JP2003234018A - 陽極ペースト、該陽極ペーストを用いた蛍光表示管および製造方法 - Google Patents

陽極ペースト、該陽極ペーストを用いた蛍光表示管および製造方法

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JP2003234018A
JP2003234018A JP2002031746A JP2002031746A JP2003234018A JP 2003234018 A JP2003234018 A JP 2003234018A JP 2002031746 A JP2002031746 A JP 2002031746A JP 2002031746 A JP2002031746 A JP 2002031746A JP 2003234018 A JP2003234018 A JP 2003234018A
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Hitoshi Tsuji
斉 辻
Hitomi Kitamura
仁美 北村
Tomoji Okada
智司 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線層として酸化アルミニウムが形成した場
合であつても、接触抵抗を小さくできる陽極ペースト、
この陽極ペーストを用いた蛍光表示管およびその製造方
法を提供する。 【解決手段】 陽極ペーストは、導電性カーボンおよび
有機金属化合物を含む主剤と、この主剤を保持するバイ
ンダー樹脂と、このバインダー樹脂を溶解または分散さ
せる溶媒よりなリ、上記有機金属化合物は、金属酸化物
のギブス標準生成自由エネルギーがアルミニウムよりも
大きい金属の有機金属化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光表示管の陽極層
形成に用いられる陽極ペースト、この陽極ペーストを用
いた蛍光表示管およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電卓、オーディオ、家電製品、計測器、
医療機器などの表示部に所定のパターンあるいはグラフ
ィックを表示する表示素子や、バックライト、プリンタ
ヘッド、ファックス用光源、複写機用光源などの各種光
源、平面テレビ等に自発光型の素子として蛍光表示管が
多用されている。
【0003】従来の蛍光表示管を構成する陽極基板の部
分拡大断面図を図5(a)に、配線層と導電性カーボン
との接触部分を拡大した模式図を図5(b)にそれぞれ
示す。陽極基板7aは、ガラス基板2上に薄膜法により
アルミニウム配線層3を形成した後、スルーホール4a
を除くほぼ全面にわたって低融点フリットガラスペース
トの印刷塗布法により絶縁層4を形成する。次に、この
スルーホール4aを介して電気的に接続された陽極電極
5をグラファイトペーストなどの導電性カーボンを主成
分とする陽極ペーストを用いてスクリーン印刷法により
形成する。この陽極電極5上に、蛍光体粒子からなる蛍
光体層6を印刷塗布法により形成して陽極基板7aが得
られる。
【0004】従来の陽極ペーストは、エチルセルローズ
などのバインダー樹脂とブチルカルビトールなどの溶媒
とに、導電剤として蛍光体と反応しない導電性カーボン
を用いて作製されていた。また必要に応じて印刷性を向
上させるためのAl23などの充填材が混合されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薄膜法
により形成されたアルミニウム配線層を有する蛍光表示
管は、陽極基板7aの製造工程における絶縁層焼成時に
アルミニウム配線層3の表面が酸化して絶縁物である酸
化アルミニウム3aが形成してしまうので、スルーホー
ルの中で接触する陽極層5とアルミニウム配線層3との
接触抵抗が高かった。酸化アルミニウム3aの皮膜厚さ
は、約 0.1 μm と薄いため、 約 50 V 以上の陽極電圧
では絶縁破壊を生じる。その結果、陽極層5とアルミニ
ウム配線層3との接触が回復するため、約 50 V 以上で
作動する蛍光表示管では、酸化アルミニウム薄膜の生成
は使用上問題とならない。しかし、約 50 V に達しない
陽極電圧で使用される蛍光表示管は、接触抵抗が高くな
るため、製造工程のエージング工程中に約 50 V 以上で
駆動して絶縁破壊を起こしてから使用していた。エージ
ング工程中に絶縁破壊工程を設けることで、製造工程が
複雑になり、生産性が低下するという問題がある。ま
た、接触抵抗が高くなると発光輝度が低下するなどの問
題がある。
【0006】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、アルミニウム配線層と接触する陽極
層形成時に酸化アルミニウム層の生成を抑えることがで
きるとともに、表面に生成している酸化アルミニウムを
還元することができる陽極ペースト、この陽極ペースト
を用いた蛍光表示管およびその製造方法の提供を目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の陽極ペースト
は、導電性カーボンおよび有機金属化合物を含む主剤
と、この主剤を保持するバインダー樹脂と、このバイン
ダー樹脂を溶解または分散させる溶媒よりなリ、上記有
機金属化合物は、金属酸化物のギブス標準生成自由エネ
ルギーがアルミニウムよりも大きい金属の有機金属化合
物であることを特徴とする。また、上記有機金属化合物
が金属アルコラートおよびアセチルアセトナト金属錯体
から選ばれた少なくとも一つの有機金属化合物であるこ
とを特徴とする。また、導電性カーボンおよび有機金属
化合物を含む主剤はさらに導電性酸化物粒子を含むこと
を特徴とする。また、陽極ペーストを焼成して得られる
焼成物全体に対して、金属酸化物のギブス標準生成自由
エネルギーがアルミニウムよりも大きい金属の有機金属
化合物を焼成して得られる金属酸化物(以下、G金属酸
化物と略称する)が 1〜10 質量%となるように、上記
有機金属化合物が配合されてなることを特徴とする。
【0008】金属酸化物のギブス標準生成自由エネルギ
ーがアルミニウムよりも大きい金属は、生成する金属酸
化物が酸化アルミニウムよりも安定化するので、同一条
件で酸化反応させるとアルミニウムよりも酸化されやす
い。このため、陽極ペーストの主剤である導電性カーボ
ンに必須成分としてG金属酸化物を生成できる有機金属
化合物を配合することにより、アルミニウムよりもより
早く酸化する。また、G金属酸化物生成時にアルミニウ
ム配線層表面に生成する酸化アルミニウムを金属アルミ
ニウムに還元する。例えば、マグネシウムのアセチルア
セトナト金属錯体は以下の反応により酸化アルミニウム
が金属アルミニウムに還元される。
【0009】
【化1】
【0010】アルミニウム配線層表面の絶縁物である酸
化アルミニウムが還元されることにより、陽極層の導電
性カーボンと配線層とが直接接触でき良好な導通が得ら
れる。また、この際、導電性酸化物粒子が共存すること
により、導電性カーボンと配線層との接触が改善され
る。
【0011】本発明の蛍光表示管は、基板上に形成され
たアルミニウム配線層と、このアルミニウム配線層上に
形成された絶縁層と、この絶縁層に形成されたスルーホ
ールを介して電気的に接続された陽極層と、この陽極層
上に形成された蛍光体層を有する陽極基板を備えてな
り、上記陽極層が上記陽極ペーストを焼成して得られる
ことを特徴とする。
【0012】本発明の陽極ペーストを用いることによ
り、蛍光体のコントラストを大幅に低下させることな
く、陽極層と配線層との電気的接触抵抗を低下させる。
【0013】本発明の蛍光表示管の製造方法は、基板上
にアルミニウム配線層を形成する工程と、このアルミニ
ウム配線層上に絶縁層を形成する工程と、この絶縁層に
形成されたスルーホールを介して電気的に接続される陽
極層を形成する工程と、この陽極層上に蛍光体層を形成
する工程とを備えてなり、上記陽極層を形成する工程
が、上記陽極ペーストをスクリーン印刷した後、400 〜
600 ℃の酸化性雰囲気中で焼成する工程であることを特
徴とする。
【0014】陽極ペーストをスクリーン印刷した後、40
0 〜600 ℃の酸化性雰囲気中で焼成する工程で陽極層を
形成することにより、陽極層と配線層との電気的接触が
良好になる。その結果、エージング工程中に絶縁破壊工
程を設けることが必要なくなり、生産性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の陽極ペーストは、金属酸
化物のギブス標準生成自由エネルギーがアルミニウムよ
りも大きい金属の有機金属化合物を配合する。特に本発
明においては、アルミニウム酸化物のギブス標準生成自
由エネルギーよりも大きく、かつ生成する金属酸化物が
蛍光表示管に使用される蛍光体と反応しない金属酸化物
が得られる有機金属化合物であることが好ましい。好適
な有機金属化合物としては、金属アルコラート、アセチ
ルアセトナト金属錯体、または金属アルコラートとアセ
チルアセトナト金属錯体との混合物が挙げられる。具体
的にはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウムなど
のアルカリ土類金属、チタン、ジルコニウム、バリウム
等の有機金属化合物が例示できる。
【0016】本発明に使用できる導電性酸化物は、G金
属酸化物と併用したときに、導電性を阻害せず、発生ガ
ス等により蛍光体層に影響を与えない無機酸化物であれ
ばよい。そのような酸化物としては、In23、Zn
O、ITO、SnO2、Nb2 5、TiO2、WO3等の
微粉末が例示できる。
【0017】導電性酸化物の平均粒子径は 1μm 以下が
好ましい。より好ましくは 1μm 以下、0.05μm 以上で
ある。 1μm をこえると、配線層表面との接触点が減少
して導電性が向上しない。また、平均粒子径が小さくな
りすぎると、粒子の凝集などが生じ接触点の減少に寄与
しなくなるため、0.05μm 以上が好ましい。
【0018】上記有機金属化合物は、陽極ペーストを焼
成して得られる焼成物全体に対して、G金属酸化物が 1
〜10 質量%となるように配合される。また、導電性酸
化物粒子を配合する場合は、導電性酸化物粒子は、焼成
物全体に対して 1〜40 質量%配合することが好まし
い。G金属酸化物が 1 質量%未満であると、アルミニ
ウム酸化物の還元が十分でなく、10 質量%をこえると
導電性が低下する。また、導電性酸化物粒子の配合が 1
質量%未満であると導電性向上に寄与せず、40 質量%
をこえると導電性カーボンの黒色度が低下する。すなわ
ち陽極層の黒色度が低下するため、蛍光表示管としたと
きに表示のコントラストが低下する。
【0019】陽極ペーストの主剤は、導電性カーボンに
上記有機金属化合物を必須成分として配合する。好適な
主剤の組成としては、(1)導電性カーボンおよび上記
有機金属化合物の組み合わせ、(2)導電性カーボン、
上記有機金属化合物および導電性酸化物粒子の組み合わ
せ、(3)導電性カーボン、上記有機金属化合物および
印刷性向上剤の組み合わせ、(4)導電性カーボン、上
記有機金属化合物、導電性酸化物粒子および印刷性向上
剤の組み合わせがある。導電性カーボンは、蛍光体層と
反応せず電気伝導性に優れ、かつ黒色度に優れた炭素材
であれば使用できる。好ましい導電性カーボンは黒鉛
(グラファイト)粉末である。
【0020】印刷性向上剤は、スクリーン印刷工程にお
いてペーストだれ、耐刷性、寸法精度を向上させるため
に配合される物質である。好適な印刷性向上剤としては
無機充填剤が挙げられ、具体的にはシリカ粉(Si
2)、酸化アルミニウム粉(Al22O3)、酸化チタン
粉(TiO2)等が挙げられる。
【0021】印刷性向上剤は、陽極ペーストの焼成物全
体に対して、 1〜20 質量%配合することが好ましい。
印刷性向上剤が 1 質量%未満では、印刷性が向上せ
ず、20質量%をこえると導電性が低下したり、蛍光体の
コントラストが低下したりする。
【0022】本発明の陽極ペーストは、上記主剤とバイ
ンダー樹脂と、これらを溶解または分散させる溶媒より
構成される。バインダー樹脂および溶媒は周知の材料を
用いることができる。一例を挙げれば、バインダー樹脂
としては、エチルセルローズ、ポリビニルアルコール、
ニトロセルローズを、溶媒としては、ブチルカルビトー
ル、ターピネオール、ブチルカルビトールアセテート等
がある。また、バインダー樹脂の配合割合は適宜選択で
きる。
【0023】本発明の蛍光表示管について図1および図
2により説明する。図1は蛍光表示管の断面図であり、
図2は蛍光表示管を構成する陽極基板の部分拡大断面図
である。蛍光表示管1は、陽極基板7と、この陽極基板
7上方にグリット8と陰極9とを設け、フェースガラス
10およびスペーサガラス11を用いて封着して真空引
きして形成される。陽極基板7は、ガラス基板2上にア
ルミニウムの薄膜法により配線層3を形成した後、スル
ーホール4aを除くほぼ全面にわたって低融点フリット
ガラスペーストの印刷塗布法により絶縁層4を形成し、
スルーホール4aを介して電気的に接続された陽極層5
を陽極ペーストの印刷塗布法により形成する。この陽極
層5上に、蛍光体層6を印刷塗布法より塗布したのち焼
成して陽極基板7が得られる。
【0024】図3および図4に、陽極基板7における配
線層3と陽極層5との接触部分を拡大した模式図を示
す。図3は陽極ペーストの主剤が導電性カーボンと有機
金属化合物とから構成される場合を、図4はさらに導電
性酸化物粒子を追加配合する場合の例をそれぞれ示す。
図3に示すように、アルミニウム配線層3表面上に生成
した酸化アルミニウム絶縁膜は、有機金属化合物がG酸
化物5aとなるときに還元され、導電性カーボン5bが
酸化物層のない金属アルミニウム配線層3と直接接触で
きる。また、図4に示すように、導電性酸化物粒子5c
が配合されている場合、酸化アルミニウム絶縁膜3は、
有機金属化合物がG酸化物5aとなるときに還元され、
導電性カーボン5bが導電性酸化物粒子5cを介して、
あるいは酸化物層のない金属アルミニウム配線層3と直
接接触できる。
【0025】陽極基板7は、陽極ペーストをスクリーン
印刷した後、400 〜600 ℃の酸化性雰囲気中で焼成する
ことで、より良好な導通が得られる。酸化性雰囲気、例
えば大気中で焼成することにより、バインダー樹脂が揮
散して陽極層が形成される。400 ℃未満であると、アル
ミニウム配線層3表面の酸化物層が十分に還元されず、
また 600 ℃をこえるとアルミニウム金属層が破断する
おそれがある。なお、陽極基板の製造工程におけるアル
ミニウム配線層形成工程、絶縁層形成工程、蛍光体層形
成工程等は、周知の工程を採用できる。
【0026】
【実施例】実施例1および実施例2 バインダー樹脂としてのエチルセルローズを、ブチルカ
ルビトール溶媒に溶解して、この溶液に主剤となる導電
性カーボン、有機金属化合物、導電性酸化物粒子、およ
び印刷性向上剤を表1に示す配合で調合し、混練して印
刷が可能なペースト状とした。表1は陽極ペーストを焼
成して得られる焼成物全体に対する配合割合を示し、有
機金属化合物は金属酸化物の配合割合として示した。有
機金属化合物はアセチルアセトナト金属錯体を用いた。
また、導電性カーボンは平均粒子径 5μm のグラファイ
ト粉末であり、導電性酸化インジウム(In23)は平
均粒子径 0.2μm である。また、印刷性向上剤は平均粒
子径 1μm の酸化アルミニウム(Al23)を用いた。
得られた陽極ペーストを用いて、図1に示す蛍光表示管
を組み立てた。この蛍光表示管におけるアルミニウム配
線層の絶縁破壊電圧を測定した。結果を表1に示す。
【0027】比較例1 焼成後の主剤の配合を表1に示す組成に代える以外は、
実施例1と同様にして陽極ペーストを作製し、蛍光表示
管を組み立て、アルミニウム配線層の絶縁破壊電圧を測
定した。結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示すように、各実施例は、アルミニ
ウム配線層との絶縁破壊電圧が大きく低下した。
【0030】
【発明の効果】本発明の陽極ペーストは、導電性カーボ
ンおよび有機金属化合物を含む主剤と、この主剤を保持
するバインダー樹脂と、このバインダー樹脂を溶解また
は分散させる溶媒よりなリ、上記有機金属化合物が、金
属酸化物のギブス標準生成自由エネルギーがアルミニウ
ムよりも大きい金属の有機金属化合物であるので、蛍光
表示管におけるアルミニウム配線層の表面に形成されて
いる酸化物層を焼成時に還元できる。その結果、導電性
カーボンとアルミニウム配線層とが直接接触することに
なり、接触抵抗が小さくなるので、蛍光表示管製造工程
に必要とされていたエージング工程中の絶縁破壊工程を
設ける必要がなくなる。
【0031】また、上記有機金属化合物が金属アルコラ
ートおよびアセチルアセトナト金属錯体から選ばれた少
なくとも一つの有機金属化合物であるので、焼成時に分
解しやすい。また、導電性酸化物粒子を含むので、導電
性カーボンとアルミニウム配線層との接触点を増加させ
接触抵抗をより小さくできる。また、G金属酸化物を生
成する有機金属化合物が、焼成物全体に対して 1〜10質
量%配合されてなるので、接触抵抗を下げることができ
る。
【0032】本発明の蛍光表示管は、陽極基板の陽極層
が上記陽極ペーストを焼成して得られるので、陽極層と
配線層との電気的接触抵抗を低下させる。その結果、低
電圧で駆動される蛍光表示管であっても発光輝度に優れ
る。
【0033】本発明の蛍光表示管の製造方法は、上記陽
極ペーストをスクリーン印刷した後、400 〜600 ℃の酸
化性雰囲気中で焼成する工程を特徴とするので、陽極層
と配線層との電気的接触抵抗を確実に低下させる。その
結果、エージング工程中に絶縁破壊工程を設ける必要が
なくなり、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛍光表示管の断面図である。
【図2】陽極基板の部分拡大断面図である。
【図3】接触部分を拡大した模式図である。
【図4】接触部分を拡大した他の模式図である。
【図5】従来の陽極基板の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 蛍光表示管 2 ガラス基板 3 配線層 4 絶縁層 5 陽極層 6 蛍光体層 7 陽極基板 8 グリット 9 陰極 10 フェースガラス 11 スペーサガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 智司 三重県伊勢市上野町字和田700番地 伊勢 電子工業株式会社内 Fターム(参考) 5C027 BB04 5C036 EE08 EF01 EF05 EG26 EH11 5G301 DA18 DA19 DA23 DA33 DA42 DD01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性カーボンおよび有機金属化合物を
    含む主剤と、この主剤を保持するバインダー樹脂と、こ
    のバインダー樹脂を溶解または分散させる溶媒よりなる
    陽極ペーストであって、 前記有機金属化合物は、金属酸化物のギブス標準生成自
    由エネルギーがアルミニウムよりも大きい金属の有機金
    属化合物であることを特徴とする陽極ペースト。
  2. 【請求項2】 前記有機金属化合物が金属アルコラート
    およびアセチルアセトナト金属錯体から選ばれた少なく
    とも一つの有機金属化合物であることを特徴とする請求
    項1記載の陽極ペースト。
  3. 【請求項3】 前記主剤はさらに導電性酸化物粒子を含
    むことを特徴とする請求項1または請求項2記載の陽極
    ペースト。
  4. 【請求項4】 前記陽極ペーストを焼成して得られる焼
    成物全体に対して、前記有機金属化合物を焼成して得ら
    れる金属酸化物が 1〜10 質量%となるように、前記有
    機金属化合物が配合されてなることを特徴とする請求項
    1、請求項2、または請求項3記載の陽極ペースト。
  5. 【請求項5】 基板上に形成されたアルミニウム配線層
    と、このアルミニウム配線層上に形成された絶縁層と、
    この絶縁層に形成されたスルーホールを介して電気的に
    接続された陽極層と、この陽極層上に形成された蛍光体
    層を有する陽極基板を備えた蛍光表示管において、 前記陽極層は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項
    記載の陽極ペーストを焼成して得られる陽極層であるこ
    とを特徴とする蛍光表示管。
  6. 【請求項6】 基板上にアルミニウム配線層を形成する
    工程と、このアルミニウム配線層上に絶縁層を形成する
    工程と、この絶縁層に形成されたスルーホールを介して
    電気的に接続される陽極層を形成する工程と、この陽極
    層上に蛍光体層を形成する工程とを備えてなる蛍光表示
    管の製造方法において、 前記陽極層を形成する工程は、請求項1ないし請求項4
    のいずれか一項記載の陽極ペーストをスクリーン印刷し
    た後、400 〜600 ℃の酸化性雰囲気中で焼成する工程で
    あることを特徴とする蛍光表示管の製造方法。
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