JP2003239562A - 高層建物の架構構造 - Google Patents
高層建物の架構構造Info
- Publication number
- JP2003239562A JP2003239562A JP2002043059A JP2002043059A JP2003239562A JP 2003239562 A JP2003239562 A JP 2003239562A JP 2002043059 A JP2002043059 A JP 2002043059A JP 2002043059 A JP2002043059 A JP 2002043059A JP 2003239562 A JP2003239562 A JP 2003239562A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame structure
- floor
- rise building
- columns
- tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
リープラン、大スパン化等)の向上を図った高層建築物
の架構構造を提供する。 【解決手段】 平面がほぼ正方形状をなすチューブ架構
体1を3ユニット、桁行き方向に一文字状に連続させて
配置する。各チューブ架構体1は、外周にのみ柱2,2
aと各階の梁3,3aを配置して平面ほぼ正方形のチュ
ーブ状(筒状)に構築する。特に、各ユニットの柱2,
2aは想定される地震荷重などの設計荷重に応じて所定
間隔おきに配置し、通常の建物の柱スパンより小スパン
に配置することで、特に曲げ剛性を高める。
Description
化と平面計画の自由度(フリープラン、大スパン化等)
の向上を図った高層建物の架構構造に関し、主に共同住
宅やオフィス建築などに広く用いられるものである。
対して梁間(スパン)方向を短くして平面形状を可能な
限り偏平な板状とする方が、全室南向きの住戸を配置で
きる等のメリットがあり、建築計画的にも要望が多い。
変形に分離することができるが、例えば図4(b)に図
示するような板状高層建物の場合、塔状比(H/D)が
大きくなると、柱の軸伸縮によって生ずる建物の全体曲
げ変形が大きくなる傾向にある。
ン構造や耐震壁を併用したラーメン構造によって計画し
た場合、地震荷重や風荷重などの水平力に対して、全体
曲げ変形が大きくなるため、水平変形が大きくなりすぎ
て充分な安全性や快適な居住性が確保できない等の課題
があった。
は、耐震壁を平面的にバランスよく配置しないと、建物
の重心と剛心がずれる剛性偏心によって建物にねじれが
生じやすくなる等の課題があるだけでなく、耐震壁の配
置により平面計画が大幅に制限される等の課題があっ
た。
なされたもので、高層建物の板状化と平面計画の自由度
(フリープラン、大スパン化等)の向上を可能にした高
層建物の架構構造を提供することを目的とする。
の架構構造は、チューブ架構体を複数、桁行き方向に連
続させて配置してなることを特徴とするものである。チ
ューブ架構体は、外周にのみ柱と各階の梁を配置して平
面ほぼ正方形のチューブ状(筒状)に構築し、加力と直
交(面外)骨組の立体効果を積極的に曲げ抵抗に利用す
ることで、通常のラーメン構造の架構体より剛性が非常
に大きく、特に曲げ変形に対する強度を著しく高めるこ
とができる。
造、RC構造またはSRC構造、あるいはCFT構造な
どといった従来一般に用いられている構造形式を用いる
ことができ、また各階の床スラブにはフラットスラブ、
ボイドスラブあるいは合成スラブ等を用いることができ
る。
求項1記載の高層建物の架構構造において、チューブ架
構体は、桁行き方向に一文字状または雁行状に配置して
なることを特徴とするものである。
求項1または2記載の高層建物の架構構造において、チ
ューブ架構体は、外周に柱と各階の梁を配置して平面矩
形のチューブ状に構築してなることを特徴とするもので
ある。なお、この場合のチューブ架構体の平面形状とし
ては、他に五角形、六角形または八角形などの多角形状
も考えられる。
求項1、2または3記載の高層建物の架構構造におい
て、最下階から最上階まで連続する柱と、最下階から途
中階まで連続する柱とを配置してなることを特徴とする
ものである。
る柱とするのではなく、一部の柱を最下階から途中階ま
で連続する柱とすることで、これより上の階には柱のな
い広い居住空間を確保することができ、また外周部には
大きな開口部を設けることができる。この場合、どの柱
をそのような配置とするかは、建物の平面計画と設計荷
重に基いて決定すればよい。
求項1、2、3または4記載の高層建物の架構構造にお
いて、軸力柱を配置したことを特徴とするものである。
この場合の軸力柱は、特に床面積が比較的大きい場合に
配置することで、床スラブの振動やたわみを防止して居
住性を高めることができる。
本願発明に係る高層建物の架構構造の一例を示し、図に
おいて平面がほぼ正方形状をなすチューブ架構体1が3
ユニット、桁行き方向に一文字状に連続させて配置され
ている。
み柱2と各階の梁3を配置して平面ほぼ正方形のチュー
ブ状(筒状)に構築され、特に隣接する各ユニット間の
柱2aと梁3aは隣接する2つのユニットの柱と梁を兼
ねている。
る地震荷重などの設計荷重に応じて所定間隔おきに配置
され、かつ通常の建物の柱スパンより小スパンに配置さ
れていることで、通常のラーメン構造より剛性が非常に
大きく、特に曲げ変形に強いに構造になっている。
ユニット間の柱2aは、すべてが最下階から最上階まで
連続して配置されているのではなく、そのいくつかは途
中階まで連続して配置され、それより上の階にはその柱
はなく、柱2aのない階には大きな居住空間が確保され
ている。この場合、どの柱2aを途中階までとするか
は、建物の平面計画と設計荷重などに基いて決定されて
いる。
も構造的に可能であれば、すべてが最下階から最上階ま
で連続して配置されている必要はなく、そのいくつかは
途中階まで配置し、それより上の階にその柱はなくても
よい。これにより大きな開口部を設けることができる。
また、各階の梁3には各ユニット間の梁3aを除いて、
逆さ梁も用いることができる。
3、3aにはS構造、RC構造またはSRC構造など、
従来一般に用いられている構造部材が用いられ、また各
階の床スラブにはフラットスラブまたは合成スラブ等が
用いられてる。
たわみが心配される場合には、例えば図1(c)に図示
するように、必要に応じて各階の床荷重のみを負担する
軸力柱4や小梁5が用いられ、さらに基礎部、中間階あ
るいは最上階に免震装置(図省略)が用いられる場合も
ある。この場合の免震装置としては、例えば積層ゴムや
鉛ダンパー、あるいはオイルダンパー等の従来一般に知
られているものを用いることができる。
が大きな曲げ剛性を有するチューブ架構体によって構築
されていることで、建物全体の架構体としても曲げ剛性
が大きく、したがって高層建物の板状化が可能となる。
示し、図において平面がほぼ正方形状をなすチューブ架
構体1が4ユニット、桁行き方向に一文字状に連続させ
て配置されている。また、中央の隣接する2つのユニッ
ト間の柱2aは、途中階までのみ連続して配置され、
(b)に示すようにそれより上の階には柱2aのない大
きな居住空間が確保されている。
他の例を示し、特に図3(a)は、チューブ架構体1が
3ユニット、桁行き方向に連続し、かつ隣接するユニッ
トどうしが梁間(スパン)方向にずらして雁行状に配置
されている例を示したものである。
3ユニット、桁行き方向に連続し、かつ中央のユニット
とその両側のユニットをスパン方向にずらして平面略V
字状に配置されている例を示したものである。
な曲げ剛性を有するチューブ架構体によって構築されて
いることで、建物全体の架構体としても曲げ剛性が大き
く、したがって高層建物の板状化が可能となる。
特に剛性の非常に大きなチューブ架構体を複数、桁行き
方向に連続させて配置して水平力に抵抗させるため、建
物全体としても曲げ剛性が非常に大きく、したがって板
状の高層建物においても、特に柱断面を大きくする等の
方法によらないで高層建築物の板状化が図れる。
の梁を鳥かご状に配置して平面矩形のチューブ状に構築
されているので、ねじれ剛性が非常に大きく、建物のね
じれ変形を低減することができる。
ることができるため、柱や梁の配置によって平面計画が
左右されことはなく、平面計画の自由度(フリープラ
ン、大スパン化等)も非常に高い。
配置例を示す平面図である。
示す平面図である。
示す平面図である。
と曲げ変形を示す側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 チューブ架構体を複数、桁行き方向に連
続させて配置してなることを特徴とする高層建物の架構
構造。 - 【請求項2】 チューブ架構体は、桁行き方向に一文字
状または雁行状に配置してなることを特徴とする請求項
1記載の高層建物の架構構造。 - 【請求項3】 チューブ架構体は、外周に柱と各階の梁
を配置して平面矩形のチューブ状に構築してなることを
特徴とする請求項1または2記載の高層建物の架構構
造。 - 【請求項4】 最下階から最上階まで連続する柱と、最
下階から途中階まで連続する柱とを配置してなることを
特徴とする請求項1、2または3記載の高層建物の架構
構造。 - 【請求項5】 軸力柱を配置してなることを特徴とする
請求項1、2、3または4記載の高層建物の架構構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043059A JP3832355B2 (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 高層建物の架構構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002043059A JP3832355B2 (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 高層建物の架構構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003239562A true JP2003239562A (ja) | 2003-08-27 |
JP3832355B2 JP3832355B2 (ja) | 2006-10-11 |
Family
ID=27782969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002043059A Expired - Lifetime JP3832355B2 (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 高層建物の架構構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3832355B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009108486A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Kajima Corp | チューブ型耐震架構 |
JP2016216900A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 株式会社竹中工務店 | 構造物 |
-
2002
- 2002-02-20 JP JP2002043059A patent/JP3832355B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009108486A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Kajima Corp | チューブ型耐震架構 |
JP2016216900A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 株式会社竹中工務店 | 構造物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3832355B2 (ja) | 2006-10-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100925576B1 (ko) | 건축 구조체 | |
KR101131980B1 (ko) | 건축 구조물 | |
US20100154345A1 (en) | Three-Dimensional Tubular Architectural Structure | |
JP4700816B2 (ja) | 耐震安全性に優れた建築の架構方法及び制震建物 | |
JP5541499B2 (ja) | 建物の構造 | |
JP2003239562A (ja) | 高層建物の架構構造 | |
JP2001140343A (ja) | 三階建て住宅 | |
JPH11324204A (ja) | 建物の構造 | |
JP5378242B2 (ja) | 建物の架構構造 | |
JP3787813B2 (ja) | 大スパン構造建築物 | |
JP2007332663A (ja) | 集合住宅建物の構造 | |
JP2674457B2 (ja) | 建築構造 | |
JP2003328585A (ja) | ピロティを有する建物の制震構造 | |
JP3187977U (ja) | プレキャストコンクリート造純ラーメンフレーム構造による板状型住宅建築物 | |
JP6951851B2 (ja) | 高層耐震建物 | |
JP2009235827A (ja) | ラーメン構造体の補強構造 | |
JP2002295050A (ja) | 高層建物 | |
JP3518414B2 (ja) | 中高層建物の構造 | |
JP2002339494A (ja) | 大スパン床版 | |
JP7087255B2 (ja) | 構造物 | |
JPH0463947B2 (ja) | ||
JP2005155172A (ja) | 建物の構造 | |
JP2021032034A (ja) | 建物 | |
JPH07197533A (ja) | チューブ構造の建築物 | |
JP2002206353A (ja) | 制震構造建物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040915 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060328 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060526 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060710 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3832355 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150728 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |