JP3423436B2 - 半導体ウエハの赤外線放射率の測定治具及び測定方法 - Google Patents

半導体ウエハの赤外線放射率の測定治具及び測定方法

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JP3423436B2
JP3423436B2 JP24093894A JP24093894A JP3423436B2 JP 3423436 B2 JP3423436 B2 JP 3423436B2 JP 24093894 A JP24093894 A JP 24093894A JP 24093894 A JP24093894 A JP 24093894A JP 3423436 B2 JP3423436 B2 JP 3423436B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積装置の製造
工程でのランプアニール炉による熱処理における赤外線
放射率の測定治具及びそれを用いた測定方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、以下に示すようなものがあった。
【0003】図3はかかる従来の赤外線放射率を測定す
るための測定治具の平面図、図4は図3のA−A線断面
図、図5はそのような測定治具を用いて赤外線放射率を
測定する方法の概念図であり、以下に従来の赤外線放射
率の測定方法を示す。
【0004】図3に示すように、赤外線放射率(エミッ
シビティーε)測定治具100は、グラファイト(黒
鉛)製であり、測定するウエハのガイド101と中心部
の測定窓102と測定すべき半導体ウエハ(以下、単に
ウエハという)を固定し、かつ測定治具100からの
の伝導促進するための真空チャック溝103及び外部
へ真空を導く穴104で構成した測温テーブル105
と、これを測温するための熱電対を収納する測温孔10
7、熱電対からの引き出し線106を有する支持台10
8で構成されている。
【0005】図4に示すように、真空チャック溝103
は外部へ真空を導く穴104に接続されており、外部の
真空ポンプにより測温テーブル105に測温ウエハ10
9を固定できる構造となっている。
【0006】図5に示すように、石英製のチャンバー1
10の上下には、反射鏡111とハロゲンランプ112
で構成した加熱部と、ガス導入口113及びガス排出口
114があり、チャンバーの蓋体115には測定治具
00が支持されており、真空を導く穴(104、ここで
図示なし)に接続された真空パイプ116により真空
を引いている。また、測定治具100にはウエハ109
の裏面が全面現れるように真空で支持されており、中央
部には赤外線放射温度計(以後、ボロメータという)1
18が配置されている。
【0007】ボロメータ118は赤外線光学系119と
赤外線センサ120及び温度表示計121で構成されて
おり、ウエハ109の実温である測温テーブル105の
温度は、熱電対106と温度表示計117に表示され
る。ボロメータ118の温度表示である放射温度123
は熱電対温度122より通常低く、これが赤外線放射率
εを表している。
【0008】Siウエハの場合、赤外線放射率εは0.
72であり、反射率=1−ε→28%の赤外線がSiウ
エハ表面で内部反射しているため、放射温度123が低
く表示されるわけである。
【0009】一般に、ボロメータ118には赤外線放射
率εの補正機能があり、この補正機能に0.72を設定
し、実温である熱電対温度と放射温度等しくしてお
り、これを赤外線放射率測定といっている。
【0010】しかし、この赤外線放射率εは固定された
定数ではなく、例えば、Siウエハ表面に成膜すると、
赤外線放射率εは膜厚に周期的に変化することが知られ
ており、熱処理ウエハを必要に応じて赤外線放射率εを
測定している。
【0011】図6はSiウエハ表面へのシリコン酸化膜
(SiO2 膜)と多結晶シリコン膜を形成した場合の赤
外線放射率εであり、シリコン酸化膜が厚い場合、赤外
線放射率εはほぼ1〜0.2まで変化している。そこで
測温テーブル105は赤外線放射率εがほぼ1であるグ
ラファイトが使用されている。その他の材質であると赤
外線放射率εは1より小さい値を取り、測定窓102部
分の測温ウエハ109が測温テーブル105より高温化
する可能性があり、汎用性を保つため、グラファイトが
使用されている。
【0012】また、測定窓102はボロメータ118の
測定波長が3〜10μmであり、この波長ではSiウエ
ハが光学的に透明なため測温テーブル105の赤外線に
妨害されることを防止するために設けられたものであ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の測定治具の構造または測定方法では、 (1)真空チャックによる固定であり、真空中では測温
できない。
【0014】(2)極度に低い赤外線放射率εのウエハ
の場合、裏面が雰囲気ガスにより冷却され、赤外線放射
率εがより低く測定される。
【0015】(3)熱処理は600℃〜1200℃と高
温であり、測温テーブルと支持台を別の材質にすること
は熱膨張が異なることにより困難であり、熱負荷の大き
いグラファイト一体物となり、昇温降温に時間が必要で
ある。
【0016】(4)測定治具は蓋に支持されており、蓋
の気密を保つのが困難であることから、一般にNH3
ど毒ガス雰囲気での赤外線放射率εの測定ができない。
【0017】など生産技術的改善では解決できない問題
があり、技術的に満足できるものは得られなかった。
【0018】本発明は、上記問題を除去し、短時間で、
いかなる雰囲気でもパーティクル発生なしで、赤外線放
射率εの測定が可能な優れた半導体ウエハの赤外線放射
率の測定治具及び測定方法を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (1)ランプによる加熱にて熱処理を行う半導体集積回
路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外線放射率
の測定治具において、前記半導体ウエハを収納する収納
を有する本体と、前記本体の収納部の底面に設けられ
た、赤外線放射温度計の測温領域より大きい測温窓と、
該本体の前記収納部嵌合され、前記測温窓の上方に同
様の寸法で形成される開口を有する治具蓋と、前記本体
に設けられる熱電対を収納する測温孔を設けるようにし
たものである。
【0020】(2)上記(1)記載の半導体ウエハの赤
外線放射率の測定治具において、前記治具蓋及び本体が
SiCを被覆したグラファイト製である。
【0021】(3)上記(1)記載の半導体ウエハの赤
外線放射率の測定治具において、前記治具蓋及び本体の
表面にシリコン酸化膜と多結晶シリコン膜を被覆し、赤
外線放射率を1〜0.9とした多結晶シリコン製であ
る。
【0022】(4)上記(1)記載の半導体ウエハの赤
外線放射率の測定治具において、前記治具蓋と本体の表
面に多結晶シリコン膜とシリコン酸化膜及び多結晶シリ
コン膜を被覆し、赤外線放射率を1〜0.9とした石英
ガラス製である。
【0023】(5)ランプによる加熱にて熱処理を行う
半導体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの
赤外線放射率の測定方法において、上記(1)、
(2)、(3)又は(4)記載の半導体ウエハの赤外線
放射率の測定治具の本体の測温窓を介して前記測温ウエ
ハの裏面の温度を測定する。
【0024】
【作用】本発明によれば、 (1)上記(1)又は(5)記載の半導体ウエハの赤外
線放射率の測定治具又はその赤外線放射率の測定方法に
よれば、測定ウエハを収納方式としたので真空雰囲気で
の測温が可能である。
【0025】また、極度に低い赤外線放射率の半導体ウ
エハの場合でも、ほぼ全面が加熱用の治具に被覆されて
おり、雰囲気ガスによる冷却効果は無視できるレベルに
することができる。
【0026】更に、測定治具と支持台は別に製作でき、
熱負荷を小さくできるので、昇温降温を高レートで実施
可能である。
【0027】また、真空パイプがないこと、小型軽量の
治具が製作可能なため、NH3 ガス雰囲気で測温でき
る。
【0028】(2)上記(2)記載の半導体ウエハの赤
外線放射率の測定治具によれば、上記(1)に加え、測
定治具の表面をSiCでコートしたので、パーティクル
の発生を皆無にできる。また、SiCが耐酸化性の性質
に富むので、あらゆるガス雰囲気での測温が可能であ
る。
【0029】(3)上記(3)記載の半導体ウエハの赤
外線放射率の測定治具によれば、多結晶シリコン表面に
シリコン酸化膜と多結晶シリコン膜を生成し、かつ赤外
線放射率εがほぼ1となる積層構造としたので、上記
(1)に加え、パーティクルの発生を皆無にできる。ま
た、赤外線放射率εが1に近いウエハの測温においても
誤差を極めて小さくできる。
【0030】(4)上記(4)記載の半導体ウエハの赤
外線放射率の測定治具によれば、上記(1)に加え、測
定治具を石英で製作したので、安価であるとともに、製
作形状の自由度が大きく、また、破損の場合の修理が可
能となった。更に、SiCより不純物濃度が低く汚染が
少ない特徴をも有する。また、赤外線放射率εをほぼ1
となる積層構造としたので、赤外線放射率εが1に近い
ウエハの測定でも誤差を小さくできる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0032】図1は本発明の第1実施例を示す測定治具
の構成図であり、図1(a)はその測温治具の上面図、
図1(b)はその測定治具の一部破断側面図である。図
2はその測定治具を用いた赤外線放射率の測定方法の概
念図である。なお、従来例と同一部分については、同じ
符号を付与している。
【0033】図1に示すように、測定治具10は、測温
窓13が開口している測定治具本体11と、開口14を
有している治具蓋12とで構成されており、開口寸法
は、測温エリアの倍程度で10〜20mmφである。材
質はグラファイトであり、治具蓋12の板厚は1〜2m
mである。
【0034】測定治具本体11の内部は、半導体ウエハ
(測温ウエハ)109が収納できる大きさで、底板には
実温測定のための熱電対収納用の測温孔15が設けられ
ている。治具蓋12と測定治具本体11は嵌め合い構造
とし、互いにずれない構造にしている。
【0035】図2に示すように、石英製のチャンバー1
10の上下には、反射鏡111とハロゲンランプ112
で構成した加熱部と、ガス導入口113及びガス排出口
114が設けられ、チャンバーの蓋体115には測定治
10が支持される支持台17が固定されている。
【0036】また、測温ウエハ109の裏面が測定治具
本体11の底板に接するように収納されている。
【0037】更に、中央部には赤外線放射温度計(ボロ
メータ)118が配置されている。ボロメータ118は
赤外線光学系119と赤外線センサ120及び温度表示
計121で構成されており、測温ウエハ109の実際の
温度である測定治具10の温度は、測温孔15に収納さ
れる熱電対(図示なし)からの引き出し線106に接続
される温度表示計117によって表示される。ボロメー
タ118の温度表示計121に表示される放射温度12
は、前記した温度表示計117による温度122よ
り、通常低くなり、赤外線放射率εが測定できる。
【0038】次に、本発明の第2実施例として、図7に
示すように、グラファイト製の測定治具本体11と治具
蓋12の表面に、CVD法により、SiC膜16を0.
1〜1μm被覆させるようにしている。
【0039】次いで、本発明の第3実施例として、図8
に示すように、多結晶シリコン製の測定治具本体21の
表面に4500ÅのSiO2 膜(以下、単に、シリコン
酸化膜)23を生成し、その後、200〜300Åまた
は4800Åの多結晶シリコン膜24をCVD法にて生
成させ、被覆するようにしている。同様に、多結晶シリ
コン製の治具蓋22の表面に4500Åのシリコン酸化
膜23を生成し、その後、200〜300Åまたは48
00Åの多結晶シリコン膜24をCVD法にて生成さ
せ、被覆するようにしている。
【0040】次に、本発明の第4実施例として、図9に
示すように、石英製の測定治具本体31の表面に、0.
5μm以上の多結晶シリコン膜33をCVD法にて生成
し、その後、表面に4500Åのシリコン酸化膜及び2
00〜300Åまたは4800Åの多結晶シリコン膜か
らなる被膜34をCVD法にて生成させ、被覆する。同
様に、石英製の治具蓋32の表面に、0.5μm以上の
多結晶シリコン膜33をCVD法にて生成し、その表面
に4500Åのシリコン酸化膜及び200〜300Åま
たは4800Åの多結晶シリコン膜からなる被膜34を
CVD法にて生成させ、被覆するようにしている。
【0041】次に、本発明の第5実施例として、図10
を用いて説明する。
【0042】なお、従来例と同一の部分については、同
じ番号を付して、その説明は省略する。
【0043】測温ウエハ109の裏面の一部に、グラフ
ァイトペースト「商品名 ヒタゾルAB M 日立粉末
冶金(株)製」51を被覆させ、チャンバーの蓋体41
に固定された支持台42に、少なくとも3箇所に形成さ
れた石英の突起43を介して点接触状態で載置して石英
製のチャンバー110に挿入する。
【0044】図10に示すように、ボロメータ52は測
温ウエハ109の裏面を走査できる構造とし、グラファ
イトペースト51の表面と測温ウエハ109の裏面の測
温を行い、温度表示計121に表示する。
【0045】次に、本発明の第6実施例として、図11
を用いて説明する。
【0046】なお、従来例と同一の部分については、同
じ番号を付して、その説明は省略する。
【0047】図11に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部に、グラファイトペースト「商品名 ヒタゾ
ルAB M 日立粉末冶金(株)製」51を被覆させ、
チャンバーの蓋体41に固定された支持台42に点接触
状態で載置して石英製のチャンバー110に挿入する。
【0048】そこで、ボロメータ61は2個の赤外線セ
ンサ62,63を配置し、赤外線センサ62はグラファ
イトペースト51の測温を行い、赤外線センサ63は測
温ウエハ109の裏面の測温を行い、温度表示計64は
グラファイトペースト51及び温度表示計65は測温ウ
エハ109の温度をそれぞれ表示する。
【0049】次に、本発明の第7実施例として、図12
を用いて説明する。
【0050】なお、従来例と同一の部分については、同
じ番号を付して、その説明は省略する。
【0051】図12に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部にグラファイトペースト「商品名 ヒタゾル
AB M 日立粉末冶金(株)製」53を被覆させ、板
厚100〜600μmのSiC片54を接着させ、チャ
ンバーの蓋体41に固定された支持台42に点接触状態
で載置して石英製のチャンバー110に挿入する。
【0052】そこで、ボロメータ52は測温ウエハ10
9の裏面を走査できる構造とし、グラファイトペースト
53で接着したSiC片54の表面と測温ウエハ109
の裏面の測温を行う。
【0053】次に、本発明の第8実施例として、図13
を用いて説明する。
【0054】なお、従来例と同一の部分については、同
じ番号を付して、その説明は省略する。
【0055】図13に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部にグラファイトペースト「商品名 ヒタゾル
AB M 日立粉末冶金(株)」53を被覆させ、板厚
100〜600μmのSiC片54を接着させ、チャン
バーの蓋体41に固定された支持台42に点接触状態で
載置して石英製のチャンバー110に挿入する。
【0056】そこで、ボロメータ61は2個の赤外線セ
ンサ62,63を配置し、赤外線センサ62はグラファ
イトペースト53で接着したSiC片54の測温を行
い、赤外線センサ63は測温ウエハ109の裏面の測温
を行い、温度表示計64はSiC片54の温度を表示
し、温度表示計65は測温ウエハ109の温度をそれぞ
れ表示する。
【0057】次に、本発明の第9実施例として、図14
を用いて説明する。
【0058】図14に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部にグラファイトペースト「商品名 ヒタゾル
AB M 日立粉末冶金(株)」55を被着し、そこに
赤外線放射率が1〜0.9であるSiウエハ片56を接
着させる。その測温ウエハ109を、チャンバーの蓋体
41に固定された支持台42に点接触状態で載置して石
英製のチャンバー110に挿入する。ここで、Siウエ
ハ片56はシリコン酸化膜を4500Å、多結晶シリコ
ン膜を200〜300Åまたは4800ÅCVD法にて
生成したものである。
【0059】そこで、ボロメータ52は測温ウエハ10
9の裏面を走査できる構造とし、グラファイトペースト
55で接着したSiウエハ片56の表面と測温ウエハ1
09の裏面の測温を行い、温度表示計121に表示す
る。
【0060】次に、本発明の第10実施例として、図1
5を用いて説明する。
【0061】図15に示すように、測温ウエハ109の
裏面の一部にグラファイトペースト「商品名 ヒタゾル
AB M 日立粉末冶金(株)」55を被着し、そこに
赤外線放射率が1〜0.9であるSiウエハ片56を接
着させる。その測温ウエハ109をチャンバーの蓋体4
1に固定された支持台42に点接触状態で載置して、石
英製のチャンバー110に挿入する。ここで、Siウエ
ハ片56はシリコン酸化膜を4500Å、多結晶シリコ
ン膜を200〜300Åまたは4800ÅCVD法にて
生成したものである。
【0062】そこで、ボロメータ61は2個の赤外線セ
ンサ62,63を配置し、赤外線センサ62はグラファ
イトペースト55で接着したSiウエハ片56の測温を
行い、赤外線センサ63は測温ウエハ109の裏面の測
温を行い、温度表示計64はSiウエハ片56の温度を
表示し、温度表示計65は測温ウエハ109の温度をそ
れぞれ表示する。
【0063】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0065】(1)請求項1及び記載の発明によれ
ば、測定ウエハを収納方式としたので真空中での測温が
可能である。
【0066】また、極度に低い赤外線放射率の半導体ウ
エハの場合でも、ほぼ全面が加熱用の治具に被覆されて
おり、雰囲気ガスによる冷却効果は無視できるレベルに
することができる。
【0067】更に、測定治具と支持台は別に製作でき、
熱負荷を小さくできるので、昇温降温を高レートで実施
可能である。
【0068】また、真空パイプがないこと、小型軽量の
治具が製作可能なため、NH3 ガス雰囲気で測温でき
る。
【0069】(2)請求項2記載の発明によれば、上記
(1)の効果に加え、SiCコートしたので、パーティ
クルの発生を皆無にできる。また、SiCが耐酸化性の
性質に富むので、あらゆるガス雰囲気での測温が可能で
ある。
【0070】(3)請求項3記載の発明によれば、多結
晶シリコン表面にシリコン酸化膜と多結晶シリコン膜を
生成し、かつ赤外線放射率εがほぼ1となる積層構造と
したので、上記(1)の効果に加え、パーティクルの発
生を皆無にできる。また、赤外線放射率εが1に近いウ
エハの測温においても誤差を極めて小さくできる。
【0071】(4)請求項4記載の発明によれば、上記
(1)の効果に加え、測定治具を石英で製作したので、
安価であるとともに、製作形状の自由度が大きく、ま
た、破損の場合の修理が可能となった。更に、SiCよ
り不純物濃度が低く汚染が少ない特徴をも有する。ま
た、赤外線放射率εをほぼ1となる積層構造としたの
で、赤外線放射率εが1に近いウエハの測定でも誤差を
小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す測定治具の構成図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示す測定治具を用いた赤
外線放射率の測定方法の概念図である。
【図3】従来の赤外線放射率を測定するための測定治具
の平面図である。
【図4】図3のA−A線の断面図である。
【図5】従来の測定治具を用いて赤外線放射率を測定す
る方法の概念図である。
【図6】測温ウエハ上にシリコン酸化膜と多結晶シリコ
ン膜を形成した場合の、多結晶シリコン膜の膜厚と赤外
線放射率との関係を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す測定治具の構成図で
ある。
【図8】本発明の第3実施例を示す測定治具の構成図で
ある。
【図9】本発明の第4実施例を示す測定治具の構成図で
ある。
【図10】本発明の第5実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図11】本発明の第6実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図12】本発明の第7実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図13】本発明の第8実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図14】本発明の第9実施例を示す赤外線放射率の測
定方法の概念図である。
【図15】本発明の第10実施例を示す赤外線放射率の
測定方法の概念図である。
【符号の説明】
10 測定治具 11 測定治具本体 12 治具蓋 13 測温窓 14 開口 15 測温孔 16 SiC膜 17,42 支持台 21 多結晶シリコン製の測定治具本体 22 多結晶シリコン製の治具蓋 23 シリコン酸化膜 24,33 多結晶シリコン膜 31 石英製の測定治具本体 32 石英製の治具蓋 34 被膜(シリコン酸化膜及び多結晶シリコン膜) 41,115 チャンバーの蓋体43 石英の突起 51,53,55 グラファイトペースト 52,61,118 赤外線放射温度計(ボロメー
タ) 54 SiC片 56 Siウエハ片(シリコン酸化膜及び多結晶シリ
コン膜) 62,63 赤外線センサ 64,65,117,121 温度表示計 109 半導体ウエハ(測温ウエハ) 110 石英製のチャンバー 111 反射鏡 112 ハロゲンランプ 113 ガス導入口 114 ガス排出口 119 赤外線光学系 120 赤外線センサ122 熱電対温度 123 放射温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/26 T (56)参考文献 特開 平7−211663(JP,A) 特開 平4−183862(JP,A) 特開 平4−48724(JP,A) 特開 平4−367223(JP,A) 特開 昭60−211947(JP,A) 特開 平5−299428(JP,A) 特開 平5−259172(JP,A) 実開 平4−43732(JP,U) 実開 昭62−18427(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/00 G01J 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプによる加熱にて熱処理を行う半導
    体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外
    線放射率の測定治具において、 (a)前記半導体ウエハを収納する収納部を有する本体
    と、 (b)前記本体の収納部の底面に設けられた、赤外線放
    射温度計の測温領域より大きい測温窓と、前記本体の前記収納部嵌合され、前記測温窓の
    上方に同様の寸法で形成される開口を有する治具蓋と、 ()前記本体に設けられる熱電対を収納する測温孔を
    有することを特徴とする半導体ウエハの赤外線放射率の
    測定治具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体ウエハの赤外線放
    射率の測定治具において、前記治具蓋及び本体がSiC
    を被覆したグラファイト製であることを特徴とする半導
    体ウエハの赤外線放射率の測定治具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体ウエハの赤外線放
    射率の測定治具において、前記治具蓋及び本体の表面に
    シリコン酸化膜と多結晶シリコン膜を被覆し、赤外線放
    射率を1〜0.9とした多結晶シリコン製であることを
    特徴とする半導体ウエハの赤外線放射率の測定治具。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体ウエハの赤外線放
    射率の測定治具において、前記治具蓋と本体の表面に多
    結晶シリコン膜と、シリコン酸化膜及び多結晶シリコン
    膜を被覆し、赤外線放射率を1〜0.9とした石英ガラ
    ス製であることを特徴とする半導体ウエハの赤外線放射
    率の測定治具。
  5. 【請求項5】 ランプによる加熱にて熱処理を行う半導
    体集積回路装置の製造装置における半導体ウエハの赤外
    線放射率の測定方法において、 請求項1、2、3又は4記載の半導体ウエハの赤外線放
    射率の測定治具の本体の測温窓を介して前記測温ウエハ
    の裏面の温度を測定することを特徴とする半導体ウエハ
    の赤外線放射率の測定方法。
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