JP2003242985A - 燃料極材料、それを用いた燃料極及び固体電解質型燃料電池 - Google Patents

燃料極材料、それを用いた燃料極及び固体電解質型燃料電池

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JP2003242985A
JP2003242985A JP2002044277A JP2002044277A JP2003242985A JP 2003242985 A JP2003242985 A JP 2003242985A JP 2002044277 A JP2002044277 A JP 2002044277A JP 2002044277 A JP2002044277 A JP 2002044277A JP 2003242985 A JP2003242985 A JP 2003242985A
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fuel
mal
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Masahito Shida
雅人 志田
Masakazu Miyaji
正和 宮地
Akihiro Sawada
明宏 澤田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体電解質型燃料電池の燃料極材料における
Niの焼結・凝集を抑制する。 【解決手段】 Niを主成分とし、マトリクス材として
MAl24(スピネル)(ここでMはMg、Co、N
i、Ca、Sr、Ba、Znのうち少なくとも1種以上
の金属)を複合化させ、燃料極材料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体電解質型燃料電
池の燃料極材料、それを用いた燃料極及び固体電解質型
燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】固体電解質型燃料電池にはその形状から
円筒型と平板型の2種類が開発されているが、ここで
は、どちらの型式にも共通する原理図をもって、固体電
解質型燃料電池を説明する。
【0003】図1に、固体電解質型燃料電池の原理的構
成を断面構造をもって示す。図1に示すように、固体電
解質型燃料電池は燃料極1と固体電解質材2と空気極3
とが順次成膜されて形成されている。燃料極1及び空気
極3は内部に多数の気孔を持った組織をしている。
【0004】ここで、燃料極1は従来の燃料極材料で形
成されたものであり、燃料極材料としては、例えばNi
/YSZのサーメット、あるいは、Ni/MgAl24
(特許第2877259号、特許第2948373号参
照)が使用されている。
【0005】固体電解質材2には、酸素イオン伝導体で
あるYSZが使用されている。また、空気極3として
は、例えばLaSrMnO3等のLaMnO3系複合酸化
物材料が使用されている。
【0006】これらの燃料極1、固体電解質材2及び空
気極3からなる単位セルが直列に接続されて、あるいは
複数段積層されて、電池モジュールが構成されている。
【0007】固体電解質型燃料電池は900〜1000
°Cの高温環境下で運転され、その際、燃料極1側に燃
料ガス4(例えばH2ガス等)を流すとともに、空気極
3側に空気5(あるいはO2ガス等)を流している。
【0008】そして、図2に示すように、燃料ガス4は
燃料極1中を通り固体電解質材2との界面へ拡散してい
く。また空気中の酸素は空気極3を通り、更に酸素イオ
ン7となり固体電解質材2中を拡散していく。そして酸
素イオン7は燃料極1との界面にて燃料ガス4と反応
し、放出された電子8は燃料極1中のNi金属を通り外
部回路9に流れていき、また反応生成物であるH2Oが
水蒸気6の形で燃料極1の中を通り外部に放出される。
【0009】このような固体電解質型燃料電池におい
て、燃料極1はセルの耐久性に大きく影響することが報
告されている。その1つに、高温使用時にNiの焼結・
凝集が進み、燃料極1の組織が変わってしまうという問
題がある。Niの焼結・凝集が進むと燃料極1全体が焼
き締まり、燃料ガスや生成した水蒸気6の拡散が阻害さ
れ、電池反応の進行が低下することになる。また、一様
に分散していたNiが凝集することにより、電流の流れ
る経路が少なくなり特定の部位に電流集中が生じ、それ
が原因で燃料極1と固体電解質材2の界面に亀裂が発生
し、電池としての性能が低下するという問題が報告され
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように燃料極中の
Niの焼結・凝集がセルの耐久性並びに電池性能を低下
させることに鑑み、本発明は、900〜1000°Cと
いう高温にて固体電解質型燃料電池を長時間運転しても
Niの焼結及び凝集が起こらないような燃料極材料を提
供することを目的とする。また、この燃料極材料を用い
た燃料極及び固体電解質型燃料電池を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明は上記目的を達
成する固体電解質型燃料電池の燃料極材料であり、Ni
を主成分とし、マトリクス材としてMAl24(スピネ
ル)(ここでMはMg、Co、Ni、Ca、Sr、B
a、Znのうち少なくとも1種以上の金属)を複合化さ
せたことを特徴とする。言い換えれば、第1発明は、従
来用いられてきたNi/MgAl24あるいはNi/Y
SZサーメットのマトリクス材であるMgAl24ある
いはYSZを、MAl24(スピネル)(ここで、Mは
Mg、Co、Ni、Ca、Sr、Ba、Znのうち少な
くとも1種以上の金属)に置き換えたものである。
【0012】第2発明の燃料極材料は、第1発明におい
て、前記主成分を、Niに代えて、NiにFeを添加し
たNi−Fe合金、あるいはNiにCoを添加したNi
−Co合金としたことを特徴とする。言い換えれば、第
2発明は、第1発明における燃料極材料(Ni/MAl
24)にFeあるいはCoを添加して、Ni/Fe合金
あるいはNi/Co合金を主成分としたものである。
【0013】第3発明の燃料極材料は、第1発明におい
て、ジルコニウム複合酸化物(Zr 1-xx2 ここでA
=Y、Yb、Ca、Mg、Ce、x=0.05〜0.
2)を含むことを特徴とする。言い換えれば、第3発明
は、第1発明における燃料極材料にジルコニウム複合酸
化物(Zr1-xx2 ここでA=Y、Yb、Ca、M
g、Ce、x=0.05〜0.2)を複合化させ、Ni
/MAl24/Zr1-xx2 としたものである。
【0014】なお、第2発明における燃料極材料にジル
コニウム複合酸化物(Zr1-xx 2 ここでA=Y、Y
b、Ca、Mg、Ce、x=0.05〜0.2)を複合
化させても良く、この場合の燃料極材料はNi/Fe/
MAl24/Zr1-xx2あるいはNi/Co/MA
24/Zr1-xx2 となる。
【0015】第4発明の燃料極材料は、第1発明または
第2発明または第3発明において、MAl24の粒径を
0.1〜10μmとしたことを特徴とする。言い換えれ
ば、第4発明の燃料極材料は、第1発明または第2発明
または第3発明における燃料極材料に微粒のMAl24
(粒径0.1〜10μm)を複合化させたものである.
【0016】第5発明は、第1発明または第2発明また
は第3発明または第4発明の燃料極材料で形成されたこ
とを特徴とする燃料極である。
【0017】第6発明は、第5発明の燃料極を有するこ
とを特徴とする固体電解質型燃料電池である。
【0018】これらの発明を適用することにより、燃料
極中のNiの焼結・凝集が起こらないように抑制するこ
とが可能となり、円筒型、平板型いずれの型式の固体電
解質型燃料電池においても、電池の耐久性低下並びに性
能低下の問題を解決することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明におけるNi焼結・
凝集の抑制効果を確認するために行った実験の形態を、
図表を参照しながら説明する。
【0020】[実施例1]まず、本発明の実施例1とし
て、Niを主成分とする燃料極材料について説明する。
【0021】出発原料をNiOとし、このNiOと混合
するマトリクス材料(MAl24)を、表1に一覧す
る。表1中、試料2〜8は本発明におけるMAl24
トリクス材(スピネル)を使用した燃料極材料であり、
試料2は微粒のMgAl24(粒径0.1〜1μm)、
試料3はCoAl24(粒径1〜4μm)、試料4はN
iAl24(粒径1〜3μm)、試料5はCaAl24
(粒径1〜5μm)、試料6はSrAl24(粒径1〜
4μm)、試料7はBaAl24(粒径1〜3μm)、
試料8はZnAl24(粒径0.5〜1μm)をそれぞ
れ用いたものである。試料1は比較材であり、従来のマ
トリクス材である粗粒のMgAl24(粒径10〜30
μm)を用いたものを同時に示した。
【0022】
【表1】
【0023】NiOと表1に示す各マトリクス材とをそ
れぞれ体積比で60:40となるようにボールミル混合
した試料を20mmφ、厚さ5mmのペレットに成型
し、焼結体を作製することで、燃料極材料の試料とし
た。
【0024】このような焼結体試料を高温還元雰囲気中
に保持し、その後予め定めた時間の後に試料を取り出
し、それぞれ断面の組織観察をした。そして、組織観察
写真からリニアインターセプト法によりNiの粒径を測
定した。
【0025】図3に、それぞれのマトリクス材を用いた
試料中の、500時間熱処理後におけるNiの焼結・凝
集の結果を示す。比較のために、従来材である粗粒のM
gAl24(粒径10〜30μm)を使用した場合の試
料1(比較材)についての同様の試験結果も図3中に示
している。
【0026】いずれのマトリクス材を用いた場合(試料
2〜8)でも、比較材(粗粒のMgAl24を用いた試
料1)に比べて、Ni粒径の変化はかなり抑えられてい
る。
【0027】このことから、従来の粗粒のMgAl24
の代わりに、マトリクス材としてMAl24(スピネ
ル)(ここで、MはMg、Co、Ni、Ca、Sr、B
a、Znのうち少なくとも1種以上の金属)を用いるこ
とにより、Niの焼結及び凝集を抑制することが可能あ
るといえる。
【0028】そして、MAl24(スピネル)マトリク
ス材は10μm以下または10μm未満の粒径であるこ
が望ましい。
【0029】[実施例2]次に、本発明の実施例2とし
て、Ni−Fe合金を主成分とする燃料極材料について
説明する。
【0030】本実施例2では、Ni/MgAl24サー
メットにおいて、NiをNi−Fe合金に代えた燃料極
材料を作製した。その際、NiとFeとがモル比で7
5:25となるように、更に、その金属材(NiとF
e)とMgAl24(スピネル)マトリクス材とが体積
比で60:40になるように、出発原料のNiOとFe
23とMgAl24をボールミル混合した。混合した試
料を20mmφ、厚さ5mmのペレットに成型し、焼結
体を作製することで、燃料極材料の試料とした。
【0031】作製した焼結体試料を表2に一覧する。表
2中、試料9は、Ni/Fe合金を主成分とし、粗粒の
MgAl24(スピネル)マトリクス材(粒径10〜3
0μm)を上記製法で複合化したもの、試料10は微粒
のMgAl24(スピネル)マトリクス材(粒径0.1
〜1μm)を上記製法で複合化したものである。試料1
は表1で示したと同様、従来材である粗粒のMgAl2
4(粒径10〜30μm)を用いた主成分がNiのも
のであり、比較材として同時に示した。
【0032】
【表2】
【0033】このような焼結体試料を高温還元雰囲気中
に保持し、その後予め定めた時間の後に試料を取り出
し、それぞれ断面の組織観察をした。そして、組織観察
写真からリニアインターセプト法によりNiの粒径を測
定した。
【0034】図4に、それぞれの焼結体試料中の、50
0時間熱処理後におけるNiの焼結・凝集の結果を示
す。比較のために、従来材である粗粒のMgAl2
4(粒径10〜30μm)を主成分Niに複合化させた
試料1(比較材)についての同様の試験結果も図4中に
示した。
【0035】図4から明らかなように、NiをFeと合
金化させることにより、Niの焼結及び凝集を抑制する
ことが可能となる。
【0036】そして、マトリクス材のMgAl24(ス
ピネル)は粗粒(10〜30μm)の場合(試料9)よ
りも粉砕して微粒にしたものを用いた場合(試料10)
の方が、Niの焼結・凝集は更に抑えられている。
【0037】ここでは実施例1の中で述べたMAl24
(スピネル)のうち、マトリクス材がMgAl24であ
る場合の実験結果を提示したが、Mがその他のCo、N
i、Ca、Sr、Ba、Znの場合においても、また、
MがMg、Co、Ni、Ca、Sr、Ba、Znのうち
少なくとも2種以上の金属である場合においても、実施
例1で提示した実験結果を考慮すれば、同様の結果が得
られることは容易に類推できる。また、Feと同族の元
素であるCoを用いて、主成分をNi−Co合金とした
場合でも同様の結果が得られることは容易に類推でき
る。
【0038】[実施例3]次に、本発明の実施例3とし
て、ジルコニウム複合酸化物(Zr1-xx2 ここでA
=Y、Yb、Ca、Mg、Ce、x=0.05〜0.
2)を複合化した燃料極材料を説明する。
【0039】本実施例3では、NiOと、微粒のMgA
24(スピネル)マトリクス材(表1に記載の粒径
0.1〜10μmのもの)と、YSZ(イットリア安定
化ジルコニア)とをそれぞれ体積比で60:20:20
となるようにボールミル混合した。混合した試料を20
mmφ、厚さ5mmのペレットに成型し、焼結体を作製
することで、燃料極材料の試料とした。
【0040】作製した焼結体の試料を表3に一覧する。
表3中、試料11は、上記製法で複合化したNi/Mg
Al24/YZSである。試料1は表1で示したと同
様、従来材である粗粒のMgAl24(粒径10〜30
μm)を用いたものであり(ジルコニウム複合酸化物の
複合化なし)、比較材として同時に示した。
【0041】
【表3】
【0042】このような焼結体試料を高温還元雰囲気中
に保持し、その後予め定めた時間の後に試料を取り出
し、それぞれ断面の組織観察をした。そして、組織観察
写真からリニアインターセプト法によりNiの粒径を測
定した。
【0043】図5に、それぞれの焼結体試料中の、50
0時間熱処理後におけるNiの焼結・凝集の結果を示
す。また、比較のために、従来材である粗粒のMgAl
24(粒径10〜30μm)を用いた試料1(比較材)
についての同様の試験結果も図5中に示した。
【0044】図5から明らかなように、マトリクス材に
イットリア安定化ジルコニア(YSZ)を複合化させる
と(試料11)、粗粒のMgAl24のみを用いている
試料1(比較材)の場合に比較して、著しくNiの焼結
及び凝集を抑制することが可能となる。
【0045】なお、ここではジルコニアの安定化剤とし
てイットリアYを添加したもの(YSZ)を選んで実験
を行ったが、ジルコニアの安定化剤として一般に知られ
ている他の元素、即ちYb、Ca、Mg、Ce等の酸化
物を添加したジルコニア複合酸化物の場合、即ちZr
1-xx2 (ここでA=Y、Yb、Ca、Mg、Ce、
x=0.05〜0.2)でも同様の結果が得られること
は容易に類推できる。
【0046】更に、ここではマトリクス材として微粒の
MAl24を用いて実験を行ったが、実施例1で提示し
た実験結果を考慮すれば、マトリクス材として10μm
以下または10μm未満の粒径であるMAl24(スピ
ネル)(ここで、MはMg、Co、Ni、Ca、Sr、
Ba、Znのうち少なくとも1種以上の金属)用いたN
i/MAl24に、Zr1-xx2 (ここでA=Y、Y
b、Ca、Mg、Ce、x=0.05〜0.2)を添加
した燃料極材料でも、同様にNiの焼結及び凝集を抑制
する結果が得られることは容易に類推できる。
【0047】[実施例4]次に、本発明の実施例4とし
て、図6を参照して、燃料極及び固体電解質型燃料電池
を説明する。
【0048】図6に示す燃料極1aは、上述の実施例1
〜実施例3から理解される本発明の燃料極材料で形成さ
れたものである。具体的には、下記(1) 〜(5) のいずれ
かの燃料極材料を用いて成膜されている。また、燃料極
1aは内部に多数の気孔を持った組織をしている。 (1) Niを主成分とし、マトリクス材としてMAl24
(スピネル)(ここでMはMg、Co、Ni、Ca、S
r、Ba、Znのうち少なくとも1種以上の金属)を複
合化させた燃料極材料。 (2) NiにFeを添加したNi−Fe合金、あるいはC
oを添加したNi−Co合金を主成分とし、マトリクス
材としてMAl24(スピネル)(ここでMはMg、C
o、Ni、Ca、Sr、Ba、Znのうち少なくとも1
種以上の金属)を複合化させた燃料極材料。 (3) Niを主成分とし、マトリクス材としてMAl24
(スピネル)(ここでMはMg、Co、Ni、Ca、S
r、Ba、Znのうち少なくとも1種以上の金属)、及
び、ジルコニウム複合酸化物(Zr1-xx2 ここでA
=Y、Yb、Ca、Mg、Ce、x=0.05〜0.
2)を複合化させた燃料極材料。 (4) NiにFeを添加したNi−Fe合金、あるいはC
oを添加したNi−Co合金を主成分とし、マトリクス
材としてMAl24(スピネル)(ここでMはMg、C
o、Ni、Ca、Sr、Ba、Znのうち少なくとも1
種以上の金属)、及び、ジルコニウム複合酸化物(Zr
1-xx2 ここでA=Y、Yb、Ca、Mg、Ce、x
=0.05〜0.2)を複合化させた燃料極材料。 (5) 上記(1) 〜(4) の任意の1つにおいて、MAl24
の粒径を0.1〜10μmとした燃料極材料。
【0049】固体電解質材2には、例えば酸素イオン伝
導体であるYSZが使用される。また、空気極3として
は、例えばLaSrMnO3等のLaMnO3系複合酸化
物材料が使用される。空気極3は内部に多数の気孔を持
った組織をしている。
【0050】このような燃料極1aと固体電解質材2と
空気極3とが順次成膜されることで、円筒型か平板型か
の形状にかかわらず、固体電解質型燃料電池の単位セル
が形成される。
【0051】この単位セルが直列に接続されて、あるい
は複数段積層されて、固体電解質型燃料電池の電池モジ
ュールが構成される。固体電解質型燃料電池は900〜
1000°Cの高温環境下で運転され、その際、燃料極
1a側に燃料ガス4(例えばH2ガス等)を流すととも
に、空気極3側に空気5(あるいはO2ガス等)を流し
ている。言い換えれば、固体電解質型燃料電池は固体電
解質材2の両面側に燃料極1a及び空気極3が配されて
おり、燃料極1aに燃料ガスが供給され、空気極3に空
気、または酸素ガス、または酸素ガスを含有するガスが
供給される。電池反応は図2を参照して前述した通りで
ある。
【0052】[考察1:Ni/MAl24]ここで、考
察1として、燃料極材料Ni/MAl24について述べ
る。MgAl24をはじめとするMAl24型の構造を
もった酸化物はスピネル型構造であり、このスピネル型
構造の酸化物は非常に対称性が高く、また陽イオン位置
(M、Al)が固定されているため、欠陥構造を持ち難
く、極めて安定な構造材料であり、他の酸化物等とも反
応生成物を作り難いのが特長である。そのため、NiO
とMAl24(スピネル)マトリクス材を複合化させて
も主成分のNiと反応することはない。また、Mが異な
る複数種類のMAl24マトリクス材同士を混合・仮焼
しても反応生成物は生じない。従って、Niを主成分と
し、Mが異なる複数種類のMAl24(スピネル)マト
リクス材を複合化させても、1種類のMAl24(スピ
ネル)マトリクス材を複合化させた場合と同様に、Ni
の焼結及び凝集を抑制することが可能ある。上述した実
施例1では、MAl24(スピネル)マトリクス材とし
て、MがMg、Co、Ni、Ca、Sr、Ba、Znの
うち1種の金属であるものについて燃料極材料の実験結
果を示したが、複数種類のMAl24(スピネル)マト
リクス材(MがMg、Co、Ni、Ca、Sr、Ba、
Znのうち2種以上の金属)を複合化させた燃料極材料
であっても、同様にNiの焼結及び凝集を抑制すること
が可能ある。つまり、複数種類のMAl24同士を混合
・仮焼しても反応生成物は生じない。
【0053】[考察2:Ni/Fe/MAl24および
Ni/Co/MAl24]また、考察1として、燃料極
材料Ni/Fe/MAl24Ni/Co/MAl 24
ついて述べる。上述した実施例2では、Ni−Fe合金
にMgAl24(スピネル)マトリクス材を複合化させ
た燃料極材料の実験結果を示したが、FeはNiと完全
に合金化しており、Fe23の形で未反応のままマトリ
クス材中に残ることはなかった。従って、上記考察1と
合わせると、その他のMAl24マトリクス材(MはC
o、Ni、Ca、Sr、Ba、Znの1種)を用いた場
合でも、添加したFeがマトリクス材中に残ってMAl
24と反応生成物を作ることはなく、Ni−Fe合金に
MgAl24マトリクス材を複合化させたと同様の結果
が得られる。また、上記考察1と同じ理由で、MがM
g、Co、Ni、Ca、Sr、Ba、Znのうち少なく
とも2種以上の金属である場合においても、MがMgで
ある場合と同様の結果が得られる。更に、CoがFeと
同族の元素であることから、NiにCoを添加したNi
−Co合金を主成分とし、マトリクス材としてMAl2
4(スピネル)(ここでMはMg、Co、Ni、C
a、Sr、Ba、Znのうち少なくとも1種以上の金
属)を複合化させた場合でも同様の結果が得られる。
【0054】[考察3:Zr1-xx2]次に、考察3
として、ジルコニウム複合酸化物について述べる。Zr
2 に添加する安定化剤は、実施例3で説明したY、Y
b、Ca、Mg、Ce等の酸化物が通常用いられる。実
施例3で使用したYSZ(イットリア安定化ジルコニ
ア)は、8mol%のY23を添加した、8mol%Y
23・92mol%ZrO2のことであり、これを化学
式で表すとZr0.850.151.93となる。ジルコニアに
添加する安定化剤は、通常少なくい場合で3mol%
(部分安定化ジルコニア)、多くてもせいぜい12mo
l%程度(完全安定化ジルコニア)までであり、例えば
3mol%Y23・97mol%ZrO2であるとZr
0.9420.0581.9 7、12mol%Y23・88mol
%ZrO2であるとZr0.790.211.89となる。従っ
て、Zr1-xx2において添加する酸化物金属A(A
=Y、Yb、Ca、Mg、Ce)の範囲は、x=0.0
5〜0.2とした。また、実施例3ではNi/MAl2
4にジルコニウム複合酸化物(Zr1-xx2 ここで
A=Y、Yb、Ca、Mg、Ce、x=0.05〜0.
2)を複合化させているが、Ni−Fe合金あるいはN
i−Co合金にZr1-xx2 を複合化させてNi/F
e/MAl24/Zr1-xx2 あるいはNi/Co/
MAl24/Zr1-xx 2 としても、同様の結果が得
られる。
【0055】[考察4:粒径]次に、考察4として、M
Al24マトリクス材の粒径について述べる。実施例1
で使用したMAl24マトリクス材の粒径下限が0.1
μmであることから、粒径の下限は0.1μmであるこ
とが好ましい。実際には、0.1μmより小さい粒径の
MAl24マトリクス材の原料粉は現状では入手が困難
であり、仮に入手できたとしても、あまりに粒径が小さ
いため粉体同士の凝集が生じ、うまくNiOと混合・分
散させるのが困難であることから、実用上、好ましくな
いといえる。また、実施例1から判るように、比較材
(試料1)のMgAl24マトリクス材が10μm以上
の粒径であり、それではNi凝集の抑制効果がないた
め、主成分をNiとする場合は、MAl24マトリクス
材はそれより小さな粒径であることが望ましい。更に、
実施例2において、主成分がNi−Fe合金あるいはN
i−Co合金である場合は、試料9のように粒径10〜
30μmのMAl24マトリクス材を用いてもNi凝集
の抑制効果が得られていることから、粒径の上限は10
μm以上、例えば30μmであって良い。
【0056】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態とともに具体的
に説明したように、第1発明の燃料極材料はNiを主成
分とし、マトリクス材としてMAl24(スピネル)
(ここでMはMg、Co、Ni、Ca、Sr、Ba、Z
nのうち少なくとも1種以上の金属)を複合化させたこ
とにより、Niの焼結及び凝集を抑制することが可能と
なり、円筒型、平板型いずれの形式の固体電解質型燃料
電池においても、電池の耐久性低下並びに性能低下を抑
制することができる。
【0057】第2発明の燃料極材料は、第1発明におい
て、Feを添加しNi−Fe合金を主成分としたこと、
あるいはCoを添加しNi−Co合金を主成分としたこ
とにより、Niの焼結・凝集を抑制することが可能とな
り、円筒型、平板型いずれの形式の固体電解質型燃料電
池においても、電池の耐久性低下並びに性能低下を抑制
することができる。
【0058】第3発明の燃料極材料は、第1発明の燃料
極材料(Ni/MAl24)にジルコニウム複合酸化物
(Zr1-xx2 ここでA=Y、Yb、Ca、Mg、C
e、x=0.05〜0.2)を複合化させたことによ
り、Niの焼結・凝集を抑制することが可能となり、円
筒型、平板型いずれの形式の固体電解質型燃料電池にお
いても、電池の耐久性低下並びに性能低下を抑制するこ
とができる。
【0059】第4発明の燃料極材料は、第1発明または
第2発明または第3発明における燃料極材料に複合化さ
せるMAl24を微粒(粒径0.1〜10μm)とした
ことにより、Niの焼結・凝集を抑制することが可能と
なり、円筒型、平板型いずれの形式の固体電解質型燃料
電池においても、電池の耐久性低下並びに性能低下を抑
制することができる。
【0060】第5発明の燃料極は、第1発明または第2
発明または第3発明または第4発明の燃料極材料で形成
されたことにより、Niの焼結・凝集を抑制することが
可能となり、円筒型、平板型いずれの形式の固体電解質
型燃料電池においても、電池の耐久性低下並びに性能低
下を抑制することができる。
【0061】第6発明の固体電解質型燃料電池は、第5
発明の燃料極を有することにより、燃料極におけるNi
の焼結・凝集を抑制することが可能となり、円筒型、平
板型いずれの形式の固体電解質型燃料電池においても、
電池の耐久性低下並びに性能低下を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】固体電解質型燃料電池の断面構造を示す概略
図。
【図2】固体電解質型燃料電池の電池反応の様子を示す
概略図。
【図3】本発明によりMAl24マトリクス材を用いた
場合の、500時間熱処理後におけるNi粒径の変化を
示す図。
【図4】本発明によりNi−Fe合金化を図った試料に
おける、500時間熱処理後のNi粒径の変化を示す
図。
【図5】本発明によりジルコニウム複合酸化物を添加し
た試料における、500時間熱処理後のNi粒径の変化
を示す図。
【図6】本発明の燃料極材料で形成した燃料極及びそれ
を用いた固体電解質型燃料電池の断面構造を示す概略
図。
【符号の説明】
1 従来の燃料極材料で形成された燃料極 1a 本発明の燃料極材料で形成された燃料極 2 固体電解質材 3 空気極 4 燃料ガス 5 空気 6 水蒸気 7 酸素イオン 8 電子 9 外部回路
フロントページの続き (72)発明者 澤田 明宏 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社基盤技術研究所内 Fターム(参考) 5H018 AA06 AS02 BB12 EE02 EE10 EE13 HH01 HH05 5H026 AA06 BB08 EE02 EE08 EE13 HH01 HH05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体電解質材の両面側に燃料極及び空気
    極が配されており、前記燃料極に燃料ガスが供給され、
    前記空気極に空気または酸素ガスが供給される固体電解
    質型燃料電池の燃料極材料において、Niを主成分と
    し、マトリクス材としてMAl24(スピネル)(ここ
    でMはMg、Co、Ni、Ca、Sr、Ba、Znのう
    ち少なくとも1種以上の金属)を複合化させたことを特
    徴とする燃料極材料。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の燃料極材料において、
    前記主成分を、Niに代えて、NiにFeを添加したN
    i−Fe合金、あるいは、Coを添加したNi−Co合
    金としたことを特徴とする燃料極材料。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の燃料極材料において、
    ジルコニウム複合酸化物(Zr1-xx2 ここでA=
    Y、Yb、Ca、Mg、Ce、x=0.05〜0.2)
    を含むことを特徴とする燃料極材料。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれかに記載の燃料極
    材料において、MAl24の粒径を0.1〜10μmと
    したことを特徴とする燃料極材料。
  5. 【請求項5】 請求項1から4いずれかに記載の燃料極
    材料で形成されたことを特徴とする燃料極。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の燃料極を有することを
    特徴とする固体電解質型燃料電池。
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