JP2003231448A - バンパ取付用クリップ - Google Patents

バンパ取付用クリップ

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JP2003231448A
JP2003231448A JP2002032133A JP2002032133A JP2003231448A JP 2003231448 A JP2003231448 A JP 2003231448A JP 2002032133 A JP2002032133 A JP 2002032133A JP 2002032133 A JP2002032133 A JP 2002032133A JP 2003231448 A JP2003231448 A JP 2003231448A
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clip
bumper
clip body
hole
locking piece
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JP2002032133A
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English (en)
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Kazuto Nagaoka
和人 長岡
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントバンパの取付品質の向上を図る。 【解決手段】 バンパ取付用クリップ5は、縦断面コ字
状に形成され開口端12を有するクリップ本体部6と、
クリップ本体部6上面に設けられフロントフェンダ前端
縁部の貫通孔に挿通される突起部7,8とを備えてい
る。突起部7,8には係止片17,22が設けられ、係
止片17,22を前記貫通孔の縁部で係止することによ
り、クリップ本体部6をフロントフェンダに固定するこ
とができる。クリップ本体部6上面には孔23が形成さ
れ、孔23内にはクリップ本体部6上部から舌部24が
吊設されている。舌部24は、フロントバンパのフラン
ジ部が開口端12から押し込まれたときに、フランジ部
に当接して折れ曲がって変形する。その変形時の舌部2
4の復元力を利用してクリップ本体部6を車体外部側へ
付勢し、係止片17とクリップ本体部6上面で前記貫通
孔の縁部を挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントバンパを
車体前部に取り付けるために用いられるバンパ取付用ク
リップに関する。
【0002】
【従来の技術】フロントバンパを車体前部に取り付ける
場合、バンパ取付用クリップを用いて取り付ける方法が
ある。この方法では、フロントフェンダのフランジ部に
貫通孔を設けておき、この貫通孔にパンパ取付用クリッ
プを固定するとともに、その固定したバンパ取付用クリ
ップに、車体外側よりフロントバンパを取り付けるよう
にしている。
【0003】バンパ取付用クリップは、縦断面がコ字状
に形成されたクリップ本体部と、このクリップ本体部の
上面に設けられた突起部とを備え、突起部をフロントフ
ェンダの貫通孔に挿通することにより、突起部に形成さ
れた係止片が貫通孔の縁部に係止されてクリップ本体部
がフロントフェンダに固定され、さらにクリップ本体の
コ字状部分にその開口端側からフロントバンパを押し込
むことにより、フロントバンパが取り付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、コ字状部分に押し込まれたフロントバン
パを、突起部の係止片と貫通孔の縁部との係合だけで支
持する構造であるために、取付誤差や経年変化により係
止片にガタが生じると、そのガタの分だけフロントフェ
ンダとフロントバンパとの間の隙間が広がるという問題
点がある。係止片にガタが生じることを見越して、フロ
ントフェンダ上部のリブ段差R(図5参照)を大きくし
ておくという対応策もあるが、リブ段差を大きくすると
バンパ表面にヒケができやすくなる。
【0005】また、従来の技術では突起部の係止片だけ
で支持する構造であるから、フロントバンパが外れやす
いという問題点もある。係止片の強度を高くすればフロ
ントバンパは外れにくくなるが、この場合は、バンパ取
付用クリップの取り外しに手間がかかり、作業性が低下
する。
【0006】本発明の課題は、フロントバンパの取付品
質の向上を図ることのできるバンパ取付用クリップを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、縦断面コ字状に形成され
て一側に開口端を有し、該開口端が車体外側に向けて配
置されるクリップ本体部と、前記クリップ本体部の上面
に車体外側寄りに設けられ、フロントフェンダのフラン
ジ部に形成された貫通孔に挿通したときに、外側係止片
とクリップ本体部の上面との間に前記貫通孔の外側縁部
を係止する外側突起部と、前記クリップ本体部に設けら
れ、フロントバンパ上部のフランジ部が前記クリップ本
体部のコ字状部分に押し込まれたとき、その押し込み力
によって前記クリップ本体を車体外部側へ付勢する付勢
手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、フロントバンパ上部の
フランジ部をクリップ本体部のコ字状部分に押し込んだ
ときに、その押し込み力を利用してクリップ本体部は車
体外部側に付勢され、外側突起部の外側係止片がフロン
トフェンダフランジ部の貫通孔の縁部に押し付けられ
る。これにより、バンパ取付用クリップのガタを無くす
ことができ、フロントバンパを正確な位置に保持できる
ため、フロントバンパの取付品質が向上する。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記付勢手段
は、前記クリップ本体部の上面に形成された孔を介し
て、クリップ本体部の上部からクリップ本体部のコ字状
部分内部に吊設された舌部からなり、該舌部は、フロン
トバンパ上部のフランジ部が前記クリップ本体部のコ字
状部分に押し込まれたときに、前記フランジ部に当接し
て折れ曲がって変形し、その変形時の復元力で前記クリ
ップ本体を車体外部側へ付勢する請求項1に記載のバン
パ取付用クリップを特徴としている。
【0010】請求項2の発明は請求項1の付勢手段をよ
り具体化したもので、その付勢手段としての舌部は、フ
ランジ部に当接して折れ曲がって変形するが、元へ戻ろ
うとする復元力(弾性力)を有する。この復元力を利用
してクリップ本体を車体外部側へ移動させることができ
る。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記外側係止片
はクリップ本体部の上面に対して斜め上方に向けて設け
られ、前記付勢手段により前記クリップ本体が車体外部
側へ付勢されたとき、前記外側係止片と前記クリップ本
体部の上面とによって前記貫通孔の縁部を挟持する請求
項1又は2に記載のバンパ取付用クリップを特徴として
いる。
【0012】上記構成によれば、外側係止片がクリップ
本体部の上面に対して斜め上方に向けて設けられている
ので、クリップ本体部が車体外部側へ付勢されると、貫
通孔の縁部は外側係止片とクリップ本体との間に食い込
んで、バンパ取付用クリップをフロントフェンダのフラ
ンジ部に強固に固定することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、前記クリップ本
体部の上面の車体内側寄りには、前記貫通孔に挿通した
ときに貫通孔の内側縁部を係止する内側突起部が設けら
れ、前記内側突起部は上方向に向けて長く形成されてい
るとともに、先端部から基部に向かって肉厚が漸次厚く
形成され、かつ前記基部に内側係止片が設けられている
請求項1に記載のバンパ取付用クリップを特徴としてい
る。
【0014】上記構成によれば、内側突起部は先端部か
ら基部に向かって肉厚が漸次厚く形成されているので、
この内側突起部をフロントフェンダフランジ部の貫通孔
に挿通する際の作業性が向上する。また、内側突起部の
基部は先端部よりも肉厚が厚く形成され十分な強度を有
しており、フロントバンパのフランジ部をコ字状部分の
奥に突き当てて前記基部に大きな力が加わっても、変形
しない。
【0015】請求項5に記載の発明は、前記クリップ本
体部のコ字状部分は、開口端側が広く、奥側が狭く形成
され、かつ前記フロントバンパ上部のフランジ部を押し
込むときに該フランジ部の下面と接触する面が傾斜して
いる請求項1に記載のバンパ取付用クリップを特徴とし
ている。
【0016】上記構成によれば、フロントバンパのフラ
ンジ部をコ字状部分に押し込んだときに、クリップ本体
部には、外側突起部の外側係止片を支点として、内側突
起部が設けられた側を上方へ回動させようとする力が作
用するため、クリップ本体部の上面がフロントフェンダ
のフランジ部に密着して、バンパ取付用クリップのガタ
を無くすことができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、前記クリップ本
体部、外側突起部及び付勢手段は、樹脂を材料として一
体的に成形されている請求項1に記載のバンパ取付用ク
リップを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、弾性を有し、かつ製作
が容易なバンパ取付用クリップを実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は自動車の左側ヘッドライト付
近を示した斜視図である。図1に示すように、ヘッドラ
イト1付近にはエンジンフードアウタ2及びフロントフ
ェンダ3が配置され、さらにエンジンフードアウタ2及
びフロントフェンダ3の前部にはフロントバンパ4が設
けられている。
【0020】フロントバンパ4はバンパ取付用クリップ
によってフロントフェンダ3に取り付けられている。図
2は、図1のa部付近に設けられた本発明のバンパ取付
用クリップ5を示している。バンパ取付用クリップ5
は、図2に示すように、断面がコ字状に形成されたクリ
ップ本体部6と、このクリップ本体部6の上面に突出し
て設けられた外側突起部7及び内側突起部8とを備え、
クリップ本体部6及び両突起部7,8は樹脂で一体成形
されている。
【0021】フロントフェンダ3のフランジ部9には貫
通孔10が形成され、両突起部7,8は貫通孔10内に
挿通される。また、フロントバンパ4の上部にはフラン
ジ部11が形成され、このフランジ部11は、クリップ
本体部6のコ字状部分に挿入される。
【0022】次に、図3はバンパ取付用クリップ5の拡
大斜視図、図4はその平面図である。本発明のバンパ取
付用クリップ5は、上述したように、クリップ本体部6
と両突起部7,8とを有する。
【0023】クリップ本体部6は、図3に示すように、
断面がコ字状に形成されて一側に開口端12を有すると
ともに、上側に上部壁13が、下側に下部壁14が設け
られ、上部壁13と下部壁14とは縦壁15で接続され
ている。下部壁14の上面は縦壁15側から開口端12
側に向かって僅かに下り斜面となっており、これによっ
て、開口端12側の上下方向の長さは縦壁15側よりも
長くなっている。また、下部壁14の開口端12側の上
面には面取りされた傾斜面14Aが形成されている。
【0024】本発明のバンパ取付用クリップ5は上部壁
13上面に外側突起部7及び内側突起部8が設けられ、
外側突起部7は車体外側寄りに、内側突起部8は車体内
側寄りにそれぞれ位置するように配置されている。
【0025】外側突起部7は、上下方向に設けられた基
部16と、基部16に延設され上部壁13上面に対して
斜め上方に向けて形成された外側係止片17とを有して
いる。
【0026】また、内側突起部8は、基部18と、基部
18に延設され上方向に向けて形成された長爪19とを
有している。長爪19には、その先端近傍に車体内側に
僅かに突出した係合部20が形成されている。
【0027】また長爪19は、係合部20よりも下側に
肉厚が薄い薄肉部21を有し、さらに薄肉部21から基
部18に向かって肉厚がテーパ状に漸次厚くなってい
る。
【0028】そして、基部18には車体内部側に突出し
た内側係止片22が設けられ、この内側係止片22の先
端には傾斜面22Aが形成されている。
【0029】また、クリップ本体部6の上部壁13と縦
壁15との接続部分には内側係止片22を挟んで両側に
孔23,23が形成され、これらの孔23,23内に
は、上部壁13の上部から吊設された付勢手段としての
舌部24,24が配置されている。舌部24,24の前
端は、クリップ本体部6のコ字状部分内部に達している
が、下部壁14の上面には接触していない。
【0030】突起部7はバンパ取付用クリップ5の長手
方向に沿って配置され、その長さは、図4に示すよう
に、2つの舌部24,24間の距離よりも長く設定され
ている。
【0031】また、クリップ本体部6の下部壁14の上
面には、上方に折り曲げられた屈曲部25,25(図7
参照)が設けられている。これらの屈曲部25,25
は、図4に示すように、バンパ取付用クリップ5の長手
方向に沿って下部壁14(図3参照)の両側端付近に配
置されている。
【0032】次に、図3に示したバンパ取付用クリップ
5を、SA−SA線、SB−SB線及びSC−SC線に
沿って切断したときの断面形状について説明する。ここ
で、図5はSA−SA線に沿った断面図、図6はSB−
SB線に沿った断面図、図7はSC−SC線に沿った断
面図である。なお、図5、図6及び図7においては、フ
ロントフェンダ3のフランジ部9とフロントバンパ4上
部のフランジ部11も一緒に示してある。
【0033】フロントフェンダ3にフロントバンパ4を
取り付けたとき、図5に示すように、クリップ本体部6
に設けられた両突起部7,8は、フロントフェンダ3の
フランジ部9に形成された貫通孔10内に挿通されてい
る。
【0034】このとき、外側突起部7の係止片17は貫
通孔10の縁部10A(これはフロントフェンダフラン
ジ部9の一部である)に接触し、かつ外側係止片17と
上部壁13の上面とで縁部10Aを挟持している。
【0035】これによって、フロントフェンダ3とバン
パ取付用クリップ5との間のガタを無くすことができ
る。内側突起部8の下部に設けられた係止片22の傾斜
面22Aは、貫通孔10の縁部10B(これもフロント
フェンダフランジ部9の一部である)には接触せず、両
者の間には隙間が形成されている。
【0036】フロントバンパ4のフランジ部11は先端
部が薄くなったテーパ状に形成され、クリップ本体部6
のコ字状部分に開口端12から押し込まれ、下面側が下
部壁14の上面に密着している。
【0037】フロントバンパ4のフランジ部11をクリ
ップ本体部6のコ字状部分に押し込むと、図6に示すよ
うに、舌部24は折り曲がり変形する。舌部24は、孔
23(図3参照)内に吊設されており、フランジ部11
が押し込まれる以前は図6に二点鎖線で示す位置にあっ
たが、フランジ部11が押し込まれるとその押し込み力
によって車体内部側へ押され、先端24Aがフランジ部
11上面に接触したままで中央部分から折れ曲がる。
【0038】舌部24はクリップ本体部6に一体成形さ
れ、クリップ本体部6と同様に樹脂で形成されているの
で弾性を有し、折れ曲がった状態のときは舌部24には
元の形状に戻ろうとする復元力(弾性力)が生じてい
る。
【0039】この舌部24は、その先端24Aがフラン
ジ部11上面に当接しているので、先端24Aの部分に
は摩擦力が作用して係止されており、これによって、復
元力は上部24Bに作用して、クリップ本体部6を車体
外部側へ付勢する。
【0040】両突起部7,8を貫通孔10内に挿通した
ときに、外側突起部7の係止片17と貫通孔10の縁部
10Aとの間に隙間があると、バンパ取付用クリップ5
のガタとなるが、舌部24の復元力によってクリップ本
体部6が車体外部側へ付勢されるので、前記隙間が無く
なり、また縁部10Aは係止片17と上部壁13とで挟
持されるようになる。これによって、バンパ取付用クリ
ップ5のガタを無くすことができる。
【0041】また、クリップ本体部6の下部壁14に
は、図7に示すように、上方に折り曲げられた屈曲部2
5が設けられており、この屈曲部25はフロントバンパ
4のフランジ部11に形成された係合孔26に係合して
いる。これによって、フランジ部11はクリップ本体部
6に強固に結合され、コ字状部分から容易に外れること
はない。
【0042】また、本実施の形態では、図5に示すよう
に、クリップ本体部6のコ字状部分は、下部壁14の上
面が縦壁15側から開口端12側に向かって僅かに下り
斜面に形成されているので、フロントバンパ4のフラン
ジ部11をコ字状部分に押し込んだとき、クリップ本体
部6には、貫通孔10の縁部10Aと係止片17との当
接点を支点としてE方向へ回動させようとする力が作用
している。これによって、クリップ本体部6の上面がフ
ロントフェンダ3のフランジ部9に密着して、バンパ取
付用クリップ5のガタを無くすことができる。
【0043】次に、本発明に係るバンパ取付用クリップ
5をフロントフェンダの貫通孔10内に挿通する手順
を、図8を用いて説明する。
【0044】まず、図8(a)のように内側突起部8の
先端を貫通孔10内に挿通させて、係合部20の下側を
貫通孔10の縁部10Bに係合させる。そして、内側突
起部8の外周壁を縁部10Bに当接させて内側突起部8
をガイドしながら、バンパ取付用クリップ5全体を矢印
A方向に移動させる。
【0045】バンパ取付用クリップ5全体を矢印A方向
に移動させて、内側突起部8の基部18に設けられた係
止片22が貫通孔10の縁部10Bの所までに達した
ら、図8(b)のように、内側突起部8と縁部10Bと
の接触点を支点としてバンパ取付用クリップ5全体を矢
印B方向に回動させて、外側突起部7の係止片17を貫
通孔10内に挿通させる。
【0046】次に、バンパ取付用クリップ5全体を図8
(c)のように矢印C方向に移動させて、外側突起部7
の係止片17を貫通孔10の縁部10Aに係合させると
ともに、係止片17と縁部10Aとの接触点を支点とし
てバンパ取付用クリップ5全体を矢印D方向に回動させ
る。
【0047】このとき、バンパ取付用クリップ5全体を
矢印C方向に押しながら回動させる。すると、内側突起
部8の係止片22は縁部10Bを乗り越えて、内側突起
部8全体が貫通孔10内に挿通され、図8(d)のよう
な状態となる。
【0048】そして、フロントバンパを取り付ける際
は、クリップ本体部6の開口端12からフロントバンパ
のフランジ部11を挿入し、さらにコ字状部分内に押し
込むことにより、フロントバンパをフロントフェンダに
固定する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、フロントバンパ上部のフランジ部をクリップ本
体部のコ字状部分に押し込んだときに、その押し込み力
を利用してクリップ本体部は車体外部側に付勢され、外
側突起部の外側係止片がフロントフェンダフランジ部の
貫通孔の縁部に押し付けられる。これにより、バンパ取
付用クリップのガタを無くすことができ、フロントバン
パを正確な位置に保持できるため、フロントバンパの取
付品質が向上する。
【0050】請求項2の発明によれば、舌部はフランジ
部に当接して折れ曲がって変形するが、元へ戻ろうとす
る復元力(弾性力)を有する。この復元力を利用してク
リップ本体を車体外部側へ移動させることができる。
【0051】請求項3の発明によれば、外側係止片がク
リップ本体部の上面に対して斜め上方に向けて設けられ
ているので、クリップ本体部が車体外部側へ付勢される
と、貫通孔の縁部は外側係止片とクリップ本体との間に
食い込んで、バンパ取付用クリップをフロントフェンダ
のフランジ部に強固に固定することができる。
【0052】請求項4の発明によれば、内側突起部は先
端部から基部に向かって肉厚が漸次厚く形成されている
ので、この内側突起部をフロントフェンダフランジ部の
貫通孔に挿通する際の作業性が向上する。また、内側突
起部の基部は先端部よりも肉厚が厚く形成され十分な強
度を有しており、フロントバンパのフランジ部をコ字状
部分の奥に突き当てて前記基部に大きな力が加わって
も、変形しない。
【0053】請求項5の発明によれば、フロントバンパ
のフランジ部をコ字状部分に押し込んだときに、クリッ
プ本体部には、外側突起部の外側係止片を支点として、
内側突起部が設けられた側を上方へ回動させようとする
力が作用するため、クリップ本体部の上面がフロントフ
ェンダのフランジ部に密着して、バンパ取付用クリップ
のガタを無くすことができる。
【0054】請求項6の発明によれば、弾性を有し、か
つ製作が容易なバンパ取付用クリップを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の左側ヘッドライト付近を示した斜視図
である。
【図2】図1のa部付近の分解斜視図である。
【図3】本発明に係るバンパ取付用クリップの拡大斜視
図である。
【図4】図3に示したバンパ取付用クリップの平面図で
ある。
【図5】図3のSA−SA線に沿った断面図である。
【図6】図3のSB−SB線に沿った断面図である。
【図7】図3のSC−SC線に沿った断面図である。
【図8】本発明に係るバンパ取付用クリップをフロント
フェンダの貫通孔内に挿通する手順を示した図である。
【符号の説明】
3 フロントフェンダ 4 フロントバンパ 5 バンパ取付用クリップ 6 クリップ本体部 7 外側突起部 8 内側突起部 10 貫通孔 10A 外側縁部 10B 内側縁部 11 フランジ部 12 開口端 17 外側係止片 19 長爪 22 内側係止片 23 孔 24 舌部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦断面コ字状に形成されて一側に開口端
    を有し、該開口端が車体外側に向けて配置されるクリッ
    プ本体部と、 前記クリップ本体部の上面に車体外側寄りに設けられ、
    フロントフェンダのフランジ部に形成された貫通孔に挿
    通したときに、外側係止片とクリップ本体部の上面との
    間に前記貫通孔の外側縁部を係止する外側突起部と、 前記クリップ本体部に設けられ、フロントバンパ上部の
    フランジ部が前記クリップ本体部のコ字状部分に押し込
    まれたとき、その押し込み力によって前記クリップ本体
    を車体外部側へ付勢する付勢手段とを備えたことを特徴
    とするバンパ取付用クリップ。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は、前記クリップ本体部の
    上面に形成された孔を介して、クリップ本体部の上部か
    らクリップ本体部のコ字状部分内部に吊設された舌部か
    らなり、該舌部は、フロントバンパ上部のフランジ部が
    前記クリップ本体部のコ字状部分に押し込まれたとき
    に、前記フランジ部に当接して折れ曲がって変形し、そ
    の変形時の復元力で前記クリップ本体を車体外部側へ付
    勢することを特徴とする請求項1に記載のバンパ取付用
    クリップ。
  3. 【請求項3】 前記外側係止片はクリップ本体部の上面
    に対して斜め上方に向けて設けられ、前記付勢手段によ
    り前記クリップ本体が車体外部側へ付勢されたとき、前
    記外側係止片と前記クリップ本体部の上面とによって前
    記貫通孔の縁部を挟持することを特徴とする請求項1又
    は2に記載のバンパ取付用クリップ。
  4. 【請求項4】 前記クリップ本体部の上面の車体内側寄
    りには、前記貫通孔に挿通したときに貫通孔の内側縁部
    を係止する内側突起部が設けられ、前記内側突起部は上
    方向に向けて長く形成されているとともに、先端部から
    基部に向かって肉厚が漸次厚く形成され、かつ前記基部
    に内側係止片が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載のバンパ取付用クリップ。
  5. 【請求項5】 前記クリップ本体部のコ字状部分は、開
    口端側が広く、奥側が狭く形成され、かつ前記フロント
    バンパ上部のフランジ部を押し込むときに該フランジ部
    の下面と接触する面が傾斜していることを特徴とする請
    求項1に記載のバンパ取付用クリップ。
  6. 【請求項6】 前記クリップ本体部、外側突起部及び付
    勢手段は、樹脂を材料として一体的に成形されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のバンパ取付用クリッ
    プ。
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