JP2003240908A - 反射防止フィルム - Google Patents

反射防止フィルム

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JP2003240908A
JP2003240908A JP2002075507A JP2002075507A JP2003240908A JP 2003240908 A JP2003240908 A JP 2003240908A JP 2002075507 A JP2002075507 A JP 2002075507A JP 2002075507 A JP2002075507 A JP 2002075507A JP 2003240908 A JP2003240908 A JP 2003240908A
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貴之 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】酸化チタンを高屈折率塗膜層に用いた光学多層
膜から成る十分な膜強度と層間密着性を有する反射防止
フィルムを提供する。 【解決手段】 チタンアルコキシド単量体及び多量体
に、金属と7又は8員環キレートを形成することのでき
る有機配位子を混合したコーティング用組成物を基材フ
ィルムに塗布して高屈折率塗膜層を形成させる。このコ
ーティング組成物は、一般式Ti(OR2m+2
(式中、Rは炭素数が1〜5のアルキル基を表し、m
は1以上の整数を表す。)で表される化合物及び一般式
(2)R−R−C2n−R−R(式中、R
びRはそれぞれ水素原子、水酸基又は炭素数が1〜
5のアルキル基等を表し、R及びRは=CO等を表
し、nは2又は3の整数を表す。)で表される化合物又
はその誘導体並びに有機溶剤から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高屈折率塗膜層
及び低屈折率塗膜層から成る光学多層膜を有する反射防
止フィルムに関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、従来ガラス、セラミック、金属、
プラスチックなどの基材表面に、種々の目的で無機皮膜
を形成させることが行われている。基材表面に無機皮膜
を形成させることで基材に電気的特性、光学的特性、機
械的特性を付与することが可能となる。このような基材
フィルム上に順に高屈折率塗膜層及び低屈折率塗膜層か
ら成る光学多層膜を塗布して、反射率を低減させた反射
防止フィルムが知られている。このような光学多層膜は
その機能を発揮するために反射防止フィルムの最外層に
用いられるので、十分な耐摩擦性や膜強度を有する必要
があり、更に屈性率を異ならせるための様々な組成から
成る塗膜層間に十分な密着性を有することが求められて
いる。そのためチタン酸化物はその屈折率が高いことか
ら、フィルム等に薄膜を形成し、屈折率の低い薄膜と組
み合わせて、光干渉を利用した反射防止膜などの、光学
的特性を持たせた膜にしばしば用いられている。
【0003】このような目的のために、高屈折率塗膜層
がアルコキシチタンから調製した酸化チタンゾル等と有
機ケイ素化合物とから成る反射防止フィルム(特開平9
−222504)や、高屈折率塗膜層がアルコキシチタ
ン等の有機金属化合物とアクリル系化合物とから成る反
射防止フィルム(特開2001−31871)等が提案
されている。また、この様な塗膜層を形成させる方法と
して、CVD、PVD、スパッタリングなどの気相法又
はアルコキシド化合物を用いた液相法が行われており、
一般に気相法は、真空蒸着装置などの高価な装置が必要
である。また装置の大きさで基材の大きさが制限され
る。一方、アルコキシド化合物を用いた液相法は、基材
の大きさの制限はないが、液の安定性が低く大気中の水
分と反応して加水分解と脱水反応による二酸化チタン粒
子の沈殿を生じる。そのため、湿度など雰囲気の管理が
困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、屈折率が高
い酸化チタンを高屈折率塗膜層に含有させた光学多層膜
から成る反射防止フィルムであって、十分な膜強度と層
間密着性を有する反射防止フィルムを提供するものであ
る。また、このような酸化チタンを含有する高屈折率塗
膜層を作製するために液相法を用いた場合の問題点であ
る塗布液の加水分解を防ぐために、アセチルアセトン等
のキレート化剤(金属と2つの配位結合を形成し金属原
子と環状構造をとる配位子)を作用させて、コーティン
グ液とする方法が知られているが、このような方法では
熱分解(加水分解及び縮合反応)温度が400℃以上と
高くなり、PETフィルム等の熱可塑性支持体上ではフ
ィルムが変形するため、加水分解反応させることができ
ない。150℃程度の加熱では、反応は不十分になり、
得られる薄膜は有機物を多量に含むため、薄膜の屈折率
を高くすることができず、高屈折率である二酸化チタン
膜としての性能を得ることができない。
【0005】また、機械的強度が低いためこの薄膜の上
に塗膜を形成する時に、薄膜に傷が入る等の問題が発生
し、形成することが困難である。また、薄膜を形成でき
たとしても、屈折率が低いため反射率が下がらないとい
う問題がある。そこで、本発明は、液相法で屈折率1.
80以上の二酸化チタン薄膜の製造に使用できる安定性
の高いコーティング用組成物とこの組成物を熱可塑性フ
ィルムに塗布して得られる屈折率1.80以上で機械的
強度の高いフィルムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、チタンア
ルコキシド単量体及び多量体に、金属と7又は8員環キ
レートを形成することのできる有機配位子を混合したコ
ーティング用組成物を基材フィルムに塗布して高屈折率
塗膜層を形成させることにより、このような課題を解決
することができることを見出した。本発明はチタンアル
コキシドの貯蔵安定性を改善し、製膜安定性に優れたコ
ーティング組成物を塗布して得られる二酸化チタン薄膜
である高屈折率塗膜層及び低屈折率塗膜層を有する反射
防止フィルムを提供するものである。
【0007】即ち、本発明は、基材フィルム上に順に高
屈折率塗膜層及び低屈折率塗膜層を有する反射防止フィ
ルムであって、該高屈折率塗膜層が下記コーティング組
成物を塗布し乾燥することにより成り、該コーティング
組成物を塗布した該基材フィルムの乾燥後の塗布面の屈
折率より該反射防止フィルムの該低屈折率塗膜層面の屈
折率が低いことを特徴とする反射防止フィルムである。
このコーティング組成物は、一般式(1) Ti(OR2m+2 (1) (式中、Rは炭素数が1〜5のアルキル基を表し、m
は1以上の整数を表す。)で表される化合物及び一般式
(2) R−R−C2n−R−R (2) (式中、R及びRはそれぞれ のいずれか、より好ましくは のいずれか、更に好ましくは のいずれか、特に好ましくは を表し(但し、これらの基はその炭素原子が−C
2n−に隣接するように結合する。)、R及びR
それぞれ水素原子又は炭素数が1〜5のアルキル基、好
ましくは水素原子を表し、−C2n−は直鎖であ
り、nは2又は3の整数を表す。)で表される化合物又
はその誘導体並びに有機溶剤から成る。このコーティン
グ組成物は更に無機酸塩を含んでもよい。また、本発明
はこのコーティング組成物である。更に、本発明は前記
高屈折率塗膜層及び前記低屈折率塗膜層の厚さがそれぞ
れ50〜200nmであり、前記コーティング組成物を
塗布した前記基材フィルムの乾燥後の塗布面の屈折率が
1.80以上である上記反射防止フィルムである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の反射防止フィルムは、基
材フィルム上に順に高屈折率塗膜層及び低屈折率塗膜層
を有する。この高屈折率塗膜層及び低屈折率塗膜層を有
する反射防止フィルムは反射防止フィルムの最外層に配
されればよく、基材フィルムと高屈折率塗膜層との間
に、例えば接着層やハードコート層など他のいかなる層
を有するものであってもよい。この基材フィルムはいか
なる基材であってもよいが、例えば、ポリエチレンテレ
フタレート(PET)、トリアセチルセルロースフィル
ム(TAC)、ポリカーボネートフィルム(PC)等の
フィルムやこれにアクリル樹脂やウレタン樹脂のハード
コート膜を形成したフィルムを使用することができる。
【0009】高屈折率塗膜層を形成するためのコーティ
ング組成物は、上記一般式(1)で表される化合物及び
上記一般式(2)で表される化合物又はその誘導体並び
に有機溶剤から成るコーティング組成物である。このコ
ーティング剤及び形成された高屈折率塗膜層において、
上記一般式(2)で表される化合物は、一般式(1)で
表される化合物に含まれるチタンに対するキレート配位
子として機能すると考えられる。nが2の場合には上記
一般式(2)で表される化合物は7員環のキレート環を
形成し、nが3の場合には上記一般式(2)で表される
化合物は8員環のキレート環を形成する。
【0010】このキレート環がエチレングリコールやア
セチルアセトンのように5又は6員環を形成する場合
は、得られたキレート錯体は安定性が高く、加熱して酸
化チタン膜を形成するためには400℃以上の高温が必
要となるため、熱可塑性のフィルム上では困難である。
9員環以上になるとキレートを生成しにくいため塗膜の
安定性が低い。7又は8員環のキレートを生成する材料
としてコハク酸、グルタル酸等のジカルボン酸とその誘
導体、ブチレングリコール、ペンチレングリコールのジ
アルコールとその誘導体などが挙げられる。即ち、上記
一般式(2)で表される化合物として、例えば、1,4ブ
タンジアルデヒド、1,5ペンタンジアルデヒド、コハク
酸、グルタル酸、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジ
オール、へキシレングリコール、アルコキシ基の炭素数
が1〜4である4-アルコキシブタノール、4アミノ1-ブタ
ノール、4イミドイル1-ブタノール、アルコキシ基の炭
素数1〜4の4アルコキシ酪酸、炭素数が13以下である1,4
-ジケトン、1,5-ジケトン、1,4-ジアミノブタン、1,5-
ジアミノペンタン、4-イミドイル1-アミノブタン、5-イ
ミドイル1-アミノペンタン、1,4-ジイミドイルブタン、
1,5-ジイミドイルペンタン、4アミノ酪酸、4イミドイル
酪酸、とこれら化合物の誘導体及びナトリウム塩、カリ
ウム塩を用いることができる。特に好ましくはコハク
酸、アルコキシ基の炭素数が1〜4である4アルコキシ酪
酸のナトリウム塩が挙げられる。また一般式(2)で表
される化合物の誘導体とは、例えば、この化合物の末端
(即ち、一般式(2)のR又はR)がカルボキシル
基の場合に、当該末端がエステルや金属塩であるもの等
をいう。
【0011】また有機溶剤としては、含水率が5重量%
以下である溶剤が適当であり、アルコール類、ケトン
類、カルボン酸類、エステル類、セロソルブ類、エーテ
ル類、グリコール類、炭化水素類若しくはこれらの誘導
体又はこれらの混合物、好ましくは沸点150℃以下のア
ルコール類又はセロソルブ類を用いることができる。こ
のような有機溶剤として、例えば、メタノール、エタノ
ール、イソプロピルアルコール、1-プロパノール、1-ブ
タノール、2-ブタノール、2メチルプロパノール、1,1-
ジメチルエタノール、1-ペンタノール、2-ペンタノー
ル、3-ペンタノール、3-メチル1-ブタノール、3-メチル
2-ブタノール、2-メチル1-ブタノール、2-メチル2-ブタ
ノール、1,2-ジメチルプロパノール、2,2-ジメチルプロ
パノール、2-エチルブタノール、4-メチル2-ペンタノー
ル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテ
ル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテルが挙
げられ、特に好ましくはエタノール、イソプロピルアル
コール、1-プロパノールが挙げられる。このコーティン
グ組成物には必要に応じて公知の有機又は無機のバイン
ダーや添加剤を加えてもよい。但し、屈折率を低下させ
る可能性があるため、コーティング組成物にはこれら添
加剤を加えない方が好ましい。一般式(1)で表される
化合物に対する一般式(2)で表される化合物のモル比
は1〜3であることが好ましい。また、コーティング組
成物中の一般式(2)で表される化合物の割合は、通常
0.1〜25.0重量%、好ましくは1.0〜5.0重
量%である。
【0012】本発明に使用する無機酸塩としては特に限
定はないが、成膜性向上の点で、ナトリウム、マグネシ
ウム、鉄、カリウム、カルシウム又はアルミニウムの無
機酸塩が好ましく、マグネシウム塩がより好ましい。こ
の無機酸としては硝酸、硫酸、蓚酸又は塩酸が好まし
く、硝酸がより好ましい。この無機酸塩はエタノールに
可溶であれば更に好ましい。これらの塩は混合して用い
てもよい。上記コーティング組成物中の一般式(1)で
表される化合物に対する無機酸塩のモル比は0.001
〜0.1であることが好ましい。
【0013】低屈折率塗膜層は透明であれば公知のいか
なる塗膜であってもよい。その塗膜は、有機ケイ素化合
物、フッ素化合物又はホウ素化合物を含有することが好
ましい。これら成分を含有することにより塗膜はより低
屈折率にすることができる。これら化合物として、例え
ば、二酸化ケイ素微粒子と樹脂を混合したものやアルコ
キシシリケート、アルキルトリアルコキシシラン、コル
コート40(コルコート社製)、MS51(三菱化学
製)、スノーテックス(日産化学製)、オプスターJN
7212(JSR製)、16Fep(共栄社化学製)、ザ
フロンFC−110(東亜合成化学製)、セクラルコー
トA−402B(セントラル硝子製)、ヘプタデカフル
オロデシルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオク
チルメトキシシラン、トリフルオロプロピルメトキシシ
ラン、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トエイメチル、ホウ酸
トリプロピル等が挙げられる。基材フィルム上に順に高
屈折率塗膜層及び低屈折率塗膜層を有する反射防止フィ
ルムは公知のいかなる方法で製造してもよい。これらの
塗膜層は、例えば、グラビア、マイクログラビア、バ
ー、コンマ、キャップ、ディップ、スロットダイ、スラ
イドダイ、カーテンダイ、スピンコート等の塗工方式で
塗工し、25〜150℃、好ましくは40〜100℃の乾燥温度で
30秒〜2分乾燥して得ることができる。反応を進めるた
めに100〜150℃で1時間以上加熱すると好ましい。
【0014】
【実施例】以下、実施例にて本発明を例証するが、本発
明を限定することを意図するものではない。実施例1 テトラn−ブトキシチタネート(商品名B1;日本曹達
製)100重量部を窒素雰囲気中で密閉式容器に入れ、
n−ブタノール(関東化学製、特級)1075重量部を
1分間に100重量部の速度でゆっくり加えてTiO
換算で濃度2%に調整した。これにコハク酸ナトリウム
(和光純薬製)10%エタノール溶液470重量部を同
じ速度でゆっくり添加し、さらにイソプロピルアルコー
ル(IPA、関東化学製)705重量部を同じ速度で添
加し十分に攪拌しTiO換算で1.0%の固形分濃度
の塗料(塗料1)とした。この塗料を大気下で2時間攪
拌したところ、沈殿などは生じず、黄色透明な状態を保
った。この塗料を、ハードコート膜を形成したTACフ
ィルム(日本製紙製、ZTAC-HC)上にマイヤーバー#6
(RDS社製)を用い、乾燥後の厚さ80nmになるよ
う塗膜を形成し、送風乾燥機で60℃で1分間乾燥さ
せ、更に110℃で8時間加熱処理を行った。得られた
塗膜は均一な透明膜であった(高屈折率塗膜層)。この
塗膜の上にアルコキシシリケ−ト(L1001;日産化
学製)100重量部にエタノール(関東化学製、特級)
300重量部を加え、固形分濃度1%に調整した塗料
(塗料2)をマイヤーバー#5(RDS社製)で塗工
し、送風乾燥機で60℃で1分間乾燥させたところ、膜
厚は110nmであった(低屈折率塗膜層)。
【0015】実施例2 テトラn−ブトキシチタネート(B1)100重量部を
窒素雰囲気中で密閉式容器に入れ、n−ブタノール10
75重量部を1分間に100重量部の速度でゆっくり加
えてTiO換算で濃度2%に調整した。これにコハク
酸ナトリウム10%エタノール溶液940重量部を同じ
速度でゆっくり添加し、さらにIPA235重量部を同
じ速度で添加し十分に攪拌しTiO換算で1.0%の
固形分濃度の塗料とした(塗料3)。この塗料を大気下
で2時間攪拌したところ、沈殿などは生じず、黄色透明
な状態を保った。この塗料を、ハードコート膜を形成し
たTACフィルム(ZTAC-HC)上にマイヤーバー#6を
用い、乾燥後の厚さ80nmになるよう塗膜を形成し、送風
乾燥機で60℃で1分間乾燥し、更に110℃で8時間
加熱処理を行った。得られた塗膜は均一な透明膜であっ
た(高屈折率塗膜層)。この塗膜の上に実施例1と同様
の条件で塗料2を塗工し、送風乾燥機で60℃で1分間
乾燥させ、膜厚が110nmの低屈折率塗膜層を形成さ
せた。
【0016】実施例3 テトラiプロポキシチタネート(商品名A1、日本曹達
製)100重量部にIPA 1310重量部を窒素雰囲
気下で1分間に100重量部の速度で加えてTiO
算で濃度2%に調整した。この溶液に窒素雰囲気下で、
IPAと同じ速度でグルタル酸ジエチル(和光純薬製)
10%IPA溶液567重量部をゆっくり添加し十分に
攪拌し、さらにIPA 833重量部を同じ速度で加え
てTiO換算で濃度1%の塗料とした(塗料4)。こ
の塗料を大気下で2時間攪拌したところ、沈殿などは生
じず、淡黄色透明な状態を保った。この塗料をPETフ
ィルム上にマイヤーバー#5で塗膜を形成し、送風乾燥
機で80℃で1分間乾燥させ、更に110℃で8時間加
熱処理を行った。得られた塗膜は均一な透明膜であった
(高屈折率塗膜層)。この塗膜の上に実施例1と同様の
条件で塗料2を塗工し、送風乾燥機で60℃で1分間乾
燥させ、膜厚が110nmの低屈折率塗膜層を形成させ
た。
【0017】実施例4 テトラiプロポキシチタネート(A1)100重量部に
IPA1310重量部を窒素雰囲気下で1分間に100
重量部の速度で加えてTiO換算で濃度2%に調整し
た。この溶液に窒素雰囲気下で、IPAと同じ速度でグ
ルタル酸ジエチル10%IPA溶液1134重量部をゆ
っくり添加し十分に攪拌し、さらにIPA266重量部
を同じ速度で加えてTiO換算で濃度1%の塗料とし
た。この塗料をPETフィルム上にマイヤーバー#5で
塗膜を形成し、送風乾燥機で80℃で1分間乾燥させ、
更に110℃で8時間加熱処理を行った。得られた塗膜
は均一な透明膜であった(高屈折率塗膜層)。この塗膜
の上に実施例1と同様の条件で塗料2を塗工し、送風乾
燥機で60℃で1分間乾燥させ、膜厚が110nmの低
屈折率塗膜層を形成させた。
【0018】実施例5 テトラiプロポキシチタネート(A1)100重量部に
IPA 1310重量部を窒素雰囲気下で1分間に100
重量部の速度で加えてTiO換算で濃度2%に調整し
た。この溶液に窒素雰囲気下で、IPAと同じ速度でグ
ルタル酸ジエチル10%IPA溶液658重量部をゆっ
くり添加し十分に攪拌し、さらにIPA 752重量部
を同じ速度で加えてTiO換算で濃度1%の塗料とし
た。この塗料をPETフィルム上にマイヤーバー#5で
塗膜を形成し、送風乾燥機で80℃で1分間乾燥させ、
更に110℃で8時間加熱処理を行った。得られた塗膜
は均一な透明膜であった(高屈折率塗膜層)。この塗膜
の上に実施例1と同様の条件で塗料2を塗工し、送風乾
燥機で60℃で1分間乾燥させ、膜厚が110nmの低
屈折率塗膜層を形成させた。
【0019】実施例6 テトラiプロポキシチタネート(A1)100重量部に
IPA 1310重量部を窒素雰囲気下で1分間に100
重量部の速度で加えてTiO換算で濃度2%に調整し
た。この溶液に窒素雰囲気下で、IPAと同じ速度でグ
ルタル酸ジエチル10%IPA溶液1316重量部をゆ
っくり添加し十分に攪拌し、さらにIPA 94重量部
を同じ速度で加えてTiO換算で濃度1%の塗料とし
た。この塗料をPETフィルム上にマイヤーバー#5で
塗膜を形成し、送風乾燥機で80℃で1分間乾燥させ、
更に110℃で8時間加熱処理を行った。得られた塗膜
は均一な透明膜であった(高屈折率塗膜層)。この塗膜
の上に実施例1と同様の条件で塗料2を塗工し、送風乾
燥機で60℃で1分間乾燥させ、膜厚が110nmの低
屈折率塗膜層を形成させた。
【0020】比較例1 塗料1のコハク酸ナトリウム10%エタノール溶液をエ
タノールに変えた以外は実施例1と同様に塗料を調整し
た。この塗料を大気下で攪拌したところ、数分で白色沈
殿を生じた。この塗料の沈殿が生じる前に、実施例1と
同じ条件で塗工、乾燥、加熱を行った。フィルムは白化
し、薄膜は形成されず粒子状であった。この上に実施例
1と同様に塗料2を同じ条件で塗工したところ、反射率
は2.0〜6.0%の範囲で安定しなかった。表面を電
子顕微鏡写真で観察したところ、表面に粒子状の物質が
観察され、2層目塗工により膜が破壊されていると推定
される。
【0021】比較例2 塗料3においてコハク酸ナトリウムを添加しないこと以
外は実施例2と全く同じ条件で塗膜形成を試みた。塗工
直後から凝集物が発生し、塗膜を形成することができな
かった。また、塗料は放置直後から徐々に淡黄色沈殿を
生じ、極めて不安定であった。比較例3 塗料4において、グルタル酸ジエチル10%IPA溶液
567重量部をシュウ酸ジエチル(キレート5員環を形
成)10%IPA溶液520重量部に代え、IPA 8
33重量部をIPA 810重量部に代えた以外は実施
例3と同じ条件で塗膜を形成し、110℃で8時間加熱
処理を行った。得られた塗膜は均一な透明膜であった。
【0022】上記実施例1〜7及び比較例1〜3で得ら
れたフィルムの性能を表1にまとめる。
【表1】 表中、B1はテトラn−ブトキシチタネート(日本曹達
製)、A1はテトラiプロポキシチタネート(日本曹達
製)、IPAはイソプロピルアルコールを表し、NAは
測定不能を表す。反射率は、低屈折率塗膜層面のもので
あり、島津製作所製UV3100分光光度計を用いて可
視域で測定した最低反射率を表す。安定性は、高屈折率
塗膜層用のコーティング組成物の安定性を表し、常温で
8時間攪拌した後に沈殿物の有無を目視で評価したもの
である(優良、良、劣る)。膜厚及び屈折率は、二酸化
チタン薄膜である高屈折率塗膜層面のものであり、膜厚
は松下インターテクノ薄膜測定器で測定し、屈折率は5
50nmの値を示す。堅牢度試験は、JIS P813
6に基づいて行い(スチールウール0000、250g/cm2
重)、傷が入るまでの往復回数を示す。
【0023】実施例7 テトラiプロポキシチタネート(商品名A1;日本曹達
製)100重量部を窒素雰囲気中で密閉式容器に入れ、
n−ブタノール(関東化学製、特級)2900重量部を
1分間に100重量部の速度でゆっくり加え希釈した。
これにエチレングリコール(和光純薬製)40重量部に
硝酸マグネシウム六水和物(関東化学)0.5重量部を
添加したものを1分間に10重量部の速度で添加した。
十分に攪拌しTiO換算で1.0%の固形分濃度の塗
料とした。この塗料を大気下で2時間攪拌したところ、
沈殿などは生じず、無色透明な状態を保った。この塗料
を、ハードコート膜を形成したTACフィルム(日本製
紙製、ZTAC-HC)上にマイヤーバー#6(RDS社製)
を用い、乾燥後の厚さ80nmになるよう塗膜を形成
し、送風乾燥機で60℃で1分間乾燥させ、更に110
℃で8時間加熱処理を行った。得られた塗膜は均一な透
明膜であった(高屈折率塗膜層)。この塗膜の上に実施
例1と同様の条件で塗料2を塗工し、送風乾燥機で60
℃で1分間乾燥させたところ、膜厚は110nmであっ
た(低屈折率塗膜層)。
【0024】実施例8 テトラiプロポキシチタネート(A1)100重量部を
窒素雰囲気中で密閉式容器に入れ、n−ブタノール29
00重量部を1分間に100重量部の速度でゆっくり加
え希釈した。これにエチレングリコール(和光純薬製)
40重量部に硝酸マグネシウム六水和物(関東化学)
1.0重量部を添加したものを1分間に10重量部の速
度で添加した。十分に攪拌しTiO換算で1.0%の
固形分濃度の塗料とした。この塗料を大気下で2時間攪
拌したところ、沈殿などは生じず、無色透明な状態を保
った。この塗料を、ハードコート膜を形成したTACフ
ィルム(ZTAC-HC)上にマイヤーバー#6を用い、乾燥
後の厚さ80nmになるよう塗膜を形成し、送風乾燥機で6
0℃で1分間乾燥し、更に110℃で8時間加熱処理を
行った。得られた塗膜は均一な透明膜であった(高屈折
率塗膜層)。この塗膜の上に実施例1と同様の条件で塗
料2を塗工し、送風乾燥機で60℃で1分間乾燥させ、
膜厚が110nmの低屈折率塗膜層を形成させた。
【0025】実施例9 テトラiプロポキシチタネート(A1)100重量部に
n−ブタノール2900重量部を1分間に100重量部
の速度でゆっくり加え希釈した。これにエチレングリコ
ール(和光純薬製)40重量部に硝酸マグネシウム六水
和物(関東化学)1.5重量部を添加したものを1分間
に10重量部の速度で添加した。十分に攪拌しTiO
換算で1.0%の固形分濃度の塗料とした。この塗料を
大気下で2時間攪拌したところ、沈殿などは生じず、無
色透明な状態を保った。この塗料をPETフィルム上に
マイヤーバー#5で塗膜を形成し、送風乾燥機で80℃
で1分間乾燥させ、更に110℃で8時間加熱処理を行
った。得られた塗膜は均一な透明膜であった(高屈折率
塗膜層)。この塗膜の上に実施例1と同様の条件で塗料
2を塗工し、送風乾燥機で60℃で1分間乾燥させ、膜
厚が110nmの低屈折率塗膜層を形成させた。
【0026】実施例10 テトラiプロポキシチタネート(A1)100重量部に
n−ブタノール2900重量部を1分間に100重量部
の速度でゆっくり加え希釈した。これにエチレングリコ
ール(和光純薬製)40重量部に硝酸アルミニウム九水
和物(関東化学)0.6重量部を添加したものを1分間
に10重量部の速度で添加した。十分に攪拌しTiO
換算で1.0%の固形分濃度の塗料とした。この塗料を
大気下で2時間攪拌したところ、沈殿などは生じず、無
色透明な状態を保った。この塗料をPETフィルム上に
マイヤーバー#5で塗膜を形成し、送風乾燥機で80℃
で1分間乾燥させ、更に110℃で8時間加熱処理を行
った。得られた塗膜は均一な透明膜であった(高屈折率
塗膜層)。この塗膜の上に実施例1と同様の条件で塗料
2を塗工し、送風乾燥機で60℃で1分間乾燥させ、膜
厚が110nmの低屈折率塗膜層を形成させた。
【0027】実施例11 テトラiプロポキシチタネート(A1)100重量部に
n−ブタノール2900重量部を1分間に100重量部
の速度でゆっくり加え希釈した。これにエチレングリコ
ール(和光純薬製)40重量部に硝酸鉄12水和物(関
東化学)0.8重量部を添加したものを1分間に10重
量部の速度で添加した。十分に攪拌しTiO換算で
1.0%の固形分濃度の塗料とした。この塗料を大気下
で2時間攪拌したところ、沈殿などは生じず、橙色透明
な状態を保った。この塗料をPETフィルム上にマイヤ
ーバー#5で塗膜を形成し、送風乾燥機で80℃で1分
間乾燥させ、更に110℃で8時間加熱処理を行った。
得られた塗膜は均一な透明膜であった(高屈折率塗膜
層)。この塗膜の上に実施例1と同様の条件で塗料2を
塗工し、送風乾燥機で60℃で1分間乾燥させ、膜厚が
110nmの低屈折率塗膜層を形成させた。
【0028】実施例12 テトラiプロポキシチタネート(A1)100重量部に
n−ブタノール2900重量部を1分間に100重量部
の速度でゆっくり加え希釈した。これにエチレングリコ
ール(和光純薬製)40重量部に酢酸マグネシウム四水
和物(関東化学)0.4重量部を添加したものを1分間
に10重量部の速度で添加した。十分に攪拌しTiO
換算で1.0%の固形分濃度の塗料とした。この塗料を
大気下で2時間攪拌したところ、沈殿などは生じず、無
色透明な状態を保った。この塗料をPETフィルム上に
マイヤーバー#5で塗膜を形成し、送風乾燥機で80℃
で1分間乾燥させ、更に110℃で8時間加熱処理を行
った。得られた塗膜は均一な透明膜であった(高屈折率
塗膜層)。この塗膜の上に実施例1と同様の条件で塗料
2を塗工し、送風乾燥機で60℃で1分間乾燥させ、膜
厚が110nmの低屈折率塗膜層を形成させた。
【0029】実施例13 テトラn−ブトキシチタネート(商品名B1;日本曹達
製)100重量部にn−ブタノール2900重量部を1
分間に100重量部の速度でゆっくり加え希釈した。こ
れにエチレングリコール(和光純薬製)40重量部に塩
化マグネシウム六水和物(関東化学)0.35重量部を
添加したものを1分間に10重量部の速度で添加した。
十分に攪拌しTiO換算で1.0%の固形分濃度の塗
料とした。この塗料を大気下で2時間攪拌したところ、
沈殿などは生じず、無色透明な状態を保った。この塗料
をPETフィルム上にマイヤーバー#5で塗膜を形成
し、送風乾燥機で80℃で1分間乾燥させ、更に110
℃で8時間加熱処理を行った。得られた塗膜は均一な透
明膜であった(高屈折率塗膜層)。この塗膜の上に実施
例1と同様の条件で塗料2を塗工し、送風乾燥機で60
℃で1分間乾燥させ、膜厚が110nmの低屈折率塗膜
層を形成させた。
【0030】実施例14 テトラn−ブトキシチタネート(商品名B1;日本曹達
製)100重量部にn−ブタノール2900重量部を1
分間に100重量部の速度でゆっくり加え希釈した。こ
れにアセト酢酸エチル(和光純薬製)40重量部に硝酸
マグネシウム六水和物(関東化学)0.5重量部を添加
したものを1分間に10重量部の速度で添加した。十分
に攪拌しTiO換算で1.0%の固形分濃度の塗料と
した。この塗料を大気下で2時間攪拌したところ、沈殿
などは生じず、無色透明な状態を保った。この塗料をP
ETフィルム上にマイヤーバー#5で塗膜を形成し、送
風乾燥機で80℃で1分間乾燥させ、更に110℃で8
時間加熱処理を行った。得られた塗膜は均一な透明膜で
あった(高屈折率塗膜層)。この塗膜の上に実施例1と
同様の条件で塗料2を塗工し、送風乾燥機で60℃で1
分間乾燥させ、膜厚が110nmの低屈折率塗膜層を形
成させた。
【0031】比較例4 塗料1のエチレングリコール及び硝酸マグネシウムを配
合しなかった以外は実施例1と同様に塗料を調整した。
この塗料を大気下で攪拌したところ、数分で表面に膜を
作りその後、白色沈殿を生じた。この塗料の沈殿が生じ
る前に、実施例1と同じ条件で塗工、乾燥、加熱を行っ
た。フィルムは白化し、薄膜は形成されず粒子状であっ
た。表面を電子顕微鏡写真で観察したところ、表面に粒
子状の物質が観察され高屈折率塗膜層を形成できなかっ
た。
【0032】比較例5 塗料1において硝酸マグネシウムを配合しないこと以外
は実施例1と同様に資料を調整し、高屈折率塗膜層をP
ETフィルム状に設けた。得られた塗膜は均一な透明膜
であった。この塗膜の上に実施例1と同様の条件で塗料
2を塗工し、送風乾燥機で60℃で1分間乾燥させ、膜
厚が110nmの低屈折率塗膜層を形成させた。
【0033】上記実施例7〜14及び比較例4及び5で
得られたフィルムの性能を表2にまとめる。
【表2】 表中、塗料安定性は、高屈折率塗膜層用のコーティング
組成物の安定性を表し、常温で8時間攪拌した後に沈殿
物の有無を目視で評価したものである(優良、良、劣
る)。塗膜の屈折率は、二酸化チタン薄膜である高屈折
率塗膜層のものであり、550nmの値を示す。塗膜の
成膜性については、塗膜が均一に透明である場合は○、
塗膜に凝集物が存在し均一でない場合は×と目視で判断
した。堅牢度の評価は、JIS P8136に基づいて
行い(スチールウール0000、250g/cm2荷重)、傷が入る
までの往復回数を示す。
【0034】
【発明の効果】本発明により、高屈折率塗膜層及び低屈
折率塗膜層から成る光学多層膜を有する反射防止フィル
ムであって、十分な膜強度と層間密着性を有する反射防
止フィルムが提供される。また本発明のコーティング組
成物を用いることにより、150℃程度以下の低温加熱
で基材フィルム上に均一で膜強度に優れた高屈折率塗膜
層を形成することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2K009 AA03 AA15 BB28 CC02 CC26 CC42 CC45 DD02 DD06 4F006 AA02 AA35 AA36 AB64 AB65 AB66 AB68 BA14 CA05 DA04 4F100 AA02B AH02B AH03B AH05C AH06C AH08B AR00B AR00C AT00A BA03 BA07 BA10A BA10C BA26 GB41 JN06 JN18B JN18C 4J038 DM021 HA246 HA326 JA20 JA31 JA34 JA48 JB04 JB26 KA06 NA19 PC08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルム上に順に高屈折率塗膜層及
    び低屈折率塗膜層を有する反射防止フィルムであって、
    該高屈折率塗膜層が一般式(1) Ti(OR2m+2 (1) (式中、Rは炭素数が1〜5のアルキル基を表し、m
    は1以上の整数を表す。)で表される化合物及び一般式
    (2) R−R−C2n−R−R (2) (式中、R及びRはそれぞれ のいずれかを表し(但し、これらの基はその炭素原子が
    −C2n−に隣接するように結合する。)、R
    びRはそれぞれ水素原子又は炭素数が1〜5のアルキ
    ル基を表し、−C2n−は直鎖であり、nは2又は
    3の整数を表す。)で表される化合物又はその誘導体並
    びに有機溶剤から成るコーティング組成物を塗布し乾燥
    することにより成り、該コーティング組成物を塗布した
    該基材フィルムの乾燥後の塗布面の屈折率より該反射防
    止フィルムの該低屈折率塗膜層面の屈折率が低いことを
    特徴とする反射防止フィルム。
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)で表される化合物に対
    する前記一般式(2)で表される化合物のモル比が1〜
    3である請求項1に記載の反射防止フィルム。
  3. 【請求項3】 前記コーティング組成物が更に無機酸塩
    を含む請求項1又は2に記載の反射防止フィルム。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で表される化合物に対
    する前記無機酸塩のモル比が0.001〜0.1であ
    り、前記無機酸塩がマグネシウム塩である請求項3に記
    載の反射防止フィルム。
  5. 【請求項5】 前記マグネシウム塩が硝酸マグネシウム
    である請求項4に記載の反射防止フィルム。
  6. 【請求項6】 前記高屈折率塗膜層及び前記低屈折率塗
    膜層の厚さがそれぞれ50〜200nmであり、前記コ
    ーティング組成物を塗布した前記基材フィルムの乾燥後
    の塗布面の屈折率が1.80以上である請求項1〜5の
    いずれか一項に記載の反射防止フィルム。
  7. 【請求項7】 前記低屈折率塗膜層が有機ケイ素化合
    物、フッ素化合物又はホウ素化合物を含有する請求項1
    〜6のいずれか一項に記載の反射防止フィルム。
  8. 【請求項8】 一般式(1) Ti(OR2m+2 (1) (式中、Rは炭素数が1〜5のアルキル基を表し、m
    は1以上の整数を表す。)で表される化合物及び一般式
    (2) R−R−C2n−R−R (2) (式中、R及びRはそれぞれ のいずれかを表し(但し、これらの基はその炭素原子が
    −C2n−に隣接するように結合する。)、R
    びRはそれぞれ水素原子又は炭素数が1〜5のアルキ
    ル基を表し、nは2又は3の整数を表す。)で表される
    化合物又はその誘導体並びに有機溶剤から成るコーティ
    ング組成物。
  9. 【請求項9】 前記一般式(1)で表される化合物に対
    する前記一般式(2)で表される化合物のモル比が1〜
    3である請求項8に記載のコーティング組成物。
  10. 【請求項10】 更に無機酸塩を含む請求項8又は9に
    記載のコーティング組成物。
  11. 【請求項11】 前記一般式(1)で表される化合物に
    対する前記無機酸塩のモル比が0.001〜0.1であ
    り、前記無機酸塩がマグネシウム塩である請求項10に
    記載のコーティング組成物。
  12. 【請求項12】 前記マグネシウム塩が硝酸マグネシウ
    ムである請求項11に記載のコーティング組成物。
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