JP2003243629A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003243629A JP2002038551A JP2002038551A JP2003243629A JP 2003243629 A JP2003243629 A JP 2003243629A JP 2002038551 A JP2002038551 A JP 2002038551A JP 2002038551 A JP2002038551 A JP 2002038551A JP 2003243629 A JP2003243629 A JP 2003243629A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャパシタを有する半導体装置の製造方法に関
し、キャパシタと導電プラグのコンタクトを良好にする
こと。 【解決手段】金属又は導電性金属酸化物からなるストッ
パー膜13を絶縁膜8上に形成した後に、ストッパー膜
13と絶縁膜8にホール8bを形成し、ホール8b内と
ストッパー膜13上にプラグ用導電膜を形成し、プラグ
用導電膜をストッパー膜13の上から研磨により除去し
てホール8b内に残すことによりホール8b内に導電性
プラグ14bを形成し、導電性プラグ14b及びストッ
パー膜13の上に下部電極用導電膜15、誘電体膜1
6、上部電極用導電膜17を順に形成し、その後に、絶
縁膜8上のストッパー膜13、下部電極用導電膜15、
誘電体膜16及び上部電極用導電膜17をパターニング
してキャパシタQ1 を形成する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、より詳しくは、キャパシタを有する
半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在量産されているFeRAM(Ferroe
lectric Random Access Memory)の強誘電体キャパシタ
はプレーナー構造である。
【0003】しかし、今後高集積化の要請から、セル面
積をより小さくできるスタック構造のキャパシタが必要
となる。 スタック構造は、強誘電体キャパシタの下部電
極の直下に半導体基板とのコンタクトのための導電性プ
ラグを有している。その導電性プラグの材料として、例
えば特開2001ー44376号公報に記載されている
ように、タングステン又はポリシリコンを用いるのが一
般的である。
【0004】一方、FeRAMは、ロジック品と混載す
る商品が多い。ロジックの半導体装置では、下側導電パ
ターンと上側導電パターンの接続にタングステンプラグ
を用いたプロセスを使用するのが一般的であり、回路を
設計するためのスパイスパラメータももちろんタングス
テンプラグ抵抗の値を用いている。
【0005】従って、蓄積された回路設計資産を生か
し、且つ開発工数・コストを下げる意味を考慮して、ロ
ジック混載FeRAMにおけるコンタクトプラグとして
は従来どおりタングステンプラグを用いるのが好まし
い。
【0006】次に、FeRAMのメモリセルにおいて、
タングステンプラグの上に接続されるスタックキャパシ
タの形成工程を説明する。
【0007】まず、図1(a) に示す構造になるまでの工
程を説明する。
【0008】シリコン基板101の素子形成領域の周囲
に素子分離絶縁膜102を形成し、その後に素子形成領
域にウェル103を形成する。さらに、ウェル103に
2つのMOSトランジスタ104を形成する。
【0009】MOSトランジスタ104は、ウェル10
3上にゲート絶縁膜104aを介して形成されたゲート
電極104bと、ゲート電極104bの両側のウェル領
域103内に形成されてソース/ドレインとなる不純物
拡散領域104c,104dを有している。また、ゲー
ト電極104bの両側面には、不純物拡散領域104c
内に不純物高濃度領域104dを形成するための絶縁性
サイドウォール105が形成される。
【0010】その後に、MOSトランジスタ104を覆
う層間絶縁膜107をシリコン基板101上に形成す
る。
【0011】続いて、層間絶縁膜107のうちMOSト
ランジスタ104の一方の不純物拡散領域104c上に
第1コンタクトホール107aを形成した後に、コンタ
クトホール107a内と層間絶縁膜107上にタングス
テン膜108を形成する。
【0012】次に、図1(b) に示すように、層間絶縁膜
107上に形成されたタングステン膜108は、化学機
械研磨(CMP)法によって除去される。そして、コン
タクトホール107a内に残されたタングステン膜10
8をコンタクトプラグ108aとして用いる。
【0013】次に、図1(c) に示すように、コンタクト
プラグ108aと層間絶縁膜107の上に、第1金属膜
109、強誘電体膜110、第2金属膜111を順に形
成する。
【0014】さらに、第1金属膜109、強誘電体膜1
10及び第2金属膜111をフォトリソグラフィー法に
よりパターニングすることにより強誘電体キャパシタ1
12を形成する。強誘電体キャパシタ112において、
第1金属膜109を下部電極とし、第2金属膜111を
上部電極とする。強誘電体キャパシタ112はスタック
型であり、下部電極109aはその下のコンタクトプラ
グ108aを介してMOSトランジスタ104の一方の
不純物拡散層104cに接続される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ここで、強誘電体キャ
パシタ直下のプラグについて考える。
【0016】コンタクトプラグ形成時にCMP処理を行
うが、その時に図1(b) に示したように、コンタクトプ
ラグの周囲にエロージョンやリセスが発生して段差が生
じ、同時にコンタクトプラグの上面も研磨されてしま
う。この段差は、下部電極109に僅かな凹部を生じさ
せてその上の強誘電体膜110の結晶化に悪影響を及ぼ
して分極特性を劣化させることがある。
【0017】また、強誘電体キャパシタ112を形成す
る工程やその後の工程では、結晶化アニールあるいは回
復アニールなど数々の熱工程を必要とする。
【0018】ところで、特開平10−303398号公
報に記載されているように、強誘電体キャパシタ直下の
コンタクトプラグの材料にタングステンを用いた場合、
タングステンプラグは非常に速い速度で且つ低い温度で
酸化して下部電極とでコンタクト不良を生じさせる。ま
た、強誘電体キャパシタ直下のコンタクトプラグの材料
にポリシリコンを用いる場合でも、タングステンほどで
はないにしろやはり酸化してしまう。一旦酸化が始まる
とプラグ全体まで広がり、容易にコンタクト不良を起こ
し、FeRAMデバイスの歩留まりの低下を引き起こ
す。
【0019】このように、強誘電体キャパシタの性能を
向上させるには、さまざまなアニールを必要とするのだ
が、強誘電体キャパシタ直下のコンタクトプラグを正常
に機能させるためにはある程度温度を下げる必要があ
る。
【0020】従って、強誘電体のキャパシタの性能向上
とプラグのコンタクトの性能向上はトレードオフの関係
にあった。
【0021】また、従来の強誘電体キャパシタの性能を
維持するための技術として、バリアメタルを介してコン
タクトプラグと下部電極を接続するとともに下部電極の
下でバリアメタルを酸化防止用の絶縁膜で覆う構造が特
開2000−138349号公報、特開2000−34
9252号公報に記載されている。そのような構造を形
成するために、バリアメタルとその周囲の絶縁膜の双方
の上面を平坦化する研磨工程が加わえられているが、絶
縁膜とバリアメタルとの研磨速度の違いから、図1(b)
に示したと同様にエロージョンやリセスが発生するおそ
れがある。しかも、バリアメタルと絶縁膜の成膜工程や
絶縁膜とバリアメタルの研磨工程が加わり、さらにコン
タクトプラグに対するバリアメタルの位置合わせマージ
ンを考えなくてはならず、微細化には不向きである。
【0022】また、コンタクトプラグの酸化防止構造と
して、コンタクトホール内であって導電性プラグの上部
に酸化防止用のバリアメタル層を形成することが、特開
2000−349255号公報、特開2000−174
224号公報に記載されている。しかし、そのような構
造では、コンタクトホールの上部にバリアメタル層を埋
め込むためのスペースを選択的に確保することが難し
い。
【0023】本発明の目的は、キャパシタ下部電極とコ
ンタクトプラグのコンタクトを良好にすることができる
半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、半導体
基板表面に形成された不純物拡散領域と、前記半導体基
板の上方に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜に形成され
たホールと、前記ホール内に形成されて前記不純物拡散
領域に電気的に接続され且つ前記絶縁膜の上から出てい
る端部を有する導電性プラグと、前記絶縁膜の上に形成
されて前記導電性プラグの前記端部を包みこむキャパシ
タ下部電極と、前記キャパシタ下部電極の上に形成され
たキャパシタ誘電体膜と、前記キャパシタ誘電体膜の上
に形成されたキャパシタ上部電極とを有することを特徴
とする半導体装置により解決される。 または、半導体
基板に不純物拡散領域を形成する工程と、前記半導体基
板の上方に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上に金
属又は導電性金属酸化物よりなるストッパー膜を形成す
る工程と、前記ストッパー膜と前記絶縁膜にホールを形
成する工程と、前記ホール内と前記ストッパー膜上に導
電膜を形成する工程と、前記導電膜を研磨して前記スト
ッパー膜上から除去するとともに、前記ホール内に残し
た前記導電膜を前記不純物拡散領域に電気的に接続され
る導電性プラグとする工程と、前記導電性プラグ及び前
記ストッパー膜の上に下部電極用導電膜、誘電体膜、上
部電極用導電膜を順に形成する工程と、前記上部電極用
導電膜、前記誘電体膜、前記下部電極用導電膜及び前記
ストッパー膜をパターニングしてキャパシタを前記絶縁
膜上に形成する工程とを有することを特徴とする半導体
装置の製造方法により解決される。
【0025】次に、本発明の作用について説明する。
【0026】本発明の半導体装置によれば、半導体基板
上の絶縁膜に形成されるホール内に埋め込まれる導電性
プラグの上端部を絶縁膜から上にはみ出させ、その導電
性プラグのうち絶縁膜から出ている部分をキャパシタ下
部電極で包むように接続している。
【0027】従って、導電性プラグとキャパシタ下部電
極の接続面積が増えてそれらのコンタクトが良好にな
る。しかも、導電性プラグの上端部はホールよりも上の
位置にあるが、その上端部は絶縁膜の上でキャパシタ下
部電極に囲まれているので、キャパシタ形成時又はその
後に行われる酸素雰囲気中でのアニールにより導電性プ
ラグが酸化されることはない。
【0028】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、金属又は導電性金属酸化物からなるストッパー膜
を絶縁膜上に形成した後に、ストッパー膜と絶縁膜にホ
ールを形成し、ホール内とストッパー膜上にプラグ用導
電膜を形成し、プラグ用導電膜をストッパー膜の上から
研磨により除去してホール内に残すことによりホール内
に導電性プラグを形成し、導電性プラグ及びストッパー
膜の上に下部電極用導電膜、誘電体膜、上部電極用導電
膜を順に形成し、その後に、絶縁膜上のストッパー膜、
下部電極用導電膜、誘電体膜及び上部電極用導電膜をパ
ターニングしてキャパシタを形成するようにしている。
【0029】従って、絶縁膜上面上からストッパー膜を
除去した後の研磨によって導電性プラグの上面とストパ
ー膜の上面を平坦化する場合に、導電性プラグの周囲に
存在するストパー膜は、酸化シリコン等の絶縁膜に比べ
て研磨され難いので、導電性プラグの周辺にエロージョ
ンやリセスが生じ難くなり、研磨面の平坦性が向上す
る。
【0030】これにより、導電性プラグとストパー膜の
上に形成される下部電極用導電膜が従来よりも平坦にな
って、下部電極用導電膜の上に形成される誘電体膜の結
晶性が向上する。
【0031】また、導電性プラグの形成のための研磨の
最終段階でストッパー膜上面と導電性プラグ上面との平
坦化を同時に行われるので、従来よりも増加する工程は
主にストッパー膜の形成工程が増える程度であり、スト
ッパー膜を単独でパターニングすることはないしそのパ
ターニングのための位置合わせをする必要はなく、スル
ープットの大幅の低下や歩留まりの低下が避けられる。
また、ストッパー膜は下部電極用導電膜に続いてパター
ニングされて、キャパシタの下部電極の下層部を構成す
る。
【0032】なお、ストッパー膜としては、例えばキャ
パシタ下部電極などに用いられるイリジウム(白金族金
属膜)などを用いる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0034】図2〜図9は、本発明の実施形態に係る半
導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0035】まず、図2(a) に示す断面構造を形成する
までの工程を説明する。
【0036】図2(a) に示すように、n型又はp型のシ
リコン(半導体)基板1のトランジスタ形成領域の周囲
にフォトリソグラフィー法により素子分離用溝を形成し
た後に、その中に酸化シリコン(SiO2)を埋め込んで素子
分離絶縁膜2を形成する。そのような構造の素子分離絶
縁膜2は、STI(Shallow Trench Isolation)と呼ばれ
る。なお、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)
法により形成した絶縁膜を素子分離絶縁膜として採用し
てもよい。
【0037】続いて、シリコン基板1のメモリセル領域
Aとロジック領域Bのそれぞれにおける所定のトランジ
スタ形成領域にn型不純物とp型不純物のいずれかを選
択的に導入してウェル1a,1bを形成する。なお、図
において、メモリセル領域Aのウェル1aはp型であ
り、ロジック領域Bのウェル1bはn型を示している
が、ロジック領域BにおいてCMOSが形成される場合
にはn型とp型の双方のウェルが形成される。n型のウ
ェルとp型のウェルの打ち分けは、レジストパターンを
マスクに用いて行われる。
【0038】さらに、シリコン基板1のウェル1a,1
bの表面を熱酸化して、ゲート絶縁膜3となるシリコン
酸化膜を形成する。
【0039】次に、シリコン基板1の上側全面に非晶質
又は多結晶のシリコン膜とタングステンシリサイド膜を
順次形成する。その後に、シリコン膜とタングステンシ
リサイド膜をフォトリソグラフィ法によりパターニング
して、メモリセル領域Aのウェル1a上にゲート電極4
a,4bを形成し、同時にロジック領域Bのウェル1b
上にもゲート電極4cを形成する。それらのゲート電極
4a,4b,4cは、ゲート絶縁膜3を介してシリコン
基板1の上に形成される。
【0040】なお、メモリセル領域Aでは、1つのウェ
ル1a上には2つのゲート電極4a,4bが並列に形成
され、それらのゲート電極4a,4bはワード線の一部
を構成する。
【0041】次に、メモリセル領域Aにおいて、p型の
ウェル1aのうちゲート電極4a,4bの両側にn型不
純物、例えばリンをイオン注入してソース/ドレインと
なる第1〜第3のn型不純物拡散領域5a〜5cを形成
する。これと同時に、ロジック領域Bのp型のウェル
(不図示)にもn型不純物をイオン注入してソース/ド
レインとなるn型不純物拡散領域を形成する。
【0042】さらに、ロジック領域Bのn型のウェル1
bでは、ゲート電極4cの両側にp型不純物、例えばホ
ウ素がイオン注入されて第1及び第2のp型不純物拡散
領域5d,5eが形成される。
【0043】さらに、CVD法により絶縁膜、例えば酸
化シリコン(SiO2)膜をシリコン基板1の全面に形成し
た後に、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極4
a,4b.4cの両側部分に絶縁性のサイドウォールス
ペーサ6として残す。
【0044】続いて、メモリセル領域Aにいおてゲート
電極4a,4bとサイドウォールスペーサ6をマスクに
使用して、第1〜第3のn型不純物拡散領域5a〜5c
に再びn型不純物をイオン注入することにより、第1〜
第3のn型不純物拡散領域5a〜5cのそれぞれに高濃
度不純物領域を形成する。これと同時に、ロジック領域
Bにおけるn型不純物拡散領域にもn型不純物をイオン
注入して高濃度不純物領域を形成する。
【0045】この後に、ロジック領域Bにおいてゲート
電極4cとサイドウォールスペーサ6をマスクに使用し
て第1及び第2のp型不純物拡散領域5d,5eに再び
p型不純物をイオン注入して高濃度不純物領域を形成す
る。
【0046】なお、p型不純物とn型不純物の打ち分け
は、レジストパターンを使用して行われる。
【0047】メモリセル領域Aの1つのウェル1aにお
いて、2つのゲート電極4a,4bの間の第1のn型不
純物拡散領域5aは後述するビット線に電気的に接続さ
れ、ウェル1aの両端側寄りの第2、第3のn型不純物
拡散領域5b,5cは後述するキャパシタの下部電極に
電気的に接続される。
【0048】以上の工程により、メモリセル領域Aのp
型のウェル1aにはゲート電極4a,4bとLDD構造
のn型不純物拡散領域5a〜5cを有する2つのn型の
MOSトランジスタT1 ,T2 が1つのn型不純物拡散
領域5aを共通にして形成される。また、ロジック領域
Bにおいてもn型のウェル1bにはゲート電極4cとp
型不純物拡散領域5d,5eを有するp型のMOSトラ
ンジスタT3 が形成される。なお、ロジック領域内のp
型のウェル(不図示)にもn型のMOSトランジスタが
形成される。
【0049】次に、MOSトランジスタT1 ,T2 ,T
3 を覆うカバー絶縁膜7として約200nmの厚さの酸
窒化シリコン(SiON)膜をプラズマCVD法によりシリ
コン基板1の全面に形成する。その後、TEOSガスを
用いるプラズマCVD法により、第1層間絶縁膜8とし
て膜厚1.0μm程度の酸化シリコン(SiO2)をカバー
絶縁膜7の上に形成する。その後に、第1層間絶縁膜8
の上面を化学機械研磨(CMP)法により平坦化する。
【0050】続いて、例えば第1層間絶縁膜8を窒素
(N2)プラズマ雰囲気に650℃の基板温度で30分間
晒して脱ガスを行う。
【0051】次に、図2(b) に示す構造を形成するまで
の工程を説明する。
【0052】まず、フォトリソグラフィ法により第1層
間絶縁膜8とカバー絶縁膜7をパターニングして、メモ
リセル領域Aでは第1のn型不純物拡散領域5aに到達
する深さの第1のコンタクトホール8aを形成し、同時
に、ロジック領域Bでは第1及び第2のp型不純物拡散
領域5d,5eの上に第2、第3のコンタクトホール8
d,8eを形成する。
【0053】その後、第1層間絶縁膜8上面と第1〜第
3のコンタクトホール8a,8d,8e内面に、グルー
膜9aとして膜厚20nmのチタン(Ti)膜と膜厚50
nmの窒化チタン(TiN )膜をスパッタ法により順に形
成する。さらに、WF6 を用いるCVD法によってタング
ステン(W)膜9bをグルー膜9a上に成長してコンタ
クトホール8a,8d,8e内を完全に埋め込む。
【0054】続いて、タングステン膜9b、グルー膜9
aをCMP法により研磨して第1層間絶縁膜8の上面上
から除去する。
【0055】これにより、メモリセル領域Aにおいて第
1のコンタクトホール8a内に残されたタングステン膜
9b及びグルー膜9aは、第1のn型不純物拡散領域5
aに接続される第1の導電性プラグ10aとして使用さ
れる。また、ロジック領域Bにおいて第2、第3のコン
タクトホール8d,8e内に残されたタングステン膜9
b及びグルー膜9aは、第1及び第2のp型不純物拡散
領域5d,5eに接続される第2,第3の導電性プラグ
10d,10eとして使用される。
【0056】なお、第1、第2及び第3の導電性プラグ
10a,10d,10eを、ドープトシリコンから構成
してもよい。
【0057】その後に、図3(a) に示すように、第1層
間絶縁膜8上と第1〜第3の導電性プラグ10a,10
d,10e上に、膜厚100nmの窒化シリコン(Si
3N4)よりなる酸化防止絶縁膜11aと膜厚100nm
のSiO2よりなる下地絶縁膜11bをプラズマCVD法に
より順に形成する。そのSiO2は、TEOSを用いてプラ
ズマCVDにより成長される。
【0058】酸化防止絶縁膜11aは、後で行われる熱
処理の際に第1〜第3の導電性プラグ(コンタクトプラ
グ)10a,10d,10eが異常酸化してコンタクト
不良を起こさないようにするために形成され、その膜厚
を例えば70nm以上にすることが望ましい。第1〜第
3の導電性プラグ10a,10d,10eを構成するタ
ングステンが異常酸化すると電気抵抗が高くなるおそれ
がある。
【0059】さらに、キャパシタ下部電極としても機能
する金属よりなるストッパー膜13をスパッタにより形
成する。ストッパー膜13として例えば膜厚50nmの
イリジウム(Ir)膜を成膜する。その他に、ストッパー
膜13として、プラチナ、ルテニウムその他の白金族金
属又はその酸化物を用いてもよい。
【0060】次に、図3(b) に示すように、レジストパ
ターン(不図示)を用いて、ストッパー膜13、下地絶
縁膜11b、酸化防止絶縁膜11a、第1層間絶縁膜8
及びカバー絶縁膜7をエッチングすることにより、メモ
リセル領域Aにおける第2及び第3のn型不純物拡散領
域5b,5cの上に、第4及び第5のコンタクトホール
8b,8cを形成する。
【0061】さらに、図4(a) に示すように、ストッパ
ー膜13上面と第4及び第5のコンタクトホール8b,
8c内にグルー膜12aとして膜厚20nmのチタン膜
と窒化チタン膜をスパッタにより順に形成する。さら
に、グルー膜12aの上にタングステン膜12bを形成
する。第4及び第5のコンタクトホール8b,8c内は
グルー膜12aとタングステン膜12bにより完全に埋
め込まれる。
【0062】続いて、図4(b) に示すように、タングス
テン膜12b及びグルー膜12aをCMP法により研磨
してストパー膜13の上面上から除去する。これにより
第4及び第5のコンタクトホール8b,8c内に残され
たタングステン膜12b及びグルー膜12aをそれぞれ
第4、第5の導電性プラグ(コンタクトプラグ)14
b,14cとする。この状態では、第1〜第3の導電性
プラグ10a,10d,10eは酸化防止絶縁膜11a
と下地絶縁膜11bに覆われた状態となる。
【0063】さらに、第1層間絶縁膜8を窒素(N2)プ
ラズマ雰囲気に350℃の基板温度で120秒間さら
す。
【0064】なお、タングステン膜12b及びグルー膜
12aの代わりに、不純物がドープされたポリシリコン
(半導体)膜をCVD法により形成してもよい。
【0065】この状態で、第4、第5の導電性プラグ1
4b,14cの上端部は、下地絶縁膜13からはみ出し
た状態となって、その周囲はストッパー膜13によって
囲まれている。第4、第5の導電性プラグ14b,14
cを構成するタングステン膜12b及びグルー膜12a
を研磨する際にストッパー膜13は研磨ストッパーとし
て機能する。
【0066】そこで、第4、第5の導電性プラグ14
b,14cを構成するタングステン(W)膜とポリシリ
コン(Poly-Si)膜の研磨速度の値と、タングステン
(W)膜又はポリシリコン(Poly-Si)膜の研磨の時のス
トッパー膜13を構成するイリジウム(Ir)金属膜の研
磨速度とを表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】さらに、表1では、イリジウム金属膜に対
するポリシリコン膜の研磨選択比とイリジウム金属膜に
対するタングステン膜の研磨選択比も示している。ここ
で、CMPの工程において使用されるタングステンCM
P(W−CMP)用のスラリーとして例えばCABOT
社製の商品SSW2000を用い、また、CMPの工程
において使用されるポリシリコンCMP(Poly-Si −C
MP)用スラリーとしてフジミ社製の商品PL6103
を用いる。
【0069】表1によれば、CMPの工程においてスト
ッパー膜13は殆ど研磨されないので、第4,第5の導
電性プラグ14b,14cの周囲にエロージョン、ディ
ッシングの発生する心配はなく、第4,第5の導電性プ
ラグ14b,14cの上面とストッパー膜13の上面は
殆ど同じレベルになり、平坦化の精度が図1に示す従来
よりも高くなる。なお、平坦性が確保できれば、研磨の
代わりにエッチバックを用いてもよい。
【0070】次に、図5(a) に示す構造を形成するまで
の工程を説明する。
【0071】まず、第4及び第5の導電性プラグ14
b,14c及びストッパー膜13の上に下部電極用導電
膜15として、白金族金属又はその酸化物、例えば膜厚
200nmのイリジウム(Ir)膜と膜厚23nmの酸化
プラチナ(PtO) 膜と膜厚50nmのプラチナ(Pt)膜を
スパッタにより順に形成する。
【0072】なお、下部電極用導電膜15を形成する前
又は後に例えば膜剥がれ防止のために下地絶縁膜10b
をアニールする。アニール方法として、例えば、アルゴ
ン雰囲気中で750℃、60秒のRTA(rapid thermal
annealing) を採用する。
【0073】次に、下部電極用導電膜15上に、強誘電
体膜16として例えば膜厚200nmのPZT膜をスパ
ッタ法により形成する。強誘電体膜16の形成方法は、
その他に、MOD(metal organic deposition)法、MO
CVD( 有機金属CVD)法、ゾル・ゲル法などがあ
る。また、強誘電体膜16の材料としては、PZTの他
に、PLCSZT、PLZTのような他のPZT系材料
や、SrBi2Ta2O9、SrBi2(Ta,Nb)2O9 等のBi層状構造化合
物材料、その他の金属酸化物強誘電体であってもよい。
【0074】続いて、酸素含有雰囲気中で強誘電体膜1
6をアニールにより結晶化する。そのアニールとして、
例えばアルゴン(Ar)と酸素(O2)の混合ガス雰囲気中
で基板温度600℃、時間90秒の条件を第1ステッ
プ、酸素雰囲気中で基板温度750℃、時間60秒の条
件を第2ステップとする2ステップのRTA処理を採用
する。
【0075】さらに、強誘電体膜16の上に、上部電極
用導電膜17として例えば膜厚200nmの酸化イリジ
ウム(IrO2)をスパッタ法により形成する。
【0076】この後に、上部電極用導電膜17上に、ハ
ードマスク18としてTiN 膜とSiO2膜を順に形成する。
そのハードマスク18は、フォトリソグラフィー法によ
り第4及び第5導電性プラグ14b,14cの上方にキ
ャパシタ平面形状となるようにパターンされる。
【0077】そして、ハードマスク18に覆われない領
域の上部電極用導電膜17、強誘電体膜16、下部電極
用導電膜15、ストッパー膜13を順次エッチングす
る。
【0078】その後に、ハードマスク18を除去する。
【0079】以上により、図5(b) に示すように、メモ
リセル領域Aにおける下地絶縁膜11bの上にはキャパ
シタQ1 ,Q2 が形成される。
【0080】キャパシタQ1 ,Q2 は、下部電極用導電
膜15よりなる下部電極13a,13bと、強誘電体膜
14よりなる誘電体膜14b,14cと、上部電極用導
電膜17よりなる上部電極17a,17bを有する。こ
こで、第4,第5の導電性プラグ14b,14cの上端
部の周囲に残されたストッパー膜13は、下部電極15
a,15bの一部を構成し、下部電極用導電膜を兼用し
た金属膜であるといえる。
【0081】これにより、メモリセル領域Aの1つのウ
ェル1aでは、第1つのキャパシタQ1 の下部電極13
aは第4の導電性プラグ12aを介して第2のn型不純
物拡散領域5bに電気的に接続され、また、第2のキャ
パシタQ2 の下部電極13bは第5の導電性プラグ12
bを介して第3のn型不純物拡散領域5cに電気的に接
続される。
【0082】続いて、エッチングによる強誘電体膜16
のダメージを回復するために、回復アニールを行う。こ
の場合の回復アニールは、例えば、基板温度650℃、
60分間の条件で酸素を含む炉内で行われる。
【0083】次に、図6(a) に示すように、キャパシタ
1 ,Q2 を覆うキャパシタ保護膜19として膜厚50
nmのアルミナをスパッタにより下地絶縁膜11b上に
形成する。このキャパシタ保護膜19は、プロセスダメ
ージからキャパシタQ1 ,Q 2 を保護するものであっ
て、アルミナの他、PZTで構成してもよい。
【0084】その後に、酸素含有雰囲気中で650℃で
60分間の条件でキャパシタQ1 ,Q2 をアニールす
る。
【0085】続いて、TEOSガスを用いるHDP(Hig
h Density Plasma) を用いたCVD法により、第2層間
絶縁膜20として膜厚1.0μm程度の酸化シリコン
(SiO2)をキャパシタ保護膜19上に形成する。さら
に、第2層間絶縁膜20の上面をCMP法により平坦化
する。この例では、CMP後の第2層間絶縁膜20の残
りの膜厚は、上部電極17a,17b上で300nm程
度とする。
【0086】次に、図6(b) に示す構造を形成するまで
の工程を説明する。
【0087】まず、レジストマスク(不図示)を用い
て、第2層間絶縁膜20、キャパシタ保護膜19、下地
絶縁膜11b及び酸化防止絶縁膜11aをエッチングす
ることにより、メモリセル領域Aでは第1の導電性プラ
グ10aの上に第6のコンタクトホール21aを形成す
るとともに、ロジック領域Bでは、第2、第3の導電性
プラグ10d,10eの上に第7、第8のコンタクトホ
ール21d,21eを形成する。
【0088】このエッチング後に、酸素雰囲気中で55
0℃、60分のアニールを施す。
【0089】続いて、第6〜第8のコンタクトホール2
1a,21d,21e内と第2層間絶縁膜22上に、グ
ルー膜22aとして膜厚50nmのTiN 膜をスパッタ法
により順に形成する。さらに、CVD法によりタングス
テン膜22bをグルー膜22aの上に成長して第6〜第
8のコンタクトホール21a,21d,21e内を完全
に埋め込む。
【0090】続いて、タングステン膜22b、グルー膜
22aをCMP法により研磨して第2層間絶縁膜20の
上面上から除去する。そして、第6〜第8のコンタクト
ホール21a,21d,21e内に残されたタングステ
ン膜22b及びグルー膜22aを第6〜第8の導電性プ
ラグ23a,23d,23eとする。
【0091】さらに、窒素プラズマ雰囲気中で第2層間
絶縁膜18を350℃、120秒の条件でアニールす
る。
【0092】これにより、メモリセル領域Aにおいて、
第6の導電性プラグ23aは第1の導電性プラグ10a
に接続されてvia-to-viaコンタクトとなり、第1の不純
物拡散領域5aに電気的に接続される。また、ロジック
領域Bにおいても、第7及び第8の導電性プラグ23
d,23eは、それぞれ第2,第3の導電性プラグ10
d,10eに接続されてそれらの下のp型不純物拡散領
域5d、5eに電気的に接続される。
【0093】次に、図7(a) に示すように、第6〜第8
の導電性プラグ23a,23d,23e上と第2層間絶
縁膜20上に、第2の酸化防止膜24としてSiON膜をC
VD法により100nmの厚さに形成する。
【0094】続いて、図7(b) に示すように、第2の酸
化防止膜24と第2層間絶縁膜22をフォトリソグラフ
ィー法によりパターニングしてキャパシタQ1 ,Q2
上部電極17a,17b上にホール25a,25bを形
成する。ホール25a,25bを形成することによりダ
メージを受けたキャパシタQ1 ,Q2 はアニールによっ
て回復される。そのアニールは、例えば酸素含有雰囲気
中で基板温度550℃として60分間行われる。
【0095】その後に、第2層間絶縁膜20上に形成さ
れた第2の酸化防止膜24をエッチバックによって除去
する。これにより、第6〜第8の導電性プラグ23a,
23d,23eの表面が露出する。
【0096】次に、図8に示す構造を形成するまでの工
程を説明する。
【0097】まず、キャパシタQ1 ,Q2 の上部電極1
7a,17b上のホール25a,25b内と第2層間絶
縁膜20の上に多層金属膜を形成する。その多層金属膜
として、例えば、膜厚60nmのTi、膜厚30nmのTi
N 、膜厚400nmのAl-Cu、膜厚5nmのTi、及び7
0nmのTiN 膜を順に形成する。
【0098】その後に、多層金属膜をパターニングする
ことにより、メモリセル領域A内でホール25a,25
bを通して上部電極17a,17bに接続される一層目
金属配線26b,26cと、第6の導電性プラグ23a
に接続される導電性パッド26aを形成する。これと同
時に、ロジック領域Bでは、第7、第8の導電性プラグ
23d,23eに接続される一層目配線26d,26e
を形成する。
【0099】なお、多層金属膜をパターニングする際に
露光光の反射によるパターン精度の低下を防止するため
に、多層金属膜の上に酸窒化シリコン(SiON)などの反
射防止膜(不図示)を30nmの厚さに形成し、さらに
反射防止膜上にレジストを塗布した後に、レジストを露
光、現像して配線形状等のレジストパターンを形成し、
そのレジパターンを用いてエッチングする方法を採用す
る。反射防止膜は、多層金属膜のパターニング後にその
まま残してもよい。
【0100】さらに、第2層間絶縁膜20と一層目金属
配線26b,26c,26d,26eと導電性パッド2
6aの上に第3層間絶縁膜27を形成する。
【0101】次に、図9に示す構造を形成するまでの工
程を説明する。
【0102】まず、第3層間絶縁膜27をパターニング
してメモリセル領域A内の導電性パッド26aの上にビ
ット線コンタクト用のホール27aを形成し、同時に、
ロジック領域Bの一層目配線26eの上にも配線コンタ
クト用のホール27bを形成する。また、それらのホー
ル27a,27bのそれぞれの中に下から順にTi膜、Ti
N 膜及びW膜からなる第9、第10の導電性プラグ28
a,28bを形成する。
【0103】次に、ビット線BLを含む二層目金属配線
29a,29bを第3層間絶縁膜27上に形成する。そ
のビット線BLは、第9の導電性プラグ28aに接続さ
れることにより、その下の第9の導電性プラグ28a、
導電性パッド26a、第6の導電性プラグ23a及び第
1の導電性プラグ10aを介して第1のn型不純物拡散
領域5aに電気的に接続される。
【0104】その後、二層目金属配線29a,29bを
覆う絶縁膜等が形成され、最後にTEOS原料酸化シリ
コン膜と窒化シリコン膜により構成されるカバー絶縁膜
を形成するが、その詳細は省略する。
【0105】以上の実施形態によれば、第1層間絶縁膜
8に形成される第4,第5のコンタクトホール8b,8
c内に埋め込まれる第4,第5の導電性プラグ14b,
14cの上端部を第1層間絶縁膜8から上にはみ出さ
せ、第4,第5の導電性プラグ14b,14cのうち第
1層間絶縁膜8から出ている部分をストッパー膜13及
び下部電極用導電膜15からなる下部電極15a,15
bで包むように接続している。
【0106】従って、第4,第5の導電性プラグ14
b,14cと下部電極15a,15bの接続面積が従来
よりも大きくなりそれらのコンタクトが良好になる。し
かも、第4,第5の導電性プラグ14b,14cの上端
部は第4,第5のコンタクトホール8b,8cよりも上
の位置にあるがその上端部は第1層間絶縁膜8の上で下
部電極15a,15bに囲まれているので、キャパシタ
1 ,Q2 形成時やその後に行われる酸素雰囲気中での
アニールにより第4,第5の導電性プラグ14b,14
cが酸化されない。
【0107】また、ストッパー膜13と第1層間絶縁膜
8及びカバー絶縁膜7に形成した第4,第5のコンタク
トホール8b,8c内と金属製のストッパー膜13上に
タングステン膜12b及びグルー膜12aを形成した後
に、タングステン膜12b及びグルー膜12aをストッ
パー膜13の上から研磨により除去して第4,第5のコ
ンタクトホール8b,8c内に第4,第5の導電性プラ
グ14b,14cとして残す場合に、第4,第5の導電
性プラグ14b,14cの周囲に存在する金属製のスト
パー膜13は、酸化シリコン等の絶縁膜に比べて研磨さ
れ難いので、エロージョンやリセスが発生し難くなり研
磨面の平坦性が従来よりも向上する。
【0108】これにより、第4,第5の導電性プラグ1
4b,14cとストパー膜13の上に形成される下部電
極用導電膜15が従来よりも平坦になって、下部電極用
導電膜15の上に形成される強誘電体膜16の結晶性が
従来よりも向上する。
【0109】また、第4,第5の導電性プラグ14b,
14cの形成のための研磨の最終段階でストッパー膜1
3と導電性プラグ14b,14cとの平坦化が同時に行
われるので、従来よりも増加する工程は主にストッパー
膜13の形成工程が増える程度であり、ストッパー膜1
3はハードマスク18を用いてエッチングされるるの
で、新たな位置合わせ工程が増えず、これにより位置合
わせマージンが減るので、微細化に有利である。
【0110】なお、上記したキャパシタとその下の導電
性プラグをFeRAM以外のメモリに用いる場合に、強
誘電体膜の代わりに高誘電体膜を使用してもよい。
【0111】
【発明の効果】以上述べたように 本発明の半導体装置
によれば、半導体基板上の絶縁膜に形成されるホール内
に埋め込まれる導電性プラグの上端部を絶縁膜から上に
はみ出させ、その導電性プラグのうち絶縁膜から出てい
る部分をキャパシタ下部電極で包むように接続したの
で、導電性プラグとキャパシタ下部電極の接続面積を増
やしてそれらのコンタクトを良好にすることができる。
しかも、導電性プラグの上端部は絶縁膜の上でキャパシ
タ下部電極に囲まれているので、キャパシタ形成時又は
その後に行われる酸素雰囲気中でのアニールにより導電
性プラグが酸化されることが防止される。
【0112】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、金属又は導電性金属酸化物からなるストッパー膜
を絶縁膜上に形成した後に、ストッパー膜と絶縁膜にホ
ールを形成し、ホール内とストッパー膜上にプラグ用導
電膜を形成し、プラグ用導電膜をストッパー膜の上から
研磨により除去してホール内に残すことによりコンタク
トホール内に導電性プラグを形成し、導電性プラグ及び
ストッパー膜の上に下部電極用導電膜、誘電体膜、上部
電極用導電膜を順に形成し、その後に、絶縁膜上のスト
ッパー膜、下部電極用導電膜、誘電体膜及び上部電極用
導電膜をパターニングしてキャパシタを形成するように
したので、導電性プラグの周囲に存在するストパー膜
は、酸化シリコン等の絶縁膜に比べて研磨され難く、導
電性プラグの周辺にエロージョンやリセスが生じ難くな
り、研磨面の平坦性を向上することができる。
【0113】また、導電性プラグの形成のための研磨の
最終段階でストッパー膜上面と導電性プラグ上面との平
坦化を同時に行われるので、従来よりも増加する工程は
主にストッパー膜の形成工程が増える程度であり、ルー
プットの大幅の低下や歩留まりの低下を避けらることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a) 〜(c) は、従来技術に係る半導体装置
の製造工程の一例を示す断面図である。
【図2】図2(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導
体装置の製造工程を示す断面図(その1)である。
【図3】図3(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導
体装置の製造工程を示す断面図(その2)である。
【図4】図4(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導
体装置の製造工程を示す断面図(その3)である。
【図5】図5(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導
体装置の製造工程を示す断面図(その4)である。
【図6】図6(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導
体装置の製造工程を示す断面図(その5)である。
【図7】図7(a),(b) は、本発明の実施形態に係る半導
体装置の製造工程を示す断面図(その6)である。
【図8】図8は、本発明の実施形態に係る半導体装置の
製造工程を示す断面図(その7)である。
【図9】図9は、本発明の実施形態に係る半導体装置の
製造工程を示す断面図(その8)である。
【符号の説明】
1…シリコン(半導体)基板、2…素子分離絶縁膜、3
…ゲート絶縁膜、4a〜4c…ゲート電極、5a〜5e
…不純物拡散領域、6…サイドウォールスペーサ、7…
カバー絶縁膜、8…第1層間絶縁膜、9a…グルー膜、
9b…タングステン膜、10a,10d,10e…導電
性プラグ、11a…酸化防止絶縁膜膜、11b…下地絶
縁膜、12a…グルー膜、12b…タングステン膜、1
3…ストッパー膜、14b,14c…導電性プラグ、1
5…下地電極用導電膜、16…強誘電体膜、17…上部
電極用導電膜、18…ハードマスク、19…キャパシタ
保護膜、20…第2層間絶縁膜、21a,21d,21
e…コンタクトホール、22a…グルー膜、22b…タ
ングステン膜、23a,23d,23e…導電性プラ
グ、24…酸化防止膜、25a,25b…ホール、26
b,26c,26d,26e…金属配線、26a…導電
性パッド、27…層間絶縁膜、28a,28b…ホー
ル、29a,29b…導電性プラグ、Q1 ,Q2 …キャ
パシタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH04 HH05 HH18 HH28 HH33 HH35 JJ01 JJ04 JJ05 JJ09 JJ18 JJ19 JJ33 KK01 KK09 KK18 KK33 KK35 LL04 MM07 MM08 MM13 NN06 NN07 NN37 PP06 PP15 QQ04 QQ08 QQ09 QQ10 QQ27 QQ31 QQ37 QQ48 QQ49 QQ58 QQ59 QQ65 QQ74 QQ82 RR03 RR04 RR06 RR08 SS04 SS08 SS11 SS15 TT02 TT08 VV10 VV16 XX00 XX01 XX03 XX09 XX14 XX15 XX20 5F083 FR02 GA02 GA27 JA15 JA17 JA33 JA35 JA38 JA39 JA40 MA06 MA16 MA17 MA19 NA01 PR06 PR34 PR40 PR42 PR52 ZA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板表面に形成された不純物拡散領
    域と、 前記半導体基板の上方に形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜に形成されたホールと、 前記ホール内に形成されて前記不純物拡散領域に電気的
    に接続され且つ前記絶縁膜の上から出ている端部を有す
    る導電性プラグと、 前記絶縁膜の上に形成されて前記導電性プラグの前記端
    部を包みこむキャパシタ下部電極と、 前記キャパシタ下部電極の上に形成されたキャパシタ誘
    電体膜と、 前記キャパシタ誘電体膜の上に形成されたキャパシタ上
    部電極とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記キャパシタ下部電極は、前記導電性プ
    ラグの周囲に形成された第1の導電層と、前記第1導電
    層及び前記導電性プラグの上に形成された第2の導電層
    から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1の導電層は、白金族金属又は白金
    族金属酸化物であることを特徴とする請求項2に記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】半導体基板に不純物拡散領域を形成する工
    程と、 前記半導体基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜上に金属又は導電性金属酸化物よりなるスト
    ッパー膜を形成する工程と、 前記ストッパー膜と前記絶縁膜にホールを形成する工程
    と、 前記ホール内と前記ストッパー膜上に導電膜を形成する
    工程と、 前記導電膜を研磨して前記ストッパー膜上から除去する
    とともに、前記ホール内に残した前記導電膜を前記不純
    物拡散領域に電気的に接続される導電性プラグとする工
    程と、 前記導電性プラグ及び前記ストッパー膜の上に下部電極
    用導電膜、誘電体膜、上部電極用導電膜を順に形成する
    工程と、 前記上部電極用導電膜、前記誘電体膜、前記下部電極用
    導電膜及び前記ストッパー膜をパターニングしてキャパ
    シタを前記絶縁膜上に形成する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記ストッパー膜は、白金族金属又は白金
    族金属酸化物であることを特徴とする請求項4に記載の
    半導体装置の製造方法。
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