JP2003236806A - 板材の圧密接合構造 - Google Patents

板材の圧密接合構造

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JP2003236806A
JP2003236806A JP2002035502A JP2002035502A JP2003236806A JP 2003236806 A JP2003236806 A JP 2003236806A JP 2002035502 A JP2002035502 A JP 2002035502A JP 2002035502 A JP2002035502 A JP 2002035502A JP 2003236806 A JP2003236806 A JP 2003236806A
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plate
plate member
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compression molding
furniture
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Morikazu Ito
盛一 伊藤
Takayuki Ito
隆行 伊藤
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Mywood2 Corp
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Mywood2 Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮成形による板部材の圧密化に際して、同
時に必要な幅はぎ、縦つぎを行うことを提案するもの
で、接着剤を用いることなく、別個の接合工程を不要と
し、内装材や家具用材等として十分な強度を有しかつ強
固に接合した単一板の構造を提供するとともに、スギ、
トドマツ、モミなどの軽軟な材料や乱尺なため使用でき
なかった材料の有効利用も可能となる板材の圧密接合構
造を提案する。 【解決手段】 複数の板部材21,22がその端縁部2
5,26において組合せ結合されているとともに、圧縮
成形によって結合部J1を含む全体が圧密化され単一板
Uに一体に接合されている。前記板部材の圧縮率は50
ないし65%が好ましく、板部材として軟質材を用いる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主として床や壁
等の内装材、机の天板等の家具用材に使用される板材の
圧密接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から内装材や家具用材として複数の
板部材をその端縁部で接合して単一の幅広、長尺の板材
とした集成材が多用されている。従来の集成材は、図4
に示すように、所定厚みの複数の板部材50,50を同
一平面上で並べ、各板部材50の隣接する端縁部51,
51相互を接着剤により接着し、次いで圧締して前記接
着剤を硬化して単一の板材60とするのが一般的であ
る。ちなみに、板部材50の幅方向に接合することを
「幅はぎ」又は「横はぎ」、長さ方向に接合することを
「縦つぎ」又は「縦はぎ」等と呼んでいる。以下、板部
材の幅方向に接合することを「幅はぎ」、長さ方向に接
合することを「縦つぎ」と呼ぶ。
【0003】これらの幅はぎ又は縦つぎにあっては、上
のように、接着剤を必要とし圧締及び接着剤硬化の工程
を必要とする。そして、なによりも、接合後の板材の物
性は接合前の各板部材のそれに依存するものであるか
ら、板部材自体にある程度の硬さや硬度が求められ、内
装材や家具用材に適した硬さや強度が確保可能なナラ、
タモ等の硬質材が用いられ、軽軟な材質の木材はほとん
ど用いられることはなかった。
【0004】ところで、近年、木材の圧縮成形が行われ
ている。この圧縮成形は一定の含水率に調整した挽き板
を熱盤プレス装置等を用いて加熱及び圧縮して圧密化す
るもので、この圧密化により表面硬さや曲げヤング係数
等の力学的物性が大幅に向上する。従って、この圧縮成
形によれば、スギ、トドマツ、モミなどの軽軟な材質の
木材も用いることができる利点がある。
【0005】上の圧縮成形による圧密材においても、こ
れを幅広、長尺な内装材や家具用材とする場合には、前
記したように接着剤による接合が行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、圧縮成形
による板部材の圧密化に際して、同時に必要な幅はぎ、
縦つぎを行うことを提案するもので、接着剤を用いるこ
となく、別個の接合工程を不要とし、内装材や家具用材
等として十分な強度を有しかつ強固に接合した単一板の
構造を提供するとともに、スギ、トドマツ、モミなどの
軽軟な材料や乱尺なため使用できなかった材料の有効利
用も可能となる板材の圧密接合構造を提案するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、複数の板部材がその端縁部において組合せ結合さ
れているとともに、圧縮成形によって前記結合部を含む
全体が圧密化され単一板に一体接合されていることを特
徴とする板材の圧密接合構造に係る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、前
記板部材の圧縮率が50ないし65%である板材の圧密
接合構造に係る。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、前記板部材が軟質材よりなる板材の圧密接合構造に
係る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明すると、図1はこの発明に係る板材の圧密
接合構造の一実施例を示す要部の断面図、図2はこの発
明に係る板材の他の実施例を示す要部断面図、図3はさ
らに別の実施例を示す要部断面図である。
【0011】図1に示した板材20は、請求項1の発明
として規定したように、複数の板部材21,22がその
端縁部25,26において組合せ結合されているととも
に、圧縮成形によって結合部J1を含む全体が圧密化さ
れ単一板Uに一体に接合されてなるものである。
【0012】ここで、組合せ結合とは、接着剤を用いる
ことなく、端縁部の組合せ形状により結合状態が形成さ
れることをいい、例えば、図1のような端縁凸部25と
端縁凹部26の結合による本ざね結合部J1をいう。こ
のほかに、図2に図示する板材30のように、板部材3
1,32の端縁凹部36,37とやといざね35を結合
するやといざね結合部J2や、図3に図示する板材40
のように、板部材41,42の端縁フィンガージョイン
ト部45,46を組合せたフィンガージョイント結合部
J3などがある。なお、前記組合せ結合においては、2
以上の板部材を適宜組合せて所望の幅(例えば900m
m)及び長さ(例えば3600mm)の板材を得ること
が好ましい。
【0013】そして、上記板材20,30,40は、前
記結合部J1,J2,J3を含む全体が圧縮成形によっ
て圧密化されている。この圧縮成形による圧密化処理
は、この実施例では熱盤プレス装置を用いて行った。次
に、圧密化処理について説明する。
【0014】板部材としては、請求項3の発明として規
定するように、軟質材であるスギ板目材を用い、幅10
0mm、長さ1800mmのもので、圧密化処理前の厚
みが15mmで、圧密化処理後の厚みは6mmである。
この例では圧縮率は60%である((圧密化処理前厚み
―圧密化処理後厚み)÷圧密化処理前厚み×100
(%))。
【0015】板部材は含水率を15パーセントを目標に
蒸気式中温乾燥装置により人工乾燥させたものを用い
た。なお、人工乾燥に代えて自然乾燥により所定の含水
率となるようにしてもよい。
【0016】次に、接合される複数の板部材を熱盤プレ
ス装置の型枠内でその結合部(J1,J2,J3)を組
合せて所定の位置に設置する。なお、熱盤プレス装置の
型枠の厚さは単一板Uの最終厚みとなる6mmである。
熱盤プレス装置において、型枠はプレスを閉じた状態を
気密にすることができ、また、熱盤には熱源の蒸気を通
す通路を有し、冷却時にはこの蒸気通路に冷却水を通す
構造となっている。
【0017】前記熱盤プレス装置における成形条件は、
該熱盤プレス装置の型枠内に位置する各板部材への加圧
力が5kPaでプレスを一旦中間停止し熱盤を120℃
まで昇温し、この温度を5分間保持した。次いで厚さ6
mmまで板部材を圧縮し、型枠内を密閉した。なお、こ
のときの圧縮速度は1分当たり5mmとした。この状態
で熱盤を160℃まで昇温し、この温度を60分間保持
した。次いで、前記熱盤が有する蒸気通路への蒸気の供
給を停止して型枠内の板部材を常温にて60分間冷却し
て、結合部を含む全体が圧密化され単一板Uに一体に接
合された板材を得た。
【0018】実施例の板部材の圧縮率は前記したように
60%であるが、この圧縮率は用途によっては30%か
ら70%でもよい。しかしながら、内装材や家具用材と
しての用途のためには、請求項2の発明として規定した
ように、圧縮率を50%ないし65%にすることが好ま
しい。ちなみに、圧縮率が50%以下では圧縮しても圧
密化されていない部分が板材内に点在して硬さや強度等
の品質が安定せず、また結合部を一体に接合する十分な
接合強度が確保できないおそれがある。なお、圧縮率が
65%以上になると、板材の表面の色調が著しく濃くな
って外観性が低下して商品価値を損なうおそれがある。
【0019】圧縮成形による圧密化処理によって、複数
の板部材の接合面の木材繊維が相互に食い込むようにし
て該複数の板部材の結合部が一体に接合されるととも
に、板材はその表面硬さを大幅に向上させることができ
る。加えて、前記圧密化処理により、木材の曲げヤング
係数等の力学的特性を向上させ、板材をたわみにくい強
い曲げ特性等を有するものとすることができる。これに
よって、国内に豊富な蓄積量があるにもかかわらず、表
面が柔らかく内装材や家具用材として適さないとされて
いたスギ等の針葉樹人工林材を有効利用することが可能
である。なお、上記実施例では、板材を構成する板部材
を所定の幅、厚さ及び長さを有するものとしたが、これ
に代えて幅や長さが不揃いのいわゆる乱尺材も用いても
よく、資源の有効利用を図ることも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
係る板材の圧密接合構造によれば、圧縮成形による板部
材の圧密化に際して、同時に必要な幅はぎ、縦つぎを行
うことができ、接着剤を用いることなく、別個の接合工
程を不要とし、内装材や家具用材等として十分な強度を
有しかつ強固に接合した単一板の構造を得ることができ
る。また、複数の板部材を組合せ結合することにより所
望の幅及び長さを有する単一板を効率よく製造すること
ができる。
【0021】とともに、スギ、トドマツ、モミなどの軽
軟な材料や乱尺なため使用できなかった材料の有効利用
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る板材の圧密接合構造の一実施例
を示す要部の断面図である。
【図2】この発明に係る板材の他の実施例を示す要部断
面図である。
【図3】さらに別の実施例を示す要部断面図である。
【図4】従来の接合構造を表す内装材、家具用材の部分
斜視図である。
【符号の説明】
20,30,40 板材(内装材、家具用材) 21,22,31,32,41,42 板部材 J1,J2,J3 結合部 U 単一板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B230 AA30 BA03 BA17 EA20 EB29 2B250 AA06 AA13 BA09 CA11 DA01 EA15 GA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板部材がその端縁部において組合
    せ結合されているとともに、圧縮成形によって前記結合
    部を含む全体が圧密化され単一板に一体接合されている
    ことを特徴とする板材の圧密接合構造。
  2. 【請求項2】 前記板部材の圧縮率が50ないし65%
    である請求項1に記載の板材の圧密接合構造。
  3. 【請求項3】 前記板部材が軟質材よりなる請求項1又
    は2に記載の板材の圧密接合構造。
JP2002035502A 2002-02-13 2002-02-13 板材の圧密接合構造 Pending JP2003236806A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251540A (ja) * 2011-09-02 2011-12-15 Mywood 2 Kk 塑性加工木材
JP2011251485A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Mywood 2 Kk 塑性加工木材
JP2012000998A (ja) * 2011-09-02 2012-01-05 Mywood 2 Kk 塑性加工木材の製造方法
CN103056947A (zh) * 2011-10-19 2013-04-24 马伊伍德斯株式会社 塑性加工木材及其制造方法

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