JP2003243018A - 水素製造装置およびその運転方法 - Google Patents

水素製造装置およびその運転方法

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JP2003243018A
JP2003243018A JP2002037608A JP2002037608A JP2003243018A JP 2003243018 A JP2003243018 A JP 2003243018A JP 2002037608 A JP2002037608 A JP 2002037608A JP 2002037608 A JP2002037608 A JP 2002037608A JP 2003243018 A JP2003243018 A JP 2003243018A
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gas
catalyst
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reformed gas
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Terufumi Miyata
輝史 宮田
Tetsuro Okano
哲朗 岡野
Hiroshi Yatabe
広志 谷田部
Hiroyuki Kako
宏行 加来
Noriyuki Imada
典幸 今田
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Babcock Hitachi KK
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体高分子型燃料電池に水素ガスを供給する
システムにおいて、小型水素製造装置の改質器を迅速に
起動させる。 【解決手段】 小型水素製造装置のCO除去部152後段
に、メタネーション触媒部153を設置した。また、改質
触媒部151からの改質ガスの一部を、燃料電池後段のア
ノード排ガスの燃焼部(補助燃焼部155)に短絡させる
バイパス流路を設置した。前者によれば、メタネーショ
ン反応によりCO、CO、HからCH が生成
され、改質ガス中のCO除去により起動時間が短縮され
る。また、後者によれば、起動時に改質ガスの燃焼熱で
CO除去部152を迅速に昇温でき起動時間が短縮され
る。前者および後者は別々でも組合わせてもよい。CO
除去部が迅速に活性温度に達するので、水素製造装置お
よび燃料電池の起動時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水素製造装置および
その運転方法に係り、特に、炭化水素系燃料、水蒸気お
よび酸素または空気を原料として水素を主成分とするガ
スを製造する燃料改質器など、固体高分子形燃料電池用
として使用する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による固体高分子型燃料電池用
水素製造装置は、一般に改質器とCOシフト器とCO除
去器とから構成されていた。原料としては、天然ガス、
LPガス、ガソリン、灯油などが使用されるが、以下で
はメタンを例にとり、水素を製造する方法を述べる。
【0003】まず、改質器では、主に以下の化学式(a
−1)の反応(改質反応)により、メタンと水を多量の
水素に変換する。
【0004】 CH+HO⇔CO+3H ………(a−1) 同時に、化学式(a−1)により発生したCOは、下記
の化学式(a−2)で表されるHOとの反応(CO転
化反応)により、さらに水素に変換する。
【0005】 CO+HO ⇔CO+H ………(a−2) ここで、炭化水素系燃料から水素を生成する主反応であ
る(a−1)式の改質反応は、大きなエネルギーを必要
とする吸熱反応であり、この反応を継続するためには多
量の熱を連続的に供給する必要がある。
【0006】この熱の供給方法により、改質器の方式が
外熱方式、内熱方式(部分酸化方式)と区別されてい
る。外熱方式は、隔壁を隔てて外部から、電気ヒータ、
バーナなどで加熱する方法であり、内熱方式は、改質反
応を行う反応部に酸素(あるいは空気)を投入し、以下
の酸化反応により発生する熱により(a−1)式の改質
反応に熱を供給する方法である。
【0007】 CH+2O → CO+2HO ………(a−3) いずれの方式においても、水素を生成する反応は、(a
−1)式、(a−2)式である。これらの反応は、いず
れも平衡反応であるので、生成後のガス中には、H
けでなく、HO、CO、COなどが含まれること
となる。
【0008】固体高分子型燃料電池は、電極に白金触媒
を使用しているために、燃料ガス中にCOガスが含まれ
ると発電性能が低下することが知られている。そのため
に、改質器で発生する改質ガス中のCOを何らかの手法
で低減する必要がある。改質ガス中のCOを除去するた
めに、一般に、まず、COシフト器を使用する。
【0009】COシフト器内部では、以下の化学式(b
−1)の反応を促進し、COを低減する。この反応は平
衡反応であり、温度が低いほど右側(すなわち、COが
減少する方向)への反応が進行するが、温度が低くなる
に従い、反応速度が遅くなる。そのためにできるだけ低
温で反応速度を速くするために、Cu/ZnやPtを使
用した触媒などが用いられている。
【0010】 CO+HO → CO+H ………(b−1) 一般に、このようなCOシフト器の反応温度は200℃
〜300℃であり、COシフト器出口部でのCO濃度
は、反応温度と反応器の大きさによって変化するが、お
よそ2000ppm〜5000ppm程度となる。
【0011】これ以下のCO濃度にするためには、反応
温度をさらに低くする必要があるが、その場合は反応器
が大きくなり、現実的ではなくなるために、COシフト
器でのCO濃度はこの程度が限界値である。
【0012】一方、一般的な固体高分子型燃料電池の許
容CO濃度は10ppm以下であり、さらにCOを除去
する必要がある。そのため、通常CO除去器が使用され
る。CO除去器では、微量の空気を投入し、以下の化学
式(c−1)の反応により、COを除去する方法であ
る。このとき、同時に水素が燃えることなく、COだけ
を選択的に燃焼させるために、PtやRuなどの貴金属
を使用した触媒が使用されている。
【0013】 CO + 1/2O → CO ………(c−1) 次に、内熱方式の小型水素製造装置と固体高分子型燃料
電池(PEFC)を組み合わせたシステムを説明する。
小型水素製造装置には、メタンおよび部分酸化用の空気
と、さらに水蒸気が供給される。
【0014】小型水素製造装置の内部は燃焼触媒および
改質触媒が充填されている。空気はメタンを燃焼するた
めに必要な理論空気量の20%〜30%を供給してお
り、燃焼触媒によりメタンの一部が燃焼し、上記(a−
3)式の燃焼反応が起こる。この燃焼反応により改質反
応(a−1)に必要な反応熱を供給している。
【0015】燃焼触媒を出たガスは改質触媒に入り、反
応温度600℃〜900℃の条件で、改質反応(a−
1)式、(a−2)式がおこり、水素を発生することに
なる。水素を含む改質ガスは熱交換器により200℃〜
300℃に冷却され、COシフト触媒に入り、(b−
1)式の反応によりCOは水素に転換される。このと
き、(b−1)式の反応は発熱反応であるため、発生し
た熱を除去するためにCOシフト用熱交換器が設置して
ある。
【0016】COシフト触媒を出た改質ガスは、CO選
択酸化触媒に入る。固体高分子型燃料電池(PEFC)
は、燃料ガス中にCOがあると、電極が被毒され、発電
効率が大幅に低下する。これを防ぐために、燃料ガス中
のCO濃度を10ppm以下にする必要がある。
【0017】CO選択酸化触媒は、前段部に設けた空気
投入孔より、微量の空気を投入することで(c−1)式
の反応を選択的に促進し、COを除去している。このと
き、(c−1)式の反応は発熱反応であるため、発熱し
た熱を除去するためにCO選択酸化用熱交換器が設置し
てある。
【0018】CO選択酸化触媒を出た改質ガスは、改質
ガス供給管を介して、固体高分子型燃料電池の燃料極に
入り、空気供給管より投入される空気と反応し、電気を
発生する。このとき、燃料極の水素の70%〜90%が
発電に使われ、残りの30%〜10%の水素が未反応水
素排出管より排出される。
【0019】未反応水素排出管から排出された未反応水
素は加熱炉に投入、燃焼され、その燃焼熱は、小型水素
製造装置に投入するメタン、空気、水等の加熱源として
利用される。このとき、加熱炉内のガス温度は、未反応
水素の量にもよるが、およそ600〜900℃である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の小型水素製
造装置は、起動時において、CO選択酸化触媒出口より
排出される改質ガスのCO濃度を、所定値(例えば10
ppm)以下になるように、安定供給できるまで長い時
間が必要であった。そのために、燃料電池で発電が開始
できるまでの起動時間が長くなってしまうという問題が
あった。
【0021】以下、参考例を基にその問題点を説明す
る。小型水素製造装置の一般的な基本構成は、図3に示
すように、改質器1と、シフト器2と、CO除去器3と
から構成されている。本例では、改質器1にメタン供給
管6、空気供給管7、水蒸気供給管8が接続され、改質
によって製造された水素は固体高分子型燃料電池(PE
FC)4に供給される。
【0022】この小型水素製造装置と固体高分子型燃料
電池(PEFC)を組み合わせたシステムの例を図4に
示す。小型水素製造装置5は、起動バーナ9、燃料改質
部、熱交換器12および一酸化炭素除去部等から構成さ
れる。また、燃料改質部には燃焼触媒10および改質触
媒11、一酸化炭素除去部にはCOシフト触媒13、C
O選択酸化触媒15が設置されている。
【0023】燃料改質部には、原料ガス供給管6より原
料ガス、空気供給管7より空気、水蒸気供給管8より水
蒸気が供給される。原料ガスとしては、メタンガス、天
然ガス、LPGガス、ガソリン、灯油等の炭化水素系燃
料が使用されるが、以下ではメタンを例に挙げ、燃料改
質器を用いてメタンから水素を製造する方法について述
べる。なお、符号の14はCOシフト用熱交換器、16
は空気投入孔、17はCO選択酸化用熱交換器、18は
改質ガス供給管、19は未反応水素排出管、25は断熱
材である。
【0024】さらに、小型水素製造装置の上記参考例の
起動における各反応器内部の温度とガス濃度の変動状況
を図5に示す。図5の横軸は起動バーナを点火してから
の時間をとっている。
【0025】時間0からBまでの間は、起動バーナ9に
空気比が1.2となるように燃料と空気を投入し、起動
バーナ部分で火炎を形成することで、後流の燃焼触媒や
改質触媒を昇温している過程である。
【0026】燃焼、改質触媒の温度が所定温度に達する
と(Bの時刻)、水蒸気を投入し、同時に、メタン/空
気比率を0.3程度に、メタン/水蒸気比率を2.5に変
更し、水素が発生する条件に移行する。このとき、起動
バーナ部では空気比が燃焼範囲をはずれた状態となるた
めに火炎を形成することができなくなり、着火、燃焼位
置が燃焼触媒側に移行することとなる。
【0027】同時に改質触媒部では、それまで酸化状態
にあった触媒が徐々に還元状態に移行し始め、少しずつ
改質反応が進むようになる。そのため、改質触媒の温度
は少しずつ低下し、同時に水素が発生し始める。この反
応は、(a−1)式の反応が起こっているためであり、
そのため、同時にCOも発生し始める。
【0028】このとき、COシフト触媒部は、Bの時刻
において所定の温度(例えば210℃)になっている。
図6にCOシフト触媒部の温度と処理後のCO濃度の関
係を示す。この図はCOシフト触媒として、Cu−Zn
系の触媒を使用した場合の一例を示しているが、200
℃〜220℃近傍に極小値がある。
【0029】これは、200℃以下では、温度が低くな
るに従って反応速度が遅くなるために、CO濃度が高く
なっている。一方、220℃以上では平衡値が高くなっ
てしまうためにCO濃度が高くなっている。そのため、
CO濃度を所定値以下にするためには、COシフト触媒
部の温度を200〜220℃に保つ必要がある。
【0030】しかしながら、Bの時刻に水素が発生する
条件に移行したため、改質触媒部より送られてくる改質
ガス中のCO濃度が次第に高くなり、COをH2とCO
2に改質する(c−1)式の反応が進み始める。この反
応は、発熱反応であるために、COシフト触媒部の温度
が上昇し始め、220℃以上となってしまい、CO濃度
が所定値を越えてしまう。
【0031】そこで、シフト触媒内部に設置したCOシ
フト用熱交換器14に供給する冷却水の量を調整し、シ
フト触媒部の温度を調整する方法が用いられるが、改質
触媒から発生するCO濃度が変化しているために、触媒
部の温度を一定値に制御することは難しく、安定するの
はCの時刻である。
【0032】また、CO選択酸化触媒部は、Bの時刻に
おいて所定の温度(例えば150℃)となっている。図
7に示すように、CO選択酸化触媒部の温度と処理ガス
中のCO濃度との関係は、130℃以下ではCO濃度が
高くなるという特性がある。これは、130℃以下では
(c−1)式の反応が進まなくなるためである。一方、
180℃以上ではH濃度が低下する。これは、以下
に示すメタネーション反応が進行するためである。
【0033】このために、CO選択酸化触媒部では13
0〜180℃の温度域に制御する必要がある。ところ
が、起動時において、Bの時刻で水素が発生する条件に
移行すると、改質触媒部で次第にCOが発生するように
なり、COシフト触媒部で除去しきれなかった高濃度の
COが送られてくる。
【0034】CO選択酸化触媒は、送られてくるCO濃
度に応じて、適量の空気を空気投入孔から噴出し、CO
だけを選択的に酸化処理するわけであるが、送られてく
るCO濃度は不明なために、少しずつ空気を投入し、出
口CO濃度が所定値以下になるまで空気量を増加する方
法をとることとなる。
【0035】また、(c−1)式の反応により発生する
熱のために、CO選択酸化触媒部の温度が高くなり、所
定温度(200℃)以上となってしまう。そのため、C
O選択酸化触媒内部に設置したCO選択酸化用熱交換器
17に供給する冷却水の量を調整し、CO選択酸化触媒
部の温度が180〜200℃の範囲になるような操作を
実行する。
【0036】以上の操作を、COシフト触媒から送られ
てくる改質ガス中のCO濃度と改質ガス温度が変化して
いるなかで、同時に制御する必要があり、安定にCO濃
度を所定値以下に運転できるようになるまで時間がかか
ることとなる。
【0037】以上の理由により、小型水素製造装置5よ
り発生する改質ガス中のCO濃度を10ppm以下に安
定して保持できるようになる時刻は、図中のCとなり、
起動から発電開始までに時間がかかることが分かる。こ
の時間は、具体的には1時間から2時間である。
【0038】以上のように、従来法の小型水素製造装置
の起動時において、改質触媒部およびCOシフト触媒部
の温度変動がなくなるまで、CO選択酸化触媒部の温度
を所定温度に制御することが難しく、そのためにCO選
択酸化触媒部より発生する改質ガス中のCO濃度を短時
間に10ppm以下とすることができず、起動に時間が
かかると同時に、制御が非常に複雑になるという問題が
あった。同様に、負荷変動時においても急速な負荷応答
が困難であるという問題があった。
【0039】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、短時間で燃料改質器を起動させ、しかも起動時に
電池へ供給できない改質ガスを有効に利用する方法およ
び装置を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、炭化水素系燃料、酸素または空気、およ
び、水または水蒸気を原料として水素を含む改質ガスを
生成する改質反応部と、前記改質ガス中に含まれる一酸
化炭素を除去する一酸化炭素除去部(CO除去部)とを
備え、該一酸化炭素を除去した改質ガスを燃料電池に供
給する水素製造装置であって、前記CO除去部の後流側
にメタネーション反応部を設置したことを特徴とするも
のである。また、前記改質反応部から前記CO除去部へ
改質ガスを導く第1のガス流通系統のほかに、前記CO
除去部の前流側に、前記改質反応部からの改質ガスを燃
焼する燃焼部を有する第2のガス流通系統を設けたこと
を特徴とするものである。なお、前者の特徴と後者の特
徴は個別であってもあるいは両者を組み合わせたもので
あってもよい。
【0041】本発明の作用を以下に説明する。CO、C
、Hを含んだガスは、ガス温度が250℃以上に
なると、以下に示すメタネーション反応と呼ばれる反応
により、CO、CO、HからCHが生成され
る。
【0042】 CO+3H→CH+HO ……(d−1) CO+4H→CH+2HO ……(d−2) そのため、CO選択酸化触媒部の後流にメタネーション
反応を促進する触媒を設け、かつ、該メタネーション触
媒を250℃〜300℃にすることにより、容易にCO
を除去することが可能となる。この場合、一度生成した
をCH に戻してしまうこととなるが、起動時お
よび負荷変動時の一時的な場合のみであり、全運転時間
に対する比率はわずかであり、全体効率におよぼす影響
は小さい。
【0043】また、前記第2のガス流通系統における燃
焼部は、改質反応部の内部でもあるいは外部に併設され
ても構わないが、改質反応部の内部に設置されれば、定
常時、燃焼部で燃焼されたアノード排ガスの熱を熱交換
器や隔壁等を介して原料の予熱に利用できる利点があ
る。
【0044】炭化水素系燃料として、天然ガス、都市ガ
ス、メタンガス、プロパンガス、メタノール、ナフサ、
ガソリン等の何れを使用しても構わない。水、水蒸気お
よび空気昇温用の熱交換器の一部もしくはすべてを一酸
化炭素除去部と接触させれば、水、水蒸気および空気を
予熱することができる。
【0045】また、本発明では、起動時、改質ガスは上
記燃焼部へ供給されるが、CO除去部に設置されたCO
除去触媒の温度を計測し、活性を有する温度に到達後、
改質ガスを短絡させて上記燃焼部へ供給する流路を、固
体高分子形燃料電池を経由して上記燃焼部へ供給する流
路に切り替える制御を実施すればよい。
【0046】燃料の改質反応部には、Ni系、Ru系等
の改質触媒を用いる。メルカプタン系の付臭剤等を含有
する炭化水素系燃料を用いる場合、硫黄による改質触媒
の被毒の観点からNi系の使用が好ましい。カーボン析
出防止のため、アルカリ金属、アルカリ土類金属および
希土類金属等を添加しても構わない。
【0047】CO除去部には、CO除去用触媒として、
COシフト触媒およびCO選択酸化触媒を用いる。CO
シフト触媒として、Cu−Zn等の遷移金属系、Ru、
Pt等の貴金属系等のCOシフト触媒の使用が可能であ
るが、取り扱い易さ、安定性および反応熱等の観点から
貴金属系COシフト触媒の使用が好ましい。
【0048】COシフト触媒の活性向上のため、助触媒
成分として希土類金属等を添加しても構わない。CO選
択酸化触媒として、貴金属系CO選択酸化触媒の使用が
可能である。CO選択酸化触媒の活性向上のため、助触
媒成分としてアルカリ金属、アルカリ土類金属および希
土類金属等を添加しても構わない。
【0049】なお、CO除去用触媒を1個もしくは同一
あるいは異なる性状のものを複数個使用してもよい。ま
た、燃料改質器に用いる触媒形態として、ハニカム、球
状および円筒状等が挙げられる、装置内の圧力損失の観
点からハニカム状触媒の使用が好ましい。
【0050】ここで、前記第2のガス流通系路を用いた
場合の作用を詳述する。第1のガス流通系路による改質
モードへの移行時間をt1、CO除去部の昇温完了時の
時間をt2、改質ガスを短絡させて前記燃焼部へ供給す
るステップをS1、固体高分子形燃料電池を経由して当
該燃焼部へ供給するステップをS2とすれば、従来技術
と本発明の改質触媒およびCOシフト触媒の温度変化な
らびに改質器出口のH およびCOの含有率変化は図1
3のようになる。改質ガスのS1のH含有率はほぼ安
定しているが、CO含有率は高いので燃料電池本体へ供
給することができない。
【0051】しかし、t2以降のS2ではCO除去触媒
が作用しCO含有率が低下し、これに伴ってH含有率
が増加しており、燃料電池本体へ供給可能である。燃料
電池の迅速な起動のため、t2の短縮が必要となる。
【0052】従来技術では、改質触媒、CO除去触媒の
順に昇温されるのでt2までに要する時間が長い。一
方、本発明では、固体高分子形燃料電池システムの定常
運転時に、電池本体から排出された未反応の水素を燃焼
させる補助燃焼部を上記燃焼部として利用し、起動時に
切り替え弁等により下流側のCO除去触媒、電池本体へ
の供給系統を補助燃焼部への供給系統に切り替え、昇温
中の改質触媒から生成した改質ガスを補助燃焼部へ短絡
させる。
【0053】当該補助燃焼部には熱交換器が設置され、
補助燃焼部から排出される排ガス温度を所定の温度に調
整できる。この排ガスをCO除去部へ直接、あるいは熱
交換器を介して間接的に導入することにより、S1にお
いて改質触媒の昇温と共に当該排ガスの燃焼熱で一酸化
炭素除去部の昇温もできるので、従来技術と比べてt2
までに要する時間、即ち、起動時間の大幅な短縮が可能
となる。
【0054】また、メタネーション触媒と前記第2のガ
ス流通系路とを備えたことにより、起動時に改質触媒を
通過したガス(改質ガス)の一部を燃料電池からのアノ
ード排ガス燃焼部へ供給して燃焼させた後、この燃焼熱
を用いてCO除去触媒やメタネーション触媒の昇温を行
うことができる。
【0055】この方法により、従来技術ではCO除去触
媒が活性温度に達するまで電池へ供給できなかった改質
ガスを有効利用し、CO除去触媒の昇温時間を短縮、す
なわち起動時間を短縮できる。また、メタネーション触
媒は上流側のCO除去触媒の熱も受け取るので、メタネ
ーション触媒はCO除去触媒より早く活性温度に達す
る。したがって、本発明により起動時の改質ガスを燃料
電池へ供給でき、しかもCO除去触媒の昇温もできるの
で起動時の発電だけでなく起動時間の短縮も可能とな
る。
【0056】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施形態の概要を
説明する。小型水素製造装置で水素ガス(改質ガス)を
製造し、この水素ガスを固体高分子型燃料電池に供給す
るシステムにおいて、小型水素製造装置を迅速に起動さ
せるために、本発明の実施形態は以下の構成を採用し
た。
【0057】 小型水素製造装置の改質器のCO低減
部後流側に、メタネーション触媒と加熱部とを設置し
た。 改質器からCO低減部に至る改質ガスの流路の
ほかに、改質器で製造された改質ガスの一部を、燃料電
池の後段に設置されている未燃水素を含むアノード排ガ
スの燃焼部(補助燃焼部)に短絡させ、この補助燃焼部
で燃焼させた燃焼排ガスでCO低減部を昇温させるバイ
パス流路を設置した。
【0058】上記構成を採用すると、のメタネーショ
ン触媒によって、CO、CO、Hを含んだガス
は、一定ガス温度以上になると、メタネーション反応と
呼ばれる反応により、CO、CO、HからCH
が生成されるため、改質ガス中のCOが容易に除去
され、起動時間が短縮される。また、の構成によっ
て、水素製造装置の起動時に、改質ガスを補助燃焼部へ
短絡させて燃焼させ、この燃焼排ガスの燃焼熱でCO低
減部を迅速に昇温できるので、起動時間が短縮される。
【0059】さらに、との構成を組み合わせること
により、従来技術ではCO除去触媒が活性温度に達する
まで電池へ供給できなかった改質ガスを有効利用し、C
O除去触媒の昇温時間の短縮、すなわち、水素製造装置
および燃料電池システムの起動時間を短縮できる。
【0060】まず、メタネーション触媒を設置する実施
形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態を
示す小型水素製造装置の構成図である。内部に改質反応
管21があり、この改質反応管21は、起動バーナ9、
燃焼触媒10、改質触媒11、熱交換器12、COシフ
ト触媒13、CO選択酸化触媒15、メタネーション触
媒31を構成要素として含む。
【0061】改質反応管21は、反応管下部より、燃料
である都市ガスと、空気と、水蒸気を投入し、起動バー
ナ9部あるいはその上部に設置した燃焼触媒10部で都
市ガスの一部を酸化することで熱を発生する。
【0062】この熱を利用して、改質触媒11部で都市
ガスと水蒸気とが反応し、前述の化学式(a−1)、
(a−2)の反応が進行することで、水素、一酸化炭素
などに改質される。このとき、各部の温度は、起動バー
ナ9部から燃焼触媒10までの間が約400℃、燃焼触
媒10部が800℃〜900℃、改質触媒11部が80
0℃〜650℃となっている。
【0063】次に、改質触媒11部で発生したガスは、
熱交換器12で200℃程度に除熱した後、COシフト
触媒13に入る。ここでは、化学式(a−2)の反応が
進行し、一酸化炭素のほとんどが水素になり、一酸化炭
素の濃度は2000ppm〜3000ppmとなる。な
お、化学式(b−1)の反応は発熱反応であるため、発
生した熱はCOシフト用熱交換器14で除熱する構成と
なっている。
【0064】COシフト触媒13より排出された改質ガ
スは、後流のCO選択酸化触媒15で、化学式(c−
1)の反応によりCOが除去される。燃焼用空気は空気
噴出孔16より、反応器内に供給される。また、化学式
(c−1)は発熱反応であるために、発生した熱はCO
選択酸化用熱交換器17により除熱される。CO選択酸
化触媒15の出口部におけるCO濃度はおよそ数ppm
である。
【0065】ここで、CO選択酸化触媒部15の後流に
は、本発明に基づくメタネーション触媒31と加熱用電
気ヒータ32と熱電対33が設置されている。電気ヒー
タは触媒の加熱手段として構造が簡単であり、また、制
御や熱の分布の均一化が容易であるという利点がある。
本装置を使用した起動手順(ステップ:S)を、図8を
用いて以下に説明する。
【0066】まず、制御器34より発せられた起動指令
に基づき、原料と空気を所定量投入し、起動バーナ9を
点火する(S1)。起動時は起動バーナ9で火炎を維持
し、燃焼触媒10および改質触媒11を加熱する必要が
あるため、投入するメタンと空気の比率(理論燃焼空気
量に対する投入空気量の比)は1:2としている。起動
バーナ点火と同時に、メタネーション触媒31の加熱用
電気ヒータ32に通電し(S2)、メタネーション触媒
の加熱を開始する。
【0067】改質触媒部のガス温度(改質触媒に設置し
た熱電対36の指示値)が600℃以上となり(S
3)、かつ、メタネーション触媒温度(熱電対33の指
示値)が250℃以上となれば(S4)、バーナ部に蒸
気を供給し(S5)、同時に原料と空気の比率(空気
比)を0.3〜0.4に変更する(S6)。その後、CO
選択酸化器の後流部に設置したCO濃度計35により、
CO濃度が10ppm以下になれば(S7)、メタネー
ション触媒部の電気ヒータをOFFとする(S8)。
【0068】ここで、上記空気比の変更により、起動バ
ーナ9部で火炎は消滅し、着火位置は燃焼触媒部に移行
する。同時に改質触媒11部では改質反応が始まったた
めに、吸熱反応により改質触媒部のガス温度は低くな
る。このときの各部温度変化および発生ガス濃度変化の
様子を図2に示す。
【0069】バーナ部に蒸気を供給し、同時に原料と空
気の比率(空気比)を0.3〜0.4に変更したことによ
り、改質触媒部で改質反応が始まり、HとともにCO
が発生する。発生したCOはCOシフト触媒13に送ら
れる。このとき、従来技術の場合と同様に、COシフト
触媒の温度を所定温度範囲内に制御することが困難なた
めに、十分なCO低減ができない。
【0070】次に、高濃度のCOを含んだ改質ガスは、
CO選択酸化触媒15に送られる。ここでは、定常負荷
時に必要となる空気が空気投入口16から投入されてい
るが、CO選択酸化触媒の温度条件が整っていないこと
と、改質ガス中のCO濃度が高いために、ほとんどCO
を低減することができず、CO選択酸化触媒出口のCO
濃度は従来法の場合と同様に数千ppmである。
【0071】しかし、この後流に設置したメタネーショ
ン触媒が動作温度である250℃〜300℃に設定され
ているため、ほとんどのCOはHと反応し、CH
なる。このとき、一部のCOもHと反応し、CH
となっている。上記のメタネーション反応により、発生
したHの一部がCHとなるために、改質ガス中のH
濃度は数%低下している。
【0072】しかし、COシフト触媒部およびCO選択
酸化器の反応条件に関係なく、改質ガスのCO濃度を常
に10ppm以下にすることができるので、電池に改質
ガスを高速に供給することが可能となる。
【0073】その後、改質触媒部より安定したガス組成
の改質ガスが発生するようになり、かつ、COシフト部
およびCO選択酸化器の温度、投入空気量が適正となる
と、CO選択酸化器出口のCO濃度は設定値(10pp
m)以下となる。この状態になると、CO選択酸化器の
後流に設置したメタネーション触媒は250℃以上にす
る必要はなくなる。
【0074】そのために、本実施形態では、CO選択酸
化器の後流部にCO濃度計35を設置し、このCO濃度
が10ppm以上では、メタネーション触媒部の温度を
250℃になるようにし、CO濃度が10ppm以下に
なれば、メタネーション触媒部の加熱手段がOFFとな
るように制御している。
【0075】本実施形態によれば、このような方法を採
用することで、時刻Bの時点で発電を開始することが可
能となり、約20分で起動することができるという効率
的な作用効果がある。
【0076】つぎに、本発明に基づく負荷変化時の運転
手順を図10に示す。負荷変化指令を受けると(S2
1)、まず、メタネーション触媒加熱用電気ヒータ32
に通電し(S22)、メタネーション触媒31を昇温す
る。
【0077】そして、メタネーション触媒31の温度が
250℃以上になった後(S23)、空気量、燃料量、
水量を所定の負荷に合わせて変化させる(S24)。そ
の後、CO選択酸化器出口のCO濃度が10ppm以下
であることを確認した後(S25)、メタネーション触
媒加熱用電気ヒータへの通電を停止する(S26)。
【0078】S24で各触媒内部の温度やガス組成が変
動するために、CO濃度が10ppmを超えてしまうと
いう現象が生じる。そのために、従来の方法では、各触
媒内部の温度やガス組成の変動が生じないように、ゆっ
くりと負荷変化を行う必要があった。
【0079】しかし、本実施形態では、CO選択酸化器
の後流にメタネーション触媒があり、負荷変化時には2
50℃以上になるように運転しているために、発生した
COはメタネーション触媒部で、メタネーション反応に
よりメタン化される。そのため、空気、燃料、水量を急
速に変化させ、各触媒内部の温度やガス組成が一時的に
変動する運転を行っても、燃料電池部に供給される改質
ガス中のCO濃度は、常に10ppm以下を保つことが
できる。
【0080】負荷変化後、各触媒の温度、ガス濃度が安
定し、CO選択酸化器出口のCO濃度が10ppm以下
に制御できるようになったことを、CO選択酸化器出口
に設置したCO濃度計で確認した後、メタネーション触
媒加熱用電気ヒータへの通電を停止し、通常運転に移行
する。このような制御を行うことで、負荷変化を急速に
行うことが可能となった。
【0081】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
上記実施形態では、CO選択酸化触媒の後流に、メタネ
ーション触媒設置し、その部位を起動時および負荷変動
時に250℃〜300℃に制御する方法を示したが、C
O選択酸化触媒もメタネーション触媒と兼用する方法も
同様な効果を得ることができる。
【0082】この場合、CO選択酸化触媒を加熱する手
段を設け、起動時および負荷変化時に、CO選択酸化触
媒部の温度を250℃〜300℃に制御することで、本
発明と同等の効果がある。
【0083】また、前述の実施形態では、CO濃度計の
計測値が10ppm以下になった場合にメタネーション
触媒部の加熱を停止する方法を示したが、簡易的な方法
として、タイマー制御を採用する方法も同等の効果があ
る。
【0084】この方法の起動手順を図9に示す。本例が
図8の手順と相異するところは、あらかじめ試験によ
り、起動から改質触媒部の温度が安定し、かつ、COシ
フト触媒部、CO選択触媒部の反応が安定するまでの時
間を計測しておき、その時間内は、メタネーション触媒
部の温度を250℃〜300℃に設定し、その時間が過
ぎれば、メタネーション触媒部の加熱を停止するという
方法である。
【0085】まず、起動バーナ9を点火し(S11)、
メタネーション触媒31の加熱用電気ヒータ32に通電
し(S12)、タイマーを起動させる(S13)。改質
触媒部のガス温度が600℃以上となり(S14)、か
つ、メタネーション触媒温度が250℃以上となれば
(S15)、バーナ部に蒸気を供給し(S16)、空気
比を0.3〜0.4に変更する(S17)。その後、タイ
マーが一定時間を超えたら(S18)、メタネーション
触媒部の電気ヒータをOFFとする(S19)。
【0086】上記実施形態では、メタネーション触媒を
加熱する手段として電気ヒータを使用したが、燃料であ
る都市ガス、あるいは、燃料電池のアノード極から排出
される低濃度水素を含んだガスを燃焼させ、その燃焼熱
を利用する方法により、同様な効果を得ることもでき
る。
【0087】この場合の装置構成を図11に示す。本図
は、燃料電池のアノード極から排出される低濃度水素を
加熱炉で燃焼し、その熱をCO選択酸化触媒内部に設置
した加熱器41に供給する構造の例である。本実施形態
の場合、起動時において余分なエネルギーを使う必要が
なくなり、起動時の消費エネルギーを低減できる利点が
ある。
【0088】また、メタネーション触媒を加熱する方法
として、起動時には起動バーナの空気比を1.0以下で
運転し、かつ、メタネーション触媒の前段部に微量の空
気を投入する方法により、本実施形態と同等の効果を得
ることができる。
【0089】すなわち、起動時に起動バーナの空気比を
1.0以下で運転することで、燃焼排ガス中に少量の未
燃ガスが残ることとなり、これをメタネーション触媒前
段部から投入する微量の空気で燃焼させることで熱が発
生し、メタネーション触媒部の温度を昇温することがで
きる。
【0090】一方、起動時以外には、改質ガス中に水素
などの燃焼ガスが含まれるので、メタネーション触媒前
段部より投入する空気で、この燃焼ガスを燃焼すること
でメタネーション触媒部を昇温することができる。
【0091】次に、改質器からの改質ガスの一部を、ア
ノード排ガス燃焼部(補助燃焼部)に短絡させ、燃焼さ
せた排ガスによってCO低減部を昇温する実施形態(前
述の)ついて説明する。
【0092】まず、本例の起動方法に関する手順を図1
2(a)〜図12(c)に示す。原料の炭化水素系燃料
および空気を供給して起動バーナを点火し(S51)、
燃焼触媒および改質触媒を昇温させるとともに、蒸気を
生成する(S52)。
【0093】改質触媒出口温度をK熱電対で測定して1
00℃以上となれば、蒸気量と炭化水素系燃料の供給量
との比(S/C)を1.5〜3.5にするために、蒸気お
よび空気量と炭化水素系燃料の供給量との量論比(空気
比)を0.25〜4.0となるように空気を供給し、改質
モードへ移行(S53)して改質ガスを生じさせる(S
54)。
【0094】状態2(起動運転時)では、改質ガスは補
助燃焼部へ導入されて燃焼後、一酸化炭素除去部へ供給
される。この燃焼熱を利用して一酸化炭素除去部の昇温
を行う。その一例を図12(c)に示す。改質触媒部で
(S81)生成された改質ガスは、補助燃焼部で燃焼さ
れ(S82)、その燃焼排ガスによってCOシフト触媒
部(S82)〜CO選択酸化触媒部(S83)を加熱し
て系外へ排出される。
【0095】状態2(起動運転時)から状態1(定常運
転時)への移行はガス流路の切替えにより行う。ガス流
路切替えの判断は、図12(a)に示すように、COシ
フト触媒出口もしくはCO選択酸化触媒出口のCO濃度
計測に基づいて行う場合(S55)と、COシフト触媒
もしくはCO選択酸化触媒の温度計測に基づいて行う場
合(S58)との2通りがある。
【0096】前者(S55)では、CO濃度計を用いて
COシフト触媒もしくはCO選択酸化触媒出口のCO濃
度を計測し、CO濃度が固体高分子形燃料電池の電極を
被毒しない濃度に到達後(S56)、信号を切替え弁へ
送り、改質ガスを短絡させて補助燃焼部へ供給していた
流路を、固体高分子形燃料電池を経由して補助燃焼部へ
供給する流路に切り替え(S57)、改質ガスを燃料電
池本体へ供給して状態2から状態1へ移行する。
【0097】ただし、CO濃度基準で流路を切替える方
法は、改質ガスの一部を補助燃焼部で燃焼させた後、そ
の燃焼熱を熱交換器へ導いて一酸化炭素除去部を昇温さ
せる場合である。COシフト触媒、CO選択酸化触媒出
口両方のCO濃度を計測した方が好ましいが、ほぼ同時
に両触媒は活性に到達するので必ずしも両方のCO濃度
を計測する必要はない。
【0098】後者(S58)では、K熱電対を用いてC
Oシフト触媒もしくはCO選択酸化触媒の温度を計測
し、触媒が活性を有する温度(貴金属系COシフト触媒
の場合、250℃〜300℃)に到達後(S59)、信
号を切り替え弁へ送り、改質ガスを短絡させて補助燃焼
部へ供給していた流路を、固体高分子形燃料電池を経由
して補助燃焼部へ供給する流路に切り替える(S6
0)。 なお、COシフト触媒、CO選択酸化触媒の両
方の温度を計測した方が好ましいが、ほぼ同時に両触媒
は活性に到達するので必ずしも両方の温度を計測する必
要はない。
【0099】こうして流路を切り替え、改質ガスを燃料
電池本体へ供給して状態2から状態1へ移行する。状態
1(定常運転時)では、図12(b)に示すように、改
質触媒部(S71)で生成された改質ガスは、CO低減
部のCOシフト触媒部(S72)およびCO選択酸化触
媒部(S73)を経由して、固体高分子形燃料電池(S
74)に供給される。その後、アノード側から排出され
る未燃水素を含む排ガスを補助燃焼部(S75)で燃焼
して系外へ排出する。
【0100】以下、いくつかの実施形態により本発明を
更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施形態によ
り制限されるものではない。まず、一実施形態に基づく
装置の概略を図14に示す。
【0101】本実施形態では、燃料改質器本体と電池か
らのアノード排ガスを処理する補助燃焼部58が併設さ
れている。起動時、改質ガスを補助燃焼部58へ供給し
て燃焼後、その排ガスをCO除去部へ導入させて燃焼熱
によりCOシフト触媒55およびCO選択酸化触媒56
を昇温させる構成となっている。
【0102】この方法および装置を採用することによ
り、起動時に改質触媒53の昇温と同時にCO除去触媒
(55、56)も昇温できるので、起動時間の短縮が可
能となる効果を有し、しかも、従来系外へ排出されてい
た改質ガスも有効に利用できる効果も有する。
【0103】燃料改質器は燃料改質部および一酸化炭素
除去部を有しており、燃料改質部および一酸化炭素除去
部は隔壁81により仕切られ、配管により接続されてい
る。燃料改質部には起動バーナ51、燃焼触媒52およ
び改質触媒53、一酸化炭素除去部にはCOシフト触媒
55およびCO選択酸化触媒56が設置されている。当
該燃料改質部の周囲には冷却用外部熱交換器61を設置
している。
【0104】起動時に改質反応部へ燃料である原料ガス
63、空気64および水蒸気65を投入し、起動バーナ
51あるいは当該起動バーナ51上部に設置した燃焼触
媒52で原料ガス63の一部を燃焼(酸化)すること
で、熱を発生させる。この熱を利用して改質触媒53を
所定の温度まで昇温させる。このとき、切替え弁73a
を用いて、生成する改質ガスを一酸化炭素除去部ではな
く、燃料改質器と併設した補助燃焼部58へ導いて燃焼
させる。
【0105】燃焼後の排ガスを排ガス供給管により一酸
化除去部へ供給し、COシフト触媒55およびCO選択
酸化触媒56を昇温させる。COシフト触媒55に設置
した温度計測装置80を用いてCOシフト触媒55の温
度を測定し、活性温度に到達後、切替え弁73を用いて
生成する改質ガスを一酸化炭素除去部へ供給する。
【0106】次に、別の実施形態に基づく装置の概略を
図15に示す。本実施形態では、燃料改質器本体と電池
からのアノード排ガスを処理する補助燃焼部58が一体
化されている。起動時、改質ガスを補助燃焼部58へ供
給して燃焼後、その排ガスをCO除去部へ導入させて燃
焼熱によりCOシフト触媒55およびCO選択酸化触媒
56を昇温させる構成となっている。
【0107】本実施形態では、一体化構造を採用するこ
とにより、定常時に補助燃焼部のアノード排ガスの燃焼
熱を利用して蒸気の予熱を行うことが可能となる効果を
有する。また、起動時に改質触媒の昇温と同時にCO除
去触媒も昇温できるので、起動時間の短縮が可能となる
効果を有し、しかも、従来系外へ排出されていた改質ガ
スも有効に利用できる効果も有する。
【0108】本例の構成は図15に示すように、燃料改
質器は燃料改質部および一酸化炭素除去部を有してお
り、燃料改質部および一酸化炭素除去部は隔壁81によ
り仕切られ、配管により接続されている。燃料改質部に
は起動バーナ51、燃焼触媒52および改質触媒53、
一酸化炭素除去部にはCOシフト触媒55およびCO選
択酸化触媒56が設置されている。
【0109】当該燃料改質部の周囲には、冷却用内部熱
交換器54、さらにその周囲に補助燃焼部58が設置さ
れている。当該補助燃焼部58内には、空気加熱器5
9、原料ガス加熱器60、水蒸気加熱器62を設置して
いる。また、当該補助燃焼部58側壁には冷却用外部熱
交換器を設置している。
【0110】本実施形態では切替え弁を3個(73a、
73b、73c)用いて、起動運転時および定常運転時
でガス流路を切替える。図16は図15の基本構成およ
びガス流路を示す図であり、図16では切替え弁による
ガス流路の連絡状況を明確にした。以下、図15および
図16を用いてさらに詳述する。
【0111】起動時に改質反応部へ燃料である原料ガス
63、空気64および水蒸気65を投入し、起動バーナ
51あるいは当該起動バーナ51上部に設置した燃焼触
媒52で原料ガス63の一部を燃焼(酸化)すること
で、熱を発生させる。この熱を利用して改質触媒53を
所定の温度まで昇温させる。
【0112】切替え弁73bを用いて生成する改質ガス
を一酸化炭素除去部ではなく、当該補助燃焼部58へ導
いて燃焼させる。燃焼後の排ガスを切替え弁73cを用
いて排ガス供給管から一酸化除去部へ供給し、COシフ
ト触媒55およびCO選択酸化触媒56を昇温させる。
【0113】一酸化炭素除去部を通過した排ガスは、切
替え弁73dを用いて系外へ排出される。この場合のガ
ス流路は、図16に示したのようになる。COシフト触
媒に設置した温度計測装置80を用いてCOシフト触媒
の温度を測定し、活性温度に到達後、切替え弁73bを
用いて生成する改質ガスを一酸化炭素除去部へ供給す
る。
【0114】一酸化炭素除去部で一酸化炭素濃度を低減
後、切替え弁73dを用いて当該改質ガスを固体高分子
形燃料電池へ供給して定常運転の状態となる。アノード
排ガスは補助燃焼部で燃焼後、切替え弁73cを用いて
系外へ排出する。この場合のガス流路は、図16に示し
たのようになる。
【0115】次に、さらに別の実施形態に基づく装置の
概略を図17に示す。本実施形態では、図16の例に示
した装置において、起動時に当該補助燃焼部58から排
出される排ガスを一酸化除去部へ直接供給する代わり
に、切替え弁73bを用いて生成する改質ガスの一部を
一酸化炭素除去部ではなく当該補助燃焼部58へ導いて
燃焼させた後、COシフト触媒55およびCO選択酸化
触媒56と接触する熱交換器69へ供給させて当該CO
シフト触媒55およびCO選択酸化触媒56を昇温させ
る構成となっている。
【0116】昇温時、改質ガスの一部は当該COシフト
触媒55およびCO選択酸化触媒56へ導かれ、切り替
え弁73を用いて系外へ排出される。CO選択酸化触媒
出口に設置されたCO濃度計測装置79を用いて当該改
質ガス中のCO濃度を測定し、CO濃度が固体高分子形
燃料電池を被毒しない濃度に到達後、切替え弁73b、
73dを用いて生成する全改質ガスを一酸化炭素除去
部、固体高分子形燃料電池へ導入する。
【0117】アノード排ガスは補助燃焼部で燃焼後、切
替え弁73cを用いて系外へ排出する。期待される効果
は図15の例と同じである。なお、図14〜16におい
て、符号の66は原料ガス供給管、67は空気供給管、
68は水蒸気供給管、69は熱交換器、70は水、71
は水供給管、72は水排出管、74は断熱材、75は固
体高分子形燃料電池、76は加熱炉、77はバーナ、7
8はアノード排ガスである。
【0118】次に、実験例として、図14の例に基づく
装置に、Ni系改質触媒80mm、貴金属系COシフト
触媒1.0Lを設置した。当該装置へ原料ガスとしてメ
タン1m/h、空気3m/hおよび水34g/mi
nを供給し、当該装置を起動させた。
【0119】一方、比較例として、従来技術に基づく装
置に、Ni系改質触媒80mm、貴金属系COシフト触
媒1.0Lを設置した。当該装置へ原料ガスとして、メ
タン1m/h、空気3m/hおよび水34g/mi
nを供給し、当該装置を起動させた。
【0120】上記実験例および比較例ともに、熱電対を
改質触媒およびCOシフト触媒出口付近に設置し、各部
の温度の経時変化を測定し、所定の温度(改質触媒:6
50℃、COシフト触媒5250℃)に到達するのに要
した時間を起動時間とした。
【0121】上記実験例および比較例で得られた起動時
間を表1に示す。実験例では改質触媒およびCOシフト
触媒を同時に昇温するので、改質触媒、COシフト触媒
を順次昇温させる比較例1の場合より起動時間を大幅に
短縮することができた。表1からも明らかなように、本
結果から、本発明である燃料改質器の起動方法および装
置は起動時間の短縮に極めて優れたものであることは明
白である。
【0122】
【表1】 次に、小型水素製造装置のCO低減部後流側にメタネー
ション触媒を設置するとともに、改質器で生成された改
質ガスの一部をアノード排ガス燃焼部に短絡させ、この
燃焼排ガスでCO低減部を昇温させる実施形態につい
て、図18〜図20を参照して説明する。
【0123】図19は本実施形態の基本構成を示す構成
図であり、ガスの流れを矢印で示している。本実施形態
の小型水素製造装置において、図19に示すように、改
質触媒部151で生成した改質ガス中のCOを低減する
CO除去部152(COシフト触媒、CO選択酸化触
媒)の後流側に、メタネーション触媒部153を設置す
るとともに、起動時には、燃料電池154からのアノー
ド排ガスを燃焼させる補助燃焼部155へ、改質触媒部
151を通過した改質ガスの一部を短絡させる流路を設
け、補助燃焼部155で燃焼させた後、この燃焼熱を用
いてCO除去部152およびメタネーション触媒部15
3の昇温を行う。
【0124】まず最初に図18の例を説明する。燃料改
質器は、燃料改質部および一酸化炭素除去部を有してい
る。燃料改質部には、起動バーナ101、燃焼触媒10
2および改質触媒103、また、一酸化炭素除去部に
は、COシフト触媒105、CO選択酸化触媒106、
メタネーション触媒130が設置されている。
【0125】当該燃料改質部の周囲には、冷却用内部熱
交換器104、さらにその周囲に補助燃焼部108が設
置されている。当該補助燃焼部108内には、空気加熱
器109、原料ガス加熱器110、水蒸気加熱器112
を設置している。また、当該補助燃焼部108側壁には
冷却用外部熱交換器を設置している。COシフト触媒1
05は前流側と隔壁133で仕切られ、配管で前流側と
接続している。
【0126】起動時に、改質反応部へ燃料である原料ガ
ス113、空気114および水蒸気115を投入し、起
動バーナ101あるいは当該起動バーナ101上部に設
置した燃焼触媒102で原料ガス113の一部を燃焼
(酸化)することで、熱を発生させる。
【0127】この熱を利用して改質触媒103を所定の
温度まで昇温させる。このとき、切替え弁123bを用
いて生成する改質ガスの一部を一酸化炭素除去部ではな
く当該補助燃焼部108へ導いて燃焼させる。燃焼後の
排ガスを排ガス供給管により一酸化除去部へ供給し、C
Oシフト触媒105およびCO選択酸化触媒106を昇
温させる。昇温に利用した燃焼ガスは切替え弁123c
を用いて系外へ排出される。
【0128】これと同時に、制御バルブ129を用いて
メタネーション触媒130と接触する熱交換器へ燃焼後
の排ガスを供給させて、当該メタネーション触媒130
も昇温させる。メタネーション触媒はCO除去触媒から
の熱も受け取るので、CO除去触媒より短時間で活性温
度(250℃以上)となる。この場合(起動運転時)の
ガス流路は図19に示した矢印のようになる。
【0129】活性温度に到達後、高濃度のCOを含んだ
改質ガスは、CO選択酸化触媒106に送られる。ここ
では、定常負荷時に必要となる空気が空気投入口から投
入されているが、CO選択酸化触媒106の温度条件が
整っていないことと、改質ガス中のCO濃度が高いため
に、ほとんどCOを低減することができず、CO選択酸
化触媒出口のCO濃度は従来法の場合と同様に数千pp
mである。
【0130】しかしながら、この後流に設置したメタネ
ーション触媒が動作温度である250℃以上に設定され
ているため、ほとんどのCOはHと反応し、CH
なる。このとき、一部のCOもHと反応し、CH
となっている。上記のメタネーション反応により、発生
したHの一部がCHとなるために、改質ガス中のH
濃度は数%低下している。
【0131】しかし、COシフト触媒105およびCO
選択酸化触媒106の反応条件に関係なく、改質ガスの
CO濃度を常に10ppm以下にすることができるの
で、起動時に電池へ改質ガスを供給することが可能とな
る。
【0132】改質触媒103より安定したガス組成の改
質ガスが発生するようになり、かつ、COシフト触媒1
05およびCO選択酸化触媒106の温度、酸化用投入
空気量が適正となると、CO選択酸化触媒出口のCO濃
度は設定値(10ppm)以下となる。
【0133】この状態(定常状態)になると、CO選択
酸化触媒106の後流に設置したメタネーション触媒1
30は250℃以上にする必要はなくなる。そのため、
定常状態到達後、本実施形態に示した装置は切替え弁1
23aにより補助燃焼部の燃焼ガスがCO除去触媒およ
びメタネーション触媒130へ供給しない構造を有して
いる。
【0134】昇温時、改質ガスの一部は当該COシフト
触媒105およびCO選択酸化触媒106へ導かれ、切
り替え弁123を用いて系外へ排出される。CO選択酸
化触媒出口に設置されたCO濃度計測装置131を用い
て当該改質ガス中のCO濃度を測定し、CO濃度が固体
高分子形燃料電池を被毒しない濃度に到達後、切替え弁
123dを用いて生成する改質ガスを固体高分子形燃料
電池へ導入する。アノード排ガスは補助燃焼部で燃焼
後、切替え弁123aを用いて系外へ排出する。この場
合のガス流路は、図19に示したようになる。
【0135】次に、別の実施形態として、図20に示し
た例を説明する。本例では図18に示した装置におい
て、切替え弁123a〜123dを用いて生成する全改
質ガスを一酸化炭素除去部、固体高分子形燃料電池へ導
入する経路の切替えの判断を、CO選択酸化触媒出口に
設置されたCO濃度計測装置131を用いて行うのでは
なく、COシフト触媒に設置された温度計測装置132
を用いて行う。COシフト触媒温度が所定の温度に到達
後、切替え弁123a〜123dを用いて生成する改質
ガスを固体高分子形燃料電池へ導入する。
【0136】なお、図18〜図20において、符号の1
07は冷却用内部熱交換器、109は空気加熱器、11
1は冷却用外部熱交換器、116は原料ガス供給管、1
17は空気供給管118は水蒸気供給管、119は熱交
換器、120は水、121は水供給管、122は水排出
管、124は断熱材、125は固体高分子形燃料電池、
126は加熱炉、127はバーナ、128はアノード排
ガスである。
【0137】図18〜図20に示した実施形態によれ
ば、従来技術ではCO除去触媒が活性温度に達するまで
電池へ供給できなかった改質ガスを有効利用し、CO除
去触媒の昇温時間を短縮、即ち、起動時間を短縮でき、
また、メタネーション触媒は上流側のCO除去触媒の熱
も受け取るので、メタネーション触媒はCO除去触媒よ
り早く活性温度に達する。
【0138】
【発明の効果】本発明によれば、メタネーション触媒を
設置したり、改質ガスを補助燃焼部に短絡させたりする
ことにより、複雑な制御を使用することなく、起動時お
よび負荷変化時に改質ガスのCO濃度を10ppm以下
に保持することが可能となる。
【0139】また、燃料改質部の昇温と同時に一酸化炭
素除去部も昇温可能になるので、起動時間および負荷変
化時間を大幅に短縮することが可能となる。その結果、
短時間で固体高分子形燃料電池本体へ水素の供給がで
き、システム全体の迅速起動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型水素製造装置の一実施形態の構成
を示す図。
【図2】本発明を適用した場合の起動時の各部の温度変
化および各部より発生する改質ガスのCO濃度を示す
図。
【図3】水素発生装置の基本構成を示す図。
【図4】小型水素製造装置の一参考例の構成を示す図。
【図5】図4の参考例における起動時の各部の温度変化
および各部より発生する改質ガスのCO濃度を示す図。
【図6】COシフト触媒部の温度と改質ガス中のCO濃
度との関係を示す図。
【図7】CO選択酸化触媒部の温度と改質ガス中のCO
濃度との関係を示す図。
【図8】本発明の起動手順の一例を示す図。
【図9】本発明の起動手順の他の例を示す図。
【図10】本発明の負荷変化時の操作手順の一例を示す
図。
【図11】本発明における改質ガスを補助燃焼部経由で
CO低減部に供給する実施形態の構成を示す図。
【図12】本発明における起動方法の手順の一例を示す
図。
【図13】本発明と従来技術との効果の比較を示す図。
【図14】本発明のさらに別の実施形態の構成を示す
図。
【図15】本発明のさらに別の実施形態の構成を示す
図。
【図16】図15の基本構成を示す図。
【図17】本発明のさらに別の実施形態の構成を示す
図。
【図18】本発明におけるメタネーション触媒と補助燃
焼部とを組み合わせた実施形態の一例を示す図。
【図19】本発明におけるメタネーション触媒と補助燃
焼部とを組み合わせた一実施形態の基本構成を示す図。
【図20】本発明におけるメタネーション触媒と補助燃
焼部とを組み合わせた実施形態のたの例を示す図。
【符号の説明】
1 改質器 2 COシフト器 3 CO除去器 4 固体高分子型燃料電池 5 小型水素製造装置 6 メタン供給管 7 空気供給管 8 水蒸気供給管 9 起動バーナ 10 燃焼触媒 11 改質触媒 12 熱交換器 13 COシフト触媒 15 CO選択酸化触媒 20 加熱炉 31 メタネーシン触媒 52、102 燃焼触媒 53、103 改質触媒 54、104 熱交換器 55、105 COシフト触媒 56、106 CO選択酸化触媒 73a、73b、73c、73d 切替え弁 76 加熱炉 123a、123b、123c、123d 切替え弁 125 固体高分子形燃料電池 126 加熱炉 130 メタネーション触媒 151 改質触媒部 152 CO除去部 153 メタネーション部 154 固体高分子形燃料電池 155 補助燃料部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/10 H01M 8/10 (72)発明者 谷田部 広志 東京都港区浜松町二丁目4番1号 バブコ ック日立株式会社内 (72)発明者 加来 宏行 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 今田 典幸 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日立 株式会社呉研究所内 Fターム(参考) 4G040 EA03 EA06 EA07 EB31 EB32 EB41 EB43 5H026 AA06 HH05 HH08 5H027 AA06 BA01 BA09 BA16 BA17 KK31 KK41 KK42 MM08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素系燃料、酸素または空気、およ
    び、水または水蒸気を原料として水素を含む改質ガスを
    生成する改質反応部と、前記改質ガス中に含まれる一酸
    化炭素を除去する一酸化炭素除去部とを備え、該一酸化
    炭素を除去した改質ガスを燃料電池に供給する水素製造
    装置であって、前記一酸化炭素除去部の後流側にメタネ
    ーション反応部を設置したことを特徴とする水素製造装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水素製造装置におい
    て、前記一酸化炭素除去部は、一酸化炭素シフト反応に
    より改質ガス中の一酸化炭素濃度を低減する一酸化炭素
    シフト器と、該一酸化炭素シフト器の後流側に配置さ
    れ、改質ガス中の一酸化炭素濃度を酸化反応により低減
    する一酸化炭素選択酸化器とを有することを特徴とする
    水素製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の水素製造装置におい
    て、前記メタネーション反応部は、RuまたはPt系貴
    金属を含むメタネーション触媒を有することを特徴とす
    る水素製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の水素製造装置におい
    て、前記メタネーション反応部は、内部の温度を計測す
    る温度計測手段と、前記メタネーション触媒を加熱する
    加熱手段とを有し、該メタネーション反応部の内部の温
    度を、運転条件に応じて調節可能としたことを特徴とす
    る水素製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の水素製造装置におい
    て、前記メタネーション触媒を加熱する加熱手段は電気
    ヒータであることを特徴とする水素製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の水素製造装置におい
    て、前記メタネーション触媒を加熱する加熱手段は、前
    記炭化水素系燃料、前記改質反応部から取り出した改質
    ガス、または、前記燃料電池排ガスのうちの一以上を含
    むガスを燃焼させた燃焼ガスを、前記メタネーション反
    応部に導入するものであることを特徴とする水素製造装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の水素製造装置におい
    て、前記メタネーション触媒を加熱する加熱手段は、前
    記燃焼ガスの燃焼熱を利用する熱交換器であることを特
    徴とする水素製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の水素製造装置におい
    て、前記メタネーション触媒を加熱する加熱手段は、前
    記メタネーション反応部の前流側に設けた空気投入口付
    近で、前記燃料あるいは改質ガスの一部を燃焼させるも
    のであることを特徴とする水素製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のうちいずれか1項に記載
    の水素製造装置において、前記メタネーション反応部の
    内部の温度を、運転条件に応じて調節するようにしたこ
    とを特徴とする水素製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の水素製造装置におい
    て、前記運転条件として、起動時および負荷変化時の一
    定時間は、前記メタネーション反応部の内部の温度を、
    250℃〜300℃の温度範囲に調節することを特徴と
    する水素製造装置。
  11. 【請求項11】 請求項9〜10のうちいずれか1項に
    記載の水素製造装置において、前記メタネーション反応
    部に流入する改質ガス中の一酸化炭素ガス濃度を検出す
    る一酸化炭素ガス濃度検出器を設け、該一酸化炭素ガス
    濃度検出器の出力値が一定値以上の場合は、前記メタネ
    ーション反応部の内部の温度を250℃〜300℃なる
    ように調節し、前記一酸化炭素ガス濃度検出器の出力値
    が一定値以下の場合は、前記メタネーション反応部の内
    部の温度を200℃以下となるように調節することを特
    徴とする水素製造装置。
  12. 【請求項12】 炭化水素系燃料、酸素または空気、お
    よび水または水蒸気を原料として水素を含む改質ガスを
    生成する改質反応部と、前記改質ガス中に含まれる一酸
    化炭素濃度を除去する一酸化炭素除去部とを備えた水素
    製造装置の運転方法であって、前記改質反応部の燃焼触
    媒および改質触媒からなる改質触媒部をバーナにより昇
    温する第1の工程と、前記一酸化炭素除去部の後流側に
    設置したメタネーション触媒を昇温する第2の工程と、
    前記改質反応部の温度を計測する第3の工程と、前記メ
    タネーション触媒のガス温度を計測する第4の工程と、
    前記バーナ部に蒸気を供給する第5の工程と、前記バー
    ナ部の空気比を0.3〜0.4とする第6の工程と、前記
    一酸化炭素除去部の一酸化炭素選択酸化器出口における
    改質ガス中の一酸化炭素濃度を計測する第7の工程とを
    有し、前記第3の工程において計測値が650℃以上と
    なり、かつ、前記第4の工程において計測値が250℃
    以上となったときに、前記第5の工程と前記第6の工程
    を実行し、前記第7の工程において、計測値が10pp
    m以下となったときに、前記第2の工程を停止すること
    を特徴とする水素製造装置の運転方法。
  13. 【請求項13】 炭化水素系燃料、酸素または空気、お
    よび、水または水蒸気を原料として水素を含む改質ガス
    を生成する改質反応部と、前記改質ガス中に含まれる一
    酸化炭素を除去する一酸化炭素除去部とを備え、該一酸
    化炭素を除去した改質ガスを燃料電池に供給する水素製
    造装置であって、前記改質反応部から前記一酸化炭素除
    去部へ改質ガスを導く第1のガス流通系統のほかに、前
    記一酸化炭素除去部の前流側に、前記改質反応部からの
    改質ガスを燃焼する燃焼部を有する第2のガス流通系統
    を設けたことを特徴とする水素製造装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の水素製造装置にお
    いて、前記燃焼部は、前記改質ガスと前記燃料電池の排
    ガスとを、混合または個別のいずれかに切り替えて燃焼
    させるものであることを特徴とする水素製造装置。
  15. 【請求項15】 請求項13〜14のうちいずれか1項
    に記載の水素製造装置において、前記一酸化炭素除去部
    が一酸化炭素シフト触媒および一酸化炭素選択酸化触媒
    を有するものであって、該一酸化炭素シフト触媒出口も
    しくは該一酸化炭素選択酸化触媒出口における前記改質
    ガス中の一酸化炭素濃度を計測する一酸化炭素濃度計測
    手段を備え、該一酸化炭素濃度に基づいて、前記第1の
    ガス流通系統と前記第2のガス流通系統とが切り替え可
    能であることを特徴とする水素製造装置。
  16. 【請求項16】 請求項13〜14のうちいずれか1項
    に記載の水素製造装置において、前記一酸化炭素除去部
    が一酸化炭素シフト触媒を有するものであって、該一酸
    化炭素シフト触媒の温度を計測する温度計測手段を備
    え、該計測温度に基づいて、前記第1のガス流通系統と
    前記第2のガス流通系統とが切り替え可能であることを
    特徴とする水素製造装置。
  17. 【請求項17】 請求項13〜16のうちいずれか1項
    に記載の水素製造装置において、前記一酸化炭素除去部
    は、前記燃焼部における改質ガスの燃焼熱を導入する熱
    交換器を備えたことを特徴とする水素製造装置。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載の水素製造装置を運
    転する運転方法であって、前記一酸化炭素除去部が有す
    る一酸化炭素シフト触媒もしくは一酸化炭素選択酸化触
    媒の出口における改質ガス中の一酸化炭素濃度に基づい
    て切り替え可能な第1のモードと第2のモードとを有
    し、前記第1のモードは、前記第1のガス流通系統を
    閉、前記第2のガス流通系統を開とし、前記改質反応部
    で原料から水素を含む改質ガスを生成する改質ガス生成
    工程と、前記燃焼部で前記改質ガスを単独または前記燃
    料電池の排ガスと混合して燃焼させる改質ガス燃焼工程
    と、該改質ガス燃焼工程で生成した燃焼ガスにより前記
    一酸化炭素除去部を昇温する昇温工程とからなり、前記
    第2のモードは、前記第1のガス流通系統を開、前記第
    2のガス流通系統を閉とし、前記改質反応部で原料から
    水素を含む改質ガスを生成する改質ガス生成工程と、前
    記改質ガスを前記燃焼部を経由しないで前記一酸化炭素
    除去部に導入し、該改質ガス中の一酸化炭素濃度を低減
    する一酸化炭素除去工程とからなることを特徴とする水
    素製造装置の運転方法。
  19. 【請求項19】 請求項16に記載の水素製造装置を運
    転する運転方法であって、前記一酸化炭素除去部が有す
    る一酸化炭素シフト触媒の温度に基づいて切り替え可能
    な第1のモードと第2のモードとを有し、前記第1のモ
    ードは、前記第1のガス流通系統を閉、前記第2のガス
    流通系統を開とし、前記改質反応部で原料から水素を含
    む改質ガスを生成する改質ガス生成工程と、前記燃焼部
    で前記改質ガスを単独または前記燃料電池の排ガスと混
    合して燃焼させる改質ガス燃焼工程と、該改質ガス燃焼
    工程で生成した燃焼ガスにより前記一酸化炭素除去部を
    昇温する昇温工程とからなり、前記第2のモードは、前
    記第1のガス流通系統を開、前記第2のガス流通系統を
    閉とし、前記改質反応部で原料から水素を含む改質ガス
    を生成する改質ガス生成工程と、前記改質ガスを前記燃
    焼部を経由しないで前記一酸化炭素除去部に導入し、該
    改質ガス中の一酸化炭素濃度を低減する一酸化炭素除去
    工程とからなることを特徴とする水素製造装置の運転方
    法。
  20. 【請求項20】 炭化水素系燃料、酸素または空気、お
    よび、水または水蒸気を原料として水素を含む改質ガス
    を生成する改質反応部と、前記改質ガス中に含まれる一
    酸化炭素を除去する一酸化炭素除去部とを備え、該一酸
    化炭素を除去した改質ガスを燃料電池に供給する水素製
    造装置であって、前記一酸化炭素除去部の後流側にメタ
    ネーション反応部を設置するとともに、前記改質反応部
    から前記一酸化炭素除去部へ改質ガスを導く第1のガス
    流通系統のほかに、前記一酸化炭素除去部の前流側に、
    前記改質反応部からの改質ガスを燃焼する燃焼部を有す
    る第2のガス流通系統を設けたことを特徴とする水素製
    造装置。
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