JP2003232213A - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関

Info

Publication number
JP2003232213A
JP2003232213A JP2002032513A JP2002032513A JP2003232213A JP 2003232213 A JP2003232213 A JP 2003232213A JP 2002032513 A JP2002032513 A JP 2002032513A JP 2002032513 A JP2002032513 A JP 2002032513A JP 2003232213 A JP2003232213 A JP 2003232213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
combustion
passage
gas
combustion gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002032513A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kobayashi
正明 小林
Sakanori Moriya
栄記 守谷
Satoshi Nakamura
中村  聡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP2002032513A priority Critical patent/JP2003232213A/ja
Publication of JP2003232213A publication Critical patent/JP2003232213A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気浄化触媒下流にヒータ加熱型センサを備
える内燃機関において、その排気浄化触媒下流の水滴を
効率良く蒸発させ、センサ素子の被水を抑制する。 【解決手段】 排気通路42に設けられた触媒コンバー
タ50と、その触媒コンバータ50下流の排気通路42
bに設けられた空燃比センサ60と、機関本体1aでの
燃焼とは別に燃焼ガスを排出する燃焼式ヒータ80と、
触媒コンバータ50下流の排気通路42bに接続し、燃
焼式ヒータ80から排出される燃焼ガスを触媒コンバー
タ50下流の排気通路42bに導入する燃焼ガス通路8
8bと、を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に関し、
より詳細には、排気通路にヒータ加熱型センサを備える
内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼル機関に代表される希薄燃焼式
内燃機関では、その排気系に空燃比センサに代表される
ヒータ加熱型センサが設けられ、その出力を利用して種
々のフィードバック制御が実施されている。
【0003】また、この種のヒータ加熱型センサは、セ
ンサ素子が活性化した状態で初めて出力精度が安定する
ため、センサ素子が冷えている冷間時等には、内蔵のヒ
ータでセンサ素子を加熱し、センサ素子を早期に活性化
させて使用可能にしている。
【0004】ところで、センサ素子の加熱が必要になる
冷間時には、排気ガス中に含まれる水蒸気が凝縮してセ
ンサ素子の表面に水滴となって付着するため、その付着
した水滴が蒸発するまでは、センサ素子を加熱したいに
も拘わらずセンサ素子を加熱できないといった状況が続
く。つまり、センサ素子が被水した状態でセンサ素子を
加熱すると、センサ素子の表面に局所的な温度差が生じ
てセンサ素子が割れる現象、所謂「サーマルショック」
が引き起こされるためである。
【0005】このため従来では、機関始動後、センサ素
子に付着した水滴が蒸発したとみなせる排気ガスの温度
や機関冷却水の温度になるまでセンサ素子の加熱を停止
し、水滴の付着に伴うセンサ素子のサーマルショックを
回避している。
【0006】また、上記したセンサ素子の加熱に絡み寒
冷地仕様の内燃機関では、機関本体とは別に燃焼ガスを
排出する燃焼式ヒータを備えた内燃機関もある。この種
の内燃機関では、例えば、機関本体や排気浄化触媒が冷
えているときに燃焼式ヒータを稼働させ、その燃焼式ヒ
ータの使用に伴い排出される燃焼ガスの熱エネルギーを
利用して機関本体や排気浄化触媒を昇温させ、内燃機関
の始動性向上、および機関始動時における排気浄化率の
向上、さらに車両用内燃機関においては、車内暖房設備
の性能向上を図っている。
【0007】なお、排気浄化触媒の昇温を例に燃焼式ヒ
ータの配管構造を説明すると、従来では以下の配管構造
になっている。まず、燃焼式ヒータの排気口には、排気
浄化触媒上流の排気通路に接続する燃焼ガス通路が接続
され、燃焼式ヒータから排出された排気ガスは、その燃
焼ガス通路を経て排気浄化触媒上流の排気通路に流れ込
むようになっている。このため、燃焼式ヒータの排気口
から排出された燃焼ガスは、排気浄化触媒上流の排気通
路に流れ込み、排気浄化触媒を昇温させることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した燃
焼式ヒータの使用時には、排気通路に燃焼ガスが流れ込
むため、排気浄化触媒を含め排気通路も加熱される。し
たがって、一見、先に説明した水蒸気の凝縮に起因した
センサ素子の被水も解消されるように見受けられるが、
現状では未だ多くの水滴がセンサ素子に付着し、そのセ
ンサ素子の被水は解消されていないといった現象が本発
明者等によって確認されている。すなわち、本発明者等
の鋭意研究によれば、燃焼式ヒータを用いてセンサ素子
の被水を解消するにあたり、多くの改善すべき点が見出
された。
【0009】まず、ガソリン機関に較べ、煤やSOF
(煤の前駆物質)の排出量が多いディーゼル機関では、
往々にして排気浄化触媒下流の排気通路にヒータ加熱型
センサを取り付けることが多く、排気ガス中に含まれる
煤やSOF(以下、微粒子と称する)を未然に排気浄化
触媒で浄化することで、ヒータ加熱型センサに対する微
粒子の付着を防止している。
【0010】この点、排気浄化触媒上流の排気通路に燃
焼ガスを導入する従来の配管構造では、導入した燃焼ガ
スの有する熱エネルギーの多くが、熱容量の大きい排気
浄化触媒の加熱に消費されるため、排気浄化触媒下流の
排気通路を暖めるには至らなかった。すなわち、燃焼ガ
スを導入したにも拘わらず、以前として排気浄化触媒下
流の排気通路は冷えたままであり、センサ素子の被水の
原因になる水滴を蒸発させるには至らなかった。
【0011】また、排気通路全体の昇温を考えた場合、
燃焼ガスの導入量を増やせば排気浄化触媒下流の排気通
路も昇温できるが、排気浄化触媒が昇温過程にある冷間
始動時には、排気浄化触媒の排気浄化率も低く、多量の
燃焼ガスを導入した場合には、その燃焼ガス中に含まれ
る一酸化炭素等の未燃燃焼成分が排気浄化触媒にて浄化
しきれず機関本体外へと排出される。つまり、燃焼ガス
の導入量を増やせば排気浄化触媒下流においても水滴の
蒸発は促されるが、排気浄化率の問題を考えた場合、燃
焼ガスの導入量には自ずと制限が生じる。
【0012】本発明は、このような技術的背景を考慮し
なされたもので、排気浄化触媒下流にヒータ加熱型セン
サを備える内燃機関において、その排気浄化触媒下流の
水滴を効率良く蒸発させ、センサ素子の被水を抑制する
被水抑制技術を備えた内燃機関を提供することを課題と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するため、本発明では以下の構成とした。すなわち、
本発明は、排気通路に設けられた排気浄化触媒と、その
排気浄化触媒下流の排気通路に設けられヒータの加熱に
よって活性化した状態で排気ガスの状態を検知するヒー
タ加熱型センサと、機関本体での燃焼とは別に燃焼ガス
を排出する燃焼式ヒータと、前記排気浄化触媒下流の排
気通路に接続し、前記燃焼式ヒータから排出される燃焼
ガスを排気浄化触媒下流の排気通路に導入する燃焼ガス
通路と、を備えることを特徴とする。
【0014】このように構成された本発明では、排気浄
化触媒下流の排気通路に排気浄化触媒を経由させること
なく燃焼ガスを導入する燃焼ガス通路を備えるため、燃
焼式ヒータから排出された燃焼ガスの熱エネルギーは、
排気浄化触媒の加熱に消費されることなく排気浄化触媒
下流の排気通路に達する。よって、ヒータ加熱型センサ
を含め排気浄化触媒下流の排気通路を効率良く昇温させ
ることができ、その結果、排気ガス中に含まれる水蒸気
の凝縮に起因したヒータ加熱型センサの被水が抑制され
る。
【0015】また、前記排気浄化触媒下流の排気通路に
接続する燃焼ガス通路を第1の燃焼ガス通路とし、その
第1の燃焼ガス通路とは別に設けられ、前記排気浄化触
媒上流の排気通路に接続して排気浄化触媒上流に燃焼ガ
スを導入する燃焼ガス通路を第2の燃焼ガス通路とし、
さらに、前記第1の燃焼ガス通路および前記第2の燃焼
ガス通路に対して流れ込む燃焼ガスの流量比率を変化さ
せる流量制御弁を備える構成とし、前記流量制御弁は、
前記排気ガス中に含まれる水蒸気が凝縮する状況で、前
記第1の燃焼ガス通路に対して流れ込む燃焼ガスの流量
比率を増やすようにしてもよい。
【0016】この構成では、燃焼式ヒータから排出され
る燃焼ガスを、排気浄化触媒下流の排気通路および排気
浄化触媒上流の排気通路に導入でき、また、その流量比
率は、流量制御弁によって変更できるようにしている。
また、流量制御弁は、排気ガス中に含まれる水蒸気が凝
縮する状況、すなわちヒータ加熱型センサの被水が想定
される状況で、排気浄化触媒下流の排気通路に流れ込む
燃焼ガスの導入量を増やし、ヒータ加熱型センサの被水
を抑制するようにしている。
【0017】なお、上記で「流量比率」とは、何れか一
方の燃焼ガス通路のみに、燃焼ガスを導入するといった
概念をも含むものである。また、排気ガス中に含まれる
水蒸気が凝縮する状況としては種々例示できるが、例え
ば、排気通路の壁面と排気ガスの温度差が大きくなる冷
間時等をその代表例として例示できる。
【0018】またさらに、水蒸気の凝縮によって発生し
た水滴が、前記排気通路内にて滞留するか否かを少なく
とも排気ガスの流速の高低に基づき判定する判定手段を
備え、前記流量制御弁は、前記排気ガスの流速が低く水
滴が滞留すると判定されたときに、前記第1の燃焼ガス
通路に流れ込む燃焼ガスの導入量を増やし、逆に、排気
ガスの流速が高く水滴の滞留が抑制されていると判定さ
れたときには、前記第2の燃焼ガス通路に流れ込む燃焼
ガスの導入量を増やすようにしてもよい。
【0019】この構成では、排気ガスの流速低下に起因
して排気通路内に水滴が滞留する状況において排気浄化
触媒下流の排気通路に燃焼ガスを導入し、ヒータ加熱型
センサの被水を抑制する。また、一方、排気ガスの流速
が高く、水滴の滞留が抑制されているときは、排気浄化
触媒上流の排気通路に燃焼ガスを導入して、燃焼ガス中
に含まれる未燃燃焼成分を浄化しつつ排気浄化触媒側を
昇温させる。
【0020】すなわち、水滴の滞留時には、水滴の蒸発
に要する時間が長くなる他、滞留した水滴の飛散も想定
されるため、ヒータ加熱型センサの被水は以前にも増し
て進行する。このため本構成では、そのような状況でヒ
ータ加熱型センサの被水を積極的に抑制し、排気ガスの
流速が高くヒータ加熱型センサの被水が軽度であるとき
には、燃焼ガス中に含まれる未燃燃焼成分を浄化しつつ
排気浄化触媒側を昇温させている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用内燃機関に
適用した例について、図面を参照して説明する。なお、
以下に示す内燃機関1の構造は、図1に示されるように
周知のコモンレール式ディーゼル機関に準ずるため、本
実施の形態では、本発明に係る排気系4や燃焼式ヒータ
80の構造についてのみ説明する。
【0022】まず、本実施の形態に示す内燃機関1で
は、図1に示されるようにその排気系4に触媒コンバー
タ50及び空燃比センサ60を備えている。
【0023】触媒コンバータ50は、ケーシング51、
及びそのケーシング51内に設けられる各種排気浄化触
媒50a,50bを備え、機関本体1aから排出される
排気ガス中の未燃燃焼成分等を浄化する排気浄化作用を
有する。
【0024】より詳しくは、内燃機関1の排気系4に設
けられるターボチャージャ41の下流にケーシング51
が配置され、ケーシング51内には、上流側から吸蔵還
元型NOx触媒50a、パティキュレートフィルタ50
bの順に排気浄化触媒が内蔵されている。なお、以下の
説明では、吸蔵還元型NOx触媒50aを単にリーンN
Ox触媒50aと称することもある。
【0025】排気浄化触媒の一つであるリーンNOx触
媒50aは、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を主と
して浄化する排気浄化作用を備えている。より詳しく
は、リーンNOx触媒50aに流れ込む排気ガス中の酸
素濃度が高いときにその排気ガス中の窒素酸化物(NO
x)を吸収し、逆に排気ガス中の酸素濃度が低いとき、
すなわちリーンNOx触媒50aに流れ込む排気ガスの
空燃比が低いときにその吸収していた窒素酸化物(NO
x)を二酸化窒素(NO2)や一酸化窒素(NO)の形
で排気ガス中に還元・放出し、併せてその二酸化窒素
(NO2)や一酸化窒素(NO)を排気ガス中に含まれ
ている未燃燃料成分(CO、HC)と酸化反応させ無害
な水蒸気(H2O)及び二酸化炭素(CO2)に浄化して
いる。
【0026】また、その構成は、例えばアルミナ(Al
23)を担体とし、その担体上にカリウム(K)、ナト
リウム(Na)、リチウム(Li)、セシウム(Cs)
等のアルカリ金属、若しくはバリウム(Ba)、カルシ
ウム(Ca)等のアルカリ土類、又はランタン(L
a)、イットリウム(Y)等の希土類から選ばれた少な
くとも一つと、白金(Pt)のような貴金属とを担持し
てなる。
【0027】なお、ここで排気浄化作用の補足説明を行
うと、本実施の形態に示すディーゼル機関1では、通
常、酸素過剰雰囲気下で燃焼が行われている。このため
機関燃焼に伴い排出される排気ガスの酸素濃度は、上記
の還元・放出作用を促す迄に低下することは殆どなく、
また、排気ガス中に含まれる未燃燃料成分(CO,H
C)の量も極僅かである。
【0028】したがって、本実施の形態では、還元剤た
る機関燃料(HC)を排気ガス中に噴射供給すること
で、酸素濃度の低下を促すと共にその未燃燃料成分たる
炭化水素(HC)等を補い、上記の排気浄化作用を促進
させている。なお、還元剤の供給は、内燃機関1の排気
枝管43に設けられた還元剤供給弁(図示略)を介して
行われている。また、還元剤の供給量は、触媒コンバー
タ50下流の排気通路42bに設けられる空燃比センサ
60の出力(排気ガスの酸素濃度)をフィードバックし
て、その時々に必要とされる適切な量に調節されてい
る。
【0029】一方のパティキュレートフィルタ50b
は、排気ガス中に含まれる煤やSOF(煤の前駆体)等
の微粒子を酸化燃焼させる排気浄化作用を備えている。
より詳しくは、活性化酸素放出剤を担持したフィルタ基
材58を備え、そのフィルタ基材58に捕集した微粒子
を活性化酸素の作用で輝炎を発することなく酸化燃焼さ
せて浄化する。
【0030】フィルタ基材58は、図2に示されるよう
にコージライトのような多孔質材料から形成されたハニ
カム形状をなし、互いに平行をなして延びる複数個の流
路55,56を具備している。より具体的には、下流端
が栓55aにより閉塞された排気ガス流入通路55と、
上流端が栓56aにより閉塞された排気ガス流出通路5
6と、を備え、各排気ガス流入通路55及び排気ガス流
出通路56は薄肉の隔壁57を介して該フィルタ基材5
8における縦方向及び横方向に並んで配置されている。
【0031】また、隔壁57の表面および内部の細孔に
は、アルミナ(Al23)等によって形成された担体の
層が設けられ、担体上には、白金(Pt)等の貴金属触
媒の他、周囲に過剰酸素が存在するとその過剰酸素を吸
蔵し、逆に酸素濃度が低下すると、その吸蔵した酸素を
活性酸素の形で放出する活性酸素放出剤が担持されてい
る。
【0032】なお、活性酸素放出剤としては、カリウム
(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、セシ
ウム(Cs)、ルビジウム(Rb)のようなアルカリ金
属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)、ストロン
チウム(Sr)のようなアルカリ土類金属、ランタン
(La)、イットリウム(Y)のような希土類、および
セリウム(Ce)、錫(Sn)のような遷移金属から選
ばれた少なくとも一つを用いるとよい。
【0033】また、好ましくは、カルシウム(Ca)よ
りもイオン化傾向の高いアルカリ金属又はアルカリ土類
金属、即ちカリウム(K)、リチウム(Li)、セシウ
ム(Cs)、ルビジウム(Rb)、バリウム(Ba)、
ストロンチウム(Sr)などを用いるとよい。
【0034】このように構成されたパティキュレートフ
ィルタ50bでは、まず、排気ガス流入通路55→隔壁
57→排気ガス流出通路56の順に排気ガスが流れ(図
2矢印a)、排気ガス中に含まれる微粒子は、その隔壁
57を通過する過程で、隔壁57の表面及び内部に捕集
される。そして、隔壁57に捕集された微粒子は、隔壁
57(フィルタ基材)に流れ込む排気ガスの酸素濃度を
複数回に亘り変化させることで増加する活性化酸素によ
って酸化せしめられ、ついには輝炎を発することなく燃
え尽きてフィルタ基材58から除去される。
【0035】このように本実施の形態では、排気通路4
2に吸蔵還元型NOx触媒50aおよびパティキュレー
トフィルタ50bを配置することで排気ガス中に含まれ
る窒素酸化物(NOx)および煤などの微粒子を浄化し
ている。
【0036】続いて、空燃比センサ60について説明す
る。空燃比センサ60はヒータ加熱型センサの一種であ
り、図1に示されるように触媒コンバータ50下流の排
気通路42bに取り付けられている。
【0037】なお、ここで触媒コンバータ下流の排気通
路42に空燃比センサ60を配置する理由としては、空
燃比センサ60に対する微粒子の付着を防止するためで
あり、このような配置形態をとることで空燃比センサ6
0の汚染が抑制され、長期に亘り空燃比センサ60の出
力精度が保たれる。
【0038】また、空燃比センサ60の構成は、図3に
示されるように、センサ素子61、保護カバー62、ヒ
ータ63からなる。センサ素子61は、図3に示される
ように、ジルコニア層およびチタニア層から構成された
拡散抵抗層(61a)をカップ状に成形したものであ
り、その閉蓋した方向を前方として排気通路42内に挿
入固定されている。保護カバー62は、排気通路42内
に突出したセンサ素子61の表面を覆い、センサ素子6
1に対する直接的な異物の衝突を防止する。また、保護
カバー62には、複数の孔62aが設けられ、排気ガス
はその孔62aを通りセンサ素子61の表面に接触す
る。ヒータ63は、カップ状をなすセンサ素子61の内
部に設けられる電気式の発熱体であり、その通電制御
は、内燃機関1の制御系に設けられた電子制御ユニット
(ECU)5にて処理されている。なお、ヒータ63の
通電制御については後に詳述する。
【0039】このように構成された空燃比センサ60に
よれば、まず、保護カバー62の孔62aを通じてセン
サ素子61の表面(排気通路側)に排気ガスが接触す
る。また、センサ素子61の内周面(大気側)は図3に
示されるように大気に接触しているため、センサ素子6
1の表面と内周面との間には、大気と排気ガスの酸素濃
度差に応じた電位差が生ずる。したがって、この電位差
を電子制御ユニット5に読み込み、排気ガスの酸素濃度
に換算することで排気ガスの酸素濃度の推定が可能にな
る。
【0040】一方、センサ素子61に内蔵されるヒータ
63は、センサ素子61が冷えている冷間時等に通電さ
れ、センサ素子61を加熱する。すなわち、ヒータ加熱
型センサ60の一種である空燃比センサ60は、そのセ
ンサ素子61が活性化した状態で初めて出力精度が安定
するため、ヒータ63でセンサ素子61を加熱し、セン
サ素子61を早期に活性化させて使用可能にする。
【0041】ところで、センサ素子61の加熱が必要に
なる冷間時には、排気ガス中に含まれる水蒸気が凝縮し
て水滴となりセンサ素子61の表面に付着するため、セ
ンサ素子61を加熱したいにも拘わらず、その付着した
水滴が蒸発するまでは、センサ素子61を加熱できない
といった状況が続く。つまり、センサ素子61が被水し
た状態でセンサ素子61を加熱すると、センサ素子61
の表面に局所的な温度差が生じセンサ素子61が割れる
現象、所謂「サーマルショック」が引き起こされるため
である。
【0042】このため本実施の形態に示す内燃機関1で
は、機関本体1aとは別に燃焼ガスを排出する燃焼式ヒ
ータ80を備え、その燃焼式ヒータ80から排出される
燃焼ガスの熱エネルギーを利用してセンサ素子61に付
着した水滴を蒸発させている。以下、燃焼式ヒータ80
の説明を踏まえ(図1、図4参照)、燃焼式ヒータ80
を利用した空燃比センサ60の被水抑制技術について説
明する。
【0043】本実施の形態に示す燃焼式ヒータ80は、
上記した空燃比センサ60の被水の抑制の他、例えば、
車内暖房設備や機関本体1a等の昇温に利用されてい
る。また、燃焼式ヒータ80に接続する配管を含め、燃
焼式ヒータ80の内部構造は以下のようになっている。
なお、図1では、昇温必要箇所として車内暖房設備のヒ
ータコア10や機関本体1aを図示しているが、勿論、
昇温必要箇所は上記した箇所に限定されるものではな
い。
【0044】まず、燃焼式ヒータ80と内燃機関1との
間には冷却水循環路Wが形成され、燃焼式ヒータ80内
で暖められた機関冷却水は、冷却水循環路Wを介して内
燃機関1に流入するようになっている。なお、本実施の
形態では、機関冷却水を熱媒体としてヒータコア10や
機関本体1aを昇温させているが、例えば、潤滑用のオ
イルなどを代用してもよい。
【0045】冷却水循環路Wは、機関本体1aのウォー
タジャケット(図示略)から燃焼式ヒータ80に機関冷
却水を導く冷却水導入路W1と、燃焼式ヒータ80で暖
められた機関冷却水をヒータコア10に導く冷却水排出
路W2と、ヒータコア10から排出された機関冷却水を
機関本体1aのウォータジャケットに戻す冷却水排出路
W3と、を備えている。また、冷却水導入路W1には電
動ウォータポンプPが設けられ、電動ウォータポンプP
の作動によって内燃機関1と燃焼式ヒータ80との間で
機関冷却水が循環する。
【0046】続いて 燃焼式ヒータ80の内部構造につ
いて図4を参照して説明する。まず、燃焼式ヒータ80
内には、冷却水導入路W1と冷却水排出路W2とに接続
して冷却水循環路Wの一部を形成する内部冷却水室81
が設けられている。
【0047】また、燃焼式ヒータ80内には、火炎Fを
発生させる燃焼筒82a、燃焼筒82aを覆うカップ状
の隔壁82bから構成される燃焼室82が設けられ、さ
らに、隔壁82bの周囲には、燃焼式ヒータ80の外壁
に相当するケーシング83が設けられている。そして、
隔壁82bとケーシング83との間に確保される空間Q
で、先に説明した内部冷却水室81が形成されている。
すなわち、内部冷却水室81は、燃焼室82を包囲する
ように設けられている。また、内部冷却水室81には、
機関冷却水の温度を検出する水温センサ81aが設けら
れている。
【0048】また、燃焼筒82a内には、燃料導入管8
2c、着火用のグロープラグ(図示略)、着火センサ8
2d、過熱センサ82e(ガス温度センサ)が設けら
れ、燃焼開始時には、燃料導入管82を通じて燃焼に供
される燃料を燃焼筒82a内に供給し、グロープラグに
よって着火する。また、着火センサ82dは、燃焼が開
始されたか否かを判断し、その出力は、電子制御ユニッ
ト5に入力されている。また、過熱センサ82eは、燃
焼ガスの温度に基づき燃焼式ヒータ80の異常燃焼を監
視している。
【0049】また、燃焼筒82aの基端には、燃焼に供
される空気を燃焼室82内に供給するブロアモータ84
を内蔵したケーシング85が設けられている。ケーシン
グ85には、内燃機関1の吸気通路31に接続する空気
導入通路86が接続され、ブロアモータ84の作動によ
って吸気通路31から流れ込む空気は、ブロアモータ8
4の回転速度に比例した流量で燃焼室82内に流れ込む
ようになっている。
【0050】そして、燃焼室82内に流れ込んだ空気
は、燃料導入管82cから導入された燃焼と共に燃焼さ
れ、内部冷却水室81内に満たされる機関冷却水を昇温
させる。よって、この昇温した機関冷却水を機関本体1
aやヒータコア10に循環させることで、暖気時間の短
縮、および車内暖房設備の性能向上等が図られる。
【0051】一方、燃焼式ヒータ80から排出される燃
焼ガスは、燃焼室82に設けられた排気口87に接続す
る燃焼ガス通路88を通じて、内燃機関1の排気通路4
2に排出されている。
【0052】また、本実施の形態に示す内燃機関1で
は、図1に示されるように、燃焼ガス通路88がその経
路途中で分岐し、分岐した一方の燃焼ガス通路88a
は、触媒コンバータ上流の排気通路42aに接続してい
る。また、他方の燃焼ガス通路88bは、触媒コンバー
タ下流の排気通路42bに接続している。
【0053】すなわち、触媒コンバータ上流の排気通路
42aに接続する燃焼ガス通路88a(以下、触媒用ガ
ス通路と称す)に流入した燃焼ガスは触媒コンバータ5
0を昇温させる。また、触媒コンバータ下流の排気通路
42bに接続する燃焼ガス通路88b(以下、センサ用
ガス通路と称す)に流入した燃焼ガスは、触媒コンバー
タ下流に設けられた空燃比センサ60及び触媒コンバー
タ下流の排気通路42bを昇温させる。
【0054】また、本実施の形態では、図1に示される
ようにセンサ用ガス通路88bおよび触媒用ガス通路8
8aの分岐点Vに流路切換弁90を設け、その流路切換
弁90の切り換えによって、燃焼ガスの導入方向を、触
媒用ガス通路88aおよびセンサ用ガス通路88bの間
で選択可能としている。
【0055】つまり、流路切換弁90が切り換えられ、
燃焼式ヒータ80から触媒用ガス通路88aに至る経路
が接続された場合には、触媒コンバータ上流の排気通路
42aのみに燃焼ガスが流れ込み、空燃比センサ60を
含み触媒コンバータ下流の排気通路42bが積極的に加
熱される。また逆に、燃焼式ヒータ80からセンサ用ガ
ス通路88bに至る経路が接続された場合には、触媒コ
ンバータ下流の排気通路42bのみに燃焼ガスが流れ込
み、触媒コンバータ50が積極的に加熱される。
【0056】なお、本発明に記載の特許請求の範囲との
兼ね合いでは、センサ用ガス通路88bが第1の燃焼ガ
ス通路に相当し、触媒用ガス通路88aが第2の燃焼ガ
ス通路に相当する。また、本実施の形態では、流路切換
弁90で、本発明に係る流量制御弁が構成されている。
【0057】また、本実施の形態では、電子制御ユニッ
ト5上に準備した制御プログラムによって流路切換弁9
0を制御している。より詳しくは、流路切換弁90にア
クチュエータ(図示略)を設け、電子制御ユニット5に
てそのアクチュエータを制御することで、流路切換弁9
0の弁体制御を可能としている。
【0058】なお、図5は、流路切換弁90の制御に係
る処理ルーチンに加え、先に説明した空燃比センサ60
に設けられるヒータ63の通電制御をも含む内容となっ
ている。以下、図5を参照して、流路切換弁90の制
御、および空燃比センサ60に設けられるヒータ63の
制御について説明する。
【0059】まず、電子制御ユニット5では、内燃機関
1の始動に伴い、内燃機関1の運転状況を読み込む(ス
テップ101)。なお、ここで読み込む項目として幾つ
か例示すると、外気温、機関冷却水の温度、排気ガスの
温度、などを例示できる。
【0060】なお、外気温は図示しない外気温センサか
ら読み込み、機関冷却水の温度は燃焼式ヒータ80に設
けられる水温センサ81aから読み込んでいる。また、
排気ガスの温度は、排気通路42に設けられた排気温度
センサ12から読み込まれ、排気ガスの温度の他、本実
施の形態では、排気通路42の壁面温度の推定にも利用
されている。なお、本実施の形態では、センサ用ガス通
路88bと排気通路42bとの接続部下流であって、且
つ空燃比センサ60の排気上流側となる位置に排気温度
センサ12が設けられている。
【0061】続いて、電子制御ユニット5では、ステッ
プ101にて読み込んだ運転状況を参照し、排気ガス中
に含まれる水蒸気が凝縮して水滴になる運転状況にある
か否かを判定する(ステップ102)。なお、水滴発生
の有無は、例えば、排気通路温度と排気ガス温度とを各
種予備実験にて算出した飽和水蒸気曲線に照らし合わ
せ、その結果から水滴の発生を判定している。
【0062】続いて、ステップ102にて水滴が発生す
ると判定されたことを受け、電子制御ユニット5では、
燃焼式ヒータ80を作動(着火)させる(ステップ10
3)。より詳しくは、燃焼式ヒータ80に設けられるブ
ロアモータ84を作動させ燃焼に供される空気を燃焼室
82内に導入し、さらに、燃料導入管82cから燃料を
導入してグロープラグで着火させる。
【0063】続いて、電子制御ユニット5では、燃焼式
ヒータ80に設けられる着火センサ82dの出力を読み
込み、燃焼式ヒータ80が正常に燃焼を開始したか否か
を判断する(ステップ104)。そして、正常に燃焼が
開始した時には、流路切換弁90に設けられるアクチュ
エータを操作し、センサ用ガス通路88bに至る流路を
解放する(ステップ105)。
【0064】したがって、燃焼式ヒータ80から排出さ
れた燃焼ガスは、センサ用ガス通路88bを通じて触媒
コンバータ下流の排気通路42bに流れ込み、上述の如
くセンサ素子61に付着した水滴や、排気通路42b内
に発生した水滴を蒸発させる。
【0065】なお、ステップ104にて、何らかの原因
により燃焼式ヒータ80が着火しなかった場合には、燃
焼式ヒータ80の排気口87から未燃燃料を含む未燃ガ
ス(生ガス)が排出されるため、触媒用ガス通路88a
に至る流路を開き(ステップ109)、未燃ガスを触媒
コンバータ50側に流入させる。
【0066】したがって、燃焼式ヒータ80の始動不良
に伴い排出される未燃ガス中の未燃燃料成分は、触媒コ
ンバータ50にて浄化され、大気への流出が阻止され
る。なお、燃焼式ヒータ80の始動不良に起因して排出
される未燃ガスは、極微量であり、昇温過程にある触媒
コンバータ50によっても十分に浄化できる量となって
いる。
【0067】続いて、電子制御ユニット5では、前記ス
テップ105の処理後、触媒コンバータ下流の排気ガス
温度が所定温度に達したことを受け、センサ素子61に
付着している水滴が蒸発したとみなし(ステップ10
6)、触媒用ガス通路88aに至る流路を開き(ステッ
プ107)、以降、触媒コンバータ50側を昇温させ
る。
【0068】なお、ここで、所定温度とは、センサ素子
61に付着した水滴が蒸発したとみなせる排気ガスの温
度に相当し、その温度は、外気温、機関始動時の機関冷
却水温度、機関始動時の排気ガス温度、現在の運転状況
(例えば、機関回転数)等を加味して設定される変数で
ある。また、所定温度の算出・設定方法としては、例え
ば、上記の各種条件を加味した予備実験にて得られるデ
ータをマップ化し、本処理ルーチンを処理する過程で、
そのマップ上から算出するなどの設定方法を例示でき
る。
【0069】また、前記ステップ106にて、未だ排気
ガス温度が所定温度に達していないときには、センサ素
子61に水滴が付着していると判断してステップ105
に戻り、引き続き、燃焼式ヒータ80から排出される燃
焼ガスを触媒コンバータ下流の排気通路42bに導入す
る。
【0070】そして、ステップ106で排気ガス温度が
所定温度に達し、また、ステップ107で触媒用ガス通
路88aに流路が切り換えられたことを受け、空燃比セ
ンサ60に設けられるヒータ63の通電を開始し(ステ
ップ108)、センサ素子61を加熱(活性化)させ、
本処理ルーチンを終了する。
【0071】このように本処理ルーチンでは、燃焼式ヒ
ータ80の作動状態に応じて、流路切換弁90を切り換
えるため、燃焼式ヒータ80の始動不良に伴う未燃ガス
の排出を防ぎつつ、センサ素子61の被水を抑制でき
る。また同時に、着火不良時におけるセンサ素子61に
対する未燃燃料成分の付着も防止されるため、未燃燃料
成分の付着によるセンサ素子61の汚染も回避できる。
【0072】また、ヒータ63の通電制御では、燃焼式
ヒータ80の使用によってセンサ素子61に付着した水
滴を蒸発させた後に通電を開始させるため、水滴の付着
に伴うセンサ素子61のサーマルショックも回避され
る。
【0073】なお、上記した処理ルーチン、および燃焼
式ヒータ80の配管構造はあくまでも一実施例であり、
処理ルーチンの構成、および燃焼式ヒータ80の配管構
造は、本発明に係る特許請求の範囲や課題を逸脱しない
範囲で変更可能である。
【0074】例えば、上記した燃焼式ヒータ80の配管
構造では、センサ用ガス通路88bに加え、触媒用ガス
通路88aを備えているが、センサ素子61の被水抑制
を最優先すれば、上記した触媒用ガス通路88aは、必
ずしも必要になるものではない。なお、この場合には、
燃焼式ヒータ80の始動不良を考慮し、空燃比センサ6
0の排気下流に、酸化触媒コンバター等を設けるとよ
い。すなわち、燃焼式ヒータ80の始動不良時には、酸
化触媒コンバータ等によって未燃ガスの排出を抑制でき
るためである。
【0075】また、上記では、分岐点Vに流路切換弁9
0を設け、触媒用ガス通路88aとセンサ用ガス通路8
8bとを選択的に切り換え可能としているが、必ずしも
その必要はなく、触媒用ガス通路88aおよびセンサ用
ガス通路88bに流れ込む燃焼ガスの流量比率を異なら
せるような弁制御を実施してもよい。例えば、外気温が
高くて水滴の発生量が少ないときには、センサ用ガス通
路88bに流れ込む燃焼ガスの流量を減らし、その分、
触媒用ガス通路88aに燃焼ガスを導入して触媒コンバ
ータ50の昇温するなど、流路切換弁90の構造および
制御方法も任意に変更可能である。
【0076】このように本発明では、触媒コンバータ下
流の排気通路42bにヒータ加熱型センサ60が設けら
れた排気系において、触媒コンバータ下流の排気通路4
2bに触媒コンバータ50を経由させることなく燃焼ガ
スを導入できる燃焼ガス通路(センサ用ガス通路88
b)を備えていればよく、燃焼式ヒータ80から延びる
燃焼ガス通路88の配管構造は、所望に応じて変更可能
である。
【0077】また、上記した処理ルーチンの変更例とし
ては、例えば、図6に示す処理ルーチンを例示できる。
なお、図6に示す処理ルーチンは、EGR制御が実施さ
れる内燃機関に本発明を適用したときの例である。
【0078】なお、図1に示す内燃機関1の吸排気系に
もEGR装置20が設けられているため、まず、図1を
参照してEGR装置20およびEGR制御を説明した後
に、図6に示す処理ルーチンについて詳述する。
【0079】本実施の形態に示す内燃機関1は、その吸
排気系に、EGR通路21、EGR弁22、EGR装置
用の酸化触媒23、EGRクーラ24等から構成される
EGR装置20を備え、排気機関運転に伴い排出される
排気ガスの一部をEGRガス(不活性ガス)として燃焼
室1bに還流させ、その不活性ガスたるEGRガスによ
って機関燃焼温度を低下させ、窒素酸化物(NOx)の
生成を抑制するEGR制御を実施している。
【0080】EGR通路21は、図1に示されるように
排気系4に設けられる排気枝管43と吸気系3に設けら
れる吸気枝管32とを接続する通路である。EGR弁2
2は、EGR通路21と吸気枝管32との接続部分に設
けられる電気式の開閉弁であり、電子制御ユニット5に
準備された制御プログラムに基づき、その開弁量が制御
されている。また、EGR装置用の酸化触媒23は、排
気枝管43からEGRクーラ24に至る経路中に配置さ
れ、排気枝管43から回り込むEGRガス(排気ガス)
中の未燃燃焼成分を浄化する。EGRクーラ24は、機
関冷却水を熱媒体として、EGR通路21内を流れるE
GRガスの冷却を行っている。
【0081】ところで、EGR制御の実施時には、上述
の如くEGR制御に伴う排気ガスの還流に起因して排気
通路42内を流れる排気ガスの流速も大幅に減少するた
め、排気通路42内に発生した水滴は排気通路下流に流
れていかず排気通路42の屈曲部等に滞留する。
【0082】すなわち、EGR制御の実施によって排気
通路42内には、以前にも増し多くの水滴が滞留し、例
えば、急加速運転に伴う急激な排気ガス流量の変化によ
り、その滞留した水滴がセンサ素子61に飛散してセン
サ素子61の劣化(サーマルショク)を引き起こす。つ
まり、EGR制御が適用される内燃機関では、そのEG
R制御の実施によってセンサ素子61が被水し易くな
る。
【0083】また一方で、燃焼式ヒータ80から排出さ
れる燃焼ガス中には、微量ながら一酸化炭素(CO)や
炭化水素(HC)等の未燃燃焼成分が含まれており、そ
の未燃燃焼成分の排出を抑制する必要もある。すなわ
ち、空燃比センサ60の被水抑制時には、触媒コンバー
タ50を経由することなく燃焼ガスが大気に放出される
ため、その未燃燃焼成分の放出をも考慮に入れて流路切
換弁90を制御するのが望ましいと言える。
【0084】そこで、図6に示す処理ルーチンでは、E
GR制御の実施によって排気ガスの流速が低下し、セン
サ素子61の被水が以前にも増して進行する状況ではセ
ンサ用ガス通路88bを選択してセンサ素子61の被水
を積極的に抑制している。また、排気ガスの流速が比較
的高く水滴の滞留が少ない状況では、触媒用ガス通路8
8aを選択して燃焼ガス中に含まれる未燃燃焼成分の排
出を抑制しつつ触媒コンバータ50を昇温させるように
している。
【0085】以下、図6のフローチャートを参照して流
路切換弁90の一制御変更例について説明する。なお、
以下に説明するルーチンの多くは、先に説明した図5の
フローチャートに準ずるため、その重複するルーチンの
説明は、先の説明に代えて簡略化する。
【0086】まず、電子制御ユニット5では、内燃機関
1の始動に伴い、内燃機関1の運転状況を読み込む(ス
テップ201)。なお、ここで読み込む項目として幾つ
か例示すると、外気温、機関冷却水の温度、排気ガスの
温度などを例示できる。
【0087】続いて、電子制御ユニット5では、ステッ
プ201にて読み込んだ運転状況を参照し、排気ガス中
に含まれる水蒸気が凝縮して水滴になる運転状況にある
か否かを判定する(ステップ202)。なお、水滴発生
の有無は、例えば、排気通路温度と排気ガス温度とを飽
和水蒸気曲線に照らし合わせ、その結果から判定されて
いる。
【0088】続いて、電子制御ユニット5では、ステッ
プ202にて水滴が発生すると判定されたことを受け、
燃焼式ヒータ80を作動(着火)させる(ステップ20
3)。また、電子制御ユニット5では、燃焼式ヒータ8
0に設けられた着火センサ82dの出力を読み込み、燃
焼式ヒータ80が正常に燃焼を開始したか否かを判断す
る(ステップ204)。
【0089】なお、ステップ204にて、火炎の発生が
確認されなかったときには、未燃ガス(生ガス)が燃焼
式ヒータ80から排出されるため、電子制御ユニット5
では、触媒用ガス通路88aに至る流路を開き(ステッ
プ211)、未燃ガス中に含まれる未燃燃料成分を触媒
コンバータ50で浄化する。
【0090】また、ステップ204にて、正常な燃焼の
開始が確認された時には、次なるステップ205に移
り、EGR制御が実施されているか否かを、例えばステ
ップ201にて検出した運転状況から判定する。また、
本実施の形態では、以下に説明するステップ205で本
発明に係る判定手段が構成されている。
【0091】まず、ステップ205では、EGR制御の
実施の有無を把握するにあたり、内燃機関1の吸気系3
に設けられるエアフロメータ33の出力変化で、EGR
制御の有無を判定する。すなわち、EGR制御の実施時
には、排気ガスが内燃機関の吸気系3に還流して吸入空
気量が減少するため、エアフロメータ33にて吸入空気
量を検出することで、EGR制御の有無を判定できる。
なお、図6中ステップ205に記載の所定空気量は、E
GR制御の有無を判定する吸入空気量の閾値に相当す
る。
【0092】そして、ステップ205でEGR制御の実
施が確認されたときには、そのEGR制御に起因して排
気ガスの流速も低下し、排気通路42b内には多くの水
滴が滞留している状況といえ、電子制御ユニット5で
は、センサ用ガス通路88bに至る流路を開き(ステッ
プ206)、センサ素子61に付着した水滴、および排
気通路42b内に滞留した水滴を蒸発させる。
【0093】一方、ステップ205でEGR制御が実施
されていないと判定されたときには、排気ガスの流速も
十分に高く、水滴の滞留も回避されるため、空燃比セン
サ60の被水抑制に優先して、触媒用ガス通路88aに
至る流路を解放する(ステッ207)。よって、燃焼式
ヒータ80から排出される燃焼ガス中の未燃燃焼成分は
触媒コンバータ50にて浄化され、また同時に触媒コン
バータ50を昇温させることとなる。
【0094】そして、電子制御ユニット5では、ステッ
プ206及びステップ207における流路切換弁90の
切り換え後、触媒コンバータ下流の排気ガス温度が素敵
の蒸発とみなせる所定温度に達したことを受け、センサ
素子61に付着した水滴や排気通路42b内に滞留した
水滴が蒸発したと判断し(ステップ208)、触媒用ガ
ス通路88aに至る流路を解放して(ステップ20
9)、以降、燃焼ガス中の未燃燃焼成分を浄化しつつ、
触媒コンバータ50側を積極的に昇温させる。そして、
上述の如く、空燃比センサ60に設けられるヒータ63
の通電を開始し(ステップ210)、本処理ルーチンを
終了する。
【0095】なお、ステップ208にて、未だ排気ガス
温度が所定温度に達していないと判断されたときには、
センサ素子61に水滴が付着していると判断してステッ
プ205に戻り、流路切換弁90の制御を続ける。
【0096】このように本処理ルーチンでは、センサ素
子61の被水が顕著となるEGR制御の実施時において
センサ用ガス通路88bを選択し、センサ素子61の被
水を抑制する。また、EGR制御が実施されておらず、
センサ素子61の被水が軽度であるときには触媒用ガス
通路88aを選択し、センサ素子61の被水抑制時にお
ける未燃燃焼成分の排出を極力減らすようにしている。
【0097】なお、ここで例示した処理ルーチンも、上
述の如く本発明の一実施例であり、その詳細は特許請求
の範囲や課題を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、図6に示す処理ルーチンでは、EGR制御の実
施時においてセンサ用ガス通路88bを選択したが、排
気ガスの流速低下に起因した水滴の滞留は、必ずしもE
GR制御が実施されているときだけに限定されるもので
はなく、アイドリング運転時や吸気絞り弁の閉弁時な
ど、排気ガスの流速が低下する運転状況において広く見
受けられるものである。
【0098】したがって、排気ガスの流速に相関関係を
持つ装置の作動状態、例えば、吸気絞り弁や排気絞り弁
の作動の有無に応じて流路切換弁90を切り換える、ま
た、単に機関回転数と関連ずけて流路切換弁90を切り
換える等、上記した図6に示す処理ルーチンも多岐に渡
り変更できる。なお、吸気絞り弁を例に説明すれば、吸
気絞り弁の閉弁時は、排気ガスの流速も低下するため、
センサ用ガス通路88bを選択する。また、機関回転数
を例に説明すれば、機関回転数が所定回転数以下になっ
ているときにセンサ用ガス通路88bを選択するなどの
制御例を例示できる。
【0099】また、上記ステップ205では、排気ガス
の流速のみを考慮して流路切換弁90を制御している
が、排気ガスの流速に加え、例えば、排気ガス温度等を
加味して流路切換弁90を制御するようにしてもよい。
すなわち、水滴の滞留量は、排気ガスの流速のみならず
排気ガス温度の影響も受けるため、排気ガスの流速に加
え排気ガスの温度を考慮して流路切換弁90を制御すれ
ば、より正確に流路切換弁90を切り換えることができ
る。
【0100】なお、その制御体系として、例えば、排気
ガスの流速が低く且つ排気ガス温度が比較的高い場合に
は、水滴の滞留量も少なくなるため、触媒用ガス通路8
8aに流れ込む燃焼ガスの導入量を増やし、また、排気
ガスの流速が低く且つ排気ガス温度も低いときには、水
滴の滞留量が増えるため、センサ用ガス通路88bに流
れ込む燃焼ガスの導入量を増やすといった制御体系が考
えられる。すなわち、ステップ205では、少なくとも
排気ガスの流速の高低に基づき水滴が滞留し易い状況に
あるか否かを判定できればよい。
【0101】また、上記した実施形態では、ヒータ加熱
型センサとして空燃比センサ60を例に説明したが、勿
論、NOxセンサ、酸素濃度センサ、HCセンサ等の他
の機能を有するヒータ加熱型センサにおいても上記同様
の効果が言える。すなわち、本発明は、空燃比センサの
被水抑制以外にも適用可能である。
【0102】また、上記ではディーゼル機関を例に説明
したが、本発明の適用範囲は、勿論、ディーゼル機関に
限定されるものではなく、排気ガス中に含まれる水蒸気
の凝縮に起因してセンサ素子が被水する内燃機関全般に
広く適用可能なものである。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、排気浄化
触媒下流にヒータ加熱型センサを備える内燃機関におい
て、その排気浄化触媒下流の水滴を効率良く蒸発させ、
センサ素子の被水を抑制する被水抑制技術を備えた内燃
機関を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る内燃機関の概略構成図。
【図2】本実施の形態に係る触媒コンバータの内部構造
を示す図。
【図3】本実施の形態に係るヒータ加熱型センサ(空燃
比センサ)の概略構成図。
【図4】本実施の形態に係る燃焼式ヒータの概略構成
図。
【図5】本実施の形態に係る流路切換弁の弁体制御を説
明するためのフローチャート。
【図6】図5に示すフローチャートの変更例を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1 内燃機関(ディーゼル機関) 1a 機関本体 1b 燃焼室 3 吸気系 4 排気系 5 電子制御ユニット 10 ヒータコア 12 排気温度センサ 20 EGR装置 21 EGR通路 22 EGR弁 23 EGR装置用の酸化触媒 24 EGRクーラ 31 吸気通路 32 吸気枝管 33 エアフロメータ 41 ターボチャージャ 42 排気通路 42a 排気通路(触媒コンバータ上流) 42b 排気通路(触媒コンバータ下流) 43 排気枝管 50 触媒コンバータ 50a 吸蔵還元型NOx触媒(リーンNOx触媒) 50b パティキュレートフィルタ 51 ケーシング 55 排気ガス流入通路 55a 栓 56 排気ガス流出通路 56a 栓 57 隔壁 58 フィルタ基材 60 空燃比センサ(ヒータ加熱型センサ) 61 センサ素子 62 保護カバー 62a 孔 63 ヒータ 80 燃焼式ヒータ 81 内部冷却水室 81a 水温センサ 82 燃料導入管 82 燃焼室 82a 燃焼筒 82b 隔壁 82c 燃料導入管 82d 着火センサ 82e 過熱センサ 83 ケーシング 84 ブロアモータ 85 ブロアモータ用のケーシング 86 空気導入通路 87 排気口 88 燃焼ガス通路 88a 触媒用ガス通路(第2の燃焼ガス通路) 88b センサ用ガス通路(第1の燃焼ガス通路) 90 流路切換弁 F 火炎 P 電動ウォータポンプ V 分岐点 W 冷却水循環路 W1 冷却水導入路 W2 冷却水排出路 W3 冷却水排出路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守谷 栄記 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中村 聡 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 Fターム(参考) 3G091 AA10 AA11 AA18 AA28 AB02 AB06 AB13 BA00 BA03 BA04 BA14 BA27 BA31 CA05 CA13 CB02 CB03 CB07 CB08 DA01 DA02 DB10 DC01 EA01 EA14 EA16 EA17 EA33 EA34 FA02 FA04 FA12 FA13 FB02 FB10 FC07 GA06 GA20 GB01X GB02W GB03W GB04W GB05W GB06W GB06X GB10X GB16X HA09 HA15 HA37 HA47 HB03 HB05 HB06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】排気通路に設けられた排気浄化触媒と、 その排気浄化触媒下流の排気通路に設けられ、ヒータの
    加熱によって活性化した状態で排気ガスの状態を検知す
    るヒータ加熱型センサと、 機関本体での燃焼とは別に燃焼ガスを排出する燃焼式ヒ
    ータと、 前記排気浄化触媒下流の排気通路に接続し、前記燃焼式
    ヒータから排出される燃焼ガスを排気浄化触媒下流の排
    気通路に導入する燃焼ガス通路と、 を備えることを特徴とする内燃機関。
  2. 【請求項2】前記排気浄化触媒下流の排気通路に接続す
    る燃焼ガス通路を第1の燃焼ガス通路とし、 前記第1の燃焼ガス通路とは別に設けられ、前記排気浄
    化触媒上流の排気通路に接続して排気浄化触媒上流に燃
    焼ガスを導入する燃焼ガス通路を第2の燃焼ガス通路と
    し、 さらに、前記第1の燃焼ガス通路および前記第2の燃焼
    ガス通路に対して流れ込む燃焼ガスの流量比率を変化さ
    せる流量制御弁を備え、 前記流量制御弁は、前記排気ガス中に含まれる水蒸気が
    凝縮する状況で、前記第1の燃焼ガス通路に対して流れ
    込む燃焼ガスの流量比率を増やすことを特徴とする請求
    項1に記載の内燃機関。
  3. 【請求項3】水蒸気の凝縮によって発生した水滴が、前
    記排気通路内にて滞留するか否かを少なくとも排気ガス
    の流速の高低に基づき判定する判定手段を備え、 前記流量制御弁は、前記排気ガスの流速が低く水滴が滞
    留すると判定されたときに、前記第1の燃焼ガス通路に
    流れ込む燃焼ガスの導入量を増やし、 逆に、排気ガスの流速が高く水滴の滞留が抑制されてい
    ると判定されたときには、前記第2の燃焼ガス通路に流
    れ込む燃焼ガスの導入量を増やすことを特徴とする請求
    項2に記載の内燃機関。
JP2002032513A 2002-02-08 2002-02-08 内燃機関 Withdrawn JP2003232213A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002032513A JP2003232213A (ja) 2002-02-08 2002-02-08 内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002032513A JP2003232213A (ja) 2002-02-08 2002-02-08 内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003232213A true JP2003232213A (ja) 2003-08-22

Family

ID=27775614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002032513A Withdrawn JP2003232213A (ja) 2002-02-08 2002-02-08 内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003232213A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209799A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Toyota Motor Corp ヒータ付センサのヒータ制御装置
JP2012021457A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Isuzu Motors Ltd NOxセンサ昇温装置
WO2013047031A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 いすゞ自動車株式会社 尿素噴射scr制御システム
JP2014111918A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
US8839607B2 (en) 2012-12-13 2014-09-23 Ford Global Technologies, Llc Ejector in conjunction with post-catalyst exhaust throttle for vacuum generation
US9429110B2 (en) 2013-01-16 2016-08-30 Ford Global Technologies, Llc Method and system for vacuum control
US9556771B2 (en) 2013-01-16 2017-01-31 Ford Global Technologies, Llc Method and system for catalyst temperature control

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010209799A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Toyota Motor Corp ヒータ付センサのヒータ制御装置
JP2012021457A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Isuzu Motors Ltd NOxセンサ昇温装置
WO2013047031A1 (ja) * 2011-09-28 2013-04-04 いすゞ自動車株式会社 尿素噴射scr制御システム
JP2013072391A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Isuzu Motors Ltd 尿素噴射scr制御システム
CN103842629A (zh) * 2011-09-28 2014-06-04 五十铃自动车株式会社 尿素喷射scr控制系统
US9440193B2 (en) 2011-09-28 2016-09-13 Isuzu Motors Limited Urea spray selective catalytic reduction control system
JP2014111918A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
US8839607B2 (en) 2012-12-13 2014-09-23 Ford Global Technologies, Llc Ejector in conjunction with post-catalyst exhaust throttle for vacuum generation
US9429110B2 (en) 2013-01-16 2016-08-30 Ford Global Technologies, Llc Method and system for vacuum control
US9556771B2 (en) 2013-01-16 2017-01-31 Ford Global Technologies, Llc Method and system for catalyst temperature control
US9719391B2 (en) 2013-01-16 2017-08-01 Ford Global Technologies, Llc Method and system for vacuum control
US10711672B2 (en) 2013-01-16 2020-07-14 Ford Global Technologies, Llc Method and system for catalyst temperature control

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8353151B2 (en) Exhaust gas control apparatus for internal combustion engine
JP4155320B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US20080120966A1 (en) Exhaust Gas Purification System for Internal Combustion Engine
JP2001214734A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO2000043648A1 (fr) Dispositif de reduction des gaz d'echappement d'un moteur a combustion interne
EP1291498A2 (en) Emission control system for internal combustion engine
JP2003083152A (ja) 空燃比センサ
JP4107320B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2003232213A (ja) 内燃機関
JP3514218B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2006336589A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4507697B2 (ja) 内燃機関の排気浄化システム
JP2003206793A (ja) 内燃機関
EP1267047B1 (en) Exhaust gas purifier for internal combustion engine
JP3487269B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3912197B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4697073B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3520789B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4321117B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4114504B2 (ja) 内燃機関の排気系制御システム
JP4178797B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3557930B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4798085B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2006342814A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3525851B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050510