JP2003230008A - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム並びに記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム並びに記憶媒体

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JP2003230008A
JP2003230008A JP2002028325A JP2002028325A JP2003230008A JP 2003230008 A JP2003230008 A JP 2003230008A JP 2002028325 A JP2002028325 A JP 2002028325A JP 2002028325 A JP2002028325 A JP 2002028325A JP 2003230008 A JP2003230008 A JP 2003230008A
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Yukihisa Ota
享寿 太田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】階調変換の際、複数色を考慮することによる画
質向上の効果を簡単な構成で実現すること。 【解決手段】 第1色、第2色の画像データの階調変換
によって生じた階調変換誤差E0'(x,y),E1'(x,y)を記憶
するバッファ601、611と、第1色についての注目
画素の第1階調の画像データI0(x,y)に、周辺画素の第
1色の階調変換誤差E0'(x,y-1)を加算した合計値を、所
定の閾値と比較し、その比較結果に応じて、第2階調の
画像データO0'(x,y)を出力する出力決定部201と、画
像データI0(x,y)に、周辺画素の第2色の階調変換誤差E
1'(x,y-1)を加算した合計値を、所定の閾値と比較し、
その比較結果に応じて、第2階調の画像データO0''(x,
y)を出力する出力決定部202と、画像データO0'(x,y)
と、画像データO0''(x,y)のいずれかを選択する選択部
301と、を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置、画像
処理方法、プログラム並びに記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像の階調を変換する疑似中間調
処理として誤差拡散法が知られている("An Adaptive Al
gorithm for Spatial Gray Scale" in society for Inf
ormation Display 1975 Symposium Digest of Technica
l Papers, 1975, 36)。
【0003】この方法は、着目画素をP、その濃度をv、
P点の周辺画素P0、P1、P2、P3の濃度をそれぞれv0、v
1、v2、v3、階調変換(この例では2値化)のための閾
値をTとすると、着目点Pにおける2値化誤差Eを周辺画
素P0、P1、P2、P3に経験的に求めた重み係数W0、W1、W
2、W3で振り分けてマクロ的に平均濃度を元画像の濃度
と等しくする方法である。このとき、出力2値データを
oとすると、 v ≧ T ならば o = 1, E = v - Vmax;....(1) v < T ならば o = 0, E = v - Vmin; (ただし、Vmax:最大濃度、Vmin:最小濃度) v0 = v0 + E × W0; ....(2) v1 = v1 + E × W1; ....(3) v2 = v2 + E × W2; ....(4) v3 = v3 + E × W3; ....(5) (重み係数の例: W0 = 7/16, W1 = 1/16, W2 = 5/16, W3 = 3/16) となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、多色、例え
ば、カラーインクジェットプリンタ等で用いられるシア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラック4色を擬似中間調処
理する場合には各色独立にこのような誤差拡散法等を用
いて処理を行っていたために、1色について見た場合に
は視覚特性が優れていても、2色以上が重なると必ずし
も良好な視覚特性が得られなかった。
【0005】この欠点を改良するために、特開平8−2
79920および特開平11−10918等において
は、2色以上を組み合わせて誤差拡散法を用いることに
より、2色以上が重なり合う場合においても良好な視覚
特性の得られる擬似中間調処理方法が開示されている。
【0006】しかしながら、これらの方法では2色を組
み合わせて処理を行うために、各色の出力値は2値であ
るにもかかわらず、3値の出力をいったん求め、入力値
の大小関係に基づいてその出力値を決めるという複雑な
構成を取らざるを得なかった。
【0007】また、特開平9−139841において
は、2色以上を独立に疑似階調処理をしたのちに、入力
値の合計により出力値の修正を行い、同様な処理を行う
方法が開示されている。しかし、この方法においても、
2色を独立に擬似階調処理をした後に出力値の修正を行
うため、これまた複雑な構成を取らざるを得なかった。
【0008】本発明は以上のような従来の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、階調
変換の際、複数色を考慮することによる画質向上の効果
を簡単な構成で実現することができる画像処理装置及び
画像処理方法、プログラム並びに記憶媒体を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る装置は、第1色と第2色を含む複数色
の画像データについて階調変換を行なう画像処理装置で
あって、第1色の階調変換によって生じた階調変換誤差
を記憶する記憶手段と、第1色についての注目画素の第
1階調の画像データを入力して、前記注目画素の周囲に
位置する周辺画素の第1色の前記階調変換誤差を加算し
た合計値を、所定の閾値と比較し、その比較結果に応じ
て、前記第1階調よりも少ない第2階調の画像データを
出力する第1階調変換手段と、第1色についての注目画
素の第1階調の画像データを入力して、前記注目画素の
周囲に位置する周辺画素の第2色の前記階調変換誤差を
加算した合計値を、所定の閾値と比較し、その比較結果
に応じて、前記第1階調よりも少ない第2階調の画像デ
ータを出力する第2階調変換手段と、前記第1階調変換
手段の出力と、前記第2階調変換手段の出力のいずれか
を選択する選択手段と、選択手段からの出力と、前記第
1階調変換手段における前記合計値との差に基づいて、
前記階調変換誤差を算出する誤差算出手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0010】前記第1階調変換手段は、前記周辺画素と
して、注目画素の、主走査方向及び副走査方向の隣接画
素の前記階調変換誤差を加算することを特徴とする。
【0011】前記第2階調変換手段は、前記周辺画素と
して、注目画素の、主走査方向に隣接した画素の第1色
の前記階調変換誤差、及び、副走査方向に隣接した画素
の第2色の前記階調変換誤差を加算することを特徴とす
る。
【0012】前記選択手段は、少なくとも第1色の前記
第1階調の画像データの濃度に応じて、前記第1階調変
換手段の出力と、前記第2階調変換手段の出力のいずれ
かを選択することを特徴とする。
【0013】前記選択手段は、少なくとも第2色の前記
第1階調の画像データの濃度に応じて、前記第1階調変
換手段の出力と、前記第2階調変換手段の出力のいずれ
かを選択することを特徴とする。
【0014】上記目的を達成するため、本発明に係る方
法は、第1色と第2色を含む複数色の画像データについ
て第1階調から第2階調へ階調変換を行なう画像処理方
法であって、第1色の注目画素の入力画像データの階調
変換を行なうに際し、すでに階調変換を行なった第1色
の周辺画素の階調変換誤差のみを前記入力画像データに
反映させた上で、閾値との比較により変換した第2階調
の第1画像データ、或いは、すでに階調変換を行なった
第2色の周辺画素の階調変換誤差をも前記入力画像デー
タに反映させた上で、前記閾値と比較することにより変
換した第2階調の第2画像データ、を所定の条件に応じ
て選択的に出力することを特徴とする。
【0015】前記第1色の注目画素の入力画像データに
応じて、前記第1画像データまたは前記第2画像データ
の何れかを出力することを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、本発明に係るプ
ログラムは、第1色と第2色を含む複数色の画像データ
について第1階調から第2階調へ階調変換を行なうプロ
グラムであって、コンピュータに、第1色についての注
目画素の第1階調の画像データを入力して、前記注目画
素の周囲に位置する周辺画素の第1色の前記階調変換誤
差を加算した合計値を、所定の閾値と比較し、その比較
結果に応じて、前記第1階調よりも少ない第2階調の画
像データを出力する第1階調変換工程と、第1色につい
ての注目画素の第1階調の画像データを入力して、前記
注目画素の周囲に位置する周辺画素の第2色の前記階調
変換誤差を加算した合計値を、所定の閾値と比較し、そ
の比較結果に応じて、前記第1階調よりも少ない第2階
調の画像データを出力する第2階調変換工程と、前記第
1階調変換工程の出力と、前記第2階調変換工程の出力
のいずれかを選択する選択工程と、選択工程で選択した
出力と、前記第1階調変換工程における前記合計値との
差に基づいて、前記階調変換誤差を算出する誤差算出工
程と、を実現させることを特徴とする。
【0017】上記目的を達成するため、本発明に係る記
憶媒体は、上記プログラムを格納したことを特徴とす
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成要素の相対配
置、表示画面等は、特に特定的な記載がない限りは、こ
の発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではな
い。
【0019】(第1の実施形態)図1は、本発明に係る
画像処理装置の第1実施形態としてのプリンタの構成を
説明するブロック図である。
【0020】本実施の形態としてのプリンタ1はホスト
コンピュータ2から入力した各色8ビットのRGBデー
タに基づいて、インクジェット機構により画像印刷を行
なうものである。プリンタ1は、色変換部10と、2値
化部20とプリント機構30とを含み、プリント機構3
0は、不図示のプリントヘッド及びプリントヘッド駆動
部を含んでいる。
【0021】色変換部10は、ホストコンピュータ2か
ら入力した8ビットのRGBデータをCMYKデータに
変換して、2値化部20に出力する。2値化部20は、
8ビット(256階調)のCMYKデータを2値化して
プリント機構30に出力する。プリント機構では、2値
化データに基づいて各色のインクを吐出し、記録紙に対
して印刷を行なう。
【0022】図2は、2値化部20に含まれる構成を説
明するためのブロック図である。2値化部20は、8ビ
ットの多値画像データを入力し、画像処理により2値デ
ータを出力する。
【0023】この図において、I0(x,y)、I1(x,y)で示さ
れるものは、それぞれ位置(x,y)における色0(例えば
シアン)、および色1(例えばマゼンタ)の入力画像ピ
クセルデータを表しており、それぞれ8ビットの多値画
像データである。
【0024】色0用の擬似階調処理回路は、加算器10
1、102と、出力決定部201、202と、選択部3
01と、誤差計算部401と、誤差配分部501と、誤
差バッファ601と、遅延部701とを含んでいる。ま
た、色1用の擬似階調処理回路は、加算器111、11
2と、出力決定部211、212と、選択部311と、
誤差計算部411と、誤差配分部511と、誤差バッフ
ァ611と遅延部711とを含んでいる。
【0025】このような回路により色0の多値画像デー
タI0(x,y)は2値画像データO0(x,y)に変換され、色1の
多値画像データI1(x,y)は2値画像データO1(x,y)に変換
される。
【0026】まず色0に着目すると、色0の注目画素の
多値画像データI0(x,y)は、加算器101及び加算器1
02に入力される。
【0027】加算器101においては、既に擬似階調処
理が済んだ色0の周辺画素の誤差データE0'(x,y-1)、E
0''(x-1,y)を、注目画素の多値データに加算する。
【0028】ここで、E0'(x,y-1)は注目画素の1ライン
前の画素(副走査方向に隣り合う画素)を2値化した際
の2値化誤差を示している。つまり、誤差配分部501
から出力され、1ライン分の誤差バッファ601で1ラ
イン分遅延されたデータである。また、E0''(x-1,y)は
注目画素の直前の画素(主走査方向に隣り合う画素)を
2値化した際の2値化誤差を示している。これは、誤差
配分部501から出力されたデータを遅延部701で1
画素分遅延したものである。
【0029】周辺画素の誤差データが加算された加算器
101の出力I0'(x,y)は次に出力決定部201に入力さ
れる。
【0030】出力決定部201においては、入力値I0'
(x,y)を所定の閾値T1と比較して2値化する。入力値I
0'(x,y)が閾値よりも大きい場合には1が、そうでない
場合には0が出力値O0'(x,y)として出力される。
【0031】一方、加算器102においては、多値画像
データI0(x,y)に対し、擬似階調処理が済んだ色1の周
辺画素の誤差データE1'(x,y-1)と、色0の周辺画素の誤
差データE0''(x-1,y)を加算する。
【0032】ここで、E1'(x,y-1)は、色1用の疑似階調
処理回路における誤差配分部511から出力され、誤差
バッファ611で遅延された階調変換誤差を示す。E0''
(x-1,y)は注目画素の1つ前のピクセルから繰り越され
る同色の階調変換誤差をそれぞれ表している。
【0033】なお、本実施の形態における擬似階調処理
は、1ラスタを単位として色0→色1→色0→色
1...のように繰り返す構成をとっているので、他色
からの繰り越される誤差は、色0に対しては色1の前ラ
スタの誤差が、また色1に対しては色0の同ラスタの誤
差が反映される。
【0034】加算器102の出力I0''(x,y)は出力決定
部202に入力される。
【0035】出力決定部202においては、入力値I0''
(x,y)は閾値T1と比較され、閾値よりも大きい場合に
は1が、そうでない場合には0が出力値O0''(x,y)とし
て出力される。
【0036】出力決定部201および202の出力O0'
(x,y)、O0''(x,y)はそれぞれ選択部301に入力され
る。選択部301は、色0の入力画像ピクセルデータI0
(x,y)の値を選択基準として、入力されたO0'(x,y)およ
びO0''(x,y)のどちらかを選択しO0(x,y)として出力す
る。
【0037】ここで、選択部301は、I0(x,y)の値が
出力選択閾値T2以下であればO0''(x,y)を、そうでな
ければO0'(x,y)を選択する。
【0038】すなわち、入力画像ピクセルデータI0(x,
y)の値が小さい場合にはハイライト部分であると判断
し、既に擬似階調処理の終了した色1の2値化誤差を処
理に反映させることにより、2色を組み合わせて誤差拡
散を行うのと同等の効果を期待するものである。
【0039】ところで、このようにして出力O0(x,y)を
決定したとしても、誤差は正しく計算しなければならな
い。従って、誤差計算部401は、選択部301の出力
O0(x,y)および加算器101の出力を入力して、出力O0
(x,y)を256階調で表した上で、その差を取り、量子
化誤差E0(x,y)を計算する。誤差配分部501は量子化
誤差E0(x,y)を入力して、周辺画素に対する重みづけの
値との積をとり、同ラスタの隣接ピクセルに反映される
階調変換誤差E0''(x,y)と、次ラスタに反映させる階調
変換誤差E0'(x,y)を計算し出力する。
【0040】隣接ピクセルに反映される誤差E0''(x,y)
は、遅延部701で1画素分遅延された後、加算器10
1および102にフィードバックされ次のピクセルデー
タI0(x+1,y)を処理する際に使用される。
【0041】一方、次ラスタに反映させる誤差E0'(x,y)
は誤差バッファ601に格納され、1ラスタ分溜められ
る。1ラスタ分遅延された誤差E0'(x,y)は、色0の次ラ
スタのピクセルデータI0(x,y+1)の処理の際、及び、色
1の次ラスタのピクセルデータI1(x,y)の処理の際にそ
れぞれ読み出されて、加算器101および加算器112
に入力され、入力ピクセルデータと加算される。
【0042】<色1について>色1についても同様の処
理を行うことにより、出力O1(x,y)が得られる。つま
り、色1の注目画素の多値画像データI1(x,y)は、加算
器111に入力され、色1の隣接画素の誤差データE1'
(x,y-1)、E1''(x-1,y)を、加算される。
【0043】E1'(x,y-1)は注目画素の1ライン前の画
素、E1''(x-1,y)は注目画素の直前の画素、を2値化し
た際の2値化誤差を示している。
【0044】加算器111の出力I1'(x,y)は次に出力決
定部211に入力され、所定の閾値と比較して2値化さ
れる。
【0045】一方、加算器112では、多値画像データ
I1(x,y)を入力し、色0の注目画素の誤差データE0'(x,
y)と、色1の隣接画素の誤差データE1''(x-1,y)を加算
する。加算器112の出力I1''(x,y)は出力決定部21
2に入力され、入力値I1''(x,y)は閾値と比較され2値
化される。
【0046】出力決定部211および212の出力O1'
(x,y)、O1''(x,y)はそれぞれ選択部311に入力され、
I1(x,y)の値が出力選択閾値以下であればO1''(x,y)が、
そうでなければO1'(x,y)が選択される。
【0047】誤差計算部411は、選択部311の出力
O1(x,y)および加算器111の出力を入力して量子化誤
差E1(x,y)を計算する。誤差配分部511は量子化誤差E
1(x,y)を入力して、周辺画素に対する重みづけの値との
積をとり、同ラスタの隣接ピクセルに反映される誤差E
1''(x,y)と、次ラスタに反映させる誤差E1'(x,y)を計算
し出力する。
【0048】隣接ピクセルに反映される誤差E1''(x,y)
は、遅延部711で1画素分遅延された後、加算器11
1および112にフィードバックされ次のピクセルデー
タI1(x+1,y)を処理する際に使用される。
【0049】一方、次ラスタに反映させる誤差E1'(x,y)
は誤差バッファ611に格納され、1ラスタ分遅延され
る。1ラスタ分遅延された誤差E1'(x,y)は、色0の次ラ
スタのピクセルデータI0(x,y+1)の処理の際、及び、色
1の次ラスタのピクセルデータI1(x,y+1)の処理の際に
それぞれ読み出されて、加算器102および加算器11
1に入力され、入力ピクセルデータと加算される。
【0050】なお、本実施の形態においては、入力が2
色の場合を示したが、3色以上の入力についても同様の
構成を取ることが可能である。例えば、色1の隣接ピク
セルの誤差を色0の注目画素に、色2の隣接ピクセルの
誤差を色1の注目画素に、色0の注目画素の誤差を色2
の注目画素に反映させるといったことを行なえばよい。
【0051】また、処理の方向は図2中、矢印で示した
方向に限定して説明したが、ラスタ単位あるいは色毎に
方向を変えてもよい。それにより、誤差配分係数が一定
の場合、ドットのつながりがテクスチャとなることに起
因する画質の低下を避けることができる。
【0052】また、次ラスタの1画素のみに対し誤差を
配分する場合について説明したが、次ラスタの複数の画
素に誤差を配分するような構成でもよい。
【0053】さらに、本実施の形態においては擬似階調
処理により出力される階調数は2値の場合を示したが、
N値(Nは3以上)の場合においても容易に拡張でき
る。
【0054】以上説明したように本実施形態では、2色
を組み合わせて誤差拡散法を用いるのと同等の出力を、
より簡単な構成により実現することが可能となった。
【0055】(第2の実施形態)図3は、本発明の第2
の実施の形態に係る2値化部の構成を示したブロック図
である。
【0056】本実施の形態においては、第1実施形態に
おける選択部301、311の選択条件に、他色の入力
値I0(x,y)、I1(x,y)を追加した構成になっている。その
他の構成及び作用は上記第1実施形態と同様であるた
め、同じ構成要素には同じ符号を付してその説明は省略
する。
【0057】本実施の形態によれば、他色の誤差を反映
するかどうかをより細かくコントロールできる。
【0058】(他の実施形態)なお、本発明を適用でき
るプリンタは、インクジェットに限定されるものではな
く、レーザビームプリンタや熱昇華式プリンタ等、各種
プリンタが含まれる。更に、モニタへの出力手段(グラ
フィックドライバなど)に本発明を適用することも可能
である。
【0059】また、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0060】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0061】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0062】具体的に言えば、上記実施形態では、図1
のようにインクジェットプリンタに内蔵される2値化部
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、図4のように、ホストコンピュータ2において
OS21から受け取った多値データを2値化しプリンタ
1に出力するプリンタドライバ22も、そのプリンタド
ライバ22を備えたホストコンピュータ2も、本発明の
範疇に含まれる。
【0063】なお、図2、図3では、2値化部20を回
路構成として示しているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、加算器101、102等の構成を、それ
ぞれソフトウェアによって実現したものも含まれる。特
に、ホストコンピュータで2値化してプリンタに2値デ
ータを送信する場合には、2値化部の全ての機能を実現
するプログラムを組み込んだプリンタドライバを、不図
示のCPUが、ホストコンピュータのOS上で実行する
ことが望ましい。
【0064】図5は、本発明に係る2値化機能を備えた
プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
ただし、このフローチャートは、1つの色の注目画素を
2値化する工程を示したものに過ぎない。他の色につい
ての2値化処理も同様のフローチャートに従って行なわ
れる。その場合、複数色の2値化処理を同時に並列的に
行なっても良いし、第1実施形態と同様に、1ライン毎
に切り換えて行なっても良い。
【0065】図5において、ステップS501では、図
2の加算器101での処理に相当する処理が行なわれ
る。つまり、I0'(x,y)にI0(x,y)+E0'(x,y-1)+E0''(x-1,
y)を代入する。E0'(x,y-1)とE0''(x-1,y)は、ホストコ
ンピュータ2に設けられた不図示のメモリから読出した
値である。
【0066】次にステップS502において、図2の加
算器102での処理に相当する処理が行なわれる。つま
り、I0''(x,y)にI0(x,y)+E1'(x,y-1)+E0''(x-1,y)を代
入する。メモリにE1'(x,y)が格納されている場合には、
I0(x,y)+E1'(x,y)+E0''(x-1,y)を代入しても良い。
【0067】次にステップS503において、図2の出
力決定部201での処理に相当する処理が行なわれる。
つまり、I0'(x,y)をT1と比較し、I0'(x,y)≧T1なら
ば、O0'(x,y)に1を代入する。I0'(x,y)<T1ならば、
O0'(x,y)に0を代入する。
【0068】更に、ステップS504において、図2の
出力決定部202での処理に相当する処理が行なわれ
る。つまり、I0''(x,y)をT1と比較し、I0''(x,y)≧T
1ならば、O0''(x,y)に1を代入する。I0''(x,y)<T1
ならば、O0''(x,y)に0を代入する。
【0069】また、ステップS505においては、図2
の選択部301に相当する処理が行なわれる。つまり、
I0(x,y)をT2と比較し、I0(x,y)≧T2ならば、O0(x,
y)にO0''(x,y)を代入する。I0(x,y)<T2ならば、O0
(x,y)にO0'(x,y)を代入する。
【0070】ここまでで、注目画素の2値化自体は終了
する。以下のステップS506、S507は、これから
2値化される注目画素に対する誤差の振り分けのための
処理である。
【0071】まず、ステップS506では、図2の誤差
計算部401が行なうようにE0(x,y)にO0(x,y)×256
−I0'(x,y)を代入する。そして、ステップS507で、
図2の誤差配分部501が行なうように、算出された2
値化誤差E0(x,y)に、所定の重み付け係数W1,W2を
掛けて、振り分け誤差E0'(x,y),E0''(x,y)を求める。
以上で色0の注目画素の2値化処理は終了する。
【0072】なお、ステップS505におけるI0(x,y)
とT2との比較をステップS501の前に行なっても良
い。他の色を考慮した階調変換を行なうか、他の色を考
慮しない階調変換を行なうかの選択を始めに行なえば、
O0'(x,y)とO0''の両方を求める必要がなく、処理の効率
化を図ることができる。
【0073】本発明を記憶媒体に適用する場合、その記
憶媒体には、図5に示すフローチャートに対応するプロ
グラムコードが格納されることになる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、階調変換の際、複数色
を考慮することによる画質向上の効果を簡単な構成で実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の第1実施形態とし
てのプリンタの構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る2値化部の構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る2値化部の構
成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る画像処理装置の他の例としてのホ
ストコンピュータの構成を説明するブロック図である。
【図5】本発明に係る2値化機能を備えたプログラムの
処理の流れを示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AB13 BA02 BA09 BB03 BB08 DA08 GA23 5B057 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CE16 CH08 5C077 LL18 MP08 NN11 NN12 PP33 PP48 PP68 PQ08 PQ12 PQ24 TT05 5C079 HB01 HB03 HB12 LA31 LC09 MA03 MA11 NA05 PA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1色と第2色を含む複数色の画像データ
    について階調変換を行なう画像処理装置であって、 第1色、第2色の画像データの階調変換によって生じた
    階調変換誤差を記憶する記憶手段と、 第1色についての注目画素の第1階調の画像データに対
    し、前記注目画素の周囲に位置する周辺画素の第1色の
    前記階調変換誤差を加算した合計値を、所定の閾値と比
    較し、その比較結果に応じて、前記第1階調よりも少な
    い第2階調の画像データを出力する第1階調変換手段
    と、 第1色についての注目画素の第1階調の画像データに対
    し、前記注目画素の周囲に位置する周辺画素の第2色の
    前記階調変換誤差を加算した合計値を、所定の閾値と比
    較し、その比較結果に応じて、前記第1階調よりも少な
    い第2階調の画像データを出力する第2階調変換手段
    と、 前記第1階調変換手段の出力と、前記第2階調変換手段
    の出力のいずれかを選択する選択手段と、 選択手段からの出力と、前記第1階調変換手段における
    前記合計値との差に基づいて、前記階調変換誤差を算出
    する誤差算出手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記第1階調変換手段は、前記周辺画素と
    して、注目画素の、主走査方向及び副走査方向の隣接画
    素の前記階調変換誤差を加算することを特徴とする請求
    項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】前記第2階調変換手段は、前記周辺画素と
    して、注目画素の、主走査方向に隣接した画素の第1色
    の前記階調変換誤差、及び、副走査方向に隣接した画素
    の第2色の前記階調変換誤差を加算することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】前記選択手段は、少なくとも第1色の前記
    第1階調の画像データの濃度に応じて、前記第1階調変
    換手段の出力と、前記第2階調変換手段の出力のいずれ
    かを選択することを特徴とする請求項1、2または3に
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記選択手段は、少なくとも第2色の前記
    第1階調の画像データの濃度に応じて、前記第1階調変
    換手段の出力と、前記第2階調変換手段の出力のいずれ
    かを選択することを特徴とする請求項1乃至4の何れか
    に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】第1色と第2色を含む複数色の画像データ
    について第1階調から第2階調へ階調変換を行なう画像
    処理方法であって、 第1色の注目画素の入力画像データの階調変換を行なう
    に際し、 すでに階調変換を行なった第1色の周辺画素の階調変換
    誤差のみを前記入力画像データに反映させた上で、閾値
    との比較により変換した第2階調の第1画像データ、 或いは、 すでに階調変換を行なった第2色の周辺画素の階調変換
    誤差をも前記入力画像データに反映させた上で、前記閾
    値と比較することにより変換した第2階調の第2画像デ
    ータ、 を所定の条件に応じて選択的に出力することを特徴とす
    る画像処理方法。
  7. 【請求項7】前記第1色の注目画素の入力画像データに
    応じて、前記第1画像データまたは前記第2画像データ
    の何れかを出力することを特徴とする請求項6に記載の
    画像処理方法。
  8. 【請求項8】第1色と第2色を含む複数色の画像データ
    について第1階調から第2階調へ階調変換を行なうプロ
    グラムであって、 コンピュータに、 第1色についての注目画素の第1階調の画像データを入
    力して、前記注目画素の周囲に位置する周辺画素の第1
    色の前記階調変換誤差を加算した合計値を、所定の閾値
    と比較し、その比較結果に応じて、前記第1階調よりも
    少ない第2階調の画像データを出力する第1階調変換工
    程と、 第1色についての注目画素の第1階調の画像データを入
    力して、前記注目画素の周囲に位置する周辺画素の第2
    色の前記階調変換誤差を加算した合計値を、所定の閾値
    と比較し、その比較結果に応じて、前記第1階調よりも
    少ない第2階調の画像データを出力する第2階調変換工
    程と、 前記第1階調変換工程の出力と、前記第2階調変換工程
    の出力のいずれかを選択する選択工程と、 選択工程で選択した出力と、前記第1階調変換工程にお
    ける前記合計値との差に基づいて、前記階調変換誤差を
    算出する誤差算出工程と、 を実現させることを特徴とするプログラム。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のプログラムを格納したこ
    とを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008098932A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Kyocera Mita Corp 画像処理装置及び画像形成装置

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