JP3030965B2 - 中間調カラー画像再現方法及びその装置 - Google Patents

中間調カラー画像再現方法及びその装置

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JP3030965B2 JP3236914A JP23691491A JP3030965B2 JP 3030965 B2 JP3030965 B2 JP 3030965B2 JP 3236914 A JP3236914 A JP 3236914A JP 23691491 A JP23691491 A JP 23691491A JP 3030965 B2 JP3030965 B2 JP 3030965B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー複写機、カラ
ープリンタ、カラーファクシミリ等のカラー画像記録装
置において、中間調カラー画像を再現する際に適用され
る中間調カラー画像再現方法及びその装置に係り、特
に、各色成分の複数の印字手段を有し、各色成分画像を
重ねて中間調フルカラー画像を再現するようにした中間
調カラー画像再現方法及びその装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来カラープリンタ等において用いられ
るカラー画像再現装置(カラー出力装置)としては、例
えば所謂ドロップオンデマンド方式のカラーインクジェ
ット記録装置を挙げることができる。これは、キャリッ
ジによって主走査方向へ移動自在な各色成分の印字ヘッ
ドを並列に並べ、各印字ヘッドからは入力画像階調デー
タを二値化処理した二値化画像信号に応じて各色成分の
インクを飛翔させ、記録用紙を副走査方向へ適宜移動さ
せることにより、各色成分インク画像を記録用紙上に重
ねて中間調カラー画像を再現するものである。
【0003】このようなカラーインクジェット記録装置
において用いられる二値化装置の二値化方法としては、
例えばフロイド(Floyd)による誤差拡散法[R.
Floyd&L.Steinberg:“An Ada
ptive Algorithm for Spati
al Grayscale”,SID Symp.,D
igest of Papers,p36(197
5)]が用いられ、二値化に伴う差分誤差を周辺画素へ
拡散させ、階調再現性を向上させるようになっている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、このような従来のカラーイ
ンクジェット記録装置にあっては、他色が印字された上
に次の色を印字した部分と、他色が印字されていない部
分に次の色を印字した部分では、ドットの大きさが異な
り、色調バランスが悪化するという技術的課題が見出さ
れた。
【0005】これは、上述したカラーインクジェット記
録装置にあっては、他の色のインク滴が印字された部分
に重ねて次の色のインク滴を印字すると、先に印字した
インク滴により記録用紙の紙面が濡れているため、次の
色のインク滴が広がり易くなり、ドット径が大きくなる
のが原因しているものと考えられる。
【0006】更に、上述したようなカラーインクジェッ
ト記録装置が往復走査タイプである場合には、同じ色成
分のインクが重なるにしても、往路走査時と復路走査時
とで色の重ね順が逆転することになるため、走査方向に
よって色調が異なってしまうという技術的課題もある。
【0007】尚、このような技術的課題は、カラーイン
クジェット記録装置においては特に顕著であるが、例え
ば感熱記録装置や電子写真記録装置等にあっても、記録
用紙上に直接印字する場合と、他の色のインクあるいは
トナーが印字された部分の上に次の色のインクあるいは
トナーを印字する場合とでは印字される面の状態(平滑
性、濡れ具合等)が異なるため、色調バランスが損なわ
れるという懸念はあった。
【0008】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、色の重ね具合による色調
変化を有効に抑え、良好な色調バランスの中間調カラー
画像をで再現できるようにした中間調カラー画像再現方
法及その装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明に係
る中間調カラー画像再現方法は、図1に示すように、各
画素の各色成分多諧調画像データDTを予め定められた
一若しくは複数の閾値区分毎の多値レベルの各色成分濃
度コードCDに変換した後に、各色成分濃度コードCD
に基づいて各色成分カラー画像を順次重ね合わせるよう
にした中間調カラー画像再現方法を前提とし、各画素の
各色成分多諧調画像データDTを予め定められた一若し
くは複数の閾値区分毎の多値レベルの各色成分濃度コー
ドCDに変換するに際し、注目画素の注目色成分多諧調
画像データDTと閾値レベルとの差分誤差ERに当該注
目画素の過去の印字状態に対応する色調誤差CERを付
加した後に、当該色調誤差CERが付加された差分誤差
ERを周辺画素に拡散させるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0010】このような方法発明を具現化する装置発明
は、図1に示すように、各画素の各色成分多諧調画像デ
ータDTが予め定められた一若しくは複数の閾値区分毎
の多値レベルの各色成分濃度コードCDに変換される複
数の色成分濃度コード生成手段1と、各画素の各色成分
多諧調画像データDTと閾値レベルとの差分誤差ERを
周辺画素に拡散させ、拡散された差分誤差ERを各色成
分多諧調画像データDTに加算する複数の色成分誤差拡
散処理手段2とを備え、各色成分濃度コードCDに基づ
いて各色成分カラー画像を順次重ね合わせるようにした
中間調カラー画像再現装置であって、注目画素に対する
印字の順番が二番目以降になる色成分誤差拡散処理手段
2には、注目画素に対する過去の印字状態を判別する印
字状態判別手段3と、注目画素の過去の印字状態に対応
する色調誤差CERを予め格納し、印字状態判別手段3
からの判別信号に基づいて色調誤差CERを選択的に読
み出し、色成分誤差拡散処理手段2への差分誤差ERに
付加する色調誤差補正手段4とを具備させたことを特徴
とするものである。
【0011】このような技術的手段において、色成分濃
度コード生成手段1としては、少なくとも、各色成分の
多階調入力画像データの濃度階調数を所定の閾値で仕切
って色成分毎の画像濃度コードとするコード設定手段を
備えていれば、画像濃度コードの生成個数、生成方式等
については適宜設計変更することができる。
【0012】また、色成分誤差拡散処理手段2の周辺画
素への誤差拡散方式としては、注目画素の周辺に位置す
る所定画素の画像データと閾値との差分データを所定の
重み付けで注目画素の現データに付加するようにする等
適宜選定することができる。
【0013】更に、印字状態判別手段3による注目画素
に対する過去の印字状態の判別方法としては、直前の印
字状態のみを判別するようにしてもよいし、総ての印字
状態を判別するようにする等適宜選定することができ
る。
【0014】更にまた、色調誤差補正手段4の色調誤差
CERとしては、実際の再現色調レベルを測定し、この
測定データと理論データとの差分データを色調誤差CE
Rとするものであれば適宜設計変更することができ、具
体的な補正方式としては、色調誤差CERをテーブルに
格納し、これを差分誤差ERに加算するようにしてもよ
いし、また、色調誤差CERに対応する補正係数をテー
ブルに格納し、差分誤差ERに前記補正係数を掛け合わ
せる等適宜選定することができる。
【0015】また、往復走査にて注目画素に対する印字
の順番が変化するものにおいて、走査方向の違いに基づ
く色調変化を回避するという観点からすれば、走査方向
が判別される走査方向判別手段5と設け、この走査方向
判別手段5からの走査方向情報Sに基づいて印字状態判
別手段3の参照すべき色成分印字情報を選定するように
設計すればよい。この場合において、上記走査方向判別
手段5としては走査方向を電気的、機械的、光学的に判
別し得るものであれば適宜選定して差し支えないが、簡
略化という観点からすれば、一般に、走査制御回路は走
査方向信号により駆動系を適宜駆動させ、キャリッジ等
を通じて印字ヘッド等を往復動させるものであるため、
上記走査方向判別手段5として上記走査方向信号がどち
らの方向を示すものかを判別するように設計すればよ
い。
【0016】
【作用】上述したような技術的手段によれば、複数の色
成分濃度コード生成手段1は、各画素の各色成分多諧調
画像データDTを予め定められた一若しくは複数の閾値
区分毎の多値レベルの各色成分濃度コードCDに変換
し、各画素の各色成分多諧調画像データDTの諧調数と
閾値レベルとの差分誤差ERが色成分誤差拡散処理手段
2へ送られ、色成分誤差拡散処理手段2は当該差分誤差
ERを周辺画素に拡散し、拡散された差分誤差ERを色
成分多諧調画像データDTに加算する。このとき、注目
画素に対する印字の順番が二番目以降になる色成分誤差
拡散処理手段2にあつては、印字状態判別手段3が注目
画素に対する過去の印字状態を判別し、この判別信号を
色調誤差補正手段4に送り、色調誤差補正手段4は、注
目画素の過去の印字状態に対応する色調誤差CERを選
択的に読み出し、色成分誤差拡散処理手段2への差分誤
差ERに色調誤差CERを付加する。
【0017】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。 ◎実施例1 図2はこの実施例において用いられるカラーインクジェ
ット記録装置の概略構成を示す。これは、所謂ドロップ
オンデマンド方式のカラーインクジェット記録装置であ
り、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の印字
ヘッド11(具体的には11y,11m,11c,11
k)を4色分並列に並べ、図示外のキャリッジによって
主走査方向S1に移動自在とし、キャリッジの一回の主
走査後に、紙送りロール12により記録用紙13を副走
査方向S2へ移動させ、次のキャリッジの主走査を行
い、更に、各色の印字ヘッド11では、インクのドロッ
プ量が変調される所謂ドット径変調を行うことなく、ド
ロップを打つか打たないかのオンオフ制御を行い、入力
画像信号に応じた画像を4色重ねて記録用紙13へ印字
するようになつている。
【0018】図3はこの実施例に係るカラーインクジェ
ット記録装置で用いられるカラー画像二値化装置の具体
例を示す。同図において、符号20(具体的には20
y,20m,20c,20k)は、イエロ、マゼンタ、
シアン、ブラックの各色成分の二値化ユニットであり、
この実施例では、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロ
の順に印字する出力部分に対応している。この実施例に
おいて、ブラック用の二値化ユニット20kは一番下に
印字されるブラックの画像入力G(k)を二値化処理
し、二値化データD(k)を出力すると共に、当該二値
化データD(k)と同様な印字状態制御信号CS(k)
をシアン用の二値化ユニット20cへ入力するものであ
る。また、シアン用の二値化ユニット20cは、印字状
態制御信号CS(k)に基づいて後述する色調補正を行
いながら、シアンの画像入力G(c)を二値化処理し、
二値化データD(c)を出力すると共に、当該二値化デ
ータD(c)と同様な印字状態制御信号CS(c)をマ
ゼンタ用の二値化ユニット20mへ入力するものであ
る。更に、マゼンタ用の二値化ユニット20cは、印字
状態制御信号CS(c)に基づいて後述する色調補正を
行いながら、マゼンタの画像入力G(m)を二値化処理
し、二値化データD(m)を出力すると共に、当該二値
化データD(m)と同様な印字状態制御信号CS(m)
をイエロ用の二値化ユニット20yへ入力するものであ
る。更にまた、イエロ用の二値化ユニット20yは、印
字状態制御信号CS(m)に基づいて後述する色調補正
を行いながら、イエロの画像入力G(y)を二値化処理
し、二値化データD(y)を出力するものである。尚、
後述する色調補正回路37への二値化入力及び印字状態
制御信号CSの出力タイミングは同一なので、各色の二
値化ユニット20は並列に処理され得る。
【0019】また、この実施例において用いられる二値
化ユニット20の具体的構成例を図4に示す。同図にお
いて、31は入力画像データ(この実施例では256階
調の画像データ)が一旦蓄積する入力バッファ、32は
入力バッファ31からの注目画素のインク面積率相当デ
ータと後述する差分データとを加算する加算器、33は
二値化する上での閾値(この実施例では127階調)を
設定する閾値設定回路、34は加算器32からの出力と
閾値設定回路33にて設定された閾値とを大小比較して
二値化する比較器、35は比較器34からの二値化デー
タを一旦蓄積する出力バッファ、36は比較器34によ
る二値化の際に発生する誤差成分を演算する誤差演算回
路、37は比較器34による二値化の際に発生する誤差
成分に対して選択的に色調補正を施す色調補正回路(ブ
ラック用の二値化ユニット20kにはない)、38は誤
差演算回路37から出力される誤差成分に所定の重み付
け係数(周辺画素への誤差拡散度合いに相当)を乗じて
周辺画素に拡散させる誤差データを算出する重み付け回
路、39は重み付け回路38からの誤差データを一旦蓄
積する誤差バッファである。
【0020】この実施例において、上記色調補正回路3
7の具体的構成例を図5に示す。同図において、符号4
1は比較器34からの出力二値化データ(‘0’又は
‘1’)を印字状態制御信号CSに応じて二系統に分け
る印字有無判別回路、42は印字有無判別回路41が印
字状態制御信号により下に他色があると判別した場合の
み出力二値化データに補正係数Aj(>1)を乗じる補
正演算回路である。尚、印字有無判別回路41が印字状
態制御信号により下に他色がないと判別した場合には出
力二値化データは補正されることなくそのまま出力され
る。ここで、上記補正係数Ajは、下に他色の印字があ
る場合のドット径及び下に他色の印字がないドット径を
各色毎に実際に測定し、下に他色の印字がないドット面
積を基準として下に他色の印字がある場合のドット面積
比(>1)を求めたものであり、通常ドットが広がる割
合が一定であることから予め設定された定数が用いられ
る。尚、面積比ではなく、実際の濃度を夫々測定し、そ
れらの比から補正係数Ajを設定するようにしてもよ
い。
【0021】次に、この実施例に係るカラーインクジェ
ット記録装置の作動について説明する。各二値化ユニッ
ト20において、入力画像データは、入力バッファ31
に一旦蓄積され、1画素ずつ読み出される。その後、加
算器32で処理済み画素の誤差データが入力画像データ
に加算され、比較器34に入力される。そして、比較器
34においては、閾値と入力データとが比較され、その
大小に応じて‘0’又は‘1’に二値化された後、当該
出力が出力バッファ35に蓄積される。
【0022】一方、比較器34により出力された出力二
値化データは色調補正回路37へと送られ、この色調補
正回路37では、下に他色のインクが印字されているか
否かに応じて、出力二値化データに対して所定の色調補
正処理を行う。すなわち、印字状態制御信号CSが
‘1’の場合(下に他色の印字がある場合)には出力二
値化画像データに補正係数Ajを乗じた値に補正され、
印字状態制御信号CSが‘0’の場合(下に他色の印字
がない場合)には出力二値化画像データそのままが出力
される。
【0023】そして、色調補正回路37からの出力は誤
差演算回路36に入力され、所定の誤差演算がなされ
る。この実施例では、(誤差成分)=(入力画像デー
タ)ー(出力二値画像データ)であり、ここでの出力二
値画像データとしては、ON=255(色調補正された
ものにあってはAj×255),OFF=0が用いられ
る。従つて、この誤差演算回路36においては、下に他
色の印字がある場合の誤差成分は下に他色のない場合の
それよりも小さな値に設定される。すなわち、実際の印
字ドットに応じた出力データから正確な誤差成分が計算
されることになり、その分、実際の印字ドット径に対応
する誤差拡散処理が行われる。
【0024】このように算出された誤差成分は、重み付
け回路28において所定の重み付け係数を乗じられて誤
差バッファ39に格納される。この誤差バッファ39に
格納される誤差データは未処理の画素に対して累計値と
して格納され、加算器32において対応する入力画像デ
ータに加算される。
【0025】このような処理過程を経たカラー画像と、
色調補正処理のない比較例によって得られるカラー画像
とを比較したところ、比較例にあっては、色調バランス
が損なわれる場合が見られたが、実施例のものの色調バ
ランスは極めて良好であることが確認された。
【0026】◎実施例2 この実施例に係るカラー画像二値化装置の具体例を図6
に示す。この実施例は実施例1と略同様である(実施例
1と同様な構成要素については実施例1と同様な符号を
付してここではその詳細な説明を省略する)が、実施例
1と異なり、マゼンタ用二値化ユニット20mには、シ
アン用二値化ユニット20c,ブラック用二値化ユニッ
ト20kからの印字状態制御信号CS(c),CS
(k)が入力され、また、イエロ用二値化ユニット20
yには、マゼンタ用二値化ユニット20m,シアン用二
値化ユニット20c,ブラック用二値化ユニット20k
からの印字状態制御信号CS(m),CS(c),CS
(k)が入力され、イエロ用二値化ユニット20y,マ
ゼンタ用二値化ユニット20m,シアン用二値化ユニッ
ト20cはいずれも注目画素の過去の印字状態を総て考
慮するようになっている。
【0027】ここで、この実施例に係る二値化ユニット
の具体的構成例をイエロ用二値化ユニット20yを例に
挙げて説明する。図7において、二値化ユニット20y
の基本的構成は実施例1のものと略同様であるが、実施
例1と異なり、3つの色調補正回路37m,37c,3
7kを具備している。ここで、第一の色調補正回路37
mはマゼンタ用二値化ユニット20mからの印字状態制
御信号CS(m)に基づいて色調補正(下にマゼンタの
印字がある場合に補正係数Ajmを乗ずる)行い、また、
第二の色調補正回路37cはシアン用二値化ユニット2
0cからの印字状態制御信号CS(c)に基づいて色調
補正(下にシアンの印字がある場合に補正係数Ajcを乗
ずる)を行い、また、第三の色調補正回路37kはブラ
ック用二値化ユニット20kからの印字状態制御信号C
S(k)に基づいて色調補正(下にブラックの印字があ
る場合に補正係数Ajkを乗ずる)を行うものである。
尚、各補正係数Ajm,Ajc,Ajkの設定の仕方について
は実施例1と同様の手法が採用される。また、マゼンタ
用二値化ユニット20mにあつては、第二、第三の色調
補正回路37c、37kを具備したものになつている。
【0028】従って、この実施例によれば、注目画素の
過去の印字状態総てを考慮した色調補正がなされている
ので、実施例1に比べてより正確な色調補正を行うこと
ができ、その分、より良好な色調バランスを得ることが
できる。
【0029】◎実施例3 図8は実施例2の色調補正を更に改良したものである。
同図において、37は二値化ユニット20yにて用いら
れる色調補正回路であるが、実施例2と異なり、マゼン
タ用二値化ユニット20mからの印字状態制御信号CS
(m)、シアン用二値化ユニット20cからの印字状態
制御信号CS(c)及びブラック用二値化ユニット20
kからの印字状態制御信号CS(k)をアドレス信号と
して補正係数Ajmckを選択する補正係数選択回路371
と、各印字状態制御信号CSのパターンに応じて変化す
る実際の印字ドット径を測定し、下に他色の印字がない
ドット面積を基準として上記測定データのドット面積比
を求め、図9に示すように、このドット面積比を上記補
正係数Ajmckとして予め格納する補正係数テーブル37
2と、補正係数選択回路371にて選択された補正係数
jmckをセツトし、出力二値化データに補正係数Ajmck
を乗ずる補正演算回路373とで構成されている。尚、
補正係数Ajmckの設定の仕方については、面積比ではな
く、実際の濃度を夫々測定し、それらの比から補正係数
jmckを設定するようにしてもよい。従って、この実施
例によれば、各印字状態信号CSのパターンに応じた印
字ドット径の変化状態を実施例2よりも更に正確に補正
するようにしたので、色調補正の精度をより向上させる
ことが可能になる。尚、マゼンタ用二値化ユニット20
mにおける色調補正回路37としては、シアン用二値化
ユニット20cからの印字状態制御信号CS(c)及び
ブラック用二値化ユニット20kからの印字状態制御信
号CS(k)をアドレス信号として補正係数Ajck(各
印字状態制御信号CSのパターンに応じて変化する実際
の印字ドット径に基づいて設定)を選択するものが採用
されている。
【0030】◎実施例4 図10は画素毎に各色成分の入力画像がシリアルに入力
されるカラー画像二値化装置の実施例を示す。同図にお
いて、画素毎の各色の入力画像は、ブラック、シアン、
マゼンタ、イエロの順に順次一つの二値化ユニット20
に入力され、この二値化ユニット20が各色の二値化デ
ータを順次出力するものである。この実施例における二
値化ユニット20は、実施例1と略同様である(実施例
1と同様な構成要素については実施例1と同様な符号を
付してここではその詳細な説明を省略する)が、実施例
1と異なり、印字状態指示回路51を具備している。こ
の印字状態指示回路51は、例えば注目画素のブラック
を二値化した後に、当該二値化データ格納し、1タイミ
ング遅延した時点で注目画素のシアン成分の色調補正を
行う際に印字状態制御信号CS(k)として色調補正回
路37へ入力するようになっている。尚、この実施例で
は、注目画素のイエロ成分と次の画素のブラックとの間
は色調補正する必要がないので、この動作タイミングに
おいて印字状態指示回路51は動作しないように設定さ
れている。従って、この実施例においても、実施例1と
同程度の色調バランスが良好なカラー画像を得ることが
できる。
【0031】◎実施例5 この実施例は印字ヘッドを往復走査するカラーインクジ
ェット記録装置にこの発明を適用したものであり、その
カラー画像二値化装置の具体的構成は実施例1と略同様
である(実施例1と同様な構成要素については実施例1
と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る)が、実施例1と異なり、色調補正回路37は、図1
1,図12に示すように、比較器34からの出力二値化
データ(‘0’又は‘1’)を印字状態制御信号CSに
応じて二系統に分ける印字有無判別回路61と、印字状
態制御信号CSが‘1’(下に他色がある印字状態に相
当)である場合において印字ヘッドの走査方向信号Sに
応じて印字有無判別回路61からの出力二値化データを
二系統に分ける走査方向判別回路62と、走査方向信号
Sが往路走査を示す場合において走査方向判別回路62
からの出力二値化データに補正係数Ajf(>1)を乗じ
る第一の補正演算回路63と、走査方向信号Sが復路走
査を示す場合において走査方向判別回路62からの出力
二値化データに補正係数Ajr(>1)を乗じる第二の補
正演算回路64とで構成されている。尚、この実施例に
係る色調補正回路37は、印字状態制御信号CSが
‘0’(下に他色がない印字状態に相当)である場合に
は、印字出力二値化データを補正することなくそのまま
出力する。
【0032】ここで、上記補正係数Ajf,jrは、往路
走査時あるいは復路走査時において、下に他色の印字が
ある場合のドット径及び下に他色の印字がないドット径
を各色毎に実際に測定し、下に他色の印字がないドット
面積を基準として下に他色の印字がある場合のドット面
積比(>1)を求めたものである。尚、面積比ではな
く、実際の濃度を夫々測定し、それらの比から補正係数
jf,jrを設定するようにしてもよい。
【0033】従って、この実施例によれば、往路走査時
と復路走査時とで色の重ね順が逆転したとしても、夫々
の走査モードに応じた色調補正がなされるので、往復走
査において色調バランスが損なわれる事態は有効に回避
される。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1又は
2記載の発明によれば、多階調画像データを複数レベル
の多値コードに変換し、多値化処理に伴う差分誤差を周
辺画素へ拡散させるようにした中間調カラー画像再現方
式において、色の重なり具合による色調変化を補正する
ようにしたので、色の重なり順序に影響されることな
く、常時色調バランスの良好な中間調カラー画像を得る
ことができる。また、色調変化の補正は既存の誤差拡散
処理に容易に組み込むことができるので、装置が不必要
に複雑化するという懸念は全くない。
【0035】また、請求項3記載の発明によれば、往復
走査型の中間調カラー画像再現装置において、往路、復
路の各走査モードに応じた色調補正を行うようにしたの
で、往復走査による色の重なり具合が変化したとして
も、色調バランスを常時良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る中間調カラー画像再現方法及
びその装置の概要を示す説明図である。
【図2】 実施例1で用いられるカラーインクジェット
記録装置を示す説明図である。
【図3】 実施例1で用いられるカラー画像二値化装置
の全体構成を示す説明図である。
【図4】 図3の二値化ユニットの具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 図4の色調補正回路の具体的構成を示すブロ
ック図である。
【図6】 実施例2で用いられるカラー画像二値化装置
の全体構成を示す説明図である。
【図7】 図6の二値化ユニットの具体的構成を示すブ
ロック図である。
【図8】 実施例3で用いられるカラー画像二値化装置
の全体構成を示す説明図である。
【図9】 図8の補正係数テーブル内のデータ例を示す
説明図である。
【図10】 実施例4で用いられるカラー画像二値化装
置の全体構成を示す説明図である。
【図11】 実施例5で用いられるカラー画像二値化装
置の二値化ユニットの具体的構成を示す説明図である。
【図12】 図11の色調補正回路の具体的構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
DT…色成分多階調画像データ、CD…色成分濃度コー
ド、ER…差分誤差、CER…色調誤差、S…走査方向
情報、1…色成分濃度コード生成手段、2…色成分誤差
拡散処理手段、3…印字状態判別手段、4…色調誤差補
正手段、5…走査方向判別手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 - 1/62 G06T 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素の各色成分多諧調画像データ(D
    T)を予め定められた一若しくは複数の閾値区分毎の多
    値レベルの各色成分濃度コード(CD)に変換した後
    に、各色成分濃度コード(CD)に基づいて各色成分カ
    ラー画像を順次重ね合わせるようにした中間調カラー画
    像再現方法において、各画素の各色成分多諧調画像デー
    タ(DT)を予め定められた一若しくは複数の閾値区分
    毎の多値レベルの各色成分濃度コード(CD)に変換す
    るに際し、注目画素の注目色成分多諧調画像データ(D
    T)と閾値レベルとの差分誤差(ER)に当該注目画素
    の過去の印字状態に対応する色調誤差(CER)を付加
    した後に、当該色調誤差(CER)が付加された差分誤
    差(ER)を周辺画素に拡散させるようにしたことを特
    徴とする中間調カラー画像再現方法。
  2. 【請求項2】 各画素の各色成分多諧調画像データ(D
    T)が予め定められた一若しくは複数の閾値区分毎の多
    値レベルの各色成分濃度コード(CD)に変換される複
    数の色成分濃度コード生成手段(1)と、各画素の各色
    成分多諧調画像データ(DT)と閾値レベルとの差分誤
    差(ER)を周辺画素に拡散させ、拡散された差分誤差
    (ER)を各色成分多諧調画像データ(DT)に加算す
    る複数の色成分誤差拡散処理手段(2)とを備え、各色
    成分濃度コード(CD)に基づいて各色成分カラー画像
    を順次重ね合わせるようにした中間調カラー画像再現装
    置において、注目画素に対する印字の順番が二番目以降
    になる色成分誤差拡散処理手段(2)には、注目画素に
    対する過去の印字状態を判別する印字状態判別手段
    (3)と、注目画素の過去の印字状態に対応する色調誤
    差(CER)情報を予め格納し、印字状態判別手段
    (3)からの判別信号に基づいて色調誤差(CER)情
    報を選択的に読み出し、色成分誤差拡散処理手段(2)
    への差分誤差(ER)に付加する色調誤差補正手段
    (4)とを具備させたことを特徴とする中間調カラー画
    像再現装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のもののうち、往復走査に
    て注目画素に対する印字の順番が変化するものにおい
    て、走査方向が判別される走査方向判別手段(5)と設
    け、この走査方向判別手段(5)からの走査方向情報
    (S)に基づいて印字状態判別手段(3)の参照すべき
    色成分印字情報を選定するようにしたことを特徴とする
    中間調カラー画像再現装置。
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