JP2003232400A - 免震ベアリング - Google Patents

免震ベアリング

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JP2003232400A JP2002341370A JP2002341370A JP2003232400A JP 2003232400 A JP2003232400 A JP 2003232400A JP 2002341370 A JP2002341370 A JP 2002341370A JP 2002341370 A JP2002341370 A JP 2002341370A JP 2003232400 A JP2003232400 A JP 2003232400A
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チョン リャン
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    • E04H9/02Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate withstanding earthquake or sinking of ground
    • E04H9/021Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings
    • E04H9/023Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings and comprising rolling elements, e.g. balls, pins
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    • E04H9/021Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings
    • E04H9/0235Anti-seismic devices with hydraulic or pneumatic damping

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 橋の免震に使用するのに特に適する免震ベア
リングを提供することを目的とする。 【解決手段】 免震ベアリングは、下部プレート12、
上部プレート14、及び下部プレートの上方に向くベア
リング面18と上部プレートの下方に向くベアリング面
20と転がり接触する円筒ローラ16を含む。どちらか
1つ又は両方のベアリング面は傾斜がつけられて中心ト
ラフを形成している。ローラの両端に担持される1対の
スライディングガイド32は、下部プレートに固定され
る側壁部材の内壁面に係合して摩擦減衰を与える。粘弾
性又は粘性ダンパ、線形バネ、及び硬化といった非線形
バネを下部プレートと上部プレートの間に設けて、ベア
リングの変位を減少し、エネルギーを散逸、もしくはベ
アリングの周期的動作性を調節できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震が起きた場合
に損傷及び被害を最小限にするよう地震力から構造部材
を孤立させる装置に係る。
【0002】
【従来の技術】地震に対する構造応答を改善する公知の
設計アプローチは、免震原理に基づくものである。この
アプローチでは、エネルギーは通常、鉛−ゴム製ベアリ
ング内の鉛製コアのような機械的な散逸装置によって、
又は、スライディングベアリングにおける摩擦によっ
て、又は、スチール製、粘性、或いは、粘弾性のダンパ
のような特別な補助的機械的エネルギー散逸装置によっ
て散逸される。主要な構造要素への損傷を阻止するため
に、免震ベアリングシステムでは、大きい水平方向の変
位に適応しなければならない。
【0003】従来技術によるエラストメリック免震ベア
リングは一般的に、エラストマー材の層により分けられ
る上部金属プレートと下部金属プレートを含み、エラス
トマー材の層は、プレート間の相対的な水平方向の動作
を可能にし、復元力を発生させる。このようなベアリン
グの認識されている欠点は、1乃至2フィートの地震に
より生じる横方向の変位を許容するにはその高さが非常
に高くなければいけないという点である。
【0004】従来の滑り免震ベアリングシステムは上部
と下部を含み、ベアリングの下部に水平方向の地面の振
動が伝わると、下部は上部に対し滑り変位する。例え
ば、特許文献1に記載されるような一般的な設計におい
て、ベアリングの上部は、例えば、球面といった下方に
向く凹面を含み、凹面は、低摩擦材からなる接触面を有
するベアリング素子と係合する。このようなタイプの滑
り免震ベアリングは、空間的に非効率的である。という
のは、上部の凹面は、全方向における水平動作に対応す
るよう十分に大きくなくてはならないので、上部を不必
要に大きくしてしまうからである。このことは、例え
ば、橋脚の幅が道路の横断方向のレーンにより制限され
る道路用高架橋といった空間的に制限のある場合に、か
なりの不利点となる。更に、振動する滑りベアリングの
共鳴周波数が地震と一致してしまい、危険な変位につな
がることも認識されている。もう1つの不利点は、地震
が起きた後に明らかである。即ち、変位は永久的であ
り、変位した構造をそのもとの位置に戻すには、(戻す
ことが可能である場合は)、油圧式ジャッキが必要とな
る点である。
【0005】他の免震ベアリングは、直交するX軸及び
Y軸に沿っての直線運動を可能にして合成水平方向の変
位を達成する。
【0006】特許文献2は、Omi外に与えられた特許
であるが、基部と、基部に固定される1対の平行X軸レ
ールと、各X軸レールに摺動可能に取付けられるX軸直
線運動手段と、X軸直線運動手段に固定される1対の平
行Y軸レールと、各Y軸レールに摺動可能に取付けられ
るY軸直線運動手段と、Y軸直線運動手段に取付けられ
る上部プラットホーム8を含む免震ベアリングが記載さ
れる。従って、基部とプラットホーム間の水平方向の変
位は、X軸運動及びY軸運動の組合せの結果生じ、プラ
ットホーム上に支持される構造を、基部に伝わる地動か
ら孤立させる。摩擦ダンパ及び引張バネが、X及びY軸
直線運動手段に関連付けられ、線形のオシレーションシ
ステムを確立する。
【0007】特許文献3は、Haakに与えられた特許
であるが、下部レベル、中間レベル、及び、上部レベル
を含む免震ベアリングを開示する。上部レベルと中間レ
ベル間の相互接続は、第1の軸に沿っての相対運動を可
能にする軌道及び軌道上を転がるベアリングを含み、中
間レベルと下部レベル間の同様の相互接続は、第1の軸
に対し垂直な第2の軸に沿っての相対運動を可能にす
る。免震ベアリングは更に、上部レベルと中間レベルの
間と、中間レベルと下部レベルの間に、バネにより付勢
される心合わせ及び復元機構を含む。
【0008】特許文献4は、これもHaakに与えられ
た特許であるが、もう1つの3レベル免震ベアリングを
教示する。上部レベルは、上部レベルの底面に固定され
る2つの平行なガイドバーを含み、これらは、中間レベ
ルの上面のローラベアリングの平行列に受容され、第1
の軸に沿っての相対直線運動を可能にする。中間レベル
は更に、上部レベルにより担持されるバネ付きローラフ
ォロアを受容するローラベアリングの2つの平行列の間
にある対向するV字のカム軌道を含み、それにより、上
部レベルは、中間レベルに対して中立な軸位置に付勢さ
れる。同様の復元構成が、下部レベル及び中間レベルに
対し設けられる。
【0009】最後に、特許文献5において、この特許出
願は本出願人によるものであるが、自己復元型の3レベ
ル免震ベアリングが記載される。このベアリングでは、
ローラは、X軸に沿っての自己復元動作のために、下部
組立体と中間組立体の対向する線形に傾斜が付けられた
ウェッジ面間で転がり係合(rolling engagement)する
よう閉じ込められ、また、Y軸に沿っての自己復元動作
のために、中間組立体と上部組立体間に同様の構成が設
けられる。この構成は、2軸型免震システムとしての空
間的な使用効率が良く、システムが支持する上部構造物
の絶対加速度を減少するのに効果的ではあるが、建物の
免震に比較して、橋の免震の手段としては最適ではな
い。特許文献5の開示内容は、本明細書に、参考文献と
して組込む。
【0010】図1A及び図1Bは、建物についての免震
ベアリングの構成(図1A)と、例えば、道路橋といっ
た橋構造についての免震ベアリングの構成(図1B)を
説明する例示的な従来技術の図である。建物について基
部を孤立させることは、単純な目的、即ち、上部構造の
絶対加速度を減少することに要約することができる。こ
こでは、上部構造とは、免震ベアリングより上方にある
構造の任意の部分を意味する。絶対加速度の減少は自動
的に、免震ベアリングのない普通の建物構造への地震に
よる振動のレベルが減少することと同じである。しか
し、問題の橋の免震はより複雑である。全ての場合では
ないが、多くの場合において、橋の道路面の加速度を減
少することを目的とすべきではない。代わりに、重要な
目的は、地震による振動下の橋の道路面の重い重量によ
る慣性荷重によってもたらされる支持柱にかかる地震荷
重を減少することである。図1A及び図1Bに、建物の
基部の免震と橋の免震の違いを示す。上部構造の質量を
と表し、ベアリングの減衰係数及び剛性(バネ定
数)は、それぞれ、c及びkと表す。図1Aの建物
の免震を示す概略図では、上部構造の絶対加速度は、x
abs’’と表し、ベアリングの相対変位をxrel
表す。上部構造の慣性力と、免震ベアリングにより生成
される減衰及び復元力を等しくすると、システムは、以
下の式により説明される。
【0011】 msxabs”+cbxrel’+kbxrel=0 しかし、図1Bに示すような橋の免震の場合、上部構造
は、独自の減衰係数c 及び剛性kを有する橋脚又は
支柱により支持される。橋脚の先端と地面の相対変位は
と表す。この場合、システムは、以下の式により説
明される。
【0012】 msxabs”+cbxrel’+kbxrel+cpxp’+kpxp=0 従って、橋の免震を説明する式は、建物の免震システム
にはない2つの追加の項を含む。橋の免震を説明する式
から、加速度xabs’’の減少は、ベアリングの変位
relの減少、又は、橋脚の変位xの減少とは直接
関連しないことが分かる。しかし、ベアリング及び橋脚
の変位の減少は、上部構造の絶対加速度の減少より重要
であり得る。
【0013】従って、建物の免震に対し、免震システム
の基本周期(fundamental period)は、ベアリングの剛性
を変化させることにより調節され、ベアリングの変位
は、ベアリングの減衰係数を調節することにより制御さ
れる。建物の免震のための設計原理は明快且つ簡単であ
る。しかし、橋の免震は、ベアリングの変位の制限と橋
脚に加えられる力の減少との間に妥協点を見出さなけれ
ばならない。多くの場合において、橋の免震の主な目的
は、基部のせん断とベアリングの変位を共に減少するこ
とであるべきである。従って、橋の免震ベアリングの作
業分野は、建物の免震ベアリングの作業分野とはだいぶ
異なり得る。
【0014】尚、上述した妥協点は、特定の橋脚及び道
路面の特別設計を活かすことによりしばしば達成するこ
とができる。例えば、特定の橋脚は、垂直(X及びY)
軸に沿ってかなり異なる剛性及び強度を有することがで
きる。例えば、橋脚のX軸に沿っての剛性及び強度は、
例えば、せん断壁のように大きくすることができ、従っ
て、X軸に沿って免震が必要でなく、目的は、X軸方向
におけるベアリングの変位を制限することとなる。特許
文献5に説明される免震ベアリングの実施例は、Y軸に
沿って有する性能特性と同じ性能特性をX軸に沿って有
するよう設計されているので、橋の免震という目的を実
現することが困難となる。
【0015】特許文献5に示す実施例によって解決され
ないもう1つの問題は、例えば、風、交通等による通常
の軽い水平方向の荷重がかかった時のベアリングの安定
性に関する。免震ベアリングは、通常の条件下において
遭遇する軽い水平方向の荷重に対しては動かないよう固
定され、地震発生時には免震すべきである。
【0016】特許文献5に説明される免震ベアリング
や、多くの従来技術の免震ベアリングは、橋の免震にお
いて特に重要な要素であるベアリングの大きい変位の減
少に関しては適切に設計されていない。ベアリングの大
きい変位は、2つの主な理由から起きる。第1の理由
は、従来の線形(又は、僅かに非線形)ベアリングに固
有の問題、即ち、上部構造の動作の位相は、地動の位相
と略反対である点である。第2の理由は、多くのベアリ
ング設計は、振動システムにおける動作の不安定性及び
関連の不安定性(sub−instability)による特別に大き
すぎる変位を回避することができない点である。
【0017】最後に、従来技術のベアリングを橋の免震
に使用するのに最適ではないようにするもう1つの要素
は、橋の免震は、建物の免震より短い周期を使用し得る
という点である。
【0018】
【特許文献1】米国特許第5,867,951号
【特許文献2】米国特許第4,596,373号
【特許文献3】米国特許第5,035,394号
【特許文献4】米国特許第5,716,037号
【特許文献5】国際特許出願公開第WO01/4259
3号
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、橋
の免震に使用するのに特に適する免震ベアリングを提供
することを目的とする。
【0019】本発明は更に、重力荷重下で自己復元する
免震ベアリングを提供することを目的とする。
【0020】本発明は更に、有効な摩擦減衰手段を有
し、摩擦減衰力を選択的に決定することができる免震ベ
アリングを提供することを目的とする。
【0021】本発明は更に、地震によるものではない通
常の水平方向の荷重下では相対変位を阻止するロック機
構を有する免震ベアリングを提供することを目的とす
る。この本発明の目的を考えるに、本発明は、熱膨張及
び熱収縮による有限範囲の相対変位を可能にするロック
機構を提供すること目的とする。
【0022】本発明は更に、ベアリングの変位を減少
し、ベアリング期間を短くする補助ダンパを有する免震
ベアリングを提供すること目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述した目的及び他の目
的を考えるに、本発明の免震ベアリングは、下部プレー
ト、上部プレート、及び、下部プレートの上方に向くベ
アリング面と上部プレートの下方に向くベアリング面と
転がり接触する円筒ローラを含む。下部プレートは基部
に固定可能であり、上部プレートは、例えば、橋の道路
面である上部構造に固定可能である。どちらか1つの又
は両方のベアリング面は、中心トラフを形成するよう傾
斜が付けられ、円筒ローラは、上部構造の通常の重量下
では中心トラフにあり、下部プレートと上部プレート間
で相対変位が起きる場合は、一定の復元力を与えるよう
中心トラフに向かって付勢される。1対の側壁部材が下
部プレートに固定され、転がり変位がそれに沿って起き
るアイソレーション軸に対し横方向の強い力に耐えるよ
うにされる。乾燥摩擦減衰を与えるために、1対のスラ
イディングガイドが、ローラの各端に1つずつ担持さ
れ、対応する側壁部材の内壁面と係合するようにされ
る。開示されるロック機構は、上部プレートと係合する
よう側壁部材に通された孔を通り延在する複数のボルト
と、熱膨張と熱収縮によってもたらされる小さな相対変
位を可能にするピン及び移動スロットの組合せを含む。
粘弾性又は粘性ダンパ、線形バネ、及び、硬化バネとい
った非線形バネは、ベアリングの変位を減少し、エネル
ギーを散逸し、及び、ベアリングにより示される周期的
な動作特性を調節するよう下部プレートと上部プレート
の間に取付けられることが好適である。
【0024】免震ベアリングのもう1つの実施例は、上
部プレートと下部プレートとの間に中間プレートを使用
することによりX方向及びY方向の免震を与える。下部
プレートと中間プレートとの間の下部円筒ローラがX軸
方向の免震を与え、上部プレートと中間プレートとの間
の上部円筒ローラがY軸方向の免震を与える。この2層
の免震ベアリングにより、設計要件により左右されるX
及びYアイソレーション軸について導入される異なる復
元力及び異なる摩擦力を可能にする。
【0025】本発明の更なる実施例は、下部プレート及
び/又は上部プレートのピラミッド状の表面間で球状ロ
ーラを用いることにより、単層設計でのX及びY軸方向
の免震を与える。球状ローラの変形と転がり摩擦により
エネルギーの散逸が促進される。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の本質及び動作様態を、添
付図面を参照しながら以下の本発明の詳細な説明にて詳
しく説明する。
【0027】図2及び図3を参照するに、本発明の第1
の実施例に従って形成した免震ベアリング10を示す。
基部に取付けられるよう適応される下部プレート12
と、地震による振動から保護されるべき上部構造に取付
けるよう適応される上部プレート14と、下部プレート
18の上方に向くベアリング面18及び上部プレート1
4の下方に向くベアリング面20と転がり係合する円筒
ローラ16とを含む。下部プレート12と上部プレート
14は、ベアリング10が取付けられる特定の環境に依
存して、セメント繋留具又は他の適切な留め具を受容す
るために下部プレート及び上部プレートの外周に近い位
置において、各プレートを垂直に貫通する複数の固着孔
(図示せず)を設けることにより、基部及び上部構造へ
の取付けに好適に適応される。第1の実施例の免震ベア
リング10は、図1Aに示す橋の免震システムと同様の
橋の免震システムに使用することを主に目的とする。図
1Aにおいて、下部プレート12が取付けられる「基
部」とは橋脚であり、上部プレート14が取付けられる
「上部構造」は橋の道路面である。
【0028】免震ベアリング10は、図2を示す紙面に
対し垂直に延在し、図3を示す紙面において水平方向に
延在するXアイソレーション軸に沿って、下部プレート
12と上部プレート14間における相対変位を可能にす
るよう設計される。しかし、Xアイソレーション軸に直
交するY軸に沿っての水平方向の大きい「側部荷重」に
抵抗するために、1対の直角側壁部材22が、好適には
挿通された留め具24により下部プレート14に固定さ
れる。1対の側壁部材22は、免震ベアリング10によ
り支持される上部構造の一般的に数百トンの大きさであ
る垂直荷重以上である横荷重に耐えるよう設計され且つ
固定され、Y軸方向の側部荷重下で側壁部材が破損しな
いことが確実にされることが好適である。
【0029】本発明では、側壁部材22は、ベアリング
10のXアイソレーション軸に平行に延在する1対の対
向する内壁面26を画成する。図2に示す好適な実施例
では、側壁部材22は、例えば、皿ネジ(図示せず)等
によって側壁部材22に着脱可能に取付けられ、内壁面
26の滑らかさをカスタマイズ可能に制御することがで
きるよう対向する内壁面26を画成する摩擦トラック2
8を含む。この特徴の重要性は以下に説明する。
【0030】図3においてもっともよく分かるように、
上方に向くベアリング面18は、互いに向かって下方向
に線形に傾斜する2つの対向する表面部によって形成さ
れる略V字型のプロファイルを有する。各表面部の傾斜
は、横軸から2度のオーダとほんの僅かではあるが、こ
の傾斜角は、システムの検討事項に応じて選択可能であ
る。上方に向くベアリング面18の傾斜する構成は、大
きい寸法を有するスチール平板をミリングする、又は、
ウェッジ部を切断しそれをスチール平板に固定すること
により形成できる。V字型プロファイルの最低点は、下
部プレート12に対し中心にあることが好適である。
【0031】上部プレート14は、下部プレート12よ
り幅が広く、側壁部材22の間に嵌るような寸法にされ
る島部30を含み、それにより、下方に向くベアリング
面20が島部30により画成され、ベアリング面20
は、上方に向くベアリング面18に対向するよう配置さ
れる。島部30は、平スチール板の周囲部をミリングす
るか、或いは、小さい板を大きい板に固定することによ
り形成できる。ここで説明する実施例では、下方に向く
ベアリング面20は簡潔にする為に平らである。しか
し、更なる説明から明らかとなるように、下方に向くベ
アリング面20が平らである必要はない。
【0032】本実施例における円筒ローラ16は、スチ
ール製の管状材から形成されることが好適である。図4
及び図5から最もよく分かるように、ローラ16は、そ
の回転軸が、ベアリング10のXアイソレーション軸に
対し垂直となるように配置され、ローラ16の両端に1
対のスライディングガイド32が担持され、内壁面26
と滑り係合する。スライディングガイド32は、2つの
非軸方向ジャーナルシャフト34と、1つの軸方向ジャ
ーナルシャフト36によってローラ16の端に取付けら
れる。より詳細には、非軸方向ジャーナルシャフト34
は、ローラの回転軸と平行にローラ16の前部と後部で
延在し、各非軸方向ジャーナルシャフト34の両端は、
スライディングガイド32の対応する端に接続されるの
で、スライディングガイド32と非軸方向ジャーナルシ
ャフト34は、ローラ16の周りに矩形の枠を形成する
よう協働する。軸方向ジャーナルシャフト36は、スラ
イディングガイド32がローラ16の端に担持されるが
ローラ16の端とともに回転しないようエンドキャップ
組立体38をローラ16に取付けるよう設けられる。各
エンドキャップ組立体38は、軸方向ジャーナルシャフ
ト36がはめ込まれ、ナット42とナット44の間でク
ランプされるシャフトスリーブ40と、シャフトスリー
ブ40と同軸に配置され、管状ローラ16の内壁にある
半径方向の段差50に係合する周囲フランジ48を有す
るブッシング46と、シャフトスリーブの外側部に固定
され、管状ローラ16の内壁に接するようOリング55
を着座させる周囲溝54と有するエンドキャップ52と
を含む。クランプナット44は、スライディングガイド
32内に設けられるカウンタボア56内に受容される。
従って、スライディングガイド32は、ローラ16と共
に前に進むが、ローラと一緒に回転しない。
【0033】上方向に向くベアリング面18上で、ロー
ラ16の進路において破片がないことを確実にするため
に、1対のスイーパ組立体60がローラの前方及び後方
に取付けられる。図6及び図7に、好適なスイーパ組立
体を示す。各スイーパ組立体60は、ローラ16と対向
する非軸方向ジャーナルシャフト34との間で、スライ
ディングガイド32の内面に、留め具64によって固定
される1対のアングルブラケット62を含む。フェンス
プレート66が、ローラ16の回転軸と平行に延在する
よう留め具68によりアングルブラケット62に取付け
られ、スイーパブラシ69が、フェンスプレート66か
ら垂れ下がるよう取付けられ、ローラ16とスライディ
ングガイド32がXアイソレーション軸に沿って動くに
従って、上方に向くベアリング面18を掃除する。
【0034】ここまでの説明から明らかであるように、
支えている上部構造の重みによる垂直荷重がベアリング
10に加わると、ローラ16は、図3に示す正規の基準
位置にあるよう付勢される。基準位置は、上方向に面し
ているベアリング面18のV字型構成によって形成され
るXアイソレーション軸に沿っての低点又はトラフ位置
に対応する。この配置は、地震による振動によって上部
プレート14が下部プレート12に対して動くときに、
一定の復元力を与える。本発明では、内壁面26と滑り
係合してXアイソレーション軸に沿ってスライディング
ガイド32が動くことにより、勾配がつけられたベアリ
ング構成に備わっている重力による復元力と共に摩擦減
衰力が与えられ、それによりエネルギーは熱として散逸
される。上述したように、側壁部材22は、対向する壁
面26を画成するために、選択された滑らかさを有する
交換可能な摩擦トラック28を含むことが好適である。
同様に、スライディングガイド32は、その外側表面に
交換可能に取付けられる摩擦プレート70を含むことが
好適である。摩擦トラック及び/又は摩擦プレート70
を交換することにより、スライディングガイド32と内
壁面26間の摩擦係数を、特定の設置環境に対するシス
テム要件に見合うよう制御することができる。
【0035】本発明の更なる面は、側壁部材22をネジ
部品24によって下部プレート12に取付けることによ
りもたらされる。地震が起きた後、ローラ16が動けな
くなり側壁部材によって閉じ込められた場合、側壁部材
22は下部プレート12から取外すことができる。側壁
部材22を取外すと、ローラには小さい回転摩擦以外抵
抗力が加えられないので、ローラは、重力によってその
中心基準位置に戻る。
【0036】正常な状態下で遭遇する比較的軽い水平荷
重(即ち、風、交通等)によって引き起こされる動作に
対し免震ベアリング10を固定するために、複数のボル
ト72が、上部プレート14と係合するよう側壁部材2
2に挿通された孔74を通り延在するよう配置される。
図2から分かるように、ボルト72は、正常な、地震に
よるものではない荷重下におけるベアリング10のXア
イソレーション軸に沿っての上部プレート14と下部プ
レート12との間の相対動作を阻止する静摩擦力を与え
る。ボルト72は、大きい静摩擦力を与えるようきつく
締められるが、地震の際は、その静摩擦力は圧倒され
る。摩擦抵抗の大きさは、ボルト72のねじ込み調節に
よって、予期される正常な荷重に対し調節して可変であ
る。
【0037】上述したように、橋の免震には、ベアリン
グの不安定性(sub-instability)と振動位相差を制御
することにより、ベアリングの変位を少なくすることが
好適である。このことは、本発明の特徴として、減衰力
を重力による復元力と組合わせることにより達成され
る。上述したように、摩擦減衰は、スライディングガイ
ド32を使用することにより与えられる。図3を参照す
るに、Xアイソレーション軸に沿っての減衰も、一端が
側壁部材22を介して下部プレート12に接続され、他
端が上部プレート14に接続される少なくとも1つのダ
ンパユニット80によって与えられることが好適であ
る。図3は、ローラ16の回転軸の両側部にある1対の
ダンパユニットを示すが、1つのダンパユニットのみを
使用しても、追加のダンパユニットが、ローラ16の回
転軸の1つの側に又は両側に設けられてもよい。図3に
おいて、ダンパユニット80は、粘性又は粘弾性ダンパ
として示されるが、本発明の説明のために、ダンパユニ
ット80は、線形バネ又は非線形バネであってもよい。
特に、多くのシミュレーションが、最初の「不感帯」を
有する硬化バネが、ベアリングの変位を少なくするのに
有益であることを示している。調節可能なバネ定数を有
する線形バネを使用することにより、免震ベアリング1
0の振動特性を更に制御することが可能となる。粘弾性
及び粘性ダンパ、調節可能なバネ定数を有する線形バネ
を含む線形バネ、及び、硬化バネを含む非線形バネは、
全て市販されている部品である。
【0038】図15A及び図15Bを参照するに、従来
の「Den Hartogのベアリング」(1つの又は幾つかの1
自由度の線形バイブレータに基づいた理論上のベアリン
グモデル)(図15A)の変位特性と、本発明によって
形成したベアリング(図15B)の変位特性とを比較す
る。曲線は、地震学的擾乱に対するベアリング応答の数
値シミュレーションに基づいている。このシミュレーシ
ョンは、MATLAB(登録商標)及びSIMULIN
K(登録商標)ソフトウェアツールにより開発されたコ
ンピュータソフトウェアプログラムを使用して実施され
た。図15Bに対応するベアリングは、127トンの摩
擦力と、4トンの復元力と、0.0005インチの不感
帯を有する方形硬化バネ(quadratic hardening sprin
g)を有するよう選択される。バネ係数は、1メートル
につき5,000トンである。分析により、従来のDen
Hartogのベアリングは55%の減衰と約3秒の周期を有
することを示す。上部構造の加速度は、0.09グラム
となるよう小さくされ、基部のせん断力は、1,530
キップ(Kip)である。最大ベアリング変位量は、3イ
ンチより多い。対照的に、本発明によってモデル化され
る免震ベアリングの最大ベアリング変位量は、1インチ
より少なかった。従って、3倍以上の減少が達成され
る。基部のせん断力は、1.690キップであり、これ
は、Den Hartogのベアリングのせん断力より僅かに高い
が、依然として、基部の免震を使用しない時に経験する
5,420キップの基部のせん断力よりかなり低い。
【0039】図8及び図9に本発明の第2の実施例に従
って形成される免震ベアリング110を示す。免震ベア
リング110は、第1の実施例の免震ベアリング10と
略類似するが、免震ベアリング110は、直交するX及
びYアイソレーション軸に沿っての免震を与える。免震
ベアリング110は、基部に取付けられるよう適応され
る下部プレート112と、中間プレート113と、上部
構造に取付けられるよう適応される上部プレート114
を含む。下部円筒ローラ116が、下部プレート112
の上方に向くベアリング面118と中間プレート113
の下方向の面するベアリング面119との間に位置し、
且つ、ベアリング面118及び119と転がり接触し
て、Xアイソレーション軸に沿っての下部プレートと中
間プレート間の相対変位に適応する。同様に、上部円筒
ローラ117が、中間プレート113の上方に向くベア
リング面121と上部プレート114の下方に向くベア
リング面120との間に設けられ、Yアイソレーション
軸に沿っての中間プレートと上部プレート間の相対変位
に適応する。
【0040】第2の実施例では、X及びY軸方向の免震
のための傾斜されたベアリング面は、製造効率、及び、
第1の実施例の単一軸ベアリングと第2の実施例の2軸
ベアリング間で部品を相互交換することができるよう、
中間プレート113に設けられる。従って、下方に向く
ベアリング面119は、略逆V字型のプロファイルを有
し、上方に向くベアリング面121は、直交する方向に
略V字型のプロファイルを有する。下部プレート112
の上方に向くベアリング面118と、上部プレート11
4の下方に向くベアリング面120は、単純さのために
平らであることが好適である。従って、ベアリング面
は、Xアイソレーション軸に沿っての下部円筒ローラ1
16の正規の基準位置と、Yアイソレーション軸に沿っ
ての上部円筒ローラ117の正規の基準位置を与えるよ
う構成され、下部円筒ローラ及び上部円筒ローラは、重
力荷重下で基準位置に向かってそれぞれ付勢される。
【0041】直立側壁部材122が下部プレート112
に固定され、下方向に曲げられる側壁部材123が上部
プレート114から垂れ下げられる。エンドカバー12
9を設けてベアリング110の上部層と下部層が閉じ、
ベアリングの内部に破片が入り込むのを阻止する。下部
円筒ローラ116は、その両端にスライディングガイド
132を担持し、スライディングガイド132は、対応
する側壁部材122の対の対向する内面126と滑り接
触する。同様に、上部円筒ローラ117も、その両端に
スライディングガイド133を担持し、スライディング
ガイド133は、対応する側壁部材123の対の対向す
る内面127と滑り接触する。その結果、摩擦減衰力
が、X及びYアイソレーション軸に沿って生成される。
【0042】上述したように、免震ベアリングが適応す
るよう設計される構造的環境に固有の特定の要素が、Y
アイソレーション軸に対してXアイソレーション軸に異
なる免震特性があるよう左右する場合がある。このこと
が、第2の実施例の免震ベアリング110において達成
される1つの方法は、例えば、X及びYアイソレーショ
ン軸について異なる摩擦係数が得られるよう異なる摩擦
トラック及び摩擦プレートを指定することによってスラ
イディングガイド133に関連付けられる摩擦力とは異
なる、スライディングガイド132に関連付けられる摩
擦力を与えることである。免震ベアリング110におい
て上述のことを達成するもう1つの方法は、下方に向く
ベアリング面119と上方に向くベアリング面121に
ついて異なる傾斜角を使用することにより、X及びYア
イソレーション軸に沿って異なる復元力を与えることで
ある。このアプローチは、傾斜角に略反比例するピーク
のベアリング変位を制限する手段を提供する。
【0043】異なる種類のダンパユニット(図8及び図
9には図示せず)を、Xアイソレーション軸に沿って
(平行又は一致して)作動するよう下部プレート112
と中間プレート113の間、及び、Yアイソレーション
軸に沿って(平行又は一致して)作動するよう中間プレ
ート113と上部プレート114の間に設置することが
できる。この点に関し、第1の実施例の免震ベアリング
10に関連して使用したダンパユニット80の説明を参
照されたい。
【0044】図12及び図13は、免震ベアリング10
に関連して上述したボルト72の代替として、第1の実
施例の免震ベアリング10又は第2の実施例の免震ベア
リング110のいずれにも有用であるロック機構を説明
する。免震ベアリング110のYアイソレーション軸の
コンテキストにおいて、ロック機構は、上部プレート1
14に固定され、ピンホール142が形成される第1の
部材140と、中間プレート113に固定され、Yアイ
ソレーション軸と平行に延在し、ピンホール142の直
ぐ近くで重なる移動スロット146を有する第2の部材
144と、ピンホール142と移動スロット146を通
り延在するロックピン148を含む。ロックピン148
の一端にネジ付けられるナット150と、ナット150
と第1の部材140の間にあるバネ座金152と、第1
の部材140と第2の部材144の間にあるもう1つの
バネ座金154は、ロックピン148の軸力を維持する
よう作用し、摩擦型締力(frictional locking force)を
与える。図13において最もよく分かるように、ロック
ピン148は、特別に形成された細長いヘッド156を
含み、このヘッドは、水平方向に向けられると移動スロ
ット146に嵌って通るよう構成される。ヘッド156
は、第2の部材144内の矩形凹部158内にあり、凹
部158は、軸力が加えられたときに、ロックピン14
8を緩ませる回転を制限し、ボルト50を締めることを
可能にする。腐食の可能性があるので部材140と14
4を完全に固定しないよう、防食材が使用されることが
好適である。図12及び図13のロック機構は、例え
ば、熱膨張により生成される大きな静的な力が加えられ
たときに、移動スロット146の範囲内での動作を可能
にする。しかし、十分な強度のある地震が発生すると、
ロックピン148は壊れ、ベアリングが意図する方法で
その性能を発揮することを可能にする。ロックピン14
8が壊れると、ナット150とロックピン148の接続
された部分は、ベアリングの外側に落ちるが、ヘッド1
56を含むロックピンの残りの部分は、第2の部材14
4に取付けられる小さい容器160内に落ちるので、ロ
ックピンの一部がベアリング面上に落ちることが阻止さ
れる。地震が起きた後、ロックピン148の内側部分
は、容器160から容易に取り出すことができ、新しい
ロックピンを取付けることができる。
【0045】図14は、ベアリング10に関連して上述
したボルト72の代替として、第1の実施例の免震ベア
リング10、又は、第2の実施例の免震ベアリング11
0のいずれにも有用である別のロック機構を示す。図1
4のロック機構は、前に説明したボルト72に類似する
変更が加えられたボルト172であるが、変更されたボ
ルト172は、その長さ方向において細くされ、その係
合端は丸くされ、小さなベアリング変位を可能にする変
形可能なカンチレバー式梁として作用する。変更された
ボルト172は、大きい地震荷重で壊れ、ベアリングが
設計通りに機能することを可能にする。
【0046】図10及び図11は、本発明の第3の実施
例による免震ベアリング210を概念的に示す。免震ベ
アリング210は、免震ベアリング110において必要
である2つの別個のローラ及び2つの層を必要とするこ
となく、X及びYアイソレーション軸に沿って重力荷重
下における復元力を与える。より具体的には、免震ベア
リング210は、基部に取付けられるよう適応され、上
方に向くベアリング面218を有する下部プレート21
0と、上部構造に取付けられるよう適応され、下方に向
くベアリング面220を有する上部プレート214と、
上部プレートと下部プレートの間にあり、ベアリング面
218とベアリング面220と転がり接触する略球状の
ローラ216を含む。ベアリング面218及び220の
いずれか又は両方はピラミッド状に構成され、球状のロ
ーラ216の基準位置を画成する共通の場所に向かって
全て傾斜する4つの面部を形成する。図11を参照する
に、上方に向くベアリング面218は、4つの面部21
8A、218B、218C、及び、218Dを含み、こ
れらは、中心点に向かって揺るかやに傾斜する。球状の
ローラ216は、相対速度が発生したときに、粘弾性減
衰と類似するようなエネルギー散逸を与え、垂直加速度
を少なくするよう変形可能であることが好適である。球
状のローラ216がベアリング面218とベアリング面
220の間を転がると、乾燥摩擦減衰が生成される。乾
燥摩擦力を増加するよう摩擦材料を使用することが好適
である。様々なロック機構と、線形バネ、硬化バネ、及
び、取付けられたダンパユニットの使用法を含む第1の
実施例及び第2の実施例に関連して上述した特徴は、第
3の実施例にも適用可能である。
【0047】本発明は、地震力から建物及び橋を保護且
つ免震するのに有用である。しかし、本発明は更に、建
物内に置かれる「2次的システム」の免震にも有用であ
る。2次的システムの例としては、コンピュータ、デジ
タル記憶システム、壊れ易い機器、彫刻、及び、他の芸
術作品等が挙げられる。地震が起きたとき、建物の構造
は、加速度と変位の両方を増幅する場合がある。更に、
建物の中では、2次システムの変位が大きすぎることは
しばしば許容されない。従って、そのような場合、絶対
加速度とベアリングの変位を小さくする必要がある。こ
のことは、橋の免震の場合とは対照的であり、橋の免震
では、絶対加速度の減少は問題ではなく、むしろ、橋脚
及び橋脚歯の基部せん断が考慮される必要がある。2次
システムの免震では、基部せん断の問題はしばしば無視
することができ、上部構造の絶対加速度とベアリングの
変位の両方を減少することが目的となる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】従来技術の構成による建物の免震システムを
示す概略図である。
【図1B】従来技術の構成による橋の免震システムを示
す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施例により形成される免震ベ
アリングを示す部分的に断面にされた正面図である。
【図3】図2に示す免震ベアリングを示す部分的に断面
にされた側面図である。
【図4】図2及び図3に示す免震ベアリングの一部を形
成するローラ組立体を示す斜視図である。
【図5】図4に示すローラ組立体を示す部分断面図であ
る。
【図6】図4の線6−6についての断面図である。
【図7】図4に示すローラ組立体の一部を形成するスイ
ーパ付属部を示す平面図である。
【図8】本発明の第2の実施例により形成される免震ベ
アリングを示す部分的に断面にされた正面図である。
【図9】図8に示す免震ベアリングを示す部分的に断面
にされた側面図である。
【図10】本発明の第3の実施例により形成される免震
ベアリングを示す概念的な側面図である。
【図11】上部プレートが取り除かれた図10に示す免
震ベアリングを示す概念的な平面図である。
【図12】本発明の免震ベアリングに使用される代替の
ロック機構を示す図である。
【図13】図12の線13−13についての図である。
【図14】本発明の免震ベアリングに使用されるもう1
つの代替のロック機構を示す図である。
【図15A】地震による振動の数値シミュレーションに
より生成される従来技術の免震ベアリングについての時
間に対する変位を示すグラフである。
【図15B】図15Aのグラフと類似するが、本発明の
免震ベアリングについての時間に対する変位を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10 第1の実施例による免震ベアリング 12 下部プレート 14 上部プレート 16 円筒ローラ 18 上方に向くベアリング面 20 下方に向くベアリング面 22 直角側壁部材 24 留め具 26 内面壁 28 摩擦トラック 30 島部 32 スライディングガイド 34 非軸方向ジャーナルシャフト 36 軸方向ジャーナルシャフト 38 エンドキャップ組立体 40 シャフトスリーブ 42 ナット 44 ナット 46 ブッシング 48 周囲フランジ 50 半径方向における段差 52 エンドキャップ 54 周囲溝 55 Oリング 60 スイーパ組立体 62 アングルブラケット 64 留め具 66 フェンスプレート 68 留め具 69 ブラシ 70 摩擦プレート 72 ボルト 80 ダンパユニット 110 第2の実施例による免震ベアリング 112 下部プレート 113 中間プレート 114 上部プレート 116 下部の円筒ローラ 117 上部の円筒ローラ 118 上方に向くベアリング面 119 下方に向くベアリング面 120 下方に向くベアリング面 121 上方に向くベアリング面 122 側壁部材 123 側壁部材 126 内面 127 内面 132 スライディングガイド 140 第1のロック部材 142 ピンホール 144 第2のロック部材 146 移動スロット 148 ロックピン 150 ナット 152 バネ座金 154 もう1つのバネ座金 156 ヘッド 158 凹部 160 小さい容器 172 変更の加えられたボルト 210 第3の実施例によるベアリング 210 下部プレート 214 上部プレート 216 球状ローラ 218 上方に向くベアリング面 220 下方に向くベアリング面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 502426108 ニウ ティエ チョン アメリカ合衆国 ニューヨーク 14221 ウィリアムズヴィル バセット・ロード 103 (72)発明者 リー チャオ チー アメリカ合衆国 ニューヨーク 14051 イースト・アムハースト ザ・ハムレット 31 (72)発明者 リャン チョン アメリカ合衆国 ニューヨーク 14120 ノース・トナワンダ ペンデール・サーク ル 7185 (72)発明者 ニウ ティエ チョン アメリカ合衆国 ニューヨーク 14221 ウィリアムズヴィル バセット・ロード 103 Fターム(参考) 3J048 AA02 AA03 AA06 AA07 AA10 AC01 AC04 BE03 BE12 BG02 DA05 EA07 EA38 EA39

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部に対して上部構造を支持する免震ベ
    アリングであって、アイソレーション軸と、 上記基部に取付けられるよう適応され、上方に向くベア
    リング面を有する下部プレートと、 上記上部構造に取付けられるよう適応され、下方に向く
    ベアリング面を有する上部プレートと、 上記下部プレートに固定されて、上記免震ベアリングの
    上記アイソレーション軸と平行に延在する1対の対向す
    る壁面を画成する1対の側壁部材と、 上記下部プレートの上記上方に向くベアリング面と上記
    上部プレートの上記下方に向くベアリング面との間に位
    置し、上記上方に向くベアリング面及び上記下方に向く
    ベアリング面と転がり接触し、上記1対の対向する壁面
    にそれぞれ面する1対の端を有する円筒ローラと、 上記1対の対向する壁面にそれぞれ係合して、上記円筒
    ローラと上記1対の側壁部材との間の相対動作に対抗す
    る摩擦力を供給するよう上記円筒ローラの各端に1つず
    つ担持される1対のスライディングガイドとを含み、 上記上方に向くベアリング面及び上記下方に向くベアリ
    ング面は、上記アイソレーション軸に沿っての上記円筒
    ローラの正規の基準位置を与えるよう構成され、上記円
    筒ローラは、重力荷重下において上記基準位置に向かっ
    て付勢されるベアリング。
  2. 【請求項2】 上記上方に向くベアリング面は、略V字
    型のプロファイルを有する請求項1記載の免震ベアリン
    グ。
  3. 【請求項3】 上記1対の側壁部材は、上記免震ベアリ
    ングによって支持される垂直荷重以上の横荷重に耐える
    よう設計される請求項1記載の免震ベアリング。
  4. 【請求項4】 上記1対の側壁部材のそれぞれの側壁部
    材は、上記1対の対向する壁面を画成するよう着脱可能
    に取付けられる摩擦トラックを含み、従って、上記スラ
    イディングガイドと上記壁面との間の摩擦係数は、好適
    な摩擦トラックを取付けることにより選択可能である請
    求項1記載の免震ベアリング。
  5. 【請求項5】 上記1対のスライディングガイドのそれ
    ぞれのスライディングガイドは、着脱可能に取付けられ
    る摩擦プレートを含み、従って、上記スライディングガ
    イドと上記壁面との間の摩擦係数は、好適な摩擦プレー
    トを取付けることにより選択可能である請求項1記載の
    免震ベアリング。
  6. 【請求項6】 上記1対の側壁部材のうち少なくとも1
    つの側壁部材は、上記摩擦力を除去することができるよ
    う着脱可能に上記下部プレートに固定される請求項1記
    載の免震ベアリング。
  7. 【請求項7】 所定閾値以下の水平荷重が加わるとき
    に、上記アイソレーション軸に沿っての上記下部プレー
    トに対する上記上部プレートの動作を阻止するロック機
    構を更に含む請求項1記載の免震ベアリング。
  8. 【請求項8】 上記ロック機構は、ロックする前に上記
    アイソレーション軸に沿っての上記下部プレートに対す
    る上記上部プレートの動作を制限された範囲において許
    可する請求項7記載の免震ベアリング。
  9. 【請求項9】 上記ロック機構は、 上記上部プレートに対し固定され、ピンホールがその中
    に通される第1の部材と、 上記下部プレートに対し固定され、上記ピンホールの直
    ぐ近くで重なる細長い移動スロットを有する第2の部材
    と、 上記ピンホール及び上記移動スロットを通り延在するロ
    ックピンとを含む請求項7記載の免震ベアリング。
  10. 【請求項10】 上記ロックピンは、対にされるナット
    とボルトを含む請求項9記載の免震ベアリング。
  11. 【請求項11】 上記1対の側壁部材のうち少なくとも
    1つの側壁部材は、その中を挿通される孔を含み、 上記ロック機構は、上記挿通孔を通り延在し、上記上部
    プレートに係合して、調節可能な摩擦型締力を与えるボ
    ルトを含む請求項7記載の免震ベアリング。
  12. 【請求項12】 一端が上記下部プレートに接続され、
    他端が上記上部プレートに接続される線形バネを更に含
    む請求項1記載の免震ベアリング。
  13. 【請求項13】 上記線形バネは、そのバネ定数を調節
    する手段を含む請求項12記載の免震ベアリング。
  14. 【請求項14】 一端が上記下部プレートに接続され、
    他端が上記上部プレートに接続される非線形バネを更に
    含む請求項1記載の免震ベアリング。
  15. 【請求項15】 上記非線形バネは硬化バネである請求
    項14記載の免震ベアリング。
  16. 【請求項16】 硬化バネは、上記下部プレートに対す
    る上記上部プレートの変位に関連付けられるバネ力のな
    い1次不感帯と、 上記下部プレートに対する上記上部プレートの変位と共
    にバネ力が線形に増加し、上記1次不感帯の後の2次不
    感帯とを含む請求項15記載の免震ベアリング。
  17. 【請求項17】 基部に対して上部構造を支持する免震
    ベアリングであって、 Xアイソレーション軸及び上記Xアイソレーション軸に
    直交するYアイソレーション軸と、 上記基部に取付けられるよう適応され、上方に向くベア
    リング面を有する下部プレートと、 下方に向くベアリング面及び上方に向くベアリング面を
    有する中間プレートと、 上記上部構造に取付けられるよう適応され、下方に向く
    ベアリング面を有する上部プレートと、 上記下部プレートに固定されて、上記Xアイソレーショ
    ン軸と平行に延在する1対の対向する壁面を画成する1
    対の下部側壁部材と、 上記上部プレートに固定されて、上記Yアイソレーショ
    ン軸と平行に延在する1対の対向する壁面を画成する1
    対の上部側壁部材と、 上記下部プレートの上記上方に向くベアリング面と上記
    中間プレートの上記下方に向くベアリング面との間に位
    置し、上記下部プレートの上記上方に向くベアリング面
    及び上記中間プレートの上記下方に向くベアリング面と
    転がり接触し、上記1対の下部側壁部材によって画成さ
    れる上記1対の対向する壁面にそれぞれ面する1対の端
    を有する下部円筒ローラと、 上記中間プレートの上記上方に向くベアリング面と上記
    上部プレートの上記下方に向くベアリング面との間に位
    置し、上記中間プレートの上記上方に向くベアリング面
    及び上記上部プレートの上記下方に向くベアリング面と
    転がり接触し、上記1対の上部側壁部材によって画成さ
    れる上記1対の対向する壁面にそれぞれ面する1対の端
    を有する上部円筒ローラとを含み、 上記下部プレートの上記上方に向くベアリング面及び上
    記中間プレートの上記下方に向くベアリング面は、上記
    Xアイソレーション軸に沿っての上記下部円筒ローラの
    正規の基準位置を与えるよう構成され、上記下部円筒ロ
    ーラは、重力荷重下において上記基準位置に向かって付
    勢され、 上記中間プレートの上記上方に向くベアリング面及び上
    記上部プレートの上記下方に向くベアリング面は、上記
    Yアイソレーション軸に沿っての上記上部円筒ローラの
    正規の基準位置を与えるよう構成され、上記上部円筒ロ
    ーラは、重力荷重下において上記基準位置に向かって付
    勢される免震ベアリング。
  18. 【請求項18】 上記1対の下部側壁部材により画成さ
    れる上記1対の対向する壁面にそれぞれ係合して、上記
    下部円筒ローラと上記1対の下部側壁部材との間の相対
    動作に対抗する摩擦力を供給するよう上記下部円筒ロー
    ラの各端に1つずつ担持される1対のスライディングガ
    イドと、 上記1対の上部側壁部材により画成される上記1対の対
    向する壁面にそれぞれ係合して、上記上部円筒ローラと
    上記1対の上部側壁部材との間の相対動作に対抗する摩
    擦力を供給するよう上記上部円筒ローラの各端に1つず
    つ担持される1対のスライディングガイドとを更に含む
    請求項17記載の免震ベアリング。
  19. 【請求項19】 上記中間プレートの上記下方に向くベ
    アリング面は、略逆V字型のプロファイルを有し、上記
    中間プレートの上記上方に向くベアリング面は略V字型
    のプロファイルを有する請求項18記載の免震ベアリン
    グ。
  20. 【請求項20】 上記1対の下部側壁部材のそれぞれの
    側壁部材は、上記1対の対向する壁面を画成するよう着
    脱可能に取付けられる摩擦トラックを含み、従って、上
    記下部円筒ローラに関連付けられる上記スライディング
    ガイドと上記下部側壁部材によって画成される上記壁面
    との間の摩擦係数は、好適な摩擦トラックを取付けるこ
    とにより選択可能である請求項18記載の免震ベアリン
    グ。
  21. 【請求項21】 上記1対の上部側壁部材のそれぞれの
    側壁部材は、上記1対の対向する壁面を画成するよう着
    脱可能に取付けられる摩擦トラックを含み、従って、上
    記上部円筒ローラに関連付けられる上記スライディング
    ガイドと上記上部側壁部材によって画成される上記壁面
    との間の摩擦係数は、好適な摩擦トラックを取付けるこ
    とにより選択可能である請求項18記載の免震ベアリン
    グ。
  22. 【請求項22】 上記下部円筒ローラに関連付けられる
    上記1対のスライディングガイドのそれぞれのスライデ
    ィングガイドは、着脱可能に取付けられる摩擦プレート
    を含み、従って、上記下部円筒ローラに関連付けられる
    上記スライディングガイドと上記下部側壁部材によって
    画成される上記壁面との間の摩擦係数は、好適な摩擦プ
    レートを取付けることにより選択可能である請求項18
    記載の免震ベアリング。
  23. 【請求項23】 上記上部円筒ローラに関連付けられる
    上記1対のスライディングガイドのそれぞれのスライデ
    ィングガイドは、着脱可能に取付けられる摩擦プレート
    を含み、従って、上記上部円筒ローラに関連付けられる
    上記スライディングガイドと上記上部側壁部材によって
    画成される上記壁面との間の摩擦係数は、好適な摩擦プ
    レートを取付けることにより選択可能である請求項18
    記載の免震ベアリング。
  24. 【請求項24】 上記下部円筒ローラによって担持され
    る上記スライディングガイドに関連付けられる上記摩擦
    力は、上記上部円筒ローラによって担持される上記スラ
    イディングガイドに関連付けられる上記摩擦力とは異な
    る請求項18記載の免震ベアリング。
  25. 【請求項25】 所定のX軸閾値以下の上記Xアイソレ
    ーション軸方向の荷重が加わるときに、上記Xアイソレ
    ーション軸に沿っての上記下部プレートに対する上記中
    間プレートの動作を阻止し、 所定のY軸閾値以下の上記Yアイソレーション軸方向の
    荷重が加わるときに、上記Yアイソレーション軸に沿っ
    ての上記上部プレートに対する上記中間プレートの動作
    を阻止するロック機構を更に含む請求項18記載の免震
    ベアリング。
  26. 【請求項26】 上記ロック機構は、上記Xアイソレー
    ション軸及び上記Yアイソレーション軸について独立し
    て着脱可能である請求項25記載の免震ベアリング。
  27. 【請求項27】 上記1対の下部側壁部材の少なくとも
    1つの下部側壁部材は、その中を挿通される孔を含み、
    上記ロック機構は、上記挿通孔を通り延在し、上記中間
    プレートと係合して、調節可能な摩擦型締力を与えるボ
    ルトを含む請求項26記載の免震ベアリング。
  28. 【請求項28】 上記1対の上部側壁部材の少なくとも
    1つの上部側壁部材は、その中を挿通される孔を含み、 上記ロック機構は、上記挿通孔を通り延在し、上記中間
    プレートと係合して、調節可能な摩擦型締力を与えるボ
    ルトを含む請求項26記載の免震ベアリング。
  29. 【請求項29】 上記下部円筒ローラ及び上記上部円筒
    ローラは、それぞれの軸方向基準位置に上記下部円筒ロ
    ーラ及び上記上部円筒ローラを付勢させるために異なる
    大きさを有する復元付勢力を受ける請求項17記載の免
    震ベアリング。
  30. 【請求項30】 上記中間プレートの上記下方に向くベ
    アリング面は、上記Xアイソレーション軸に沿っての上
    記基準位置について左右対称である略逆V字型のプロフ
    ァイルを有して第1の傾斜角によって特徴付けられ、 上記中間プレートの上記上方に向くベアリング面は、上
    記Yアイソレーション軸に沿っての上記基準位置につい
    て左右対称である略V字型のプロファイルを有して第2
    の傾斜角により特徴付けられ、 上記第1の傾斜角と上記第2の傾斜角とはその大きさが
    異なる請求項29記載の免震ベアリング。
  31. 【請求項31】 一端が上記下部プレートに接続され、
    他端が上記中間プレートに接続され、上記Xアイソレー
    ション軸と平行又は一致する方向に作用するよう配置さ
    れる少なくとも1つのX軸バネと、 一端が上記中間プレートに接続され、他端が上記上部プ
    レートに接続され、上記Yアイソレーション軸と平行又
    は一致する方向に作用するよう配置される少なくとも1
    つのY軸バネとを更に含む請求項17記載の免震ベアリ
    ング。
  32. 【請求項32】 上記少なくとも1つのX軸バネは線形
    バネを含み、 上記少なくとも1つのY軸バネは線形バネを含む請求項
    31記載の免震ベアリング。
  33. 【請求項33】 上記少なくとも1つのX軸バネは硬化
    バネを含み、 上記少なくとも1つのY軸バネは硬化バネを含む請求項
    31記載の免震ベアリング。
  34. 【請求項34】 基部に対して上部構造を支持する免震
    ベアリングであって、 Xアイソレーション軸及び上記Xアイソレーション軸に
    直交するYアイソレーション軸と、 上記基部に取付けられるよう適応され、上方に向くベア
    リング面を有する下部プレートと、 上記上部構造に取付けられるよう適応され、下方に向く
    ベアリング面を有する上部プレートと、 上記下部レートの上記上方に向くベアリング面と上記上
    部プレートの上記下方に向くベアリング面との間に位置
    し、上記上方に向くベアリング面及び上記下方に向くベ
    アリング面と転がり接触する球状ローラとを含み、 上記上方に向くベアリング面及び上記下方に向くベアリ
    ング面は、上記球状ローラが重力荷重下において付勢さ
    れる上記Xアイソレーション軸に沿っての上記球状ロー
    ラの正規の基準位置と、上記ローラが重力荷重下におい
    て付勢される上記Yアイソレーション軸に沿っての上記
    球状ローラの正規の基準位置を与えるよう構成される免
    震ベアリング。
  35. 【請求項35】 上記上方に向くベアリング面及び上記
    下方に向くベアリング面のいずれかの面は、ピラミッド
    の形状である請求項34記載の免震ベアリング。
  36. 【請求項36】 上記球状ローラは、弾性変形可能な玉
    である請求項34記載の免震ベアリング。
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