JP2003232521A - 加熱調理器およびそれに用いられる遠心ファン - Google Patents

加熱調理器およびそれに用いられる遠心ファン

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱気衝撃方式加熱調理と熱風循環方式加熱調
理の両方を実現できるとともに、熱風循環方式加熱調理
の仕上がりを好適にすることができる加熱調理器および
それに用いられる遠心ファンを提供する。 【解決手段】 遠心ファン51bの羽根513bを遠心
ファン51bの回転中心軸に対して回転方向にαだけ傾
斜させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンベクシ
ョンオーブン、熱気衝撃方式オーブンなどの、被調理物
を加熱調理する加熱調理器およびそれに用いられる遠心
ファンに関し、特に、熱風循環方式加熱調理と熱気衝撃
方式加熱調理を1台の加熱調理器において実現できる加
熱調理器およびそれに用いられる遠心ファンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ファンの回転方向を可変することで、1
台の加熱調理器において、それぞれ異なる複数の加熱調
理の調理方法を行なうことができる加熱調理器における
従来技術としては、例えば特願2001−321291
などに記載されているようなものが挙げられる。
【0003】図21は、前述の従来の加熱調理器の構成
を示す透視斜視図、図22は、従来の加熱調理器を説明
するための正面側から見た図である。この加熱調理器1
は、断熱手段にて断熱処理を施された前面開口の箱体2
と、箱体2内に設けられ、内部に被調理物を収納する加
熱室3と、被調理物を加熱する加熱手段4と、加熱手段
4により加熱された熱気を加熱室3に搬送する送風手段
5と、加熱手段4および/または送風手段5を制御する
制御手段8と、被調理物を回転する回転手段9とを備え
ている。
【0004】箱体2の前面には、前面開口を開閉自在に
閉塞する断熱扉21と、ユーザーからの指示事項を入力
するための操作部81が備えられている。
【0005】加熱室3の底面には、被調理物を回転する
回転手段9として、駆動モータ91により回転し、上に
回転皿、網棚、2段網棚を取外し自在に設置し、一体と
なって回転できるターンテーブル95が備えられてい
る。
【0006】送風手段5は、遠心ファン51と、該遠心
ファン51を駆動する正逆回転可能な可逆回転モータ5
2と、遠心ファン51を軸支し、吸込口6および上面部
吹出口71と側面部吹出口72とにおいて加熱室3に連
通し、吸込口6から吸い込んだ空気を上面部吹出口71
方向と側面部吹出口72方向とに分岐するファンケーシ
ング53とを備える送風機54により構成されており、
加熱手段4として設置された第1ヒータ41aにより加
熱された熱気は上面部吹出口71から、第2ヒータ41
bにより加熱された熱気は側面部吹出口72から加熱室
3に導入される。可逆回転モータ52は、図22のA方
向には高速回転し、B方向には低速回転するようになっ
ている。
【0007】図23および図24には、従来の加熱調理
器に用いられる遠心ファン51が示されている。遠心フ
ァン51は、可逆回転モータ52のモータシャフト52
aと回転中心511において連結されて回転駆動される
主板512と、主板512の外周部に主板512に略垂
直に立設されている8枚の羽根513,513,・・と
を備えている。羽根513は平板状を成し、回転平面内
において等間隔(45°)の位置に取り付けられてい
る。羽根513は、図24に示すように、遠心ファン5
1の回転中心511と羽根513の内側端部(回転方向
の前側縁)とを結ぶ直線と、羽根513の外側端部(回
転方向の後側縁)と内側端部とを結ぶ直線と、のなす角
度θが40°となるように、即ち、図24の回転方向A
に対し後向きの食違い角θ=40°(径方向を基準とし
て回転方向Aに対して負の方向に40°)に設定され、
遠心ファン51に取り付けられている。
【0008】上記羽根513は、図25に図示するよう
に、適宜の鋼材からなる主板512上に、同じく適宜の
鋼材からなる羽根513部品がスポット溶接にて強固に
固定されている。
【0009】この遠心ファン51は回転駆動されること
で、図23に矢印A1で示すように空気を送出する。吸
込口6および側面部吹出口72は、直径5mmの複数の
パンチ孔で形成されており、上面部吹出口71は直径1
1mmの複数の噴射口を成している。
【0010】また、加熱手段4として、第1ヒータ41
aおよび第2ヒータ41bによる加熱調理を補助するた
めの誘電加熱装置42が備えられる。
【0011】上記構成の加熱調理器1において、ユーザ
ーによりターンテーブル95上の網棚(図示せず)に被
調理物が載置され、操作部81に指示事項が入力される
と、制御手段8である制御部82は、操作部81に入力
された指示事項に基づき、あらかじめプログラムされて
いる複数の調理方法の中から好適な調理方法を選択し、
送風機54の可逆回転モータ52、第1ヒータ41aお
よび第2ヒータ41b、誘電加熱装置42、ターンテー
ブル駆動モータ91を動作制御することで、被調理物を
調理する。
【0012】例えば、加熱調理器1にてローストチキン
を調理する場合には、加熱室3内の網棚上に肉塊を置
き、操作部81に表示されるメニューの中からロースト
チキンを選択する。その指示により、制御部82は、送
風機54の可逆回転モータ52、第1ヒータ41aおよ
び第2ヒータ41b、誘電加熱装置42、ターンテーブ
ル駆動モータ91を作動させる。この時、遠心ファン5
1は可逆回転モータ52により図22および図24の矢
印Aの方向に高速で回転し、上面部吹出口71から65
km/h以上の熱風を吹き出すとともに、側面部吹出口
72から30km/h以下の熱風を吹き出すよう制御さ
れる。このように制御されることにより、熱気衝撃方式
加熱調理が可能となり、ローストチキンは高速で調理さ
れる。
【0013】次に、加熱調理器1にてスポンジケーキを
調理する場合には、加熱室3内の2段網棚の各棚上にケ
ーキ生地をそれぞれ置き、操作部81に示されるメニュ
ーの中からスポンジケーキを選択する。
【0014】その指示により、制御部82は、送風機5
4の可逆回転モータ52、第2ヒータ41b、誘電加熱
装置42、ターンテーブル駆動モータ91を作動させ、
第1ヒータ41aは必要に応じて作動させる。この時、
遠心ファン51は可逆回転モータ52により図22およ
び図24の矢印Bの方向に低速で回転し、上面部吹出口
71から30km/h以下の熱風を吹き出すとともに、
側面部吹出口72から40km/h以下の熱風を吹き出
すよう制御される。この場合、2段熱風循環方式加熱調
理が可能となり、2段網棚の各段にそれぞれ置かれたス
ポンジケーキは同時に調理される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
加熱調理器では、2段熱風循環方式加熱調理の際の上面
部吹出口71から吹出される風の風速が大きすぎるとい
う問題があった。例えば、スポンジケーキ等のように、
被調理物を発泡させることにより調理を行う場合や、空
気を多く含有する被調理物を調理する場合には、上面部
吹出口71から吹出される風の風圧により被調理物が不
格好に変形したり、固くなったり、表面が焦げるといっ
た不都合が生じ、調理の進行が妨げられてしまう。
【0016】上面部吹出口71から吹出される風の風速
を低下させるには、遠心ファンの回転数を低く設定し、
風量を減少してやれば良いが、これだと調理時間が大幅
に増大するという致命的な問題があった。
【0017】本発明は、上述の問題の鑑みてなされたも
のであり、その第1の目的は、遠心ファンの可逆回転に
より、被調理物の種類を選ばず、高速に調理を行うこと
ができる加熱調理器において、特に、2段熱風循環方式
加熱調理の際の被調理物の仕上がりを好適にできる加熱
調理器を提供することである。
【0018】また、前述の遠心ファン1は回転駆動され
ることで、図23に矢印A1で示すように、吸込口6か
ら吸入した空気が羽根513の流入端520に流入し、
その後流出端530から流出して吹出口6aから吹き出
される。
【0019】ところが、従来の遠心ファン51は、羽根
513の流入端520から流出端530にかけての圧力
上昇が、主板512から離れた位置になるほど小さくな
る。そのため、送風経路の圧力損失が大きくなると、羽
根51上の圧力上昇の小さい位置から気流の剥離が起こ
り、気流が逆流(図中A2)する。それゆえ図23示す
ような渦55が発生し、送風性能の劣化、送風効率の低
下、および送風騒音の増大などの悪影響が生じていた。
【0020】そこで、本発明は、前述の問題に鑑みてな
されたものであり、その第2の目的は、上記の気流の剥
離を抑制しうる羽根を実現することにより、従来より高
い送風性能および送風効率をもつ遠心ファンを提供する
ことである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱調理器は、
上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を
備えている。
【0022】本発明の加熱調理器は、加熱室内の被調理
物を加熱するための熱気を発生する加熱手段と、その加
熱手段が発生した熱気を加熱室に導入するための送風手
段と、加熱手段および送風手段のうち少なくともいずれ
か一方を制御することにより、異なる複数の熱風循環方
式による加熱調理を行なう制御手段とを備え、加熱手段
が、第1加熱装置と、その第1加熱装置とは異なる位置
に設けられた第2加熱装置とを含み、送風手段が、加熱
室を構成する異なる壁面にそれぞれ配置された、加熱室
内の空気を吸い込むための吸込口、第1加熱装置が発す
る熱気を加熱室に導入するための第1吹出口、および、
第2加熱装置が発する熱気を加熱室に導入するための第
2吹出口と、吸込口、第1吹出口および第2吹出口を介
して加熱室に送風する送風機とを含み、送風機が、回転
中心軸まわりの回転により送風するための遠心ファン
と、遠心ファンを回転中心軸まわりに回転駆動させる駆
動源と、遠心ファンの回転より吸込口から吸い込んだ空
気を第1吹出口の方向と第2吹出口の方向とに分岐させ
る分岐ファンケーシングと、遠心ファンの駆動回転方向
を制御することで第1吹出口の方向と第2吹出口の方向
とに分岐させる空気の風量を調節できる風量調節機構と
を有し、遠心ファンが、回転中心軸に対して垂直に設け
られた主板と、その主板の主表面に立設された複数枚の
羽根板とを有し、羽根板が、回転中心軸に対して傾斜し
ている。
【0023】この構成によれば、複数の熱風循環方式に
よる加熱調理、たとえば、熱気衝撃方式加熱調理および
熱風循環方式加熱調理の際に、性能の劣化や調理時間の
延長といった悪影響を及ぼすことを抑制することができ
る。具体的には、たとえば、熱風循環方式加熱調理の際
に、第1吹出口から吹出される風の風速を弱め、スポン
ジケーキ等のように、被調理物を発泡させることにより
調理を行う場合や、空気を多く含有する被調理物を調理
する場合に、第1吹出口から吹出される風の風圧により
被調理物が不格好に変形したり、固くさせたり、表面を
焦げさせたりといった不都合を防止することができ、熱
風循環方式加熱調理を極めて好適に行うことができる。
【0024】本発明の加熱調理器は、好ましくは、羽根
板が回転中心軸に対して、回転方向に傾斜している。こ
の構成によれば、送風機の性能向上による調理時間のさ
らなる短縮化の実現だけでなく、熱風循環方式加熱調理
の際の所定の吹出口から吹出される風の風速をさらに弱
めることができ、熱風循環方式加熱調理をさらに好適に
行うことができる加熱調理器が得られる。
【0025】本発明の加熱調理器は、遠心ファンには、
高速回転方向と低速回転方向とがあり、羽根板が回転中
心軸に対して、高速回転方向に傾斜している。
【0026】本発明の加熱調理器は、好ましくは、羽根
が回転中心軸に対して、回転方向に15°〜45°傾斜
している。また、本発明の加熱調理器は、より好ましく
は、羽根が回転中心軸に対して、回転方向に20°〜4
0°傾斜している。また、本発明の加熱調理器は、さら
に好ましくは、羽根が回転中心軸に対して、回転方向に
25°〜35°傾斜している。この構成によれば、送風
機の性能が最高となるため、調理時間の大幅な短縮化が
実現できるだけでなく、熱風循環方式加熱調理の際の所
定の吹出口から吹出される風の風速を最も弱めることが
でき、熱風循環方式加熱調理を最も好適に行うことがで
きる加熱調理器が得られる。
【0027】本発明の加熱調理器は、好ましくは、羽根
が遠心ファンの主たる回転方向に対し後向きの食違い角
に設定されている。この構成によれば、送風機が高性
能、高効率、かつ低騒音となるため、調理時間の短縮化
と調理騒音の静粛化が同時に実現できるだけでなく、熱
風循環方式加熱調理の際の上面部吹出口から吹出される
風の風速を弱めることができ、熱風循環方式加熱調理を
好適に行うことができる加熱調理器が得られる。
【0028】本発明の加熱調理器は、好ましくは、羽根
が遠心ファンの回転方向に対し後向きの食違い角が20
°〜60°に設定されている。この構成によれば、送風
機がさらに高性能、高効率、かつ低騒音となるため、調
理時間のさらなる短縮化と調理騒音のさらなる静粛化が
同時に実現できるだけでなく、熱風循環方式加熱調理の
際の上面部吹出口から吹出される風の風速をさらに弱め
ることができ、熱風循環方式加熱調理を好適に行うこと
ができる加熱調理器が得られる。
【0029】本発明の加熱調理器は、好ましくは、羽根
が遠心ファンの回転方向に対し後向きの食違い角が25
°〜55°に設定されている。また、本発明の加熱調理
器は、より好ましくは、羽根が遠心ファンの回転方向に
対し後向きの食違い角が30°〜50°に設定されてい
る。また、本発明の加熱調理器は、さらに好ましくは、
羽根が遠心ファンの回転方向に対し後向きの食違い角が
35°〜45°に設定されている。
【0030】この構成によれば、送風機の性能、効率が
最高、かつ最も低騒音となるため、調理時間および調理
騒音において最良となるだけでなく、熱風循環方式加熱
調理の際の上面部吹出口から吹出される風の風速を最も
弱めることができ、熱風循環方式加熱調理を最も好適に
行うことができる加熱調理器が得られる。
【0031】本発明の加熱調理器は、羽根板にシュラウ
ドが配置されていてもよい。この構成によれば、送風機
のさらなる高性能化、高効率化、低騒音化により調理時
間および調理騒音においてますます有利となるだけでな
く、遠心ファンの強度が大幅に増加し、加熱調理器の信
頼性が向上する。
【0032】本発明の加熱調理器は、羽根板には、使用
時の風圧により回転中心軸に対して傾斜している角度が
変化することを抑制する抑え部材が設けられていてもよ
い。
【0033】この構成によれば、遠心ファンの強度がさ
らに高まり、経時変形等の生じない、長期にわたって信
頼性の高い遠心ファンとなるため、加熱調理器の信頼性
がますます向上する。
【0034】本発明の加熱調理器は、加熱調理器が、第
1の調理方法と、第2の調理方法を選択することが可能
に設定されており、第1の調理方法は、第1の吹出口か
ら65km/h以上の熱風を吹き出すとともに、第2の
吹出口から30km/h以下の熱風を吹き出す調理方法
であり、第2の調理方法は、第1の吹出口から30km
/h以下の熱風を吹き出すとともに、第2の吹出口から
40km/h以下の熱風を吹き出す調理方法であっても
よい。
【0035】この構成によれば、第1の調理方法の際に
はさらに好適な熱気衝撃方式加熱調理が可能となり、第
2の調理方法の際にはさらに好適な2段熱風循環方式加
熱調理が可能となる。
【0036】本発明の加熱調理器は、加熱室内には、被
調理物を回転させることが可能な回転手段を有し、被調
理物の加熱調理の際に、回転手段を動作してもい。この
構成によれば、被調理物を加熱室内にて回転させる構成
が用いられるため、被調理物の調理ムラを最小限に抑え
ることができる。
【0037】本発明の加熱調理器は、加熱手段が、誘電
加熱装置を有し、被調理物の加熱調理の際に、誘電加熱
装置を動作させてもよい。この構成によれば、上記の加
熱調理の際に同時に誘電加熱装置が用いられる。したが
って、加熱調理に必要な時間がさらに短縮される。
【0038】本発明の遠心ファンは、回転により送風す
るための遠心ファンであって、回転中心軸に対して垂直
に設けられた主板と、主板の主表面に立設された羽根板
とを有し、羽根板が、回転中心軸に対して傾斜してい
る。
【0039】このような構成によれば、気流の剥離を抑
制し得る羽根板を実現することにより、従来よりも高い
送風性能および送風効率を発揮することができる。
【0040】なお、上記の遠心ファンは、羽根板が複数
設けられ、複数の羽根板それぞれは、回転中心軸に対し
て同じ傾斜角で傾斜している。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態の加熱
調理器および遠心ファンについて、図を参照しながら説
明する。尚、各実施形態の加熱調理器および遠心ファン
とも説明する以外の構成については図21〜図25を用
いて示した従来技術と同様の構成とし、各図中、図21
〜図25に示す部材と同じものには同一の符号を付して
いる。
【0042】(第1実施形態)図1は、本発明の第1の
実施形態に係る加熱調理器1の構成を示す透視斜視図、
図2は、本実施形態に係る加熱調理器1を正面から見た
図である。本実施形態の加熱調理器1は、従来の加熱調
理器に対して送風手段5として用いられている送風機5
4の遠心ファンが異なる構成となっており、その他の部
分は従来の加熱調理器1と同一である。
【0043】すなわち、第1の実施形態に係る加熱調理
器1は、箱体と、箱体に設けられ、内部に被調理物を収
納する加熱室3と、加熱室3内の被調理物を加熱する加
熱手段4と、加熱手段4の熱気を加熱室3に導入する送
風手段5と、加熱手段4および送風手段5を制御する制
御手段8とを備えている。
【0044】また、加熱手段4は、第1加熱装置として
の第1ヒータ41aと、第2加熱装置としての第2ヒー
タ41bとを備え、送風手段5が、加熱室を構成する異
なる壁面にそれぞれ配置された、吸込口6と、第1加熱
装置の熱気を加熱室3に導入する第1吹出口としての上
面部吹出口71と、第2ヒータ41bの熱気を加熱室3
に導入する第2吹出口としての側面部吹出口72とを有
し、これら吸込口6及び吹出口71,72を介して加熱
室3に連通する送風機54を備えている。
【0045】また、送風機54は、主板512と、主板
512の外周部に配置された複数枚の羽根513bから
成る遠心ファン51と、遠心ファン51を駆動する駆動
源としての可逆転モータ52と、遠心ファン51の駆動
により吸込口6から流入した空気を第1吹出口方向と第
2吹出口方向とに分岐する分岐ファンケーシング53と
を備えている。そして、遠心ファン51の駆動回転方向
を制御することで第1吹出口方向と第2吹出口方向とに
分岐する風量を調節できる構成となっている。
【0046】また、制御手段8は、加熱手段4および/
または送風手段5を制御することにより、異なる複数の
熱風循環方式による加熱調理を行なうことが可能であ
る。
【0047】図3〜図5には、本発明の第1の実施形態
に関する加熱調理器1に用いられている遠心ファン51
bが示されている。
【0048】本実施形態の加熱調理器1に用いられてい
る遠心ファン51bは、可逆回転モータ52のモータシ
ャフト52aと回転中心511において連結されて回転
駆動される主板512と、その主板512の外周部に配
置されている複数枚の羽根513b,513b,・・を
備えている。また、遠心ファン51bは、吸込口6と、
上面部吹出口71および側面部吹出口72とで加熱室3
に連通するファンケーシング53内に配置されている。
【0049】遠心ファン51bは、ファンケーシング5
3内において図2および図4の矢印方向AおよびBの両
方に回転し、平板状の8枚の羽根513bを回転平面内
において等間隔(45°)の位置に取り付けられてい
る。
【0050】羽根513bは、図4に示すように、遠心
ファン51の回転中心511と羽根513bの内側端部
根元(回転方向Aの前側縁)とを結ぶ直線と、羽根51
3bの外側端部根元(回転方向Aの後側縁)と内側端部
根元とを結ぶ直線と、のなす角度θが40°となるよう
に、即ち、回転方向Aに対し後向きの食違い角θ=40
°に設定されている。
【0051】また、図5に示すように、遠心ファン51
bの回転中心軸514と羽根513bとのなす角度αが
30°で回転方向に傾斜して、即ち、回転方向Aに対し
進み角である傾斜角α=30°に設定され、遠心ファン
51bに取り付けられている。
【0052】上記羽根513bは、図6に示すように、
適宜の鋼材からなる主板512上に、同じく適宜の鋼材
からなる羽根513b部品がスポット溶接にて強固に固
定されている。
【0053】この遠心ファン51bは回転駆動されるこ
とで、図3に矢印A1で示すように空気を送出する。上
記遠心ファン51bが上記可逆回転モータ52により回
転駆動されると、上記吸込口6から吸い込まれた空気の
主流は、図3に矢印A1で示すように、上記羽根513
bの内側端部側から流入し、外側端部側から吹き出され
る。羽根513bが、遠心ファン51bの回転中心軸5
14と羽根513bとのなす角度αが30°で回転方向
に傾斜しているため、空気は羽根513bから回転中心
軸511に沿う方向(軸方向)の力を受ける。
【0054】従来遠心ファン51に見られる渦55(図
23参照)はこの軸方向の力のため、主板4の方向に押
され、主流A1に押し流される。従って、渦は生じない
か、または生じても極めて小さな渦となり、性能の劣化
を引き起こさない。それゆえ、遠心ファン51の送風性
能、送風効率ともに大幅に向上し、送風騒音も低減され
る。さらに、回転方向Aの場合の上面部吹出口からの風
速を低下させることなく、回転方向Bの場合の上面部吹
出口からの風速が低減される。
【0055】ここで、各吹出口から吹出される風速の評
価として、傾斜角αと風速の関係、および傾斜角αと騒
音値の関係について、遠心ファン51の羽根513bを
食違い角θ=0°に固定し、羽根513bの回転中心軸
514に対する傾斜角αを変えて行なった評価につい
て、図7〜図9を用いて説明する。
【0056】まず、図7〜図9について説明する。図7
は遠心ファン51bを回転方向A(図2および図4参
照)に駆動した場合の各吹出口の風速に対する傾斜角α
の影響を示すグラフである。図8は遠心ファン51bを
回転方向B(図2および図4参照)に駆動した場合の各
吹出口の風速に対する傾斜角αの影響を示すグラフあ
る。図9はそれぞれの回転方向における加熱調理器1の
騒音値に対する傾斜角αの影響を示すグラフである。
【0057】図7〜図9において、傾斜角αは、回転方
向Aに対し進み角で傾斜する角度を正として表してい
る。なお、比較のため、図7(回転方向A)の場合は上
面部吹出口71の風速を70km/hに固定し、その時
の側面部吹出口72の風速を計測した。図8(回転方向
B)の場合は側面部吹出口72の風速を35km/hに
固定し、その時の上面部吹出口71の風速を計測した。
【0058】以上より、回転方向Aの場合においては、
傾斜角αは送風性能および送風騒音にほとんど影響を及
ぼしていないといえる。しかしながら、回転方向Bの場
合においては、傾斜角αは送風性能および送風騒音に顕
著な影響を及ぼしている。即ち、傾斜角αが負の場合及
び正のいずれの場合も、α=0°の場合に対して上面部
吹出口71の風速が低減される。なお、図9に示すよう
に、αが正の場合、送風騒音が低減される。特に、図8
および図9に示すように、α=30°付近は、上面部吹
出口71の風速が低減され、かつ騒音も低減される。
【0059】つまり、熱気衝撃方式加熱調理(回転方向
A)の際の風速を低下させることなく、熱風循環方式加
熱調理(回転方向B)の際の上面部吹出口71の風速を
低減できるため、例えば、スポンジケーキ等のように、
被調理物を発泡させることにより調理を行う場合や、空
気を多く含有する被調理物を調理する場合にも、上面部
吹出口71から吹出される風の風圧により被調理物を不
格好に変形させたり、固くさせたり、表面を焦げさせた
りといった不都合を防止することができる。
【0060】次に、食違い角θと風速の関係、および食
違い角θと騒音値の関係について、遠心ファン51bの
羽根513bの傾斜角αを回転方向Aに対し進み角30
°に固定し、遠心ファン51bの回転中心511と羽根
513bの内側端部根元(回転方向Aの前側縁)とを結
ぶ直線と、羽根513bの外側端部根元(回転方向Aの
後側縁)と内側端部根元とを結ぶ直線と、のなす角度
θ、即ち、食違い角θを変えて行なった評価について、
図10〜図12を用いて説明する。
【0061】まず、図10〜図12について説明する。
図10は遠心ファン51bを回転方向A(図2および図
4参照)に駆動した場合の各吹出口の風速に対する食違
い角θの影響を示すグラフである。図11は遠心ファン
51bを回転方向B(図2および図4参照)に駆動した
場合の各吹出口の風速に対する食違い角θの影響を示す
グラフである。図12はそれぞれの回転方向における加
熱調理器1の騒音値に対する食違い角θの影響を示すグ
ラフある。食違い角θは、回転方向Aに対し後ろ向きの
食違い角を正として表している。
【0062】なお、比較のため、図10(回転方向A)
の場合は上面部吹出口71の風速を70km/hに固定
し、その時の側面部吹出口72の風速を計測した。図1
1(回転方向B)の場合は側面部吹出口72の風速を3
5km/hに固定し、その時の上面部吹出口71の風速
を計測した。
【0063】以上より、回転方向Aの場合においては、
食違い角θは大きくなるにつれて側面部吹出口72の風
速が増加する。側面部吹出口72の風速の増加は送風性
能の向上を意味しているため、熱気衝撃方式の際の調理
時間が短縮される。
【0064】さらに、回転方向Bの場合においては、食
違い角θは大きくなるにつれて上面部吹出口71の風速
が低減される。騒音値は、回転方向Aの場合にはθは4
0°が最も低騒音である。
【0065】即ち、食違い角が正の場合には、θ=0°
の場合に対して回転方向Aの場合と回転方向Bの場合の
いずれも、調理性能に有利であり、特に、調理性能と騒
音を総合的に考えた場合、θ=40°付近が最も有利で
ある。
【0066】つまり、熱気衝撃方式加熱調理(回転方向
A)の際の調理性能向上および低騒音化を同時に実現
し、かつ、熱風循環方式加熱調理(回転方向B)の際の
上面部吹出口71の風速をさらに低減できるため、加熱
調理器としての利便性がますます高まる。
【0067】なお、これらの調理性能向上及び送風騒音
の低減の効果は、食違い角θ及び傾斜角αにのみ依存す
るため、遠心ファン51bの材質については鋼材に限ら
ず、樹脂であっても木材であっても良く、回転駆動時に
破損を起こさない程度の強度をもつ任意の材質であれば
同様の効果を得る事ができる。
【0068】同様に、前述の遠心ファン51bの成形方
法についても、主板512部品と羽根513b部品とを
スポット溶接で固定する方法だけでなく、任意の成形方
法によって成形された遠心ファン51bにおいて同様の
効果を得る事ができる。
【0069】同様に、駆動モータ52は、これに限らず
任意の回転駆動源であっても同様の効果を得る事ができ
る。
【0070】同様に、ファンケーシング53は、流れを
2方向に分岐できるものであれば、これに限らず任意の
任意の形状であっても同様の効果を得る事ができる。例
えば、図13に示すファンケーシング53であってもよ
い。
【0071】同様に、吸込口6および側面部吹出口72
のパンチ孔の直径は5mmでなくとも同様の効果が得ら
れるため、これに限定されるものではない。また、形状
も、パンチ孔ではなくスリット状を呈していても良く、
また、網状になっていても良い。また、上面部吹出口7
1に関しても、直径11mmでなくとも同様の効果が得
られるため、これに限定されるものではない。
【0072】ここで、送風性能の評価として、圧力係数
と流量係数との関係について、遠心ファン1の羽根5を
後向きの食違い角θ=40°に固定し、羽根5の回転中
心軸3bに対する傾斜角αを変えて行なった評価につい
て説明する。
【0073】圧力係数は、送風機特性上の圧力を表す無
次元数として定義される。流量係数は、送風機特性上の
風量を表す無次元数として定義される。
【0074】まず、図14及び図15は、送風性能に対
する傾斜角αの影響を示す図である。傾斜角αを、回転
方向に対し進み角で傾斜する角度を正として表してい
る。また、従来ファンは、α=0°を表している。図1
4及び図15より、αが負の場合及び正のいずれの場合
も、α=0°の従来ファンに対して性能が上回ってい
る。特に、αが正の場合、より高い性能が得られる。図
ではα=30°が性能に関して最も高い。
【0075】次に、図16は、送風騒音に対する傾斜角
αと食違い角θの影響を示す図である。傾斜角αを、回
転方向に対し進み角で傾斜する角度を正として表し、食
違い角θを、後向きの食違い角を正として表し、また、
食違い角θの各々の場合において、傾斜角αの送風騒音
とα=0°、即ち従来ファンの送風騒音との騒音の差を
減音量として表している。
【0076】図16より、いずれのαにおいても食違い
角θが負の場合及び正のいずれの場合も、減音量は正、
即ち送風騒音は低減される。特にθが正の場合、即ち回
転方向に対し後ろ向きの食違い角のとき、減音効果が大
きく、特に、食違い角θ=40°の時、最も減音効果が
高い。なお、θ=40°でのαの比較では、前述した送
風性能と略同一の優位性が見られる。
【0077】なお、これらの送風性能向上及び送風騒音
の低減の効果は、食違い角θ及び傾斜角αにのみ依存す
るため、遠心ファン51の材質については鋼材に限ら
ず、樹脂であっても木材であっても良く、回転駆動時に
破損を起こさない程度の強度をもつ任意の材質であれば
同様の効果を得る事ができる。
【0078】同様に、遠心ファン51の成形方法につい
ても、主板512と羽根513とをスポット溶接で固定
する方法だけでなく、任意の成形方法によって成形され
た遠心ファン1において同様の効果を得る事ができる。
【0079】同様に、駆動モータ2は、これに限らず任
意の回転駆動源であっても同様の効果を得る事ができ
る。
【0080】図17及び図18は、本発明の加熱調理器
に用いた遠心ファンを単体で用いた時の羽根の食違い角
θを変化させた場合の同一消費電力時のPQ特性、効率
及び比騒音値を測定した結果を示す図である。この結果
に基づいて、本発明の加熱調理器に適合する羽根の食違
い角θの範囲を求めた。同図に示す実験結果から、加熱
調理器における羽根の食違い角θは、 −40°≦θ≦90° の範囲において妥当な性能を確保できた。特に、 −30°≦θ≦60° の範囲において最適な風量、効率及び比騒音値を得るこ
とができ、 θ=40° で最高の結果を得た。
【0081】図17及び図18に示す結果において、羽
根の取付角(食い違い角)θは、後向きの場合を正の値
とし、前向きの場合を負の値としている。
【0082】以上の実験結果に基づいて、遠心ファンの
羽根の食違い角θを最適な値とすることにより、構造の
簡略化及び部品点数の削減による製造コストの低廉化を
図りつつ、風量、効率及び騒音性に優れた加熱調理器を
得ることができる。
【0083】(第2実施形態)図19および図20に、
本発明の第2の実施形態に関する加熱調理器1に用いら
れている遠心ファン51cを示す。本実施形態の加熱調
理器1に用いられている遠心ファン51cは、図19の
ように、羽根513cの主板512と反対側の端面にシ
ュラウド515が主板512と略平行に設けられてお
り、シュラウド515は、内側端部が主板512から離
れるように反っている。
【0084】また、図20に示すように、羽根513c
の根元には凸部516が設けられている。その他におい
ては、本実施形態に係る加熱調理器1に用いられている
遠心ファン51cは第1の実施形態に係る加熱調理器1
に用いられている遠心ファン51bと共通しており、同
一箇所に同一番号を付して説明を省略する。
【0085】本実施形態の加熱調理器1に用いられてい
る遠心ファン51cは、図19に示すように、シュラウ
ド515が設けられているため、ケーシング53と遠心
ファン51cとの隙間からの漏れ流れを低減できるた
め、送風性能及び送風効率を更に高める事ができ、送風
騒音も低減できるため、調理性能が向上し、調理騒音が
低減される。また、シュラウド515と羽根513cと
主板512により、強固な構造体となるため、遠心ファ
ンの強度が大幅に増し、信頼性が向上する。
【0086】また、図20に示すように、羽根513c
部品は、傾斜部に羽根513c部品裏側から絞りを入
れ、凸部516を設けた状態で主板512に結合されて
いるため、遠心ファンの動作中に羽根513cにかかる
遠心力のため羽根513cの傾斜角αが変わってしまう
という問題を回避することができる。すなわち、凸部5
16は、羽根513cの傾斜角を保持するための抑え部
材として機能している。
【0087】従って、本実施の形態の加熱調理器1に用
いられている遠心ファン51cは、動作中の遠心力によ
る経時変形に対し、極めて強い構造となるため、加熱調
理器1は信頼性が極めて高いものとなる。
【0088】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【0089】
【発明の効果】本発明の加熱調理器によれば、熱気衝撃
方式加熱調理および熱風循環方式加熱調理の際の、性能
の劣化や調理時間の延長といった悪影響を及ぼすこと無
く、熱風循環方式加熱調理の際の所定の吹出口から吹出
される風の風速を弱め、例えば、スポンジケーキ等のよ
うに、被調理物を発泡させることにより調理を行う場合
や、空気を多く含有する被調理物を調理する場合に、所
定の吹出口から吹出される風の風圧により被調理物が不
格好に変形したり、固くなったり、表面が焦げるといっ
た不都合を防止することができ、熱風循環方式加熱調理
を極めて好適に行うことができる。
【0090】本発明の遠心ファンによれば、気流の剥離
を抑制し得る羽根板を実現することにより、従来よりも
高い送風性能および送風効率を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器1
の構成を示す透視斜視図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器1
を正面から見たときの図である。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器1
に用いられる遠心ファン51bの側断面図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器1
に用いられる遠心ファン51bの上面図である。
【図5】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器1
に用いられる遠心ファン51bの羽根の設置角度を示す
破断図であり、(a)はその上面図であり、(b)はそ
の正面図である。
【図6】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器1
に用いられる遠心ファン51bの成形方法を示す破断斜
視図である。
【図7】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器1
に用いられる遠心ファン51bを回転方向Aに駆動した
場合の各吹出口の風速に対する傾斜角αの影響を示すグ
ラフである。
【図8】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器1
に用いられる遠心ファン51bを回転方向Bに駆動した
場合の各吹出口の風速に対する傾斜角αの影響を示すグ
ラフである。
【図9】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器1
に用いられる遠心ファン51bを回転方向Aおよび回転
方向Bに駆動した場合における加熱調理器1の騒音値に
対する傾斜角αの影響を示すグラフある。
【図10】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器
1に用いられる遠心ファン51bを回転方向Aに駆動し
た場合の各吹出口の風速に対する傾斜角α=30°の際
の食違い角θの影響を示すグラフである。
【図11】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器
1に用いられる遠心ファン51bを回転方向Bに駆動し
た場合の各吹出口の風速に対する傾斜角α=30°の際
の食違い角θの影響を示すグラフである。
【図12】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器
1に用いられる遠心ファン51bを回転方向Aおよび回
転方向Bに駆動した場合における加熱調理器1の騒音値
に対する傾斜角α=30°の際の食違い角θの影響を示
すグラフある。
【図13】 本発明の第1の実施形態に準ずる他の加熱
調理器1を正面から見たときの図である。
【図14】 本発明の第1の実施形態において、遠心フ
ァンにおける羽根の傾斜角を決めるための圧力係数と流
量係数との関係を示すグラフである。
【図15】 本発明の第1の実施形態において、遠心フ
ァンにおける羽根の傾斜角を決めるための圧力係数と流
量係数との関係を示すグラフである。
【図16】 本発明の第1の実施形態において、遠心フ
ァンにおける羽根の傾斜角と食違い角を決めるための食
違い角と減音量との関係を示すグラフである。
【図17】本発明の加熱調理器に用いている遠心ファン
の羽根の食違い角θを変化させた場合の遠心ファン単体
のPQ特性及びファン効率の測定結果を示す図である。
【図18】同遠心ファンの羽根の食違い角θを変化させ
た場合の送風機単体性能、効率及び騒音値の測定結果を
示す図である。
【図19】 本発明の第2の実施形態に係る加熱調理器
1に用いられる遠心ファン51cの側断面図である。
【図20】 本発明の第1の実施形態に係る加熱調理器
1に用いられる遠心ファン51cの成形方法を示す破断
斜視図である。
【図21】 従来の加熱調理器1の構成を示す透視斜視
図である。
【図22】 従来の加熱調理器1を正面から見たときの
図である。
【図23】 従来の加熱調理器1に用いられる遠心ファ
ン51の側断面図である。
【図24】 従来の加熱調理器1に用いられる遠心ファ
ン51の上面図である。
【図25】 従来の加熱調理器1に用いられる遠心ファ
ン51の成形方法を示す破断斜視図である。
【符号の説明】
1 加熱調理器、2 箱体、21 断熱扉、3 加熱
室、4 加熱手段、41ヒータ、42 誘電加熱装置、
5 送風手段、51b,51c 遠心ファン、511
回転中心、512 主板、513b,513c 羽根、
514 回転中心軸、515 シュラウド、516 凸
部、52 可逆回転モータ、52a モータシャフト、
53 ファンケーシング、54 送風機、55 渦、6
吸込口、7 吹出口、71 上面部吹出口、72 側
面部吹出口、8 制御手段、81操作部、82 制御
部、9 被調理物回転手段、91 ターンテーブル駆動
モータ、95 ターンテーブル。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内の被調理物を加熱するための熱
    気を発生する加熱手段と、 該加熱手段が発生した熱気を前記加熱室に導入するため
    の送風手段と、 前記加熱手段および前記送風手段のうち少なくともいず
    れか一方を制御することにより、異なる複数の熱風循環
    方式による加熱調理を行なう制御手段とを備え、 前記加熱手段は、第1加熱装置と、該第1加熱装置とは
    異なる位置に設けられた第2加熱装置とを含み、 前記送風手段は、 前記加熱室を構成する異なる壁面にそれぞれ配置され
    た、前記加熱室内の空気を吸い込むための吸込口、前記
    第1加熱装置が発する熱気を前記加熱室に導入するため
    の第1吹出口、および、第2加熱装置が発する熱気を前
    記加熱室に導入するための第2吹出口と、 前記吸込口、前記第1吹出口および前記第2吹出口を介
    して前記加熱室に送風循環させる送風機とを含み、 前記送風機は、 回転中心軸まわりの回転により送風するための遠心ファ
    ンと、 前記遠心ファンを前記回転中心軸まわりに回転駆動させ
    る駆動源と、 前記遠心ファンの回転より前記吸込口から吸い込んだ空
    気を前記第1吹出口の方向と前記第2吹出口の方向とに
    分岐させる分岐ファンケーシングと、 前記遠心ファンの駆動回転方向を制御することで前記第
    1吹出口の方向と前記第2吹出口の方向とに分岐させる
    空気の風量を調節できる風量調節機構とを有し、 前記遠心ファンは、前記回転中心軸に対して垂直に設け
    られた主板と、該主板の主表面に立設された複数枚の羽
    根板とを有し、 該羽根板は、前記回転中心軸に対して傾斜している、加
    熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記羽根板は、前記回転中心軸に対し
    て、前記遠心ファンの回転方向に傾斜している、請求項
    1に記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記遠心ファンには、高速回転方向と低
    速回転方向とがあり、前記羽根板が前記回転中心軸に対
    して、高速回転方向に傾斜している、請求項2に記載の
    加熱調理器。
  4. 【請求項4】 前記羽根板は、前記回転中心軸に対し
    て、前記遠心ファンの回転方向に15°〜45°傾斜し
    ている、請求項2または3に記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 前記羽根板は、前記回転中心軸に対し
    て、前記遠心ファンの回転方向に20°〜40°傾斜し
    ている、請求項2〜4のいずれかに記載の加熱調理器。
  6. 【請求項6】 前記羽根板は、前記回転中心軸に対し
    て、前記遠心ファンの回転方向に25°〜35°傾斜し
    ている、請求項2〜5のいずれかに記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 前記羽根板は、前記遠心ファンの回転方
    向に対し後向きの食違い角を有するように設けられてい
    る、請求項1〜6のいずれかに記載の加熱調理器。
  8. 【請求項8】 前記羽根板は、前記遠心ファンの回転方
    向に対し後向きの食違い角が20°〜60°になるよう
    に設定されている、請求項7に記載の加熱調理器。
  9. 【請求項9】 前記羽根板は、前記遠心ファンの回転方
    向に対し後向きの食違い角が25°〜55°になるよう
    に設定されている、請求項7または8に記載の加熱調理
    器。
  10. 【請求項10】 前記羽根板は、前記遠心ファンの回転
    方向に対し後向きの食違い角が30°〜50°になるよ
    うに設定されている、請求項7〜9のいずれかに記載の
    加熱調理器。
  11. 【請求項11】 前記羽根板は、前記遠心ファンの回転
    方向に対し後向きの食違い角が35°〜45°になるよ
    うに設定されている、請求項7〜10のいずれかに記載
    の加熱調理器。
  12. 【請求項12】 前記羽根板にシュラウドが配置されて
    いる、請求項1〜11のいずれかに記載の加熱調理器。
  13. 【請求項13】 前記羽根板には、使用時の風圧により
    前記羽根板の前記回転中心軸に対して傾斜している角度
    が変化することを抑制する抑え部材が設けられている、
    請求項1〜12のいずれかに記載の加熱調理器。
  14. 【請求項14】 前記加熱調理器は、第1の調理方法
    と、第2の調理方法とを選択することが可能に設定され
    ており、 前記第1の調理方法は、第1の吹出口から65km/h
    以上の熱風を吹き出すとともに、第2の吹出口から30
    km/h以下の熱風を吹き出す調理方法であり、 前記第2の調理方法は、第1の吹出口から30km/h
    以下の熱風を吹き出すとともに、第2の吹出口から40
    km/h以下の熱風を吹き出す調理方法である、請求項
    1〜13のいずれかに記載の加熱調理器。
  15. 【請求項15】 前記加熱室内には、前記被調理物を回
    転させることが可能な回転手段が設けられており、 前記被調理物の加熱調理の際に、前記回転手段を動作さ
    せる、請求項1〜14のいずれかに記載の加熱調理器。
  16. 【請求項16】 前記加熱手段は、誘電加熱装置を有
    し、 前記被調理物の加熱調理の際に、前記誘電加熱装置を動
    作させる、請求項1〜15のいずれかに記載の加熱調理
    器。
  17. 【請求項17】 回転により送風するための遠心ファン
    であって、 回転中心軸に対して垂直に設けられた主板と、 該主板の主表面に立設された羽根板とを有し、 該羽根板は、前記回転中心軸に対して傾斜している、遠
    心ファン。
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