JP2003238919A - 低いハロゲン含量を有する接着フィルムテープ - Google Patents
低いハロゲン含量を有する接着フィルムテープInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可塑剤を使用せず、廃棄物から熱エネルギー
を回収するのに重要な低ハロゲン含量の接着テープの提
供。 【解決手段】 片面または両面において接着剤により被
覆されたキャリア材料を有する、ワイヤまたはケーブル
を絶縁し、巻くための接着テープであって、上記キャリ
ア材料が好ましくは40μmまで、好ましくは20から
40μmの厚さを有するウエブの形の延伸PVCフィル
ムから構成され、そして実質的に可塑剤を含まない接着
テープ。
を回収するのに重要な低ハロゲン含量の接着テープの提
供。 【解決手段】 片面または両面において接着剤により被
覆されたキャリア材料を有する、ワイヤまたはケーブル
を絶縁し、巻くための接着テープであって、上記キャリ
ア材料が好ましくは40μmまで、好ましくは20から
40μmの厚さを有するウエブの形の延伸PVCフィル
ムから構成され、そして実質的に可塑剤を含まない接着
テープ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片面または両面に
おいて接着剤により被覆されたキャリア材料を有するワ
イヤまたはケーブルを絶縁し、巻くための接着テープに
関し、また特に自動車などの乗り物において絶縁テープ
またはワイヤとケーブルをラッピングし、束ねるための
テープとしてこれらを使用することに関する。
おいて接着剤により被覆されたキャリア材料を有するワ
イヤまたはケーブルを絶縁し、巻くための接着テープに
関し、また特に自動車などの乗り物において絶縁テープ
またはワイヤとケーブルをラッピングし、束ねるための
テープとしてこれらを使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】接着性絶縁及びケーブルラッピングテー
プは、通常、片側に接着剤の被膜を有する可塑化PVC
フィルムから構成される。
プは、通常、片側に接着剤の被膜を有する可塑化PVC
フィルムから構成される。
【0003】これらの製品の欠点を無くしたいという欲
求が増大しつつある。これらの欠点は可塑剤のガス放出
と高ハロゲン含量である。
求が増大しつつある。これらの欠点は可塑剤のガス放出
と高ハロゲン含量である。
【0004】慣用の接着性絶縁テープ及び接着性ケーブ
ルラッピングテープ中の可塑剤は蒸気を放出し、健康障
害をもたらす。特に通常使用されるDOPが問題であ
る。更には、この蒸気は、自動車のガラス上に堆積して
視界性を損ね、これは当業者には霧化(foggin
g)として知られている(DIN 75201)。例え
ば、乗り物のエンジン室においてあるいは絶縁テープの
場合電気設備において相対的に高い温度の結果として蒸
発が進むと、結果として起こる可塑剤の減少がこの接
着テープの脆化を引き起こす。
ルラッピングテープ中の可塑剤は蒸気を放出し、健康障
害をもたらす。特に通常使用されるDOPが問題であ
る。更には、この蒸気は、自動車のガラス上に堆積して
視界性を損ね、これは当業者には霧化(foggin
g)として知られている(DIN 75201)。例え
ば、乗り物のエンジン室においてあるいは絶縁テープの
場合電気設備において相対的に高い温度の結果として蒸
発が進むと、結果として起こる可塑剤の減少がこの接
着テープの脆化を引き起こす。
【0005】可塑剤は無添加PVCの燃焼挙動を損なう
が、これは極めて毒性の強いアンチモン化合物を添加す
ることにより一部償なわれ、また、塩素系可塑剤または
リン系可塑剤を使用することにより幾分改善可能でもあ
る。
が、これは極めて毒性の強いアンチモン化合物を添加す
ることにより一部償なわれ、また、塩素系可塑剤または
リン系可塑剤を使用することにより幾分改善可能でもあ
る。
【0006】例えば乗り物のリサイクルからのシュレッ
ダー廃棄物などのプラスチック廃棄物の焼却に関する議
論を背景として、このハロゲン含量を低減しようとする
傾向が存在する。それゆえ、ケーブル絶縁の場合には、
この壁厚を低減し、ラッピングに使用する接着テープ中
のPVCフィルムの厚さを低減する試みがなされてい
る。慣用の厚さは100から200μmである。70か
ら85μmにおいては、カレンダー加工法においてかな
りの問題が生じ、結果として、実質的にこのような製品
は上市されていない。
ダー廃棄物などのプラスチック廃棄物の焼却に関する議
論を背景として、このハロゲン含量を低減しようとする
傾向が存在する。それゆえ、ケーブル絶縁の場合には、
この壁厚を低減し、ラッピングに使用する接着テープ中
のPVCフィルムの厚さを低減する試みがなされてい
る。慣用の厚さは100から200μmである。70か
ら85μmにおいては、カレンダー加工法においてかな
りの問題が生じ、結果として、実質的にこのような製品
は上市されていない。
【0007】慣用の接着テープは有毒な重金属、通常
鉛、稀にはカドミウムまたはバリウムベースの安定剤を
含んでなる。
鉛、稀にはカドミウムまたはバリウムベースの安定剤を
含んでなる。
【0008】可塑化PVCフィルムの代わりに織布また
は不織布を使用する試みがなされている。しかしなが
ら、このような試みから得られる製品は、相対的に高価
であり、取り扱い(手による引き裂き性)の点で、また
使用条件(使用流体に対する耐久性、電気的特性)下で
慣用の製品と際立って異なるので、殆んど使用されな
い。
は不織布を使用する試みがなされている。しかしなが
ら、このような試みから得られる製品は、相対的に高価
であり、取り扱い(手による引き裂き性)の点で、また
使用条件(使用流体に対する耐久性、電気的特性)下で
慣用の製品と際立って異なるので、殆んど使用されな
い。
【0009】今日の乗り物の組み立てにおいては、乗り
物内の民生電気製品の多様化と情報の移動の増加の結果
としてケーブルハーネスがますますかさばり、分厚くな
る一方で、他方では設置のためのスペースが更に厳しく
制約され、そして、その結果車体内でケーブルを敷設す
る場合の挿通の可能性が更に問題となる。結果として、
本発明のテープのように相対的に低い滑り摩擦係数を有
する相対的に薄いテープが有利である。更には、効率的
で、費用効果の大きいケーブルハーネスを製造するため
には、ケーブルラッピングテープが容易で、迅速な加工
品質を有することが期待される。
物内の民生電気製品の多様化と情報の移動の増加の結果
としてケーブルハーネスがますますかさばり、分厚くな
る一方で、他方では設置のためのスペースが更に厳しく
制約され、そして、その結果車体内でケーブルを敷設す
る場合の挿通の可能性が更に問題となる。結果として、
本発明のテープのように相対的に低い滑り摩擦係数を有
する相対的に薄いテープが有利である。更には、効率的
で、費用効果の大きいケーブルハーネスを製造するため
には、ケーブルラッピングテープが容易で、迅速な加工
品質を有することが期待される。
【0010】電線にテープを巻くために可塑化PVCフ
ィルムベースの接着テープが自動車で使用されて、ケー
ブルハーネスを形成する。元々絶縁テープとして開発さ
れたこれらの接着テープを使用する場合、主目的は最初
は電気絶縁性を改善することであったが、接着性ケーブ
ルハーネステープは、複数のこの個別のケーブルを束
ね、永久固定し、安定なケーブルストランドを形成させ
て、この個別のケーブルを機械的、熱的、及び化学的攻
撃に対して保護するといった更なる機能を充たすことが
要求される。
ィルムベースの接着テープが自動車で使用されて、ケー
ブルハーネスを形成する。元々絶縁テープとして開発さ
れたこれらの接着テープを使用する場合、主目的は最初
は電気絶縁性を改善することであったが、接着性ケーブ
ルハーネステープは、複数のこの個別のケーブルを束
ね、永久固定し、安定なケーブルストランドを形成させ
て、この個別のケーブルを機械的、熱的、及び化学的攻
撃に対して保護するといった更なる機能を充たすことが
要求される。
【0011】慣用の接着剤PVCフィルムテープをロー
ルから手で剥離することによって、この PVCフィル
ムが容易に過剰延伸され、引き裂かれた縁が波形となっ
て、確実な末端接合を更に困難とする。収縮戻りの場合
には、過剰延伸の結果、接合末端の剥離(当業者にはフ
ラギング(flagging)として知られている問
題)が生じる。
ルから手で剥離することによって、この PVCフィル
ムが容易に過剰延伸され、引き裂かれた縁が波形となっ
て、確実な末端接合を更に困難とする。収縮戻りの場合
には、過剰延伸の結果、接合末端の剥離(当業者にはフ
ラギング(flagging)として知られている問
題)が生じる。
【0012】
【特許文献1】 DE 199 10 730 A1
【0013】
【特許文献2】 EP 0 886 357 A2
【0014】
【特許文献3】 EP 1 000 992 A1
【0015】
【特許文献4】 DE−U 94 01 037
【0016】
【特許文献5】 DE 44 42 092 C1
【0017】
【特許文献6】 DE 44 42 093 C1
【0018】
【特許文献7】 DE 44 42 507 C1
【0019】
【特許文献8】 DE 195 23 494 C1
【0020】
【特許文献9】 DE 199 23 399 A1
【0021】
【特許文献10】 DE 199 37 446A1
【0022】
【特許文献11】 WO 99/24518 A1
【0023】
【特許文献12】 DE 197 32 958 A1
【0024】
【非特許文献1】 Handbook of PVC
Formulating,E.J.Wickson編
集,J.Wiley & Sons,1993
Formulating,E.J.Wickson編
集,J.Wiley & Sons,1993
【0025】
【非特許文献2】 PVC:Production,P
roperties and Uses,G.Matt
hews,The Instituteof Mate
rials,1996
roperties and Uses,G.Matt
hews,The Instituteof Mate
rials,1996
【0026】
【非特許文献3】 「Plastics Additi
ves Handbook」(5th ed.),Ha
nser Verlag,chapter3
ves Handbook」(5th ed.),Ha
nser Verlag,chapter3
【0027】
【非特許文献4】 「Kunststoff−Hand
buc h−Polyvinylchlorid2/
1」(2nd)Hanser Verlagsecti
on 6.3
buc h−Polyvinylchlorid2/
1」(2nd)Hanser Verlagsecti
on 6.3
【0028】
【非特許文献5】 「Kunststoff−Hand
buch−Polyvinylchlorid2/1」
(2nd)Hanser Verlagchapter
6
buch−Polyvinylchlorid2/1」
(2nd)Hanser Verlagchapter
6
【0029】
【非特許文献6】 「PVC:Production,
Properties and Uses」,G.Ma
tthews,The Institute of M
aterials,1996
Properties and Uses」,G.Ma
tthews,The Institute of M
aterials,1996
【0030】
【非特許文献7】 「Kunststoffhandb
uch」,Hans K.Felger編集,volu
me2(Polyvinylchloride),Ha
nser Verlag,1986
uch」,Hans K.Felger編集,volu
me2(Polyvinylchloride),Ha
nser Verlag,1986
【0031】
【非特許文献8】 Ullmanns Enzyklo
padie der technischen Che
mie,volume 12,525ないし555頁
(4th ed.),Weinheim
padie der technischen Che
mie,volume 12,525ないし555頁
(4th ed.),Weinheim
【0032】
【非特許文献9】 「Handbook of Pre
ssure Sensitive Adhesive
Technology」,D.Satas(3rd e
dition) 特許文献1は、ベロアまたはフォーム及び不織布から構
成され、両面接着テープによりあるいはホットメルト接
着剤により相互に接着接合されているラミネートキャリ
アを記述している。
ssure Sensitive Adhesive
Technology」,D.Satas(3rd e
dition) 特許文献1は、ベロアまたはフォーム及び不織布から構
成され、両面接着テープによりあるいはホットメルト接
着剤により相互に接着接合されているラミネートキャリ
アを記述している。
【0033】特許文献2は、スパンボンドされたウエ
ブ、PETニット、及びフォームまたはフェルトのスト
リップを含んでなり、互いに積層されている三重プライ
の保護ラッピングであって、該保護ラッピングが更に少
なくとも部分的に、そして極めて複雑に、接着剤ストリ
ップと触れて閉じる(touch−and−clos
e)ファスナーシステムが設けられているものを記述し
ている。
ブ、PETニット、及びフォームまたはフェルトのスト
リップを含んでなり、互いに積層されている三重プライ
の保護ラッピングであって、該保護ラッピングが更に少
なくとも部分的に、そして極めて複雑に、接着剤ストリ
ップと触れて閉じる(touch−and−clos
e)ファスナーシステムが設けられているものを記述し
ている。
【0034】特許文献3は、10から45μmの厚さの
ポリエチレン被膜と追加の剥離被膜も有する穴の開いた
木綿不織布を記述している。
ポリエチレン被膜と追加の剥離被膜も有する穴の開いた
木綿不織布を記述している。
【0035】特許文献4は、互いに平行に走行する多数
の縫い込まれたステッチから形成されるステッチボンド
ウエブから構成されるテープ状のテキスタイルキャリア
を有する接着テープを記述している。そこで提案されて
いるウエブは、50から200g/m2の坪量に対して
150から400μmの厚さを有すると言われている。
の縫い込まれたステッチから形成されるステッチボンド
ウエブから構成されるテープ状のテキスタイルキャリア
を有する接着テープを記述している。そこで提案されて
いるウエブは、50から200g/m2の坪量に対して
150から400μmの厚さを有すると言われている。
【0036】特許文献5は、このキャリアの裏側に被覆
されているステッチボンドウエブベースの接着テープを
記述している。特許文献6は、接着テープ用のキャリア
としてのウエブであって、上記ウエブがこのウエブの繊
維からのループの形成により補強されているクロスレイ
ドファイバーウエブ、すなわち、当業者にはMalif
leeceの名称の下で知られているウエブの使用に基
づいている。特許文献7は、ケーブル巻き付け用の接着
テープを開示しているが、KunitあるいはMult
iknitウエブとして知られているものをベースとし
ている。実施例から推測することができるように、3つ
の特許はすべて約100g/m2の坪量を有するウエブ
を使用した。
されているステッチボンドウエブベースの接着テープを
記述している。特許文献6は、接着テープ用のキャリア
としてのウエブであって、上記ウエブがこのウエブの繊
維からのループの形成により補強されているクロスレイ
ドファイバーウエブ、すなわち、当業者にはMalif
leeceの名称の下で知られているウエブの使用に基
づいている。特許文献7は、ケーブル巻き付け用の接着
テープを開示しているが、KunitあるいはMult
iknitウエブとして知られているものをベースとし
ている。実施例から推測することができるように、3つ
の特許はすべて約100g/m2の坪量を有するウエブ
を使用した。
【0037】特許文献8は、片側を接着剤で被覆した接
着テープを400から600μmの厚さを有する不織材
料のキャリアと共にケーブルハーネスの巻き付けに使用
することを開示している。
着テープを400から600μmの厚さを有する不織材
料のキャリアと共にケーブルハーネスの巻き付けに使用
することを開示している。
【0038】特許文献9は、ステープルファイバーウエ
ブである不織材 料のテープ状の支持体を有し、少なく
とも片側が接着剤により被覆されている接着テープであ
って、この不織ウエブが機械的に強化されるか、あるい
はウエットレイドされたものを開示している。このウエ
ブの繊維の2%から50%は、更に具体的にはホモポリ
マー、コポリマーまたは相対的に低い軟化点あるいは融
点を有する2成分の繊維からなる溶融性の繊維である。
ブである不織材 料のテープ状の支持体を有し、少なく
とも片側が接着剤により被覆されている接着テープであ
って、この不織ウエブが機械的に強化されるか、あるい
はウエットレイドされたものを開示している。このウエ
ブの繊維の2%から50%は、更に具体的にはホモポリ
マー、コポリマーまたは相対的に低い軟化点あるいは融
点を有する2成分の繊維からなる溶融性の繊維である。
【0039】このウエブの溶融性繊維がポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステルまたはコ
ポリマーから構成されることが実施例として挙げられて
いる。開示されているウエブは次の性質を有すると言わ
れている。
ン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステルまたはコ
ポリマーから構成されることが実施例として挙げられて
いる。開示されているウエブは次の性質を有すると言わ
れている。
【0040】60から400g/m2の、特に200g
/m2のウエブ重量、100から3000μmの、特に
500から1000μmのウエブ厚さ。
/m2のウエブ重量、100から3000μmの、特に
500から1000μmのウエブ厚さ。
【0041】不織材料のテープ状支持体を有する更なる
接着テープが特許文献10に開示されている。この接着
テープは少なくとも片面が接着剤で被覆され、不織ウエ
ブが機械的に強化されるか、あるいはウエットレイドさ
れたステープルファイバーウエブである。ここでは、こ
のステープルファイバーウエブの更なる強化は、例えば
粉末、フィルム、メッシュまたは結合繊維などのバイン
ダーの添加により行われる。このバインダーは水または
有機溶媒に溶解されていてもよくそして/または分散液
の形になっていてもよい。
接着テープが特許文献10に開示されている。この接着
テープは少なくとも片面が接着剤で被覆され、不織ウエ
ブが機械的に強化されるか、あるいはウエットレイドさ
れたステープルファイバーウエブである。ここでは、こ
のステープルファイバーウエブの更なる強化は、例えば
粉末、フィルム、メッシュまたは結合繊維などのバイン
ダーの添加により行われる。このバインダーは水または
有機溶媒に溶解されていてもよくそして/または分散液
の形になっていてもよい。
【0042】このバインダーは、好ましくはエラストマ
ーなどの分散液、あるいはフェノール樹脂あるいはメラ
ミン樹脂分散液の形の熱硬化性樹脂、天然あるいは合成
ゴムの分散液またはアクリル酸エステル、酢酸ビニル、
ポリウレタン、スチレン−ブタジエン系、PVC、及び
これらのコポリマーなどの熱可塑性樹脂の分散液などの
バインダー分散液の形で使用される。開示されているウ
エブは次の性質を有すると言われている。
ーなどの分散液、あるいはフェノール樹脂あるいはメラ
ミン樹脂分散液の形の熱硬化性樹脂、天然あるいは合成
ゴムの分散液またはアクリル酸エステル、酢酸ビニル、
ポリウレタン、スチレン−ブタジエン系、PVC、及び
これらのコポリマーなどの熱可塑性樹脂の分散液などの
バインダー分散液の形で使用される。開示されているウ
エブは次の性質を有すると言われている。
【0043】50から500g/m2の、特に80から
200g/m2のウエブ重量、100から3000μm
の、特に200から1000μmのウエブ厚さ。
200g/m2のウエブ重量、100から3000μm
の、特に200から1000μmのウエブ厚さ。
【0044】特許文献11は、15デニールを越える線
密度を有する繊維またはフィラメントの特別な選択によ
り、またその上に押し出された追加のフィルム層によっ
てのみこのキャリア材料が接着テープへの使用に好適と
なる不織ウエブである接着テープを記述している。
密度を有する繊維またはフィラメントの特別な選択によ
り、またその上に押し出された追加のフィルム層によっ
てのみこのキャリア材料が接着テープへの使用に好適と
なる不織ウエブである接着テープを記述している。
【0045】そこで述べられている目的に合致すること
ができる唯一のウエブは、34から678g/m2の坪
量を示すものである。
ができる唯一のウエブは、34から678g/m2の坪
量を示すものである。
【0046】特許文献12は、ケーブルハーネスなどの
細長い製品またはプラスチック部分をラッピングするた
めの接着テープであって、2つの側方縁により固定さ
れ、少なくとも片面に感圧性接着剤(PSA)の自己接
着性層が設けられたテープ状支持体を有するものを開示
している。このPSAの化学的組成は、1方が他方の上
にある2つの接着剤層上に加えられた穏やかな圧力の下
で、界面が溶解して、そして接着性フィルム層が完全に
癒着して、均一なPSA層を形成するようなものであ
る。
細長い製品またはプラスチック部分をラッピングするた
めの接着テープであって、2つの側方縁により固定さ
れ、少なくとも片面に感圧性接着剤(PSA)の自己接
着性層が設けられたテープ状支持体を有するものを開示
している。このPSAの化学的組成は、1方が他方の上
にある2つの接着剤層上に加えられた穏やかな圧力の下
で、界面が溶解して、そして接着性フィルム層が完全に
癒着して、均一なPSA層を形成するようなものであ
る。
【0047】この明細書で述べる発明は、また、細長い
製品をラッピングする方法も包含する。この方法によれ
ば、細長い製品は接着テープの断面の領域に自己接着性
層を設けた接着テープのテープ状の支持体の側に長さ方
向に置かれ、そして次に、テープ状の支持体の少なくと
も2つの接着性領域が接着剤層を設けた側でお互いにく
っつき、接着剤層の界面が溶け合って、均一な層を形成
するように、接着テープが接合される。
製品をラッピングする方法も包含する。この方法によれ
ば、細長い製品は接着テープの断面の領域に自己接着性
層を設けた接着テープのテープ状の支持体の側に長さ方
向に置かれ、そして次に、テープ状の支持体の少なくと
も2つの接着性領域が接着剤層を設けた側でお互いにく
っつき、接着剤層の界面が溶け合って、均一な層を形成
するように、接着テープが接合される。
【0048】それゆえ、その結果は、ラッピングされた
製品から突出し、そして特に自動車組み立てにおける制
約されたスペース条件下で極めて望ましくない小旗状の
もの(pennant)であり、そして例えば車体構造
中でケーブルハーネスを制約された開口部あるいは通路
から引き出す場合、ラッピング物が懸垂したままで、裂
けて剥離するか、あるいは少なくともカバーが損傷を受
けるという潜在的なリスクを宿している。これは回避さ
れなければならない。更には、唯一の好適なウエブは1
00g/m2を越える坪量のものであることが続けて強
調される。
製品から突出し、そして特に自動車組み立てにおける制
約されたスペース条件下で極めて望ましくない小旗状の
もの(pennant)であり、そして例えば車体構造
中でケーブルハーネスを制約された開口部あるいは通路
から引き出す場合、ラッピング物が懸垂したままで、裂
けて剥離するか、あるいは少なくともカバーが損傷を受
けるという潜在的なリスクを宿している。これは回避さ
れなければならない。更には、唯一の好適なウエブは1
00g/m2を越える坪量のものであることが続けて強
調される。
【0049】現状技術における網羅的に列挙したこの種
の厚さのウエブによれば、ケーブルハーネスの一部の分
野においては有益である防音にプラスの効果をもたらす
ものの、このケーブルハーネスは慣用のPVCテープよ
りも更に厚く、更に柔軟性を欠くものとなる。
の厚さのウエブによれば、ケーブルハーネスの一部の分
野においては有益である防音にプラスの効果をもたらす
ものの、このケーブルハーネスは慣用のPVCテープよ
りも更に厚く、更に柔軟性を欠くものとなる。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の欠点が生じ
ないか、あるいは可塑剤を回避し、そしてこのようなテ
ープを含む廃棄物から熱エネルギーを回収(例えば、乗
り物のリサイクルのプラスチック部分の焼却)するのに
極めて重要な、接着テープのm2当りのハロゲン含量の
著しい低減を達成しながら従来技術のデメリットが少な
くとも同程度には生じないようなやり方で、簡単、安
価、かつ迅速にワイヤとケーブルを束ね、あるいは絶縁
することを可能とするPVCベースのキャリア材料を有
する接着テープを提供することが本発明の目的である。
ないか、あるいは可塑剤を回避し、そしてこのようなテ
ープを含む廃棄物から熱エネルギーを回収(例えば、乗
り物のリサイクルのプラスチック部分の焼却)するのに
極めて重要な、接着テープのm2当りのハロゲン含量の
著しい低減を達成しながら従来技術のデメリットが少な
くとも同程度には生じないようなやり方で、簡単、安
価、かつ迅速にワイヤとケーブルを束ね、あるいは絶縁
することを可能とするPVCベースのキャリア材料を有
する接着テープを提供することが本発明の目的である。
【0051】この目的は主クレームに述べる接着テープ
により達成される。従属クレームはこの接着テープの有
利な展開と本発明の接着テープの好ましい用途に関す
る。
により達成される。従属クレームはこの接着テープの有
利な展開と本発明の接着テープの好ましい用途に関す
る。
【0052】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、片面
または両面において接着剤により被覆されたキャリア材
料を有する、ワイヤまたはケーブルを絶縁し、巻くため
の接着テープであって、上記キャリア材料が40μmま
で、好ましくは20から40μmの厚さを有するウエブ
の形の延伸PVCフィルムから好ましくは構成され、そ
して実質的に可塑剤を含まない接着テープを提供する。
または両面において接着剤により被覆されたキャリア材
料を有する、ワイヤまたはケーブルを絶縁し、巻くため
の接着テープであって、上記キャリア材料が40μmま
で、好ましくは20から40μmの厚さを有するウエブ
の形の延伸PVCフィルムから好ましくは構成され、そ
して実質的に可塑剤を含まない接着テープを提供する。
【0053】
【発明の実施の形態】形押されたフィルムの場合、形押
前の厚さが基準として使われる。
前の厚さが基準として使われる。
【0054】この接着テープの第1の有利な態様におい
ては、このPVCフィルムは、 ・25から30μmの厚さ及び/または ・60から90まで、好ましくは75から80のK値 を有する。
ては、このPVCフィルムは、 ・25から30μmの厚さ及び/または ・60から90まで、好ましくは75から80のK値 を有する。
【0055】更に好ましくは、このPVCフィルムは形
押され、この形押の深さが好ましくは10から30μm
であり、及び/またはこの形押が縦方向または横方向に
延びる連続的あるいは断続的な線のパターンを含んでな
る。
押され、この形押の深さが好ましくは10から30μm
であり、及び/またはこの形押が縦方向または横方向に
延びる連続的あるいは断続的な線のパターンを含んでな
る。
【0056】更に好ましくは、このPVCフィルムは少
なくとも0.7phrのスズ化合物により安定化されて
いる。
なくとも0.7phrのスズ化合物により安定化されて
いる。
【0057】本発明の接着テープは実質的に可塑剤を含
まず、それゆえ優れた燃焼挙動と低放出性(可塑剤のガ
ス放出)を有する。
まず、それゆえ優れた燃焼挙動と低放出性(可塑剤のガ
ス放出)を有する。
【0058】延伸され、可塑剤を含まないPVCフィル
ムを含んでなるこの種の接着テープの有用性は当業者に
とって驚くべきものであり、予見され得なかったもので
ある。この種のフィルムは包装用途(例えば、スライス
したチーズ用)として知られていて、この用途では通常
30から90μmの厚さを有する。これらのフィルム
は、相対的に厚い一次フィルムをマシン方向(md)
に、あるいは、好ましくは二軸(KOBRATM法)に所
望の厚さまで延伸することにより製造される。
ムを含んでなるこの種の接着テープの有用性は当業者に
とって驚くべきものであり、予見され得なかったもので
ある。この種のフィルムは包装用途(例えば、スライス
したチーズ用)として知られていて、この用途では通常
30から90μmの厚さを有する。これらのフィルム
は、相対的に厚い一次フィルムをマシン方向(md)
に、あるいは、好ましくは二軸(KOBRATM法)に所
望の厚さまで延伸することにより製造される。
【0059】この接着テープのハロゲン含量は本質的に
このPVCフィルムの厚さに依存するので、本発明の接
着テープに対しては、20から40μmの範囲が関心を
持たれる厚さである。このように低い厚みを使用する
と、この接着テープのこれまで慣用であったハロゲン
(塩素)含量のみならず、乗り物において特に重要であ
る重量の点で激烈な低減が得られる。本発明の接着テー
プの単位面積当りの重量は、一般に80g/m2以下、
好ましくは65g/m2以下である。
このPVCフィルムの厚さに依存するので、本発明の接
着テープに対しては、20から40μmの範囲が関心を
持たれる厚さである。このように低い厚みを使用する
と、この接着テープのこれまで慣用であったハロゲン
(塩素)含量のみならず、乗り物において特に重要であ
る重量の点で激烈な低減が得られる。本発明の接着テー
プの単位面積当りの重量は、一般に80g/m2以下、
好ましくは65g/m2以下である。
【0060】更には、本発明の接着テープの製造コスト
も更に魅力的である。このフィルムの製造と被覆時の加
工性、及びこの接着テープの加工性(剛性、手による引
き裂き性)を考慮に入れると、このキャリアフィルムの
最適な厚さの範囲は25から30μmである。
も更に魅力的である。このフィルムの製造と被覆時の加
工性、及びこの接着テープの加工性(剛性、手による引
き裂き性)を考慮に入れると、このキャリアフィルムの
最適な厚さの範囲は25から30μmである。
【0061】可塑化され、同時に延伸されたフィルム
は、貯蔵時に安定でない接着テープロールを生じ、すな
わち当業者が呼ぶところの竹の子巻き状(telesr
ope)になるので、このフィルムは例えばDOPまた
はTOTMなどの可塑剤を実質的に含まない。驚くべき
ことには、使用する延伸フィルムが可塑剤を含まない場
合には、この竹の子巻き状になることが全く起こらな
い。驚くべきことには、この明言した厚さ範囲を守る限
り、可塑剤無しでもこの接着テープは貼付に対して充分
に適合性がある。10%伸び時の力は標準製品の場合よ
りも著しく高いが、剛性の一つの構成要素が厚さの3乗
であるので、この欠点は厚さが低いことにより埋め合わ
される。
は、貯蔵時に安定でない接着テープロールを生じ、すな
わち当業者が呼ぶところの竹の子巻き状(telesr
ope)になるので、このフィルムは例えばDOPまた
はTOTMなどの可塑剤を実質的に含まない。驚くべき
ことには、使用する延伸フィルムが可塑剤を含まない場
合には、この竹の子巻き状になることが全く起こらな
い。驚くべきことには、この明言した厚さ範囲を守る限
り、可塑剤無しでもこの接着テープは貼付に対して充分
に適合性がある。10%伸び時の力は標準製品の場合よ
りも著しく高いが、剛性の一つの構成要素が厚さの3乗
であるので、この欠点は厚さが低いことにより埋め合わ
される。
【0062】更には、形押の形状と深さによって、ケー
ブルを巻く場合のフィルムの適合性にプラスの影響を及
ぼすことが可能である。張力下で絞りだされるのは、主
としてフィルムと接着剤の間に閉じ込められた空気であ
るので、フィルムの形押は竹の子巻き状になる点におい
てもプラスの影響を及ぼす。
ブルを巻く場合のフィルムの適合性にプラスの影響を及
ぼすことが可能である。張力下で絞りだされるのは、主
としてフィルムと接着剤の間に閉じ込められた空気であ
るので、フィルムの形押は竹の子巻き状になる点におい
てもプラスの影響を及ぼす。
【0063】このフィルムに使用可能である原材料は、
例えば、60のK値を有する懸濁重合PVC粉末を含
む。低K値の場合には、衝撃変成剤(例えば、ポリアク
リル酸エステル粉末ベースの)の添加が得策である。
例えば、60のK値を有する懸濁重合PVC粉末を含
む。低K値の場合には、衝撃変成剤(例えば、ポリアク
リル酸エステル粉末ベースの)の添加が得策である。
【0064】しかしながら、熱安定性が大きいために、
高K値のPVC、例えばK値78の乳化重合PVCが好
ましい。この種類の材料とこれらの加工は、例えば、非
特許文献1または非特許文献2に記述されている。
高K値のPVC、例えばK値78の乳化重合PVCが好
ましい。この種類の材料とこれらの加工は、例えば、非
特許文献1または非特許文献2に記述されている。
【0065】このフィルムのK値は好ましくは60から
90、特に75から80に存しなければならない。
90、特に75から80に存しなければならない。
【0066】加工の過程における、また接着テープとし
ての使用時におけるこのPVCフィルムに対する熱損傷
(例えば、脆化)を防止するために、例えば、ジフェニ
ルチオ尿素などの安定剤の添加が必要である。このよう
な安定剤は、例えば非特許文献3及び非特許文献4に記
述されている。特にスズ化合物ベースの安定剤が適当で
あり、好ましくはジブチルスズビス(2−エチルヘキシ
ルメルカプトアセテート)などの食品包装用フィルムに
承認されているものが本発明の接着テープに好適であ
る。鉛あるいはカドミウム安定剤の使用は、環境面及び
毒物学的根拠から余り好ましくはないが同様に可能であ
る。この安定剤含量は、例えば、PVCポリマーの10
0重量部当り0.3から10重量部である。高い熱安定
性を得る目的では、安定剤含量は少なくとも0.7、好
ましくは少なくとも1phr(100重量部PVC当り
の重量部)である。
ての使用時におけるこのPVCフィルムに対する熱損傷
(例えば、脆化)を防止するために、例えば、ジフェニ
ルチオ尿素などの安定剤の添加が必要である。このよう
な安定剤は、例えば非特許文献3及び非特許文献4に記
述されている。特にスズ化合物ベースの安定剤が適当で
あり、好ましくはジブチルスズビス(2−エチルヘキシ
ルメルカプトアセテート)などの食品包装用フィルムに
承認されているものが本発明の接着テープに好適であ
る。鉛あるいはカドミウム安定剤の使用は、環境面及び
毒物学的根拠から余り好ましくはないが同様に可能であ
る。この安定剤含量は、例えば、PVCポリマーの10
0重量部当り0.3から10重量部である。高い熱安定
性を得る目的では、安定剤含量は少なくとも0.7、好
ましくは少なくとも1phr(100重量部PVC当り
の重量部)である。
【0067】本発明の接着テープのキャリアフィルムを
製造するために、充填剤、顔料、衝撃変成剤または潤滑
剤及び加工助剤(例えば、Paraloid K 12
0ND,Rohm & Haas)などのPVCフィル
ムに対し慣用の更なる添加剤を使用することができる。
慣用の添加剤は、非特許文献5に記述されている。使用
される好ましい潤滑剤はモンタンエステルワックスであ
り、好ましい量はPVCポリマーの100重量部当り2
から5重量部である。
製造するために、充填剤、顔料、衝撃変成剤または潤滑
剤及び加工助剤(例えば、Paraloid K 12
0ND,Rohm & Haas)などのPVCフィル
ムに対し慣用の更なる添加剤を使用することができる。
慣用の添加剤は、非特許文献5に記述されている。使用
される好ましい潤滑剤はモンタンエステルワックスであ
り、好ましい量はPVCポリマーの100重量部当り2
から5重量部である。
【0068】このキャリアフィルムは、好ましくは高温
度あるいは低温度工程によりカレンダー上で製造され、
特に下流で延伸される。このフィルムは、95℃を越え
るローラー部で、ローラー速度を増大させ、それに対応
した厚さの減少を伴って多重延伸される。加えて、この
フィルムを幅方向にもある程度引っ張ることもできる
(KOBRATM法)。ここでは高K値でも問題なく加工
できるので、LuvithermTM法が本発明の接着テ
ープに特に好適である。吹込法は相対的に低いK値に対
してのみ好適であるが、無可塑PVCを吹込法で薄いフ
ィルムに加工することも可能である。この方法は、例え
ば、非特許文献6または非特許文献7に記述されてい
る。
度あるいは低温度工程によりカレンダー上で製造され、
特に下流で延伸される。このフィルムは、95℃を越え
るローラー部で、ローラー速度を増大させ、それに対応
した厚さの減少を伴って多重延伸される。加えて、この
フィルムを幅方向にもある程度引っ張ることもできる
(KOBRATM法)。ここでは高K値でも問題なく加工
できるので、LuvithermTM法が本発明の接着テ
ープに特に好適である。吹込法は相対的に低いK値に対
してのみ好適であるが、無可塑PVCを吹込法で薄いフ
ィルムに加工することも可能である。この方法は、例え
ば、非特許文献6または非特許文献7に記述されてい
る。
【0069】縦方向または横方向に延びる連続的あるい
は断続的な線を含んでなる形押付きのフィルムが好まし
い。このフィルムの形押は上記の理由で理にかなってい
て、特に、これによれば、巻き戻しの力の低減が達成可
能であり、接着テープの手による慣用 の加工に対して
プラスの結果を及ぼす。形押された深さ、言い換えれ
ば、坪量から計算される厚さと厚さゲージを用いて求め
た厚さの差は、好ましくは10から30μmの範囲の中
にある(試験方法については下記を参照のこと)。
は断続的な線を含んでなる形押付きのフィルムが好まし
い。このフィルムの形押は上記の理由で理にかなってい
て、特に、これによれば、巻き戻しの力の低減が達成可
能であり、接着テープの手による慣用 の加工に対して
プラスの結果を及ぼす。形押された深さ、言い換えれ
ば、坪量から計算される厚さと厚さゲージを用いて求め
た厚さの差は、好ましくは10から30μmの範囲の中
にある(試験方法については下記を参照のこと)。
【0070】このPVCキャリア材料には片面に接着性
被膜が設けられる。好適な感圧接着剤はすべての普通の
タイプ、特にゴムベースの接着剤を含む。このようなゴ
ムは、例えば、イソブチレン、1−ブテン、酢酸ビニ
ル、アクリル酸エステル、ブタジエンまたはイソプレン
のホモポリマーまたはコポリマーであることができる。
アクリル酸エステル、ブタジエンまたはイソプレンをベ
ースとする配合物に特別な関心が持たれる。
被膜が設けられる。好適な感圧接着剤はすべての普通の
タイプ、特にゴムベースの接着剤を含む。このようなゴ
ムは、例えば、イソブチレン、1−ブテン、酢酸ビニ
ル、アクリル酸エステル、ブタジエンまたはイソプレン
のホモポリマーまたはコポリマーであることができる。
アクリル酸エステル、ブタジエンまたはイソプレンをベ
ースとする配合物に特別な関心が持たれる。
【0071】性質を最適化するために、使用される自己
接着性組成物(接着剤)は、粘着付与剤(樹脂)、可塑
剤、充填剤、顔料、UV吸収剤、光安定剤、老化防止
剤、光開始剤、架橋剤または架橋促進剤などの一つある
いはそれ以上の添加剤とブレンドすることができる。粘
着付与剤は、例えば、炭化水素樹脂(例えば、不飽和C
5あるいはC7モノマーから合成される)、テルペン−
フェノール樹脂、α−あるいはβ−ピネンなどの原材料
から得られるテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂な
どの芳香族樹脂、またはロジンなどのスチレンまたはα
−メチルスチレンを含んでなる樹脂及び不均化、二量化
あるいはエステル化された樹脂などのその下流製品であ
り、グリコール、グリセロールまたはペンタエリスリト
ールの使用が可能であり、更なる樹脂(例えば、非特許
文献8に掲げられているような)の使用も可能である。
接着性組成物(接着剤)は、粘着付与剤(樹脂)、可塑
剤、充填剤、顔料、UV吸収剤、光安定剤、老化防止
剤、光開始剤、架橋剤または架橋促進剤などの一つある
いはそれ以上の添加剤とブレンドすることができる。粘
着付与剤は、例えば、炭化水素樹脂(例えば、不飽和C
5あるいはC7モノマーから合成される)、テルペン−
フェノール樹脂、α−あるいはβ−ピネンなどの原材料
から得られるテルペン樹脂、クマロン−インデン樹脂な
どの芳香族樹脂、またはロジンなどのスチレンまたはα
−メチルスチレンを含んでなる樹脂及び不均化、二量化
あるいはエステル化された樹脂などのその下流製品であ
り、グリコール、グリセロールまたはペンタエリスリト
ールの使用が可能であり、更なる樹脂(例えば、非特許
文献8に掲げられているような)の使用も可能である。
【0072】好適な充填剤と顔料の例は、カーボンブラ
ック、二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化
亜鉛、ケイ酸塩またはシリカである。好適な混和性可塑
剤の例は、脂肪族、脂環式、及び芳香族の鉱物油、フタ
ル酸、トリメリット酸またはアジピン酸のジエステルま
たはポリエステル、液体ゴム(例えば、ニトリルゴムま
たはポリイソプレンゴム)、ブテン及び/またはイソブ
テンの液体ポリマー、アクリル酸エステル、ポリビニル
エーテル、粘着付与剤樹脂用の原材料をベースとする液
体樹脂及び可塑剤樹脂、ラノリン及びその他のワック
ス、または液体シリコーンである。架橋剤の例はイソシ
アネート、フェノール樹脂またはハロゲン化フェノール
樹脂、メラミン樹脂及びホルムアルデヒド樹脂を含む。
好適な架橋促進剤の例はマレイミド、トリアリルシアヌ
レートなどのアリルエステル、及びアクリル酸とメタク
リル酸の多官能性エステルを含む。老化防止剤の例は例
えば、IrganoXTMなる 商品名で既知である立体
障害性フェノールである。
ック、二酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、酸化
亜鉛、ケイ酸塩またはシリカである。好適な混和性可塑
剤の例は、脂肪族、脂環式、及び芳香族の鉱物油、フタ
ル酸、トリメリット酸またはアジピン酸のジエステルま
たはポリエステル、液体ゴム(例えば、ニトリルゴムま
たはポリイソプレンゴム)、ブテン及び/またはイソブ
テンの液体ポリマー、アクリル酸エステル、ポリビニル
エーテル、粘着付与剤樹脂用の原材料をベースとする液
体樹脂及び可塑剤樹脂、ラノリン及びその他のワック
ス、または液体シリコーンである。架橋剤の例はイソシ
アネート、フェノール樹脂またはハロゲン化フェノール
樹脂、メラミン樹脂及びホルムアルデヒド樹脂を含む。
好適な架橋促進剤の例はマレイミド、トリアリルシアヌ
レートなどのアリルエステル、及びアクリル酸とメタク
リル酸の多官能性エステルを含む。老化防止剤の例は例
えば、IrganoXTMなる 商品名で既知である立体
障害性フェノールである。
【0073】この接着剤の塗布量は好ましくは10から
40、特に18から28g/m2である。
40、特に18から28g/m2である。
【0074】架橋は保持力を上昇させ、このロールが貯
蔵時に変形(竹の子巻き状になること、またはギャップ
とも呼ばれるボイドの生成)する傾向を低減させるので
有利である。これは、また、この接着剤のはみ出しも低
減させる。この低減は非粘着性ロール側縁とケーブルの
周りにらせん状に巻かれた接着テープの非粘着性縁で見
られる。この保持力は、また、この接着剤の組成とこの
フィルムの可塑剤含量によっても決定される。これは好
ましくは150分を越える。
蔵時に変形(竹の子巻き状になること、またはギャップ
とも呼ばれるボイドの生成)する傾向を低減させるので
有利である。これは、また、この接着剤のはみ出しも低
減させる。この低減は非粘着性ロール側縁とケーブルの
周りにらせん状に巻かれた接着テープの非粘着性縁で見
られる。この保持力は、また、この接着剤の組成とこの
フィルムの可塑剤含量によっても決定される。これは好
ましくは150分を越える。
【0075】鋼への接合強度は1.5から3N/cmの
範囲の中になければならず、巻き戻しの力は3から6N
/cmの範囲の中になければならない。適切な場合に
は、この巻き戻しの力を調整するために、被膜は裏側の
面に塗布可能である。フィルムに対する接着剤の接着を
改善し、かくしてロールの巻き戻し時におけるフィルム
の裏面への接着剤の移行を避けるために、キャリアフィ
ルムと接着剤の間にプライマー層を使用することが有利
である。接着テープに通常使用される接着剤と剥離ワニ
スとプライマーの記述は、例えば、非特許文献9に見出
すことができる。
範囲の中になければならず、巻き戻しの力は3から6N
/cmの範囲の中になければならない。適切な場合に
は、この巻き戻しの力を調整するために、被膜は裏側の
面に塗布可能である。フィルムに対する接着剤の接着を
改善し、かくしてロールの巻き戻し時におけるフィルム
の裏面への接着剤の移行を避けるために、キャリアフィ
ルムと接着剤の間にプライマー層を使用することが有利
である。接着テープに通常使用される接着剤と剥離ワニ
スとプライマーの記述は、例えば、非特許文献9に見出
すことができる。
【0076】プライマーとして、例えば、イソプレンま
たはブタジエンゴム、環化ゴム、及び特にニトリルゴム
をベースとする既知の分散液及び溶媒系を使用すること
が可能である。イソシアネート添加剤は内部拡散に続い
てこの接着剤の接着及びせん断強さを増大させる。
たはブタジエンゴム、環化ゴム、及び特にニトリルゴム
をベースとする既知の分散液及び溶媒系を使用すること
が可能である。イソシアネート添加剤は内部拡散に続い
てこの接着剤の接着及びせん断強さを増大させる。
【0077】剥離効果は既知の剥離剤(適切である場合
には、他のポリマーとブレンドされた)の塗布の結果で
あることもある。例はステアリル化合物(例えば、ポリ
ビニルステアリルカーバメート、CrまたはZrなどの
遷移金属のステアリル化合物、ポリエチレンイミンとス
テアリルイソシアネートから生成する尿素類、ポリシロ
キサン(例えば、ポリウレタンとのコポリマーとして、
あるいはポリオレフィンへのグラフトコポリマー、及び
熱可塑性フルオロポリマーとして)である。ステアリル
という用語は、例えば、オクタデシルなどの少なくとも
10個の炭素数を有するすべての線状あるいは分岐したア
ルキルあるいはアルケニルに対する同義語である。
には、他のポリマーとブレンドされた)の塗布の結果で
あることもある。例はステアリル化合物(例えば、ポリ
ビニルステアリルカーバメート、CrまたはZrなどの
遷移金属のステアリル化合物、ポリエチレンイミンとス
テアリルイソシアネートから生成する尿素類、ポリシロ
キサン(例えば、ポリウレタンとのコポリマーとして、
あるいはポリオレフィンへのグラフトコポリマー、及び
熱可塑性フルオロポリマーとして)である。ステアリル
という用語は、例えば、オクタデシルなどの少なくとも
10個の炭素数を有するすべての線状あるいは分岐したア
ルキルあるいはアルケニルに対する同義語である。
【0078】要約すると、もう一つの好ましい態様にお
いては、この接着剤はポリイソプレン、ポリイソブチレ
ン及び/またはポリアクリル酸エステルをベースとする
自己接着性組成物であり、場合によってはプライマーが
設けられている。
いては、この接着剤はポリイソプレン、ポリイソブチレ
ン及び/またはポリアクリル酸エステルをベースとする
自己接着性組成物であり、場合によってはプライマーが
設けられている。
【0079】更には、
・接合強度が1.5から3.0N/cmの範囲の中にあ
り、及び/または ・巻き戻しの力が3から6N/cmの範囲の中にあり、
及び/または ・保持力が>150分である ならば特に有利であることが判明した。
り、及び/または ・巻き戻しの力が3から6N/cmの範囲の中にあり、
及び/または ・保持力が>150分である ならば特に有利であることが判明した。
【0080】手による良好な引き裂き性を得るために
は、粗い切断縁がこの接着テープのロールの製造時に形
成される。このような縁を顕微鏡的に見ると、引き裂き
の伝播を促進する亀裂の形成が観察される。特に、端面
が鈍いか、あるいは規定されたぎざぎざを有する回転ブ
レード付きの絞りカッターの使用により、または端面が
鈍い固定ブレードのスライスカッターにより、このこと
が可能である。厚さが小さく、竹の子巻き状となる傾向
が最少であることに鑑みると、33から100mのロー
ル長さは容易に可能であり、それに対して、慣用の製品
は、通常、僅か10ないし33mの比較的短い長さを有
する。
は、粗い切断縁がこの接着テープのロールの製造時に形
成される。このような縁を顕微鏡的に見ると、引き裂き
の伝播を促進する亀裂の形成が観察される。特に、端面
が鈍いか、あるいは規定されたぎざぎざを有する回転ブ
レード付きの絞りカッターの使用により、または端面が
鈍い固定ブレードのスライスカッターにより、このこと
が可能である。厚さが小さく、竹の子巻き状となる傾向
が最少であることに鑑みると、33から100mのロー
ル長さは容易に可能であり、それに対して、慣用の製品
は、通常、僅か10ないし33mの比較的短い長さを有
する。
【0081】UL 94によれば、垂直試料の場合、可
塑化PVC接着テープは、火焔の拡がる速度の点で変わ
るけれども自己消火性でない。本発明の接着テープは不
燃性、低燃焼性、あるいは少なくとも数秒以内で自己消
火性である。それゆえ、一般に、これらは酸化アンチモ
ンなどの難燃剤の添加を必要としない。それゆえ、この
接着テープは好ましくは自己消火性である。
塑化PVC接着テープは、火焔の拡がる速度の点で変わ
るけれども自己消火性でない。本発明の接着テープは不
燃性、低燃焼性、あるいは少なくとも数秒以内で自己消
火性である。それゆえ、一般に、これらは酸化アンチモ
ンなどの難燃剤の添加を必要としない。それゆえ、この
接着テープは好ましくは自己消火性である。
【0082】本発明の接着テープの機械的性質は好まし
くは次の範囲内である。 ・md(マシン方向)での破断時の伸びが100%未満
であり、 ・mdでの破断時の伸びがcd(交差方向)よりも少な
くとも30%小さく、 ・mdでの引張り強さが30N/cmより大きく、 ・mdでの10%伸び時の力15N/cmより大きく、 ・このフィルムのcdでの引っ張り衝撃強度が1000
kJ/m2未満であること。
くは次の範囲内である。 ・md(マシン方向)での破断時の伸びが100%未満
であり、 ・mdでの破断時の伸びがcd(交差方向)よりも少な
くとも30%小さく、 ・mdでの引張り強さが30N/cmより大きく、 ・mdでの10%伸び時の力15N/cmより大きく、 ・このフィルムのcdでの引っ張り衝撃強度が1000
kJ/m2未満であること。
【0083】更には、本発明の一つの卓越した態様にお
いては、この接着テープは少なくとも85°Cの熱安定
性及び/またはmdでの100%未満の破断時の伸びを
有する。
いては、この接着テープは少なくとも85°Cの熱安定
性及び/またはmdでの100%未満の破断時の伸びを
有する。
【0084】この特別な機械的性質によって、可塑剤を
含まないこと及び延伸(cdよりもmdでの高い伸びを
含む)などのこの接着テープの特徴を理解することが可
能になる。
含まないこと及び延伸(cdよりもmdでの高い伸びを
含む)などのこの接着テープの特徴を理解することが可
能になる。
【0085】本発明の接着性マスキングテープは、好ま
しくは着色していて、特に黒色である。この着色はこの
フィルムの中に、この接着剤層の中に及び/またはプラ
イマー層の中に導入可能であり、あるいは接着剤による
被覆の前後あるいは最中にこのフィル ムを印刷するこ
とにより導入可能である。
しくは着色していて、特に黒色である。この着色はこの
フィルムの中に、この接着剤層の中に及び/またはプラ
イマー層の中に導入可能であり、あるいは接着剤による
被覆の前後あるいは最中にこのフィル ムを印刷するこ
とにより導入可能である。
【0086】本発明の接着テープの卓越した構造によっ
て、特にワイヤまたはケーブルを絶縁し、巻く用途への
適合性が確実なものとなる。
て、特にワイヤまたはケーブルを絶縁し、巻く用途への
適合性が確実なものとなる。
【0087】更には、この接着テープは、また、特に乗
り物、更に特には自動車におけるケーブルハーネスなど
の細長い材料をラッピングするためにも使用可能であ
り、優れた効果を挙げる。試験方法 この測定は23±1°Cと50±5%の相対湿度の試験
条件下で行われる。この接着性マスキングテープの引っ
張り伸び挙動はタイプ2試験試料について測定され(可
能な場合には)、長さ100mmでクランプされた15
mm幅と150cm長の試験ストリップについてDIN
EN ISO 527−3/2/300に従って30
0mm/分の試験速度で測定する。粗い切断縁の試料の
場合には、引っ張り試験に先立ち、この縁を鋭利なブレ
ードにより整えられなければならない。
り物、更に特には自動車におけるケーブルハーネスなど
の細長い材料をラッピングするためにも使用可能であ
り、優れた効果を挙げる。試験方法 この測定は23±1°Cと50±5%の相対湿度の試験
条件下で行われる。この接着性マスキングテープの引っ
張り伸び挙動はタイプ2試験試料について測定され(可
能な場合には)、長さ100mmでクランプされた15
mm幅と150cm長の試験ストリップについてDIN
EN ISO 527−3/2/300に従って30
0mm/分の試験速度で測定する。粗い切断縁の試料の
場合には、引っ張り試験に先立ち、この縁を鋭利なブレ
ードにより整えられなければならない。
【0088】この接着テープの引っ張り衝撃強度は、D
IN EN ISO 8256に従って幅15mm及び
長さ27mmの寸法(可能な場合には)の試料について
求められる。cdでの引っ張り衝撃強度の場合には、こ
の試験試料はマシン方向に垂直に切断され、それゆえ引
き裂きの向きはマシン方向に関して長手方向である。各
々の場合、10回の測定の算術平均が示される。DIN
EN ISO 8256に従って引っ張り衝撃強度は
次の計算により与えられる。 E=EC/(x*d)*1000 ここで、Eは引っ張り衝撃強度であり、ECは衝撃エネ
ルギーであり、xは試料幅であり、dは試料厚さであ
る。
IN EN ISO 8256に従って幅15mm及び
長さ27mmの寸法(可能な場合には)の試料について
求められる。cdでの引っ張り衝撃強度の場合には、こ
の試験試料はマシン方向に垂直に切断され、それゆえ引
き裂きの向きはマシン方向に関して長手方向である。各
々の場合、10回の測定の算術平均が示される。DIN
EN ISO 8256に従って引っ張り衝撃強度は
次の計算により与えられる。 E=EC/(x*d)*1000 ここで、Eは引っ張り衝撃強度であり、ECは衝撃エネ
ルギーであり、xは試料幅であり、dは試料厚さであ
る。
【0089】この接合強度はAFERA4001に従っ
て15mm幅(可能な場合には)のストリップについて
180°の剥離角度で求められる。ここで使用される試
験基板はAFERA標準に従って鋼板である。
て15mm幅(可能な場合には)のストリップについて
180°の剥離角度で求められる。ここで使用される試
験基板はAFERA標準に従って鋼板である。
【0090】この厚さはDIN 53370に従って求
められ、このゲージは平面(曲がっていない)である。
しかしながら、テクスチュア付きフィルムの場合には、
基準として求められるのは形押前の厚さである。これ
は、また、引き続いて単位面積当りの重量(DIN 5
3352に従って求められる)を経由し、密度(PVC
=1.37 g/cm3)を用いて変換することによっ
ても実施可能である。形押された深さは形押の有無での
厚さの差である。
められ、このゲージは平面(曲がっていない)である。
しかしながら、テクスチュア付きフィルムの場合には、
基準として求められるのは形押前の厚さである。これ
は、また、引き続いて単位面積当りの重量(DIN 5
3352に従って求められる)を経由し、密度(PVC
=1.37 g/cm3)を用いて変換することによっ
ても実施可能である。形押された深さは形押の有無での
厚さの差である。
【0091】PVCポリマーK値の測定は、DIN 5
3726/ISO 174により決められる。
3726/ISO 174により決められる。
【0092】保持力はPSTC 107(10/200
1)に従って求められ、重量は20Nであり、そして接
合面積の寸法は高さ20mm及び幅13mmである。
1)に従って求められ、重量は20Nであり、そして接
合面積の寸法は高さ20mm及び幅13mmである。
【0093】巻き戻しの力はDIN EN 1944に
従って30m/分で求められる。燃焼挙動はUL 94
に従って垂直試料について測定される。熱安定性はフォ
ード規格S96GG−14K024−AAに従ってAS
TM D573によりオーブン中3000時間後に求め
られる。次の実施例はこの範囲を限定することなく本発
明を例示するように意図されている。実施例1 Kalle(Weert,NL)のGenotherm
GE15、黒色、35μmを用いて、この実施例を作
製した。このフィルムは60のK値を有するとされ、ス
ズ安定剤、衝撃変成剤(Kaneka)と潤滑剤及びカ
ーボンブラック顔料も含んでなる懸濁重合PVCから構
成されている。
従って30m/分で求められる。燃焼挙動はUL 94
に従って垂直試料について測定される。熱安定性はフォ
ード規格S96GG−14K024−AAに従ってAS
TM D573によりオーブン中3000時間後に求め
られる。次の実施例はこの範囲を限定することなく本発
明を例示するように意図されている。実施例1 Kalle(Weert,NL)のGenotherm
GE15、黒色、35μmを用いて、この実施例を作
製した。このフィルムは60のK値を有するとされ、ス
ズ安定剤、衝撃変成剤(Kaneka)と潤滑剤及びカ
ーボンブラック顔料も含んでなる懸濁重合PVCから構
成されている。
【0094】このキャリアフィルムを1部の天然ゴムと
1部のニトリルゴムのトルエン中の溶液からなる接着促
進剤の層により0.6g/m2の塗布量で被覆し、乾燥
する。コンマバーを用いてこの接着剤を25g/m2の
塗布量(乾燥分基準で)で接着促進剤層に直接塗布す
る。この接着剤は石油スピリット中の天然ゴム接着剤の
溶液を含んでなり、30重量パーセントの固体含量を有
する。上記天然ゴム接着剤は、50部の天然ゴム、10
部の酸化亜鉛、3部のロジン、6部のアルキルフェノー
ル樹脂、17部のテルペン−フェノール樹脂、12部の
ポリ−β−ピネン樹脂、1部のIrganoX TM107
6酸化防止剤、及び2部の鉱物油から構成されている。
この被膜を乾燥トンネル中70°Cで乾燥する。
1部のニトリルゴムのトルエン中の溶液からなる接着促
進剤の層により0.6g/m2の塗布量で被覆し、乾燥
する。コンマバーを用いてこの接着剤を25g/m2の
塗布量(乾燥分基準で)で接着促進剤層に直接塗布す
る。この接着剤は石油スピリット中の天然ゴム接着剤の
溶液を含んでなり、30重量パーセントの固体含量を有
する。上記天然ゴム接着剤は、50部の天然ゴム、10
部の酸化亜鉛、3部のロジン、6部のアルキルフェノー
ル樹脂、17部のテルペン−フェノール樹脂、12部の
ポリ−β−ピネン樹脂、1部のIrganoX TM107
6酸化防止剤、及び2部の鉱物油から構成されている。
この被膜を乾燥トンネル中70°Cで乾燥する。
【0095】次に、この接着テープを長さ33mのコイ
ルに巻く。スリットするために、このコイルを固定ブレ
ード(直線形ナイフ)によりスライスする。実施例2 次の変更を加えて、本発明を実施例1における通りに実
施する。使用するキャリアフィルムはKlockner
−Pentaplast(Gendorf)のR240
フィルム(以前はGA06)である。このフィルムは4
41形 押を有し、30μmの予備形押厚さを有し、無
色である。このフィルムは、K値78のE−PVC、約
0.6重量%のスズ安定剤(分析によれば、Cromp
ton Vinyl Additives(GmbH)
のMark 17M)及び約3%のモンタンエステルワ
ックスを含有する。このフィルムをLuvitherm
TM法により製造した。
ルに巻く。スリットするために、このコイルを固定ブレ
ード(直線形ナイフ)によりスライスする。実施例2 次の変更を加えて、本発明を実施例1における通りに実
施する。使用するキャリアフィルムはKlockner
−Pentaplast(Gendorf)のR240
フィルム(以前はGA06)である。このフィルムは4
41形 押を有し、30μmの予備形押厚さを有し、無
色である。このフィルムは、K値78のE−PVC、約
0.6重量%のスズ安定剤(分析によれば、Cromp
ton Vinyl Additives(GmbH)
のMark 17M)及び約3%のモンタンエステルワ
ックスを含有する。このフィルムをLuvitherm
TM法により製造した。
【0096】下側に天然ゴム、環化ゴム、カーボンブラ
ック及び4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタンを
含んでなる1g/m2のプライマーを設ける。
ック及び4,4’−ジイソシアナトジフェニルメタンを
含んでなる1g/m2のプライマーを設ける。
【0097】この接着剤をヘキサン中の40重量%の天
然ゴムSMRL、10重量%の二酸化チタン、37重量
%の95°CのR&B値を有するC5炭化水素樹脂及び
1重量%のVulkanoXTMBKF(Bayer)酸
化防止剤から混練装置中で製造する。この20重量%の
接着剤をこのフィルムのプライマー処理した下側にコー
ティングバーを用いて23g/m2(乾燥分基準で)で
塗布し、115°Cで乾燥する。次に、この接着テープ
をジャンボ(大きなロール)に巻き取り、絞りカッター
により加工して、66m長のロールを得る。実施例3 次の変更を加えて、本発明を実施例1における通りに実
施する。このフィルムはKalle(Weert,N
L)のGenotherm GE15、無色、25μm
であり、構成の点で実施例1のフィルムに類似してい
る。
然ゴムSMRL、10重量%の二酸化チタン、37重量
%の95°CのR&B値を有するC5炭化水素樹脂及び
1重量%のVulkanoXTMBKF(Bayer)酸
化防止剤から混練装置中で製造する。この20重量%の
接着剤をこのフィルムのプライマー処理した下側にコー
ティングバーを用いて23g/m2(乾燥分基準で)で
塗布し、115°Cで乾燥する。次に、この接着テープ
をジャンボ(大きなロール)に巻き取り、絞りカッター
により加工して、66m長のロールを得る。実施例3 次の変更を加えて、本発明を実施例1における通りに実
施する。このフィルムはKalle(Weert,N
L)のGenotherm GE15、無色、25μm
であり、構成の点で実施例1のフィルムに類似してい
る。
【0098】片面はこのフィルムをHuberの印刷イ
ンクで印刷した。このインクは塩化ビニル−酢酸ビニル
コポリマー、カーボンブラック、及びブタノンを成分と
して含んでなると記されていたものであった。
ンクで印刷した。このインクは塩化ビニル−酢酸ビニル
コポリマー、カーボンブラック、及びブタノンを成分と
して含んでなると記されていたものであった。
【0099】もう一方の面を接着剤のプライマーとして
1g/m2のDesmolacTM4125(Baye
r)で被覆した。100重量部の接着剤(乾燥含量基準
で計算して)当り1重量%のDesmodurZ447
0MPA/X(Bayerのイソシアネート)により架
橋されたRikidyneBDF505(Vig te
Qnosの溶媒ベースのアクリル組成物)を23g/
m2(乾燥分基準で)でこのプライマーに塗布した。
1g/m2のDesmolacTM4125(Baye
r)で被覆した。100重量部の接着剤(乾燥含量基準
で計算して)当り1重量%のDesmodurZ447
0MPA/X(Bayerのイソシアネート)により架
橋されたRikidyneBDF505(Vig te
Qnosの溶媒ベースのアクリル組成物)を23g/
m2(乾燥分基準で)でこのプライマーに塗布した。
【0100】回転ブレード(円形ブレード)を用いて長
さ33mのコイルをスライスすることによりスリットを
行う。比較例1 被覆するために、F2104Sの名称を持つSinga
pore Plastic Products Pt
e.の絶縁テープ用の慣用のフィルムを使用した。この
フィルムは、100phr(100部の樹脂当りの部)
のK値65の懸濁重合−P VC、45phrのDOP
(可塑剤)、5phrの三塩基性硫酸鉛(TLB,安定
剤)、20phrのチョーク(充填剤,Bukit B
atu Murah(Malaysia)の脂肪酸被膜
付きの高級粉砕チョーク)、2phrのカーボンブラッ
ク(黒色顔料)及び0.2phrのステアリン酸(潤滑
剤)を含有する。この公称厚さは100μmであり、こ
の表面は平滑であるが、つや消しされている。Four
Pillars Enterprises(Taiw
an)のプライマーY01(トルエン中のアクリル酸エ
ステル変成SBRゴム)とその上にはFour Pil
lars Enterprises(Taiwan)の
接着剤IV9(主成分:トルエン中のSBRと天然ゴ
ム、テルペン樹脂とアルキルフェノール樹脂)を23g
/m2で片側に塗布する。回転ブレード(円形ブレー
ド)を用いて長さ33mのコイルをスライスすることに
よりスリットを行う。
さ33mのコイルをスライスすることによりスリットを
行う。比較例1 被覆するために、F2104Sの名称を持つSinga
pore Plastic Products Pt
e.の絶縁テープ用の慣用のフィルムを使用した。この
フィルムは、100phr(100部の樹脂当りの部)
のK値65の懸濁重合−P VC、45phrのDOP
(可塑剤)、5phrの三塩基性硫酸鉛(TLB,安定
剤)、20phrのチョーク(充填剤,Bukit B
atu Murah(Malaysia)の脂肪酸被膜
付きの高級粉砕チョーク)、2phrのカーボンブラッ
ク(黒色顔料)及び0.2phrのステアリン酸(潤滑
剤)を含有する。この公称厚さは100μmであり、こ
の表面は平滑であるが、つや消しされている。Four
Pillars Enterprises(Taiw
an)のプライマーY01(トルエン中のアクリル酸エ
ステル変成SBRゴム)とその上にはFour Pil
lars Enterprises(Taiwan)の
接着剤IV9(主成分:トルエン中のSBRと天然ゴ
ム、テルペン樹脂とアルキルフェノール樹脂)を23g
/m2で片側に塗布する。回転ブレード(円形ブレー
ド)を用いて長さ33mのコイルをスライスすることに
よりスリットを行う。
【0101】
【表1】
【0102】本発明の特徴及び態様は次の通りである。
【0103】1.片面または両面において接着剤により
被覆されたキャリア材料を有する、ワイヤまたはケーブ
ルを絶縁し、巻くための接着テープであって、上記キャ
リア材料が好ましくは40μmまで、好ましくは20か
ら40μmの厚さを有するウエブの形の延伸PVCフィ
ルムから構成され、そして実質的に可塑剤を含まない接
着テープ。
被覆されたキャリア材料を有する、ワイヤまたはケーブ
ルを絶縁し、巻くための接着テープであって、上記キャ
リア材料が好ましくは40μmまで、好ましくは20か
ら40μmの厚さを有するウエブの形の延伸PVCフィ
ルムから構成され、そして実質的に可塑剤を含まない接
着テープ。
【0104】2.PVCフィルムが25から30μmの
厚さ及び/または60から90、好ましくは75から8
0のK値を有する上記1に記載のテープ。
厚さ及び/または60から90、好ましくは75から8
0のK値を有する上記1に記載のテープ。
【0105】3.PVCフィルムが形押され、形押の深
さが好ましくは10から30μmであり及び/またはこ
の形押が縦方向または横方向に延びた連続的あるいは断
続的な線のパターンを含んでなる上記1あるいは2に記
載のテープ。
さが好ましくは10から30μmであり及び/またはこ
の形押が縦方向または横方向に延びた連続的あるいは断
続的な線のパターンを含んでなる上記1あるいは2に記
載のテープ。
【0106】4.PVCフィルムが少なくとも0.7p
hrのスズ化合物により安定化されている上記1ないし
3の少なくとも一つに記載のテープ。
hrのスズ化合物により安定化されている上記1ないし
3の少なくとも一つに記載のテープ。
【0107】5.接着剤がポリイソプレン、ポリイソブ
チレン及び/またはポリアクリル酸エステルをベースと
する自己接着性組成物であり、そして場合によってはプ
ライマーが設けられている上記1〜4の少なくとも一つ
に記載のテープ。
チレン及び/またはポリアクリル酸エステルをベースと
する自己接着性組成物であり、そして場合によってはプ
ライマーが設けられている上記1〜4の少なくとも一つ
に記載のテープ。
【0108】6.接合強度が1.5から3.0N/cm
までの範囲の中にあり、及び/または巻き戻しの力が3
から6N/cmの範囲の中にあり、及び/または保持力
が>150分である上記1〜5の少なくとも一つに記載
の接着テープ。
までの範囲の中にあり、及び/または巻き戻しの力が3
から6N/cmの範囲の中にあり、及び/または保持力
が>150分である上記1〜5の少なくとも一つに記載
の接着テープ。
【0109】7.粗い切断縁を有する上記1〜6の少な
くとも一つに記載のテープ。
くとも一つに記載のテープ。
【0110】8.自己消火性であり、着色し及び/また
は黒色である上記1〜7の少なくとも一つに記載のテー
プ。
は黒色である上記1〜7の少なくとも一つに記載のテー
プ。
【0111】9.少なくとも85°Cの熱安定性及び/
または100%未満のmd(マシン方向)での破断時の
伸びを有する上記1〜8の少なくとも一つに記載のテー
プ。
または100%未満のmd(マシン方向)での破断時の
伸びを有する上記1〜8の少なくとも一つに記載のテー
プ。
【0112】10.mdでの10%伸び時の力が15N
/cmを越え、及び/または引っ張り衝撃強度が100
0kJ/m2未満である上記1〜9の少なくとも一つに
記載のテープ。
/cmを越え、及び/または引っ張り衝撃強度が100
0kJ/m2未満である上記1〜9の少なくとも一つに
記載のテープ。
【0113】11.ワイヤまたはケーブルを絶縁し、巻
くための上記1〜10の少なくとも一つに記載の接着テ
ープの使用。
くための上記1〜10の少なくとも一つに記載の接着テ
ープの使用。
【0114】12.特に乗り物、更に特には自動車にお
けるケーブルハーネスなどの細長い材料をラッピングす
るための上記1〜10の少なくとも一つに記載の接着テ
ープの使用。
けるケーブルハーネスなどの細長い材料をラッピングす
るための上記1〜10の少なくとも一つに記載の接着テ
ープの使用。
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
// H01B 17/56 H01B 17/56 A
Fターム(参考) 4J004 AA05 AA09 AA10 AA17 AA18
AB01 CA05 CC02 CD01 CD04
CD06 EA05 FA05 FA08
4J040 CA041 CA091 DA141 DE021
DF041 JA09 JB09 KA16
KA26 KA29 KA31 KA42 NA19
5G305 AA02 AB34 AB35 BA20 BA25
CA03 CA37
5G333 AA03 AB14 CB20 CC09 DA03
FB01 FB12
Claims (3)
- 【請求項1】 片面または両面において接着剤により被
覆されたキャリア材料を有する、ワイヤまたはケーブル
を絶縁し、巻くための接着テープであって、上記キャリ
ア材料が好ましくは40μmまで、好ましくは20から
40μmの厚さを有するウエブの形の延伸PVCフィル
ムから構成され、そして実質的に可塑剤を含まない接着
テープ。 - 【請求項2】 ワイヤまたはケーブルを絶縁し、巻くた
めの請求項1に記載の接着テープの使用。 - 【請求項3】 特に乗り物、更に特には自動車のケーブ
ルハーネスなどの細長い材料をラッピングするための請
求項1に記載の接着テープの使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE10202038A DE10202038A1 (de) | 2002-01-18 | 2002-01-18 | Folienklebeband mit reduziertem Halogengehalt |
DE10202038.8 | 2002-01-18 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003238919A true JP2003238919A (ja) | 2003-08-27 |
Family
ID=7712607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003002017A Pending JP2003238919A (ja) | 2002-01-18 | 2003-01-08 | 低いハロゲン含量を有する接着フィルムテープ |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20030138623A1 (ja) |
EP (1) | EP1329490B1 (ja) |
JP (1) | JP2003238919A (ja) |
CN (1) | CN1445321A (ja) |
DE (2) | DE10202038A1 (ja) |
ES (1) | ES2250575T3 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2018168990A1 (ja) * | 2017-03-15 | 2020-05-14 | デンカ株式会社 | 粘着性シート、保護材及びワイヤーハーネス |
JP2022128142A (ja) * | 2021-02-22 | 2022-09-01 | ヤマックス株式会社 | シート |
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JP5288862B2 (ja) | 2008-04-07 | 2013-09-11 | 日東電工株式会社 | 粘着シート |
DE102008038472A1 (de) | 2008-08-20 | 2010-02-25 | Tesa Se | Klebeband zum Isolieren und Wickeln von Drähten oder Kabeln mit einem Trägermaterial, das ein- oder beidseitig mit einer Klebmasse beschichtet ist, sowie die Verwendung desselben |
EP2367892A1 (de) * | 2008-12-18 | 2011-09-28 | Tesa Se | Maskenband mit einer folie aus pvc |
CN111065701B (zh) * | 2017-09-08 | 2021-07-23 | 电化株式会社 | 胶带用基材、胶带及其制造方法 |
WO2019069577A1 (ja) * | 2017-10-05 | 2019-04-11 | デンカ株式会社 | 粘着性シート、保護材及びワイヤーハーネス |
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US4356343A (en) * | 1980-05-12 | 1982-10-26 | Larson Robert L | Closure and seal for sheathed multi-strand cable ends |
US4559382A (en) * | 1983-06-06 | 1985-12-17 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Processable radiation curable poly(vinyl chloride) resin compositions |
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