JP2003238354A - 油性メイクアップ化粧料 - Google Patents

油性メイクアップ化粧料

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JP2003238354A
JP2003238354A JP2002031850A JP2002031850A JP2003238354A JP 2003238354 A JP2003238354 A JP 2003238354A JP 2002031850 A JP2002031850 A JP 2002031850A JP 2002031850 A JP2002031850 A JP 2002031850A JP 2003238354 A JP2003238354 A JP 2003238354A
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acid
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oil
cyclic structure
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JP2002031850A
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Akihiro Kuroda
章裕 黒田
Yuichiro Egawa
裕一郎 江川
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】のび、つき、モイスチャー感などの官能特性及
びつや、発色などの化粧効果に優れ、また経時でのそれ
らの持続性(ラスティング性能)に優れた油性メイクア
ップ化粧料を提供する。 【解決手段】内分岐環状構造部分と外分岐構造部分とを
有する、重合度が50から5000の範囲にあるグルカ
ンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−1,
4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合とで
形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造部分
とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造部分
であるグルカンを含有することを特徴とする油性メイク
アップ化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モイスチャー感、
化粧効果、感触等に優れた油性メイクアップ化粧料に関
する。さらに詳しくは、内分岐環状構造部分と外分岐構
造部分とを有する、重合度が50から5000の範囲に
あるグルカンであって、ここで、内分岐環状構造部分と
はα−1,4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシ
ド結合とで形成される環状構造部分であり、そして外分
岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環
状構造部分であるグルカン(以下、未精製のものを高度
分岐環状デキストリン、精製したものを精製高度分岐環
状デキストリンと称す)配合することで、のび、つき、
モイスチャー感などの官能特性及びつや、発色などの化
粧効果に優れ、また経時でのそれらの持続性(ラスティ
ング性能)に優れた油性メイクアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】高度分岐環状デキストリンは特開平8-
134104号公報に記載されているように、内分岐環
状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50
以上であるグルカンであり、澱粉加工工業における原
料、飲食用組成物、食品添加用組成物、糊料あるいは生
物崩壊性プラスチック用の澱粉の代替物質として有用で
あることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同公報
には澱粉と比べて安定性に優れるとの記載はあるもの
の、高度分岐環状デキストリンが品質基準の異なる化粧
品などについても有効であるか否かは不明であった。さ
らに、高度分岐環状デキストリンが化粧料のラスティン
グ特性を向上させる能力があることは全く知られていな
かった。一方、油性メイクアップ化粧料に種々の特性を
付与した製剤が提案されているが、のび、つき、モイス
チャー感などの官能特性及びつや、発色などの化粧効果
に優れ、また経時でのそれらの持続性(ラスティング性
能)にも優れた製剤は少なかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明人らは、高度分岐
環状デキストリンの化粧料における特性を引き出すため
に種々の検討を行った結果、高度分岐環状デキストリン
を配合した油性メイクアップ化粧料がのび、つき、モイ
スチャー感などの官能特性及びつやなどの化粧効果に優
れ、また経時でのそれらの持続性(ラスティング性能)
に優れていることを見出し本発明を完成した。
【0005】すなわち、第1の本発明は、内分岐環状構
造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50から
5000の範囲にあるグルカンであって、ここで、内分
岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド結合とα−
1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部分で
あり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部
分に結合した非環状構造部分であるグルカンを含有する
ことを特徴とする油性メイクアップ化粧料である。
【0006】第2の本発明は、内分岐環状構造部分と外
分岐構造部分とを有する、重合度が50から5000の
範囲にあるグルカンであって、ここで、内分岐環状構造
部分とはα−1,4−グルコシド結合とα−1,6−グ
ルコシド結合とで形成される環状構造部分であり、そし
て外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造部分に結合し
た非環状構造部分であるグルカンが、分子量10000
以下の成分を除去してあることを特徴とする上記の油性
メイクアップ化粧料である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる高度分岐環状デキ
ストリンは、特開平8-134104号公報記載の方法
に従い、1,4−α−グルカン分枝酵素(枝作り酵素、
Q酵素)、4−α−グルカノトランスフェラーゼ(D酵
素、アミロマルターゼ、不均化酵素)、サイクロデキス
トリングルカノトランスフェラーゼ(CGTase)等
の枝作り酵素を澱粉(ワキシーコーンスターチが好まし
い)に作用させて得られる。これらの酵素は、内分岐環
状構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50
から5000の範囲にあるグルカンであって、ここで、
内分岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド結合と
α−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部
分であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構
造部分に結合した非環状構造部分であるグルカンを生産
する能力を持っている。本発明では、酵素として特にα
−1,4−グルカン分解酵素(EC 2.4.1.18)を用いるこ
とが好ましい。本発明で用いる高度分岐環状デキストリ
ンとしては、江崎グリコ(株)製のクラスターデキスト
リン(商標)が、入手が容易であり、量的な供給安定性
に優れることから好ましい。
【0008】本発明では、上記高度分岐環状デキストリ
ンに入っている低分子量成分を除去するために、これを
精製して精製高度分岐環状デキストリンを得て、油性メ
イクアップ化粧料に配合することが好ましい。高度分岐
環状デキストリンの精製方法としては、限外ろ過膜を用
いる方法、ゲルろ過を行う方法が挙げられるが、工業的
に容易な限外ろ過膜などを用いることが好ましい。本発
明では分子量10000以下、より好ましくは3000
0以下の低分子量成分を除去し、これらの成分が0.5
質量%以下になるように精製することが好ましい。この
操作により、例えばグルコースなど、製剤の高温での安
定性に影響を与える低分子成分が除去されるため、製品
の安定性をより高めることができる。
【0009】本発明の油性メイクアップ化粧料におけ
る、高度分岐環状デキストリン、精製高度分岐環状デキ
ストリンの配合量としては、油性メイクアップ化粧料の
総量に対して0.1〜15質量%が好ましく、特に好ま
しくは0.5〜7質量%である。
【0010】本発明の油性メイクアップ化粧料では高度
分岐環状デキストリンとともに、通常の油性メイクアッ
プ化粧料に配合される油剤が配合さる以外に、各種の顔
料、紫外線防御剤、フッ素化合物、樹脂、粘剤、防腐
剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート
剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤等の成分を使用す
ることができる。
【0011】本発明の油性メイクアップ化粧料に配合さ
れる油剤の例としては、例えばアボガド油、アマニ油、
アーモンド油、イボタロウ、エノ油、オリーブ油、カカ
オ脂、カポックロウ、カヤ油、カルナウバロウ、肝油、
キャンデリラロウ、牛脂、牛脚脂、牛骨脂、硬化牛脂、
キョウニン油、鯨ロウ、硬化油、小麦胚芽油、ゴマ油、
コメ胚芽油、コメヌカ油、サトウキビロウ、サザンカ
油、サフラワー油、シアバター、シナギリ油、シナモン
油、ジョジョバロウ、セラックロウ、タートル油、大豆
油、茶実油、ツバキ油、月見草油、トウモロコシ油、豚
脂、ナタネ油、日本キリ油、ヌカロウ、胚芽油、馬脂、
パーシック油、パーム油、パーム核油、ヒマシ油、硬化
ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、ヒマワリ
油、ブドウ油、ベイベリーロウ、ホホバ油、マカデミア
ナッツ油、ミツロウ、ミンク油、綿実油、綿ロウ、モク
ロウ、モクロウ核油、モンタンロウ、ヤシ油、硬化ヤシ
油、トリヤシ油脂肪酸グリセライド、羊脂、落花生油、
ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアル
コール、硬質ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸
イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、POEラノリンア
ルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテー
ト、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水
素添加ラノリンアルコールエーテル、卵黄油等;炭化水
素油として、オゾケライト、スクワラン、スクワレン、
セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、流動パラ
フィン、プリスタン、ポリイソブチレン、マイクロクリ
スタリンワックス、ワセリン等;高級脂肪酸としては、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸
(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、イソステ
アリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等;高級アル
コールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアル
コール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オ
レイルアルコール、イソステアリルアルコール、ヘキシ
ルドデカノール、オクチルドデカノール、セトステアリ
ルアルコール、2−デシルテトラデシノール、コレステ
ロール、フィトステロール、POEコレステロールエー
テル、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアル
コール)、モノオレイルグリセリルエーテル(セラキル
アルコール)等;エステル油としては、アジピン酸ジイ
ソブチル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸
ジ−2−ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸N
−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、
トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2
−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘ
キサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチ
ロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタ
エリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシル
ガムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチ
ルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペン
チルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸2−エ
チルヘキシル、酢酸アミル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシ
ン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプ
ロピル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン
酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウン
デシル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、
ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸
イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリス
チン酸2−ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、
ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、N−ラウロイル−L−グルタ
ミン酸−2−オクチルドデシルエステル、リンゴ酸ジイ
ソステアリル等;グリセライド油としては、アセトグリ
セリル、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソステ
アリン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリ
ル、モノステアリン酸グリセリル、ジ−2−ヘプチルウ
ンデカン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、
ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセリル等が挙げら
れる。
【0012】また、別の形態の油剤の例としては、例え
ばジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリ
シロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルキル
変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシ
ロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アミノ
変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコ
ーン、パーフルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共
変性オルガノポリシロキサン、アクリル変性シリコー
ン、グリセリル変性シリコーン、ポリグリセリル変性シ
リコーン、糖変性シリコーン、シリコーンゲル、シリコ
ーンRTVゴム等のシリコーン化合物、パーフルオロポ
リエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオ
ロアルコール等のフッ素化合物が挙げられる。
【0013】顔料の例としては、通常の油性メイクアッ
プ化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、
棒状、針状、板状、不定形状、鱗片状、紡錘状等)や粒
子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔
質、無孔質等)を問わず、いずれのものも使用すること
ができ、例えば無機粉体、有機粉体、界面活性剤金属塩
粉体、有色顔料、パール顔料、金属粉末顔料、天然色素
等があげられ、具体的には、無機粉体としては、顔料級
酸化チタン、酸化ジルコニウム、顔料級酸化亜鉛、酸化
セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カル
シウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白
雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲
母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸
マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ
酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウ
ム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バ
ーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモ
リロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックス
パウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化ア
ルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン、シリカ、微粒子
酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化セリウム等;
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステル
パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウ
ダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、
ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミ
ンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、ポ
リメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルク
パウダー、12ナイロン、6ナイロン等のナイロンパウ
ダー、シリコーンパウダー、シリコーンゴムパウダー、
シリコーンエラストマー球状粉体、スチレン・アクリル
酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビ
ニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケ
イ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹
脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、デンプン
末、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体(金属
石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アル
ミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグ
ネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウ
ム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチ
ルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化
鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄の無機赤色顔料、γ−酸化鉄
等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔
料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マ
ンガンバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫
色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チ
タン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機
青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色
素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した
合成樹脂粉体等;パール顔料としては、酸化チタン被覆
雲母、酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸
化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タル
ク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;タール色素と
しては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色
201号、赤色202号、赤色204号、赤色205
号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色
228号、赤色230号、赤色401号、赤色505
号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203
号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2
号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色20
1号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙
色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207
号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、
カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体
で、これらの粉体は本発明の効果を妨げない範囲で、粉
体の複合化や一般油剤、シリコーン油、フッ素化合物、
界面活性剤等で処理したものも使用することができる。
例えば、フッ素化合物処理、シリコーン樹脂処理、ペン
ダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップ
リング剤処理、油剤処理、ポリアクリル酸処理、金属石
鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処
理、メカノケミカル処理などによって事前に表面処理さ
れていてもいなくてもかまわないし、必要に応じて1
種、又は2種以上の表面処理を併用することができる。
本発明ではこれらの粉体の1種以上を組み合わせて使用
することができる。この内、シリコーンエラストマー球
状粉体は感触調整に好適な粉体である。
【0014】紫外線防御剤としては、無機系と有機系の
紫外線防御剤が挙げられる。無機系の例としては、例え
ば二酸化チタン、低次酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリ
ウムなどの金属酸化物、水酸化鉄などの金属水酸化物、
板状酸化鉄、アルミニウムフレークなどの金属フレーク
類、炭化珪素などのセラミック類が挙げられる。このう
ち、平均粒子径が5〜100nmの範囲にある微粒子金
属酸化物もしくは微粒子金属水酸化物から選ばれる少な
くとも1種であることが特に好ましい。これらの粉末
は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理(パ
ーフルオロアルキルリン酸エステル処理やパーフルオロ
アルキルシラン処理、パーフルオロポリエーテル処理、
フルオロシリコーン処理、フッ素化シリコーン樹脂処理
が好ましい)、シリコーン処理(メチルハイドロジェン
ポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、気
相法テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシ
ロキサン処理が好ましい)、シリコーン樹脂処理(トリ
メチルシロキシケイ酸処理が好ましい)、ペンダント処
理(気相法シリコーン処理後にアルキル鎖などを付加す
る方法)、シランカップリング剤処理、チタンカップリ
ング剤処理、シラン処理(アルキルシランやアルキルシ
ラザン処理が好ましい)、油剤処理、N−アシル化リジ
ン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理(ステアリ
ン酸やミリスチン酸塩が好ましい)、アクリル樹脂処
理、金属酸化物処理などで表面処理されていることが好
ましく、さらに好ましくは、これらの処理を複数組み合
わせて用いることが好ましい。例えば、微粒子酸化チタ
ン表面を酸化ケイ素やアルミナなどの金属酸化物で被覆
した後、アルキルシランで表面処理することなどが挙げ
られる。表面処理量としては、紛体質量に対して表面処
理量の総計で0.1〜50質量%の範囲にあることが好
ましい。
【0015】また、有機系紫外線防御剤の例としては、
例えばパラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(別
名;パラメトキシケイ皮酸オクチル)、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2'−ジヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハ
イドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息
香酸(以下、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプ
ロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモ
メンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチ
ルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレ
ート、オクチルジメチルPABA、サリチル酸オクチ
ル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サ
リチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベン
ジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェ
ニン、2,2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン、2,2'−ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベ
ンゾフェノン、4−イソプロピル ジベンゾイルメタ
ン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリ
アゾン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)
−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸
2−エチルヘキシル、これらの高分子誘導体、及びシラ
ン誘導体等が挙げられる。また、有機系紫外線防御剤が
ポリマー粉末中に封止されたものを用いることも可能で
ある。ポリマー粉末は中空であってもなくても良く、平
均一次粒子径としては0.1〜50μmの範囲にあれば
良く、粒度分布はブロードであってもシャープであって
も構わない。ポリマーの種類としてはアクリル樹脂、メ
タクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、シリコーン樹脂、ナイロン、アクリルアミド樹脂等
が挙げられる。これらのポリマー粉末中に、粉末質量の
0.1〜30質量%の範囲で有機系紫外線防御剤を取り
込ませた粉末が好ましく、特にUVA吸収剤である4−
tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン
を配合することが好ましい。上記の紫外線防御剤のう
ち、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、パラメトキシ
ケイ皮酸2−エチルヘキシル、ブチルメトキシジベンゾ
イルメタン、オキシベンゾン、ベンゾフェノン系紫外線
吸収剤からなる群より選ばれる少なくとも1種が、汎用
されており、入手が容易で、かつ紫外線防御効果が高い
ので、好ましい。特に、無機系と有機系を併用すること
が好ましい。また、UV−Aに対応したものとUV−B
に対応したものを組み合わせて用いることも好適であ
る。
【0016】また、保湿剤としては、例えばエチレング
リコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルビトー
ル、トレハロース、ラフィノース、キシリトール、マン
ニトール、ヒアルロン酸及びその塩、トレハロース誘導
体、ラフィノース誘導体、ポリエチレングリコール、ポ
リグリセリン等のグリコール類、多価アルコール類およ
び多糖類等が挙げられる。これらは単独でまたは2種以
上を混合して用いることが好ましい。
【0017】粘剤の例としては、アラビアゴム、トラガ
カント、アラビノガラクタン、ローカストビーンガム
(キャロブガム)、グアーガム、カラヤガム、カラギー
ナン、ペクチン、寒天、クインスシード(マルメロ)、
デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コム
ギ)、アルゲコロイド、トラントガム、ローカストビー
ンガム等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラ
ン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、
コラーゲン、カゼイン、アルブミン等の動物系高分子、
カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピル
デンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エ
チルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセル
ロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末
のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギ
ン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高
分子、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポ
リエチレングリコール等のポリオキシエチレン系高分
子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体
系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアク
リレート、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分
子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナ
イト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、
スメクタイト、サポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸
等の無機系粘剤などが挙げられる。また、他の粘剤とし
て、油溶性ゲル化剤があり、例えば、アルミニウムステ
アレート、マグネシウムステアレート、ジンクミリステ
ート等の金属セッケン、N−ラウロイル−L−グルタミ
ン酸、ジ−n−ブチルアミン等のアミノ酸誘導体、デキ
ストリンパルミチン酸エステル、デキストリンステアリ
ン酸エステル、デキストリン2−エチルヘキサン酸パル
ミチン酸エステル等のデキストリン脂肪酸エステル、シ
ョ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステ
ル等のショ糖脂肪酸エステル、モノベンジリデンソルビ
トール、ジベンジリデンソルビトール等のソルビトール
のベンジリデン誘導体、ジメチルベンジルドデシルアン
モニウムモンモリロナイトクレー、ジメチルジオクタデ
シルアンモニウムモンモリナイト、オクタデシルジメチ
ルベンジルアンモニウムモンモリナイト等の有機変性粘
土鉱物等が挙げられる。本発明では、特にアルギン酸及
びその塩と組み合わせて用いることがラスティング性能
を向上させることから特に好ましい。
【0018】本発明で用いる生理活性成分としては、皮
膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物
質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、ひき
しめ剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥
剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒
促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等
が挙げられる。その中でも、天然系の植物抽出成分、海
藻抽出成分、生薬成分が特に好ましい。本発明では、こ
れらの生理活性成分を1種または2種以上配合すること
が好ましい。生理活性成分としては、例えば、アシタバ
エキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエ
キス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、
アンズ核エキス、イチョウエキス、ウコンエキス、ウー
ロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オ
ウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オト
ギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシ
エキス、オレンジエキス、海藻エキス、海水乾燥物、加
水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カ
ロットエキス、カワラヨモギエキス、カルカデエキス、
甘草エキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバ
ーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキ
ス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエ
キス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキ
ス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボ
ウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリ
ーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキ
ス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、
サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サン
ショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコン
エキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエ
キス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバ
エキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨ
ウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウ
ノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエ
キス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリ
エキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキ
ス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウ
キンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ド
クダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエ
キス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエ
キス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキ
ス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビ
サボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、
ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウ
エキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、
ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキ
ス、ホップエキス、マツエキス、ミズバショウエキス、
ムクロジエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユ
ーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、油溶性
甘草エキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベン
ダーエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウ
エキス、ローズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤ
ルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0019】また、ヒアルロン酸及びその塩、コンドロ
イチン硫酸及びその塩等のムコ多糖類、コラーゲン分解
物、エラスチン分解物、キチン、キトサン、加水分解卵
殻膜などの生体高分子、アラニン、グリシン、ヴァリ
ン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フ
ェニルアラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン
酸、グルタミン酸、シスチン、システイン、メチオニ
ン、トリプトファン等のアミノ酸、エストラジオール、
エテニルエストラジオールなどのホルモン、アミノ酸、
乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウ
ム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂
質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導
体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、
グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチ
ーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン、アラントイ
ン、トラネキサム酸、アズレン等の抗炎症剤、ビタミン
A,B2,B6,C,D,E,K,ビタミンC配糖体な
どのビタミン誘導体、パントテン酸カルシウム、ビオチ
ン、ニコチン酸アミド、アラントイン、ジイソプロピル
アミンジクロロアセテート、γ−アミノ酪酸、γ−アミ
ノ−β−ヒドロキシ酪酸、N−メチル−L−セリン、メ
バロン酸、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸
等の活性成分、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸な
どの細胞賦活剤、γ−オリザノールなどの血行促進剤、
レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、セファ
ランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキ
チオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、
ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウ
ム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニ
ルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロ
ピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエ
ステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニ
ウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフ
ル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バ
ニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グ
リセリル、l−メントール、カンフルなどの清涼剤等が
挙げられる。
【0020】本発明の油性メイクアップ化粧料として
は、口紅、ファンデーション、アイシャドウ、アイライ
ナー、アイブロー、ネイルカラーなどが挙げられるが、
特に口紅が好適である。さらに、製品の形態についても
特に限定は無いが液状、乳液状、クリーム状、スティック
状、固形状、ペースト状、ゲル状、多層状、スプレー状
等に適用が可能である。
【0021】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
更に詳細に説明する。
【0022】[高度分岐環状デキストリンの製造]環状
構造を有するグルカンの製造は、基本的に特開平8−1
34104に開示される方法にしたがって以下のように
行った。市販のワキシーコーンスターチ5kgを25リ
ットルのリン酸ナトリウム緩衝液(pH7程度)に懸濁
し、加熱糊化させた。約50℃まで放冷後、2,00
0,000単位の枝作り酵素(EC. 2.4.1.18)を作用さ
せた。反応終了後、加熱により枝作り酵素を失活させて
除去し、脱塩、脱色後、乾燥して、粉末の環状グルカン
約4kgを得た。枝作り酵素は、バチルスステアロサー
モフィラスTRBE14株(寄託番号P−13916)
の菌体抽出液より精製したものを用いた。これを限外ろ
過膜を用いて分子量30000以下の成分を除去し、精
製高度分岐環状デキストリンを得た。この工程により、
精製前に含まれていたグルコース量が4.0質量%から
0.02質量%に減少し、分子量30000以下のもの
の合計が10質量%から0.5質量%以下に減少してい
た。
【0023】次に、実施例および比較例で得られた各油
性メイクアップ化粧料の各種特性の評価方法を以下に示
す。
【0024】[皮膚有用性評価]専門パネラーを各評価
品目ごとに20名ずつ用意し(但し、品目によりパネラ
ーが重複する場合もある)、各評価項目において優れて
いると判断したパネラーの数から、表1に示す基準によ
って評価を行った。
【0025】 [表1] 20名中「良い」と答えた人数 評 価 --------------------------------------------------- 15人以上 ◎ 10〜14人 ○ 5〜9人 △ 0〜4人 ×
【0026】実施例1、比較例1〜3 表2に示す処方と、下記製造方法に従い口紅を製造し
た。尚、配合量の単位は質量%である。
【0027】[表2]
【0028】成分1〜10を90℃にて均一に溶解・混
合し、成分11〜13を加え、混練り後80℃で再溶解
する。これに成分14を加え均一に分散混合し、脱気し
て金型に流し込み、冷却固化後容器に収納し口紅を得
た。
【0029】実施例2,比較例4 表3に示す処方と、下記製造方法に従いリップグロスを
製造した。尚、配合量の単位は質量%である。
【0030】[表3]
【0031】成分1〜7を100℃にて均一に溶解・混
合し、成分8〜13を加え、混練り後90℃で再溶解す
る。これに成分14を加え均一に分散混合し、容器に充
填し液状リップグロスを得た。
【0032】実施例3,比較例5 表4に示す処方と、下記製造方法に従い油性ファンデー
ションを製造した。尚、配合量の単位は質量%である。
【0033】[表4]
【0034】成分1〜8までを95℃にて均一に溶解・
混合し、成分9〜16を加え、混練り、脱気後、金皿に
充填、冷却固化し油性ファンデーションを得た。
【0035】表5〜7に実施例および比較例の評価結果
を示す。
【0036】 [表5] 実施例1 比較例1 比較例2 比較例3 ----------------------------------------------------------------- 感触(塗布時のなめらかさ) ◎ ◎ × ○ モイスチャー感 ○ ○ ○ △ つや ◎ ◎ ◎ △ 塗布4時間後の化粧効果 ○ △ △ ○ 塗布4時間後のモイスチャー感 ○ △ △ ×
【0037】 [表6] 実施例2 比較例4 ------------------------------------------------------ モイスチャー感 ○ ○ 発色 ◎ ○ 塗布4時間後の化粧効果 ○ × 塗布4時間後のモイスチャー感 ○ △
【0038】 [表7] 実施例3 比較例5 ---------------------------------------------------------- 仕上がり ◎ ◎ モイスチャー感 ○ ○ 付着性 ◎ △ 塗布4時間後の化粧効果 ○ × 塗布4時間後のモイスチャー感 ○ △
【0039】表5〜7の結果より、本発明の各実施例は
各比較例と比べて各評価項目について優れた性能を有し
ている事がわかる。実施例1は口紅に関するものであ
り、比較例1は実施例1から精製高度分岐環状デキスト
リンを除いたものであり、比較例2は化粧もちとモイス
チャー持続のために高粘性油の配合比をアップする従来
技術を用いて作ったものであり、比較例3は使用感、仕
上がり、化粧もち向上のための従来技術を用いて作った
ものである。いずれの口紅も実施例と比べると何らかの
評価項目で劣っていることが判る。実施例2は液状グロ
スリップに関するものであり、比較例4は実施例2から
精製高度分岐環状デキストリンを除いたものである。ま
た、実施例3は油性ファンデーションに関するものであ
り、比較例5は実施例3から精製高度分岐環状デキスト
リンを除いたものである。
【0040】
【発明の効果】以上のことから、本発明は、内分岐環状
構造部分と外分岐構造部分とを有する、重合度が50か
ら5000の範囲にあるグルカンであって、ここで、内
分岐環状構造部分とはα−1,4−グルコシド結合とα
−1,6−グルコシド結合とで形成される環状構造部分
であり、そして外分岐構造部分とは、該内分岐環状構造
部分に結合した非環状構造部分であるグルカンを配合す
ることでより、のび、つき、モイスチャー感などの官能
特性及びつや、発色などの化粧効果に優れ、また経時で
のそれらの持続性(ラスティング性能)に優れた油性メ
イクアップ化粧料が得られることは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA122 AB232 AB242 AB442 AC012 AC342 AC372 AC422 AC792 AC842 AD022 AD092 AD152 AD162 AD211 AD212 AD242 CC12 CC13 DD30 EE06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内分岐環状構造部分と外分岐構造部分と
    を有する、重合度が50から5000の範囲にあるグル
    カンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−
    1,4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合
    とで形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造
    部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造
    部分であるグルカンを含有することを特徴とする油性メ
    イクアップ化粧料。
  2. 【請求項2】 内分岐環状構造部分と外分岐構造部分と
    を有する、重合度が50から5000の範囲にあるグル
    カンであって、ここで、内分岐環状構造部分とはα−
    1,4−グルコシド結合とα−1,6−グルコシド結合
    とで形成される環状構造部分であり、そして外分岐構造
    部分とは、該内分岐環状構造部分に結合した非環状構造
    部分であるグルカンが、分子量10000以下の成分を
    除去してあることを特徴とする請求項1に記載の油性メ
    イクアップ化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005314400A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Showa Denko Kk 皮膚外用剤
JP2014234415A (ja) * 2013-05-31 2014-12-15 ライオン株式会社 洗浄剤

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