JP2011074784A - カムスプロケットの締結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】カムスプロケットとカム軸との位置決めを容易に行うことができるカムスプロケットの締結構造を提供する。
【解決手段】クランク軸の動力をカム軸に伝達するタイミングチェーンが掛け渡されるカムスプロケットをカム軸端面に締結するカムスプロケットの締結構造であって、カム軸には、カム軸端面からカム軸中心に向かって回転中心線上に第1ノックピン穴とボルト穴とが連通して形成され、カムスプロケットには、中心に第2ノックピン穴が形成され、カム軸とカムスプロケットは、第1及び第2ノックピン穴に嵌合する円筒状のノックピンにより位置決めされ、ノックピンの内周を貫通しつつボルト穴に螺合するボルトにより締結される。
【選択図】図2

Description

本発明は、クランク軸の動力をカム軸に伝達するタイミングチェーンが掛け渡されるカムスプロケットをカム軸端面に締結するカムスプロケットの締結構造に関する。
従来から自動二輪車等の車両において、カム軸端面にカムスプロケットを締結し、クランク軸と該カムスプロケットにタイミングチェーンを掛け渡しクランク軸の動力をカム軸に伝達する構成が知られている。ここで、特許文献1には、カム軸端面からカム軸の回転中心線上にボルト穴を形成するとともにカム軸端面外周にカムスプロケットの内周に嵌合する嵌合部を形成し、該嵌合部にカムスプロケットを嵌合させて両者の位置決めを行なうとともにカムスプロケットの外側面側から蓋部材でカムスプロケットをカム軸端面に押し当てて、蓋部材を貫通しつつボルト穴に螺合するボルトでカムスプロケットをカム軸に締結するカムスプロケットの締結構造が開示されている。
特開平5−171905号公報
しかしながら、特許文献1に記載のカムスプロケットの締結構造においては、カム軸の回転中心線上にボルト穴を形成するとともにカム軸端面外周にカムスプロケットの内周に嵌合する嵌合部を形成するので、2つの加工を別々に行なう必要があり製造が困難であった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、容易に製造することができ、カムスプロケットとカム軸との位置決めを確実に行うことができるカムスプロケットの締結構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のカムスプロケットの締結構造は、
クランク軸の動力をカム軸に伝達するタイミングチェーンが掛け渡されるカムスプロケットをカム軸端面に締結するカムスプロケットの締結構造であって、
前記カム軸には、前記カム軸端面からカム軸中心に向かって回転中心線上に第1ノックピン穴とボルト穴とが連通して形成され、
前記カムスプロケットには、中心に第2ノックピン穴が形成され、
前記カム軸と前記カムスプロケットは、前記第1及び第2ノックピン穴に嵌合する円筒状のノックピンにより位置決めされ、前記ノックピンの内周を貫通しつつ前記ボルト穴に螺合するボルトにより締結されることを特徴とする。
また、請求項2に記載のカムスプロケットの締結構造は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記カム軸の前記カム軸端面の回転中心線から径方向外側に形成され前記カムスプロケット側に開口する凹部と、前記カムスプロケットの前記カム軸と対向する一側面に形成され前記凹部と嵌合する突部と、により構成される回転規制部が設けられたことを特徴とする。
また、請求項3に記載のカムスプロケットの締結構造は、請求項2に記載の構成に加えて、
前記凹部は、前記カム軸の外周に開口するキー溝であることを特徴とする
また、請求項4に記載のカムスプロケットの締結構造は、請求項2に記載の構成に加えて、
前記突部は、前記一側面とは反対側の前記カムスプロケットの他側面から押し出すことで形成されることを特徴とする。
また、請求項5に記載のカムスプロケットの締結構造は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記ボルト穴は前記カム軸端面からの切削加工により形成され、
前記第1ノックピン穴は前記ボルト穴のカム軸端面側を追加工して形成されることを特徴とする。
また、請求項6に記載のカムスプロケットの締結構造は、請求項2に記載の構成に加えて、
前記凹部は、前記カム軸の外周に開口し、
前記突部は、前記凹部から外径側に突出していることを特徴とする。
また、請求項7に記載のカムスプロケットの締結構造は、請求項2に記載の構成に加えて、
前記カムスプロケットには、2つの長穴が形成され、
前記2つの長穴と前記突部は回転中心を通る直線上に配置されることを特徴とする。
また、請求項8に記載のカムスプロケットの締結構造は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記カム軸はシリンダヘッドに回転自在に支持され、
前記シリンダヘッドには、前記シリンダヘッドの開口を覆うカバーが設けられ、
前記カバーには、前記ボルトが抜けるのを防止するボルト抜け止め部が設けられることを特徴とする。
また、請求項9に記載のカムスプロケットの締結構造は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の構成に加えて、
前記カム軸は、シリンダヘッドに軸受を介して回転自在に支持され、
前記シリンダヘッドは前記軸受よりも上方に位置し、
前記シリンダヘッドには、前記カムスプロケットの側方に開口部が設けられ、
前記開口部には、前記カムスプロケットに係合する治具を係止する治具係止部が設けられることを特徴とする。
また、請求項10に記載のカムスプロケットの締結構造は、請求項9に記載の構成に加えて、
前記カムスプロケットは複数の係合部を備え、
前記治具を前記複数の係合部及び前記治具係止部に係合することでピストンを所定の位相に位置あわせすることを特徴とする。
請求項1に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、第1ノックピン穴とボルト穴を同一工程で容易に形成することができる。また、締結部及び位置決め部を小径化することができカム軸を細くすることができる。また、カム軸とカムスプロケットとをノックピンで予め位置決めした状態でボルトを締結することができ、カムスプロケットが偏心してカム軸に固定されることを防止することができる。さらに、ボルトとノックピンという汎用品を使用することで製造コストを低減することができる。
また、請求項2に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、回転規制部を簡易な構成とすることができる。
また、請求項3に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、高精度の加工技術を流用することができる。
また、請求項4に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、部品点数を増やすことなく簡易な構成とすることができる。
また、請求項5に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、同一方向からの切削加工を連続して行うことができ、加工工数を減らすことができる。
また、請求項6に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、カムスプロケットの組付け時に突部の位置を確認しながら作業ができるので組付け性が向上する。
また、請求項7に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、カムスプロケットの組付け時に突部の位置を容易に認識することができる。
また、請求項8に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、ボルトの抜けを防止することができる。
また、請求項9に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、カムスプロケットの組付け性が向上する。
また、請求項10に記載のカムスプロケットの締結構造によれば、内燃機関の組付け性が向上する。
本発明に係るカムスプロケットの締結構造を採用した内燃機関を側方から見た部分断面図である。 内燃機関の部分縦断面図である。 図2のAの拡大図である。 カム軸の側面図である。 スプロケットの側面図である。 本発明に係るカムスプロケットの締結構造の他の例を示す部分断面図である。 図6の開口部カバーを外したシリンダヘッドを側方から見た側面図である。
以下、図面に図示された本発明の一実施例について説明する。図1は本発明に係るカムスプロケットの締結構造を採用した内燃機関を側方から見た部分断面図、図2は内燃機関の部分縦断面図、図3は図2のAの拡大図、図4はカム軸の側面図、図5はスプロケットの側面図である。図中、運転者から見た方向に従い、Frを「前」、Rrを「後」、右を「R」、左を「L」、上を「U」、下を「D」として示す。
図示されない自動二輪車に搭載される内燃機関1は、図1に示すように、シリンダブロック51およびシリンダヘッド53が前方よりやや上方に指向した空冷式4サイクル内燃機関である。
内燃機関1は、図1及び図2に示すように、クランク軸2にコンロッド11およびピストンピン13を介して連結されたピストン14を備え、ピストン14は、シリンダブロック51に設けられたシリンダ52内を摺動可能に構成されている。シリンダブロック51の前面にはシリンダヘッド53とヘッドカバー54が固定され、シリンダヘッド53およびシリンダ52ならびにピストン14で混合気を燃焼させる燃焼室が形成されている。
シリンダヘッド53には、燃焼室への混合気の吸気または排気を制御する不図示のバルブと、点火プラグ56とが配設されている。バルブの開閉は、シリンダヘッド53に軸支されたカム軸3の回転により吸気ロッカーアーム又は排気ロッカーアームを揺動することで制御される。カム軸3は一端側に従動スプロケット4(カムスプロケット)を備え、従動スプロケット4とクランク軸2の一端に設けた駆動スプロケット5との間には無端状のカムチェーン6(タイミングチェーン)が掛け渡されている。そして、クランク軸2の回転が駆動スプロケット5と従動スプロケット4に掛け渡されたカムチェーン6を介してカム軸3に伝達される。
より具体的に説明すると、カム軸3はシリンダヘッド53に左右一対の軸受57a、57bを介して回転自在に枢支され、このカム軸3に吸気カム31と排気カム32が一体に形成されている。図2には、カム軸3の前方左側に、吸気ロッカーアームのローラ支持部61aとローラ62aが示してある。また、カム軸3の前方右側に、排気ロッカーアームのローラ支持部61bとローラ62bが示してある。ローラ62a、62bはそれぞれ吸気カム31、排気カム32に転がり接触している。
ここで、本実施形態のカム軸3と従動スプロケット4の締結構造について説明する。
カム軸3には、図3及び図4に示すように、一端側のカム軸端面33からカム軸中心に向かって回転中心線P上にノックピン穴35と該ノックピン穴35より小径のボルト穴36が連通して形成されている。このノックピン穴35とボルト穴36は同心円上に形成されるので、始めにボルト穴36を切削加工により形成し、続いてノックピン穴35を追加工(切削加工)することで形成される。ノックピン穴35の内径は、ボルト穴36の内径と円筒状のノックピン7の肉厚を足し合わせた径方向寸法より僅かに大きく設定される。なお、回転中心線Pは、本実施形態ではシリンダヘッド53とヘッドカバー54の合わせ面55と略等しい位置に設定される(図1参照)。
従動スプロケット4には、図3及び図5に示すように、カム軸3に形成されたノックピン穴35と同じ径方向寸法を有するノックピン穴40がその中心に設けられている。カム軸3のノックピン穴35と従動スプロケット4のノックピン穴40を足し合わせた軸方向長さはノックピン7の軸方向長さより僅かに長く設定されている。カム軸3に形成されたノックピン穴35と従動スプロケット4に形成されたノックピン穴40に円筒状のノックピン7が嵌合しカム軸3と従動スプロケット4の位置決めがなされている。そして、予めノックピン7により位置決めされたカム軸3と従動スプロケット4に回転中心線Pに沿って一本のボルト8が挿入される。ノックピン7の内径はボルト穴36の内径より僅かに大きい内径に設定されているので、ボルト8はノックピン7の内周面を貫通しカム軸3に形成されたボルト穴36と螺合し、これにより従動スプロケット4がカム軸3に締結される。このとき、ボルト8のヘッド80により従動スプロケット4がカム軸端面33に押圧される。
また、カム軸3の外周面にはカム軸端面33に開口するキー溝37が設けられるとともに、従動スプロケット4には、回転中心線Pから径方向外側にカム軸3と対向する側面41から突出しキー溝37に嵌合する突部44が設けられ、キー溝37と突部44により回転規制部9が構成されている。即ち、カム軸3に形成されたキー溝37に従動スプロケット4に形成された突部44が嵌合することで、カム軸3と従動スプロケット4の相対回転が禁止され、カムチェーン6から伝達された動力により、従動スプロケット4とカム軸3が一体して回転する。突部44は、キー溝37に嵌合した状態でキー溝37から外径側に突出している。
突部44は、従動スプロケット4の側面41とは反対側の側面42からプレス、ハーフピアスなどにより押し出すことで突出形成されている。従って、従動スプロケット4の側面41とは反対側の側面42には、突部44に対応する位置に凹溝45が形成され、この凹溝45は、一部がボルト8のヘッド80と一体形成された座面81と径方向でオーバーラップしている。また、従動スプロケット4の突部44の外径側と突部44から180°回転した位置の外径側には、長穴47が設けられており、回転中心線Pを通る直線Q上に2つの長穴47と突部44が配置される(図5参照)。メンテンナンス時などにカム軸3及び従動スプロケット4の回転及び揺動を規制したい時、長穴47を利用して回転及び揺動を規制することができる。また、長穴47の分だけ従動スプロケット4を軽量化することができる。
カム軸3の内燃機関1への組み付けは、先ずカム軸3の外周に軸受57a、57bを装着し、シリンダヘッド53に形成された逃げ孔53aから挿通してシリンダヘッド53に固定する。そして、カム軸端面33に開口するキー溝37に従動スプロケット4の突部44を嵌合させるとともに、カム軸3のノックピン穴35と従動スプロケット4のノックピン穴40の位置をあわせてノックピン7を嵌合させ、ボルト8がノックピン7の内周面を貫通させてカム軸3に形成されたボルト穴36に螺合するようにボルト締めすることで、カム軸3に従動スプロケット4が締結される。続いて、グロメット58で逃げ孔53aを塞いで前方からヘッドカバー54をシリンダヘッド53に固定する。これにより、従動スプロケット4が一体に取り付けられたカム軸3が内燃機関1内に組み付けられる。ヘッドカバー54には、図2に示すように、従動スプロケット4の近傍に位置し、且つ、側壁54aから後方に延びてボルト8のヘッド80と径方向でオーバーラップするボルト抜け止め部54bが設けられている。
以上説明したように、本実施形態によれば、カム軸3には、カム軸端面33からカム軸中心に向かって回転中心線P上にノックピン穴35とボルト穴36とが連通して形成されるので、ノックピン穴35とボルト穴36を同一工程で容易に形成することができる。別工程で形成するのであれば再度中心線合わせを行なう必要があるが、同一工程で形成する場合には中心線合わせを再度行なう必要がなくカム軸3のノックピン穴35とボルト穴36を正確に形成することができ、ノックピン7で従動スプロケット4とカム軸3の位置決めを確実に行うことができる。また、締結部及び位置決め部を小径化することができカム軸3を細くすることができる。
また、カム軸3と従動スプロケット4とをノックピン7で予め位置決めした状態でボルト8を締結することができ、従動スプロケット4が偏心してカム軸3に固定されることを防止することができる。さらに、ボルト8とノックピン7という汎用品を使用することで製造コストを低減することができる。
また、本実施形態によれば、カム軸3の外周に開口するキー溝37と、従動スプロケット4のカム軸3と対向する側面41に形成された突部44により回転規制部9が構成されるので、簡易な構成でカム軸3と従動スプロケット4の相対回転を防止することができる。キー溝37の形成には、高精度の加工技術を流用することができる。なお、必ずしもカム軸3の外周にキー溝37を形成する必要はなく、回転中心線Pから径方向外側に従動スプロケット4側に開口し突部44と嵌合する凹部であってもよい。これによってもカム軸3と従動スプロケット4の相対回転を防止することができる。
また、本実施形態によれば、従動スプロケット4の突部44は、従動スプロケット4の側面42から側面41側に押し出すことで形成されるので、部品点数を増やすことなく簡易な構成とすることができる。また、従動スプロケット4を板材からプレス加工で容易に製造することができる。
また、本実施形態によれば、ボルト穴36はカム軸端面33からの切削加工により形成され、ノックピン穴35はボルト穴36のカム軸端面33側を追加工して形成されるので、同一方向からの切削加工を連続して行うことができ、加工工数を減らすことができる。
また、本実施形態によれば、従動スプロケット4の突部44がキー溝37に嵌合した状態でキー溝37から外径側に突出しているので、従動スプロケット4の組付け時に突部44の位置を確認しながら作業ができるので組付け性が向上する。
また、本実施形態によれば、従動スプロケット4には、2つの長穴47が形成され、2つの長穴47と突部44は回転中心線Pを通る直線Q上に配置されるので、従動スプロケット4の組付け時に突部44の位置を容易に認識することができる。
また、本実施形態によれば、ヘッドカバー54にはボルト抜け止め部54bが設けられるので、仮にボルト8が緩んだとしてもボルト8の抜け止めがなされる。また、ボルト抜け止め部54bは従動スプロケット4の近傍に位置するので、ボルト抜け止め効果に加えて、従動スプロケット4やカムチェーン6からの飛沫オイルを回収しやすくする効果を有する。
次に本発明に係るカムスプロケットの締結構造の他の例について図6及び図7を参照しながら説明する。図6は本発明に係るカムスプロケットの締結構造の他の例を示す部分断面図、図7は図6のシリンダヘッドを側方から見た側面図である。
本例においては、シリンダヘッド53とヘッドカバー54の合わせ面55がカム軸3を支持する軸受57aより前方(ピストン14の摺動方向において上方)に位置し、シリンダヘッド53の側壁に従動スプロケット4に対向する開口部53bが形成され、開口部53bに外側から開口部53bを覆うように閉塞する開口部カバー60がボルト61で取り付けられている。本実施形態では、ヘッドカバー54及び開口部カバー60がそれぞれ本発明のシリンダヘッド53の開口を覆うカバーを構成している。また、従動スプロケット4には、一対の丸穴48が回転中心線Pに対し凹溝45側に凹溝45を挟んで対称となりつつ、回転中心線Pに対し点対称とならない位置に形成される。なお、その他の構成については上述の実施形態と同一であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。
開口部カバー60には、内側面60aから従動スプロケット4近傍まで突出するスプロケット抜け止め部60bが延設され、さらにスプロケット抜け止め部60bと一体にボルト抜け止め部60cがボルト8近傍まで延設される。これにより、仮にボルト8が緩んだとしてもボルト8の抜け止めがなされ、さらに従動スプロケット4の抜け止めもなされる。スプロケット抜け止め部60bの先端から従動スプロケット4の側面42までの距離aは突部44の軸方向長さ(高さ)bより短い(a<b)か、又はa<1.5mmに設定される。a<1.5mmとした場合には、オイルの粘性によりスプロケット抜け止め部60bに溜まったオイルをスプロケット抜け止め部60bから従動スプロケット4に給油することができる。
開口部53bには、縁部から内側に突出する治具係止部53cが形成される。これにより、開口部カバー60を取り外して、外部から従動スプロケット4の丸穴48に棒状の治具、例えば2本のピンを係合させたとき、ピンが治具係止部53cに係止されて従動スプロケット4の回転が規制される。これにより組み付け性およびメンテンナンス性を向上させることができる。また、一対の丸穴48と治具係止部53cの位置は、丸穴48に係合する治具が治具係止部53cに係止された状態におけるピストン14が圧縮上死点にあるように設定され、従動スプロケット4の組み付け時の位相合わせにも利用される。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、キー溝37と突部44は嵌合して回転規制を行なう限りにおいて任意の形状とすることがでる。同様に、長穴47、丸穴48についても任意の形状とすることができ、さらに2つに限らず、任意の数に設定することができる。
1 内燃機関
14 ピストン
2 クランク軸
3 カム軸
33 カム軸端面
35 ノックピン穴(第1ノックピン穴)
36 ボルト穴
37 キー溝(凹部)
4 従動スプロケット(カムスプロケット)
40 ノックピン穴(第2ノックピン穴)
41 側面(一側面)
42 側面(他側面)
44 突部
47 長穴(係合部)
48 丸穴(係合部)
5 駆動スプロケット
53 シリンダヘッド
53b 開口部
53c 治具係止部
54 ヘッドカバー(カバー)
54b ボルト抜け止め部
57a、57b 軸受
6 カムチェーン(タイミングチェーン)
60 開口部カバー(カバー)
7 ノックピン
8 ボルト
9 回転規制部
P 回転中心線
Q 回転中心を通る直線

Claims (10)

  1. クランク軸の動力をカム軸に伝達するタイミングチェーンが掛け渡されるカムスプロケットをカム軸端面に締結するカムスプロケットの締結構造であって、
    前記カム軸には、前記カム軸端面からカム軸中心に向かって回転中心線上に第1ノックピン穴とボルト穴とが連通して形成され、
    前記カムスプロケットには、中心に第2ノックピン穴が形成され、
    前記カム軸と前記カムスプロケットは、前記第1及び第2ノックピン穴に嵌合する円筒状のノックピンにより位置決めされ、前記ノックピンの内周を貫通しつつ前記ボルト穴に螺合するボルトにより締結されることを特徴とするカムスプロケットの締結構造。
  2. 前記カム軸の前記カム軸端面の回転中心線から径方向外側に形成され前記カムスプロケット側に開口する凹部と、前記カムスプロケットの前記カム軸と対向する一側面に形成され前記凹部と嵌合する突部と、により構成される回転規制部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のカムスプロケットの締結構造。
  3. 前記凹部は、前記カム軸の外周に開口するキー溝であることを特徴とする請求項2に記載のカムスプロケットの締結構造。
  4. 前記突部は、前記一側面とは反対側の前記カムスプロケットの他側面から押し出すことで形成されることを特徴とする請求項2に記載のカムスプロケットの締結構造。
  5. 前記ボルト穴は前記カム軸端面からの切削加工により形成され、
    前記第1ノックピン穴は前記ボルト穴のカム軸端面側を追加工して形成されることを特徴とする請求項1に記載のカムスプロケットの締結構造。
  6. 前記凹部は、前記カム軸の外周に開口し、
    前記突部は、前記凹部から外径側に突出していることを特徴とする請求項2に記載のカムスプロケットの締結構造。
  7. 前記カムスプロケットには、2つの長穴が形成され、
    前記2つの長穴と前記突部は回転中心を通る直線上に配置されることを特徴とする請求項2に記載のカムスプロケットの締結構造。
  8. 前記カム軸はシリンダヘッドに回転自在に支持され、
    前記シリンダヘッドには、前記シリンダヘッドの開口を覆うカバーが設けられ、
    前記カバーには、前記ボルトが抜けるのを防止するボルト抜け止め部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のカムスプロケットの締結構造。
  9. 前記カム軸は、シリンダヘッドに軸受を介して回転自在に支持され、
    前記シリンダヘッドは前記軸受よりも上方に位置し、
    前記シリンダヘッドには、前記カムスプロケットの側方に開口部が設けられ、
    前記開口部には、外部から前記カムスプロケットに係合する治具を係止する治具係止部が設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のカムスプロケットの締結構造。
  10. 前記カムスプロケットは複数の係合部を備え、
    前記治具を前記複数の係合部及び前記治具係止部に係合することでピストンを所定の位相に位置あわせすることを特徴とする請求項9に記載のカムスプロケットの締結構造。
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