JP2003231807A - ポリアミド樹脂着色組成物及びその成形品 - Google Patents

ポリアミド樹脂着色組成物及びその成形品

Info

Publication number
JP2003231807A
JP2003231807A JP2002035335A JP2002035335A JP2003231807A JP 2003231807 A JP2003231807 A JP 2003231807A JP 2002035335 A JP2002035335 A JP 2002035335A JP 2002035335 A JP2002035335 A JP 2002035335A JP 2003231807 A JP2003231807 A JP 2003231807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide resin
nylon
parts
weight
polyamide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002035335A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Eguchi
豊 江口
Tetsuo Iseya
哲生 伊勢谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2002035335A priority Critical patent/JP2003231807A/ja
Publication of JP2003231807A publication Critical patent/JP2003231807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観、表面光沢、及び機械的特性が良好な、
無機充填剤補強されたポリアミド樹脂着色組成物および
その成形品の提供。 【解決手段】 (a)ポリアミド樹脂100重量部と
(b)無機充填材10〜160重量部と(c)着色剤
0.01〜10重量部とを配合してなるポリアミド樹脂
着色組成物であって、この組成物のDSC結晶化ピーク
温度をTc℃、一方(a)と(b)のみをを配合したと
きのDSC結晶化ピーク温度をTc'℃としたときに、
下記一般式が成立することを特徴とするポリアミド着色
組成物及びその成形品。Tc'−30<Tc<Tc'

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外観、表面光沢、
及び機械的特性が良好な、無機充填剤補強されたポリア
ミド樹脂着色組成物およびその成形品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば家具等の外観筐体部品
には、十分な機械的な特性と優れた外観を有することが
要求されている。このような部品としては、アルミ等の
金属プレスまたはダイキャスト加工品が一般に用いられ
てきた。しかし近年は、製品全体の軽量化に伴い、個々
の部品をも軽量化する傾向にあり、その軽量化を実施す
る方法として部品の樹脂化が行われている。その樹脂材
料としては、例えばABSやPPまたはポリアミドを無
機充填剤で補強された強化ポリアミド樹脂等が用いられ
ている。同時にこれらは外観部品となるため、着色剤を
練り込みもしくはマスターバッチ法により添加すること
が必須となってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無機充填剤補強されたポリアミド着色組成物による成形
品は、その表面に無機充填剤が浮き出る形となり、優れ
た外観を要求される成形品としては表面塗装を行わなけ
ればならない。この塗装工程の必要性は製品のコスト高
につながり好ましくない。本発明の目的は、塗装工程を
必要とせず、従来の塗装品と同等以上の良好な外観を呈
する成形品材料として用いられる無機充填剤補強された
ポリアミド樹脂着色組成物及びその成形品を提供するこ
とにある。特に、この無塗装の要求は、経済性およびリ
サイクルの観点から、家具、筐体部品や建材の外装部品
に最も強く求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、無機充填剤で補強され
たポリアミド樹脂組成物に着色剤を配合する際に、配合
前の組成物のDSC結晶化温度を、特定の着色剤を配合
させることにより、このDSC結晶化温度を低下させ、
外観、表面光沢、及び機械的特性が良好な、無機充填剤
補強されたポリアミド樹脂着色組成物が得られることを
見出し、本発明を完成させるに至った。
【0005】すなわち本発明は、(1)(a)ポリアミ
ド樹脂100重量部と(b)無機充填材10〜160重
量部と(c)着色剤0.01〜10重量部とを配合して
なるポリアミド樹脂着色組成物であって、この組成物の
DSC結晶化ピーク温度をTc℃とし、一方(a)と
(b)のみを配合したときのDSC結晶化ピーク温度を
Tc'℃としたときに、下記一般式が成立することを特
徴とするポリアミド着色組成物、Tc'−30<Tc<
Tc'
【0006】(2)(c)着色剤が、ニグロシン、複合
酸化物顔料、酸化鉄顔料の少なくとも1種を含有するこ
とを特徴とする(1)記載のポリアミド着色組成物、
(3)(b)無機充填剤がガラス繊維であることを特徴
とする(1)又は(2)記載のポリアミド着色組成物
(4)(a)ポリアミド樹脂が、ナイロン6、ナイロン
66、ナイロン6とナイロン66の共重合体、およびナ
イロン66とナイロン6Iの共重合体の少なくとも1種
を含有することを特徴とする(1),(2)又は(3)
記載のポリアミド着色組成物、(5)(1)〜(4)い
ずれかに記載のポリアミド樹脂着色組成物からなる成形
品、である。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明で用いるポリアミドは、主鎖中にアミド結合(−N
HCO−)を有する重合体である。本発明において好ま
しく用いるポリアミドは、ポリカプロラクタム(ナイロ
ン6)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン4
6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6
6)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン61
0)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン61
2)、ポリウンデカメチレンアジパミド(ナイロン11
6)、ポリウンデカラクタム(ナイロン11)、ポリド
デガラクタム(ナイロン12)、ポリトリメチルヘキサ
メチレンテレフタルアミド(ナイロンTMHT)、ポリ
ヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6I)、ポ
リノナンメチレンテレフタルアミド(9T)、ポリヘキ
サメチレンテレフタルアミド(6T)、ポリビス(4−
アミノシクロヘキシル)メタンドデカミド(ナイロンP
ACM12)、ポリビス(3−メチル−アミノシクロヘ
キシル)メタンドデカミド(ナイロンジメチルPACM
12)、ポリメタキシレンアジパミド(ナイロンMXD
6)、ポリウンデカメチレンヘキサヒドロテレフタルア
ミド(ナイロン11T(H))、及びこれらのうち少な
くとも2種の異なったポリアミド成分を含むポリアミド
共重合体、およびこれらの混合物などである。
【0008】これらのポリアミドのうち、本発明課題を
達成するのにより好ましいポリアミドは、ポリカプロラ
クタム(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド
(ナイロン66)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナ
イロン612)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミド
(ナイロン6I)、およびびこれらのうち少なくとも2
種の異なったポリアミド成分を含むポリアミド共重合
体、およびこれらの混合物などである。
【0009】最も好ましいポリアミドは、ポリカプロラ
クタム(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド
(ナイロン66)、この2種の異なったポリアミド成分
を含むポリアミド共重合体、およびこれらの混合物、ま
たはポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)と
ポリヘキサメチレンイソフタルアミド(ナイロン6I)
との共重合体およびこれらの混合物などである。本発明
で用いる無機充填剤は、ガラス繊維、マイカ、タルク、
ワラスナイト、カオリン、酸化マグネシウム、チタン酸
カリウム、炭酸カルシウム、あるいはカーボンファイバ
ーなどから選択される1種以上の無機充填剤などであ
る。
【0010】これらの無機充填剤のうち、本発明課題を
達成するのにより好ましい無機充填剤は、ポリアミドの
補強効果、強度の観点からガラス繊維が好ましい。この
ガラス繊維は、通常ポリアミド樹脂に用いられるもので
あって、特に制限はない。無機充填剤の使用量は、ポリ
アミド樹脂100重量部に対して、10〜160重量部
とすることができる。機械的特性と外観のバランスか
ら、好ましくは、20〜120重量部である。
【0011】本発明で用いる着色剤は、ポリアミド樹脂
と無機充填剤からなる配合物のDSC結晶化ピーク温度
を低下させる効果のあるものを少なくとも1種以上含有
すれば、特に限定されない。この効果のある着色剤とし
ては、ニグロシン、複合酸化物顔料、酸化鉄顔料などが
上げられる。一般の着色剤の多くは、DSC結晶化ピー
ク温度を上昇させるので、これらを併用する場合は、実
質的にDSC結晶化ピーク温度を低下させる組み合わせ
と配合量とする必要がある。このDSC結晶化ピーク温
度の低下幅は、30℃以内とするのが好ましい。低下幅
が30℃を超えると、本来のポリアミド樹脂の耐熱性と
機械的特性、特に強度が失われることになり、好ましく
ない。
【0012】上記DSC結晶化ピーク温度は、配合物を
融点以上で完全に溶解させ、一定速度で降温させた時
に、配合物のポリアミド樹脂成分が結晶化する時に発生
する熱量を測定し、最も発熱量が大きい温度を指す。着
色剤の使用量は、ポリアミド樹脂100重量部に対し
て、0.01〜10重量部とすることができる。外観と
機械的特性のバランスから、好ましくは、0.02〜1
重量部である。いずれにしても、実質的にDSC結晶化
ピーク温度を低下させる使用量とする必要がある。
【0013】上記ニグロシンは、黒色のアジン系縮合化
合物で、具体的には、オリエント化学工業社製のスピリ
ットブラックSB、ニグロシンベースEX、ヌビアンブ
ラックPA−9801、山陽化工社製のNY−B276
20等を例示することができる。複合酸化物顔料は、
銅、クロム、マンガン等の金属酸化物である。具体的に
は、日本フェロー社製のフェローカラー42−302
A、42−313A、F6331、川村化学社製のファ
インカラーKR350、KR900等を例示することが
できる。酸化鉄顔料は、戸田工業社製のKN−320、
チタン工業社製のBL−100、BL−500等を例示
することができる。
【0014】本発明の上記着色剤は、ポリアミド樹脂の
結晶化温度を低下させる働きがあり、結晶化速度を遅く
する。結晶化速度が遅くなることにより、金型内等の賦
形される工程で、無機充填剤の動きの自由度が広がり、
表面から内部に移行する。このため、無機充填剤が表面
にでる外観不良が抑えられ、本発明の成形品を得ること
ができる。本発明のポリアミド樹脂着色組成物は、必要
に応じて本発明の目的を損なわない範囲で通常のポリア
ミド樹脂に用いられる添加剤を含有させることができ
る。添加剤としては、安定剤、可塑剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、帯電防止剤、潤滑剤、離型剤、難燃剤等で
ある。同時に、アルミニウム、モリブテン、銅等の金
属、酸化チタン、酸化銅等の金属酸化物、リン酸カルシ
ウム、ケイ酸カルシウム等の金属化合物を含有させるこ
とができる。さらに必要に応じて、本発明の目的を損な
わない範囲で通常ポリアミドにブレンドされる熱可塑性
樹脂やエラストマーを配合することができる。
【0015】本発明のポリアミド着色組成物の製法は、
特に限定されず、ポリアミド樹脂、無機充填剤、着色剤
が混合されたものであれば良い。より好ましくはそれぞ
れの成分が均一に分散されうような製法をとる。具体的
には、ポリアミド樹脂に無機充填剤を配合したものに、
着色剤もしくは着色剤を配合したマスターバッチを押出
し機で溶融混練する方法により得ることができる。より
簡便には、成形する際に無機充填剤を配合したポリアミ
ドに、着色剤を配合したマスターバッチをドライブレン
ドしたものを使用する製法により得ることができる。マ
スターバッチのベース樹脂はポリアミド樹脂を選択する
のが好ましい。
【0016】本発明の成形品を得るためには、一般に熱
可塑性樹脂の成形に用いられる方法であれば特に限定さ
れない。例えば、射出成形、ブロー成形、インフレーシ
ョン成形、真空成形、押出成形、加熱圧縮成形等の方法
により得られる。本発明の成形品は、表面塗装した成形
品と同等以上の外観を得ることができるので、外観と表
面光沢が要求される部品、例えば家具や建材等に使われ
る。具体的には、オフィス家具の机や椅子、手摺りや窓
枠等に好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定される
ものではない。なお、ガラス強化ポリアミド樹脂(ポリ
アミド樹脂とガラス繊維の配合物)、測定方法、試験片
の作成法等は次の通りである。 (1)ガラス強化ポリアミド樹脂(A)〜(E) (a)ガラス強化ポリアミド樹脂(A) ナイロン66とナイロン6の重量比が70/30となる
ブレンド物を100重量部とガラス繊維(GF)50重
量部とを2軸押出し機を用いて溶融混練し、ガラス強化
ポリアミド樹脂(A)を作成した。
【0018】(b)ガラス強化ポリアミド樹脂(B) ナイロン66を100重量部とガラス繊維(GF)50
重量部とを2軸押出し機を用いて溶融混練し、ガラス強
化ポリアミド樹脂(B)を作成した。 (c)ガラス強化ポリアミド樹脂(C) ナイロン6を100重量部とガラス繊維(GF)50重
量部とを2軸押出し機を用いて溶融混練し、ガラス強化
ポリアミド樹脂(C)を作成した。
【0019】(d)ガラス強化ポリアミド樹脂(D) ナイロン66とナイロン6の共重合体(共重合体重量
比:ナイロン66/ナイロン6=80/20)とナイロ
ン6の重量比が70/30となるブレンド物を100重
量部とガラス繊維(GF)50重量部とを2軸押出し機
を用いて溶融混練し、ガラス強化ポリアミド樹脂(D)
を作成した。 (e)ガラス強化ポリアミド樹脂(E) ナイロン66とナイロン6Iの共重合体(共重合体重量
比:ナイロン66/ナイロン6I=85/15)を10
0重量部とガラス繊維(GF)50重量部とを2軸押出
し機を用いて溶融混練し、ガラス強化ポリアミド樹脂
(E)を作成した。
【0020】(2)DSC結晶化ピーク温度 PERKIN ELMER社製 Pyris1を用い、
サンプルを300℃で完全に溶融後、20℃/min.
で降温させ、結晶化ピーク温度を求めた。 (3)表面グロス 得られた試験片の45mmφ表面積の60℃表面グロス
を、スガ試験機社製のデジタル変角光沢形で測定した。 (4)試験片作成 射出成形機(日精樹脂製:PS120S18DSE)を
用い、シリンダー温度290℃、金型温度80℃で、充
填時間1.4秒、フィルムゲートを使用し、長さ(流動
方向)120mm×幅(流動直角方向)80mm×厚さ
3mm平板を作成した。
【0021】
【実施例1〜5】ガラス強化ポリアミド樹脂(A)〜
(E)100重量部、ニグロシン(オリエント化学工業
社製 商品名:ヌビアンブラックPA−9801)0.
03重量部を混合し、2軸押出し機で溶融混練し、ポリ
アミド着色組成物を得た。得られた組成物を上記に示す
成形法で試験片を作成し、上記に示す方法で表面グロス
を測定するとともに、試験片の一部を切りだし、上記に
示す方法でDSC結晶化ピーク温度を測定した。測定結
果を表1〜5に示す。
【0022】
【実施例6〜10】ガラス強化ポリアミド樹脂(A)〜
(E)100重量部、複合酸化物顔料(日本フェロー社
製商品名:フェローカラー42−302A)0.2重量
部を混合し、2軸押出し機で溶融混練し、ポリアミド着
色組成物を得た。得られた組成物を上記に示す成形法で
試験片を作成し、上記に示す方法で表面グロスを測定す
るとともに、試験片の一部を切りだし、上記に示す方法
でDSC結晶化ピーク温度を測定した。測定結果を表1
〜5に示す。
【0023】
【実施例11〜15】ガラス強化ポリアミド樹脂(A)
〜(E)100重量部、酸化鉄顔料(戸田工業社製 商
品名:KN−320)0.2重量部を混合し、2軸押出
し機で溶融混練し、ポリアミド着色組成物を得た。得ら
れた組成物を上記に示す成形法で試験片を作成し、上記
に示す方法で表面グロスを測定するとともに、試験片の
一部を切りだし、上記に示す方法でDSC結晶化ピーク
温度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0024】
【実施例16〜20】ガラス強化ポリアミド樹脂(A)
〜(E)100重量部、ニグロシン(オリエント化学工
業社製 商品名:ヌビアンブラックPA−9801)
0.03重量部、カーボンブラック(三菱化学社製 商
品名:三菱カーボン50)0.03重量部を混合し、2
軸押出し機で溶融混練し、ポリアミド着色組成物を得
た。得られた組成物を上記に示す成形法で試験片を作成
し、上記に示す方法で表面グロスを測定するとともに、
試験片の一部を切りだし、上記に示す方法でDSC結晶
化ピーク温度を測定した。測定結果を表1〜5に示す。
【0025】
【比較例1〜5】ガラス強化ポリアミド樹脂(A)〜
(E)100重量部、カーボンブラック(三菱化学社製
商品名:三菱カーボン50)0.03重量部を混合
し、2軸押出し機で溶融混練し、ポリアミド着色組成物
を得た。得られた組成物を上記に示す成形法で試験片を
作成し、上記に示す方法で表面グロスを測定するととも
に、試験片の一部を切りだし、上記に示す方法でDSC
結晶化ピーク温度を測定した。測定結果を表1〜5に示
す。
【0026】
【比較例6〜10】ガラス強化ポリアミド樹脂(A)〜
(E)100重量部、フタロシアニン顔料(住友化学社
製 商品名:スミトーンシアニアンブルーGH)0.0
3重量部を混合し、2軸押出し機で溶融混練し、ポリア
ミド着色組成物を得た。得られた組成物を上記に示す成
形法で試験片を作成し、上記に示す方法で表面グロスを
測定するとともに、試験片の一部を切りだし、上記に示
す方法でDSC結晶化ピーク温度を測定した。測定結果
を表1〜5に示す。
【0027】
【比較例11〜15】着色剤配合前のガラス強化ポリア
ミド樹脂(A)〜(E)のDSC結晶化ピーク温度と表
面グロス値を測定し、表1〜5に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】
【発明の効果】本発明のポリアミド着色組成物は、外
観、表面光沢、及び機械的特性が良好であり、家具及び
建材等の外観部品に好適である。また、塗装工程が不要
であるために、経済的かつリサイクルが可能な環境負荷
の少ない材料である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリアミド樹脂100重量部と
    (b)無機充填材10〜160重量部と(c)着色剤
    0.01〜10重量部とを配合してなるポリアミド樹脂
    着色組成物であって、この組成物のDSC結晶化ピーク
    温度をTc℃、一方(a)と(b)のみを配合したとき
    のDSC結晶化ピーク温度をTc'℃としたときに、下
    記一般式が成立することを特徴とする家具及び建材用ポ
    リアミド着色組成物。 Tc'−30<Tc<Tc'
  2. 【請求項2】 (c)着色剤が、ニグロシン、複合酸化
    物顔料、酸化鉄顔料の少なくとも1種を含有することを
    特徴とする請求項1に記載の家具及び建材用ポリアミド
    着色組成物。
  3. 【請求項3】 (b)無機充填剤がガラス繊維であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の家具及び建材用ポ
    リアミド着色組成物。
  4. 【請求項4】 (a)ポリアミド樹脂が、ナイロン6、
    ナイロン66、ナイロン6とナイロン66の共重合体、
    およびナイロン66とナイロン6Iの共重合体の少なく
    とも1種を含有することを特徴とする請求項1,2又は
    3記載の家具及び建材用ポリアミド着色組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれかに記載のポリアミ
    ド樹脂着色組成物からなる家具及び建材用成形品。
JP2002035335A 2002-02-13 2002-02-13 ポリアミド樹脂着色組成物及びその成形品 Pending JP2003231807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002035335A JP2003231807A (ja) 2002-02-13 2002-02-13 ポリアミド樹脂着色組成物及びその成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002035335A JP2003231807A (ja) 2002-02-13 2002-02-13 ポリアミド樹脂着色組成物及びその成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003231807A true JP2003231807A (ja) 2003-08-19

Family

ID=27777545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002035335A Pending JP2003231807A (ja) 2002-02-13 2002-02-13 ポリアミド樹脂着色組成物及びその成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003231807A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004124042A (ja) * 2002-08-07 2004-04-22 Techno Polymer Co Ltd 低蓄熱性熱可塑性樹脂組成物及び成形品
US20100311882A1 (en) * 2006-03-29 2010-12-09 Basf Se Thermally conductive polyamides
WO2014203811A1 (ja) * 2013-06-21 2014-12-24 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 結晶性熱可塑性樹脂組成物および成形品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004124042A (ja) * 2002-08-07 2004-04-22 Techno Polymer Co Ltd 低蓄熱性熱可塑性樹脂組成物及び成形品
US20100311882A1 (en) * 2006-03-29 2010-12-09 Basf Se Thermally conductive polyamides
WO2014203811A1 (ja) * 2013-06-21 2014-12-24 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 結晶性熱可塑性樹脂組成物および成形品
US10619031B2 (en) 2013-06-21 2020-04-14 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation Crystallizable thermoplastic resin composition and molded article

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100828249B1 (ko) 강화 열가소성 폴리아미드 성형재료, 이의 제조방법 및이의 용도
JPH066668B2 (ja) 非強化ポリアミド樹脂組成物
JP2004155927A (ja) 低耐候変色性ポリアミド樹脂組成物
EP4095198A1 (en) Method for producing polyamide resin composition
EP0392602A1 (en) Polyamide resin composition
JP2002097363A (ja) 黒着色ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる成形体
JPH07118522A (ja) ポリアミド樹脂組成物、及びそれからなる制振材料
JP2003231807A (ja) ポリアミド樹脂着色組成物及びその成形品
JPH11279399A (ja) 耐候性に優れた黒着色ポリアミド樹脂組成物
JP2001131408A (ja) 黒着色強化ポリアミド樹脂組成物
JP4265835B2 (ja) 黒着色ポリアミド樹脂組成物
JP6250339B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物を成形して得られ、かつ、中空部分がある成形体の、内面平滑性を向上させる方法
JP4236063B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物及び射出成形品
CN113166488A (zh) 聚酰胺树脂组合物及其制造方法
JPH11116799A (ja) 溶着用ポリアミド組成物
JP6516471B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物および成形品
JPH08283572A (ja) ポリアミド樹脂組成物及びそれからなるエンジンカバー材料
JP2000273301A (ja) 黒着色ポリアミド系樹脂組成物
JP2003525313A (ja) 改善された外観を有するナイロン成形組成物
JPH11343406A (ja) 耐候性に優れた黒着色ポリアミド樹脂組成物
JPS60177073A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2529081B2 (ja) 耐酸化性ポリフェニレンスルフィド系組成物の製造法
JP4480984B2 (ja) メタリック調ポリアミド樹脂物からなる椅子部品
JP2000053861A (ja) 黒着色強化ポリアミド樹脂組成物
JPH02261861A (ja) 耐衝撃性樹脂組成物の製造方法