JP2003233880A - 独居人異常状態検知通報方法及びこれを用いた通報装置 - Google Patents

独居人異常状態検知通報方法及びこれを用いた通報装置

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JP2003233880A
JP2003233880A JP2002034534A JP2002034534A JP2003233880A JP 2003233880 A JP2003233880 A JP 2003233880A JP 2002034534 A JP2002034534 A JP 2002034534A JP 2002034534 A JP2002034534 A JP 2002034534A JP 2003233880 A JP2003233880 A JP 2003233880A
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Etsuji Wada
悦治 和田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 年間を通じて使用可能であり、プライバシー
の侵害にも結びつかない独居人異常状態検知通報方法及
びこれを用いた装置を提供しようとするものである。 【解決手段】 独居人により、窓や雨戸、カーテン等の
採光手段の開閉操作や照明のON、OFF操作が行われ
ることにより、操作されない場合に比べて明るさに変化
が生じる独居人の居住空間の明るさを測定して、基準の
明るさを基に設定した一定の許容範囲内にあるか否かを
判定することにより、独居人の安否を確認して通報受信
装置へ通報する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、独居人異常状態
検知通報方法及びこれを用いた通報装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現代社会では、高齢化が進むとともに核
家族化、小家族化しており、子供が独立するとともに配
偶者の一方が亡くなった家庭では、老人が一人で住む、
いわゆる独居老人が増加している。このような高齢な独
居人の子供や兄弟、あるいは福祉関係者等は、独居人が
病気や怪我等で身動きできない場合に、できるだけ早く
その状況を把握して対処しなければならない立場にあ
る。そのため、常時、離れた場所からでも独居人の様子
を監視することができる監視用カメラを用いたシステム
等が、提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような独
居人の様子を24時間監視カメラで監視するシステム
は、独居人のプライバシーの侵害をもたらすことから、
推奨されるシステムとはなりえない。そこで、監視カメ
ラを使わない方法として、給湯用のポットに無線通信装
置を組み込み、ポットを使用すると、使用したことを所
定の装置へ知らせることにより、安否を知ることができ
るシステムが実用化されている。しかし、一般に、夏の
間は給湯用のポットは使用しないので、このシステムで
は、年間を通じてカバーすることが困難である。そこ
で、この発明は、年間を通じて使用可能であり、プライ
バシーの侵害にも結びつかない独居人異常状態検知通報
方法及びこれを用いた装置を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】窓や雨戸、カーテン等の
採光手段がある部屋では、人は、身動きができれば、朝
起きると、窓や雨戸、カーテン等を開ける操作を行い、
夕方になるとこれらを閉める操作を行う。また、暗くな
ると電灯をつけ、就寝時には、これを消す操作を行うの
が一般的な日常の生活パターンである。しかし、身動き
ができない状態になると、この日常的に行っている操作
を行うことができなくなる。即ち、部屋の明るさは、こ
れらの操作を行うことにより、操作を全く行わない場合
に比べて異なるのが一般である。この発明は、この点に
注目してなされたものであって、独居人が居住する部屋
の明るさを基準の明るさと比較し、その結果から、独居
人の安否の確認、即ち、独居人の状態が正常であるか異
常であるかを、近親者等が所持している携帯電話等へ通
報するものである。
【0005】図1は、本発明の独居人異常状態検知通報
方法を説明したフローチャートである。本発明の独居人
異常状態検知通報方法は、図1において、独居人により
略定時刻に、窓や雨戸、カーテン等の採光手段の開閉操
作や照明のON、OFF操作が行われることにより、操
作されない場合に比べて明るさに変化が生じる独居人の
居住空間の明るさを、コンピュータが、その備える光セ
ンサ等を用いて測定するとともに(S1)、居住空間の
明るさが、測定した時刻に対応する基準の明るさを基に
設定した一定の許容範囲内にあるか否かを判定する明る
さ判定を行い(S2)、許容範囲内の場合は、独居人の
状態が正常であることを、コンピュータが独居人以外の
人の管理する通報受信装置へ通報し(S3)、また、許
容範囲外の場合は、独居人の状態が異常であることを、
同じくコンピュータが上記の通報受信装置へ通報してな
る(S4)ことを特徴としている。
【0006】上記の独居人異常状態検知通報方法におい
て、基準の明るさを、独居人の居住空間が存在する建物
の外部空間の明るさとするようにしてもよい。
【0007】また、上記の独居人異常状態検知通報方法
において、独居人によりコンピュータに留守であること
が入力されている場合は、正常であること、または、異
常であることに代えて、独居人が留守であることを通報
するようにするのが、誤報を避ける観点から推奨され
る。
【0008】また、上記の独居人異常状態検知通報方法
において、少なくとも1日1回、予め定められた通報時
刻に、通報受信装置へ定期的に通報を行うとともに、隣
接する通報時刻間の期間内に、1回以上の明るさ判定を
行ってその結果を記憶し、この記憶した結果の全てが、
許容範囲外の場合は独居人の状態が異常であることを、
許容範囲外ではない場合は独居人の状態が正常であるこ
とを通報するようにすることが、実用的な運用の観点か
ら推奨される。
【0009】次に、本発明の独居人異常状態検知通報装
置について説明する。図2は、本発明の独居人異常状態
検知通報装置の構成を示したブロック図であり、実線部
分が基本的な構成を示した部分である。図2において、
本発明の独居人異常状態検知通報装置1は、独居人によ
り略定時刻に、窓や雨戸、カーテン等の採光手段の開閉
操作や照明のON、OFF操作が行われることにより、
操作されない場合に比べて明るさに変化が生じる独居人
の居住空間の明るさを、光センサ等を用いて測定する測
定手段1aと、この測定手段1aが測定した居住空間の
明るさが、測定した時刻に対応する基準の明るさを基に
設定した一定の許容範囲内にあるか否かを判定する判定
手段1bと、判定手段1bの判定が、許容範囲内の場合
は独居人の状態が正常であることを、また、許容範囲外
の場合は独居人の状態が異常であることを独居人以外の
人の管理する通報受信装置2へ通報する通報手段1cと
で構成されることを特徴としている。
【0010】上記の独居人異常状態検知通報装置1にお
いて、独居人の居住空間が存在する建物の外部空間の明
るさを光センサ等を用いて測定する、図2の点線で示す
外部測定手段1dを備えるとともに、基準の明るさを外
部測定手段1dが測定した明るさとするようにしてもよ
い。
【0011】上記の独居人異常状態検知通報装置1にお
いて、留守時に独居人により操作されると留守信号を出
力する、図2の点線で表した留守信号出力手段1eを備
えるとともに、この留守信号出力手段1eが留守信号を
出力している場合は、正常であること、または、異常で
あることに代えて、独居人が留守であることを、通報手
段1cが通報するようにするのが、誤報を避ける観点か
ら推奨される。
【0012】また、上記の独居人異常状態検知通報装置
1において、通報手段1cが、少なくとも1日1回、予
め定められた通報時刻に、通報受信装置2へ定期的に通
報を行い、測定手段1aが、隣接する通報時刻間の期間
内に、1回以上の独居人の居住空間の明るさを測定し、
この測定に基づき、判定手段1bが、判定を行ってその
結果を記憶し、判定手段1bに記憶された結果の全て
が、許容範囲外の場合は独居人の状態が異常であること
を、許容範囲外ではない場合は独居人の状態が正常であ
ることを、通報手段1cが通報するようにすることが、
実用的な運用の観点から推奨される。
【0013】また、上記の独居人異常状態検知通報装置
1において、隣接する通報時刻間の期間内に、独居人の
居住空間内における挙動を赤外線センサ等を用いて検知
して記憶する、図2の点線で示す挙動検知手段1fを備
えるとともに、判定手段1bに記憶された結果の全てが
許容範囲外の場合は、独居人の状態が異常であること
を、また、判定手段1bに記憶された結果の全てが許容
範囲外ではなく、且つ、挙動検知手段1fに挙動の検知
が記憶されている場合は、独居人の状態が正常であるこ
とを、通報手段1cが通報するようにするのが、誤報を
避ける観点から推奨される。
【0014】上記の独居人異常状態検知通報装置1に、
緊急時に独居人が操作すると呼出信号を出力する、図2
の点線で示す緊急信号出力手段1gを備えるとともに、
呼出信号が出力されると、独居人が緊急呼出しているこ
とを、通報手段1cが通報するようにしてもよい。
【0015】上記の各独居人異常状態検知通報装置1に
おいて、通報受信装置2を電子メール受信可能な端末装
置とするとともに、通報手段が、各通報内容を表現した
メッセージに変換して電子メールで送信するのが、実用
上便宜である。
【0016】この独居人異常状態検知通報装置1におい
て、通報手段1cが無線を用いて通報を行うとともに、
端末装置を携帯電話機とすることが推奨される。
【0017】また、上記の各独居人異常状態検知通報装
置1において、測定手段1a、判定手段1b、及び、通
報手段1cと、これらに加えて、必要に応じて用いられ
る外部測定手段1d、留守信号出力手段1e、挙動検知
手段1f、緊急信号出力手段1g、またはこれらの手段
を組み合わせて装着した収納部を、絵画や写真、文字等
の画像表示用の額またはパネルの内部または外部に備え
るようにすると、室内の美観を損なわずに設置できると
ともに、設置も容易に行うことができる。
【0018】上記の独居人異常状態検知通報装置におい
て、額またはパネルの外部に備える収納部が壁掛可能で
あるとともに、収納部の前部に額またはパネルを着脱自
在に装着するようにしてもよい。
【0019】また、パネルとして、動画や静止画表示用
の液晶パネル、PDP、有機ELパネル等でなるパネル
形表示機を用いるようにしてもよい。
【0020】また、上記の独居人異常状態検知通報装置
において、火災検知用感知器または、侵入者検知用感知
器の少なくとも1つを収納部に装着しているとともに、
これらの感知器の動作信号が出力されると、これらの感
知器が動作したことを通報手段が通報するようにしても
よい。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例につき、図
面に基づき詳しく説明する。以下に述べる各実施例の独
居人異常状態検知通報装置は、1人住まいの住居等にお
ける独居人の安否をチェックして、近親者等が所持する
携帯電話等、独居人以外の人によって管理される通報受
信装置に通報することができる装置に係るものである。
また、これらの装置が設置される場所は、窓や雨戸、カ
ーテン等の採光手段や照明を備えるとともに、独居人に
より、毎日、ほぼ定時刻に、これらの窓や雨戸、カーテ
ン等の採光手段の開閉操作や照明のON、OFF操作が
行われ、且つ、これらの操作が行われることによって、
操作されない場合に比べて明るさに変化が生じる部屋で
ある。以下の各実施例では、この部屋を、1人住まいの
住居で一般的に独居人が比較的多くの時間を過ごす部屋
である居間としているが、上記の条件を満たす部屋であ
れば、1軒家の部屋に限らず、マンション等の部屋等、
どのような部屋であってもよい。
【0022】図3は、第1実施例の独居人異常状態検知
通報装置の構成を示したブロック図である。第1実施例
の独居人異常状態検知通報装置11は、マイクロコンピ
ュータ27を備えるとともに、これに接続された内部光
電センサ21、外部光電センサ22、緊急呼出スイッチ
23、留守スイッチ24、外出/在宅表示部25、及
び、通信制御部26で構成される。図3の点線部分は、
後述する第3実施例で使用される。内部光電センサ21
は、この第1実施例の独居人異常状態検知通報装置が設
置される独居人の居住空間である居間の明るさを測定す
るセンサであり、CdSやCdSe等を用いたセンサ、或は、
フォトダイオードを用いている。外部光電センサ22
は、上記の居間が存在する建物の外部空間の明るさを測
定するセンサであり、内部光電センサ21と同様のもの
が用いられる。この外部光電センサ22は、建物の外に
設置する必要がある。緊急呼出スイッチ23は、独居人
が、体調の急変などで緊急呼出をしたいときに操作する
スイッチで、押しボタンスイッチが用いられている。留
守スイッチ24は、独居人が外出する場合に操作するス
イッチで、ラッチ付押しボタンスイッチが用いられてい
る。外出/在宅表示部25は、独居人の外出/在宅の区
別を表示するもので、独居人が外出時に留守スイッチ2
4を押すと、マイクロコンピュータ27がこれを検知し
て外出と表示し、帰宅時に再度留守スイッチ24を押す
と在宅と表示する。通信制御部26は、マイクロコンピ
ュータ27の指示により、各種メッセージを電子メール
で携帯電話網13を介して、電子メールの受信可能な、
近親者等の所持する携帯電話機12へ無線で通報する。
この通報先としては、通常の電話機としてもよく、或は
電子メールの受信が可能なパソコンや、PDA(パーソ
ナル ディジタル アシスタント)等でもよい。この通
信制御部26としては、例えば、(株)NTTDoCoMoの
DoPa無線端末等を用いることができる。マイクロコンピ
ュータ27は、カレンダー機能や時計機能を有している
ほか、以下で説明する機能を実現するために必要な、ハ
ードウェア及びソフトウェアを備えている。
【0023】第1実施例の独居人異常状態検知通報装置
は、図4に示すような、写真31aを有する額縁の形状
をした表示パネル31の背面に固着された収納部32の
内部に収容されている。この収納部32を備えた表示パ
ネル31は、取付補助板33を用いて、独居人の居間の
壁にかけて使用される。この壁への取付は、図5に示す
ように、取付補助板33を取付補助板取付ネジ34で壁
に取付た後、収納部32の背面に備えられた鉤部35を
取付補助板33の鉤受部36に嵌合させることにより行
う。上記の表示パネル31は、収納部32に固着されて
いるが、収納部32に着脱自在に取付るようにしてもよ
い。或は、表示パネル31自体を収納部としてもよい。
また、表示パネル31に代えて、動画や静止画表示用の
液晶パネルやPDP(プラズマ ディスプレイ パネ
ル)、有機EL(エレクトロ ルミネッセンス)パネル
等でなるパネル形の表示機を用いてもよい。
【0024】上記の表示パネル31の枠の下辺部分に
は、図4に示すように、内部光電センサ21、留守スイ
ッチ24、及び、外出/在宅表示部25が取付られてお
り、内部光電センサ21が、表示パネル31の面してい
る独居人の居間の明るさを測定できるようになっている
とともに、表示パネル31の前面で、留守スイッチ24
の操作や、外出/在宅表示部25の表示の確認を行える
ようになっている。また、収納部32の左側面に接続さ
れたケーブルの先端に外部光電センサ22を接続してお
り、この外部光電センサ22は、独居人の居間が存在す
る建物の外側に設置される。また、収納部32の下面に
接続されて垂下されたケーブルの先端に、緊急呼出スイ
ッチ23が接続されており、独居人が、体調の急変など
で緊急呼出をしたいときに、容易に操作できるようにな
っている。このスイッチは、表示パネル31の枠に設け
た赤外線受光器と1対で用いる赤外線リモコン方式とし
てもよい。
【0025】第1実施例の独居人異常状態検知通報装置
は、上述したように、独居人が居住する部屋である居間
の明るさ(以後、居間の明るさと称する)を測定して基
準の明るさと比較し、その結果から、独居人の安否、即
ち、独居人の状態が正常であるか異常であるかを近親者
等に通報するものである。そして、基準の明るさには、
独居人の居間のある建物の外部空間の明るさ(以後、外
の明るさと称する)を用いている。図6は、この基準の
明るさとして使用される、外の明るさの変化と、居間の
明るさの変化を示したグラフであり、縦軸が明るさを、
横軸が時刻を示している。図6において、41は外の明
るさのカーブ、42(42a、42b、42c、42
d)は、独居人により、毎日、ほぼ定時刻に、居間の窓
や雨戸、カーテン等の採光手段の開閉操作や照明のO
N、OFF操作が行われた場合の、即ち、独居人の状態
が正常な場合の居間の明るさのカーブ、そして、43
(43a、43b、43c、43d)と44(44a、
44b、44c)は、上記の操作が行われなかった場合
の、即ち、独居人の状態が異常な場合の居間の明るさの
カーブを示している。
【0026】図7は、第1実施例の独居人異常状態検知
通報装置の動作を示したフローチャートである。第1実
施例では、独居人の状態が正常であるか異常であるかの
チェックを1日3回行い、その都度結果を通報する仕組
としている。このチェック時刻は、図6の3時(P
1)、13時(P2)、及び、20時(P3)である。
本明細書では、時刻は24時間表記としている。説明の
便宜上、13時(P2)のチェックから説明する。図7
において、設定時刻である13時になると(S11)、
マイクロコンピュータ27は留守スイッチ24のON/
OFFをチェックし(S12)、ONであれば、通信制
御部26を介して、携帯電話機12へ電子メールで「留
守」を通報する(S13)。OFFであれば、内部光電
センサ21で居間の明るさを測定するとともに(S1
4)、外部光電センサ22で外の明るさを測定する(S
15)。そして、外の明るさから許容範囲を演算し、居
間の明るさが許容範囲内か否かチェックする(S1
6)。
【0027】例えば、図6において、独居人が朝起き
て、カーテンが備えられた居間のカーテンを7時に明け
ると、42bのカーブのように外の明るさに比例して居
間の明るさも明るくなる。マイクロコンピュータ27
は、時刻13時に、そのときの外の明るさから許容範囲
を演算するが、この演算は、マイクロコンピュータ27
のプログラムに設定されている演算方法により行う。こ
の方法としては、例えば、13時では、外の明るさの±
30%とする。この場合の状態を図6に示しており、P
2Sが外の明るさ、P2SUがP2Sの+30%の明る
さ、P2SDがP2Sの−30%の明るさ、そして、許
容範囲をWP2で表している。また、P2Aは、13時
の居間の明るさを表している。従がって、この場合は、
図6から分かるように、P2Aは許容範囲であるWP2
の中に含まれるので、マイクロコンピュータ27は、許
容範囲内にあると判定し(S17)、携帯電話機12へ
電子メールで「正常」を通報する(S19)。もし、独
居人が朝起きて、カーテンを明けないと、居間の明るさ
のカーブは43bのようになることから、13時の居間
の明るさがP2Bとなり、上記の許容範囲から外れる。
従がって、この場合は、マイクロコンピュータ27は、
携帯電話機12へ電子メールで「異常」を通報する(S
18)。
【0028】居間の明るさが許容範囲内にあるか否かの
判定が終了すると、マイクロコンピュータ27は、緊急
呼出スイッチ23のON/OFFをチェックし(S2
0)、ONの場合は、携帯電話機12へ電子メールで「緊
急呼出」を通報する(S21)。OFFの場合は、フロ
ーチャートの最初に戻る。また、S11で、設定時刻で
ない場合は、緊急呼出スイッチ23のON/OFFのチ
ェックのみを行う(S11、S20)。
【0029】夕方になると、独居人は居間のカーテンを
閉めるとともに、居間の照明をONするので、居間の明
るさのカーブは42cのようになる。そこで、20時
(P2)になると、マイクロコンピュータ27は、上記
と同様のチェックを行うが、この場合の許容範囲の演算
は、13時(P2)とは異なる方法が用いられる。例え
ば、許容範囲を、外の明るさの+200パーセントから
+400パーセントとする。この場合の状態を図6に示
しており、P3Sが外の明るさ、P3SDがP2Sの+
200%の明るさ、P2SUがP2Sの+400%の明
るさ、そして、許容範囲をWP3で表している。また、
P3Aは、20時の居間の明るさを表している。従がっ
て、図6から分かるように、この場合は、P3Aは許容
範囲であるWP3の中に含まれるので、マイクロコンピ
ュータ27は、許容範囲内にあると判定する。この場合
は「正常」が通報される。もし、夕方になっても独居人
が居間のカーテンを閉めず、また、居間の照明をONし
ないと、居間の明るさのカーブは44aのようになり、
20時(P2)の居間の明るさP3Bは、上記の許容範
囲のWP3から外れることになる。この場合は「異常」
が通報される。
【0030】深夜近くになると、独居人は就寝するため
居間の照明をOFFするので、居間の明るさのカーブは
42d、42aのようになる。そこで、3時(P1)に
なると、マイクロコンピュータ27は、上記と同様のチ
ェックを行う。この場合の許容範囲の演算は、13時
(P2)と同じ方法が用いられるが、パーセンテージの
値が異なり、例えば、外の明るさの±60%とする。こ
の場合の状態を図6に示しており、P1Sが外の明る
さ、P1SUがP1Sの+60%の明るさ、P1SDが
P1Sの−60%の明るさ、そして、許容範囲をWP1
で表している。また、P1Aは、3時の居間の明るさを
表している。従がって、この場合は、図6から分かるよ
うに、P1Aは許容範囲であるWP1の中に含まれ、
「正常」が通報される。もし、独居人が居間の照明をO
FFしないと、居間の明るさのカーブは44bのように
なるので、3時(P1)の居間の明るさは、P1Bとな
り、上記の許容範囲のWP1から外れることになり、こ
の場合は「異常」が通報される。
【0031】上記の第1実施例の独居人異常状態検知通
報装置によれば、独居人の居住空間である居間の明るさ
を測定して、基準の明るさと比較し、その結果に基づき
独居人の状態が正常であるか異常であるかを通報するの
で、年間を通じて使用可能であり、監視カメラを使う場
合に問題となるようなプライバシーの侵害を避けること
ができる。また、基準の明るさを、独居人の居住空間が
存在する建物の外部空間の明るさとしているので、実際
の状況に即した基準を設定することができ、判定の精度
に優れた独居人異常状態検知通報装置とすることができ
る。また、留守スイッチを備えているので、独居人が留
守の場合の誤通報を排除することができる。また、緊急
呼出スイッチを備えているので、緊急時に、通報受信装
置へ緊急呼出を通報することができる。また、通報内容
を電子メールで通報するので、通報内容を目で確認する
ことができることから、通報内容を明確に伝えることが
できるのみならず、通報コストを低く抑えることができ
る。また、通報に無線を用いているので、装置に通報用
の通信線の接続をする必要がなく、設置を容易に行うこ
とができる。また、装置の全体を、額縁の形状をした表
示パネル31の背面に固着した収納部32の内部に収容
しているので、部屋の美観を損ねることなく設置するこ
とができる。
【0032】上記の第1実施例では、通報先の携帯電話
に、電子メールで通報しているが、通報には音声を用い
るようにしてもよい。また、1日に3回しかチェックを
行っていないが、上記で説明したと同様の方法を用い
て、1日のチェックの回数を増やすこともできる。ま
た、基準の明るさとしては、外部光電センサが測定し
た、独居人の居間のある建物の外部空間の明るさを用い
ているが、外部光電センサを居間のある建物の外に設け
て外部空間の明るさを実測するのではなく、基準の明る
さを、データとしてマイクロコンピュータに備えるよう
にしてもよい。このようにすることにより、装置に外部
光電センサ用のケーブルを接続する必要がなく、設置を
容易化することができる。この基準の明るさのデータを
作成する方法としては、この装置を設置する場所で、窓
や雨戸、カーテン等の採光手段の開閉操作や照明のO
N、OFF操作を行った場合と行わなかった場合につい
て、それぞれ、予め明るさの測定を行い、天候や季節に
よる差異等も考慮してこれらの結果を基にデータを作成
するのが望ましい。この場合、季節によって異なるデー
タを用いる方法も考えられる。
【0033】上記の第1実施例では、居住空間の明るさ
をチェックして、そのチェックの結果を基に直ちに通報
を行っているが、上記で説明したチェック方法から分か
るように、明るさの測定の仕方や、許容範囲の演算方法
によっては、微妙な判定となる場合も考えられ、誤通報
となる場合が絶対にないとはいいきれない。そこで、次
に、誤通報となる可能性を極力少なくする工夫を盛り込
んだ第2実施例について説明する。
【0034】第2実施例の独居人異常状態検知通報装置
の構成は、図3に示す第1実施例の独居人異常状態検知
通報装置の構成と全く同じである。また装置の外観も第
1実施例と全く同じである。第1実施例と異なるのは、
通報の時期と、「正常」、「異常」の通報を行う際の判
定方法である。そこで、次に、この点について説明す
る。
【0035】第2実施例では、居間の明るさのチェック
を1日4回行うが、通報は、居間の明るさのチェックを
2回行う毎に行う。即ち、通報は1日に2回とする。図
8は、第2実施例における、独居人の居間のある建物の
外の明るさの変化と、独居人の居間の明るさの変化を示
したグラフであり、グラフのカーブ自体は、第1実施例
の図6と全く同じである。図6と異なるのは、独居人の
居間の明るさの測定及び、その測定した明るさが許容範
囲内にあるか否かの判定の時刻と、それを基に行う通報
の時刻である。第2実施例では、この判定時刻を、3時
(Q1)、10時(Q2)、14時(Q3)、及び、2
0時(Q4)としており、通報時刻を、10時(Q
2)、及び、20時(Q4)としている。即ち、3時
(Q1)と10時(Q2)の判定を基に10時(Q2)
の通報を行い、14時(Q3)と20時(Q4)の判定
を基に20時(Q4)の通報を行うのである。ここにお
いて、第2実施例における許容範囲の演算方法として
は、Q1は、第1実施例のP1と、Q2とQ3は第1実
施例のP1と、そして、Q4は第1実施例のP3と、そ
れぞれ同じである。また、図8に用いられている記号の
意味付けは、図6におけるPをQに置き換えただけで、
図6と同じである。
【0036】図9は、第2実施例の動作を示したフロー
チャートである。このフローチャートのS31、S3
2、S33、S34、S35は、それぞれ、図7のS1
1、S14、S15、S16、S17と、同じである。
そこで、図9において、まず、設定時刻の3時になる
と、S32からS35の処理を行い、居間の明るさが許
容範囲内にあるか否かの判定を行い(S35)、許容範
囲内であればマイクロコンピュータ27は3時の状況が
許容範囲内であることをメモリーに記憶し(S37)、
許容範囲外であれば3時の状況が許容範囲外であること
を記憶する(S36)。次に、通報時刻か否かをチェッ
クするが(S38)、3時は通報時刻ではないので、第
1実施例と同様、次に、緊急呼出スイッチ23のON/
OFFのチェックを行って(S45)フローチャートの
最初に戻る。10時になると、上記と同様にして、居間
の明るさが許容範囲内にあるか否かの判定を行い、その
後、通報時刻か否かをチェックするが(S38)、10
時は通報時刻であるので、次に、マイクロコンピュータ
27は留守スイッチ24のON/OFFをチェックし
(S39)、ONであれば、通信制御部26を介して、
携帯電話機12へ電子メールで「留守」を通報する(S
40)。OFFであれば、それまでに行われた居間の明
るさが許容範囲内にあるか否かの判定結果の記憶をチェ
ックする。
【0037】即ち、居間の明るさが許容範囲内にあるか
否かの判定結果の記憶の全てが、許容範囲外であったか
否かをチェックし(S41)、全てが許容範囲外である
場合は、携帯電話機12へ電子メールで「異常」を通報
する(S43)。全てが許容範囲外ではなく、1回でも
許容範囲内であれば、携帯電話機12へ電子メールで
「正常」を通報する(S42)。即ち、10時の通報で
は、3時と10時における居間の明るさの判定が、共に
許容範囲外の場合のみ「異常」を通報し、3時と10時
のいずれかが許容範囲内の場合、或は、いずれも許容範
囲内の場合には「正常」を通報する。このようにするこ
とにより、誤通報となる可能性を極力少なくしている。
上記の判定及び通報が終了すると、メモリーの全ての記
憶をクリアして、次の判定に備えるとともに(S4
4)、緊急呼出スイッチ23のON/OFFをチェック
して(S45)フローチャートの最初に戻る。14時と
20時の処理も同様にして行う。
【0038】以上の説明から分かるとおり、第2実施例
では、隣接する通報時刻間の期間内における居間の明る
さをチェックして記憶するとともに、この記憶を基に、
通報時刻における通報の内容を決定している。図8にお
いて、H1、H2がこの隣接する通報時刻間の期間を示
している。そして、居間の明るさのチェックを、この期
間内に2回行っているが、この回数はこれには限られ
ず、3回以上としてもよく、或は、1回とすることもで
きる。しかし、複数回とすることが推奨される。また、
1日の通報の回数は2回であるが、3回以上とすること
もでき、或は1回としてもよい。
【0039】上記の第2実施例の独居人異常状態検知通
報装置によれば、複数回の居間の明るさのチェックに基
づいて、携帯電話機への通報を行うので、誤通報となる
可能性を極力少なくすることができる。
【0040】上記の各実施例では、居間の明るさのチェ
ックのみに基づいて独居人の安否の確認を行っている
が、この確認の精度を高めるために、独居人の居間の明
るさのチェック以外の、他の要素を付加した第3実施例
について次に説明する。
【0041】独居人が主たる居住空間である居間で生活
している場合は、留守でない限り、重病で全く身動きで
きない場合や意識を失ったり死亡したりした場合以外
は、外出や、他の部屋への、或は他の部屋からの移動
等、また、居間にいる間でも、立ち座り等の身体の動き
があるのが通常である。そこで、このような移動や身体
の動き、即ち、独居人の挙動の有無をチェックすること
で、独居人の安否を確認することが可能である。第3実
施例では、上述の独居人の居間の明るさのチェック以外
に、この独居人の挙動の有無のチェックを併用してい
る。
【0042】第3実施例は、第2実施例の独居人異常状
態検知通報装置に、独居人の挙動の有無のチェックを付
加したものであり、その構成は、図3の第2実施例の独
居人異常状態検知通報装置の構成に、焦電形赤外線セン
サ28を追加したものである。この焦電形赤外線センサ
28は、体温を有する人体等の発熱体が動くことにより
発生する赤外線の変化を捉えるセンサであり、これを用
いることにより、人の挙動の有無を検知することができ
る。図10は第3実施例の独居人異常状態検知通報装置
の外観図であり、図4の第1、第2実施例の独居人異常
状態検知通報装置に、焦電形赤外線センサ28を追加し
たものである。
【0043】第3実施例においても、第2実施例と同
様、図8において、3時(Q1)と10時(Q2)の判
定を基に10時(Q2)の通報を行い、14時(Q3)
と20時(Q4)の判定を基に20時(Q4)の通報を
行う。図11は、第3実施例の独居人異常状態検知通報
装置の動作を示したフローチャートである。このフロー
チャートのステップ番号が図9と同じステップは、同図
の第2実施例の独居人異常状態検知通報装置のフローチ
ャートと同じ機能を有する。第2実施例と異なるのは、
フローの最初に挙動検知を行っていることと(S30、
S30A)、「正常」の通報の条件に挙動検知の結果を
付加している点である(S41A)。図11に基づいて
第3実施例の動作を説明すると、マイクロコンピュータ
27は、まず挙動検知を行い(S30)、独居人の挙動
が検知されなければそのまま、独居人の挙動が検知され
ると挙動有りを、メモリーに記憶した後(S30A)、
設定時刻であれば、独居人の居間の明るさのチェックを
行う(S31〜S37)。そして、通報時刻になると
(S38)、留守でなければ(S39)、明るさの記憶
が全て許容範囲外か否かチェックし(S41)、全て許
容範囲外であれば、携帯電話機12へ電子メールで「異
常」を通報する(S43)。明るさの記憶の全てが許容
範囲外ではない場合は、次に、挙動の記憶の有無をチェ
ックし(S41A)、挙動の記憶があれば、携帯電話機
12へ電子メールで「正常」を通報する(S42)。も
し、S41Aで、挙動の記憶がない場合は、携帯電話機
12へ電子メールで「エラー」を通報する(S41
B)。上記の判定及び通報が終了すると、メモリーの全
ての記憶をクリアして、次の判定に備えるとともに(S
44)、緊急呼出スイッチ23のON/OFFのチェッ
クを行って(S45)フローチャートの最初に戻る。以
上の説明から分かるとおり、この第3実施例では、隣接
する通報時刻間の期間内の独居人の挙動を検知して記憶
するとともに、この検知の有無を、この期間内の居間の
明るさのチェック結果と併用している。第2実施例同
様、図8において、H1、H2がこの隣接する通報時刻
間の期間を示している。
【0044】図12は、上記で述べた通報内容の決定の
ための判定方法を一覧表示したものである。この表から
分かる通り、明るさの記憶の全てが許容範囲外の場合
は、独居人が採光手段の開閉操作や照明のON、OFF
操作等は全く何も行っていないのであるから、立ち上が
ることができる状態にはないと考えられる。このような
状態としては、意識が全く無く身動きしない場合と、意
識はあり身動きはしているが立ち上がることができない
場合とが考えられ、挙動の検知のある場合とない場合が
有り得るので、挙動の検知の記憶のあるなしにかかわら
ず「異常」を通報する。しかし、明るさの記憶の全てが
許容範囲外ではない場合は、独居人は何等かの操作を行
っているはずであり、挙動が検知されるはずであるの
で、挙動が検知されたことを確認することにより、「正
常」の通報の精度の向上を図っている。通常は、この
「異常」または「正常」のいずれかの通報となるが、も
し、明るさの記憶の全てが許容範囲外ではなく、且つ、
挙動の検知の記憶が無い結果となった場合、このような
ケースは有り得ないはずであり、装置に故障等の何等か
の異常が生じていると考えられるので、この場合は、
「エラー」を通報するようにしている。
【0045】上記の第3実施例の独居人異常状態検知通
報装置によれば、独居人の安否の確認に、独居人の居間
の明るさのチェック以外に、この独居人の挙動の有無の
チェックを併用しているので、独居人の安否の通報の精
度を高めることができる。
【0046】上記の各実施例の独居人異常状態検知通報
装置では、独居人の安否等を、近親者等が所持する携帯
電話等の通報受信装置へ通報するのみであるが、通報受
信装置から独居人異常状態検知通報装置へ、例えば、通
報を受信した旨の連絡等や、独居人に対する呼びかけ等
の、何等かの応答を行うようにしてもよい。また、通報
先として、通報受信センタのような、複数の独居人異常
状態検知通報装置からの通報を受信する装置を備えた場
所を設け、この通報受信センタを経由して、予め登録さ
れた携帯電話等へ通報するシステムとしてもよい。ま
た、このシステムに、上記の応答を行う仕組を盛り込む
ようにしてもよい。このシステムの通信手段としては、
インターネットを用いることもできる。このようなシス
テム構成とすることにより、近親者への連絡のみなら
ず、病院や福祉施設、公共団体等への連絡や、救急車の
手配等を行うことを可能にすることができる。
【0047】また、上記の各実施例の独居人異常状態検
知通報装置は、絵画や写真、文字等の画像表示用の額ま
たはパネルの内部または外部に備えた収納部に装着され
ており、この収容部に、火災検知用感知器や侵入者検知
用感知器を装着することができる。このようにすること
により、1つの装置で独居人の安否の確認のみならず、
火災の検知や不審者の侵入等の検知を行うことができ
る。
【0048】
【発明の効果】請求項1または5記載の発明によれば、
独居人の居住空間の明るさを測定して、基準の明るさと
比較し、その結果から、独居人の状態が正常であるか異
常であるかを近親者等へ通報するので、年間を通じて使
用可能であり、監視カメラを使う場合に問題となるよう
なプライバシーの侵害を避けることができる独居人異常
状態検知通報方法またはその通報装置を提供することが
できる。
【0049】請求項2または6記載の発明によれば、基
準の明るさを、独居人の居住空間が存在する建物の外部
空間の明るさとしているので、実際の状況に即した基準
を設定することができ、判定の精度に優れた独居人異常
状態検知通報方法またはその通報装置を提供することが
できる。
【0050】請求項3または7記載の発明によれば、留
守スイッチを備えているので、独居人が留守の場合に誤
通報を排除することができる。
【0051】請求項4または8記載の発明によれば、独
居人の居住空間の複数回の明るさのチェックに基づい
て、携帯電話機への通報を行うので、誤通報となる可能
性を極力少なくすることができる独居人異常状態検知通
報方法またはその通報装置を提供することができる。
【0052】請求項9記載の発明によれば、独居人の安
否の確認に、独居人の居住空間の明るさのチェック以外
に、この独居人の挙動の有無のチェックを併用している
ので、独居人の安否の通報の精度を高めることができる
独居人異常状態検知通報方法またはその通報装置を提供
することができる。
【0053】請求項10記載の発明によれば、緊急呼出
スイッチを備えているので、緊急時に、通報受信装置へ
緊急呼出を通報することができる。
【0054】請求項11記載の発明によれば、通報内容
を電子メールで通報するので、通報内容を目で確認する
ことができることから、通報内容を明確に伝えることが
できるのみならず、通報コストを低く抑えることができ
る。
【0055】請求項12記載の発明によれば、通報に無
線を用いているので、装置に通報用の通信線の接続をす
る必要がなく設置を容易化することができる。
【0056】請求項13、14、または15記載の発明
によれば、装置の全体を、絵画や写真、文字等の画像表
示用の額またはパネルの内部または外部に収容している
ので、部屋の美観を損ねることなく設置することができ
る。
【0057】請求項16記載の発明によれば、本発明の
装置を装着した収納部に、火災検知用感知器や侵入者検
知用感知器を装着しているので、1つの装置で独居人の
安否の確認のみならず、火災の検知や不審者の侵入等の
検知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の独居人異常状態検知通報方法を説明し
たフローチャート。
【図2】本発明の独居人異常状態検知通報装置の構成を
示したブロック図。
【図3】第1実施例の独居人異常状態検知通報装置の構
成を示したブロック図。
【図4】第1実施例の独居人異常状態検知通報装置の前
方から見た斜視図。
【図5】第1実施例の独居人異常状態検知通報装置の後
方から見た斜視図。
【図6】第1実施例における独居人の居間のある建物の
外部空間の明るさの変化と、独居人の居間の明るさの変
化を示したグラフ。
【図7】第1実施例の独居人異常状態検知通報装置の動
作を説明したフローチャート。
【図8】第2実施例における独居人の居間のある建物の
外部空間の明るさの変化と、独居人の居間の明るさの変
化を示したグラフ。
【図9】第2実施例の独居人異常状態検知通報装置の動
作を説明したフローチャート。
【図10】第3実施例の独居人異常状態検知通報装置の
前方から見た斜視図。
【図11】第3実施例の独居人異常状態検知通報装置の
動作を説明したフローチャート。
【図12】第3実施例における通報内容の決定のための
判定方法を示した一覧図。
【符号の説明】
1 独居人異常状態検知通報装置 1a 測定手段 1b 判定手段 1c 通報手段 1d 外部測定手段 1e 留守信号出力手段 1f 挙動検知手段 1g 緊急信号出力手段 2 通報受信装置 11 独居人異常状態検知通報装置 12 携帯電話機 13 携帯電話網 21 内部光電センサ 22 外部光電センサ 23 緊急呼出スイッチ 24 留守スイッチ 25 外出/在宅表示部 26 通信制御部 27 マイクロコンピュータ 28 焦電形赤外線センサ 31 表示パネル 31a 写真 32 収納部 33 取付補助板 34 取付補助板取付ネジ 35 鉤部 36 鉤受部 41 外の明るさのカーブ 42 独居人の状態が正常な場合の居間の明るさのカー
ブ 43、44 独居人の状態が異常な場合の居間の明るさ
のカーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 311 H04B 7/26 109M 109Q Fターム(参考) 5C086 AA22 BA01 CA12 CA30 CB16 CB27 DA08 DA14 EA11 EA23 EA39 EA41 EA45 FA06 FA17 5C087 AA03 AA10 AA25 AA37 BB12 BB20 BB63 BB73 BB74 DD03 DD24 EE05 EE19 FF01 FF04 FF17 FF19 FF20 GG07 GG11 GG18 GG20 GG36 GG46 GG70 5K048 BA13 DA01 DB02 DC01 EB13 FB05 HA04 HA06 HA21 5K067 AA21 BB02 BB21 DD16 DD51 EE02 EE10 FF02 5K101 KK02 KK13 KK14 LL12 NN17 RR12 RR13 RR27

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独居人により略定時刻に、窓や雨戸、カ
    ーテン等の採光手段の開閉操作や照明のON、OFF操
    作が行われることにより、操作されない場合に比べて明
    るさに変化が生じる前記独居人の居住空間の明るさを、
    コンピュータが測定するとともに、前記居住空間の明る
    さが、前記測定した時刻に対応する基準の明るさを基に
    設定した一定の許容範囲内にあるか否かを判定する明る
    さ判定を行い、許容範囲内の場合は前記独居人の状態が
    正常であることを、また、許容範囲外の場合は前記独居
    人の状態が異常であることを、前記コンピュータが前記
    独居人以外の人の管理する通報受信装置へ通報してなる
    ことを特徴とする独居人異常状態検知通報方法。
  2. 【請求項2】 前記基準の明るさを、前記独居人の前記
    居住空間が存在する建物の外部空間の明るさとしてなる
    請求項1記載の独居人異常状態検知通報方法。
  3. 【請求項3】 前記独居人により前記コンピュータに留
    守であることが入力されている場合は、前記正常である
    こと、または、前記異常であることに代えて、前記独居
    人が留守であることを通報してなる請求項1または2記
    載の独居人異常状態検知通報方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1日1回、予め定められた通
    報時刻に、前記通報受信装置へ定期的に前記通報を行う
    とともに、隣接する前記通報時刻間の期間内に、1回以
    上の前記明るさ判定を行ってその結果を記憶し、この記
    憶した結果の全てが、前記許容範囲外の場合は前記独居
    人の状態が異常であることを、前記許容範囲外ではない
    場合は前記独居人の状態が正常であることを通報してな
    る請求項1から3のいずれか1項に記載の独居人異常状
    態検知通報方法。
  5. 【請求項5】 独居人により略定時刻に、窓や雨戸、カ
    ーテン等の採光手段の開閉操作や照明のON、OFF操
    作が行われることにより、操作されない場合に比べて明
    るさに変化が生じる前記独居人の居住空間の明るさを測
    定する測定手段と、 この測定手段が測定した前記居住空間の明るさが、前記
    測定した時刻に対応する基準の明るさを基に設定した一
    定の許容範囲内にあるか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定が、前記許容範囲内の場合は前記独
    居人の状態が正常であることを、また、前記許容範囲外
    の場合は前記独居人の状態が異常であることを前記独居
    人以外の人の管理する通報受信装置へ通報する通報手段
    と、 を備えてなることを特徴とする独居人異常状態検知通報
    装置。
  6. 【請求項6】 前記独居人の前記居住空間が存在する建
    物の外部空間の明るさを測定する外部測定手段を備える
    とともに、 前記基準の明るさを、前記外部測定手段が測定した明る
    さとしてなる請求項5記載の独居人異常状態検知通報装
    置。
  7. 【請求項7】 留守時に前記独居人により操作される
    と、留守信号を出力する留守信号出力手段を備えるとと
    もに、 この留守信号出力手段が前記留守信号を出力している場
    合は、前記正常であること、または、前記異常であるこ
    とに代えて、前記独居人が留守であることを、前記通報
    手段が通報してなる請求項5または6記載の独居人異常
    状態検知通報装置。
  8. 【請求項8】 前記通報手段が、少なくとも1日1回、
    予め定められた通報時刻に、前記通報受信装置へ定期的
    に前記通報を行い、 前記測定手段が、隣接する前記通報時刻間の期間内に、
    1回以上の前記独居人の居住空間の明るさを測定し、 この測定に基づき、前記判定手段が前記判定を行ってそ
    の結果を記憶し、 前記判定手段に記憶された結果の全てが、前記許容範囲
    外の場合は前記独居人の状態が異常であることを、前記
    許容範囲外ではない場合は前記独居人の状態が正常であ
    ることを、前記通報手段が通報してなる請求項5から7
    のいずれか1項に記載の独居人異常状態検知通報装置。
  9. 【請求項9】 隣接する前記通報時刻間の期間内に、前
    記独居人の前記居住空間内における挙動を検知して記憶
    する挙動検知手段を備えるとともに、 前記判定手段に記憶された結果の全てが前記許容範囲外
    の場合は、前記独居人の状態が異常であることを、前記
    判定手段に記憶された結果の全てが前記許容範囲外では
    なく、且つ、前記挙動検知手段に前記挙動の検知が記憶
    されている場合は、前記独居人の状態が正常であること
    を、前記通報手段が通報してなる請求項8記載の独居人
    異常状態検知通報装置。
  10. 【請求項10】 緊急時に前記独居人が操作すると呼出
    信号を出力する緊急信号出力手段を備えるとともに、 前記呼出信号が出力されると、前記独居人が緊急呼出し
    ていることを、前記通報手段が通報してなる請求項5か
    ら9のいずれか1項に記載の独居人異常状態検知通報装
    置。
  11. 【請求項11】 前記通報受信装置を電子メール受信可
    能な端末装置とするとともに、前記通報手段が、各前記
    通報内容を表現したメッセージに変換して電子メールで
    送信してなる請求項5から10のいずれか1項に記載の
    独居人異常状態検知通報装置。
  12. 【請求項12】 前記通報手段が無線を用いて通報を行
    うとともに、前記端末装置を携帯電話機としてなる請求
    項11記載の独居人異常状態検知通報装置。
  13. 【請求項13】 前記測定手段、前記判定手段、及び、
    前記通報手段と、これらに加えて、必要に応じて用いら
    れる前記外部測定手段、前記留守信号出力手段、前記挙
    動検知手段、前記緊急信号出力手段、またはこれらの手
    段を組み合わせて装着した収納部を、絵画や写真、文字
    等の画像表示用の額またはパネルの内部または外部に備
    えてなる請求項5から12のいずれか1項に記載の独居
    人異常状態検知通報装置。
  14. 【請求項14】 前記額または前記パネルの外部に備え
    る前記収納部が壁掛可能であるとともに、前記収納部の
    前部に前記額または前記パネルを着脱自在に装着してな
    る請求項13記載の独居人異常状態検知通報装置。
  15. 【請求項15】 前記パネルとして、動画や静止画表示
    用の液晶パネル、PDP、有機ELパネル等でなるパネ
    ル形表示機を用いてなる請求項13または14記載の独
    居人異常状態検知通報装置。
  16. 【請求項16】 火災検知用感知器または、侵入者検知
    用感知器の少なくとも1つを前記収納部に装着している
    とともに、 これらの感知器の動作信号が出力されると、これらの感
    知器が動作したことを、前記通報手段が通報してなる請
    求項13から15のいずれか1項に記載の独居人異常状
    態検知通報装置。
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