JP2003240639A - 半導体ウエハの赤外線放射率の測定方法 - Google Patents

半導体ウエハの赤外線放射率の測定方法

Info

Publication number
JP2003240639A
JP2003240639A JP2002373347A JP2002373347A JP2003240639A JP 2003240639 A JP2003240639 A JP 2003240639A JP 2002373347 A JP2002373347 A JP 2002373347A JP 2002373347 A JP2002373347 A JP 2002373347A JP 2003240639 A JP2003240639 A JP 2003240639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
wafer
measuring
infrared emissivity
back surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002373347A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3977244B2 (ja
Inventor
Ryoichi Matsumoto
良一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2002373347A priority Critical patent/JP3977244B2/ja
Publication of JP2003240639A publication Critical patent/JP2003240639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3977244B2 publication Critical patent/JP3977244B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation Pyrometers (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で、いかなる雰囲気でもパーティクル
発生なしで、赤外線放射率εの測定が可能な優れた半導
体ウエハの赤外線放射率の測定方法を提供する。 【解決手段】 ランプによる加熱にて熱処理を行う半導
体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外
線放射率の測定方法において、測温ウエハの裏面の一部
にグラファイト51を被覆し、このグラファイト51表
面と前記測温ウエハ109の裏面とを走査できる単一の
赤外線放射温度計52にて、前記グラファイト51表面
の温度と前記測温ウエハ109の裏面の温度を測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積装置の製造
工程でのランプアニール炉による熱処理における赤外線
放射率の測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、以下に示すようなものがあった。
【0003】図3はかかる従来の赤外線放射率を測定す
るための測定治具の平面図、図4は図3のA−A線断面
図、図5はそのような測定治具を用いて赤外線放射率を
測定する方法の概念図であり、以下に従来の赤外線放射
率の測定方法を示す。
【0004】図3に示すように、赤外線放射率(エミッ
シビティーε)測定治具100は、グラファイト(黒
鉛)製であり、測定するウエハのガイド101と中心部
の測定窓102と測定すべき半導体ウエハ(以下、単に
ウエハという)を固定し、かつ測定治具100からの熱
の伝導を促進するための真空チャック溝103及び外部
へ真空を導く穴104で構成した測温テーブル105
と、これを測温するための熱電対を収納する測温孔10
7、熱電対からの引き出し線106を有する支持台10
8で構成されている。
【0005】図4に示すように、真空チャック溝103
は外部へ真空を導く穴104に接続されており、外部の
真空ポンプにより測温テーブル105に測温ウエハ10
9を固定できる構造となっている。
【0006】図5に示すように、石英製のチャンバー1
10の上下には、反射鏡111とハロゲンランプ112
で構成した加熱部と、ガス導入口113及びガス排出口
114があり、チャンバーの蓋体115には測定治具1
00が支持されており、真空を導く穴(図示なし)に接
続された真空パイプ116により真空を引いている。ま
た、測定治具100にはウエハ109の裏面が全面現れ
るように真空で支持されており、中央部には赤外線放射
温度計(以後、ボロメータという)118が配置されて
いる。
【0007】ボロメータ118は赤外線光学系119と
赤外線センサ120及び温度表示計121で構成されて
おり、ウエハ109の実温である測温テーブル105の
温度は、熱電対106と温度表示計117に表示され
る。ボロメータ118の温度表示である放射温度123
は熱電対温度122より通常低く、これが赤外線放射率
εを表している。
【0008】Siウエハの場合、赤外線放射率εは0.
72であり、反射率=1−ε→28%の赤外線がSiウ
エハ表面で内部反射しているため、放射温度123が熱
電対温度より低く表示されるわけである。
【0009】一般に、ボロメータ118には赤外線放射
率εの補正機能があり、この補正機能に0.72を設定
し、実温である熱電対温度と放射温度を等しくしてお
り、これを赤外線放射率測定といっている。
【0010】しかし、この赤外線放射率εは固定された
定数ではなく、例えば、Siウエハ表面に成膜すると、
赤外線放射率εは膜厚に周期的に変化することが知られ
ており、熱処理ウエハは必要に応じて赤外線放射率εを
測定している。
【0011】図6はSiウエハ表面へのシリコン酸化膜
(SiO2 膜)と多結晶シリコン膜を形成した場合の赤
外線放射率εであり、シリコン酸化膜が厚い場合、赤外
線放射率εはほぼ1〜0.2まで変化している。そこで
測温テーブル105には赤外線放射率εがほぼ1である
グラファイトが使用されている。つまり、その他の材質
であると赤外線放射率εは1より小さい値を取り、測定
窓102部分の測温ウエハ109が測温テーブル105
より高温化する可能性があるため、汎用性を保つため、
グラファイトが使用されている。
【0012】また、測定窓102はボロメータ118の
測定波長が3〜10μmであり、この波長ではSiウエ
ハが光学的に透明なため測温テーブル105の赤外線に
妨害されることを防止するために設けられたものであ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の測定治具の構造または測定方法では、 (1)真空チャックによる固定であり、真空中では測温
できない。
【0014】(2)極度に低い赤外線放射率εのウエハ
の場合、ウエハの裏面が雰囲気ガスにより冷却され、赤
外線放射率εがより低く測定される。
【0015】(3)熱処理は600℃〜1200℃と高
温であり、測温テーブルと支持台を別の材質にすること
は熱膨張が異なることにより困難であり、熱負荷の大き
いグラファイト一体物となり、昇温降温に時間が必要で
ある。
【0016】(4)測定治具は蓋に支持されており、蓋
の気密を保つのが困難であることから、一般にNH3
ど毒ガス雰囲気での赤外線放射率εの測定ができない。
【0017】など生産技術的改善では解決できない問題
があり、技術的に満足できるものは得られなかった。
【0018】本発明は、上記問題を除去し、短時間で、
いかなる雰囲気でもパーティクル発生なしで、赤外線放
射率εの測定が可能な優れた半導体ウエハの赤外線放射
率の測定方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕ランプによる加熱にて熱処理を行う半導体集積回
路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外線放射率
の測定方法において、測温ウエハの裏面の一部にグラフ
ァイトを被覆し、このグラファイト表面と前記測温ウエ
ハの裏面とを走査できる単一の赤外線放射温度計にて、
前記グラファイト表面の温度と前記測温ウエハの裏面の
温度を測定する。
【0020】〔2〕ランプによる加熱にて熱処理を行う
半導体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの
赤外線放射率の測定方法において、測温ウエハの裏面の
一部にグラファイトを被覆し、複数の赤外線放射温度計
にて前記グラファイトの表面の温度と前記測温ウエハの
裏面の温度を個別に測定する。
【0021】〔3〕ランプによる加熱にて熱処理を行う
半導体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの
赤外線放射率の測定方法において、測温ウエハの裏面の
一部にグラファイトペーストで接着したSiC片を設
け、このSiC片表面と前記測温ウエハの裏面とを走査
できる単一の赤外線放射温度計にて、前記グラファイト
の表面の温度と前記ウエハの裏面の温度を測定する。
【0022】(4)ランプによる加熱にて熱処理を行う
半導体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの
赤外線放射率の測定方法において、測温ウエハの裏面の
一部にグラファイトペーストで接着したSiC片を設
け、複数の赤外線放射温度計にて前記SiC片の表面の
温度と前記測温ウエハの裏面の温度を個別に測定する。
【0023】(5)ランプによる加熱にて熱処理を行う
半導体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの
赤外線放射率の測定方法において、測温ウエハの裏面の
一部にグラファイトペーストで接着した赤外線放射率が
1〜0.9であるSiウエハ片を設け、このSiウエハ
片の表面と前記測温ウエハの裏面とを走査できる単一の
赤外線放射温度計にて、前記Siウエハ片の表面の温度
と前記測温ウエハの裏面の温度を測定する。
【0024】(6)ランプによる加熱にて熱処理を行う
半導体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの
赤外線放射率の測定方法において、測温ウエハの裏面の
一部にグラファイトペーストで接着した赤外線放射率が
1〜0.9のSiウエハ片を設け、複数の赤外線放射温
度計にて前記Siウエハ片の表面の温度と前記測温ウエ
ハの裏面の温度を個別に測定する。
【0025】
【作用】本発明によれば、 〔1〕上記(1)記載の半導体ウエハの赤外線放射率の
測定方法によれば、 測温ウエハの裏面の一部に赤外線放射率εが既知で
ほぼ1のグラファイトを被覆しただけであるので、真空
中での測温が可能である。
【0026】 極度に低い赤外線放射率εのウエハの
場合でも、ほぼ全面が被覆されておらず、雰囲気ガスに
よる冷却効果は全面で発生し、測温誤差を無視できるレ
ベルにすることができる。
【0027】 測定治具は事実上なく、支持台は別に
製作することができ、熱負荷を極めて小さくすることが
できるので、昇温降温レートは通常の熱処理での値(高
レート100℃/秒)で実施可能である。
【0028】 測定治具が事実上必要でなく、しかも
小型軽量の治具が製作可能であるためNH3 ガス雰囲気
で測温できる。
【0029】 半導体ウエハの測温において、熱電対
を外部から挿入する必要がなく、測温作業が単純であ
る。
【0030】〔2〕上記(2)記載の半導体ウエハの赤
外線放射率の測定方法によれば、上記〔1〕に加え、グ
ラファイトの測温と測温ウエハの裏面の測温が個別に同
時に実施可能であり、加熱用ランプの光リップル(加熱
エネルギーの時間的ムラ)に影響されなくなる。
【0031】〔3〕上記(3)及び(4)記載の半導体
ウエハの赤外線放射率の測定方法によれば、上記〔1〕
に加え、SiC片をグラファイトペーストで接着したの
で、パーティクルの発生を皆無にでき、酸化雰囲気中で
も測温が可能である。
【0032】〔4〕上記(5)及び(6)記載の半導体
ウエハの赤外線放射率の測定方法によれば、上記〔1〕
に加え、赤外線放射率が1〜0.9であるSiウエハ片
をグラファイトペーストで接着したので、パーティクル
の発生を皆無にでき、酸化雰囲気中でも測温が可能であ
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0034】図1は本発明の第1実施例を示す測定治具
の構成図であり、図1(a)はその測温治具の上面図、
図1(b)はその測定治具の一部破断側面図である。図
2はその測定治具を用いた赤外線放射率の測定方法の概
念図である。なお、従来例と同一部分については、同じ
符号を付与している。
【0035】図1に示すように、測定治具10は、測温
窓13が開口している測定治具本体11と、開口14を
有している治具蓋12とで構成されており、開口寸法
は、測温エリアの倍程度で10〜20mmφである。材
質はグラファイトであり、治具蓋12の板厚は1〜2m
mである。
【0036】測定治具本体11の内部は、半導体ウエハ
(測温ウエハ)109が収納できる大きさで、底板には
実温測定のための熱電対収納用の測温孔15が設けられ
ている。治具蓋12と測定治具本体11は嵌め合い構造
とし、互いにずれない構造にしている。
【0037】図2に示すように、石英製のチャンバー1
10の上下には、反射鏡111とハロゲンランプ112
で構成した加熱部と、ガス導入口113及びガス排出口
114が設けられ、チャンバーの蓋体115には測定治
具10が支持される支持台17が固定されている。
【0038】また、測温ウエハ109の裏面が測定治具
本体11の底板に接するように収納されている。
【0039】更に、中央部には赤外線放射温度計(ボロ
メータ)118が配置されている。ボロメータ118は
赤外線光学系119と赤外線センサ120及び温度表示
計121で構成されており、測温ウエハ109の実際の
温度である測定治具10の温度は、測温孔15に収納さ
れる熱電対(図示なし)からの引き出し線106に接続
される温度表示計117によって表示される。ボロメー
タ118の温度表示計121に表示される放射温度12
3は、前記した温度表示計117による温度122よ
り、通常低くなり、赤外線放射率εが測定できる。
【0040】次に、本発明の第2実施例として、図7に
示すように、グラファイト製の測定治具本体11と治具
蓋12の表面に、CVD法により、SiC膜16を0.
1〜1μm被覆させるようにしている。
【0041】次いで、本発明の第3実施例として、図8
に示すように、多結晶シリコン製の測定治具本体21の
表面に4500ÅのSiO2 膜(以下、単に、シリコン
酸化膜)23を生成し、その後、200〜300Åまた
は4800Åの多結晶シリコン膜24をCVD法にて生
成させ、被覆するようにしている。同様に、多結晶シリ
コン製の治具蓋22の表面に4500Åのシリコン酸化
膜23を生成し、その後、200〜300Åまたは48
00Åの多結晶シリコン膜24をCVD法にて生成さ
せ、被覆するようにしている。
【0042】次に、本発明の第4実施例として、図9に
示すように、石英製の測定治具本体31の表面に、0.
5μm以上の多結晶シリコン膜33をCVD法にて生成
し、その後、表面に4500Åのシリコン酸化膜及び2
00〜300Åまたは4800Åの多結晶シリコン膜か
らなる被膜34をCVD法にて生成させ、被覆する。同
様に、石英製の治具蓋32の表面に、0.5μm以上の
多結晶シリコン膜33をCVD法にて生成し、その表面
に4500Åのシリコン酸化膜及び200〜300Åま
たは4800Åの多結晶シリコン膜からなる被膜34を
CVD法にて生成させ、被覆するようにしている。
【0043】次に、本発明の第5実施例として、図10
を用いて説明する。
【0044】なお、従来例と同一の部分については、同
じ番号を付して、その説明は省略する。
【0045】測温ウエハ109の裏面の一部に、グラフ
ァイトペースト「商品名 ヒタゾルAB M 日立粉末
冶金(株)製」51を被覆させ、チャンバーの蓋体41
に固定された支持台42に、少なくとも3箇所に形成さ
れた石英の突起43を介して点接触状態で載置して石英
製のチャンバー110に挿入する。
【0046】図10に示すように、ボロメータ52は測
温ウエハ109の裏面を走査できる構造とし、グラファ
イトペースト51の表面と測温ウエハ109の裏面の測
温を行い、温度表示計121に表示する。
【0047】次に、本発明の第6実施例として、図11
を用いて説明する。
【0048】なお、従来例と同一の部分については、同
じ番号を付して、その説明は省略する。
【0049】図11に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部に、グラファイトペースト「商品名 ヒタゾ
ルAB M 日立粉末冶金(株)製」51を被覆させ、
チャンバーの蓋体41に固定された支持台42に石英の
突起43を介して点接触状態で載置して石英製のチャン
バー110に挿入する。
【0050】そこで、ボロメータ61には2個の赤外線
センサ62,63を配置し、赤外線センサ62はグラフ
ァイトペースト51の測温を行い、赤外線センサ63は
測温ウエハ109の裏面の測温を行い、温度表示計64
はグラファイトペースト51の、また、温度表示計65
は測温ウエハ109の温度をそれぞれ表示する。
【0051】次に、本発明の第7実施例として、図12
を用いて説明する。
【0052】なお、従来例と同一の部分については、同
じ番号を付して、その説明は省略する。
【0053】図12に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部にグラファイトペースト「商品名 ヒタゾル
AB M 日立粉末冶金(株)製」53を被覆させ、さ
らにその上に板厚100〜600μmのSiC片54を
接着させ(A部拡大図参照)、チャンバーの蓋体41に
固定された支持台42に石英の突起43を介して点接触
状態で載置して石英製のチャンバー110に挿入する。
【0054】そこで、ボロメータ52は測温ウエハ10
9の裏面を走査できる構造とし、グラファイトペースト
53で接着したSiC片54の表面と測温ウエハ109
の裏面の測温を行う。
【0055】次に、本発明の第8実施例として、図13
を用いて説明する。
【0056】なお、従来例と同一の部分については、同
じ番号を付して、その説明は省略する。
【0057】図13に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部にグラファイトペースト「商品名 ヒタゾル
AB M 日立粉末冶金(株)」53を被覆させ、板厚
100〜600μmのSiC片54を接着させ(B部拡
大図参照)、チャンバーの蓋体41に固定された支持台
42に石英の突起43を介して点接触状態で載置して石
英製のチャンバー110に挿入する。
【0058】そこで、ボロメータ61は2個の赤外線セ
ンサ62,63を配置し、赤外線センサ62はグラファ
イトペースト53で接着したSiC片54の測温を行
い、赤外線センサ63は測温ウエハ109の裏面の測温
を行い、温度表示計64はSiC片54の温度を表示
し、温度表示計65は測温ウエハ109の温度をそれぞ
れ表示する。
【0059】次に、本発明の第9実施例として、図14
を用いて説明する。
【0060】図14に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部にグラファイトペースト「商品名 ヒタゾル
AB M 日立粉末冶金(株)」55を被着し、そこに
赤外線放射率εが1〜0.9であるSiウエハ片56を
接着させる(C部拡大図参照)。その測温ウエハ109
を、チャンバーの蓋体41に固定された支持台42に石
英の突起43を介して点接触状態で載置して石英製のチ
ャンバー110に挿入する。ここで、Siウエハ片56
はシリコン酸化膜を4500Å、多結晶シリコン膜を2
00〜300Åまたは4800ÅCVD法にて生成した
ものである。
【0061】そこで、ボロメータ52は測温ウエハ10
9の裏面を走査できる構造とし、グラファイトペースト
55で接着したSiウエハ片56の表面と測温ウエハ1
09の裏面の測温を行い、温度表示計121に表示す
る。
【0062】次に、本発明の第10実施例として、図1
5を用いて説明する。
【0063】図15に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部にグラファイトペースト「商品名 ヒタゾル
AB M 日立粉末冶金(株)」55を被着し、そこに
赤外線放射率が1〜0.9であるSiウエハ片56を接
着させる(D部拡大図参照)。その測温ウエハ109を
チャンバーの蓋体41に固定された支持台42に石英の
突起43を介して点接触状態で載置して、石英製のチャ
ンバー110に挿入する。ここで、Siウエハ片56は
シリコン酸化膜を4500Å、多結晶シリコン膜を20
0〜300Åまたは4800ÅCVD法にて生成したも
のである。
【0064】そこで、ボロメータ61には2個の赤外線
センサ62,63を配置し、赤外線センサ62はグラフ
ァイトペースト55で接着したSiウエハ片56の測温
を行い、赤外線センサ63は測温ウエハ109の裏面の
測温を行い、温度表示計64はSiウエハ片56の温度
を表示し、温度表示計65は測温ウエハ109の温度を
それぞれ表示する。
【0065】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0066】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0067】(1)請求項1記載の発明によれば、 測温ウエハの裏面の一部に赤外線放射率εが既知で
ほぼ1のグラファイトを被覆しただけであるので、真空
中での測温が可能である。
【0068】 極度に低い赤外線放射率εのウエハの
場合でも、ほぼ全面が被覆されておらず、雰囲気ガスに
よる冷却効果は全面で発生し、測温誤差を無視できるレ
ベルにすることができる。
【0069】 測定治具は事実上なく、支持台は別に
製作することができ、熱負荷を極めて小さくすることが
できるので、昇温降温レートは通常の熱処理での値(高
レート100℃/秒)で実施可能である。
【0070】 測定治具が事実上必要でなく、しかも
小型軽量の治具が製作可能であるためNH3 ガス雰囲気
で測温できる。
【0071】 半導体ウエハの測温において、熱電対
を外部から挿入する必要がなく、測温作業が単純であ
る。
【0072】(2)請求項2記載の発明によれば、上記
(1)の効果に加え、グラファイトの測温と測温ウエハ
の裏面の測温が個別に同時に実施可能であり、加熱用ラ
ンプの光リップル(加熱エネルギーの時間的ムラ)に影
響されなくなる。
【0073】(3)請求項3及び4記載の発明によれ
ば、上記(1)の効果に加え、SiC片をグラファイト
ペーストで接着したので、パーティクルの発生を皆無に
でき、酸化雰囲気中でも測温が可能である。
【0074】(4)請求項5及び6記載の発明によれ
ば、上記(1)の効果に加え、赤外線放射率が1〜0.
9であるSiウエハ片をグラファイトペーストで接着し
たので、パーティクルの発生を皆無にでき、酸化雰囲気
中でも測温が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す測定治具の構成図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示す測定治具を用いた赤
外線放射率の測定方法の概念図である。
【図3】従来の赤外線放射率を測定するための測定治具
の平面図である。
【図4】図3のA−A線の断面図である。
【図5】従来の測定治具を用いて赤外線放射率を測定す
る方法の概念図である。
【図6】測温ウエハ上にシリコン酸化膜と多結晶シリコ
ン膜を形成した場合の、多結晶シリコン膜の膜厚と赤外
線放射率との関係を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す測定治具の構成図で
ある。
【図8】本発明の第3実施例を示す測定治具の構成図で
ある。
【図9】本発明の第4実施例を示す測定治具の構成図で
ある。
【図10】本発明の第5実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図11】本発明の第6実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図12】本発明の第7実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図13】本発明の第8実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図14】本発明の第9実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図15】本発明の第10実施例を示す赤外線放射率の
測定方法の概念図である。
【符号の説明】
10 測定治具 11 測定治具本体 12 治具蓋 13 測温窓 14 開口 15 測温孔 16 SiC膜 17,42 支持台 21 多結晶シリコン製の測定治具本体 22 多結晶シリコン製の治具蓋 23 シリコン酸化膜 24,33 多結晶シリコン膜 31 石英製の測定治具本体 32 石英製の治具蓋 34 被膜(シリコン酸化膜及び多結晶シリコン膜) 41,115 チャンバーの蓋体 43 石英の突起 51,53,55 グラファイトペースト 52,61,118 赤外線放射温度計(ボロメー
タ) 54 SiC片 56 Siウエハ片(シリコン酸化膜及び多結晶シリ
コン膜) 62,63 赤外線センサ 64,65,117,121 温度表示計 109 半導体ウエハ(測温ウエハ) 110 石英製のチャンバー 111 反射鏡 112 ハロゲンランプ 113 ガス導入口 114 ガス排出口 119 赤外線光学系 120 赤外線センサ 122 熱電対温度 123 放射温度

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプによる加熱にて熱処理を行う半導
    体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外
    線放射率の測定方法において、 測温ウエハの裏面の一部にグラファイトを被覆し、該グ
    ラファイト表面と前記測温ウエハの裏面とを走査できる
    単一の赤外線放射温度計にて、前記グラファイト表面の
    温度と前記測温ウエハの裏面の温度を測定することを特
    徴とする半導体ウエハの赤外線放射率の測定方法。
  2. 【請求項2】 ランプによる加熱にて熱処理を行う半導
    体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外
    線放射率の測定方法において、 測温ウエハの裏面の一部にグラファイトを被覆し、複数
    の赤外線放射温度計にて前記グラファイトの表面の温度
    と前記測温ウエハの裏面の温度を個別に測定することを
    特徴とする半導体ウエハの赤外線放射率の測定方法。
  3. 【請求項3】 ランプによる加熱にて熱処理を行う半導
    体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外
    線放射率の測定方法において、 測温ウエハの裏面の一部にグラファイトペーストで接着
    したSiC片を設け、該SiC片表面と前記測温ウエハ
    の裏面とを走査できる単一の赤外線放射温度計にて、前
    記グラファイトの表面の温度と前記ウエハの裏面の温度
    を測定することを特徴とする半導体ウエハの赤外線放射
    率の測定方法。
  4. 【請求項4】 ランプによる加熱にて熱処理を行う半導
    体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外
    線放射率の測定方法において、 測温ウエハの裏面の一部にグラファイトペーストで接着
    したSiC片を設け、複数の赤外線放射温度計にて前記
    SiC片の表面の温度と前記測温ウエハの裏面の温度を
    個別に測定することを特徴とする半導体ウエハの赤外線
    放射率の測定方法。
  5. 【請求項5】 ランプによる加熱にて熱処理を行う半導
    体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外
    線放射率の測定方法において、 測温ウエハの裏面の一部にグラファイトペーストで接着
    した赤外線放射率が1〜0.9であるSiウエハ片を設
    け、該Siウエハ片の表面と前記測温ウエハの裏面とを
    走査できる単一の赤外線放射温度計にて、前記Siウエ
    ハ片の表面の温度と前記測温ウエハの裏面の温度を測定
    することを特徴とする半導体ウエハの赤外線放射率の測
    定方法。
  6. 【請求項6】 ランプによる加熱にて熱処理を行う半導
    体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外
    線放射率の測定方法において、 測温ウエハの裏面の一部にグラファイトペーストで接着
    した赤外線放射率が1〜0.9のSiウエハ片を設け、
    複数の赤外線放射温度計にて前記Siウエハ片の表面の
    温度と前記測温ウエハの裏面の温度を個別に測定するこ
    とを特徴とする半導体ウエハの赤外線放射率の測定方
    法。
JP2002373347A 2002-12-25 2002-12-25 半導体ウエハの赤外線放射率の測定方法 Expired - Fee Related JP3977244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002373347A JP3977244B2 (ja) 2002-12-25 2002-12-25 半導体ウエハの赤外線放射率の測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002373347A JP3977244B2 (ja) 2002-12-25 2002-12-25 半導体ウエハの赤外線放射率の測定方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24093894A Division JP3423436B2 (ja) 1994-10-05 1994-10-05 半導体ウエハの赤外線放射率の測定治具及び測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003240639A true JP2003240639A (ja) 2003-08-27
JP3977244B2 JP3977244B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=27785667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002373347A Expired - Fee Related JP3977244B2 (ja) 2002-12-25 2002-12-25 半導体ウエハの赤外線放射率の測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3977244B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102263044A (zh) * 2010-05-28 2011-11-30 台湾积体电路制造股份有限公司 热处理腔、温度测量装置与方法
KR20160141853A (ko) * 2014-05-21 2016-12-09 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체 장치의 제조 방법
JP2017516979A (ja) * 2014-03-28 2017-06-22 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド 赤外線を用いた半導体ワークピースの温度測定および較正技術
JP2022544782A (ja) * 2019-08-20 2022-10-21 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 非接触温度測定を用いた基板を処理するための方法および装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102263044A (zh) * 2010-05-28 2011-11-30 台湾积体电路制造股份有限公司 热处理腔、温度测量装置与方法
JP2017516979A (ja) * 2014-03-28 2017-06-22 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド 赤外線を用いた半導体ワークピースの温度測定および較正技術
KR20160141853A (ko) * 2014-05-21 2016-12-09 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체 장치의 제조 방법
KR101943179B1 (ko) * 2014-05-21 2019-01-28 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체 장치의 제조 방법
JP2022544782A (ja) * 2019-08-20 2022-10-21 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 非接触温度測定を用いた基板を処理するための方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3977244B2 (ja) 2007-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6342691B1 (en) Apparatus and method for thermal processing of semiconductor substrates
JP2780866B2 (ja) 光照射加熱基板の温度測定装置
Roozeboom et al. Rapid thermal processing systems: A review with emphasis on temperature control
US6232580B1 (en) Apparatus for uniform gas and radiant heat dispersion for solid state fabrication processes
CN102668048B (zh) 提升辐射加热基板的冷却的设备及方法
WO1998038673A1 (fr) Instrument et procede de mesure de la temperature d'un substrat, procede de chauffage d'un substrat et dispositif de traitement par la chaleur
JP2001308022A (ja) 石英ウインドウ、リフレクタ及び熱処理装置
JPH03215670A (ja) 基板加熱装置
TWI731929B (zh) 在高溫處理程序應用中用於獲取測量參數之經檢測基板裝置
TW403835B (en) The method of temperature measurement used in calibration regardless of the emitting rate and the apparatus thereof
JP2003240639A (ja) 半導体ウエハの赤外線放射率の測定方法
JPH07134069A (ja) 基板温度のモニタ方法
JP2563440B2 (ja) 半導体ウェーハ処理装置
JPH07221154A (ja) 温度検出装置および半導体製造装置
JP3423436B2 (ja) 半導体ウエハの赤外線放射率の測定治具及び測定方法
EP1135659A1 (en) Apparatus and method for thermal processing of semiconductor substrates
JP4998333B2 (ja) 温度測定装置、載置台構造及び熱処理装置
JP4972125B2 (ja) 熱処理装置、ヒータユニットおよび半導体製造方法
JPS6294925A (ja) 熱処理装置
JP4905907B2 (ja) ランプ、及び熱処理装置
JP2002261038A (ja) 熱処理装置
JP3325384B2 (ja) 熱処理炉用温度測定装置
JPH05299428A (ja) 半導体ウェーハの熱処理方法及び熱処理装置
Roozeboom Temperature control and system design aspects in rapid thermal processing
JPH07151606A (ja) 基板の温度測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060411

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070320

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070620

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110629

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees