JP2003229375A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2003229375A
JP2003229375A JP2002024023A JP2002024023A JP2003229375A JP 2003229375 A JP2003229375 A JP 2003229375A JP 2002024023 A JP2002024023 A JP 2002024023A JP 2002024023 A JP2002024023 A JP 2002024023A JP 2003229375 A JP2003229375 A JP 2003229375A
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heating
lamp group
heating lamp
temperature
wafer
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JP2002024023A
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Minoru Kogano
実 古賀野
Akihiko Yanagisawa
愛彦 柳沢
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇温ステップ後の温度安定期間を短縮する。 【解決手段】 ウエハ1を複数本の加熱ランプによって
構成された第一加熱ランプ群31および第二加熱ランプ
群40によって加熱するRTP装置において、第一加熱
ランプ群31および第二加熱ランプ群40を複数のゾー
ンに分割しておき、昇温ステップには第一加熱ランプ群
31および第二加熱ランプ40の全ての加熱ランプによ
ってウエハ1を加熱し、昇温ステップから定温ステップ
への移行時には第一加熱ランプ群31および第二加熱ラ
ンプ群40の加熱有効本数を増減させて温度制御を実行
し、オーバシュート後の温度変動を補正する。 【効果】 定温ステップ移行時の温度安定期間を短縮す
ることにより、RTP装置のスループットを高めること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、基板処理装置に関
し、特に、基板を加熱する技術に係り、例えば、半導体
集積回路装置(以下、ICという。)の製造方法におい
て、半導体素子を含む集積回路が作り込まれる半導体ウ
エハ(以下、ウエハという。)に成膜やアニール、酸化
膜成長および拡散等の各種の処理を施すのに利用して有
効なものに関する。 【0002】 【従来の技術】ICの製造方法においては、成膜やアニ
ール、酸化膜成長および拡散等の各種の処理がウエハに
施されるに際して、ウエハが加熱によって温度活性化さ
れる。ウエハに対するこのような処理に使用される基板
処理装置として、加熱源にタングステン−ハロゲン直線
ランプ(以下、加熱ランプという。)を使用したRTP
(Rapid Thermal Processing)装置がある。すなわち、
このRTP装置は、被処理基板としてのウエハを収容す
る処理室と、この処理室においてウエハを保持するサセ
プタと、サセプタ上のウエハをサセプタの下方から加熱
する複数本の加熱ランプと、ウエハに処理ガスをシャワ
ー状に吹き付けて供給するガスヘッドと、処理室を大気
圧よりも若干低めに排気する排気口とを備えている。そ
して、このRTP装置においては、昇温速度を上げるた
めに、出力(加熱力)が比較的に大きい加熱ランプが使
用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記したRT
P装置においては、出力が大きい加熱ランプ群が使用さ
れているため、昇温ステップから一定の温度を維持する
定温ステップに移行する時にオーバシュートが発生する
という問題点がある。そして、出力の大きい加熱ランプ
群では微妙な温度変化への追従が困難であるため、昇温
ステップから定温ステップへの移行時におけるオーバシ
ュートを解消して温度が安定するまでの期間が長くなっ
てしまう。 【0004】また、前記したRTP装置においては、出
力が同一の複数本の加熱ランプが全面に均一に敷設され
ているため、ウエハ面内の中央部の温度が高くなってし
まうという問題点がある。 【0005】本発明の目的は、温度が安定するまでの期
間を短縮させることができ、また、温度分布が均一にな
るように加熱することができる基板処理装置を提供する
ことにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係る基板処理装
置は、基板を複数の加熱源によって加熱する基板処理装
置であって、前記基板を前記加熱源によって加熱して昇
温させる昇温ステップと、昇温ステップ後に前記加熱源
によって加熱して一定の温度を維持させる定温ステップ
との間で、前記加熱源の加熱有効数が変化されることを
特徴とする。 【0007】前記した手段によれば、昇温ステップと定
温ステップとの間で複数本の加熱源の稼働数を増減調整
することにより、昇温ステップにおける所期の昇温速度
を確保しつつ、昇温ステップから定温ステップへの移行
時のオーバシュートを効果的に解消することができるた
め、温度が安定するまでの期間を短縮することができ
る。また、定温ステップにおいては、複数本の加熱源の
稼働数を増減調整することにより、温度分布を均一化す
ることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に即して説明する。 【0009】図1に示されているように、本発明に係る
基板処理装置は、ICの製造方法において成膜やアニー
ル、酸化膜成長および拡散等の様々な処理に使用される
枚葉式コールドウオール形常圧RTP装置(以下、RT
P装置という。)として構成されている。図1に示され
たRTP装置10は被処理基板としてのウエハ1を処理
する処理室11を形成した筐体12を備えており、筐体
12は下端面が閉塞し上端面が開口した円筒形状に形成
されたカップ13と、カップ13の上面開口部を閉塞す
る円盤形状に形成されたカバー14とが組み合わされて
円筒中空体形状に構築されている。 【0010】カップ13の側壁の一部には排気口15が
処理室11の内外を連通するように開設されており、排
気口15には処理室11を大気圧未満(以下、負圧とい
う。)に排気し得る排気装置(図示せず)が接続されて
いる。カップ13の側壁における排気口15と干渉しな
い位置には、ゲートバルブ17によって開閉されるウエ
ハ搬入搬出口16が水平方向に横長に開設されており、
ウエハ搬入搬出口16の大きさはウエハ1を処理室11
にウエハ移載装置(図示せず)によって搬入搬出し得る
ように設定されている。 【0011】カップ13の底壁の中心線上には昇降駆動
装置18によって昇降駆動される昇降軸19が昇降自在
に挿通されており、昇降軸19の上端には昇降板20が
水平に固定されている。昇降板20の上面には複数本
(通常は三本または四本)のリフタピン21が垂直に立
脚されて固定されており、リフタピン21は昇降板20
の昇降に伴って昇降することによりウエハ1を下から支
持して昇降させるようになっている。 【0012】カップ13の底壁における外周辺部の一部
には回転駆動装置22が設置されており、カップ13の
底壁の上面における回転駆動装置22の外側には短尺円
筒形状の回転ベース24が回転自在に支持されている。
回転ベース24は回転駆動装置22によって磁気式カッ
プリング23を介して回転駆動されるようになってい
る。回転ベース24の上には円筒形状に形成された保持
台25が同心円に配されて水平に固定されており、保持
台25の上面にはウエハ1を保持するためのサセプタ2
6が水平に支持されている。サセプタ26には複数個の
挿通孔27がリフタピン21に対向する位置に配置され
て垂直方向にそれぞれ開設されており、各挿通孔27の
内径はリフタピン21を挿通し得るように設定されてい
る。 【0013】保持台25の内部には円筒形状に形成され
たヒータハウジング28が同心円に配置されて、カップ
13の底壁上に据え付けられている。ヒータハウジング
28の内部における上端部には円板形状に形成された反
射板29が水平に架設されており、反射板29にはリフ
タピン21を挿通する挿通孔30が複数個、各リフタピ
ン21にそれぞれ対向する位置に配置されて垂直方向に
開設されている。ヒータハウジング28の内部における
反射板29の上側には、複数の加熱源としての複数本の
加熱ランプから構成された第一加熱ランプ群31および
第二加熱ランプ群40が下から順に配置されてそれぞれ
水平に架設されており、第一加熱ランプ群31および第
二加熱ランプ群40はサセプタ26に保持されたウエハ
1を下側から協働または独立して加熱するようになって
いる。 【0014】図2に示されているように、下側に配置さ
れた第一加熱ランプ群31は加熱源としての加熱ランプ
(タングステン−ハロゲン直線ランプ)32が二十一本
(二十一本でなくてもよい。)、互いに平行に配列され
て水平に架設されており、第一加熱ランプ群31には四
つのゾーン33〜36が両端から中央にかけて設定され
ている。両端部に位置する第一ゾーン33は両端部の三
本ずつの加熱ランプ32の群列から構成され、第一ゾー
ン33の内隣の第二ゾーン34はそれに続く三本ずつの
加熱ランプ32の群列から構成され、第二ゾーン34の
内隣の第三ゾーン35はそれに続く三本ずつの加熱ラン
プ32の群列から構成され、中央の第四ゾーン36は中
央の三本の加熱ランプ32の群列からされている。第一
加熱ランプ群31の加熱ランプ32は第一ゾーン33〜
第四ゾーン36毎に制御器37に並列に接続されてお
り、制御器37は後記する温度計測器53が接続された
コントローラ38によってオン・オフ制御されるように
構成されている。 【0015】上側に配置された第二加熱ランプ群40
は、第一加熱ランプ群31の加熱ランプ32の延在方向
と直交する方向に延在する二十一本の加熱ランプ(タン
グステン−ハロゲン直線ランプ)41を備えており、第
二加熱ランプ群40の加熱ランプ41の出力と、第一加
熱ランプ群31の加熱ランプ32の出力は等しく設定さ
れている。第二加熱ランプ群40の二十一本の加熱ラン
プ41は互いに平行に配列されて水平に架設されてお
り、第二加熱ランプ群40には四つのゾーンが両端から
中央にかけて設定されている。両端部に位置する第一ゾ
ーン42は両端部の三本ずつの加熱ランプ41の群列か
ら構成され、第一ゾーン42の内隣の第二ゾーン43は
それに続く三本ずつの加熱ランプ41の群列から構成さ
れ、第二ゾーン43の内隣の第三ゾーン44はそれに続
く三本ずつの加熱ランプ41の群列から構成され、中央
の第四ゾーン45は中央の三本の加熱ランプ41の群列
から構成されている。第二加熱ランプ群40の加熱ラン
プ41は第一ゾーン42〜第四ゾーン45毎に制御器4
6に並列に接続されており、制御器46はコントローラ
38によってオン・オフ制御されるように構成されてい
る。 【0016】図1に示されているように、カバー14に
は処理ガス50を吹き出させるガスヘッド51が設置さ
れている。すなわち、ガスヘッド51はカバー14に開
設された多数個の吹出口(ガス導入口)52から処理ガ
ス50をシャワー状に吹き出させるように構成されてい
る。また、カバー14には温度計測手段としての温度計
測器53のプローブ54が複数本、互いに半径方向にウ
エハ1の中心から周辺にかけてずらされてそれぞれ配置
されてウエハ1の上面と対向するように挿入されてお
り、温度計測器53は複数本のプローブ54によってそ
れぞれ検出した温度計測結果をコントローラ38に逐次
送信するように構成されている。 【0017】次に、前記構成に係るRTP装置の作用
を、図4(a)の温度シーケンスが実行される場合につ
いて説明する。 【0018】図3に示されているように、昇降軸19が
昇降駆動装置18によって上限位置に上昇されて、リフ
タピン21がサセプタ26を下から挿通した状態になる
と、ウエハ搬入搬出口16がゲートバルブ17によって
開かれ、ウエハ移載装置によって搬送されて来たウエハ
1がウエハ搬入搬出口16から搬入されて複数本のリフ
タピン21の上端間に受け渡される。 【0019】続いて、昇降軸19が昇降駆動装置18に
よって下降されることにより、リフタピン21がサセプ
タ26の下方に引き込まれて、リフタピン21の上のウ
エハ1がサセプタ26の上に受け渡される。リフタピン
21が引き込まれると、ウエハ1をサセプタ26によっ
て保持した保持台25が回転ベース24と共に回転駆動
装置22によって回転される。また、処理室11が排気
口15を通じて排気される。 【0020】次いで、サセプタ26に保持されたウエハ
1は図4(a)に示された温度シーケンスの昇温ステッ
プを実行される。この昇温ステップにおいては、ウエハ
1は第一加熱ランプ群31および第二加熱ランプ群40
の両方の全てのゾーンによって加熱される。第一加熱ラ
ンプ群31および第二加熱ランプ群40の両方の全ての
ゾーンによって加熱されることにより、昇温ステップに
おけるウエハ1の昇温速度は大きくなるため、昇温ステ
ップの実行時間は短縮されることになる。この加熱中に
おけるウエハ1の温度は温度計測器53によって逐次計
測され、コントローラ38へ逐次送信されている。 【0021】温度計測器53によるウエハ1の計測温度
が図4(a)に示された温度シーケンスの設定温度に達
すると、コントローラ38は図4(a)に示された定温
ステップに移行する。この昇温ステップから定温ステッ
プへの移行時には、第一加熱ランプ群31および第二加
熱ランプ群40の両方の全てのゾーンによるフル加熱か
ら、第一加熱ランプ群31および第二加熱ランプ群40
のうち部分的なゾーンによるパート加熱に切り換えられ
る。すなわち、温度計測器53から送信されて来るウエ
ハ1の計測温度が設定温度に達すると、コントローラ3
8は第一加熱ランプ群31および第二加熱ランプ群40
の一部のゾーンの加熱動作を停止させることにより、第
一加熱ランプ群31および第二加熱ランプ群40の加熱
有効本数を減少させる。 【0022】ここで、第一加熱ランプ群31および第二
加熱ランプ群40の両方の全てのゾーンによるフル加熱
から一部のゾーンによるパート加熱への切り換えが実行
された直後は予熱により、設定温度を超過するオーバシ
ュートが発生してしまう。しかし、本実施の形態におい
ては、図4(b)に示されているように、設定温度に達
する直前に第一加熱ランプ群31および第二加熱ランプ
群40の加熱有効本数を低減させる温度シーケンスをコ
ントローラ38へプログラミングしておくことにより、
昇温ステップから定温ステップへの移行時のオーバシュ
ートを小さく抑制することができる。但し、第一加熱ラ
ンプ群31および第二加熱ランプ群40の加熱有効本数
の低減による緩昇温期間は、昇温ステップの期間の延長
を極力小さく抑制するように設定することが望ましい。 【0023】本実施の形態においては、図4(b)に示
されているように、昇温ステップから定温ステップに移
行した直後には加熱ランプ群の有効数増減制御ステップ
が、コントローラ38による第一加熱ランプ群31の制
御器37および第二加熱ランプ群40の制御器46に対
するオン・オフ制御によって実行される。この加熱ラン
プ群の有効数増減制御により、昇温ステップから定温ス
テップに移行時のオーバシュート後のウエハ1の温度の
増減変動に微妙に追従した加熱を実施することができる
ため、図4(b)に示されているように、短時間で一定
の温度を維持する定温ステップに移行することができ
る。 【0024】例えば、温度計測器53によってオーバシ
ュートが計測されると、コントローラ38は第一加熱ラ
ンプ群31の第二ゾーン34と第四ゾーン36とを消灯
し、第一ゾーン33と第三ゾーン35とを稼働させ、第
二加熱ランプ群40の第二ゾーン43と第四ゾーン45
とを消灯し、第一ゾーン42と第三ゾーン44とを稼働
させる。次に、温度計測器53によってアンダシュート
が計測されると、コントローラ38は第一加熱ランプ群
31の第二ゾーン34、第三ゾーン35および第四ゾー
ン36を稼働させ、第二加熱ランプ群40の第二ゾーン
43、第三ゾーン44および第四ゾーン45を稼働させ
る。再び、温度計測器53によって若干のオーバシュー
トが計測されると、コントローラ38は第一加熱ランプ
群31の第一ゾーン33および第四ゾーン36を消灯
し、第二ゾーン34および第三ゾーン35を稼働させ、
第二加熱ランプ群40の第一ゾーン42および第四ゾー
ン45を消灯し、第二ゾーン43および第三ゾーン44
を稼働させる。そして、温度計測器53によって予め設
定された温度が予め設定された期間継続すると、コント
ローラ38は第一加熱ランプ群31の第二ゾーン34、
第三ゾーン35および第四ゾーン36を稼働させ、第二
加熱ランプ群40の第二ゾーン43、第三ゾーン44お
よび第四ゾーン45を稼働させることにより、定温ステ
ップの一定温度を維持する。 【0025】以上のようにしてウエハ1の温度が一定に
維持される定温ステップに移行すると、処理ガス50が
ガスヘッド51から供給される。ガスヘッド51から供
給された処理ガス50は吹出口52群から処理室11の
サセプタ26の上のウエハ1に向かってシャワー状に吹
き出す。吹出口52群からシャワー状に吹き出した処理
ガス50は排気口15の排気力によってウエハ1の外方
に流れ、排気口15に吸い込まれて排気されて行く。 【0026】保持台25が回転されていることとあいま
って吹出口52群からシャワー状に吹き出した処理ガス
50は、サセプタ26の上に保持されたウエハ1の全面
にわたって均等に接触する。ここで、処理ガス50の熱
化学反応による成膜レートは処理ガス50のウエハ1に
対する接触量およびウエハ1の温度分布に依存するた
め、処理ガス50がウエハ1の全面にわたって均等に接
触しウエハ1の温度分布が均一であれば、ウエハ1に処
理ガス50によって形成される膜の膜厚分布や膜質分布
はウエハ1の全面にわたって均一になる。 【0027】そこで、本実施の形態においては、温度計
測器53から送られて来る温度計測結果に基づいてウエ
ハ1の径方向の温度分布の偏りが検出されると、コント
ローラ38は第一加熱ランプ群31および第二加熱ラン
プ群40に対して加熱ランプ群の有効数増減制御を実行
する。例えば、温度計測器53によってウエハ1の中央
部の温度が高くなる温度分布の偏りが検出された場合に
は、コントローラ38は第一加熱ランプ群31の第四ゾ
ーン36を消灯させ、第二ゾーン34および第三ゾーン
35を稼働させ、第二加熱ランプ群40の第四ゾーン4
5を消灯させ、第二ゾーン43および第三ゾーン44を
稼働させることにより、ウエハ1の中央部に対する加熱
力を低下させ、ウエハ1の中央部の温度が高くなった温
度分布の偏りを補正する。 【0028】そして、予め設定された所定の処理時間が
経過すると、処理室11は排気口15によって所定の負
圧に排気される。続いて、図3に示されているように、
ウエハ1はリフタピン21によってサセプタ26から所
定の間隔だけ浮かされた後に、リフタピン21の上から
ウエハ移載装置によってピックアップされ、ウエハ搬入
搬出口16から処理室11の外部へ搬出される。 【0029】以降、前述した作業が繰り返されることに
より、RTP装置10の枚葉処理が実施されて行く。 【0030】前記実施の形態によれば、次の効果が得ら
れる。 【0031】1) 昇温ステップから定温ステップへの移
行時に第一加熱ランプ群および第二加熱ランプ群の加熱
有効本数を増減制御することにより、昇温ステップから
定温ステップへの移行時の温度の変動に微妙に追従する
ことができるため、一定の温度に安定するまでの期間を
短縮させることができる。 【0032】2) 昇温ステップから一定の温度に安定す
るまでの期間を短縮することにより、処理ガスを供給す
るまでの期間を短縮することができるため、RTP装置
のスループットを高めることができる。 【0033】3) 第一加熱ランプ群と第二加熱ランプ群
とを互いに上下で直交するように配列することにより、
加熱ランプ群の加熱面を隙間なく構成することができる
ため、ウエハを全面にわたって均一に加熱することがで
き、一定の温度に安定するまでの期間をより一層短縮さ
せることができる。 【0034】4) 第一加熱ランプ群および第二加熱ラン
プ群を複数のゾーンに分割して互いに連携して制御可能
に構成することにより、第一加熱ランプ群および第二加
熱ランプ群によって加熱されるウエハの面内の温度分布
を均一に制御することができるため、ウエハに施される
処理の分布を均一化することができる。 【0035】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々に変更が可能であることはいうまでもない。 【0036】例えば、第一加熱ランプ群および第二加熱
ランプ群のゾーンの編成は、三本または六本ずつまとめ
て編成するに限らず、二本や四本、五本または七本以上
ずつにまとめて編成してもよいし、一本または二本以上
おきに編成してもよい。 【0037】第一加熱ランプ群を構成する加熱ランプの
本数と、第二加熱ランプ群を構成する加熱ランプの本数
とは同一に設定するに限らず、相違させてもよい。 【0038】第一加熱ランプ群を構成する加熱ランプの
延在方向と、第二加熱ランプ群を構成する加熱ランプの
延在方向とは直交するように設定するに限らず、菱形の
ように傾斜させて交差させてもよいし、互いに平行にな
るように設定してもよい。 【0039】複数の加熱源としての加熱ランプ群は、第
一加熱ランプ群および第二加熱ランプ群によって構成す
るに限らず、単一の加熱ランプ群によって構成してもよ
いし、三以上の加熱ランプ群によって構成してもよい。
また、加熱ランプは直線ランプによって構成するに限ら
ず、球状ランプによって構成してもよい。 【0040】複数の加熱源の出力(加熱力)は互いに等
しく構成するに限らず、互いに相違するように構成して
もよい。複数の加熱源の出力を互いに相違させた場合に
は、稼働させる加熱源の組み合わせの選定により、より
一層精密な温度制御を実行することができる。 【0041】基板はウエハに限らず、LCD装置(液晶
表示装置)の製造工程におけるガラス基板やアレイ基板
等の基板であってもよい。 【0042】前記実施の形態においては枚葉式コールド
ウオール形常圧RTP装置に構成した場合について説明
したが、本発明は、減圧RTP装置やプラズマRTP装
置、ドライエッチング装置等の基板処理装置全般に適用
することができる。 【0043】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
温度が安定するまでの期間を短縮することができるた
め、基板処理装置のスループットを高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態であるRTP装置を示す
正面断面図である。 【図2】その加熱ランプ群の部分を示す斜視図である。 【図3】RTP装置のウエハ搬入搬出時を示す正面断面
図である。 【図4】温度制御を説明するための各グラフである。 【符号の説明】 1…ウエハ(基板)、10…RTP装置(基板処理装
置)、11…処理室、12…筐体、13…カップ、14
…カバー、15…排気口、16…ウエハ搬入搬出口、1
7…ゲートバルブ、18…昇降駆動装置、19…昇降
軸、20…昇降板、21…リフタピン、22…回転駆動
装置、23…磁気式カップリング、24…回転ベース、
25…保持台、26…サセプタ、27…挿通孔、28…
ヒータハウジング、29…反射板、30…挿通孔、31
…第一加熱ランプ群(複数の加熱源)、32…加熱ラン
プ(タングステン−ハロゲン直線ランプ、加熱源)、3
3…第一ゾーン、34…第二ゾーン、35…第三ゾー
ン、36…第四ゾーン、37…制御器、38…コントロ
ーラ、40…第二加熱ランプ群(複数の加熱源)、41
…加熱ランプ(タングステン−ハロゲン直線ランプ、加
熱源)、42…第一ゾーン、43…第二ゾーン、44…
第三ゾーン、45…第四ゾーン、46…制御器、50…
処理ガス、51…ガスヘッド、52…吹出口、53…温
度計測器、54…プローブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板を複数の加熱源によって加熱する基
    板処理装置であって、前記基板を前記加熱源によって加
    熱して昇温させる昇温ステップと、昇温ステップ後に前
    記加熱源によって加熱して一定の温度を維持させる定温
    ステップとの間で、前記加熱源の加熱有効数が変化され
    ることを特徴とする基板処理装置。
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