JP2003232789A - 安定化したテトラゾリウム試薬組成物およびこれを使用するための方法 - Google Patents

安定化したテトラゾリウム試薬組成物およびこれを使用するための方法

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オウヤング・ティアンメイ
Paing Huang
ヒュアング・ペイング
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定化したテトラゾリウム色素試薬組成物お
よびサンプル中の分析物の測定におけるこれらの使用方
法を提供する。 【解決手段】 本発明の試薬組成物はテトラゾリウム色
素成分、例えば、水溶性のテトラゾリウム塩、および一
定の有効量の亜硝酸塩系安定化物質、例えば、亜硝酸塩
を含有している。多くの実施形態において、本発明の試
薬組成物は、例えば、分析物デヒドロゲナーゼまたは分
析物オキシダーゼ等の分析物−酸化性酵素、電子伝達物
質、および酵素補助因子等のような分析物酸化性シグナ
ル生成システムのさらに付加的な構成要素を含有してい
る。さらに、上記本発明の各試薬組成物を含む各試験
片、並びに、当該本発明の試験片を組み込んでいる各シ
ステムおよび各キットも提供される。これら本発明の試
薬組成物、試験片、システムおよびキットは、例えば、
血液またはそのフラクション、またはISF(間質液)
等の生理学的サンプルのようなサンプル中の多様な分析
物の検出において有用であることが分かっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の分野は分析物測定で
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、血液または血液誘導生成物等の
物理的流体中の分析物の測定は今日の社会に対してその
重要性を高めつつある。分析物の検出アッセイは臨床実
験的試験、家庭用の試験等を含む種々の用途において有
用であることが知られており、このような試験の結果は
種々の病状における診断および管理において傑出した役
割を果たしている。関連の分析物はアルコール、ホルム
アルデヒド、グルコース、グルタミン酸、グリセロー
ル、ベータ−ヒドロキシブチレート、L−ラクテート、
ロイシン、リンゴ酸、ピルビン酸、各種ステロイド等を
含む。このように高まりつつある分析物測定の重要性に
応じて、臨床用および家庭用の両方の種々の分析物測定
のプロトコルおよび装置がこれまでに開発されてきた。
【0003】今日までに開発されている多くのプロトコ
ルおよび装置は血液等の生理学的サンプル中における関
連の分析物の存在を認識するためのシグナル生成システ
ムを採用している。
【0004】このような種々のシグナル生成システムが
多様な異なる分析物の測定において使用するために今日
までに開発されているが、これらのシステムのさらなる
開発の必要性が存在し続けている。
【0005】関連の文献
【特許文献1】米国特許第6,200,773号明細書
【特許文献2】米国特許第5,902,731号明細書
【特許文献3】欧州特許第0908453A1号
【特許文献4】PCT国際公開第WO 94/0157
8号
【特許文献5】PCT国際公開第WO 94/0154
4号
【0006】
【発明が解決しようとする課題および課題を解決するた
めの手段】テトラゾリウム色素試薬、例えば、水溶性の
テトラゾリウム塩、および亜硝酸塩系テトラゾリウム色
素安定化試薬、例えば、亜硝酸塩を含有している安定化
したテトラゾリウム色素組成物が提供される。多くの実
施形態において、この試薬組成物はテトラゾリウム色素
が構成要素である分析物酸化性シグナル生成システムの
各種構成要素を含有しており、このシステムは以下の付
加的な成分、すなわち、分析物酸化性酵素、例えば、分
析物デヒドロゲナーゼまたは分析物オキシダーゼ、およ
び電子伝達物質および酵素補助因子の1種類以上を含有
している。さらに、上記本発明の各試薬組成物を含む各
試験片、並びに、当該本発明の試験片を組み込んでいる
各システムおよび各キットも提供される。これら本発明
の試薬組成物、試験片、システムおよびキットは、例え
ば、血液またはそのフラクション、またはISF(間質
液)等の生理学的サンプルのようなサンプル中の多様な
分析物の測定において有用であることが知られている。
【0007】
【発明の実施の形態】安定化したテトラゾリウム色素試
薬組成物およびサンプル中の分析物の測定におけるこれ
らの使用方法を提供する。本発明の試薬組成物はテトラ
ゾリウム色素成分、例えば、水溶性のテトラゾリウム
塩、および一定の有効量の亜硝酸塩系安定化物質、例え
ば、亜硝酸塩を含有している。多くの実施形態におい
て、本発明の試薬組成物は、例えば、分析物デヒドロゲ
ナーゼまたは分析物オキシダーゼ等の分析物−酸化性酵
素、電子伝達物質、および酵素補助因子等のような分析
物酸化性シグナル生成システムのさらに付加的な構成要
素を含有している。さらに、上記本発明の各試薬組成物
を含む各試験片、並びに、当該本発明の試験片を組み込
んでいる各システムおよび各キットも提供される。これ
ら本発明の試薬組成物、試験片、システムおよびキット
は、例えば、血液またはそのフラクション、またはIS
F(間質液)等の生理学的サンプルのようなサンプル中
の多様な分析物の検出において有用であることが分かっ
ている。
【0008】本発明をさらに説明する前に、本発明が以
下に説明する本発明の特定の各実施形態に限定されない
こと、およびこれらの特定の実施形態の変更が本明細書
において記載されている特許請求の範囲内において作成
可能であり当該範囲内にさらに含まれることが理解され
るべきである。さらに、本明細書において使用している
各用語が特定の各実施形態を説明することを目的として
いて、限定することを目的としていないことも理解され
るべきである。その代わりに、本発明の範囲は本明細書
において記載されている特許請求の範囲により確立され
ている。
【0009】本明細書および特許請求の範囲において、
単数の形態の「1個または一定の(a)または(a
n)」、および「そのまたはこの(the)」はその内容が
特別に明示しない限り複数の表現も含む場合がある。ま
た、特別に定めない限り、本明細書において使用されて
いる全ての技術的および科学的な各用語は本発明が属し
ている技術分野における通常の熟練者において一般的に
理解されている意味と同一の意味を有している。
【0010】一定の値の範囲が与えられる場合に、その
範囲およびそれ以外に述べられているあらゆる範囲の上
限値と下限値との間における各中間の値、または上記述
べられている範囲内の各中間の値は、その内容が特別に
明示しない限り、その下方の制限値の1/10の単位ま
で、本発明に含まれる。これらの比較的に小さい範囲に
おける上限値および下限値はそれぞれの比較的に小さい
範囲内に独立して含まれることが可能であり、上記述べ
られている範囲において特定的に除外される制限値とし
て本発明の範囲に含まれることもある。また、述べられ
ている範囲が上記制限値の一方または両方を含む場合
に、これらの含まれている制限値のいずれかまたは両方
を含む範囲も本発明に含まれる。
【0011】特別に定めない限り、本明細書において使
用されている全ての技術的および科学的な用語は本発明
が属する技術分野における通常の熟練者により一般的に
理解されている意味と同一の意味を有する。本明細書に
おいて記載されている方法、装置および材料に対して類
似または等価である任意の方法、装置および材料も本発
明の実施または試験において使用可能であるが、好まし
い方法、装置および材料を以下に説明する。
【0012】本明細書において記載されている全ての刊
行物および公報はこれらの刊行物および公報において記
載されている各構成要素の説明および開示の目的のため
に本明細書に参考文献として含まれており、これらの構
成要素は現在説明している本発明に関連して使用可能で
あると考えられる。
【0013】上記において概説したように、本発明は安
定化したテトラゾリウム色素組成物およびこれらの使用
方法、並びに、試薬試験片、システムおよびキットを提
供する。本発明のさらに詳しい説明において、これら本
発明の各特徴が以下においてさらに詳細に説明されてい
る。
【0014】試薬組成物 上記において概説したように、本発明は安定化したテト
ラゾリウム色素試薬組成物を提供し、これらの組成物は
サンプル中の多様な分析物の検出において有用であるこ
とが見出されている。本発明の主体のテトラゾリウム色
素試薬組成物はテトラゾリウム色素試薬および一定の有
効量の亜硝酸塩系安定化物質を少なくとも含有している
ことを特徴としている。
【0015】上記テトラゾリウム色素試薬(色素前駆
体)は、伝達される水素化物を受容すると、着色したホ
ルマザン生成物を形成する。多くの実施形態において、
このテトラゾリウム色素試薬は水素化物を受容して水溶
性の着色したホルマザン生成物を生成できる水溶性のテ
トラゾリウム塩である。関連の水溶性のテトラゾリウム
塩は欧州特許第0908453号において記載されてい
る物質を含み、この開示は本明細書に参考文献として含
まれる。これらの関連の水溶性テトラゾリウム塩の1種
類は欧州特許第0908453号における2頁、35行
乃至48行において化学式2により説明されている物質
を含む。また、関連の水溶性テトラゾリウム塩の別の種
類は欧州特許第0908453号における3頁、10行
乃至25行において化学式1により説明されている物質
を含む。
【0016】特に重要な特定の水溶性テトラゾリウムの
化合物または塩は2−(2’−ベンゾチアゾリル)−5
−スチリル−3−(4’−フタルヒドラジル)テトラゾ
リウム(BSPT)、2−ベンゾチアゾリル−(2)−
3,5−ジフェニル・テトラゾリウム(BTDP)、
2,3−ジ(4−ニトロフェニル)テトラゾリウム(D
NP)、2,5−ジフェニル−3−(4−スチリルフェ
ニル)テトラゾリウム(DPSP)、ジスチリル・ニト
ロブルー・テトラゾリウム(DS−NBT)、3,3’
−[3,3’−ジメトキシ−(1,1’−ビフェニル)
−4,4’−ジイル]−ビス[2−(4−ニトロフェニ
ル)−5−フェニル(−2H・テトラゾリウム(NB
T)、3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−
2,5−ジフェニル−2H・テトラゾリウム(MT
T)、2−フェニル−3−(4−カルボキシフェニル)
−5−メチル・テトラゾリウム(PCPM)、テトラゾ
リウム・ブルー(TB)、チオカルバミル・ニトロブル
ー・テトラゾリウム(TCNBT)、テトラニトロブル
ー・テトラゾリウム(TNBT)、テトラゾリウム・バ
イオレット(TV)、2−ベンゾチアゾチアゾリル−3
−(4−カルボキシ−2−メトキシフェニル)−5−
[4−(2−スルホエチルカルバモイル)フェニル]−
2H−テトラゾリウム(WST−4)、および2,2’
−ジベンゾチアゾリル−5,5’−ビス[4−ジ(2−
スルホエチル)カルバモイルフェニル]−3,3’−
(3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン)ジ
テトラゾリウム、2ナトリウム塩(WST−5)を含む
がこれらに限らない。特定の実施形態において、この色
素化合物は2,2’−ジベンゾチアゾリル−5,5’−
ビス[4−ジ(2−スルホエチル)カルバモイルフェニ
ル]−3,3’−(3,3’−ジメトキシ−4,4’−
ビフェニレン)ジテトラゾリウム、二ナトリウム塩(W
ST−5)、2−ベンゾチアゾリル−3−(4−カルボ
キシ−2−メトキシフェニル)−5−[4−(2−スル
ホエチルカルバモイル)フェニル]−2H−テトラゾリ
ウム(WST−4)等から成る群から選択される。な
お、WST−5はこの化合物が水性の仲介媒体中に容易
に溶けるので多くの実施形態において好ましく、この化
合物が生物学的サンプルに対して最も相容性が高い。さ
らに、結果として得られるホルマザン化合物は紫色光−
緑色光の領域において強いスペクトル吸収を示すので、
ヘモグロビンによるバックグラウンド・シグナルを補正
する必要性が少なくなる。上記テトラゾリウム色素試薬
の量は当該試薬が乾燥形態または湿潤形態のいずれであ
るか等の試薬組成物の特性により変更可能であるが、多
くの実施形態におけるこの色素試薬の濃度は約1.5m
M乃至約50mM、通常的に約3mM乃至約40mM、
さらに通常的に約3.5mM乃至約28mMの範囲であ
る。
【0017】上記のテトラゾリウム色素化合物に加え
て、本発明の組成物は一定の有効量の亜硝酸系安定化物
質も含有している。この有効量とは、テトラゾリウム化
合物を安定化してこの物質が、例えば、光に対する曝露
により変化する等のように、損なわれたり悪影響を受け
ないようにするために十分な量を意味する。換言すれ
ば、使用されている亜硝酸塩系の安定化物質の量は安定
化されたテトラゾリウム化合物を提供してその特性調査
の前における露光または暗所中での保管にかかわらず実
質的に同等のシグナル特性を提供するために十分な量で
ある。液体の試薬組成物中に存在しているテトラゾリウ
ム色素化合物は、以下の実施例1において報告されてい
る評価プロトコルにより決定される場合に、露光後にお
けるそのシグナル発生特性のあらゆる差が露光されてい
ない場合に観察されるシグナル特性に比べて約2倍、通
常的に約2.5倍を超えない時に本発明の目的に応じて
安定化されていると見なされる。また、乾燥状態の試薬
組成物中に存在しているテトラゾリウム色素化合物は以
下の実施例2において報告されている評価プロトコルに
より決定される場合に、露光後におけるそのシグナル発
生特性のあらゆる差が露光されていない場合に観察され
るシグナル特性に比べて約2倍、通常的に約2.3倍を
超えない時に本発明の目的に応じて安定化されていると
見なされる。上記組成物中におけるテトラゾリウム色素
に対する亜硝酸塩系の安定化成分の比率は約2乃至約5
00、通常的に約7乃至約200の範囲である。従っ
て、多くの実施形態において、上記組成物中における亜
硝酸塩系安定化試薬の濃度は約0.1M乃至約0.8
M、通常的に約0.2M乃至約0.6mの範囲である。
任意の適当な亜硝酸塩系の安定化物質を用いることがで
きるが、特に重要な物質は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カ
リウム、およびこれらの誘導体等の亜硝酸塩であり、こ
の場合に亜硝酸ナトリウムが本発明の多くの実施形態に
おいて特に重要である。この亜硝酸塩系の安定化物質の
存在により、少なくとも約3時間、多くの場合に少なく
とも約5時間、さらに少なくとも約10時間、15時
間、20時間、24時間、48時間、72時間またはそ
れ以上の場合もある露光に対して上記テトラゾリウム色
素が安定化される。
【0018】上述したように、本発明の試薬組成物は一
般的にさらに分析物酸化性シグナル生成システムの付加
的な要素を含有している。このシグナル生成システムと
は、組み合わされた場合に、任意のサンプル中の特定の
分析物の存在、さらに多くの場合にその量を示す検出可
能なシグナルを生成するように、協力して作用し得る2
種類以上の化合物または分子の集合物を意味する。ま
た、この用語のシグナル生成システムは当該シグナル生
成システムにおける各試薬成分の全ての混合物および、
例えば、キット内に存在している場合のように、これら
試薬成分の内の1種類以上が残りの試薬成分から分離さ
れているシステムの両方を含むように広く用いられてい
る。
【0019】上述したように、本発明の組成物における
上記シグナル生成システムは分析物酸化性シグナル生成
システムである。このような分析物酸化性の物質は一般
に関連の分析物から水素化物を除去して酸化された形態
の分析物を生成できる酵素である。関連の分析物酸化性
酵素は分析物オキシダーゼおよび分析物デヒドロゲナー
ゼを含む。さらに、関連の分析物オキシダーゼはグルコ
ース・オキシダーゼ(分析物がグルコースである場
合)、コレステロール・オキシダーゼ(分析物がコレス
テロールである場合)、アルコール・オキシダーゼ(分
析物がアルコールである場合)、ビリルビン・オキシダ
ーゼ(分析物がビリルビンである場合)、コリン・オキ
シダーゼ(分析物がコリンである場合)、ホルムアルデ
ヒド・デヒドロゲナーゼ(分析物がホルムアルデヒドで
ある場合)、グルタメート・オキシダーゼ(分析物がL
−グルタミン酸である場合)、グリセロール・オキシダ
ーゼ(分析物がグリセロールである場合)、ガラクトー
ス・オキシダーゼ(分析物がガラクトースである場
合)、L−アスコルベート・オキシダーゼ(分析物がア
スコルビン酸である場合)、ラクテート・オキシダーゼ
(分析物が乳酸である場合)、ロイシン・オキシダーゼ
(分析物がロイシンである場合)、マレート・オキシダ
ーゼ(分析物がリンゴ酸である場合)、ピルベート・オ
キシダーゼ(分析物がピルビン酸である場合)、ウレー
ト・オキシダーゼ(分析物が尿酸である場合)等を含む
がこれらに限らない。
【0020】また、関連の分析物デヒドロゲナーゼはア
ルコールの場合のアルコール・デヒドロゲナーゼ、ホル
ムアルデヒドの場合のホルムアルデヒド・デヒドロゲナ
ーゼ、グルコースの場合のグルコース・デヒドロゲナー
ゼ、グルコース−6−ホスフェートの場合のグルコース
−6−ホスフェート・デヒドロゲナーゼ、グルタミン酸
の場合のグルタメート・デヒドロゲナーゼ、グリセロー
ルの場合のグリセロール・デヒドロゲナーゼ、ベータ−
ヒドロキシブチレートの場合のベータ−ヒドロキシブチ
レート・デヒドロゲナーゼ、ステロイドの場合のヒドロ
キシステロイド・デヒドロゲナーゼ、L−ラクテートの
場合のL−ラクテート・デヒドロゲナーゼ、ロイシンの
場合のロイシン・デヒドロゲナーゼ、リンゴ酸の場合の
マレート・デヒドロゲナーゼ、およびピルビン酸の場合
のピルベート・デヒドロゲナーゼを含むがこれらに限ら
ない。
【0021】多くの実施形態において、本発明のシグナ
ル生成システムはさらに関連の分析物が上記酸化性の物
質により酸化される様式で当該酸化性の物質に対して相
互作用できる酵素補助因子も含んでおり、上記酸化性の
物質は当該酵素補助因子を付随的に還元する。関連の酵
素補助因子はベータ−ニコチンアミド・アデニン・ジヌ
クレオチド(ベータ−NAD)、ベータ−ニコチンアミ
ド・アデニン・ジヌクレオチド・ホスフェート(ベータ
−NADP)、チオニコチンアミド・アデニン・ジヌク
レオチド、チオニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオ
チド・ホスフェート、ニコチンアミド1,N6−エテノ
アデニン・ジヌクレオチド、ニコチンアミド1,N6−
エテノアデニン・ジヌクレオチド・ホスフェート、およ
びピロロ−キノリン・キノン(PQQ)、およびフラビ
ン化合物のFAD、FMN等を含むがこれらに限らな
い。さらに、上記本発明のシグナル生成システムにおい
て含有できる関連の特定の酵素補助因子はNADHまた
はNAD(P)HおよびPQQH2含む。
【0022】上記分析物酸化性物質に加えて、本発明の
シグナル生成システムは一般的に電子伝達物質を含有し
ている。この電子伝達物質とは、還元された状態の酵素
補助因子から上記水溶性のテトラゾリウム生成物に、水
素化物イオンの形態で、電子を伝達できる化合物または
分子を意味する。関連の電子伝達物質は低分子量および
高分子量の両方の電子伝達物質を含む。本明細書におい
て、低分子量とは、約2000ダルトン、通常的に約1
000ダルトン、さらに多くの実施形態において約50
0ダルトンを超えない分子量を意味する。また、高分子
量とは、少なくとも約5000ダルトン、さらに多くの
実施形態において10,000ダルトンまたは20,0
00ダルトン以上の分子量を意味する。さらに、この高
分子量の電子伝達物質の分子量は約100,000ダル
トンを超えない場合が多い。多くの実施形態において、
上記低分子量の電子伝達物質は非蛋白様の化合物である
が、高分子量の電子伝達物質は蛋白様の化合物である。
この蛋白様とは、ポリペプチドまたはその高分子擬似体
を意味する。
【0023】種々の低分子量の非蛋白様電子伝達物質が
重要である。これらの物質はリボフラビン(RBF)、
アロキサジン(ALL)およびルミクロム(LC)等の
フラビン類、フェナジン、フェナジン・メトサルフェー
ト(PMS)、フェナジン・エトサルフェート、メトキ
シフェナジン・メトサルフェートおよびサフラニン等の
フェナジン類、メチル−1,4−ナフトール(メナジオ
ン)、PTおよびそのラジカル・カチオンのPT+、チ
オニン(TH)、アズールA(AA)、アズールB(A
B)、アズールC(AC)、メチレン・ブルー(M
B)、メチレン・グリーン(MG)およびトルイジン・
ブルー(TOL)等のフェノチアジン類、フェノキサジ
ン(POA)、ベーシック・ブルー3(BB3)、およ
びブリリアント・クレゾール・ブルーALD(BCB
A)、ベンゾ−α−フェナゾキソニウム・クロリド(メ
ドラズ・ブルー(Medora’s blue)等のフェノキサジン
類、2,6−ジクロロフェノール・インドフェノール
(DCIP)等のインドフェノール類、およびバインド
シェドラーズ・グリーン(Bindschedler’s green)お
よびフェニレン・ブルー等のインダミン類等を含む。多
くの実施形態において特に重要な物質は、例えば、PM
S、フェナジン・エトサルフェート、メトキシフェナジ
ン・メトサルフェートおよびサフラニン等のフェナジン
化合物であり、この場合のPMSは多くの実施形態にお
ける低分子量で、非蛋白様の電子伝達物質である。
【0024】多くの実施形態において、上記高分子量の
蛋白様電子伝達物質は、たとえば、NAD(P)H等の
還元された状態の補助因子を酸化すると同時に上記シグ
ナル生成システムにおけるテトラゾリウム塩を還元でき
る酵素である。多くの実施形態において、この電子伝達
酵素はリポイック・デヒドロゲナーゼ、フェレドキシン
−NADPレダクターゼ、リポアミド・デヒドロゲナー
ゼ、NADPHデヒドロゲナーゼ等のようなジアホラー
ゼである。種々のジアホラーゼが入手可能であり使用で
きるが、本発明のシグナル生成システムにおいて存在で
きる代表的な市販のジアホラーゼはバチルス属ジアホラ
ーゼ、クロストリジウム属ジアホラーゼ、ビブリオ属ジ
アホラーゼ、ブタ・ジアホラーゼ等を含む。
【0025】上述したように、本発明の組成物は湿潤状
態または乾燥状態の組成物のいずれかとして存在してい
る。この湿潤状態の組成物とは、流体の組成物、一般的
に水性組成物を意味する。このような組成物はキュベッ
ト形態等の種々のアッセイ形態において有用であること
が分かっており、これらの形態は当該技術分野において
周知である。また、乾燥状態の組成物とは、流体ではな
く、水と混合されていない実質的に無水の組成物のよう
な、乾燥した形態である組成物を意味する。このような
組成物は一般的に以下に詳述するような試薬試験片にお
いて見られる。
【0026】試薬試験片 上記乾燥状態の試薬組成物を含有していて、サンプル中
の一定の分析物の存在または濃度測定において使用する
ことを目的としている試薬試験片が本発明の多くの実施
形態において特に重要である。特に、本発明は、例え
ば、ベータ−ヒドロキシブチレート、グルコース等の全
血中の特定の分析物について定量またはアッセイするた
めの乾燥状態の試験片を提供する。最も広い意味におい
て、上記試薬試験片は中実の支持体およびその上に存在
している乾燥状態の試薬組成物を備えており、この乾燥
状態の試薬組成物は関連の分析物の存在下に一定の検出
可能なシグナルを生成するために必要な全ての試薬化合
物により作成されている。本発明の多数の実施形態にお
いて、上記本発明の試験片において存在している乾燥状
態の試薬組成物は以下の要素、すなわち、分析物酸化性
の酵素、酵素補助因子、電子伝達物質、水溶性のテトラ
ゾリウム塩、および亜硝酸塩系の安定化物質を含む組成
物であり、これら成分要素のそれぞれが上記においてさ
らに詳細に説明されている。
【0027】多くの実施形態において、本発明の試験片
は中実の支持体に固定されている膜型試験パッドを備え
ている。この支持体は、例えば、ポリスチレン、ナイロ
ン、またはポリエステル等の可塑材料、あるいは、金属
シートまたは当業界において知られているその他の任意
の適当な材料とすることができる。この試験パッドに付
随して、例えば、上記試薬組成物が当該試験パッド上に
被覆されており、当該試験パッド内に組み込まれてい
る。また、この試験片はさらに複雑な構成に形成するこ
とも可能であり、例えば、この場合の上記試験パッドは
上記支持体と一定の表面層との間に存在しており、この
場合に、サンプルの処理において用いられる1種類以上
の試薬をこの表面層の上に存在させることができる。加
えて、当業界において知られているように、流通経路ま
たはチャンネルをこの試験片に存在させることができ
る。なお、開示内容が本明細書に参考文献として含まれ
る米国特許第5,902,731号において開示されて
いる試験片の各形態が多くの実施形態において関連して
いる。
【0028】本発明の試験片において、上記乾燥状態の
試薬組成物はキャリヤー材料または支持体の、例えば、
上または中に存在して、当該支持体に付随している。こ
の支持体は吸水性または非吸水性のいずれでもよい。こ
の吸水性とは、クロマトグラフによる分離において生じ
るような、例えば、1種類以上の成分を吸収または「吸
い込む(imbibing)」ことのできる材料において見られ
ると考えられる1種類以上の成分の選択的な保持を行な
う材料(の性質)を意味する。このような吸水性の材料
の例はナイロン、未処理の形態の紙、ニトロセルロース
等を含むがこれらに限らず、これらはこれらを通して流
れる各液体中に含まれる諸成分のクロマトグラフ的な分
離を生じる。
【0029】あるいは、上記支持体は非吸水性とするこ
とができる。このような非吸水性の支持体は不活性な多
孔質基質を含み、この基質は以下に説明する上記シグナ
ル生成システムにおける種々の要素のための支持体を形
成し、一定の正電荷を有することができる。これらの基
質は一般に、例えば、血液等の生理学的サンプルの供
給、および上記シグナル生成システムの色素により生成
される色素形成性の生成物の検出のための場所を提供す
るように構成されている。従って、この基質は一般的に
その中を通る水性液体の流れに対して透過性である物質
であり、上記シグナル生成システムの化学的反応が生じ
るために十分な気孔的空間部分を提供する。多数の異な
る多孔質基質が種々の分析物測定アッセイにおける使用
のために開発されており、これらの基質はその材料、気
孔サイズ、寸法等の点で異なっていてもよく、この場合
の代表的な基質は米国特許第5,932,431号、同
第5,874,099号、同第5,871,767号、
同第5,869,077号、同第5,866,322
号、同第5,834,001号、同第5,800,82
9号、同第5,800,828号、同第5,798,1
13号、同第5,670,381号、同第5,663,
054号、同第5,459,080号、同第5,45
9,078号、同第5,441,894号および同第
5,212,061号において記載されている基質を含
み、これらの開示はそれぞれ本明細書に参考文献として
含まれる。上記試験片の寸法および多孔質度は大きく異
なる可能性があり、この場合の上記基質は、例えば、比
較的に大きな気孔がサンプル供給領域またはその近くに
あり、比較的に小さい気孔が検出領域に存在しているよ
うな状態の、一定の多孔質度の勾配を有していてもいな
くてもよい。多くの実施形態において、上記基質は膜型
の試験パッドとして構成されていて、中実の支持体に固
定されており、この場合の支持体は可塑材料(例えば、
ポリスチレン、ナイロンまたはポリエステル)または金
属製シートまたはその他の当業界において知られている
任意の適当な材料とすることができる。なお、米国特許
第5,972,294号、同第5,968,836号、
同第5,968,760号、同第5,902,731
号、同第5,846,486号、同第5,843,69
2号、同第5,843,691号、同第5,789,2
55号、同第5,780,304号、同第5,753,
452号、同第5,753,429号、同第5,73
6,103号、同第5,719,034号、同第5,7
14,123号、同第383,550号、同第381,
591号、同第5,620,863号、同第5,60
5,837号、同第5,563,042号、同第5,5
26,120号、同第5,515,170号、同第36
7,109号、同第5,453,360号、同第5,4
26,032号、同第5,418,142号、同第5,
306,623号、同第5,304,468号、同第
5,179,005号、同第5,059,394号、同
第5,049,487号、同第4,935,346号、
同第4,900,666号および同第4,734,36
0号において開示されている試験片の各形態が多くの実
施形態において関連しており、これらの開示はそれぞれ
本明細書に参考文献として含まれる。
【0030】さらに、適当で代表的な試験片の形態の例
が米国特許第6,200,733号および同第5,90
2,731号において開示されており、これらの開示は
それぞれ本明細書に参考文献として含まれる。
【0031】本発明の各試験片は任意の従来的なプロト
コルを用いて製造できる。このような従来的なプロトコ
ルの一例は上記試験片における少なくとも試験パッドの
部分を最終的な指示薬試験片における試験パッドに付随
する試薬組成物の全ての要素を含有している水性の組成
物に接触させることである。従来的に、この試験パッド
を上記水性組成物中に浸漬して、一定の十分な時間にわ
たりこの中に保持した後に乾燥することにより、上記試
薬組成物を伴う試薬試験片における試験パッドが製造で
きる。上述したように、この水性組成物は上記試薬試験
片における試験パッドに付随する試薬組成物の種々の要
素を含有しており、これらの種々の要素は上記試験パッ
ドにおいて製造される試薬組成物中においてそれぞれの
所望の量を備えるために十分な量で存在している。従っ
て、上記電子伝達物質が非蛋白様である場合に、上記水
性組成物中に存在しているこの電子伝達物質の濃度は一
般的に約10μM乃至50,000μM、通常的に約5
0μM乃至10,000μM、さらに通常的に約100
μM乃至5,000μMの範囲である。また、上記電子
伝達物質が蛋白様である別の実施形態においては、上記
水性組成物中に存在している当該電子伝達物質の濃度は
一般的に約10単位/ml乃至10,000単位/m
l、通常的に約50単位/ml乃至5,000単位/m
l、さらに通常的に約100単位/ml乃至3,000
単位/mlの範囲である。また、上記水性組成物中に存
在している、例えば、テトラゾリウム塩等のテトラゾリ
ウム色素の濃度は約3mM乃至36mM、通常的に約6
mM乃至24mMの範囲である。また、存在している場
合に、上記酵素補助因子は約1.5mM乃至28mM、
通常的に約3.5mM乃至14mMの濃度の範囲であ
る。同様に、上記分析物酸化性物質の酵素は、存在して
いる場合に、約100単位/ml乃至5000単位/m
l、通常的に約200単位/ml乃至4000単位/m
lの濃度の範囲である。また、上記亜硝酸塩系の安定化
物質、例えば、亜硝酸ナトリウム等の亜硝酸塩の量は一
般的に約0.1M乃至約0.8M、通常的に約0.2M
乃至約0.6Mの範囲である。次に、本発明の試薬試験
片を調製するための代表的な方法のさらに詳細な説明に
ついて、以下における、実験の部を参照されたい。
【0032】分析物測定の方法 上記のシグナル生成システム、試薬組成物および試験片
はサンプル中の分析物の存在、さらに多くの場合にその
量すなわち濃度を検出する方法において有用であること
が分かっている。種々の異なる分析物が本発明の方法に
より検出可能であり、この場合の代表的な分析物は上述
した物質、例えば、アルコール、ホルムアルデヒド、グ
ルコース、グルタミン酸、グリセロール、ベータ−ヒド
ロキシブチレート、L−ラクテート、ロイシン、リンゴ
酸、ピルビン酸、各種ステロイド等を含む。さらに、原
理的には、本発明の方法は尿、涙、唾液等のような種々
の異なる生理学的サンプル中の分析物の存在、さらに多
くの場合にその濃度を決定するために使用可能であり、
これらは特に血液または血液フラクション、例えば、血
液から誘導したサンプル、さらに全血、ISF(間質
液)の中における分析物の濃度の決定における使用に適
している。
【0033】本発明の方法において、上記サンプルおよ
び上記シグナル生成システムは一定の反応混合物として
混合され、この反応はサンプル中の分析物の存在(さら
に多くの場合にその量)を示すシグナルを発生するため
に十分な時間にわたり進行することができ、結果として
得られるシグナルが検出されてサンプル中の分析物の存
在(さらに多くの場合にその量)に関連付けられる。上
記の各工程は、例えば、キュベット等の適当な容積の収
容手段の中において行なうことができ、この場合の試薬
組成物は流体の組成物である。多くの実施形態におい
て、上記各工程は上述したような試薬試験片上において
行われる。
【0034】特定の実施形態において、本発明の方法の
特徴は上記検出可能なシグナルが試験片の支持体の表面
において形成される洗浄不可能なスポットにより作成さ
れることである。この洗浄不可能なスポットは水溶性の
ホルマザン生成物により作成されており、この生成物は
上記支持体の表面に強固に結合していて、標準的な洗浄
条件下において当該表面から容易に除去できない。この
標準的な洗浄条件とは、未結合の成分が表面から必ず除
去されるような分析物の検出アッセイにおける支持体表
面により経験される諸条件を意味する。このような標準
的な洗浄条件の例はアレイ方式に基づく核酸のハイブリ
ッド形成アッセイにおいて当該技術分野における熟練者
により採用される諸条件であり、この場合に、非ハイブ
リッド形成状態の核酸が一定のハイブリッド形成工程の
後にアレイの表面から除去される。なお、これらの条件
は当該技術分野における熟練者において周知である。従
って、本発明の特徴は正に荷電した支持体の表面上にお
ける洗浄不可能なスポットの生成であり、この場合の洗
浄不可能なスポットは上記水溶性のホルマザン生成物に
より作成されている。
【0035】本発明の方法の多くの実施形態を実施する
場合に、その第1の工程は一定量の生理学的サンプルを
試験片に供給することであり、この場合の試験片は上記
において既に説明されている。また、上記試験片に供給
される生理学的サンプル、例えば、血液等の量は変更可
能であるが、一般に約2μL乃至40μL、通常的に約
5μL乃至20μLの範囲である。本発明の試験片の性
質により、当該試験片に供給される上記血液サンプルの
量は比較的に少なく、約2μL乃至40μL、通常的に
約5μL乃至20μLの量の範囲にすることができる。
血液が上記生理学的サンプルである場合に、種々の異な
るヘマクリット値の血液サンプルを本発明の方法により
アッセイ処理すること可能であり、この場合のヘマクリ
ット値は約20%乃至65%、通常的に約25%乃至6
0%の範囲にできる。
【0036】上記サンプルの試験片への供給に続いて、
このサンプルは上記シグナル生成システムの各要素と自
然に反応して検出可能な生成物、すなわち、洗浄不可能
なスポットを形成し、この生成物は上記サンプル中に存
在している関連の分析物の初期的な量に比例する量で存
在している。その後、この検出可能な生成物、すなわ
ち、上記洗浄不可能なスポットの形態で上記シグナル生
成システムにより生成されるシグナルの量が決定されて
初期的なサンプル中の分析物の量に関連付けられる。特
定の実施形態において、上記の検出および関連付けの各
工程を実行する自動化した器具が用いられる。上記の反
応、検出および関連付けの各工程、並びにこれらを実行
するための各器具が米国特許第4,734,360号、
同第4,900,666号、同第4,935,346
号、同第5,059,394号、同第5,304,46
8号、同第5,306,623号、同第5,418,1
42号、同第5,426,032号、同第5,515,
170号、同第5,526,120号、同第5,56
3,042号、同第5,620,863号、同第5,7
53,429号、同第5,753,452号、同第5,
780,304号、同第5,789,255号、同第
5,843,691号、同第5,846,486号、同
第5,902,731号、同第5,968,836号お
よび同第5,972,294号においてさらに詳しく説
明されており、これらの開示はそれぞれ本明細書に参考
文献として含まれる。なお、上記関連付け工程におい
て、導出される分析物濃度は、例えば、器具を追随的に
較正する等により、観察されるシグナルに対する競合反
応の定常的な寄与を考慮に入れている。
【0037】キット 本発明により、上記本発明の方法の実施において使用す
るためのキットも提供される。この本発明のキットは上
述したようなシグナル生成システムを少なくとも備えて
おり、この場合のシグナル生成システムの各構成要素は
単一の試薬組成物の状態、または、例えば、分離してい
る各容器内に存在している等の分離した状態で組み合わ
せることができる。特定の実施形態において、このシグ
ナル生成システムは上述したような試薬試験片の形態で
各キットの中に存在する。本発明のキットはさらに生理
学的サンプルを入手するための手段を備えることができ
る。例えば、この生理学的サンプルが血液の場合に、本
発明のキットはさらに皮膚を突刺すためのランス、ラン
ス駆動手段等のような、血液サンプルを入手するための
手段を備えることができる。加えて、本発明のキット
は、例えば、一定の標準化された濃度の分析物を含有し
ている分析物対照溶液等の対照溶液または標準物を備え
ることができる。特定の実施形態において、上記キット
は、上述したような、サンプル供給に続いて上記試験片
において生成される生成物の量を検出してこの検出した
生成物をサンプル中の分析物の量に関連付けるための自
動化した器具も備えている。
【0038】上記各構成要素に加えて、本発明のキット
は一般的に本発明の装置により本発明を実施するための
当該キットにおける各構成要素を使用するための説明ま
たは命令をさらに備えている。これら本発明を実施する
ための説明は一般に適当な記録媒体において記録されて
いる。例えば、これらの説明は紙またはプラスチック等
のような支持体の上に印刷できる。従って、これらの説
明はパッケージ・インサートとして各キット内に存在で
き、各キットまたはその各構成部品の容器におけるラベ
ル内に存在させることもできる(すなわち、パッケージ
または副パッケージに付随できる)。また、別の実施形
態において、これらの説明は、例えば、CD−ROM、
ディスケット等の適当なコンピュータ読取可能な記憶媒
体において存在している電子的な記憶データ・ファイル
として存在している。さらに別の実施形態においては、
これら実際の説明がキット内に存在しておらず、例え
ば、インターネット等の遠隔供給手段により各説明を入
手するための手段が設けられている。このような実施形
態の例は各説明または命令を見ることのできる、および
/または、これらの説明または命令をダウンロードでき
るウェブ・アドレスを備えているキットである。これら
の説明により、当該説明を入手するためのこのような手
段が適当な支持体の上に記録される。
【0039】以下の各実施例は例示のために提供されて
いて、限定を目的としていない。
【0040】実験 実施例1、水性形態において 0.1M・MES、pH6.5、WST−5・6.75
mM、NaNO2 (0または0.3M) 上記溶液をそれぞれ24時間にわたり照明下または暗所
中に設定した。この溶液を10倍希釈液によりUV−V
isにより測定した。これらの結果が図1および図2に
おいて示されている。図1はNaNO2 無しの溶液の結
果を示しており、この溶液はそれぞれ暗所中または照明
下に設定されていた。図2はNaNO2有りの溶液の結
果を示しており、この溶液はそれぞれ暗所中または照明
下に設定されていた。
【0041】実施例2、乾燥形態において
【表1】
【0042】ポール・コーポレーション(Pall Corpora
tion)(イースト・ヒルズ、ニューヨーク州)から入手
した0.8μmのナイロン膜を、飽和するまで、上記表
1の試薬中に浸漬した。過剰の試薬をガラス棒により穏
やかにかき取った。得られた膜を吊るして10分間にわ
たり56℃のオーブン中で乾燥した。
【0043】上記の膜を亜硝酸ナトリウム無しおよび有
りの被覆処理をした後に、それぞれ7時間にわたり照明
下または暗所中に設定した。この膜の反射率をマックバ
ス(Macbath)により測定した。これらの結果が図3お
よび図4において示されている。図3はNaNO2 無し
の膜の結果を示しており、この膜は暗所中および照明下
にそれぞれ設定されていた。図4はNaNO2 有りの結
果を示しており、この膜も暗所中または照明下にそれぞ
れ設定されていた。
【0044】上記の各結果および各説明から、露光が色
素に対して悪影響を及ぼさないように本発明が色素成分
を安定化するための便利な方法を提供するという点にお
いて、本発明がこれまでのテトラゾリウム色素試薬組成
物に優る改善を提供することが明らかである。従って、
本発明は当該技術分野に対して有意義な貢献を提供して
いる。
【0045】本明細書において引用した各公告および特
許は、それぞれの公告または特許が特別に且つ個別に本
明細書に参考文献として含まれることが示されているよ
うに、本明細書に参考文献として含まれる。これらのあ
らゆる公告の引用はその出願日よりも前におけるそれぞ
れの開示について引用されているのみであり、(この引
用を)本発明が先の発明の効力により当該公告よりも先
行する権利がないという承認として解釈すべきでない。
【0046】以上において、本発明をその理解の明瞭化
のために図示および実施例により幾分詳細に説明した
が、当該技術分野における通常の熟練者においては、本
発明のこれらの教示に鑑みて、特定の変形および変更が
本明細書に記載されている特許請求の範囲から逸脱する
ことなく行なえることが容易に明らかである。
【0047】
【発明の効果】従って、本発明によれば、色素成分を安
定化するための方法を提供すると共に、これまでのテト
ラゾリウム色素試薬組成物に優る改善点を有する試薬組
成物が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】24時間にわたる照明下または暗所中におけ
る、NaNO2 の非存在下での、水性溶液中のWST−
5についてのUV−Visスペクトルを示している図で
ある。
【図2】24時間にわたる照明下または暗所中におけ
る、NaNO2 の存在下での、水性溶液中のWST−5
についてのUV−Visスペクトルを示している図であ
る。
【図3】7時間にわたる照明下または暗所中におけるN
aNO2 の非存在下での、膜におけるWST−5につい
ての反射光スペクトルを示している図である。
【図4】7時間にわたる照明下または暗所中における
0.3MのNaNO2 を含有している膜におけるWST
−5についての反射光スペクトルを示している図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オウヤング・ティアンメイ アメリカ合衆国、94539 カリフォルニア 州、フレモント、ビア・サン・ガブリエル 41945 (72)発明者 ヒュアング・ペイング アメリカ合衆国、94122 カリフォルニア 州、サン・フランシスコ、サーティーセカ ンド・アベニュー 1682 Fターム(参考) 2G045 AA01 AA25 BA11 FA11 FB05 FB17 FB19 2G054 AA02 AA06 BA02 CE02 EA06 GE01 GE06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試薬組成物において、 テトラゾリウム色素と、 一定の有効量の亜硝酸塩安定化物質を含有している試薬
    組成物。
  2. 【請求項2】 前記テトラゾリウム色素が水溶性のテト
    ラゾリウム塩である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記亜硝酸塩安定化物質が亜硝酸塩であ
    る請求項1または請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記試薬組成物が分析物酸化性シグナル
    生成システムを含有している請求項1,2または請求項
    3に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記組成物が流体の組成物である請求項
    1乃至請求項4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記組成物が乾燥状態の組成物である請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】 試薬試験片において、 支持体と、 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の試薬組成物を
    備えている試薬試験片。
  8. 【請求項8】 分析物の検出または測定システムにおい
    て、 (a)請求項7に記載の試薬試験片と、 (b)自動化した器具を備えているシステム。
  9. 【請求項9】 サンプル中の分析物の存在を決定するた
    め、または、当該分析物の濃度を決定するための方法に
    おいて、 (a)生理学的サンプルを請求項7に記載の試薬試験片
    に供給して、一定のスポットを当該試験片上に形成する
    工程と、 (b)前記スポットを検出する工程と、 (c)前記検出したスポットを前記生理学的サンプル中
    の分析物の存在または濃度に対して関連付ける工程を含
    む方法。
  10. 【請求項10】 生理学的サンプル中の分析物の濃度の
    決定において使用するためのキットにおいて、 (a)請求項7に記載の試薬試験片と、 (b)(i)前記生理学的サンプルを入手するための手
    段、および(ii)分析物の標準物の少なくとも一方を
    備えているキット。
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