JP2003230450A - 腰 掛 - Google Patents

腰 掛

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JP2003230450A
JP2003230450A JP2002339640A JP2002339640A JP2003230450A JP 2003230450 A JP2003230450 A JP 2003230450A JP 2002339640 A JP2002339640 A JP 2002339640A JP 2002339640 A JP2002339640 A JP 2002339640A JP 2003230450 A JP2003230450 A JP 2003230450A
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JP
Japan
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seat
stool
support
drum
case
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Pending
Application number
JP2002339640A
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English (en)
Inventor
Takashi Maruyama
隆司 丸山
Katsuyuki Shinkawa
勝之 親川
Susumu Kubota
進 窪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enomoto Co Ltd
Original Assignee
Enomoto Co Ltd
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Publication date
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  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】垂直方向の支柱bに片持ち形式で、しか
も、不使用時(収納時)と使用時との間で前記支柱bに
対して起倒自在に腰掛座1を取り付ける。そして、少な
くとも着座時においてこの腰掛座1を前記支柱bに片持
ち支持させる手段を備える。 【効果】屋内、屋外の各種の手すりの垂直方向の支柱b
に、片持ち形式で腰掛座1を容易に取り付けることがで
きる。全体として極めて簡単な構造のものとすることが
できる。少なくとも着座時において、腰掛座1を片持ち
支持でき、腰掛座1に座っても腰掛座1がずれることが
なく、その使用に何ら支障はない。不使用時には、腰掛
座1を起こして折り畳んで収納しておくことができる。
腰掛座1の高さも自由に調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内である部屋や
階段の壁その他の場所に取り付けられる一本の手すり、
歩行補助手すり、あるいは、連続手すりの垂直方向の支
柱や、公園、駅、バスの停留所その他の公共施設など屋
外における垂直方向の支柱を利用してそれに取り付ける
ことができる折り畳み可能な腰掛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、屋内である部屋や階段の壁そ
の他の場所に、一本の手すりや歩行補助手すりを取り付
けたり、連続手すりを取り付けることが行われている。
このような手すりが玄関先にまで配置されている場合も
ある。また、公園、駅、バスの停留所その他の公共施設
など屋外においても、各種の手すりが配置されている場
合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような手すりを利
用する人は高齢者が多いと思われるが、その付近に座っ
て一休みできれば、高齢者にとっては極めて有り難い。
また、玄関先などで靴を履く場合や衣類を着用する場合
に、簡単な腰掛があれば便利である。このような場合に
は、補助腰掛と称される腰掛とするのが都合が良い。倒
すことで使用でき、逆に、邪魔にならないように折り畳
んで収納しておくことができるからである。
【0004】玄関先に設置される補助腰掛として種々の
ものが開発されているが、大掛かりなものが多い。例え
ば、玄関先の壁に折り畳み可能な補助腰掛を直接取り付
けたものや、玄関先の壁に大きな窪みを形成しておいて
その窪み内に納まるように折り畳み可能な補助腰掛を配
置したもの(埋め込み式)などがある。収納時それが見
えないように、折り畳まれた腰掛の一部で収納後の開口
面を覆うようにしたものもあり、いずれも大掛かりなも
のばかりである。
【0005】一方、公園、駅、バスの停留所その他の公
共施設など屋外用の腰掛としては、いわゆるベンチや長
椅子を挙げることができるが、一定の設置面積を必要と
するため、歩道など設置場所によっては邪魔になる場合
もある。この欠点を解消するために、折り畳み可能な屋
外用の腰掛も開発されている(例えば、特許文献1参
照)。
【0006】
【特許文献1】特開2000−229019号公報(特
に、図6〜図9)。
【0007】しかしながら、これらの腰掛はいずれも重
い腰掛座を支えようとするものであって、そのために腰
掛座を両端支持で支える形式が採られている。また、こ
の重い腰掛座を折り畳むことができるように、中空状の
パイプ内に本格的な折り畳み機構を内蔵させており、極
めて複雑な構造となっている。
【0008】このようなことから、屋内の場合には、部
屋や階段の壁その他の場所に配置されている一本の手す
り、歩行補助手すり、あるいは、連続手すりの垂直方向
の支柱に、また、屋外の場合には、屋外に配置されてい
る各種の手すりの垂直方向の支柱に、いずれも容易に取
り付けることができる補助腰掛があれば便利であり、不
使用時には折り畳んで収納しておくことができ、しか
も、全体として簡単な構造のものであることが好まし
い。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような要
望に応えるべく開発されたものであって、垂直方向の支
柱bに片持ち形式で、しかも、不使用時(収納時)と使
用時との間で前記支柱bに対して起倒自在に腰掛座1を
取り付けるとともに、少なくとも着座時においてこの腰
掛座1を前記支柱bに片持ち支持させ得る手段を備えた
ものである。垂直方向の支柱bに片持ち形式で腰掛座1
を取り付けるために、屋内では、例えば、部屋や階段の
壁その他の場所に配置されている手すりBの垂直方向の
支柱bを利用することができる。歩行補助手すり、ある
いは、連続手すりの垂直方向の支柱を利用してもよい。
また、屋外では、屋外に配置されている各種の手すりの
垂直方向の支柱を利用することができる。このように、
屋内、屋外の各種の手すりの垂直方向の支柱bに、片持
ち形式で腰掛座1を容易に取り付けることができる。全
体として極めて簡単な構造のものである。
【0010】そして、少なくとも着座時において、腰掛
座1は前記支柱bに片持ち支持させ得る手段によって片
持ち支持され、前記支柱bに対して固定状態にある。し
たがって、腰掛座1に座っても腰掛座1がずれることが
なく、その使用に何ら支障はない。不使用時には、腰掛
座1を起して折り畳んで収納しておくことができる。
【0011】少なくとも着座時において腰掛座1を前記
支柱bに片持ち支持させ得る手段を、腰掛座1を貫通す
る支柱bに相対する二箇所で係合し得る孔もしくは壁面
とすることができる。この場合には、図1に示すよう
に、支柱bに相対する孔の二つの端面P1,P2、あるい
は、図2に示すように、支柱bに相対する二つの壁面
P3,P4で支柱bと係合し、着座時において片持ち形式の
腰掛座1に掛かる力をこれらの面で支えることができ
る。したがって、腰掛座1に座っても腰掛座1がずれる
ことがなく、その使用に何ら支障はない。これらの片持
ち支持手段は極めて簡単なものであるから、腰掛座1に
複雑な片持ち支持手段を組み込むことなく、腰掛座1を
前記支柱bに片持ち支持させることができ、全体の構造
を極めて簡単なものとすることができる。
【0012】少なくとも着座時において腰掛座1を前記
支柱bに片持ち支持させ得る手段を、腰掛座1の回転を
停止させ得るストッパーとすることができる。この場合
には、着座時において片持ち形式の腰掛座1に掛かる力
をこのストッパーで支えることができる。したがって、
腰掛座1に座っても腰掛座1がずれることがなく、その
使用に何ら支障はない。
【0013】少なくとも腰掛座1の荷重を支持する手段
を、支柱bに装着してその周囲を抱持し得る板バネと、
それを内装するためのドラムとからなるものとすること
ができる。この場合には、腰掛座1の自重を板バネとそ
れを内装したドラムとで支えることができる。したがっ
て、腰掛座1が自重で滑り落ちるのを防止できる。特
に、腰掛座1の回転を停止させ得るストッパーを用いた
場合のように、ストッパーを支柱bに固定するためのね
じを着脱する必要がないから、腰掛の高さ方向の調整作
業が面倒でなく使い勝手も良い。また、腰掛座1が自重
で滑り落ちて来ないから、ストッパーにより腰掛座1を
支える場合のように、自重で滑り落ちて来た腰掛座1が
ストッパーにぶつかることによる跳ね返りの衝撃もな
い。
【0014】ドラムの上部に、腰掛座1側に設けた爪を
係止させ得る係合手段を設けておくとよい。このように
しておくと、図20(a)、図22(a)、図27(a)、図2
8(a)に示すように、腰掛座1を折り畳んで収納したと
き(不使用時)、腰掛座1側に設けた爪がドラムの上部
に設けた係合手段に係合し、腰掛座1の転倒を防止でき
る。なお、腰掛Aを所定の高さに調整するに当って腰掛
座1を支柱bに添ってスライドさせる際には、腰掛座1
側に設けた爪をドラムの係合手段から外した上で腰掛座
1を倒せばよい。
【0015】使用時の状態から収納時の状態に至る際の
腰掛座1に、起立させる力を付勢する手段を備えたもの
とすることが望ましい。この場合には、腰掛座1から立
ち上がると、腰掛座1は自動的に収納時の状態に折り畳
まれ、一々手で腰掛座1を起こす必要がない。
【0016】腰掛座1に回転座8を設けておくとよい。
このようにすると、座ったままで身体の方向転換ができ
るので、例えば、座ったまま靴を取り出せるなど、いろ
んな面で便利である。
【0017】垂直方向の支柱bに対してその右側あるい
は左側に腰掛座1を位置させておくのがよい。この場合
には、垂直方向の支柱bに対してその右側(いわゆる右
勝手)に、あるいは、垂直方向の支柱bに対してその左側
(いわゆる左勝手)に腰掛座1を位置させることができ
る。したがって、設置場所が制限されていて、例えば、
垂直方向の支柱bに対してその右側にしか腰掛座1を設
置できない場合やその逆の場合にも、十分対応できる。
【0018】垂直方向の支柱bを横断面真円形とし、こ
れに腰掛座1を回動自在に取り付けておくのがよい。こ
の場合には、支柱bに対して腰掛座1を平面的に回動さ
せることができる。したがって、腰掛座1を回動させ得
る範囲内での方向転換が可能であり、いろんな面で便利
である。
【0019】垂直方向の支柱bの設置状態として、例え
ば、家屋の柱Fと柱F間に横方向に渡し掛けた歩行補助
手すりGにT型ジョイントその他の接続具Hを用いて支
柱bを接続し、しかも、支柱bの下端を壁面Cもしくは
床面Dに固定してこの支柱bに腰掛Aを取り付けてもよ
い。この場合には、柱Fのない任意の位置にも腰掛Aを
設置できるので、極めて都合がよい。そして、歩行補助
手すりGを伝いながら歩いてきて腰掛Aを開いて座るこ
とができ、また、立ち上がるときは、歩行補助手すりG
を持って立ち上がれるので、極めて便利である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の腰
掛は、屋内である部屋や階段の壁、玄関先その他の場所
に配置されている一本の手すりや歩行補助手すり、また
は、連続手すりなどの垂直方向の支柱に、あるいは、公
園、駅、バスの停留所その他の公共施設など屋外に配置
されている各種の手すりの垂直方向の支柱に、簡単に取
り付けることができるようにしたものである。なお、図
35では、屋内の壁面Cに配置されている手すりBの垂
直方向の支柱bに取り付けることができるようにした場
合、いわゆるインテリア腰掛に本発明を適用した場合を
例示する。この場合と同じように、屋外に配置されてい
る各種の手すりの垂直方向の支柱にも取り付けることが
できる。
【0021】垂直方向の支柱bに片持ち形式で、しか
も、不使用時(収納時)と使用時との間で前記支柱bに対
して起倒自在に腰掛座1を取り付けるとともに、少なく
とも着座時においてこの腰掛座1を前記支柱bに片持ち
支持させることができるようにするためには、図1〜図
5に示す場合を挙げることができる。図1は、腰掛座1
に垂直方向の支柱bを貫通させ得る長孔1aを設け、この
長孔1aの相対する二箇所の端面P1,P2で支柱bに係合さ
せた場合の一例を示す。この場合には、長孔1aの支柱b
に相対する二つの端面P1,P2で支柱bと係合し、着座時
において片持ち形式の腰掛座1に掛かる力をこれらの面
で支えることができる。したがって、腰掛座1に座って
も腰掛座1がずれることがなく、その使用に何ら支障は
ない。
【0022】図1に示す原理に基づいて使用できる腰掛
Aの使用状態を、図6及び図7に示す。両図において、
図面符号bは垂直方向に配置された支柱、Cは壁面、D
は床面、Eは支柱受け金具である。図6においては、腰
掛座1そのものに長孔1aを設けた場合を示す。また、図
7には、上記長孔1aを設ける代わりに腰掛座1にコイル
ばね2を取り付け、その孔を利用して支柱bに嵌着した
場合を例示する。この場合においても、図6の場合と同
じように、コイルばね2の孔の支柱bに相対する二つの
端面P1,P2で支柱bと係合し、着座時において片持ち形
式の腰掛座1に掛かる力をこれらの面で支えることがで
きる。
【0023】一方、図2は、腰掛座1に垂直方向の支柱
bを貫通させ得る孔1bを形成するとともに、この孔1bの
右上部と左下部とを残して他の部分を切り欠き、支柱b
に相対する二つの壁面P3,P4で支柱bと係合させた場合
の一例を示す。この場合には、支柱bに相対する二つの
壁面P3,P4で支柱bと係合し、着座時において片持ち形
式の腰掛座1に掛かる力をこれらの面で支えることがで
きる。したがって、腰掛座1に座っても腰掛座1がずれ
ることがなく、その使用に何ら支障はない。なお、図2
(a) に示すように、支柱bが横断面角形の場合には長孔
1aも角形とし、図2(b) に示すように、支柱bが真円形
の場合には、長孔1aは楕円形とする。図2(b) に示すよ
うに、支柱bが真円形の場合には、支柱bに対して腰掛
座1を平面的に回動させ、設置位置を変えることができ
る。
【0024】図2に示す原理に基づいて使用できる腰掛
Aの使用状態を、図8及び図9に示す。両図において、
図面符号bは垂直方向に配置された支柱、Cは壁面、D
は床面、Eは支柱受け金具である。そして、図8は腰掛
座1を倒した使用時を、図9は腰掛座1を起こした不使
用時を示す。使用時においては、上述したように、支柱
bに相対する二つの端面P3,P4で支柱bと係合し、着座
時において片持ち形式の腰掛座1に掛かる力をこれらの
面で支えることができるようになっている。これに対し
て、不使用時においては、腰掛座1を起こした場合の二
つの端面P5,P6(上記端面P3,P4とは異なる面)で支柱
bと係合し、起こした状態の腰掛座1をこれらの面で支
えることができる。このように、使用時の場合も不使用
時の場合も同じように腰掛座1を支えることができるの
は、図8において拡大して示すように、腰掛座1に垂直
方向の支柱bを貫通させ得る孔1bを形成するとともに、
この孔1bの右上部と左下部とを残して他の部分を切り欠
いたからである。そして、切り欠かずに残した部分に形
成されている交叉する二つの壁面P3,P5とP4,P6とで、
使用時の場合と不使用時の場合の腰掛座1を支えること
ができる。
【0025】一方、図3、図4は、一本の支柱bから取
付軸1cを突出させ、それに腰掛座1を嵌着した場合を例
示する。この場合には、取付軸1cを中心として腰掛座1
を回動させることができる。そして、図3の場合には、
取付軸1cを中心とする腰掛座1の回動範囲内に、回転ス
トッパー1dを配置するとともに、この回転ストッパー1d
に係合させ得る係止腕1eを腰掛座1から突出させ、着座
時においてこの係止腕1eを回転ストッパー1dに係合させ
ることにより、着座時における片持ち形式の腰掛座1に
掛かる力を回転ストッパー1dで支えることができる。
【0026】また、図4の場合には、上記回転ストッパ
ー1dに代わるもので着座時における片持ち形式の腰掛座
1に掛かる力を支える場合を例示する。図4(a),(c) で
は、支柱bで着座時における片持ち形式の腰掛座1を直
接支えて腰掛座1の回転を停止させ得るようにした場合
を、図4(b),(d) では、着座時における片持ち形式の腰
掛座1を下から支える回転ストッパー1fを支柱bに取り
付けた場合を例示する。なお、図3(a),(b) 及び図4
(a),(b) は支柱bに対して腰掛座1を上下方向に摺動さ
せることができない場合を、図3(c),(d) 及び図4(c),
(d) は支柱bに対して腰掛座1を上下方向に摺動させる
ことができる場合を例示する。腰掛座1に案内筒1gを取
り付け、これを支柱bに嵌着することにより、腰掛座1
を上下方向に摺動させることができる。
【0027】また、図1〜図4では、一本の支柱bに腰
掛座1を取り付けたが、図5では、二本の支柱b,bに
腰掛座1を取り付けた場合を例示する。このように、一
本の支柱bにも、また、二本の支柱b,bにも、片持ち
形式で、しかも、不使用時(収納時)と使用時との間で
前記支柱bに対して起倒自在に腰掛座1を取り付けるこ
とができる。なお、図1〜図9において、実線で示す場
合が腰掛座1を倒した場合(使用時)を、鎖線で示す場
合が腰掛座1を起こした場合(不使用時)を示す。この
不使用時には、腰掛座1を折り畳んで収納しておくこと
ができる。したがって、不使用時、腰掛座1が邪魔にな
ることはない。
【0028】このように、垂直方向の支柱b(一本でも
二本でもよい)に片持ち形式で、しかも、不使用時(収
納時)と使用時との間で前記支柱bに対して起倒自在に
腰掛Aを取り付けることができる。そして、使用時には
腰掛座1を倒せば、少なくとも腰掛座1を支柱bに片持
ち支持させることができ、その上に着座することができ
る。一方、支柱bに対して腰掛Aの高さを自由に調整す
ることができる。すなわち、腰掛Aを所定の高さに調整
するには、腰掛座1を支柱bに沿ってスライドさせれば
よい。この調整により、支柱bに対する腰掛Aの高さを
自由に変更できる。そして、その位置で少なくとも腰掛
座1を支柱bに片持ち支持させることができる。腰掛座
1は各種の手すりや歩行補助手すり、または、連続手す
りなどの垂直方向の支柱bに取り付けることができる
が、極端な場合には、例えば机の足のようなものに取り
付けることもできる。
【0029】腰掛座1は、木製のほか金属製、あるい
は、プラスチックス製などとすることができる。デザイ
ン性を高めるために、種々の形にしたり、カラフルなも
のとすることもできる。図7に示すように、コイルばね
2を用いた場合には、このコイルばね2の両端を図7の
左側に延び出させ、その間に布その他のシート状のもの
を渡し掛け、それを腰掛座1として用いることもでき
る。本発明の腰掛の基本構成を図1〜図5に基いて説明
したが、以下、具体的かつ詳細に個々の構造について説
明する。なお、図1〜図5で用いた部品と実質的に同じ
ものについては、以下の場合も同じ部面符号を用いるこ
ととする。
【0030】図10〜図12に、図3(c) に示す原理に
基づいて使用できる腰掛Aを具体化した場合の一例を示
す。図10は一部を切り欠いた全体図、図11及び図1
2はその一部を拡大して示す断面図である。この場合に
おいては、支柱bを貫通させ得る案内筒1gから取付軸1c
を突出させ、この取付軸1cの外周囲に腰掛座1から延び
出させた腰掛座受3を嵌め合わせてある。そして、前記
取付軸1cを中心とする腰掛座受3の回動範囲内に回転ス
トッパー1dを配置してある。また、腰掛座受3の先端側
は取付軸1cから遠ざかるように延び出させてあって、そ
の部分を前記係止腕1e代わりに用い、その部分にストッ
パー部材3aを取り付けてある。
【0031】図10及び図11が使用時の状態を示して
おり、着座時においてこのストッパー部材3aを回転スト
ッパー1dに係合させることにより、着座時における片持
ち形式の腰掛座1に掛かる力を回転ストッパー1dで支え
ることができる。図12は不使用時の状態を示す。不使
用時には、腰掛座1すなわち腰掛Aは取付軸1cを中心と
して回動させられ(起こされ)、折り畳まれる。この場
合において、腰掛座1から延び出させてある腰掛座受3
が回転ストッパー1dに係合し、それ以上回るのが防止さ
れる。
【0032】図10〜図12において図面符号4で示す
ように、腰掛座1から延び出させてある腰掛座受3の先
側が引っ張りばねで引っ張られている。したがって、腰
掛座1を持ってそれを起こすと、あるいは、腰掛座1か
らから腰を浮かせるだけで、腰掛座受3と腰掛座1はこ
の引っ張りばね4の力で自動的に起立せしめられ、折り
畳む操作がいらないので便利である。なお、図11、図
12において、図面符号3bは腰掛座受3ならびに腰掛座
1の回転力を調整するための調整ねじである。
【0033】図13〜図15には、図3(c) に示す原理
に基づいて使用できる腰掛Aを具体化した場合の他の一
例を示す。図13は一部を切り欠いた全体図、図14及
び図15はその一部を拡大して示す断面図である。この
場合においては、支柱bを貫通させ得る案内筒1gから取
付軸1cを突出させ、この取付軸1cの外周囲に腰掛座1か
ら延び出させた腰掛座受3を嵌め合わせてある。そし
て、前記取付軸1cを中心とする腰掛座受3の回動範囲内
に、壁面からなる回転ストッパー1dを配置してある。ま
た、腰掛座受3の先端側は取付軸1cから遠ざかるように
延び出させてあり、その部分を前記係止腕1e代わりに用
い、壁面からなる前記回転ストッパー1dに係合させ得る
ようにしてある。さらに、前記取付軸1cの先端にはねじ
りばね5が巻き付けてある。
【0034】図13及び図14が使用時の状態を示して
おり、取付軸1cから遠ざかるように延び出させてある腰
掛座受3の先端側を、壁面からなるこの回転ストッパー
1dに係合させることにより、着座時における片持ち形式
の腰掛座1に掛かる力を回転ストッパー1dで支えること
ができる。図15は不使用時の状態を示す。不使用時に
は、前記ねじりばね5のねじり力により、腰掛座1すな
わち腰掛Aが取付軸1cを中心として回動せしめられ(起
こされ)、自動的に折り畳まれる。前記ねじりばね5の
一端は図の裏側方向に伸びる押棒6に定着させてあり、
他端は案内筒1g側に定着させてある。また、押棒6の裏
面には突起部6aが形成されている。そして、腰掛座1が
ねじりばね5のねじり力で自動的に起こされたとき、こ
の突起部6aが図面符号6bで示す嵌合凹部に嵌まり、それ
以上回るのが防止される。なお、図14、図15におい
て、図面符号5aはねじりばね5のねじり力調整ナットで
ある。
【0035】図16は、支柱bに対して腰掛座1を上下
方向に摺動させることができ、また、使用時において腰
掛座1を倒して着座したときには、少なくとも腰掛座1
を支柱bに片持ち支持させることができる他の一例を示
す。図16(a) に示すように、支柱bに対してわずかに
ガタ付くように筒状の案内ブッシュ7を案内筒1gの内面
全体にわたって装着し、さらに、その内面の一部に支柱
bの内周面との間にわずかの隙間が形成され得るように
筒状の固定ブッシュ7aを前記案内ブッシュ7の内面から
わずかに突出させて装着してある。
【0036】固定ブッシュ7aは腰掛座1、案内筒1gなど
を含む腰掛Aの自重だけではずり落ちないような長さと
し、固定ブッシュ7aの内周面と支柱bとの間に所定の摩
擦力が生じるように設定しておくとよい。一方、案内ブ
ッシュ7はこの固定ブッシュ7aよりも長いものとしてあ
るが、着座時において腰掛座1に力が掛かってもこの長
い案内ブッシュ7によって片持ち支持され、腰掛Aがず
り落ちないようになっている。このような案内ブッシュ
7と固定ブッシュ7aとを備えることによって、支柱bに
対する腰掛Aの上下位置を自由に調整でき、また、着座
時において腰掛座1を片持ち支持できる。
【0037】そして、案内筒1gに装着されている腰掛座
1を支柱bに対して引き上げたり、押し下げる場合にお
いては、図16(b) に示すように、固定ブッシュ7aの内
周面と支柱bの外周面との間にわずかの隙間cを形成さ
せることができ、それらが装着されている案内筒1gを支
柱bに対して上下動させることに支障はなく、上下方向
の位置調整を行うことができる。一方、着座時など腰掛
座1に力を掛けると、図16(c) に示すように、その力
で腰掛座受3を介して案内筒1gがわずかに傾き、固定ブ
ッシュ7aの内周面の対向する二箇所、すなわち、図面符
号P7,P8で示す部分が部分的に支柱bの外周面と接触
し、それによって着座時における片持ち形式の腰掛座1
に掛かる力を支えることができる。
【0038】一方、垂直方向の支柱bには、上下ストッ
パーが取り付けられており、着座して少なくとも腰掛座
1を支柱bに片持ち支持させたとき、その腰掛座1を下
から支え、腰掛座1がよりずれにくいようにしてある。
図1、図2、図3(c),(d) 、図4(c),(d) 、図5(c),
(d) 、図6〜図15及び図16(a) において、図面符号
12で示すものがこの上下ストッパーである。この上下ス
トッパー12がなくても少なくとも着座時において腰掛座
1を支柱bに片持ち支持させることができるが、上下ス
トッパー12を取り付けておくと、腰掛座1を下から支え
ることができる。ねじを緩めると上下ストッパー12を支
柱bに対して上下動させることができ、ねじを締めると
上下ストッパー12を支柱bの所定位置に固定することが
できる。
【0039】この上下ストッパー12を用いた場合には、
腰掛Aの高さ方向を調整するたびごとにねじの着脱が必
要になり、腰掛Aの高さ方向の調整作業が面倒で使い勝
手も悪い。また、腰掛Aと上下ストッパー12とが分離し
ているので、自重で滑り落ちて来た腰掛座1が上下スト
ッパー12にぶつかることによる跳ね返りの衝撃が大きく
なることも考えられる。この欠点を解消するために、例
えば、図18、図21、図24に示すように、少なくと
も腰掛座1の荷重を支持する手段として、支柱bに装着
してその周囲を抱持し得る板バネと、それを内装するた
めのドラムとを組み合わせて用いるとよい。
【0040】板バネ13は、図18及び図21に示すよう
に、支柱bに装着してその周囲を抱持し得る外突弧状の
抱持部13a,13aを対向して備えており、遊端部分には右
ねじと左ねじを有するターンバックル13bあるいはボル
トで支柱bへの抱持力を調整できるようにしてある。こ
の板バネ13が支柱bを貫通させ得る孔14aを有するドラ
ム14内に内装されている。板バネ13に形成されている係
止爪13cをドラム14の適当な個所に係止することによ
り、板バネ13をバランスよくドラム14内に固定できる。
そして、このドラム14の孔14aを利用してこれを支柱b
に装着すると、ドラム14内にある板バネ13の抱持部13a
で支柱bの周囲を抱持でき、支柱bに装着後のこのドラ
ム14の外側に、腰掛座1の基部に取り付けた支持金具15
を装着すると、両者を関連させることができる。このよ
うにすることで、少なくとも腰掛座1の自重を板バネ13
とそれを内装したドラム14とで支えることができ、少な
くとも腰掛座1が自重で滑り落ちるのを防止できる。な
お、支柱bが真円形の場合には、支柱bに対して腰掛座
1を平面的に回動させることもできる。
【0041】ドラム14には、図18(b)に示す楕円形の
ものと、図21(b)に示す円形のものとがある。また、
楕円形と円形のドラム14には、図18(a),(b)と図21
(a),(b)に示すように、前後の外側面の中心位置に真円
形のダボ14bを有するものと、図27、図28に示すよ
うに、前後の外側面の中心位置にダボを有しないものと
がある。図23の右側である腰掛座1の基部を略S字状
に二段曲げした場合に、ダボ14bを有するドラム14を使
用し、図29に示すように、腰掛座1全体を平板状にし
た場合に、ダボ14bを有しないドラム14を使用すると、
構造を簡素化できる。
【0042】楕円形でダボ14b付きのドラム14を用い
て、二段曲げした腰掛座1の自重を支える場合を、図1
7に示す。そのうち、(a)は腰掛座1を折り畳んで収納
した状態(不使用時)での平面図、(b)はその場合の正
面図、(d)はその場合の側面図、(c)は着座状態(使用
時)での正面図である。この腰掛座1の二段曲げ部分に
は、図2に示す場合と同様に、支柱bを貫通させ得る孔
1bが形成されており(図23参照)、少なくともその上
下両面を覆うように上下二枚で一組の支持金具15が取り
付けられている。上側の支持金具15aと下側の支持金具1
5bにも、支柱bを貫通させ得る孔15c,15dが形成されて
おり、その前後両側には前記ドラム14のダボ14bの上半
分と下半分を嵌入させ得る半欠状の窪み15e,15fを有す
る支持板15g,15hを備えている。
【0043】孔15dを利用して下側の支持金具15bを支柱
bに挿通し、次いで、ドラム14を支柱bに装着した後、
孔1b、孔15cを利用して腰掛座1と上側の支持金具15aと
を順にドラム14装着後の支柱bに挿通する。そして、ボ
ルト16(図17(a),(b))で腰掛座1の二段曲げ部分に
上側の支持金具15aと下側の支持金具15bとを上下両側か
ら取り付けるとともに、上下両支持金具15a,15bのそれ
ぞれの支持板15g,15hの半欠状の窪み15e,15fに、支柱
bに装着後の前記ドラム14のダボ14bの上半分と下半分
を嵌入させる。このようにすることで、支柱bに装着後
のドラム14の外側に、腰掛座1の基部に取り付けられて
いる支持金具15が位置し、両者を関連させることがで
き、少なくとも腰掛座1の自重を板バネ13とそれを内装
したドラム14とで支えることができ、腰掛座1が自重で
滑り落ちるのを防止できる。
【0044】上下両支持金具15a,15bのそれぞれの支持
板15g,15hの半欠状の窪み15e,15fに、支柱bに装着後
の前記ドラム14のダボ14bの上半分と下半分を嵌入させ
ることにより、図20の(a)の状態と(c)の状態との間
で、支柱bに装着後のドラム14のダボ14bを中心として
腰掛座1を回転させることができ、図20(a)に示すよ
うに腰掛座1を折り畳んで収納した状態(不使用時の状
態)としたり、図20(c)に示すように腰掛座1を着座
状態(使用時の状態)とすることができる。
【0045】図18(b)に示す楕円形でダボ14b付きのド
ラム14に代えて、図21に示す円形でダボ14b付きのド
ラム14を用いてもよい。このドラム14は、外形が楕円形
であるか、円形であるかの点で異なる以外は、楕円形で
ダボ14b付きのドラム14と構造的には実質的に同じであ
るから、詳しい説明は省略する。円形でダボ14b付きの
このドラム14を用いた場合においても、図22(a)の状
態と図22(c)の状態との間で、支柱bに装着後のドラ
ム14のダボ14bを中心として腰掛座1を回転させること
ができ、図22(a)に示すように腰掛座1を折り畳んで
収納した状態(不使用時の状態)としたり、図22(c)
に示すように腰掛座1を着座状態(使用時の状態)とす
ることができる。
【0046】また、図24に示すようなドラム14を用い
てもよい。図24に示すドラム14は前記ダボ14bと多少
異なって孔14cが形成されたダボ14dを前後に備えてお
り、前後のダボ14d,14dのそれぞれの孔14c,14cに板バ
ネ13の前後両側に形成した突出片13d,13dを差し込んで
ある。このようにすることによって、支柱bに対する抱
持力が大きくなる。なお、これ以外の点においては、図
24に示すドラム14の場合も図18及び図21に示すド
ラム14の場合と全く同じ機能を有している。従って、そ
の説明は省略する。
【0047】ダボ14bを有しない(ダボ無し)ドラム14
を用いて、平板状の腰掛座1の自重を支える場合を、図
25に示す。そのうち、(a)は腰掛座1を折り畳んで収
納した状態(不使用時)での平面図、(b)はその場合の
正面図、(d)はその場合の側面図、(c)は着座状態(使用
時)での正面図である。ダボ無しドラム14にも、図27
に示す楕円形のものと、図28に示す円形のものとがあ
る。そして、両タイプのドラム14とも上述した場合と同
様に板バネ13が内装されており、それらの機能も上述し
た場合と実質的に同じであるから、ここではその説明を
省略する。
【0048】平板状のこの腰掛座1の基部には、図2に
示す場合と同様に、支柱bを貫通させ得る孔1bが形成さ
れており(図29参照)、少なくともその上下両面を覆
うように側面コ字状の取付金具17aを有する支持金具17
が取り付けられている。この支持金具17には、図26
に示すように、ダボ無しドラム14の外周部分を覆うごと
くこれに装着させ得るドラム抱持金具17bが備えられて
いる。そして、このドラム抱持金具17bには支柱bを貫
通させ得る孔17cが形成されている。
【0049】支柱bにダボ無しドラム14を装着し、次い
で、支持金具17の側面コ字状の取付金具17aに平板状の
腰掛座1の基部を差し込んだ後、合致した孔17cと孔1b
とを利用してそれらを支柱bに挿通し、ボルト16(図2
5(a),(b))で支持金具17を平板状の腰掛座1の基部に
取り付けるとともに、支柱bに装着後の前記ドラム14を
支持金具17のドラム抱持金具17bで抱持する。このよう
にすることで、支柱bに装着後のダボ無しドラム14の外
側に、腰掛座1の基部に取り付けられている支持金具17
が位置し、両者を関連させることができ、少なくとも腰
掛座1の自重を板バネ13とそれを内装したダボ無しドラ
ム14とで支えることができ、腰掛座1が自重で滑り落ち
るのを防止できる。
【0050】支柱bに装着後のダボ無しドラム14の外側
を腰掛座1の基部に取り付けられている支持金具17で抱
持することにより、図27及び図28の(a)の状態と(c)
の状態との間で、支柱bに装着後のダボ無しドラム14を
中心として腰掛座1を回転させることができ、図27及
び図28の(a)に示すように腰掛座1を折り畳んで収納
した状態(不使用時の状態)としたり、図27及び図2
8の(c)に示すように腰掛座1を着座状態(使用時の状
態)とすることができる。
【0051】このように、板バネ13を内装したドラム14
と腰掛座1の基部に取り付けられている支持金具15ある
いは17を用いて、少なくとも腰掛座1の自重を板バネ13
とそれを内装したドラム14とで支えることができるよう
にした場合には、腰掛座1を着座状態(使用時の状態)
としたとき、図8のP3、P4で示す場合と同じように、支
柱bに相対する二つの端面のうち少なくとも一つの端面
で支柱bと係合し、着座時において片持ち形式の腰掛座
1に掛かる力をその面で支えることができる。したがっ
て、前記二つの端面のうち少なくとも一つの端面には、
図20、図22、図27あるいは図28において図面符
号19で示すように、滑り止め用の弾性部材が貼り付けて
ある。
【0052】二段曲げの腰掛座1に取り付けられる支持
金具15のうち上側の支持金具15aの孔15c付近には、図1
9に示すように前後2本の爪15i,15iが、また、平板状
の腰掛座1に取り付けられる支持金具17の孔17c付近に
は、図26に示すように前後2本の爪17d、17dがそれぞ
れ形成されている。爪15i、17dは、腰掛座1の転倒防止
用に供せられる(これについては、後述する)。一方、
楕円形でダボ14b付きのドラム14には、図18(a),(b)
に示すように、前記2本の爪15i,15iに対応する位置に
係合手段である前後2つの係合爪14e,14eが、また、楕
円形でダボ無しのドラム14には、図27に示すように、
前記2本の爪17d,17dに対応する位置に係合手段である
前後2つの係合爪14f,14fが設けられている。また、楕
円形で変形のダボ14d付きのドラム14にも、図24に示
すように、前記2本の爪15i,15iに対応する位置に係合
手段である前後2つの係合爪14g,14gが設けられてい
る。これに対し、円形でダボ14b付きのドラム14には、
図21(a),(b)に示すように、前記2本の爪15i,15iに
対応する位置に係合手段である前後2つの係合凹部14
h,14hが、また、円形でダボ無しのドラム14には、図2
8に示すように、前記2本の爪17d,17dに対応する位置
に係合手段である前後2つの係合凹部14i,14iが設けら
れている。
【0053】このようにしておくと、楕円形のドラム14
を用いている場合には、腰掛座1を折り畳んで収納した
とき(不使用時)、図20(a)に示すように、腰掛座1
側に設けた2本の爪15i,15iがドラム14の係合手段であ
る2つの係合爪14e,14eに、また、図27(a)に示すよ
うに、腰掛座1側に設けた2本の爪17d,17dがドラム14
の係合手段である2つの係合爪14f,14fにそれぞれ係合
し、腰掛座1の転倒を防止できる。また、図24に示す
ドラムを用いた場合には、図示はしないが、腰掛座1側
に設けた2本の爪15i,15iがドラム14の係合手段である
2つの係合爪14g,14gに係合し、腰掛座1の転倒を防止
できる。一方、円形のドラム14を用いている場合には、
腰掛座1を折り畳んで収納したとき(不使用時)、図2
2(a)に示すように、腰掛座1側に設けた2本の爪15i,
15iがドラム14の係合手段である2つの係合凹部14h,14
hに、また、図28(a)に示すように、腰掛座1側に設け
た2本の爪17d,17dがドラム14の係合手段である2つの
係合凹部14i,14iにそれぞれ係合し、腰掛座1の転倒を
防止できる。
【0054】腰掛Aを所定の高さに調整するに当って腰
掛座1を支柱bに添ってスライドさせる際には、図20
(b)、図22(b)、図27(b) 、図28(b)に示すよう
に、腰掛座1側に設けた2本の爪15i,15iあるいは爪17
d,17dを、ドラム14の係合手段である2つの係合爪14
e,14e、14g,14g、14f,14f、あるいは、2つの係合凹
部14h,14h、14i,14iから外した上で腰掛座1を倒せば
よい。なお、図19(b),(d)に示すように、上下両支持
金具15a,15bのそれぞれの支持板15g,15hの半欠状の窪
み15e,15fの形状を真円にしないでやや長孔にすること
で、腰掛座1を折り畳んで収納する場合(不使用時)に
おいて、ドラム14に対して腰掛座1をわずかに持ち上げ
ることができ、その転倒防止用の各爪をドラム14に形成
した各係合手段に係止させやすく、また、各爪をドラム
14に形成した各係合手段から外しやすくしてある。
【0055】上述した場合においては、腰掛座1の基部
を二段曲げしたものと平板状にしたものとを用いた場合
を例に挙げて実施の形態を説明したが、図30(a)に示
すように、腰掛座1の基部を一段だけ曲げたものにも適
用できることはいうまでもない。そして、この場合に
は、それに対応させ得る支持金具18aを用いるべきであ
り、図30(b)に示すような平板状の腰掛座1に対応さ
せ得る支持金具18bとはおのずと形状が異なるが、図3
0(c)に示すように、2種類の腰掛座にいずれも対応さ
せ得るような形状のもの18cとしておけば、極めて都合
がよい。なお、支持金具18a、18b、18cを一体型とすれ
ば、組み立て、製造の面等で有利である。
【0056】なお、板バネ13を内装したドラム14と腰掛
座1の基部に取り付けられている支持金具15あるいは17
を用いて、少なくとも腰掛座1の自重を板バネ13とそれ
を内装したドラム14とで支えることができるようにした
場合には、ドラム14あるいは支持金具15あるいは17に多
くの開口部が形成されることがあり、そこから指を突っ
込むと支柱bと支持金具15あるいは17との間に指を詰め
る危険性があるが、その付近の開口部に蓋を被せて開口
部を閉じておけば、そのような事故もない。
【0057】一方、図31及び図32に示すように、腰
掛座1に回転座8を設けておくとよい。回転座8が設け
られていると、座ったままで身体の方向転換ができるの
で、例えば、座ったまま靴を取り出せるなど、いろんな
面で便利である。なお、図32では、腰掛座1に形成さ
れた嵌込孔(図面符号は付さない)とその周囲の一段高
い面を覆うようにブッシュ9を配置する一方、回転座8
にはその下面とその中心から下方に向けて突出させてあ
る回転軸8aの下面ならびにその周囲を覆うように回転座
受8bを配置し、回転座8の中心から下方に向けて突出す
る突出部を前記嵌込孔に嵌め込むとともに、ブッシュ9
と回転座受8bとの間に摺接板10を介装し、回転座8を腰
掛座1に対して回転可能ならしめた場合を示す。なお、
図示はしないが、この方式以外にも例えば腰掛座1に軸
受を嵌め込んでおき、回転座8の中心から下方に向けて
突出させてある回転軸をこの軸受で受けるなどすれば、
回転座8を腰掛座1に対して回転させることができる。
【0058】腰掛座1は、図31及び図33に示すよう
に丸型としてもよく、また、図34に示すように角型と
してもよい。その形は自由である。また、腰掛座1は、
図31、図33及び図34のいずれも(b) で示すよう
に、垂直方向の支柱bに対してその右側に、あるいは、
図31、図33及び図34のいずれも(a) で示すよう
に、垂直方向の支柱bに対してその左側に位置するよう
にしておくのがよい。このようにすると、垂直方向の支
柱bに対してその右側(いわゆる右勝手)に、あるい
は、垂直方向の支柱bに対してその左側(いわゆる左勝
手)に腰掛座1を位置させることができる。したがっ
て、設置場所が制限されていて、例えば、垂直方向の支
柱bに対してその右側にしか腰掛座1を設置できない場
合やその逆の場合にも、十分対応できる。
【0059】図1(a) を除く他の多くの図面に示すよう
に、垂直方向の支柱bを横断面真円形とし、これに腰掛
座1を回動自在に取り付けておくのがよい。この場合に
は、支柱bに対して腰掛座1を平面的に回動させること
ができる。したがって、腰掛座1を回動させ得る範囲内
での方向転換が可能であり、いろんな面で便利である。
【0060】図35に示すように、前記壁面Cに添わせ
て垂直方向に案内受11を取り付けておき、その左右のガ
イド溝に案内筒1gから延び出させた案内杆1hの左右両端
縁を嵌入すると、支柱bに対して案内筒1をスムーズか
つ安定して摺動させることができる。このようにする
と、腰掛座1の高さを変える時の腰掛座1の移動をスム
ーズかつ安定して行うことができる。
【0061】図36に示すように、垂直方向の支柱bの
設置状態として、例えば、家屋の柱Fと柱F間に横方向
に渡し掛けた歩行補助手すりGにT型ジョイントその他
の接続具Hを用いて支柱bを接続し、しかも、支柱bの
下端を壁面Cもしくは床面Dに固定してこの支柱bに腰
掛Aを取り付けてもよい。通常、垂直方向の支柱bは何
かに固定しなければならず、家屋の柱のないところに支
柱bを配置できないが、家屋の柱Fと柱F間に横方向に
歩行補助手すりGを渡し掛け、この歩行補助手すりGに
T型ジョイントその他の接続具Hを用いて支柱bを接続
し、しかも、支柱bの下端を壁面Cもしくは床面Dに固
定しておけば、柱Fのない任意の位置にも腰掛Aを設置
できるので、極めて都合がよい。そして、歩行補助手す
りGを伝いながら歩いてきて腰掛Aを開いて座ることが
でき、また、立ち上がるときは、歩行補助手すりGを持
って立ち上がれるので、極めて便利である。
【0062】なお、本発明の腰掛は、支柱に対する高さ
調整、不使用時における折り畳み状態と使用時における
着座状態との間での姿勢変更、平面的な回動(水平方向
の回転)の機能を有するので、様々な用途に利用でき
る。例えば、テーブルの脚に子供用の腰掛座や物置台と
しての座板を取り付けたり、壁に沿わせて垂直方向に支
柱を設置し、小物置台としての座板を取り付けて、イン
テリアとすることができる。また、現状のキッチン、洗
面、風呂などでの網棚(横棒式)を縦棒式とし、それに
網棚の荷重支持用として本発明の機構を組み込んでもよ
い。台所シンクの吸水カランに使用したり、浴室内に縦
棒を設置してシャワーの受台として利用したり、あるい
は、駅、公衆トイレ、書斎その他の所で物置台やテーブ
ルとして利用する場合などを挙げることができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、屋内、屋
外の各種の手すりの垂直方向の支柱bに片持ち形式で腰
掛座1を容易に取り付けることができる。また、全体と
して極めて簡単な構造のものとすることができる。そし
て、少なくとも着座時において、腰掛座1を片持ち支持
でき、腰掛座1に座っても腰掛座1がずれることがな
く、その使用に何ら支障はない。不使用時には、腰掛座
1を起して折り畳んで収納しておくことができる。
【0064】請求項2又は3記載の発明によれば、少な
くとも着座時において片持ち支持されている腰掛座1が
ずれることがなく、その使用に何ら支障はない。また、
片持ち支持手段は極めて簡単なものであるから、腰掛座
1に複雑な片持ち支持手段を組み込むことなく、腰掛座
1を片持ち支持させることができ、全体の構造を極めて
簡単なものとすることができる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、腰掛座1の
自重を板バネとそれを内装したドラムとで支えることが
できるから、腰掛座1が自重で滑り落ちるのを防止でき
る。特に、腰掛座1の回転を停止させ得るストッパーを
用いた場合のように、ストッパーを支柱bに固定するた
めのねじを着脱する必要がないから、腰掛の高さ方向の
調整作業が面倒でなく使い勝手も良い。また、腰掛座1
が自重で滑り落ちて来ないから、ストッパーにより腰掛
座1を支える場合のように、自重で滑り落ちて来た腰掛
座1がストッパーにぶつかることによる跳ね返りの衝撃
もない。
【0066】請求項5記載の発明によれば、腰掛座1を
折り畳んで収納したとき(不使用時)、腰掛座1側に設
けた爪がドラムの上部に設けた係合手段に係合するか
ら、極めて簡単な機構で腰掛座1の転倒を防止できる。
【0067】請求項6記載の発明によれば、腰掛座1か
ら立ち上がると、腰掛座1は自動的に収納時の状態に折
り畳まれ、一々手で腰掛座1を起こす必要がない。
【0068】請求項7記載の発明によれば、座ったまま
で身体の方向転換ができるので、例えば、座ったまま靴
を取り出せるなど、いろんな面で便利である。
【0069】請求項8記載の発明によれば、垂直方向の
支柱bに対してその右側(いわゆる右勝手)に、あるい
は、垂直方向の支柱bに対してその左側(いわゆる左勝
手)に腰掛座1を位置させることができるから、設置場
所が制限されていて、例えば、垂直方向の支柱bに対し
てその右側にしか腰掛座1を設置できない場合やその逆
の場合にも、十分対応できる。
【0070】請求項9記載の発明によれば、支柱bに対
して腰掛座1を平面的に回動させることができるから、
腰掛座1を回動させ得る範囲内での方向転換が可能であ
り、いろんな面で便利である。
【0071】請求項10記載の発明によれば、柱Fのな
い任意の位置にも腰掛Aを設置できるので、極めて都合
がよい。そして、歩行補助手すりGを伝いながら歩いて
きて腰掛Aを開いて座ることができ、また、立ち上がる
ときは、歩行補助手すりGを持って立ち上がれるので、
極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】腰掛座に形成した長孔の支柱に相対する二つの
端面を支柱と係合させ、それによって着座時における腰
掛座を片持ち支持させる場合を例示する概略図である。
【図2】腰掛座に垂直方向の支柱を貫通させ得る孔を形
成するとともに、この孔の右上部と左下部とを残して他
の部分を切り欠き、支柱に相対する二つの壁面で支柱と
係合させ、それによって着座時における腰掛座を片持ち
支持させる場合を例示する概略図である。
【図3】一本の支柱から取付軸を突出させ、それに腰掛
座を嵌着し、また、取付軸を中心とする腰掛座の回動範
囲内に回転ストッパーを配置するとともに、この回転ス
トッパーに係合させ得る係止腕を腰掛座から突出させ、
それによって着座時における腰掛座を片持ち支持させる
場合を例示する概略図である。
【図4】図3に示す回転ストッパーに代わるもので、着
座時における片持ち形式の腰掛座に掛かる力を支える場
合を例示した概略図で、(a),(c) は、支柱で着座時にお
ける片持ち形式の腰掛座を直接支えて腰掛座1の回転を
停止させ得るようにした場合を、(b),(d) は、着座時に
おける片持ち形式の腰掛座を下から支える回転ストッパ
ーを支柱に取り付けた場合を例示する。
【図5】図1から図4とは異なり、二本の支柱に腰掛座
を取り付けた場合を例示した概略図である。
【図6】図1に示す原理に基いて使用できる腰掛の使用
状態を示す概略図で、腰掛座そのものに長孔を設けた場
合を示す。
【図7】図1に示す原理に基いて使用できる腰掛の使用
状態を示す概略図で、図6のように長孔を設ける代わり
に腰掛座にコイルばねを取り付け、その孔を利用して支
柱に嵌着した場合を例示する。
【図8】図2に示す原理に基いて使用できる腰掛の使用
状態を示す一部切欠の断面図で、腰掛座を倒した使用時
の状態を示す。
【図9】図8の状態から腰掛座を起こした収納時の場合
を示す。
【図10】図3(c) に示す原理に基いて使用できる腰掛
を具体化した場合の一例を示す一部切欠の全体図であ
る。
【図11】図10の一部を拡大して示す断面図で、腰掛
座を倒した使用時の状態を示す。
【図12】図10の一部を拡大して示す断面図で、図1
0、図11の状態から腰掛座を起こした収納時の場合を
示す。
【図13】図3(c) に示す原理に基いて使用できる腰掛
を具体化した場合の他の一例を示す一部切欠の全体図で
ある。
【図14】図13の一部を拡大して示す断面図で、腰掛
座を倒した使用時の状態を示す。
【図15】図13の一部を拡大して示す断面図で、図1
3、図14の状態から腰掛座を起こした収納時の場合を
示す。
【図16】支柱対して腰掛座を上下方向に摺動させるこ
とができ、また、使用時において腰掛座を倒して着座し
たときには、少なくとも腰掛座を支柱に片持ち支持させ
ることができる他の一例を示す拡大断面図である。
【図17】楕円形でダボ付きのドラムを用いて、二段曲
げした腰掛座の自重を支える場合を示す概略図で、その
うち、(a)は腰掛座を折り畳んで収納した状態(不使用
時)での平面図、(b)はその場合の正面図、(d)はその場
合の側面図、(c)は着座状態(使用時)での正面図であ
る。
【図18】楕円形でダボ付きのドラムと板バネの拡大図
で、(a)は板バネを組み込んだドラムの平面図、(b)はそ
の場合の正面図、(c)は板バネのみの正面図である。
【図19】楕円形でダボ付きのドラムを用いる場合に使
用する支持金具の概略図で、(a)は上側の支持金具の拡
大平面図、(b)はその場合の正面図、(c)は下側の支持金
具の拡大平面図、(d)はその場合の正面図である。
【図20】楕円形でダボ付きのドラムを用いて、二段曲
げした腰掛座の自重を支える場合の作動図で、(a)は腰
掛座を折り畳んで収納した状態(不使用時)を、(b)は
腰掛座を持ち上げる様子を、(c)は着座状態(使用時)
を示す。
【図21】円形でダボ付きのドラムと板バネの拡大図
で、(a)は板バネを組み込んだドラムの平面図、(b)はそ
の場合の正面図、(c)は板バネのみの正面図である。
【図22】円形でダボ付きのドラムを用いて、二段曲げ
した腰掛座の自重を支える場合の作動図で、(a)は腰掛
座を折り畳んで収納した状態(不使用時)を、(b)は腰
掛座を持ち上げる様子を、(c)は着座状態(使用時)を
示す。
【図23】二段曲げした腰掛座を示す拡大図で、(a)は
平面図、(b)はその断面図である。
【図24】楕円形で変形ダボ付きのドラムと板バネの拡
大図で、(a)は板バネを組み込んだドラムの平面図、(b)
はその場合の正面図、(c)は板バネのみの正面図であ
る。
【図25】楕円形でダボ付きのドラムを用いて、平板状
の腰掛座の自重を支える場合を示す概略図で、そのう
ち、(a)は腰掛座を折り畳んで収納した状態(不使用
時)での平面図、(b)はその場合の正面図、(d)はその場
合の側面図、(c)は着座状態(使用時)での正面図であ
る。
【図26】平板状の腰掛座の基部に取り付ける支持金具
を示す概略図で、(a)は平面図、(b)はその場合の正面図
である。
【図27】楕円形でダボ無しのドラムを用いて、平板状
の腰掛座の自重を支える場合の作動図で、(a)は腰掛座
を折り畳んで収納した状態(不使用時)を、(b)は腰掛
座を持ち上げる様子を、(c)は着座状態(使用時)を示
す。
【図28】円形でダボ無しのドラムを用いて、平板状の
腰掛座の自重を支える場合の作動図で、(a)は腰掛座を
折り畳んで収納した状態(不使用時)を、(b)は腰掛座
を持ち上げる様子を、(c)は着座状態(使用時)を示
す。
【図29】平板状の腰掛座を示す拡大図で、(a)は平面
図、(b)はその断面図である。
【図30】腰掛座の基部を一段だけ曲げた場合に対応さ
せ得る支持金具と、平板状にした場合に対応させ得る支
持金具と、それら2種類の腰掛座にいずれも対応させ得
るような形状の支持金具を用いた腰掛を示す概略図であ
る。
【図31】腰掛座に回転座を取り付けた場合を例示する
平面図で、(a) は垂直方向の支柱に対してその左側に腰
掛座が位置するようにした場合を、(b) は垂直方向の支
柱に対してその右側に腰掛座が位置するようにした場合
を示す。
【図32】腰掛座に取り付けた回転座を回転可能ならし
める一例を示す拡大断面図である。
【図33】腰掛座の形を丸型にした場合を例示する平面
図で、(a) は垂直方向の支柱に対してその左側に腰掛座
が位置するようにした場合を、(b) は垂直方向の支柱に
対してその右側に腰掛座が位置するようにした場合を示
す。
【図34】腰掛座の形を角型にした場合を例示する平面
図で、(a) は垂直方向の支柱に対してその左側に腰掛座
が位置するようにした場合を、(b) は垂直方向の支柱に
対してその右側に腰掛座が位置するようにした場合を示
す。
【図35】屋内の壁面に配置されている手すりの垂直方
向の支柱に取り付けることができるようにしたインテリ
ア腰掛に本発明を適用した場合を例示した斜視図であ
る。
【図36】家屋の柱と柱間に横方向に渡し掛けた歩行補
助手すりにT型ジョイントその他の接続具を用いて支柱
を接続し、しかも、支柱の下端を壁面もしくは床面に固
定してこの支柱に腰掛を取り付けた状態を示す概略図
で、(a)は正面図、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
1…腰掛座、1a…長孔、1b…孔、1c…取付軸、1d…回転
ストッパー、1e…係止腕、1f…回転ストッパー、1g…案
内筒、2…コイルばね、3…腰掛座受、3a…ストッパー
部材、4…引っ張りばね、5…ねじりばね、6…押棒、
6a…突出部、6b…嵌合凹部、7…案内ブッシュ、7a…固
定ブッシュ、8…回転座、11…案内受、13…板バネ、13
a…抱持部、14…ドラム、14b、14d…ダボ、14e、14f、1
4g…係合爪、14h,14i…係合凹部、15,17…支持金具、
15i,17d…爪、A…腰掛、B…手すり、b…支柱、C…
壁面、D…床面、F…柱、G…歩行補助手すり、H…接
続具、P1,P2…端面、P3,P4,P5,P6…壁面、P7,P8
内周面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 進 大阪府東大阪市金物町2番23号 榎本金属 株式会社内 Fターム(参考) 3B099 FA04 FA10 FA11 FA20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直方向の支柱bに片持ち形式で、しか
    も、不使用時(収納時)と使用時との間で前記支柱bに
    対して起倒自在に腰掛座1を取り付けるとともに、少な
    くとも着座時においてこの腰掛座1を前記支柱bに片持
    ち支持させ得る手段を備えたことを特徴とする腰掛。
  2. 【請求項2】少なくとも着座時において腰掛座1を支柱
    bに片持ち支持させ得る手段が、腰掛座1を貫通する支
    柱bに相対する二箇所で係合し得る孔もしくは壁面であ
    る請求項1記載の腰掛。
  3. 【請求項3】少なくとも着座時において腰掛座1を支柱
    bに片持ち支持させ得る手段が、腰掛座1の回転を停止
    させ得るストッパーである請求項1記載の腰掛。
  4. 【請求項4】少なくとも腰掛座1の荷重を支持する手段
    が、支柱bに装着してその周囲を抱持し得る板バネと、
    それを内装するためのドラムとからなる請求項1〜3の
    いずれかに記載の腰掛。
  5. 【請求項5】ドラムの上部に、腰掛座1側に設けた爪を
    係止させ得る係合手段を設けた請求項1〜4のいずれか
    に記載の腰掛。
  6. 【請求項6】使用時の状態から収納時の状態に至る際の
    腰掛座1に、起立させる力を付勢する手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の腰掛。
  7. 【請求項7】腰掛座1に回転座8を設けたことを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の腰掛。
  8. 【請求項8】垂直方向の支柱bに対してその右側あるい
    は左側に腰掛座1を位置させたことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の腰掛。
  9. 【請求項9】垂直方向の支柱bを横断面真円形とし、こ
    れに腰掛座1を回動自在に取り付けたことを特徴とする
    請求項1〜4または請求項8のいずれかに記載の腰掛。
  10. 【請求項10】垂直方向の支柱bは、家屋の柱Fと柱F
    間に横方向に渡し掛けた歩行補助手すりGにT型ジョイ
    ントその他の接続具Hを用いて接続されており、しか
    も、支柱bの下端は壁面Cもしくは床面Dに固定されて
    いることを特徴とする請求項1〜4、請求項8〜9のい
    ずれかに記載の腰掛。
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