JP2003239084A - 樹脂被覆鋼板 - Google Patents
樹脂被覆鋼板Info
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Abstract
とが可能な樹脂被覆鋼板を提供する。 【解決手段】 鋼板1の表面に、Sn合金層2と、該S
n合金層2が3.0%以上の面積率で表面に露出するよ
うに形成されたSnめっき層3と、化成被膜層4と、共
重合ポリエステル層5aと、配向性ポリエチレンテレフ
タレート層5bとを順次設けてなる樹脂被覆鋼板100
であって、前記化成被膜層4が、0.5〜100mg/
m2 のP及び0.1〜250mg/m2 のSiを含有す
る。
Description
が被覆されてなる樹脂被覆鋼板に関し、特に、樹脂と鋼
板との密着性を向上させるために有効な技術に関する。
されてなる樹脂被覆鋼板は、耐蝕性が要求される食料
缶、飲料缶などの一般缶において広く適用されている。
ここで、ポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂などか
らなる樹脂フィルムととの密着性を向上させるために、
樹脂被覆鋼板として一般的に用いられるSnめっき鋼板
の表面に、クロム酸化物などからなるクロメート被膜を
施す技術が提案されている。
するためには、その処理工程における作業環境上の安全
確保や排水処理に多大なコストを要するのみならず、ク
ロメート被膜を構成するクロメート処理液が漏洩した場
合には、環境へ多大な悪影響を与えてしまうという恐れ
があった。そこで、鋼板に施されるクロメート処理に代
わる化成処理として、様々な提案がなされている。
おいて、鋼板の表面に、リン酸塩、キレート化剤、アミ
ン化合物、ホウ酸、シリカゾル、アルミナゾル、ジルコ
ニヤゾル、チタンゾル、シランカップリング剤などから
選択される一種または二種以上の化合物からなる化成被
膜を形成するという技術が提案されている(第一の従来
例)。
開平11−291399号公報において、鋼板の表面
に、リン酸塩処理による化成被膜を形成するという技術
が提案されている(第二の従来例)。
第一の従来例においては、鋼板の表面に塗装を施す場合
の技術であり、鋼板とポリエステルとの密着性について
は示唆されていない。また、本公報において開示された
化成被膜は、リン酸塩単独或いはシランカップリング剤
単独からなる化成被膜であるため、鋼板とポリエステル
との密着性においては未だ改善の余地があった。
成被膜が、リン酸塩単独から構成されているため、鋼板
とポリエステルとの密着性においては未だ改善の余地が
あった。そこで、本発明者らは、鋼板と樹脂との密着性
を改善させるために鋭意研究を重ねた結果、Snめっき
鋼板の表面にPとSiとをともに含有する化成被膜を形
成するとともに、樹脂として特定のポリエステルフィル
ムを用いることで、密着性が向上することを見いだし
た。
に、Pとシランカップリング剤とを含有する化成処理液
により、リン酸塩被膜とシラノール基の脱水縮合反応か
らなるシラン被膜との複合化成被膜を形成することによ
って、このシラノール基の脱水縮合反応が、密着性に大
きく寄与することが判明した。本発明は、上記知見に鑑
みてなされたものであり、鋼板と樹脂との密着性を向上
させることを可能とした樹脂被覆鋼板を提供することを
課題としている。
るために、本発明における樹脂被覆鋼板は、鋼板の表面
に、Sn合金層と、該Sn合金層が3.0%以上の面積
率で表面に露出するように形成されたSnめっき層と、
化成被膜層と、共重合ポリエステル層と、配向性ポリエ
チレンテレフタレート層とを順次設けてなる樹脂被覆鋼
板であって、前記化成被膜層が、0.5〜100mg/
m2 のP及び0.1〜250mg/m2のSiを含有す
ることを特徴としている。
記化成被膜層が、Pとシランカップリング剤とを含有す
る化成処理液により形成されているものとすることが好
ましい。特に、化成被膜層を、Pとシランカップリング
剤とを含有した化成処理液により形成することによっ
て、このシランカップリング剤の官能基が配向し、樹脂
との密着性をさらに向上させることが可能となる。
樹脂との密着性を向上させるためのアンカー効果として
作用するとともに、シランカップリング剤から生成した
シラノール基が、Sn合金層の表面露出部とSnめっき
層との双方の表面で脱水縮合反応を起こすことによっ
て、樹脂との密着性を向上させることが可能となる。さ
らに、Sn合金層の表面にSnめっき層を形成したこと
によって、樹脂被覆鋼板の溶接性及び耐錆性向上効果を
付与することも可能となる。
よれば、環境への悪影響が懸念されるクロメート被膜を
用いることなく、樹脂と鋼板との密着性を大幅に向上さ
せることが可能となる。
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の樹脂被覆
鋼板における一構成例を示す断面図である。本実施形態
における樹脂被覆鋼板100は、図1に示すように、ぶ
りき原板からなる鋼板1の表面に、Sn合金層2と、こ
のSn合金層2が3.0%以上の面積率で表面に露出す
るように形成されたSnめっき層3と、化成被膜層4と
が順次形成されたSnめっき鋼板10の表面に、樹脂層
5が被覆された構成をしている。
/又はNiを含有するものであれば特に好ましく、樹脂
被覆鋼板100の耐蝕性を向上させるために、次のよう
なものが好ましい。Fe−Sn合金層の場合には、Fe
Sn2 合金層やFeSn合金層であることが好ましい。
また、Sn−Ni合金層の場合には、Sn3 Ni合金層
やSnNi合金層であることが好ましい。さらに、Fe
−Sn−Ni合金層の場合には、(Fe・Ni)Sn合
金層であることが好ましい。特に、質量比でNi/(F
e+Ni)の値が0.02〜0.50の範囲とするFe
−Ni合金層とその上面に形成したFe−Sn−Ni合
金層との二層であることがより好ましい。
02未満であると、Fe−Sn−Ni層が、Fe−Sn
合金主体の四角柱状の結晶からなり、化成被膜層4が連
続的に形成されず、共重合ポリエステル層5aとの密着
性を十分に向上させることができなくなる。一方、Ni
/(Ni+Fe)の値が0.50を超えると、Fe−S
n−Ni合金層を構成するFe−Sn−Ni合金結晶が
粗となり、化成被膜層4が緻密に形成されず、共重合ポ
リエステル層5aとの密着性を十分に向上させることが
できなくなる。このNi/(Ni+Fe)の値は、μ−
AES(マイクロオージェ電子分光)によるFeとNi
との深さ方向分析を行い、各ピーク値と相対感度係数の
乗数値を深さに対して積分し、Niの積分値/(Niの
積分値+Feの積分値)から求めることができる。
Sn合金層2が3.0%以上の面積率で露出するように
形成されている。ここで、Sn合金層2の露出部の面積
率が3.0%未満であると、この上層として形成される
化成被膜層4との密着性が十分ではなくなり、一方、露
出部の面積率が高くなり過ぎると、Snめっき層3によ
る溶接性向上効果が低下するため、露出部の面積率の上
限は90%とするのが好ましい。
EM(Scanning electron micr
oscope)法又はEPMA(Electron p
robe microanalysis)法などにより
求めることができる。SEM法は、走査型電子顕微鏡
(SEM)を用い、まず、倍率を2000倍、試料を1
5度傾けて設定し、粒状結晶部の存在位置を確認する。
次いで、倍率を2000倍、試料角度を0度に設定し、
鋼板表面4×4μmの写真撮影を行い、確認した粒状結
晶部の面積を求める。次いで、全体面積16μm2 で徐
することにより、Sn合金層2の表面露出部の面積率を
計算する。そして、同様の観察と計算を10視野で行
い、面積率の平均値を求める方法である。
量分析)のマッピング法により、鋼板表面4×4μmに
おいて、Snのみが存在する部分を除いた面積を求め、
全体面積16μm2 で徐することにより、Sn合金層2
の表面露出部の面積率を計算する。そして、同様の観察
と計算を10視野で行い、面積率の平均率を求める方法
である。
て0.05〜2.00mg/m2 で形成されることが好
ましい。ここで、Snめっき層3の付着量が0.05g
/m 2 未満であると十分な溶接性が確保できなくなり、
一方、付着量が2.00mg/m2 を超えると、溶接性
向上効果が飽和し、コスト的に不利になるので好ましく
ない。このSnめっき層3におけるSn付着量は、電量
法或いは蛍光X線法による表面分析により測定すること
ができる。
nめっき層3と、さらにその下層に形成されたSn合金
層2との上面を覆うように形成されており、付着量とし
て0.5〜100mg/m2 のP及び0.1〜250m
g/m2 のSiを含有している。この化成被膜層4にお
いて、共重合ポリエステル層5aとの密着性のみなら
ず、耐蝕性及び加工性を向上させるために、化成被膜層
4中のPとSiとの質量比(Si/P)は0.05〜1
00の範囲とすることが好ましい。このP及びSiの付
着量は、それぞれ蛍光X線による表面分析により測定で
きる。
その付着量として0.5mg/m2未満とすると共重合
ポリエステル層5aとの密着性が不十分であり、一方、
付着量として100mg/m2 を超えると化成被膜層4
に欠陥が生じやすくなり、結果的に共重合ポリエステル
層5aとの密着性が劣化してしまう。すなわち、化成被
膜層4中のP含有量は、0.5〜100mg/m2 の範
囲とする。
を、その付着量として0.1mg/m 2 未満とすると密
着性向上効果が十分に得られず、一方、付着量として2
50mg/m2 を超えると未反応のSiによって、密着
性向上効果が低減してしまう。すなわち、化成被膜層4
中のSi含有量は、0.1〜250mg/m2 の範囲と
する。
ランカップリング剤によって含有させることが好まし
い。シランカップリング剤は、一般式X−Si−ORn
(OP:アルコキシル基、nは2又は3)で表され、ア
ルコキシシリル基(Si−OR)が水により加水分解さ
れてシラアノール基を生成し、金属表面のOH基と脱水
縮合反応を起こすため、Sn合金層2、Snめっき層3
との密着性を向上させる。また、Sn合金層2、Snめ
っき層3の表面には、一般式Xに当たる官能基が配向
し、共重合ポリエステル層5aと相溶若しくは結合す
る。
されるものではないが、例えば、3−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシ
クロヒキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノ
エチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
2(アミノオエチル)3−アミノプリピルメチルジメト
キシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、
N−フェニルー3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルメトキシシラン、3−クロ
ロプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシ
ラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、
N−2−(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメト
キシシラン、Nー2−(アミノエチル)3−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
エトキシシランなどが挙げられる。特に、共重合ポリエ
ステル層5aとの親和性、反応性、及び密着性を向上さ
せるために、シランカップリング剤の一般式におけるX
−Si−ORn (n:2又は3)のXがエポキシ基であ
ることが好ましい。このエポキシ基として、例えば、2
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシランや、3−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランなどが好適である。
配向性ポリエチレンテレフタレート層5bとが積層され
た二層構造を有しており、共重合ポリエステル層5a側
が化成被膜層4と接するように被覆されている。ここ
で、共重合ポリエステル層5aは、ジカルボン酸成分と
ジオール成分とからなり、少なくともいずれかの成分が
二種以上のものが重縮合したポリエステルである。この
共重合ポリエステル層5aの融点は、170℃未満であ
ると共重合ポリエステル層5aの耐溶剤性が低下し、一
方、240℃を超えると、共重合ポリエステル層5aと
化成被膜層4との密着性が低下してしまうため、170
〜240℃の範囲とすることが好ましい。なお、融点の
測定は、例えば示差走査熱計(DSC)を用い、10℃
/minで昇温した時の吸熱曲線のピーク温度として求
めるようにした。
フタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、
2,6ナフタレンジカルボン酸などのモノマーを単重合
或いは共重合によって形成されるが、少なくともテレフ
タル酸とイソテレフタル酸との両方を共重合することが
好ましい。この場合、テレフタル酸とイソテレフタル酸
との共重合割合は、イソテレフタル酸が5〜80mol
%、テレフタル酸が95〜20mol%とするのが好ま
しい。なお、イソフタル酸の割合がこの範囲よりも小さ
いと、共重合ポリエステル層5aと化成被膜層4との密
着性が低下し、一方、この範囲よりも大きいと、共重合
ポリエステル層5aの耐溶剤性が低下する。
ングリコール、ブタジオール、ジエチレングリコール、
ビスフェノールA、トリエチレングリコール、プロピレ
ングリコールなどのモノマーを単重合或いは共重合する
ことによって形成される。なお、共重合ポリエステル層
5aの厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.5
〜40μm、さらに好ましくは1〜20μmとするのが
よい。ここで、この範囲よりも薄いと共重合ポリエステ
ル層5aと化成被膜層4との密着性が低下し、一方、こ
の範囲よりも厚いとコストが増大してしまう。
は、エチレングリコールからなるジオール成分と、テレ
フタル酸からなるジカルボン酸成分とを重縮合させて得
られるポリエステルであるのが好ましく、例えばTダイ
法などにより製膜した後、ガラス転移点以上融点以下の
温度で二軸延伸して得られる。この二軸延伸によって、
ポリエチレンテレフタレートに配向結晶が生じ、ポリエ
チレンテレフタレートの耐溶剤性、酸素バリアー性、保
香性、水蒸気バリアー性が増加し、樹脂被覆鋼板100
の耐蝕性を向上させることが可能となる。
係数は、特に限定されるものではないが、好ましくは
0.10〜0.20、さらに好ましくは0.12〜0.
18とするのがよい。この範囲よりも配向係数が小さい
場合には耐溶剤性、バリアー性などが低下し、この範囲
よりも配向係数が大きい場合には樹脂被覆鋼板100の
加工時に配向性ポリエチレンテレフタレート層5bが収
縮しやすくなり好ましくない。なお、この配向係数は、
アッベ屈折率計を用い、樹脂厚み方向(α)、幅方向
(β)、長手方向(γ)の屈折率を測定して以下の式に
より算出することができる。 配向係数ΔP=(β+γ)/2−α ここで、配向性ポリエチレンテレフタレート層5bに
は、その耐溶剤性、保香性、バリアー性などの性能が損
なわれない範囲内で、少量のブタジオール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ビスフェノールA、アジピン酸、セバシン酸、
イソフタル酸、2,6ナフタレンジカルボン酸などを共
重合するようにしてもよい。
層5bの厚みは、特に限定されないが、好ましくは3〜
45μm、さらに好ましくは10〜35μmとするのが
よい。ここで、この範囲よりも薄いと耐蝕性が低下し、
一方、この範囲よりも厚いと絞り加工などの際に極少の
クラックなどが発生しやすくなってしまう。本発明の樹
脂被覆鋼板100は、少なくとも片面に、前記したSn
合金層2、Snめっき層3、化成被膜層4、樹脂層5が
形成されていればよい。他方の面は、Sn合金層2の
み、Sn合金層2とSnめっき層3、Sn合金層2とS
nめっき層3と化成被膜層4、Sn合金層2とSnめっ
き層3と化成被膜層4と樹脂層5のいずれかが形成され
ていても良く、本発明と異なる層が形成されていてもよ
い。
00の製造方法について説明する。まず、ぶりき原板か
らなる鋼板1の表面に、Snめっきを形成した後、Sn
の融点(231.9℃)以上の温度で加熱溶融(リフロ
ー処理)を行い、Snを地鉄と合金化させることで、F
e−Sn合金からなるSn合金層2を形成する。このと
き、加熱溶融前のフラックス条件により表面張力を調整
し、このSn合金層2の3.0%以上の表面が露出する
ようにSnめっき層3を形成する。なお、鋼板1として
は、Niフラッシュめっき処理を施したぶりき原板や、
Ni拡散処理を施したぶりき原板にSnめっきを形成す
るようにすれば、Ni−Sn合金やFe−Sn−Ni合
金からなるSn合金層2を形成することができる。
のリン酸と、錫イオン換算で0.001〜10g/lの
塩化第一錫と、0.1〜1.0g/lの塩素酸ナトリウ
ムとを含有した水溶液に、シランカップリング剤を0.
1〜5.0質量%添加した化成処理液を作成し、浸漬処
理によって化成処理を行う。このとき、化成処理液中に
シランカップリング剤を均一に溶解させるために、水酸
化ナトリウムや水酸化カリウムなどを用いて、pHを
1.5〜5.5に調整することが好ましい。
酸イオン換算で、1g/l未満とすると、共重合ポリエ
ステル層5aとの密着性及び耐蝕性が劣化し、一方、8
0g/lを超えると、化成被膜層4に欠陥が生じやす
く、且つ、未反応のリン酸が残存するため、共重合ポリ
エステル層5aとの密着性及び耐蝕性が劣化してしま
う。このリン酸イオンとして換算される化合物として
は、リン酸に限らず、リン酸ナトリウム、リン酸アルミ
ニウム、リン酸カリウム、水素リン酸塩などを用いても
構わない。
オン換算で、0.001g/l未満とすると、耐蝕性が
劣化する傾向にあり、一方、10g/lを超えると、化
成処理液の安定性が低下する恐れがある。この錫イオン
として換算される化合物は、塩化第一錫に限らず、塩化
第二錫、硫酸第一錫などを用いても構わない。さらに、
化成処理液中のシランカップリング剤の添加量を、0.
1質量%未満とすると、共重合ポリエステル層5aとの
密着性向上効果が不十分であり、一方、5.0質量%を
超えると、共重合ポリエステル層5aとの密着性が低下
するとともに、化成処理液の安定性が低下してゲル化し
てしまう場合がある。
〜80℃、処理(浸漬)時間を1〜5秒とするのが好ま
しい。次いで、化成処理液を、好ましくは35〜150
℃の温風で乾燥処理することによって、鋼板1の上面に
形成されたSn合金層2の表面露出部とSnめっき層3
の表面とを被覆する化成被膜層4が形成されたSnめっ
き鋼板10を形成することができる。
はこれに限らず、Pとシランカップリング剤とを別個に
含有する二種の化成処理液を用いてもよい。二種の化成
処理液を用いる場合には、まず、Pを含有する第一の化
成処理液によりPを含有する化成被膜層を形成した後、
シランカップリング剤を含有する第二の化成処理液によ
り処理することで、結果的にPとSiとを含有する化成
被膜層を形成することができる。
しない化成処理液(例えば、リン酸イオン換算で1〜8
0g/lのリン酸と、Snイオン換算で0.001〜1
0g/lの塩化第一錫と、0.1〜1.0g/lの塩素
酸ナトリウムとを含有する成処理液)で化成処理を行
う。その後、シランカップリング剤を含有する化成処理
液(例えば、エタノールを50質量%以上、シランカッ
プリング剤を0.5〜20.0質量%、残部を水とした
化成処理液)を均一に塗布し、Snめっき鋼板10の表
面温度が50〜150℃に到達するように乾燥させるよ
うにしてもよい。
シランカップリング剤とが含有されているのであれば、
他の化合物が含有されていてもよく、例えば、SnCl
2 、FeCl2 、NiCl2 などの金属塩を適宜添加す
ることができる。また、炭素酸ナトリウム、亜硝酸塩ナ
トリウム、亜硝酸塩などの酸化剤やフッ素イオンなどの
エッチング剤を適宜添加するようにしてもよい。
て、融点205℃のポリエチレンテレフタレート/イソ
フタレート共重合体と、配向性ポリエチレンテレフタレ
ート層5bとして、融点252℃のポリエチレンテレフ
タレート(配向係数=0.163)とからなる二層構造
の樹脂フィルムを、共重合ポリエステル層5a側が化成
被膜層4と接するように220℃に加熱したSnめっき
鋼板10上に積層し、ロールを用いて熱圧着を行う。こ
こで、Snめっき鋼板10の表面が、樹脂フィルムで被
覆された樹脂被覆鋼板100を完成させる。
方法としては、いずれの方法を用いてもよいが、例え
ば、以下の方法などが挙げられる。まず、二台の押出機
を用い、二層の層の原料である樹脂を溶融した後、Tダ
イ法を用いて共押出フィルムを作成する。次いで、この
共押出フィルムを、ガラス転移温度以上、且つ、融点以
下の温度で、縦横方向に所望の比率で延伸させることで
二層構造を有する樹脂フィルムを形成させる。このと
き、二層からなる樹脂フィルムの総厚みは、特に限定さ
れないが、好ましくは5〜50μm、さらに好ましくは
10〜40μmとするのがよい。
よれば、鋼板1の表面に、Sn合金層2と、当該Sn合
金層2が3.0%以上の面積率で表面に露出するように
形成されたSnめっき層3と、Pとシランカップリング
剤とを含有する化成処理液から形成された化成被膜層4
とを順次形成したことによって、化成被膜層4中のP及
びシラノール基の作用により共重合ポリエステル層5a
との密着性を向上させることが可能となった。
き層3を形成したことによって、樹脂被覆鋼板100の
耐錆性及び溶接性を向上させることが可能となった。
脂フィルムの密着性に関する評価について説明する。表
1に、実施例1〜12及び比較例1〜8における樹脂被
覆鋼板を構成する成分組成及び化成被膜層を形成するた
めの化成処理条件と、樹脂フィルムの密着性及び溶接性
に関する評価とを示す。なお、実施例及び比較例におけ
る樹脂被覆鋼板は、いずれも板厚0.23mmのぶりき
原板に、Sn合金層及びSnめっき層を形成させたSn
めっき鋼板を用いた。
は、以下の条件で行い、以下の評価基準に基づいて評価
を行った。まず、表1に示した樹脂被覆鋼板にクロスカ
ットを入れ、樹脂フィルム内面が凸側になるようにエリ
クセンで5mm張り出しておく。次いで、この樹脂被覆
鋼板を、沸騰水中に5時間浸漬後、クロスカット部から
ピンセットで樹脂フィルムを引き剥がし、その剥離状況
によっり樹脂フィルムの密着性を評価した。 (密着性評価基準) ・評価1=剥離あり ・評価2=わずかに剥離あり ・評価3=剥離なし 溶接性の試験は、実施例及び比較例における樹脂被覆鋼
板を以下に示す条件で溶接し、このとき、溶接した接合
部分が十分な溶接強度を有し、且つ、溶接チリが生じな
い溶接一次電流範囲(適正溶接電流範囲)の存在の有無
を調べることで評価した。 (溶接試験条件) ・溶接機 銅ワイヤーシーム溶接機(Soudro
nic社製) ・溶接速度 20m/min ・溶接加圧力 65kgf(637N))
を示す。なお、化成処理A〜Dにおいては、いずれも化
成処理液中にPとシランカプリング剤が含有されている
ため、化成被膜層中にはPとSiとが含有されるように
なる。また、化成処理Eにおいては、化成処理液中にP
は含有されるが、シランカップリング剤が含有されてい
ないため、化成被膜層中にはPのみが含有されるように
なる。さらに、化成処理Fにおいては、化成処理液中に
シランカップリング剤は含有されるが、Pが含有されて
いないため、化成被膜層中にはSiのみが含有されるよ
うになる。
を示す。
鋼板の上面に、PとSiとが含有された化成被膜層が形
成されるとともに、共重合ポリエステル層と配向性ポリ
エチレンテレフタレート層との二層構造からなる樹脂フ
ィルムが形成された実施例1〜12において、いずれの
樹脂フィルム密着性に優れていることが確認できた。一
方、化成被膜層を構成するPの含有量を0.4mg/m
2 とした比較例1と、Pの含有量を110mg/m2 と
した比較例3においては、樹脂フィルムとの密着性が不
十分であることが分かる。この結果より、化成被膜層を
構成するPの含有量として、0.5〜100mg/m2
の範囲が好ましいことが確認できた。
を0.07mg/m2 とした比較例2と、Siの含有量
を260.00mg/m2 とした比較例4においては、
樹脂フィルムとの密着性が不十分であることが分かる。
この結果より、化成被膜層を構成するSiの含有量とし
て、0.1〜250mg/m2 の範囲が好ましいことが
確認できた。
/m2 とし、その下層のSn合金層の表面露出面積率を
2.0%とした比較例5においては、樹脂フィルムとの
密着性が不十分であることが分かる。この結果より、S
n合金層の表面露出面積率は、3.0%以上とするのが
好ましいことが確認できた。さらに、樹脂フィルムとし
て、共重合ポリエステル層を含まず、配向性ポリエチレ
ンテレフタレート層の単層から構成した比較例6におい
ては、樹脂フィルムとの密着性が不十分であることが分
かる。この結果より、樹脂フィルムは、共重合ポリエス
テル層と、配向性ポリエチレンテレフタレート層とから
なる二層構造とするのが好ましいことが確認できた。
ていない比較例7と、同様にPが含有されていない比較
例8とにおいては、いずれの樹脂フィルムとの密着性が
不十分であることが分かる。この結果より、化成被膜層
にはPとSiとがともに含有されていることが好ましい
ことが確認できた。さらに、溶接性は、実施例及び比較
例のいずれにおいても、適正溶融電流範囲は4〜7Aで
あり、溶接性に問題がなかったことが確認できた。
鋼板によれば、鋼板の表面に、Sn合金層と、該Sn合
金層が3.0%以上の面積率で表面に露出するように形
成されたSnめっき層と、化成被膜層と、共重合ポリエ
ステル層と、配向性ポリエチレンテレフタレート層とを
順次設けてなる樹脂被覆鋼板であって、前記化成被膜層
が、0.5〜100mg/m2 のP及び0.1〜250
mg/m2 のSiを含有することによって、樹脂と鋼板
との密着性を向上させることが可能となる。
ング剤とを含有した化成処理液により形成することによ
って、このシランカップリング剤の官能基が配向し、樹
脂との密着性をさらに向上させることが可能となる。
断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼板の表面に、Sn合金層と、該Sn合
金層が3.0%以上の面積率で表面に露出するように形
成されたSnめっき層と、化成被膜層と、共重合ポリエ
ステル層と、配向性ポリエチレンテレフタレート層とを
順次設けてなる樹脂被覆鋼板であって、 前記化成被膜層が、0.5〜100mg/m2 のP及び
0.1〜250mg/m2 のSiを含有することを特徴
とする樹脂被覆鋼板。 - 【請求項2】 前記化成被膜層が、Pとシランカップリ
ング剤とを含有する化成処理液により形成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の樹脂被覆鋼板。
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---|---|---|---|
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JP2002040632A JP2003239084A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 樹脂被覆鋼板 |
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- 2002-02-18 JP JP2002040632A patent/JP2003239084A/ja active Pending
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