JP2003243327A - 電子デバイス、配線形成方法および配線形成装置 - Google Patents

電子デバイス、配線形成方法および配線形成装置

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JP2003243327A
JP2003243327A JP2002043968A JP2002043968A JP2003243327A JP 2003243327 A JP2003243327 A JP 2003243327A JP 2002043968 A JP2002043968 A JP 2002043968A JP 2002043968 A JP2002043968 A JP 2002043968A JP 2003243327 A JP2003243327 A JP 2003243327A
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opening
droplet
wiring
metal
photoresist
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JP2002043968A
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Masao Shibazaki
誠男 芝崎
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトリソグラフィー技術およびエッチング
技術を用いることなく、開口部を金属層で選択的に埋め
込む。 【解決手段】 インクジェット法を用いて、コンタクト
ホールCH1、CH2およびビアホールBH1に金属の
液滴7a〜7cを吐出することにより、埋め込み配線8
a、8b、10を層間絶縁膜6、9上に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子デバイス、配
線形成方法および配線形成装置に関し、特に、ビアホー
ルを形成する場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置では、配線層を形成す
るために、CVDやスパッタなどにより、絶縁層全面に
Alなどの金属膜を形成し、フォトレジストをマスクと
して金属膜のエッチングを行なうことにより、配線パタ
ーンを形成する方法が一般的に行われている。
【0003】図6は、従来の配線形成方法を示す断面図
である。図6(a)において、半導体基板401には、
例えば、LOCOS法により、素子分離を行なうための
フィールド酸化膜402が形成される。そして、ゲート
酸化膜403を介してゲート電極404が形成され、こ
のゲート電極404をマスクとして半導体基板401に
イオン注入を行なうことにより、ソース不純物層405
aおよびドレイン不純物層405bが形成される。
【0004】次に、図6(b)に示すように、例えば、
プラズマCVDにより、層間絶縁膜406が形成され、
フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用い
ることにより、コンタクトホールCH41、CH42が
層間絶縁膜406に選択的に形成される。次に、図6
(c)に示すように、CVDまたはスパッタなどによ
り、コンタクトホールCH41、CH42が埋め込まれ
るようにして、Al膜が絶縁層406全面に形成され、
フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用い
ることにより、Al配線407a、407bが形成され
る。
【0005】次に、図6(d)に示すように、例えば、
プラズマCVDにより、層間絶縁膜408が形成され、
フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用い
ることにより、ビアホールBH4が層間絶縁膜408に
選択的に形成される。次に、図6(e)に示すように、
CVDやスパッタなどにより、ビアホールBH4が埋め
込まれるようにして、Al膜が絶縁層408全面に形成
され、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術
を用いることにより、Al配線409が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
配線形成方法では、絶縁層406、408に形成された
Al膜のパターニングを行なうために、塩素系ガスを用
いたエッチングが行われる一方で、Al配線407a、
407b、409のエレクトロマイグレーションを抑制
するために、Al配線407a、407b、409にC
uが混入させる場合がある。
【0007】この場合、このAl配線407a、407
b、409に対して塩素系ガスを用いたエッチングを行
なうと、Al配線407a、407b、409に混入さ
せたCuにより、Al配線407a、407b、409
が腐食するという問題があった。また、従来の配線形成
方法では、絶縁層406、408に形成されたAl膜の
パターニングを行なうために、フォトリソグラフィーが
行われる。
【0008】この場合、半導体装置の高集積化に伴っ
て、Al配線407a、407b、409が微細化され
ると、フォトレジストにハレーションが発生し、Al配
線407a、407b、409に細りが生じて、歩留ま
りが低下したり、断線が発生したりするという問題があ
った。さらに、従来の配線形成方法では、コンタクトホ
ールCH41、CH42またはビアホールBH4が形成
された絶縁層406、408上にAl膜を形成するため
に、CVDまたはスパッタなどが用いられるため、コン
タクトホールCH41、CH42またはビアホールBH
4の深さががあまり深くなると、絶縁層406、408
のカバレッジが確保できなくなる。
【0009】このため、絶縁層406、408の厚みを
一定値以下に制限する必要があり、層間容量が大きくな
って、配線遅延が増大し、電子デバイスの高速化の妨げ
になるという問題もあった。そこで、本発明の目的は、
フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用い
ることなく、開口部を金属層で選択的に埋め込むことが
可能な電子デバイス、配線形成方法および配線形成装置
を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の電子デバイスによれば、絶縁層
に形成された開口部と、前記開口部に金属の液滴を吐出
することにより形成された埋め込み配線とを備えること
を特徴とする。これにより、開口部に金属の液滴を吐出
するだけで、開口部を金属層で選択的に埋め込むことが
可能となり、液滴を微小化することで、金属を開口部内
に効率よく注入することが可能となる。
【0011】このため、開口部の深さが深い場合におい
ても、液滴を吐出するだけで、金属層を開口部の奥まで
効率よく到達させることが可能となり、絶縁層の厚みが
厚い場合においても、金属層を開口部に精度良く埋め込
むことが可能となる。また、液滴の大きさにより、配線
幅を規定することが可能となり、配線層のパターニング
を行なうために、フォトリソグラフィー技術およびエッ
チング技術を用いる必要がなくなる。
【0012】このため、配線層のエッチング時における
腐食をなくすことが可能となるとともに、フォトレジス
トにハレーションに起因する配線パターンの細りもなく
すことができ、配線層の信頼性を向上させることが可能
となる。また、請求項2記載の配線形成方法によれば、
絶縁層に開口部を形成する工程と、前記開口部に金属の
液滴を吐出する工程とを備えることを特徴とする。
【0013】これにより、開口部に金属の液滴を吐出す
るだけで、開口部を金属層で選択的に埋め込むことが可
能となり、配線層のパターニングを行なうために、フォ
トリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いる必
要がなくなることから、配線層の信頼性を容易に向上さ
せることが可能となるとともに、製造歩留まりも向上さ
せることが可能となる。
【0014】また、開口部の深さが深い場合において
も、液滴を吐出するだけで、金属層を開口部の奥まで効
率よく到達させることが可能となり、絶縁層の厚みを一
定値以下に制限する必要がなくなることから、層間容量
を低減させて、電子デバイスの高速化を図ることが可能
となる。また、請求項3記載の配線形成方法によれば、
絶縁層上にフォトレジストを形成する工程と、前記フォ
トレジストをパターニングすることにより、前記フォト
レジストに第1開口部を形成する工程と、前記フォトレ
ジストをマスクとして、前記絶縁層をエッチングするこ
とにより、前記絶縁層に第2開口部を形成する工程と、
前記フォトレジストの第1開口部を介して、前記絶縁層
の第2開口部に金属の液滴を吐出する工程と、前記フォ
トレジストを除去する工程とを備えることを特徴とす
る。
【0015】これにより、フォトレジストを除去する際
に、フォトレジスト上にはみ出した金属層をリフトオフ
することが可能となり、液滴の大きさが開口部より大き
い場合においても、開口部内にのみ金属層を精度良く埋
め込むことが可能となることから、開口部の微細化に容
易に対応することが可能となる。また、請求項4記載の
配線形成方法によれば、絶縁層に開口部を形成する工程
と、前記開口部を真空引きされている工程と、前記真空
引きされた開口部に金属の液滴を吐出する工程と、前記
金属の液滴が吐出された開口部を加圧する工程とを備え
ることを特徴とする。
【0016】これにより、液滴の開口部内への進入が、
開口部内に溜まっている空気層により妨げられることを
抑制することが可能となり、液滴を開口部に向けて吐出
するだけで、液滴を開口部の底までスムーズに押し込む
ことが可能となる。このため、開口部の深さが深い場合
においても、開口部に金属層を効率よく埋め込むことが
可能となり、コンタクト抵抗のバラツキを低減して、配
線層の信頼性を向上させることが可能となるとともに、
製造歩留まりも向上させることが可能となる。
【0017】また、請求項5記載の配線形成方法によれ
ば、前記金属の液滴を吐出後、超音波振動を与える工程
をさらにを備えることを特徴とする。これにより、液滴
を開口部内で揺すって、開口部内の液滴を落下させるこ
とが可能となり、開口部に金属層を効率よく埋め込むこ
とが可能となる。また、請求項6記載の配線形成装置に
よれば、絶縁層に開口部が形成された処理対象を載置す
るチャンバと、前記チャンバ内を真空引きする真空装置
と、前記チャンバ内に設けられ、金属の液滴を前記開口
部に吐出する液滴吐出手段と、前記チャンバ内をパージ
するパージ手段とを備えることを特徴とする。
【0018】これにより、液滴が開口部の途中で留まっ
ている場合においても、液滴を開口部の底まで押し込む
ことが可能となり、開口部の深さが深い場合において
も、開口部に金属層を効率よく埋め込むことが可能とな
る。また、請求項7記載の配線形成装置によれば、前記
処理対象に超音波振動を与える超音波振動装置をさらに
を備えることを特徴とする。
【0019】これにより、液滴を開口部内で揺すって、
開口部内の液滴を落下させることが可能となり、開口部
に金属層を効率よく埋め込むことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る配
線形成方法について、図面を参照しながら説明する。図
1、2は、本発明の第1実施形態に係る配線形成方法を
示す断面図である。図1(a)において、例えば、LO
COS法により、素子分離を行なうためのフィールド酸
化膜2を半導体基板1に形成する。
【0021】そして、ゲート酸化膜3を介してゲート電
極4を形成し、このゲート電極4をマスクとして半導体
基板1にイオン注入を行なうことにより、ソース不純物
層5aおよびドレイン不純物層5bを形成する。次に、
図1(b)に示すように、例えば、プラズマCVDによ
り、層間絶縁膜6を形成する。
【0022】次に、図1(c)に示すように、フォトリ
ソグラフィー技術およびエッチング技術を用いることに
より、コンタクトホールCH1、CH2を層間絶縁膜6
に選択的に形成する。次に、図1(d)に示すように、
コンタクトホールCH1、CH2が層間絶縁膜6に形成
された半導体基板1を、配線形成装置に載置する。
【0023】ここで、配線形成装置には、インクジェッ
ト法により、例えば、Alの液滴7a、7bを半導体基
板1上に吐出するためのノズル121〜12nが設けら
れている。そして、このノズル121〜12nを介し、
Alの液滴7a、7bをコンタクトホールCH1、CH
2に向けて吐出することより、コンタクトホールCH
1、CH2が埋め込まれた埋め込み配線8a、8bを層
間絶縁膜6上に形成する。
【0024】次に、図2(a)に示すように、例えば、
プラズマCVDにより、層間絶縁膜9を形成する。次
に、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィー技
術およびエッチング技術を用いることにより、ビアホー
ルBH1を層間絶縁膜9に選択的に形成する。
【0025】次に、図2(c)に示すように、ビアホー
ルBH1が層間絶縁膜9に形成された半導体基板1を、
配線形成装置に載置する。そして、ノズル121〜12
nを介し、例えば、Alの液滴7cをビアホールBH1
に向けて吐出することより、ビアホールBH1が埋め込
まれた埋め込み配線10を層間絶縁膜9に形成する。
【0026】ここで、インクジェット法を用いて、埋め
込み配線8a、8b、10を層間絶縁膜6、9上に形成
することにより、コンタクトホールCH1、CH2およ
びビアホールBH1に金属の液滴7a〜7cを吐出する
だけで、コンタクトホールCH1、CH2およびビアホ
ールBH1を埋め込み配線8a、8b、10で選択的に
埋め込むことが可能となり、埋め込み配線8a、8b、
10のパターニングを行なうために、フォトリソグラフ
ィー技術およびエッチング技術を用いる必要がなくな
る。
【0027】このため、埋め込み配線8a、8b、10
をパターニングする際に、埋め込み配線8a、8b、1
0が塩素系ガスに晒されることを防止することが可能と
なることから、埋め込み配線8a、8b、10を構成す
るAlにCuが混入されている場合においても、埋め込
み配線8a、8b、10が腐食することを防止すること
ができる。
【0028】また、埋め込み配線8a、8b、10をパ
ターニングする際に、フォトリソグラフィーを用いる必
要がなくなることから、フォトレジストのハレーション
に起因する埋め込み配線8a、8b、10の細りを防止
することができ、断線の発生を防止して、製造歩留まり
を向上させることが可能となる。また、コンタクトホー
ルCH1、CH2およびビアホールBH1の深さが深い
場合においても、液滴7a〜7cを吐出するだけで、コ
ンタクトホールCH1、CH2およびビアホールBH1
の奥まで金属層を効率よく到達させることが可能とな
り、層間絶縁膜6、9の厚みを一定値以下に制限する必
要がなくなることから、層間容量を低減させて、半導体
装置の高速化を容易に図ることが可能となる。
【0029】図3は、本発明の一実施形態に係る配線形
成装置の構成を示す斜視図である。図3において、配線
形成装置には、インクジェット式記録ヘッド21〜2
n、タンク31〜3n、駆動機構51、制御回路61、
固化装置71が設けられている。ここで、駆動機構51
は、インクジェット式記録ヘッド21〜2nをX軸方向
およびY軸方向に駆動するもので、インクジェット式記
録ヘッド21〜2nをX軸方向およびY軸方向に移動さ
せるためのモータ41、42が設けられている。また、
制御回路61は、インクジェット式記録ヘッド21〜2
n、駆動機構51および固化装置71を制御する。固化
装置71は、インクジェット式記録ヘッド21〜2nか
ら半導体基板1上に吐出された金属流体11〜1nを固
化する。
【0030】また、インクジェット式記録ヘッド21〜
2nは、金属流体11〜1nを半導体基板1上に吐出す
るもので、インクジェット式記録ヘッド21〜2nに
は、金属流体11〜1nを半導体基板1上に吐出するた
めのノズル121〜12nが設けられている。ここで、
ノズル121〜12nは、圧電体素子による体積変化に
基づいて、金属流体11〜1nを吐出するように構成し
てもよいし、発熱体による熱膨張に基づいて、金属流体
11〜1nを吐出するように構成してもよい。
【0031】タンク31〜3nは、金属流体11〜1n
を貯留するもので、タンク31〜3nは、インクジェッ
ト式記録ヘッド21〜2nに接続されている。なお、タ
ンク31〜3nに充填する金属流体11〜1nとして
は、Alなどの金属を融点以上に熱して流動性を与えた
ものを用いることもできるし、Au、Ag、Pt、C
u、Alなどの金属微粒子が溶媒に分散された溶液を用
いることもできる。さらに、AgペーストやCuペース
トなどの金属ペーストなどを用いるようにしてもよい
し、AlやCuなどの金属微粒子を混合させて用いるよ
うにしてもよい。
【0032】そして、例えば、Alの埋め込み配線10
を半導体基板1上に形成する場合、タンク31〜3nに
Alの金属流体11〜1nを充填する。そして、ビアホ
ールBH1が形成された半導体基板1をインクジェット
式記録ヘッド21〜2nに向けて配置し、金属流体11
〜1nの吐出指令を制御回路61に与える。
【0033】すると、制御回路61は、駆動信号Sx、
Syをモータ41、42に送るとともに、吐出信号Sh
1〜Shnをインクジェット式記録ヘッド21〜2nに
送ることにより、インクジェット式記録ヘッド21〜2
nをX軸方向およびY軸方向に走査させつつ、インクジ
ェット式記録ヘッド21〜2nから液滴7cを吐出させ
る。
【0034】ここで、モータ41、42は、制御回路6
1から駆動信号Sx、Syを受け取ると、駆動機構51
を介して、インクジェット式記録ヘッド21〜2nをX
軸方向およびY軸方向に走査する。また、インクジェッ
ト式記録ヘッド21〜2nは、制御回路61から吐出信
号Sh1〜Shnを受け取ると、ノズル121〜12n
を介して液滴7cを吐出する。
【0035】この結果、Alの金属流体11〜1nの液
滴7cが半導体基板1上に吐出され、ビアホールBH1
がAlで埋め込まれた埋め込み配線10を形成すること
ができる。また、制御回路61は、必要に応じて制御信
号Spを固化装置71に送る。すると、固化装置71
は、半導体基板1上に着弾した液滴7cに対し、物理的
または化学的な処理を施す。
【0036】ここで、物理的または化学的な処理として
は、例えば、冷風の吹き付けによる乾燥処理、ランプ照
射による再加熱・アニール処理、化学物質の投与による
化学変化処理などを挙げることができる。図4は、本発
明の第2実施形態に係る配線形成方法を示す断面図であ
る。図4(a)において、例えば、プラズマCVDによ
り、配線層201上に層間絶縁膜202を形成する。
【0037】そして、例えば、スピンコート法などによ
り、層間絶縁膜202全面にフォトレジスト膜203を
塗布し、露光装置を用いてマスクパターンを転写し、露
光されたフォトレジスト膜203の現像を行なうことに
より、フォトレジスト膜203に開口部RH1を形成す
る。次に、図4(b)に示すように、開口部RH1が形
成されたフォトレジスト膜203をマスクとして、RI
Eなどの異方性エッチングを層間絶縁膜202に行なう
ことにより、ビアホールBH2を層間絶縁膜202に形
成する。
【0038】次に、図4(c)に示すように、フォトレ
ジスト膜203を残したまま、ビアホールBH2が層間
絶縁膜202に形成された基板を、配線形成装置に載置
する。ここで、配線形成装置には、インクジェット法に
より、例えば、Alの液滴205を吐出するためのノズ
ル204が設けられている。
【0039】そして、このノズル204を介し、Alの
液滴205をビアホールBH2に向けて吐出することよ
り、ビアホールBH2内に液滴205を打ち込み、埋め
込み配線206を形成する。次に、図4(d)に示すよ
うに、層間絶縁膜202上に形成されたフォトレジスト
膜203を除去する。
【0040】これにより、フォトレジスト膜203を除
去する際に、埋め込み配線206のビアホールBH2か
らはみ出した部分をリフトオフすることができる。この
ため、液滴205の大きさがビアホールBH2の径より
大きかったり、ノズル204の位置決め精度がばらつい
たりする場合においても、ビアホールBH2を埋め込み
配線206で精度良く埋め込むことが可能となり、フォ
トレジスト膜203を除去する順序を変更するだけで、
ビアホールBH2の微小化に容易に対応することができ
る。
【0041】図5は、本発明の第3実施形態に係る配線
形成方法を示す断面図である。図5(a)において、例
えば、プラズマCVDにより、配線層301上に層間絶
縁膜302を形成する。そして、フォトリソグラフィー
技術およびエッチング技術を用いることにより、ビアホ
ールBH3を層間絶縁膜302に形成する。
【0042】次に、図5(b)に示すように、ビアホー
ルBH3が層間絶縁膜302に形成された基板を、配線
形成装置内に載置する。ここで、配線形成装置には、イ
ンクジェット法により、例えば、Alの液滴304を吐
出するためのノズル303が設けられている。また、こ
の配線形成装置には、ビアホールBH3が層間絶縁膜3
02に形成された基板を外気から密閉するためのチャン
バが設けられるとともに、このチャンバ内を真空引きす
る真空ポンプおよびこのチャンバ内を大気開放する弁が
設けられ、Alの液滴304を吐出するためのノズル3
03は、このチャンバ内に配置される。
【0043】そして、ビアホールBH3が層間絶縁膜3
02に形成された基板を、配線形成装置のチャンバ内に
載置すると、チャンバ内を真空引きする。そして、チャ
ンバ内が所定の真空度に達すると、ノズル303を介
し、Alの液滴304をビアホールBH3に向けて吐出
させることより、ビアホールBH3内に液滴304を打
ち込み、埋め込み配線305を形成する。
【0044】次に、図5(c)に示すように、液滴30
4の吐出が終了すると、チャンバ内を大気開放する。こ
れにより、液滴304をビアホールBH3内に吐出した
際に、5(b)に示すように、液滴304がビアホール
BH3の入口に付着し、埋め込み配線305とビアホー
ルBH3との間に隙間306が発生した場合において
も、大気開放時に、埋め込み配線305をビアホールB
H3内に押し込むことが可能となる。
【0045】このため、液滴304の大きさがビアホー
ルBH3の径より大きかったり、ノズル303の位置決
め精度がばらついたりする場合においても、ビアホール
BH3を埋め込み配線305で精度良く埋め込むことが
可能となり、液滴304を吐出する際に真空引きを行な
うだけで、ビアホールBH3の微小化に容易に対応する
ことができる。
【0046】ここで、配線形成装置に超音波振動装置を
設け、ビアホールBH3が層間絶縁膜302に形成され
た基板に超音波振動を与えながら、液滴304をビアホ
ールBH3に向けて吐出するようにしてもよい。これに
より、液滴304をビアホールBH3内で揺らして、液
滴304をビアホールBH3の底まで落とし込むことが
可能となり、ビアホールBH3を埋め込み配線305で
精度良く埋め込むことが可能となる。
【0047】なお、上述した実施形態では、半導体装置
を例にとって説明したが、液晶表示装置や、プラズマデ
ィスプレイ装置、有機EL装置などの他、ビルドアップ
多層プリント配線板などに適用してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
開口部に金属の液滴を吐出するだけで、開口部を金属層
で選択的に埋め込むことが可能となり、配線層のパター
ニングを行なうために、フォトリソグラフィー技術およ
びエッチング技術を用いる必要がなくなることから、配
線層の信頼性を容易に向上させることが可能となるとと
もに、製造歩留まりも向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る配線形成方法を
示す断面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る配線形成方法を
示す断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態に係る配線形成装置の構
成を示す斜視図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る配線形成方法を
示す断面図である。
【図5】 本発明の第3実施形態に係る配線形成方法を
示す断面図である。
【図6】 従来の配線形成方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 フィールド酸化膜 3 ゲート酸化膜 4 ゲート電極 5a ソース不純物層 5b ドレイン不純物層 6 9、202、302 層間絶縁膜 7a、7b、7c、205、304 液滴 8a、8b、10、206、305 CH1、CH2 コンタクトホール BH1〜BH3 ビアホール 121〜12n、204、303 ノズル 11〜1n 流動体 21〜2n インクジェット式記録ヘッド 31〜3n タンク 41、42 モータ Sx、Sy 駆動信号 Sp 制御信号 Sh1〜Shn 吐出信号 51 駆動機構 61 制御回路 71 固化装置 RH1 開口部 201、301 配線層 203 フォトレジスト膜 306 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/3205 H01L 21/90 A 21/768 B41J 3/04 101Z Fターム(参考) 2C056 FA02 FA15 FB01 4K044 AA01 AB10 BA10 BB10 BC14 CA11 CA55 4M104 BB02 BB04 BB06 BB08 BB09 CC01 DD08 DD51 DD68 DD77 DD80 DD91 EE03 GG09 HH20 5F033 HH07 HH08 HH11 HH13 HH14 MM01 PP26 QQ00 QQ09 QQ13 QQ37 QQ44 QQ58 QQ73 QQ82 RR04 SS15 SS22 XX00 XX18 XX34

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層に形成された開口部と、 前記開口部に金属の液滴を吐出することにより形成され
    た埋め込み配線とを備えることを特徴とする電子デバイ
    ス。
  2. 【請求項2】 絶縁層に開口部を形成する工程と、 前記開口部に金属の液滴を吐出する工程とを備えること
    を特徴とする配線形成方法。
  3. 【請求項3】 絶縁層上にフォトレジストを形成する工
    程と、 前記フォトレジストをパターニングすることにより、前
    記フォトレジストに第1開口部を形成する工程と、 前記フォトレジストをマスクとして、前記絶縁層をエッ
    チングすることにより、前記絶縁層に第2開口部を形成
    する工程と、 前記フォトレジストの第1開口部を介して、前記絶縁層
    の第2開口部に金属の液滴を吐出する工程と、 前記フォトレジストを除去する工程とを備えることを特
    徴とする配線形成方法。
  4. 【請求項4】 絶縁層に開口部を形成する工程と、 前記開口部を真空引きする工程と、 前記真空引きされている開口部に金属の液滴を吐出する
    工程と、 前記金属の液滴が吐出された開口部を加圧する工程とを
    備えることを特徴とする配線形成方法。
  5. 【請求項5】 前記金属の液滴を吐出後、超音波振動を
    与える工程をさらにを備えることを特徴とする請求項2
    〜4のいずれか1項記載の配線形成方法。
  6. 【請求項6】 絶縁層に開口部が形成された処理対象を
    載置するチャンバと、 前記チャンバ内を真空引きする真空装置と、 前記チャンバ内に設けられ、金属の液滴を前記開口部に
    吐出する液滴吐出手段と、 前記チャンバ内をパージするパージ手段とを備えること
    を特徴とする配線形成装置。
  7. 【請求項7】 前記処理対象に超音波振動を与える超音
    波振動装置をさらにを備えることを特徴とする請求項6
    記載の配線形成装置。
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