JP2003236679A - 抵抗層積層材の製造方法および抵抗層積層材を用いた部品の製造方法 - Google Patents

抵抗層積層材の製造方法および抵抗層積層材を用いた部品の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】所要の抵抗値を有する抵抗器をエッチング形成
された配線パターン内部に形成可能とする抵抗層積層材
の製造方法、および抵抗層積層材を用いた部品の製造方
法の提供。 【解決手段】導電性に優れた導電層24と所定の比抵抗
を有する抵抗層28を3層以上積層し、少なくとも1つ
の接合面において、接合されるそれぞれの面に活性化処
理を施した後、活性化処理面同士が対向するように当接
して重ね合わせ積層接合を施すことによって、所要の抵
抗値を有する抵抗器を配線パターン内部に形成可能とす
る抵抗層積層材22を製造する。またこの抵抗層積層材
22を用いてプリント配線板、ICパッケージなどに適
用される部品を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、導電性に優れた導
電層と、電気抵抗性を有する抵抗層とを3層以上積層し
てなる抵抗層積層材の製造方法、および抵抗層積層材を
用いた部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化・軽量化に伴い
実装基板の高密度化が進み、実装部品点数の削減が進ん
でいる。このような背景の中で基板自体に実装部品を埋
め込む方法が提案されてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、導電性に優
れた導電層と、所要の比抵抗を有する抵抗層とを3層以
上積層してなる抵抗層積層材の製造方法、およびプリン
ト配線板、リードフレーム、ICパッケージなどに適用
できる抵抗層積層材を用いた部品の製造方法を提供する
ことを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題に対する第1の
解決手段として本発明の抵抗層積層材の製造方法は、導
電層と抵抗層とを3層以上積層してなる抵抗層積層材の
製造方法であって、抵抗層積層材の少なくとも1つの接
合面が、導電層および抵抗層の接合されるそれぞれの面
を活性化処理した後、活性化処理面同士が対抗するよう
に該導電層と該抵抗層を当接して重ね合わせて積層接合
する方法とした。この場合、前記活性化処理が、10〜
1×10−3Paの不活性ガス雰囲気中で、前記導電層
および前記抵抗層をそれぞれアース接地された一方の電
極Aと接触させ、絶縁支持された他の電極Bとの間に1
〜50MHzの交流を印加してグロー放電を行わせ、グ
ロー放電によって生じたプラズマ中に露出される電極A
と接触した前記導電層および前記抵抗層のそれぞれの面
積が、電極Bの面積の1/3以下となるようにスパッタ
エッチング処理することが望ましい。
【0005】前記課題に対する第2の解決手段として、
導電層と抵抗層とを3層以上積層してなる抵抗層積層材
を用いた部品の方法とした。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の製造方法を説明
する。図1は、本発明の製造方法を用いた抵抗層積層材
の製造に用いる積層体20の1実施形態を示す概略断面
図であり、導電層26と抵抗層28を積層した例を示し
ている。さらに図2は、本発明の製造方法を用いた抵抗
層積層材22の1実施形態を示す概略断面図であり、図
1に示す積層体20の抵抗層28側に導電層24を積層
接合した例を示している。
【0007】導電層24、26の材質としては、抵抗層
積層材を製造可能な素材で導電性の優れたものであれば
特にその種類は限定されず、抵抗層積層材の用途により
適宜選択して用いることができる。導電層の比抵抗とし
ては、20℃で、1〜20μΩ・cmの範囲であること
が好ましく、更に、1〜10μΩ・cmの範囲であるこ
とがより好ましい。例えば、常温で固体である導電性の
優れた金属(例えば、Al、Cu、Ag、Pt、Au、
Fe、Ni、Pd、Snなど)や、これらの金属のうち
少なくとも1種類を含む導電性の優れた合金(例えば、
JISに規定の合金など)などが適用できる。抵抗層積
層材の用途がプリント配線板などであれば、導電層2
4、26としては、導電性に優れた金属であるCu、A
lなどや、これらの金属のうち少なくとも1種類を含む
導電性の優れた合金などを適用することができる。すな
わち銅層、アルミニウム層などを導電層24、26とし
て適用することが可能である。銅層としては、Cuの
他、JISに規定の無酸素銅、タフピッチ銅、リン青
銅、黄銅や、銅ベリリウム系合金(例えば、ベリリウム
2重量%、残部が銅の合金など)、銅銀系合金(例え
ば、銀3〜5重量%、残部が銅の合金など)など、アル
ミニウム層としては、Alの他、JISに規定の100
0系、3000系などのアルミニウム合金を適用するこ
とができる。
【0008】抵抗層28の材質としては、抵抗層積層材
を製造可能な素材で所要の比抵抗を有するものあれば特
にその種類は限定されず、抵抗層積層材の用途により適
宜選択して用いることができる。抵抗層の比抵抗として
は、20℃で、30〜300μΩ・cmの範囲であるこ
とが好ましい。例えば、常温で固体であり、所要の比抵
抗を有する合金(例えば、JISに規定の合金など)な
どが適用できる。抵抗層積層材の用途がプリント配線板
などであれば、配線パターンに抵抗配線部を形成可能な
所要の比抵抗を有する抵抗合金を適用することができ
る。抵抗合金としては、銅−マンガン系合金(例えば、
マンガン:12〜15重量%、ニッケル:2〜4重量
%、残部が銅の合金など)、銅−ニッケル系合金(例え
ば、銅:55重量%、ニッケル:45重量%からなる合
金など)、ニッケル−クロム系合金(例えば、ニッケ
ル:80重量%、クロム:20重量%からなる合金ある
いは、ニッケル:75重量%、クロム:20重量%、ア
ルミニウム:3重量%、銅:2重量%からなる合金な
ど)、ニッケル−リン系合金(例えば、リン:1〜20
重量%、残部がニッケルの合金など)、ニッケル−ホウ
素−リン系合金(例えば、ホウ素:2重量%、リン:8
〜16重量%、残部がニッケルの合金など)、鉄−クロ
ム系合金(例えば、クロム:20重量%、アルミニウ
ム:3重量%、残部が鉄の合金など)、鉄−ニッケル系
合金、鉄−炭素系合金、パラジウム−銀系合金、パラジ
ウム−金−鉄系合金、ニッケル−タングステン−リン系
合金(例えば、タングステン:20重量%、リン:6重
量%、残部がニッケルの合金など)、ニッケル−モリブ
デン−リン系合金(例えば、モリブデン:19重量%、
リン:0.6重量%、残部がニッケルの合金など)、ニ
ッケル−コバルト−ホウ素系合金、ニッケル−鉄−ホウ
素系合金、ニッケル−ホウ素系合金、ニッケル−鉄−リ
ン系合金、ニッケル−コバルト−リン系合金、ニッケル
−パラジウム−リン系合金、ニッケル−銅−リン系合
金、ニッケル−錫−リン系合金、ニッケル−マンガン−
リン系合金、ニッケル−亜鉛−リン系合金、ニッケル−
バナジウム−リン系合金などを適用することができる。
【0009】また導電層24、26や抵抗層28の厚み
は、抵抗層積層材を製造可能であれば特に限定はされ
ず、抵抗層積層材の用途により適宜選定して用いること
ができる。導電層や抵抗層が箔などの板材からなる導電
板や抵抗板の場合には、例えば1〜1000μmである
ことが好ましい。1μm未満では導電板や抵抗板として
の製造が難しくなり、1000μmを超えると抵抗層積
層材としての製造が難しくなる。より好ましくは、10
〜500μmである。なお導電板や抵抗板は、電解箔や
圧延箔などの板材であってもよいし、板材にめっきや蒸
着などによる膜材を積層したものであってもよい。また
導電層や抵抗層がめっきや蒸着などによる膜材からなる
導電膜や抵抗膜の場合には、例えば0.01〜10μm
であることが好ましい。0.01μm未満では導電膜や
抵抗膜としての形成が難しくなり、10μmを超えると
製造時間が長くなりすぎる。より好ましくは、0.1〜
5μmである。なお導電膜や抵抗膜は、抵抗層積層材の
用途により、電気めっき、無電解めっき、CVD(Ch
emical Vapor Deposition)、
スパッタリング、真空蒸着、イオンプレーティングなど
の製膜手段から適宜選択して用いることができる。
【0010】抵抗層積層材は、導電層や抵抗層を3層以
上積層したものであって、抵抗層積層材の少なくとも1
つの接合面は、接合されるそれぞれの面を活性化処理し
た後、活性化処理面同士が対抗するように当接して重ね
合わせて積層接合したものである。抵抗層積層材の製造
に用いる積層体20は、例えば図1に示すような導電板
26−抵抗膜28の2層構造などであり、導電板26に
めっきなどの製膜手段によって抵抗膜28を積層したも
のである。この積層体20の抵抗膜28側に導電板24
を活性化接合法により積層接合して、図2に示すような
導電板26−抵抗膜28−導電板24の3層構造などの
抵抗層積層材22を製造することができる。以下にその
活性化接合法について説明する。
【0011】図2に示す抵抗層積層材22の活性化接合
法による製造方法について説明する。図4に示すよう
に、真空槽52内において、巻き戻しリール62に設置
された積層体20の抵抗膜28の導電板24との接合予
定面側が、活性化処理装置70で活性化処理される。同
様にして巻き戻しリール64に設置された導電板24の
抵抗膜28との接合予定面側が、活性化処理装置80で
活性化処理される。
【0012】活性化処理は、以下のようにして実施す
る。すなわち、真空槽52内に装填された導電板24、
積層体20をそれぞれアース接地された一方の電極Aと
接触させ、絶縁支持された他の電極Bとの間に、10〜
1×10−3Paの極低圧不活性ガス雰囲気好ましくは
アルゴンガス中で、1〜50MHzの交流を印加してグ
ロー放電を行わせ、グロー放電によって生じたプラズマ
中に露出される電極Aと接触した導電板24、積層体2
0の抵抗膜28のそれぞれの面積が、電極Bの面積の1
/3以下となるようにスパッタエッチング処理する。な
お不活性ガス圧力が1×10−3Pa未満では安定した
グロー放電が行いにくく高速エッチングが困難であり、
10Paを超えると活性化処理効率が低下する。印加す
る交流は、1MHz未満では安定したグロー放電を維持
するのが難しく連続エッチングが困難であり、50MH
zを超えると発振し易く電力の供給系が複雑となり好ま
しくない。また、効率よくエッチングするためには電極
Aと接触した導電板24、積層体20の抵抗膜28のそ
れぞれの面積を電極Bの面積より小さくする必要があ
り、1/3以下とすることにより充分な効率でエッチン
グ可能となる。
【0013】その後これら活性化処理された導電板2
4、積層体20を積層接合する。積層接合は、導電板2
4、積層体20の抵抗膜28のそれぞれ活性化処理され
た面が対向するようにして両者を当接して重ね合わせ圧
接ユニット60で冷間圧接を施すことによって達成され
る。この際の積層接合は低温度で可能であり、導電板2
4、積層体20ならびに接合部に組織変化や合金層の形
成などといった悪影響を軽減または排除することが可能
である。Tを導電板、積層体の温度(℃)とするとき、
0℃<T≦300℃で良好な圧接状態が得られる。0℃
以下では特別な冷却装置が必要となり、300℃を超え
ると接合部の組織変化などの悪影響が生じてくるため好
ましくない。また圧延率R(%)は、0.01%≦R≦
30%であることが好ましい。0.01%未満では充分
な接合強度が得られず、30%を超えると変形が大きく
なり加工精度上好ましくない。より好ましくは、0.1
%≦R≦3%である。
【0014】このように積層接合することにより、所要
の層厚みを有する抵抗層積層材22を形成することがで
き、巻き取りロール66に巻き取られる。さらに必要に
より所定の大きさに切り出して、図2に示すような抵抗
層積層材22を製造することができる。またこのように
して製造された抵抗層積層材22に、必要により残留応
力の除去または低減などのために熱処理を施してもよい
し、さらに半田めっきなどの導電性膜材などを積層して
もよい。
【0015】なお抵抗層積層材の製造にはバッチ処理を
用いることができる。すなわち真空槽内に予め所定の大
きさに切り出された導電板や積層体の板材を複数枚装填
して活性化処理装置に搬送して垂直または水平など適切
な位置に処理すべき面を対向または並置した状態などで
設置または把持して固定して活性化処理を行い、さらに
導電板や積層体の板材を保持する装置が圧接装置を兼ね
る場合には活性化処理後に設置または把持したまま圧接
し、導電板や積層体の板材を保持する装置が圧接装置を
兼ねない場合にはプレス装置などの圧接装置に搬送して
圧接を行うことにより達成される。なお活性化処理は、
導電板や積層体の板材を絶縁支持された一方の電極Aと
し、アース接地された他の電極Bとの間で行うことが好
ましい。
【0016】本発明の部品の製造方法は、導電層と抵抗
層を3層以上積層してなる抵抗層積層材を用いる方法で
あり、本発明の製造方法を用いた部品は、抵抗層積層材
にエッチング加工などの加工を施したもの、さらにこれ
に樹脂などで被覆あるいは固定したものや、抵抗層積層
材を接着剤などを用いて高分子や金属、合金などからな
る基材に積層したもの、さらにエッチング加工などの加
工を施したものなどである。例えば、図3に示すような
プリント配線板などの多層化を図る部品などである。こ
の多層化部品は、例えばプリント配線板などに載置して
圧接することにより、プリント配線板などの多層化に用
いることができる。この場合、プリント配線板のバンプ
部との圧接接合面以外に接着剤などを配してもよい。
【0017】図3に示すようなプリント配線板などの多
層化を図る部品は、例えば図2に示すような導電層26
−抵抗層28−導電層24の3層構造の抵抗層積層材2
2に対し、まず導電層24部分にエッチング加工を施し
て層間接続用のバンプ部42を形成し、エッチングによ
って除去された部分に必要によりエポキシ樹脂などで固
定して樹脂部44を形成した上で、導電層26−抵抗層
28の部分にエッチング加工をなどを施して導電配線部
32や抵抗配線部34などを形成することにより製造す
ることができる。このとき配線部は、導電層部が残存す
る2層の配線部(導電配線部32)と、導電層部が除去
され抵抗層のみの1層の配線部(抵抗配線部34)を適
宜選択的に形成することができる。さらにエッチング液
や抵抗層28材質を適切に選定することにより、この抵
抗層28をエッチングストップ層として機能させること
ができ、精度よくエッチング処理することが可能である
ため、抵抗層28部のみの抵抗配線部34を形成するこ
とが容易となり、所要の抵抗値を有する抵抗部を配線内
部に設けることができる。
【0018】この3層構造の抵抗層積層材22は、例え
ば銅箔26−ニッケル−リン合金層28−銅箔24構造
などであり、銅箔26にニッケル−リン合金層28をめ
っきし、さらに銅箔24を積層接合することなどにより
達成することができる。ニッケル−リン合金層28とし
ては、リン含有量が5〜20重量%が好ましい。5重量
%未満では充分な抵抗性が確保できず20重量%を超え
ると層としての製造が難しくなる。より好ましくは、1
2〜16重量%である。導電配線部あるいは抵抗配線部
を形成する行程として、 銅箔のエッチング加工に対して塩化第二鉄、塩化第二
銅あるいはアルカリエッチング液をエッチング液として
用いることにより導電配線部32を形成する。この際、
ニッケル−リン合金層でエッチングはストップする。 ニッケル−リン合金層をエッチングする液として、王
水あるいは硝酸溶液を用いて、ニッケル−リン合金層を
エッチングする。 さらに銅箔のみのエッチングに対しては、塩化第2鉄
溶液、塩化第2銅溶液、過硫酸アンモニウム、硫酸+過
酸化水素水、アルカリエッチング液などをエッチング液
として適宜選定して用いることにより抵抗層28部分を
エッチングストップ層として機能させて抵抗配線部34
を形成することができる。このようにして導電配線部3
2、抵抗配線部34のエッチング加工を達成することが
できる。なお導電層26にJISに規定の1050アル
ミニウムを用いた場合には、エッチング液として水酸化
ナトリウムまたは水酸化カリウムを適用することができ
る。
【0019】なお本発明の製造方法を用いた抵抗層積層
材に、抵抗層部分のみの配線部を形成させることにより
抵抗器として機能させることができ、この抵抗値は抵抗
層の材質によって決まる体積抵抗率と層厚みおよび配線
パターンの幅や長さで適宜選択することができる。逆に
抵抗器として機能させたくない場合には、抵抗層部分の
みの配線部分の幅を大きくして実質的な抵抗値を下げる
か、もしくは抵抗層の少なくとも片面に導電層を残すよ
うなエッチング処理を行うか、あるいは抵抗層部分のみ
の配線部分に半田めっきなどで導電膜を形成させること
によって達成することが可能である。このため今までプ
リント配線板に取り付けられていた抵抗器を削減もしく
は不要とすることが可能となり、プリント配線板の高密
度化などに効果がある。
【0020】また本発明の製造方法を用いた抵抗層積層
材の抵抗層は、抵抗器として機能させるばかりでなく、
発熱体やヒューズとして機能させることも可能である。
このためプリント配線板(リジットプリント配線板やフ
レキシブルプリント配線板など)などに好適であり、リ
ードフレーム、ICカード(Intergrated Circuit カー
ド)、CSP(Chip Size PackageまたはChip Scall Pa
ckage、 チップサイズパッケージまたはチップスケール
パッケージ)やBGA(Ball Grid Array、ボールグリ
ッドアレイ)などのICパッケージなどにも応用でき
る。
【0021】
【実施例】以下に、実施例を図面に基づいて説明する。
導電層26として厚み50μmの圧延銅箔を用い、これ
に抵抗層28として厚み0.2μmのニッケル−10%
リン合金めっきを施した積層体20を用いた。積層体2
0、導電層24として厚み35μmの電解銅箔24を抵
抗層積層材製造装置50にセットし、真空槽52内の活
性化処理ユニット70および80でスパッタエッチング
法によりそれぞれ活性化処理した。次に圧接ユニット6
0を用いて、これら活性化処理された積層体20、電解
銅箔24を、活性化処理面同士を重ね合わせて圧接して
積層接合し、抵抗層積層材22を製造した。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の抵抗層積
層材の製造方法は導電層と抵抗層を3層以上積層する方
法であり、本発明の部品製造方法は抵抗層積層材を用い
る方法である。このため抵抗層積層材の抵抗層に抵抗部
を形成させることにより回路を形成する部品点数を削減
することが可能であり、プリント配線板などへの適用も
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抵抗層積層材の製造に用いる積層体の
1実施形態を示す概略断面図である。
【図2】本発明の抵抗層積層材の1実施形態を示す概略
断面図である。
【図3】本発明の部品の1実施形態を示す概略断面図で
ある。
【図4】本発明の抵抗層積層材の製造に用いる装置の1
実施形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
20 積層体 22 抵抗層積層材 24 導電層 26 導電層 28 抵抗層 32 導電配線部 34 抵抗配線部 42 バンプ部 44 樹脂部 50 抵抗層積層材製造装置 52 真空槽 60 圧接ユニット 62 巻き戻しリール 64 巻き戻しリール 66 巻き取りロール 70 活性化処理装置 72 電極ロール 74 電極 80 活性化処理装置 82 電極ロール 84 電極 A 電極A B 電極B
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:36 B23K 101:36 Fターム(参考) 4E067 AA07 AA09 BD01 DA05 DB01 DB03 EA04 EC02 4E351 BB01 BB05 BB23 BB24 BB30 BB32 BB33 BB35 CC03 CC06 DD04 DD10 DD13 DD17 DD19 DD21 GG06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電層と抵抗層とを3層以上積層してな
    る抵抗層積層材の製造方法であって、抵抗層積層材の少
    なくとも1つの接合面が、導電層および抵抗層の接合さ
    れるそれぞれの面を活性化処理した後、活性化処理面同
    士が対抗するように該導電層と該抵抗層を当接して重ね
    合わせて積層接合することを特徴とする抵抗層積層材の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記活性化処理が、10〜1×10−3
    Paの不活性ガス雰囲気中で、前記導電層および前記抵
    抗層をそれぞれアース接地された一方の電極Aと接触さ
    せ、絶縁支持された他の電極Bとの間に1〜50MHz
    の交流を印加してグロー放電を行わせ、グロー放電によ
    って生じたプラズマ中に露出される電極Aと接触した前
    記導電層および前記抵抗層のそれぞれの面積が、電極B
    の面積の1/3以下となるようにスパッタエッチング処
    理することを特徴とする請求項1に記載の抵抗層積層材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 導電層と抵抗層を3層以上積層してなる
    抵抗層積層材を用いたことを特徴とする部品の製造方
    法。
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CN112055460A (zh) * 2020-09-01 2020-12-08 王川川 电阻材料、含有电阻层的覆铜板及印刷电路板的制作方法

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