JP2003243321A - レーザ照射装置 - Google Patents

レーザ照射装置

Info

Publication number
JP2003243321A
JP2003243321A JP2002349472A JP2002349472A JP2003243321A JP 2003243321 A JP2003243321 A JP 2003243321A JP 2002349472 A JP2002349472 A JP 2002349472A JP 2002349472 A JP2002349472 A JP 2002349472A JP 2003243321 A JP2003243321 A JP 2003243321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
irradiation
substrate
film
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002349472A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003243321A5 (ja
JP4549620B2 (ja
Inventor
Koichiro Tanaka
幸一郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2002349472A priority Critical patent/JP4549620B2/ja
Publication of JP2003243321A publication Critical patent/JP2003243321A/ja
Publication of JP2003243321A5 publication Critical patent/JP2003243321A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4549620B2 publication Critical patent/JP4549620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板が設置されたステージをX方向やY方向
に移動させるレーザー照射装置は、基板が大型化した場
合、比例してフットプリント(処理に必要とされる平面
での面積)が格段に大きくなり、装置全体の巨大化を招
く問題が生じてしまう。 【解決手段】 本発明のレーザ照射装置は、ガルバノミ
ラーやポリゴンミラーによりレーザー光を半導体膜に照
射して走査させ、さらにレーザー光照射の際は、常に半
導体膜への入射角度θをある角度に一定に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】レーザ光を用いた半導体膜の
アニール(以下、レーザアニールという)の方法および
それを行うためのレーザ照射装置(レーザと該レーザか
ら出力されるレーザ光を被処理体まで導くための光学系
を含む装置)に関する。また、前記レーザアニールを工
程に含んで作製された半導体装置の作製方法に関する。
【0002】なお、本明細書中において半導体装置と
は、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を
指し、電気光学装置、発光装置、半導体回路、および電
子機器は全て半導体装置である。
【0003】
【従来の技術】近年、絶縁表面を有する基板上に形成さ
れた半導体薄膜(厚さ数〜数百nm程度)を用いて薄膜
トランジスタ(TFT)を構成する技術が注目されてい
る。薄膜トランジスタはICや電気光学装置のような電
子デバイスに広く応用され、特に画像表示装置のスイッ
チング素子として開発が急がれている。
【0004】ガラス等の絶縁基板上に形成された半導体
膜に対し、レーザアニールを施して、結晶化させたり、
結晶性を向上させる技術が広く研究されている。上記半
導体膜には珪素がよく用いられる。本明細書中では、半
導体膜をレーザ光で結晶化し、結晶構造を有する半導体
膜を得る手段をレーザ結晶化という。
【0005】ガラス基板は、従来よく使用されてきた合
成石英ガラス基板と比較し、安価で加工性に富んでお
り、大面積基板を容易に作製できる利点を持っている。
これが上記研究の行われる理由である。また、結晶化に
好んでレーザが使用されるのは、ガラス基板の融点が低
いからである。レーザは基板の温度を余り上昇させず
に、半導体膜のみ高いエネルギーを与えることが出来
る。また、電熱炉を用いた加熱手段に比べて格段にスル
ープットが高い。
【0006】結晶構造を有する半導体は多くの結晶粒か
ら出来ているため、多結晶半導体膜とも呼ばれる。レー
ザアニールを施して形成された結晶構造を有する半導体
膜は、高い移動度を有するため、この結晶質半導体膜を
用いて薄膜トランジスタ(TFT)を形成すれば、1枚
のガラス基板上に、画素部用と駆動回路用のTFTを作
製することができる。
【0007】レーザー結晶化などのレーザー光の走査方
法において、基板上に成膜された半導体膜に対してレー
ザー光を照射する場合、基板の縦方向(Y方向)に沿っ
て帯状に形成されたレーザービームを照射し、その照射
領域を基板に対して相対的に横方向(X方向)に移動さ
せてレーザー光を走査させている。従来のレーザー照射
装置では、固定されたレーザビームの領域に対して、基
板が設置されたステージをX方向(またはY方向)に移
動させてレーザー光を走査させる方式が多く採用されて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】基板が設置されたステ
ージをX方向やY方向に移動させるレーザー照射装置
は、基板が大型化した場合、比例してフットプリント
(処理に必要とされる平面での面積)が格段に大きくな
り、装置全体の巨大化を招く問題が生じてしまう。
【0009】大型のガラス基板サイズとしては、590
mm×670mm、600mm×720mm、650m
m×830mmが製造ラインで使用されており、将来的
には680mm×880mm、730mm×920m
m、またはこれら以上のサイズが使用されることになる
と推測される。
【0010】ステージをX方向やY方向に移動させるレ
ーザー照射装置は、少なくとも基板を平面的に移動させ
る面積として、スポットビームを用いる場合、X方向に
基板サイズ2枚分のスペースと、Y方向に基板サイズ2
枚分のスペースとが必要であり、線状ビームを用いる場
合、少しはスペースが抑えられるものの広いスペースが
必要である。
【0011】また、レーザー照射装置全体の巨大化によ
って、移動速度も制限されることになる。特に、連続発
振の固体レーザーを用いる場合、0.5〜2000cm
/s程度の移動速度、例えば100cm/s程度のスピ
ードでステージ(基板が設置されたステージ)を移動さ
せれば、レーザー照射装置に大きな負担がかかるという
問題も生じる。
【0012】一方、他の方式として、基板位置を固定
し、ガルバノミラーやポリゴンミラーを用いてレーザー
ビームを照射し、その照射領域を基板に対して相対的に
横方向(X方向)に移動させてレーザー光を走査させる
方式がある。ガルバノミラーやポリゴンミラーでレーザ
ー光を走査させる方式とすれば、基板が大型化した場合
にもフットプリントの大型化を抑えることができ、装置
全体の巨大化を避けることができる長所を有している。
加えて、軽量なミラーの振動によりレーザー光を走査さ
せるため、照射領域の移動速度を自由に設定でき、レー
ザー照射装置に大きな負担がかからないという長所も有
している。
【0013】しかしながら、ガルバノミラーやポリゴン
ミラーによりレーザー光を走査させると、半導体膜への
入射角度が場所によって変化してしまう。半導体膜への
入射角度が変化すると、基板面のレーザービームの反射
率、半導体膜のレーザービームの吸収率などが変動す
る。従って、レーザーアニール処理としての均一性が低
下するという問題が生じていた。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、上記諸問題を解
決するため、本発明では、ガルバノミラー、ポリゴンミ
ラー、AOD(音響光学ディフレクタ)、電気光学偏向
器(EOディフレクタ)、レゾナントスキャナ、ホログ
ラムスキャナ、またはコニカルスキャナなどによりレー
ザー光を半導体膜に照射して走査させるレーザー照射装
置とし、さらにレーザー光の照射の際は、常に半導体膜
への入射角度θ(θ≠0°)をある角度に一定に保つ手
段を設けることを特徴とする。
【0015】具体的には、ガルバノミラーやポリゴンミ
ラーの動きに合わせて、半導体膜の角度(水平面と半導
体膜面とがなす角度)を変化させ、半導体膜の主表面に
対するレーザビームの入射角度を一定とする。半導体膜
の角度(水平面と半導体膜面とがなす角度)の調節手段
は、ゴニオメータ、マニュピレータなどの角度調節手段
を設け、適宜調節すればよい。また、入射角度を測定す
るセンサを設け、入射角度を測定しながら、ガルバノミ
ラーやポリゴンミラーの動き、または角度調節手段を調
節してもよい。
【0016】本発明により、基板の大型化に対応したレ
ーザ照射装置を小型化することができ、且つ、被照射面
に対するレーザ光の入射角度を一定に保つことができ、
均一なアニールを行うことができる。
【0017】加えて、本発明により基板上でのレーザ光
の位置が移動しても、レーザ光のエネルギー密度が半導
体膜表面で常に一定になるため、レーザ光源と基板との
間の光路にエネルギー密度を調整するf-θレンズを設け
る必要もなくなり、f-θレンズによる光学系のコストや
レーザービームの収差などを抑えることができる。
【0018】本明細書で開示する発明の構成は、レーザ
と、該レーザから発振するレーザ光の進行方向を変化さ
せ、被照射面におけるレーザ光の照射位置を移動させる
手段と、該手段に基づいてレーザ光の前記被照射面に対
する入射角度を一定に制御する手段とを有するレーザ照
射装置である。
【0019】また、他の発明の構成は、レーザと、該レ
ーザから発振するレーザ光の被照射面における形状を楕
円状または矩形状にする手段と、前記レーザ光の進行方
向を変化させ、被照射面におけるレーザ光の照射位置を
第1の方向に移動させる手段と、該手段に基づいて水平
面と前記被照射面とのなす角度を制御してレーザ光の前
記被照射面に対する入射角度を一定とする手段と、前記
被照射面を有する被処理体を移動させ、被照射面におけ
るレーザ光の照射位置を第2の方向に移動させる手段
と、を有するレーザ照射装置である。
【0020】また、他の発明の構成は、レーザと、該レ
ーザから発振するレーザ光の被照射面における形状を楕
円状または矩形状にするシリンドリカルレンズと、前記
レーザ光を集光する凸レンズと、前記レーザ光の照射位
置を第1の方向に移動させるガルバノミラーと、前記被
照射面を有する被処理体を移動させ、被照射面における
レーザ光の照射位置を第2の方向に移動させるステージ
とを有し、前記ステージは、前記レーザ光に対する前記
ガルバノミラーの角度に基づいて、水平面に対して任意
の角度に制御し、レーザ光の前記被照射面に対する入射
角度を一定とすることを特徴とするレーザ照射装置であ
る。
【0021】また、他の発明の構成は、レーザと、該レ
ーザから発振するレーザ光の被照射面における形状を楕
円状または矩形状にするシリンドリカルレンズと、前記
レーザ光を集光する凸レンズと、前記レーザ光の照射位
置を第1の方向に移動させるポリゴンミラーと、前記被
照射面を有する被処理体を移動させ、被照射面における
レーザ光の照射位置を第2の方向に移動させるステージ
とを有し、前記ステージは、前記レーザ光に対する前記
ポリゴンミラーの角度に基づいて、水平面に対して任意
の角度に制御し、レーザ光の前記被照射面に対する入射
角度を一定とすることを特徴とするレーザ照射装置であ
る。
【0022】また、他の発明の構成は、レーザと、該レ
ーザから発振するレーザ光の被照射面における形状を楕
円状または矩形状にするシリンドリカルレンズと、前記
レーザ光を集光する凸レンズと、前記レーザ光の照射位
置を第1の方向に移動させる第1のガルバノミラーと、
前記レーザ光の照射位置を第2の方向に移動させる第2
のガルバノミラーとを有し、前記ステージは、前記レー
ザ光に対する前記第1のガルバノミラーまたは前記第2
のガルバノミラーの角度に基づいて、水平面に対して任
意の角度に制御し、レーザ光の前記被照射面に対する入
射角度を一定とすることを特徴とするレーザ照射装置で
ある。
【0023】また、上記構成2乃至5において、前記第
1の方向と前記第2の方向は、平面で互いに直交する方
向であることを特徴としている。
【0024】また、上記構成3乃至5において、前記ス
テージは、被照射体を固定する手段と、被照射体の水平
面に対する角度を変更する手段とを有していることを特
徴としている。
【0025】また、上記各構成において、前記レーザ
は、連続発振またはパルス発振の固体レーザである。代
表的には、前記レーザは、連続発振またはパルス発振の
YAGレーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YAl
3レーザ、Y23レーザ、ガラスレーザ、ルビーレー
ザ、アレキサンドライドレーザ、Ti:サファイアレー
ザから選ばれた一種または複数種である。或いは、前記
レーザは連続発振またはパルス発振のエキシマレーザ、
Arレーザ、Krレーザから選ばれた一種または複数種
である。
【0026】また、上記各構成において、前記入射角度
θは、照射面に対して式1を満たす角度であることを特
徴としている。
【0027】また、上記各構成において、前記ステージ
は、ゴニオメータ、またはマニュピレータであることを
特徴としている。
【0028】なお、レーザから射出されたレーザ光の種
類によってレーザ光の形状は異なり、光学系によって成
形しても元の形状の影響を受けやすい。例えば、XeC
lエキシマレーザから射出されたレーザ光の形状は、矩
形状であり、固体レーザから射出されたレーザ光の形状
は、ロッド形状が円筒形であれば円状となり、スラブ型
であれば矩形状である。いずれの形状においても、本発
明を適用することは可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、以下
に説明する。
【0030】(実施の形態1)本実施の形態では、レー
ザ光源11として、連続発振のYVO4レーザの第2高
調波を用い、且つ、1つガルバノミラーからなる走査手
段13を用い、基板全面にレーザ光を照射するための装
置および方法について説明する。ここでは、レーザ光を
基板のX方向に走査する例を示す。このとき、照射面に
おけるレーザ光の形状(レーザースポット)は光学系か
らなるビーム形成手段12により短径の長さが3〜10
0μmとし、長径の長さが100μm以上である楕円形
状であるとする。楕円形状に代えて、短辺の長さが3〜
100μmとし、長辺の長さが100μm以上である矩
形形状としてもよい。前記形状を矩形状または楕円状と
したのは、基板全面を効率よくレーザアニールするため
である。ここで、長径(または長辺)の長さを100μ
m以上としたのは、レーザアニールに適したエネルギー
密度を有するレーザ光であれば、実施者が長径(または
長辺)の長さを適宜決定すればよいからである。
【0031】図1(A)〜図1(C)は、基板のX方向
を含む面で垂直に基板を切断した場合における簡略な断
面図を示しており、被照射体(ここでは、基板16に設
けられた非晶質構造を有する半導体膜15)における一
方の端部を照射する状態を示した図が図1(A)であ
り、次いで、被照射体における中央部を照射する状態を
示した図が図1(B)であり、次いで、被照射体におけ
るもう一方の端部を照射する状態を示した図が図1
(C)である。
【0032】図1(A)において、ガルバノミラー13
で反射されたレーザ光14は、基板のX方向における垂
線となす角度θ(θ≠0°)で非晶質構造を有する半導
体膜15に入射する。なお、この時、レーザ光は、基板
のY方向に対して垂直に入射させる。即ち、図1(A)
において、レーザ光の入射角度はθとなる。この時、ガ
ルバノミラー13の角度に連動させてステージ17を水
平面に対して角度αとなるように傾け、入射角度θに保
つ。
【0033】なお、レーザ光14を入射角度θで非晶質
構造を有する半導体膜15に入射させるのは、半導体膜
や基板を透過する波長のレーザ光を用いる場合、基板に
入射するレーザ光と基板裏面からの反射光との干渉の影
響を低減するためである。加えて、半導体膜にレーザ光
を入射角度θで入射させる、即ち、斜めに照射すること
で、戻り光、すなわち基板表面からの反射光がレーザ装
置に達することが無くなるため、特にレーザ光源に固体
レーザを使う場合には有効である。
【0034】また、入射角度θは、被照射体に入射する
ときのビーム幅をw、前記基板の厚さをdとする場合、
以下の式1を満たす入射角度θで入射させればよい。
【0035】
【式1】
【0036】なお、wは、図13に示したビーム幅を指
している。
【0037】また、比較のため、照射面に対して垂直、
即ち、入射角度を0°としてレーザ光をアモルファスシ
リコン膜に照射した後の表面観察写真を図14に示す。
入射角度を0°とすると、図14に示すように波状の模
様が形成されてしまう。また、入射角度を0°とする
と、基板自体がわずかにゆがんでいる場合、基板のうね
りが原因で干渉が起こり、不均一なレーザアニールとな
ってしまう。
【0038】上記式1を満たす入射角度θでレーザ光を
照射した場合、上記波状の模様は現れず、均一なレーザ
アニールが可能である。また、上記式1を満たす入射角
度θでレーザ光を照射した場合、基板自体がわずかにゆ
がんでいても干渉が起きず、均一なレーザアニールが可
能である。
【0039】以上の議論は、基板の屈折率を1として考
えたものである。実際は、基板の屈折率が1.5前後の
ものが多く、この数値を考慮にいれると上記議論で算出
した角度よりも大きな計算値が得られる。しかしなが
ら、線状ビームの長手方向の両端のエネルギーは減衰が
あるため、この部分での干渉は少なく、上記の算出値で
十分に干渉減衰の効果が得られる。
【0040】また、図1(B)においても、ガルバノミ
ラー13で反射されたレーザ光は、基板のX方向におけ
る垂線となす角度θで非晶質構造を有する半導体膜15
に入射する。なお、図1(B)においても、レーザ光の
入射角度はθとなる。この時、ガルバノミラー13の角
度に連動させて、ステージ17が水平面に対して平行と
なるように調節して、入射角度θとする。なお、照射領
域が楕円形や矩形である場合、入射角度θは、図1
(B)中の点線で示す照射領域の中心を通るレーザ光
と、基板の垂線とのなす角度をさしている。
【0041】また、図1(C)においても、ガルバノミ
ラー13で反射されたレーザ光は、基板のX方向におけ
る垂線となす角度θで非晶質構造を有する半導体膜15
に入射する。なお、図1(C)においても、レーザ光の
入射角度はθとなる。この時、ガルバノミラー13の角
度に連動させて、ステージ17が水平面に対して角度β
となるように傾け、入射角度θとする。
【0042】このように、入射角度が常にθとなるよう
にガルバノミラーの動きに合わせて水平面に対するステ
ージ17の角度が変更される手段、代表的にはステージ
17にゴニオメータが設けられている。ゴニオメータが
設けられたステージはゴニオステージとも呼ばれ、ステ
ージ上方に回転中心があり、そこを支点として回転し、
ステージ面が傾くステージである。本発明において、こ
のステージ17の回転中心とガルバノミラーの回転中心
を合わせることが好ましい。
【0043】上記図1(A)〜図1(C)に示した状態
を順次経由することで被照射体である基板16に設けら
れた半導体膜15の端から端までレーザ照射領域が移動
され、基板のX方向に1つのライン状の軌跡を描く。こ
こでは、ガルバノメータ13が振動することにより、ガ
ルバノメータのミラーの角度が時間変化し、基板上での
レーザ光の位置が基板のX方向へ移動する。ガルバノメ
ータ13が半周期振動すると、基板の幅の端から端まで
レーザ光が移動するように調整されている。なお、パル
ス発振のレーザを用いる場合には、レーザ光の照射領域
が断続的にならないように、ガルバノメータの振動の速
度を調整する。
【0044】また、ここでは図1(A)〜図1(C)に
示した状態を順次経由する例を示したが、特に限定され
ず、図1(C)、図1(B)、図1(A)の順で照射し
てもよい。経由している間は常に入射角度θとなるよう
に調節される。
【0045】次いで、1つのライン状の軌跡を描いた
後、ステージ17は、ある一定のピッチで基板のY方向
(図1紙面に対して垂直な方向)に移動させ、レーザ光
を順次照射することによって基板の全面に成膜された半
導体膜を非晶質構造から結晶構造に効率よく転換でき
る。即ち、ステージ17は、ガルバノミラーからなる走
査手段13とは、別の走査手段とも言える。もちろん、
同一領域を複数回照射した後、レーザ光の長径(または
長辺)の長さ分、照射領域を移動させて、再度照射する
ことも可能である。
【0046】ここで、上記照射方法を用いて、非晶質構
造を有する半導体膜の結晶化を行う場合について説明す
る。レーザ光が非晶質構造を有する半導体膜に照射され
ると、照射された領域は溶融状態になり、時間がたつに
つれ冷却し固化する。レーザ光を移動させながら照射す
れば、次々と溶融状態である領域が形成される一方で、
時間の経過により冷却し固化する領域も存在する。つま
り、半導体膜において温度勾配が形成され、レーザ光の
移動方向に沿って結晶粒が成長し、大粒径の結晶粒が形
成される。このような結晶粒をチャネル形成領域に用い
て作製されたTFTの電気的特性は向上し、さらには半
導体装置の動作特性および信頼性をも向上し得る。特に
レーザ光の移動方向には結晶粒界がほとんどないため、
この方向に平行なチャネル形成領域を有するTFTを作
製することが好ましい。
【0047】また、上記照射方法を用いれば、大面積基
板に対しても、効率よく、レーザアニールを行うことが
できる。また、このようなレーザアニールにより半導体
膜の結晶化を行うと、位置制御された大粒径の結晶粒を
有する半導体膜を形成することが可能となる。さらに前
記半導体膜を用いて作製されたTFTの電気的特性は向
上し、半導体装置の動作特性および信頼性をも向上し得
る。
【0048】ここでは、ガルバノミラーからなる走査手
段13によってレーザ光が基板のX方向に走査され、且
つ、基板のX方向における垂線となす角度はθで一定に
保持される。また、ステージ17は基板のY方向に移動
することによってレーザ光が基板のY方向に走査され、
基板のY方向における垂線となす角度は0°で一定に保
持されている。すなわち、常に入射角度θが保持された
まま、レーザ光が照射される。そして、ガルバノメータ
13の回転による照射位置の移動とステージ17の移動
とを繰り返すことで基板全面にレーザが照射される。な
お、図2は、基板におけるレーザ照射領域の移動方向
(基板のX方向)と、基板の移動方向(基板のY方向)
との関係を簡略に示した上面図である。図2(A)に示
すようにレーザ照射領域を一方向のみに走査してもよい
し、図2(B)に示すように往復させて走査してもよ
い。
【0049】こうして、レーザ光の入射角度θ(基板の
X方向における垂線となす角度θ、且つ、基板のY方向
における垂線となす角度0°)を一定に保つことがで
き、均一なアニールを行うことができる。
【0050】加えて、基板上でのレーザ光の位置が移動
しても、レーザ光のエネルギー密度が半導体膜表面で常
に一定になるため、レーザ光源と基板との間の光路にエ
ネルギー密度を調整するf-θレンズを設ける必要もなく
なり、f-θレンズによる光学系のコストやレーザービー
ムの収差などを抑えることができる。
【0051】なお、図1(A)〜図1(C)中、ステー
ジ17上には非晶質構造を有する半導体膜15が設けら
れた基板16が設置され、ここでは図示しないが吸着手
段または機械的に固定する手段によって固定されてい
る。
【0052】また、ここでは走査手段13としてガルバ
ノメータを用いた例を示したが、限定されず、ガルバノ
メータに代えてポリゴンミラー、AOD(音響光学ディ
フレクタ)、電気光学偏向器(EOディフレクタ)、レ
ゾナントスキャナ、ホログラムスキャナ、またはコニカ
ルスキャナなどを用いてもよい。
【0053】また、ここでは非晶質構造を有する半導体
膜にレーザ光を照射して結晶構造を有する半導体膜を得
る結晶化に用いた例を示したが、特に限定されず、活性
化処理などで代表される様々なレーザアニール処理に適
用することができる。
【0054】(実施の形態2)実施の形態1では、レー
ザ光が基板のX方向における垂線となす角度をθとし、
レーザ光を基板のX方向に走査する例を示したが、ここ
ではレーザ光が基板のY方向における垂線となす角度を
θとし、レーザ光を基板のX方向に走査する例を示す。
【0055】図3(A1)〜図3(C1)は、基板のX
方向を含む面で垂直に基板を切断した場合における簡略
な断面図を示しており、図3(A2)〜図3(C2)
は、基板のY方向を含む面で垂直に基板を切断した場合
における簡略な側面図を示している。
【0056】ここでも、レーザ光源21として、連続発
振のYVO4レーザの第2高調波を用い、1つガルバノ
ミラーからなる走査手段23でレーザ光を基板のX方向
に走査する。
【0057】光学系からなるビーム形成手段22によっ
て、照射面におけるレーザ光の形状(レーザースポッ
ト)は短径(短辺)の長さが3〜100μmとし、長径
(長辺)の長さが100μm以上である楕円形状(また
は矩形状)とする。
【0058】図3(A1)において、ガルバノミラー2
3で反射されたレーザ光24は、基板のX方向における
垂線となす角度0°で非晶質構造を有する半導体膜25
に入射する。また、図3(A1)に対応する側面図であ
る図3(A2)において、ガルバノミラー23で反射さ
れたレーザ光24は、基板のY方向における垂線となす
角度θで非晶質構造を有する半導体膜25に入射する。
即ち、図3(A1)及び図3(A2)において、レーザ
光の入射角度はθとなる。この時、ガルバノミラー23
の角度に連動させて、ステージ27を斜めにし、入射角
度θとなるように調節する。
【0059】実施の形態1と同様に入射角度θは、被照
射体に入射するときのビーム幅をw、前記基板の厚さを
dとする場合、上記の式1を満たす入射角度θで入射さ
せればよい。
【0060】また、図3(B1)においても、ガルバノ
ミラー23で反射されたレーザ光は、非晶質構造を有す
る半導体膜25に対して垂直に入射する。また、図3
(B1)に対応する側面図である図3(B2)におい
て、ガルバノミラー23で反射されたレーザ光24は、
基板のY方向における垂線となす角度θで非晶質構造を
有する半導体膜25に入射する。即ち、図3(B1)及
び図3(B2)において、レーザ光の入射角度はθとな
る。この時、ガルバノミラー23の角度に連動させて、
ステージ27が水平面に対して平行となるようにして、
入射角度θとなるように調節する。
【0061】また、図3(C1)においても、ガルバノ
ミラー23で反射されたレーザ光は、非晶質構造を有す
る半導体膜25に垂直に入射する。また、図3(C1)
に対応する側面図である図3(C2)において、ガルバ
ノミラー23で反射されたレーザ光24は、基板のY方
向における垂線となす角度θで非晶質構造を有する半導
体膜25に入射する。即ち、図3(C1)及び図3(C
2)において、レーザ光の入射角度はθとなる。この
時、ガルバノミラー23の角度に連動させて、ステージ
27を斜めにし、入射角度θとなるように調節する。
【0062】このように、半導体膜25に入射するレー
ザ光の入射角度θが常に一定となるようにガルバノミラ
ーの動きに合わせてステージ27の水平面に対する角度
が変更される手段、代表的にはゴニオメータが設けられ
ている。本発明において、このステージ27の回転中心
とガルバノミラーの回転中心を合わせることが好まし
い。
【0063】上記図3(A1)〜図3(C1)に示した
状態を順次経由することで被照射体である基板26に設
けられた半導体膜25の端から端までレーザ照射領域が
移動され、基板のX方向に1つのライン状の軌跡を描
く。
【0064】また、ここでは図3(A1)〜図3(C
1)に示した状態を順次経由する例を示したが、特に限
定されず、図3(C1)、図3(B1)、図3(A1)
の順で照射してもよい。
【0065】次いで、1つのライン状の軌跡を描いた
後、ステージ27は、ある一定のピッチで基板のY方向
に移動させ、レーザ光を順次照射することによって基板
の全面に成膜された半導体膜を非晶質構造から結晶構造
に効率よく転換できる。
【0066】ここでは、ガルバノミラーからなる走査手
段23によってレーザ光が基板のX方向に走査され、且
つ、基板のX方向における垂線となす角度は0°で一定
に保持される。また、ステージ27は基板のY方向に移
動することによってレーザ光が基板のY方向に走査さ
れ、基板のY方向における垂線となす角度はθで一定に
保持されている。すなわち、ガルバノメータ23の回転
による照射位置の移動とステージ27の移動とを繰り返
すことで基板全面にレーザが照射される。なお、図2
(A)に示すようにレーザ照射領域を一方向のみに走査
してもよいし、図2(B)に示すように往復させて走査
してもよい。
【0067】こうして、被照射面に対するレーザ光の入
射角度(基板のX方向における垂線となす角度0°及び
基板のY方向における垂線となす角度θ)を一定に保つ
ことができ、均一なアニールを行うことができる。
【0068】加えて、基板上でのレーザ光の位置が移動
しても、レーザ光のエネルギー密度が半導体膜表面で常
に一定になるため、レーザ光源と基板との間の光路にエ
ネルギー密度を調整するf-θレンズを設ける必要もなく
なり、f-θレンズによる光学系のコストやレーザービー
ムの収差などを抑えることができる。
【0069】なお、図3(A1)〜図3(C1)中、ス
テージ27上には非晶質構造を有する半導体膜25が設
けられた基板26が設置され、ここでは図示しないが吸
着手段または機械的に固定する手段によって固定されて
いる。
【0070】また、ここでは走査手段23としてガルバ
ノメータを用いた例を示したが、限定されず、ガルバノ
メータに代えてポリゴンミラー、AOD(音響光学ディ
フレクタ)、電気光学偏向器(EOディフレクタ)、レ
ゾナントスキャナ、ホログラムスキャナ、またはコニカ
ルスキャナなどを用いてもよい。
【0071】また、ここでは非晶質構造を有する半導体
膜にレーザ光を照射して結晶構造を有する半導体膜を得
る結晶化に用いた例を示したが、特に限定されず、活性
化処理などで代表される様々なレーザアニール処理に適
用することができる。
【0072】(実施の形態3)ここではポリゴンミラー
を用い、基板全面にレーザ光を照射するための装置およ
び方法について図4に説明する。なお、本実施の形態
は、実施の形態1に用いたガルバノミラーに代えてポリ
ゴンミラーを用いた以外はほぼ同一であるので異なる点
についてのみ以下に述べる。
【0073】図4(A)〜図4(C)は、基板のX方向
を含む面で垂直に基板を切断した場合における簡略な断
面図を示しており、被照射体(ここでは、基板36に設
けられた非晶質構造を有する半導体膜35)における一
方の端部を照射する状態を示した図が図4(A)であ
り、次いで、被照射体における中央部を照射する状態を
示した図が図4(B)であり、次いで、被照射体におけ
るもう一方の端部を照射する状態を示した図が図4
(C)である。
【0074】図4(A)において、ポリゴンミラー33
で反射されたレーザ光34は、基板のX方向における垂
線となす角度θで非晶質構造を有する半導体膜35に入
射する。なお、この時、レーザ光は、基板のY方向に対
して垂直に入射させる。即ち、図4(A)において、レ
ーザ光の入射角度はθとなる。この時、ガルバノミラー
33の角度に連動させてステージ37を水平面に対して
角度αとなるように傾け、入射角度θに保つ。
【0075】ポリゴンミラー33は複数のミラーからな
り、ポリゴンミラー33が回転することにより、ミラー
の角度が時間変化し、基板上でのレーザ光の位置が図2
(A)で示した矢印の方向へ移動する。ポリゴンミラー
が回転する間、レーザ光は所定の位置で振動するが、基
板の幅の端から端までレーザ光が移動するように調整さ
れている。また、基板上でのレーザ光の位置が移動して
も、レーザ光の入射角度θ及びエネルギー密度が基板上
で常に一定になるようにステージ37の傾きが調整され
ている。
【0076】こうして、レーザ光の入射角度θ(基板の
X方向における垂線となす角度θ、且つ、基板のY方向
における垂線となす角度0°)を一定に保つことがで
き、均一なアニールを行うことができる。
【0077】また、ここでは、レーザ光が基板のX方向
における垂線となす角度をθとし、レーザ光を基板のX
方向に走査する例を示したが、実施の形態2に示したよ
うにレーザ光が基板のY方向における垂線となす角度を
θとし、レーザ光を基板のX方向に走査してもよい。
【0078】以上の構成でなる本発明について、以下に
示す実施例でもってさらに詳細な説明を行うこととす
る。
【0079】(実施例) [実施例1]本実施例では、2つのガルバノミラーを用
いてレーザ照射領域を移動させるレーザ照射装置の例を
図5に示す。
【0080】まず、レーザ発振器(レーザ光源とも呼
ぶ)40から出射されたレーザビームは、複数のシリン
ドリカルレンズで構成される第1のビームエキスパンダ
41などを含む光学系で照射面におけるレーザビームの
形状を楕円形とする。本実施例では、集光性がよいYV
4レーザの第2高調波(波長532nm)をレーザ光
源とし、出力10W、広がり角0.25mrad、TE
00のレーザビームを用いる。
【0081】また、レーザビームを集光させるため、複
数の球面レンズで構成される第2のビームエキスパンダ
42と、凸レンズ43とをレーザビームの光路に設置す
ればよい。第2のビームエキスパンダ42は、レーザビ
ームの広がり角を小さくするために用いる。例えば、第
2のビームエキスパンダ42の拡大率がx倍であるとす
ると、レーザビームの広がり角は、第2のビームエキス
パンダ42に入射される前の1/Xとなり、より小さな
照射領域にレーザビームを集光させることができる。
【0082】本実施例では、レーザ光源から出射された
レーザビームを、倍率2倍の球面レンズからなる第2の
ビームエキスパンダ42で拡大し、次いで、8倍のシリ
ンドリカルレンズからなる第1のビームエキスパンダ4
1で一方向に拡大し、焦点距離400mmの凸レンズ4
3にて集光させる。
【0083】次いで、上記第1のビームエキスパンダ4
1と、上記第2のビームエキスパンダ42と、上記凸レ
ンズ43とで構成されるビーム形成手段(光学系)を通
過したレーザビームをガルバノミラー44a、44bに
入射させる。ガルバノミラー44a、44bによってレ
ーザ光の向きが変えられて、基板47に設けられた半導
体膜にレーザビームを照射する。本実施例では、レーザ
ビームの形状は、短径×長径が50μm×400μm
(1/e2幅)の楕円とすることができる。
【0084】本実施例では照射面におけるレーザビーム
の形状を楕円形とした例を示したが、特に形状は限定さ
れないことは言うまでもない。スループットを向上させ
るため照射領域の面積を拡大したい場合には、レーザビ
ームの形状を可能な限り長径(または長辺)方向に長く
することが好ましい。レーザビームを長くする方法は、
いろいろあるが、代表的には、シリンドリカルレンズを
1枚使ってレーザビームを一方向に長くする方法、或い
は2枚のシリンドリカルレンズを対にしてビームエキス
パンダを構成してレーザビームを長くする方法がある。
【0085】また、スラブ式のロッドを使ったレーザ発
振器を用いれば、出射段階で長い長方形のレーザビーム
であるので、比較的長いレーザビームを形成することが
できる。さらにスラブ式のロッドを使ったレーザ発振器
を用い、シリンドリカルレンズからなるビームエキスパ
ンダなどを組み合わせれば、さらに長いレーザビームを
形成することができるため好ましい。
【0086】基板のX方向にレーザ照射領域を移動させ
ることのできるガルバノミラー44aと、基板のY方向
にレーザ照射領域を移動させることのできるガルバノミ
ラー44bとで基板上の2次元の範囲にレーザビームを
走査させることができる。楕円形状のレーザビームを非
晶質構造を有する半導体膜(代表的にはアモルファスシ
リコン膜)に対して移動速度数十cm/s〜数百cm/
sで走査させると、走査させた方向に延びた大きな結晶
を有する結晶構造を有する半導体膜(代表的にはポリシ
リコン膜)を得ることができる。なお、走査させる方向
は、レーザーアニールの効率が最も高い方向、即ち、楕
円ビームの短径方向とすることが望ましい。
【0087】アクティブマトリクス型の液晶表示装置な
どは1枚のガラス基板上に、画素部用と駆動回路用(ソ
ースドライバー部およびゲートドライバー部)のTFT
を作製するが、スループットの向上およびコストの低減
のため、大面積基板を用いて該大面積基板から複数の液
晶表示装置用パネルを作製することが多い。また、画素
部と駆動回路部、特に駆動回路部におけるソースドライ
バー部とゲートドライバー部とでは、チャネル形成領域
の方向(キャリアの流れる方向)が一致していない場合
が多い。レーザアニールにより一方向に向きの揃った結
晶粒を形成し、例えばソースドライバー部において結晶
粒界の少ないチャネル形成領域を形成しても、ゲートド
ライバー部におけるチャネル形成領域は、結晶粒界が多
くなり、半導体装置の動作特性および信頼性を損なう要
因となる場合がある。
【0088】従って、それぞれのドライバー部におい
て、キャリアの流れる方向を妨げることない大粒径の結
晶粒を形成することが好ましい。つまり、ソースドライ
バー部においては、ガルバノミラーによって、ある一方
向に大粒径の結晶粒を形成し同じ方向にチャネル形成領
域を形成することでキャリアの流れを良好なものとし、
ゲートドライバー部においては、ガルバノミラーによっ
て、ある一方向に大粒径の結晶粒を形成し同じ方向にチ
ャネル形成領域を形成することでキャリアの流れを良好
なものとする。
【0089】また、基板47が設置されているステージ
48は、軸が直交する2つのゴニオメータ45a、45
b上に設置されている。この2つのゴニオメータ45
a、45bは、ガルバノミラー44a、44bの動きに
合わせて角度(水平面に対する基板の角度)が適宜変更
されるようにしている。2つのゴニオメータ45a、4
5bと、ガルバノミラー44a、44bはコンピュータ
46で、常にレーザビームの入射角度が一定となるよう
に制御されている。また、ここでは図示しないが、入射
角度を測定するセンサをコンピュータ46に接続し、入
射角度を測定しながら、ガルバノミラー44a、44
b、またはゴニオメータ45a、45bを調節してもよ
い。
【0090】第1のゴニオメータ45aは、基板のX方
向と水平面となす角度が変更されるものであり、第2の
ゴニオメータ45bは、基板のY方向と水平面となす角
度が変更されるものであり、基板上に設けられた半導体
膜の傾き(水平面に対する角度)を自由自在に調節する
ことができる。
【0091】また、軸が直交する2つのゴニオメータに
代えて、自在に角度が調節できるマニュピレータを用い
てもよい。
【0092】なお、ここでは図示しないが、基板47は
吸着手段または機械的に固定する手段によってステージ
48と固定されている。
【0093】本実施例に示すレーザ照射装置とすること
によって、基板をX方向やY方向に移動させるスペース
を必要としないため、フットプリントを小さくでき、小
型のレーザ照射装置を実現することができる。また、本
実施例に示すレーザ照射装置は、ガルバノメータ44
a、44bのみでレーザビームを走査するため、基板を
X方向やY方向に移動させるレーザ照射装置に比べて、
装置にかかる負担を少なくすることができる。
【0094】また、本実施例に示すレーザ照射装置は、
ガルバノメータ44a、44bとゴニオメータ45a、
45bとを調節することで、被照射面に対するレーザ光
の入射角度を一定に保つことができ、均一なアニールを
行うことができる。従って、レーザ光源と基板との間の
光路にエネルギー密度を調整するf-θレンズを設ける必
要もなくなり、f-θレンズによる光学系のコストやレー
ザービームの収差などを抑えることができる。
【0095】このようなレーザ照射装置を用いて半導体
膜のアニールを行えば、該半導体膜を結晶化させたり、
結晶性を向上させて結晶性半導体膜を得たり、不純物元
素の活性化を行うことができる。
【0096】[実施例2]本実施例では、同一基板上に
画素部(nチャネル型TFT及びpチャネル型TFT)
と、画素部の周辺に設ける駆動回路のTFT(nチャネ
ル型TFT及びpチャネル型TFT)を同時に作製し、
有機発光素子を有する発光装置を作製する作製方法につ
いて詳細に説明する。本実施例ではバリウムホウケイ酸
ガラス、またはアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス
からなる基板、石英基板やシリコン基板、金属基板また
はステンレス基板の表面に絶縁膜を形成したものを用い
ればよい。また、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱性
が有するプラスチック基板を用いてもよいし、可撓性基
板を用いても良い。なお、本発明のレーザ照射装置をT
FTの作製工程におけるレーザアニール処理の際に用い
れば、入射角度θを一定としたまま、エネルギー分布が
同一であるビームを照射することができ、大面積基板を
効率良くアニールすることが可能である。
【0097】まず、厚さ0.7mmの耐熱性ガラス基板
(第1の基板300)上にプラズマCVD法により下地
絶縁膜の下層301として、プラズマCVD法で成膜温
度400℃、原料ガスSiH4、NH3、N2Oから作製
される酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、O=
27%、N=24%、H=17%)を50nm(好ましく
は10〜200nm)形成する。次いで、表面をオゾン水
で洗浄した後、表面の酸化膜を希フッ酸(1/100希
釈)で除去する。次いで、下地絶縁膜の上層302とし
て、プラズマCVD法で成膜温度400℃、原料ガスS
iH4、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜(組成
比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)を
100nm(好ましくは50〜200nm)の厚さに積層
形成し、さらに大気解放せずにプラズマCVD法で成膜
温度300℃、成膜ガスSiH4で非晶質構造を有する
半導体膜(ここではアモルファスシリコン膜)を54n
mの厚さ(好ましくは25〜200nm)で形成する。
【0098】本実施例では下地絶縁膜を2層構造として
示したが、珪素を主成分とする絶縁膜の単層膜または2
層以上積層させた構造として形成しても良い。また、半
導体膜の材料に限定はないが、好ましくはシリコンまた
はシリコンゲルマニウム(Si XGe1-X(X=0.00
01〜0.02))合金などを用い、公知の手段(スパ
ッタ法、LPCVD法、またはプラズマCVD法等)に
より形成すればよい。また、プラズマCVD装置は、枚
葉式の装置でもよいし、バッチ式の装置でもよい。ま
た、同一の成膜室で大気に触れることなく下地絶縁膜と
半導体膜とを連続成膜してもよい。
【0099】次いで、非晶質構造を有する半導体膜の表
面を洗浄した後、オゾン水で表面に約2nmの極薄い酸
化膜を形成する。次いで、TFTのしきい値を制御する
ために微量な不純物元素(ボロンまたはリン)のドーピ
ングを行う。ここでは、ジボラン(B26)を質量分離
しないでプラズマ励起したイオンドープ法を用い、ドー
ピング条件を加速電圧15kV、ジボランを水素で1%
に希釈したガスを流量30sccmとし、ドーズ量2×
1012/cm2で非晶質シリコン膜にボロンを添加す
る。
【0100】次いで、重量換算で10ppmのニッケルを
含む酢酸ニッケル塩溶液をスピナーで塗布した。塗布に
代えてスパッタ法でニッケル元素を全面に散布する方法
を用いてもよい。
【0101】次いで、加熱処理を行い結晶化させて結晶
構造を有する半導体膜を形成する。この加熱処理は、電
気炉の熱処理または強光の照射を用いればよい。電気炉
の熱処理で行う場合は、500℃〜650℃で4〜24
時間で行えばよい。ここでは脱水素化のための熱処理
(500℃、1時間)の後、結晶化のための熱処理(5
50℃、4時間)を行って結晶構造を有するシリコン膜
を得た。なお、ここでは炉を用いた熱処理を用いて結晶
化を行ったが、短時間での結晶化が可能なランプアニー
ル装置で結晶化を行ってもよい。
【0102】次いで、結晶構造を有するシリコン膜表面
の酸化膜を希フッ酸等で除去した後、大粒径な結晶を得
るため、連続発振が可能な固体レーザを用い、基本波の
第2高調波〜第4高調波を半導体膜に照射する。レーザ
光の照射は大気中、酸素雰囲気中、不活性ガス中、また
は真空中で行う。なお、大気中、または酸素雰囲気中で
行う場合、レーザー光の照射により表面に酸化膜が形成
される。代表的には、Nd:YVO4レーザー(基本波1
064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(3
55nm)を適用すればよい。出力10Wの連続発振の
YVO4レーザから射出されたレーザ光を非線形光学素
子により高調波に変換する。また、共振器の中にYVO
4結晶と非線形光学素子を入れて、高調波を射出する方
法もある。そして、好ましくは光学系により照射面にて
矩形状または楕円形状のレーザ光に成形して、被処理体
に照射する。このときのエネルギー密度は0.01〜1
00MW/cm2程度(好ましくは0.1〜10MW/
cm2)が必要である。そして、10〜2000cm/
s程度の速度でレーザ光に対して相対的に半導体膜を移
動させて照射すればよい。
【0103】上記レーザ光の照射方法及び走査方法は、
実施の形態1乃至3、実施例1のいずれか一に示したレ
ーザ照射装置及び照射方法を用いて、レーザ光を半導体
膜に照射する。
【0104】もちろん、連続発振のYVO4レーザーの
第2高調波を照射する前の結晶構造を有するシリコン膜
を用いてTFTを作製することもできるが、レーザ光照
射後の結晶構造を有するシリコン膜のほうが結晶性が向
上しているため、TFTの電気的特性が向上するので望
ましい。例えば、上記レーザ光照射後の結晶構造を有す
るシリコン膜を用いてTFTを作製すると、移動度は5
00〜600cm2/Vs程度と極めて高い値となる。
【0105】なお、ここではシリコンの結晶化を助長す
る金属元素としてニッケルを用いて結晶化させた後、さ
らに連続発振のYVO4レーザーの第2高調波を照射し
たが、特に限定されず、非晶質構造を有するシリコン膜
を成膜し、脱水素化のための熱処理を行った後、上記連
続発振のYVO4レーザーの第2高調波を照射して結晶
構造を有するシリコン膜を得てもよい。
【0106】また、連続発振のレーザに代えてパルス発
振のレーザを用いることもでき、パルス発振のエキシマ
レーザを用いる場合には、実施の形態1乃至3、実施例
1のいずれか一に示したレーザ照射装置及び照射方法を
用いて、レーザーエネルギー密度を100〜1000mJ
/cm2(代表的には200〜800mJ/cm2)とするのが望ま
しい。このとき、レーザ光を50〜98%オーバーラッ
プさせても良い。
【0107】次いで、上記レーザー光の照射により形成
された酸化膜に加え、オゾン水で表面を120秒処理し
て合計1〜5nmの酸化膜からなるバリア層を形成す
る。本実施例ではオゾン水を用いてバリア層を形成した
が、酸素雰囲気下の紫外線の照射で結晶構造を有する半
導体膜の表面を酸化する方法や酸素プラズマ処理により
結晶構造を有する半導体膜の表面を酸化する方法やプラ
ズマCVD法やスパッタ法や蒸着法などで1〜10nm
程度の酸化膜を堆積してバリア層を形成してもよい。ま
た、バリア層を形成する前にレーザー光の照射により形
成された酸化膜を除去してもよい。
【0108】次いで、上記バリア層上にプラズマCVD
法またはスパッタ法でゲッタリングサイトとなるアルゴ
ン元素を含む非晶質シリコン膜を50nm〜400n
m、ここでは膜厚150nmで形成する。本実施例で
は、スパッタ法でシリコンターゲットを用い、アルゴン
雰囲気下、圧力0.3Paで成膜する。
【0109】その後、650℃に加熱された炉に入れて
3分の熱処理を行いゲッタリングして、結晶構造を有す
る半導体膜中のニッケル濃度を低減する。炉に代えてラ
ンプアニール装置を用いてもよい。
【0110】次いで、バリア層をエッチングストッパー
として、ゲッタリングサイトであるアルゴン元素を含む
非晶質シリコン膜を選択的に除去した後、バリア層を希
フッ酸で選択的に除去する。なお、ゲッタリングの際、
ニッケルは酸素濃度の高い領域に移動しやすい傾向があ
るため、酸化膜からなるバリア層をゲッタリング後に除
去することが望ましい。
【0111】次いで、得られた結晶構造を有するシリコ
ン膜(ポリシリコン膜とも呼ばれる)の表面にオゾン水
で薄い酸化膜を形成した後、レジストからなるマスクを
形成し、所望の形状にエッチング処理して島状に分離さ
れた半導体層を形成する。半導体層を形成した後、レジ
ストからなるマスクを除去する。
【0112】次いで、フッ酸を含むエッチャントで酸化
膜を除去すると同時にシリコン膜の表面を洗浄した後、
ゲート絶縁膜303となる珪素を主成分とする絶縁膜を
形成する。ここでは、プラズマCVD法により115n
mの厚さで酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、
O=59%、N=7%、H=2%)で形成した。
【0113】次いで、ゲート絶縁膜上に膜厚20〜10
0nmの第1の導電膜と、膜厚100〜400nmの第
2の導電膜とを積層形成する。本実施例では、ゲート絶
縁膜303上に膜厚50nmの窒化タンタル膜、膜厚3
70nmのタングステン膜を順次積層し、以下に示す手
順でパターニングを行って各ゲート電極及び各配線を形
成する。
【0114】第1の導電膜及び第2の導電膜を形成する
導電性材料としてはTa、W、Ti、Mo、Al、Cu
から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金
材料もしくは化合物材料で形成する。また、第1の導電
膜及び第2の導電膜としてリン等の不純物元素をドーピ
ングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜や、、
AgPdCu合金を用いてもよい。また、2層構造に限
定されず、例えば、膜厚50nmのタングステン膜、膜
厚500nmのアルミニウムとシリコンの合金(Al−
Si)膜、膜厚30nmの窒化チタン膜を順次積層した
3層構造としてもよい。また、3層構造とする場合、第
1の導電膜のタングステンに代えて窒化タングステンを
用いてもよいし、第2の導電膜のアルミニウムとシリコ
ンの合金(Al−Si)膜に代えてアルミニウムとチタ
ンの合金膜(Al−Ti)を用いてもよいし、第3の導
電膜の窒化チタン膜に代えてチタン膜を用いてもよい。
また、単層構造であってもよい。
【0115】上記第1の導電膜及び第2の導電膜のエッ
チング(第1のエッチング処理および第2のエッチング
処理)にはICP(Inductively Coupled Plasma:誘導
結合型プラズマ)エッチング法を用いると良い。ICP
エッチング法を用い、エッチング条件(コイル型の電極
に印加される電力量、基板側の電極に印加される電力
量、基板側の電極温度等)を適宜調節することによって
所望のテーパー形状に膜をエッチングすることができ
る。ここでは、レジストからなるマスクを形成した後、
第1のエッチング条件として1Paの圧力でコイル型の電
極に700WのRF(13.56MHz)電力を投入し、エッチ
ング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれの
ガス流量比を25/25/10(sccm)とし、基板
側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電
力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加す
る。なお、基板側の電極面積サイズは、12.5cm×
12.5cmであり、コイル型の電極面積サイズ(ここ
ではコイルの設けられた石英円板)は、直径25cmの
円板である。この第1のエッチング条件によりW膜をエ
ッチングして端部をテーパー形状とする。この後、レジ
ストからなるマスクを除去せずに第2のエッチング条件
に変え、エッチング用ガスにCF4とCl2とを用い、そ
れぞれのガス流量比を30/30(sccm)とし、1
Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MH
z)電力を投入してプラズマを生成して約30秒程度の
エッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20
WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己
バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2
のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエ
ッチングされる。なお、ここでは、第1のエッチング条
件及び第2のエッチング条件を第1のエッチング処理と
呼ぶこととする。
【0116】次いで、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第2のエッチング処理を行う。ここでは、第3のエ
ッチング条件としてエッチング用ガスにCF4とCl2
を用い、それぞれのガス流量比を30/30(scc
m)とし、1Paの圧力でコイル型の電極に500WのR
F(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッ
チングを60秒行った。基板側(試料ステージ)にも2
0WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自
己バイアス電圧を印加する。この後、レジストからなる
マスクを除去せずに第4のエッチング条件に変え、エッ
チング用ガスにCF4とCl2とO2とを用い、それぞれ
のガス流量比を20/20/20(sccm)とし、1
Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MH
z)電力を投入してプラズマを生成して約20秒程度の
エッチングを行った。基板側(試料ステージ)にも20
WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己
バイアス電圧を印加する。なお、ここでは、第3のエッ
チング条件及び第4のエッチング条件を第2のエッチン
グ処理と呼ぶこととする。この段階で第1の導電層30
4aを下層とし、第2の導電層304bを上層とするゲ
ート電極304および各電極305〜307が形成され
る。
【0117】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、ゲート電極304〜307をマスクとして全面に
ドーピングする第1のドーピング処理を行う。第1のド
ーピング処理はイオンドープ法、もしくはイオン注入法
で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1.
5×1014atoms/cm2とし、加速電圧を60〜100k
eVとして行う。n型を付与する不純物元素として、典
型的にはリン(P)または砒素(As)を用いる。自己
整合的に第1の不純物領域(n--領域)322〜325
が形成される。
【0118】次いで、新たにレジストからなるマスクを
形成するが、この際、スイッチングTFT403のオフ
電流値を下げるため、マスクは、画素部401のスイッ
チングTFT403を形成する半導体層のチャネル形成
領域及びその一部を覆って形成する。また、マスクは駆
動回路のpチャネル型TFT406を形成する半導体層
のチャネル形成領域及びその周辺の領域を保護するため
にも設けられる。加えて、マスクは、画素部401の電
流制御用TFT404を形成する半導体層のチャネル形
成領域及びその周辺の領域を覆って形成される。
【0119】次いで、上記レジストからなるマスクを用
い、選択的に第2のドーピング処理を行って、ゲート電
極の一部と重なる不純物領域(n-領域)を形成する。
第2のドーピング処理はイオンドープ法、もしくはイオ
ン注入法で行えば良い。ここでは、イオンドープ法を用
い、フォスフィン(PH3)を水素で5%に希釈したガ
スを流量30sccmとし、ドーズ量を1.5×1014
atoms/cm2とし、加速電圧を90keVとして行う。こ
の場合、レジストからなるマスクと第2の導電層とがn
型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、第2の
不純物領域311、312が形成される。第2の不純物
領域には1×1016〜1×1017/cm3の濃度範囲でn型
を付与する不純物元素を添加される。ここでは、第2の
不純物領域と同じ濃度範囲の領域をn-領域とも呼ぶ。
【0120】次いで、レジストからなるマスクを除去せ
ずに第3のドーピング処理を行う。第3のドーピング処
理はイオンドープ法、もしくはイオン注入法で行えば良
い。n型を付与する不純物元素として、典型的にはリン
(P)または砒素(As)を用いる。ここでは、イオン
ドープ法を用い、フォスフィン(PH3)を水素で5%
に希釈したガスを流量40sccmとし、ドーズ量を2
×1015atoms/cm2とし、加速電圧を80keVとして
行う。この場合、レジストからなるマスクと第1の導電
層及び第2の導電層がn型を付与する不純物元素に対す
るマスクとなり、第3の不純物領域313、314、3
26〜328が形成される。第3の不純物領域には1×
1020〜1×1021/cm3の濃度範囲でn型を付与する不
純物元素を添加される。ここでは、第3の不純物領域と
同じ濃度範囲の領域をn+領域とも呼ぶ。
【0121】次いで、レジストからなるマスクを除去し
た後、新たにレジストからなるマスクを形成して第4の
ドーピング処理を行う。第4のドーピング処理により、
pチャネル型TFTを形成する半導体層を形成する半導
体層にp型の導電型を付与する不純物元素が添加された
第4の不純物領域318、319、332、333及び
第5の不純物領域316、317、330、331を形
成する。
【0122】また、第4の不純物領域318、319、
332、333には1×1020〜1×1021/cm3の濃度
範囲でp型を付与する不純物元素が添加されるようにす
る。尚、第4の不純物領域318、319、332、3
33には先の工程でリン(P)が添加された領域(n--
領域)であるが、p型を付与する不純物元素の濃度がそ
の1.5〜3倍添加されていて導電型はp型となってい
る。ここでは、第4の不純物領域と同じ濃度範囲の領域
をp+領域とも呼ぶ。
【0123】また、第5の不純物領域316、317、
330、331は第2の導電層のテーパー部と重なる領
域に形成されるものであり、1×1018〜1×1020/c
m3の濃度範囲でp型を付与する不純物元素が添加される
ようにする。ここでは、第5の不純物領域と同じ濃度範
囲の領域をp-領域とも呼ぶ。
【0124】以上までの工程でそれぞれの半導体層にn
型またはp型の導電型を有する不純物領域が形成され
る。導電層304〜307はTFTのゲート電極とな
る。
【0125】次いで、ほぼ全面を覆う絶縁膜(図示しな
い)を形成する。本実施例では、プラズマCVD法によ
り膜厚50nmの酸化シリコン膜を形成した。勿論、こ
の絶縁膜は酸化シリコン膜に限定されるものでなく、他
のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用
いても良い。
【0126】次いで、それぞれの半導体層に添加された
不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化工
程は、ランプ光源を用いたラピッドサーマルアニール法
(RTA法)、或いはレーザーを照射する方法、或いは
炉を用いた熱処理、或いはこれらの方法のうち、いずれ
かと組み合わせた方法によって行う。また、レーザーを
照射して活性化処理する場合、レーザ光の照射方法及び
走査方法は、実施の形態1乃至3、実施例1のいずれか
一に示したレーザ照射装置及び照射方法を用いて、レー
ザ光を半導体膜に照射してもよい。
【0127】また、本実施例では、上記活性化の前に絶
縁膜を形成した例を示したが、上記活性化を行った後、
絶縁膜を形成する工程としてもよい。
【0128】次いで、窒化シリコン膜からなる第1の層
間絶縁膜308を形成して熱処理(300〜550℃で
1〜12時間の熱処理)を行い、半導体層を水素化する
工程を行う。この工程は第1の層間絶縁膜308に含ま
れる水素により半導体層のダングリングボンドを終端す
る工程である。酸化シリコン膜からなる絶縁膜(図示し
ない)の存在に関係なく半導体層を水素化することがで
きる。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラ
ズマにより励起された水素を用いる)を行っても良い。
【0129】次いで、第1の層間絶縁膜308上に有機
絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜309を形成す
る。本実施例では塗布法により膜厚1.6μmのアクリ
ル樹脂膜309aを形成し、スパッタ法により200n
mの窒化シリコン膜309bを積層する。
【0130】次いで、pチャネル型TFTからなる電流
制御用TFT404のドレイン領域に接して後で形成さ
れる接続電極に接して重なるよう画素電極334を形成
する。本実施例では、画素電極は有機発光素子の陽極と
して機能させ、有機発光素子の発光を画素電極に通過さ
せるため、透明導電膜とする。
【0131】次いで、ゲート電極またはゲート配線とな
る導電層に達するコンタクトホールと、各不純物領域に
達するコンタクトホールを形成する。本実施例では複数
のエッチング処理を順次行う。本実施例では第2の層間
絶縁膜をエッチングストッパーとして第3の層間絶縁膜
をエッチングした後、第1の層間絶縁膜をエッチングス
トッパーとして第2の層間絶縁膜をエッチングしてから
第1の層間絶縁膜をエッチングした。
【0132】その後、Al、Ti、Mo、Wなどを用い
て電極335〜341、具体的にはソース配線、電源供
給線、引き出し電極及び接続電極などを形成する。ここ
では、これらの電極及び配線の材料は、Ti膜(膜厚1
00nm)とシリコンを含むAl膜(膜厚350nm)
とTi膜(膜厚50nm)との積層膜を用い、パターニ
ングを行った。こうして、ソース電極及びソース配線、
接続電極、引き出し電極、電源供給線などが適宜、形成
される。なお、層間絶縁膜に覆われたゲート配線とコン
タクトを取るための引き出し電極は、ゲート配線の端部
に設けられ、他の各配線の端部にも、外部回路や外部電
源と接続するための電極が複数設けられた入出力端子部
を形成する。また、先に形成された画素電極334と接
して重なるよう設けられた接続電極341は、電流制御
用TFT404のドレイン領域に接している。
【0133】以上の様にして、nチャネル型TFT40
5、pチャネル型TFT406、およびこれらを相補的
に組み合わせたCMOS回路を有する駆動回路402
と、1つの画素内にnチャネル型TFT403またはp
チャネル型TFT404を複数備えた画素部401を形
成することができる。
【0134】各電極のパターニングが終了したら、レジ
ストを除去して熱処理を行い、次いで、画素電極334
の端部を覆うように両端にバンクとよばれる絶縁物34
2a、342bを形成する。バンク342a、342b
は珪素を含む絶縁膜もしくは樹脂膜で形成すれば良い。
ここでは、有機樹脂膜からなる絶縁膜をパターニングし
てバンク342aを形成した後、スパッタ法で窒化シリ
コン膜を成膜し、パターニングしてバンク342bを形
成する。
【0135】次いで、両端がバンクで覆われている画素
電極334上にEL層343および有機発光素子の陰極
344を形成する。
【0136】EL層343としては、発光層、電荷輸送
層または電荷注入層を自由に組み合わせてEL層(発光
及びそのためのキャリアの移動を行わせるための層)を
形成すれば良い。例えば、低分子系有機EL材料や高分
子系有機EL材料を用いればよい。また、EL層として
一重項励起により発光(蛍光)する発光材料(シングレ
ット化合物)からなる薄膜、または三重項励起により発
光(リン光)する発光材料(トリプレット化合物)から
なる薄膜を用いることができる。また、電荷輸送層や電
荷注入層として炭化珪素等の無機材料を用いることも可
能である。これらの有機EL材料や無機材料は公知の材
料を用いることができる。
【0137】また、陰極344に用いる材料としては仕
事関数の小さい金属(代表的には周期表の1族もしくは
2族に属する金属元素)や、これらを含む合金を用いる
ことが好ましいとされている。仕事関数が小さければ小
さいほど発光効率が向上するため、中でも、陰極に用い
る材料としては、アルカリ金属の一つであるLi(リチ
ウム)を含む合金材料が望ましい。なお、陰極は全画素
に共通の配線としても機能し、接続配線を経由して入力
端子部に端子電極を有している。
【0138】ここまでの工程が終了した段階が図6であ
る。なお、図6では、スイッチングTFT403と、有
機発光素子に電流を供給するTFT(電流制御用TFT
404)とを示したが、該TFTのゲート電極の先には
複数のTFTなどからなる様々な回路を設けてもよく、
特に限定されないことは言うまでもない。
【0139】次いで、陰極と、有機化合物層と、陽極と
を少なくとも有する有機発光素子を有機樹脂、保護膜、
封止基板、或いは封止缶で封入することにより、有機発
光素子を外部から完全に遮断し、外部から水分や酸素等
のEL層の酸化による劣化を促す物質が侵入することを
防ぐことが好ましい。ただし、後でFPCと接続する必
要のある入出力端子部には保護膜などは設けなくともよ
い。
【0140】次いで、異方性導電材で入出力端子部の各
電極にFPC(フレキシブルプリントサーキット)を貼
りつける。異方性導電材は、樹脂と、表面にAuなどが
メッキされた数十〜数百μm径の導電性粒子とから成
り、導電性粒子により入出力端子部の各電極とFPCに
形成された配線とが電気的に接続する。
【0141】また、必要があれば、偏光板と位相差板と
で構成される円偏光板等の光学フィルムを設けてもよい
し、ICチップなどを実装させてもよい。
【0142】以上の工程でFPCが接続されたモジュー
ル型の発光装置が完成する。
【0143】また、本実施例は、実施の形態1乃至3、
実施例1のいずれか一と自由に組み合わせることができ
る。
【0144】[実施例3]実施例2により得られるモジ
ュール型の発光装置(ELモジュールとも呼ぶ)の上面
図及び断面図を示す。
【0145】図7(A)は、ELモジュールを示す上面
図、図7(B)は図7(A)をA−A’で切断した断面
図である。図7(A)において、基板500(例えば、
耐熱性ガラス等)に、下地絶縁膜501が設けられ、そ
の上に画素部502、ソース側駆動回路504、及びゲ
ート側駆動回路503を形成されている。これらの画素
部や駆動回路は、上記実施例2に従えば得ることができ
る。
【0146】また、518は有機樹脂、519は保護膜
であり、画素部および駆動回路部は有機樹脂518で覆
われ、その有機樹脂は保護膜519で覆われている。さ
らに、接着剤を用いてカバー材で封止してもよい。カバ
ー材は、封止基板、或いは封止缶を用い、EL層とカバ
ー材の空隙には、不活性ガスまたはシリコンオイルを封
入すればよい。
【0147】なお、508はソース側駆動回路504及
びゲート側駆動回路503に入力される信号を伝送する
ための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキ
シブルプリントサーキット)509からビデオ信号やク
ロック信号を受け取る。なお、ここではFPCしか図示
されていないが、このFPCにはプリント配線基盤(P
WB)が取り付けられていても良い。本明細書における
発光装置には、発光装置本体だけでなく、それにFPC
もしくはPWBが取り付けられた状態をも含むものとす
る。
【0148】次に、断面構造について図7(B)を用い
て説明する。基板500上に接して下地絶縁膜501が
設けられ、絶縁膜501の上方には画素部502、ゲー
ト側駆動回路503が形成されており、画素部502は
電流制御用TFT511とそのドレインに電気的に接続
された画素電極512を含む複数の画素により形成され
る。また、ゲート側駆動回路503はnチャネル型TF
T513とpチャネル型TFT514とを組み合わせた
CMOS回路を用いて形成される。
【0149】これらのTFT(511、513、514
を含む)は、上記実施例2のnチャネル型TFT、上記
実施例2のpチャネル型TFTに従って作製すればよ
い。図7では、有機発光素子に電流を供給するTFT
(電流制御用TFT511)のみを示したが、該TFT
のゲート電極の先には複数のTFTなどからなる様々な
回路を設けてもよく、特に限定されないことは言うまで
もない。
【0150】なお、実施例2に従って同一基板上に画素
部502、ソース側駆動回路504、及びゲート側駆動
回路503形成する。
【0151】画素電極512は有機発光素子(OLE
D)の陽極として機能する。また、画素電極512の両
端にはバンク515が形成され、画素電極512上には
有機化合物層516および発光素子の陰極517が形成
される。
【0152】有機化合物層516としては、発光層、電
荷輸送層または電荷注入層を自由に組み合わせて有機化
合物層(発光及びそのためのキャリアの移動を行わせる
ための層)を形成すれば良い。例えば、低分子系有機化
合物材料や高分子系有機化合物材料を用いればよい。ま
た、有機化合物層516として一重項励起により発光
(蛍光)する発光材料(シングレット化合物)からなる
薄膜、または三重項励起により発光(リン光)する発光
材料(トリプレット化合物)からなる薄膜を用いること
ができる。また、電荷輸送層や電荷注入層として炭化珪
素等の無機材料を用いることも可能である。これらの有
機材料や無機材料は公知の材料を用いることができる。
【0153】陽極517は全画素に共通の配線としても
機能し、接続配線508を経由してFPC509に電気
的に接続されている。さらに、画素部502及びゲート
側駆動回路503に含まれる素子は全て陰極517、有
機樹脂518、及び保護膜519で覆われている。
【0154】なお、有機樹脂518としては、できるだ
け可視光に対して透明もしくは半透明な材料を用いるの
が好ましい。また、有機樹脂518はできるだけ水分や
酸素を透過しない材料であることが望ましい。
【0155】また、有機樹脂518を用いて発光素子を
完全に覆った後、すくなくとも図7に示すように保護膜
519を有機樹脂518の表面(露呈面)に設けること
が好ましい。また、基板500の裏面を含む全面に保護
膜を設けてもよい。ここで、外部入力端子(FPC)が
設けられる部分に保護膜が成膜されないように注意する
ことが必要である。マスクを用いて保護膜が成膜されな
いようにしてもよいし、CVD装置でマスキングテープ
として用いるテフロン(登録商標)等のテープで外部入
力端子部分を覆うことで保護膜が成膜されないようにし
てもよい。保護膜519として、窒化珪素膜、DLC
膜、またはAlNXY膜を用いればよい。
【0156】以上のような構造で発光素子を保護膜51
9で封入することにより、発光素子を外部から完全に遮
断することができ、外部から水分や酸素等の有機化合物
層の酸化による劣化を促す物質が侵入することを防ぐこ
とができる。従って、信頼性の高い発光装置を得ること
ができる。
【0157】また、画素電極を陰極とし、有機化合物層
と陽極を積層して図7とは逆方向に発光する構成として
もよい。図8にその一例を示す。なお、上面図は同一で
あるので省略する。
【0158】図8に示した断面構造について以下に説明
する。基板600上に絶縁膜610が設けられ、絶縁膜
610の上方には画素部602、ゲート側駆動回路60
3が形成されており、画素部602は電流制御用TFT
611とそのドレインに電気的に接続された画素電極6
12を含む複数の画素により形成される。また、ゲート
側駆動回路603はnチャネル型TFT613とpチャ
ネル型TFT614とを組み合わせたCMOS回路を用
いて形成される。
【0159】これらのTFT(611、613、614
を含む)は、上記実施例2のnチャネル型TFT、上記
実施例2のpチャネル型TFTに従って作製すればよ
い。なお、図8では、有機発光素子に電流を供給するT
FT(電流制御用TFT611)のみを示したが、該T
FTのゲート電極の先には複数のTFTなどからなる様
々な回路を設けてもよく、特に限定されないことは言う
までもない。
【0160】画素電極612は有機発光素子(OLE
D)の陰極として機能する。また、画素電極612の両
端にはバンク615が形成され、画素電極612上には
有機化合物層616および発光素子の陽極617が形成
される。
【0161】陽極617は全画素に共通の配線としても
機能し、接続配線608を経由してFPC609に電気
的に接続されている。さらに、画素部602及びゲート
側駆動回路603に含まれる素子は全て陽極617、有
機樹脂618、及び保護膜619で覆われている。さら
に、カバー材620と接着剤で貼り合わせてもよい。ま
た、カバー材620には凹部を設け、乾燥剤621を設
置してもよい。
【0162】また、図8では、画素電極を陰極とし、有
機化合物層と陽極を積層したため、発光方向は図8に示
す矢印の方向となっている。
【0163】また、ここではトップゲート型TFTを例
として説明したが、TFT構造に関係なく本発明を適用
することが可能であり、例えばボトムゲート型(逆スタ
ガ型)TFTや順スタガ型TFTに適用することが可能
である。
【0164】また、本実施例は、実施の形態1乃至3、
実施例1、実施例2のいずれか一と自由に組み合わせる
ことができる。
【0165】[実施例4]本実施例では画素電極を透光
性を有する導電膜と、反射性を有する金属材料との両方
で形成した半透過型の液晶表示装置の例を図9に示す。
【0166】液晶表示装置においてもTFTは、上記実
施例2に従えば、画素TFTとなるnチャネル型TFT
を形成することができる。TFTを覆う層間絶縁膜70
8を形成する工程までは実施例2と同様であり、ここで
は詳細な説明は、省略する。画素部においてTFTのソ
ース領域またはドレイン領域と接する電極の一方を反射
性を有する金属材料で形成し、画素電極(反射部)70
2を形成する。次いで、画素電極(反射部)702と一
部重なるように、透光性を有する導電膜からなる画素電
極(透過部)701を形成する。透光性を有する導電膜
としては、ITO(酸化インジウム酸化スズ合金)、酸
化インジウム酸化亜鉛合金(In23―ZnO)、酸化
亜鉛(ZnO)等を用いればよい。
【0167】以上の工程で基板700上に画素TFTが
形成される。
【0168】次いで、配向膜を形成しラビング処理を行
う。なお、本実施例では配向膜を形成する前に、アクリ
ル樹脂膜等の有機樹脂膜をパターニングすることによっ
て基板間隔を保持するための柱状のスペーサ(図示しな
い)を所望の位置に形成した。また、柱状のスペーサに
代えて、球状のスペーサを基板全面に散布してもよい。
【0169】次いで、支持体となる対向基板を用意す
る。この対向基板には、着色層、遮光層が各画素に対応
して配置されたカラーフィルタ(図示しない)が設けら
れている。また、駆動回路の部分にも遮光層を設けた。
このカラーフィルタと遮光層とを覆う平坦化膜(図示し
ない)を設けた。次いで、平坦化膜上に透明導電膜から
なる対向電極を画素部に形成し、対向基板の全面に配向
膜を形成し、ラビング処理を施した。
【0170】そして、画素部と駆動回路が形成された基
板700と対向基板とをシール材で貼り合わせる。シー
ル材にはフィラーが混入されていて、このフィラーと柱
状スペーサによって均一な間隔を持って2枚の基板が貼
り合わせられる。その後、両基板の間に液晶材料を注入
し、封止剤(図示せず)によって完全に封止する。液晶
材料には公知の液晶材料を用いれば良い。こうして得ら
れた液晶モジュールにバックライト704、導光板70
5を設け、カバー706で覆えば、図9にその断面図の
一部を示したようなアクティブマトリクス型液晶表示装
置が完成する。なお、カバーと液晶モジュールは接着剤
や有機樹脂を用いて貼り合わせる。また、プラスチック
基板と対向基板を貼り合わせる際、枠で囲んで有機樹脂
を枠と基板との間に充填して接着してもよい。また、半
透過型であるので偏光板703は、基板700と対向基
板の両方に貼り付ける。
【0171】外光が十分である場合には、反射型として
駆動させるため、バックライトをオフ状態としたまま、
対向基板に設けられた対向電極と画素電極(反射部)7
02との間の液晶を制御することによって表示を行い、
外光が不十分である場合には、バックライトをオン状態
として対向基板に設けられた対向電極と画素電極(透過
部)701との間の液晶を制御することによって表示を
行う。
【0172】ただし、用いる液晶が、TN液晶やSTN
液晶の場合、反射型と透過型とで液晶のねじれ角が変わ
るため、偏光板や位相差板を最適化する必要がある。例
えば、液晶のねじれ角の量を調節する旋光補償機構(例
えば、高分子液晶などを用いた偏光板)が別途必要とな
る。
【0173】また、本実施例では半透過型の液晶表示装
置の例を示したが、画素電極を全て透明導電膜で形成す
れば透過型の液晶表示装置を作製することもでき、画素
電極を反射性の高い導電膜で形成すれば反射型の液晶表
示装置を作製することもできることはいうまでもない。
【0174】また、本実施例は、実施の形態1乃至3、
実施例1のいずれか一と自由に組み合わせることができ
る。
【0175】[実施例5]本発明を実施して形成された
駆動回路や画素部は様々なモジュール(アクティブマト
リクス型液晶モジュール、アクティブマトリクス型EL
モジュール、アクティブマトリクス型ECモジュール)
に用いることができる。即ち、本発明を実施することに
よって、それらを組み込んだ全ての電子機器が完成され
る。
【0176】その様な電子機器としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ(ゴ
ーグル型ディスプレイ)、カーナビゲーション、プロジ
ェクタ、カーステレオ、パーソナルコンピュータ、携帯
情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子
書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図10〜図
12に示す。
【0177】図10(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2001、画像入力部2002、表示部20
03、キーボード2004等を含む。
【0178】図10(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6等を含む。
【0179】図10(C)はモバイルコンピュータ(モ
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205等を含む。
【0180】図10(D)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3等を含む。
【0181】図10(E)はプログラムを記録した記録
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示部2402、スピーカ部240
3、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含
む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行うことができる。
【0182】図10(F)はデジタルカメラであり、本
体2501、表示部2502、接眼部2503、操作ス
イッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。
【0183】図11(A)はフロント型プロジェクター
であり、投射装置2601、スクリーン2602等を含
む。本発明を投射装置2601の一部を構成する液晶モ
ジュール2808に適用し、装置全体を完成させること
ができる。
【0184】図11(B)はリア型プロジェクターであ
り、本体2701、投射装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704等を含む。本発明を投射装置2
702の一部を構成する液晶モジュール2808に適用
し、装置全体を完成させることができる。
【0185】なお、図11(C)は、図11(A)及び
図11(B)中における投射装置2601、2702の
構造の一例を示した図である。投射装置2601、27
02は、光源光学系2801、ミラー2802、280
4〜2806、ダイクロイックミラー2803、プリズ
ム2807、液晶モジュール2808、位相差板280
9、投射光学系2810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図11(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
【0186】また、図11(D)は、図11(C)中に
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、レンズアレイ2813、2
814、偏光変換素子2815、集光レンズ2816で
構成される。なお、図11(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。
【0187】ただし、図11に示したプロジェクターに
おいては、透過型の電気光学装置を用いた場合を示して
おり、反射型の電気光学装置及びELモジュールでの適
用例は図示していない。
【0188】図12(A)は携帯電話であり、本体29
01、音声出力部2902、音声入力部2903、表示
部2904、操作スイッチ2905、アンテナ290
6、画像入力部(CCD、イメージセンサ等)2907
等を含む。
【0189】図12(B)は携帯書籍(電子書籍)であ
り、本体3001、表示部3002、3003、記憶媒
体3004、操作スイッチ3005、アンテナ3006
等を含む。
【0190】図12(C)はディスプレイであり、本体
3101、支持台3102、表示部3103等を含む。
【0191】ちなみに図12(C)に示すディスプレイ
は中小型または大型のもの、例えば5〜20インチの画
面サイズのものである。また、このようなサイズの表示
部を形成するためには、基板の一辺が1mのものを用
い、多面取りを行って量産することが好ましい。
【0192】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器の作製方法に適用すること
が可能である。また、本実施例の電子機器は、実施の形
態1乃至3、実施例1乃至4のどのような組み合わせか
らなる構成を用いても実現することができる。
【0193】
【発明の効果】本発明により基板が大型化してもレーザ
照射装置の大型化を抑えることができ、且つ、被照射面
に対するレーザ光の入射角度を一定に保つことができ、
均一なアニールを行うことができる。
【0194】また、本発明により基板上でのレーザ光の
位置が移動しても、レーザ光のエネルギー密度が半導体
膜表面で常に一定になるため、レーザ光源と基板との間
の光路にエネルギー密度を調整するf-θレンズを設ける
必要もなくなり、f-θレンズによる光学系のコストやレ
ーザービームの収差などを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示す図。
【図2】 レーザ照射領域の移動方向と、基板の移動
方向との関係を示す図。
【図3】 実施の形態2を示す図。
【図4】 実施の形態3を示す図。
【図5】 実施例1を示す図。
【図6】 断面を示す図である。(実施例2)
【図7】 モジュールを示す図である。(実施例3)
【図8】 モジュールを示す図である。(実施例3)
【図9】 液晶表示装置の断面図を示す図である。
(実施例4)
【図10】 電子機器を示す図である。(実施例5)
【図11】 電子機器を示す図である。(実施例5)
【図12】 電子機器を示す図である。(実施例5)
【図13】 ビーム幅Wを示す写真図。
【図14】 比較例を示す写真図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 29/78 627G // B23K 101:40 Fターム(参考) 2H045 AB13 AB54 DA02 DA04 4E068 AH00 CA01 CA03 CA05 CA09 CB08 CD05 CD08 CD13 CE01 DA09 5F052 AA02 AA17 AA24 BA01 BA02 BA07 BA12 BA18 BB01 BB02 BB05 BB09 DA01 DA02 DA03 DB02 DB03 DB07 EA16 FA06 JA01 5F110 AA17 BB02 BB04 CC02 DD01 DD02 DD03 DD05 DD15 DD17 EE01 EE02 EE03 EE04 EE06 EE09 EE14 EE23 FF04 FF30 FF35 GG01 GG02 GG25 GG32 GG43 GG45 GG47 HJ01 HJ04 HJ12 HJ13 HJ23 HL03 HL04 HL06 HL12 HM15 NN03 NN04 NN23 NN24 NN27 NN34 NN36 NN71 PP01 PP02 PP04 PP05 PP29 PP34 PP35 QQ03 QQ09 QQ23 QQ25 QQ28

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザと、該レーザから発振するレーザ光
    の進行方向を変化させ、被照射面におけるレーザ光の照
    射位置を移動させる手段と、該手段に基づいてレーザ光
    の前記被照射面に対する入射角度を一定に制御する手段
    とを有するレーザ照射装置。
  2. 【請求項2】レーザと、該レーザから発振するレーザ光
    の被照射面における形状を楕円状または矩形状にする手
    段と、前記レーザ光の進行方向を変化させ、被照射面に
    おけるレーザ光の照射位置を第1の方向に移動させる手
    段と、該手段に基づいて水平面と前記被照射面とのなす
    角度を制御してレーザ光の前記被照射面に対する入射角
    度を一定とする手段と、前記被照射面を有する被処理体
    を移動させ、被照射面におけるレーザ光の照射位置を第
    2の方向に移動させる手段と、を有するレーザ照射装
    置。
  3. 【請求項3】レーザと、該レーザから発振するレーザ光
    の被照射面における形状を楕円状または矩形状にするシ
    リンドリカルレンズと、前記レーザ光を集光する凸レン
    ズと、前記レーザ光の照射位置を第1の方向に移動させ
    るガルバノミラーと、前記被照射面を有する被処理体を
    移動させ、被照射面におけるレーザ光の照射位置を第2
    の方向に移動させるステージとを有し、前記ステージ
    は、前記レーザ光に対する前記ガルバノミラーの角度に
    基づいて、水平面に対して任意の角度に制御し、レーザ
    光の前記被照射面に対する入射角度を一定とすることを
    特徴とするレーザ照射装置。
  4. 【請求項4】レーザと、該レーザから発振するレーザ光
    の被照射面における形状を楕円状または矩形状にするシ
    リンドリカルレンズと、前記レーザ光を集光する凸レン
    ズと、前記レーザ光の照射位置を第1の方向に移動させ
    るポリゴンミラーと、前記被照射面を有する被処理体を
    移動させ、被照射面におけるレーザ光の照射位置を第2
    の方向に移動させるステージとを有し、前記ステージ
    は、前記レーザ光に対する前記ポリゴンミラーの角度に
    基づいて、水平面に対して任意の角度に制御し、レーザ
    光の前記被照射面に対する入射角度を一定とすることを
    特徴とするレーザ照射装置。
  5. 【請求項5】レーザと、該レーザから発振するレーザ光
    の被照射面における形状を楕円状または矩形状にするシ
    リンドリカルレンズと、前記レーザ光を集光する凸レン
    ズと、前記レーザ光の照射位置を第1の方向に移動させ
    る第1のガルバノミラーと、前記レーザ光の照射位置を
    第2の方向に移動させる第2のガルバノミラーとを有
    し、前記ステージは、前記レーザ光に対する前記第1の
    ガルバノミラーまたは前記第2のガルバノミラーの角度
    に基づいて、水平面に対して任意の角度に制御し、レー
    ザ光の前記被照射面に対する入射角度を一定とすること
    を特徴とするレーザ照射装置。
  6. 【請求項6】請求項2乃至5のいずれか一において、前
    記第1の方向と前記第2の方向は、平面で互いに直交す
    る方向であることを特徴とするレーザ照射装置。
  7. 【請求項7】請求項3乃至6のいずれか一において、前
    記ステージは、被照射体を固定する手段と、被照射体の
    水平面に対する角度を変更する手段とを有していること
    を特徴とするレーザ照射装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか一において、前
    記レーザは、連続発振またはパルス発振の固体レーザで
    あることを特徴とするレーザ照射装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれか一において、前
    記レーザは、連続発振またはパルス発振のYAGレー
    ザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YAlO3レーザ、
    23レーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサ
    ンドライドレーザ、Ti:サファイアレーザから選ばれ
    た一種または複数種であることを特徴とするレーザ照射
    装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至7のいずれか一において、
    前記レーザは連続発振またはパルス発振のエキシマレー
    ザ、Arレーザ、Krレーザから選ばれた一種または複
    数種であることを特徴とするレーザ照射装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれか一におい
    て、前記入射角度θは、照射面に対して、θ≧arcta
    n(w/(2×d))を満たす角度であることを特徴と
    するレーザ照射装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至10のいずれか一におい
    て、前記ステージは、ゴニオメータ、またはマニュピレ
    ータであることを特徴とするレーザ照射装置。
JP2002349472A 2001-11-30 2002-12-02 レーザ照射装置 Expired - Fee Related JP4549620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002349472A JP4549620B2 (ja) 2001-11-30 2002-12-02 レーザ照射装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001366271 2001-11-30
JP2001-366271 2001-11-30
JP2002349472A JP4549620B2 (ja) 2001-11-30 2002-12-02 レーザ照射装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009241950A Division JP5063660B2 (ja) 2001-11-30 2009-10-21 半導体装置の作製方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003243321A true JP2003243321A (ja) 2003-08-29
JP2003243321A5 JP2003243321A5 (ja) 2006-02-16
JP4549620B2 JP4549620B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=27790389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002349472A Expired - Fee Related JP4549620B2 (ja) 2001-11-30 2002-12-02 レーザ照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4549620B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005333117A (ja) * 2004-04-23 2005-12-02 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザ照射装置及び半導体装置の作製方法
US7445974B2 (en) 2001-11-30 2008-11-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser beam irradiating apparatus, laser beam irradiating method, and method of manufacturing a semiconductor device
JP2011071261A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Ushio Inc レーザーアニール装置
JP2011519312A (ja) * 2008-03-31 2011-07-07 エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド 光クロック安定化レーザコム加工
US8222126B2 (en) 2004-04-23 2012-07-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser irradiation apparatus and method for manufacturing semiconductor device
WO2014148182A1 (ja) * 2013-03-21 2014-09-25 株式会社日本製鋼所 アニール処理半導体基板の製造方法、走査装置およびレーザ処理装置
JP2016097432A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 株式会社ディスコ レーザー加工装置
WO2019138659A1 (ja) * 2018-01-11 2019-07-18 株式会社日本製鋼所 レーザ処理装置、レーザ処理方法及び半導体装置の製造方法
KR20220070575A (ko) * 2019-11-20 2022-05-31 신에츠 엔지니어링 가부시키가이샤 워크 분리 장치 및 워크 분리 방법
CN116372360A (zh) * 2023-02-21 2023-07-04 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种微孔旋切扫描加工光学系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650521A (en) * 1979-10-01 1981-05-07 Mitsubishi Electric Corp Annealing device for semiconductor wafer using laser beam
JPS62259437A (ja) * 1986-05-02 1987-11-11 Asahi Glass Co Ltd レ−ザ−アニ−ル装置
JP2003229376A (ja) * 2001-11-30 2003-08-15 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5650521A (en) * 1979-10-01 1981-05-07 Mitsubishi Electric Corp Annealing device for semiconductor wafer using laser beam
JPS62259437A (ja) * 1986-05-02 1987-11-11 Asahi Glass Co Ltd レ−ザ−アニ−ル装置
JP2003229376A (ja) * 2001-11-30 2003-08-15 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7445974B2 (en) 2001-11-30 2008-11-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser beam irradiating apparatus, laser beam irradiating method, and method of manufacturing a semiconductor device
JP2005333117A (ja) * 2004-04-23 2005-12-02 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザ照射装置及び半導体装置の作製方法
US8222126B2 (en) 2004-04-23 2012-07-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Laser irradiation apparatus and method for manufacturing semiconductor device
JP2012178600A (ja) * 2004-04-23 2012-09-13 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
JP2011519312A (ja) * 2008-03-31 2011-07-07 エレクトロ サイエンティフィック インダストリーズ インコーポレーテッド 光クロック安定化レーザコム加工
JP2011071261A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Ushio Inc レーザーアニール装置
KR20150133119A (ko) * 2013-03-21 2015-11-27 가부시끼가이샤 니혼 세이꼬쇼 어닐 처리 반도체 기판의 제조 방법, 주사 장치 및 레이저 처리 장치
JP2014187066A (ja) * 2013-03-21 2014-10-02 Japan Steel Works Ltd:The アニール処理半導体基板の製造方法、走査装置およびレーザ処理装置
WO2014148182A1 (ja) * 2013-03-21 2014-09-25 株式会社日本製鋼所 アニール処理半導体基板の製造方法、走査装置およびレーザ処理装置
KR102189427B1 (ko) * 2013-03-21 2020-12-11 가부시끼가이샤 니혼 세이꼬쇼 어닐 처리 반도체 기판의 제조 방법, 주사 장치 및 레이저 처리 장치
JP2016097432A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 株式会社ディスコ レーザー加工装置
WO2019138659A1 (ja) * 2018-01-11 2019-07-18 株式会社日本製鋼所 レーザ処理装置、レーザ処理方法及び半導体装置の製造方法
US12011777B2 (en) 2018-01-11 2024-06-18 Jsw Aktina System Co., Ltd Laser processing apparatus, laser processing method, and method for manufacturing semiconductor device
KR20220070575A (ko) * 2019-11-20 2022-05-31 신에츠 엔지니어링 가부시키가이샤 워크 분리 장치 및 워크 분리 방법
KR102463165B1 (ko) 2019-11-20 2022-11-03 신에츠 엔지니어링 가부시키가이샤 워크 분리 장치 및 워크 분리 방법
CN116372360A (zh) * 2023-02-21 2023-07-04 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种微孔旋切扫描加工光学系统
CN116372360B (zh) * 2023-02-21 2024-01-12 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种微孔旋切扫描加工光学系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4549620B2 (ja) 2010-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5063660B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US7326630B2 (en) Method of fabricating semiconductor device utilizing laser irradiation
JP3934536B2 (ja) レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法
JP5315392B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP4515034B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US6803296B2 (en) Method of manufacturing a semiconductor device with leveling of a surface of a semiconductor film through irradiation
KR100820251B1 (ko) 레이저 어닐 방법 및 반도체장치 제작방법
KR101110169B1 (ko) 레이저 조사방법 및 결정질 반도체막의 제조방법
JP4141138B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2004179389A6 (ja) レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法
TWI334156B (en) Laser irradiation method, laser irradiation apparatus, and method for manufacturing semiconductor device
JP4549620B2 (ja) レーザ照射装置
JP2003086510A (ja) 半導体装置およびその作製方法
JP2003173968A (ja) 半導体装置の作製方法
JP3908153B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2002359191A (ja) 半導体装置の作製方法
JP2005210103A (ja) レーザ照射装置、レーザ照射方法及び結晶質半導体膜の作製方法
JP2002305208A (ja) 半導体装置の作製方法
JP2003151916A (ja) レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法
JP4397582B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP4515088B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2003068668A (ja) レーザ照射用ステージ、レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法
JP3949709B2 (ja) レーザ照射装置およびレーザ照射方法、並びに半導体装置の作製方法
JP3483840B2 (ja) アクティブマトリクス表示装置の作製方法
JP2004200559A6 (ja) レーザ照射方法および半導体装置の作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees