JP6136522B2 - トランス - Google Patents

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Description

この発明は、コイルならびに複数の巻回部とコイルの巻線を渡らせるためのスリットが設けられた鍔とを含むトランス用ボビンを備えるトランスに関する。
特許文献1に示されるトランスのトランス用ボビン1aにおいて、図8に示すように、そのトランス用ボビン1aの鍔3にはスリット5が設けられている。そして、コイル6を構成する巻線は、隣接する一方の巻回部4から、鍔3のスリット5(渡り部6a)を通って、隣接する他方の巻回部4に巻回されている。
ところで、コイルは巻数が増えるごとに電圧が上昇する。したがって、たとえば、巻き始め側の部分(始点側巻線)と巻き終わり側の部分(終点側巻線)とが接触することは、コイルの耐圧をオーバーするおそれがあるため、このようなことは未然に防いでおく必要がある。通常の方法により巻回部にコイルを巻いていくと、始点側巻線は巻回部の下部側(底部側)に巻回されるため、終点側巻線とは接触せず、上述したような耐圧がオーバーする問題は発生しない。
特開2000−208317号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるトランス用ボビン1aの構成のように、巻回部4(渡り前巻回部)からスリット5を介して隣接する巻回部4(渡り後巻回部)にコイル6を渡らせる場合、この渡り線を確実に次の巻回部4(渡り後巻回部)の下部側に渡さなければ、その渡り線が、巻回部上部側近くのコイル6と接触するため、耐圧オーバーとなることから不良を起こすおそれがある問題があった。特にこのような問題は、コイル6に用いる巻腺が、線径の太い太線である場合やリッツ線である場合に起こり易かった。
つまり、コイル6が巻き乱れた場合や巻線状態のばらつき等によっては、特許文献1に記載されるトランス用ボビン1aの構成では、十分に耐圧を確保できなくなるおそれがあった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、渡り前巻回部から渡り後巻回部にコイルを渡す際において、耐圧確保をより確実にしてコイルの巻線を渡すことを可能とするトランスを提供することである。
この発明にかかるトランスは、コイルとトランス用ボビンとを備えるトランスであって、トランス用ボビンが、少なくとも、第1の巻回部第2の巻回部および第3の巻回部を有し、第1の巻回部と第2の巻回部との間に、第1のスリットが設けられた第1の鍔が形成され、第1の巻回部における第1のスリット付近の領域よりも、第2の巻回部における第1のスリット付近の領域の方が、径方向外向きに厚く形成され、第2の巻回部において、第1の巻回部側に近い領域から第3の巻回部側に近い領域に向かうにつれて、径方向に低くなるスロープが形成され、スロープの下端は、第2の巻回部の底部における中間部に接することを特徴とする、トランスである。
また、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部と第3の巻回部との間に、第2のスリットが設けられた第2の鍔が形成されていても良い。
さらに、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部における第2のスリット付近の領域と、第3の巻回部における第2のスリット付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さであることが好ましい。
また、この発明にかかるトランスは、スロープが、径方向に湾曲して低くなることが好ましい。
さらに、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部において、第1のスリット付近の領域から、第2のスリット付近の領域に向かうにつれて、円周方向に低くなるスロープが形成されていることが好ましい。
また、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部の幅が第1の巻回部の幅よりも小さいことが好ましい。
さらにまた、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部の幅がコイルの径の大きさと実質的に同等であることが好ましい。
さらに、この発明にかかるトランスは、第1のスリットが第2のスリットに対して平面視略反対側に形成されていることが好ましい。
この発明にかかるトランスによれば、第1の巻回部における第1のスリット付近の領域よりも、第2の巻回部における第1のスリット付近の領域の方が、径方向外向きに厚く形成されることから、第1の巻回部におけるコイルの表面側からコイルの巻線を渡しても、径方向外向きに厚く形成された第2の巻回部の底部に巻線が渡されるので、第1の巻回部における巻き始め側部分と巻き終わり側の部分(第1の巻回部から第2の巻回部に渡されるコイルの部分)の接触を防止でき、容易に耐圧を確保することができる。
また、第2の巻回部において、第1の巻回部側に近い領域から第3の巻回部側に近い領域に向かうにつれて、径方向に低くなるスロープが形成され、スロープの下端は、第2の巻回部の底部における中間部に接するので、コイルに使用する巻線の材料としてリッツ線や太線を使用しても耐圧を確保しつつ安全にコイルの巻線を渡すことができる。
この発明にかかるトランスでは、第2の巻回部と第3の巻回部との間に第2の鍔が形成されて、第2の巻回部における第2のスリット付近の領域と、第3の巻回部における第2のスリット付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さで形成されると、第2の巻回部におけるコイルと第3の巻回部における巻き終わり側(第3の巻回部においてコイルが積み重なった側)との接触を防止することができ、第2の巻回部22と第3の巻回部24との間の耐圧を確保することができる。
また、この発明にかかるトランスでは、第2の巻回部において、スロープが径方向に湾曲して低くなるように形成され、あるいは、第1のスリット付近の領域から、第2のスリット付近の領域に向かうにつれて、円周方向に低くなるスロープが形成されると、第2の巻回部におけるコイルの円周方向の高さ変化を緩やかにすることができ、コイルの巻線へのストレスを低減することができる。
また、この発明にかかるトランスでは、第2の巻回部の幅を、第1の巻回部の幅よりも小さくし、加えて、第2の巻回部の幅を、コイルの径の大きさと実質的に同等に形成すると、第2の巻回部の幅を最小限にでき、最小の厚みで、第1の巻回部から第2の巻回部を介して第3の巻回部にコイルを渡すことができることから、トランスの小型化を可能にする。
また、この発明にかかるトランスでは、第1のスリットは、第2のスリットに対して平面視略反対側に形成されていると、第1のスリットから第2のスリットへコイルを無理なく渡らせるための距離を確保することができる。
この発明によれば、渡り前巻回部から渡り後巻回部にコイルを渡す際において、耐圧確保をより確実にしてコイルの巻線を渡すことを可能とするトランスが得られる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかるトランスの第1の実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は正面方向からの斜視図であり、(b)は背面方向からの斜視図である。 この発明にかかるトランスの第1の実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は正面方向からの斜視図であって、巻線が第1のスリットを介して第1の巻回部から第2の巻回部へ渡る状態を示し、(b)は背面方向からの斜視図であって、巻線が第2のスリットを介して第2の巻回部から第3の巻回部へ渡る状態を示す。 図1Aに示すトランスにおけるトランス用ボビンの一部を断面した平面断面図である。 図1Aに示すトランスの一部拡大断面図である。 この発明にかかるトランスの第2の実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は正面方向からの斜視図であり、(b)は背面方向からの斜視図である。 この発明にかかるトランスの第2の実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は正面方向からの斜視図であって、巻線が第1のスリットを介して第1の巻回部から第2の巻回部へ渡る状態を示し、(b)は背面方向からの斜視図であって、巻線が第2のスリットを介して第2の巻回部から第3の巻回部へ渡る状態を示す。 図4Aに示すトランスの第1のスリットの付近の領域における一部拡大断面図である。 図4Aに示すトランスにおけるトランス用ボビンの一部を断面した平面断面図である。 図4Aに示すトランスの第2のスリットの付近の領域における一部拡大断面図である。 従来のトランスにおけるトランス用ボビンの要部を示す斜視図である。
図1Aは、この発明にかかるトランスの第1の実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は正面方向からの斜視図であり、(b)は背面方向からの斜視図である。図1Bは、この発明にかかるトランスの第1の実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は正面方向からの斜視図であって、巻線が第1のスリットを介して第1の巻回部から第2の巻回部へ渡る状態を示し、(b)は背面方向からの斜視図であって、巻線が第2のスリットを介して第2の巻回部から第3の巻回部へ渡る状態を示す。また、図2は、図1Aに示すトランスにおけるトランス用ボビンの一部を断面した平面断面図であり、図3は、図1Aに示すトランスの一部拡大断面図である。図1Aにおいて示されるトランス10は、コイル(図示せず)とトランス用ボビン14とを備える。
コイルは、トランス用ボビン14に対して巻線12が巻回されて設けられる。コイルに使用する巻線12の材料が、リッツ線または単線である場合には、巻線12の径が0.5mm以上であることが好ましい。
トランス用ボビン14は、複数の巻回部と、スリットが設けられた複数の鍔とを含む。以下、詳細に説明する。
トランス用ボビン14は、複数の巻回部として、第1の巻回部20、第2の巻回部22および第3の巻回部24を有する。第1の巻回部20、第2の巻回部22および第3の巻回部24は、たとえば、巻芯が筒状に貫通された円筒状に形成されており、各巻回部には、巻線12が所定のターン数巻回されてコイルを形成している。
なお、第2の巻回部22の幅は、コイルの巻線12の径の大きさと実質的に同等であることが好ましい。
また、トランス用ボビン14は、複数の鍔として、第1の鍔30および第2の鍔32を有する。第1の鍔30は、第1の巻回部20と第2の巻回部22との間に形成され、第2の鍔32は、第2の巻回部22と第3の巻回部24との間に形成される。そして、第1の巻回部20において、第1の鍔30の形成される側とは反対側に一方端鍔34が形成され、その一方端鍔34の下部側には、端子配置部38aが形成される。また、第3の巻回部24において、第2の鍔32の形成される側とは反対側に他方端鍔36が形成され、その他方端鍔36の上部側には、端子配置部38bが形成される。端子配置部38bには、端子(図示せず)が配置され、コイルの巻線12が絡められる。第1の鍔30は第1の巻回部20と第2の巻回部22との仕切り板として設けられる。第2の鍔32は、第2の巻回部22と第3の巻回部24との仕切り板として設けられる。
また、第1の鍔30には、仕切り板の開口部分である第1のスリット30aが形成され、第2の鍔32には、仕切り板の開口部分である第2のスリット32aが形成される。第1のスリット30aは、第1の巻回部20に巻回されたコイルから第2の巻回部22にコイルの巻線12を渡らせるために設けられ、第2のスリットは、第2の巻回部22に巻回されたコイルから第3の巻回部24にコイルの巻線12を渡らせるために設けられる。また、図2に示すように、第1のスリット30aは、第1の鍔30の外周縁側が開くような略コ字形状に形成され、第2のスリット32aは、第2の鍔32の外周縁側が開くような略コ字形状に形成される。なお、第1のスリット30aは、第2のスリット32aに対して、巻芯を中心に平面視反対側に形成されるのが好ましい。
図3に示すように、第1の巻回部20の底部20a、第2の巻回部22の底部22aおよび第3の巻回部24の底部24aは、トランス用ボビン14の巻芯部分の外周面に位置する。
また、第2の巻回部22において、第1の巻回部20側に近い領域から第3の巻回部24側に近い領域に向かうにつれて、径方向に低くなるスロープ部40が形成されている。換言すると、まず、図3に示すように、スロープ部40の上端40bが第1の鍔30に接している。そして、そのスロープ部40の上端40bから第2の巻回部22の底部22aの略中間部に向かって上に凸方向にやや湾曲するように傾斜して延びており、スロープ部40の下端40aがその第2の巻回部22の底部22aにおける略中間部に接している。
つまり、図3に示すように、スロープ部40が形成されることによって、第1の巻回部20における第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域よりも、第2の巻回部22における第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域の方が、径方向外向きに厚く形成される。換言すると、第1の巻回部20の底部20aにおける第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域よりも、第2の巻回部22のスロープ部40の上端40bにおける第1のスリット30a付近の領域の方が上底になるように形成される。したがって、第1の巻回部20の底部20aからコイルの巻線12を巻いていき、巻線12が積み重なって、第1の巻回部20の表面側に巻回され、さらに、図1B(a)に示すように、第1の巻回部20の表面側まで巻回されたコイルの巻線12は、第1のスリット30aを介して第2の巻回部22に渡され、第2の巻回部22においてスロープ部40を介して底部22aに渡される。
また、図1A(b)に示すように、第2の鍔32には第2のスリット32aが設けられており、第2の巻回部22における第2の鍔32の第2のスリット32a付近の領域と、第3の巻回部24における第2の鍔32の第2のスリット32a付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さに形成される。換言すると、第2の巻回部22の底部22aにおける第2の鍔の第2のスリット32a付近の領域と、第3の巻回部24における底部24aにおける第2の鍔32の第2のスリット32a付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さに形成される。したがって、第1のスリット30aを介して渡された第2の巻回部22に巻回されたコイルの巻線12は、図1B(b)に示すように、第2の鍔32の第2のスリット32aを介して第3の巻回部24の底部24aに渡される。特に、コイルに使用する巻線12の材料としてリッツ線や太線を使用しても耐圧を確保しつつ安全にコイルの巻線12を渡すことができる。
本実施の形態にかかるトランス10によれば、第1の巻回部20における第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域よりも、第2の巻回部22における第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域の方が、径方向外向きに厚く形成されるので、第1の巻回部20におけるコイルの表面側からコイルの巻線12を渡しても、第2の巻回部22においてスロープ部40を介して、径方向外向きに厚く形成された部分から底部22aに渡されるので、第1の巻回部20における巻き始め側部分と巻き終わり側の部分(第1の巻回部20から第2の巻回部22に渡されるコイルの部分)の接触を防止でき、容易に耐圧を確保することができる。
また、本実施の形態にかかるトランス10によれば、第2の巻回部22の底部22aと第3の巻回部24の底部24aとが実質的に、径方向に同等の位置に形成されるので、第2の巻回部22におけるコイルの巻線12と第3の巻回部24における巻き終わり側(第3の巻回部においてコイルが積み重なった側)との接触を防止することができ、第2の巻回部22と第3の巻回部24との間の耐圧をより確保することができる。
さらに、本実施の形態にかかるトランス10によれば、第1の巻回部20と第3の巻回部24との間に、渡り専用の第2の巻回部22を設けているので、コイルが太線やリッツ線等であっても、より確実に耐圧を確保することができる。例えば、コイルとしてリッツ線を用いた場合は線がばらけることがある。このような巻き乱れにより、耐圧オーバーとなるコイルと接触してしまうリスクを有するが、渡り専用の第2の巻回部22を設けることで、このような状態を回避することができ、確実に耐圧を確保することができる。
また、本実施の形態にかかるトランス10によれば、トランス用ボビン14は金型による一体成型されるところ、トランス10の正面方向および背面方向に金型が抜きやすい形状となっていることから、トランス用ボビン14の製造が容易であるため、製造容易なトランス10を得ることができる。
さらに、本実施の形態にかかるトランス10によれば、第1の鍔30に形成される第1のスリット30aと第2の鍔32に形成される第2のスリット32aとが、巻芯を中心に平面視反対側に形成されるので、第1のスリット30aから第2のスリット32bへコイルの巻線12を無理なく渡らせるための距離を確保することができる。
次に、この発明にかかるトランスの第2の実施の形態について説明する。図4Aは、この発明にかかるトランスの第2の実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は正面方向からの斜視図であり、(b)は背面方向からの斜視図である。図4Bは、この発明にかかるトランスの第2の実施の形態の一例を示す斜視図であり、(a)は正面方向からの斜視図であって、巻線が第1のスリットを介して第1の巻回部から第2の巻回部へ渡る状態を示し、(b)は背面方向からの斜視図であって、巻線が第2のスリットを介して第2の巻回部から第3の巻回部へ渡る状態を示す。また、図5は、図4Aに示すトランスの第1のスリットの付近の領域における一部拡大断面図であり、図6は、図4Aに示すトランスにおけるトランス用ボビンの一部を断面した平面断面図である。また、図7は、図4Aに示すトランスの第2のスリットの付近の領域における一部拡大断面図である。なお、この実施の形態にかかるトランス110において、図1Aないし図3に記載のトランス10と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4Aに示すように、第2の実施の形態にかかるトランス110は、コイル(図示せず)とトランス用ボビン114とを備える。コイルは、第1の実施の形態にかかるトランス10と同様のコイルが用いられる。トランス用ボビン114は、複数の巻回部として、第1の巻回部20、第2の巻回部22および第3の巻回部24を有する。第1の巻回部20、第2の巻回部22および第3の巻回部24には、コイルの巻線12が所定のターン数巻回されている。
そして、図5に示すように、第1の巻回部20における第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域よりも、第2の巻回部22における第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域の方が、径方向外向きに厚く形成される。換言すると、図5に示すように、第1の巻回部20の底部20aにおける第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域よりも、第2の巻回部22の底部22aにおける第1のスリット30a付近の領域の方が、径方向の厚みが厚くなるように形成される。したがって、第1の巻回部20の底部20aからコイルの巻線12を巻いていき、その巻線12が積み重なって、第1の巻回部20の表面側に巻回され、第1の巻回部20の表面側まで巻回された巻線12は、図4B(a)に示すように、第1のスリット30aを介して第2の巻回部22に渡される。
また、図6に示すように、第2の巻回部22において、第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域から、第2の鍔32の第2のスリット32a付近の領域に向かうにつれて、円周方向に低くなるスロープ部140が形成されている。換言すると、第1の鍔30の第1のスリット30a付近の領域から平面視で時計と反対周りに第2の鍔32の第2のスリット32a付近の領域に向かうにつれて、ホビン14の巻芯部分の厚み(径方向の厚み)が薄くなるようなスロープ部140が形成されている。
また、図7に示すように、第2の巻回部22における第2の鍔32の第2のスリット32a付近の領域と、第3の巻回部24における第2の鍔32の第2のスリット32a付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さに形成される。換言すると、第2の巻回部22の底部22aにおける第2の鍔の第2のスリット32a付近の領域と、第3の巻回部24における底部24aにおける第2の鍔32の第2のスリット32a付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さに形成される。したがって、第1のスリット30aを介して渡された第2の巻回部22に巻回されたコイルの巻線12は、図4B(b)に示すように、第2の鍔32の第2のスリット32aを介して第3の巻回部24の底部24aに渡される。
このトランス110では、上述のトランス10と同様の効果を奏するとともに、次の効果も奏する。
すなわち、第2の実施の形態にかかるトランス110において、スロープ部140は、円周方向に向かうにつれて徐々に緩やかになっていく構造により、コイルが引っ張られて部分的に細くなったりして性能が劣化する等のおそれを低減することができる。
この発明にかかるトランスは、コイルならびに複数の巻回部とコイルを渡らせるためのスリットが設けられた鍔とを含む構造を有するトランス用ボビンを備えるトランスに対して好適に用いられる。
10、110 トランス
12 巻線
14、114 トランス用ボビン
20 第1の巻回部
22 第2の巻回部
24 第3の巻回部
30 第1の鍔
30a 第1のスリット
32 第2の鍔
32a 第2のスリット
34 一方端鍔
36 他方端鍔
38a、38b 端子配置部
40、140 スロープ部

Claims (8)

  1. コイルとトランス用ボビンとを備えるトランスであって、
    前記トランス用ボビンは、
    少なくとも、第1の巻回部第2の巻回部および第3の巻回部を有し、
    前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との間に、第1のスリットが設けられた第1の鍔が形成され、
    前記第1の巻回部における前記第1のスリット付近の領域よりも、前記第2の巻回部における前記第1のスリット付近の領域の方が、径方向外向きに厚く形成され
    前記第2の巻回部において、前記第1の巻回部側に近い領域から前記第3の巻回部側に近い領域に向かうにつれて、径方向に低くなるスロープが形成され、
    前記スロープの下端は、前記第2の巻回部の底部における中間部に接する、ことを特徴とする、トランス。
  2. 記第2の巻回部と前記第3の巻回部との間に、第2のスリットが設けられた第2の鍔が形成される、請求項1に記載のトランス。
  3. 前記第2の巻回部における前記第2のスリット付近の領域と、前記第3の巻回部における前記第2のスリット付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さである、ことを特徴とする、請求項2に記載のトランス。
  4. 前記スロープは、前記径方向に湾曲して低くなる、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のトランス。
  5. 前記第2の巻回部において、前記第1のスリット付近の領域から、前記第2のスリット付近の領域に向かうにつれて、円周方向に低くなるスロープが形成されている、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のトランス。
  6. 前記第2の巻回部の幅が、前記第1の巻回部の幅よりも小さい、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のトランス。
  7. 前記第2の巻回部の幅が、前記コイルを構成する巻線の径の大きさと実質的に同等である、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のトランス。
  8. 前記第1のスリットは、前記第2のスリットに対して平面視略反対側に形成されている、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のトランス。
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