JP2003236823A - コンクリート混練装置 - Google Patents

コンクリート混練装置

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JP2003236823A
JP2003236823A JP2002042457A JP2002042457A JP2003236823A JP 2003236823 A JP2003236823 A JP 2003236823A JP 2002042457 A JP2002042457 A JP 2002042457A JP 2002042457 A JP2002042457 A JP 2002042457A JP 2003236823 A JP2003236823 A JP 2003236823A
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JP
Japan
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concrete
concrete material
hopper
inclined surface
kneading
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JP2002042457A
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English (en)
Inventor
Nobumasa Dojo
信昌 道場
Masayuki Kusumi
正之 楠見
Shinji Matsutani
真二 松谷
Mitsuo Miura
光夫 見浦
Terumi Fujiki
輝巳 藤木
Yoshihiro Kuroda
義広 黒田
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Taisei Corp
Kitagawa Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Kitagawa Iron Works Co Ltd
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  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量のコンクリート材を連続して混練すると
ともに、装置全体の構成を簡易化することで、コンクリ
ート材の混練作業を経済的に行うことができるコンクリ
ート混練装置を提供することを課題としている。 【解決手段】 コンクリート混練装置1であって、コン
クリート材の供給口及び排出口を有し、コンクリート材
を集合させるための傾斜面23,25が形成された漏斗
状のホッパ12,13が、上下方向に少なくとも2つ設
けられ、各ホッパ12,13は、コンクリート材を拡散
した状態でホッパ12,13の傾斜面に落下させるため
の傾斜面20,24が形成された拡散用板14,15を
備え、各ホッパ12,13によってコンクリート材の拡
散及び集合が繰り返されることにより、コンクリート材
が混練されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート材を
混練するコンクリート混練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セメントと骨材と水とから構成さ
れるコンクリート材を混練するコンクリート混練装置と
しては、コンクリート材をミキサ内に定量供給し、ミキ
サ内を回転させることでコンクリート材を混練して排出
するように構成されたバッチャプラント等のコンクリー
ト混練装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コンクリート混練装置では、以下の問題が存在してい
た。まず、定量のコンクリート材をミキサ内で回転させ
て混練するため、連続して混練作業を行うことができな
いという問題が存在する。また、一回の混練作業におい
てミキサ内に投入可能なコンクリート材の量が限定され
るため、大量のコンクリート材を混練するには、ミキサ
の容量を大きくする必要があり、コンクリート混練装置
が大型化し、製作費用が増加してしまうという問題が存
在する。したがって、コンクリートの種類によっては、
必ずしも充分な強度を必要とすることなく、簡易的な混
練により大量のコンクリートを製造することを要請され
る場合があるが、ミキサでは、その要請を満たすことが
できない。さらに、ミキサの内部は密閉され、構造が複
雑であるため、保守点検や洗浄が困難であるという問題
が存在する。
【0004】そこで、本発明は、前記問題を解決するた
めになされたものであり、大量のコンクリート材を連続
して混練するとともに、装置全体の構成を簡易化するこ
とで、コンクリート材の混練作業を経済的に行うことが
できるコンクリート混練装置を提供することを課題とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決すべく構成されるものであり、請求項1に記載の発明
は、コンクリート材を混練するコンクリート混練装置に
おいて、コンクリート材の供給部及び排出部を有し、コ
ンクリート材を集合させるための傾斜面が形成された漏
斗状のホッパが、上下方向に各ホッパ同士の排出部と供
給部が接合するように少なくとも2つ設けられ、各ホッ
パは、コンクリート材を拡散した状態でホッパの傾斜面
に落下させるための傾斜面が形成された拡散用部材を備
え、各ホッパによってコンクリート材の拡散及び集合が
繰り返されることにより、コンクリート材が混練される
ことを特徴とする。
【0006】ここで、コンクリート材とは、少なくとも
セメントと骨材と水とを含む既存のコンクリート材であ
って、配合比などは限定されるものではない。さらに、
漏斗状のホッパとは、内部に上面の開口部よりも下面の
開口部が小さく形成された円錐台形状の傾斜面を有する
ホッパである。
【0007】この発明によれば、投入されたコンクリー
ト材は、拡散されてホッパ内の傾斜面に落下し、円錐台
形状の傾斜面上を移動することによって効率良く一箇所
に集合された後に、下方のホッパに落下する。すなわ
ち、コンクリート材は、コンクリート混練装置の内部に
滞ることなく、拡散、集合を繰り返すことで混練されな
がら下方に移動して排出されるため、大量のコンクリー
ト材を連続して混練することができる。また、コンクリ
ート混練装置の構成が簡易化されるため、製作費用を削
減することができるとともに、保守点検及び洗浄が容易
になり、整備性が高まるため、維持費用を削減すること
ができる。さらに、装置全体の小型化及び軽量化が可能
となる。さらに、コンクリート材は、移動方向を大きく
変化させながら拡散、集合を繰り返すため、コンクリー
ト材の各材料の分散性が高まり、コンクリート材を十分
に混練させることができる。
【0008】なお、拡散用部材は、コンクリート材を拡
散させることができる形状であれば限定されるものでは
ないが、上下方向に連続して設けられた各ホッパにおけ
る各拡散用部材の傾斜面の傾斜方向が異なるように構成
することで、コンクリート材の拡散方向を変化させ、コ
ンクリート材の各材料の分散性を高めることが好まし
い。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のコンクリート混練装置であって、拡散用部材の
傾斜面は、ホッパの供給部からホッパの傾斜面に向かっ
て下降するように形成され、拡散用部材は、互いに逆方
向に向かって下降している2面の傾斜面によって構成さ
れていることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、コンクリート材が広範
囲に拡散された状態でホッパの傾斜面に落下するため、
各材料の分散性をより高めることができる。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載のコンクリート混練装置であって、
拡散用部材の傾斜面の傾斜角度が調整可能に構成されて
いることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、傾斜面の傾斜角度を調
整することで、傾斜面上でセメントを付着させながら移
動する骨材の移動速度を調整することができるため、骨
材の表面全体にセメントを確実に付着させることができ
る。
【0013】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至請求項3のいずれか1項に記載のコンクリート混練
装置であって、拡散用部材の傾斜面及びホッパの傾斜面
を振動させる振動手段を備えていることを特徴とする。
【0014】この発明によれば、傾斜面を振動させて傾
斜面上の骨材を微小移動させることで、骨材が傾斜面上
で振動しながら落下するようになり、全ての骨材の表面
全体にセメントを確実に付着させることができる。ま
た、傾斜面を振動させることで、コンクリート材が傾斜
面に付着してしまうことを防止することができる。
【0015】したがって、本発明のコンクリート混練装
置では、大量のコンクリート材を連続して効率良く混練
することができるとともに、装置全体の構成が簡易化さ
れ、製作費用及び維持費用が削減されるため、コンクリ
ート材の混練作業を経済的に行うことができる。さら
に、コンクリート材の各材料の分散性が高まることで、
コンクリート材が十分に混練されるとともに、コンクリ
ート材が傾斜面上を移動することで、全ての骨材の表面
全体にセメントが付着されるため、均一の強度を有する
コンクリートを構築することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態について詳細に説明する。
【0017】本発明の実施形態に係るコンクリート混練
装置は、各種のコンクリート材の混練に適用可能である
が、この実施形態では、施工現場の周辺で骨材となる材
料を採取し、この骨材とセメントと水とから構成される
コンクリート材を用いるCSG(Cemented S
and and Gravel)工法に適用した場合を
例として説明する。ここで、CSG工法とは、現場で採
取した骨材となる材料にセメントと水とを加えたコンク
リート材を簡易的に混練して打設する工法であり、簡易
化された混練装置を用いて大量のコンクリート材を連続
して混練することで、コンクリートの構築に係る費用を
削減することを目的とした工法であるため、本発明のコ
ンクリート混練装置を用いることが好適である。
【0018】図1は、本発明の実施形態に係るコンクリ
ート混練装置を示した図で、(a)はコンクリート混練
装置を示した正面断面図、(b)はコンクリート混練装
置を示した側断面図である。図2は、本発明の実施形態
に係るコンクリート混練装置の拡散用板を示した正面断
面図である。図3は、本発明の実施形態に係るコンクリ
ート混練装置を用いたコンクリート製造プラントを示し
た全体構成図である。
【0019】[コンクリート製造プラント]まず、本発
明の実施形態に係るコンクリート混練装置を用いたコン
クリート製造プラントの構成について説明する。コンク
リート製造プラント2は、図3に示すように、コンクリ
ート材を混練するコンクリート混練装置1と、骨材とな
る材料を投入する骨材用ホッパ3と、骨材用ホッパ3か
ら排出された骨材をコンクリート混練装置1に搬入する
搬入用ベルトコンベヤ4と、貯留したセメントをコンク
リート混練装置1に供給するセメントサイロ5と、コン
クリート混練装置1に水を供給する給水装置6と、コン
クリート混練装置1から排出されたコンクリート材をト
ラックTに搬出する搬出用ベルトコンベヤ7とから構成
されている。
【0020】[コンクリート混練装置]次に、本発明の
実施形態に係るコンクリート混練装置1の構成について
説明する。コンクリート混練装置1は、図1(a),
(b)に示すように、直方体の枠組である本体10と、
本体10の上部に設置された攪拌用ホッパ11と、攪拌
用ホッパ11の直下に設置された漏斗状の上部ホッパ1
2と、上部ホッパ12の直下に設置された漏斗状の下部
ホッパ13とを備え、上部ホッパ12内には上部拡散用
板14,14が設けられ、下部ホッパ13内には下部拡
散用板15,15が設けられ、下部ホッパ13の直下と
なる本体10の下部には搬出用ベルトコンベヤ7の一端
が設置されている。
【0021】次に、コンクリート混練装置1における各
構成要素について説明する。本体10は、攪拌用ホッパ
11、上部ホッパ12及び下部ホッパ13を支持する直
方体の枠組であり、下部の四隅に設けられた脚部16に
よって支持されている。
【0022】攪拌用ホッパ11は、搬入用ベルトコンベ
ヤ4によって搬入された骨材と、セメントサイロ5から
供給されたセメントと、給水装置6から供給された水と
を攪拌してコンクリート材を生成する容器であり、内部
に各材料を攪拌するための攪拌手段27A,27Bを備
え、内面は、上面の供給口よりも下面の排出口17が小
さく形成された略円錐台形状の傾斜面18が形成され、
この傾斜面18は、攪拌用ホッパ11の外壁に設置され
たバイブレータ19によって振動されるように構成され
ている。攪拌手段27A,27Bは、並行状態に配置さ
れた2本の丸棒状の部材である回転軸K,Kによって構
成され、回転軸K,Kの両端部が攪拌用ホッパ11の傾
斜面18に回転可能に軸支されることで、回転軸K,K
は攪拌用ホッパ11の内部に水平状態で設置されてい
る。回転軸K,Kの外周面には、コンクリート材を攪拌
するための攪拌翼Iが所定の間隔で取り付けられてお
り、回転軸K,Kを電動モータ等の駆動手段(図示せ
ず)によって回転させることで、攪拌翼Iがコンクリー
ト材を攪拌するように構成されている。なお、攪拌手段
27A,27Bは、互いに逆方向かつ両攪拌手段27
A,27Bの相対する内側部が上方に回転するように構
成されており、図1(a)において、左側の攪拌手段2
7Aは左回転、右側の攪拌板27Bは右回転する。これ
により、攪拌手段27A,27Bの間でコンクリート材
が上方に掻き上げられるようにして攪拌されるため、コ
ンクリート材の各材料の分散性が高まる。
【0023】上部ホッパ12は、上部拡散用板14から
落下したコンクリート材を集合させる漏斗状の容器であ
り、内面は、上面の四角形状の供給口21よりも下面の
円形状の排出口22が小さく形成された略円錐台形状の
傾斜面23が形成され、内部を2分割するようにして仕
切板28が上部中央に横設されている。また、傾斜面2
3は、攪拌用ホッパ11の傾斜面18と同様に、上部ホ
ッパ12の外壁に設置されたバイブレータ19によって
振動されるように構成されている。
【0024】上部拡散用板14は、図2に示すように、
攪拌用ホッパ11の排出口17から排出されたコンクリ
ート材を拡散させる板状部材であり、上部ホッパ12の
供給口21から傾斜面23に向かって下降するととも
に、図2の左右方向において互いに逆方向に向かって下
降した2枚の台形形状の板状部材から構成され、上部拡
散用板14,14は、上部ホッパ12内の上部中央に横
設された仕切板28の両面に各々取り付けられており、
両側の上部拡散用板14,14は仕切板28の長さ方向
の中間点を対称点として点対称の位置になるように設け
られている。上部拡散用板14の上側の長辺部30は、
仕切板28と、上部ホッパ12の傾斜面23との間に軸
支されており、下側の短辺部31には、上端部が仕切板
28に螺着された細長い板状部材である支持部材32の
下端部が回動可能に取り付けられ、上部拡散用板14は
支持部材32によって支持されている。また、仕切板2
8の上部には、支持部材32の上端部が螺着される貫通
孔33が所定間隔で設けられており、支持部材32の上
端部の螺着位置を変えることで、上部拡散用板14の傾
斜角度を調整することができるようになっている。
【0025】下部ホッパ13は、図1(a),(b)に
示すように、後記する下部拡散用板15,15から落下
したコンクリート材を集合させる容器であり、上部ホッ
パ12と同一に構成され、内部に下部拡散用板15,1
5が設けられている。下部拡散用板15,15は、上部
ホッパ12の排出口22から排出されたコンクリート材
を拡散させる板状部材であり、上部拡散用板14,14
と略同様に構成され、下部拡散用板15の傾斜方向が上
部拡散用板14の傾斜方向と直交する方向であることの
みが異なっている。すなわち、下部ホッパ13内の上部
中央に横設された仕切板29が、上部ホッパ12内の仕
切板28と直交する方向に設けられ、この仕切板29の
両面に下部拡散用板15,15が取り付けられている。
【0026】[コンクリート混練方法]次に、本発明の
実施形態に係るコンクリート製造プラント2によるコン
クリート混練方法について説明する。 (1)投入段階 まず、施工現場の周辺でバックホウなどの掘削機械によ
って骨材となる材料を採取する。採取した骨材は、図3
に示すように、骨材用ホッパ3に投入され、骨材用ホッ
パ3内の振動フィーダ(図示せず)によって搬入用ベル
トコンベヤ4に定量供給される。搬入用ベルトコンベヤ
4に載置された骨材は、攪拌用ホッパ11の上方まで搬
送され、攪拌用ホッパ11内に投入される。このとき、
セメントサイロ5に貯留されたセメントが攪拌用ホッパ
11内に投入され、さらに、給水装置6から供給された
水が攪拌用ホッパ11内に投入される。次に、図1
(a),(b)に示すように、各材料が投入された攪拌
用ホッパ11内の攪拌手段27A,27Bを回転させ、
各材料を攪拌してコンクリート材を生成する。さらに、
生成されたコンクリート材は、攪拌用ホッパ11の排出
口17から排出される。このとき、投入用ホッパ11の
傾斜面18をバイブレータ19によって振動させること
で、傾斜面18上のセメントが円滑に移動するため、傾
斜面18にセメントが付着してしまうことが防止され
る。
【0027】(2)拡散段階 また、攪拌用ホッパ11から排出されて落下したコンク
リート材は、上部拡散用板14,14の傾斜面20,2
0に載置され、傾斜面20,20の傾斜によって、図1
(a)の左右方向に移動することで、コンクリート材が
拡散される。さらに、傾斜面20,20は仕切板28を
挟んで互いに逆方向に向かって下降しているため、各傾
斜面20,20上のコンクリート材は、互いに逆方向に
向かって広範囲に拡散される。このとき、上部拡散用板
14,14の間に設けられた仕切板28によって、一方
の傾斜面20を移動するコンクリート材と他方の傾斜面
20を移動するコンクリート材とが混合されることな
く、コンクリート材が円滑に各傾斜面20,20を移動
して拡散される。
【0028】(3)集合段階 上部拡散用板14から落下したコンクリート材は、上部
ホッパ12の傾斜面23に載置され、略円錐台形状の傾
斜面23の傾斜によって上部ホッパ12の中央に形成さ
れた排出口22に向かって移動することで、コンクリー
ト材が円滑に集合される。このとき、攪拌用ホッパ11
と同様に、傾斜面23をバイブレータ19によって振動
させることで、傾斜面23にセメントが付着してしまう
ことが防止される。
【0029】(4)混練段階 上部ホッパ12の排出口22から排出されて落下したコ
ンクリート材は、下部拡散用板15の傾斜面24に載置
され、前記拡散段階と同様に、コンクリート材が拡散さ
れる。このとき、下部拡散用板15の傾斜方向は、上部
拡散用板14の傾斜方向と直交する方向であり、コンク
リート材の拡散方向が変化するため、コンクリート材の
分散性が高まる。さらに、コンクリート材は、下部拡散
用板15から下部ホッパ13の傾斜面25に落下し、前
記集合段階と同様に、コンクリート材が集合された後
に、排出口26から排出される。すなわち、コンクリー
ト材は、移動方向を大きく変化させながら拡散、集合を
繰り返すため、コンクリート材の各材料が分散され、コ
ンクリート材が十分に混練された状態となる。そして、
混練されたコンクリート材は、図3に示すように、排出
口26から排出されて搬出用ベルトコンベヤ7に載置さ
れ、搬出用ベルトコンベヤ7によってトラックTの荷台
まで搬送される。
【0030】したがって、本発明の実施形態に係るコン
クリート混練装置1では、投入されたコンクリート材
が、コンクリート混練装置1の内部に滞ることなく、混
練されながら下方に移動して排出されるため、大量のコ
ンクリート材を連続して混練することができる。また、
コンクリート混練装置1の構成が簡易化されるため、製
作費用が削減されるとともに、保守点検及び洗浄が容易
になるため、整備性が高まり、維持費用が削減される。
さらに、装置全体の小型化及び軽量化が可能になる。
【0031】[コンクリート材の混練作用]次に、本発
明の実施形態に係るコンクリート混練装置1によるコン
クリート材の混練作用について説明する。コンクリート
材は、図1(a),(b)に示すように、コンクリート
材がホッパ12,13内の傾斜板14,15によって広
範囲に拡散された後に、略円錐台形状の傾斜面23,2
5上を移動することによって効率良く排出口22,26
に集合されることで、コンクリート材は傾斜によって移
動方向を大きく変化させながら拡散、集合を繰り返すた
め、コンクリート材の各材料の分散性が高まり、コンク
リート材が十分に混練される。
【0032】また、コンクリート混練装置1では、各傾
斜面20,23,24,25上を骨材が移動する際に、
粒径の小さな骨材は、各傾斜面20,23,24,25
上を滑り落ちる状態となり、粒径の大きな骨材は、粒径
の小さな骨材の上を転がり落ちる状態となるため、全て
の骨材の表面全体にセメントが付着される。
【0033】また、上部拡散用板14及び下部拡散用板
15の傾斜角度は調整可能であるため、骨材の表面全体
にセメントが確実に付着されるように、コンクリート材
の移動速度を容易に調整することができる。さらに、上
部ホッパ12及び下部ホッパ13の各傾斜面23,25
を粒径の大きい骨材が転がり落ちない程度の傾斜に形成
し、各傾斜面23,25をバイブレータ19によって振
動させることで、骨材が傾斜面23,25上で振動しな
がら落下するようになり、全ての骨材の表面全体にセメ
ントが確実に付着される。
【0034】したがって、本発明の実施形態に係るコン
クリート混練装置1では、コンクリート材の各材料の分
散性が高まるため、コンクリート材が十分に混練される
とともに、コンクリート材が傾斜面20,23,24,
25上を移動することで、全ての骨材の表面全体にセメ
ントが付着されるため、均一の強度を有するコンクリー
トを構築することができるコンクリート材が生成され
る。
【0035】以上、本発明の好適な実施形態についての
一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可
能である。例えば、コンクリート材の拡散、集合の回数
は限定されるものではなく、ホッパを2つ以上連続して
上下に設け、拡散、集合の回数を増加させてもよく、各
種のコンクリート材に対応させて適宜に変更することが
好ましい。また、拡散用板14,15は、載置されたコ
ンクリート材が円滑に拡散される形状であればよく、そ
の構成は限定されるものではない。例えば、円形状の下
面が形成された円錐形状の傾斜面を備えた拡散用板でも
よい。さらに、各材料を集合させる手段としては、円錐
台形状の傾斜面23,25を有するホッパ12,13に
限定されるものではなく、角錐形状や板状の傾斜面によ
って構成してもよい。また、バイブレータ19に振動調
整手段を設け、各種のコンクリート材に対応して振動の
大きさを調整することで、骨材の表面全体にセメントが
確実に付着するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明のコンクリート混練装置によれ
ば、投入されたコンクリート材は、コンクリート混練装
置の内部に滞ることなく、拡散、集合を繰り返すこと
で、混練されながら下方に移動して排出されることか
ら、大量のコンクリート材を連続して混練することがで
きるため、コンクリート材の混練作業を効率良く行うこ
とができる。また、コンクリート混練装置の構成が簡易
化されることで、製作費用を削減することができるとと
もに、整備性が高まり、維持費用を削減することができ
るため、コンクリート材の混練作業を経済的に行うこと
ができる。さらに、装置全体の小型化及び軽量化が可能
となる。また、コンクリート材が各傾斜面の傾斜によっ
て移動方向を大きく変化させながら拡散、集合を繰り返
すことで、コンクリート材の各材料の分散性が高まり、
コンクリート材が十分に混練されるため、均一の強度を
有するコンクリートを構築することができる。また、コ
ンクリート材が移動する傾斜面の角度を調整したり、傾
斜面を振動させることで、傾斜面上の骨材の移動速度を
微調整することができるため、全ての骨材の表面全体に
セメントを確実に付着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコンクリート混練装置
を示した図で、(a)はコンクリート混練装置を示した
正面断面図、(b)はコンクリート混練装置を示した側
断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコンクリート混練装置
の拡散用板を示した正面断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るコンクリート混練装置
を用いたコンクリート製造プラントを示した全体構成図
である。
【符号の説明】
1・・・・コンクリート混練装置 2・・・・コンクリート製造プラント 3・・・・骨材用ホッパ 4・・・・搬入用ベルトコンベヤ 5・・・・セメントサイロ 6・・・・給水装置 7・・・・搬出用ベルトコンベヤ 10・・・・本体 11・・・・攪拌用ホッパ 12・・・・上部ホッパ 13・・・・下部ホッパ 14・・・・上部拡散用板 15・・・・下部拡散用板 19・・・・バイブレータ 27A・・・・攪拌手段(左側) 27B・・・・攪拌手段(右側) 28・・・・仕切板(上部ホッパ) 29・・・・仕切板(下部ホッパ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 楠見 正之 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 松谷 真二 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 見浦 光夫 広島県府中市元町77番地の1 株式会社北 川鉄工所内 (72)発明者 藤木 輝巳 広島県府中市元町77番地の1 株式会社北 川鉄工所内 (72)発明者 黒田 義広 広島県府中市元町77番地の1 株式会社北 川鉄工所内 Fターム(参考) 4G056 AA07 CC01 CC39

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート材を混練するコンクリート
    混練装置において、 前記コンクリート材の供給部及び排出部を有し、前記コ
    ンクリート材を集合させるための傾斜面が形成された漏
    斗状のホッパが、上下方向に前記各ホッパ同士の前記排
    出部と前記供給部が接合するように少なくとも2つ設け
    られ、 前記各ホッパは、前記コンクリート材を拡散した状態で
    前記ホッパの傾斜面に落下させるための傾斜面が形成さ
    れた拡散用部材を備え、 前記各ホッパによって前記コンクリート材の拡散及び集
    合が繰り返されることにより、前記コンクリート材が混
    練されることを特徴とするコンクリート混練装置。
  2. 【請求項2】 前記拡散用部材の傾斜面は、前記ホッパ
    の供給部から前記ホッパの傾斜面に向かって下降するよ
    うに形成され、 前記拡散用部材は、互いに逆方向に向かって下降してい
    る2面の傾斜面によって構成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のコンクリート混練装置。
  3. 【請求項3】 前記拡散用部材の傾斜面の傾斜角度が調
    整可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のコンクリート混練装置。
  4. 【請求項4】 前記拡散用部材の傾斜面及び前記ホッパ
    の傾斜面を振動させる振動手段を備えていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のコ
    ンクリート混練装置。
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