JP2003242664A - 焦点誤差検出装置 - Google Patents

焦点誤差検出装置

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JP2003242664A
JP2003242664A JP2002035908A JP2002035908A JP2003242664A JP 2003242664 A JP2003242664 A JP 2003242664A JP 2002035908 A JP2002035908 A JP 2002035908A JP 2002035908 A JP2002035908 A JP 2002035908A JP 2003242664 A JP2003242664 A JP 2003242664A
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JP2002035908A
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Nobuo Ogata
伸夫 緒方
Noriaki Okada
訓明 岡田
Chiaki Kiyooka
千晶 清岡
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光軸方向の調整が不要で光検出手段の位置調
整精度も大幅に緩和可能な焦点誤差検出装置を提供す
る。 【解決手段】サブビーム発生手段14により光ビームの
一部からメインビームの集光点の手前側と奥側に略対称
なデフォーカス位置に集束する2つのサブビームを形成
する。ディスク1で反射したサブビームは、フォーカス
状態に応じて光量変化手段への入射状態(位置、形状)
が変化するので、光検出手段18への入射光量が変化す
る。この入射光量を2つのサブビームについて独立して
検出して差信号を演算することで、メインビームの集光
点でゼロクロスする焦点誤差信号が得られる。したがっ
て、RAMディスクに対してもピット領域を設けるよう
な特殊フォーマットが不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報記録媒体へ
の情報の記録及び光情報記録媒体からの情報の再生を行
なう光ピックアップ装置に備えられ、情報媒体に対する
光ピックアップ装置の焦点制御に適用される焦点誤差検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるマルチメディアの興隆に
伴い、デジタルの静止画や動画などの大容量のデータが
モバイル機器で取り扱われるようになってきている。そ
のような大容量のデータを取り扱うためには、モバイル
機器に大容量かつランダムアクセスが可能な情報記憶媒
体を搭載する必要があるが、光ディスクはランダムアク
セスが可能でかつフレキシブル磁気ディスクなどの磁気
記録媒体よりも記録密度が高いため、モバイル機器用の
記録媒体として特に好適である。
【0003】モバイル機器に搭載される光ディスク装置
としては、直径30mm〜50mmの小径の光ディスク
に超小型の光ピックアップ装置を用いて情報の記録再生
を行なうものが従来より開発されている。例えば、日経
エレクトロニクス2001年7月16日号には、半導体
レーザ、光検出器、ミラーなどが集積された「Siサブ
マウント」と、対物レンズ、1/4波長板、偏光ビーム
スプリッタなどの光学部品から成る「光学ブロック」と
を合体した構造を有し、外形寸法4.93mm×3.3
mm×l.4mmを実現した光ピックアップ装置が掲載
されている。
【0004】データの書き換えが可能な光ディスクとし
ては、一例として相変化媒体が実用化されている。相変
化媒体は、記録膜上に光ビームを集光させ、それにより
発生する熱によって記録膜に結晶質の部分と非晶質の部
分とを選択的に形成することで記録を行なう。記録され
た情報の再生は、結晶質の部分からの反射光量と非晶質
の部分からの反射光量に差が生じることを利用して行な
う。
【0005】光ピックアップ装置は、光ディスクへの光
ビームの集光と光ディスクからの反射光の検出とを行う
ものであって、半導体レーザを光源として対物レンズに
より微小な光スポットを光ディスクに照射する。例え
ば、対物レンズの開口数が0.60、半導体レーザの波
長が0.655μmの場合、直径約0.9μmの集光ス
ポットが光ディスクの記録膜上に形成される。この集光
スポットを用いて記録膜に対するデータの記録と記録膜
からのデータの再生を行なう。
【0006】ところで、光ディスクは、データの記録再
生時にスピンドルモータにより回転されるが、その際、
面振れによる焦点誤差が発生する。面振れにより光ディ
スクがレーザビームの焦点位置からずれると、光ディス
ク面上のスポット径が大きくなるため、再生時において
は信号の変調度が低下して正確な情報読み取りが出来な
くなり、記録時においては微小領域に所望の温度上昇が
得られず正確な情報記録が出来なくなる。そこで、光ピ
ックアップ装置には、光ディスクの焦点誤差を光学的に
検出する焦点誤差検出装置と、対物レンズにて絞り込ま
れた光ビームの集光位置を光ディスクに追従させるレン
ズアクチュエータ等を備えた自動焦点制御機構が必要に
なる。例えば対物レンズの開口数が0.60、波長が
0.655μmの場合、焦点深度は±1μmとなるの
で、この範囲に集光位置を制御する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】光ピックアップ装置の
小形化を実現するためには、光源(半導体レーザ)、光
検出器及び光学部品を一体に集積化した構造を採用する
方が有利である。しかしながら、かかる構成にすると、
各部品間の位置調整を個別に行うことが出来なくなるた
め、焦点誤差信号のオフセット調整が困難になる。そこ
で、従来の技術の項で説明した日経エレクトロニクス2
001年7月16日号に掲載の超小型光ピックアップ装
置では、光ピックアップ装置を構成する各部品を「Si
サブマウント」と「光学ブロック」とに分割し、これら
「Siサブマウント」と「光学ブロック」との合体時に
実際に半導体レーザを発光させ、これを光検出器でとら
えながら最適位置への調整を行うという手法がとられて
いる。
【0008】しかし、この手法では、位置調整の作業が
複雑であるために調整コストが増加するばかりでなく、
調整時の部品性能の劣化による歩留まりの低下という別
の不都合が発生するおそれがある。また、この超小型光
ピックアップ装置では、焦点誤差信号の検出にはビーム
サイズ法、トラッキング誤差信号の検出にはプッシュプ
ル法という一般的な手法が採用されているが、スポット
サイズ法、非点収差法、フーコー法等の他の一般的な焦
点誤差信号検出方式を採る場合には、焦点誤差信号のオ
フセット調整に光軸方向の調整が必要であり、小型化の
ために調整用光学部品を省略すると、光学的調整ではオ
フセットが除去出来なくなるという不都合もあった。な
お、電気的なオフセット調整によっても、ある程度の補
正は可能であるが、調整可能な範囲が光学的な調整に比
べて小さいため、焦点誤差信号のオフセットを低減する
ためには光学部品の位置精度を初期状態で厳しく管理す
る必要が生じ、光ピックアップ装置の組立コストが増加
する。
【0009】そこで、光ピックアップ装置の往路光学系
にサブビームの発生手段を備え、当該手段によって生成
されたサブビームのトータル光量を検出することで光検
出器の調整精度を緩和する手法が提案されている。特開
平1−303632号公報には、回折格子を用いて収束
位置が異なる2つのサブビームを形成し、各サブビーム
から検出されるピット信号の変調度を比較することで焦
点誤差信号を生成する技術が記載されている。また、特
開平4−15618号公報には、正と負の非点収差を有
する2つのサブビームを形成し、各サブビームから検出
されるピット信号の変調度を比較することで焦点誤差信
号を生成する技術が記載されている。
【0010】しかし、特開平1−303632号公報に
開示されている従来技術では、トラッキング方向のサブ
ビームとピットとの相対位置ずれによる変調度の低下に
よってゲイン不足となり、焦点制御の引込み動作が不安
定になるという不都合があった。本来焦点制御はトラッ
キング制御をする前に動作していなければならないの
で、トラッキング誤差の影響を受けてはならない。ま
た、ディスクのピット信号から変調度を検出するために
エンべロープ検波回路が必要になり、回路構成が複雑に
なるという不都合もある。さらに、ピット信号を利用す
るため、RAMディスクの場合にもフォーカス誤差信号
生成用のピット領域が必要になる。したがって、ディス
クのフォーマットが特殊になり、ピット領域分だけ記録
容量が低下して、サンプルサーボ方式のためサーボの精
度が低下するという不都合がある。加えて、変調度を利
用してフォーカス信号を生成するので、ピット信号から
変調度が検出できる範囲である焦点深度によってフォー
カス引込み範囲が制限され、引込み範囲を大きくするこ
とが出来ないという課題がある。
【0011】一方、特開平4−159618号公報に開
示されている従来技術では、サブビームを非点収差ビー
ムとしてトラッキング方向が長径となる楕円スポットを
光ディスク上に形成するので、トラッキング誤差の影響
は小さくなるものの、その他の不都合は依然として残っ
たままである。
【0012】本発明は、このような従来技術の不備を解
決するためになされたものであり、光ディスクに特殊な
フォーマットが不要で、装置側にも特殊な回路が不要で
あり、光ピックアップ装置の光軸方向の調整が不要で光
検出手段の位置調整精度も大幅に緩和可能な焦点誤差検
出装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、光源から出射した光ビームを集光手段に
より情報媒体に集光する往路光学系と、上記情報媒体で
反射した光ビームを上記集光手段より光検出手段に導い
て信号を生成する復路光学系とで構成される焦点誤差検
出装置において、上記往路光学系に、メインビームの集
光点に対して略対称なデフォーカス位置に集束する2つ
のサブビームを発生するサブビーム発生手段を備え、上
記復路光学系に、上記情報媒体で反射した光ビームに光
量変化を与える光量変化手段と、当該光量変化手段を通
過した上記2つのサブビームの光量を独立して検出する
2つの受光部を有する光検出手段と、上記2つの受光部
からの出力信号の差信号を出力する信号演算手段とを備
えるという構成にした。
【0014】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、上記サブビーム発生手段が回折格子で構成され、か
つ、上記光量変化手段を兼ねるという構成にした。
【0015】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、上記サブビーム発生手段が回折格子で構成され、上
記光量変化手段が振幅フィルターで構成されるという構
成にした。
【0016】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、上記サブビーム発生手段が回折格子で構成され、上
記光量変化手段が散乱フィルターで構成されるという構
成にした。
【0017】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、上記サブビーム発生手段が回折格子で構成され、上
記光量変化手段がくさびプリズムで構成されるという構
成にした。
【0018】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、上記サブビーム発生手段を構成する回折格子が、当
該回折格子の回折方向を長辺とする矩形に形成され、か
つ、上記メインビームの光軸を含まず、当該メインビー
ムの光軸に対して点対称の位置に配置されるという構成
にした。
【0019】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、上記光検出手段として、上記光量変化手段で回折し
た2つのサブビームを2つの受光部で検出するものを備
えるという構成にした。
【0020】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、上記光検出手段として、上記光量変化手段を透過し
た2つのサブビームを2つの受光部で検出するものを備
えるという構成にした。
【0021】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、光源から出射した光ビームを集光手段により情報媒
体に集光する往路光学系と、上記情報媒体で反射した光
ビームを上記集光手段より光検出手段に導いて信号を生
成する復路光学系とで構成される焦点誤差検出装置にお
いて、上記往路光学系に、メインビームの集光点に対し
て略対称なデフォーカス位置に集束する2つのサブビー
ムを発生するサブビーム発生手段を備え、上記復路光学
系に、上記情報媒体を反射した光ビームに光量変化を与
える光量変化手段と、当該光量変化手段を通過した2つ
のサブビームの光量を独立して検出する2つの受光部及
び上記情報媒体で反射したメインビームの光量を検出す
る受光部を備えた光検出手段と、上記2つのサブビーム
の光量を独立して検出する2つの受光部の出力信号の差
信号を出力する信号演算手段と、メインビームの出力信
号を所定の閾値レベルと比較して判別信号を出力する焦
点引込み範囲判別手段とを備えるという構成にした。
【0022】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、上記集光手段が、上記サブビーム発生手段及び上記
光量変化手段と一体化して構成されるという構成にし
た。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る焦点誤差検出
装置およびそれを用いた光ピックアップ装置の実施の形
態を図1ないし図17に基づいて説明する。なお、以下
の実施形態においては、本発明に係る装置を光ディスク
装置に適用した場合を例にとって説明するが、本発明の
要旨はこれに限定されるものではなく、カード状又はシ
ート状といった他の形状の光記録媒体を装着して情報の
記録再生を行う装置にも適用可能である。
【0024】(第1実施形態)図1は、第1実施形態に
係る光ピックアップ装置10の構成図であって、1は光
ディスク、11は半導体レーザ、12はコリメータレン
ズ、13はビームスプリッタ、14はサブビーム発生手
段および光量変化手段を兼ねる回折素子、15a、15
bは上記回折素子14に形成された回折格子、16は対
物レンズ、17はレンズ、18は光検出器(光検出手
段)を示している。
【0025】半導体レーザ11としては、波長λ=65
5nmのものが使用される。半導体レーザ11から放射
された光ビームは、コリメータレンズ12に発散光ビー
ムとして入射し、コリメータレンズ12により平行光ビ
ームとされる。コリメータレンズ12としては、焦点距
離5.5mm、開口数0.12のものが使用される。し
たがって、平行光ビームの直径は1.32mmとなる。
この平行光ビームは、ビームスプリッタ13とサブビー
ム発生手段としての回折素子14とを通過し、対物レン
ズ16により光ディスク1に集光される。対物レンズ1
6としては、焦点距離1mm、開口数0.60のものが
使用される。したがって、対物レンズ16に入射する平
行光ビームの直径は1.2mmとなる。集光スポット
は、直径が約0.9μmの略円形である。光ディスク1
で反射した光ビームは、再び対物レンズ16に入射して
光量変化手段としての回折素子14を通過し、しかる後
にビームスプリッタ13に入射する。ビームスブリッタ
13で反射した光ビームは、レンズ17により集光され
て光検出器(光検出手段)18に入射する。光検出器1
8は複数の受光部を備えており、焦点誤差信号(以下、
FESと表す)、トラッキング誤差信号(以下、TES
と表す)、情報再生信号(以下、RF信号と表す)等が
検出される。
【0026】回折素子14は、ガラス、プラスチック等
の透明基板の表面に、光ビームの一部の領域から2つの
サブビームを発生させるホログラムパターン(回折格
子)を形成してなる。2つのサブビーム(±1次回折
光)はメインビーム(0次回折光)の集光点に対して、
X方向にaμm、Z方向(光軸方向)にbμmずれた位
置に集光するようになっている。メインビームの自動焦
点制御は、光検出器18から検出されたFESに基づい
て図示しない駆動機構を駆動し、対物レンズ16単体あ
るいは光ピックアップ装置10全体をZ方向に移動させ
ることにより行われる。
【0027】図2に、回折素子14を光ディスク1側か
ら見た図を示す。点線で示した領域20は、対物レンズ
16の有効径に対応する光ビーム入射領域であり、直径
1.2mmの円形である。この光ビーム入射領域20の
一部に回折格子15a、15bが形成されている。回折
格子の形状は、X方向が長辺、Y方向が短辺となる矩形
であり、X方向が回折方向となっている。具体的には、
回折格子15aは光軸中心からX方向に0mm、Y方向
に0.4mmずれた位置が中心で、X方向の幅が0.7
5mm、Y方向の幅が0.1mmの矩形であり、回折格
子15bは光軸中心からX方向に0mm、Y方向に−
0.4mmずれた位置が中心で、X方向の幅が0.75
mm、Y方向の幅が0.1mmの矩形である。そして、
回折格子15a、15bには、メインビーム(0次回折
光)の集光点に対して手前側と奥側に略対称にデフォー
カスした位置に2つのサブビーム(±1次回折光)を集
光させるホログラムパターンが形成されている。具体的
には、X方向に50μm、Z方向(光軸方向)に15μ
mずれた位置に集光するようになっている。図1の表記
に対応させると、a=50μm、b=15μmとなる。
サブビームはメインビームの集光点に対してデフォーカ
スしており、トラックの影響を受けないので、光ディス
ク1の任意の位置に配置できる。しかし、2つのサブビ
ームが反射率の異なる領域にまたがると、FESにオフ
セットが発生して集光点が焦点深度の範囲外となる原因
になるので、回折方向(X方向)はトラックに沿った方
向(タンジェンシャル方向)とすることが好ましい。
【0028】図3に、光検出器18の受光部パターンと
受光部に集光されるスポットの位置関係を示す。図3に
示すように、光検出器18は5つの受光部31〜35で
構成される。受光部31には、往路の+1次回折光であ
りかつ復路の+1次回折光である1対のスポットSP1
が集光される。受光部32には、往路の+1次回折光で
ありかつ復路の0次回折光である1対のスポットSP2
と、往路の0次回折光でありかつ復路の+1次回折光で
ある1対のスポットSP3が集光される。受光部33に
は、往路の0次回折光でありかつ復路の0次回折光であ
るスポットSP4と、往路の+1次回折光でありかつ復
路の−1次回折光である1対のスポットSP5と、往路
の−1次回折光でありかつ復路の+1次回折光である1
対のスポットSP6が集光される。受光部34には、往
路の−1次回折光でありかつ復路の0次回折光である1
対のスポットSP7と、往路の0次回折光でありかつ復
路の−1次回折光である1対のスポットSP8が集光さ
れる。受光部35には、往路の−1次回折光でありかつ
復路の−1次回折光である1対のスポットSP9が集光
される。したがって、5つの受光部に対して9つのスポ
ットが形成される。図3から明らかなように、スポット
SP2とスポットSP3、スポットSP5とスポットS
P6、スポットSP7とスポットSP8は、受光部3
2、33、34上のほぼ同じ位置に集光する。
【0029】受光部31〜35からの出力信号をA〜E
で表すと、FESは差動増幅器21(信号演算手段)の
出力信号であり、FES=B−Dで演算される。したが
って、受光部31、33、35は、FESの生成には不
要であり省略可能であるが、TESやRF信号の検出や
光検出器18の位置調整に利用される。RF信号は、受
光部33の出力信号Cから検出されるが、出力信号Cに
は本来情報信号として利用すべきスポットSP4以外に
スポットSP5、SP6の情報が混入している。しか
し、往路の±1次回折光はメインビームに対して15μ
m程度デフォーカスしており、情報信号の変調を受けな
いように設計されている。したがって、スポットSP
5、SP6は、RF信号の検出にほとんど影響を与えな
い。
【0030】次に、図4を用いて、本実施形態に係る焦
点誤差検出装置のFES検出の動作原理を説明する。な
お、図4(a)〜(c)においては、説明のために図1
の光学系を簡略化し、復路光学系を展開して光ビームが
光ディスク1を透過するように表わしている。また、往
路光学系の回折素子14で発生する2つのサブビームの
うちの一方のみを示している。
【0031】半導体レーザ11から出射された光ビーム
は、コリメータレンズ12で平行光に変換される。平行
光は、回折素子14上に形成された回折格子15a、1
5bに入射した後に、対物レンズ16を通過して光ディ
スクに集光される。その後、光ディスク1を通過して
(実際は反射して)、再び対物レンズ16を通過し、回
折素子14に入射する。回折格子15a、15bを透過
した光ビームは、レンズ17により光検出器18に集光
される。
【0032】図4(a)、(d)は光ディスク1が対物
レンズ16の焦点にある場合を示しており、往路光学系
の回折格子15aで発生した光ビーム22(斜線領域)
は、回折格子15aの回折方向(X方向)に相対的な位
置ずれが生じるものの、ほぼ全光量が復路光学系の回折
格子15bに入射し、その後レンズ17で集光されて光
検出器18に入射する。また、往路光学系の回折格子1
5bで発生した光ビーム22も、ほぼ全光量が復路光学
系の回折格子15aに入射し、その後レンズ17で集光
されて光検出器18に入射する。また、図4(b)、
(e)は光ディスク1が焦点より近くにある場合を示し
ており、往路光学系の回折格子15aで発生した光ビー
ム22は、X方向およびそれと直角のY方向に位置ずれ
を生じ、一部の光量のみが復路光学系の回折格子15b
に入射し、その後レンズ17で集光されて光検出器18
に入射する。また、往路光学系の回折格子15bで発生
した光ビーム22も、一部の光量のみが復路光学系の回
折格子15aに入射し、その後レンズ17で集光されて
光検出器18に入射する。さらに、図4(c)、(f)
は光ディスク1が焦点より遠くにある場合を示してお
り、この場合にも、往路光学系の回折格子15aで発生
した光ビーム22は、X方向およびそれと直角のY方向
に位置ずれを生じ、一部の光量のみが復路光学系の回折
格子15bに入射し、その後レンズ17で集光されて光
検出器18に入射する。また、往路光学系の回折格子1
5bで発生した光ビーム22も、一部の光量のみが復路
光学系の回折格子15aに入射し、その後レンズ17で
集光されて光検出器18に入射する。
【0033】光ビーム22は、回折格子15a、15b
の領域内では回折の影響で光量が減少する。例えば、0
次回折効率を20%、1次回折効率を40%(+1次と
−1次がそれぞれ40%)に設定すると、領域内では入
射光量の20%しか透過しないが、領域外では回折が生
じず、ほぼ100%の光量が透過する。その結果、図4
(d)、(e)、(f)において、回折格子15a、1
5bと光ビーム22の重なった部分で光量が減少する。
したがって、光ディスク1が焦点に位置するときに光量
が最小となり、焦点に近い方向と焦点から遠い方向のい
ずれの方向でも、焦点からのずれが大きいほど光量が増
加することになる。
【0034】もう一方のサブビームについても同様に、
光ディスク1の位置に応じて復路光学系で光量変化手段
である回折格子15a、15bを透過する光量が変化す
る。2つのサブビームはメインビームの焦点位置に対し
て対称にデフォーカスした位置に焦点を形成するように
なっているので、これら2つのサブビームについてトー
タル光量の差信号を演算することで、メインビームの焦
点位置でゼロクロスするS字曲線状のFESが得られ
る。
【0035】光検出器18とスポットSPl〜SP9の
位置調整は、光量が最大であるSP4が受光部33の中
央に入射するようにすればよい。ただし、各受光部31
〜35は分割されておらず、所定のデフォーカス範囲内
でスポットのはみ出しが無ければ微調整は不要である。
【0036】図5(a)に実際に得られるFESを、出
力信号B、出力信号Dと共に示す。横軸は光ディスクの
焦点位置からのずれ量(焦点誤差)、縦軸は信号強度
(任意単位)を示している。
【0037】出力信号Bには、不要回折光であるスポッ
トSP3が入射しており、出力信号Dには不要回折光で
あるスポットSP8が混入している。これらの不要回折
光の影響を検討するためにスポットSP3、SP8を除
去してスポットSP2、SP7のみが入射した場合のF
ESを計算すると、図5(b)のような信号が得られ
た。図5(b)のFESは原理通りにサーブビームのデ
フォーカス量(±15μm)と出力信号B、Dが最小と
なる焦点誤差が一致している。一方、実際の信号に対応
する図5(a)では、出力信号B、Dが最小となる焦点
誤差とサブビームのデフォーカス量が対応していない。
しかし、不要回折光であるスポットSP3とスポットS
P8は、どちらも往路の0次回折光から発生するので、
フォーカス状態の変化による光量変化が略一致してお
り、FESへの影響は差信号の演算時にキャンセルされ
る。その結果、図5(a)と図5(b)とで、ほぼ同様
なFES曲線が得られる。
【0038】本実施形態では、出力信号B、Dはサブビ
ームの焦点位置で最小となり焦点からずれるほど大きく
なるという変化をする。しかし、焦点からのずれが大き
くなるとスポットSP2とSP7が大きくなり過ぎて受
光部32、34からはみ出してしまう。この場合は出力
信号B、Dが逆に小さくなる。この影響でS字曲線が変
化し、所望のFESの引込み範囲が得られなくなる恐れ
がある。また、不要回折光の影響は差信号の演算時にキ
ャンセルされるが、光検出器18の調整誤差を考慮する
と除去する方が好ましい。
【0039】(第2実施形態)次に、本発明に係る焦点
誤差検出装置の第2実施形態を、図6ないし図8を用い
て説明する。本実施形態に係る焦点誤差検出装置は、受
光部からのスポットはみ出しの影響と不要回折光の入射
を除去する手法に関するものであり、第1実施形態と同
一部分については説明を省略または簡略化する。
【0040】光ピックアップ装置10の構成で第1実施
形態と異なるのは、FESの演算方法である。本実施形
態では、図6に示すように、往路の+1次回折光であり
かつ復路の+1次回折光のスポットSPlと往路の−1
次回折光でありかつ復路の−1次回折光のスポットSP
9を用いる。受光部31の出力信号Aと受光部35の出
力信号Eを差動増幅器23(信号演算手段)で差動演算
して、出力信号FES=A−Eを出力する。したがっ
て、受光部32〜34は、FES生成には不要であり省
略可能であるが、TESやRF信号の検出や光検出器1
8の位置調整に利用される。
【0041】次に、図7を用いて、本実施形態に係る焦
点誤差検出装置のFES検出の動作原理を説明する。な
お、図7(a)〜(c)においても、原理説明をするた
めに図1の光学系を簡略化し、復路光学系を展開して光
ビームがディスクを透過するように表わしている。ま
た、往路光学系の回折素子14で発生した2つのサブビ
ームの一方のみを示している。第1実施形態(図4)と
の違いは、光検出器18で信号検出に往路の+1次回折
光でありかつ復路の+1次回折光のスポットSPlと往
路の−1次回折光でありかつ復路の−1次回折光のスポ
ットSP9を利用している点である。
【0042】図7(a)、(d)は光ディスク1が対物
レンズ16の焦点にある場合、図7(b)、(e)は光
ディスク1が焦点より近くにある場合、図7(c)、
(f)は光ディスク1が焦点より遠くにある場合を示し
ている。本例の焦点誤差検出装置においても、第1実施
形態に係る焦点誤差検出装置と同様に、光ディスク1が
対物レンズ16の焦点にある場合には、往路光学系の回
折格子15aで発生した光ビーム24(斜線領域)は、
ほぼ全光量が復路光学系の回折格子15bに入射し、さ
らにレンズ17で集光されて光検出器18に入射する。
また、往路光学系の回折格子15bで発生した光ビーム
24は、ほぼ全光量が復路光学系の回折格子15aに入
射し、さらにレンズ17で集光されて光検出器18に入
射する。これに対して、光ディスク1が焦点より近くに
ある場合および光ディスク1が焦点より遠くにある場合
には、往路光学系の回折格子15aで発生した光ビーム
24は、X方向およびそれと直角のY方向に位置ずれを
生じ、一部の光量のみが復路光学系の回折格子15bに
入射し、その後レンズ17で集光されて光検出器18に
入射する。また、往路光学系の回折格子15bで発生し
た光ビーム24も、一部の光量のみが復路光学系の回折
格子15aに入射し、その後レンズ17で集光されて光
検出器18に入射する。光ビーム24のうち、回折格子
15a、15bの領域内に入射した光量が回折されて信
号検出に利用される。例えば、0次回折効率を20%、
1次回折効率を40%(+1次と−1次がそれぞれ40
%)に設定すると、領域内では入射光量の40%が回折
し、領域外では回折が生じない。したがって、光ディス
ク1が焦点に位置するときに回折光量が最大となり、焦
点に近い方向と焦点から遠い方向のいずれの方向でも、
焦点からのずれが大きいほど回折光量が減少することに
なる。光ビーム24と回折格子15a、15bとの重な
りが無くなると、回折光量はゼロになる。
【0043】もう一方のサブビームについても同様に、
光ディスク1の位置に応じて復路光学系で回折素子14
(光量変化手段)で回折する光量が変化する。2つのサ
ブビームはメインビームの焦点位置に対して対称にデフ
ォーカスした位置に焦点を形成するようになっているの
で、これら2つのサブビームについてトータル光量の差
信号を演算することで、メインビームの焦点位置でゼロ
クロスするS字曲線状のFESが得られる。
【0044】図8に実際に得られるFESを、出力信号
A、出力信号Eと共に示す。横軸は光ディスクの焦点位
置からのずれ量(焦点誤差)、縦軸は信号強度(任意単
位)を示している。本実施の形態では、出力信号A、E
はサブビームの焦点位置で最大となり焦点からずれるほ
ど小さくなるという変化をする。しかし、焦点からのず
れが大きくなるとスポットSPl、SP9が大きくなり
過ぎて受光部31、35からはみ出してしまう。しか
し、出力信号A、Eは元々小さくなる方向に変化してい
るので影響は小さい。さらに、受光部31、35からは
み出すより前に、光ビーム24が回折素子14の回折格
子15a、15bに入射しなくなるように設計すれば、
受光部31、35からのスポットのはみ出しは発生しな
くなる。
【0045】また、図6に示すように、受光部31、3
5には不要回折光が入射していないので、不要回折光の
入射を除去するという効果も得られる。
【0046】(第3実施形態)次に、本発明に係る焦点
誤差検出装置の第3実施形態を、図9および図10を用
いて説明する。本実施形態に係る焦点誤差検出装置は、
第1および第2実施形態に係る焦点誤差検出装置におい
てFESに生じるセカンドゼロクロス(本来サーボをか
けるべき位置以外のゼロクロス点)の影響を除去する手
法に関するものであり、第1および第2実施形態と同一
部分については説明を省略または簡略化する。
【0047】光ピックアップ装置10の構成は、図1と
同じであり、第1および第2実施形態と異なる点は、光
検出器18の受光部33の出力信号Cを用いて焦点引込
み範囲判別信号を生成することである。図9(a)は、
第1実施形態1に対応しており、図5(a)に示すFE
Sと出力信号Cを示した図である。図9(b)は、第2
実施形態に対応しており、図8に示すFESと出力信号
Cを示した図である。したがって、出力信号Cを所定の
閾値25と比較し、閾値25より大きい範囲で焦点引込
みを行なうようにすれば、セカンドゼロクロスの影響を
受けずに焦点位置に引込むことが可能になる。
【0048】図10に、焦点引込み範囲判別手段の構成
を示す。焦点引込み範囲判別手段29は、比較回路26
で出力信号Cをシステムコントローラ28で設定される
閾値25と比較して、判別信号27を出力するようにな
っている。出力信号Cが閾値25より大きい場合には、
判別信号27は引込み可能を指示し、出力信号Cが閾値
25より小さい場合には、判別信号27は引込み不可能
を指示する。出力信号Cをモニターしておき、閾値25
より小さくなった場合には焦点はずれが生じたと判断し
て再引込みをするように利用してもよい。
【0049】(第4実施形態)次に、本発明に係る焦点
誤差検出装置の第4実施形態を、図11ないし図13を
用いて説明する。本実施形態に係る焦点誤差検出装置
は、第1実施形態に係る焦点誤差検出装置において信号
感度を向上する手法に関するものであり、第1実施形態
と同一部分については説明を省略または簡略化する。本
実施形態に係る焦点誤差検出装置は、回折素子14の代
わりに、サブビーム発生手段としての回折格子と光量変
化手段としての振幅フィルターを備えた複合素子40を
用いていることを特徴とする。
【0050】図11に複合素子40を光ディスク1側か
ら見た図を示す。点線で示した領域20は、対物レンズ
16の有効径に対応する光ビーム入射領域であり、回折
格子41(サブビーム発生手段)と振幅フィルター42
(光量変化手段)が表面に形成されている。振幅フィル
ター42は、ガラスまたはプラスチック等の透明基板の
表面にCr、Al等の金属膜をコーティングすることに
より作製される。光の透過率は、金属膜の厚さを制御す
ることにより任意に設定できる。また、振幅フィルター
42は、回折格子41よりもX方向の大きさがやや大き
い矩形となっており、回折による位置ずれがあっても光
ビームがはみ出さないようになっている。その結果、フ
ォーカス状態の変化が正確に検出できる。また、焦点誤
差の検出に関して振幅フィルター42を往路光学系では
利用していないので、透過率を0%まで減らすことが可
能である。したがって、第1実施形態に係る焦点誤差検
出装置と比べて、光量変化を大きくすることができる。
【0051】図12に示すように、光検出器18は3つ
の受光部31〜33で構成される。受光部31には、往
路の回折格子41の+1次回折光でありかつ復路の振幅
フィルター42の透過光であるスポットSPlと、往路
の振幅フィルター42の透過光でありかつ復路の回折格
子41の+1次回折光であるスポットSP2が集光され
る。また、受光部32には、往路の複合素子40の透過
光でありかつ復路の複合素子40の透過光であるSP3
が集光される。さらに、受光部33には、往路の回折格
子41の−1次回折光でありかつ復路の振幅フィルター
42の透過光であるSP4と、往路の振幅フィルター4
2の透過光でありかつ復路の回折格子41の−1次回折
光であるスポットSP5が集光される。したがって、3
つの受光部に対して5つのスポットが形成される。受光
部31〜33の出力信号をA〜Cで表すと、FESは差
動増幅器44の出力信号であり、FES=C−Aで演算
される。スポットSP2、SP5はFESの検出には関
係しない不要光である。これは受光部31、33の大き
さを制限することで除去することができる。
【0052】次に、図13を用いて、本実施形態に係る
焦点誤差検出装置のFES検出の動作原理を説明する。
図13(a)〜(c)においては、原理説明をするため
に図1の光学系を簡略化し、復路光学系を展開して光ビ
ームがディスクを透過するように表わしている。また、
往路光学系の複合素子40の回折格子41で発生した2
つのサブビームの一方のみを示している。
【0053】第1実施形態(図4)との違いは、サブビ
ーム発生手段(回折格子41)が光量変化手段(振幅フ
ィルター42)を兼ねていない点である。そのため、光
量変化手段についての設計の自由度を向上することがで
きる。
【0054】図13(a)、(d)は光ディスク1が対
物レンズ16の焦点にある場合、図13(b)、(e)
は光ディスク1が焦点より近くにある場合、図13
(c)、(f)は光デイスク1が焦点より遠くにある場
合を示している。本例の焦点誤差検出装置においても、
光ディスク1が対物レンズ16の焦点にある場合には、
往路光学系の回折格子41で発生した光ビーム43(斜
線領域)は、ほぼ全光量が復路光学系の振幅フィルター
42に入射し、さらにレンズ17で集光されて光検出器
18に入射する。これに対して、光ディスク1が焦点よ
り近くにある場合および光ディスク1が焦点より遠くに
ある場合には、往路光学系の回折格子41で発生した光
ビーム43は、X方向およびそれと直角のY方向に位置
ずれを生じ、一部の光量のみが復路光学系の振幅フィル
ター42に入射し、その後レンズ17で集光されて光検
出器18に入射する。光ビーム43のうち振幅フィルタ
ー42の領域内に入射した光量は透過率が減少する。例
えば、エネルギー透過率を0%に設定すると、領域内で
は入射光量の0%、領域外では入射光の100%が透過
する。したがって、光ディスク1が焦点に位置するとき
に回折光量が最小となり、焦点に近い方向と焦点から遠
い方向のいずれの方向でも焦点からのずれが大きいほど
透過光量が増加することになる。
【0055】もう一方のサブビームについても同様に、
光ディスク1の位置に応じて復路光学系で振幅フィルタ
ー42(光量変化手段)を透過する光量が変化する。2
つのサブビームはメインビームの焦点位置に対して対称
にデフォーカスした位置に焦点を形成するようになって
いるので、これら2つのサブビームについてトータル光
量の差信号を演算することで、メインビームの焦点位置
でゼロクロスするS字曲線状のFESが得られる。実際
のFES曲線は図5(a)と同様な信号波形となる。受
光部31、33の大きさを制限して不要光を除去した場
合には、図5(b)と同様な信号波形となる。
【0056】なお、上記振幅フィルター42を散乱フィ
ルターに変更することも可能である。具体的には透明基
板の表面に微小の凹凸を設けて散乱させることで透過光
量を変化させる。この場合は、散乱フィルターのパター
ンを回折格子41のパターンと一緒に作成した金型を用
いて一体成形することが可能になり、2つのパターンの
位置精度が確保しやすくなるし、製造コストも低下す
る。
【0057】(第5実施形態)次に、本発明に係る焦点
誤差検出装置の第5実施形態を、図14ないし図16を
用いて説明する。本実施形態に係る焦点誤差検出装置
は、第1実施形態に係る焦点誤差検出装置において信号
感度を向上する手法に関するものであり、第1実施形態
と同一部分については説明を省略または簡略化する。本
実施形態に係る焦点誤差検出装置は、回折素子14の代
わりに、サブビーム発生手段としての回折格子と光量変
化手段としてのくさびプリズムを備えた複合素子50を
用いていることを特徴とする。
【0058】図14(a)に複合素子50を光ディスク
1側から見た図を示す。点線で示した領域20、対物レ
ンズ16の有効径に対応する光ビーム入射領域であり、
回折格子51(サブビーム発生手段)とくさびプリズム
52(光量変化手段)が表面に形威されている。図14
(b)に示す複合素子50の側面図から判るように、く
さびプリズム52は、複合素子50の表面に対して傾斜
した入射面を有している。そのため、くさびプリlズム
52を通過する光ビームは傾斜方向に屈折が生じる。回
折格子51の回折方向をX方向、くさびプリズム52の
屈折方向をY方向に設定すると、往路の0次回折光であ
りかつ復路の±1次回折光とは異なる方向に屈折させる
ことができるので、不要回折光の入射が回避できる。
【0059】くさびプリズム52は、図14(a)に示
すように、回折格子51よりもX方向の大きさがやや大
きい矩形に形成され、回折による位置ずれが生じても光
ビームがはみ出さないようになっている。その結果、フ
ォーカス状態の変化が正確に検出できる。また、くさび
プリズム52は屈折により光ビームの進行方向を変える
ので、透過率を100%とすることが可能である。した
がって、第1実施形態に係る焦点誤差検出装置に比べ
て、光量変化を大きくすることができる。なお、FES
の信号極性が第1実施形態とは反転しているので、第2
実施形態と同様に受光部からスポットがはみ出したとき
の影響は小さい。
【0060】図15に示すように、光検出器18は5つ
の受光部31〜35で構成される。受光部31には、往
路の複合素子50の透過光でありかつ復路の回折格子5
1の+1次回折光であるスポットSPlが集光される。
受光部32には、往路の回折格子51の+1次回折光で
ありかつくさびプリズム52の屈折光であるスポットS
P2が集光される。受光部33には、往路の複合素子5
0の透過光でありかつ復路の複合素子50の透過光であ
るSP3が集光される。受光部34には、往路の回折格
子51の−1次回折光でありかつくさびプリズム52の
屈折光であるスポットSP4が集光される。受光部35
には、往路の複合素子50の透過光でありかつ復路の回
折格子51の−1次回折光であるスポットSP5が集光
される。したがって、上記5つの受光部31〜35に対
して5つのスポットが形成される。受光部31〜35の
出力信号をA〜Eで表すと、FESは差動増幅器54の
出力信号であり、FES=B−Dで演算される。スポッ
トSPl、SP5は、焦点誤差信号の検出には関係しな
い不要光であるが、くさびプリズム52の屈折方向を選
択することで、信号演算に利用するスポットSP2、S
P4と分離可能である。
【0061】次に、図16を用いて、本実施形態に係る
焦点誤差検出装置のFES検出の動作原理を説明する。
図16(a)〜(c)は、原理説明をするために図1の
光学系を簡略化し、復路光学系を展開して光ビームがデ
ィスクを透過するように表わしている。また、往路光学
系の複合素子50の回折格子51で発生した2つのサブ
ビームの一方のみを示している。
【0062】第1実施形態(図4)との違いは、サブビ
ーム発生手段(回折格子51)が光量変化手段(くさび
プリズム52)を兼ねていない点である。そのため、光
量変化手段についての設計の自由度を向上することがで
きる。
【0063】図16(a)、(d)は光ディスク1が対
物レンズ16の焦点にある場合、図16(b)、(e)
は光ディスク1が焦点より近くにある場合、図16
(c)、(f)は光デイスク1が焦点より遠くにある場
合を示している。本例の焦点誤差検出装置においても、
光ディスク1が対物レンズ16の焦点にある場合には、
往路光学系の回折格子51で発生した光ビーム53(斜
線領域)は、ほぼ全光量が復路光学系のくさびプリズム
52に入射し、さらにレンズ17で集光されて光検出器
18に入射する。これに対して、光ディスク1が焦点よ
り近くにある場合および光ディスク1が焦点より遠くに
ある場合には、往路光学系の回折格子51で発生した光
ビーム53は、X方向およびそれと直角のY方向に位置
ずれを生じ、一部の光量のみが復路光学系のくさびプリ
ズム52に入射し、その後レンズ17で集光されて光検
出器18に入射する。光ビーム53のうちくさびプリズ
ム52の領域内に入射した光量のみが屈折されて進行方
向が変化する。したがって、光ディスク1が焦点に位置
するときに屈折光量が最大となり、焦点に近い方向と焦
点から遠い方向のいずれの方向でも焦点からのずれが大
きいほど屈折光量が減少することになる。光ビーム53
とくさびプリズム52の重なりが無くなると屈折光量は
ゼロになる。
【0064】もう一方のサブビームについても同様に光
ディスク1の位置に応じて復路光学系でくさびプリズム
52(光量変化手段)で屈折する光量が変化する。2つ
のサブビームはメインビームの焦点位置に対して対称に
デフォーカスした位置に焦点を形成するようになってい
るので、これら2つのサブビームについてトータル光量
の差信号を演算することで、メインビームの焦点位置で
ゼロクロスするS字曲線状のFESが得られる。実際の
FES曲線は図8と同様な信号波形となる。
【0065】本実施の形態では、出力信号B、Dがサブ
ビームの焦点位置で最大となり、焦点からずれるほど小
さくなる。焦点からのずれが大きくなると、スポットS
P2、SP4が大きくなり過ぎて受光部32、34から
はみ出すことになるが、出力信号B、Dは元々小さくな
る方向に変化しているので影響は小さい。さらに、受光
部32、34からはみ出すより前に、光ビーム53が複
合素子50のくさびプリズム52に入射しなくなるよう
に設計すれば、受光部32、34からのスポットのはみ
出しは発生しなくなる。
【0066】(実施の形態6)次に、図17を用いて、
上記焦点誤差検出装置を超小型の光ピックアップ装置に
適用した場合の実施例を説明する。上記第1ないし第5
実施形態では、コリメータレンズ12から出射した平行
光を入射する、いわゆる無限系仕様の対物レンズ16を
用いた場合を例にとって説明したが、コリメータレンズ
12を省略した有限系仕様としても同じ効果が得られ
る。したがって、ここでは有限系仕様の対物レンズ11
6を使用している。また、装置の薄型化のために、光路
を折り曲げるプリズムミラー113を使用している。こ
の光ピックアップ装置100は、複合プリズム112が
接着固定され、サブマウント103を介して半導体レー
ザ111が搭載された基板表面に光検出器104、10
5が形成されたSi基板102と、スペーサ117を介
して回折素子114(表面に回折格子115a、115
bが形成されている)上に固定された対物レンズ116
が搭載されたプリズムミラー113の2つのブロックで
構成されており、Si基板102とプリズムミラー11
3が基板101上に固定されている。図示しない自動制
御機構により光ピックアップ装置100全体を焦点方向
とトラッキング方向に移動して制御がなされる。
【0067】以下に、その動作を説明する。半導体レー
ザ111から出射した光ビームは、複合プリズム112
の表面で一部反射してプリズムミラー113に向かう。
プリズムミラー113で反射した光ビームは、回折素子
114を通過して光ディスク1に集光される。回折素子
114に形成された回折格子115a、115bにより
メインビームの集光点に対して略対称にデフオーカスし
た2つのサブビームが形成される。光ディスク1からの
反射光は、回折素子114、プリズムミラー113を介
して複合プリズム112に戻る。複合プリズム112に
入射した光は、光検出器105でプッシュプル法により
トラッキング誤差信号が検出される。光検出器105の
表面では光ビームの一部が反射し、さらに複合プリズム
112で反射した後、光検出器104に入射し、第1な
いし第5実施形態で説明した手法により焦点誤差信号が
検出される。光検出器104に結像するように複合プリ
ズム112の形状と設置位置を設計すると、光検出器1
05上には、ある程度の大きさを有したスポットが形成
されるので、光検出器105を2分割した受光部で構成
すると、TESは通常のプッシュプル法で検出可能であ
る。また、RF信号は光検出器104でメインビームの
出力信号から検出する。
【0068】上記第1ないし第5実施形態で説明した手
法は、2つのサブビームについて、それぞれのトータル
光量を検出し差信号を演算することで焦点誤差信号を検
出するので、光ビームと光検出器の受光部との相対位置
精度を大幅に緩和可能である。その結果、本実施の形態
に示すような半導体レーザ111と光検出器104、1
05と複合プリズム112を一体化した集積構造による
超小型の光ピックアップ装置が、機械精度で組み立て可
能になる。
【0069】なお、以上の説明では、回折格子が設けら
れた回折素子と対物レンズが別部品で構成されている場
合で説明したが、図18(a)、(b)に示すように、
対物レンズ116の表面に回折格子115a、115b
を一体形成すれば、2つのパターンの光軸に対する対称
性が確保しやすいし、組立後の相対的な位置ずれが生じ
ないので、安定した焦点誤差検出が可能になる。図18
(a)は側面図、図18(b)は光ディスク1の反対側
から見た図である。回折格子115a、115bは対物
レンズ116の裏面または内部に設けても構わない。ま
た、集光手段としてグレーティングレンズや反射型グレ
ーティングレンズを用いると、マスク精度での回折格子
の形状精度や位置精度が実現できる。
【0070】また、半導体レーザとして波長が405n
m帯の青紫色半導体レーザを用いた光学系や、対物レン
ズとしてNA0.85程度の高NAのレンズや二枚組み
レンズを用いた光学系に対しても、本発明の焦点誤差検
出装置は適用可能である。
【0071】さらに、光ディスクとしてはRAMディス
クとして相変化媒体を例にして説明したが、光磁気媒体
にも適用可能であり、ピットで信号が記録されたROM
ディスクや、ROM領域とRAM領域の両方を備えたハ
イブリッド型ディスクに対しても適用可能であることは
言うまでも無い。
【0072】
【発明の効果】本発明では、2つのサブビームについ
て、それぞれトータル光量を検出し、それらの差信号を
演算することで焦点誤差信号が検出できる。したがっ
て、光検出器に分割線を設ける必要が無く受光部内にビ
ームが入射しているだけでよいので、光検出器の光軸垂
直面内での微調整が不要になる。
【0073】また、サブビーム発生手段として回折素子
を用いているので、2つのサブビーム(+1次回折光と
−1次回折光)はメインビームの集光点に対して略対称
なデフォーカス位置に集束することになり、メインビー
ムの集光点でゼロクロスするFESが自動的に形成され
る。したがって、光検出器の光軸方向の調整が不要にな
る。その結果、光軸方向の調整用光学部品が不要であ
り、光学系の構成が簡素化され、小型化が可能になる。
【0074】また、光量変化手段により焦点誤差を光量
変化に変換して焦点誤差信号を生成しているので、焦点
誤差の検出にピット信号が不要になる。その結果、RA
Mディスクに対してサンプルサーボ方式のようなピット
を設けた特殊領域が不要になり、記録容量の低下が生じ
ないし、特殊フォーマットが不要なので光ディスクの製
造コストが安価になる。さらに、サンプルサーボでは無
く連続サーボが可能になり、サーボの精度が高くなる。
また、変調度を測定するためのエンべロープ検波回路の
ような特殊回路が不要であり、装置回路のコストも低価
格で済む。
【0075】さらに、サブビームは光ビームの1部領域
から形成されるのでメインビームと比較して集光され
ず、さらにデフォーカス状態となっているので、ピット
の影響や隣接トラックの影響を受けずに焦点誤差信号が
検出可能である。
【0076】加えて、ピット信号の変調度を利用しない
ので、サブビームの焦点深度と無関係に焦点引込み範囲
が設計できる。
【0077】光量変化手段の形状をサブビーム発生手段
の形状よりも大きくした場合には、復路光学系でのサブ
ビームのはみ出しが小さくなり、フォーカス状態の変化
が正確に検出できるようになる。
【0078】焦点引込み範囲の判別信号を出力するよう
にした場合には、焦点誤差信号にセカンドゼロクロスが
発生していても、その影響を除去して確実な焦点引き込
みが可能になる。
【0079】対物レンズ等の集光手段をサブビーム発生
手段および光量変化手段と一体化した場合には、2つの
パターンの光軸に対する対称性が確保しやすいし、組立
後の相対的な位置ずれが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る光ピックアップ装置の構成
を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る光ピックアップ装置に備え
られる回折素子14上の回折格子15a、15bの形状
を説明する図である。
【図3】第1実施形態に係る光ピックアップ装置に備え
られる光検出器18上の受光部31〜35の配置とスポ
ットSPl〜SP9との位置関係および焦点誤差信号の
演算回路を説明する図である。
【図4】第1実施形態に係る光ピックアップ装置の焦点
誤差信号検出の原理を説明する図である。
【図5】第1実施形態に係る光ピックアップ装置から得
られる焦点誤差信号波形と焦点誤差の関係を説明する図
である。
【図6】第2実施形態に係る光ピックアップ装置に備え
られる光検出器18上の受光部31〜35の配置とスポ
ットSPl〜SP9との位置関係および焦点誤差信号の
演算回路を説明する図である。
【図7】第2実施形態に係る光ピックアップ装置の焦点
誤差信号検出の原理を説明する図である。
【図8】第2実施形態に係る光ピックアップ装置から得
られる焦点誤差信号波形と焦点誤差の関係を説明する図
である。
【図9】第3実施形態に係る光ピックアップ装置から得
られる焦点引き込み範囲判別信号波形と誤差信号波形お
よび焦点誤差との関係を説明する図である。
【図10】焦点引き込み範囲判別手段の構成を説明する
図である。
【図11】第4実施形態に係る光ピックアップ装置に備
えられる複合素子40上の回折格子41と振幅フィルタ
ー42の形状を説明する図である。
【図12】第4実施形態に係る光ピックアップ装置に備
えられる光検出器18上の受光部31〜35の配置とス
ポットSPl〜SP5との位置関係および焦点誤差信号
の演算回路を説明する図である。
【図13】第4実施形態に係る光ピックアップ装置の焦
点誤差信号検出の原理を説明する図である。
【図14】第5実施形態に係る光ピックアップ装置に備
えられる複合素子50上の回折格子51とくさびプリズ
ム52の形状を説明する図である。
【図15】第5実施形態に係る光ピックアップ装置に備
えられる光検出器18上の受光部31〜35の配置とス
ポットSPl〜SP5との位置関係および焦点誤差信号
の演算回路を説明する図である。
【図16】第5実施形態に係る光ピックアップ装置の焦
点誤差信号検出の原理を説明する図である。
【図17】第6実施形態に係る光ピックアップ装置の構
成を説明する図である。
【図18】本発明の光ピックアップ装置に用いられる集
光手段の変形例を説明する図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 11 半導体レーザ 12 コリメータレンズ 13 ビームスプリッタ 14 回折素子 15a、15b 回折格子 16 対物レンズ 17 レンズ 18 光検出器 20 受光領域 21 差動増幅器 31〜35 受光部 SPl〜SP9 スポット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清岡 千晶 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5D118 AA06 AA07 AA14 BA01 CA22 CD06 CF02 CG04 CG14 CG24 DA33 DA42 DB09 DB13 FB16 5D119 AA36 AA38 AA39 BA01 DA12 EA03 EB12 EC40 JA22 JA24 LB03 5D789 AA36 AA38 AA39 BA01 DA12 EA03 EB12 EC40 JA22 JA24 LB03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出射した光ビームを集光手段に
    より情報媒体に集光する往路光学系と、上記情報媒体で
    反射した光ビームを上記集光手段より光検出手段に導い
    て信号を生成する復路光学系とで構成される焦点誤差検
    出装置において、 上記往路光学系に、メインビームの集光点に対して略対
    称なデフォーカス位置に集束する2つのサブビームを発
    生するサブビーム発生手段を備え、 上記復路光学系に、上記情報媒体で反射した光ビームに
    光量変化を与える光量変化手段と、当該光量変化手段を
    通過した上記2つのサブビームの光量を独立して検出す
    る2つの受光部を有する光検出手段と、上記2つの受光
    部からの出力信号の差信号を出力する信号演算手段とを
    備えたことを特徴とする焦点誤差検出装置。
  2. 【請求項2】 上記サブビーム発生手段が回折格子で構
    成され、かつ、上記光量変化手段を兼ねることを特徴と
    する請求項1に記載の焦点誤差検出装置。
  3. 【請求項3】 上記サブビーム発生手段が回折格子で構
    成され、上記光量変化手段が振幅フィルターで構成され
    ることを特徴とする請求項1に記載の焦点誤差検出装
    置。
  4. 【請求項4】 上記サブビーム発生手段が回折格子で構
    成され、上記光量変化手段が散乱フィルターで構成され
    ることを特徴とする請求項1に記載の焦点誤差検出装
    置。
  5. 【請求項5】 上記サブビーム発生手段が回折格子で構
    成され、上記光量変化手段がくさびプリズムで構成され
    ることを特徴とする請求項1に記載の焦点誤差検出装
    置。
  6. 【請求項6】 上記サブビーム発生手段を構成する回折
    格子が、当該回折格子の回折方向を長辺とする矩形に形
    成され、かつ、上記メインビームの光軸を含まず、当該
    メインビームの光軸に対して点対称の位置に配置される
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項5に記載の焦点
    誤差検出装置。
  7. 【請求項7】 上記光検出手段として、上記光量変化手
    段で回折した2つのサブビームを2つの受光部で検出す
    るものを備えたことを特徴とする請求項1に記載の焦点
    誤差検出装置。
  8. 【請求項8】 上記光検出手段として、上記光量変化手
    段を透過した2つのサブビームを2つの受光部で検出す
    るものを備えたことを特徴とする請求項1に記載の焦点
    誤差検出装置。
  9. 【請求項9】 光源から出射した光ビームを集光手段に
    より情報媒体に集光する往路光学系と、上記情報媒体で
    反射した光ビームを上記集光手段より光検出手段に導い
    て信号を生成する復路光学系とで構成される焦点誤差検
    出装置において、 上記往路光学系に、メインビームの集光点に対して略対
    称なデフォーカス位置に集束する2つのサブビームを発
    生するサブビーム発生手段を備え、 上記復路光学系に、上記情報媒体を反射した光ビームに
    光量変化を与える光量変化手段と、当該光量変化手段を
    通過した2つのサブビームの光量を独立して検出する2
    つの受光部及び上記情報媒体で反射したメインビームの
    光量を検出する受光部を備えた光検出手段と、上記2つ
    のサブビームの光量を独立して検出する2つの受光部の
    出力信号の差信号を出力する信号演算手段と、メインビ
    ームの出力信号を所定の閾値レベルと比較して判別信号
    を出力する焦点引込み範囲判別手段とを備えたことを特
    徴とする焦点誤差検出装置。
  10. 【請求項10】 上記集光手段が、上記サブビーム発生
    手段及び上記光量変化手段と一体化して構成されること
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載
    の焦点誤差検出装置。
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