JP2003234219A - コイルボビン - Google Patents

コイルボビン

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JP2003234219A
JP2003234219A JP2002029478A JP2002029478A JP2003234219A JP 2003234219 A JP2003234219 A JP 2003234219A JP 2002029478 A JP2002029478 A JP 2002029478A JP 2002029478 A JP2002029478 A JP 2002029478A JP 2003234219 A JP2003234219 A JP 2003234219A
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JP
Japan
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winding
coil
core
winding core
coil bobbin
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002029478A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Tezuka
恒夫 手塚
Taiichi Miya
泰一 宮
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Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円筒形のコイルボビンが経年変化や周囲環境の
変化で収縮しても、巻線がボビンと回転ずれのないコイ
ルボビンを提供する。 【解決手段】コイルボビン1は巻芯5と、該巻芯5の両
端部を覆う鍔部1a、1bとから構成されている。鍔部
1aには切り欠き部6が形成されてる。また、巻芯5の
表面には複数個の突起2(2a、2b、2c、2d)形
成されていて、巻線4は巻芯5に卷回された後に、ワニ
スなどで固定される。そして、前記固定された巻線5の
端部4a、4bは、鍔部1aに形成された切り欠き部6
から引き出されている。前記巻線4は、前記突起2(2
a、2b、2c、2d)がある部分で横にずれて屈曲し
た後に直線状になる。巻線4は、それを巻く際の張力に
より固定されると共に、前記ワニスが含浸されることに
より、巻線4の屈曲した部分が突起2で回転ずれのない
ように固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルボビンに関
し、特に円筒状の巻芯を有するボビンと巻線の回転ずれ
の防止を確実にするボビンの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の円形コイルボビンの構成
を示す図であって、図4(a)は巻線のない状態、また
図4(b)は円筒状の巻芯5に巻線4を巻き付けた状態
を示すものである。図4(a)において、コイルボビン
1は巻芯5と、該巻芯5の両両端部を覆う鍔部1a、1
bとから構成されている。また、巻芯5には、図示して
いない磁心が貫通される孔3を有している。
【0003】図4(b)において、円筒状の巻芯5は樹
脂ボビンが多く、そこに卷回されている巻線4は、一般
には直接、巻芯5に卷回された後に、ワニスなどを含浸
して巻線4と巻芯5との回転ずれの防止を行っている。
そして、前記固定された巻線5の端部4a、4bは、鍔
部1aに形成された切り欠き部6から引き出されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のボビンにおいては、樹脂ボビン1が経年
変化や周囲環境の変化で収縮すると、巻線4と円筒状の
巻芯5との間に隙間が発生する。この結果、巻線4が巻
芯5との間で回転ずれを発生し、特に巻線5の端部4
a、4bが鍔部1aに形成された切り欠き部6に引っか
かり、巻線出口のリード線の断線、または巻線間のショ
ート等の不具合が発生するという問題点があった。
【0005】又、前記ワニスを硬化する際、ワニスに気
泡が含まれる場合があり、巻線間、及びボビン1と巻線
4との間の隙間が狭いと前記気泡が完全には抜けきら
ず、気泡が残ったまま硬化され、エアーボイドとなる場
合がある。エアーボイドがあると高圧コイルの場合には
層間で高電圧がリークする問題がある。
【0006】本発明は、係る問題を解決して樹脂ボビン
が経年変化や周囲環境の変化で収縮しても回転ずれのな
いコイルボビンを提供することを目的としてなされたも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本願発明の請求項1記載のコイルボビンでは、巻線を
巻き付けるための巻芯と、該巻芯の両端部を覆う鍔部と
より構成されるコイルボビンにおいて、前記巻芯の表面
に複数個の突起を設けたことを特徴とする。
【0008】又、第2の解決手段は、請求項1記載のコ
イルボビンにおいて、前記突起は、その高さが前記巻芯
の両端部を覆う鍔部よりも低く、その底部より上部が細
いことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態であ
って、図1(a)は巻線のない状態のコイルボビンの正
面図、図1(b)は、右側面図である。図1において、
コイルボビン1は巻芯5と、該巻芯5の両端部を覆う鍔
部1a、1bとから構成されている。鍔部1aには切り
欠き部6が形成されていて、巻芯5に卷回された巻線4
が引き出される。また、巻芯5の内側には、図示してい
ない磁芯が貫通される孔3が、又、その表面には複数個
の突起2(2a、2b、2c、2d)形成されている。
【0010】前記突起2(2a、2b、2c、2d)
は、その高さが前記巻芯5の両端部を覆う鍔部1a、1
bよりも低く、形状は、その底部より上部が細くなって
いる。又、その先端は、巻線がその上に固定されて留ま
らないように、所定の曲率または針状にとがっていて、
例えば、図1に示すように、楕円の錐形である。そし
て、前記複数個の突起2(2a、2b、2c、2d)
は、突起2a、2bが巻芯5の周囲に互いに180度離
れた位置に配置されている。又、突起2c、2dが巻芯
5の円筒上で前記突起2a、2bと異なる位置であって
巻芯5の周囲に互いに180度離れた位置に配置されて
いる。前記突起2a、2bと突起2c、2dとは互いに
90度異なる位置に配置されている。
【0011】係る突起は、前記以外の形状、数、配置で
あってもよく、例えば、その形状は、三角錐、四角錐、
山形、針状、円錐、長方形であってもよい。又、その数
は、ボビンの寸法に応じて、適宜配置し、巻線に働くず
れの力が均等に分散される数が好ましく、例えば、巻芯
5の径の増加につれて増す。
【0012】更に又、その配列は、図2に示すような、
1列(図2(a))、互いの列における突起の位置が並
んで複数列配列されている(図2(b))、又は、互い
の列における突起の位置がずれて複数列配列されている
千鳥配列(図2(c))などである。なお、図2におい
て、各符号は、図1と同様な箇所には同一符号を付して
ある。
【0013】図3は、図1における円筒状の巻芯5に巻
線4を巻き付けた状態を示す図であって、図3(a)は
図1(b)のA−B断面図、図3(b)は側面図、図3
(c)は図3(a)のC−D断面図である。
【0014】図3において円筒状の巻芯5に卷回されて
いる巻線4は、巻芯5に卷回された後に、ワニスなどを
含浸する。そして、前記固定された巻線5の端部4a、
4bは、鍔部1aに形成された切り欠き部6から引き出
されている。前記巻線4は、図3(c)に示すように、
前記突起2(2a、2b、2c、2d)がある部分で横
にずれ屈曲した後に直線状になる。
【0015】従って、係る突起2に当る部分の巻線4
は、巻線4を巻く際の張力により突起2の両側に圧力が
かかり、固定されると共に、前記ワニスが含浸されるこ
とにより、巻線4の屈曲した部分が突起2により回転ず
れのないように固定される。
【0016】又、巻線4の屈曲した部分には空隙がで
き、該隙間は巻線間に生じる隙間より広く、気泡が完全
に抜けて硬化され、エアーボイドとならないと共に、巻
線4と突起2との間にワニスが浸透し、巻線とボビンと
が固定される。
【0017】以上の作用により、コイルボビン1が経年
変化や周囲環境の変化で収縮して巻線4と円筒状の巻芯
5との間に隙間が発生しても、巻線4の屈曲した部分が
突起2に固定されて、巻線4が巻芯5との間で回転ずれ
を発生しない。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載のコイルボビンによれば、
巻線を巻き付けるための巻芯と、該巻芯の両端部を覆う
鍔部とより構成されるコイルボビンにおいて、前記巻芯
の表面に複数個の突起を設けたことにより、巻線が突起
により回転ずれのないように固定されて、巻線が巻芯と
の間で回転ずれを発生しない。
【0019】請求項2記載のコイルボビンによれば、前
記突起は、その高さが前記巻芯の両端部を覆う鍔部より
も低いことにより、巻線の巻き終わりにおいて前記突起
が巻線から突き出さず、又、その底部より上部が細いこ
とにより、屈曲する部分の巻線が当該突起の上部に固定
されずに下方に滑り落ち、突起部で滑らかに屈曲されて
卷回される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であって、図1(a)は巻
線のない状態のコイルボビンの正面図、図1(b)は、
右側面図である。
【図2】本発明の実施の形態における突起の配列を示す
図であって、図2(a)は1列の場合、図2(b)は互
いの列における突起の位置が並んで複数列配列されてい
る場合、図2(c)は、互いの列における突起の位置が
ずれて複数列配列されている千鳥配列の場合である。
【図3】図1における円筒状の巻芯に巻線を巻き付けた
状態を示す図であって、図3(a)は図1(b)のA−
B断面図、図3(b)は側面図、図3(c)は図3
(a)のC−D断面図である。
【図4】従来のコイルボビンの構成を示す図であって、
(a)は巻線のない状態、また(b)は巻線を巻き付け
た状態を示すものである。
【符号の説明】
1 コイルボビン 1a、1b 鍔部 2(2a、2b、2c、2d) 突起 3 孔 4 巻線 5 巻芯 6 切り欠き部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻線を巻き付けるための巻芯と、該巻芯の
    両端部を覆う鍔部とより構成されるコイルボビンにおい
    て、前記巻芯の表面に複数個の突起を設けたことを特徴
    とするコイルボビン。
  2. 【請求項2】前記突起は、その高さが前記巻芯の両端部
    を覆う鍔部よりも低く、その底部より上部が細いことを
    特徴とする請求項1に記載のコイルボビン。
JP2002029478A 2002-02-06 2002-02-06 コイルボビン Pending JP2003234219A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010226024A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Mitsubishi Electric Corp イグナイタトランス及び放電灯点灯装置
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CN107329228A (zh) * 2017-08-23 2017-11-07 上海比路电子股份有限公司 一种用于照相机镜头驱动装置的透镜支撑体

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