JP2003237645A - 建設機械のトラックフレーム - Google Patents

建設機械のトラックフレーム

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JP2003237645A
JP2003237645A JP2002037156A JP2002037156A JP2003237645A JP 2003237645 A JP2003237645 A JP 2003237645A JP 2002037156 A JP2002037156 A JP 2002037156A JP 2002037156 A JP2002037156 A JP 2002037156A JP 2003237645 A JP2003237645 A JP 2003237645A
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yoke
wheel bracket
frame
bracket portion
idler wheel
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JP2002037156A
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Kohei Urase
広平 浦瀬
Norimitsu Sakuma
宣光 佐久間
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊動輪のヨークとガイド部材との間の隙間を
小さくでき、掘削作業時の振動、揺れ等を抑えて安定性
を向上できるようにする。 【解決手段】 油圧ショベルのトラックフレーム11
を、中央のセンタフレーム12と、センタフレーム12
の左,右両側に位置する左,右のサイドフレーム15,
15等とにより構成する。各サイドフレーム15の前,
後方向の一側には遊動輪ブラケット部19を設ける。ま
た、遊動輪ブラケット部19の内側面には、遊動輪のヨ
ークを前,後方向に摺動可能にガイドする左,右のヨー
クガイド24,24を設ける。そして、これらのヨーク
ガイド24は、上,下のガイド板部を有する横断面コ字
形状の部材により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の下部走行体に好適に用いられる建
設機械のトラックフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
クローラ(履帯)式の下部走行体を備え、左,右の履帯
を駆動することにより山岳地、泥濘地等の不整地を安定
して走行できるようにしている。
【0003】そして、このようなクローラ式の下部走行
体は、上部旋回体が取付けられるセンタフレームと、該
センタフレームの左,右両側に位置して前,後方向に延
び履帯がそれぞれ取付けられる左,右のサイドフレーム
と、該左,右のサイドフレームを前記センタフレームに
連結する前,後の脚部とからなるトラックフレームを備
えている。
【0004】また、トラックフレームの各サイドフレー
ムは、長さ方向の一側に遊動輪を回転可能に支持するた
めの遊動輪ブラケット部が設けられ、長さ方向の他側に
は走行用の油圧モータを駆動輪等と一緒に取付けるため
の駆動輪ブラケット部が設けられている。
【0005】そして、前記履帯は、サイドフレームの長
さ方向に延びるように前記遊動輪と駆動輪との間に巻回
して取付けられ、走行用の油圧モータで駆動輪を回転駆
動することによりサイドフレームの周囲で周回動作して
車両の前進,後進動作を行わしめるものである。
【0006】また、この種の従来技術によるトラックフ
レームでは、遊動輪ブラケット部内に前,後方向に延び
るヨークガイドを設け、遊動輪を回転可能に支持するヨ
ークをヨークガイド内に摺動可能に嵌合して設けると共
に、遊動輪ブラケット部内に設けた張力調整シリンダお
よびスプリング等で前記ヨークを前,後方向に付勢する
ことにより履帯の張力を調整する構成としている(例え
ば、特開平8−282560号公報等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるトラックフレームでは、遊動輪ブラケット
部内に設けるヨークガイドを、互いに別部材からなる下
ガイド板と上ガイド板とにより構成し、これら上,下の
ガイド板を用いて遊動輪のヨークを上,下両側から摺動
可能にガイドする構成としている。
【0008】そして、これらの上ガイド板と下ガイド板
は、遊動輪ブラケット部の側板に溶接手段を用いて別々
に接合、固着するものであるため、溶接時の寸法公差、
ヨーク挿入時の組立性等を考慮して上ガイド板と下ガイ
ド板との間隔は、ヨークの高さ(厚さ)寸法よりも予め
大きく取るようしている。
【0009】また、この場合にヨークの上,下面(摺動
面)には機械加工等を施すが、上ガイド板と下ガイド板
の摺動面側は溶接後に機械加工を施すのが難しく、実際
には機械加工を行っていないので、これによっても上ガ
イド板と下ガイド板との間隔を予め大きめに設定する構
成としているものである。
【0010】このため、従来技術では、車両の組立後に
ヨークガイドの上ガイド板、下ガイド板とヨークとの間
には上,下方向の隙間が形成され、この隙間が原因とな
って油圧ショベルの掘削作業時等に前,後方向の揺れが
車両に発生し、作業時等の安定性を向上するのが難しい
という問題がある。
【0011】特に、スイングポスト式の作業装置等を採
用した後方小旋回式油圧ショベルにあっては、トラック
フレームをコンパクトに形成して小型化を図るようにし
ているため、前記ヨークガイドとヨークとの隙間が原因
となって車両の揺れが顕著になるという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、遊動輪のヨークとガイ
ド部材との間の隙間を小さくでき、作業時の振動、揺れ
等を抑えて安定性を向上できるようにした建設機械のト
ラックフレームを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、上部旋回体が取付けられるセンタフレ
ームと、該センタフレームの左,右両側に位置して前,
後方向に延び履帯がそれぞれ取付けられる左,右のサイ
ドフレームとを備え、該左,右のサイドフレームには、
前,後方向の一側に位置して遊動輪ブラケット部を設け
てなる建設機械のトラックフレームに適用される。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記遊動輪ブラケット部の内側面には、該遊動
輪ブラケット部の前,後方向に延び遊動輪のヨークに対
して上,下両側から摺接する上,下のガイド板部を一体
に形成してなる左,右のガイド部材を設ける構成とした
ことにある。
【0015】このように構成したことにより、上,下の
ガイド板部を一体に形成したガイド部材を用いて遊動輪
のヨークをガイドすることができ、遊動輪ブラケット部
の側板等に対して上,下のガイド板部を別々に溶接する
必要がなくなる。このため、ガイド部材は上,下のガイ
ド板部間の間隔をヨークの高さ(厚さ)寸法に合わせて
予めプレス成形等の手段により形成でき、上,下のガイ
ド板部とヨークとの間に隙間が発生するのを小さく抑え
ることができる。
【0016】また、請求項2の発明は、ガイド部材を、
上,下のガイド板部と、該上,下のガイド板部間を一体
に連結し遊動輪ブラケット部の内側面に衝合状態で固定
される連結板部とからなる横断面がコ字形状の板材によ
り構成している。
【0017】この場合には、プレス成形等の手段を用い
て横断面がコ字形状の板材からなるガイド部材を形成す
ることにより、上,下のガイド板部間の間隔をヨークの
高さ寸法に対応した寸法に形成でき、このようなガイド
部材を遊動輪ブラケット部内に取付けるときには、ガイ
ド部材の連結板部を遊動輪ブラケット部の内側面に衝合
させた状態で溶接して固定することができる。
【0018】一方、請求項3の発明は、遊動輪ブラケッ
ト部内に、左,右のガイド部材を用いて履帯張り調整装
置のスプリングとヨークとを同一の軸線上に配置する構
成としている。
【0019】これにより、履帯張り調整装置のスプリン
グでヨークを付勢して履帯の張力を調整できると共に、
履帯張り調整装置のスプリングとヨークとを左,右のガ
イド部材間で同一の軸線上に配置でき、履帯張り調整装
置の芯ずれ等を防止することができる。
【0020】また、請求項4の発明によると、履帯張り
調整装置はスプリング用のばね受を有し、該ばね受は
左,右のガイド部材間にヨークと共に摺動可能に設ける
構成としている。これにより、左,右のガイド部材を用
いてスプリング用のばね受をヨークと共に摺動可能に支
持でき、履帯張り調整装置のスプリングとヨークとの芯
ずれを防ぐことができる。
【0021】さらに、請求項5の発明によると、サイド
フレームは、前,後方向に延びるサイド枠部と、該サイ
ド枠部の長さ方向一側に端板を介して設けられた遊動輪
ブラケット部と、前記サイド枠部の長さ方向他側に他の
端板を介して設けられた駆動輪ブラケット部とからな
り、左,右のガイド部材は前記端板の位置まで遊動輪ブ
ラケット部の全長にわたって延びる構成としている。
【0022】これにより、左,右のガイド部材を遊動輪
ブラケット部の全長にわたって端板の位置まで延ばすこ
とができ、これらのガイド部材間にヨークと履帯張り調
整装置のスプリングを同一の軸線上で直列状態で収める
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械のトラックフレームを、後方小旋回式油圧ショ
ベルの下部走行体に適用した場合を例に挙げ、添付図面
の図1ないし図14に従って詳細に説明する。
【0024】図中、1は後方小旋回式の油圧ショベルに
用いるクローラ式の下部走行体で、該下部走行体1は、
後述のセンタフレーム12およびサイドフレーム15等
からなるトラックフレーム11を備え、サイドフレーム
15の長さ方向一側にはアイドラとしての遊動輪2が設
けられている。
【0025】また、サイドフレーム15の長さ方向他側
には走行用の油圧モータ(図示せず)等により駆動され
るスプロケットとしての駆動輪3が設けられ、該駆動輪
3と遊動輪2との間にはサイドフレーム15の長さ方向
に延びて左,右の履帯4(図1中に一方のみ図示)が巻
装されている。そして、下部走行体1は、前記油圧モー
タで履帯4を駆動することにより路上走行等を行うもの
である。
【0026】5は下部走行体1上に旋回輪6を介して旋
回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回体5には
運転室を画成するキャブ7、カウンタウエイト8等が設
けられている。また、上部旋回体5の前部側には、例え
ばスイングポスト式の作業装置9等が設けられ、該作業
装置9により土砂等の掘削作業が行われる。
【0027】一方、下部走行体1の前側には、図1に示
す如く排土板10等が上,下に回動可能に設けられてい
る。そして、該排土板10は、土砂等の排土作業、地均
し作業等を行うものである。
【0028】11は本実施の形態によるトラックフレー
ムで、該トラックフレーム11は、図2ないし図4に示
すように、後述のセンタフレーム12と、該センタフレ
ーム12の左,右両側に位置する左,右のサイドフレー
ム15,15と、これらのサイドフレーム15,15を
センタフレーム12に連結する前,後の脚部21,22
等とにより構成されている。
【0029】12はトラックフレーム11の中央部に位
置するセンタフレームで、該センタフレーム12は、鋼
板等からなる複数枚の板材を溶接手段を用いて接合する
ことにより扁平なボックス構造体(製缶構造体)として
形成され、その上面側中央には旋回輪6を取付けるため
の丸胴12Aが設けられている。
【0030】13はセンタフレーム12の前面側中央部
に設けた取付ブラケットで、該取付ブラケット13は、
センタフレーム12の前面側中央部に溶接手段を用いて
接合され、センタフレーム12から前側に向けて突出し
ている。そして、取付ブラケット13には、図1に示す
排土板10を上,下に昇降させる油圧シリンダ(図示せ
ず)が回動可能に連結されるものである。
【0031】14,14は取付ブラケット13の左,右
両側に位置してセンタフレーム12の前端側に設けられ
た一対の支持ブラケットで、該各支持ブラケット14
は、取付ブラケット13とほぼ同様に溶接手段を用いて
接合され、センタフレーム12から前側へと斜め下向き
に突出している。そして、各支持ブラケット14には、
図1に示す排土板10に設けた左,右の支持アーム(図
示せず)がそれぞれ回動可能に連結されるものである。
【0032】15,15はセンタフレーム12の左,右
両側に設けられ前,後方向に延びた左,右のサイドフレ
ームで、該各サイドフレーム15は、図2ないし図4に
示すように後述のサイド枠部16、遊動輪ブラケット部
19および駆動輪ブラケット部20等からなり、その長
さ方向には図1に示す如く履帯4が遊動輪2と駆動輪3
との間に取付けられるものである。
【0033】16はサイドフレーム15の本体部を構成
する前,後方向に延びたサイド枠部で、該サイド枠部1
6は、鋼板等の金属板材を図2ないし図4に示す如く略
台形状に折曲げることにより中空構造に形成されてい
る。また、サイド枠部16の前部側には、図3、図4に
示すように略四角形の窓部16Aが形成され、この窓部
16Aは蓋板(図示せず)等を用いて開,閉される。
【0034】そして、後述する履帯張り調整装置34の
アジャスタシリンダ37内にグリース等を補給または注
入するときには、前記蓋板によって窓部16Aを開いた
状態で、グリースガン(図示せず)等が窓部16Aを介
してサイド枠部16内に挿入されるものである。
【0035】17はサイド枠部16の長さ方向一側を閉
塞する一側の端板、18はサイド枠部16の長さ方向他
側を閉塞する他側の端板を示し、該端板17,18は、
鋼板等の平板材からなり、サイド枠部16の両端側に溶
接により接合されている。そして、端板18は、サイド
枠部16、端板17よりも幅広に(左,右方向の寸法が
大きく)形成され、その一側面にはサイド枠部16の他
側端部と一緒に後述する脚部22の先端側が接合されて
いる。
【0036】また、端板17には図7、図9、図11お
よび図12に示すように円形の嵌合穴17Aが穿設さ
れ、該嵌合穴17Aには、後述する履帯張り調整装置3
4の後側ロッド部40が嵌合して取付けられる。これに
より、履帯張り調整装置34の後側ロッド部40は、端
板17の嵌合穴17Aからサイド枠部16側に突出した
状態になる。そして、前述の如くサイド枠部16の窓部
16Aから挿入されたグリースガンは、履帯張り調整装
置34の後側ロッド部40を通じてグリース等の注入作
業を行うものである。
【0037】19はサイド枠部16の長さ方向一側に端
板17を介して設けられた遊動輪ブラケット部で、該遊
動輪ブラケット部19は、鋼板等の金属板材を図5ない
し図10に示す如く略五角形(例えば、将棋の駒形状)
に折曲げることにより、左,右対称の横断面形状に形成
され、左,右の側板部19A,19A、頂部19Bおよ
び左,右の傾斜板部19C,19Cから構成されてい
る。
【0038】この場合、遊動輪ブラケット部19は、
左,右の側板部19A,19Aが互いに平行となって
上,下方向に延在し、これらの側板部19A,19A間
の中央部が略V字状に突出した山形状の頂部19Bとな
っている。そして、該頂部19Bと各側板部19Aとの
間は、左,右方向へとそれぞれ斜め下向きに傾斜する傾
斜板部19Cとなっている。
【0039】そして、遊動輪ブラケット部19は、図1
1、図12中に示すように後述の履帯張り調整装置34
を内部に収容するため、前述の各側板部19A、頂部1
9Bおよび各傾斜板部19Cからなる左,右対称形状に
形成されている。また、各側板部19Aの内側面には、
図1に示す遊動輪2を遊動輪ブラケット部19の長さ方
向(前,後方向)に移動可能に支持するために後述のヨ
ークガイド24,24が設けられている。
【0040】一方、遊動輪ブラケット部19の頂部19
B側には、図5、図6に示す如く略U字状に延びる切欠
き19Dが形成され、該切欠き19Dの内側には後述の
ガード板25が設けられている。そして、これらの切欠
き19D、ガード板25は、図1に示す遊動輪2がサイ
ドフレーム15の長さ方向(前,後方向)に移動するの
を補償するものである。
【0041】20はサイド枠部16の長さ方向他側に端
板18を介して設けられた駆動輪ブラケット部で、該駆
動輪ブラケット部20には、図2、図3に示すように円
形の取付穴20Aが形成され、該取付穴20Aには走行
用の油圧モータ(図示せず)等が取付けられる。そし
て、図1に示す駆動輪3は走行用の油圧モータで回転駆
動されることにより、履帯4を遊動輪2との間で周回動
作させるものである。
【0042】21,21はサイドフレーム15のサイド
枠部16をセンタフレーム12の側板に連結した前側の
脚部で、該各脚部21は、例えば図2に示すように横断
面が円形のパイプ材等を用いて形成され、その上面側は
泥はけ性を高めるために円弧状に湾曲して下向きに傾斜
している。
【0043】そして、各脚部21は、図2ないし図4に
示すようにセンタフレーム12とサイドフレーム15と
の間を左,右方向に延び、その一端側はセンタフレーム
12に溶接により接合されている。また、脚部21の他
端(先端)側は、図2に示す如く斜め下向きに傾斜して
延び、サイド枠部16に溶接により接合されている。
【0044】22,22は前側の脚部21よりも後側に
位置してサイドフレーム15とセンタフレーム12との
間を連結した後側の脚部で、該各脚部22は、前側の脚
部21とほぼ同様のパイプ材を用いて形成され、その横
断面は中空の円形状をなしている。
【0045】そして、各脚部22は、図2ないし図4に
示すようにセンタフレーム12の後部側からサイドフレ
ーム15の端板18側に向け左,右方向で、かつ斜め後
方に延び、その一端側はセンタフレーム12の後部側角
隅に接合されている。また、脚部22の他端(先端)側
は、図3に示す如く斜め下向きで後方へと傾斜して延
び、駆動輪ブラケット部20側の端板18に接合されて
いる。
【0046】23,23は後側の脚部22とサイドフレ
ーム15のサイド枠部16との間に設けられた補強板
で、該各補強板23は、図4に示す如く脚部22の先端
側とサイド枠部16の後側部位との間の隙間を埋めるよ
うに両者の間に接合され、後側の脚部22とサイド枠部
16との間の接合強度を増大させるものである。
【0047】次に、図5ないし図14を参照して遊動輪
ブラケット部19の内部構造等について詳細に説明す
る。
【0048】24,24は遊動輪ブラケット部19内に
左,右に離間して設けられた左,右のガイド部材を構成
するヨークガイドで、該各ヨークガイド24は、例えば
横断面がコ字形状をなす型鋼を用いて形成されている。
また、ヨークガイド24は、鋼板等の平板材をプレス成
形等の手段を用いて横断面がコ字形状をなすように曲げ
加工することにより一体物として形成してもよい。ま
た、ヨークガイド24は、鋳鋼により形成してもよい。
【0049】ここで、ヨークガイド24は、図8ないし
図14に示す如く上,下のガイド板部24A,24B
と、これらのガイド板部24A,24B間を上,下方向
に延び両者を一体に連結した連結板部24Cとにより構
成されている。そして、左,右のヨークガイド24,2
4は、遊動輪ブラケット部19の左,右の側板部19
A,19Aに対し後述の位置合せ治具29等を用いて取
付けられる。
【0050】この場合、各側板部19Aの内側面には、
ヨークガイド24の連結板部24Cが図8に示す如く衝
合され、この状態で上,下のガイド板部24A,24B
の基端(連結板部19Cの上,下両端)側が側板部19
Aの内側面に隅肉溶接等の手段を用いて接合される。
【0051】また、左,右のヨークガイド24,24
は、図5ないし図7に示す如く遊動輪ブラケット部19
内を端板17の位置までほぼ全長にわたって延び、その
端部は端板17にも溶接により接合されている。そし
て、ヨークガイド24,24は、図12、図13に示す
ように遊動輪2を挟んで左,右両側に対向配置され、後
述のヨーク30を前,後方向(図12に示す矢示A,B
方向)に摺動可能にガイドするものである。
【0052】そして、ヨークガイド24のガイド板部2
4A,24Bは、ヨーク30の高さ(厚さ)寸法にほぼ
一致した間隔寸法をもって形成され、下側のガイド板部
24Bは、後述のばね受35とヨーク30とを下側から
摺動可能に支持するものである。また、上側のガイド板
部24Aは、これらのヨーク30、ばね受35に対して
上側から摺接し、ヨーク30およびばね受35がヨーク
ガイド24に対して上,下にガタつくのを抑えるもので
ある。
【0053】25は遊動輪ブラケット部19の上面側に
設けられたガード板で、該ガード板25は、鋼板等を図
6に示す如く略U字状に曲げ加工することにより形成さ
れ、ヨークガイド24の上側に位置して遊動輪ブラケッ
ト部19の切欠き19D内に接合されている。そして、
ガード板25は、切欠き19Dの位置から上向きに一定
の高さをもって突出し、履帯走行時に発生する飛び石、
泥土等から遊動輪2を保護する機能を有している。
【0054】26は遊動輪ブラケット部19内に設けら
れた補強板で、該補強板26は、図7に示す如く遊動輪
ブラケット部19の長さ方向中間部に位置してヨークガ
イド24を下側から補強するものである。このため、補
強板26は、図10に示すように左,右両側が遊動輪ブ
ラケット部19の各側板部19Aに溶接により接合さ
れ、上面側は左,右のヨークガイド24(ガイド板部2
4B)に対して溶接により接合されている。
【0055】27,27は補強板26と共に左,右のヨ
ークガイド24,24を下側から補強する左,右の傾斜
板で、該各傾斜板27は、図7、図9に示す如くガード
板25の下方に位置して遊動輪ブラケット部19の側板
部19Aとヨークガイド24のガイド板部24Bとの間
に斜めに傾斜して配設されている。そして、傾斜板27
の上端部は、ガイド板部24Bに斜めに傾いた状態で隅
肉溶接され、傾斜板27の下端部は、側板部19Aの内
側面に隅肉溶接されている。
【0056】また、各傾斜板27の後端側は、ヨークガ
イド24の下側で補強板26に接合されている。そし
て、傾斜板27は、後述のヨーク30(遊動輪2)等か
らヨークガイド24に付加される荷重を遊動輪ブラケッ
ト部19の各側板部19A等に分散させ、遊動輪ブラケ
ット部19に対するヨークガイド24の接合強度を高め
るものである。
【0057】28,28は遊動輪ブラケット部19の各
側板部19Aに設けられた下ローラ用の取付板で、該各
取付板28は、図5、図7に示すように補強板26の後
側に位置して側板部19Aの下部側に溶接等の手段で設
けられている。
【0058】また、29はヨークガイド24を遊動輪ブ
ラケット部19内に位置決めするための位置合せ治具
で、該位置合せ治具29は、図7、図8中に二点鎖線で
示すように凸形状をなす治具として形成され、遊動輪ブ
ラケット部19の内側面にヨークガイド24を接合する
ときに、遊動輪ブラケット部19の各側板部19A間に
下側から着脱可能に挿嵌される。
【0059】即ち、遊動輪ブラケット部19の内側面に
ヨークガイド24を接合するときには、位置合せ治具2
9が遊動輪ブラケット部19内に前,後に間隔をもって
複数個配置され、この状態で左,右のヨークガイド2
4,24を下側から安定して支持すると共に、遊動輪ブ
ラケット部19内に各ヨークガイド24を位置合せする
ものである。
【0060】30は遊動輪2を回転可能に支持するヨー
クで、該ヨーク30は、図11ないし図13に示すよう
に遊動輪2の左,右両側に位置し各ヨークガイド24に
沿って前,後方向に延びる左,右のヨーク腕部31,3
1と、該各ヨーク腕部31を後端側で互いに連結し後述
のアジャスタロッド39に当接される繋ぎ板部32とに
より構成されている。
【0061】また、各ヨーク腕部31の前端側は略四角
形の軸受部31Aとなり、該各軸受部31Aは、図11
に示す支軸33を介して遊動輪2を左,右両側から回転
可能に支持している。そして、ヨーク30は、左,右の
ヨーク腕部31,31が遊動輪ブラケット部19内で
左,右のヨークガイド24、24にそれぞれ摺動可能に
挿嵌され、遊動輪2を図12中の矢示A,B方向に移動
可能にガイドするものである。
【0062】この場合、ヨーク30の各ヨーク腕部31
は、その上,下面に機械加工(例えば、研磨加工等)が
施され、その高さ寸法はヨークガイド24の内側寸法
(ガイド板部24A,24B間の間隔)にほぼ一致する
ように形成されている。これにより、ヨークガイド24
のガイド板部24A,24Bとヨーク腕部31(軸受部
31A)との間には、ほとんど隙間が残ることはなく、
ガタつき等の発生を良好に抑えることができる。
【0063】34は遊動輪ブラケット部19内に設けら
れた履帯張り調整装置で、該履帯張り調整装置34は、
図11、図12に示す如く前側のばね受35が一体に設
けられ後側のばね受36との間に配置された張力調整シ
リンダとしてのアジャスタシリンダ37と、該アジャス
タシリンダ37の外周側に位置してばね受35,36間
に配設されたスプリング38と、一端側がアジャスタシ
リンダ37内に摺動可能に挿嵌され他端側がアジャスタ
シリンダ37の外部に突出したアジャスタロッド39等
とにより構成されている。
【0064】また、履帯張り調整装置34のアジャスタ
シリンダ37内にはグリース等が充填され、アジャスタ
シリンダ37から突出するアジャスタロッド39の突出
量は、グリースの充填量に応じて調整されるものであ
る。そして、アジャスタロッド39はヨーク30と同一
の軸線O−O(図11に示す支軸33と直交する軸線)
に沿って延び、その先端はヨーク30の繋ぎ板部32に
当接している。
【0065】そして、アジャスタロッド39は、スプリ
ング38の付勢力をヨーク30に伝え、これにより遊動
輪2をヨーク30と共に図11中の矢示A方向に押圧
し、図1に示す履帯4の張力調整等を行うものである。
【0066】ここで、ばね受35は、図14に示すよう
に略長方形の板体として形成され、その左,右両側はヨ
ークガイド24のガイド板部24A,24B間にそれぞ
れ摺動可能に挿嵌されている。そして、履帯張り調整装
置34のアジャスタシリンダ37、スプリング38等
は、ヨーク30と同一の軸線O−O上に配置され、ヨー
ク30の繋ぎ板部32に対するアジャスタロッド39の
芯ずれを抑える構成となっている。
【0067】また、履帯張り調整装置34には、後側の
ばね受36を貫通して後側ロッド部40が設けられ、こ
の後側ロッド部40もヨーク30と同一の軸線O−Oに
沿って延びている。そして、後側ロッド部40は、端板
17の嵌合穴17A内に挿嵌され、その先端は端板17
の嵌合穴17Aから図3に示すサイド枠部16側に突出
した状態となる。
【0068】本実施の形態による後方小旋回式油圧ショ
ベルのトラックフレーム11は、上述の如き構成を有す
るもので、次に、その作用について説明する。
【0069】まず、トラックフレーム11は、上部旋回
体5を取付けるための丸胴12Aを有するセンタフレー
ム12と、該センタフレーム12の左,右両側に位置し
て前,後方向に延びた左,右のサイドフレーム15,1
5と、該各サイドフレーム15とセンタフレーム12と
の間で前,後方向に離間し、各サイドフレーム15をセ
ンタフレーム12に対して連結した前,後の脚部21,
22とにより構成されている。
【0070】そして、これらの脚部21,22のうち前
側の脚部21は、センタフレーム12とサイドフレーム
15との間を左,右方向で斜め下向きに傾いて延び、先
端側をサイド枠部16の前部側に連結している。また、
後側の脚部22は、センタフレーム12とサイドフレー
ム15との間を斜め後方へと下向きに傾いて延び、先端
側を駆動輪ブラケット部20側の端板18に連結する構
成としている。
【0071】これにより、前,後の脚部21,22をサ
イドフレーム15に対しサイド枠部16の前側部位と後
側の端板18側へと前,後に離間させて配設でき、これ
らの脚部21,22によりサイドフレーム15をセンタ
フレーム12に対し高い剛性をもって連結できる。
【0072】そして、センタフレーム15を左,右のサ
イドフレーム15,15間に安定した梁構造をなして設
置でき、トラックフレーム11全体の強度を確実に高め
ることができると共に、全体を骨組み構造とすることに
よりトラックフレーム11の軽量化も図ることができ
る。
【0073】また、前,後の脚部21,22は、中空円
筒状のパイプ材を用いて形成し、その上面側は円弧状に
湾曲して下向きに傾斜する構成としているため、例えば
泥濘地等の走行時に履帯4により泥土が巻上げられた
り、跳ね上げられたりしても、このような泥土が脚部2
1,22上に付着したり、堆積したりするのをパイプ材
からなる脚部21,22により防止でき、脚部21,2
2の横断面形状に沿って泥土を下方に滑り落とすように
容易に排出することができる。
【0074】また、これらの脚部21,22は、センタ
フレーム12側からサイドフレーム15側へと下向きに
傾斜しているので、脚部21,22の傾斜方向に沿って
泥土を容易に排出することができる。さらに、前,後の
脚部21,22間は、図4に示すように略三角形状の空
間部41となり、この空間部41を泥落とし穴としても
活用することができる。
【0075】一方、サイドフレーム15は、前,後方向
に延びるサイド枠部16と、サイド枠部16の長さ方向
一側に端板17を介して設けられた遊動輪ブラケット部
19と、サイド枠部16の長さ方向他側に他の端板18
を介して設けられた駆動輪ブラケット部20とにより構
成している。
【0076】そして、サイドフレーム15の遊動輪ブラ
ケット部19は、図11ないし図14に例示するように
履帯張り調整装置34を内部に収容するため左,右対称
形状に形成し、その上面側には左,右方向の中央部に頂
部19Bを有すると共に、該頂部19Bの位置から左,
右へと斜め下向きに傾斜した傾斜板部19C,19Cを
設ける構成としている。
【0077】このため、遊動輪ブラケット部19側で
は、その上面側に左,右方向の中央部(頂部19B)か
ら左,右の外側に向けた傾斜面を傾斜板部19Cにより
形成でき、これらの傾斜板部19Cに沿って泥土を容易
に排出できる。また、遊動輪ブラケット部19内には履
帯張り調整装置34を余裕をもって収容でき、履帯4の
張力調整を円滑に行うことができる。
【0078】また、遊動輪ブラケット部19の内側面に
は、遊動輪2の軸方向両側に対向して位置しヨーク30
を前,後方向に摺動可能にガイドする左,右のヨークガ
イド24を設け、これらのヨークガイド24は、ヨーク
30のヨーク腕部31等に対して上,下両側から摺接す
る上,下のガイド板部24A,24Bと、ガイド板部2
4A,24B間を一体に連結し遊動輪ブラケット部19
の側板部19Aに衝合状態で溶接して固定される連結板
部24Cとからなる横断面がコ字形状の板材により構成
している。
【0079】これにより、上,下のガイド板部24A,
24Bを一体に形成したヨークガイド24を用いてヨー
ク30をガイドすることができ、遊動輪ブラケット部1
9の側板部19Aに対して上,下のガイド板部24A,
24Bを別々に溶接する必要がなく、溶接作業の簡略化
を図ることができる。
【0080】そして、ヨークガイド24を鋳造またはプ
レス成形等の手段を用いて横断面がコ字形状の部材とし
て成形できるため、上,下のガイド板部24A,24B
間の間隔をヨーク腕部31の高さ寸法に合わせて予め決
められた寸法に形成でき、上,下のガイド板部24A,
24Bとヨーク腕部31(軸受部31A)との間に隙間
が発生するのを小さく抑えることができる。
【0081】また、遊動輪ブラケット部19の内側面に
ヨークガイド24を溶接して接合するときには、図7、
図8中に二点鎖線で示すように凸形状をなす位置合せ治
具29を用い、これらの位置合せ治具29を遊動輪ブラ
ケット部19の各側板部19A間に下側から着脱可能に
挿嵌するものである。
【0082】この場合、複数の位置合せ治具29を遊動
輪ブラケット部19内に前,後に間隔をもって配置し、
この状態で左,右のヨークガイド24,24を下側から
安定して支持できると共に、遊動輪ブラケット部19内
に各ヨークガイド24を位置合わせすることができる。
【0083】そして、この状態でヨークガイド24の連
結板部24Cを遊動輪ブラケット部19の側板部19A
に衝合させつつ、その上,下両端を側板部19Aの内側
面に隅肉溶接して固着することができる。これにより、
遊動輪ブラケット部19の内側面にはヨークガイド24
を位置合せ状態で接合でき、溶接誤差等の発生を最小限
に抑えることができる。
【0084】また、ヨークガイド24は遊動輪ブラケッ
ト部19内を端板17の位置までほぼ全長にわたって延
び、上,下のガイド板部24A,24B間には、履帯張
り調整装置34のアジャスタシリンダ37、スプリング
38、アジャスタロッド39等をヨーク30と同一の軸
線O−Oに沿って延びるように配置している。そして、
履帯張り調整装置34のばね受35は、左,右のヨーク
ガイド24,24間で上,下のガイド板部24A,24
B間に摺動可能に設ける構成としている。
【0085】このため、履帯張り調整装置34のスプリ
ング38等でヨーク30を図11中の矢示A方向に付勢
して履帯4の張力を調整できると共に、履帯張り調整装
置34のスプリング38、アジャスタロッド39とヨー
ク30とを同一の軸線O−O上に配置でき、ヨーク30
とアジャスタロッド39との芯ずれを防止することがで
きる。
【0086】かくして、本実施の形態によるトラックフ
レーム11は、遊動輪ブラケット部19内に設けるヨー
クガイド24を、上,下のガイド板部24A,24Bと
連結板部24Cとからなる横断面がコ字形状の板材を用
いて形成することにより、遊動輪2のヨーク30とヨー
クガイド24との間の隙間を確実に小さくすることがで
き、例えば土砂等の掘削作業時に前,後方向の揺れが車
両に発生する等の問題を防ぐことができる。
【0087】そして、スイングポスト式の作業装置9等
を採用した後方小旋回式油圧ショベルにあっても、掘削
作業時等の振動、揺れを小さく抑えることができ、作業
時、走行時の安定性を向上することができる。
【0088】また、履帯張り調整装置34のスプリング
38、アジャスタロッド39とヨーク30とを同一の軸
線O−O上に配置することにより、ヨーク30とアジャ
スタロッド39との芯ずれを防止でき、アジャスタシリ
ンダ37とアジャスタロッド39との摺動面にカジリ等
が発生するのを抑え、耐久性、寿命の向上化を図ること
ができる。
【0089】なお、前記実施の形態では、後方小旋回式
油圧ショベルに用いるトラックフレームを例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば作
業装置を折り畳んだときに上部旋回体の旋回半径内に収
める構成とした、所謂小旋回式の油圧ショベルに適用し
てもよいものである。
【0090】また、前記実施の形態では、上部旋回体5
にキャブ7を設ける型式の油圧ショベルを例に挙げて説
明したが、本発明はこれに限らず、例えば運転席の上方
を部分的に覆うようにしたキャノピー形式の油圧ショベ
ルに適用してもよいことは勿論である。
【0091】さらに、本発明は、油圧ショベルの下部走
行体に適用するトラックフレームに限るものではなく、
例えば油圧クレーン等の他の建設機械の下部走行体にも
広く適用できるものである。
【0092】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、遊動輪ブラケット部の内側面に設ける
左,右のガイド部材は、前記遊動輪ブラケット部の前,
後方向に延び遊動輪のヨークに対して上,下両側から摺
接する上,下のガイド板部を一体に形成する構成とした
ので、上,下のガイド板部を一体化したガイド部材を用
いて遊動輪のヨークをガイドすることができ、遊動輪ブ
ラケット部の側板等に対して上,下のガイド板部を別々
に溶接する必要がなくなる。このため、ガイド部材は
上,下のガイド板部間の間隔を、ヨークの高さ寸法等に
合わせて予め決められた寸法に形成でき、上,下のガイ
ド板部とヨークとの間に隙間が発生するのを小さく抑制
できると共に、作業時の振動、揺れ等を抑えて安定性を
向上することができる。
【0093】また、請求項2に記載の発明は、ガイド部
材を、上,下のガイド板部と、該上,下のガイド板部間
を一体に連結し遊動輪ブラケット部の内側面に衝合状態
で固定される連結板部とからなる横断面がコ字形状の板
材により構成しているので、上,下のガイド板部間の間
隔をヨークの高さ寸法に対応した寸法に形成でき、この
ようなガイド部材を遊動輪ブラケット部内に取付けると
きには、ガイド部材の連結板部を遊動輪ブラケット部の
内側面に衝合させた状態で溶接して固定することができ
る。
【0094】一方、請求項3に記載の発明は、遊動輪ブ
ラケット部内に、左,右のガイド部材を用いて履帯張り
調整装置のスプリングとヨークとを同一の軸線上に配置
する構成としているので、履帯張り調整装置のスプリン
グでヨークを付勢して履帯の張力を調整できると共に、
履帯張り調整装置のスプリングとヨークとを左,右のガ
イド部材間で同一の軸線上に配置でき、履帯張り調整装
置の芯ずれ等を防止することができる。
【0095】また、請求項4に記載の発明によると、履
帯張り調整装置はスプリング用のばね受を有し、該ばね
受は左,右のガイド部材間にヨークと共に摺動可能に設
ける構成としているので、左,右のガイド部材を用いて
スプリング用のばね受をヨークと共に摺動可能に支持で
き、履帯張り調整装置のスプリングとヨークとの芯ずれ
を防ぐことができる。
【0096】さらに、請求項5に記載の発明は、サイド
フレームを、サイド枠部と、該サイド枠部の長さ方向一
側に端板を介して設けられた遊動輪ブラケット部と、サ
イド枠部の長さ方向他側に他の端板を介して設けられた
駆動輪ブラケット部とにより構成し、左,右のガイド部
材は前記端板の位置まで遊動輪ブラケット部の全長にわ
たって延びる構成としているので、左,右のガイド部材
を遊動輪ブラケット部の全長にわたって端板の位置まで
延ばすことができ、これらのガイド部材間にヨークと履
帯張り調整装置のスプリングを同一の軸線上で直列状態
で収めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるトラックフレームが
適用された後方小旋回式の油圧ショベルを示す外観図で
ある。
【図2】図1中のトラックフレームを拡大して示す斜視
図である。
【図3】図2に示すトラックフレームの拡大正面図であ
る。
【図4】図2に示すトラックフレームの平面図である。
【図5】図2中の遊動輪ブラケット部を拡大して示す正
面図である。
【図6】図5に示す遊動輪ブラケット部の平面図であ
る。
【図7】図6中の矢示 VII−VII 方向からみた遊動輪ブ
ラケット部の断面図である。
【図8】図7中の矢示VIII−VIII方向からみた遊動輪ブ
ラケット部の拡大断面図である。
【図9】図5中の矢示IX−IX方向からみた遊動輪ブラケ
ット部の拡大断面図である。
【図10】図5中の矢示X−X方向からみた遊動輪ブラ
ケット部の拡大断面図である。
【図11】遊動輪、ヨークおよび履帯張り調整装置を遊
動輪ブラケット部に取付けた状態を示す縦断面図であ
る。
【図12】図11の矢示 XII−XII 方向からみた遊動輪
ブラケット部等の断面図である。
【図13】図11中の矢示XIII−XIII方向からみた遊動
輪ブラケット部等の断面図である。
【図14】図11の矢示 XIV−XIV 方向からみた遊動輪
ブラケット部等の断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 遊動輪 3 駆動輪 4 履帯 5 上部旋回体 6 旋回輪 9 作業装置 11 トラックフレーム 12 センタフレーム 15 サイドフレーム 16 サイド枠部 17,18 端板 19 遊動輪ブラケット部 20 駆動輪ブラケット部 24 ヨークガイド(ガイド部材) 24A 上側のガイド板部 24B 下側のガイド板部 24C 連結板部 30 ヨーク 31 ヨーク腕部 32 繋ぎ板部 34 履帯張り調整装置 35 ばね受 37 アジャスタシリンダ(張力調整シリンダ) 38 スプリング 39 アジャスタロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体が取付けられるセンタフレー
    ムと、該センタフレームの左,右両側に位置して前,後
    方向に延び履帯がそれぞれ取付けられる左,右のサイド
    フレームとを備え、該左,右のサイドフレームには、
    前,後方向の一側に位置して遊動輪ブラケット部を設け
    てなる建設機械のトラックフレームにおいて、 前記遊動輪ブラケット部の内側面には、該遊動輪ブラケ
    ット部の前,後方向に延び遊動輪のヨークに対して上,
    下両側から摺接する上,下のガイド板部を一体に形成し
    てなる左,右のガイド部材を設ける構成としたことを特
    徴とする建設機械のトラックフレーム。
  2. 【請求項2】 前記ガイド部材は、前記上,下のガイド
    板部と、該上,下のガイド板部間を一体に連結し前記遊
    動輪ブラケット部の内側面に衝合状態で固定される連結
    板部とからなる横断面がコ字形状の板材により構成して
    なる請求項1に記載の建設機械のトラックフレーム。
  3. 【請求項3】 前記遊動輪ブラケット部内には、前記
    左,右のガイド部材を用いて履帯張り調整装置のスプリ
    ングと前記ヨークとを同一の軸線上に配置する構成とし
    てなる請求項1または2に記載の建設機械のトラックフ
    レーム。
  4. 【請求項4】 前記履帯張り調整装置はスプリング用の
    ばね受を有し、該ばね受は前記左,右のガイド部材間に
    前記ヨークと共に摺動可能に設ける構成としてなる請求
    項3に記載の建設機械のトラックフレーム。
  5. 【請求項5】 前記サイドフレームは、前,後方向に延
    びるサイド枠部と、該サイド枠部の長さ方向一側に端板
    を介して設けられた前記遊動輪ブラケット部と、前記サ
    イド枠部の長さ方向他側に他の端板を介して設けられた
    駆動輪ブラケット部とからなり、前記左,右のガイド部
    材は前記端板の位置まで遊動輪ブラケット部の全長にわ
    たって延びる構成としてなる請求項1,2,3または4
    に記載の建設機械のトラックフレーム。
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