JP2003231977A - 熱交換器フィン用アルミニウム又はアルミニウム合金材及び熱交換器用フィン - Google Patents

熱交換器フィン用アルミニウム又はアルミニウム合金材及び熱交換器用フィン

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JP2003231977A
JP2003231977A JP2002033129A JP2002033129A JP2003231977A JP 2003231977 A JP2003231977 A JP 2003231977A JP 2002033129 A JP2002033129 A JP 2002033129A JP 2002033129 A JP2002033129 A JP 2002033129A JP 2003231977 A JP2003231977 A JP 2003231977A
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Takahiro Shimizu
高宏 清水
Kenichi Kamiya
憲一 神谷
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性及び親水性を具備したアルミニウム材
において、意匠性を著しく高め、また、表面処理品と無
処理品とを容易に識別可能として、加工作業性等の改善
による歩留まり向上を図ることができ、安らぎ感及び清
涼感を高めることができる熱交換器フィン用アルミニウ
ム又はアルミニウム合金材及び熱交換器用フィンを提供
する。 【解決手段】 表面処理層の最外層表面におけるマンセ
ル表示で示される色相(H)が4.0B乃至7.0B、
明度(V)が4.0乃至9.0、彩度(C)が0.1乃
至20.0である。前記表面処理層として、耐食性を有
する層と親水性を有する層とが少なくとも一部の表面上
にこの順に積層されており、前記耐食性を有する層の厚
さは500乃至4000mg/mである。前記耐食性
を有する層が、アクリル樹脂、アクリルエポキシ樹脂又
はポリウレタン樹脂からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器用のフィ
ン及びこのフィンとして使用されるアルミニウム又はア
ルミニウム合金材に関し、特に、耐食性及び親水性が優
れ、意匠性及び識別性が向上し、更に、フィン成形時等
の作業性を飛躍的に向上させた熱交換器フィン用アルミ
ニウム又はアルミニウム合金材及び熱交換器用フィンに
関する。
【0002】
【従来の技術】ルームエアコン及びパッケージエアコン
等に使われる熱交換器用フィンとしては、従来より、熱
伝導性が極めて高く、軽量で加工性が優れたアルミニウ
ム又はアルミニウム合金材(以下、総称してアルミニウ
ム材という)が使用されている。このフィン用アルミニ
ウム材の表面には、通常、耐食性を高めるための耐食性
を有する層と、水膜状水滴の落下性を高めるための親水
性を有する層等が積層されている(例えば、特許第17
69978号、特開平3−269072号、特公平5−
15176号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】昨今、室内エアコン等
においては、従来の銀白色に代わり、より安らぎ感及び
清涼感を出すため、青い空と青い海をイメージした意匠
性が高いフィン材が求められている。
【0004】しかし、一般的な表面処理が施されたフィ
ン材は、その表面が、処理前のアルミニウム材と同様に
銀白色に輝いている。
【0005】一方、エアコンメーカー及び熱交換器加工
メーカー等は、低コスト化且つ巨大な市場を目指し、東
南アジア及び中国方面へと生産拠点を移しつつある。こ
れに伴い、表面処理が施されたコイル状のフィン用アル
ミニウム板をフィンに加工する際、又は、加工後の熱交
換器をエアコン製品へ組み立て作業する際等において、
表面処理品と無処理品とを混同して使用してしまい、各
生産工程で歩留まりの低下が生じるといった問題点が発
生している。これは、表面処理をしていない無処理のア
ルミニウム板が、見た目には、表面処理を行なったフィ
ン用アルミニウム板と同様の銀白色の表面を有するため
に生じたものである。このため、表面処理を行なったも
のと無処理のものとの外観上の区別を容易にすること
(識別性の向上)が望まれている。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、耐食性及び親水性を具備したアルミニウム
材において、安らぎ感及び清涼感が高いと共に識別機能
が高く、これにより表面処理品と無処理品とを容易に識
別可能として、加工作業性等の改善による歩留まり向上
を図ることができる熱交換器フィン用アルミニウム又は
アルミニウム合金材及び熱交換器用フィンを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱交換器フ
ィン用アルミニウム又はアルミニウム合金材は、表面処
理が施され、この表面処理層の最外層表面におけるマン
セル表示で示される色相(H)が4.0B乃至7.0
B、明度(V)が4.0乃至9.0、彩度(C)が0.
1乃至20.0であることを特徴とする。
【0008】この熱交換器フィン用アルミニウム又はア
ルミニウム合金材において、前記表面処理層として、耐
食性を有する層と親水性を有する層とがこの順に積層さ
れており、前記耐食性を有する層の厚さは500乃至4
000mg/mであることが好ましい。また、前記耐
食性を有する層は、例えば、アクリル樹脂、アクリルエ
ポキシ樹脂及びポリウレタン樹脂からなる群から選択さ
れた1種又は2種以上の組み合わせよりなる層である。
【0009】本発明に係る熱交換器フィンは、これらの
熱交換器フィン用アルミニウム又はアルミニウム合金材
を使用することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明においては、フィン用アルミニウム材にお
ける表面処理品と無処理品との識別性を向上させると共
に、フィン用アルミニウム材の耐食性及び親水性を高め
た。本発明においては、このアルミニウム材が板である
場合は、その片面若しくは両面の上に、表面処理層とし
て、耐食性を有する耐食性層を形成し、更にこの耐食性
層の上に、親水性を有する親水性層を形成したものであ
る。そして、これらの耐食性層及び/又は親水性層に着
色成分を添加し、耐食性層及び/又は親水性層を着色し
た。この着色は、青を基本としたものである。
【0011】これにより、本発明のフィン用アルミニウ
ム材は、最外層表面でのマンセル表示で示される色相
(H)が4.0B乃至7.0B、明度(V)が4.0乃
至9.0、彩度(C)が0.1乃至20.0である表面
処理層を有する。
【0012】この色相、明度及び彩度による色の表示
は、アメリカのアルバート・マンセルによって体系づけ
られたものである。色相(Hue)・明度(Valu
e)・彩度(Chroma)の頭文字を取り一般には
「HVC」といい、RGBを数値で示した色表示よりも
人間の色知覚特性に近いのが特徴である。
【0013】色相とは、色合いのことであり、赤(Rと
略す。以下同様)、黄(Y)、緑(G)、青(B)、紫
(P)、更に各色相間に黄赤(YR)、黄緑(GY)、
青緑(BG)、青紫(PB)、赤紫(RP)からなる1
0色相で構成される。更に細かく区分するため、各色相
を更に10個に区分し、1から10までの番号を付け、
全体で100分割としている。この場合、各色相におけ
る分割番号のうち、5の番号がその色相の代表的色相と
なり、例えば、5Rは赤の代表的色相となる。
【0014】明度は、その名のとおり明るさの度合いの
ことで、明度が高いほど白くなり、低いと黒くなる。黒
から白までの間に灰色を加え、全11段階で感覚的に等
間隔になるようにし、完全吸収の理想の黒を0、完全反
射の理想の白を10としている。
【0015】彩度は、色の鮮やかさを示し、数値が低い
と濁った色、高くなるほど鮮明ではっきりした色とな
る。無彩色を0とし、1、2、3と等間隔に目盛る。赤
の純色が彩度14で最も彩度が高く、各色相、明度によ
って彩度の最高段階は異なる。
【0016】このようなマンセル表示による色相、明度
及び彩度が一定の数値範囲に入るように顔料の濃度、耐
食性及び親水性を有する層の膜厚等を選定することによ
り、耐食性、親水性及び意匠性に優れた熱交換器用アル
ミニウム製フィン材が得られる。
【0017】色相(H)を4.0B乃至7.0B、明度
(V)を4.0乃至9.0、彩度(C)を0.1乃至2
0.0としたのは、識別性が高く、清涼感を得られる色
をもつ表面処理層を得るためである。
【0018】この場合、耐食性層に青色の顔料を加えて
着色することにより、所望の着色されたフィン用アルミ
ニウム材が得られる。親水性層を着色してもよいが、最
外層である親水性層を着色した場合、着色成分の虞があ
り、ドレン水を排出した際に着色した水が外部へ出てし
まう危険性が考えられる。従って、このような着色水が
排出されても問題とならない場合又は親水性層の上に更
に他の層が積層されて着色水の排出が問題とならない場
合には、親水性層に着色しても良い。
【0019】また、耐食性層の厚さは500乃至400
0mg/mである。耐食性層の厚さが500mg/m
未満であると、耐食性が確保できず、また、着色が不
十分となる。逆に、厚さが4000mg/mより多く
なると、例えば、プレス成形時に加工部にひび又は割れ
が入る可能性がある。
【0020】また、耐食性層は、例えば、アクリル樹
脂、アクリルエポキシ樹脂又はポリウレタン樹脂の1種
又は2種以上の組み合わせにより形成される。耐食性層
としては、各種成形加工により剥離又は割れが入り難
く、比較的皮膜量が少ない場合でも、耐水性及び耐食
性が優れており、また、バインダーとして、青色顔料
を皮膜中に強固に固定する必要があり、これらの要求特
性を満足するものとして、アクリル樹脂、アクリルエポ
キシ樹脂又はポリウレタン樹脂が好適である。
【0021】更に、最外層表面となる親水性層として
は、例えば、セルロース系樹脂、ビニルアルコール系樹
脂、アクリル系樹脂、メタクリル酸系樹脂、ポリエチレ
ングリコール、ヒドロキシアルキル硫酸塩のエステル、
ヒドロキシアルキルリン酸塩のエステル、及びヒドロキ
シアルキルこはく酸塩のエステルからなる群から選択さ
れた1種又は2種以上の組み合わせよりなる樹脂を使用
することができる。
【0022】次に、本発明のフィン用アルミニウム材の
製造方法について説明する。アルミニウム(アルミニウ
ム合金も含む)板を製造する場合の一般的な工程である
溶解、鋳造、圧延及び熱処理により、表面処理層が形成
される前のアルミニウム板を製造する。この場合、溶解
時にアルミニウム板に各種元素を添加することにより所
望組成のアルミニウム合金の鋳塊が得られ、この鋳塊を
圧延する際に、圧延及び熱処理条件を変更することで、
アルミニウム合金板の板厚、強度及び表面粗さ等を変更
することができる。なお、本発明のアルミニウム材の品
種としては、各種のアルミニウム合金の他に、高純度な
純アルミニウムを使用することもできる。
【0023】次に、上記のようにして得られたアルミニ
ウム板の表面に残存する油分をアルカリ性薬品(例え
ば、日本ペイント製サーフクリーナー360)により脱
脂し、水洗する。その後、アルミニウム板上に形成され
る耐食性層との密着性を高めるため、例えば、りん酸ク
ロメート処理による下地処理を行う。密着性をより高め
るためには、クロム付着量は、約5〜50mg/m
範囲に調整するのが適当である。クロム付着量が5mg
/m未満では、樹脂よりなる耐食性層とアルミニウム
板との密着性が劣るため、例えば、プレス加工を行なっ
た場合、耐食性層に剥がれが生じ易くなる。また、クロ
ム付着量が50mg/mを超えると、りん酸クロメー
ト皮膜にひびが入り易くなり、前述同様、密着性が不十
分となる。なお、下地処理の例としては、りん酸クロメ
ート処理の他、例えば、塗布型クロメート処理、反応型
ジルコニウム系処理、塗布型ジルコニウム系処理、反応
型チタニウム系処理、及び塗布型チタニウム系処理等が
あり、これらの処理を使用することもできる。場合によ
っては、このような下地処理を省略することも可能であ
る。
【0024】更に、上記下地処理が施されたアルミニウ
ム板の表面に、耐食性層を形成するための塗料を、例え
ば、ロールコーターにて塗布し、これを加熱乾燥するこ
とにより、耐食性層を形成する。更に、その表面に、親
水性層を形成するための塗料を例えばロールコーターに
より塗布し、加熱乾燥することにより親水性層を形成す
る。
【0025】本発明者らは、耐食性及び親水性を満足
し、同時に安らぎ感及び清涼感を出すために、フィン用
アルミニウム材を青色に着色することについて、実験研
究をした。その結果、表面処理層の最外層の表面上から
測定したマンセル表示による色相、明度及び彩度が一定
の数値範囲内に入るような耐食性及び親水性を有する層
を、アルミニウム板の表面に形成することにより、フィ
ン用アルミニウム材の着色が可能であることが明らかと
なった。なお、この青色着色は、前述の如く、親水性層
を着色することも可能であるが、耐食性層を着色する方
が着色水の流出を考慮すると好ましい。
【0026】青色を有する顔料としては、例えば、銅フ
タロシアニンブルーのようなものを用いることができ、
所定量を純水に希釈した後、攪拌しながらベースの樹脂
塗料に添加するような方法により、樹脂と混合させれば
よい。
【0027】
【実施例】次に、本発明の範囲に入る実施例の効果につ
いて、本発明の範囲から外れる比較例と比較して説明す
る。所望の板厚に圧延されたアルミニウム板(板厚:
0.10mm、品種:JIS A1200アルミニウム
合金)を日本ペイント製サーフクリーナー360により
脱脂し、更に、アルミニウム板全面にクロメート処理を
施し、クロム換算で20mg/mのクロメート下地層
を形成した。
【0028】その後、下記のような条件で、ロールコー
ターを用いて耐食性層及び親水性層をアルミニウム板の
両面にこの順に積層した。なお、耐食性層には、青色の
顔料を以下のように添加した。
【0029】<耐食性層> 樹脂:アクリル樹脂、アクリルエポキシ樹脂、ポリウレ
タン樹脂 塗布量:100、500、1500、2500、350
0、4500mg/m
【0030】<青色顔料> 成分:銅フタロシアニンブルー 添加量:0.01、0.05、0.26、0.36、
1.06、3.00体積%
【0031】<親水性を有する層> 樹脂:カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリ
コールの混合物 塗布量:200mg/m
【0032】このようにして得られたフィン用アルミニ
ウム材の耐食性及び親水性について、次のような評価を
行なった。
【0033】耐食性に関しては、塩水噴霧試験(JIS
Z2371)、酢酸酸性塩水噴霧試験(JIS H8
502)及び湿潤曝露試験(40℃、相対湿度98%雰
囲気)を実施し、試験後、試験片の外観を観察すること
により腐食の程度を評価した。
【0034】また、親水性に関しては、水道水(流水:
1リットル/分)に8時間浸漬し、80℃で16時間乾
燥する工程を20回繰返した後に、画像処理式接触角測
定器(協和界面化学製CA−X150型)を用い、試験
片の接触角を測定することにより評価した。
【0035】また、マンセル表示による色相、明度及び
彩度を色彩色差計(ミノルタ製 CR−300)により
測定した。
【0036】更に、青色着色により、安らぎ感及び清涼
感を与える程度については、大人10名で官能評価を行
なった。
【0037】上記処理条件を表1及び表2に、評価結果
を表3及び表4に夫々示す。但し、表3及び表4におい
て、耐食性の程度については、良好な方から順に、◎、
○、○△、△、×の5段階で評価した。親水性について
は、良好な方から順に、○、△、×の3段階で評価し
た。但し、△及び×に該当するものはなかった、安らぎ
感及び清涼感については、「ある」と答えた被験者が被
験者全体の80%以上である場合を◎、70%以上であ
る場合を○、60%以上である場合を○△、50%以上
である場合を△、50%未満である場合を×で表した。
プレス成形性は、プレス成形後、表面処理膜の密着の程
度を評価し、問題がない場合を○、加工部に剥離箇所が
ある場合を△、完全に剥離がある場合を×で表示した。
但し、×に該当するものはなかった。
【0038】本発明の実施例1乃至22及び比較例2,
3の場合は、耐食性及び親水性は共に良好であった。比
較例1は耐食性が劣るものであった。また、青色着色に
よる安らぎ感及び清涼感に関する官能評価では、比較例
1乃至3のいずれも劣るのに対し、実施例1乃至22に
おいては、60%以上の被験者が安らぎ感及び清涼感を
感じた。
【0039】これらの実施例及び比較例のアルミニウム
材について、プレス成形することにより熱交換器用フィ
ンを作製した。その結果、実施例及び比較例のアルミニ
ウム材は、別段、表面処理膜の剥離及び割れもなく、プ
レス成形性は高く、熱交換器用のフィンとして問題のな
いものであった。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、アルミニウム又は
アルミニウム合金材の表面に、マンセル表示による色
相、明度及び彩度が所定範囲になるように、着色した耐
食性層及び/又は親水性層を形成したので、耐食性及び
親水性が優れていることは勿論のこと、識別性が優れて
いて作業性を向上できると共に、見る人に安らぎ感及び
清涼感を与えることができる熱交換器フィン用アルミニ
ウム又はアルミニウム合金材及び熱交換器用フィンが得
られる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 28/00 C23C 28/00 Z F28F 13/18 F28F 13/18 B 19/02 501 19/02 501Z 21/08 21/08 A Fターム(参考) 4J038 BA021 CE021 CG141 DB451 DF021 DG001 EA011 JA59 JC09 JC24 KA08 NA01 NA03 NA06 NA23 PB06 PC02 4K044 AA06 AB02 AB10 BA15 BA21 BB03 BB16 BC02 BC09 CA16 CA53 CA62

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面処理が施され、この表面処理層の最
    外層表面におけるマンセル表示で示される色相(H)が
    4.0B乃至7.0B、明度(V)が4.0乃至9.
    0、彩度(C)が0.1乃至20.0であることを特徴
    とする熱交換器フィン用アルミニウム又はアルミニウム
    合金材。
  2. 【請求項2】 前記表面処理層として、耐食性を有する
    層と親水性を有する層とがこの順に積層されており、前
    記耐食性を有する層の厚さは500乃至4000mg/
    であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器
    フィン用アルミニウム又はアルミニウム合金材。
  3. 【請求項3】 前記耐食性を有する層が、アクリル樹
    脂、アクリルエポキシ樹脂及びポリウレタン樹脂からな
    る群から選択された1種又は2種以上の組み合わせより
    なる層であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    熱交換器フィン用アルミニウム又はアルミニウム合金
    材。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    熱交換器フィン用アルミニウム又はアルミニウム合金材
    を使用することを特徴とする熱交換器用フィン。
JP2002033129A 2002-02-08 2002-02-08 熱交換器フィン用アルミニウム又はアルミニウム合金材及び熱交換器用フィン Pending JP2003231977A (ja)

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