゲート
に供給すればよい。
【0056】これとは別に、パルス化周波数信号に応じ
てROMから所定の信号パターンを読み出すようにして
もよい。この場合も、パルス低レベル期間におけるイン
バータ群パルス幅は、前記レーザ発振閾値以下とする設
定にする。
【0057】また、第4の実施形態では高レベル期間と
レーザ発振閾値以下の低レベル期間を作り出せばよいの
で、2種類のパルス信号発生回路を備え、パルス化周波
数に応じていずれかの信号を採用して上記スイッチ素子
Q1〜Q4に供給してもよい。
【0058】これより、レーザ光としては出カを得ない
が放電を維持させておくパルス低レベル期間において
も、高いピーク電圧を放電電極に印加できるため、レー
ザ光としての出力を得ないが放電維持の状態を保つこと
ができる。またレーザパルス低レベル期間に安定した放
電を保つことができるため、次のパルス高レベル期間へ
の以降が容易になる。これによりレーザ発振効率が向上
する。
【0059】実施形態5 第5の実施形態は、昇圧コンバータ部10により一旦商
用電源電圧を昇圧し、これをインバータ部110に印加
し、そして図8に示すように、インバータ部110にお
いてはパルス低レベル期間に、インバータ動作パルスの
幅をパルス高レベル期間より狭くする。これにより放電
電極部120への入力パワーを抑制できるので、パルス
低レベル期間のレーザ発振を抑制できる。
【0060】放電電極部120への印加電圧ピークは、
昇圧コンバータ部110により商用電源電圧より高くな
っているので、パルス低レベル期間においても放電電極
部120には高いピーク電圧が印加される。これにより
上記実施の形態4と同様に、レーザ光としては出力を得
ないが放電を持続させておくパルス低レベル期間におい
ても、高いピーク電圧を放電電極に印加できるためレー
ザ光として出力を得ないが放電維持の状態に保つことが
できる。
【0061】またパルス低レベル期間に安定した放電を
保つことができるため、次のパルス高レベル期間への移
行が滑らかになる。これによりレーザの発振効率が向上
する。レーザ出力はスイッチ素子QlとQ2、Q3とQ
4の組み合わせで交互にオン/オフするインバータ部1
10のスイッチ素子Q1〜Q4をPWM(パルス幅変
調)制御することにより、放電電極部120への入力パ
ワーをコントロールすることができる。
【0062】実施形態6 レーザ発振が完全に停止している状態においても、レー
ザ光としての出力を得ることができる状態に滑らかに移
行することが望まれる。そのためレーザ発振が完全に停
止している状態においても、パルス動作時のパルス低レ
ベル期間よりもさらに小さい電力で放電を持続させてお
く必要がある。
【0063】そこで第6の実施形態では、これを解決す
るために図9に示すように、レーザパルス低レベル期間
において、昇圧コンバータ部10の出力電圧をレーザパ
ルス高レベル期間時の出力電圧に比べて下げることによ
り、放電電極部120への入力パワーを抑制する。
【0064】これを行うには、電力指令信号に基づき、
昇圧コンバータ部10のスイッチ素子S1のduty比
を変化させればよい。
【0065】昇圧コンバータの出力電圧をレーザ高レベ
ル期間時の出力電圧に比べて下げ、かつインバータ部を
群パルス動作させることにより、商用電源電圧よりも高
いピーク電圧を放電電極に印加しつつ、より小さい電力
でレーザ光としての出力を得ない放電維持の状態に保つ
ことができる。これによりレーザ出力停止状態からパル
ス高レベル期間への移行が容易になる。これによりレー
ザ発振効率が向上する。
【0066】昇圧コンバータ部10の出力は、スイッチ
素子S1のdutyにより任意に設定できる。例えばこ
のスイッチ素子S1をオン/オフするPWM(パルス幅
変調)制御によって、昇圧コンバータ部10の出力を一
定にできる。
【0067】
【発明の効果】請求項1のレーザ電源装置は、昇圧コン
バータ部および昇圧トランスにより昇圧するようにした
ので、所望の電圧を得るための昇圧トランスの巻数比を
減らすことができ、これよりトランスの2次側漏れイン
ダクタンスを低減できるため、電源からの電力を効率よ
く放電電極に印加することができ、トランスを小型化、
低コスト化できる。
【0068】請求項2のレーザ電源装置は、昇圧コンバ
ータ部の昇圧電圧を商用電源電圧以上、レーザ発振用放
電電極部への印加電圧以下にしたので、同一パワーを得
るためのインバータ素子電流を低下させることができる
ので、スイツチ素子には定格電流の大きいものが要求さ
れず、比較的低廉な部品を用いることができる。またス
イッチ素子は高耐圧品を必要とせず、さらには多直列で
用いる必要もない。そのためコスト面で有利であるとと
もに、ゲート回路を簡略化できる。
【0069】請求項3のレーザ電源装置は、インバータ
部を連続動作と間欠動作の群パルス動作させることによ
り放電電極部の電力を調整するようにしたものであり、
放電電流の小電流領域であるパルス低レベル期間にも、
パルス高レベル期間と同様に高いピーク電圧で放電を発
生させることができるため、放電の安定化が図れ、レー
ザの発振効率が上がる。またパルス低レベル期間にはイ
ンバータが間欠動作しているため、インバータスイッチ
素子のスイッチング損失を低滅できる。
【0070】請求項4のレーザ電源装置は、パルス高レ
ベル期間のインバータ群パルス幅はレーザ発振閾値出カ
相当以上、パルス低レベル期間のインバータ群パルス幅
はレーザ発振閾値出カ相当以下に設定したので、入力の
パワーをレーザ光として出力を得ない値まで下げること
ができ、パルス低レベル期間のレーザ発振を抑制でき
る。また放電電極部には商用電源電圧よりも高いピーク
電圧を印加していることから、パルス低レベル期間での
放電を安定に維持することができるため、滑らかにレー
ザ出力停止状態からレーザ出力の状態に移行できる。
【0071】請求項5のレーザ電源装置は、パルス低レ
ベル期間のインバータパルス幅を、パルス高レベル期間
のインバータパルス幅よりも狭くしたので、放電電極部
への入力パワーを抑制でき、パルス低レベル期間のレー
ザ発振を抑制できる。また商用電源電圧より高いピーク
電圧を印加できるのでパルス低レベル期間での放電を安
定に維持することができ、レーザ出力停止状態から滑ら
かにレーザ光としてレーザ出力を取り出せる状態に移行
できる。
【0072】請求項6のレーザ電源装置は、パルス低レ
ベル期間は、パルス高レベル期間に比べて昇圧コンバー
タ出力を低下させるようにしたので、放電電極部への入
力パワーを抑制できる。また昇圧コンバータ部の出力電
圧を下げ、請求項3のようにインバータ部を群パルス動
作させることにより、放電電極部には商用電源電圧より
は高いピーク電圧が印加でき、かつ発振閾値電力よりも
十分に小さいパワーを印加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のレーザ電源装置の構成図
【図2】 昇圧比と昇圧トランスの巻き数比の関係およ
びインバータ周波数とトランスの漏れインダクタンスの
関係を示したグラフ
【図3】 昇圧コンバータを不使用時と使用時とにおけ
る昇圧トランスの巻き数比を示した図
【図4】 インバータを連続動作と間欠動作の群パルス
動作させたときの放電出力と平均レーザ出力を示した図
【図5】 入力パワー対レーザ出力の関係を示したグラ
【図6】 インバータ出力電圧の低下させたときの放電
出力と平均レーザ出力を示した図
【図7】 パルス低レベル期間のインバータ群パルス幅
をレーザ発振閾値出力以下としたときの放電出力と平均
レーザ出力を示した図
【図8】 パルス低レベル期間に、インバータ動作パル
スの幅をパルス高レベル期間より狭くしたときの放電出
力と平均レーザ出力を示した図
【図9】 レーザパルス低レベル期間に、昇圧コンバー
タ部10の出力電圧をレーザパルス高レベル期間時の出
力電圧に比べて低下させたときの放電出力と平均レーザ
出力を示した図
【図10】 公報に示されたレーザ電源装置の構成図
【符号の説明】
10 昇圧コンバータ部、20 昇圧トランス部、81
duty比設定回路、82スイッチング信号作成回路、1
00 整流部、120 放電電極部、S1 スイッチ素
子、Q スイッチ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 昭弘 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 松原 真人 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F071 GG02 GG03 GG05 GG09 HH07 JJ01 JJ02 JJ05 5H007 AA02 CA02 CB02 CB04 CB05 CC07 CC13 DB01 EA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電電極に高周波電流を供給し放電させ
    てレーザ光を発生させるためのレーザ電源装置におい
    て、商用電源を整流して平滑な直流を得る整流部と、こ
    の整流部により整流された直流を昇圧する昇圧コンバー
    タ部と、この昇圧コンバータ部により昇圧された電源を
    高周波に変換するインバータ部と、このインバータ部に
    より高周波に変換された電源をレーザ発振用放電電極へ
    の印加電圧まで昇圧する昇圧トランスと、この昇圧トラ
    ンスにより昇圧された電源を印加して放電を発生する放
    電電極とを備えていることを特徴とするレーザ電源装
    置。
  2. 【請求項2】 昇圧コンバータ部の昇圧電圧を商用電源
    電圧以上、レーザ発振用放電電極部への印加電圧以下に
    し、この昇圧コンバータ部により昇圧された電源をイン
    バータ部により高周波に変換し、この高周波に変換され
    た電源を昇圧トランス部でレーザ発振用放電電極への印
    加電圧まで昇圧する請求項1記載のレーザ電源装置。
  3. 【請求項3】 インバータ部を連続動作と間欠動作の群
    パルス動作させることにより放電電極部の電力を調整
    し、インバータ連続動作のパルス高レベル期間とインバ
    ータ間欠動作のパルス低レベル期間をつくる請求項1記
    載のレーザ電源装置。
  4. 【請求項4】 パルス高レベル期間のインバータ群パル
    ス幅はレーザ発振閾値出カ相当以上、パルス低レベル期
    間のインバータ群パルス幅はレーザ発振閾値出カ相当以
    下にした請求項3記載のレーザ電源装置。
  5. 【請求項5】 パルス低レベル期間のインバータパルス
    幅を、パルス高レベル期間のインバータパルス幅よりも
    狭くした請求項3記載のレーザ電源装置。
  6. 【請求項6】 パルス低レベル期間は、パルス高レベル
    期間に比べて昇圧コンバータ出力を低下させた請求項3
    記載のレーザ電源装置。
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