JP2003230896A - 汚泥の固化処理装置 - Google Patents

汚泥の固化処理装置

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JP2003230896A JP2002032367A JP2002032367A JP2003230896A JP 2003230896 A JP2003230896 A JP 2003230896A JP 2002032367 A JP2002032367 A JP 2002032367A JP 2002032367 A JP2002032367 A JP 2002032367A JP 2003230896 A JP2003230896 A JP 2003230896A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さなロータリードラムで多量の汚泥を効率
的に固化処理できて、装置の小型化が可能な汚泥の固化
処理装置を提供すること。 【解決手段】 汚泥と固化剤がそれぞれ別々に投入され
る投入部1と、これら投入された汚泥と固化剤がロータ
リードラム46内で温風機40からの温風により加温さ
れ、かつ取付角度の異なる第1攪拌羽根65と第2攪拌
羽根68により効率的に攪拌される攪拌部45と、該攪
拌部45で固化処理された汚泥が効率的に排出される排
出部73とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築現場における
シールド工法等により排出される汚泥等の有機物汚泥か
ら無機物汚泥まで巾広く汚泥を石灰系固化剤を主たる固
化剤として用いて固化処理できる汚泥の固化処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータリードラム内に汚泥と石灰
系の固化剤を投入し、ロータリードラム内における攪拌
羽根によって汚泥と固化剤を攪拌、反応させて、汚泥を
固化処理する装置は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、運転に当
り、ロータリードラム内の温度は、汚泥と固化剤の水和
反応に適し、かつ水和反応を促進させるに足る温度状態
になっていることが必要な条件であるが、従来装置にあ
っては、ロータリードラム内を温める手段がなく、石灰
系固化剤の発熱により自然に温まるまでの時間30〜4
0分待たねばならず、その間固化剤が無駄に消費されて
しまって不経済的であるばかりか、その後反応が急激に
変化するためこれをコントロールするのが大変であると
いう問題点があった。
【0004】又、従来の装置にあっては、ロータリード
ラム内に配列の攪拌羽根は、全て同一寸法の方形板状
で、かつ皆同じ角度をもって取り付けられていたため、
投入側は汚泥が軟らかいため自然落下するのが多くて掻
き上げる量が少なく、反応が良くなる中段は汚泥が固く
なって搬送量が増え、攪拌羽根への滞留が多くなり、攪
拌羽根の付根に固化汚泥が堆積し易くなって装置内が固
化汚泥で閉塞する恐れがあるという問題点があった。
【0005】又、従来の装置にあっては、ロータリード
ラム内からの処理済みの固化汚泥を外部に排出する排出
スクリューは、ロータリードラムの中心やや下部位置に
設けられていたため、ロータリードラム内から排出スク
リューまでの固化汚泥の落下距離が遠くなって、固化汚
泥が排出し難いという問題点があった。
【0006】又、従来の外部汚泥投入・搬送装置におけ
るスライドゲートは、単純形状の矩形状であったため、
スライドゲートを開ける毎に外部汚泥の流量が増加し、
汚泥に礫等を含む物はゲート開口部に噛み、流量の調整
が不可能になるという問題点があった。
【0007】又、従来の外部汚泥投入・搬送装置におけ
るポッパースクリューの下部構造は、シールにグランド
パッキンが多用されているが、このグランドパッキンで
は、摩耗、楕円運動に非常に弱く、1〜2ケ月でシール
自体が無くなってしまって汚泥が漏れ出でしまう。又、
シールケースは鋼鉄製のため、スクリューシャフトが摩
耗して変形し、更にはセメントが含まれる物はシール下
部のベアリングが固結して使用不可能になるという問題
点があった。
【0008】又、従来の固化処理装置における制御盤操
作は、手動運転が殆どであって、操作する人間の勘に頼
っていた。そのため、固化剤を無駄に使って粉状になっ
たり、逆に固化するのには少な過ぎる固化剤の添加で汚
泥が固まらない等の問題点があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、その目的とするところは、ラバーヒー
ターで汚泥を加温し、温風機でロータリードラム内に温
風を送ることで、ドラム内の温度を汚泥と石灰系の固化
剤が早期に最適の反応状態となるようにさせ、固化剤の
無駄な消費を抑え、従来に比べ固化剤添加の軽減が可能
となった汚泥の固化処理装置を提供することにある。
【0010】又、本発明のもう一つの目的は、ロータリ
ードラム内に配列の攪拌羽根の改良によって、従来のロ
ータリードラムよりも小さなロータリードラムで多量の
汚泥の処理ができて、装置の小型化が可能な汚泥の固化
処理装置を提供することにある。又、攪拌羽根に乗る汚
泥の滞留時間が短くなって、攪拌羽根の付根へのいつき
が少なく、ロータリードラム内に閉塞が起こることが無
くて、固化汚泥を効率良く排出できる汚泥の固化処理装
置を提供することにある。
【0011】又、本発明のもう一つの目的は、排出スク
リューの配置位置の変更によって、ロータリードラム内
に戻る汚泥を抑制し、効率良く排出できる汚泥の固化処
理装置を提供することにある。
【0012】又、本発明のもう一つの目的は、搬出ベル
トコンベヤを前方、左右いずれの方向にも設置可能とす
ることにより、自由なレイアウトが可能で、狭い場所で
も設置でき、又、煙突の改良によって、煤塵の外部への
飛散を無くした汚泥の固化処理装置を提供することにあ
る。
【0013】又、本発明のもう一つの目的は、外部汚泥
投入・搬送装置におけるスライドゲート及びポッパース
クリュウの下部構造の改良により、汚泥ポッパーへの外
部汚泥の投入量の微調整が可能であり、又、耐摩耗性の
ポッパースクリューの下部構造にして耐久性に優れた汚
泥の固化処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ため、請求項1に係る発明は、石灰系固化剤が主たる固
化剤として用いられて汚泥が固化処理される装置であっ
て、汚泥と固化剤がそれぞれ別々に投入される投入部
と、これら投入された汚泥と固化剤が攪拌される攪拌部
と、該攪拌部で固化処理された汚泥が排出される排出部
とを備え、前記投入部は、汚泥及び固化剤ホッパーと、
これら各ホッパーより投入された汚泥と固化剤を前記攪
拌部まで運ぶ各スクリューと、前記攪拌部内の温度が、
汚泥と固化剤の水和反応に適し、かつ水和反応を促進さ
せる温度になるようにするため、攪拌部内に温風を送る
温風機及び前記汚泥スクリューのケーシングの外周に巻
装された汚泥を加温するラバーヒーターとを含み、前記
攪拌部は、前記投入部から運ばれた汚泥と固化剤を攪拌
するため、駆動源の回転力を受けて回転するロータリー
ドラムを含み、該ロータリードラムは、その内周に3枚
にして、かつ前記投入部側より前記排出部側に向けて順
次第1攪拌羽根と、該第1攪拌羽根の略1.5倍の面積
を有する第2攪拌羽根と排出羽根が、前記第1攪拌羽根
は軸線に対し略15度の角度で、前記第2攪拌羽根は略
25度の角度で、排出羽根は略90度の角度でそれぞれ
配列されており、前記排出部は、排出部架台と、該排出
部架台上にして、かつ前記攪拌部におけるロータリード
ラム内部から見て右側上部に配置されたロータリードラ
ムと同一方向に回転する固化処理された汚泥の排出スク
リューと、前記排出部架台上に立設され、かつ前記投入
部における前記温風機の温度を制御する温度センサーが
設けられた煙突とを含む構成を特徴とするものである。
【0015】請求項2に係る発明は、前記ロータリード
ラム内に配列の前記第1及び第2攪拌羽根は、それぞれ
その前記排出部側に沿い斜めの切欠部が形成されている
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項3に係る発明は、前記排出部におけ
る煙突は、煙突部と頭部陣笠が一体化されていることを
特徴とするものである。
【0017】請求項4に係る発明は、前記排出部におけ
る排出部架台は、搬出ベルトコンベヤが左右と前方の三
方向に設置可能な構造とされていることを特徴とするも
のである。
【0018】請求項5に係る発明は、石灰系固化剤が主
たる固化剤として用いられて汚泥が固化処理される装置
であって、原料ポッパーからの外部汚泥が投入・搬送さ
れる外部汚泥投入・搬送装置と、該外部汚泥投入・搬送
装置からの汚泥と固化剤がそれぞれ別々に投入される投
入部と、これら投入された汚泥と固化剤が攪拌される攪
拌部と、該攪拌部で固化処理された汚泥が排出される排
出部とを備え、前記外部汚泥投入・搬送装置は、外部汚
泥ホッパーと、該外部汚泥ホッパーに投入された汚泥を
搬送するホッパースクリューと、該ホッパースクリュー
により運ばれ、スクリューシュートを介して前記投入部
に投入される汚泥の投入量を調整する汚泥投入量調整手
段とを含み、前記投入部は、汚泥及び固化剤ホッパー
と、これら各ホッパーより投入された汚泥と固化剤を前
記攪拌部まで運ぶ各スクリューと、前記攪拌部内の温度
が、汚泥と固化剤の水和反応に適し、かつ水和反応を促
進させる温度になるようにするため、攪拌部内に温風を
送る温風機及び前記汚泥スクリューのケーシングの外周
に巻装された汚泥を加温するラバーヒーターとを含み、
前記攪拌部は、前記投入部から運ばれた汚泥と固化剤を
攪拌するため、駆動源の回転力を受けて回転するロータ
リードラムを含み、該ロータリードラムは、その内周に
3枚にして、かつ前記投入部側より前記排出部側に向け
て順次第1攪拌羽根と、該第1攪拌羽根の略1.5倍の
面積を有する第2攪拌羽根と排出羽根が、前記第1攪拌
羽根は軸線に対し略15度の角度で、前記第2攪拌羽根
は略25度の角度で、排出羽根は略90度の角度でそれ
ぞれ配列されており、前記排出部は、搬出ベルトコンベ
ヤが左右と前方の三方向に設置可能な構造を有する排出
部架台と、該排出部架台上にして、かつ前記攪拌部にお
けるロータリードラム内部から見て右側上部に配置され
たロータリードラムと同一方向に回転する固化処理され
た汚泥の排出スクリューと、前記排出部架台上に煙突部
と陣笠が一体化されて立設され、かつ前記投入部におけ
る前記温風機の温度を制御する温度センサーが設けられ
た煙突とを含む構成を特徴とするものである。
【0019】請求項6に係る発明は、前記外部汚泥投入
・搬送装置における汚泥投入量調整手段は、駆動源の往
復動を介して前記スクリューシュートの開口部を摺動開
閉するスライドゲートを含み、該スライドゲートは、前
方に円弧状底部を有するV字型切欠部が形成され、かつ
ゲート基板上に、シール効果を高めるために硬さの異な
る2種類のゴムが二層張りにされて構成されていること
を特徴とするものである。
【0020】請求項7に係る発明は、前記スクリューシ
ュート内に、ゴム製にして、かつスクリューシュート開
口部の略半分長さの飛散防止用暖簾が垂設され、軟らか
い汚泥を処理する場合において、前記スライドゲートの
開度が少ない場合は、汚泥の左右及び後方への飛散が防
止され、脱水ケーキ等の硬い汚泥を処理する場合におい
て、前記スライドゲートが全開の場合には、前記飛散防
止用暖簾は元の略垂直状態に垂れ下がって汚泥の排出に
支障を来さないよになっていることを特徴とするもので
ある。
【0021】請求項8に係る発明は、前記外部汚泥投入
・搬送装置における前記ホッパースクリューの下部構造
は、スクリューシャフトの部分外周に不乳化グリスを介
して断面T字型筒状ゴムシールが嵌着されるとともに、
該T字型筒状ゴムシールの後部には、前記スクリューシ
ャフトと一体回転するO型ゴムシールが嵌着され、該O
型ゴムシールの後方には、前記スクリューシャフトの楕
円回転を修正するための自動調芯ベアリングが設けら
れ、前記スクリューシャフトの後端部には、前記O型ゴ
ムシールと前記自動調芯ベアリングを密封し、かつ不乳
化グリスが注入されるグリス給油口を有するカバーが設
けられて構成されていることを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明に係る汚泥の固化処理装置は、建築現場に
おけるシールド工法等により排出される汚泥等の有機物
汚泥から無機物汚泥までの汚泥と、石灰系固化剤を主体
とした固化剤が投入部を介してそれぞれ投入搬送され、
次いで、攪拌部である加温されているロータリードラム
内に導入されて、該ロータリードラム内において、汚泥
と固加剤が攪拌羽根により攪拌されて固化され、次い
で、固化された汚泥は排出部から外部に排出されるもの
である。
【0023】
【実施例】以下に、具体的実施例について、図面を参照
し、その作用と共に説明する。図1は、本発明に係る汚
泥の固化処理装置の一例での一部切欠の正面図、図2
は、図1の左側面図、図3は、図1の右側面図で、これ
ら図において、石灰系固化剤を主体とする固化剤が用い
られて汚泥が固化処理される本固化処理装置は、汚泥と
固化剤がそれぞれ別々に投入される投入部と、これら投
入された汚泥と固化剤が攪拌される攪拌部と、該攪拌部
で固化処理された汚泥が排出される排出部とを備えてい
る。
【0024】図1において、投入部1は、汚泥が投入さ
れる汚泥ポッパー2と、石灰系固化剤を主体とする固化
剤が投入される固化剤ポッパー3を有している。汚泥ポ
ッパー2はフランジ4を介して汚泥スクリュー5と、
又、固化剤ポッパー3はフランジ6を介して固化剤スク
リュー7とそれぞれ連通して設けられ、投入された汚泥
と固化剤はこれらスクリュー5、7によりそれぞれ独立
して搬送される。
【0025】汚泥スクリュー5と固化剤スクリュー7
は、ベース8に固定されたスクリュー架台9上にリブを
介して並列配置されている。汚泥スクリュー5は、図6
に示されているように、ケーシング10と該ケーシング
10内において回転するスクリュー11を有し、ケーシ
ング10の外周には、ケーシング10内に投入された汚
泥を加温するためのラバーヒータ12が両面接着テープ
により接着されている。
【0026】汚泥スクリュー5と固化剤スクリュー7の
ケーシング10、13の投入部1側の端部には共通フラ
ンジ14が取り付けられるとともに、該共通フランジ1
4にはそれぞれベアリング軸受15、16を介してスク
リュー11、17が軸支され、該スクリュー11、17
のシャフト一端部にはそれぞれスプロケット18、19
が取り付けられている。
【0027】スプロケット18、19は、スクリュー架
台9にリブ20、21を介して設けられたモーター取付
板22、23上の駆動モーター24、25とチェーンカ
バー26、27により保護されたチェーン28、29を
介して連結され、各駆動モーター24、25の回転力を
受けて各スクリュー11、17は回転するようになって
いる。
【0028】汚泥スクリュー5と固化剤スクリュー7の
攪拌部側は、スクリュー架台9にリブ30を介して取り
付けられた筒型スクリュー受座31に軸支されている。
更に説明すれば、筒型スクリュー受座31の攪拌部側端
面32の開口部には、それぞれのベロ33、34を外側
斜め下部に向けて汚泥スクリューケーシング10と固化
剤スクリューケーシング13が溶着され、スクリュー1
1、17の各他端部は、スクリュー受座端面32に取付
板35、36、37を介して取り付けられたベアリング
軸受38、39により回転自在に軸支されている。
【0029】又、筒型スクリュー受座31の端面32か
らは、ベース8上に配置された温風機40の温風機用ダ
クト41の端部42が攪拌部側に向けて突出溶着されて
いる。この温風機40は、後述の攪拌部におけるロータ
リードラム内の温度が、汚泥と固化剤の水和反応に適
し、かつ水和反応を促進させる温度になるようにするた
め、ロータリードラム内に最高200℃の温風を連続的
に送るためのものである。
【0030】図5に示されているように、筒型スクリュ
ー受座31の端面32には、スクレーパー43が設けら
れ、攪拌部におけるロータリードラムの内周に付着する
汚泥を掻き、かつその落下用空間部44からロータリー
ドラム内に落下させるようになっている。
【0031】ラバヒーター12により加温されながらス
クリュー11により運ばれた汚泥と、スクリュー17に
より運ばれた固化剤は、図1及び図5に実線矢印で示さ
れているように、それぞれのベロ33、34から攪拌部
45における回転中にして、かつダクト端部42から吹
き出された温風により加温されているロータリードラム
46内に導入される。
【0032】ロータリードラム46は、ベース8上の前
後に配置されている。更に説明すれば、ベース8上の左
右の4箇所にそれぞれ一対のベアリング軸受47により
4つの受けローラー48が回転自在に軸支されて、これ
ら受けローラー48に、ロータリードラム46の外周の
前後に溶着されたリングローラー49が載置され、ロー
タリードラム46の外周排出部側には、駆動用ギャリン
グ50が溶着され、該駆動用ギャリング50はベース8
上の架台51に設けられたモーター52の駆動用ギャ5
3と噛み合い、モーター52の駆動により4箇所の受け
ローラー48で支持されながら回転するようになってい
る。
【0033】ロータリードラム46は、その前側板54
と後側板55にドラム軸と同心の円形開口部56、57
を有し、開口部56には筒型スクリュー受座31がシー
ル部材58を介してシールしてある。又、ロータリード
ラム46には、開閉蓋59を有する点検口60が2箇所
に設けられている。
【0034】ロータリードラム46の内周には、ドラム
内の汚泥を効率よく掻き上げるために3枚の攪拌羽根が
螺旋状に配列されている。図1と図7から図10を参照
して更に説明すると、図7は、攪拌羽根等を配したロー
タリードラム46の展開内面図で、投入部側から排出部
側に向けて、スクレーパー部分61、15度攪拌羽根部
分62、25度攪拌羽根部分63及び排出部分64に分
けられている。
【0035】スクレーパー部分61は、筒型スクリュー
受座端面32に設けられたスクレーパー43と対応し、
該スクレーパー部分61に付着した汚泥が、ロータリー
ドラム46の回転により固定されているスクレーパー4
3によってドラム内に掻き落とされる部分である。
【0036】15度攪拌羽根部分62には、前方からの
軟らかい汚泥を効率よく掻き上げるために、第1攪拌羽
根65が軸線aに対して角度略15度の傾斜を付けてそ
れぞれ溶着されている。第1攪拌羽根65は、図8に示
されているように、排出部側の一方隅部が斜めに切欠さ
れた傾斜辺部66を有する平面視略台形状を呈し、ロー
タリードラム46との溶着辺部67の付根に汚泥がいつ
かないようにして、汚泥の落下スピードを速めるように
工夫されている。
【0037】これは、従来の攪拌羽根が平面視方形状
で、羽根の落下時間がかかり、そのためにドラムと羽根
と付根に固化汚泥がいつきやすくなって、ドラム全体が
固化汚泥でつまるという問題が多発していたからであ
る。
【0038】25度攪拌羽根部分63には、第2攪拌羽
根68が軸線aに対して角度略25度の傾斜を付けてそ
れぞれ溶着されている。第2攪拌羽根68は、図9に示
されているように、排出部側の一方隅部が斜めに切欠さ
れた傾斜辺部69を有する平面視略台形状を呈し、ロー
タリードラム46との溶着辺部70の付根に固化汚泥が
いつかないようにするとともに、ドラム内に閉塞が起こ
ることなく効率よく固化汚泥を排出できるようにするた
め、面積が第1攪拌羽根65の略1.5倍の大きさに設
定されている。
【0039】排出部分64には、後述の排出スクリュー
に効率よく固化汚泥を送るため、排出羽根71が軸線a
に対して角度略90度をもってそれぞれ溶着されてい
る。排出羽根71は、図10に示されているように、傾
斜辺部72を有する平面視異形方形状を呈している。
【0040】ロータリードラム46内において攪拌さ
れ、固化された汚泥は排出部73から外部に排出され
る。
【0041】排出部73は、ベース8上の排出部架台と
排出スクリュー、煙突とを含んでいる。排出部架台74
は、図12に示されているように、ロータリードラム4
6より排出された処理済みの固化汚泥が搬出される搬出
ベルトコンベヤ(図示しない)が、実線矢印A、B、C
の左右及び前方の三方向に設置できるように空間部7
5、76、77を有する構造になっている。
【0042】排出部架台74上には、点検口を有する排
出部ボックス78が連接され、該排出部ボックス78の
攪拌部45側の開口部内には、筒型スクリュー受座79
がリブ80を介し、かつその前方をロータリードラム4
6の後側板開口部57を通してロータリードラム46内
に臨まして取り付けられ、開口部57と筒型スクリュー
受座79の外周間はシール部材81を介してシールされ
ている。
【0043】筒型スクリュー受座79内には、ケーシン
グ82が取り付けられるとともに、該ケーシング82内
には排出スクリュー83が回転自在に設けられている。
排出スクリュー83の攪拌部45側の端部は、筒型スク
リュー受座79に取り付けのベアリング軸受84に軸支
され、排出部73側の端部は、排出部ボックス78の外
側面に取り付けのベアリング軸受85に軸支されるとと
もに、排出スクリュー端部に取り付けのスプロケット8
6と、排出部架台74上に設けられた駆動モーター87
のスプロケット88間はチェーンカバー89で保護され
たチェーン90を介して連結され、駆動モーター87の
回転力を受けて排出スクリュー83は回転して、処理済
みの固化汚泥を排出部ボックス78の開口部から外部に
排出するようになっている。
【0044】なお、排出スクリュー83は、ロータリー
ドラム46と同回転とし、かつ排出羽根71から固化汚
泥の移送を効率よく行うため、図11に示されているよ
うに、ロータリードラム46の内側から見て中心部より
もずらした右側上部に配置されている。
【0045】排出部ボックス78上には、フランジ91
を介して煙突92が立設されている。この煙突92は、
ロータリードラム46内で汚泥と固化剤が反応して生じ
た熱風、水蒸気を外部に排出するもので、図13及び図
14に示されているように、煙突部93と頭部陣笠94
はフラットバー95を介して互いに溶着されて一体化さ
れ、固化剤の微粉末等の煤塵が従来のように陣笠から外
部に飛散するようなことは無くし、煙突部93を通して
下の搬出ベルトコンベヤ(図示しない)上に落下させる
ようになっている。
【0046】又、煙突92における煙突部93の下部
(フランジ91の下部)には、温度センサー96が付設
されてこの温度センサー96により水蒸気の温度を絶え
ず感知して、温風機40の温度を適温に制御管理するよ
うになっている。
【0047】次に、このように構成された本装置による
汚泥の固化処理について説明する。汚泥(ダイオキシン
類を含む汚泥を含む)は汚泥ポッパー2よに投入され、
ラバーヒーター12により加温されながら、駆動モータ
ー24により回転するスクリュー11によりベロ33か
らロータリードラム46内に連続導入される。一方、固
化剤ポッパー3には石灰系固化剤(石灰系固化剤とフラ
イアッシュとの混合固化剤を含む)が投入され、駆動モ
ーター25により回転するスクリュー17によりベロ3
4からロータリードラム46内に連続導入される。
【0048】ロータリードラム46は駆動モーター52
により3〜5r.p.mで回転しており、又、内部には
温風機40によりダクト41、ベロ42を通して200
℃の温風が連続的に送り込まれており、このロータリー
ドラム46内の温度は、温風機40と煙突92に付設の
温度センサー96との連動により汚泥と固化剤が最も反
応しやすくなるように管理されている。
【0049】ロータリードラム46内における汚泥と固
化剤は、前方15度の第1攪拌羽根65により効率良く
掻き上げられ、移送されながら固化剤と反応せられて水
蒸気の発生固形物の凝集が繰り返され、中段25度の第
2攪拌羽根68によって固くなった汚泥が効率よく攪拌
移送され、後方の排出羽根71により固化された汚泥は
ケーシング82上に順次落下し、駆動モーター87の回
転による排出スクリュー83の駆動により排出部ボック
ス78の下端開口部から搬出ベルトコンベヤ(図示しな
い)を介して外に排出される。
【0050】なお、固化剤として石灰系固化剤とフライ
アッシュとの混合固化剤を用いれば、ダイオキシン類を
含む汚泥中のダイオキシン類の無害化処理ができる。
【0051】ロータリードラム46内で汚泥と固化剤が
反応して生じた熱風、水蒸気は排出部ボックス78から
煙突92を通って外部に排出される。なお、この場合に
おいて、固化剤の微粉末を含む煤塵は、煙突部93と陣
笠94が一体化されているために煙突部93内を落下
し、外に飛散落下することはない。
【0052】このようにして汚泥は固化処理されるが、
これらは処理済固化汚泥の性状を均一化させるため、予
め汚泥投入から排出までの各装置部の連動作動をシーケ
ンス回路に入力した自動運転により連続処理される。
【0053】即ち、実際に手動運転をして効率のよい固
化状態を維持するための固化剤の添加率変化、経過時間
等のデーターを取って、これらデーターをシーケンス回
路に入力しておき、自動起動ボタンを一つ押すだけで、
自動連続運転が可能となる。汚泥が入らない場合は固化
剤の添加を停止し、ロータリードラム内の汚泥を排出し
てから全停止する。又、固化剤が無い場合には、汚泥の
投入を停止し、ロータリードラム内の汚泥を排出してか
ら全停止する。
【0054】次に、本発明の他例について、図15から
図20を参照して説明する。本例は汚泥を汚泥ポッパー
2に直接投入せずに、原料ポッパー(図示しない)から
の外部汚泥を外部汚泥投入・搬送装置を介して汚泥ポッ
パー2に間接的に投入するように構成した汚泥の固化処
理装置である。
【0055】そこで、この外部汚泥投入・搬送装置10
0についてその作用と共に説明する。外部汚泥投入・搬
送装置100は、外部汚泥ホッパーと、該外部汚泥ホッ
パーに投入された汚泥を搬送するホッパースクリュー
と、該ホッパースクリューにより運ばれ、スクリューシ
ュートを介して汚泥ポッパー2に投入される汚泥の投入
量を調整する汚泥投入量調整手段とを含んでいる。
【0056】原料ポッパー(図示しない)からの外部汚
泥は外部汚泥ポッパー101に投入される。外部汚泥ポ
ッパー101の下部には、ホッパースクリュー102が
その外部汚泥ポッパー101側をやや下向きとして斜向
状に配置されている。
【0057】ポッパースクリュー102はケーシング1
03と、該ケーシング103内で回転するスクリュー1
04を含み、ケーシング103のやや上方側端部には、
架台105に設けられたベアリング軸受106が取り付
けられるとともに、該ベアリング軸受106を介してス
クリューシャフト端部にスプロケット107が取り付け
られ、該スプロケット107は架台105上に配置の駆
動モーター108のスプロケット109とチェーン11
0を介して連結されている。
【0058】一方、ポッパースクリュー102のテール
部は、異物の噛み込みも無く、摩耗も少なく、かつ汚泥
の漏れ無い構造とするため、拡大断面図の図16に示さ
れているように、ケーシング103の端面に溶着のフラ
ンジ111の開口部から外に出でいるスクリューシャフ
トの部分外周に不乳化グリス112を介して断面T字型
筒状ゴムシール113が嵌着され、該ゴムシール113
はシール押え114を溶着しているフランジ115が、
ガスケット116を介してフランジ111に固着される
ことにより押えられている。
【0059】ゴムシール113の後部には、スクリュー
シャフトと一体回転するO型ゴムシール117が嵌着さ
れ、更にO型ゴムシール117の後方には、スクリュー
シャフトの楕円回転を修正するための自動調芯ベアリン
グ118が設けられ、これらO型ゴムシール117と自
動調芯ベアリング118はガスケット119を介してシ
ール押え114に固着されたグリス給油口121を有す
るカバー120で密封され、該カバーで120で密封さ
れた空間には不乳化グリス122が注入されている。
【0060】汚泥投入量調整手段は、図15及び図17
に示されているように、ポッパースクリュー102の下
部に左右平行に設けられた一対のレールと、該一対のレ
ールに沿い往復動する一対のローラープレートを介して
ケーシング103のシュート開口部を開閉するスライド
ゲートと、該スライドゲートの駆動源としてのパワーシ
リンダー等を含んでいる。
【0061】一対のレール123は、一端がケーシング
103に溶着の支持体124に溶着され、他端はケーシ
ング103の前方下部に連設のシュート125に溶着さ
れて左右並行に設けられている。一対のレール123の
上方には、一端が支持体124に溶着され、他端がシュ
ート125に溶着された一対のガイド126が左右平行
に設けられている。
【0062】一対のレール123と一対のガイド126
との間には、一対のローラープレート127の上部に回
転自在に軸支された複数のローラー128が回転往復動
自在に設けられている。一対のローラープレート127
の下部はスライドゲート129の左右両端の4箇所に垂
設された取付プレート130に固着され、左右のローラ
ープレート127と左右複数のローラー128で水平支
持され、スライドゲート129が往復動するようになっ
ている。
【0063】スライドゲート129は、図18に示され
ているように、前方中央部位に円弧状底部131を有す
るV字型切欠部132が形成された矩形板状体であっ
て、V字型切欠部132側の前端縁は面取りされてい
る。スライドゲート129は、ステンレス等の金属製基
板133上に、シール効果を高めるため、硬さの異なる
2種類のゴム、好ましくは、基板133上の全面にクロ
ロプレインゴム134が接着され、該クロロプレインゴ
ム134上にはこれを一部覆うようにして、ネオプレイ
ンゴム135が接着されて二層張り構造となっている。
【0064】そして、スライドゲート129は、その下
面中央部位に設けられた連結金具136に、外部汚泥ポ
ッパー101に取り付け支持されたパワーシリンダー1
37のシリンダーロッド138が連結されて取り付けら
れ、パワーシリンダー137の駆動によりスライドゲー
ト129が、図15に示された実線矢印D方向(前方
向)にスライド移動してシュート125の開口部を閉塞
し、又、実線矢印E方向(後方向)にスライド移動して
シュート125の開口部を開放するようになっている。
【0065】なお、パワーシリンダー137はインバー
ター回路で制御されおり、E方向である開き側はゆっく
りと作動し、D方向である閉まり側は最速作動するよう
になっている。
【0066】図20に示されているように、シュート1
25の内部には、ネオプレインゴム製の飛散防止用暖簾
139がボルト止めをもって垂設されている。この飛散
防止用暖簾139の外に出ている部分の長さは、シュー
ト125の開口部の略半分長さに設定されている。
【0067】そして、図20に想像線で示されているよ
うに、スライドゲート129によりシュート125の開
口部が完全に閉塞されている時には、飛散防止用暖簾1
39は略90度の角度をもってスライドゲート129上
に位置しており、軟らかい汚泥を処理する場合で、スラ
イドゲート129の開度が少ない場合には汚泥の左右、
後方への飛散が防止される。脱水ケーキ等の硬い汚泥を
処理する時において全開とした場合には、飛散防止用暖
簾139は実線で示されているように、垂直状態に垂れ
下がるために汚泥の排出には全く支障を来さない。
【0068】このように構成された外部汚泥投入・搬送
装置100は、特に図示しないが、図1に示された固化
処理装置に付設され、原料ポッパー(図示しない)から
の外部汚泥は外部汚泥ポッパー101からポッパースク
リュー102により運ばれ、シュート125からスライ
ドゲート129による開閉を介してその量が調整されて
汚泥ポッパー2に投入され、前記同様に固化処理され
る。
【0069】この外部汚泥投入・搬送装置100が付設
の固化処理装置では、非常停止時においては、スライド
ゲート129が閉まってから投入部1等の各部の作動が
全停止する。又、汚泥ポッパー2の汚泥量による圧力変
化でスライドゲート129からの投入量は若干変化する
ため、スライドゲート129の開閉による流量を自動調
整する場合は、汚泥ポッパー2の汚泥残量と投入量のデ
ーターを取り、これをシーケンス回路に入力することで
自動運転による汚泥の均一投入が可能となる。
【0070】
【発明の効果】しかして本発明によれば、ラバーヒータ
ーで汚泥を加温し、温風機でロータリードラム内に温風
を送り、かつ煙突に付設の温度センサとの連動で温度管
理がなされて、ロータリードラム内の温度を汚泥と固化
剤が早期に最適の反応状態になるように構成されている
から、固化剤の無駄な消費が抑えられて、従来に比べ固
化剤添加の軽減が可能となり経済性に優れる。
【0071】又、本発明によれば、ロータリードラムの
内周に攪拌羽根が3枚螺旋状に配置されているから、汚
泥の掻き上げる量が増えて攪拌量も増大し、従来に比べ
て小さなロータリードラムで多量の汚泥の処理ができ、
装置の小型化が可能となる。又、第1及び第2攪拌羽根
は、その排出部側に沿い斜めに切欠されて切欠部が形成
されているから、攪拌羽根に乗る汚泥の滞留時間が短く
なって、攪拌羽根の付根へのいつきが少なく、ロータリ
ードラム内に閉塞が起こることが無くて、固化汚泥を効
率良く排出することができる。
【0072】又、本発明によれば、排出スクリューはロ
ータリードラムと同回転とされ、かつドラム内部から見
て右より上部に配置されているから、ドラム内に戻る汚
泥を抑制して効率良く排出することができる。
【0073】又、本発明によれば、排出部架台は、排出
ベルトコンベヤが左右と前方の三方向に設置可能となっ
ているから、自由なレイアウトが可能で、狭い場所でも
設置することができる。
【0074】又、本発明によれば、排出部における煙突
は、煙突部と陣笠が一体化されているから、煤煙が外部
に飛散することがなく、搬出ベルトコンベヤ上に落ちる
ことになって飛散が減少する。
【0075】又、本発明によれば、外部汚泥投入・搬送
装置におけるスライドゲートは、その前方に円弧状底部
を有するV字型切欠部が形成されているから、礫等の異
物の噛み込みが大幅に減少し、汚泥投入量の微調整が可
能で、所望する量の汚泥を投入することができる。
【0076】又、本発明によれば、外部汚泥投入・搬送
装置におけるホッパースクリューの下部構造において、
鋼鉄製のスクリューシャフトと接するのは自動調芯ベア
リング以外、ゴムと不乳化グリスであるため、スクリュ
ーシャフトの摩耗が起こらず、又、T字型筒状ゴムシー
ルと不乳化グリスの間をスクリューシャフトが回転する
ので、シール部に小石や汚泥等が侵入することがなく、
又、T字型筒状ゴムシールの後部のO型ゴムシールがス
クリューシャフトと共に回転するので、ベアリングへの
汚泥の進入は防止される。
【0077】又、本発明によれば、固化剤として石灰系
固化剤とフライアッシュとの混合固化剤を用いれば、ダ
イオキシン類を含む汚泥の安定化処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汚泥の固化処理装置の一例での一
部切欠の正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1における投入部の部分斜視図である。
【図5】図1における投入部の内部を示す部分斜視図で
ある。
【図6】投入部の一部を断面し、かつ省略して示す正面
図である。
【図7】ロータリードラムの展開内面図である。
【図8】第1攪拌羽根の平面図である。
【図9】第2攪拌羽根の平面図である。
【図10】排出羽根の平面図である。
【図11】ロータリードラムに対する排出スクリューの
配置状態を示す内部からの側面図である。
【図12】排出部架台の部分を示す斜視図である。
【図13】煙突の部分を示す一部断面図である。
【図14】図13の平面図である。
【図15】本発明に係る汚泥の固化処理装置の他例での
外部汚泥投入・搬送装置を示す一部を省略し、かつ断面
して示す正面図である。
【図16】図15における外部汚泥投入・搬送装置の下
部構造を示す部分拡大断面図である。
【図17】外部汚泥投入・搬送装置における汚泥投入量
調整手段の部分正面図である。
【図18】スライドゲートの平面図である。
【図19】図18の部分拡大断面図である。
【図20】飛散防止用暖簾の取付状態を示す部分拡大断
面図である。
【符号の説明】
1 投入部 2 汚泥ポッパー 3 固化剤ポッパー 5 汚泥スクリュー 7 固化剤スクリュー 8 ベース 9 スクリュー架台 10、13 ケーシング 11、17 スクリュー 12 ラバーヒーター 40 温風機 45 攪拌部 46 ロータリードラム 47 ベアリング軸受 48 ローラー 49 リングローラー 50 駆動用ギャリング 52 モーター 65 第1攪拌羽根 66、69、72 傾斜辺部 68 第2攪拌羽根 71 排出羽根 73 排出部 74 排出部架台 75、76、77 空間部 78 排出部ボックス 83 排出スクリュー 87 駆動モーター 92 煙突 93 煙突部 94 陣笠 96 温度センサー 100 外部汚泥投入・搬送装置 101 外部汚泥ポッパー 102 ポッパースクリュー 103 ケーシング 104 スクリュー 108 駆動モーター 112、122 不乳化グリス 113 T字型筒状ゴムシール 117 O型ゴムシール 118 自動調芯ベアリング 120 カバー 121 グリス給油口 123 レール 125 シュート 126 ガイド 127 ローラープレート 128 ローラー 129 スライドゲート 130 取付プレート 131 円弧状底部 132 V字型切欠部 133 基板 134 クロロプレインゴム 135 ネオプレインゴム 137 パワーシリンダー 138 シリンダーロッド 139 飛散防止用暖簾 a 軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01F 15/02 B01F 15/02 C 15/06 15/06 Z Fターム(参考) 4D059 AA09 BG00 BJ01 BJ20 CB04 CB06 DA04 EA06 EB06 4G035 AB48 AE13 AE15 4G036 AA13 AA18 4G037 AA05 AA13 AA18 CA01 CA11 CA18 EA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石灰系固化剤が主たる固化剤として用い
    られて汚泥が固化処理される装置であって、 汚泥と固化剤がそれぞれ別々に投入される投入部と、 これら投入された汚泥と固化剤が攪拌される攪拌部と、 該攪拌部で固化処理された汚泥が排出される排出部とを
    備え、 前記投入部は、汚泥及び固化剤ホッパーと、これら各ホ
    ッパーより投入された汚泥と固化剤を前記攪拌部まで運
    ぶ各スクリューと、前記攪拌部内の温度が、汚泥と固化
    剤の水和反応に適し、かつ水和反応を促進させる温度に
    なるようにするため、攪拌部内に温風を送る温風機及び
    前記汚泥スクリューのケーシングの外周に巻装された汚
    泥を加温するラバーヒーターとを含み、 前記攪拌部は、前記投入部から運ばれた汚泥と固化剤を
    攪拌するため、駆動源の回転力を受けて回転するロータ
    リードラムを含み、該ロータリードラムは、その内周に
    3枚にして、かつ前記投入部側より前記排出部側に向け
    て順次第1攪拌羽根と、該第1攪拌羽根の略1.5倍の
    面積を有する第2攪拌羽根と排出羽根が、前記第1攪拌
    羽根は軸線に対し略15度の角度で、前記第2攪拌羽根
    は略25度の角度で、排出羽根は略90度の角度でそれ
    ぞれ配列されており、 前記排出部は、排出部架台と、該排出部架台上にして、
    かつ前記攪拌部におけるロータリードラム内部から見て
    右側上部に配置されたロータリードラムと同一方向に回
    転する固化処理された汚泥の排出スクリューと、前記排
    出部架台上に立設され、かつ前記投入部における前記温
    風機の温度を制御する温度センサーが設けられた煙突と
    を含む構成を特徴とする汚泥の固化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ロータリードラム内に配列の前記第
    1及び第2攪拌羽根は、それぞれその前記排出部側に沿
    い斜めの切欠部が形成されている請求項1の汚泥の固化
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記排出部における煙突は、煙突部と頭
    部陣笠が一体化されている請求項1の汚泥の固化処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記排出部における排出部架台は、搬出
    ベルトコンベヤが左右と前方の三方向に設置可能な構造
    とされている請求項1の汚泥の固化処理装置。
  5. 【請求項5】 石灰系固化剤が主たる固化剤として用い
    られて汚泥が固化処理される装置であって、 原料ポッパーからの外部汚泥が投入・搬送される外部汚
    泥投入・搬送装置と、 該外部汚泥投入・搬送装置からの汚泥と固化剤がそれぞ
    れ別々に投入される投入部と、 これら投入された汚泥と固化剤が攪拌される攪拌部と、 該攪拌部で固化処理された汚泥が排出される排出部とを
    備え、 前記外部汚泥投入・搬送装置は、外部汚泥ホッパーと、
    該外部汚泥ホッパーに投入された汚泥を搬送するホッパ
    ースクリューと、該ホッパースクリューにより運ばれ、
    スクリューシュートを介して前記投入部に投入される汚
    泥の投入量を調整する汚泥投入量調整手段とを含み、 前記投入部は、汚泥及び固化剤ホッパーと、これら各ホ
    ッパーより投入された汚泥と固化剤を前記攪拌部まで運
    ぶ各スクリューと、前記攪拌部内の温度が、汚泥と固化
    剤の水和反応に適し、かつ水和反応を促進させる温度に
    なるようにするため、攪拌部内に温風を送る温風機及び
    前記汚泥スクリューのケーシングの外周に巻装された汚
    泥を加温するラバーヒーターとを含み、 前記攪拌部は、前記投入部から運ばれた汚泥と固化剤を
    攪拌するため、駆動源の回転力を受けて回転するロータ
    リードラムを含み、該ロータリードラムは、その内周に
    3枚にして、かつ前記投入部側より前記排出部側に向け
    て順次第1攪拌羽根と、該第1攪拌羽根の略1.5倍の
    面積を有する第2攪拌羽根と排出羽根が、前記第1攪拌
    羽根は軸線に対し略15度の角度で、前記第2攪拌羽根
    は略25度の角度で、排出羽根は略90度の角度でそれ
    ぞれ配列されており、 前記排出部は、搬出ベルトコンベヤが左右と前方の三方
    向に設置可能な構造を有する排出部架台と、該排出部架
    台上にして、かつ前記攪拌部におけるロータリードラム
    内部から見て右側上部に配置されたロータリードラムと
    同一方向に回転する固化処理された汚泥の排出スクリュ
    ーと、前記排出部架台上に煙突部と陣笠が一体化されて
    立設され、かつ前記投入部における前記温風機の温度を
    制御する温度センサーが設けられた煙突とを含む構成を
    特徴とする汚泥の固化処理装置。
  6. 【請求項6】 前記外部汚泥投入・搬送装置における汚
    泥投入量調整手段は、駆動源の往復動を介して前記スク
    リューシュートの開口部を摺動開閉するスライドゲート
    を含み、該スライドゲートは、前方に円弧状底部を有す
    るV字型切欠部が形成され、かつゲート基板上に、シー
    ル効果を高めるために硬さの異なる2種類のゴムが二層
    張りにされて構成されている請求項5の汚泥の固化処理
    装置。
  7. 【請求項7】 前記スクリューシュート内に、ゴム製に
    して、かつスクリューシュート開口部の略半分長さの飛
    散防止用暖簾が垂設され、軟らかい汚泥を処理する場合
    において、前記スライドゲートの開度が少ない場合は、
    汚泥の左右及び後方への飛散が防止され、脱水ケーキ等
    の硬い汚泥を処理する場合において、前記スライドゲー
    トが全開の場合には、前記飛散防止用暖簾は元の略垂直
    状態に垂れ下がって汚泥の排出に支障を来さないよにな
    っている請求項6の汚泥の固化処理装置。
  8. 【請求項8】 前記外部汚泥投入・搬送装置における前
    記ホッパースクリューの下部構造は、スクリューシャフ
    トの部分外周に不乳化グリスを介して断面T字型筒状ゴ
    ムシールが嵌着されるとともに、該T字型筒状ゴムシー
    ルの後部には、前記スクリューシャフトと一体回転する
    O型ゴムシールが嵌着され、該O型ゴムシールの後方に
    は、前記スクリューシャフトの楕円回転を修正するため
    の自動調芯ベアリングが設けられ、前記スクリューシャ
    フトの後端部には、前記O型ゴムシールと前記自動調芯
    ベアリングを密封し、かつ不乳化グリスが注入されるグ
    リス給油口を有するカバーが設けられて構成されている
    請求項5の汚泥の固化処理装置。
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