JP2003242496A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体

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JP2003242496A
JP2003242496A JP2002044493A JP2002044493A JP2003242496A JP 2003242496 A JP2003242496 A JP 2003242496A JP 2002044493 A JP2002044493 A JP 2002044493A JP 2002044493 A JP2002044493 A JP 2002044493A JP 2003242496 A JP2003242496 A JP 2003242496A
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image
area
cutout
areas
remaining
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JP2002044493A
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English (en)
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Tatsuya Hosoda
達矢 細田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素材に対応する切り絵を容易に作成する。 【解決手段】 画像処理装置は、切り絵を構成する画図
領域が画定された切り絵画像を生成するための装置であ
る。RAM11は、切り絵画像の素材となる原画像を記
憶する。CPU10は、原画像中の輪郭線によって画定
される複数の領域のうち一部の領域を画図領域として指
定した領域指定画像を生成する。さらに、CPU10
は、領域指定画像に含まれるすべての画図領域がひとつ
の連続した領域となるように画図領域同士を連結して、
上記切り絵画像を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像を処理するため
の技術に関し、特に、所定の画像からこれに対応する切
り絵画像を生成するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】芸術および美術の分野に属する創作物と
して切り絵が知られている。この切り絵は、所定の形状
に切り取った用紙を、この用紙とは異なる色の用紙(以
下、「台紙」という)に貼り付けたものである。ある対
象物を素材(題材)とした切り絵は、例えば以下の手順
により作成される。いま、図6に示した対象物(ここで
は「オレンジ」と「カップ」)を素材として切り絵を作
成する場合を想定する。この場合、まず、これらの対象
物の輪郭線を白色の用紙に描くとともに、図15に示す
ように、この輪郭線で囲まれた領域を黒色にて塗り潰
す。次いで、図16に示すように、この用紙(以下、
「切り絵用紙P」という)を黒色の部分Pbと白色の部
分Pwとに切り分ける。このうち黒色の部分Pbを、予
め用意された白色の台紙に貼り付けることによって、図
6に示した対象物を素材とした切り絵が完成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た切り絵の作成方法においては、素材となる物を見なが
らこれに対応する輪郭線を鉛筆などの筆記具によって用
紙に描くという極めて煩雑で困難な作業が不可欠とな
る。また、切り絵用紙Pを裁断したときに、黒色の部分
Pbが複数に分離する場合がある。例えば、図16に示
したように、素材のうち「オレンジ」に対応する部分P
bと「カップ」に対応する部分Pbとが分離するといっ
た具合である。かかる場合には、各部分Pbを台紙にお
ける所期の位置に貼り付けるには相当の労力が必要とさ
れる。このように、従来の方法で切り絵を作成するには
種々の困難が伴なうという問題があり、切り絵の普及を
妨げる一因ともなっていた。
【0004】本発明は、以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、素材に対応
する切り絵を容易に作成することができる画像処理装置
および画像処理方法、この方法を実現するためのプログ
ラム、ならびにこのプログラムを記録した記録媒体を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、切り絵を構成する画図領域が画定された
切り絵画像を生成する画像処理装置において、前記切り
絵画像の素材となる原画像を記憶する記憶手段と、前記
原画像中の輪郭線によって画定される複数の領域のうち
一部の領域を画図領域として指定した領域指定画像を生
成する領域指定画像生成手段と、前記領域指定画像に含
まれる相互に離間した複数の画図領域のうち少なくとも
一の画図領域と他の画図領域とを連結して前記切り絵画
像を生成する切り絵画像生成手段とを具備することを特
徴としている。
【0006】この発明によれば、原画像から切り絵画像
が作成されるため、素材となる対象物を見ながらこれに
対応する切り絵画像を用紙に描くといった煩雑な作業を
不要とすることができる。また、切り絵画像においては
少なくとも一の画図領域と他の画図領域とが連結されて
いるから、この切り絵画像が形成された切り絵用紙を裁
断したときに、画図領域に対応する個々の部分の数(部
品数)を減らすことができる。したがって、この画図領
域に対応する部分を台紙に張り付ける作業を容易に行な
うことができる。
【0007】なお、上記発明における前記切り絵画像生
成手段は、前記領域指定画像に含まれるすべての画図領
域がひとつの連続した領域となるように画図領域同士を
連結するものであることが望ましい。こうすれば、画図
領域に対応する部分を台紙に貼り付ける作業をいっそう
容易に行なうことができる。
【0008】また、前記切り絵画像生成手段が、さら
に、前記領域指定画像の前記画図領域以外の領域である
複数の残余領域のうち少なくとも一の残余領域と他の残
余領域とを連結するようにしてもよい。こうすれば、切
り絵用紙を裁断して得られる残余領域に対応する部分の
数を減らすことができる。したがって、この部分を片付
ける労力が軽減される。ここで、前記切り絵画像生成手
段が、前記領域指定画像に含まれるすべての残余領域が
ひとつの連続した領域となるように残余領域同士を連結
するものとすれば、さらに労力を軽減することができ
る。
【0009】本発明における前記領域指定画像生成手段
が、前記領域指定画像を包囲する枠の画像であって画図
領域に指定されたものを当該領域指定画像に含ませるよ
うにしてもよい。こうすれば、画図領域同士を連結する
ことが容易になるとともに、額縁に対応する部分を含む
見栄えのよい切り絵を作成することができる。
【0010】また、前記領域指定画像生成手段が、前記
原画像に含まれる輪郭線を抽出する輪郭線抽出手段と、
前記輪郭線によって画定される複数の領域のうち利用者
によって選択された1以上の領域を画図領域に指定して
前記領域指定画像を生成する画図領域指定手段とを有す
る構成も望ましい。こうすれば、原画像の輪郭線によっ
て画定される領域のうち画図領域となるべき領域を利用
者が任意に選択することができるから、利用者の意に沿
った切り絵を作成することができる。
【0011】さらに、前記切り絵画像を表示装置に表示
させる表示制御手段を具備する構成とすれば、利用者が
切り絵画像を視認してその内容を確認することができ
る。また、指示された画像を所定の用紙に印刷する印刷
装置に対し、前記切り絵画像生成手段によって生成され
た前記切り絵画像を指示する印刷制御手段を具備する構
成としてもよい。
【0012】上記課題を解決するため、本発明に係る画
像処理方法は、切り絵を構成する画図領域が画定された
切り絵画像の素材となる原画像を記憶した記憶手段を備
えるコンピュータが、前記原画像中の輪郭線によって画
定される複数の領域のうち一部の領域を画図領域として
指定した領域指定画像を生成し、前記領域指定画像に含
まれる相互に離間した複数の画図領域のうち少なくとも
一の画図領域と他の画図領域とを連結して前記切り絵画
像を生成することを特徴としている。この方法によれ
ば、画図領域が連結されて切り絵画像が生成されるよう
になっているため、上述した画像処理装置と同様の理由
により、切り絵を容易に作成することができるという効
果が得られる。
【0013】また、本発明はコンピュータによって実行
されるプログラムとしても実施可能である。すなわち、
このプログラムは、切り絵を構成する画図領域が画定さ
れた切り絵画像の素材となる原画像を記憶する記憶手段
を備えたコンピュータを、前記原画像中の輪郭線によっ
て画定される複数の領域のうち一部の領域を画図領域と
して指定した領域指定画像を生成する領域指定画像生成
手段と、前記領域指定画像に含まれる相互に離間した複
数の画図領域のうち少なくとも一の画図領域と他の画図
領域とを連結して前記切り絵画像を生成する切り絵画像
生成手段として機能させるものである。コンピュータが
このプログラムを実行することにより、上述した画像処
理装置と同様の効果が得られる。
【0014】このプログラムにおいては、前記切り絵画
像生成手段が、前記領域指定画像に含まれるすべての画
図領域がひとつの連続した領域となるように画図領域同
士を連結するものとしてもよい。また、前記切り絵画像
生成手段が、前記領域指定画像の前記残余領域以外の領
域である複数の残余領域のうち少なくとも一の残余領域
と他の残余領域とを連結するものとしてもよいし、さら
には、前記領域指定画像に含まれるすべての残余領域が
ひとつの連続した領域となるように残余領域同士を連結
するものとしてもよい。
【0015】また、本発明は、上記プログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても実施さ
れる。この記録媒体としては、例えば、フロッピー(登
録商標)ディスクやCD−ROMなどの可搬型の記録媒
体が考えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発
明の一態様を示すものであり、この発明を限定するもの
ではなく、本発明の範囲内で任意に変更可能である。
【0017】本発明に係る画像処理装置は、素材となる
特定の画像(以下、「原画像」という)から、これに対
応する切り絵画像を生成するための装置である。この切
り絵画像は、「画図領域」と「残余領域」とからなる。
このうち画図領域は、素材の輪郭線を反映した形状を有
し、台紙に貼り付けられて切り絵を構成する部分に対応
する領域である。すなわち、図15において黒色で塗り
潰された部分Pbが画図領域に相当する。これに対し、
残余領域は、画図領域から切り離される部分、すなわち
切り絵を構成しない部分であって、図15において塗り
潰されていない部分Pwに相当する。
【0018】この切り絵画像は、例えばプリンタによっ
て所定の用紙に印刷される。利用者は、この印刷後の用
紙(以下、「切り絵用紙」という)を、ハサミなどによ
って画図領域と残余領域とに切り分け、このうちの画図
領域を所定の台紙に貼り付ける。これにより、素材に対
応した切り絵が完成するのである。
【0019】<A:実施形態の構成>まず、図1を参照
して本実施形態の構成を説明する。本実施形態に係る画
像処理装置は、後述する切り絵作成プログラムをパーソ
ナルコンピュータなどの情報処理装置にインストールす
ることによって構成される。図1に示すように、この画
像処理装置は、CPU(Central Processing Unit)1
0、RAM(Random Access Memory)11、ハードディ
スク装置12、入力装置13、スキャナ14、表示装置
15およびプリンタ16を有する。これらの構成要素
は、それぞれシステムバス18に接続されている。
【0020】CPU10は、システムバス18を介して
接続された各部との間でデータの授受を行ない、この画
像処理装置の制御中枢として機能する。RAM11(記
憶手段)は、CPU10によって主記憶として使用され
る記憶装置である。具体的には、RAM11は、ハード
ディスク装置12から転送されたプログラムが格納され
る記憶エリアや、原画像その他の画像を表す画像データ
が格納される記憶エリアを有する。ハードディスク装置
12は、OS(Operating System)やアプリケーション
プログラムといった各種のプログラム、およびこれらの
プログラムが実行されるときに使用される各種のデータ
を記憶する。本実施形態におけるハードディスク装置1
2は、切り絵作成プログラムをアプリケーションプログ
ラムとして記憶している。この切り絵作成プログラム
は、原画像から切り絵画像を生成するためのプログラム
である。
【0021】入力装置13は、例えばマウスなどのポイ
ンティングデバイスと、文字や記号を入力するためのキ
ーボードとを備え、利用者によって操作が与えられると
その操作に応じた信号をCPU10に出力する。
【0022】スキャナ14は、原稿に印刷された画像
(例えば写真やイラストなど)を原画像として取り込む
ための手段である。すなわち、スキャナ14は、原稿が
載置される原稿台と、この原稿に光を照射する光源と、
原稿からの反射光量に応じたアナログ信号を出力する撮
像素子と、この信号をデジタル信号に変換するA/D
(Analog / Digital)変換器とを備える。CPU10
は、このスキャナ14によって生成されたデジタル信号
に基づいて画像データを生成する。こうして生成された
画像データが原画像を表す画像データとしてRAM11
に格納される。
【0023】プリンタ16は、例えばレーザー方式やイ
ンクジェット方式などの印刷装置であり、CPU10か
ら画像データを受信すると、この画像データが表す画像
を所定の用紙に印刷する。本実施形態においては、CP
U10によって生成された切り絵画像が、プリンタ16
によって所定の用紙に印刷される。
【0024】表示装置15は、CRT(Cathode Ray Tu
be)や液晶表示パネルなどを備え、CPU10による制
御のもとに各種の画像を表示する。具体的には、原画像
や切り絵画像が表示装置15に表示される。さらに、表
示装置15はポインタを表示する。利用者は、入力装置
13を操作してポインタの位置を移動させることによ
り、表示装置15によって表示された画像のうちいずれ
かの位置をCPU10に対して指示することができる。
【0025】<B:実施形態の動作>次に、本実施形態
に係る画像処理装置の動作を説明する。まず、利用者に
よって入力装置13に所定の操作がなされ、切り絵作成
プログラムを起動すべき旨の指示が与えられると、CP
U10は、ハードディスク装置12に格納された切り絵
作成プログラムをRAM11に転送する。以後、CPU
10はこの切り絵プログラムを実行する。図2は、この
切り絵プログラムのメインルーチンを示すフローチャー
トである。
【0026】図2に示すように、CPU10は、まず、
原画像G1を取り込むための処理を実行する(ステップ
S1)。すなわち、CPU10は、スキャナ14に対し
て原稿を読み取るべき旨の指示を与える。この指示を受
信すると、スキャナ14は、原稿台に載置された原稿の
画像を読み取り、その画像に対応するデジタル信号を出
力する。CPU10は、このデジタル信号に基づいて原
画像G1の画像データを生成する。さらに、CPU10
は、この画像データをRAM11に格納するとともに表
示装置15に出力する。この結果、図6に示すように、
スキャナ14によって取り込まれた原画像G1が表示装
置15に表示されることとなる。なお、本実施形態にお
いては、図6に示すように、「オレンジ」と「カップ」
とが横方向に並べられた画像が原画像G1として取り込
まれた場合を想定する。
【0027】次に、CPU10は、原画像G1を複数の
領域に区分するための処理を実行する(ステップS
2)。すなわち、CPU10は、原画像G1のうち色成
分値(画素値)の差が所定範囲内にある領域を単一の領
域として認識することにより、色成分値が近似する領域
ごとに原画像G1を区分した画像を表す画像データを生
成し、この画像データをRAM11に格納する。続い
て、CPU10は、この画像に含まれる各領域の輪郭線
を抽出する。輪郭線の抽出にはエッジ処理といった公知
の各種画像処理技術を用いることができる。次いで、C
PU10は、上述した複数の領域と各領域の輪郭線とか
らなる画像(図7参照)を表す画像データを生成してR
AM11に格納する。以下では、ステップS2の処理に
よって得られた画像、すなわち原画像G1を複数の領域
に区分した画像を「領域区分画像G2」という。
【0028】次に、CPU10は、領域区分画像G2に
含まれる複数の領域(すなわち輪郭線によって画定され
る複数の領域)のうち画図領域となるべき領域を指定す
るための処理を行なう(ステップS3)。具体的には、
CPU10は、領域区分画像G2に含まれる複数の領域
のうち、利用者によって選択された領域を画図領域とし
て指定するとともに、この領域を黒色にて塗り潰された
ものとする。
【0029】図3は、この画図領域指定処理の内容を示
すフローチャートである。同図に示すように、まず、C
PU10は、領域区分画像G2に含まれるすべての領域
を残余領域として指定する(ステップS301)。次い
で、CPU10は、この領域区分画像G2の画像データ
を表示装置15に出力する(ステップS302)。この
結果、表示装置15には、図6に示した原画像G1に代
えて、図7に示す領域区分画像G2が表示されることと
なる。
【0030】続いて、CPU10は、利用者によってい
ずれかの領域が選択されたか否かを判定する(ステップ
S303)。すなわち、利用者は、第1に、入力装置1
3のマウスを操作することによって表示装置15に表示
されたポインタを移動させ、第2に、マウスをクリック
することによってその時点のポインタの位置に対応する
領域を選択することができる。CPU10は、この一連
の操作がなされたか否かを入力装置13からの信号に基
づいて判定するのである。
【0031】いずれかの領域が選択されたと判定した場
合、CPU10は、その領域について「画図領域」と
「残余領域」とを反転させる処理を行なう(ステップS
304ないしS306)。すなわち、まず、CPU10
は、選択された領域が画図領域であるか否かを判定する
(ステップS304)。この結果、画図領域であると判
定すると、CPU10は、その領域を残余領域に変更す
るとともに、表示された領域区分画像G2のうちステッ
プS303において選択された領域を黒色で塗り潰す
(ステップS305)。これに対し、画図領域でない
(すなわち残余領域である)と判定すると、CPU10
は、その領域を画図領域に変更するとともに、表示され
た領域区分画像G2のうち当該領域の塗り潰しを解消す
る(ステップS306)。ただし、ステップS301に
おいてはすべての領域が残余領域として指定されている
から、その直後に実行されるステップS304において
は、いずれの領域が選択されたとしても当該領域が残余
領域と判定される。いま、ステップS304において、
図8(a)に示す領域区分画像G2(図7に示したも
の)のうち「オレンジ」に対応する領域Aa1が選択さ
れたものとする。この場合、領域Aa1が画図領域とし
て指定されるとともに、図8(b)に示すように、この
領域Aa1が黒色で塗り潰された画像が表示装置15に
表示される。
【0032】一方、ステップS303において領域が指
示されていないと判定し、またはステップS305もし
くはS306の処理を完了すると、CPU10は、画図
領域の指定が確定したか否かを判定する(ステップS3
07)。ここで、すべての画図領域の指定が完了する
と、利用者は、入力装置13に所定の操作を行なうこと
によって画図領域の指定を確定することができる。ステ
ップS307においてこの確定が未だされていないと判
定した場合、CPU10は処理をステップS303に移
行させる。この結果、画図領域の指定が確定されるまで
の間、利用者がいずれかの領域を選択するたびにその領
域が画図領域とされるか残余領域とされるかが交互に切
り換わることとなる。一方、ステップS307の判定に
おいて画図領域の指定が確定したと判定すると、CPU
10は、領域区分画像G2内の各領域が画図領域または
残余領域のいずれかに指定された画像(以下、「領域指
定画像G3」という)を表す画像データをRAM11に
格納する(ステップS308)。なお、ここでは、図8
(c)に示すように、「オレンジ」に対応する領域と、
「カップ」の外壁面に対応する領域とが画図領域として
指定された段階で、画図領域の指定が確定されたものと
する。このように、CPU10が画図領域指定処理を実
行することによって、原画像G1に含まれる複数の領域
のうち一部の領域が画図領域として指定された領域指定
画像G3を生成する手段が構成される。
【0033】この画図領域指定処理が終了すると、CP
U10は、図2に示す枠追加処理を実行する(ステップ
S4)。すなわち、CPU10は、ステップS3によっ
て得られた領域指定画像G3に対し、当該領域指定画像
G3を包囲する枠であって画図領域に指定されたものを
追加し、これにより得られた領域指定画像G3を表す画
像データを生成する。さらに、CPU10は、生成した
画像データをRAM11に格納するとともに表示装置1
5に出力する。この結果、図9(a)に示す領域指定画
像G3(図8(c)に示したもの)は、図9(b)に示
すように、画図領域に相当する枠が追加された領域指定
画像G3に更新されることとなる。
【0034】次いで、CPU10は、領域指定画像G3
に含まれる複数の画図領域を連結してひとつの画図領域
とするための処理と、複数の残余領域を連結してひとつ
の残余領域とするための処理を実行する。このうち前者
に係る処理が図2のステップS5に示す画図領域連結処
理であり、後者に係る処理が図2のステップS6に示す
残余領域連結処理である。これらの処理を行なうのは、
切り絵用紙を画図領域と残余領域とに切り分けたとき
に、画図領域が複数の部分に分離するのを避け、かつ残
余領域が複数の部分に分離するのを避けるためである。
【0035】図4は、画図領域連結処理(ステップS
5)の内容を表すフローチャートである。同図に示すよ
うに、CPU10は、まず、他の画図領域から離間して
いる画図領域(以下、「孤立画図領域」という)が領域
指定画像G3に含まれているか否かを判定する(ステッ
プS501)。ここで、孤立画図領域が存在すると判定
した場合、CPU10は、孤立画図領域を他の画図領域
に連結するための処理を実行する(ステップS502な
いしS506)。以下、この一連の処理について詳述す
る。
【0036】まず、CPU10は、利用者によっていず
れかの孤立画図領域が選択されるまで待機する(ステッ
プS502)。この選択がなされると、CPU10は、
このときのポインタの位置(座標)をRAM11に記憶
させるとともに、いずれかの領域がさらに選択されるま
で待機する(ステップS503)。この選択がなされる
と、CPU10は、このときのポインタの位置をRAM
11に記憶させるとともに、ステップS502において
選択された画図領域とステップS503において選択さ
れた領域とが異なるか否かを判定する(ステップS50
4)。ここで、選択された領域が同一であれば領域を連
結する処理を行なうことができない。したがってこの場
合、CPU10は処理をステップS503に移行させ、
再度いずれかの領域が選択されるまで待機する。
【0037】これに対し、ステップS504において両
領域が異なっていると判定した場合、CPU10は、ス
テップS503において選択された領域が画図領域であ
るか否かを判定する(ステップS505)。ここで、ス
テップS503において選択された領域が残余領域であ
る場合には、ステップS501において選択された孤立
画図領域を連結することができない。したがってこの場
合、CPU10は処理をステップS503に移行させ、
再度いずれかの領域が選択されるまで待機する。
【0038】一方、ステップS503で選択された領域
が画図領域であると判定した場合、CPU10は、選択
された画図領域同士を連結する処理を行なう(ステップ
S506)。すなわち、CPU10は、ステップS50
1において孤立画図領域を選択したときのポインタの位
置と、ステップS503において領域を選択したときの
ポインタの位置とを最短距離で結ぶ帯状部を領域指定画
像G3に含ませて、この画像を表す画像データを生成す
る。この帯状部は、一定の幅を有する帯状の領域であっ
て画図領域に指定されている。さらに、CPU10は、
この画像を表す画像データをRAM11に格納するとと
もに表示装置15に出力する。
【0039】いま、図10(a)に示す領域指定画像G
3(図9に示したもの)のうち、画図領域内の点Pa1
(「×」で示された点)がステップS502において指
示され、さらに他の画図領域内の点Pa2がステップS
503において指示された場合を想定する。この場合、
図10(a)に示された領域指定画像G3に対して、点
Pa1と点Pa2とを最短距離で連結する帯状部が追加
される結果、表示装置15による表示画像は図10
(b)に示す内容に変更される。すなわち、同図に示す
ように、「オレンジ」に対応する画図領域と「カップ」
に対応する画図領域とが連結されて、連続するひとつの
画図領域が形成されることとなる。
【0040】一方、CPU10は、ステップS502な
いしS506に示した一連の処理を孤立画図領域がなく
なるまで繰り返す。一方、領域指定画像G3内のすべて
の画図領域が連結されて連続したひとつの画図領域とな
った場合、すなわち他の画図領域から離間した画図領域
がなくなった場合(ステップS501;No)、CPU
10は、画図領域連結処理を終了する。
【0041】具体的には、図10(b)に示した領域指
定画像G3においては、未だ「枠」に対応する画図領域
が他の画図領域から離間している。このため、ステップ
S501における判断結果は「Yes」となり、ステッ
プS502ないしS506の処理が繰り返される。い
ま、図10(b)における点Pa3がステップS502
において指示され、「枠」に対応する画図領域内の点P
a4がステップS503において指示されたものとす
る。この場合、両点を連結する帯状部が追加され、表示
装置15に表示される画像は図10(c)に示す内容に
更新される。さらに、この連結処理によって孤立画図領
域はなくなったので、ステップS501における判断結
果は「No」となって画図領域連結処理が終了される。
【0042】次に、CPU10は、図5に示す残余領域
連結処理を実行する(図2のステップS6)。図5に示
すように、CPU10は、まず、その時点において他の
残余領域から離間している残余領域(以下、「孤立残余
領域」という)が領域指定画像G3に含まれているか否
かを判定する(ステップS601)。ここにいう孤立残
余領域には、画図領域指定処理(図2のステップS3)
の終了時において他の残余領域から離間していた残余領
域のみならず、画図領域連結処理(図2のステップS
5)において画図領域同士が連結されることによって、
新たに他の残余領域から孤立することとなった残余領域
も含む。ステップS601において孤立残余領域が存在
すると判定した場合、CPU10は、図4に示した画図
領域同士を連結する処理(ステップS502ないしS5
06)と同様の手順で、孤立残余領域を他の残余領域に
連結するための処理を実行する(ステップS602ない
しS606)。以下、この処理について説明する。
【0043】まず、利用者によっていずれかの孤立残余
領域が選択されたことを契機として(ステップS60
2;Yes)、CPU10は、このときのポインタの位
置をRAM11に記憶させる。次いで、さらにいずれか
の領域が選択されたことを契機として(ステップS60
3;Yes)、CPU10は、このときのポインタの位
置をRAM11に記憶させる。このステップS603に
おいて選択された領域と先のステップS602において
選択された残余領域とが同一である場合(ステップS6
04;No)、またはステップS603において選択さ
れた領域が残余領域でない場合(ステップS605;N
o)、CPU10は、処理をステップS603に移行さ
せて再度いずれかの領域が選択されるまで待機する。
【0044】ステップS603において選択された領域
が、ステップS602において選択された残余領域とは
異なる残余領域である場合(ステップS604およびス
テップS605;Yes)、CPU10は、双方の残余
領域を連結するための処理を行なう(ステップS60
6)。すなわち、CPU10は、ステップS602にお
いて孤立残余領域が選択されたときのポインタの位置
と、ステップS603において領域が選択されたときの
ポインタの位置とを最短距離で結ぶ帯状部を領域指定画
像G3に含ませた画像の画像データを生成する。この帯
状部は、一定の幅を有するとともに残余領域に指定され
ている。さらに、CPU10は、この画像データをRA
M11に格納するとともに表示装置15に出力する。
【0045】いま、図11(a)に示す領域指定画像G
3(図10(c)に示したもの)のうち、残余領域内の
点Pb1がステップS602において指示され、さらに
他の残余領域内の点Pb2がステップS603において
指示されたものとする。この場合、点Pb1と点Pb2
とを連結する帯状部が残余領域として追加されて、表示
装置15による表示画像は図11(b)に示す内容に更
新される。
【0046】ところで、残余領域の連結位置によって
は、図4に示した処理によって一連の領域となっていた
画図領域が、残余領域たる帯状部によって複数の領域に
分断されることもあり得る。このため、CPU10は、
ステップS606の連結処理の後に、いずれかの画図領
域が新たに孤立することとなったか否かを判定する(ス
テップS607)。この結果、孤立画図領域が発生した
と判定すると、CPU10は、ステップS606におけ
る連結を取消すための処理を行なう(ステップS60
8)。すなわち、CPU10は、直前の連結処理(ステ
ップS606)において追加した帯状部を除外した画像
の画像データを生成し、この画像データをRAM11に
格納するとともに表示装置15に出力する。さらに、C
PU10は、処理をステップS601に移行させ、ステ
ップS602ないしS606の処理を繰り返す。一方、
ステップS607において新たな孤立画図領域が発生し
ていないと判定すると、ステップS606において得ら
れた画像データを表示装置15に出力するとともに、処
理をステップS601に移行させる。この結果、ステッ
プS606における残余領域の連結が確定することとな
る。
【0047】一方、CPU10は、ステップS602な
いしS607に示した一連の処理を孤立残余領域がなく
なるまで繰り返す。一方、孤立残余領域がなくなった場
合、すなわち領域指定画像G3内のすべての残余領域が
連続したひとつの画図領域となった場合(ステップS6
01;No)、CPU10は、残余領域連結処理を終了
する。
【0048】具体的には、図11(b)に示した領域指
定画像G3においては、未だ「カップ」における「取っ
手」の内側部分に相当する残余領域が、外側部分に相当
する残余領域から離間しているため、ステップS601
における判断結果は「Yes」となる。ここで、図11
(b)における点Pb3と点Pb4とが順次指示される
と、双方の点を連結する帯状部が追加され、表示装置1
5による表示画像は図11(c)に示す内容に更新され
る。この画像が得られた段階で孤立残余領域はなくなっ
たので、ステップS601における判定結果は「No」
となって残余領域連結処理が終了する。
【0049】上述した残余領域連結処理が終了すると、
CPU10は、図2に示す切り絵画像確定処理を実行す
る(ステップS7)。この切り絵画像確定処理は、領域
指定画像G3に含まれる枠のうちハサミで切りはじめる
部分に切欠部分を含ませるための処理である。すなわ
ち、CPU10は、残余領域連結処理によって得られた
領域指定画像G3の枠(この段階では画図領域に指定さ
れている)のうち予め設定された一部を残余領域に変更
し、この画像を表す画像データをRAM11に格納する
とともに表示装置15に出力する。この結果、図12
(b)に示すように、表示装置15による表示画像は、
枠の一部(図12(b)における右下の部分)が残余領
域たる切欠部分Cに変更された切り絵画像G4となる。
以上示したように、CPU10が画図領域連結処理およ
び残余領域連結処理(ならびに切り絵画像確定処理)を
実行することによって、一の画図領域と他の画図領域と
が連結されるとともに一の残余領域と他の残余領域とが
連結された切り絵画像G4を生成する手段が構成され
る。
【0050】一方、利用者によって入力装置13に所定
の操作がなされ、切り絵画像G4を印刷すべき旨の指示
が与えられると、CPU10は、切り絵画像G4の画像
データをRAM11から読み出し、この画像データをプ
リンタ16に出力する。一方、プリンタ16は、CPU
10から供給された画像データに基づいて、切り絵画像
G4を白色の用紙に印刷する。この結果、図12(b)
に示した切り絵画像G4が印刷された切り絵用紙を得る
ことができる。
【0051】利用者は、この切り絵用紙をハサミによっ
て画図領域に対応する部分と残余領域に対応する部分と
に切り分ける。すなわち、切り絵用紙のうち枠の切欠部
分からハサミを入れ、画図領域と残余領域との境界に沿
って切り絵用紙を裁断する。図13は、切り絵用紙を裁
断した後の様子を示す図である。同図に示すように、裁
断後の画図領域に対応する部分Pb、および残余領域に
対応する部分Pwは、それぞれひとつにまとまった部分
となる。この後、利用者は、画図領域に対応する部分P
bを白色の台紙に貼り付ける。以上の手順により、図6
に示した原画像G1に対応した切り絵が完成する。
【0052】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、原画像G1を表す画像データを処理することによっ
て切り絵画像G4が作成されるようになっているため、
素材となる対象物を見ながらこれに対応する切り絵画像
を用紙に描くといった煩雑で困難な作業は不要である。
さらに、画図領域が相互に連結されるとともに、残余領
域も相互に連結されて、切り絵画像G4における画図領
域と残余領域とがそれぞれ連続したひとつの領域とな
る。このため、図13に示したように、切り絵用紙を裁
断したときに、画図領域に対応する用紙Pbが複数の部
分に分離することはないから、これを台紙の所定の位置
に貼り付ける作業が容易となる。一方、残余領域に対応
する用紙についても複数の部分に分離することはないか
ら、残余領域に対応する用紙を片付ける労力が軽減され
る。
【0053】さらに、切り絵用紙の枠にハサミを入れた
後はいわゆる一筆書きの要領で切り絵用紙を裁断するこ
とができる。すなわち、裁断中はハサミと切り絵用紙と
を離す必要がないから、利用者の作業負担を軽減するこ
とができる。また、本実施形態によって得られる切り絵
画像G4には枠が含まれるようになっている。このた
め、枠に対応するサイズの用紙を台紙として利用すれ
ば、台紙の周縁と枠とが合致するように画図領域に対応
する用紙の貼り付けを行なうことによって両者の位置決
めを容易に行なうことができる。
【0054】<C:変形例>以上この発明の一実施形態
について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示で
あり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱
しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例
としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0055】<C−1:変形例1>上記実施形態におい
ては、複数の画図領域同士および複数の残余領域同士を
一定の幅を有する帯状部を介して連結するようにした
が、図14に示すように、残余領域を連結するときに
は、上述した帯状部に代えて、幅を持たない直線Lを用
いてもよい。なお、上記実施形態に係る図面においては
画図領域を塗り潰して示したが、図14においては、残
余領域同士を連結する直線Lが視認できるように、画図
領域が塗り潰さずに示されている。
【0056】このように、残余領域同士を直線Lで連結
した場合には、切り絵画像を裁断した後に複数の残余領
域がそれぞれ分離することとなる。しかしながら、残余
領域同士を連結する帯状部によって画図領域の形状が変
形させられるのを回避することができるから、原画像を
忠実に反映した画図領域が得られるという利点がある。
【0057】<C−2:変形例2>上記実施形態におい
ては、複数の画図領域を相互に連結してひとつの連続し
た領域とし、かつ複数の残余領域を相互に連結してひと
つの連続した領域とした場合を例示したが、図4に示し
た画図領域同士の連結処理(図2のステップS5)のみ
を実行し、図5に示した残余領域同士の連結処理(図2
のステップS6)を実行しない構成としてもよい。この
場合にも、切り絵用紙を裁断して得られる画図領域に対
応する用紙が複数の部分に分離するのを回避することが
できるから、これを台紙の所定の位置に貼り付ける作業
を容易にすることができるという効果が得られる。
【0058】また、上記実施形態においては、領域指定
画像に含まれるすべての画図領域を連結した場合を例示
したが、このうちの一部の画図領域についてのみ連結す
るようにしてもよい。この場合にも、連結された画図領
域については台紙への貼り付けを容易に行なうことがで
きるから、図15および図16を参照して説明した従来
の方法と比較して容易に切り絵を作成することができ
る。同様に、上記実施形態においては、領域指定画像内
のすべての残余領域を連結した場合を例示したが、この
うちの一部の残余領域についてのみ連結するようにして
もよい。この場合にも、従来の方法と比較して、残余領
域の片付けに要する労力を軽減することができるという
効果が得られる。
【0059】<C−3:変形例3>図4に示した画図領
域連結処理(図2のステップS5)が実行されるとき
に、ステップS506においてすでに連結された画図領
域と、未だ他の画図領域から離間した画図領域(つまり
孤立画図領域)とを異なる色で表示するようにしてもよ
い。こうすれば、他の画図領域と連結すべき孤立画図領
域を、利用者が容易に把握することができるという利点
がある。同様に、図5に示した残余領域連結処理(図2
のステップS6)が実行されるときに、ステップS60
6においてすでに連結された残余領域と、未だ他の残余
領域から離間した残余領域(孤立残余領域)とを異なる
色で表示するようにしてもよい。また、画図領域と残余
領域との境界線を、これらの領域とは異なる色で表示し
てもよい。なお、上記実施形態および各変形例では、画
図領域が黒色に塗り潰された場合を例示したが、これ以
外の色によって塗り潰してもよいことは言うまでもな
い。
【0060】<C−4:変形例4>上記実施形態におけ
る画図領域連結処理および残余領域連結処理では、各領
域が選択されたときのポインタの位置をこれらの領域の
連結位置(つまり帯状部の両端部の位置)とするものと
したが、連結位置の指示方法はこれに限られるものでは
なく、例えば以下の方法も考えられる。 (1)利用者によって選択された2つの領域の最短距離
を結ぶ帯状部によって両領域を連結する。 (2)入力装置13のマウスがクリックされていずれか
の領域が選択された後、クリックが維持されたままポイ
ンタが他の領域に移動させられた場合に(つまりマウス
がドラッグされた場合に)、そのときのポインタの軌跡
に沿った帯状部によってこれらの領域を連結する。 (3)連結対象となる2つの領域が選択された場合に、
これらの領域を連結する複数種類の帯状部を候補として
表示させ、これらのうちのいずれかを利用者に選択させ
る。そして、選択された帯状部によって両領域を連結す
る。なお、このときに選択の候補となる複数種類の帯状
部としては、例えば、各領域が選択されたときのポイン
タの位置を結ぶ帯状部(つまり上記実施形態に示した態
様)や、両領域の最短距離を結ぶ帯状部(つまり上記
(1)に示した態様)などが考えられる。 (4)連結対象となる2つの領域が選択された後にこれ
らの領域外のいずれかの位置がクリックされると、この
位置と、先に選択された2つの領域とを帯状部によって
連結する。
【0061】また、上記実施形態においては、連結対象
となる2つの領域を利用者に選択させる構成としたが、
CPU10が、相互に離間した複数の領域を検出すると
ともにこれらを連結するようにしてもよい。
【0062】<C−5:変形例5>図2のステップS2
に示した領域抽出処理が実行されるときに、抽出される
領域の態様を利用者が任意に選択できるようにしてもよ
い。例えば、利用者の選択により、所定のしきい値より
も面積が小さい領域についてはその周囲の領域に含ませ
る(つまり単独の領域としない)ようにしてもよい。ま
た、利用者の選択により、外形の角度が鋭敏な領域につ
いてはその角度を丸める処理を行なうようにしてもよ
い。これらの構成をとることにより、切り絵用紙を裁断
する利用者の熟練度に応じた切り絵用紙を得ることがで
きる。
【0063】<C−6:変形例6>上記実施形態におい
ては、スキャナ14によって取り込まれた画像の画像デ
ータをRAM11に格納し、これを原画像の画像データ
として用いた場合を例示したが、原画像の画像データを
取得する方法はこれに限られるものではない。例えば、
フロッピーディスクやCD−ROMなどの可搬型の記録
媒体に格納された画像データをRAM11に転送し、こ
れを原画像の画像データとして用いてもよい。また、デ
ジタルカメラなどの撮像装置によって撮影された画像の
画像データを、原画像の画像データとして用いてもよ
い。
【0064】さらに、画像処理装置がネットワークを介
して受信した画像データを、原画像の画像データとして
用いてもよい。すなわち、インターネットなどのネット
ワークに接続されたサーバに画像データを保持させてお
く一方、このサーバ装置から送信されて画像処理装置に
受信された画像データが、原画像の画像データとしてR
AM11に格納されるようにしてもよい。このように、
本発明においては、画像を取り込むためのスキャナは必
ずしも必要な要素ではない。
【0065】また、上記実施形態においては、切り絵画
像の画像データがプリンタ16に出力されて切り絵用紙
が作成される場合を例示したが、この切り絵画像の画像
データを可搬型の記録媒体に記録するようにしてもよ
い。この場合、可搬型の記録媒体に格納された切り絵画
像の画像データを利用して、他のコンピュータ(例えば
パーソナルコンピュータ)に接続されたプリンタによっ
て切り絵用紙を作成することも考えられる。あるいは、
切り絵画像の画像データを、通信回線を介して他のコン
ピュータに送信するようにしてもよい。
【0066】さらに、ネットワークに接続されたサーバ
が、このサーバにアクセスしてきたコンピュータからの
要求に応じて切り絵画像の画像データを生成する構成と
してもよい。具体的には、クライアントたるコンピュー
タから原画像の画像データを受信すると、サーバがこの
画像データに対応する切り絵画像の画像データを生成す
る。そして、サーバは、生成した画像データを、原画像
の画像データを送信してきたコンピュータに対して送信
するようにしてもよい。この構成によれば、クライアン
トたる各コンピュータに切り絵作成プログラムをインス
トールする必要がなくなる。
【0067】このように、本発明の適用範囲は、スタン
ドアロン型のパーソナルコンピュータに限られるもので
はない。すなわち、サーバまたはクライアントのいずれ
として機能するかを問わず、ネットワークに接続された
コンピュータにも本発明を適用できる。
【0068】<C−7:変形例7>上記実施形態におい
ては、切り絵作成プログラムがハードディスク装置12
に予め格納されている場合を例示したが、この切り絵作
成プログラムは、フロッピーディスクやCD−ROMと
いった可搬型の記録媒体に記憶された状態で提供され、
この記録媒体からハードディスク装置12にインストー
ルされるものであってもよい。すなわち、本発明は、切
り絵画像を作成するためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体としても実施可能であ
る。また、このプログラムは、インターネットなどのネ
ットワークに収容されたサーバから通信回線を介して提
供されるものであってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原画像に対応する切り絵を容易に作成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る画像処理装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】 同画像処理装置の動作を表すフローチャート
である。
【図3】 同画像処理装置による画図領域指定処理を表
すフローチャートである。
【図4】 同画像処理装置による画図領域連結処理を表
すフローチャートである。
【図5】 同画像処理装置による残余領域連結処理を表
すフローチャートである。
【図6】 同画像処理装置による処理対象となる原画像
の内容を示す図である。
【図7】 同画像処理装置による輪郭線抽出処理の具体
例を説明するための図である。
【図8】 同画像処理装置による残余領域指定処理の具
体例を説明するための図である。
【図9】 同画像処理装置による枠追加処理の具体例を
説明するための図である。
【図10】 同画像処理装置による画図領域連結処理の
具体例を説明するための図である。
【図11】 同画像処理装置による残余領域連結処理の
具体例を説明するための図である。
【図12】 同画像処理装置による切り絵画像確定処理
の具体例を説明するための図である。
【図13】 同画像処理装置によって得られた切り絵用
紙を裁断した後の様子を示す図である。
【図14】 本発明の変形例に係る画像処理装置によっ
て得られた切り絵用紙を示す図である。
【図15】 切り絵を作成するための従来の方法を説明
するための図である。
【図16】 切り絵を作成するための従来の方法を説明
するための図である。
【符号の説明】
10……CPU(領域指定画像生成手段、切り絵画像生
成手段、表示制御手段、印刷制御手段)、11……RA
M(記憶手段)、12……ハードディスク装置、13…
…入力装置、14……スキャナ、15……表示装置、1
6……プリンタ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 BA06 CA07 DA02 EA02 EA03 EA06 EA19 FA02 FA03 FA08 FA09 5B057 AA11 CA02 CA06 CA12 CA16 CB02 CB06 CB12 CB16 CC01 CE08 CE09 CH08 5C076 AA17 AA19 BA06 5L096 FA06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切り絵を構成する画図領域が画定された
    切り絵画像を生成する画像処理装置において、 前記切り絵画像の素材となる原画像を記憶する記憶手段
    と、 前記原画像中の輪郭線によって画定される複数の領域の
    うち一部の領域を画図領域として指定した領域指定画像
    を生成する領域指定画像生成手段と、 前記領域指定画像に含まれる相互に離間した複数の画図
    領域のうち少なくとも一の画図領域と他の画図領域とを
    連結して前記切り絵画像を生成する切り絵画像生成手段
    とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記切り絵画像生成手段は、 前記領域指定画像に含まれるすべての画図領域がひとつ
    の連続した領域となるように画図領域同士を連結するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記切り絵画像生成手段は、さらに、 前記領域指定画像の前記画図領域以外の領域である複数
    の残余領域のうち少なくとも一の残余領域と他の残余領
    域とを連結することを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記切り絵画像生成手段は、 前記領域指定画像に含まれるすべての残余領域がひとつ
    の連続した領域となるように残余領域同士を連結するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記領域指定画像生成手段は、 前記領域指定画像を包囲する枠の画像であって画図領域
    に指定されたものを当該領域指定画像に含ませることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処
    理装置。
  6. 【請求項6】 前記領域指定画像生成手段は、 前記原画像に含まれる輪郭線を抽出する輪郭線抽出手段
    と、 前記輪郭線によって画定される複数の領域のうち利用者
    によって選択された1以上の領域を画図領域に指定して
    前記領域指定画像を生成する画図領域指定手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載
    の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記切り絵画像を表示装置に表示させる
    表示制御手段を具備することを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 指示された画像を所定の用紙に印刷する
    印刷装置に対し、前記切り絵画像生成手段によって生成
    された前記切り絵画像を指示する印刷制御手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載
    の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 切り絵を構成する画図領域が画定された
    切り絵画像の素材となる原画像を記憶した記憶手段を備
    えるコンピュータが、 前記原画像中の輪郭線によって画定される複数の領域の
    うち一部の領域を画図領域として指定した領域指定画像
    を生成し、 前記領域指定画像に含まれる相互に離間した複数の画図
    領域のうち少なくとも一の画図領域と他の画図領域とを
    連結して前記切り絵画像を生成することを特徴とする画
    像処理方法。
  10. 【請求項10】 切り絵を構成する画図領域が画定され
    た切り絵画像の素材となる原画像を記憶する記憶手段を
    備えたコンピュータを、 前記原画像中の輪郭線によって画定される複数の領域の
    うち一部の領域を画図領域として指定した領域指定画像
    を生成する領域指定画像生成手段と、 前記領域指定画像に含まれる相互に離間した複数の画図
    領域のうち少なくとも一の画図領域と他の画図領域とを
    連結して前記切り絵画像を生成する切り絵画像生成手段
    として機能させるためのプログラム。
  11. 【請求項11】 前記切り絵画像生成手段は、 前記領域指定画像に含まれるすべての画図領域がひとつ
    の連続した領域となるように画図領域同士を連結するこ
    とを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
  12. 【請求項12】 前記切り絵画像生成手段は、さらに、 前記領域指定画像の前記残余領域以外の領域である複数
    の残余領域のうち少なくとも一の残余領域と他の残余領
    域とを連結することを特徴とする請求項10または11
    に記載のプログラム。
  13. 【請求項13】 前記切り絵画像生成手段は、 前記領域指定画像に含まれるすべての残余領域がひとつ
    の連続した領域となるように残余領域同士を連結するこ
    とを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 【請求項14】 請求項10ないし13のいずれかに記
    載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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