JP2004116422A - 4サイクル単気筒エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】クランクシャフトが一対のベアリングを介してクランクケースに回転自在に支承され、動弁装置のカムシャフトにクランクシャフトの回転動力を伝達するための巻き掛け駆動輪と、オイルポンプにクランクシャフトの回転動力を伝達するための駆動ギヤとがクランクシャフトに固設される4サイクル単気筒エンジンにおいて、クランクシャフトの軸線に沿う方向でのエンジンの幅を小さくする。
【解決手段】両ベアリング47,48の一方48の外側に駆動ギヤ127が配置され、該駆動ギヤ127のさらに外側に巻き掛け駆動輪78が配置される。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダボアに摺動自在に嵌合されるピストンにコンロッドおよびクランクピンを介して連結されるクランクシャフトが、該クランクシャフトの軸方向に間隔をあけて配置される一対のベアリングを介してクランクケースに回転自在に支承され、動弁装置のカムシャフトに前記クランクシャフトの回転動力を伝達するための巻き掛け駆動輪と、前記クランクケースに配設されるオイルポンプに前記クランクシャフトの回転動力を伝達するための駆動ギヤとが前記クランクシャフトに固設される4サイクル単気筒エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる4サイクル単気筒エンジンは、たとえば下記特許文献1等で既に知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−144520号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のものでは、クランクケースおよびクランクシャフト間に介装される一対のベアリングの外側に巻き掛け駆動輪および駆動ギヤが分かれて配置されており、巻き掛け駆動輪および駆動ギヤ毎に密閉した油室を形成する必要があるので、クランクシャフトの軸線に沿う方向にエンジンの幅が比較的大きくなってしまう。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、クランクシャフトの軸線に沿う方向でのエンジンの幅を小さくすることができるようにした4サイクル単気筒エンジンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダボアに摺動自在に嵌合されるピストンにコンロッドおよびクランクピンを介して連結されるクランクシャフトが、該クランクシャフトの軸方向に間隔をあけて配置される一対のベアリングを介してクランクケースに回転自在に支承され、動弁装置のカムシャフトに前記クランクシャフトの回転動力を伝達するための巻き掛け駆動輪と、前記クランクケースに配設されるオイルポンプに前記クランクシャフトの回転動力を伝達するための駆動ギヤとが前記クランクシャフトに固設される4サイクル単気筒エンジンにおいて、前記両ベアリングの一方の外側に前記駆動ギヤが配置され、該駆動ギヤのさらに外側に前記巻き掛け駆動輪が配置されることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、両ベアリングの一方の外側に巻き掛け駆動輪および駆動ギヤが配置されるので、巻き掛け駆動輪および駆動ギヤ毎に密閉した油室を形成する必要がなく、その分だけ、クランクシャフトの軸線に沿う方向でエンジンを小型化することができる。しかも巻き掛け駆動輪が駆動ギヤよりも外側に配置されるので、巻き掛け駆動輪に巻き掛けられるチェーン等の伝動部材をシリンダボアから比較的離れた位置に配置して、シリンダボア側からの前記伝動部材への熱影響を抑えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図16は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はエンジンアシスト自転車の側面図、図2は図1の2−2線に沿う自転車の後部横断平面図、図3は自転車の後部拡大側面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図4の前部拡大図、図6はエンジン本体の前部拡大切欠き側面図であって図7の6−6線に沿う断面図、図7は図6の7−7線断面図、図8は図7の8−8線断面図、図9は図5の要部拡大図、図10は図5の10−10線断面図、図11は図10の11−11線断面図、図12は図6の12−12線断面図、図13は図4の後部拡大図、図14は図3の14−14線拡大断面図、図15は図1の15−15線断面図、図16は図3の16−16線断面図である。
【0010】
先ず図1において、エンジンアシスト自転車の車体フレーム15は、前端にヘッドパイプ16が設けられて後下がりに傾斜したメインフレーム17と、メインフレーム17の後部に一体に連設されて上方に延出するシートポスト18と、前方に開いた略U字状に形成されて前記シートポスト18に両端が固着される支持ステー19と、支持ステー19…の左右両側およびシートポスト18間をそれぞれ連結するようにしてシートポスト18からから後ろ上がりに延びる補強部材20…とを備える。
【0011】
ヘッドパイプ16には、フロントフォーク21が操向可能に支承され、該フロントフォーク21の下端に前輪WFが軸支され、フロントフォーク21の上端にバー状の操向ハンドル22が設けられる。すなわちフロントフォーク21および操向ハンドル22はヘッドパイプ16で操向可能に支承される。
【0012】
操向ハンドル22の左右両端部にはブレーキレバー23…がそれぞれ操作可能に配設されており、それらのブレーキレバー23…の操作力は、ヘッドパイプ16の前方に配置されて該ヘッドパイプ16に支持されるイコライザ24に入力される。該イコライザ24は、左右いずれのブレーキレバー23…を操作しても、前輪WFに装着される前輪用ブレーキBFならびに後輪WRに装着される後輪用ブレーキBRのいずれにもブレーキ操作力を伝達するように構成される。またフロントフォーク21の上部および操向ハンドル22間に設けられるバスケット支持部材25に、操向ハンドル22およびヘッドパイプ16の前方に配置されるバスケット26と、該バスケット24の下方に配置されるヘッドランプ27とが支持される。
【0013】
図2および図3を併せて参照して、シートポスト18には、ドライバが座乗するためのサドル状のシート28を上端に備えるシート支持パイプ29が上方から差込まれ、該シート支持パイプ29は、上下位置を調節可能としてシートポスト18に固定される。
【0014】
前記支持ステー19には、前記シート28の後方斜め下に配置される燃料タンク30が支持され、該燃料タンク30の下面には、車体フレーム15に搭載されるエンジンEの運転を制御するための電子制御ユニット31が取付けられる。また支持ステー19の後部には、左右一対のリヤウインカ32,32と、それらのリヤウインカ32,32間に配置されるリヤランプ33とが取付けられる。
【0015】
車体フレーム15の後部には、4サイクルSOHC型のエンジンEと、該エンジンEの出力を変速して後輪WRに伝達するための動力伝達装置Tとを含むパワーユニットPが上下に揺動可能に支承されており、該パワーユニットPの後部に前記後輪WRの車軸が軸支される。また前記後輪WRには、シート28上のライダーが左、右一対のクランクペダル34…を踏み込むことによって生じる動力を伝達することも可能である。
【0016】
図4および図5において、エンジンEは、車体フレーム15の左右方向に水平に延びるクランクシャフト37を有する単気筒空冷式のエンジンであり、そのエンジン本体38は、クランクシャフト37を回転自在に支承するクランクケース39と、該クランクケース39からわずかに前上がりに延びるシリンダ軸線Cを有してクランクケース39に結合されるシリンダブロック40と、シリンダブロック40に結合されるシリンダヘッド41と、シリンダブロック40とは反対側でシリンダヘッド41に結合されるヘッドカバー42とを備え、シリンダブロック40およびシリンダヘッド41の外面には冷却フィン40a…,41a…がそれぞれ複数ずつ突設される。
【0017】
クランクケース39は、シリンダ軸線Cを含む鉛直平面に沿う結合面134で左右一対のケース半体39L,39Rが相互に結合されて成るものであり、クランクシャフト37は、ボールベリング47を介してケース半体39Rに支承されるとともに、ボールベアリング48を介してケース半体39Lに支承され、シリンダブロック40に設けられたシリンダボア43に摺動自在に嵌合されるピストン44は、コンロッド45およびクランクピン46を介してクランクシャフト37に連結される。またボールベアリング47よりも外方でクランクシャフト37およびケース半体39R間には,環状のシール部材49が設けられる。
【0018】
しかもクランクシャフト37の一端部は、エンジンアシスト自転車の進行方向に沿う右側でクランクケース39から突出され、AC発電機52がクランクシャフト37の一端部に連結される。このAC発電機52は、クランクシャフト37の一端部に固定されるロータ50と、該ロータ50内に収容されるステータ51とでAC発電機52が構成され、クランクケース39およびシリンダブロック40に結合される右エンジンカバー53でAC発電機52が覆われ、前記ステータ51はクランクケース39に固定される。
【0019】
図6〜図8を併せて参照して、シリンダヘッド41には、前記ピストン44の頂部を臨ませてシリンダブロック40およびシリンダヘッド41間に形成される燃焼室55に通じ得る吸気ポート56および排気ポート57が設けられるとともに、吸気ポート56および排気ポート57をそれぞれ開閉する吸気弁58および排気弁59が配設される。
【0020】
吸気弁58および排気弁59は、シリンダヘッド41に設けられたガイド筒60,61でガイドされて直線的に開閉作動するものであり、各ガイド筒60,61から突出した吸気弁58および排気弁59の端部に設けられるリテーナ62,63およびシリンダヘッド41間には弁ばね64,65がそれぞれ設けられており、吸気弁58および排気弁59は各弁ばね64,65によりそれぞれ閉弁方向にばね付勢される。
【0021】
しかも前記各ガイド筒60,61は、それらのガイド筒60,61の軸線を共通に含む平面P1がクランクシャフト37の軸線およびシリンダ軸線Cを含む平面P2と鋭角をなして交差するように、相互に平行な前上がりの軸線を有してシリンダヘッド41に設けられるものであり、吸気弁58および排気弁59は相互に平行な開閉作動方向に作動するようにしてシリンダヘッド41に配設されることになる。
【0022】
シリンダヘッド41およびヘッドカバー42間には動弁室66が形成されており、それぞれ閉弁方向にばね付勢された前記吸気弁58および排気弁59を開閉駆動する動弁装置67が該動弁室66に収容される。
【0023】
動弁装置67は、クランクシャフト37と平行な軸線を有してシリンダヘッド41に回転自在に支承されるカムシャフト68と、該カムシャフト68と平行な軸線を有してシリンダヘッド41に固定的に支持されるロッカシャフト69と、該ロッカシャフト69に揺動可能に支承されて前記カムシャフト68および前記吸気弁58間に介装される吸気側ロッカアーム70と、該吸気側ロッカアーム70とともに前記ロッカシャフト69に揺動可能に支承されて前記カムシャフト68および前記排気弁59間に介装される排気側ロッカアーム71とを備える。
【0024】
カムシャフト68には吸気側カム72および排気側カム73がそれぞれ設けられており、吸気側カム72に摺接するカムスリッパ70aを一端に備える吸気側ロッカアーム70の他端部に、吸気弁58の端部に当接するタペットねじ74が進退位置を調節可能として螺合される。また排気側カム73に摺接するカムスリッパ71aを一端に備える排気側ロッカアーム71の他端部に、排気弁59の端部に当接するタペットねじ75が進退位置を調節可能として螺合される。
【0025】
ところで、カムシャフト68は、吸気側および排気側ロッカアーム70,71と吸気弁58および排気弁59との連動、連結点すなわちタペットねじ74,75の吸気弁58および排気弁59への接触点よりも燃焼室55寄りに配置されるものであり、この実施例では、吸気弁58および排気弁59よりも上方にカムシャフト68が配置される。
【0026】
しかも吸気ポート56は、カムシャフト68の軸線に直交する平面への投影図(図8参照)上でカムシャフト68の少なくとも一部(この実施例では一部)を重ねるようにして、カムシャフト68の軸方向一端から離隔した位置に配置されるとともに、シリンダ軸線Cに直交する平面への投影図(図7参照)上ではロッカシャフト69と交差するようにして、シリンダヘッド41に設けられる。
【0027】
吸気ポート56および排気ポート57の燃焼室55への開口端は、図7で明示するように、カムシャフト68およびロッカシャフト69の軸線と平行な一直線上に配置されており、吸気ポート56の外端はシリンダヘッド41の上部側壁に開口され、排気ポート57の外端はシリンダヘッド41の下部側壁に開口される。
【0028】
また吸気弁58および排気弁59の軸線を共通に含む平面P1に対して鋭角αをなす軸線を有する点火プラグ76が、燃焼室55に臨むようにしてシリンダヘッド41に取付けられる。
【0029】
カムシャフト68と、クランクシャフト37との間には、クランクシャフト37の回転動力を1/2の減速比でカムシャフト68に伝達する調時伝動機構77が設けられる。この調時伝動機構77は、前記ボールベアリング48よりも外方でクランクシャフト37に固定される巻き掛け駆動輪としての駆動スプロケット78と、カムシャフト68の他端部に固定される被動スプロケット79と、駆動および被動スプロケット78,79に巻き掛けられる無端状のカムチェーン80とを備え、クランクケース39からシリンダブロック40およびシリンダヘッド41を経てヘッドカバー42に至る部分でエンジン本体38には、前記カムチェーン80を走行可能に収容する調時伝動室81がシリンダ軸線Cの左側に位置するようにして形成される。
【0030】
図9において、シリンダヘッド41には、カムシャフト68の一端部を収容する円形の第1支持凹部82と、カムシャフト68を貫通せしめる第1支持孔83とが同軸に設けられ、第1支持孔83は、カムシャフト68に設けられる吸気側カム72および排気側カム73を挿通し得る程度に大径に形成される。しかも前記第1支持凹部82の内面およびカムシャフト68の一端部外面間にボールベアリング84が介装され、前記第1支持孔83の内面およびカムシャフト68の他端側外面間にボールベアリング85が介装される。而して前記ボールベアリング85の外方でカムシャフト68の他端に被動スプロケット79が複数のボルト86…で同軸に締結される。
【0031】
前記シリンダヘッド41の一側壁、この実施例ではエンジンアシスト自転車の進行方向前方を向いた状態でシリンダヘッド41の左側壁には、その左側壁側から前記カムシャフト68をシリンダヘッド41に組付けるとともに該カムシャフト68に前記被動スプロケット79を取付けることを可能とするための第1組付け用開口部87が、第1支持孔83よりも大径の直径を有するように設けられる。この第1組付け用開口部87は第1蓋部材88で閉じられるものであり、第1組付け用開口部87に設けられた雌ねじ89に螺合することで第1蓋部材88がシリンダヘッド41に固定され、第1組付け用開口部87の外端および第1蓋部材88間には環状のシール部材90が挟まれる。
【0032】
しかも第1蓋部材88の外面には、第1蓋部材88を回転操作する際に工具を係合するための係合溝91が直径線に沿うように形成されている。また第1蓋部材88の内面には、被動スプロケット79側に突出する規制突部92が突設されており、この規制突部92に被動スプロケット79が摺接することでカムシャフト68の第1組付け用開口部87側への抜け出しが阻止される。
【0033】
シリンダヘッド41には、ロッカシャフト69の一端部を嵌合せしめて支持する円形の第2支持凹部95と、ロッカシャフト69の他端部を挿通、支持する第2支持孔96とが同軸に設けられ、第2支持孔96に対応する部分のシリンダヘッド41およびロッカシャフト69にボルト97が螺合されることにより、ロッカシャフト69がシリンダヘッド41に固定的に支持される。
【0034】
前記シリンダヘッド41の左側壁には、その左側壁側から前記ロッカシャフト69をシリンダヘッド41に組付けることを可能とするための第2組付け用開口部98が、第2支持孔96とほぼ同径の直径を有するようにして設けられる。この第2組付け用開口部98は第2蓋部材99で閉じられるものであり、第2蓋部材99は、軸方向内方側への移動を阻止されるようにして第2組付け用開口部98に気密に嵌合される。すなわち第2組付け用開口部98の外端周縁に係合するフランジ部99aを外端に有する第2蓋部材99が、その外周に環状のシール部材100を装着して第2組付け用開口部98に嵌合される。
【0035】
しかもフランジ部99aには、第1蓋部材88の一部が第2蓋部材99に外方側から係合するように切欠き99bが設けられており、第2組付け用開口部98への第2蓋部材99の嵌合後に、第1組付け用開口部87に第1蓋部材88をねじ込むことにより、第1蓋部材88のシリンダヘッド41の固定と同時に第2蓋部材99のシリンダヘッド41への固定がなされることになる。
【0036】
シリンダヘッド41の上部側面に開口した吸気ポート56には、パワーユニットPの上方に配置されて該パワーユニットPで支持されるエアクリーナ101が気化器102を介して接続される。またシリンダヘッド41の下部側面に開口した排気ポート57に接続されて後方側に延出される排気管103の後端に、後輪WRの右側に配置される排気マフラー104が接続される。
【0037】
ところで、排気ポート57には排気浄化用の二次空気が供給されるものであり、エンジン本体38におけるヘッドカバー42の右側前部に、リード弁105が設けられ、該リード弁105の上流側が図示しないホースを介してエアクリーナ101に接続され、リード弁105の下流側は二次空気供給路107を介して排気ポート57に接続される。
【0038】
前記リード弁105の弁ハウジング108は、ヘッドカバー42に一体に設けられるハウジング主部109と、該ハウジング主部109に締結されるカバー110とで構成されるものであり、ハウジング主部109およびカバー110間には、弁ハウジング108内をカバー110側の上流室111およびハウジング主部109側の下流室112に区画する弁座板113が挟持され、該弁座板113には上流室111および下流室112間を結ぶ弁孔114が設けられる。
【0039】
弁座板113の下流室112側に臨む面には、前記弁孔114に臨む部分では弁座板113との間に間隔をあけたストッパ板115と、前記弁孔114を塞ぐように弁座板113に当接可能なリード116の一端とが共締めにより締結される。
【0040】
前記カバー110に一体に設けられる接続管部110aにはホース(図示せず)の下流端が接続され、該ホースの上流端が前記エアクリーナ101に接続される。
【0041】
二次空気供給路107は、前記下流室112に通じてヘッドカバー42に設けられる第1通路部107aと、排気ポート57に通じてシリンダヘッド41に設けられる第2通路部107bとが、外気に外面を曝した二次空気供給パイプ117で接続されて成るものである。すなわち二次空気供給路107の一部は前記二次空気供給パイプ117で形成されることになる。
【0042】
排気ポート57を形成する部分でシリンダヘッド41の一部には下方に突出した突出部41bが形成されており、このシリンダヘッド41の突出部41bに対応するようにヘッドカバー42の下部はシリンダヘッド41のヘッドカバー42側側面から下方に突出するように形成される。そしてヘッドカバー42には、上流端をリード弁105の下流室に通じさせた第1通路部107aが、その下流端を前記シリンダヘッド41の突出部41bに向けて開口するようにして形成され、第2通路部107bは、第1通路部107aの下流側開口端に対向するように上流端を開口するとともに下流端を排気ポート57に開口するようにしてシリンダヘッド41の前記突出部41bに形成される。
【0043】
二次空気供給パイプ117は、シリンダヘッド41の前記突出部41bおよび前記ヘッドカバー42の下部間に挟持されるものであり、二次空気供給パイプ117の両端が、前記第1通路部107aの下流端開口部ならびに第2通路部107bの上流端開口部に嵌合される。
【0044】
二次空気供給パイプ117の両端外面と、エンジン本体38におけるヘッドカバー42およびシリンダヘッド41間すなわち第1通路部107aの下流端開口部内面ならびに第2通路部107bの上流端開口部内面との間には、Oリング118,119がそれぞれ介装されるものであり、二次空気供給パイプ117の両端部には、前記Oリング118,119をヘッドカバー42およびシリンダヘッド41間に挟むための拡径部117a,117bがそれぞれ形成される。
【0045】
ところで、エンジン本体38は、前記二次空気供給パイプ117を自動二輪車の走行方向前方に臨ませるとともに、リード弁105と、該リード弁105および二次空気供給パイプ117間を結んでヘッドカバー42に設けられる第1通路部107aとを自動二輪車の走行方向前方に臨ませるようにした姿勢で自動二輪車に搭載されるものであり、二次空気供給パイプ117に走行風が効果的に当たるようにするために、この実施例では、二次空気供給パイプ117がエンジン本体38の前部下方に配置されるようにして、エンジン本体38が車体フレーム15に搭載される。
【0046】
図10および図11を併せて参照して、クランクケース39には該クランクケース39内の下部からオイルを汲み上げるオイルポンプ123が配設される。すなわちクランクケース39のケース半体39Lおよびクランクシャフト37間に介装されるボールベアリング48の近傍でケース半体39Lの外面側にはオイルポンプ123のポンプケース124が結合される。
【0047】
オイルポンプ123の入力軸125には被動ギヤ126が一体に設けられており、該被動ギヤ126に噛合する駆動ギヤ127が、前記調時伝動機構77の一部を構成するようにしてクランクシャフト37に固設された駆動スプロケット78と一体に形成される。すなわちオイルポンプ123はクランクシャフト37の回転に応じてポンプ作動する。しかもボールベアリング48の外側に配置される駆動ギヤ127のさらに外側に、前記駆動スプロケット78が配置される。
【0048】
クランクケース39のケース半体39Lには、オイルポンプ123の吸入口128に上端を連なせて斜め上下に延びる吸入通路129が設けられており、この吸入通路129の下端開口部は栓部材130で閉じられる。また前記ケース半体39Lの下部には、クランクケース39内のオイルを抜くためのドレン孔131が、前記吸入通路129の一部と交差するようにして設けられており、吸入通路129の前記ドレン孔131への開口端を閉鎖することがないようにしてドレン孔131がドレンプラグ132で開閉可能に閉じられる。
【0049】
また前記ドレンプラグ132の上方でケース半体39Lには、クランクケース39内のオイルの油面を見るためのレベル表示窓133が設けられる。
【0050】
オイルポンプ123の吐出口135には、クランクケース39からシリンダブロック40およびシリンダヘッド41を介してヘッドカバー42にまで至る給油路137が連通する。
【0051】
この給油路137は、前記吐出口135から両ケース半体39L,39Rの結合面134まで延びるようにしてケース半体39Lに設けられる油路138と、両ケース半体39L,39Rの結合面134間に形成されて前記油路138に通じる油路139と、クランクシャフト37の軸線と平行に延びるようにしてクランクケース39Rに設けられて一端が前記油路139の中間部に通じる油路140と、該油路140の他端に一端を通じさせるようにしてケース半体39R、シリンダブロック40およびヘッドカバー41に設けられる油路141とを備える。
【0052】
前記油路139は、結合面134に臨んでケース半体39Rに設けられる油路溝142と、ケース半体39Lとで形成されるものであり、クランクシャフト37の上方まで回り込むようにして円弧状に形成される。
【0053】
またコンロッド45およびクランクシャフト37の連結部であるクランクピン46と、ピストン44の裏側に向けてオイルを噴出するオイル噴出孔143が、前記給油路137の途中に通じてクランクケース39に設けられており、このオイル噴出孔143は、クランクシャフト37の上方で前記給油路137における油路139に通じるようにしてケース半体39L,39R間に形成される。すなわちオイル噴出孔143は、前記油路溝142に通じるようにして結合面134でケース半体39Rに溝が設けられることによって両ケース半体39L,39R間に形成される。
【0054】
しかも前記給油路137のうちオイル噴出孔143に通じる部分、すなわち油路139はクランクピン46の近傍を通過するようにしてクランクケース39に設けられており、オイル噴出孔143は、図10で示すように、クランクシャフト37の軸線に直交する平面への投影図上では、コンロッド45の大端部45aの外周のうちクランクシャフト37の軸線から最も遠い部分が描く回転軌跡RLの左右両側端をそれぞれ通る一対の鉛直線VL1,VL2と、回転軌跡RLの最上端を通る水平線HLと、回転軌跡RLとで囲まれる範囲に配置されている。
【0055】
シリンダヘッド41およびロッカシャフト69には、ロッカシャフト69と吸気側および排気側ロッカアーム70,71との間を潤滑するために、前記給油路137の油路141に通じる通路144,145が設けられる。またヘッドカバー42には、吸気側および排気側カム72,73と、吸気側および排気側ロッカアーム70,71のカムスリッパ70a,71aとの摺接部に向けてオイルを噴出するための複数のオイル噴出孔146…が、前記油路141の下流端に通じるようにして設けられる。
【0056】
またヘッドカバー42には、エンジン温度を代表する温度として前記オイルの温度を検出する温度センサ147が油路141の下流部に臨むようにして取付けられる。
【0057】
またエンジン本体38においてクランクケース39よりも前方の左側面、この実施例では第1蓋部材88の後方側のシリンダブロック40の左側面に、図12で示すように、クランクケース39内にオイルを供給するためのオイル注入口148が調時伝動室81に通じるようにして設けられ、該オイル注入口148は着脱可能な給油キャップ149で閉じられる。
【0058】
図13を併せて参照して、動力伝達装置Tは、クランクシャフト37から出力される動力を自動的にかつ無段階に変速するVベルト式自動変速機155と、該Vベルト式自動変速機155および後輪WRの車軸157間に設けられる減速ギヤ列156とを備える。
【0059】
この動力伝達装置Tのケース158は、クランクケース39から左側方に張り出すようにして後輪WRの左側に配置されるものであり、クランクケース39およびシリンダブロック40に結合されて後輪WRの左側まで延びるケース主体159と、該ケース主体159の左側を覆うようにしてケース主体159に結合される左側ケース160と、ケース主体159の後部右側を覆うようにしてケース主体159に結合される右側ケース161とで構成されるものであり、ケース主体159および左側ケース160間に第1伝動室162が形成され、ケース主体159の後部および右側ケース161間に第2伝動室163が形成される。しかもケース主体159にはオイルポンプ123の入力軸125を前記ポンプケース124と協働して回転自在に支持する筒状の軸受ハウジング164が一体に設けられ、前記入力軸125に設けられる被動ギヤ126はポンプケース124および軸受ハウジング144間に挟まれる。
【0060】
Vベルト式自動変速機155は、第1伝動室162に収納されるものであり、クランクシャフト37の他端部に装着されるドライブプーリ165と、クランクシャフト37と平行な軸線を有してケース主体159および右側ケース161に回転自在に支承されるドリブンプーリ軸166と、該ドリブンプーリ軸166に装着されるドリブンプーリ167と、ドライブプーリ165およびドリブンプーリ167に巻き掛けられる無端状のVベルト168とを備える。
【0061】
ドライブプーリ165は、クランクシャフト37の他端部に固定される固定プーリ半体169と、固定プーリ半体169に対する近接・離反を可能としてクランクシャフト37にスライド可能に支承される可動プーリ半体170と、クランクシャフト37の回転数が増加するのに応じて可動プーリ半体170を固定プーリ半体169側に押圧する力を発揮する遠心機構171とで構成される。
【0062】
ドリブンプーリ軸166はボールベアリング172,173を介して右側ケース161およびケース主体159に回転自在に支承される。ドリブンプーリ167は、ドリブンプーリ軸166に軸線方向の位置を一定として相対回転可能に支承される固定プーリ半体174と、固定プーリ半体174に対する近接・離反を可能として固定プーリ半体174にスライド可能かつ相対回転可能に支承されるとともに固定プーリ半体174側にばね付勢される可動プーリ半体175とで構成される。
【0063】
しかも固定プーリ半体174およびドリブンプーリ軸166間には、固定プーリ半体174の回転数が増加するのに応じて固定プーリ半体174およびドリブンプーリ軸166間を連結する遠心クラッチ176が設けられる。
【0064】
減速ギヤ列156は、第2伝動室163内に収納されるものであり、両端部が右側ケース161およびケース主体159に回転自在に支承される中間軸179と、ドリブンプーリ軸166に設けられる第1ギヤ180と、第1ギヤ180に噛合して中間軸179に設けられる第2ギヤ181と、中間軸179に設けられる第3ギヤ182と、第3ギヤ182に噛合する第4ギヤ183とで構成され、後輪WRの車軸157および第4ギヤ183間に第1一方向クラッチ184が介装される。
【0065】
ところでクランクケース39におけるケース半体39Rの外側壁には、後輪WRの右側まで延びる車軸支持部材185が締結されており、後輪WRの車軸157は、該車軸支持部材185の後部に設けられた支持筒部186、動力伝達装置Tのケース158における右側ケース161、ならびに前記ケース158におけるケース主体159に回転自在に支承される。すなわち車軸157は前記支持筒部186および右側ケース161を回転自在に貫通して第2伝動室163に突入されるものであり、支持筒部186および車軸157間にボールベアリング187が介装され、右側ケース161および車軸157間にボールベアリング188が介装され、ケース主体159および車軸157間にボールベアリング189が介装される。
【0066】
また支持筒部186から外方への車軸157の突出端部に第2一方向クラッチ190を介して被動スプロケット191が装着される。
【0067】
図14において、エンジン本体38の前方で車体フレーム15におけるメインフレーム17の後部には、下方に延びる左右一対のフレーム側ブラケット192,192が固着されており、両フレーム側ブラケット192,192間に設けられる支持筒193に、後輪WRの車軸157と平行な軸線を有して支持筒193を貫通するペダル軸194の両端部がボールベアリング195,195を介して回転自在に支承され、支持筒193から突出したペダル軸194の両端にクランクペダル34…が固着される。
【0068】
右側のクランクペダル34および前記支持筒193間でペダル軸194には駆動スプロケット196が固定される。また車軸157の下方には、該車軸157と平行な軸線まわりに回動することを可能として前記車軸支持部材185に支承された支持アーム197が配置されており、この支持アーム197には一対のスプロケット198,199が回転自在に支承される。而して前記駆動スプロケット196と、前記車軸157側の被動スプロケット191と、前記両スプロケット198,199とに無端状のチェーン200が巻き掛けられ、前記支持アーム197はチェーン200を緊張させる側にばね付勢される。
【0069】
すなわちクランクペダル34…からの踏力を後輪WRに伝達するためのチェーン200はエンジン本体38の右側に配置されており、該チェーン200を外側から覆うチェーンカバー201が車体フレーム15に支持される。
【0070】
このように後輪WRの車軸157には、エンジンEからの動力を動力伝達装置Tを介して伝達可能であるとともに、クランクペダル34を踏むことによって生じる動力を伝達することも可能であり、第1および第2一方向クラッチ184,190の働きにより、エンジンEからの動力およびクランクペダル34…からの動力のうち回転数が高い方の動力が車軸157に伝達される。但し、坂道を登る時等で後輪WRを回転するのに必要な負荷が高くなったときには、エンジンEおよびクランクペダル34…の両方から車軸157に動力を伝達することが可能である。
【0071】
ところで後輪用ブレーキBRは、車軸157に相対回転不能に結合される車軸筒202に固着されるブレーキドラム203を含むドラムブレーキであり、後輪WRは、車軸筒202を同軸に囲繞するようにしてブレーキドラム203が備える円筒支持部203aに固定されるハブ204と、ハブ204を同軸に囲繞するリム205と、リム205に装着されるタイヤ206と、ハブ204およびリム205間に設けられる複数のワイヤスポーク207…とで構成される。
【0072】
ハブ204は、溶接によりブレーキドラム203の外周に固着される円筒部204aと、該円筒部204aの両端に一体に設けられる一対のフランジ204b,204bとから成り、両フランジ204b,204bに、各ワイヤスポーク207…の内端を係合、連結するための複数の連結孔208…がそれぞれ設けられる。
【0073】
図15において、前輪用ブレーキBFは、前輪WFの車軸211に相対回転不能に結合される車軸筒212に固着されるブレーキドラム213を含むドラムブレーキであり、前輪WFは、車軸筒212を同軸に囲繞するようにして前記ブレーキドラム213が備える円筒支持部213aに固定されるハブ214と、ハブ214を同軸に囲繞するリム215と、リム215に装着されるタイヤ216と、ハブ214およびリム215間に設けられる複数のワイヤスポーク217…とで構成される。
【0074】
ハブ214は、溶接によりブレーキドラム213の外周に固着される円筒部214aと、該円筒部214aの両端に一体に設けられる一対のフランジ214b,214bとから成り、両フランジ214b,214bに、各ワイヤスポーク217…の内端を係合、連結するための複数の連結孔218…がそれぞれ設けられる。
【0075】
ところで、前輪WFの車軸212を支持するフロントフォーク21は、前輪WFの両側に配置される左右一対の脚部21a,21aと、ヘッドパイプ16で回動可能に支承されて前輪WFの上方に配置される軸部21bと、軸部21bの下部および両脚部21a,21aの上部間を結ぶブリッジ部21c,21cとから成るものであり、車軸212の両端は両脚部21a,21aの下端部に固定、支持される。また軸部21bの下端部には、前輪WFを上方から覆うフロントフェンダー219が支持される。
【0076】
パワーユニットPの前部は防振リンク220を介して車体フレーム15に上下揺動可能に支承されるものであり、該防振リンク220は、車体中心線BCから左側にオフセットした位置でパワーユニットPにおけるケース主体159の前寄り下部に設けられる左右一対のエンジン側ブラケット221,221と、車体フレーム15のメインフレーム17に固着された左右一対のフレーム側ブラケット222,222と、前記両エンジン側ブラケット221,221間に配置される円筒状の回動筒223と、該回動筒223を回動可能に支承するようにして両エンジン側ブラケット221,221間に設けられる連結軸224と、横断面矩形の筒状に形成されて前記回動筒223に一端が固着されるリンク部材225と、前記両フレーム側ブラケット222,222間に配置されるとともに前記リンク部材225の他端が固着される円筒状の外筒226と、該外筒226内に同軸に配置される円筒状の内筒227と、内筒227の両端部に内周がそれぞれ焼き付けられるとともに前記外筒226の両端部に圧入される円筒状のケース228に外周がそれぞれ焼き付けられるゴムブッシュ229…と、前記内筒227を回動可能に支承するようにして前記両フレーム側ブラケット222,222間に設けられる揺動支軸230と、前記外筒226の軸方向中間部に固着されて前方に延びるアーム231と、アーム231の先端に装着されるストッパラバー232とを備える。
【0077】
前記ストッパラバー232は、両フレーム側ブラケット222,222間に設けられている支持筒193に固着された筒状の被当接体234内に、該被当接体234の上下内面にストッパラバー232の上下両面を接触させるようにして挿入される。しかも被当接体234およびストッパラバー232は、車体中心線BCから前記エンジン側ブラケット221,221および前記リンク部材225よりもさらに左側にオフセットした位置に配置される。
【0078】
このような防振リンク220では、パワーユニットPのエンジンEから揺動支軸230に作用する荷重は、ゴムブッシュ229…の弾性変形によって吸収されるとともに、ストッパラバー232が被当接体234の上下内面に押付けられて弾性変形することにより吸収され、しかもストッパラバー232が被当接体234の上下内面に当接することでパワーユニットPの上下揺動範囲が規制されることになる。
【0079】
図16を併せて参照して、パワーユニットPの上部および車体フレーム15間は、パワーユニットPの上下揺動を可能として非伸縮性の支持部材235で連結される。しかも車体中心線BCから左側にオフセットした位置でパワーユニットPにおけるケース主体159の前寄り上部にはブラケット236が設けられ、また車体中心線BCから左側にオフセットした位置で車体フレーム15における支持ステー19および左側の補強部材20間にはブラケット237が設けられる。
【0080】
中実の円柱状に形成されている支持部材235の上端は、ゴムブッシュ238と、防振リンク220の揺動支軸230と平行な軸線を有する連結軸239とを介して車体フレーム15側のブラケット237に回動可能に連結され、また支持部材235の下端は、ゴムブッシュ240と、前記連結軸239と平行な連結軸241とを介してパワーユニットP側のブラケット236に回動可能に連結される。
【0081】
しかも前記両ブラケット236,237は、後輪WRの前方で両ブラケット236,237が支持部材235を介して連結されるようにして、パワーユニット0および車体フレーム15にそれぞれ設けられる。
【0082】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、エンジンEにおいて、吸気弁58および排気弁59と、吸気側および排気側ロッカアーム70,71との連動、連結点よりも燃焼室55寄りにカムシャフト68が配置され、吸気弁58および排気弁59が、開閉作動方向を平行としてシリンダヘッド41に配設されている。このため開閉作動方向を相互に平行とした吸気弁58および排気弁59と、吸気側および排気側ロッカアーム70,71との連動、連結点を相互に近い位置に配置するようにして,シリンダヘッド41の幅を狭めることができる。
【0083】
また吸気ポート56および排気ポート57の一方である吸気ポート56が、カムシャフト68の軸線に直交する平面への投影図上で該カムシャフト68の少なくとも一部を重ねるようにして、カムシャフト68の軸方向一端から離隔した位置でシリンダヘッド41に設けられている。したがってカムシャフト68を燃焼室55側により一層近接させて配置することができ、それによりシリンダ軸線Cに沿う方向でシリンダヘッド41をより一層小型化することができる。
【0084】
また吸気ポート56は、シリンダ軸線Cに直交する平面への投影図上でロッカシャフト69と交差するようにしてシリンダヘッド41に設けられており、ロッカシャフト69の軸線に沿う方向でシリンダヘッド41を小型化することができる。
【0085】
しかもカムシャフト68の軸線と平行な一直線上に、吸気ポート56および排気ポート57の燃焼室55への開口端が配置されるので、燃焼室55内でスワールを生じさせて燃焼効率を向上することができる。
【0086】
さらに吸気弁58および排気弁59の軸線を共通に含む平面P1に対して鋭角αをなす軸線を有する点火プラグ76がシリンダヘッド41に取付けられるので、点火プラグ76の周囲に吸気弁58および排気弁59に関連する部品が配置されることを回避して充分な空きスペースを確保することができ、それにより点火プラグ76に冷却風を当てやすくして点火プラグ76の効率的な冷却が可能となる。
【0087】
ところで、カムシャフト68に対応した第1組付け用開口部87と、ロッカシャフト69に対応した第2組付け用開口部98とが相互に独立してシリンダヘッド41の一側壁に設けられており、第2組付け用開口部98を閉じる第2蓋部材99が、軸方向内方への移動を阻止されるようにして第2組付け用開口部98に嵌合されており、第1蓋部材88は、第2蓋部材99の外面に係合するようにして、たとえばねじ込みによってシリンダヘッド41に固定されている。
【0088】
したがって第2蓋部材99は、シリンダヘッド41に取り付けるためのスペースを第2組付け用開口部98の周囲に確保する必要がなく、カムシャフト68およびロッカシャフト69の軸間距離を小さく設定することで、シリンダヘッド41の小型化に寄与することができる。しかもカムシャフト68を組付けるための第1支持凹部82および第1支持孔83の孔加工と、ロッカシャフト69を組付けるための第2支持凹部95および第2支持孔96の孔加工とをシリンダヘッド41の一側から同一方向で行なうことができ、煩雑な作業を不要として加工精度を充分に高めることができ、加工工数を低減することができる。
【0089】
また排気ポート57に二次空気を供給する二次空気供給路107が、エンジン本体38におけるヘッドカバー42に設けられるリード弁105に接続されており、その二次空気供給路107の一部が、外気に外面を曝すようにして両端がエンジン本体38に接続される二次空気供給パイプ117で形成されている。
【0090】
このため二次空気供給パイプ117を空冷することで、リード弁105側に熱が伝わることを抑制することができる。したがってリード弁105をヘッドカバー42に設けることによって、リード弁105および排気ポート57間の二次空気供給路107を短くしつつ、エンジンEが空冷式のものであっても、リード弁105に熱的な悪影響が及ぶことを少なくすることができる。
【0091】
また二次空気供給パイプ117の両端は、相互に結合されるシリンダヘッド41およびヘッドカバー42間に挟持されるものであるので、二次空気供給パイプ117をエンジン本体38に接続するためのバンドやクリップ等に接続部品が不要となり、部品点数および組付け工数の低減を図ることでコストを低減することができ、しかも接続部品を配置するためのスペースを考慮しなくてもよいことにより設計自由度を増大することができる。
【0092】
また二次空気供給パイプ117の両端外面と、ヘッドカバー42およびシリンダヘッド41との間にはOリング118,119がそれぞれ介装されており、二次空気供給パイプ117の両端の加工精度をあげることを不要としつつ、Oリング118,119の弾発力を利用して二次空気供給パイプ117の両端のヘッドカバー42およびシリンダヘッド41への接続部のシール性を高めることができ、加工工数の低減によりコストを低減することができ、バンドやクリップ等の接続部品を用いた場合に比べて組付け作業が容易となる。
【0093】
しかもエンジン本体38が、二次空気供給パイプ117を走行方向前方側に臨ませる姿勢で自動二輪車に搭載されるので、二次空気供給パイプ117を自動二輪車走行時の走行風でより一層効果的に冷却することができる。
【0094】
またエンジン本体38は、リード弁105を自動二輪車の走行方向前方に臨ませるとともに、リード弁105および二次空気供給パイプ117間を結んでヘッドカバー42に設けられる第1通路部107aを自動二輪車の走行方向前方に臨ませるようにした姿勢で自動二輪車に搭載されており、走行風による冷却効果により、リード弁105に熱的な悪影響が及ぶことをより一層少なくすることができる。
【0095】
さらに、エンジンEと、該エンジンEの出力を変速して後輪WRに伝達する動力伝達装置Tを含むパワーユニットPの前部は、防振リンク220を介して車体フレーム15に上下揺動可能に支承されており、該防振リンク220に、車体フレーム15に設けられた被当接体234に弾発的に接触してパワーユニットPの上下揺動範囲を規制するストッパラバー232が設けられ、パワーユニットPの上部および車体フレーム15間には、パワーユニットPの上下揺動を可能としてパワーユニットPおよび車体フレーム15を連結する非伸縮性の支持部材235が設けられている。
【0096】
したがって従来のリヤクッションに代えて、非伸縮性の支持部材235でパワーユニットPを車体フレーム15に支持することにより、小型、軽量化および低コスト化が可能となる。しかもパワーユニットPの上下揺動範囲は、車体フレーム15側の被当接体234に弾発的に接触するストッパラバー232の撓み量によって定まるものであり、パワーユニットPの上下揺動範囲を比較的狭い範囲に限定してスペース効率を高め、車体フレーム15側およびパワーユニットP側ともに艤装部品の配置設計を容易とし、意匠設計を含む設計自由度を増大することができる。
【0097】
また後輪WRの前方でのパワーユニットPの上部と、車体フレーム15の後部とが支持部材235で連結されるので、支持部材235を短くすることができ、より一層の軽量化および低コスト化を図ることができる。しかもシートポスト18に両端が固着される支持ステー19と、支持ステー19の左右両側およびシートポスト28間をそれぞれ連結するようにしてシートポスト28から後ろ上がりに延びる補強部材20…の一方との間に設けられるブラケット237に、支持部材235の一端が連結されるので、簡潔な構造でありながらパワーユニットPを強固に支持することができる。
【0098】
またコンロッド45およびクランクシャフト37の連結部であるクランクピン46およびピストン44の裏側には、オイル噴出孔143からオイルが噴出されるのであるが、このオイル噴出孔143は、クランクケース39に配設されたオイルポンプ123からのオイルを導くようにしてクランクケース39からヘッドカバー42に至るまでの間のエンジン本体38に設けられる給油路137の途中に通じてクランクケース39に設けられている。
【0099】
したがってクランクピン46およびピストン44側に向けてオイルを噴出するにあたっては、クランクケース39にオイル噴出孔143を設けるだけで特別の部品が不要であり、簡潔かつ安価な構造でオイルを噴出可能とし、しかもエンジンEの軽量化を図ることができる。
【0100】
またオイル噴出孔143が、クランクシャフト37の上方でクランクケース39に設けられているので、上方からのオイル噴出により、オイル噴出圧を比較的高圧とすることが不要となり、オイルポンプ123の吐出圧を比較的低くすることを可能としてオイルポンプ123の小型化を図ることができる。
【0101】
さらにクランクケース39は一対のケース半体39L,39Rを相互に結合して構成されるものであり、両ケース半体39L,39Rの少なくとも一方、この実施例ではケース半体39Rに、給油路143の一部となる油路139を両ケース半体39L,39Rの結合面134間に形成する油路溝142が設けられ、オイル噴出孔143は、油路溝142に通じて両ケース半体39L,39Rの結合面134間に形成される。このような構成によれば、オイルを噴出させるためにクランクケース39に施すべき加工を容易とすることができる。
【0102】
しかも前記給油路137のうちオイル噴出孔143に通じる部分、すなわち油路139はクランクピン46の近傍を通過するようにしてクランクケース39に設けられており、オイル噴出孔143をクランクピン46に近接させて配置することができ、オイル噴出孔143からの噴出圧を比較的低く設定することができるので、オイルポンプ123の小型化を図ることができる。
【0103】
またオイル噴出孔143は、クランクシャフト37の軸線に直交する平面への投影図上では、コンロッド45の大端部45aの外周のうちクランクシャフト37の軸線から最も遠い部分が描く回転軌跡RLの左右両側端をそれぞれ通る一対の鉛直線VL1,VL2と、回転軌跡RLの最上端を通る水平線HLと、回転軌跡RLとで囲まれる範囲に配置されるので、クランクピン24に近接した上方位置からオイルを噴出することができ、オイルポンプ123の吐出圧をより低くしてオイルポンプ123の小型化を図ることができる。
【0104】
ところで、クランクシャフト37は左右一対のボールベアリング47,48を介してクランクケース39に回転自在に支承されており、動弁装置67のカムシャフト68にクランクシャフト37の回転動力を伝達するための駆動スプロケット78と、オイルポンプ123にクランクシャフト37の回転動力を伝達するための駆動ギヤ127とがクランクシャフト37に固設されるのであるが、前記両ボールベアリング47,48の一方48の外側に駆動ギヤ127が配置され、該駆動ギヤ127のさらに外側に駆動スプロケット78が配置されている。
【0105】
したがってボールベアリング48の外側に駆動スプロケット78および駆動ギヤ127が配置されるので、駆動スプロケット78および駆動ギヤ127毎に密閉した油室を形成する必要がなく、その分だけ、クランクシャフト37の軸線に沿う方向でエンジンEを小型化することができる。
【0106】
しかも駆動スプロケット78が駆動ギヤ127よりも外側に配置されるので、駆動スプロケット78に巻き掛けられるカムチェーン80をシリンダボア43から比較的離れた位置に配置して、シリンダボア43側からのカムチェーン80への熱影響を抑えることができる。
【0107】
ところで、前上がりに傾斜したシリンダ軸線Cの左側でエンジン本体38には調時伝動室81が形成されており、クランクケース39よりも前方でエンジン本体38におけるシリンダブロック40の左側面に、調時伝動室81に通じるオイル注入口148が設けられる。
【0108】
しかるにクランクケース39から左側方に張り出すようにして後輪WRの左側に配置されるケース158内に動力伝達装置Tが収納されており、クランクケース39よりも前方のシリンダブロック40の左側面は前記ケース158よりも内方側に凹んだ位置にある。したがってケース158よりも内方側に凹んだ位置でシリンダブロック40にオイル注入口148が設けられることにより、クランクシャフト37の軸線に沿う方向でのエンジン本体38の大型化を避けるととともにエンジン本体38の周囲に在る部品との干渉を避けるようにしてオイル注入口148を配置することが可能であり、しかもオイル注入口148が通じる調時伝動室81はエンジン本体38が前上がりに傾斜していることに伴ってクランクケース39側を下方位置として傾斜しており、オイル注入口148から調時伝動室81に注入されるオイルをスムーズにクランクケース39側に流すことができる。
【0109】
しかも後輪WRおよび前輪WFでは、複数のワイヤスポーク207…,217…を連結する一対のフランジ204b,204b;214b,214bを一体に備えるようにハブ204,214を構成しており、複数の部材でハブを構成したものに比べると、複数部材の接合面への水の浸入による錆の発生の問題を解消することができる。またハブ204,214は一体成形のため、両フランジ204b,204b;214b,214bをブレーキドラム203,213の円筒支持部203a,213aに溶接する際の溶接治具の位置決めが、ハブ204,214に対する位置決めのみですむので、加工工数が少なくてすむ。しかもハブ204,214を一体成形することで、車軸157,212の軸線方向で相互に対向するようにして両フランジ204b,204b;214b,214bに設けられる連結孔208…,218…の位置精度を容易に確保することができる。
【0110】
図17は本発明の第2実施例を示すものであり、コンロッド45およびクランクシャフト37の連結部であるクランクピン46と、ピストン44の裏側に向けてオイルを噴出するオイル噴出孔143′が、オイルポンプ123からのオイルを導く給油路137の途中に通じてクランクケース39のケース半体39Rに設けられる。該オイル噴出孔143′は、クランクシャフト37の上方で前記給油路137における油路140に通じるようにしてケース半体39Rに設けられる。
【0111】
この第2実施例によっても、上記第1実施例と同様に、クランクピン46およびピストン44側に向けてオイルを噴出するにあたっては、クランクケース39にオイル噴出孔143を設けるだけで特別の部品が不要であり、簡潔かつ安価な構造でオイルを噴出可能とし、エンジンEの軽量化を図ることができる。上方からのオイル噴出により、オイル噴出圧を比較的高圧とすることが不要となり、オイルポンプ123の吐出圧を比較的低くすることを可能としてオイルポンプ123の小型化を図ることができる。
【0112】
図18は本発明の第3実施例を示すものであり、クランクピン46およびピストン44の裏側に向けてオイルを噴出する複数たとえば一対のオイル噴出孔143,143が、給油路137の途中に通じてクランクケース39に設けられる。これらのオイル噴出孔143,143は、前記給油路137における油路139に通じるようにしてケース半体39L,39R間に形成される。
【0113】
この第3実施例によれば、上記第1実施例の効果を奏することができるだけでなく、簡潔な構造でクランクピン46およびピストン44を含む広範囲の部分を潤滑することができる。
【0114】
図19および図20は本発明の第4実施例を示すものであり、図19は第1実施例の図5に対応した断面図、図20は図19の20−20線拡大断面図である。
【0115】
カムシャフト68と、クランクシャフト37との間には、クランクシャフト37の回転動力を1/2の減速比でカムシャフト68に伝達する調時伝動機構247が設けられる。この調時伝動機構247は、駆動ギヤ127の外側でクランクシャフト37に固定される巻き掛け駆動輪としての駆動プーリ248と、カムシャフト68に固定される被動プーリ249とに、クランクケース39からシリンダブロック40およびシリンダヘッド41を経てヘッドカバー42に至る部分でエンジン本体38に形成されている調時伝動室81に走行可能に収容される無端状のタイミングベルト250が巻き掛けられて成るものである。
【0116】
このような第4実施例によっても、上記各実施例と同様の効果を奏することができる。
【0117】
ところで、調時伝動室81がクランクケース39側を下方位置として傾斜しているので、シリンダヘッド41からのオイルが調時伝動室81を経てクランクケース39側に良好に戻ることになり、タイミングベルト250にオイルが付着し難く、タイミングベルト250の寿命を長くすることができる。またタイミングベルト250の駆動プーリ248および被動プーリ249への巻き掛け部へのオイル付着を少なくし、フリクションを低減することができる。
【0118】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0119】
【発明の効果】
以上のようように、本発明によれば、クランクケースおよびクランクシャフト間に配置される一対のベアリングの一方の外側に巻き掛け駆動輪および駆動ギヤが配置されるので、巻き掛け駆動輪および駆動ギヤ毎に密閉した油室を形成する必要がなく、その分だけ、クランクシャフトの軸線に沿う方向でエンジンを小型化することができる。しかも巻き掛け駆動輪が駆動ギヤよりも外側に配置されるので、巻き掛け駆動輪に巻き掛けられるチェーン等の伝動部材をシリンダボアから比較的離れた位置に配置して、シリンダボア側からの前記伝動部材への熱影響を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のエンジンアシスト自転車の側面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う自転車の後部横断平面図である。
【図3】自転車の後部拡大側面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図4の前部拡大図である。
【図6】エンジン本体の前部拡大切欠き側面図であって図7の6−6線に沿う断面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図7の8−8線断面図である。
【図9】図5の要部拡大図である。
【図10】図5の10−10線断面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図6の12−12線断面図である。
【図13】図4の後部拡大図である。
【図14】図3の14−14線拡大断面図である。
【図15】図1の15−15線断面図である。
【図16】図3の16−16線断面図である。
【図17】第2実施例の図5に対応した断面図である。
【図18】第3実施例の図5に対応した断面図である。
【図19】第4実施例の図5に対応した断面図である。
【図20】図19の20−20線断面図である。
【符号の説明】
37・・・クランクシャフト
43・・・シリンダボア
44・・・ピストン
45・・・コンロッド
46・・・クランクピン
47,48・・・ベアリング
67・・・動弁装置
68・・・カムシャフト
78・・・巻き掛け駆動輪としての駆動スプロケット
123・・・オイルポンプ
127・・・駆動ギヤ
248・・・巻き掛け駆動輪としての駆動プーリ
E・・・エンジン

Claims (1)

  1. シリンダボア(43)に摺動自在に嵌合されるピストン(44)にコンロッド(45)およびクランクピン(46)を介して連結されるクランクシャフト(37)が、該クランクシャフト(37)の軸方向に間隔をあけて配置される一対のベアリング(47,48)を介してクランクケース(39)に回転自在に支承され、動弁装置(67)のカムシャフト(68)に前記クランクシャフト(37)の回転動力を伝達するための巻き掛け駆動輪(78,248)と、前記クランクケース(39)に配設されるオイルポンプ(123)に前記クランクシャフト(37)の回転動力を伝達するための駆動ギヤ(127)とが前記クランクシャフト(37)に固設される4サイクル単気筒エンジンにおいて、前記両ベアリング(47,48)の一方(48)の外側に前記駆動ギヤ(127)が配置され、該駆動ギヤ(127)のさらに外側に前記巻き掛け駆動輪(78,248)が配置されることを特徴とする4サイクル単気筒エンジン。
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JP2009243288A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd パワーユニット
JP2009243420A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Honda Motor Co Ltd 内燃機関

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