JP6136522B2 - トランス - Google Patents
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Description
つまり、コイル6が巻き乱れた場合や巻線状態のばらつき等によっては、特許文献1に記載されるトランス用ボビン1aの構成では、十分に耐圧を確保できなくなるおそれがあった。
また、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部と第3の巻回部との間に、第2のスリットが設けられた第2の鍔が形成されていても良い。
さらに、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部における第2のスリット付近の領域と、第3の巻回部における第2のスリット付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さであることが好ましい。
また、この発明にかかるトランスは、スロープが、径方向に湾曲して低くなることが好ましい。
さらに、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部において、第1のスリット付近の領域から、第2のスリット付近の領域に向かうにつれて、円周方向に低くなるスロープが形成されていることが好ましい。
また、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部の幅が第1の巻回部の幅よりも小さいことが好ましい。
さらにまた、この発明にかかるトランスは、第2の巻回部の幅がコイルの径の大きさと実質的に同等であることが好ましい。
さらに、この発明にかかるトランスは、第1のスリットが第2のスリットに対して平面視略反対側に形成されていることが好ましい。
また、第2の巻回部において、第1の巻回部側に近い領域から第3の巻回部側に近い領域に向かうにつれて、径方向に低くなるスロープが形成され、スロープの下端は、第2の巻回部の底部における中間部に接するので、コイルに使用する巻線の材料としてリッツ線や太線を使用しても耐圧を確保しつつ安全にコイルの巻線を渡すことができる。
この発明にかかるトランスでは、第2の巻回部と第3の巻回部との間に第2の鍔が形成されて、第2の巻回部における第2のスリット付近の領域と、第3の巻回部における第2のスリット付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さで形成されると、第2の巻回部におけるコイルと第3の巻回部における巻き終わり側(第3の巻回部においてコイルが積み重なった側)との接触を防止することができ、第2の巻回部22と第3の巻回部24との間の耐圧を確保することができる。
また、この発明にかかるトランスでは、第2の巻回部において、スロープが径方向に湾曲して低くなるように形成され、あるいは、第1のスリット付近の領域から、第2のスリット付近の領域に向かうにつれて、円周方向に低くなるスロープが形成されると、第2の巻回部におけるコイルの円周方向の高さ変化を緩やかにすることができ、コイルの巻線へのストレスを低減することができる。
また、この発明にかかるトランスでは、第2の巻回部の幅を、第1の巻回部の幅よりも小さくし、加えて、第2の巻回部の幅を、コイルの径の大きさと実質的に同等に形成すると、第2の巻回部の幅を最小限にでき、最小の厚みで、第1の巻回部から第2の巻回部を介して第3の巻回部にコイルを渡すことができることから、トランスの小型化を可能にする。
また、この発明にかかるトランスでは、第1のスリットは、第2のスリットに対して平面視略反対側に形成されていると、第1のスリットから第2のスリットへコイルを無理なく渡らせるための距離を確保することができる。
また、第2の巻回部22において、第1の巻回部20側に近い領域から第3の巻回部24側に近い領域に向かうにつれて、径方向に低くなるスロープ部40が形成されている。換言すると、まず、図3に示すように、スロープ部40の上端40bが第1の鍔30に接している。そして、そのスロープ部40の上端40bから第2の巻回部22の底部22aの略中間部に向かって上に凸方向にやや湾曲するように傾斜して延びており、スロープ部40の下端40aがその第2の巻回部22の底部22aにおける略中間部に接している。
すなわち、第2の実施の形態にかかるトランス110において、スロープ部140は、円周方向に向かうにつれて徐々に緩やかになっていく構造により、コイルが引っ張られて部分的に細くなったりして性能が劣化する等のおそれを低減することができる。
12 巻線
14、114 トランス用ボビン
20 第1の巻回部
22 第2の巻回部
24 第3の巻回部
30 第1の鍔
30a 第1のスリット
32 第2の鍔
32a 第2のスリット
34 一方端鍔
36 他方端鍔
38a、38b 端子配置部
40、140 スロープ部
Claims (8)
- コイルとトランス用ボビンとを備えるトランスであって、
前記トランス用ボビンは、
少なくとも、第1の巻回部、第2の巻回部および第3の巻回部を有し、
前記第1の巻回部と前記第2の巻回部との間に、第1のスリットが設けられた第1の鍔が形成され、
前記第1の巻回部における前記第1のスリット付近の領域よりも、前記第2の巻回部における前記第1のスリット付近の領域の方が、径方向外向きに厚く形成され、
前記第2の巻回部において、前記第1の巻回部側に近い領域から前記第3の巻回部側に近い領域に向かうにつれて、径方向に低くなるスロープが形成され、
前記スロープの下端は、前記第2の巻回部の底部における中間部に接する、ことを特徴とする、トランス。 - 前記第2の巻回部と前記第3の巻回部との間に、第2のスリットが設けられた第2の鍔が形成される、請求項1に記載のトランス。
- 前記第2の巻回部における前記第2のスリット付近の領域と、前記第3の巻回部における前記第2のスリット付近の領域とが実質的に、径方向に同等の高さである、ことを特徴とする、請求項2に記載のトランス。
- 前記スロープは、前記径方向に湾曲して低くなる、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のトランス。
- 前記第2の巻回部において、前記第1のスリット付近の領域から、前記第2のスリット付近の領域に向かうにつれて、円周方向に低くなるスロープが形成されている、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のトランス。
- 前記第2の巻回部の幅が、前記第1の巻回部の幅よりも小さい、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のトランス。
- 前記第2の巻回部の幅が、前記コイルを構成する巻線の径の大きさと実質的に同等である、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のトランス。
- 前記第1のスリットは、前記第2のスリットに対して平面視略反対側に形成されている、ことを特徴とする、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のトランス。
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