JP2003237253A - 配送伝票 - Google Patents

配送伝票

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JP2003237253A
JP2003237253A JP2002036908A JP2002036908A JP2003237253A JP 2003237253 A JP2003237253 A JP 2003237253A JP 2002036908 A JP2002036908 A JP 2002036908A JP 2002036908 A JP2002036908 A JP 2002036908A JP 2003237253 A JP2003237253 A JP 2003237253A
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JP2002036908A
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Yuji Shimizu
雄二 清水
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材に紙材を使用するメリットを保持しつ
つ、粘着剤層の耐水性を向上させることができる配送伝
票を提供する。 【解決手段】 配送伝票10は、荷札票(上側基材)1
1と、タック紙12と、配達票16と、控え票17とを
備え、タック紙12は、タック基材(下側基材)13
と、タック基材13の裏面に形成され、配送荷物に貼付
される粘着剤層14と、粘着剤層14を保護すると共
に、使用時に剥離されるセパレータ15とからなり、粘
着剤層14は、2EHA(2エチルヘキシルアクリレー
ト)等の低Tgのアクリル樹脂を使用したエマルジョン
中に、PVA等の水溶性高分子やシリカ粒子等の多孔質
粒子などの吸湿・保湿成分14aが含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宅配荷物や郵便小
包み等に使用する配送伝票に関し、特に、保冷配送便な
どに適した配送伝票に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の配送伝票には、耐水性を
付与するために、PETやPP等の合成樹脂基材からな
る、いわゆる「合成紙」と呼ばれる材料が使用されてい
た。耐水性が必要な理由は、配送時の風雨だけでなく、
クール便や保冷便と呼ばれる湿気が避けられないサービ
スが市場に浸透してきたからである。
【0003】しかし、ITやオペレーションの最適化に
よる配送技術の向上もあり、必ずしも、合成紙でなくて
も実用上の耐水性を確保できるようになってきた。例え
ば、特開平9−52473号は、「耐水紙を使用した配
送伝票」を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した「耐水紙を使
用した配送伝票」は、徐々に普及しつつあるが、一方
で、配送伝票を配送荷物に貼付するタック紙の部分の耐
水性が課題として挙げられてきた。すなわち、合成紙を
使用した場合には、タック紙は、保冷便において低温
(5〜−30℃)で保冷されることから、低温適性を重
視した粘着剤を使用したタック紙を使用すれば、実質的
な問題なかった。しかし、上記提案のように、合成紙を
耐水紙に変更したことにより、表面から水が浸透しやす
くなったため、タック紙まで水が到達しやすくなり、そ
の結果、タック紙自身の耐水性も考慮しなくてはならな
くなった。
【0005】本件発明者の実験によれば、タック紙の耐
水性は、一般的に、粘着剤に溶剤系のものを使用するこ
とによって対応できることがわかった。しかし、低温で
保冷されていた製品は、結露した面が凍っていたり、荷
物を倉庫から出した段階で表面が湿ったりしていて、溶
剤系の粘着剤であっても、十分な接着力が得られない場
合があった。
【0006】また、複写式の配送伝票に限らず、最近普
及してきた1パート方式の配送伝票でも、上述したタッ
ク紙の耐水性について同様の問題があった。
【0007】一方、合成紙か否かを問わず、低温で保冷
された製品や、魚市場で箱詰された発泡スチロール製の
表面が濡れたままの箱に、配送伝票を貼り付けたいとい
うニーズも生まれていた。
【0008】本発明の課題は、基材に紙材を使用するメ
リットを保持しつつ、粘着剤層の耐水性を向上させるこ
とができる配送伝票を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、請求項1の発明は、上側基材と下側基材とによって
袋状部が形成されると共に、その袋状部の内部に少なく
とも1枚の配送票用の基材が抜き取り可能に配置され、
前記下側基材の裏面に配送荷物に貼付される粘着剤層を
備える複写方式の配送伝票であって、前記少なくとも1
枚の基材は、耐水性のある紙材であって、前記粘着剤層
は、吸湿及び/又は保湿成分を含むこと、を特徴とする
配送伝票である。
【0010】請求項2の発明は、上側基材と下側基材の
少なくとも一部が剥離可能に密着され、前記下側基材の
裏面に配送荷物に貼付される粘着剤層を備える1パート
方式の配送伝票において、前記少なくとも1枚の基材
は、耐水性のある紙材であって、前記粘着剤層は、吸湿
及び/又は保湿成分を含むこと、を特徴とする配送伝票
である。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の配送伝票において、前記吸湿及び/又は保湿成
分は、水溶性高分子及び/又は多孔質粒子であること、
を特徴とする配送伝票である。
【0012】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載の配送伝票において、前記紙
材は、用紙繊維の結合体からなる紙基材と、前記紙基材
内に含有され、前記紙基材の吸湿時における前記用紙繊
維の結合力を維持する添加材料とを含むこと、を特徴と
する配送伝票である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照しながら、
本発明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明による配送伝票の第1
実施形態を模式的に示す図であって、図1(A)は平面
図、図1(B)は断面図である。第1実施形態の配送伝
票10は、荷札票(上側基材)11と、タック紙12
と、配達票16と、控え票17等とから構成されてい
る。また、タック紙12は、タック基材(下側基材)1
3と、タック基材13の裏面に形成され、配送荷物に貼
付される粘着剤層14と、粘着剤層14を保護すると共
に、使用時に剥離されるセパレータ15とからなり、こ
の実施形態では、予め別工程で作製されたものを使用し
ている。
【0014】荷札票11とタック基材13とは、接着剤
層18で図1(a)中、上下左辺部を接着し、右辺外縁
部が開口となる袋状部を形成している。配達票16は、
この袋状部にミシン目mによって抜き取り可能に配置さ
れており、運送中等において脱落することを防止してい
る。また、配達票16は、その抜き取りを容易にするた
めに、図中右側外縁部が荷札票11の右端部から露出し
ている。なお、この袋状部の中に、配達票16の他に、
届先控え票などを設けてもよい。
【0015】この配送伝票10は、ドットインパクトプ
リンタ等で印字可能に図中上下方向に連接された連続帳
票とする場合が多い。この場合には、スプロケット孔を
荷札票11の左右端に設けるので、タック紙12を配達
票16よりも長く形成することが望ましい。
【0016】控え票17は、配送システムに応じて、1
〜4枚程度設けられており、荷札票11上に、左側外縁
部が切りとり可能に重ねられているが、配送システムに
よっては、1枚も設けられていなくてもよい。
【0017】配送伝票10は、控え票17,荷札票1
1、配達票16の裏面には、例えば、黒色又は藍色等の
複写用カーボン層が形成されている複写方式の伝票であ
る。控え票17上に、筆圧又はドットインパクトプリン
タの印字圧が作用すると、複写用カーボン層が控え票1
7,荷札票11,配達票16に転写される。すなわち、
控え票17に記録された情報(文字やバーコード等)の
全部又は一部が控え票17,荷札票11,配達票16等
に複写される。さらに、荷札票11が損傷等した場合の
予備として、必要に応じてタック基材13にも複写され
るようにしてもよい。
【0018】この配送伝票10の荷札票11は、紙材か
ら形成されたものである。紙材は、広葉樹パルプや針葉
樹パルプ若しくはこれらを混合した木材パルプ、又は非
木材パルプとして、ケナフ、バガス、マニラ麻、コット
ン等の天然植物繊維その他の用紙繊維(セルロース)の
結合体である。
【0019】ところで、紙材に、裏カーボンによる複写
適性、すなわち、表面に裏カーボン受理性、また、裏面
に裏カーボン剥離性を付与するためには、用紙繊維に添
加する、炭酸カルシウム、二酸化チタン、カオリン、焼
成カオリン等のインキ受理性のある無機充填剤の分布量
を、表面から裏面にかけて、高い値から低い値にする必
要がある。そこで、水に分散された用紙繊維に、無機充
填剤を添加し、長網抄式で用紙を抄くことにより、長網
のメッシュから水とともに無機充填剤が滴下すること
で、メッシュに接した面の無機充填剤の分布量が、メッ
シュと反対側の面の分布量に比べて、低い値となる。す
なわち、メッシュに接する面を裏面とし、反対側の面を
表面とすることにより、紙材に裏カーボン複写適性を与
えることができる。用紙繊維は、吸湿性及び脱湿性があ
り、吸湿によって伸び(膨らみ)、脱湿によって縮む
(しぼむ)という性質を有する。用紙繊維は、吸湿によ
ってその結合力が低下し、機械的強度が弱くなる特性を
有する。従って、用紙繊維のみからなる紙材では、雨が
降った場合等に吸湿すると、破けてしまう場合がある。
【0020】そこで、本実施形態では、用紙繊維に添加
材料を含有させている。添加材料の素材としては、ポリ
アミンポリアミドエピクロルヒドリン樹脂、尿素ホルマ
リン樹脂、メラミン樹脂等の湿潤強度増強剤があげられ
る。添加材料は、用紙繊維間に架橋して、網目構造を作
ることで、荷札票11の吸湿時における用紙繊維の結合
力を維持する。これにより、雨が降っている場合等にお
いても、荷札票11の機械的強度を確保し、破れ等を防
止することができる。
【0021】さらに、耐水性を向上させるために、スチ
レンマレイン酸アクリル共重合体等のアクリル−スチレ
ン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン
−ブタジエン共重合体やアクリロニトリル−ブタジエン
共重合体等のゴム系樹脂等の合成樹脂材料を塗工するこ
ともできる。なお、合成樹脂材料の安定性や塗工適性を
向上させるために、澱粉、アルギン酸ソーダ、カルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルアルコール等の水溶性
高分子、あるいはアルキルケテンダイマー等の表面サイ
ズ剤を配合しても良い。
【0022】また、荷札票11の表面には、撥水性を有
する表面コート層を設けるようにしてもよい。表面コー
ト層を構成する材料としては、ポリエチレン系やパラフ
ィン系のワックスエマルジョン、シリコーン樹脂エルル
ジョン等の撥水性付与剤があげられる。表面コート層に
よって、荷札票11の吸湿が抑制されるので、吸湿時に
おける機械的強度の低下を遅らせることができる。
【0023】本実施形態では、タック紙12の粘着剤層
14は、2EHA(2エチルヘキシルアクリレート)等
の低Tgのアクリル樹脂を使用したエマルジョン中に、
吸湿・保湿成分14aが含まれている。この吸湿・保湿
成分14aは、例えば、水溶性高分子や多孔質粒子など
を上記エマルジョン中に配合したものである。水溶性高
分子としては、例えば、ポリビニルアルコール(PV
A)、セルロース誘導体、アクリル酸系ポリマー、ポリ
エチレングリコール等があげられる。また、多孔質粒子
としては、無機系の場合には、マイクロシリカ、合成ゼ
オライトがあげられ、有機系の場合には、MMA粒子、
スチレン粒子などがあげられる。
【0024】なお、低温適性を有する粘着剤や、配合さ
れる保湿・保湿成分は、タック基材13中を貫通してタ
ック基材13の表面に粘着性を発現させたりする場合が
あるために、必要に応じて、タック基材13にブロック
層を設けたり、繊維の密度を高めるという処理をするこ
とが望ましい。
【0025】以上の構成からなる荷札票11は、好まし
くは37〜64g/m2 、さらに好ましくは50g/m
2 の坪量の厚みに形成される。なお、タック基材13
は、35〜64g/m2 程度の坪量の厚みに形成され、
配達票16は、41g/m2 程度の坪量の厚みに形成さ
れている。
【0026】荷札票11とタック基材13とは、双方と
も紙材から形成されているので、両者を袋状に接着する
場合の接着剤は、合成紙を用いた場合のように限定され
ず、以下のような種々の接着剤が使用可能である。使用
される接着剤としては、熱硬化性樹脂(フェノール系樹
脂、フラン系樹脂、尿素系樹脂、メラミン系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂
等)、熱可塑性樹脂(ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニル
アルコール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ニトロセル
ロース、ポリアミド等)、ゴム、又は天然樹脂等を主成
分とするものがあげられる。なお、袋状に接着する接着
剤をはじめ、他の枚目を接着させる接着剤についても、
用紙の構成や、帳票の用途によっては、耐水性を要する
場合がある。この場合は、耐水性を付与するために、溶
剤系の接着剤を使用するか、エマルジョン型等の水系接
着剤には硬化剤を併用すると良い。
【0027】さらにまた、加熱により接着性が付与され
る感熱接着剤(言い換えればヒートシール剤)を用いる
こともできる。感熱接着剤を構成する材料としては、ポ
リエチレン、ポリ酢酸ビニル、又はこれらの共重合体、
アクリル樹脂又はエチレン−アクリル酸共重合体、ポリ
ビニルブチラール、ポリアミド、ポリエステル、可塑化
クロロプレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコー
ル、ポリカーボネート、ポリビニルエーテル、ポリウレ
タン、セルロース系樹脂、ワックス類、パラフィン類、
ロジン類、アスファルト類等の熱可塑性樹脂、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂等の未硬化の熱硬化樹脂があげら
れる。
【0028】荷札票11とタック基材13とを接着した
場合にも、両者の基材が紙材であることから、両者の環
境特性の差は少なく、接着後の経時変化により一方の帳
票がたるんだり、しわが発生したりすることがなくな
る。
【0029】以上説明したように、第1実施形態によれ
ば、荷札票11やタック基材13に、従来のような合成
紙でなく、単なる耐水紙を用いた場合であっても、タッ
ク紙12の粘着剤層14に、吸湿・保湿成分14aを含
ませてあるので、低温で保冷されていた製品の結露した
面が凍っていたり、荷物を倉庫から出した段階で表面が
湿ったりしていても、粘着剤層14は、吸湿・保湿成分
14aがその水分を吸湿して、保湿してしまうので、十
分な接着力をもつようになった。また、粘着剤層14
は、低温で保冷された製品や、魚市場で箱詰された発泡
スチロール製の表面が濡れたままの箱にもそのまま貼れ
るようになった。
【0030】(第2実施形態)図2は、本発明による配
送伝票の第2実施形態を模式的に示す図であって、図2
(A)は平面図、図2(B)は断面図である。なお、以
下に示す実施形態では、前述した第1実施形態と同様な
機能を果たす部分には、末尾に共通した符号を付して、
重複する説明を適宜省略する。
【0031】第2実施形態の配送伝票20は、図2
(B)に示すように、伝票基材(上側基材)21と、タ
ック紙22とが、接着剤層28,剥離層29を介して、
積層された、1pタイプの宅配伝票である。
【0032】伝票基材21は、配送必要事項を表示をす
るためのものであり、第1実施形態で説明した荷札票1
1と同じ材質の紙材を使用することができる。この伝票
基材21は、図1(A)に示すように、送付先表示欄や
依頼主印刷欄等を印字する荷札票部21Aと、配送確認
のために送付先で押印を受ける受領印欄を備えた配達票
部21Bとを備えている。
【0033】荷札票部21Aは、配送荷物に貼付される
貼付票部であり、配達票部21Bは、配送途中に剥離さ
れる剥離票部であり、剥離するときに分離が容易となる
ように、ミシン目やハーフカット等の分離予定線hcで
分割されている。また、各票部21A,21Bには、こ
の配送伝票20自身の「ID」等として、配送管理に用
いられるバーコードを印字又は印刷するバーコードエリ
アが設けられていてもよい。
【0034】剥離層29は、伝票基材21の配達票部2
1Bを、配送途中に剥離可能とする層である。剥離層2
9は、伝票基材21の裏面の一部(剥離票部)に、シリ
コーンアクリレートを剥離主成分とするUVインキによ
って、パターン状にオフセット印刷、活版印刷等によっ
て、厚さ、1.5〜15μm程度に印刷されている。こ
の剥離層29は、伝票基材21の表面に、剥離票部とな
る配達票部21B等を印刷する印刷機で、見当合せを行
なって、それらの裏面のみに正確に印刷されている。こ
のため、配達票部21B等の剥離票部のみが容易に剥離
され、かつ、貼付票部である荷札票部21Aが配送途中
で不用意に剥離されることがない。
【0035】接着剤層28は、伝票基材21又は剥離層
29の裏面に形成され、伝票基材21とタック紙23を
接着するための層である。
【0036】また、タック紙22は、タック基材(下側
基材)23と、タック基材23の裏面に形成され、配送
荷物に貼付される粘着剤層24と、粘着剤層14を保護
すると共に、使用時に剥離されるセパレータ25とを備
えている。
【0037】本実施形態では、タック紙22の粘着剤層
24は、2EHA(2エチルヘキシルアクリレート)等
の低Tgのアクリル樹脂を使用したエマルジョン中に、
吸湿・保湿成分24aが含まれている。この吸湿・保湿
成分24aは、第1実施形態で説明したような水溶性高
分子や多孔質粒子などを、上記エマルジョン中に配合し
たものである。
【0038】なお、低温適性を有する粘着剤や、配合さ
れる保湿・保湿成分は、タック基材23中を貫通してタ
ック基材23の表面に粘着性を発現させたりする場合が
あるために、必要に応じて、タック基材23にブロック
層を設けたり、繊維の密度を高めるという処理をするこ
とが望ましい。
【0039】本実施形態の配送伝票20は、上記のよう
に構成されているので、ノンインパクトプリンタによっ
て、伝票基材21の表面の各欄に必要事項を高速に印字
することができる。また、最後まで配送荷物に貼付され
る配達票部21Aが1枚で済み、配達票部21Aは、 下
層に剥離層29が設けられていないので、配送荷物等の
永久接着し、配送中に不用意な脱落がなく、信頼性が高
い。さらに、配達票部21Bは、送付先で剥離される
が、下層に剥離層29が正確に設けられているので、剥
離がしやすく利便性が高い。
【0040】以上説明したように、第2実施形態によれ
ば、第1実施形態で示した複写式の配送伝票と同様に、
帳票基材21やタック基材23に耐水紙を用いた場合で
あっても、タック紙22の粘着剤層24に、吸湿・保湿
成分24aを含ませてあるので、粘着剤層24は、表面
が結露していたり、湿ったりしていても、十分な接着力
を持続することができ、脱落することはないうえ、結露
等した面を拭き取ることなく、そのまま貼れるようにな
った。
【0041】(変形形態)以上説明した実施形態に限定
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。 (1)第1実施形態では、荷札票11のみに吸湿時にお
ける用紙繊維の結合力を維持して機械的強度を確保する
ようにしたが、配送伝票10の他の帳票を、荷札票11
と同様に、用紙繊維に添加材料を含有させたものから構
成してもよい。
【0042】(2)第2実施形態では、剥離票部は、配
達票部21Bのみの例で説明したが、配送システムによ
っては、引受票部,中継票部等を設けたり、また、中継
票部を複数設けるようにしてもよい。
【0043】(3)第2実施形態では、剥離票部が容易
に切り取れるように、ミシン目やハーフカットを設けた
例で説明したが、さらに、そのミシン目やハーフカット
の周縁部、又は、剥離票部の外周縁部に、網掛け印刷等
によって、 永久接着力よりは接着力が低く、全ベタ印刷
よりは接着力が高くなるように、接着力を調整しておく
と、剥離票部の脱落や紛失を防ぐこともできる。
【0044】(4)第2実施形態では、タック紙の上
に、伝票基材21の剥離票部(配達票部21B)を剥離
したときに表れ、受取人や荷扱い者等に対するメッセー
ジ等を表示する印刷層を設けてもよい。例えば、保冷配
送であれば、「鮮度やおいしさをそのままお届け」など
の標語や、荷物の取り扱いが悪くならないように、「取
扱注意」や「われもの」等の牽制文言を加えておくとよ
い。
【0045】(5)第2実施形態では、タック紙を用い
ずに、伝票基材21の接着剤層28の代わりに、粘着剤
層24の粘着性を発現させないための目止め層となる樹
脂層を設けて、タック基材23を省略するような形態と
することができる。この場合には、樹脂層として、UV
インキや、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂等の合成樹脂等を印刷又はコーティング等
によって形成するればよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
いずれかの基材に耐水紙を用いた場合であっても、配送
荷物等に貼付される粘着剤層に吸湿及び/又は保湿成分
を含ませてあるので、粘着剤層は、低温で保冷されてい
た製品の結露した面が凍っていたり、荷物を倉庫から出
した段階で表面が湿ったりしていても、十分な接着力を
保持すると共に、低温で保冷された製品や、表面が濡れ
たままの箱にも、拭き取りなどをすることなく、そのま
ま貼れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による配送伝票の第1実施形態を模式的
に示す図であって、図1(A)は平面図、図1(B)は
断面図である。
【図2】本発明による配送伝票の第2実施形態を模式的
に示す図であって、図1(A)は平面図、図1(B)は
断面図である。
【符号の説明】
10 配送伝票 11 荷札票 12 タック紙 13 タック基材 14 粘着剤層 15 セパレータ 16 配達票 17 控え票 18 接着剤層 20 配送伝票 21 伝票基材 22 タック紙 23 タック基材 24 粘着剤層 25 セパレータ 28 接着剤層 29 剥離層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側基材と下側基材とによって袋状部が
    形成されると共に、その袋状部の内部に少なくとも1枚
    の配送票用の基材が抜き取り可能に配置され、前記下側
    基材の裏面に配送荷物に貼付される粘着剤層を備える複
    写方式の配送伝票であって、 前記少なくとも1枚の基材は、耐水性のある紙材であっ
    て、 前記粘着剤層は、吸湿及び/又は保湿成分を含むこと、
    を特徴とする配送伝票。
  2. 【請求項2】 上側基材と下側基材の少なくとも一部が
    剥離可能に密着され、前記下側基材の裏面に配送荷物に
    貼付される粘着剤層を備える1パート方式の配送伝票に
    おいて、 前記少なくとも1枚の基材は、耐水性のある紙材であっ
    て、 前記粘着剤層は、吸湿及び/又は保湿成分を含むこと、
    を特徴とする配送伝票。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の配送伝票
    において、 前記吸湿及び/又は保湿成分は、水溶性高分子及び/又
    は多孔質粒子であること、を特徴とする配送伝票。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載の配送伝票において、 前記紙材は、用紙繊維の結合体からなる紙基材と、前記
    紙基材内に含有され、前記紙基材の吸湿時における前記
    用紙繊維の結合力を維持する添加材料とを含むこと、を
    特徴とする配送伝票。
JP2002036908A 2002-02-14 2002-02-14 配送伝票 Pending JP2003237253A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006059694A1 (ja) * 2004-12-03 2006-06-08 Arkray, Inc. 検査用具
JP2007216533A (ja) * 2006-02-17 2007-08-30 Dainippon Printing Co Ltd 耐水電子ペン用シート
JP2015189234A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 トッパン・フォームズ株式会社 配送伝票

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