JP2003242916A - 電子線装置及びその高電圧放電防止方法 - Google Patents

電子線装置及びその高電圧放電防止方法

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JP2003242916A JP2002038525A JP2002038525A JP2003242916A JP 2003242916 A JP2003242916 A JP 2003242916A JP 2002038525 A JP2002038525 A JP 2002038525A JP 2002038525 A JP2002038525 A JP 2002038525A JP 2003242916 A JP2003242916 A JP 2003242916A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧ケーブルと高圧導入碍子間の空隙に水分
ができるだけ含まない状態に維持し、高電圧放電やリー
ク電流を生じないようにすることのできる電子線装置及
び方法を提供する。 【解決手段】 電子源からの電子を放出させない状態
で、加速電極に高電圧を印加し、このときの加速電圧の
変化に対応するエミッション電流の変化を検出する手段
を備える。また、このエミッション電流の変化分が所定
の値を超えたときに警告を発する手段を備える。さら
に、電子銃の高圧ケーブルと高圧導入碍子間の空隙部
に、乾燥気体を流すことにより、前記空隙部を除湿する
手段を備える。これにより空隙部の水分の増大による高
電圧放電や、リーク電流による電子ビームの不安定性を
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高輝度電子源を備
えた電子線装置に係り、特にショットキーエミッション
効果を利用した電子銃を搭載した装置に使用するに好適
な電子線装置及びその高電圧放電防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子線装置は、電子線を取り出すための
電子銃を必要とするが、通常、電子銃の高圧導入碍子部
に大気圧側より挿入して電子源にフィラメント加熱電流
や高電圧を供給するための高圧ケーブルが取り付けられ
ている。ところがこの高圧導入碍子表面及び高圧ケーブ
ルの表面や、両者の空隙に存在する気体(通常は空気)
に水分が残留していると、高圧印加時に放電を発生し、
電子源が破損されることがある。これを防止するため
に、従来は、高圧導入碍子と高圧ケーブルの表面をドラ
イヤーでよく乾燥させ、両者の空隙に外部から湿気が入
り込まないように、両者間の気密性を保つようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電子線
装置の電子銃では、大気圧側で高圧ケーブルを高圧導入
碍子側へ挿入する際、外部から湿気が入り込まないよう
密封しても、高圧ケーブルの導電部と絶縁体部(モール
ド材)の接合部は、長期間気密性を保つことが難しい。
このため、時間の経過とともに、湿気を含んだ空気が、
高圧導入碍子と高圧ケーブル間の空隙に入り込み、水分
が増大し、高電圧印加中にイオン化して放電したり、リ
ーク電流が発生して、電子源の破損や、ビーム電流が不
安定になるといった問題があった。
【0004】本発明の目的は、上述した従来技術の課題
を解決し、高圧ケーブルと高圧導入碍子間の空隙に水分
ができるだけ含まない状態に維持し、高電圧放電やリー
ク電流を生じないようにすることのできる電子線装置及
び方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明は、電子線を取り出すための電子銃を有
する電子線装置において、電子源からの電子を放出させ
ない状態で、加速電極に高電圧を印加し、このときの加
速電圧の変化に対応するエミッション電流の変化を検出
する手段を備える。また、このエミッション電流の変化
分が所定の値を超えたときに警告を発する手段を備え
る。さらに、電子銃の高圧ケーブルと高圧導入碍子間の
空隙部に、乾燥気体を流すことにより、前記空隙部を除
湿する手段を備える。これにより空隙部の水分の増大に
よる高電圧放電や、リーク電流による電子ビームの不安
定性を防止する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳述する。
【0007】図1は、本発明による電子線装置の一実施
の形態を示す構成概略図であり、ショットキーエミッシ
ョンタイプの電子銃を搭載した走査形電子顕微鏡(Sc
anning Electron Microscop
e、以下SEMと略す)についての実施例である。
【0008】ショットキーエミッションタイプの電子銃
は、主として、針状陰極(SE−tip)1、サプレッ
サ電極2、第1陽極3、第2陽極4、等からなる。針状
陰極1と第1陽極3との間には、1〜3kV程度の引出
し電圧V1を印加する。この電界により、例えば、Zr
O/Wのチップで構成される針状陰極から電子5を放出
せしめる。それらの電子流は、エミッション電流Ieと
して検出される。これら電子の一部は、第1陽極の中心
孔を通過し、針状陰極1と第2陽極4との間に印加され
た0.5kV〜数10kV程度の加速電圧V0によって
加速される。
【0009】なお、第2陽極4はアース(E)6と同電
位になっている。また、図示はしていないが、電子銃に
よっては、第1陽極3と第2陽極4との間に静電レンズ
のフォーカス作用を調整するための第3陽極(V2)が
設けられている場合もある。サプレッサ電極2は、針状
陰極1を保持しているフィラメントに加熱電流Ifを流
すことによって放出される不要な熱電子を抑制するため
の電極である。これに0.1〜1kV程度の負の電圧V
sが印加される。これらのIf、Ie、Vs、V1、V
0 は高圧電源7に組込まれ、高圧制御回路8とSEM全
体のシステムを制御する中央制御装置(CPU)9につ
ながっている。
【0010】加速電圧V0により加速された電子は、第
2陽極4の中心孔を通過して、電子ビーム10となる。
そして第2陽極の下方に付設された収束レンズ(または
コンデンサレンズ)11と称される電磁レンズと、収束
レンズ電源12と、収束レンズ制御回路13により、所
望の位置に焦点が結ぶよう構成される。電子銃室14
は、通常、イオンポンプ15で10-7 Pa以下の真空
度(圧力)に維持される。また、収束レンズ11のおか
れている電磁レンズ室16は、別のイオンポンプ17で
10-6Pa以下の真空度(圧力)に維持されている。な
お、電子銃室のイオンポンプは、1台に限らず、複数台
設けられている場合もあるが、ここでは1台のみで構成
されている場合を例にとり説明する。
【0011】収束レンズ11の下方には、対物レンズ1
8と称される電磁レンズが更に設けられ、対物レンズ電
源19と、対物レンズ制御回路20により、試料ステー
ジ21に載置された試料22の上に電子ビーム10をフ
ォーカスさせる。このフォーカスされた電子ビームを、
偏向コイル23と走査電源24と倍率制御回路25によ
り試料面上で走査するとともに、試料から発生した二次
電子26などの信号を、信号検出器27で検出し、信号
増幅器28で増幅する。
【0012】この信号を、映像信号として陰極線管(C
athode Ray Tube:以下CRTと略す)
29に送り、CRT上でSEM像として観察する。
【0013】また、走査像を記録したい場合は、カメラ
装置30で、撮影用CRT31の表示像を撮影するか、
図示はしていないが、イメージプリンタに記録する。あ
るいは、信号制御回路32、及びメモリ回路33により
画像を記憶する。さらには、中央制御装置9を介してハ
ードディスク34や、光ディスク35、あるいは光磁気
ディスク36などの外部記憶装置37に記憶する。
【0014】なお、収束レンズ11の下方には、試料室
38との間を真空的に遮断したり、連通したりするため
のエアーロック装置39が設けられ、試料交換時に開閉
されるようになっている。
【0015】試料室38はターボ分子ポンプなどの排気
ポンプ40により、通常、10-4Pa台の真空度に保た
れる。試料室38を含む各部分の真空度は、排気系制御
回路41により制御されている。また、対物レンズ18
の上方(または、対物レンズギャップ内)には、電子ビ
ームを細く絞ったり、散乱電子をカットするための対物
可動絞り42が設けられている。更に、この絞り上に照
射された電子線の量(プローブ電流IP1)を検出する
ための電子流検出器43とその信号増幅器44が設けら
れ、プローブ電流IP1検出回路45に連結されてい
る。
【0016】一方、試料22には、ファラデーカップに
相当するような、径が小さくて深い穴が設けられ、試料
ステージ駆動電源46とステージ制御回路47により、
この深穴の中心を光軸の中心に持ってきて、試料上への
全照射電流を受けられるようになっている。これはSE
M像を観察しながら倍率を最大に上げることで容易に行
える。もちろん試料ステージは、手動で動かせるように
なっていてもかまわない。このようにして試料上の穴で
受けた試料照射電流は、試料ステージ21の試料電流導
入端子(図示せず)を介して、真空外で微少電流計48
に接続し、プローブ電流IP2検出回路49でプローブ
電流IP2として、検出できるようになっている。な
お、このIP2検出は、別途試料室に取付けたファラデ
ーカップ(図示せず)で行えるようになっていてもよ
い。
【0017】ショットキーエミッションタイプの電子銃
で取り出されるビーム電流は、非常に輝度が高く、しか
も長時間にわたってビーム電流の変動が数%以下であ
り、極めて安定であるという特長を持っている。しかし
ながら、電子銃の電極間で放電が発生したり、高圧ケー
ブルや高圧導入碍子の導電部とアース間で放電が発生す
ると、瞬時に電子源の先端が溶断し、高輝度の電子ビー
ムが得られなくなり、SEM像としての分解能も得られ
なくなることがある。この場合の画像劣化や分解能低下
など、電子線の不適正な照射の原因の究明を行うのに好
適な電子線装置及び電子銃の良否判定方法に関しては、
本発明者らがすでにPCT/JP99/06258で特
許出願をしている。ただし、これはショットキーエミッ
ション電子源の良否判定に関するものである。
【0018】一方、高圧ケーブルや高圧導入碍子表面の
絶縁性が低下し、高電圧印加時のリーク電流が増大して
ビーム電流が不安定になり、分解能の低下をきたすこと
がある。これらは、高圧ケーブルや高圧導入碍子表面の
汚れや、チリ、ホコリの付着が原因の場合もあるが、装
置のON−OFFによって電子銃部の温度変化が何度も
繰り返されたり、湿度の高い環境下で電子銃部放電やリ
ーク電流が発生しやすいという場合は、高圧ケーブル表
面あるいは高圧導入碍子表面や、両者間の空隙部の水分
が高電圧下でイオン化して微小放電が発生しやすくなる
ためと考えられる。いったん放電で、電子源が溶断する
と、電子源の交換から超真空排気、電子銃ベーキング、
電子銃のコンディショニング(耐電圧テスト)、ビーム
出しなど、装置を正常な状態に立ち上げるまでに長時間
を要することから、労力、時間、コストなどの面で、そ
の損失はきわめて大きい。このため、本実施例では、高
圧ケーブルの電子銃側を封止し、除湿する手段101を
備えている。
【0019】図2は、図1における高圧ケーブルの電子
銃側を封止し空隙部102を除湿する手段101を更に
詳しく説明するための構成概略図である。
【0020】図2において、高圧ケーブル103は、電
子銃室の大気圧側高圧導入碍子104に挿入され、電子
銃室内の針状陰極1やサプレッサ電極2、第1陽極3と
つながるようになっている。この高圧ケーブル103の
外周部に取付けられた押さえ105と、高圧導入碍子1
04との間には、Oリングあるいはゴムパッキングある
いはポリイミド樹脂などの高絶縁性シール材106が設
けられ、外部からの湿気が入り込まないよう密封されて
いる。通常のビーム出し状態では、If、Vs、V1
0がONになり、針状陰極1の温度は1600K〜1
800Kに保たれている。このときの高圧ケーブルと高
圧導入碍子の接触面は、針状陰極のフィラメント部から
の熱伝導により、50℃〜60℃に達する。このため、
高圧ケーブルや高圧導入碍子に水分が吸着していると、
両者間の空隙部102に放出されて、高電圧印加中にイ
オン化し、放電やリーク電流の原因になると考えられ
る。
【0021】通常は高圧ケーブルを高圧導入碍子に挿入
する前に、両者の表面をあらかじめドライヤーなどでよ
く乾燥させるが、挿入後の状態は、必ずしも外気に対し
て完全密封されるわけではなく、外気を遮断するための
封止部材(Oリングやゴムパッキングなど)や高圧ケー
ブルの導電部などの隙間から多少の空気の出入りがあ
る。また高圧電源のON−OFFでフィラメント電流に
よるヒートサイクルがかかるので、冷えているときに外
気からの水分が浸入すると、高圧電源の再立ち上げで、
加速電圧上昇中にイオン化が生じて、放電のやリーク電
流発生の引き金となることがある。この予兆は、本発明
の次のような方法によって予測することができる。
【0022】すなわち、本実施例では、高圧ケーブルを
高圧導入碍子に挿入した状態で、If、Vs、V1をO
FF(0V:ただし、本明細書においてOFF又は0V
という時には厳密に0Vの場合のみならず、0Vに近い
正又は負の電圧の場合も含まれる)にし、V0のみ次第
に上昇させてゆき、そのときのエミッション電流Ieを
測定する。その特性例を図3に示す。
【0023】図3において、もし高圧ケーブルや高圧導
入碍子の表面が十分乾燥していて、両者間の空隙部10
2の気体も十分に乾燥していれば、図中aに示すように
加速電圧を上げていっても、通常使用する最大加速電圧
(たとえば30kV)までIeにはほとんど変化は生じ
ない。ところが高圧ケーブルや高圧導入碍子の表面に水
分が付着していたり、導電性を与えるような汚れが付着
していた場合には、図中bに示すように、例えば加速電
圧25kVあたりから、微小なリーク電流が検出される
ようになる(図3中のc、dについては後述する)。こ
の状態を例えば30分程度連続して監視し、図1で示し
たキーボード50から自己診断プログラム51を起動
し、高圧制御回路8と中央制御装置9を介して時々刻々
のIeの変化をプリンタ53に出力するか、CRT29
上に表示させる。また、記憶装置37に記憶させる。I
eがある所定値を超えた場合、例えば0.5μAを超え
た場合は、警報表示回路52と中央制御装置9を介して
ブザーで警告する。あるいは、CRT29上に警報表示
するか、プリンタ出力装置53に警告を表示する。
【0024】警告が発せられた場合は、V0をOFF
(もちろんIf、Vs、V1もOFF)にする。この
後、図2に示した空隙部除湿手段101により、除湿を
行う。その手順の一例について述べる。図2において、
乾燥気体導入バルブ(VA1)107と乾燥気体排出バ
ルブ(VA2)108を開にして乾燥気体装置109か
ら乾燥気体を導入し、空隙部102に以前からあった気
体を入れ換える。一定時間、気体の置換を行った後、前
記バルブVA1、VA2を閉じる。乾燥気体としては、
ドライエア、またはドライ窒素ガスが適切である。ただ
し、ドライ窒素ガスは酸欠に十分注意を払う必要があ
る。
【0025】図4は、図2で示した乾燥気体装置109
関係部分の他の一実施例を示したものである。乾燥気体
を送り出す側に、空隙部102の気体を追い出すための
気体排出手段(エアコンプレッサ)110を取付けて乾
燥気体と置換しやすくするとともに、乾燥気体(通常は
エア)の除湿度を高めるための乾燥剤111と、エア中
の微細な塵埃を除去するためのエアフィルタ112を設
けている。これにより、より清浄な乾燥気体を迅速に置
換ができるようになる。
【0026】図5は、図2で示した乾燥気体装置109
関係部分の他の一実施例を示したもので、図4の実施例
に、以下の機能を付加している。
【0027】すなわち、乾燥気体の排出される側に、空
隙部102の気体を排出する手段(油回転ポンプやメカ
ニカルブースタなどの機械的真空ポンプ、あるいはソー
プションポンプなど)113を設けている。なお、油回
転ポンプの場合は、図示はしないが、乾燥気体排出バル
ブ(VA2)108との間にフォアライントラップを設
けて、油回転ポンプからのオイル蒸気が、空隙部102
側に逆流しないようにしておくことが望ましい。また、
図5の実施例では、乾燥気体の流路の一部に、湿度セン
サ114、温度センサ115、圧力センサ116を設け
ている。これにより、空隙部及び乾燥気体の流路の湿
度、温度、圧力を随時監視できるようになる。湿度セン
サ114は、流路系統の湿度の来歴を記録に取ればなお
有効である。温度センサ115は、常温より高い乾燥気
体を流路系統に流し、効率よく除湿する場合の温度管理
に有用である。また、圧力センサ116は、流路系統の
圧力が必要以上に高くなったり、低くなったりしないよ
うに、調節したり、安全面での監視に有用である。
【0028】なお、前記乾燥剤111、エアフィルタ1
12、湿度センサ114などからも水分が放出される可
能性があるので、図5に示すように高圧導入碍子側の空
隙部102になるべく近い位置に、乾燥気体流路の入口
側に開閉バルブ(VA3)117と、出口側に開閉バル
ブ(VA4)118が設けてあってもよい。
【0029】さて、このようにして、高圧ケーブルと高
圧導入碍子間の空隙部102の気体を置換した後、再度
0を最大値にまで印加して、Ieの値が所定値以内に
収まれば、該空隙部の湿度によるものであったことが分
かり、長時間安定にビーム出しをすることが可能にな
る。
【0030】また、Ieが所定値以内にない場合は、原
因は電子銃の大気圧側の水分にあるのではなく、別の原
因があることになる。そのような場合、電子銃内部の構
成部材、例えば、第1陽極3と第2陽極4の間や、針状
陰極1以外の電極とアース電位部材との間に発生した微
小突起による電界放出や、絶縁碍子など真空内部材の表
面の汚れにより、リーク電流が発生し、Ieが微小なが
ら検出されたと考えられる。この場合、電子銃より下方
のプローブ電流IP1やIP2は、検出されないが、Ie
に起因する放出ガスがあり、電子銃室14の超高真空排
気手段であるイオンポンプ15には、図3中のdに示す
ように電子銃室真空度(PG)の変化、すなわちイオン
ポンプのイオン電流の変化となって現れる。これをモニ
ターすることで、電子銃室内でのリーク電流現象を確認
することができる。イオンポンプ電流の代わりに電子銃
室の一部に真空計を取り付けて真空度変化を検出しても
よい。Ieの変化と電子銃室の真空度変化の対応がつく
ならば、これは、電子銃室内の問題であり、電子銃内構
成部材の点検とクリーニングが必要という自己診断が可
能となる。また、電子銃室の真空度変化が見られない場
合(図3中のcの例)は、電子銃室外の高圧ケーブルか
高圧導入碍子表面の汚れがリーク電流の原因になってい
ると考えられ、これら表面のクリーニングが必要と判断
でき、行うべきメンテナンス作業の判断を適確に下すこ
とができる。
【0031】以上のような実施例で示した手順は、前記
自己診断プログラム51に織り込み、ある一定の期間に
適宜、この自己診断プログラムを起動させて、加速電圧
の印加によるエミッション電流の変化検出と、乾燥気体
の置換によるエミッション電流の変化検出とをシーケン
シャルに実施し、その過程でエミッション電流に異常が
ある場合に、警告を発するようにすれば、メンテナンス
性や、使い勝手のよい電子線装置を提供することができ
るようになる。
【0032】図6は、本発明の自己診断プログラムの一
実施手順例である。図6において、ステップS11での
装置条件は、電子銃の真空度が正常で、高圧電源の状態
が、例えば 1.高圧電源がすべてOFF 2.加速電圧(V0)のみOFFで、If、Ie、V
s、V1がONの状態(すなわち像観察スタンバイの状
態) 3.SEM像観察状態(If、Ie、Vs、V1、V0
全てONの状態)のいずれかとする。
【0033】ステップS12では、図1で示したキーボ
ード50より自己診断プログラム51を起動させる。こ
れは装置のメンテナンス画面(図示せず)のメニューの
一つに織り込まれているとよい。ステップS13では、
いったんIf、Ie、Vs、V1、V0が全てOFFにな
る。
【0034】ステップS14では、V0を徐々に最大値
(例えば30〜35kV)にまで上げてゆき、Ie、P
G を検知し、中央制御装置9に記憶する。ステップS1
5では、この検出されたIeと、V0の関係、例えば図
3のbのような特性例がCRT29の画面上に表示され
る。これは、時々刻々、リアルタイムに表示できるよう
にしてもよい。もちろんPG(電子銃室真空度)も同時
に表示されるようになっていてもよい。また、V0とI
eの数値、例えばV0=30kV、Ie=0.55μAが
表示される。ステップS16では、上記数値が所定値以
内か、所定値を超えているかが診断される。これは、自
動的に行えるようにしてもよいし、操作者が判断するよ
うにしてあってもよい。所定値以内であれば、電子銃に
異常なしとして、以後、通常のSEM像観察などの操作
に移る。また、所定値を超えていれば、異常と判断して、
警告メッセージ、例えば、「リーク電流有り。電子銃をチ
ェックせよ」のメッセージが画面に表示され(図示せ
ず)、ステップS18に進む。ステップS18では、電
子銃室の真空度PG が所定値内にあるかどうかが診断さ
れる。所定値を超えていれば、ステップS19で、「電
子銃内部に異常有り」の警告メッセージが画面上に表示
される。所定値以内であれば、ステップS20で、「電
子銃外部に異常有り」の警告メッセージが画面上に表示
され、次のステップS21に進む。ステップS21では、
「乾燥気体を流す手段を備えているかどうか」の判断を
促す。これは、装置自身で判断できるようにしてあって
もよいし、操作者が判断するようになっていてもよい。
もし備えていなければ、ステップS22で、「高圧碍子
と高圧ケーブルを点検し、乾燥させよ」の警告メッセー
ジが画面上に表示される。また、もし備えていれば、ステ
ップS23で、高圧電源をOFF後、乾燥気体を流す。
これは、自動で行えるようになっていてもよいし、操作者
が手動で行えるようになっていてもよい。乾燥気体を流
して、高圧ケーブルや高圧導入碍子の表面を乾燥させ、
両者間の空隙部の気体も乾燥気体に置換した後は、ステ
ップS12に戻り、自己診断プログラムを再起動させ
る。以降、同様にして電子銃が正常になったかどうかを
診断する。
【0035】なお、本実施例では、ショットキーエミッ
ションタイプの電子銃を有する電子線装置に関して述べ
たが、本発明の内容は、これに限定されないことはもち
ろんで、その他の電子銃、例えば、冷陰極電界放出型電
子銃や、熱電界放出型電子銃を有する電子線装置にも適
用して同様の効果を奏しうる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高圧ケーブルと高圧導入碍子間の空隙に水分ができるだ
け含まない状態に維持し、高電圧放電やリーク電流を生
じないようにすることのできる電子線装置及び方法を提
供することができる。また、電子線照射異常時のメンテ
ナンスを迅速にかつ正確に行うことができ、使い勝手の
よい電子線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子線装置の一実施例を示す構成
概略図。
【図2】図1における空隙部除湿手段を更に詳しく説明
するための構成概略図。
【図3】加速電圧とエミッション電流と電子銃室真空度
との関係を説明するための特性例。
【図4】本発明における空隙部除湿手段の他の一実施例
を示す構成概略図。
【図5】本発明における空隙部除湿手段の他の一実施例
を示す構成概略図。
【図6】本発明における自己診断プログラムの一実施手
順例を示すフロー図。
【符号の説明】
1…針状陰極(SE−tip)、2…サプレッサ電極、
3…第1陽極、4…第2陽極、5…電子、6…アース、
7…高圧電源、8…高圧制御回路、9…中央制御装置
(CPU)、10…電子ビーム、11…収束レンズ(ま
たはコンデンサレンズ)、12…収束レンズ電源、13
…収束レンズ制御回路、14…電子銃室、15…イオン
ポンプ、16…電磁レンズ室、17…イオンポンプ、1
8…対物レンズ、19…対物レンズ電源、20…対物レ
ンズ制御回路、21…試料ステージ、22…試料、23
…偏向コイル、24…走査電源、25…倍率制御回路、
26…二次電子、27…信号検出器、28…信号増幅
器、29…陰極線管(CRT)、30…カメラ装置、3
1…撮影用CRT、32…信号制御回路、33…メモリ
回路、37…外部記憶装置、38…試料室、39…エア
ーロック装置、40…排気ポンプ、41…排気系制御回
路、42…対物可動絞り、43…電子流検出器、44…
信号増幅器、45…プローブ電流IP1検出回路、46
…試料ステージ駆動電源、47…ステージ制御回路、4
8…微少電流計、49…プローブ電流IP2検出回路、
50…キーボード、51…自己診断プログラム、52…
警報表示回路、53…プリンタ出力装置、101…空隙
部除湿手段、102…空隙部、103…高圧ケーブル、
104…高圧導入碍子、105…押さえ、106…シー
ル材、107…乾燥気体導入バルブ(VA1)、108
…乾燥気体排出バルブ(VA2)、109…乾燥気体装
置、110…気体排出手段(エアコンプレッサ)、11
1…乾燥剤、112…エアフィルタ、113…気体排出
手段、114…湿度センサ、115…温度センサ、11
6…圧力センサ、117…開閉バルブ(VA3)、11
8…開閉バルブ(VA4)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 政司 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 平根 賢一 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 (72)発明者 中山 佳彦 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内 Fターム(参考) 5C030 BC06 BC09 5F056 CB01 EA02 EA10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線を取り出すための電子銃を有する
    電子線装置において、電子源からの電子を放出させない
    状態で、加速電極に高電圧を印加し、このときの加速電
    圧の変化に対応するエミッション電流の変化を検出する
    手段を備えていることを特徴とする電子線装置。
  2. 【請求項2】 前記エミッション電流の変化分が所定の
    値を超えたときに警告を発する手段を備えていることを
    特徴とする請求項1に記載の電子線装置。
  3. 【請求項3】 前記加速電圧の変化に対応して電子銃室
    の真空度変化を検出する手段を備えていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の電子線装置。
  4. 【請求項4】 電子線を取り出すための電子銃を有する
    電子線装置において、電子銃の高圧導入ケーブルと高圧
    導入碍子間の空隙部に、乾燥気体を流すことにより、前
    記空隙部を除湿する手段を備えていることを特徴とする
    電子線装置。
  5. 【請求項5】 電子銃の高圧導入ケーブルと高圧導入碍
    子間の空隙部に、乾燥気体を流すことにより、前記空隙
    部を除湿する手段を備えていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の電子線装置。
  6. 【請求項6】 前記除湿する手段は、前記空隙部の気体
    を押出し・排出する手段と、前記押出し・排出手段によ
    り乾燥気体を所定時間流す手段と、前記乾燥気体の流路
    を開閉する手段とを備えていることを特徴とする請求項
    5に記載の電子線装置。
  7. 【請求項7】 前記除湿する手段は、前記空隙部の気体
    を吸引・排気する手段と、吸引・排気後、所定時間乾燥
    気体を流すための手段と、前記乾燥気体の流路を開閉す
    る手段とを備えていることを特徴とする請求項5に記載
    の電子線装置。
  8. 【請求項8】 前記乾燥気体は乾燥空気または乾燥窒素
    ガスであることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに
    記載の電子線装置。
  9. 【請求項9】 前記電子銃の高圧導入ケーブルと高圧導
    入碍子間の空隙部を、外気に対して密封するためのシー
    ル材を設けたことを特徴とする請求項4〜8のいずれか
    に記載の電子線装置。
  10. 【請求項10】 前記乾燥気体の流路の一部に湿度セン
    サ、温度センサ、圧力センサのいずれか1つ以上を設け
    たことを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の電
    子線装置。
  11. 【請求項11】 前記乾燥気体の流路の一部に乾燥剤と
    フィルターを設けたことを特徴とする請求項4〜10の
    いずれかに記載の電子線装置。
  12. 【請求項12】 加速電圧の印加によるエミッション電
    流の変化検出と、乾燥気体の置換によるエミッション電
    流の変化検出とをシーケンシャルに実施し、その過程で
    エミッション電流に異常があれば、警告を発する自己診
    断プログラムを備えていることを特徴とする請求項1〜
    11のいずれかに記載の電子線装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の電
    子線装置において、電子源からの電子を放出させない状
    態で、加速電極に高電圧を印加し、このときの加速電圧
    の変化に対応して電子銃室の真空度変化を検出し、この
    真空度変化が所定値以内か否かにより、高電圧印加によ
    るリーク電流が電子銃内に起因するか、電子銃外に起因
    するかを判断することを特徴とする電子線装置のリーク
    電流判別方法。
  14. 【請求項14】 電子線を取り出すための電子銃を有す
    る電子線装置において、前記電子銃の高圧導入ケーブル
    と高圧碍子間の空隙部に、乾燥気体を流すことにより、
    前記空隙部を除湿し、高圧導入ケーブル表面及び高圧碍
    子表面の水分による高電圧放電を防止することを特徴と
    する電子線装置の高電圧放電防止方法。
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