JP2003239800A - 小型二輪車用エンジン - Google Patents
小型二輪車用エンジンInfo
- Publication number
- JP2003239800A JP2003239800A JP2002037734A JP2002037734A JP2003239800A JP 2003239800 A JP2003239800 A JP 2003239800A JP 2002037734 A JP2002037734 A JP 2002037734A JP 2002037734 A JP2002037734 A JP 2002037734A JP 2003239800 A JP2003239800 A JP 2003239800A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake
- engine
- cylinder head
- bearing
- exhaust
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型化とメンテナンス性の向上を図ることが
できるとともに、個体の摩擦力のバラツキを抑えること
ができる小型二輪車用エンジンの提供。 【構成】 吸・排気バルブをそれぞれ独立に開閉する吸
・排気カム軸57,58を備える小型二輪車用エンジン
において、前記吸・排気カム軸57,58を回転自在に
支持する軸受ボス34A,34Bをシリンダヘッド34
に一体に形成するとともに、ヘッドカバー59とシリン
ダヘッド34との合面Fを前記軸受ボス34A,34B
に形成された軸受孔34a,34bよりもピストン側
(下方)に設け、シリンダヘッド34を前記軸受孔34
a,34bよりもピストン側(下方)でシリンダ33に
締め付けるよう構成する。本発明によれば、シリンダヘ
ッド34部分が小型化してエンジン全体の小型化が図ら
れ、又、軸受部に締付力が作用しないために該軸受部の
変形が防がれ、締付力のバラツキによる個体の摩擦力の
バラツキが抑えられる。
できるとともに、個体の摩擦力のバラツキを抑えること
ができる小型二輪車用エンジンの提供。 【構成】 吸・排気バルブをそれぞれ独立に開閉する吸
・排気カム軸57,58を備える小型二輪車用エンジン
において、前記吸・排気カム軸57,58を回転自在に
支持する軸受ボス34A,34Bをシリンダヘッド34
に一体に形成するとともに、ヘッドカバー59とシリン
ダヘッド34との合面Fを前記軸受ボス34A,34B
に形成された軸受孔34a,34bよりもピストン側
(下方)に設け、シリンダヘッド34を前記軸受孔34
a,34bよりもピストン側(下方)でシリンダ33に
締め付けるよう構成する。本発明によれば、シリンダヘ
ッド34部分が小型化してエンジン全体の小型化が図ら
れ、又、軸受部に締付力が作用しないために該軸受部の
変形が防がれ、締付力のバラツキによる個体の摩擦力の
バラツキが抑えられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸・排気バルブを
それぞれ独立に開閉する吸・排気カム軸を備える小型二
輪車用エンジンに関する。
それぞれ独立に開閉する吸・排気カム軸を備える小型二
輪車用エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】二輪車に搭載される特に排気量が50c
c等の小型エンジンに対しては、車両重量や操縦性への
影響を考慮して可能な限りの小型化が望まれる。
c等の小型エンジンに対しては、車両重量や操縦性への
影響を考慮して可能な限りの小型化が望まれる。
【0003】又、小型エンジンでは、出力に対する摩擦
損失の割合が比較的大きいため、組付等に際して個体毎
の摩擦の影響を低く抑えることができる設計が求められ
る。
損失の割合が比較的大きいため、組付等に際して個体毎
の摩擦の影響を低く抑えることができる設計が求められ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、吸・排気バ
ルブをそれぞれ独立に開閉する吸・排気カム軸を備える
DOHC(ツインカム)エンジンにあっては、それが小
型エンジンであっても、大型のエンジンと同じ構成が採
用されており、小型化のための特別な設計的配慮がなさ
れていないのが実情である。特に、吸・排気カム軸は、
シリンダヘッドとこれに組み付けられる別体のベアリン
グキャップによって回転自在に支承されていたため、シ
リンダヘッド部が大型化するという問題があった。
ルブをそれぞれ独立に開閉する吸・排気カム軸を備える
DOHC(ツインカム)エンジンにあっては、それが小
型エンジンであっても、大型のエンジンと同じ構成が採
用されており、小型化のための特別な設計的配慮がなさ
れていないのが実情である。特に、吸・排気カム軸は、
シリンダヘッドとこれに組み付けられる別体のベアリン
グキャップによって回転自在に支承されていたため、シ
リンダヘッド部が大型化するという問題があった。
【0005】又、上述のように吸・排気カム軸はベアリ
ングキャップによってシリンダヘッドに組み付けられ、
ヘッドカバーのシリンダヘッドとの合面は吸・排気カム
軸の軸心を通る平面上に設けられていたため、メンテナ
ンス時に吸・排気カム軸をそのまま軸方向に抜き出すこ
とができず、メンテナンス性が悪いという問題もあっ
た。
ングキャップによってシリンダヘッドに組み付けられ、
ヘッドカバーのシリンダヘッドとの合面は吸・排気カム
軸の軸心を通る平面上に設けられていたため、メンテナ
ンス時に吸・排気カム軸をそのまま軸方向に抜き出すこ
とができず、メンテナンス性が悪いという問題もあっ
た。
【0006】更に、従来のエンジンにおいては、シリン
ダヘッドは吸・排気カム軸の軸受孔よりも反ピストン側
でシリンダに締め付けられていたため、吸・排気カム軸
の軸受部に締付力が直接作用して該軸受部が変形し、軸
受摩擦力が大きくなったり、締付力のバラツキによって
軸受摩擦力が変化するという問題があった。
ダヘッドは吸・排気カム軸の軸受孔よりも反ピストン側
でシリンダに締め付けられていたため、吸・排気カム軸
の軸受部に締付力が直接作用して該軸受部が変形し、軸
受摩擦力が大きくなったり、締付力のバラツキによって
軸受摩擦力が変化するという問題があった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、小型化とメンテナンス性の向
上を図ることができるとともに、個体の摩擦力のバラツ
キを抑えることができる小型二輪車用エンジンを提供す
ることにある。
で、その目的とする処は、小型化とメンテナンス性の向
上を図ることができるとともに、個体の摩擦力のバラツ
キを抑えることができる小型二輪車用エンジンを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、吸・排気バルブをそれぞ
れ独立に開閉する吸・排気カム軸を備える小型二輪車用
エンジンにおいて、前記吸・排気カム軸を回転自在に支
持する軸受ボスをシリンダヘッドに一体に形成するとと
もに、ヘッドカバーとシリンダヘッドとの合面を前記軸
受ボスに形成された軸受孔よりもピストン側に設け、シ
リンダヘッドを前記軸受孔よりもピストン側でシリンダ
に締め付けるよう構成したことを特徴とする。
め、請求項1記載の本発明は、吸・排気バルブをそれぞ
れ独立に開閉する吸・排気カム軸を備える小型二輪車用
エンジンにおいて、前記吸・排気カム軸を回転自在に支
持する軸受ボスをシリンダヘッドに一体に形成するとと
もに、ヘッドカバーとシリンダヘッドとの合面を前記軸
受ボスに形成された軸受孔よりもピストン側に設け、シ
リンダヘッドを前記軸受孔よりもピストン側でシリンダ
に締め付けるよう構成したことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ヘッドカバーとシリンダヘッドとの合
面を前記軸受孔よりもピストン側で、且つ、ロッカ軸の
軸受ボスよりも反ピストン側に設けたことを特徴とす
る。
明において、前記ヘッドカバーとシリンダヘッドとの合
面を前記軸受孔よりもピストン側で、且つ、ロッカ軸の
軸受ボスよりも反ピストン側に設けたことを特徴とす
る。
【0010】従って、本発明によれば、吸・排気カム軸
の軸受ボスをシリンダヘッドに一体に形成したため、従
来のベアリングキャップが不要となり、シリンダヘッド
部分が小型化してエンジン全体の小型化が図られる。そ
して、ヘッドカバーとシリンダヘッドとの合面を軸受ボ
スに形成された軸受孔よりもピストン側に設けたため、
ヘッドカバーを外せば吸・排気カム軸を軸方向に抜き出
すことができ、エンジンのメンテナンス性が高められ
る。
の軸受ボスをシリンダヘッドに一体に形成したため、従
来のベアリングキャップが不要となり、シリンダヘッド
部分が小型化してエンジン全体の小型化が図られる。そ
して、ヘッドカバーとシリンダヘッドとの合面を軸受ボ
スに形成された軸受孔よりもピストン側に設けたため、
ヘッドカバーを外せば吸・排気カム軸を軸方向に抜き出
すことができ、エンジンのメンテナンス性が高められ
る。
【0011】又、シリンダヘッドを軸受孔よりもピスト
ン側でシリンダに締め付けるようにしたため、軸受部に
締付力が作用せず、該軸受部の変形が防がれ、熱膨張に
よって締付力が増大した場合であっても軸受部への影響
がなく、軸受摩擦力が大きくなったり、締付力のバラツ
キによる個体の摩擦力のバラツキが抑えられる。
ン側でシリンダに締め付けるようにしたため、軸受部に
締付力が作用せず、該軸受部の変形が防がれ、熱膨張に
よって締付力が増大した場合であっても軸受部への影響
がなく、軸受摩擦力が大きくなったり、締付力のバラツ
キによる個体の摩擦力のバラツキが抑えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明に係るエンジンを搭載したス
クータ型自動二輪車1の側面図であり、図示のスクータ
型自動二輪車1の車体前方上部にはヘッドパイプ2が位
置しており、該ヘッドパイプ2内にはステアリング軸3
が回動自在に挿通している。そして、このステアリング
軸3の上端にはハンドル4が取り付けられ、同ステアリ
ング軸3の下端にはフロントフォーク5が結着されてお
り、該フロントフォーク5の下端部には前輪6が回転自
在に軸支されている。
クータ型自動二輪車1の側面図であり、図示のスクータ
型自動二輪車1の車体前方上部にはヘッドパイプ2が位
置しており、該ヘッドパイプ2内にはステアリング軸3
が回動自在に挿通している。そして、このステアリング
軸3の上端にはハンドル4が取り付けられ、同ステアリ
ング軸3の下端にはフロントフォーク5が結着されてお
り、該フロントフォーク5の下端部には前輪6が回転自
在に軸支されている。
【0014】又、前記ヘッドパイプ2からはダウンチュ
ーブ7が車体後方に向かって斜め下方に延出した後、折
り曲げられて車体後方に向かって略水平に延出してお
り、該ダウンチューブ7の途中からは左右一対のバック
ステー8が分岐して車体後方に向かって斜め上方に延設
されている。
ーブ7が車体後方に向かって斜め下方に延出した後、折
り曲げられて車体後方に向かって略水平に延出してお
り、該ダウンチューブ7の途中からは左右一対のバック
ステー8が分岐して車体後方に向かって斜め上方に延設
されている。
【0015】ところで、車体前部の前記ヘッドパイプ
2、ダウンチューブ7等は樹脂製のフロントカバー9に
よって覆われており、該フロントカバー9の後半部は同
じく樹脂製のレッグシールド10を構成している。
2、ダウンチューブ7等は樹脂製のフロントカバー9に
よって覆われており、該フロントカバー9の後半部は同
じく樹脂製のレッグシールド10を構成している。
【0016】更に、前記ハンドル4の後方にはシート1
1が配置されており、該シート11とハンドル4との間
には低床式のフートステップ12が設けられている。そ
して、このフートステップ12の斜め前下方の空間には
ラジエータ13が配設されている。
1が配置されており、該シート11とハンドル4との間
には低床式のフートステップ12が設けられている。そ
して、このフートステップ12の斜め前下方の空間には
ラジエータ13が配設されている。
【0017】又、上記フートステップ12の後方であっ
て、前記シート11の下方には、動力ユニットとしての
ユニットスイング式エンジン14が設けられている。
て、前記シート11の下方には、動力ユニットとしての
ユニットスイング式エンジン14が設けられている。
【0018】上記ユニットスイング式エンジン14は、
車体の左側に配され、これは駆動源としてのエンジン1
5と不図示のVベルト式自動変速機及び減速機構を内蔵
して成る伝動ケース16を一体化して構成され、伝動ケ
ース16はエンジン15の車体左側から車体後方に延
び、その後端には後輪17が回転自在に軸支されてい
る。
車体の左側に配され、これは駆動源としてのエンジン1
5と不図示のVベルト式自動変速機及び減速機構を内蔵
して成る伝動ケース16を一体化して構成され、伝動ケ
ース16はエンジン15の車体左側から車体後方に延
び、その後端には後輪17が回転自在に軸支されてい
る。
【0019】又、エンジン15の左側方にはエアクリー
ナ18が配置されており、該エアクリーナ18の上部か
ら延びる吸気管19は、上方に立ち上がった後に車体後
方へ折り曲げられ、その端部にはキャブレタ20が取り
付けられている。そして、キャブレタ20から車体後方
へ延びる吸気管21は、下方に折り曲げられて前記エン
ジン15の吸気系に接続されている。
ナ18が配置されており、該エアクリーナ18の上部か
ら延びる吸気管19は、上方に立ち上がった後に車体後
方へ折り曲げられ、その端部にはキャブレタ20が取り
付けられている。そして、キャブレタ20から車体後方
へ延びる吸気管21は、下方に折り曲げられて前記エン
ジン15の吸気系に接続されている。
【0020】他方、エンジン15の下部の排気系から延
びる排気管22は、車体の右側を車体後方に向かって延
設され、その端部には排気マフラー23が取り付けられ
ている。
びる排気管22は、車体の右側を車体後方に向かって延
設され、その端部には排気マフラー23が取り付けられ
ている。
【0021】又、エンジン15の車体前方に配置された
前記ラジエータ13から車体後方に向かって略水平に延
びる冷却水配管24,25は、図示のようにエンジン1
5に接続されている。
前記ラジエータ13から車体後方に向かって略水平に延
びる冷却水配管24,25は、図示のようにエンジン1
5に接続されている。
【0022】以上の構成を有するユニットスイング式エ
ンジン14は、前記バックステー8に固着されたエンジ
ン懸架ブラケット26にリンク27を介して上下に揺動
自在に支持されており、その後端は後輪17と共にリヤ
クッション28を介してバックステー8に支持されてい
る。
ンジン14は、前記バックステー8に固着されたエンジ
ン懸架ブラケット26にリンク27を介して上下に揺動
自在に支持されており、その後端は後輪17と共にリヤ
クッション28を介してバックステー8に支持されてい
る。
【0023】他方、車体のシート11よりも下方の部位
は樹脂製の車体カバー29によって覆われており、該車
体カバー29内の前記ユニットスイング式エンジン14
の上方には、上面が開口する収納ボックス30が配置さ
れ、その後方には燃料タンク31が配設されている。こ
こで、前記収納ボックス30はヘルメット32を収納す
るためのものであって、その底壁の前半部はヘルメット
32の外形形状に合わせて円弧曲面状に成形されてい
る。そして、この収納ボックス30上に前記シート11
が支持され、該シート11は、その前端が不図示のヒン
ジを中心として上下に回動して収納ボックス30を開閉
する。
は樹脂製の車体カバー29によって覆われており、該車
体カバー29内の前記ユニットスイング式エンジン14
の上方には、上面が開口する収納ボックス30が配置さ
れ、その後方には燃料タンク31が配設されている。こ
こで、前記収納ボックス30はヘルメット32を収納す
るためのものであって、その底壁の前半部はヘルメット
32の外形形状に合わせて円弧曲面状に成形されてい
る。そして、この収納ボックス30上に前記シート11
が支持され、該シート11は、その前端が不図示のヒン
ジを中心として上下に回動して収納ボックス30を開閉
する。
【0024】ここで、本発明に係る前記エンジン15の
構成の詳細を図2〜図6に基づいて説明する。尚、図2
及び図3はエンジンの縦断面図、図4はエンジンの排気
カム軸周りの構造を示す部分断面図、図5は図4のA−
A線断面図、図6はエンジンのヘッドカバーと吸・排気
カム軸を外した状態の平面図である。
構成の詳細を図2〜図6に基づいて説明する。尚、図2
及び図3はエンジンの縦断面図、図4はエンジンの排気
カム軸周りの構造を示す部分断面図、図5は図4のA−
A線断面図、図6はエンジンのヘッドカバーと吸・排気
カム軸を外した状態の平面図である。
【0025】前記エンジン15は、水冷4サイクルの単
気筒DOHCエンジンであって、そのシリンダ33とシ
リンダヘッド34は略水平に前傾されている。具体的に
は、図2に示すように、シリンダ33に形成されたボア
35の軸中心線(以下、シリンダ軸線と称する)Mは、
水平線Hに対して上方に角度θだけ傾斜するとともに、
クランク中心Oに対して下方にεだけオフセットされ
て。尚、角度θは、DOHCエンジン15において、図
3に示すチェーン室36において最も下方に位置する部
位からのオイル戻りが可能な値に設定されている。
気筒DOHCエンジンであって、そのシリンダ33とシ
リンダヘッド34は略水平に前傾されている。具体的に
は、図2に示すように、シリンダ33に形成されたボア
35の軸中心線(以下、シリンダ軸線と称する)Mは、
水平線Hに対して上方に角度θだけ傾斜するとともに、
クランク中心Oに対して下方にεだけオフセットされ
て。尚、角度θは、DOHCエンジン15において、図
3に示すチェーン室36において最も下方に位置する部
位からのオイル戻りが可能な値に設定されている。
【0026】前記シリンダ33に形成されたボア35に
はピストン37が摺動自在に嵌挿されており、このピス
トン37はコンロッド38を介してクランク軸39に連
結されている。ここで、クランク軸39は、前記伝動ケ
ース16と一体を成すクランクケース40内に回転自在
に図2の紙面垂直方向(車幅方向)に長く配されてお
り、該クランク軸39のウェブ39aには前記コンロッ
ド38の大端部がクランクピン41によって連結され、
コンロッド38の小端部は、ピストンピン42を介して
ピストン37に連結されている。尚、ピストン37のシ
リンダボア35内での往復直線運動は、コンロッド38
を介してクランク軸39の回転運動に変換される。
はピストン37が摺動自在に嵌挿されており、このピス
トン37はコンロッド38を介してクランク軸39に連
結されている。ここで、クランク軸39は、前記伝動ケ
ース16と一体を成すクランクケース40内に回転自在
に図2の紙面垂直方向(車幅方向)に長く配されてお
り、該クランク軸39のウェブ39aには前記コンロッ
ド38の大端部がクランクピン41によって連結され、
コンロッド38の小端部は、ピストンピン42を介して
ピストン37に連結されている。尚、ピストン37のシ
リンダボア35内での往復直線運動は、コンロッド38
を介してクランク軸39の回転運動に変換される。
【0027】又、シリンダ33の端面に被着された前記
シリンダヘッド34の上下部にはそれぞれ吸気通路43
と排気通路44が形成されており、吸気通路43には前
記吸気管21が接続され、排気通路44には前記排気管
22が接続されている。そして、吸気通路43と排気通
路44の燃焼室Sへの開口部である吸気ポートと排気ポ
ートは、吸気バルブ45と排気バルブ46によってそれ
ぞれ適当なタイミングで開閉され、これによってシリン
ダボア35内で所要のガス交換がなされる。尚、シリン
ダヘッド34には点火プラグ48が螺着されており、該
点火プラグ48の電極部は燃焼室Sの頂部に臨んでい
る。
シリンダヘッド34の上下部にはそれぞれ吸気通路43
と排気通路44が形成されており、吸気通路43には前
記吸気管21が接続され、排気通路44には前記排気管
22が接続されている。そして、吸気通路43と排気通
路44の燃焼室Sへの開口部である吸気ポートと排気ポ
ートは、吸気バルブ45と排気バルブ46によってそれ
ぞれ適当なタイミングで開閉され、これによってシリン
ダボア35内で所要のガス交換がなされる。尚、シリン
ダヘッド34には点火プラグ48が螺着されており、該
点火プラグ48の電極部は燃焼室Sの頂部に臨んでい
る。
【0028】ここで、エンジン15においては、吸気バ
ルブ45と排気バルブ46を開閉駆動する動弁機構とし
てDOHC(ツインカム)形式が採用されているが、以
下、この動弁機構の構成と作用について説明する。
ルブ45と排気バルブ46を開閉駆動する動弁機構とし
てDOHC(ツインカム)形式が採用されているが、以
下、この動弁機構の構成と作用について説明する。
【0029】前記吸気バルブ45と排気バルブ46は、
シリンダヘッド34に圧入されたバルブガイド49,5
0にそれぞれ摺動自在に挿通支持されており、これらは
バルブスプリング51,52によって常時閉じ側に付勢
されている。
シリンダヘッド34に圧入されたバルブガイド49,5
0にそれぞれ摺動自在に挿通支持されており、これらは
バルブスプリング51,52によって常時閉じ側に付勢
されている。
【0030】又、シリンダヘッド34の上下部には、ロ
ッカアーム53,54がロッカ軸55,56によってそ
れぞれ回動自在に支持されており、各ロッカアーム5
3,54の先端は吸気バルブ45と排気バルブ46の頂
部にそれぞれ当接している。そして、シリンダヘッド3
4の上下部のロッカアーム53,54の近傍には、車幅
方向(図2の紙面垂直方向)に延びる吸気カム軸57と
排気カム軸58がそれぞれ回転自在に支持されており、
これらに一体に形成された吸気カム57aと排気カム5
8aはそれぞれロッカアーム53,54の背面部に当接
している。尚、吸気カム軸57と排気カム軸58は、シ
リンダヘッド34に被着されたヘッドカバー59によっ
て覆われている。
ッカアーム53,54がロッカ軸55,56によってそ
れぞれ回動自在に支持されており、各ロッカアーム5
3,54の先端は吸気バルブ45と排気バルブ46の頂
部にそれぞれ当接している。そして、シリンダヘッド3
4の上下部のロッカアーム53,54の近傍には、車幅
方向(図2の紙面垂直方向)に延びる吸気カム軸57と
排気カム軸58がそれぞれ回転自在に支持されており、
これらに一体に形成された吸気カム57aと排気カム5
8aはそれぞれロッカアーム53,54の背面部に当接
している。尚、吸気カム軸57と排気カム軸58は、シ
リンダヘッド34に被着されたヘッドカバー59によっ
て覆われている。
【0031】ここで、図4及び図5に示すように、シリ
ンダヘッド34には前記吸気カム軸57と排気カム軸5
8を回転自在に支持する軸受ボス34A,34Bが一体
に形成されており、各軸受ボス34A,34Bに形成さ
れた軸受孔34a,34bには軸受69,70が組み込
まれている。そして、吸気カム軸57と排気カム軸58
はそれぞれ左右一対の軸受69,70を介してシリンダ
ヘッド34に回転自在に支承されているが、各軸受6
9,70の一方(右側)は軸受孔34a,34bに嵌着
され、他方(左側)は軸受孔34a,34bに着脱可能
に嵌合保持され、この着脱可能に嵌合保持された軸受6
9,70は、図3に示すように、ボルト71によってシ
リンダヘッド34に取り付けられたプレート72によっ
て抜け止めが施されている。
ンダヘッド34には前記吸気カム軸57と排気カム軸5
8を回転自在に支持する軸受ボス34A,34Bが一体
に形成されており、各軸受ボス34A,34Bに形成さ
れた軸受孔34a,34bには軸受69,70が組み込
まれている。そして、吸気カム軸57と排気カム軸58
はそれぞれ左右一対の軸受69,70を介してシリンダ
ヘッド34に回転自在に支承されているが、各軸受6
9,70の一方(右側)は軸受孔34a,34bに嵌着
され、他方(左側)は軸受孔34a,34bに着脱可能
に嵌合保持され、この着脱可能に嵌合保持された軸受6
9,70は、図3に示すように、ボルト71によってシ
リンダヘッド34に取り付けられたプレート72によっ
て抜け止めが施されている。
【0032】又、本発明に係るエンジン15において
は、ヘッドカバー59とシリンダヘッド34との合面F
は、シリンダヘッド34の前記軸受ボス34A,34B
に形成された軸受孔34a,34bよりもピストン側
(下方)で、且つ、ロッカ軸55,56の軸受ボス34
C,34Dよりも反ピストン側(上方)に設けられてい
る。
は、ヘッドカバー59とシリンダヘッド34との合面F
は、シリンダヘッド34の前記軸受ボス34A,34B
に形成された軸受孔34a,34bよりもピストン側
(下方)で、且つ、ロッカ軸55,56の軸受ボス34
C,34Dよりも反ピストン側(上方)に設けられてい
る。
【0033】ところで、図5及び図6に示すように、シ
リンダヘッド34は4本のヘッドボルト(スタッドボル
ト)73とこれに螺着された六角穴付ナット74によっ
てシリンダ33の上部に取り付けられるが、シリンダヘ
ッド34は軸受孔34a,34bよりもピストン側(下
方)でシリンダ33に締め付けられている。つまり、六
角穴付ナット74の締付部は軸受孔34a,35bより
もピストン側(下方)に位置している。
リンダヘッド34は4本のヘッドボルト(スタッドボル
ト)73とこれに螺着された六角穴付ナット74によっ
てシリンダ33の上部に取り付けられるが、シリンダヘ
ッド34は軸受孔34a,34bよりもピストン側(下
方)でシリンダ33に締め付けられている。つまり、六
角穴付ナット74の締付部は軸受孔34a,35bより
もピストン側(下方)に位置している。
【0034】他方、図3に示すように、前記吸気カム軸
57と排気カム軸58の各一端には、同径のチェーンス
プロケット60,61がボルト62,63によってそれ
ぞれ取り付けられており、これらのチェーンスプロケッ
ト60,61と前記クランク軸39の一端に取り付けら
れた小径のチェーンスプロケット64には無端状のカム
チェーン65が巻装されている。尚、図3において、6
6はカムチェーン65に所定のテンションを付与するた
めのチェーンテンショナ、67,68はカムチェーン6
5の振れを防ぐためのチェーンガイドである。
57と排気カム軸58の各一端には、同径のチェーンス
プロケット60,61がボルト62,63によってそれ
ぞれ取り付けられており、これらのチェーンスプロケッ
ト60,61と前記クランク軸39の一端に取り付けら
れた小径のチェーンスプロケット64には無端状のカム
チェーン65が巻装されている。尚、図3において、6
6はカムチェーン65に所定のテンションを付与するた
めのチェーンテンショナ、67,68はカムチェーン6
5の振れを防ぐためのチェーンガイドである。
【0035】而して、エンジン15の駆動中、クランク
軸39の回転はチェーンスプロケット64、カムチェー
ン65及びチェーンスプロケット60,61を経て1/
2に減速されて吸気カム軸57と排気カム軸58にそれ
ぞれ伝達され、これらの吸気カム軸57と排気カム軸5
8が回転駆動される。すると、吸気カム軸57と排気カ
ム軸58に形成された吸気カム57aと排気カム58a
がそれぞれ適当なタイミングでロッカアーム53,54
を押圧し、これによってロッカアーム53,54がロッ
カ軸55,56を中心に回動してそれぞれ吸気バルブ4
5と排気バルブ46を押し開くため、前述のようにシリ
ンダボア35内で所要のガス交換がなされる。
軸39の回転はチェーンスプロケット64、カムチェー
ン65及びチェーンスプロケット60,61を経て1/
2に減速されて吸気カム軸57と排気カム軸58にそれ
ぞれ伝達され、これらの吸気カム軸57と排気カム軸5
8が回転駆動される。すると、吸気カム軸57と排気カ
ム軸58に形成された吸気カム57aと排気カム58a
がそれぞれ適当なタイミングでロッカアーム53,54
を押圧し、これによってロッカアーム53,54がロッ
カ軸55,56を中心に回動してそれぞれ吸気バルブ4
5と排気バルブ46を押し開くため、前述のようにシリ
ンダボア35内で所要のガス交換がなされる。
【0036】次に、エンジン15の作用について説明す
る。
る。
【0037】エンジン15が始動されると、ピストン3
7がシリンダボア35内を斜めに下降する吸気行程にお
いて発生する吸気負圧に引かれて新気がエアクリーナ1
8内に吸引され、この吸引された新気は、エアクリーナ
18において浄化された後、吸気管19を通ってキャブ
レタ20に導入される。キャブレタ20においては、こ
こを流れる新気に噴霧状の燃料が混合されることによっ
て所定の空燃比(A/F)の混合気が形成され、この混
合気は吸気管21とシリンダヘッド34の吸気通路43
及び開状態にある吸気バルブ45を通ってシリンダボア
35内に流入される。尚、吸気行程においては、排気バ
ルブ46は閉じられている。
7がシリンダボア35内を斜めに下降する吸気行程にお
いて発生する吸気負圧に引かれて新気がエアクリーナ1
8内に吸引され、この吸引された新気は、エアクリーナ
18において浄化された後、吸気管19を通ってキャブ
レタ20に導入される。キャブレタ20においては、こ
こを流れる新気に噴霧状の燃料が混合されることによっ
て所定の空燃比(A/F)の混合気が形成され、この混
合気は吸気管21とシリンダヘッド34の吸気通路43
及び開状態にある吸気バルブ45を通ってシリンダボア
35内に流入される。尚、吸気行程においては、排気バ
ルブ46は閉じられている。
【0038】そして、ピストン37が下死点(BDC)
を過ぎて上昇する圧縮行程に移行すると、吸気バルブ4
5が閉じられ、混合気は、シリンダボア35内でピスト
ン37によって圧縮され、ピストン37が上死点(TD
C)に達する直前に点火プラグ48によって着火燃焼せ
しめられる。すると、混合気の燃焼によって発生する高
圧を受けてピストン37がシリンダボア35内を下降す
る爆発(仕事)行程に移行し、ピストン37が下死点を
過ぎて上昇する排気行程において排気バルブ46が開く
と、高温・高圧の排気ガスがシリンダヘッド34の排気
通路44へと排出され、排気ガスは排気管22及び排気
マフラー23を通って大気中に排出される。
を過ぎて上昇する圧縮行程に移行すると、吸気バルブ4
5が閉じられ、混合気は、シリンダボア35内でピスト
ン37によって圧縮され、ピストン37が上死点(TD
C)に達する直前に点火プラグ48によって着火燃焼せ
しめられる。すると、混合気の燃焼によって発生する高
圧を受けてピストン37がシリンダボア35内を下降す
る爆発(仕事)行程に移行し、ピストン37が下死点を
過ぎて上昇する排気行程において排気バルブ46が開く
と、高温・高圧の排気ガスがシリンダヘッド34の排気
通路44へと排出され、排気ガスは排気管22及び排気
マフラー23を通って大気中に排出される。
【0039】以後、同様の行程が繰り返されてエンジン
15が連続運転され、前述のようにピストン37のシリ
ンダボア35内での往復直線運動はコンロッド38によ
ってクランク軸39の回転運動に変換されるため、この
クランク軸39の回転が伝動ケース16に内蔵された不
図示のVベルト式自動変速機及び減速機構を経て後輪1
7に伝達される。この結果、後輪17が回転駆動されて
スクータ型自動二輪車1が所定の速度で走行せしめられ
る。
15が連続運転され、前述のようにピストン37のシリ
ンダボア35内での往復直線運動はコンロッド38によ
ってクランク軸39の回転運動に変換されるため、この
クランク軸39の回転が伝動ケース16に内蔵された不
図示のVベルト式自動変速機及び減速機構を経て後輪1
7に伝達される。この結果、後輪17が回転駆動されて
スクータ型自動二輪車1が所定の速度で走行せしめられ
る。
【0040】以上において、本発明に係るエンジン15
においては、前述のように吸・排気カム軸57,58の
軸受ボス34A,34Bをシリンダヘッド34に一体に
形成したため、従来のベアリングキャップが不要とな
り、シリンダヘッド34部分が小型化してエンジン15
全体の小型化が図られる。そして、ヘッドカバー59と
シリンダヘッド34との合面Fを軸受ボス34A,34
Bに形成された軸受孔34a,34bよりもピストン側
(下方)で、且つ、ロッカ軸55,56の軸受ボス34
C,34Dよりも反ピストン側(上方)に設けたため、
ヘッドカバー59を外した後、ボルト71を回してプレ
ート72を取り外せば、吸・排気カム軸57,58を一
方の軸受69,70と共に軸方向に抜き出すことがで
き、この結果、エンジン15のメンテナンス性が高めら
れる。
においては、前述のように吸・排気カム軸57,58の
軸受ボス34A,34Bをシリンダヘッド34に一体に
形成したため、従来のベアリングキャップが不要とな
り、シリンダヘッド34部分が小型化してエンジン15
全体の小型化が図られる。そして、ヘッドカバー59と
シリンダヘッド34との合面Fを軸受ボス34A,34
Bに形成された軸受孔34a,34bよりもピストン側
(下方)で、且つ、ロッカ軸55,56の軸受ボス34
C,34Dよりも反ピストン側(上方)に設けたため、
ヘッドカバー59を外した後、ボルト71を回してプレ
ート72を取り外せば、吸・排気カム軸57,58を一
方の軸受69,70と共に軸方向に抜き出すことがで
き、この結果、エンジン15のメンテナンス性が高めら
れる。
【0041】又、シリンダヘッド34を軸受孔34a,
34bよりもピストン側(下方)でシリンダ33に締め
付けるようにしたため、吸・排気カム軸57,58を支
持する軸受69,70部に締付力が作用せず、軸受孔3
4a,34bが締付で変形することがなく、軸受69,
70部の変形が防がれ、運転による熱膨張によってシリ
ンダヘッド34の締付力が増大した場合であっても軸受
69,70部への影響はなく、軸受摩擦力が大きくなっ
たり、締付力のバラツキによる個体の摩擦力のバラツキ
が発生することがない。
34bよりもピストン側(下方)でシリンダ33に締め
付けるようにしたため、吸・排気カム軸57,58を支
持する軸受69,70部に締付力が作用せず、軸受孔3
4a,34bが締付で変形することがなく、軸受69,
70部の変形が防がれ、運転による熱膨張によってシリ
ンダヘッド34の締付力が増大した場合であっても軸受
69,70部への影響はなく、軸受摩擦力が大きくなっ
たり、締付力のバラツキによる個体の摩擦力のバラツキ
が発生することがない。
【0042】更に、本発明に係るエンジン15において
は、シリンダヘッド34をサブ組した状態で吸・排気バ
ルブ45,46のクリアランス調整を行うことができる
ため、クリアランス調整を完了した後にシリンダヘッド
34のサブ組で締付が可能となり、これによってエンジ
ン15の工場での組立性が高められる。
は、シリンダヘッド34をサブ組した状態で吸・排気バ
ルブ45,46のクリアランス調整を行うことができる
ため、クリアランス調整を完了した後にシリンダヘッド
34のサブ組で締付が可能となり、これによってエンジ
ン15の工場での組立性が高められる。
【0043】又、ヘッドカバー59とシリンダヘッド3
4との合面Fをロッカ軸55,56の軸受ボス34C,
34Dよりも反ピストン側(上方)としたため、吸気管
21とシリンダヘッド34との合面との間のシリンダヘ
ッド34部分の剛性が高められ、ロッカ軸55,56の
軸受ボス34C,34Dとシリンダヘッド34の内壁と
の距離を短縮することができ、この結果、シリンダヘッ
ド34に形成された吸気通路43を立てる設計が可能と
なり、吸気通路43の流量係数を高めてエンジン出力の
向上を図ることができる。
4との合面Fをロッカ軸55,56の軸受ボス34C,
34Dよりも反ピストン側(上方)としたため、吸気管
21とシリンダヘッド34との合面との間のシリンダヘ
ッド34部分の剛性が高められ、ロッカ軸55,56の
軸受ボス34C,34Dとシリンダヘッド34の内壁と
の距離を短縮することができ、この結果、シリンダヘッ
ド34に形成された吸気通路43を立てる設計が可能と
なり、吸気通路43の流量係数を高めてエンジン出力の
向上を図ることができる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、吸・排気バルブをそれぞれ独立に開閉する吸・
排気カム軸を備える小型二輪車用エンジンにおいて、前
記吸・排気カム軸を回転自在に支持する軸受ボスをシリ
ンダヘッドに一体に形成するとともに、ヘッドカバーと
シリンダヘッドとの合面を前記軸受ボスに形成された軸
受孔よりもピストン側に設け、シリンダヘッドを前記軸
受孔よりもピストン側でシリンダに締め付けるよう構成
したため、当該エンジンの小型化とメンテナンス性の向
上を図ることができるとともに、個体の摩擦力のバラツ
キを抑えることができるという効果が得られる。
よれば、吸・排気バルブをそれぞれ独立に開閉する吸・
排気カム軸を備える小型二輪車用エンジンにおいて、前
記吸・排気カム軸を回転自在に支持する軸受ボスをシリ
ンダヘッドに一体に形成するとともに、ヘッドカバーと
シリンダヘッドとの合面を前記軸受ボスに形成された軸
受孔よりもピストン側に設け、シリンダヘッドを前記軸
受孔よりもピストン側でシリンダに締め付けるよう構成
したため、当該エンジンの小型化とメンテナンス性の向
上を図ることができるとともに、個体の摩擦力のバラツ
キを抑えることができるという効果が得られる。
【図1】本発明に係るエンジンを搭載したスクータ型自
動二輪車の側面図である。
動二輪車の側面図である。
【図2】本発明に係るエンジンの縦断面図である。
【図3】本発明に係るエンジンの縦断面図である。
【図4】本発明に係るエンジンの排気カム軸周りの構造
を示す部分断面図である。
を示す部分断面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明に係るエンジンのヘッドカバーと吸・排
気カム軸を外した状態の平面図である。
気カム軸を外した状態の平面図である。
1 スクータ型自動二輪車(小型二輪車)
15 エンジン
33 シリンダ
34 シリンダヘッド
34A,34B 吸・排気カム軸の軸受ボス
34C,34D ロッカ軸の軸受ボス
34a,34b 軸受孔
37 ピストン
45 吸気バルブ
46 排気バルブ
55,56 ロッカ軸
57 吸気カム軸
58 排気カム軸
59 ヘッドカバー
69,70 軸受
73 ヘッドボルト
F ヘッドカバーシリンダヘッドとの合面
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3G016 AA02 AA08 AA19 BA02 BA05
BA31 BB12 BB17 CA22 CA57
FA27 GA01
3G024 AA05 AA18 AA72 BA00 DA01
DA03 DA04 DA10 DA16 DA21
EA04 FA00 GA26
Claims (2)
- 【請求項1】 吸・排気バルブをそれぞれ独立に開閉す
る吸・排気カム軸を備える小型二輪車用エンジンにおい
て、 前記吸・排気カム軸を回転自在に支持する軸受ボスをシ
リンダヘッドに一体に形成するとともに、ヘッドカバー
とシリンダヘッドとの合面を前記軸受ボスに形成された
軸受孔よりもピストン側に設け、シリンダヘッドを前記
軸受孔よりもピストン側でシリンダに締め付けるよう構
成したことを特徴とする小型二輪車用エンジン。 - 【請求項2】 前記ヘッドカバーとシリンダヘッドとの
合面を前記軸受孔よりもピストン側で、且つ、ロッカ軸
の軸受ボスよりも反ピストン側に設けたことを特徴とす
る請求項1記載の小型二輪車用エンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002037734A JP2003239800A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 小型二輪車用エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002037734A JP2003239800A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 小型二輪車用エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003239800A true JP2003239800A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=27779234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002037734A Pending JP2003239800A (ja) | 2002-02-15 | 2002-02-15 | 小型二輪車用エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003239800A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010236480A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関 |
JP2011074784A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Honda Motor Co Ltd | カムスプロケットの締結構造 |
-
2002
- 2002-02-15 JP JP2002037734A patent/JP2003239800A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010236480A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関 |
JP2011074784A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Honda Motor Co Ltd | カムスプロケットの締結構造 |
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