JP2003239282A - アンカ埋設方法 - Google Patents

アンカ埋設方法

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JP2003239282A
JP2003239282A JP2002041028A JP2002041028A JP2003239282A JP 2003239282 A JP2003239282 A JP 2003239282A JP 2002041028 A JP2002041028 A JP 2002041028A JP 2002041028 A JP2002041028 A JP 2002041028A JP 2003239282 A JP2003239282 A JP 2003239282A
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(57)【要約】 【課題】 地中アンカの選択を土質(地盤)に合わせて
的確に選択できるようにする。 【解決手段】 アンカの埋設される地盤のN値を測定
し、その測定したN値に基づいてアンカの種類を選択
し、その選択したアンカを埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアンカ埋設方法に係
り、特に、地盤の軟硬によりアンカの種類を的確に選択
できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特開2000−185
0号、同2001−59221号、同2001−182
058号等において、電柱や建築構造物等の構造物を支
える支線用の地中アンカ(本発明のアンカに相当してい
る。)を提案している。
【0003】この地中アンカは、棒状体の先端部がドリ
ル部に形成されているとともに、その先端側に螺旋状の
掘削刃が設けられて構成されている。この地中アンカ
は、埋設される地盤(地面)の軟硬の程度に合わせて掘
削刃の大きさの異なる複数種類が用意されている。そし
て、この地中アンカは、穴掘建柱車を用いて容易に埋設
することができるという特長を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案に係るアンカは、アンカの埋設される地盤の性質に合
わせてアンカの種類が選択されるが、その選択は作業員
の経験に基づいて行われているので、これを普遍的な基
準に基づいて選択できるようにすることが望まれてい
た。
【0005】そこで、本発明は、上述の要望に応えるた
めになされたものであって、その目的は、アンカの種類
を容易に選択することのできるアンカ埋設方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアンカ埋設
方法は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の
発明は、アンカの埋設される地盤のN値を測定し、その
測定したN値に基づいてアンカの種類を選択し、その選
択したアンカを埋設することを特徴としている。本発明
の請求項2に記載のアンカ埋設方法は、測定したN値に
基づいてアンカ下穴用工具でアンカ下穴を開け、そのア
ンカ下穴にアンカを埋設することを特徴としている。本
発明の請求項3に記載のアンカ埋設方法は、N値の測定
はアンカ埋設用機械にN値測定工具を装着して行うもの
であることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係るアン
カ埋設方法を実施するためのフローシートである。
【0008】図中、aは、本出願人が、先に、特願20
02−23876号で提案しているN値測定工具であ
り、全体形状が棒状を呈しているN値測定工具の本体1
の長手方向の一端部にそのN値測定工具の本体1を回転
させ、かつ、その長手方向の他端部を地盤に向けて押圧
することのできる回転機械に着脱自在に装着される取付
部2を有し、その長手方向の他端側は先細りに形成さ
れ、さらに、その本体1の長手方向に沿って所定の間隔
を保って目印m,m…を設けて構成されている。
【0009】なお、ここでN値とは、JISA1219
に示されるように、外径5.1cm、内径3.5cm、
長さ81.0cmの中空の測定具(サンプラー)を地中
へ打ち込む際に生ずる地盤の抵抗から求められるもの
で、上述の測定具を質量63.5kg(約622.3
N)のハンマーを75cmの高さから自由落下させ、そ
の測定具が30cm打ち込むのに必要な打撃数Nから求
められたものである。
【0010】上記構成からなるN値測定工具aを用いて
地盤のN値測定を行うには、先ず、図示しない穴堀建柱
車の回転部等の回転機械の先端に本体1の取付部2が取
付けられる。そして、本体1の先端(先細り)を地盤の
測定位置に合わせるとともに、その本体1をほぼ垂直状
にして、所定の押圧力(例えば800kgf(約784
0N)を付加して回転させ、所定の深さ(例えば50c
m)に挿入できるまでに何回転したかによりN値が求め
られる。
【0011】図示の形状の本体1の場合、本体1が50
φの丸棒からなるときで、その本体1が50cm挿入す
るまでの回転数が約4回の場合は、N値は約10と推定
され、その回転数が約10回の場合は、N値は約25と
推定される。また、本体1が所定の回転数、例えば、1
0回転で何cm挿入したかによりN値を推定することも
できる。例えば、10回転で約38cm挿入したときの
N値は、約30と推定され、さらに、10回転で約28
cm挿入したときのN値は、約40と推定される。この
ような回転数とN値との相関関係は、予め用意された換
算表に基づいて求められる。上述のN値測定後は、回転
機械から本体1が外され、測定されたN値により後述す
る下穴用工具や地中アンカが選択されてその回転機械に
装着されて地中アンカの埋設作業が行われる。
【0012】図中、bは、本発明のアンカ下穴用工具に
当たる下穴用ドリルで、鋼製の丸棒の外周にねじれ溝を
掘った周知のドリルと同様のドリル部10と、上記N値
測定工具aの取付部2と同形状の取付部11とから構成
されている。この下穴用ドリルbも、上記N値測定工具
aと同様に、図示しない穴掘建柱車等の回転機械に取付
部11を介して着脱自在に取付けられる。
【0013】図中、cは、本出願人が、先に、特願20
02−18420号で提案した本発明のアンカ下穴用工
具に相当する下穴用超硬チップである。この下穴用超硬
チップcは、所定の長さを有する鋼製の棒状体20の一
端部に、回転機械に着脱自在に装着される上記N値測定
工具a又は下穴用ドリルbの取付部2,11と同形状の
取付部21を設けるとともに、その棒状体20の他端部
を鋭角に形成し、その鋭角に形成された箇所、及び取付
部21の下側に超硬チップ22a,22bを設けて構成
されている。この下穴用超硬チップcも上記N値測定工
具a又は下穴用ドリルbと同様に、図示しない穴堀建柱
車等の回転機械に取付部21を介して着脱自在に取付け
られる。
【0014】図中、d1 〜d4 は、本出願人が特開平2
000−1850号等で提案している地中アンカであ
り、共に、鋼製の棒状体30の上端部に上記N値測定工
具a、下穴用ドリルb、下穴用超硬チップcの取付部
2,11,21と同じ形状の取付部31を有し、その下
端部にドリル部32を有している。各地中アンカd1 〜
d4 は、先端部(ドリル部32側)に螺旋状の掘削刃3
3a〜33dをそれぞれ有している。これら掘削刃33
a〜33dは、棒状体30の長手方向に沿って所定の間
隔を保って複数個(図示の例では4個)設けられ、上部
側(取付部31側)に行くに従って径が大きくなるよう
に形成されている。
【0015】図示の例では、これら地中アンカd1 〜d
4 のうち、地中アンカd1 の最も大きい掘削刃33aの
直径は140φであり、地中アンカd2 のそれは200
φであり、地中アンカd3 のそれは280φであり、地
中アンカd4 のそれは350φである。
【0016】上記N値測定工具a、下穴用ドリルb、下
穴用超硬チップc及び地中アンカd1 〜d4 を用いて行
われる地中アンカの埋設は、先ず、N値測定工具aを用
いて地中アンカの設置場所のN値測定が行われる。この
N値測定工具aを用いたN値測定は、上述した方法で行
われてその設置場所のN値が測定される。このN値測定
において、N値が4以上で200未満の土質の場合、例
えば、土質が普通土地や土盛した土地等の普通土質から
砂礫地、膠着した砂利や粗砂、あるいは硬い粘土等の中
質土質ないし硬質土質までは、下穴用ドリルb又は下穴
用超硬チップcを用いることなく、直接、地中アンカd
1 〜d4 のいずれかが選択されて埋設される。具体的に
は、N値が4以上で10未満であれば地中アンカd4 が
選択され、N値が10以上で20未満であれば地中アン
カd3 が選択され、N値が20以上で30未満であれば
地中アンカd2 が選択され、N値が30以上で200未
満であれば地中アンカd1 が選択される。選択された地
中アンカは、図示しない穴掘建柱車等の回転機械に装着
されて埋設される。
【0017】N値測定の結果、例えば、土質が軟岩盤等
の土質でN値が200以上で350未満の場合は、地中
アンカd1 の埋設に先立って下穴用ドリルbで下穴が開
けられる。そして、その下穴に地中アンカd1 が埋設さ
れる。また、N値測定の結果、せん緑石等の土質(岩
盤)の場合は、地中アンカd1 の埋設に先立って下穴用
超硬チップcで下穴が開けられる。そして、その下穴に
地中アンカd1 が埋設される。
【0018】上述のように、地中アンカの埋設される地
盤の性質をN値で客観的に判定できるので、所定の支線
力を得るための地中アンカの種類を的確に選択すること
ができる特長がある。また、N値が所定値以上の硬質の
地盤には、予め下穴を開けて埋設するようにしているの
で、地中アンカの埋設が容易になる特長がある。
【0019】なお、上述の例では、N値が350以上の
場合に超硬チップcを用いて下穴を開けたが、削岩機を
用いるようにしてもよい。また、地中アンカは4種類と
したが、3種類以下、あるいは5種類以上とすることも
できる。
【0020】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のアンカ埋設方
法は、アンカの埋設される地盤のN値を測定し、その測
定したN値に基づいてアンカの種類を選択し、その選択
したアンカを埋設するので、アンカの選択を容易に行う
ことができる。本発明の請求項2に記載のアンカ埋設方
法は、測定したN値に基づいてアンカ下穴用工具でアン
カ下穴を開け、そのアンカ下穴にアンカを埋設するの
で、硬質の地盤でも容易にアンカを埋設することができ
る。本発明の請求項3に記載のアンカ埋設方法は、N値
の測定は、アンカ埋設用機械にN値測定工具を装着して
行うので、N値測定とアンカ埋設とを容易に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンカ埋設方法を実施するためのフロ
ーシートである。
【符号の説明】
a N値測定工具 b 下穴用ドリル c 下穴用超硬チップ d1 〜d4 地中アンカ(アンカ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンカの埋設される地盤のN値を測定
    し、その測定したN値に基づいてアンカの種類を選択
    し、その選択したアンカを埋設することを特徴とするア
    ンカ埋設方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアンカ埋設方法におい
    て、測定したN値に基づいてアンカ下穴用工具でアンカ
    下穴を開け、そのアンカ下穴にアンカを埋設することを
    特徴とするアンカ埋設方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のアンカ埋設方法
    において、N値の測定は、アンカ埋設用機械にN値測定
    工具を装着して行うものであることを特徴とするアンカ
    埋設方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2320156A3 (en) * 2009-11-05 2012-02-08 The Boeing Company Solar array foundation and installation

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