JP2003232221A - 空冷式直列多気筒エンジンの冷却構造 - Google Patents

空冷式直列多気筒エンジンの冷却構造

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JP2003232221A JP2002032268A JP2002032268A JP2003232221A JP 2003232221 A JP2003232221 A JP 2003232221A JP 2002032268 A JP2002032268 A JP 2002032268A JP 2002032268 A JP2002032268 A JP 2002032268A JP 2003232221 A JP2003232221 A JP 2003232221A
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cooling
combustion chamber
air
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的な冷却が得られる空冷式直列多気筒エ
ンジンの冷却構造を提供する。 【解決手段】 クランクシャフト5の端部に配設された
冷却ファン6によって生成された冷却風によって冷却す
る空冷式直列多気筒エンジンの冷却構造であって、シリ
ンダヘッド本体11に形成された第1燃焼室天井部12
及び第2燃焼室天井部13に連通する第1排気ポート2
1及び第2排気ポート25をシリンダヘッド本体11か
ら突出して延在させて互いの先端部を集合し、この集合
部27に連接する排出側端部28に排気マフラー40が
取り付けられていると共に、リンダヘッド本体11と第
1排気ポート21と第2排気ポート25によって冷却風
が流通する空間部30が形成される一方、冷却ファンカ
バー7に冷却ファン6によって生成された冷却風を排気
ポート21、25に向けて送風する開口部8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空冷式エンジンに
関し、特に空冷式直列多気筒エンジンの冷却構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】空冷式直列多気筒エンジン、例えば空冷
式直列2気筒エンジンの吸気排気構造は、通常、特開平
10−159643号公報に開示され、かつ図9に要部
横断面図を示すように、シリンダヘッド101内に各燃
焼室102の吸気ポート103と排気ポート104が交
互に配置されて一体に形成されている。この各吸気ポー
ト103は吸気マニホールド105を介して1つの気化
器106に連通する一方、各排気ポート104は排気マ
ニホールド108によって集合され、排気マニホールド
108に排気マフラー109が結合されている。
【0003】高温となる排気ポート104が形成された
シリンダヘッド101には冷却フィンが設けられ、クラ
ンクシャフトに結合された冷却ファンによって生成され
た冷却風をファンカバーによって誘導してシリンダヘッ
ド101を冷却するように構成されている。
【0004】また、特開2001−241326号公報
に開示され、かつ図10に示すようにシリンダヘッド1
11に開口して吸気マニホールド112が取り付けられ
る吸気口と排気口113との間にプラグ取付座114を
設け、エンジン全体をエアシュラウド116によって覆
うと共に、冷却ファン117によって生成された冷却風
をエアシュラウド116に形成された傾斜面116aに
よって誘導して、高温となるプラグ取付座114及び排
気口113を重点的に冷却する冷却構造が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平10−15
9643号公報によると、シリンダヘッド101内に排
気ポート104が一体に設けられることから、冷却ファ
ンによって生成された冷却風によって排気ポート104
それ自体を直接的に冷却することができず、また、各排
気ポート104を排気マニホールド108で集合して排
気マフラー109に連結することから、排気マニホール
ド108が取り付けられるシリンダヘッド101の部分
に平坦な取付座面が必用となり、この取付座面の形成に
よりシリンダヘッド101の形状が制限されて燃焼室の
周り、特に各気筒相互間で冷却にアンバランスが発生す
ることが懸念される。
【0006】一方、特開2001−241326号公報
によると、冷却ファン117からの冷却風をエアシュラ
ウド116によって高温となるプラグ取付座114及び
排気口113に集中的に誘導して冷却することができ
る。
【0007】しかし、この技術は上記特開平10−15
9643号公報と同様に、冷却ファンからの冷却風によ
ってシリンダヘッド111内の排気ポート自体を直接冷
却することができず効率的な冷却効果を困難にしてい
る。また、単気筒エンジンに適用可能な技術であって多
気筒エンジンの場合には、冷却ファンに近い側の排気マ
ニホールド周辺のある程度の冷却効果が期待できるもの
の、冷却ファンから離れた側の排気マニホールド周辺の
冷却は困難であり、各気筒相互間で冷却にアンバランス
が発生することが懸念される。
【0008】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
目的は、効率的な冷却が得られる空冷式直列多気筒エン
ジンの冷却構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の空冷式直列多気筒エンジンの冷却構造の発
明は、クランクシャフトに設けられた冷却ファンによっ
て生成される冷却風で冷却する空冷式直列多気筒エンジ
ンにおいて、各燃焼室に対応して燃焼室天井部が並設さ
れたシリンダヘッド本体に、各燃焼室側開口部が各々燃
焼室天井部に開口すると共にシリンダヘッド本体から突
出して延在する各排気ポートを一体形成したシリンダヘ
ッドを備え、冷却ファンカバーに冷却ファンによって生
成された冷却風を上記排気ポートに向けて送風する開口
部を設けたことを特徴とする。
【0010】請求項1の発明によると、シリンダヘッド
本体に、シリンダヘッド本体から突出して延在する各排
気ポートを一体形成し、かつ冷却ファンによって生成さ
れた冷却風を冷却ファンカバーの開口部から排気ポート
に向けて送風することによって、冷却ファンからの冷却
風によって各排気ポート及びシリンダヘッド本体を直接
冷却させることができ、各排気ポート及び各燃焼室周り
の効率的な冷却が得られ、各気筒間の冷却バランスが良
好になる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1の空冷
式直列多気筒エンジンの冷却構造において、シリンダヘ
ッド本体から突出させた各排気ポートの先端を集合して
排気マフラーに連結して、シリンダヘッド本体及び各排
気ポートによって冷却風が流通する空間部を形成したこ
とを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によると、シリンダヘッド
本体から突出する各排気ポートの先端を集合させて排気
マフラーに連結することから、冷却風によって直接冷却
される各排気ポートの有効長が容易に確保でき、かつ空
間部内を流れる冷却風によって各排気ポート及び各燃焼
室周りが効率的に冷却される。
【0013】また、各排気ポートの先端を集合させて冷
却マフラーを連結することによって、排気ポート自体が
排気マニホールドとしての機能を兼備し、従来の排気マ
ニホールドが省略でき、構成部品の削減及びエンジンの
コンパクト化が得られると共に、製造コストの低減が期
待できる。更に、排気マニホールドを取り付けるための
取付座面が不要になりシリンダヘッドの設計自由度が拡
大される。
【0014】請求項3に記載の発明は、クランクシャフ
トの延在方向に沿って上記クランクシャフトの端部に配
設された冷却ファン側から第1燃焼室及び第2燃焼室が
配置された空冷式直列多気筒エンジンの冷却構造におい
て、第1燃焼室及び第2燃焼室に対応して第1燃焼室天
井部及び第2燃焼室天井部が並設されたシリンダヘッド
本体に、第1燃焼室天井部に開口する第1吸気ポート
と、燃焼室側開口部が第1燃焼室天井部に開口してシリ
ンダヘッド本体から突出して延在する第1排気ポート
と、第2燃焼室天井部に開口する第2吸気ポートと、燃
焼室側開口部が第2燃焼室天井部に開口すると共にシリ
ンダヘッド本体から突出して延在する第2排気ポートが
一体形成されたシリンダヘッドを備え、冷却ファンを冷
却ファンカバーで覆うと共に、冷却ファンカバーに冷却
ファンによって生成された冷却風を第1排気ポート及び
第2排気ポートに向けて送風する開口部を設けたことを
特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、請求項1の発明をより
具体的にしたものであって、シリンダヘッド本体に形成
された各々第1燃焼室天井部及び第2燃焼室天井部に燃
焼室側開口部が開口すると共にシリンダヘッド本体から
突出して延在する第1排気ポート及び第2排気ポートを
シリンダヘッド本体と一体形成し、かつ冷却ファンカバ
ーに冷却ファンによって生成された冷却風を第1排気ポ
ート及び第2排気ポートに送風する開口部を設けること
から、冷却ファンからの冷却風によって第1排気ポー
ト、第2排気ポート及びシリンダヘッド本体を直接冷却
することができ、効率的な冷却が可能になり良好な各気
筒間の冷却バランスが確保できる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3の空冷
式直列多気筒エンジンの冷却構造において、第1吸気ポ
ート及び第2吸気ポートを隔てて第1排気ポートと第2
排気ポートが配設されたことを特徴とする。
【0017】請求項4の発明によると、第1吸気ポート
及び第2吸気ポートを隔てて第1排気ポートと第2排気
ポートが配設することから、第1排気ポートと第2排気
ポートの間が十分に確保でき、第1排気ポート、第2排
気ポート及びシリンダヘッド本体を冷却風によってより
効率的に冷却することができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、上記第1排気ポ
ート及び第2排気ポートの燃焼室側を互いに離間してシ
リンダヘッド本体から突出すると共に先端が互いに集合
して排気マフラーに連結し、かつシリンダヘッド本体と
第1排気ポート及び第2排気ポートによって冷却風が流
通する空間部を形成したことを特徴とする。
【0019】請求項5の発明によると、第1吸気ポート
及び第2吸気ポートの各燃焼室側を離間してシリンダヘ
ッド本体から突出させて互いの先端を集合させることか
ら、冷却風によって直接冷却される第1排気ポート及び
第2排気ポートの有効長が十分確保できる。更に、空間
部を流れる冷却風によって第1排気ポート、第2排気ポ
ート、シリンダヘッド本体が直接冷却され、第1排気ポ
ート、第2排気ポート、第1燃焼室及び第2燃焼室の周
りを効率的に冷却することができる。
【0020】また、第1排気ポート及び第2排気ポート
の先端を集合させて冷却マフラーを連結することから、
第1排気ポート及び第2排気ポートが排気マニホールド
としての機能を兼備し、従来の排気マニホールドが省略
されて構成部品の削減及びエンジンのコンパクト化が得
られると共に、製造コストの低減が期待できる。更に、
排気マニホールドを取り付けるための取付座面が不要に
なりシリンダヘッドの設計自由度が拡大される。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項5の空冷
式直列多気筒エンジンの冷却構造において、上記ファン
カバーの開口部から送風される冷却風を第1排気ポート
に沿って第2排気ポート側に誘導するリブを第1排気ポ
ートに一体に突設したことを特徴とする。
【0022】請求項6の発明によると、第1排気ポート
に突設されたリブによって、冷却ファンからの冷却風が
第2排気ポート側に誘導され、第2排気ポート及び冷却
ファンから離れた第2燃焼室の周りをより効率的に冷却
できる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項5の空冷
式直列多気筒エンジンの冷却構造において、ファンカバ
ーの開口部から送風される冷却風を第1排気ポートに沿
って第2排気ポート側に流れる冷却風と排気マフラー側
に流れる冷却風に分流させるリブを第1排気ポートに突
設したことを特徴とする。
【0024】請求項7の発明によると、第1排気ポート
に突設されたリブによって、冷却ファンからの冷却風が
第2排気ポート側及び排気マフラー側に分流されて誘導
され、第2排気ポート及び冷却ファンから離れた第2燃
焼室の周りがより効率的に冷却できると共に、排気マフ
ラーも効率的に冷却することができる。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7の空冷式直列多気筒エンジンの冷却構造において、第
1排気ポートに突設されたリブによって第2排気ポート
側に誘導された冷却風を第2排気ポートに沿って上記シ
リンダヘッド本体側に誘導するリブが第2排気ポートに
一体に突設されたことを特徴とする。
【0026】請求項8の発明によると、第1排気ポート
に突設されたリブによって第2排気ポート側に誘導され
た冷却風を第2排気ポートに突設したリブによって第2
排気ポートに沿ってシリンダヘッド本体側に誘導するこ
とによって、冷却ファンから離れた第2排気ポート及び
第2燃焼室の周りをより効率的に冷却できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明による空冷式直列多気筒エ
ンジンの冷却構造の実施の形態を、空冷式直列2気筒エ
ンジンを例に図を参照して説明する。
【0028】(第1実施の形態)本発明の第1実施の形
態を図1乃至図4を参照して説明する。図1は本実施の
形態の概要を示す空冷式直列2気筒エンジン1の側面断
面図であり、図2は図1のI−I線断面図、図3は図1
のA部拡大図、図4は要部平面図である。
【0029】エンジン1は、クランクケース3及びシリ
ンダブロック4が一体形成されたエンジン本体2を有
し、クランクケース3の前部から突出するクランクシャ
フト5の端部に回転駆動する冷却ファン6が設けられ、
シリンダブロック4にシリンダヘッド10が固定されて
いる。これらエンジン本体2、冷却ファン6、シリンダ
ヘッド10等の前面は、冷却ファンカバー7によって覆
われている。
【0030】更に、冷却ファンカバー7には冷却ファン
6によって生成された冷却風を後述する第1排気ポート
21及び第2排気ポート25に向けて送風する開口部8
が開口すると共に、冷却風をシリンダブロック4及びシ
リンダヘッド10の側面に沿って誘導するバッフル9が
設けられている。
【0031】シリンダブロック4内には、クランクシャ
フト5の延在方向に沿って冷却ファン6側から順に第1
燃焼室と第2燃焼室が前後に配設されている。一方、シ
リンダヘッド10は、そのブロック状のシリンダヘッド
本体11の下面に第1燃焼室及び第2燃焼室に各々対応
してクランクシャフト5の延在方向に沿って前後に配置
されて略半円球面形状の第1燃焼室天井部12及び第2
燃焼室天井部13が凹陥形成されている。
【0032】第1燃焼室天井部12に第1吸気ポート1
4の燃焼室側開口部15及び第1排気ポート21の燃焼
室側開口部22が開口し、第2燃焼室天井部13に第2
吸気ポート16の燃焼室側開口部17及び第2排気ポー
ト25の燃焼室側開口部26が各々開口し、これら第1
排気ポート21の燃焼室開口部22、第1吸気ポート1
4の燃焼室側開口部15、第2吸気ポート16の燃焼室
開口部17、及び第2排気ポート25の燃焼室側開口部
26が冷却ファン6側から順に前後方向に配置されてい
る。
【0033】第1吸気ポート14と第2吸気ポート16
は、シリンダヘッド本体11内に一体形成され、シリン
ダヘッド本体11内で緩やかに湾曲して略水平方向に延
在してシリンダヘッド本体11内で分岐し、吸気側開口
部18がシリンダヘッド本体11の一方の側面に開口し
ている。この吸気側開口部18が気化器(図示せず)に
連通している。
【0034】一方、第1排気ポート21と第2排気ポー
ト25は第1吸気ポート14及び第2吸気ポート16を
隔ててシリンダヘッド本体11に一体形成されている。
冷却ファン6側の第1排気ポート21と冷却ファン6か
ら離れた側の第2排気ポート25は、第1燃焼室天井部
12と第2燃焼室天井部13との間を隔てて前後に対称
形状で各燃焼室側が前後方向に大きく離間してシリンダ
ヘッド本体11と一体形成され、かつシリンダヘッド本
体11から突出して上記第1吸気ポート14及び第2吸
気ポート16の延在方向と反対側に略水平に延在してい
る。
【0035】このシリンダヘッド本体11から突出する
第1排気ポート21及び第2排気ポート25は、シリン
ダヘッド本体11に沿って緩やかに大きな曲率半径で湾
曲して先端部が大きな交角で集合し、この集合部27か
ら上記バッフル9を貫通して排出側端部28が延設さ
れ、排出側端部28に排出側開口部29が開口すると共
に排気マフラー40が取り付けられている。
【0036】このように第1排気ポート21と第2排気
ポート25が、その燃焼室側を第1吸気ポート14及び
第2排気ポート16を隔てて互いに離間してシリンダヘ
ッド本体11から突出してシリンダヘッド本体11に沿
って延在させ、その先端部を互いに集合することによっ
てシリンダヘッド本体11と第1排気ポート21と第2
排気ポート25によって冷却風が通風する空間部30を
形成することによって、冷却ファン6によって生成され
た冷却風によって直接冷却される第1排気ポート21及
び第2排気ポート25の有効長をシリンダヘッド10の
大型化を招くことなく確保している。
【0037】更に、図3及び図4に示すように第1排気
ポート21の上部中央に、第1排気ポート21の中心線
21aに沿って一体に第1リブ31が突設されている。
この第1リブ31によって冷却ファン6から開口部8を
介して送風された冷却風Fを主に第1排気ポート21の
上面に沿って第2排気ポート25側に誘導される冷却風
F1と、第1排気ポート21の上面に沿って流れた後
に、排出側端部28に沿って排気マフラー40側に流れ
る冷却風F2に分流及び整流する。
【0038】一方、第2排気ポート25の上部のシリン
ダヘッド本体11から離れた側に、略集合部27からシ
リンダヘッド本体11の近傍に亘って第2排気ポート2
5の中心線25aに沿って第2リブ32が一体形成さ
れ、この第2リブ32に対向してシリンダヘッド本体1
1側に比較的短く形成された第3リブ33が形成されて
いる。
【0039】この第2リブ32の集合部27側の端部で
第1リブ31によって第2排気ポート25側に導風され
た冷却風F1を主に第2排気ポート25の上面に沿って
流れる冷却風F3と、排気マフラー40側に流れる冷却
風F4に分流する。この分流された冷却風F3は第2リ
ブ32と第3リブ33によって誘導されて第2排気ポー
ト25に沿って流れ、冷却ファン6から離れたシリンダ
ヘッド本体11の第2燃焼室の周りを直接冷却する。
【0040】また、第1リブ31によって第2排気ポー
ト25側に導風された冷却風F1の一部を空間部30を
介してシリンダヘッド本体11の側面に沿って下方に流
れる冷却風F5として分流するように構成されている。
【0041】次に、このように構成された空冷式直列2
気筒エンジン1の作動について説明する。
【0042】エンジン1の運転に伴って冷却ファン6に
よって生成された冷却風は、冷却ファンカバー7に開口
する開口部8に誘導されてシリンダヘッド本体11とバ
ッフル9の間の第1排気ポート21及び第2排気ポート
25に向けて送風される。
【0043】冷却ファンカバー7の開口部8から第1排
気ポート21及び第2排気ポート25に向けて送風され
た冷却風、特に図4に示すように冷却ファン6側に配置
された第1排気ポート21の比較的シリンダヘッド本体
11近傍に向けて送風された冷却風Fは、第1排気ポー
ト21の上部に突設された第1リブ31よって冷却ファ
ン6から離れた側に配置された第2排気ポート25側に
誘導される冷却風F1と排気マフラー40側に誘導され
る冷却風F2に分流されて第1排気ポート21の上面に
沿って流れて第1排気ポート21を直接冷却する。
【0044】更に、第1リブ31によって分流された冷
却風F2は、第1排気ポート21を冷却した後に、排出
側端部28に沿って誘導されてバッフル9の外側に配置
された排気マフラー40を冷却する。
【0045】一方、第1リブ31によって分流された冷
却風F1は、第1リブ31に誘導されて第1排気ポート
21に沿って流れ、第1排気ポート21を冷却した後
に、集合部27近傍で第2排気ポート25の上部に設け
られた第2リブ32によって一部が受け止められ、第2
リブ32及び第3リブ33に誘導されて第2排気ポート
25に沿って流れる冷却風F3と、排気マフラー40側
に流れる冷却風F4に分流される。
【0046】この第2排気ポート25に沿って流れる冷
却風F3によって第2排気ポート25を冷却し、かつシ
リンダヘッド本体11の第2燃焼室天井部12側に円滑
に誘導されて冷却ファン6から離れた第2燃焼室周りを
直接冷却する。一方、排気マフラー40側に誘導された
冷却風F4によって排気マフラー40を冷却する。
【0047】更に、第1リブ31によって分流された冷
却風F1の一部は、空間部30からシリンダヘッド本体
11の側面に沿って下方に流れシリンダヘッド本体11
と、第1排気ポート21及び第2排気ポート25のシリ
ンダヘッド本体11側を冷却する。
【0048】従って、このように構成された本実施の形
態によると、第1排気ポート21のシリンダヘッド本体
11側と第2排気ポート25のシリンダヘッド本体11
側が十分に離間してシリンダヘッド本体11から突出
し、かつ第1排気ポート21及び第2排気ポート25を
各々シリンダヘッド本体11に沿って延在させて集合す
るこによって冷却風によって直接冷却される第1排気ポ
ート21及び第2排気ポート25の有効長が十分確保で
きると共に、シリンダヘッド本体11との間に形成され
た空間部30を通る冷却風によって第1排気ポート2
1、第2排気ポート25、シリンダヘッド本体11が直
接冷却されて、第1燃焼室及び第2燃焼室周りを含む全
体を偏在することなく効率的に冷却することができる。
【0049】更に、冷却ファン6側に配置された第1排
気ポート21に突設した第1リブ31によって第2排気
ポート25側に誘導された冷却風F1を、第2リブ32
及び第3リブ33によって第2排気ポート25に沿って
誘導して第2燃焼室周りを直接冷却し、冷却ファン6か
ら離れた第2燃焼室周りの効率的な冷却が得られ、第1
燃焼室及び第2燃焼部の周りをバランスよく冷却するこ
とができ、良好な各気筒間の冷却バランスが確保でき
る。
【0050】また、シリンダヘッド本体11から突設す
る第1排気ポート21及び第2排気ポート25の先端を
集合させ、この集合部27に延設された排出側端部28
に排気マフラー40を取り付けることから、シリンダヘ
ッド10に直接排気マフラー40が取り付けられ、従来
の複雑な形状の排気マニホールドの省略が可能になり排
気マニホールドを取り付けるための取付座面が不要にな
りシリンダヘッドの形状の設計自由度が拡大されると共
に、構成部品の削減及びエンジンのコンパクト化が得ら
れると共に、組み立て作業の簡素化が可能になり、製造
コストの低減が期待できる。
【0051】(第2実施の形態)本発明の第2実施の形
態を図5及び図6を参照して説明する。なお、図5及び
図6において、図1乃至図4と同一部分には同一符号を
付することで該部の詳細な説明を省略し、異なる部分を
主に説明する。
【0052】図5は、上記図3に対応する要部側面断面
図であり、その図6は要部平面図である。
【0053】第1実施の形態と同様に、冷却ファン6側
の第1排気ポート21と冷却ファン6から離れた側の第
2排気ポート25は、各燃焼室側が第1吸気ポート及び
第2吸気ポートを隔てて前後方向に大きく離間した前後
方向に対称形状でシリンダヘッド本体11と一体形成さ
れ、かつシリンダヘッド本体11から突出してシリンダ
ヘッド本体11に沿って湾曲して先端部が集合し、シリ
ンダヘッド本体11と第1排気ポート21と第2排気ポ
ート25によって空間部30が形成され、更に、集合部
27に延設された排出側端部28に排気マフラー40が
取り付けられている。
【0054】更に、図5及び図6に示すように第1排気
ポート21の下部に、第1排気ポート21に沿って第4
リブ34が突設され、この第4リブ34によって冷却フ
ァン6から開口部8を介して送出された冷却風Fを第1
排気ポート21の下面に沿って流れる冷却風F6と、排
気マフラー40側に流れる冷却風F7に分流する。
【0055】一方、第2排気ポート25の下部に、略集
合部27からシリンダヘッド本体11の近傍に亘って第
2排気ポート21に沿う第5リブ35が一体形成され、
この第5リブ35に対向して比較的短く形成された第6
リブ36が一体形成されている。
【0056】第5リブ35の集合部27側で第4リブ3
4によって第2排気ポート25側に導風された冷却風F
6を第2排気ポート25の下面を流れる冷却風F8と排
気マフラー40側に流れる冷却風F9に分流すると共
に、第5リブ35と第6リブ36によって冷却風F8を
シリンダヘッド本体11の第2燃焼室天井部12側に誘
導するように形成されている。また、冷却ファン6から
送風された冷却風Fの一部が分流して空間部30を介し
てシリンダヘッド本体11の側面に沿って上方に流れる
冷却風F10を発生させる。
【0057】次に、このように構成された空冷式直列2
気筒エンジン1の作動について説明する。
【0058】エンジン1の運転に伴って冷却ファン6に
よって生成された冷却風が、冷却ファンカバー7の開口
部8から第1排気ポート21及び第2排気ポート25に
向けて送風され、冷却ファン6側に配置された第1排気
ポート21のシリンダヘッド本体11近傍に送風された
冷却風Fは、第4リブ34よって第2排気ポート24側
に誘導される冷却風F6と、排気マフラー40側に誘導
される冷却風F7に分流されて第1排気ポート21の下
面に沿って流れ、第1排気ポート21を冷却する。更
に、第4リブ34で分流された冷却風F7は、第4リブ
34に沿って流れて第1排気ポート21を冷却した後
に、排気マフラー40を冷却する。
【0059】一方、冷却風F6は、第4リブ34に誘導
されて第1排気ポート21を冷却した後に、第5リブ3
5及び第6リブ36によって誘導されて第2排気ポート
25に沿って流れる冷却風F8と、排気マフラー40側
に流れる冷却風F9に分流される。この第2排気ポート
25に沿って流れる冷却風F8によって第2排気ポート
25が冷却され、かつ排気マフラー40側に誘導された
冷却風F9によって排気マフラー40を冷却する。
【0060】更に、第4リブ34によって分流された冷
却風F6の一部は、冷却風F10となって空間部30か
らシリンダヘッド本体11の側面に沿って上方に流れ、
シリンダヘッド本体11と、第1排気ポート21及び第
2排気ポート25を冷却する。
【0061】従って、このように構成された本実施の形
態によると、第1排気ポート21と第2排気ポート25
が離間してシリンダヘッド本体11から突出し、かつ各
々シリンダヘッド本体11に沿って延在させて集合する
こによって第1実施の形態と同様に第1排気ポート21
及び第2排気ポート25の有効長が十分確保でき、空間
部30を形成することで、冷却ファン6によって生成さ
れた冷却風が第1排気ポート21、第2排気ポート2
5、シリンダヘッド本体11を直接冷却し、第1排気ポ
ート21、第2排気ポート25及びシリンダヘッド本体
11の全体を効率的に冷却することができる。
【0062】更に、冷却ファン6側に配置された第1排
気ポート21に突設した第4リブ34によって第2排気
ポート25側に誘導された冷却風F6、を第5リブ35
及び第6リブ36によって第2排気ポート25に沿って
誘導して第2燃焼室周りを直接冷却することによって、
冷却ファン6から離れた側の第2燃焼室周りの効率的な
冷却が得られ、第1燃焼室及び第2燃焼部の周りをバラ
ンスよく冷却することができ、良好な各気筒間の冷却バ
ランスが確保できる。
【0063】(第3実施の形態)本発明の第3実施の形
態を図7及び図8を参照して説明する。なお、図7及び
図8において、図1乃至図6と同一部分には同一符号を
付することで該部の詳細な説明を省略し、異なる部分を
主に説明する。
【0064】図7は、上記図3及び図5に対応する要部
側面断面図であり、その図8は要部平面図である。
【0065】第1実施の形態及び第2実施の形態と同様
に、冷却ファン6側の第1排気ポート21と冷却ファン
6から離れた側の第2排気ポート25は、各燃焼室側が
大きく離間してシリンダヘッド本体11と一体形成さ
れ、かつシリンダヘッド本体11から突出してシリンダ
ヘッド本体11に沿って湾曲して先端部が集合し、シリ
ンダヘッド本体11と第1排気ポート21と第2排気ポ
ート25の間に空間部30が形成され、集合部27に排
出側端部28が延設されて排気マフラー40が取り付け
られている。
【0066】更に、図7及び図8に示すように第1排気
ポート21及び第2排気ポート25の上部に、第1実施
の形態と同様の機能を有する第1リブ31、第2リブ3
2、第3リブ33が一体に突設されている。更に、第1
排気ポート21及び第2排気ポート25の下部に第2実
施の形態と同様の機能を有する第4リブ34、第5リブ
35、第6リブ36が各々一体に突設されている。
【0067】このような構成において、エンジン1の運
転に伴って冷却ファン6によって生成された冷却風が冷
却ファンカバー7に開口する開口部8から第1排気ポー
ト21及び第2排気ポート25に向けて送風されと、冷
却ファンカバー7の開口部8から冷却ファン6側に配置
された第1排気ポート21の比較的上部に送風された冷
却風は、第1実施の形態と同様に第1リブ31よって第
2排気ポート24側に誘導される冷却風と排気マフラー
40側に誘導される冷却風に分流されて第1排気ポート
21を冷却した後に排気マフラー40を冷却する一方、
第2リブ32及び第3リブ33によって第2排気ポート
25に沿って冷却風を誘導して第2排気ポート25を冷
却すると共に、第2燃焼室周りを冷却風によって直接冷
却する。また、シリンダヘッド本体11の側面に沿って
空間部30から下方に誘導してシリンダヘッド本体1
1、第1排気ポート21、第2排気ポート25を冷却す
る。
【0068】一方、冷却ファンカバー7の開口部8から
第1排気ポート21の比較的下部に送風された冷却風
は、第2実施の形態と同様に第4リブ34よって第2排
気ポート24側に誘導される冷却風と排気マフラー40
側に誘導される冷却風に分流されて第1排気ポート21
を冷却した後に排気マフラー40を冷却する一方、第5
リブ35及び第6リブ36によって第2排気ポート25
に沿って冷却風を誘導して第2排気ポート25を冷却す
ると共に、第2燃焼室周りを冷却する。更に、第6リブ
36によってシリンダヘッド本体11の側面に沿って空
間部30から上方に誘導してシリンダヘッド本体11、
第1排気ポート21、第2排気ポート25を冷却する。
【0069】従って、第1実施の形態及び第2実施の形
態に加え、更に、冷却ファン6側に配置された第1排気
ポート21及び第2排気ポート25の上部に第1リブ3
1、第2リブ32、第3リブ33を設け、かつ第1排気
ポート21及び第2排気ポート25の下部に第4リブ3
4、第5リブ35、第6リブ36を一体に設けることに
よって、冷却ファン6から離れた側の第2排気ポート2
5側をより効率的に冷却することができ、第1燃焼室及
び第2燃焼部の周りをバランスよく冷却することがで
き、更に良好な各気筒間の冷却バランスが確保できる。
【0070】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能である。例えば、上記第1実施の形態では第1排気
ポート21及び第2排気ポート25の上部に第1リブ3
1、第2リブ32、第3リブ33の3個のリブを設け、
第2実施の形態では第1排気ポート21及び第2排気ポ
ート25の下部に第4リブ34、第5リブ35、第6リ
ブ36の3個のリブを設け、かつ第3実施の形態では第
1排気ポート21及び第2排気ポート25の上部に第1
リブ31、第2リブ32、第3リブ33、下部に第4リ
ブ34、第5リブ35、第6リブ36のリブを設けた
が、これらリブの数を増減することも、またリブの形状
を適宜変更することも可能である。
【0071】また、上記各実施の形態では空冷式直列2
気筒エンジンを例に説明したが、他の空冷式直列多気筒
エンジンに適用することもできる。
【0072】
【発明の効果】以上説明した本発明によると、クランク
シャフトに設けられた冷却ファンによって生成される冷
却風で冷却する空冷式直列多気筒エンジンにおいて、シ
リンダヘッド本体に燃焼室側開口部が各々燃焼室天井部
に開口すると共にシリンダ本体から突出して延在する各
排気ポートを一体形成し、かつ冷却ファンカバーに冷却
ファンによって生成された冷却風を送風する開口部を設
けることから、冷却ファンからの冷却風によって排気ポ
ート及び々シリンダ本体を直接冷却することができ、各
気筒間の冷却バランスの向上が得られる。
【0073】更に、排気ポートの燃焼室側を互いに離間
してシリンダヘッド本体から突出させて先端を集合させ
て排気マフラーに連結することによって、冷却風によっ
て直接冷却される各排気ポートの有効長が容易に確保で
き、かつシリンダヘッド本体との間に冷却風が流れる空
間部を形成することによってより効率的な冷却風による
冷却が得られる。
【0074】また、各排気ポートを集合させて排気マフ
ラーを連結することによって、排気ポートが排気マニホ
ールドとしての機能を兼備し、排気マニホールドの省略
による構成部品の削減及びエンジンのコンパクト化が得
られると共に、製造コストの低減が期待できる。
【0075】更に、排気ポートに冷却ファンからの冷却
風を誘導するリブを一体に突設することによって、排気
ポート及び各燃焼室周りの冷却がより効率的にでき、各
気筒間の冷却バランスの向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の概要を示す空冷式直
列2気筒エンジンの側面断面図である。
【図2】図1のI−I線断面図である。
【図3】図1のA部拡大図である。
【図4】図3の要部平面図である。
【図5】本発明の第2実施の形態の概要を示す空冷式直
列2気筒エンジン要部側面断面図である。
【図6】図5の要部平面図である。
【図7】本発明の第3実施の形態の概要を示す空冷式直
列2気筒エンジン要部側面断面図である。
【図8】図7の要部平面図である。
【図9】従来の空冷式直列2気筒エンジンの吸気排気構
造の概要を示す要部横断面図である。
【図10】従来の空冷エンジンの冷却構造の概要を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 空冷式直列2気筒エンジン 2 エンジン本体 5 クランクシャフト 6 冷却ファン 7 冷却ファンカバー 8 開口部 10 シリンダヘッド 11 シリンダヘッド本体 12 第1燃焼室天井部 13 第2燃焼室天井部 14 第1吸気ポート 15 燃焼室側開口部 16 第2吸気ポート 17 燃焼室側開口部 18 吸気側開口部 21 第1排気ポート 22 燃焼室側開口部 25 第2排気ポート 26 燃焼室側開口部 27 集合部 28 排出側端部 30 空間部 31 第1リブ(リブ) 32 第2リブ(リブ) 33 第3リブ(リブ) 34 第4リブ(リブ) 35 第5リブ(リブ) 36 第6リブ(リブ) 40 排気マフラー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトの延在方向に沿って複
    数の燃焼室が配置され、上記クランクシャフトの端部に
    設けられた冷却ファンによって生成された冷却風で冷却
    する空冷式直列多気筒エンジンの冷却構造において、 シリンダヘッドは、 シリンダブロックに結合される下面に上記各燃焼室に対
    応して燃焼室天井部が上記クランクシャフトの延在方向
    に沿って並設されたシリンダヘッド本体に、各燃焼室側
    開口部が各々上記各燃焼室天井部に開口する各吸気ポー
    トと、各燃焼室側開口部が各々上記各燃焼室天井部に開
    口すると共にシリンダヘッド本体から突出して延在する
    各排気ポートとが一体形成され、 上記冷却ファンを冷却ファンカバーで覆うと共に、該冷
    却ファンカバーに上記冷却ファンによって生成された冷
    却風を上記排気ポートに向けて送風する開口部を設けた
    ことを特徴とする空冷式直列多気筒エンジンの冷却構
    造。
  2. 【請求項2】 上記各排気ポートは、 該各排気ポートの燃焼室側が互いに離間して上記シリン
    ダヘッド本体から突出すると共に先端が互いに集合して
    排気マフラーに連結し、かつ上記シリンダヘッド本体及
    び各排気ポートによって冷却風が流通する空間部を形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の空冷式直列多気
    筒エンジンの冷却構造。
  3. 【請求項3】 クランクシャフトの延在方向に沿って該
    クランクシャフトの端部に配設された冷却ファン側から
    第1燃焼室及び第2燃焼室が配置され、上記冷却ファン
    によって生成された冷却風で冷却する空冷式直列多気筒
    エンジンの冷却構造において、 シリンダヘッドは、 シリンダブロックに結合される下面に上記第1燃焼室及
    び第2燃焼室に対応して第1燃焼室天井部及び第2燃焼
    室天井部が上記クランクシャフトの延在方向に沿って並
    設されたシリンダヘッド本体に、燃焼室側開口部が上記
    第1燃焼室天井部に開口する第1吸気ポートと、燃焼室
    側開口部が上記第1燃焼室天井部に開口すると共にシリ
    ンダヘッド本体から突出して延在する第1排気ポート
    と、燃焼室側開口部が上記第2燃焼室天井部に開口する
    第2吸気ポートと、燃焼室側開口部が上記第2燃焼室天
    井部に開口すると共にシリンダヘッド本体から突出して
    延在する第2排気ポートとが一体形成され、 上記冷却ファンを冷却ファンカバーで覆うと共に、該冷
    却ファンカバーに上記冷却ファンによって生成された冷
    却風を上記第1排気ポート及び第2排気ポートに向けて
    送風する開口部を設けたことを特徴とする空冷式直列多
    気筒エンジンの冷却構造。
  4. 【請求項4】 上記第1吸気ポート及び第2吸気ポート
    を隔てて上記第1排気ポート及び第2排気ポートが配置
    されたことを特徴とする請求項3に記載の空冷式直列多
    気筒エンジンの冷却構造。
  5. 【請求項5】 上記第1排気ポート及び第2排気ポート
    は、 各排気ポートの燃焼室側が互いに離間して上記シリンダ
    ヘッド本体から突出すると共に先端が互いに集合して排
    気マフラーに連結し、かつ上記シリンダヘッド本体と第
    1排気ポート及び第2排気ポートによって冷却風が流通
    する空間部を形成したことを特徴とする請求項3または
    4に記載の空冷式直列多気筒エンジンの冷却構造。
  6. 【請求項6】 上記第1排気ポートは、 上記ファンカバーの開口部から送風された冷却風を第1
    排気ポートに沿って第2排気ポート側に誘導するリブが
    一体に突設されたことを特徴とする請求項5に記載の空
    冷式直列多気筒エンジンの冷却構造。
  7. 【請求項7】 上記第1排気ポートは、 上記ファンカバーの開口部から送風された冷却風を第1
    排気ポートに沿って第2排気ポート側に流れる冷却風と
    排気マフラー側に流れる冷却風に分流させるリブが一体
    に突設されたことを特徴とする請求項5に記載の空冷式
    直列多気筒エンジンの冷却構造。
  8. 【請求項8】 上記第2排気ポートは、 上記第1排気ポートに突設されたリブによって第2排気
    ポート側に誘導された冷却風を第2排気ポートに沿って
    上記シリンダヘッド本体側に誘導するリブが一体に突設
    されたことを特徴とする請求項6または7に記載の空冷
    式直列多気筒エンジンの冷却構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102562251A (zh) * 2011-12-27 2012-07-11 浙江乐恒动力科技有限公司 发动机的双消声冷却结构
CN103233805A (zh) * 2013-04-13 2013-08-07 山东华盛农业药械有限责任公司 冷却发动机消音器的结构

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